【高津カリノ】WORKING!!エロパロNo.5at EROPARO
【高津カリノ】WORKING!!エロパロNo.5 - 暇つぶし2ch396:名無しさん@ピンキー
07/05/02 19:45:11 C3WtMOmF
どんどん吐き出してくれ
その妄想が俺の活きる糧になってくれている
ともあれGJ

397:名無しさん@ピンキー
07/05/02 21:22:57 q/jnBobX
すんばらしい。
妃にも相馬にも萌えに萌えたー GJ!


398:シアワセの温もり0/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:48:35 Sq9o72Lk
久々に投下
東田×宮越です

399:シアワセの温もり1/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:49:06 Sq9o72Lk
その日、宮越華は廊下で一冊の本を読みふけっていた。
最近彼女はよく本を読むようになった。
きっかけは東田と付き合うようになったこと。
付き合い始めた理由は、料理の腕を上達させて東田に食わせるため、
というなんとも不可思議なもの。
ともかく、彼女は年頃の娘らしく恋愛を始めたのだ。
そして彼女は恋愛一年生。より恋人らしいことをするために本を読んで勉強をする。
なんともいじらしい話じゃないの、と考えた彼女の友人たちも協力を惜しまなかった。


最近の彼女は一つの目標を立てた。
”もっと恋愛でしあわせになろう!!”
付き合いはじめてから数週間たった今であるが、
その間彼女の本来の目的である、料理の上達については、
東田・宮越双方から見ても改善されたとはとても言えない状態だった。
なぜか、ということを彼女なりに考えた結果、
「恋愛の楽しさをまだまだ知らないからだ、ならばもっと恋愛を楽しもう、
幸せを感じよう! そうしたらもっと料理の腕も上がるに違いない!」
という結論に達したのだ。

今、彼女が読んでいるのは一冊の雑誌。
「恋愛の楽しさってなんだ?」との彼女の疑問に対し、
彼女の友人が「この特集がオススメ!」と半ば強引に押し付けたものだ。
特集記事の漢字に四苦八苦しながら、必死で宮越はその内容を学ぼうとしていた。

 これは自分にできることか? できないことか?
 これは東田はしてくれる?  してくれない?

彼女なりに考え、取捨選択し、そして彼女なりの結論を出した。
ならば後は実行するのみ。今は休憩中の東田が従業員室にいるはず。
そして彼女は早速従業員室へと向かった。手元の雑誌を放り出し、
少しばかりの急ぎ足で、ほんのちょっとのワクワクを抱きながら。

400:シアワセの温もり2/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:50:18 Sq9o72Lk

――――――――――――――


乱暴にドアは開かれ、そして閉められた。

「東田、いるか!?」
「見れば分かるでしょう宮越さん、ああそれと、ドアは静かに開け閉めをしてください。
 ビックリするじゃないですか。」

口調ほどに驚いているようにはとても見えない東田、
そんな彼の様子も意に介さず宮越は言葉を続ける。

「東田、休憩時間はまだ残ってるか?」
「ええ、まだ30分ぐらいは残ってますが、それがどうかしました?」
「東田、私と一緒に勉強をしよう!」

今度は少し驚いた表情をする東田。

「珍しいですね、自分から勉強をしたがるだなんて。で、何を勉強します?
 英語ですか、それとも数学ですか?」
「いや、今日は私と恋愛の勉強をしよう!」

401:シアワセの温もり3/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:51:03 Sq9o72Lk
「……はっ…………?」
「二人の間に愛を作るために、二人で恋愛の勉強だ! どうだ、いい考えだろう?」

いい考えかどうかは知らないが、流石にこの提案には東田も驚いた。しかし、

(相変わらずこの人は突拍子も無いことを……、
 いけない、きちんと断らないと何を言い出すか分からない)

決して東田にとって魅力的な提案ではなかったから、彼は断ろうとする。

「恋愛の勉強って、一体どんなことをする気ですか宮越さん、
 一緒にこの間の少女漫画でも読めって言うんですか? 
 そんな事なら俺を巻き込まないでください。」
「いや、今日の勉強は、東田なしじゃできないんだ。」
「俺がいないと読めないような難しい本で勉強する気なんですか?
 だったらもっと簡単な本を読めばいいじゃないですか。」
「そうじゃなくて、今日の勉強は、その……実践だ!」

「え゛っ」

「何だよその顔はー。安心しろ東田。私だってそこまでバカじゃない、
 前回断られたみたく、キスをしろとはいわないぞ。」
「え、ええそうですか、じゃあ、その、一体何をする気なんですか?」
「ふふ・・・・・・それはだな・・・・・・・。えーと、その、
 あー、そうそう、さっき読んでた雑誌なんだが、そのアンケートにな、
 『女の子の恋で一番幸せなときって何?』ってやつがあって、
 そのランキングで1位のやつをやろうと思う」
「だから、それはなんですか?」
「あせるなよ東田、今言うからさー。」

402:シアワセの温もり4/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:51:54 Sq9o72Lk


――――――――――――――


一方その頃、先ほどの廊下。
そこには宮越の放り出した雑誌を手に取った妃がいた。

「何だこれ、宮越が読んでいた雑誌か?なになに……
…………あいつ、なんてモン読んでんだ全く……。アイツの歳にはこんなの早すぎるだろうが。
……東田の理性を期待するしかないか。くれぐれも、変な過ちを犯さないでくれよ?」



――――――――――――――

403:シアワセの温もり5/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:52:28 Sq9o72Lk
そして宮越は大きな声で彼に告げる。

「東田、
 今 か ら 私 を 抱 け ! !」

「…………………はあっ!?」

そう先ほどのアンケート、その一位は「彼に抱かれてるとき」だったのである。

(この人、一体どんな雑誌を読んでいるんだ!?
 ダメだ、これは絶対に逃げないとまずい!!)

東田の自衛本能は、キスをねだられた時のように逃走を選択していた。
その感覚に従い、彼は休憩室のドアへ今すぐにでも駆け出そうとしていたがしかし、

「東田、今日は逃がさないぞ!」

今回は相手の方が一枚上手、外に出る唯一の出入口を宮越がふさいだ。
そして彼女は後手でドアの鍵を閉め、こう続ける。

「よし、これで誰も入ってこれない、さあ東田、やることをやるぞ!」
「ちょっと宮越さん、正気に戻ってください! いくら誰も入ってこれないからって、
 こんなところでできるわけが、
 いやそれ以前にこの歳じゃ早すぎるに決まってます!!」
「なんだよー、アンケートで1位になったぐらいだぞー? 
 たかが抱くだけで、早いも遅いもないだろー、さあ東田、今すぐはじめよう」

そう言いながら彼女は東田に向かってつかつかと歩き出した。
思わず後ずさりする東田、しかし彼もよっぽど焦っているのか、
部屋の隅へと追いやられてしまっていた。

404:シアワセの温もり6/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:53:10 Sq9o72Lk
「宮越さん!!」
「なんだ東田、そんなに私を抱きたくないのか? じゃあしかたがない……」
「(ほっ……)もういいですか?
 それならそこを通してくだ「私がお前を抱いてやる!!」
「え゛えっ!?」

宮越は獲物を見つけた猫のような目をして東田に近づいて行く。
一方東田には既に退路が無い。
彼と彼女の距離はこうして密着寸前の状態となりそして……





          ギュッ







405:シアワセの温もり7/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:53:40 Sq9o72Lk
「………」
「……………」
「……………………東田」
「…………………」
「…………なんか、よく……わからない」
「………………あの」
「…………けど」
「みやこし、さん………………」


「…………あったかい」


それから数分、二人は言葉も交わさずにそのままでいた。
宮越は東田の体温を感じ、東田も宮越を引き剥がすこともなく、
ただそれとなく二人は互いの身を離した。
それから先に口を開いたのは彼女の方だった。


「東田……。」
「満足……ですか?」
「うん…だから」
「だから……」
「またしような!!」


小さないたずらと大きな勘違いが生んだこの出来事、
結果として二人の関係を前進させ、そして確かに宮越の願う恋の勉強になったのだが、
しかし彼女はこれから後にもっとすごい恋の世界を知ることとなる。
だがそれは、また別のお話。

406:シアワセの温もり8/7 ◆IvnjwJNKhY
07/05/03 02:55:30 Sq9o72Lk
以上です。
本来なら投下前にエロ無しと書く方がいいと思うのですが、
今回は作中のオチに直結してるのでやむなく省略させていただきました。
ご了解いただければ幸いです。

407:名無しさん@ピンキー
07/05/03 11:04:36 WOd+nUan
期待させやがって・・・


GJ!

408:名無しさん@ピンキー
07/05/03 16:17:23 gnNK4xfP
ちょーGJです!


409:名無しさん@ピンキー
07/05/03 19:45:21 nVx1w9w3
相馬×妃、宮越×東田、双方GJ!

ところで、相馬と妃の接点がある話って在った?うろんに。

410:名無しさん@ピンキー
07/05/03 21:27:26 MPAkRHxw
エピソードはないけど相馬は姫ちゃんの父親だよ

411:名無しさん@ピンキー
07/05/03 23:32:54 nVx1w9w3
このスレの設定上の話?

412:名無しさん@ピンキー
07/05/03 23:37:34 zTxQiR9X
他スレからコピペ
>・相馬×妃について教えて?
> →旧隠しで相馬×妃がありました。写真を持ってる相馬の台詞をペイントで塗りつぶしてみましょう。

件の写真持ってる相馬のらくがきは、らくがき漫画(らくせれ)ページ内の隠しリンク先にあります。

413:名無しさん@ピンキー
07/05/04 00:34:06 QDxxf9gv
>>412
薄く書いてあるな
ひでえwwwwww

414:名無しさん@ピンキー
07/05/04 01:54:41 QDxxf9gv
ヒシン×セリ+リリザ…

415:名無しさん@ピンキー
07/05/04 08:25:49 1bCzSFGv
いや・・・ここはナサヤ×セリ…

416:名無しさん@ピンキー
07/05/05 00:16:15 T4hJRcBm
ヒシン×リリザの甘々

417:名無しさん@ピンキー
07/05/05 00:30:51 T4hJRcBm
らくせれの隠しってどこ?

418:名無しさん@ピンキー
07/05/05 00:49:18 4BSCs7Hx
ctrl+Aとか
tab連打とか

419:名無しさん@ピンキー
07/05/05 00:54:15 eBE4JT8o
らくせれうまくいけない…

420:名無しさん@ピンキー
07/05/05 01:04:58 5FX8Li4z
おまけページのかりのん入り口にちゃんと場所書いてあるじゃん>らくせれ隠し

421:名無しさん@ピンキー
07/05/05 22:00:18 8JKzTsv+
わかってはいるんだ
だけどうまくいけないんだ
だれか簡潔に見方おしえてください

422:名無しさん@ピンキー
07/05/05 22:06:30 NahMS9go
┌───┐
│らくせれ    .│
│         .│
│         .│
│         .│
│         .│
│         .│
│         .│
│    この辺 .│
└───┘

423:名無しさん@ピンキー
07/05/05 22:11:40 c+D0eI9e
まさかだが、らくせれがなんなのかわかってないなんてことは・・・
ちょっと前に括弧書きで詳しく説明してくれてる人いるし、まさかね・・・

424:名無しさん@ピンキー
07/05/06 04:08:37 6a3mOaLa
落書きセレクション

425:名無しさん@ピンキー
07/05/06 05:46:09 NXLPqo2m
きっと見れたけど現実を受け入れられない人達なんだよ!

426:名無しさん@ピンキー
07/05/08 07:28:38 Fz9FjrcC
たねでパイズリできるかな・・・。

427:名無しさん@ピンキー
07/05/08 07:54:53 0Ou1ibN8
できるんじゃね?
ってかさ、よく考えれば種島ってロリ巨乳!?

428:名無しさん@ピンキー
07/05/08 17:39:32 Hwa47llM
よく考えなくてもそうだよ

429:名無しさん@ピンキー
07/05/08 18:47:44 VeI5mCFY
種は俺の嫁

430:名無しさん@ピンキー
07/05/08 19:44:49 slJGqrwa
ロリ巨乳というか
子供巨乳

431:名無しさん@ピンキー
07/05/08 22:29:14 LjK/LTn7
巨乳スキーな俺だけど、何故かぽぷらの乳には興味がわかないw

432:名無しさん@ピンキー
07/05/09 08:41:36 //9PRN/s
ヵの中の制服で屋上に出てくる妃って・・・・

やっぱがはこが>>383見てるんじゃないかという疑惑

433:名無しさん@ピンキー
07/05/09 09:38:14 yEp1R4Vv
ねーよ。屋上ネタはがはこが先だ。

434:N別郊外
07/05/09 13:49:29 //9PRN/s
この微妙なタイミングで足立×村主 エロ有を投下させてもらいます。




435:N別郊外
07/05/09 13:51:15 //9PRN/s
バイト帰り、いきなり黒服の集団に拉致されてN別郊外の山に連れてこられた。
そしてなぜか強制的に肝試しに参加することになってしまい
(こともあろうに)村主さんとペアになった。
村主さんは見えないものが見えるので僕としては怖さ倍増中でビクビクしていると
「・・・・足立君は私のこと怖がってるみたいだけどね・・・・」
「----!!!」
「・・・・・一応、私もそうおびえられてばかりだとそれなりに傷つくし・・・
・・・・・やっぱり私嫌われてるのよね」
「いや、それはないよ絶対ほんとに」
「・・・・ホント? よかった・・・・・」
そして村主さんは涙を浮かべたまま満面の笑みを僕に見せた。
「・・・・うっわああぁぁぁぁぁあぁぁあ」
そのまま僕は走り出した。
彼女の笑みは怖いというかなんというか不思議な力を持っている。
お世辞抜きで綺麗だとは思うんだけど・・・。
「お、足立。どうした?」
「き・・・・妃さん(と店長)」
走った先には自分たちより前に肝試しに出発していた妃さんと店長がいた
「その・・・・走ってきちゃって」
「・・・・お前結構怖がりなんだな」
「(確かにアレはとても怖かったけど)そんなことは・・・」
「でも村主さん大丈夫?」
店長が本当に心配そうな顔つきで覗き込んでくる
「ここらへんはホントに熊でるみたいだぞ」
「・・・・・!!!」
その言葉を聞いて僕はまた道を全速力で引き返した。
「・・・・変なヤツ」
自分の背中で妃さんがポツリとつぶやくのが聞こえた

436:N別郊外
07/05/09 13:51:47 //9PRN/s
急いで道なりに戻ると、村主さんはのんびりと歩いていた
そして僕はなぜか彼女のその細い手首を強くつかんだ
「・・・・あの・・・足立君?」
無言で村主さんの手を引いて走っていた
「何もそんなに急がなくてもよかったのよ、別に平気だったし」
「妃さんが・・・、ホントに熊が出るぞっていうから急いで引き返してきたんだ」
「む・・・村主さんに何かあったら俺・・・・」
「・・・足立君」
「俺・・・・・」
「足立君!」
「・・・・・えっ?」
「道が・・・・」
気付くとずいぶん走ったのに妃さんたちはいないし道がどんどん狭くなってきている
「あ・・・・も・・・・もどらなきゃ・・・」
かなり走って疲れたので今度は歩いてとりあえず道がある方向に歩く
「足立君ったらいきなり曲がるんだもの」
「・・・・ごめん」
村主さんと歩く時間が長くなってしまって怖いやら嬉しいやら不思議な気持ちになった。
逆に村主さんは相変わらず無表情で淡々と歩いている。
でもまぁそんなに長い時間走っていたわけでもないから大丈夫だろうけど
「あ・・・・道だ・・・・・」
よかった、もと来た道に戻ることができた。
「妃さんたちいないね・・・・先いったのかな」
「ゴールね」
村主さんは静かにそういうとすっと古びた廃屋を指差した。
確かゴールには斉木君と酒があるんだっけ・・・・。
そういえば妃さんは酒があると聞いて急いできたわけだからもういるかもしれない
もしいなくても斉木君が待っているはずだ、良かった・・・・。
そう思うと少し歩く足が軽くなる。
そしてドアがない廃屋に村主さんより先に飛び込んだ。
「・・・・あれ?」
斉木君はいなかった。そして妃さんと店長もいなかった。
ただそこには大量のお菓子と缶ビールが箱で置いてあった。
なんで斉木君までいないんだろう
「・・・・・熊」
村主さんがボソっと呟いた。
よく見るとお菓子にはところどころに爪あとのようなものがあり、あらされたあともある。
「た・・・大変だ・・・・」
急いで責任者(河野)の携帯に電話した。

437:N別郊外
07/05/09 13:52:20 //9PRN/s
「あれ?足立から電話だ」
がちゃん
「河野!大変だ!斉木君がいない!熊に襲われたのかも・・・」
「え?」
この電話の直前に妃から
「ゴールにあった食い物が熊(?)に荒らされてるようだから斉木も一緒にゴール前でまってる」
と連絡があったのだ。
「うん、それは多分大丈夫だと思う。 村っちは一緒?」
「えぇ!?大丈夫って・・・。 村主さんも一緒に廃屋にいるんだけど」
あいつら妃の姉御たちを追い抜かしたのかよ・・・・。
「じゃあおれら全員そっちに向かうからおとなしく廃屋で待ってろよー」
「え、ちょ。熊がでt・・・・・ガチャン

ツーツーツー
河野め・・・なんであいつはあんなにお気楽でいられるんだろう・・・。
斉木くんが危ないし、熊が来るかもしれないし、(村主さんはいるし)
「どうしたの?足立君」
「ひっ」
急に話しかけられて思わず小さく叫んでしまった。
「・・・・」
「あの・・・・これからみんなこっちに向かってくるってさ」
「そう、良かったわ」

「・・・で足立さんたちは今どこにいるんですか?」
廃屋に向かいながら東田が河野に尋ねる
「今廃屋にいるんだってさ」
「なんで本当のこと教えなかったんですか?」
「そのことなんだけどさー」
「あら、妃さんたちが見えてきたわよユータ君」
「そうだね・・・・」
河野、ミリ、東田、宮越、鎌倉、進藤たちが妃と店長と斉木のもとにたどり着いた。
「あぁ、やっときたな」
「あれ?足立君たちは?」
「トラの餌は嫌・・・・トラ・・・」
「トラ?」
「あぁなんか勝手にトラと熊間違えてるみたいだから気にしないでくれ」
「熊なら宮越さんが連れてきてますよ」
「・・・・・」
「学名:Procyon Lotor 食肉目(烈脚亜目)アライグマ科 アライグマ」
「ご名答」
「かわいいだろ!」
「宮越さんはちょっと黙っててください」
「んでなんで足立と村主はいないんだ?」
「そのことなんですけど・・・河野さんから聞いてください」
「今なー、廃屋に足立と村っちが2人っきりなんだよねー」
「それってあんまり良くないことなんじゃないの・・・」
急に柳葉がしゃべった
「それでさー、どうせもう良くないことになってるからー」
「このまま良くないことになってもらわない?」
河野さんはいつも笑いを取ろうとするけど、このことばかりは笑えることとは思えない。
「・・・・」
河野の一言に皆静まりかえる
「・・・・・あれ? なかなかいい考えだと思ったんだけどなぁ・・・・」
「河野さん、それはいい考えっていうか・・・・」
「まぁまぁ見てなって」
そういうと河野は携帯を取り出した

438:N別郊外
07/05/09 13:53:24 //9PRN/s
河野・・・いくらなんでも遅くないか・・・?
まさかみんな熊に・・・・。
「・・・・・寒い」
村主さんは端っこで小さく丸まって座っていた
「え、あ。えーっと」
なにか暖を取れるようなものはないか周りを見渡していると、携帯がなった
「河野か?なにしてるんだよー」
「あー、そのことなんだけどさ」
「足立!ごめん!迷った!」
「ええぇええぇぇぇぇぇぇ!!!?????」
「だからお前らも動いたら危ないから小屋出るなよ、今ふもとに連絡したから」
「河野・・・・お前はいt・・・・・ガチャン
切れた・・・・。 河野・・・・戻ったらおぼえておけよ・・・・。

「ちょ、河野さん。迷ったって・・・」
「これで今夜は足立は村っちと2人っきりだなー」
「・・・っておれらはどうするんですか?」
「あー、じゃあ帰ろうか。 足立と村っちは鎌倉さんのとこの人に運んでもらっていい?」
「かまわないわよ」
「じゃあ適当なところでバイト先に拉致ってもらうわ、おれ残るから」
「ユータ君も残りたい?」
「・・・・」

あぁ・・・なんの因果でこんな狭い小屋に村主さんと・・・。
そのとき隅っこで村主さんの体がブルっと震えた。
「あ、今暖まりそうなもの探してるから」
8月といえどもこんな夜に山奥にいたら寒いに決まってる。
そして今蝶番が壊れた古い棚をあけようと奮闘しているところである。
力いっぱい踏ん張るとガコっと鈍い音がして戸が外れた。
しかし中にはなにも物は入っていなかった。
その時隅っこで村主さんがくしゅんと小さくくしゃみをした。
慌ててあたりを見渡してみるがあるのはお菓子とお酒だけ
村主さんは19歳だしお酒飲まなそうだから近くにあったポテトチップスの袋をあけて村主さんの傍に置いておいた。
しかし彼女がポテトチップスに口をつけることはなかった

439:N別郊外
07/05/09 13:54:09 //9PRN/s
携帯を見るともう午前1時を回っていた。
急に河野たちのことが心配になったけれど携帯が圏外になってしまっていたので諦めた
(今日は1日中バイトだったし・・・眠いなぁ・・・・)
ちらりと村主さんの方を見ると、村主さんは相変わらず隅っこでじっとしていた。
それに気付いたらしく村主さんも僕のほうをみたけれどすぐに顔を戻した。
村主さんは・・・なんとなく・・・・人に隙を見せることがない
だから人前で寝るなんてことはまずしないだろうと思った。
部屋の上部にある小さな電球がチラチラと揺れている。
その電球を見ているうちに、いつの間にか壁に寄りかかって目を閉じていた。

「ひゃっ!?」
急に首筋に冷たいものが触れて目が覚めた。
目をあけると目の前に村主さんがいて、自分の頚動脈に両手をそえていた。
「ちょ、村主さん。冷たっ・・・・」
村主さんはふいに顔を横に向けたと思ったらまた小さくくしゃみをした。
「寒いの・・・」
確かに寒いのはわかるけど彼女の冷たい手が熱を吸い取ってるわけだからもちろん自分も寒い。
あと村主さんの顔が目の前にあるわけで精神的にも冷たいものを感じる
「・・・・・足立君」
「え、あ、はい。なんでしょう」
「寒い?」
「あぁ・・・まぁね」
「ふぅん」
そういうと彼女は真剣な顔で僕の目をじっと見つめてきた。
いつも村主さんのことを怖いと思っていたがこのときばかりは綺麗だと感じてしまった。
気付くといつのまにか村主さんの両手は首筋ではなく頬に移動していた。
そして彼女の顔が急接近してきて不意に唇を奪われた。
村主さんの唇は温かくはなかったが柔らかく、優しかった。

440:N別郊外
07/05/09 13:55:11 //9PRN/s
10秒間くらい唇を交わしていただろうか、その後村主さんが少しだけ離した。
「むらぬしさ・・・」
言葉の途中で口を封じられた。
今度はさっきよりも激しく、上下の唇を何度も甘噛みされた。
そして急に口の中に舌を入れられ、ちゅくちゅくと舌でかき回された。
しかもいつのまにか村主さんの両手は背中に移っており、村主さんの・・・その・・・胸が・・・
こんな風に女性から迫られるのは初めてで、すっかりリードされている。
そして何分間かディープキスされている間に体は十分すぎる程に火照っていた。
村主さんは急に何かに気付いたようにキスをやめた。
さらに彼女は視線を落とすとその視線の先にはズボンの中ではちきれそうな自分の性器があった。
無表情のまま彼女はズボンのチャックを開け、それを取り出した。
「ちょ、村主さん!」
と静止してはみたものの、村主さんはすでにそれを見定めるように先端を人差し指でくにくにと触れる。
そういえば村主さんは付き合ったことがないっていってたっけ・・・
ってことはこういうこともしたことがないはずなんだけどな・・・。
そんなことを考えているうちに自分のモノは先ほどよりも大きくなっていっている
こんな状況でも村主さんは表情を一切変えずに淡々と作業を続けている。
彼女は先ほどまでの作業を止めて今度はその手を上下に動かして刺激し始めた。
その手が上下に揺れるたびに自分の腰から脳まで突き上げるような感覚がこみ上げる
時々彼女は手を上下に動かしながら親指でカリを刺激したりしてくる。
村主さんの動きが予想以上に良かったので僕のあそこからは透明な汁がにじみ出てきた
と、ここで村主さんが急に手を止め、上目遣いで覗き込んできた。
「足立君・・・・」
「村主さん、やっぱこんなことは止めたほうが・・・」
「・・・・」
村主さんはその言葉を聞いてちょっとムッとした表情で睨んできた。
そしてすぐに顔を落とすと今度はペニスを口に含んだ。
「ぅゎっ!?ちょっ・・・村主さん!?」
その言葉は全く村主さんの耳には届いていないらしく
ペニスの裏の部分を舌で刺激したり唇に挟んで上下したりしている。
なんだか村主さんがこんなことするなんて信じられなくて
今までとは違った感情が村主さんに対して芽生え始めてきていた。
そして彼女がカリを甘噛みした時に、性感が一気に昇り詰めた。
「あ、おれ・・・・もう・・・」
その時だった。 彼女は何もいわずに唇を離した
ちょうど射精しそうな、その直前に。
「村主さん・・・その・・・・なんていうか・・・・」
「・・・・・」
彼女は何も言わずに綺麗な瞳でまっすぐこっちを見つめていた。
しばらく静寂があたりを包み込んだ。
そして、村主さんが何も言わずに小さく頷いた。

441:N別郊外
07/05/09 13:55:48 //9PRN/s
こんどは自分から彼女の唇を奪った。
そしてそのまま体を押し倒して覆いかぶさるように舌を交わした。
互いの唾液が入り混じっていくうちに、村主さんの体がだんだん温かくなっていくのを感じながら
静かに唇を離すと、村主さんの少し荒くなった呼吸が聞こえた。
「村主さん・・・その・・・触るよ」
自分でもなんでこんな言葉が出てくるのかわからないまま服の上から村主さんの控えめな胸を弄んだ。
彼女は時々熱い吐息が早くなるだけで、全く無口のまま佇んでいた。
そんな村主さんを見ていると、急に悪い感情が芽生えてきた。

素早く彼女の肩紐をずらし、ブラジャーのホックを外して胸を露出させると流石の村主さんも動揺の色を隠せなくて、
初めて見るその艶かしい表情に急に新たな興奮を覚えた。
村主さんの胸は大きくはないけれどもとても整っていて綺麗だった。
何もいわずにその中央にあるものを口に含んだ
「・・・・・んっ ・・・・・っぁ」
すると村主さんの口から甘い声が漏れた
「可愛い声だね、村主さん」
「・・・・・・・ばか」
そういうと村主さんは少し照れたように首筋に手をまわしたが、もう冷たくはなかった。
そのまま乳首へ愛撫を続けていると徐々に彼女の声も高くなっていく
そんな声に興奮を覚えながら顔を押し当てるように口に含む
「・・・ぁだ・・・んぅ・・・」
「感じてる?村主さん」
「・・・・は・・・・ちが・・・」
体は口で言ってることと正反対の反応を続けている。
ふと村主さんの下半身に視線を落とすと、股間は湿っぽく火照っていた
何もいわずに這うように指を滑らせ、ズボンと下着の間に手を入れると、彼女の体が小さく跳ねた。
「やっ・・・・あぁ・・・」
「村主さん・・・可愛いよ」
甘い言葉を呟くと村主さんは急に顔を赤らめて不意と視線を逸らした。
その後を追うように再度彼女の唇を奪った。
「んむ・・・ちゅ・・・」
左手で村主さんの頭を抑えながら右手はしっかりと秘部の愛撫を続けていた。
「あだちくん・・・んふ・・・・」
「村主さん?」
「・・・・・・ぁ・・・・」
一瞬考え込んだ後、右手を少し沈めてみると
「・・・・濡れてる」
正確に言うと俺が濡らしたんだけど
「村主さん意外とエッチなんだね」
そういいながら体をずらして村主さんの下半身を覆うものを剥ぎ取った。
始めて見る、村主さんの割れ目。
その割れ目は薄明かりの中で寂しそうに湿っていた。
「綺麗だね、村主さん」
そういってその咲きかけの蕾に舌を這わせた。
「・・・んぁ・・は・・・・あぁ・・・」
村主さんもこういう感触は初めてのようで、さっきよりも声が大きくなっている。
「村主さんってもしかして一人でいじったりしてる?」
「や・・・・してな・・・んっ」
「だってこんなに漏れてくるなんて」
口での愛撫を続けながら右手で陰核を刺激する
「・・・ひっ!・・・・ああぁ・・・・」
「気持ちいい?」
「・・・あっ・・・・も・・・・いく・・・」
村主さんが絶頂を迎えそうになるのを感じて手を止めてみた。
「ぁ・・・・・・・・」
「さっきのしかえし・・・」
「・・・・・ばか・・・」

442:N別郊外
07/05/09 13:56:25 //9PRN/s
数秒して村主さんの体が少し落ち着いてから自分も服を脱いだ。
そのまま彼女の膝を持ち、覆いかぶさるような形で性器を宛がった。
そして少しだけ腰を動かして入り口のところで弄んだ。
「・・・ん・・・・あだちく・・・・」
彼女の表情は快感とも恐怖とも捉えることができた。
しかしそのままゆっくりとペニスを沈めていった。
「・・・あ・・・・ぁぁあ・・・・」
「むら・・・ぬしさ・・・」
すると途中で自分のものが膣の中で純潔の証にぶつかった。
急に罪悪感に襲われ、顔を上げると、村主さんと目が合った。
そのまま吸い込まれるように触れるだけのキスをした。
「あだちくん・・・・」
「村主さん・・・いくよ・・・」
そう言い放つと彼女の胎内に強く腰をうちつけた。
村主さんの膣からは血が滲んでいた
「村主さん・・・大丈夫・・・?」
「・・・つぅ・・・・」
その後はお互いにしばらく動かなかった。
そして、村主さんは小さく頷いた。

「・・・く・・・ぁ・・・むらぬ・・・は」
「んぁ・・あ・・ふぁ・・・」
ゆっくりとピストンさせると、答えるように村主さんが喘いだ。
彼女の膣内は狭く、温かくて、十分すぎるほど湿っていた。
「・・・ぁ・・・あだ・・・・んんっ・・・」
村主さんの普段見れない表情を見ると、自然と腰が早くなる
「・・・はっ・・・ぁく・・・んぅ・・」
腰を上下させながら体をずらし、自らの口で彼女の口を覆った。
「・・ちゅ・・・・ちゅぷ・・・ん・・・」
村主さんの手が背中にまわり、その汗ばんだ手が強く体を抱いてきた。
お互いの温もりを享受するような形で行為は続けられた。
「村主さん・・・そ・・・の・・・大好きだよ」
「・・ん・・・は・・・・私も・・・」
その言葉を聞いて、今までよりも強く腰をうちつける。
「あ・・・おれ・・・そろそろ・・・」
「・・・くっ・・・いいわよ・・・」
村主さんのその細い体いっぱいに精子を放出する。
「・・・ぁ・・・・すご・・・」
そして、二人とも繋がったまま果てた。

目が覚めると、バイト先の休憩室だった。
そしていつのまにか制服に着替えていた
「え・・・?」
何がなんだかわからずに、休憩室の扉を開けると、河野がいた。
「あっ!」
「河野・・・いったい何が・・・」
「あぁ・・・えっと・・・その・・・たまたまアンパンマンに助けてもらって・・・・」
「河野・・・・もうちょっとまともな嘘をつけ・・・」
「おれもう上がりだから! じゃあね!」
「ちょ!河野!!!」
逃げられた。
改めて自分の状況を考え直してみると、自分がしてしまったことに気付いてしまった。
そうだ・・・おれは村主さんと・・・・しかも生で・・・・・・。
なんだかとってもいやな予感がする。

村主さんはその2ヵ月後にバイトをやめた。
俺もそれと同じ頃にバイトをやめた。
いやな予感は的中したが、一概に不幸とは言えなかった。

今もまだ彼女が隣にいるのだから

443:名無しさん@ピンキー
07/05/09 17:29:41 W/Q426gb
なぜ本編がこういった展開にならなかったのかと
血の涙を流しながらGJ!

444:名無しさん@ピンキー
07/05/10 00:45:05 DnFnmvaE
GJ!

今日うろんでネコミミ八千代を見た。d(´∀`;)

445:名無しさん@ピンキー
07/05/11 23:40:21 N5w759YW
GJ!!
こういう展開待ってた

446:名無しさん@ピンキー
07/05/13 08:37:42 0wyls0YN
ブタウラねたキボン

447:名無しさん@ピンキー
07/05/14 00:40:55 c0wxD5/F
なんか非エロがみたい今日この頃

448:NFzv658w
07/05/15 23:08:29 5U3135OT
 どうもお久しぶりです。
 作品を投下したいと思います。
 小鳥遊×伊波 エロ無し タイトル『空模様と彼女』

449:『空模様と彼女』
07/05/15 23:10:20 5U3135OT


 雨が降っていた。



 灰色の空から、大粒の雨がアスファルトに当たり、音を立てて弾ける音が耳に響く。
 長い間降っていたのか、やや明るいアスファルトの道路が黒く変色している。
 俺はその空を、ワグナリアの従業員入り口から、じっと眺めている。

 いつもなら、文句の一つや二つたれながら家へ帰り始めるのだが、今日は傘があり、特に急ぐ必要もなかった。
 むしろ暑い空気が雨で少しは冷やされるのでは?とも思ったが、食材が腐りやすくなったりするのはやはりいただけない。
 しかし、暑い季節に降り注ぐ雨に安心感を覚えるのも、また確かだった。

 さて、いつまでもそんなことを考えているほど暇ではない。
 青い傘を頭上に広げ、玄関から一歩踏み出す。
 踏み出した瞬間に、傘に雨粒が降り注ぎ、パチパチ・・・いや、バチバチと音が鳴る。

 特に反応することも無く、走りもせずに雨の下を歩く。
 道にできた、分かりづらい小さな水溜りに足を入れると、裾に冷たい水しぶきがかかる。
 それもまた、微妙に心地よい気がして気にせずに歩く。しばらくしてから、洗う面倒を考え少し心が沈む。

 しばらく家を目指し歩き続ける。変わらないスピードで。何も考えずに。


450:『空模様と彼女』
07/05/15 23:11:41 5U3135OT

 足を止めた。

「伊波さん?」

 その呟きが聞こえたらしく、木の下で雨宿りをしていた伊波さんが顔を向ける。

「・・・ぁ・・・」

 と口を開け、言葉が出てこないようだ。
 買い物の帰りなのだろうか? 私服姿で、スーパーの袋らしき物をしっかりと両手で持っていた。
 俺はほんの少し微笑みながら、その木に近づき、木の下・・・木を挟んで伊波さんと背中合わせになるよう、雨宿りを始めた。
 多分伊波さんは不思議そうな顔をしているだろうが、特に何も言われなかった。

「・・傘忘れたんですか?」

「う・・・ま、まあ」

 詰まった返答に、また微笑んでしまう。

「小鳥遊君、傘あるよね・・・?」

「あー。どうせ家帰っても家事ばかりですし・・・一緒に晴れるの待ちましょうよ」

 今、少し恥ずかしい事言ったなあ、と自分でも思う。

「・・・何で?」

 その声には、戸惑いの気持ちが溢れていた。
 俺は少し大げさに唸ってから答える。
 
「雨苦手なんですよ。薄暗いし、じめじめするし」

 嘘だ。
 ただの口実。我ながらずる賢い。

「・・・私も嫌いかな」

「何でですか?」

 唸る声が後から聞こえ、返答。

「昔から、雨が降っていると何だか気分が落ち着かなくて。あ、具体的な理由は無いんだけど・・・」

 なんていうのかな・・・と、彼女は考え込んでいるのか、何も言わなくなった。

「・・・へえ・・・」

 そうそっけなく答えたが・・・何となく、本当に何となく、その理由は分かった気がした。


451:『空模様と彼女』
07/05/15 23:12:55 5U3135OT
 そう思ったことは言わずに、

「じゃあ、俺も雨が苦手な理由が増えましたね」

「え・・・」

 その小さな戸惑いの声を聞くと、途端に自分の顔が熱を持ったのが分かった。
 どうしよう、恥ずかしい。今日の俺の言葉は何か変だ。薄暗い空と雨のせいだろうか?
 恥ずかしさで言葉に詰まり、やっと出た言葉が、

「げ、元気が無い伊波さんなんて気持ち悪いですから!」

 木が衝撃と共に揺れた。
 伊波さんが殴ったのだとすぐに気づき、冷や汗が頬を伝うのが分かる。
 まだ枯れているはずのない緑色の葉が何枚も水溜りへと降り、僅かな波紋を浮かばせながら水面に浮かび上がる。

「ホ、ホラ。少しは元気出たでしょう!?」

「うるさい」

 そう、少しフテくされた声で言われたが、逆にホッとした。
 さっきまでの空気が続いていたら、どうにかなってしまっていたかもしれない。


 でも、嫌いな理由が増えたのは本当なんですよ?

 雨雲に隠れて輝きを失う貴方なんて見たくない

「・・・あ」

 眩しく、輝き続ける貴方が見たい

「晴れたね!」

 見上げると、雲の隙間から青い雲が覗き始めている。
 そして・・・太陽が見えた。


452:『空模様と彼女』
07/05/15 23:15:51 5U3135OT
「行こう! 小鳥遊君!」

 彼女は樹の下から飛び出して、俺を見て、笑顔でそう言った。

 眩しい・・・笑顔だった

「ええ。途中までですけどね。・・・手は繋ぎます?」

 少し意地悪でもしようかと思った。
 俺はマジックハンドを取り出し、何回か開閉を繰り返す。

「・・・うん!」

 しかし予想外なことに、彼女は頷いた。
 少し頬を染めながら、彼女はマジックハンドを自分から掴んできた。
 雨が止んでご機嫌なのか、何時もより行動的だと思った。

 空はすっかり晴れていた。


 マジックハンドをしっかりと掴み、前を歩く彼女の髪が、太陽の光を柔らかに反射して輝いている。
 今更ながら、綺麗な髪だと思った。撫でたいという感情まで湧いたが、その後の悲惨な自分の姿を想像し、躊躇った。
 気がつけば、前後の位置もいつもと逆だ。俺が彼女にリードされている。

 当たり前といえば当たり前だ。
 この空は、彼女の物なのだ。
 主導権を握っているのは彼女。今、この空間。この世界は、彼女が中心なのかもしれない。

 俺も、微笑んだ。

「いい空ですね・・・」

「うん!」



 ホラ

 やっぱり、間違いない

 彼女には


 まひるの空がよく似合う


453:NFzv658w
07/05/15 23:17:52 5U3135OT
以上です。
結構昔に書いた作品なので、所々設定がおかしいかもしれません。マジックハンドなどは後で付け足しました。
相合傘はありがちかなと思って、二人で雨宿りです。
あと、一応季節は夏です。

454:名無しさん@ピンキー
07/05/16 00:27:04 tQuzkUob
チクショウ!なんなんだこの青春真っ盛り中の二人は!!
GJすぎる

455:名無しさん@ピンキー
07/05/16 12:48:23 QTxREZiZ
不器用な小鳥遊って、なんか新鮮でいいです
GJでした!

456:名無しさん@ピンキー
07/05/16 15:35:37 LL+NXUcr
GJっす!
まぶしすぎますw

457:名無しさん@ピンキー
07/05/16 20:27:17 Guw3xVZF
GJ!!
こういうのいいなぁ!

458:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:50:03 wD8+ocd8
グッジョブd(´∀`;)

ところで八千代とたねってどっちの乳がデカイのか?

459:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:54:45 QTxREZiZ
たねこでしょうなぁ
大きいときちんと言われたたねこと、スタイルがいい止まりのやちこじゃ

460:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:54:49 mMICBW3U
身長に対する比率ってもんがあるからなぁ

>-------------<


 <----------->

これのどっちが長いか、て聞くようなもんだ

461:名無しさん@ピンキー
07/05/17 02:18:28 VddIDPw5
久々に覗いたら素敵な非エロが投下されてるwww

最後の締め方の上手さに嫉妬。

462:名無しさん@ピンキー
07/05/19 00:46:11 rHY9x9Ad
今回のYGのやつ
杏子さん山田と種に何したんですかね?

463:名無しさん@ピンキー
07/05/19 01:01:19 kycm490d
お尻ぺんぺん

464:名無しさん@ピンキー
07/05/19 19:16:17 szy7zCoj
手ではなく蹴撃の嵐。

465:名無しさん@ピンキー
07/05/19 19:20:14 cTlA6MTQ
1.膜を破くのを勘弁してアナル責めをした
2.前じゃ感じちゃってお仕置きにならないから後ろを責めた
どっちだと思う?

466:名無しさん@ピンキー
07/05/19 19:24:52 3CxtrvoE
そんな事したら八千代がパフェ破壊しまくるだろw

467:名無しさん@ピンキー
07/05/19 19:28:35 wLeRvDrU
まとめの小鳥遊店長を見て
やちがどういう反応するのかなあとwktkしたのは俺だけが良い!

468:名無しさん@ピンキー
07/05/20 10:21:51 jNhawzDn
小鳥遊を殺して自分も死のうとする。

杏子が宥めるが・・・。

469:名無しさん@ピンキー
07/05/20 22:38:50 3r0GKNLL
さあ、ローションプレイな、ぬりぬりエロパロはまだかい?

