【友達≦】幼馴染み萌えスレ11章【<恋人】at EROPARO
【友達≦】幼馴染み萌えスレ11章【<恋人】 - 暇つぶし2ch255:カナのシロ
07/04/06 03:24:57 xW3Y9N6S
同じマンションに住むクラスメートのシローは小学校からの仲だ。
シローは高校生になってすぐに陸上部のホープとして注目され、県大会で走り高跳びと走り幅跳びの県記録を更新し、
整った容姿と控えめで人当たりのよい性格で男女からの受けも良く、校内で最も有名な一年生となった。
当然、女子生徒がこのような好物件を放っておくわけがないのだが、彼の傍でカナがその縄張りを主張していては
おいそれと近づくこともできない。揃いのマフラーと手袋をして登校する二人は、雪をも溶かす程の熱愛ぶりを
みせつけ、生徒達をドキドキ、教師達をドギマギさせていた。


期末テストを前にカナは内心、焦っている。テストの事ではない。シローについてだ。
仲が良いとはいえ二人は恋人同士ではない。今はまだ。
中学3年生になるまではカナの方が背が高く、控えめというよりも気弱なシローは守るべき弟のような存在だった。
カナちゃんと同じ高校に行けば安心と可愛い事をいう“弟”の勉強もみてやった。成績のあまり良くなかったシローも
県内有数の進学校に入学することができた。やればできる子。カナはシローをそう評価していた。
「背も伸びたのだから部活でも始めてみれば?陸上部とかどうかな。ひ弱なままじゃモテないよ。」
カナは何気なく勧めたのだが、シローは陸上部に入部した途端に頭角を現し、県記録を塗り替えてしまった。
日に日に男らしくなってゆくシロー。一躍有名人となったシロー。クラスで人気者のシロー。
そんなシローを誇らしく思った。カナちゃんカナちゃんと慕ってくるシローは、やはり可愛い弟のようだった。
しかし、一学期の半ばを過ぎた頃になると、何か、カナはシローに違和感を覚え始めた。
部活のせいで一生に登下校する機会が減り、互いの家を行き来する事も殆んどなくなった。
シローを家に招いて食事をしたり何気ない会話や本を読んで過ごし、シローの家に行ってパソコンやTVゲームで
遊ぶ時間が、何物にもかえがたいものだったと気付かされる。
カナ以外の女子生徒と会話する事などこれまでは殆んど無かったのに、最近のシローは他の女子ともよく話す。
昼食は二人だけで一緒に食べるのが昔からの習慣だったのだが、今は大勢で食べるようになった。
たくさんの友人と食事をするのは嫌いではない。しかし二人の時間をこれ以上削られるのはたまらない。
そして一緒に食事をしている女子生徒の何人かはあきらかにシローが目当てなのだ。
放課後、シローを呼び出して交際を申し込んだ上級生がいるのも知っている。
カナは自分の感情の変化をはっきりと認識した。嫉妬と独占欲と焦燥感。
「このままでは、いけない。これは、ずっと前から私のものだ。」


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