07/03/11 19:11:41 k6rae/Yk
>>152のつづきっほいもの
「!?」
「山田さん何かあったんです…か……」
「…………」
「………すみませんでした」
ガラッ
「あぁっ小鳥遊さん待ってください!」
「なっ何ですか」
「山田おかしいんですあの…アソコがむずむずして
山田病気にかかったのかもしれません…」
「病気?」
(じゃあ自分で何していたのか分っていなかったのか)
「小鳥遊さん、わたしの病気のこと何か知りませんか?」
「あのとりあえず、えー…服が乱れているのでなおしてからにしましょう」
(色々と見えそうになっててとても見てられない)
「!!わっ分りました小鳥遊さん、後ろ向いててください」
(山田小鳥遊さんに恥ずかしいところを見られたかもしれません)
(はぁ、このあとどう説明したらいいんだ山田さんに)
すいません、これ以上はおれにはむりです。
だいぶ変になってますけど、こうゆうの初めてなんで大目に見てください。
158:名無しさん@ピンキー
07/03/11 23:03:54 089SoZSu
イイヨイイヨー
159:名無しさん@ピンキー
07/03/11 23:05:08 rMG3OzCE
いいわけなければもっとイイヨー
160: ◆Omsdk/b4QU
07/03/12 13:05:31 y9EaihUC
流れぶった切ってスマソ
----
@PAINT管理人です。
いつもご利用ありがとうございます。
ただいまご利用いただいてる
URLリンク(atpaint.jp)
の掲示板ですが
利用規約に反する画像が多数見受けられますので対処の方お願いします。
もし10日以内に反応の無い場合は掲示板削除の可能性もありますのでご了承下さ
い。
それでは失礼します。
----
というメールが@ペイントから来てしまいましたので絵板を引越しします
18禁OKで無料の掲示板を探しているので、もしお暇でしたら助力を願います
161:名無しさん@ピンキー
07/03/12 13:10:52 /Zy22AUW
ちょ、18禁絵だめだったんすかwwww
探してみます。
162: ◆Omsdk/b4QU
07/03/12 13:19:08 y9EaihUC
元祖まとめサイトのほうの絵板の管理人ってまだいるんですかね…?
163:名無しさん@ピンキー
07/03/12 21:49:45 j2MJleb8
で、どうすんの?
164:名無しさん@ピンキー
07/03/12 22:01:05 /Zy22AUW
スレリンク(neet4pink板)
ここだと投下の邪魔になるかもしれないんで「また難民スレ」で
165: ◆NeUP3MRSP.
07/03/12 23:48:31 i9l/UYVd
いまさらカプチーノです。
エロ無し、佐藤→八千代で
166:カプチーノシュガーver ◆NeUP3MRSP.
07/03/12 23:49:16 i9l/UYVd
早めに家を出たせいか、バスが信号に捕まらなかったせいか、スタジオには
予定の時間よりも早く着いてしまった。
「あれ、佐藤さん早いですね。まだ時間じゃないですよ。前の人が空くまで
待ってもらえますか?」
顔なじみの店員にそう言われたので、ソファーに腰掛けて待つことにした。足立も
吉田もまだ来ていないようだ。ガランとした待合室に、スポットライトの明かりが
白々しい影をなげている。手持ちぶさたなのでタバコに火をつけて一服つける。
ただ、タバコで時間が持つのもわずかでしかない。もう一度ソファーに深々と
腰をかけ直して目を閉じる。タバコを吸い終わった今、やることがないから、
奴らを待つ間に、有線から流れてくる音楽にツッこむことにした。
『あと少しあたしの成長を待って あなたを夢中にさせたくて
藻掻くあたしを可愛がってね』
なぜか俺のバイト先のフロアチーフ…俺の思い人を思い浮かべてしまう。
成長ねえ…あいつにもっともふさわしくない言葉だな。種島もいい加減
お子さまだが、あいつは肉体だけ大人で精神面が子供だ。そのおかげで
俺は胃薬が手放せないんだが。あいつの場合には『夢中にさせたい』のは
店長なんだろうな…ひとかけらでも俺のことを考えてくれないものだろうか。
ダメだ! これじゃ思春期の男子中学生の思考じゃないか! 俺は頭から
この思考を消し去ろうとするが、続く歌詞が耳に流れ込んできて俺の思考を
中断させてくれない。
167:カプチーノシュガーver ◆NeUP3MRSP.
07/03/12 23:49:59 i9l/UYVd
『今度逢う時はコートも要らないと そんなに普通に云えちゃうのが理解らない
・・・ミルクの白に茶色が負けている』
暖冬とはいえ、この北の大地にはまだ春の兆しは見えない。まだまだ
コートは手放せないだろう。そういえば足立はいつも村主さんとやらに
コートに雪をつっこまれているそうだが、そう言う話を聞くと若干足立が
羨ましく感じる俺がいることに気づく。
あいつは俺には何もしてこないな…それどころか『佐藤君は信頼しているから』
だそうな…とことんおめでたいやつめ。あいつと話をするとなんだか…いつも
ペースを乱されて困る。種島と同じように適当にあしらえるのはいつの日やら…
そう、コーヒーの茶色がミルクの白色をつつみこむように…
『コーヒーの匂いを間に挟んで 優位の笑みを隠し切れない様子で居る
・・・苦いだけじゃ未だ中庸が取れない』
あいつと俺の関係…あくまでもあいつにとっては店の同僚で…ノロケを
聞いてくれる相手でしかないんだろうな。俺だってその…心の中には
静かに燃える鬼火のような想いはあるんだが、あいつは気づいてなんか
いないだろう。もちろん俺も知らせるつもりもない。ただこのままでは
どうしようもないことは俺も十分にわかっている。この暗い明かりが震えて
いるだけでは…たとえばそう、目覚めのコーヒーの香りをあいつと共有する
なんて日は永遠に来ないだろう。
それどころか、あの足立ですら買い物帰りに村主さんとやらと一緒に
喫茶店に行っているらしいのに。俺とあいつが喫茶店でコーヒーを間に
挟むなんて日が来るのだろうか? そしてそこで交わす会話は? そう考えると、
この歌に出てくる男…女にこんなに想われている存在に、軽い殺意すら俺はおぼえる。
168:カプチーノシュガーver ◆NeUP3MRSP.
07/03/12 23:50:57 i9l/UYVd
『梅の散る午後にもちゃんと二人は 今日と同じ様に人混みを
擦り抜けられるかしら
それぞれが只忙しくして居たら
引く手の加減も曖昧に 忘れちゃいそうで不安なのに』
あいつと出かける日なんて俺には来るのだろうか…もしも、あいつと
出かけることになったら…
『さとーくん、さとーくん、ねぇねぇ、これきょーこさんに似合うかしら』
『きょーこさんにこのご飯を食べさえてあげたいな』
のオンパレードになるんだろう。とてもじゃないが、俺があいつの手を引く…
そんなシーンはこれぽっちも浮かばない。そんな自分が情けなくもあるが。
現実に考えられないから想像してみる。日曜日の歩行者天国に繰り出す
あいつと俺。人混みの中、道に迷わないように手を引く。あいつは帯刀
しているから、あいつの右手を俺の左手が引く…無理だろう。俺の性格じゃ、
俺が突き進んで、あいつが後ろからヨチヨチついてくるのが関の山だ。
こんなのだから、いっこうにあいつとの関係が進展しないんだろうけどな。
気がつくと眉間にしわが寄りそうになっていたので、顔の筋肉をゆるめる。
『あなたが此処に居る約束など 1つも交わして居ない
何時の間にか
淡色が当たり前に香り 二人を支配しそう』
そう…あいつにとって俺はあくまでも店の同僚。俺もそう振る舞ってきた。
山田のバカが先走ったときにはどうしてくれようかと思ったが、何とかごまかした。
というかそうするしかなかったんだ…だって俺には、さっきも考えたようにあいつと
恋人同士になるというビジョンが見えないんだ。フフッ…これじゃ足立のことを
笑えないな。一番のへたれはこの俺かな? なんだか明日もあさっても、十年後も
このままの関係を続けそうだ。
169:カプチーノシュガーver ◆NeUP3MRSP.
07/03/12 23:51:58 i9l/UYVd
『誰よりもあたしをちゃんと見透かして
口の悪さや強がりは’精一杯’の証拠だって』
俺は…永遠におまえのことを理解できないかも知れない。だってそうだろう?
普段から帯刀している女なんてどこにいるんだよ! でも、おまえの笑った顔、
おまえが汗を流して働く姿、おまえが小鳥遊や種島に見せる優しい顔、おまえが
店長のことをうれしそうに語るときの笑顔…なぜだか知らないが、おまえの
すべてが俺を引きつけるんだ。おまえは知らないだろうけど、少しでも仕事で
余裕ができたら、種島をからかうか、おまえを見ているんだぜ、俺は…
でも、おまえは俺に限界を見せない。いつも丁寧な言葉遣いや態度…
下手すりゃ瞳に涙を浮かべる始末。おまえが見せた一線は、せいぜい風邪で
倒れたことくらいか?あれも、店長の方が先に気づいたしな。そんなことでも
店長に負けたのには自分自身に腹が立つ。
『何よりもあなたに逢って触れたいの 全て味わって確かめて
イーブンな関係に成りたい
変わりゆくあたしの温度を許して
もし我が儘が過ぎてても 黙って置いて行ったりしないでね』
俺こそおまえに触れたい。おまえの髪の毛を手櫛ですきたい。おまえの
柔らかそうな頬を引っ張りたい。おまえと掌を重ね五本の指を絡めたい。
おまえの唇に俺の唇を重ねたい。おまえのすべてを知りたい確かめたい味わいたい。
おまえを俺の横に引っ張り上げたい。おまえの冷えた体を温めたい。おまえとともに
歩んでいきたい…
でも、おまえは相変わらずマイペースに自分の世界を築いてそこに閉じこもっている。
それは俺も同じかも知れない。でも、このままなら俺とおまえは違うベクトルをめざして
歩き続け、永遠に想いが重なることなんてないだろう。
もしかしたら…変わらないのは俺の方で、俺があいつに置いてけぼりを食わされて
いるのではないだろうか? たとえば店長が男を見つけてくっついたとしてら…
取り残されたあいつ自身が変わらざるを得なくなったら…想像してみるが答えが出ない。
「佐藤さん、コーヒーでもどうですか?」
気がつくと店員がコーヒーを俺の目の前に差し出していた
「これは…」
「佐藤さんが難しそうな顔をしていたから…気分転換にどうです? お代はいいですよ」
「ん…サンキュ」
そう言うと俺はミルクも砂糖も入れることなく口をつける
「苦いな…」
「カプチーノですよ…なんだか今日の佐藤さんに会いそうな気がして」
確かに…今日はくだらないことばかり考えすぎた。こんな様子を足立や吉田が見たら
なんて言われるやら。
「フッ、どうかしてるぜ、まったく」
そう俺はつぶやくと、もう一度カップを口に運んだ。
170:カプチーノシュガーver ◆NeUP3MRSP.
07/03/12 23:53:32 i9l/UYVd
以上です。
まとめの管理人さん、いつもご苦労様です。
こんな問題になっているとは…いい落としどころが
あるといいんですが。
171:名無しさん@ピンキー
07/03/13 01:36:54 0vbo0I7w
GJ!!
シュガーはヘタレなんで店長から八千代と離れるようなことが無いと
このままずっと進展しないかも
でもそのチャンスに
今のあいつに手を出すなんて卑怯なことは出来ない
とか言って結局何も出来ないのがシュガー
172:157
07/03/13 04:31:38 5WyclzdS
>>170
◆NeUP3MRSP. さんGJ!すごくよかったです。
あまりにも人がいないので
まったく考えてなかったけど続き書いてみました。
>>157の続き小鳥遊×山田
「小鳥遊さん前向いていいですよ」
「はっ、はい」
「…………」
(山田恥ずかしくて小鳥遊さんが見れません
わたしは特に小鳥遊さんのことが好きでもないのに、すごくドキドキしてます)
「あっあのー山田さん?」
「!!!」
「大丈夫ですか何か考え込んで、顔赤いですよ?」
「はいっ山田は大丈夫です」
(大丈夫じゃなさそうだからきいたんだが)
「えーと、それじゃ山田さん、何がおこったのか聞かせてくれますか」
「はい、あの今日はアソコがとてもむずむずしていて
それでアソコを掻いているうち気持ちよくなって
最後には頭が真っ白になりました」
「で、そのあとすぐに俺が、休憩室のドアを開けたって訳ですね」
コクコク
173:157
07/03/13 04:32:45 5WyclzdS
「わたしどんな病気なんですか小鳥遊さん」
「いやそんなの俺に聞かれても…
でも山田さんのそれは病気ではないと思いますよ」
「病気じゃないんですか、それなら山田助かりました」
「たぶん一時的なものじゃいですか、あっいやよく分りませんけど」
(でも、山田さんが分っていないとしても、あんな事していたなんて
ただでさえ毎日めちゃくちゃなのに、こんな事が続いたら精神がもたない
なぜかあまり小さくないのに山田さんかわいいかったし)
「? どうしたんですか小鳥遊さんわたしの方ずーと見て
山田に何か変なところありますか」
(変なところならお前のすべてが変だ!!
とりあず山田さんにちゃんと教えないと、もう二度とこんな事にならないように)
「小鳥遊さんありがとうございました」
「あっ別に礼なんていいですよ、たいして役にも立たなかったですし」
「いいえ、小鳥遊さんが病気じゃなくて一時的なものだと
おしえてくれたから山田助かりました」
「? 何でですか」
「山田今日小鳥遊さんにやさしくしてもらってから、小鳥遊さんを見ると
胸がドキドキします」
「!!!!!?」
「わたしは小鳥遊さんにドキドキするのが一時的なもので本当によかったです」
(俺はどう山田さんに接して
山田さんにちゃんとした事を教えればいいんだろう)
174:157
07/03/13 04:42:10 5WyclzdS
たぶんこれで終わりです。書いてる途中で投げ出したものを
考えながら結構無理して書いたんで、めちゃくちゃですべてが変かも
しれませんがゆるしてくださいおねがいだから。
175:名無しさん@ピンキー
07/03/13 07:41:02 GYqZiIam
>>174
ぜんぜんおk、むしろGJ
176:名無しさん@ピンキー
07/03/13 17:26:43 t7YuKMTf
>>174
台本形式でなく、地の文を書けるようになると更にグー。
頑張れっっ!
177:157
07/03/13 19:01:27 5WyclzdS
>>175
ありがとうごいました、褒めて頂いてほっとしました。
>>176
すみません書き方分ってなくて、自分で書けるやり方だとこうなりました。
もしかしたらまた書くかもしれませんが、もし書き方が変わってなくて
読みずらかったとしても、また読んでやってください。
178:名無しさん@ピンキー
07/03/14 01:04:25 85s0Qg9X
>>177
書き方がわからないのなら他の書き手さんの作品を読んでみろ
参考になるから
179:名無しさん@ピンキー
07/03/14 03:57:01 4JsADNfg
>>177
SS書きスレを見てみてはいかがでしょう?
特にこのスレのまとめサイトは描写の実例多くて結構助かりますよ。
SS書きの控え室58号室
スレリンク(eroparo板)
180:157
07/03/14 20:58:38 AW/c3otQ
ありがとうございます書けるか分んないけど
小鳥遊×山田でまた考えてみます
すごく時間かかると思うけど無理だったらすいません
181:名無しさん@ピンキー
07/03/14 23:26:09 s2pPMPZ1
創作概論
URLリンク(triplei.hp.infoseek.co.jp)
ここらへんも結構参考になりますよ。157さんがんばってください
182:名無しさん@ピンキー
07/03/14 23:34:07 cA/2JAjD
>>157がんばれ。書けば書くほど上手くなっていくよ。
久々に東田×宮越読みたいなぁ。あとマイナーカプも。
183:名無しさん@ピンキー
07/03/15 22:52:55 lKm3H9yk
今日の更新見てリアルに
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
って言ってしまった
184:名無しさん@ピンキー
07/03/15 22:55:24 aDqSX+pi
あ、あれ?
俺がいる?
185:名無しさん@ピンキー
07/03/15 23:00:45 ZyqYQBtu
あっれー?
俺もう書き込んだっけ?
186:名無しさん@ピンキー
07/03/15 23:26:09 mUMCT+Yl
憂鬱になる展開のうろんSSが読んでみたい
187:名無しさん@ピンキー
07/03/15 23:27:11 mYnWsMWI
おかしいなあ?
書き込む前から多重投稿してるぞ、俺。
188:名無しさん@ピンキー
07/03/15 23:34:44 J/rzQc3J
>>186
足立が寿司屋を継ぐものの、「へいらっしゃい」が言えないなど
客商売が下手なためにうまくいかず廃業。さゆりが働きに出ても
愛想笑い一つできないかかから変人扱いされてこっちもダメ
そして夫婦二人で河原で石を売るようになる…とかいう感じ?
189:名無しさん@ピンキー
07/03/16 19:02:40 yXRPuQqA
今週でなずなが突撃してきたのを見てニヤリとなった
Sなずな分が欲しくなる
190:名無しさん@ピンキー
07/03/18 22:48:00 YAc+hnVD
足立よ…そこまでして墓穴を掘りに行くとは…
さゆりん…もしかして本気で凹んでいますか?
いやー、今回の更新でご飯の三杯…じゃなかった、
SSの三本は書けそうですね!!
191:名無しさん@ピンキー
07/03/18 22:57:21 7aUtI7kR
>>190
言ったな?
192:名無しさん@ピンキー
07/03/18 23:11:52 SyLw3r8r
更新分読んできた。こ、このヘタレ野郎がッッ!
足立・・・ここは男を見せるところだぞ・・・ッ!
次回更新分でまだヘタレだったら、さゆりんは俺の嫁。
193: ◆NeUP3MRSP.
07/03/19 01:06:12 Ceh/Zr7T
明日は仕事だっつーのに、ついつい勢いに任せてキーをたたきました。
推敲もろくにしていないから誤字脱字があったらゴメンナサイ。
「足立×村主」「エロ無し」です
194:九割九分九厘 ◆NeUP3MRSP.
07/03/19 01:06:45 Ceh/Zr7T
「……バカ」
そう言って村主さんは俺の横をすり抜けた。このまま放っておいていいのか? 俺?
だめだ、でも、どうすれば、また目を合わせてくれなくなる、いいのか…
気がついたら俺の右手は村主さんの左手をつかんでいた。
「離して…」
彼女は力無くそう言うけど、ここで手を離すと二度とつかめないような気がした。
「いやだ」
「なによ、足立君はわたしのこと『割と』しか気にしてないんでしょ!」
声は怒っているけど、勢いがない。いつもの村主さんじゃない。
「そうだよ」
「だったら離して!」
「村主さん! 俺の話を聞いて!」
ちょっと強く言うと、村主さんは体をビクッとふるわせて固まった。俺も勢いに任せて
言っては見たものの、次の言葉が出てこないで固まる。数えたわけではないが、
十秒、二十秒と時間が過ぎる。周りの雑音が耳になだれ込んでくる。
「足立君…痛いわ」
村主さんの声に我に返る。ついつい力が入っていたようだ。
「ゴ、ゴメン、つい…」
手を離すと、彼女は俺の方へとくるりと体の向きを変えた。
「で、足立君の話って? 何?」
村主さんの目はいつもの光が宿っていない。ここで迂闊なことを言うと、一巻の終わりだ。
俺は言葉を選んで話しかける。
195:九割九分九厘 ◆NeUP3MRSP.
07/03/19 01:08:04 Ceh/Zr7T
「あのね、村主さん」
「うん…」
「俺と村主さんって、ここで長くバイトをやってるよね」
「そうね」
「俺やっぱり前から、村主さんのことが気になってたんだ…」
「嘘」
「だって、村主さんが笑いかけるのって、俺だけでしょ?」
「そうね」
「手作りのチョコをくれたのも、俺だけだよね」
「そう言えばそんなこともあったわね」
「ジャケットに雪を投げ込むのも?」
「足立くんだけよね」
「それって、村主さんが俺にかまって欲しいから?」
「え?」
ちょっとした俺の逆襲に、彼女はとまどっているようだ。
「河野や斉木君にはそんな事しないよね」
「……」
「俺の反応を見て楽しい? 今の俺の反応も、実は楽しんでいるんじゃないの?」
「そんな風に思っていたんだ…」
村主さんは力無くつぶやいた。そこで俺は畳みかける。
「ううん。そんなことないよ」
「えっ…?」
村主さんは顔を上げる。今だ!
196:九割九分九厘 ◆NeUP3MRSP.
07/03/19 01:09:08 Ceh/Zr7T
村主さんに手を伸ばし、手を体の後ろに回して抱き寄せる。ポスッと音がして、
彼女の顔は俺の胸に納まった。
「あだち、くん…?」
村主さんが力無くつぶやく。表情が見えないけど、迂闊に見えるよりかは、
見えないまま一気に突っ走る方がいい。
「ほら、ドキドキしてるでしょ?」
「うん」
「俺はね、いつも村主さんにドキドキさせられているんだ」
「そんなことを言って、ごまかそうとしている」
「ううん。本当だよ。働く村主さん、笑う村主さん、怒った村主さん、イタズラをする
村主さん…村主さんを見ているうちに、俺の心は村主さんで一杯なんだ。でも、
仕事のことも考えなきゃいけない。だから、心の中にいくらかは仕事のことがあるから、
割とと言う言い方になったんだ…」
「それじゃあ…足立君の心の何割が、わたしのことで一杯なの?」
村主さんがまたそんなことを聞く。ここからだ…覚悟を決めよう
「あのね」
「うん」
「うんとね」
「うん」
「九割九分九厘くらい…」
「足りない…」
「えっ?」
「あと一厘足りない…」
村主さんはそう言うと胸から顔を離して、俺を見上げて一気に言った。
「わたしはいつも足立君を気にかけているのよ? チョコを渡したときも、
どんな反応をしてくれるかな? 喜んでくれるかな? と考えていたし、
足立君と話をするきっかけにしたいからジャケットに雪を入れているのに、
怒らずに苦笑いで肩すかし…」
それだけ言うとまた顔を伏せた。
197:九割九分九厘 ◆NeUP3MRSP.
07/03/19 01:10:26 Ceh/Zr7T
そんな村主さんを見ていると、急にいとおしさがこみ上げてくる。
ああ、俺がおもってた以上に、村主さんは…そう思うと、自然と
背中に回した手が動いていた。
「村主さん」
「なにかしら?」
「あとの一厘は、このためにとって置いたんだ」
俺はそう言うと、彼女の頬に手をそえて上を向かせた。そして若干かがむと、
村主さんの暖かく柔らかい唇に口づけをした。
「……バカ」
口を離すと、村主さんはそう言った。
「バカだ…俺はバカだ…村主さんに言われるまで気づかなかった。
それにこんな手段でしか、気持ちを伝えられなかった…」
「ううん。もういいの…これからも、よろしくね、足立君」
「う、うん、こちらこそ…」
なんか強引だなぁと思いながらほっと一息つくと、妃さんの声が聞こえた。
「やるなぁ、足立…おまえにそこまでの度胸があるとは」
「妃さん…まさか見ていたとか?」
「バッチリな」
「どこから?」
「『俺の話を聞いて』くらいあたりから」
結局ほとんど聞かれていたのか…げんなりした俺は村主さんの方へと振り返る。
「あらやだ、妃に知られちゃったわー、どうしましょう?」
といいながらも、ウキウキしているようだ。俺は結局なんだかんだ言っても
村主さんから逃げられないのかな。でも受け身な俺の性格からすれば、それも
仕方ない…むしろさけられないのかなと思いながら、村主さんにいつもの苦笑いをなげた。
198:九割九分九厘 ◆NeUP3MRSP.
07/03/19 01:11:54 Ceh/Zr7T
以上です。本編ではくっつかないだろうから、
せめて妄想の中ではくっつけてあげようと思いました。
ちょっと足立が強引すぎたかな…
199:名無しさん@ピンキー
07/03/19 01:45:10 76WiWlFu
更新見てきた。このヘタレ―――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
>>198
GJです。いやぁ次の更新が楽しみだwwww
200:名無しさん@ピンキー
07/03/19 02:41:20 u3ObKnGY
>>198
GJです
これぐらい強引な行動をする足立を見てみたい
201:名無しさん@ピンキー
07/03/19 22:33:14 GJUz0Pq9
東田、小鳥遊、種島と同じ高校にいる
「超劣等生」が彼らにひたすら嫉妬するお話希望
202:名無しさん@ピンキー
07/03/19 23:36:52 rOaN/b4H
第三者視点のSSは今まで無かったな
203:名無しさん@ピンキー
07/03/19 23:38:04 5bpjBa2Y
オリキャライラネ
204:名無しさん@ピンキー
07/03/20 10:25:01 On4eyW3V
>>201
そういえばあの3人「優等生」なんだっけ?
205:名無しさん@ピンキー
07/03/20 14:25:22 LMEIOYS2
小鳥遊は成績悪かったりしたら一枝姉さんにお説教とかされそうだな
206:名無しさん@ピンキー
07/03/20 19:27:02 SF2vMABz
さゆりんと足立のその後が気になって寝不足です、助けてください
207:名無しさん@ピンキー
07/03/20 19:37:34 +J13BE16
>>206
右手と左手どっちがいい?
