【友達≦】幼馴染み萌えスレ11章【<恋人】at EROPARO【友達≦】幼馴染み萌えスレ11章【<恋人】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト201:名無しさん@ピンキー 07/03/28 00:25:05 upv2BYCD 屋上には、正刻と鈴音以外には人は居なかった。告白にはもってこいのシチュエーションだが……。 (そんな訳無いもんねぇ……。) ほぅ、と溜息をついた鈴音は正刻に向き直る。 「で、正刻? 一体何なのさ?」 鈴音に問われた正刻は、うん、と頷いて言った。 「実は、これをお前にもらって欲しくてな。」 そう言って彼がポケットから出したのは、鍵、だった。綺麗な鈴がついており、チリン、と鳴った。 「え? これ? ……何の鍵?」 正刻から渡された鍵を見ていた鈴音はそう尋ねた。 「俺の家の合鍵だ。」 正刻は何気なくそう言った。 「ふーん、キミん家の……って、え? ええええええ!!?」 鈴音は驚きのあまり鍵を落としそうになった。正刻が自分に、家の合鍵を……!? 「いや、俺一人暮らしだろ? 何か万が一の事……例えば今回みたいに体調崩した時なんかに、唯衣と舞衣が必ず来れるとは限らないんだよ。 だから、あの二人以外にも鍵を渡そうと思ってさ。そう考えた時、真っ先に浮かんだのはお前だった。正直、俺はある意味じゃあお前の 事を唯衣や舞衣より信頼してる。何せ、中学の時からずっと同じクラスなんだからな。だから、俺のわがままではあるんだが、お前に鍵を持 っててもらうと安心だな、と思ってさ。」 鈴音は正刻の話を黙って聞いていた。いや、正確に言うと、何も言えなかった。嬉しかったからだ。 正刻が自分の事を、そこまで信頼してくれていた事が分かって、身震いするほど嬉しかった。 同時に、昨日抱いた不安も消えていた。 確かに唯衣と舞衣には敵わない部分もある。二人のほうが、自分よりも正刻と長い時間を共有してきたという事実は変わらない。 だが、未来は。これからの時間で、誰が正刻と時間を共有するか、絆をより太く強くするかは、まだ決まっていない。 ならばグダグダと悩むより、自分は立ち向かおう。自分を高めて、コイツを振り向かせてやろう。 だって自分は……もう正刻以外、考えられないから。孤独だった自分を変え、光を与えてくれた彼無しじゃ、きっとやっていけないから。 黙ってしまった鈴音に、正刻が恐る恐る声をかける。 「す、鈴音……? その……やっぱり迷惑、だったか……?」 その問いに、顔を上げた鈴音は……とびっきりの笑顔を浮かべてこう言った。 「そんなことないよ! 喜んで頂くよ!」 「そっか……ありがとうな。お礼に、今度何か奢らせてくれ。」 そう申し出た正刻に、鈴音は意地の悪い笑みを浮かべてこう言った。 「いやー、いいよ別にぃ。早速この鍵を使って正刻の夜のお供を探し出して弱みを握らせてもらうからさぁ。」 そんな事を言われた正刻は仰天する。 「おい! 言っとくけどその鍵はあくまで緊急用だからな! 勝手に使ってうちにホイホイ入るんじゃねーぞ!!」 「えー、だってこの鍵もうボクのだしねぇ? どう使おうがボクの勝手でしょ?」 「……やっぱ前言撤回! お前は信用ならねぇ! 鍵返せ!!」 「やーだよーだ。あははっ!」 鈴音は正刻の手をするりと避け、部活へと向かった。その姿はとても楽しくて、幸せそうだった。 その日の夜に正刻からもらった鍵を見ながらニヤニヤしていた鈴音がまた妹に見つかってからかわれたり、鈴音が合鍵を持った事を聞いた 宮原姉妹が微妙に不機嫌になって正刻が冷や汗をかいたりしたにだが、それはまた別のお話。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch