嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ この29●●!at EROPARO
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ この29●●! - 暇つぶし2ch219:リボンの剣士 最終話B ◆YH6IINt2zM
07/02/19 23:15:10 qfatviFI
何エンドかは説明不要かと。

220:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:18:13 JksodeSu
どっちも明日香エンドか…明日香つよすぐる。

221:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:19:29 Acfc3Wd8
GJ!
でもカワイソス。・゚・(ノД`)・゚・。

222: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:37:39 jiOLLU43
>>64のつづき
投下いきます。

223:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:43:13 9oxzh5iT
>>219

il||li orz il||li

224: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:43:40 jiOLLU43
「……な、何で?」

霞が走り去ってから少しして、僕は一人呟いた。
デレデレはしてない……つもりだけど、もしデレデレしてたからって、何であんなに怒ったの?
うーん……わ、わからない。
でも、霞泣いてたような……。
よくわかんないけど、泣かせてしまったのだから僕が間違いなく悪いのだろう。

「あとで謝るか……」

一人立ち尽くしたまま、結論をだした。



「ただいま~」
「お帰りなさいなーくん!!!」

玄関の扉を開けるなり、速攻で僕に抱きついてきたのは姉さんだ。
姉さん──神谷 奈々は正真正銘僕の姉だ。
僕より1歳年上で、現在高校三年生。ちなみに僕と同じ学校だ。
僕と姉さんはよく似ていないと言われる。
姉さんは美人、僕は凡人だからだ。
なのに、今までのやり取りで分かるとおり、姉さんは弟思い、と言うかブラコン気味だ。
学校では生徒会長で弓道部で全国優勝で模試とかもトップクラスの文武両道な姉だ。
だけど、大学へは行かないらしい。姉さんが言うには、準備期間がほしいんだそうだ。
海外の大学でも狙っているのだろうか?
だとしたら、すこし寂しく感じる。

225: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:45:24 jiOLLU43

「くんくん……あれ?何か変な匂いするよ?なぁくん?」
「え?どんな匂い?」

姉さんが突然、胸の辺りに顔を押し付けるようにして匂いを嗅ぎだした。
自分でも嗅いでみたけど、別に変な匂いはしなかった。
ただ少しカカオの香りがするだけだ。

「……チョコ」
「……は?」
「チョコの匂いがする!!!」
「あ、あぁ、さっきお向かいのお姉さん達からもらったんだ」
「……出して」

いきなり声を低くして言う姉さん。

「な、何で?」
「いいからっ!!!
出して!!!」

姉さんの迫力に負けて、チョコをしまっていたカバンを差し出す。
姉さんはなんの感情も映さない瞳でそれを一瞥して、それを掴んで台所の方へむかった。
呆然と姉さんを見送る僕。

「ちょっと!どうしたの姉さん!」

遅れて、台所まで姉さんを追いかける。
が、姉さんは既にチョコを持っていなかった。

「ね、姉さんチョコは?」
「しまっちゃった」
「どうして?」
「だって、なぁくん持ってたら、一遍に食べちゃって鼻血出しちゃうかも知れないでしょ?」
「そ、そうだけど……」

226: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:47:55 jiOLLU43
なぜかちょっと感情的になってるみたいだけど、
姉さんにそこまで言われちゃったら、ご飯を作って貰ってる僕は反論できない。

「わ、わかった……」
「でも、どうしても食べたくなったらお姉ちゃんに言ってね?」
「う、うん、わかったよ姉さん」

まぁ、そこまでチョコが食べたい訳じゃないけど……。
お姉さん達のチョコ、期待してたのになぁ……。

とぼとぼと歩きながら自室へと向かう。
後ろのゴミ箱にチョコが捨てられている事に気づかずに。



「なぁくん!ご飯出来たよ!」
「今行くー!」

階下から姉さんの声がした。
急いで下へ向かう。

「今日も美味そうだね!姉さん!」
「今日はちょっと頑張っちゃった!」

テヘッ☆なんて続きそうな感じで言う姉さん。
実の姉さんなのに、可愛いなぁ、なんて思ってしまう。

「今日はちょっと高い挽き肉で煮込みハンバーグにしてみたんだけど……どう?」
「おいひぃよねぇさん」
「えへへ……ありがと」

僕が一口目を口に入れたところで姉さんが尋ねてきた。
口の中に食べ物が入っている状態で答えるのは行儀悪いが、答えた。
照れくさそうに笑う姉さん。

227: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:49:42 jiOLLU43
端から見れば、これは幸せな家庭そのもの。
──両親が居ないことを除けば。

父さんと母さんが死んだのは三年前。
何の前触れもなく、結婚記念日に旅行へ行くといって、そのまま帰ってこなかった。
死因は単純に交通事故だった。
二人が乗っていた車に、対向車線から走ってきたトラックが正面衝突した。
僕たちの両親に、トラックの運転手も即死。
僕らに残されたのは、この家と沢山の遺産だった。

あの時の事は今でも忘れられない。
死体の状態が酷いので、誰の目にも触れる事なく火葬された両親。
葬式では遺骨を手に、弔問客に頭を下げ続けた。
姉さんはただ泣くばかりの僕の代わりに喪主を務めてくれた。
葬式の間中、泣き続ける僕の傍にいて、「大丈夫だよ、お姉ちゃんがずっと傍に居るからね?」と言って僕を慰めてくれた。
たぶん、姉さんのこの言葉を僕は一生わすれないだろう。