208:名無しさん@ピンキー
07/03/21 01:48:38 R4MG249Q
スイマセン寝てました
両手でお願いします
209:名無しさん@ピンキー
07/03/21 15:37:56 fhP+56gU
____
/::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|:::::::::::::::::|_|_|_|_|
|;;;;;;;;;;ノ \,, ,,/ ヽ
|::( 6 ー─◎─◎ )
|ノ (∵∴ ( o o)∴)
/| < ∵ ___∵>
::::::\ ヽ /__/ ノ\
:::::::::::::\_____ノ:::::::\
↑こういうのが猫組もしくは犬組でバイトするお話希望
誰視点でもいいです
210:名無しさん@ピンキー
07/03/21 15:58:12 4yeBc8yi
ピザ「僕を雇ってください!」
杏子「……却下」
後日
たね「なんであの人落としたんですか?」
杏子「あのデブ店の物食いそうだろ」
211:名無しさん@ピンキー
07/03/21 16:31:34 CPS1b+S2
さすがきょこさんである
212:名無しさん@ピンキー
07/03/21 16:39:21 6DiiVFGj
ピザ「―…」
いなみん「…っ、きゃあ――っ!!!(ドカッ!バキッ!メキッ!ボコッ!グシャッ!!)」
かたなし(一言も発する間も無く瞬殺――っ!)
213:名無しさん@ピンキー
07/03/21 23:15:36 TNTLhtZo
ところでさ、ピザはちょっと運動すると息が乱れるんだよな。
「おっ、落ち着いて下さいチーフ!」
「だってあの人が、杏子さんを見つめてハァハァって――!!」
「誤解だから刀しまって下さいっ……アンタも早く逃げろー!!」
214:名無しさん@ピンキー
07/03/22 11:39:16 WVbB/AsP
きょこさんはデブ嫌いなはずだから大丈夫だ
それ以前にワグナリアに客として来てる段階できょこさんにとっては敵だ
215:名無しさん@ピンキー
07/03/22 19:41:39 oUlkVGBK
いなみんとかさゆりんの今後が気になる中で、需要がなさそうなのを投下しますー
エロなしです
携帯からの投下ゆえ、改行とかに不安が残りますがご容赦を
216:小鳥遊家浴場事情
07/03/22 19:43:33 oUlkVGBK
小鳥遊宗太にとって、姉三人の存在は頭痛の種である。
それでも長女・一枝や三女・梢の攻撃的なスキンシップ等に比べれば、次女・泉の依存じみた頼り方はまだマシだと考えていた。
その日、珍しく泉が部屋に訪れてきた時も、普段のように部屋の掃除を頼みに来たのだと宗太は思っていたのだが。
「あのね、宗ちゃん……。一緒にお風呂に入って欲しいの……」
と言う泉の言葉を聞いて、『その認識は改める必要があるかもしれない』と、遠のく意識の片隅でそんな思考が掠めていくのは止められなかった。
「…………」
「……宗ちゃん?聞こえた?」
「……ハッ!?」
泉の予想外の要求によって、遥か彼方の海洋で先輩魚の群れと回遊していた宗太の意識が体に戻ってくる。暫し沈黙していたであろう自分の様子を心細げに窺っていた泉に向かって、宗太はとりあえず当たり前の事を進言してみた。
「あのさ、泉姉さん。風呂ぐらい一人では入れるだろ?」
「でもね、宗ちゃん。私この前お風呂の中で寝ちゃったでしょ?あれで、一枝姉さんが怒っちゃって……。『一人で入浴するな。誰かの目の届くような時に入れ』って……」
言われて、その時の騒動を思い出す。一枝に怒鳴られているにも拘らず、『編集さんが追いかけてくる夢見た……』などとずれた事言ってたなぁ、とまで考えてから宗太は反論する。
「だったら別に俺じゃなくても良いじゃないか」
「だって……、今家には宗ちゃんしかいないし……」
「……あー」
しかしその反論も、泉の返答によって一瞬で切り捨てられた。
「そう言えば一枝姉さんは内地に行っちゃってるし、なずなは今日から塾の集中合宿?って言うやつに行ってるんだったっけ……」
加えて、もう一人の姉はちょっと前から姿が見えなくなっていた。またぞろ、何処かへ飲みに行ってしまったのだろう。
ならば今日の所は諦めてくれないか、と宗太は言おうとしたが、泉の生態を考えてその言葉を口にすることを止めた。
この、いつもは部屋に引き篭もり気味の姉が折角風呂に入る気になっているのに、今入浴させなかったらきっとまた暫らくは篭りっきりなるに違いない。
ならば――。
「まったく。しょうがないなぁ」
「宗ちゃん……、じゃあ?」
溜息を一つついて動き出した宗太を見て、泉の顔が綻ぶ。
「泉姉さんは先にお風呂場に行っててよ。俺は準備してから行くから」
「うん……。ありがとうね、宗ちゃん」
そう言って泉はずりずりと這いながら宗太の部屋を後にした。
217:小鳥遊家浴場事情
07/03/22 19:45:58 oUlkVGBK
泉が部屋を出て行った後、宗太は今着ていた部屋着から濡れても良いような服に着替え、手足を拭くための自分用のタオルを持ってから浴室へと足を運んだ。
脱衣所では、さっきまで泉が着ていた黒を基調とした部屋着には少々不向きな服が脱ぎ散らかされていた。宗太は軽く溜息を一つついてから、まだ温もりが残るそれらを分別して洗濯籠に入れた。
そうして片付け終わった後に、眼鏡を外し、袖と裾を捲り上げてから浴室の戸を叩く。
「泉姉さん、入るよ」
「うん。いいわよ宗ちゃん」
許可を貰ってから戸を開く。その先では、
「じゃあ、よろしくね」
プラスチック製の椅子に座った泉がこちらを向いて待っていた。その体にはタオル一枚巻いておらず、体格に比例してたわわに実った乳房や髪の毛に反比例して申し訳程度にしか生えてない恥毛などが宗太の視界に飛び込んできた。つまりはどこも隠していない状態だった。
想定外の事に宗太の動きが止まる。そんな宗太の方を訝しげに見ながら、泉は言う。
「あら……。どうして服を着ているの……?」
「どうして、はこっちの台詞だ」
姉の余りにピンボケな言動に、もはや溜息すら出ない。
「当たり前だろ。一緒に入る訳ないじゃないか。そんな歳じゃないんだから」
元から入浴の手助けだけをするつもりだ、と言う宗太を珍しく不満げに見やりながら、
「……それなら、頭から洗ってくれる……?」
泉は宗太に自分を洗うようにお願いした。そして、その言葉どおりに宗太に向けて頭を下げる。