470:名無しさん@ピンキー
07/05/21 07:36:17 pF5EXr7t
山田と相馬のモノ読みたい。

471:名無しさん@ピンキー
07/05/21 22:59:08 WSvDQ6ea
ギャグっぽい奴かハードエロか純愛が見たい気がする

472:名無しさん@ピンキー
07/05/21 23:13:59 ZQTajCKf
ハードエロを書きたい・・・どうやれば?

473:名無しさん@ピンキー
07/05/22 00:10:52 rxim1DF4
ハードエロってどんなん?PRpFTyRR8k の見たいなやつ?

474:名無しさん@ピンキー
07/05/22 00:29:48 FEWc16zb
PRpFTyRR8k氏流の非エロ作品が読んでみたい

475:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:34:45 scuDkU8U
読んでてわけがわからんぞ

476:名無しさん@ピンキー
07/05/26 19:35:23 h8aoJX0l
保守

477:名無しさん@ピンキー
07/05/26 19:38:17 47yjAB6s
男一人、女複数の乱交&ハーレムの良い組み合わせを語ってくれないか?

478:名無しさん@ピンキー
07/05/26 20:23:02 w4RBEwq3
いい組み合わせって具体的にどんなののことなんだ?
とりあえず男一人の方は東田か小鳥遊になりそうだが

479:名無しさん@ピンキー
07/05/26 21:00:18 1hRXfR1O
>>477
その昔、ヒロムが女性陣に囲まれて女装とかされておもちゃにされて、
そのうち悪乗りしたナサヤに性的な意味でもおもちゃにされて、
ヒシンがあんまりに敏感に反応して可愛い声をもらすもんだから他の女性陣もたまらなくなって、次から次へと…

みたいなSSを書こうとして途中で挫折したことがある。

480:名無しさん@ピンキー
07/05/26 21:15:45 P2Y7GNBd
ヒロムって誰だっけ?

481:名無しさん@ピンキー
07/05/26 21:41:06 1hRXfR1O
>>480
うん、ごめん。素で間違ったwヒシンねw

482:名無しさん@ピンキー
07/05/26 22:06:18 REETSOtx
うはwwwww全然ちげえwwwwww

483:名無しさん@ピンキー
07/05/26 22:09:59 YXngx05L
>477-478
梢(いつもの調子)+なずな(ブラコン)+山田(面白半分)+まひる(いっぱいいっぱい)は確実にいそうだな。
それを横でネタ取りの為に見て色々メモしながら自分で慰めてる泉姉さん。

484:名無しさん@ピンキー
07/05/26 22:32:41 w4RBEwq3
山田はたねと同じでそうゆう知識なさそうだから
いつのまにかたねと一緒にまきこまれるって感じになるんじゃないか

485:名無しさん@ピンキー
07/05/26 23:08:37 4i+5iCzK
ヒシン×リリザ来ないかな・・・

486:名無しさん@ピンキー
07/05/27 05:14:07 /Q6wN0Ge
>>479
P2か。あれの女性キャラもなにかと強いのが多いが。

487:名無しさん@ピンキー
07/05/27 20:58:21 DaE5ttiN
>>479
ヒシン一人にナサヤ、リリザ、サズ、ハル、エリカ、シンヤ…
くらいか?

488:名無しさん@ピンキー
07/05/27 21:25:55 +f7tvkoV
>>487
セリアーとリナカは普通にヒシンを弄りそうだけど
後がこわ・・・

後ろに気配が!

489:名無しさん@ピンキー
07/05/30 17:22:49 /tCsBe2s
ウサorネコ耳ヒシンをサズが・・・

490:名無しさん@ピンキー
07/05/30 17:50:38 IcCopesv
>>489
むしろウサ耳のサズをヒシンが・・・
ってハーレムの話じゃないな

491:NFzv658w
07/06/01 20:27:38 XNhRxM0k
 作品を投稿します。
 山田×相馬 エロ無し タイトル『素直な気持ち』

492:素直な気持ち
07/06/01 20:29:25 XNhRxM0k

『山田は相馬さんが好きですよ!!』



 頭から離れないその言葉。
 ふと言われた、突然の言葉。

 そりゃあ、彼女は話の中に入りたくてつい口走って言っただけだろうけど。
 何で・・・・


 何でそんな言葉が、俺を揺らす?


 今まで言葉だけで動揺することなんてあまり無かったのに。
 暴力には屈したかもしれない。けれども、言葉じゃ負けない自信が俺にはあった。

 小鳥遊君にも、種島さんにも・・・暴力を除けば佐藤君にも。

 なのに、


『かわいそうな相馬さん・・・』


 なのに、


『妹と思って何でも言って下さい・・・』


 何で揺れる?

 涙なんて何回も見てきた。
 小鳥遊君みたいに、子どもの頃の写真がみんなにバレそうになった時とか・・・俺を殴った後の伊波さん。店長の事でムキのなった時の轟さん。

 なのに・・・





 何であの涙は、こんなにも届くんだ?



493:素直な気持ち
07/06/01 20:31:38 XNhRxM0k
「相馬。サラダ一丁上がり」

「はい。ありがとう佐藤君」

 何時も通りの、なんら変わり無いワグナリアのキッチン。
 包丁の音と水の音が絶えない・・・何所の物とも変わりの無いフロア。
 俺はそこで、佐藤君が仕上げたサラダを受け取った。

「・・・」

「どうしたの佐藤君?」

「・・・文句を言わないのが珍しいと思っただけだ」

 彼はそう呟いてから、また次の仕事に取り掛かった。

 俺自身は、自分の多少の変化に少し驚いていた。
 ふむ。としばらく考えてから、話し掛ける。

「ねえ佐藤君?」

「何だ」

「俺の笑顔、何時も通り?」

「ああ。胡散臭さ100%だ」

「良かった」

 そんな会話も、いつもと同じだ。

 俺は笑顔で問うけど、佐藤君は軽くあしらう様に応えるだけ。
 何時もと変わらない。この場所、この空気。

 でも、俺は少し違うらしい。
 自分じゃよく分からない。でも、佐藤君が感じ取った僅かな変化。

 俺はどうなっているんだろう?



494:素直な気持ち
07/06/01 20:33:31 XNhRxM0k
「ねえ佐藤君。俺が文句を言わないのってそんなにおかしい?」

「おかしいな。何が一切れ足りない、何が2g少ない。・・・うんざりだぜ、毎日」

「文句を言わなくなっていいという考えは起きないの?」

「気持ち悪い」

「そうだよねえ」

 どうやら佐藤君の話を聞く限りは、俺の様子ははっきりとおかしいようだ。
 何故だろう? 昨日も普通に寝たし、朝にも変わったことは無かった。
 でも・・・昨日の俺と、今の俺。何かが違う。
 文句を言わなかっただけ・・・それだけなら、いいんだけどな。

「相馬さん!」

 突然聞こえた元気で明るい声に、気付けば俯けがちだった顔を上げた。
 立っていたのは、山田さんだった。

「料理運びました!」

「ありがとう。じゃあ、次はこれをお願いできるかな?」

「はい! 山田にお任せです!」

 満面の笑みで皿を受け取り、走っていく彼女。
 俺はその姿を眺める。本当に、子どものような走り方と話し方。
 その姿に半分見とれていると、

「違うんだな」

 佐藤君がそう呟いた。

「・・・今度は何が?」

 また佐藤君に向けて、俺は無表情で尋ねた。
 自分で自分の事が分からない。それは、何でも知りたいと思う俺にとって悔しいと言える感情だ。そのせいか少し態度も鋭くなってしまった。
 佐藤君は僕を見ないでそのままの体勢で答えた。

「嫌味をいう時の顔と、今のアイツを見ていた顔だ」

「・・・は?」

 思わずそう返してしまった。
 佐藤君はまたサラダの皿を仕上げ、丁度戻ってきた八千代さんに渡す。

「言ったまんまの意味だ。普通の笑顔だ。・・・八千代みたいな、な」

 そう言ってから、佐藤君は休憩時間のために休憩室へと向かって歩いて行った。
 


495:素直な気持ち
07/06/01 20:35:03 XNhRxM0k
 俺はそのままキッチンに立ち尽くしていた。
 客の入りのピークが過ぎたのか、店内の声や音は気づけばほとんど消えかけている。

 ・・・笑顔? 俺が、笑顔? いつものことじゃないか。
 自分で言うのもなんだけど、俺は大体笑顔だ。
 笑顔が、一番相手が油断する表情だ。だから俺はそこに付け入る。情報を、集める。

 でも、さっきの佐藤君の話は・・・


『普通の笑顔だ』


 油断をしていたのは、俺なのか?


「相馬さん!」

 その言葉に、ほんの僅かだが体を震わせた。
 皿を運び終わり、両手いっぱいに回収した皿の乗ったお盆を乗せながら山田さんがよろよろと歩いてきていた。
 顔は笑顔だったが、腕は震えているし、今にも倒れそう・・・

「きゃっ!」

 言っている側から山田さんが躓いて、両手から皿が大量に滑り落ちて行く。

 体が無意識に動いた。

 聞こえてきたのは、床に叩き付けられた皿が何枚も割れて行く音。
 破片がキッチン全体へと広がり、からからといった金属音がまだ響き続けている。


 そして、


 腕に納まっているのは、小さな彼女の体だった。




496:素直な気持ち
07/06/01 20:36:27 XNhRxM0k
「・・・大丈夫? 山田さん」

 俺の問いかけに山田さんは答えなかった。
 その沈黙の真意は読めなかったけど、次の瞬間から恥ずかしさが一気に襲い掛かってきた。
 慌てて密着した体を山田さんから離す。山田さんは依然沈黙を保っていて、顔を伏せていた。

「あ、あの、山田さん? ごめんねいきなり」

 焦りながら下らない弁解をする。ますます自分らしくない。

 やっぱり、俺・・・おかしい。
 何故だ。分からない。わけの分からない感情が、頭の中を駆け巡って行くのを実感できる。
 今まで、こんな事は一度だって無かった。俺は、狂わなかった。

 何で、山田さんはこんなにも俺を狂わせる?