お葬式の事で、姉さんが親戚の人達から信頼されているおかげで、僕らはこの家に住んでいられるんだ。
姉さんには感謝しても感謝しきれない。

228: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:50:51 jiOLLU43
「姉さん、……ありがとう」
「なになぁくん?いきなりありがとうだなんて」
「いや……、お礼が言いたくなったのさ」
「フフッ、変ななぁくん」

二人しておかしくなって、二人で笑った。
姉さんとこーやって過ごすの、好きだな……。
煮込みハンバーグを再び口に運びながら、ぼんやりそんな事を考えた。






食事の後、お風呂に入って、部屋に戻ってきた。
時計を見ると、もう12時を回っていた。
そろそろ霞に謝りに行くかな……。
そう考え、僕は窓に近づいた。
窓を開けると、すぐ向かいが霞の部屋だ。
窓を開けて呼び掛ける。

「おーい、霞ぃ~!」

反応なし。

「霞ぃ~、入るぞ~」

反応なし、強制突入する。

手を伸ばし、霞の部屋の窓を開ける。
窓の桟の上に乗り、飛び移る。

「ほっ!」
……侵入完了。

ちょっとしたスパイ気分になりながら、霞の部屋に入る。

「霞ぃ~」

霞の部屋の中は真っ暗で、周りが見えなかった。
霞に小さな声で呼びかける……が返事はない。
とりあえず、机を探し出し、備え付けのライトを点ける。
ぼんやりと照らし出される霞の部屋。
所々に人形が飾ってあったりする、普通の女の子の部屋だ。

229: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:52:46 jiOLLU43
ふと机の上を見ると、何やら綺麗にラッピングされた赤色の箱が……。
なんだこれ?

「ん…なお…?」

いきなり後ろから霞の呼び声がして、驚きつつ振り返った。
霞はまだ寝ぼけているようで、僕を見る目の焦点が定まってなかった。

「か、霞……?」
「あのねぇ、そのチョコねぇ……」
「なおにあげるのぉ……」
「それでね、なおにあやまるのぉ……zzz……」

話の途中でふにゃふにゃと枕に突っ伏す霞。
やっぱり寝ぼけてたみたいだ。
ありがとう霞。と心の中で呟く。
やっぱり霞は優しいなぁ。
ま、霞を起こすのも酷だから、仲直りは明日にするか。
そう決めて、霞に布団を掛け直してあげて、部屋を出た。



明日、霞から手渡されるであろうあの箱に期待を寄せながら、自室に入る。

「……なぁくん」
「うぉ!!!……って姉さんか……
どうしたの?こんな夜遅くに」

部屋のベッドの上の方からいきなり声を掛けられた。
目を凝らすと、姉さんらしき人影がベッドの上にいた。

「それはコッチの台詞よ?なぁくん?
……霞ちゃんの部屋で何してたの……?」

声を低くしてそう言い放つ姉さんからは、何故か怒りのオーラが漂ってきた。

230: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:55:57 jiOLLU43
お、恐ろしい……!!!
僕は姉さんがこれほど怒っているのは一度しか見たことがない。

「ひ、昼間に泣かせちゃって、謝りにいったんだけど……
ね、寝てたよ……はは、ハハハハ……」

姉さんの余りの恐ろしさ乾いた笑いを漏らす僕。
しかし、なおも姉さんのオーラは健在だ。

「本当に……?」
「ほ、本当だよ?」

僕がそう言ったら、姉さんの怒りのオーラは雲散霧消した。
かわりに、僕に媚びるような柔らかく、甘い声で話しはじめた。

「ならいいの……」
「な、なんだか良く分かんないけど、ごめんね?姉さん」
「違うの!
なぁくんは謝らなくていいのよ?
お、お姉ちゃんが悪いの……
う、疑ってごめんね?
お姉ちゃん、疑い深くって……グスッ」
「な、泣かないで姉さん」
「だって、だってお姉ちゃん、なぁくんに嫌われちゃう……ヒック…」

あぁ、姉さんまで泣かせてしまった……。
僕は女の人を泣かせてしまう呪いでもかけられてるんじゃなかろうか。
それは兎も角、姉さんを泣き止めさせないと。
こーゆう時はたしか…

「姉さん、僕はこんな事じゃ姉さんの事、嫌いになんかならないよ?」

と言って抱きしめ、頭を撫でてあげる。

231: ◆9tOKtjrIAs
07/02/19 23:58:29 jiOLLU43
依然も似たような慰め方をしたが、効果は抜群だった。
姉さんの機嫌は瞬時に良くなり、翌日から夕食はご馳走が続いた。
要はそれ位機嫌が 良くなると言うこと。
僕の期待どうりに、途端に姉さんのしゃくりあげる声は聞こえなくなり、顔を見なくても分かるくらい喜んでいるのが感じられる。
姉さんがもし猫だったら、ゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らしているだろう。

「あのね、なぁくん、お願いがあるの……」
「なに?姉さん? 僕に出来ることなら何でも……」

姉さんからお願い?
も、もしかして……

「あのね、一緒に……寝ていい?」

ぐはぁ!!!
姉さんがたまに頼んでくるこの『添い寝』は僕にとっては地獄だ。
姉さんのメリハリのある肢体が僕に引っ付いてくるのだ。
いくら実の姉と言えども、そんな事をされては息子がハッスルしてしまう。
寝ている間、姉さんが離してくれないので、処理しようにも処理できずに、一晩中悶々とさせられるハメになるのだ。
だからいつもは断っていたのだけど……。何でもやる、と言ってしまった手前、断る事は出来ない。
仕方ない…今日は完徹だな……。

「わ、わかった」

そうして僕は一晩中、性欲と言う名の化け物と戦うハメになったのだ。


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