どうやら、このまま洗えと言いたいらしい。
宗太は頭痛を堪えるように眉間を押さえた後、諦念を滲ませつつシャワーのヘッドを持って蛇口をひねる。出てきたお湯の温度を確かめてから、泉に声をかけた。
「いくよ、泉姉さん」
「うん、来て……」
了承を得て、上からシャワーを浴びせる。瞬間、泉の体が震えたが、宗太は意に介さずに壁ぎわに置いてあるシャンプー類の入った籠を手繰り寄せる。
一旦シャワーをホルダーに戻し、籠の中からマジックで『泉用』と書かれた、まわりの物より一際大きめの容器のシャンプーを取出す。そしてそれを手の平に出し両手で泡立ててから、その手を泉の頭に乗せた。
指を立て、しゃかしゃかと頭皮を揉み解すように動かす。思いの外、泡立ちが悪い。不審に思った宗太は泉に質問を投げ掛ける。
「あのさ、泉姉さん」
「なぁに?宗ちゃん」
「風呂に入るのはどれくらいぶりなの?」
「そうねぇ……、一週間は入ってなかったかしら……」
締切に追われててそれどころじゃなかったし、と何ともなしに言う姉に、またしても頭痛を覚える。
「まったく……、泉姉さんはどうしてそうなのさ。綺麗なのにもったいない」
泉に限らず小鳥遊家の女性陣は、身内の贔屓目を抜きにしても並以上の容姿であると宗太は思っている。もっとも、その強烈すぎる個性が災いして異性との付き合いが長続きしないわけなのであるが。
そんな事を考えながら手を動かしていると、
「ねぇ、宗ちゃん……」
突然泉が話し掛けてきた。
「何?泉姉さん」
「私、宗ちゃんから見ても綺麗なの?」
「……ごめん、質問の意味がわからないんだけど」
「だって宗ちゃんって、小さくて可愛いものが好きなんでしょう?私は大きいから、宗ちゃんから見たらあんまり良くは見られてないんだって思ってたから」
218:小鳥遊家浴場事情
07/03/22 19:50:39 oUlkVGBK
今の言葉は意外だった、と。
そう言われて宗太は心外だ、と思った。確かに宗太の価値観から言えば、小さいものこそ珠玉だ。だからと言って、審美眼がそこまで偏っているかと言われると、答えはNoだ。
しかし、姉に向かって綺麗だなんて言ってしまったのは、思い返すと確かに恥ずかしいものがある。
なので宗太は泉の言葉に返事をしない代わりに、頭を洗う手の速度を速めた。
「きゃ……、ちょっと宗ちゃん……、強過ぎ……」
泉の弱々しい抗議も黙殺し、頭皮、次いで腰付近まである長い髪まで一気に洗っていく。
「あっ……、宗ちゃん……、もっと優しく……」
暫らくして宗太の腕の動きが止まる。せかせかと腕を動かしていた所為か服のあちこちにシャンプーの泡が飛び散っていたが、本より汚れて良い服を着ていたのでその辺は意に介さずにお湯が出っ放しのシャワーを手に取り、泡塗れの泉の頭を流しにかかる。
シャワーによって、泉の髪から泡と汚れが流れ落ちていく。続いて、籠からコンデショナーを手に取り、今度はさっきよりもゆっくりとした手つきで髪に指を通していく。
「はぁぁ…………。上手ねぇ、宗ちゃん。他の誰かにもこんなことしてるのかしら……?」
「そんな訳あるか。つーか泉姉さん、少し口を閉じててくれないかなぁ」
「あら……、どうして?」
ぐ、と言葉に詰まる。
流石に面と向かって、漏れ聞こえてくる口調が妙に艶かしいから、とは言えない。
(梢姉さんにだったら言えるだろうけど)
そもそも梢とだったら一緒に風呂に入るというシチュエーション自体が発生しないと思われるのだが、そこには気付かないでおく。
などとやっている内に、頭髪の洗浄は完了した。
したのだが。
一向に泉に動く気配が見られない。
「どうしたの?」
「……か、髪が重いの……」
どうやら髪が水を含みすぎて重くなっているらしい。流石にこれには呆れてしまった。
「いつもはどうしてるんだよ」
「変ねぇ……。徹夜続きで体力が落ちているのかしら……。宗ちゃん、髪の毛を纏めてもらえる?」
「いや、それは流石にやり方がわからないんだけど」
「大丈夫、やり方は教えてあげるから……。タオルを一枚持ってきてちょうだい……」
言われるままに脱衣所からタオルを持ってきて、泉の言うとおりに髪の毛を纏め上げる。その際に、髪で隠れていたあちらこちらが露わになるたびに、宗太は視線のやり場に困る事になった。
「ふぅ……。ありがとうね、宗ちゃん」
泉の主観では満面の、傍から見れば儚げと称した方がしっくり来る笑顔で礼を言う。椅子に座ったままなので顔を合わせていると全部見えてしまうため、宗太は視線を横に逸らし、
「もう手助けはいらないだろ?」
姉に退室の許可を求めた。
「え……、体がまだよ……?」
「体くらいは自分で洗ってよ……」
逆に小首を傾げてとんでもない事を要求してきたので、天を仰いでその要求を突っぱねる。
219:小鳥遊家浴場事情
07/03/22 19:52:13 oUlkVGBK
「……そうね。残念だけど、今日はもういいわ。ありがとうね……」
再び謝辞を述べて、浴槽の縁に手をかけて立ち上がろうとする泉。しかし、次の瞬間、
「あっ……?」
重心が上に来てしまった為か、立ち上がった途端に泉の体のバランスが崩れてしまった。そして引力の導くまま頭から浴槽の中へと―。
「危ない!!」
そうはさせじと宗太の腕が伸びて、泉の頭と腰を抱え込む。平時であればこのまま転倒を防ぐ事が出来たであろうが、今回は場が悪かった。
先程流したシャンプーの泡が足元にまだ幾許か残っていた所為で宗太自身も踏ん張りが利かなくなり、結果。
「うわっ……!」
「きゃ……」
二人まとめて浴槽の中に飛び込んでしまった。
220:小鳥遊家浴場事情
07/03/22 19:53:36 oUlkVGBK
※ ※ ※
どうしてこうなってしまったのか。
先刻から宗太の脳裏を同じ言葉がリフレインしている。
浴槽に落ちた二人だったが、幸いどこも怪我をしておらず大事にはならずに済んだ。
その後、濡れたまま浴室を退出しようとした宗太を泉が呼び止めた。
『宗ちゃん?濡れたままでどこに行くの……?』
『いや、出るんだけど』
『駄目よ……。そのままじゃ風邪をひいちゃうわ……』
『大丈夫だって。すぐタオルで拭けば問題ないから』
『それでも体は冷えちゃうわ。……そうだわ。宗ちゃんもお湯に浸かって温まればいいのよ』
『いやいやいや。それはちょっとおかしくないか泉姉さん』
『でも……そうしないと宗ちゃんが風邪ひいちゃう……』