「・・・皿・・・」

「・・・え?」

 ずっと沈黙を保っていた山田さんが突然喋りだし、俺は間抜けな声をあげた。
 彼女を見ると、彼女は床に散らばった無数の皿の欠片を見ながら体全体を震わせている。

「また割っちゃいました・・・! 相馬さん! どうしましょう!」

「ど、どうしましょうって?」

 わけも分からずオウム返しをする俺をうるんだ瞳で見ながら、彼女はあたふたと腕を上下させている。

「ま、また小鳥遊さんに怒られます!! ど、どうすればいいですか!?」

「お、俺に聞かないでよ!」


497:素直な気持ち
07/06/01 20:37:45 XNhRxM0k
 ・・・なんてことだ。
 俺が一人で真剣に悩んでいる時、彼女は皿の心配をしていた。
 途端に悩んでいたのが馬鹿らしくなり、俺は声を出して笑ってしまう。

「な、何で笑うんですかあ・・・! 相馬さんお願いです! 小鳥遊さんには黙っていてください!」

「はは、どうしようかなあ」

「い、意地悪言わないで下さい! 何でもしますからお願いです!」

 その言葉に、俺は心の中でニヤリとほくそ笑んだ。
 少し考えてから、

「本当に何でもしてくれるの?」

「は、はい!」

 彼女の顔は、必死そのものだ。
 表裏なんか存在しない。彼女の中にあるのは、皿を割ったことをどうすればいいかという考えだけ。
 
 今更気付いた。
 だから、彼女は俺を狂わせるんだ。

「そうだなあ・・・どうしようかな」

 俺は表裏がハッキリと分かれているから、そのような正直な行動についていけてないんだ。表か裏のどちらかが。
 だから、彼女の言葉をどこかで否定していたんだ。
 彼女の、素直な感情を。

「・・・山田さんは何もしなくていいんだけど・・・許可が欲しいな」

「な、何ですか!?」

 昨日までの俺は、裏。つまり・・・素直な感情を否定する闇の心。
 昨日と今日の俺の違いは、裏から表へと変わったからだ。
 感情を素直に受け止められる表に。

 ・・・いや、正しくは、


「葵さん・・・。そう呼んでも、いいかな?」


498:素直な気持ち
07/06/01 20:39:20 XNhRxM0k
 僕を変えたのは彼女なんだ。
 彼女が僕の表と裏を自由に切り替えることができる。
 彼女の真っ直ぐな感情が。本来、僕が苦手とするはずのその感情が。

 その感情を受け止められるように僕を変えたのは、彼女の言葉。


「・・・はい! もちろんいいですよ!」


 彼女のこの笑顔。
 俺は微笑んだ。
 佐藤君曰く、『普通の笑顔』で。


「じゃあ、これは二人きりの秘密だね。葵さん」

「はい! 今度こそ、秘密です!」


 頑張ろう

 彼女の感情を受け入れられるように


 彼女の笑顔を絶やさぬように


 俺も君の隣で笑うから


 もちろん、『普通の笑顔』で、ね?


499:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:08:26 1lzKwa9L
うっわ、GJ!!!

500:名無しさん@ピンキー
07/06/02 02:57:41 iuukL/7b
むずがゆくなって死にそうだGJ

501:名無しさん@ピンキー
07/06/02 13:37:06 1F5w8J9J
>>497途中からエロに移行すると思った俺ガイル
でもGJ!

502:名無しさん@ピンキー
07/06/02 20:47:49 lv6RzYYq
GJです!
というか非エロレベル高!


503:名無しさん@ピンキー
07/06/02 22:44:03 Nuk/5i9+
エロはレベル低いのになぁ。誰とは言わんけど。

504:名無しさん@ピンキー
07/06/04 16:52:35 fCIY1ZTw
この話
相馬の過去と重ねた話の長編になったらいいな

505:名無しさん@ピンキー
07/06/05 01:00:52 nuNDMmuK
最近エロが足りない…
まぁ非エロがすごいからいいんだけどね…
ところで
今 旬のエロって度の組み合わせだろ?

506:名無しさん@ピンキー
07/06/05 16:37:46 T+5o7Nsz
今北。
なんともハイレヴェルな皆さんの作品を読んで
「GJ」と伝えたく書き込みしました。

…わたしも…あとにつづきたい……。

507:名無しさん@ピンキー
07/06/05 20:44:35 Alrjnt4O
>>506
待ってるぜ!!

508:名無しさん@ピンキー
07/06/05 20:57:57 DaORo+sB
>>506
作品を投下するのに変な遠慮はいらない。
作品を創るのに変な義務感はいらない。
書きたかったら書けばいいし、嫌なら書かなければいい。
此処はそういう場所。






ま、俺自身は書いてくれることに期待はしてるけどw

509:名無しさん@ピンキー
07/06/07 23:46:35 doLU1R6q
  ________________________________
 | Sub 新スレ                                          |
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                           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
                          ,':/:/|::,:::::::l:|::::::::::::::::::::::::;;;;;;;::i:::::::::::::::::::::::i
                            | ハ|:::|/Nヘ|:|\:::::::::::::;;;;;;;;;;;::|:::::::::::::::::::::::::l
                 _____     丶リヽ',  り ',Σ:::::::::;;;;;;;;;;;;:ハ:::::::::::::::::::::::|
             | ┌―┐|        ' ,   /ヽ-,:::::::;;;;;;;;|:::::::::::::::::::::::::::|
             | |==│|        l   l / ) ノ:::::::::::::;;;i:::::::::::::::::::::::::::し
             | |    │|         |    |/  ' し:::::::::::;;;ヽ::::::::::::::::::::::/
             | |    │|        ',   |      ヽ:::::;;;;;ヘ:::::::::::::::::/
             | └―┘|        丶,_ | _     ヽ::;;;::|::::::::::::::/
             ヾ====            し, rドi'",i´リへ::::::|::::::::::::|

510:名無しさん@ピンキー
07/06/09 20:34:35 vis9qI+L
ゲーセンでヤルのか…その発想はなかったわ

511:名無しさん@ピンキー
07/06/09 21:02:46 rPORyNef
よし、誰かゲーセンでやるSSを

512: ◆PRpFTyRR8k
07/06/10 21:00:14 GZKrMsRe
URLリンク(www.uploda.org)

鉛筆であださゆを真面目に描いてみた。エロです。
まとめになぜかうpできなかったんで。
ちとさゆちちがでかいかもしれん。

513: ◆PRpFTyRR8k
07/06/10 21:14:29 GZKrMsRe
スマソ、色つきと間違えた…
URLリンク(www.uploda.org)
・・・・鉛筆のみのがよくね?w

514:名無しさん@ピンキー
07/06/11 00:00:45 UDXV5JT9
足立コロヌ。
だがGJ!

515:名無しさん@ピンキー
07/06/11 04:23:51 m24DhjDj
流れるの早いよorz

516:名無しさん@ピンキー
07/06/11 07:56:47 8UZkkzA1
>>515
そんなあなたのためのまとめwiki

517:名無しさん@ピンキー
07/06/12 03:32:29 eBh/5EmX
初めて投下させていただきます。サズ×ヒシンです。





「えと…なんで俺はこんな状態にいるんですか?」

薄幸のナイフ使いである少年―ヒシンは目の前の血塗れな「女性」に尋ねた。
まともな答えは全く期待していなかったが。

「それは人類のためだよ!」

やっぱまともじゃなかった。

「萌えとは生命の根源であり人類の希望!
 新たな萌えを見出し確認し確立することは言わば人類の歩むべき道を創ることに他ならない!
 そこで、ヒシン君!」
「ひっ!?」

ビシッと血に染まった指先が縄で括られたヒシンに向けられる。
それが死神のものであるかのように、ただ怯えるヒシン。

「今度こそ、君は何萌えであるか確認します!つか女装させます!」

そう、性別も性癖も精神もまともではないバニーガール屋店長―サズは叫んだ。

518:名無しさん@ピンキー
07/06/12 03:33:33 eBh/5EmX
(いや。いやいやいや。何でこんなことに!?というかココどこ!?)
慌て怯えつつも、自分の状況を確認しようとするヒシン。
いや、一々確認しなくとも

「はー…はー……緊縛…涙目…怯えた顔…」

目の前の鼻血で染まったサズを見れば、自分の貞操が風前の灯火なのは明白だが。
「ち、ちょっと待ってください!つか待って!サズさん…もしかしなくとも俺を拉致誘拐…」
「…やだなぁ、私がカワイイ子に手ぇあげるわけないじゃない。萌えの神様に誓っても良いよ?」
「いや、全く説得力が無いんですが…じゃ、気が付いたら縄で縛られて転がされてたのは…」
「ナサヤ姉に頼んだ」

謎が一瞬で解けた。その分絶望が深くなったが。

「……売られたんですね?俺…」
「いやいや、一週間くらいヒシン君を貸してくれない?て頼んだだけだよ?とはいえ高くついたけど」
「それを売ったというんです!うわあぁぁぁぁん!!」
流石に泣き叫ぶヒシン。
まぁ、元々無いに等しい信頼とはいえ裏切られるのは辛いだろう。

519:名無しさん@ピンキー
07/06/12 03:34:44 eBh/5EmX
「安心して、ヒシンくん!私が完璧に君の萌えを調査し尽くしてあげる!
 一週間後には君も立派なバニーガールだよ!!」
「俺は男です!!というかバニーで決定してるじゃないですか!!」
「バニーこそ真理!!大丈夫!!私も初めてだから!!」
「なにが!?」
「……それでは、いかせていただきます!!」
「へ?う、うわあぁぁっ!!?」

ズルッ

ズボンが下着と共に下ろされた。
ヒシンの未熟ながらも成長途上である男性器が露出される。
(あ、ああ…!見られた!誰にも見せたことないのに!!)
耐え難い屈辱に涙を流しつつもギュッと目をつぶるヒシン。
しかし、硬直をしているのはヒシンだけではなかった。

(う、うわ…こ、コレが、男の人の…ヒシン君の……!)