『いや、だから』
『ね……?』
『…………』
この会話中、泉はずっと宗太の服を掴んで放さなかった。あの細い体の何処に、と思えるくらいの力で掴む泉の姿に、この場で押し問答を繰り広げると最悪二人とも、良くても泉が確実に風邪をひくであろう事が容易く予見できたので、宗太は渋々折れた。
そして今。
宗太の濡れた服は浴室の片隅で丸められており、その中身である宗太自身は浴槽にどっぷりと浸かっている。そして泉はと言うと。
「温かいわねぇ、宗ちゃん」
宗太の胸に背を預け、右肩に頭を乗せて同じく浴槽の中で寛いでいた。
(本当にどうしてこうなったんだか)
最初の内はお互いに向かい合って浴槽に浸かっていたのだが、纏めた髪の所為で頭があっちこっちにゆらゆらと揺れる度、壁や縁にぶつかりそうになるので、泉が宗太にこうするよう頼んだのだ。
宗太としても、その都度水面付近を漂う双丘も頭の動きに同調して揺れ動く光景を何とか見ないようにしたかったので、その要求を受け入れた。
ちなみに、最初の内は視線を横に向けることで視界の外に置くことに成功していたのだが、泉が泣きそうな顔で『何でこっちを見てくれないの……?』と言ってきたので、やむなく正面を向く羽目になってしまっていたのだった。
現状を整理して深々と溜息をつく。
宗太のその溜息を寛ぎの表現と解釈した泉が、
「ほら……、こうした方が良かったでしょ……?」
と、宗太の方を向いて笑顔で言う。泉の言葉に、もう反論しても無駄と悟ったか、
「そうだね」
と宗太も答える。この体勢でも、視線を泉の方に向けるとさっきまで正面でその存在感を示していた物体を、今度は上から覗き込む事になってしまうので、おいそれとは視線を動かせない。
かと言って露骨に視線を逸らせば、その気配を敏感に察してなのか泉が話し掛けてきて、視線を自分に向けさせようとしてくる。
(あー、もうどうすりゃ良いんだよ。て言うか、泉姉さんキャラが違くないか!?)
などと苦悩する宗太の事に気付かぬ風に、
「……ふふっ」
と、唐突に泉が微かに笑い声と思しき吐息を零した。
「何か面白かった?」
今の一連の会話の何処に笑い所があったと言うのか、と言わんばかりに宗太が尋ねる。
221:小鳥遊家浴場事情
07/03/22 19:56:11 oUlkVGBK
「あぁ、違うの……。今のは面白いからじゃなくて……嬉しかったから笑ったの」
「嬉しい?」
「そう。ほら……、私ってこうだから、一枝姉さんや梢ちゃんみたいに宗ちゃんとスキンシップを取る機会なんて今までなかったでしょ?」
泉の思わぬ言葉に、
(あの二人のあれは、そんな好意的なもんじゃないって……)
と、心底そう思う宗太。そんな宗太を他所に泉は言葉を続ける。
「私はそんな二人が羨ましくって……。それで、今日こうやって宗ちゃんと触れ合う事が出来て……」
「それが嬉しい、って?」
「うん……。…………姉さんたちが宗ちゃんとスキンシップを取りたがるのも分かるわ……」
「?……分かる、って何が?」
ただのストレス発散とかじゃないのか、とすぐに思いついたが、そうは口にせず泉に説明を求める。
「宗ちゃんは温かいから……、触れて気持ち良くなりたいのよ、二人とも……」
「……百歩譲って、今までそんな理由であんな事を繰り返してきたと言うんならもっと手段を考えてくれって言いたいよ」
泉の言葉を聞き、思わずそう口走る。
と、泉の体がもぞもぞ動いているのが感じ取れた。何となく嫌な予感がする。
「どうしたの?」
「ん、もうちょっと深く座ろうと思って……」
深く座るという事は背を預けている側に腰を動かすという事で、今泉が背を預けているのは宗太の胸であって、つまりは泉の腰が―。
「ちょっ、泉姉さん!?」
「あっ、宗ちゃん、急に動かないで……」
「泉姉さんも動かないで!!」
「でも……ちょっと疲れちゃったから楽な姿勢をね……」
「でもじゃなくて……っ!」
姉の思わぬ行動にパニックを起こしかける。そこに拍車をかけるように、
「ちょっと泉姉ー?一枝姉に、一人で風呂に入っちゃ駄目って言われてたんじゃ、なか、った、っけ……」
さっきは姿が見えなかった、もう一人の姉である三女・梢が闖入してきた。顔が赤く染まっている所を見ると、やはり外で飲酒をしていたようである。
脱衣所には泉の衣服しか置いてなかったので、宗太もいるこの光景は予想外だったからか、戸を開けてそのままの状態で動きが固まってしまっている。宗太にしてみても、ここで梢が現れるとは思っていなかった為、思考が一旦フリーズしてしまった。
「…………」
「…………」
「……あら。おかえりなさい、梢ちゃん」
梢と宗太が動きを止めるなかで、泉だけがいつも通りの応対をする。
先に復帰したのは梢だった。
「宗太、あんた!」
「ち、違うぞ梢姉さん。梢姉さんが考えているような状況じゃ」
梢の大声に、宗太が反射的に弁明する。しかし梢はそれには耳を貸さずに言葉を続ける。
222:小鳥遊家浴場事情
07/03/22 19:57:12 oUlkVGBK
「私と一緒にお風呂に入ってくれないくせに、泉姉とは一緒に入るってどういうことなの!?」
「そうくるのかよ!って脱ぐなー!」
「あら、梢ちゃんも一緒に入るの……?」
「泉姉が良いって言ったから私も入るもん!!」
「入るもん、じゃない!泉姉さんも変なこと言わないでくれよ!」
「ふふふ、賑やかで良いわねぇ……」
後日、梢の報告を受け、この日宗太が泉に対して取った行動は不在であった長女と四女の耳にも入ることとなった。
それによって、姉妹から宗太へ要求する事柄が増える事となった。
それは、すなわち。
「宗ちゃん。お風呂一緒に入って……」
「宗太ー。お風呂に入るわよ~」
「お兄ちゃん。一緒にお風呂入ろ?」
「宗太。姉妹の中で扱いに差をつけるなよ。何が言いたいかは……分かるな?」
「勘弁してくれ……」
彼の苦難の日は続く。
223:名無しさん@ピンキー
07/03/22 19:57:59 oUlkVGBK
以上ですー
泉と梢との3p「小鳥遊家浴場事情・うらめん」、後日談である「小鳥遊家欲情事情」とかネタはありますが、自分の文章力じゃエロくならないので打ち切りです
それにしても、自分に絵心があれば脳内にある「宗太にもたれかかりアホ毛を立てて幸せそうに微笑む泉」の図を映像化できるのに、あな口惜しや……
224:名無しさん@ピンキー
07/03/22 20:39:10 JRwiccKh
GJです!