男性恐怖症の気があるサズにとって、男性器を見るのはもちろん初めてである。
萌えの追究という使命感。そして「一見女の子な」ヒシンのであるから見れるのであって、もし他の―例えばグランの―ものであったら卒倒してしまうことだろう。

顔を真っ赤にしながらも、恐る恐る顔を近づけ、見入るサズ。
まだ皮に包まれ、幼さの残った男性器に熱い吐息がかかる度にヒシンの身体に震えが走る。
「い、いや…おねがいです…そんな、見ないでください……」
「…はっ!?あ、う、うん、ごめん(ヤバい、スゴイ見入ってた)」
息を整えるために、少し離れてヒシンの全体に視点を変えた。

縄で縛られて横倒しにされているヒシン。
その顔は羞恥・屈辱・困惑に真っ赤に染まっている
きつく閉じた目からは涙が流れて……

ぶはっ
(……ハルちゃん。やっぱ私、これを機に普通の女に戻れるかも…)
いや、絶対違う。

520:名無しさん@ピンキー
07/06/12 04:06:45 eBh/5EmX
ともかく、ここまできたら行動をするしかない。

「それでは、失礼します!!」
「ちょ、さ、サズさん!?な、何を……ひゃうっ!?」
いきなりヒシンの股間を鷲掴みにするサズ。手袋越しに不思議な感触と熱が伝わった。

(う…変な感じ…やわらかいような、あ、少し固くなった?)
恐る恐る、丁寧に、優しく、両手でさすったり、揉んでみる。
サズの手の中で徐々に固く、大きくなっていく。

「えと…、き、気持ちいい?」
グニグニと片手で竿を揉み、もう片方で亀頭を撫でてみる。
お店の娘が教えてくれたワザだ。
「ゃ…ぁう…なん…ぁふ…変な、感じ…です…」
鼻血ものの声がするが、今は精神を集中して行為を続けなくてはならない。
「……(大分固くなってきた…)えと、めくるよ?」
「…え?……うぅっ!?」
少し無理やりに包皮をめくると、中からピンク色の頭が出てきた。
(…こ、これは!…いや、意外とカワイイかも?…味はどうなんだろう?)
鼻先を近づけ、くんくんと嗅いでみる……汗くさいような、熱くムンとした匂いだ。
(…変な匂い…よし!)
ごくりと唾を飲んでから、ピンク色のソレをゆっくりと口の中に入れた。
「ひっ!…ぁ…!」
突然、ヒシンの背中に電気が走った
裏スジからカリへ、カリから根本へと舐めるようにサズの下が動くたび、今まで感じたことのない、苦しいようでもっと感じていたいような不思議な刺激がヒシンを襲う。

(なに、これ……!?このままじゃ、おかしくなるっ!)
「さ、サズさん!もうやめ…!?」
「むふっ?」

刺激の元であるサズに止めてもらおうと目を開いた瞬間、二人の目が合う。
眼鏡を外し、顔を赤らめ、じゅぶじゅぶと淫猥な音を立てながら、うっとりとした顔で夢中になってヒシンを舐める『女』の姿がそこにあった。

「っっっっ!?」
その瞬間、ぞくぞくとした何かがヒシンの奥底から押しあがってきた。
「あ、あ…サズさん!なんか、出る…ああああああっ!!」
「んんんっ!!?」
次の瞬間、サズの口内で大量の白濁液が放出された。
慌てて飲み込んでしまうが、その大半がサズの口から零れた。

521:名無しさん@ピンキー
07/06/12 04:24:40 eBh/5EmX
「…うわ、変な味……」
「うぐっ」
呆然としたサズの正直な感想に、本気で凹むヒシン。

「いや、しかし出したねー…」
「あああああ……」
恐ろしい勢いで罪悪感に埋め尽くされる。
完璧に一方的に襲われた、いわば被害者側なのに本気で後悔するのは、その薄幸人生のせいか。

「……すいませんすいませんごめんなさいごめんなさいユルシテクダサイ……」
「…大丈夫、ヒシン君」

涙に震えるヒシンの肩を優しく抱きしめるサズ。

「…本番はこれからなんだから」
「…えっ?」

「よし、今度はバニーを着てもらいます!!バニーでありながら男の子!!
 矛盾でありながらの確実な萌えを今こそ練成しましょう!!」
「ええええええっ!!?」
「ああ、私サズは23年間もの間、この『男の子萌え』を知らなかったことを本気で後悔するっっ!!
 だかしかしヒシン君さえいれば、その無駄な空白を埋めることは可能っ!!
 お店の娘の情報によると次こそとうとうせ、性交らしいから…よろしくおねがいします!!」
「た、たすけてえぇぇぇぇぇぇぇ……!!」

522:名無しさん@ピンキー
07/06/12 04:26:20 eBh/5EmX
以上です。つか、サズもエロもむずい…

523:名無しさん@ピンキー
07/06/12 11:32:08 uvmoKUTW
ヒシンカワユス(*´∀`*)

524:名無しさん@ピンキー
07/06/12 19:00:48 5fgCTSLh
タイトルがあると編集人さんが苦労しなくていいぞ

525:名無しさん@ピンキー
07/06/12 20:04:26 eBh/5EmX
それではタイトルは「調査」でお願いします。

…本当はブチ切れヒシンにヤられるサズが書きたかったです。
自分の文才の無さが恨めしい…誰か書いてくれるのを待ってます。

526:名無しさん@ピンキー
07/06/12 21:15:06 /UtqW5M2
続きは?続きは!?

527:名無しさん@ピンキー
07/06/12 21:22:19 jtzLJ/DB
>>525
ここからぶち切れヒシンによるサズ陵辱につなげれば何も問題ない。

528:名無しさん@ピンキー
07/06/12 23:40:05 /vWlF7A0
同意。俺もそう思。

529:名無しさん@ピンキー
07/06/13 22:54:32 /QadBePL
がんばれみんなが待っている

530:名無しさん@ピンキー
07/06/13 23:02:19 JqByEPBi
…アタマにくるぜ…!陵辱が大好きでやさしいSS職人なんてよ…!!
………… がんばれID:eBh/5EmX… おまえがナンバー1だ!!



531:名無しさん@ピンキー
07/06/13 23:03:37 GsjCxsHi
野菜王子乙

532:名無しさん@ピンキー
07/06/15 22:45:08 ZM6FzpR8
今号のYGの勘違いが勘違いじゃなかったら
凄いことになるな

533:名無しさん@ピンキー
07/06/16 10:09:08 8fgaWBbw
宗太M疑惑


534:名無しさん@ピンキー
07/06/19 02:29:11 471QCmD7
さて、俺の山田分が不足してきたぞ、と

535:名無しさん@ピンキー
07/06/19 21:48:01 O8jTb6ng
俺は轟分が足りない…

536:名無しさん@ピンキー
07/06/20 00:49:19 pyxblCaO
ブタウラが足りない

537:名無しさん@ピンキー
07/06/20 23:53:01 1D0OhAA7
今夜が山田

538:名無しさん@ピンキー
07/06/21 01:13:47 hMh4/LGZ
明日はぽぷら

539:名無しさん@ピンキー
07/06/21 13:17:43 b+3bXZU/
座りしままに食うは宗太

540:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:09:55 LSwyRjUG
そこはきょこさんだろ

541:名無しさん@ピンキー
07/06/24 20:08:36 8vJGeIPv
さて、来週から鯖が始まる訳だが・・・。

主人公はメガネの女性なのかな?だとしたらがはこグッジョブd(´∀`;)

542:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:12:14 aaR3gqTC
ちなみにその主人公は、
留子(るーしー)だと思うんだが、
私の見間違いだろうか?


543:名無しさん@ピンキー
07/06/26 10:19:28 S6Ec3wCD
>542
似てるだけ。多分。

544:名無しさん@ピンキー
07/06/26 14:49:48 IopGWsHS
だろうな

545:542
07/06/26 19:10:42 RyV+a8Kn
>>543
そうか、似てるだけか..
すまんな、メガネを新調しなければ....


546:名無しさん@ピンキー
07/06/27 23:16:06 x2YzkdYe
鯖の主人公ええ乳しとる。(;´Д`)ハァハァ

547:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:40:50 gnxBz4WL
でも猫と犬は接点があったんだし今回も
という可能性もあるな

548:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:48:27 Xn+owQs9
少なくとも犬猫両者とも本編に限定すれば
なんら接点はない

549:名無しさん@ピンキー
07/06/28 09:28:46 JKz7J83e
犬の本編に猫との関与を示す表現はないが
猫の本編(どこまで本編なんだ…w)にはあるようなないような。

550:名無しさん@ピンキー
07/06/29 17:17:11 lOXPzVYW
しかし、役所とファミレスでは、
接点があまりなさそうだな。

551:名無しさん@ピンキー
07/06/29 20:09:29 VD/v1Siu
発売日なのに置いてない…

552:名無しさん@ピンキー
07/06/30 06:33:07 HMKc1i27
まぁ、ファミレスの5、6年後の話なら接点がないわけでもないだろうけど。

553:名無しさん@ピンキー
07/06/30 08:25:00 BNw2rDkC
鯖のメガネっ娘は、やっぱりルーシーだった。

554:名無しさん@ピンキー
07/06/30 08:34:12 /45CYMT2
山神だったね

555:名無しさん@ピンキー
07/06/30 10:03:11 dbA2+F28
山神ジュゲムw

556:名無しさん@ピンキー
07/06/30 18:27:09 158F+Csu
ルーシー改名手続きすればいいのに・・・。改名できたと思うけど。

つーか鯖のルーシーって何歳だ?

557:名無しさん@ピンキー
07/06/30 23:37:37 9XwSQ+4h
今日からここが新しい俺の巣か
まぁよろしくたのむわ

とりあえず挨拶代わりに
小鳥遊×いなみん 置いときますね

一応非エロかな

558:土手にて 1/4
07/06/30 23:38:20 9XwSQ+4h
それは学校帰りの出来事だった。

いつもと違う道を歩いていた。堤防の土手道。
傍らの緩い坂には青々と茂った草が生えている。
坂の終わりの平地にも同じく草が生えていて、まるで緑の絨毯の様だ。
あの草むらの中には、どれくらいの小さな虫がいるのだろうか。
土手の上からそれらを確認することは出来ないが、きっとたくさんいるのだろう。
そんな事を考えながら、のんびり歩く。時折吹く風が気持ちよかった。
ふと、前方に見知った姿が見えた。
特に急ぐこともなく、ゆっくりと歩いて近づいていく。
何か探しているのだろうか?
前かがみの状態で必死に草を掻き分けている。
俺は後数歩ですぐ傍に寄れるような微妙な距離で声を掛けた。
なぜなら余り近づきすぎると拳が飛んでくるからだ。

「伊波さん」
俺の声でようやく俺の存在に気づいた伊波さんが振り返る。
「あっ……小鳥遊君」
「何か探し物ですか?」
「うん……」
そう答えるその表情は若干曇っている気がした。
相当大切な物を落としたのだろうか?
「手伝いましょうか?」
「えっ!?……やっ……その……大丈夫です!!」
なぜか焦り気味にが答える伊波さん。
「でも、大切な物なんじゃないんですか?必死に探してる様に見えましたが」
「あ、あの……でも……その……あの」
俺の問いになぜか錯乱したように慌てる伊波さん。
微妙に顔が赤い様な気もするが、気のせいだろうか?
「で、でも……いつも迷惑かけてるし……その……」
「そう思うならすぐ人を殴る癖を止めて下さいよ」
「は、はい……ごめんなさい……」
まぁそういったところで簡単に直るなら苦労はしないか。
申し訳なさそうに俯いてしまった伊波さんの姿を見て、
なぜかこちらまで申し訳ないような気がして、ふと下を見ると、
草陰の中に何か光るものが見えた。
手を伸ばしてそれを指でつかむ。髪留めのピンだった。
「あっ……」
拾い上げたピンを見て伊波さんが声を漏らす。
「もしかして……探し物ってこれ?」
「はいっ!!」
途端に先程までの曇った表情から、一変して明るい表情に変わる伊波さん。
「はい、どうぞ」
ピンを伊波さんに渡す。
まるで長年大切にしていたものが戻ってきた様な表情で、
ピンを両手で持ち、安堵の吐息を漏らす。
そして満面の笑顔で
「ありがとうございますっ!!」
と答えた。
俺に伊波さんのピンの価値観は分からないが、なぜか照れ臭くなった。
「良かった……」

559:土手にて 2/4
07/06/30 23:39:29 9XwSQ+4h
「うん、だって……これは……が……れた……物……だから」
後半の部分はほとんど聞こえなかったが、
伊波さんの少し赤い満面の笑顔を見て、どうでもよくなった。
「じゃあ、もう落とさないようにしないといけませんね」
「そうですね……」
「いっそ縫い付けたらどうですか?頭に直接」
「もうっ!そんなことできるわけないじゃないですかっ!」
ほんのちょっとした冗談だった。
そしてきっと伊波さんも冗談だったんだろう。……が。
伊波さんの力とそして、場所が悪かった。
伊波さんが俺の肩を押す。狭い土手で。すぐ横には堤防の坂道。
後はお分かりだろうか。
当然このままだと坂道を転がることになる。
緩い坂道の上、草が生えているのでたいしたことにはならないだろうが、
俺の腕は反射的に伊波さんの腕を掴んでいた。

……結果、2人して坂道を転がることになった。

3回、4回と縺れあう様に転がりようやく平地で止まる。
……重い。伊波さんが俺に覆い被さる形になっている。
「いたたっ……」
そう言いながら伊波さんが閉じていた目を開く。
そこにあるのは俺の顔。そして硬直。
普段ならすぐに拳が飛んでくるのだろうが……なにぶん近すぎたためか、
殴る事よりも混乱する方に意識がいっているのだろうか。
俺はというと、さてどうしたものかなぁ……っと
どうしようもない現実を前に、逆に冷静になってしまっていた。
そのせいか意識が違うところに集中されたらしい。
左手に何か柔らかい物がある。
草むらの中に何か落ちていたとか、そういうことではなく。
単純に考えて、胸である。もちろん……伊波さんの。
混乱中の伊波さんは当然気がついていないだろうが……非常にマズイ。
もしかしたら死人が出るかも知れない。当然、俺のことだが……。
なんとか伊波さん混乱している間に手をどけようと動かしてみるが……。
伊波さんが俺に覆い被さっている状態のため、なかなか難しい。
下手に動かすと勘違いされてしまう危険性がある。
だからといってこのままの状態もまずい。
俺まで混乱してきた……。

左腕を微妙に動かすたびに柔らかい部分を包んでいる衣服が変形する。
人の胸など触ったことがないので誰かと比べようはないが。
決して大きくはないが、小さすぎるというわけでもない大きさ。
……だと思う。

560:土手にて 3/4
07/06/30 23:40:15 9XwSQ+4h
混乱に次ぐ混乱の結果。伊波さんが取った行動は……いつものでした。
「いやぁぁぁぁぁっっっ!!」
悲鳴を上げたいのはこちらの方だ……。
悲鳴と共に俺の顔面に伊波さんの拳が炸裂する。
1発、2発、3発……。
マウントポジション状態で容赦なく顔面に降り注ぐ拳。

これは、やばい。本当に死んでしまう。
というか、だんだん何も感じなくなってきた。
むしろ気持ちいい?……ん?お花畑が見える?
その向こうの川で小さい子供や動物達が手を振ってる。いいな、あそこ。
そしてその中心に誰かが立っているが見える。あれは……親父?
そしてヒラヒラした服の様な物を持って、何か叫んでいる。

……逝ってたまるかっ!!!

渾身の力を振り絞って、伊波さんの両腕を掴む。
無理やり体を起こし、さらにそのまま伊波さんを押し倒す形で倒れこむ。
両腕を押さえなんとか大人しくさせようとしたが、
どうやら長くは持たなさそうだ。
どうするっ!?このままではまた同じことの繰り返しになる。
いや、むしろ今度こそ逝ってしまうかもしれない……。
一か八かで俺が取った行動は、
目には目を、ショックにはさらなるショックを。
伊波さんの顔に顔を近づけ、そして……

「ごめん、伊波さん」
唇を重ねた。

伊波さんの体から力が抜けていくのを感じて顔を離す。
完全に目の焦点が合ってない。
ちょっとショックが強すぎたのだろうか……?
とりあえず起き上がり、呆然とした顔の伊波さんの横に座り込んだ。

しばらくして自分のした事に改めて実感してきた。
俺、もしかしてものすごいことしてしまったんじゃないのか……?
冷静に考えて見れば、次に伊波さんが立ち直った時は
俺が死ぬときなのかもしれない。
今の内に逃げた方がいいのかも知れない。
そう思った瞬間、伊波さんが起き上がった。

561:土手にて 4/4
07/06/30 23:40:55 9XwSQ+4h
伊波さんがゆっくりとこちらに顔を向ける。
その表情は怒っているわけでも、混乱しているわけでもなさそうだった。
ゆっくりとこちらに顔を近づけてくる伊波さん。
さて、俺はこれからどうなるのだろうか……。
出来れば知りたくはないが、誰か教えてくれ。
伊波さん両腕が俺の首に伸びてきたところで、
俺は恐怖から目を瞑ってしまった。

唇に何か柔らかいものが触れた。
驚いて目を開けると目を瞑った伊波さんの顔が目の前にあった。
坂から転がり落ちた時よりももっと近い距離。

立場が完全に逆転してしまった。
今度は俺が固まってしまったのだ。

ゆっくりと伊波さんの顔が離れていく。
「仕返し、です」
耳まで真っ赤になった顔で伊波さんが言う。
普段なら絶対に思わない様なことを、なぜか思っていた。

伊波さんが可愛い。

そんなことを考えながら呆然といている俺に向かって

「私、小鳥遊君のことが……好き、です」

最後の方はかなり小さな声だったが、それでも俺の耳には届いていた。
もう完全に駄目だ。何も考えらない。

気がついたら伊波さんを抱きしめていた。

さて、この後どうしたらいいんだ俺は……。

562:名無しさん@ピンキー
07/06/30 23:42:53 9XwSQ+4h
以上でっす
パロなんて何年振りに書いただろうか
ってぐらい久しぶりだったんでお見苦しい所あるかも知れない・・
その辺は適当にヌルーしてくれると助かります

いなみん可愛いよいなみん

563:名無しさん@ピンキー
07/07/01 01:51:11 uuaBS8et
積極的伊波可愛いよ!続いてください

564:名無しさん@ピンキー
07/07/01 02:16:17 5COghAF/
GJ
いいっすね~かわいいです
>>556
たぶん23


565:名無しさん@ピンキー
07/07/01 02:18:38 AxjvT0nm
パラレルの山神さんは短大卒だったぞ

566:名無しさん@ピンキー
07/07/01 02:28:45 SN41kiS2
三好が24で確定。
これを基準に長谷部が24以下。
ここまで確定で、
さらにその口振り(高卒とかで~という台詞)から大卒かつ浪人ダブりなしとして22

で山神はその二人に対して「年上」と言ってるので
(あと高卒なら長谷部の台詞に反応するはず)
>>565の通り、短大卒の20ではないでしょうか

それはそうとして>>561GJ!

567:名無しさん@ピンキー
07/07/01 02:30:56 SN41kiS2
なんだか変なところにアンカー宛ててしまった・・・

あと正しくは長谷部は24未満と言うべきでした

568:名無しさん@ピンキー
07/07/01 08:40:09 0SceHygT
いなみんグッジョブd(´∀`;)

ルーシーって美乳だな。きっと。

569:名無しさん@ピンキー
07/07/01 10:07:30 7vorWgcP

一点欲を言えば、いなみんはタメ語の方が萌える件

570:名無しさん@ピンキー
07/07/05 13:38:28 /RDPwrd/
さよう

571:名無しさん@ピンキー
07/07/05 22:54:33 iobKlmDH
うろんを開く度にルーシーの乳に目が行ってしまう。
コレなんて病気?

572:名無しさん@ピンキー
07/07/06 00:04:51 +bsJ/oEn
巨乳症候群

573:名無しさん@ピンキー
07/07/06 13:39:18 iGyo2qAN
>>571 みんなそうだよ

574:名無しさん@ピンキー
07/07/07 01:47:23 jY+Mfb0p
言われるまで乳に気付きませんでした

575:名無しさん@ピンキー
07/07/07 20:55:07 1OOAlb9g
ルーシーは美乳?巨乳?

576:名無しさん@ピンキー
07/07/07 23:25:52 5x3Y7TAZ
>>575
美巨乳

577:名無しさん@ピンキー
07/07/08 23:39:34 43c2Zb5k
ハイスッペクだネ!

578:名無しさん@ピンキー
07/07/09 00:16:53 o+X9pkGR
>>577
「ハイスペック」だろ?

俺が思うにルーシーは巨乳というほどの乳ではないと思。美乳だから形がはっきりしているのだよ。
CとDの間くらい。

ところでがはこキャラ一の巨は誰だ?

梢?

579:名無しさん@ピンキー
07/07/09 00:22:32 4keGNYWE
将来的にはなずな

580:名無しさん@ピンキー
07/07/09 00:40:10 Ic56Gqcy
>>578
犬組の最初のほうで店が暑いとクレームつけてたおばさん

581:名無しさん@ピンキー
07/07/09 14:18:33 9HKsEg3Y
たしかにあれはすごかった..

582:名無しさん@ピンキー
07/07/10 00:48:32 1cc41kzs
店長もデカイよな

583:名無しさん@ピンキー
07/07/10 08:11:31 xvpyKrgo
つ 小鳥遊姉妹全般

584:名無しさん@ピンキー
07/07/13 14:01:37 OhqFNCRo
だな

585:名無しさん@ピンキー
07/07/13 22:08:39 SQNPG654
しかし泉ねーさんはがはこ的にはきょぬー枠に含まれない

586:名無しさん@ピンキー
07/07/13 23:12:58 nD9yNqiG
泉ねーさんだけは美乳だな。


587:名無しさん@ピンキー
07/07/14 03:19:29 DQK1n2yy
wikiの絵板のぽぷらがエロすぎる件について

588:名無しさん@ピンキー
07/07/14 03:27:29 dDvSbVPE
その前後はエロくないと言うのか!?


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