しかし宗太が普通にうらやましい・・・機会があれば続編の執筆もお願いしますw
225:名無しさん@ピンキー
07/03/22 20:53:40 tSsrVZEW
大丈夫だ。その脳内の図、確かに受信した。
残念なのは俺にも絵心がないことだがw
ともあれGJ!
226:名無しさん@ピンキー
07/03/22 21:37:05 fGLl7wWz
GJ
でも程よい改行を求む
227:名無しさん@ピンキー
07/03/22 22:38:47 VeREDIMY
G J
す ば ら し い
228:名無しさん@ピンキー
07/03/22 22:43:20 maWxDbPk
GJ
続きと他の作品もwktk
229:名無しさん@ピンキー
07/03/23 10:02:38 ax2jdopy
あなたに文章力がないというのなら、俺は首を括らないといけない。
GJ!!
またあなたの文が読みたいです、続編・新作期待しています。
230:名無しさん@ピンキー
07/03/23 22:49:54 4ZrHdEjL
それにしてもピザの猫組編もすごい気になるんだが
231:名無しさん@ピンキー
07/03/23 22:57:15 ploAzvSC
外見とかキモさで笑い取るのはがはこ漫画っぽくないとオモ
232:名無しさん@ピンキー
07/03/24 23:43:12 f/r0KC/H
意外なことだが、ピザは性格はマトモで仕事を覚えるのも早く、よく働いた。
殴られないし、刀を向けられないし、皿も割らない。
ホール組の中で苦労していただけに、小鳥遊にとってピザは安心できる存在になっていた。
が。
一つだけ確認しておくべき事がある。
もしもピザが、見かけの通りにアレな性癖の持ち主で無いかどうか。
ぶっちゃけ、先輩狙いのロ○コンでないかどうかと云う事だ。
「……へぇ。ここのウェイトレスに一目ぼれしてバイトに?」
小鳥遊はマズイと思った。
ひょっとして予想通りの展開かもしれないと。
しかし。
「でも、まだ一度も逢えないでぶ。
背が高くて髪が長くて、鉄砲を振り回してたお客さんに説教してた凛々しい人でぶ。
小鳥遊先輩は知らないでぶか?」
233:名無しさん@ピンキー
07/03/24 23:44:33 YYIcz2gn
オリキャラなどいらない
234:名無しさん@ピンキー
07/03/25 00:27:38 nQE5skAi
>>232
笑った。でも続きはイラナイ
235:名無しさん@ピンキー
07/03/25 01:06:53 i5kjTxBb
その時の小鳥遊の反応が気になるw
236:名無しさん@ピンキー
07/03/25 06:41:13 HYD9GQbx
上手いと思った。続きはいらんが小ネタとしてはGJ!
237:名無しさん@ピンキー
07/03/25 08:19:53 AoHLfv32
そう来たか、と思ったよGJ。一本とられたが確かに続きは見たくないw
そして、>235よりも周りの反応の方が気になる。特に山田&相馬w
238:
07/03/26 23:29:45 gzwENx0T
やはり、なずなは危険なブラコンだ
239:名無しさん@ピンキー
07/03/27 09:44:11 ul+JmnT5
それはなずなに限ったことではない
240:名無しさん@ピンキー
07/03/28 02:42:29 l/vE64a5
下手をしなくてもエロゲな環境だしな
241:名無しさん@ピンキー
07/03/29 01:09:48 VUndBv+S
最近投下少なくて過疎気味だよな
242:名無しさん@ピンキー
07/03/29 01:18:44 r6YxTu77
たかが1週間投下なかっただけじゃねーかw
243:名無しさん@ピンキー
07/03/29 02:18:49 CW0qf6V6
自分で書かない奴に限って過疎だのなんだの言うんだ
244:名無しさん@ピンキー
07/03/29 23:25:15 7r98/bh1
もう何度も繰り返されたやり取りではあるが
贅沢言う奴に本物の過疎ってもんを味あわせてやりてぇ
245:名無しさん@ピンキー
07/03/30 20:49:16 A/TStCLc
まったくだ
246:名無しさん@ピンキー
07/03/30 21:03:30 LMauOkqt
一週間、作品どころか自分の書き込みしかない…それが真の過疎!
ここは賑やかだなぁ。
247:名無しさん@ピンキー
07/03/30 21:04:42 A/TStCLc
一週間作品どころか自分の書き込みすらない……そんな地獄さ
248:名無しさん@ピンキー
07/03/30 22:15:08 kjGZ+VIz
\ /_ / ヽ / } レ,' / ̄ ̄ ̄ ̄\
|`l`ヽ /ヽ/ <´`ヽ u ∨ u i レ' /
└l> ̄ !i´-) |\ `、 ヽ), />/ / 地 ほ こ
!´ヽ、 ヽ ( _ U !、 ヽ。ヽ/,レ,。7´/-┬―┬―┬./ 獄 ん れ
_|_/;:;:;7ヽ-ヽ、 '') ""'''`` ‐'"='-'" / ! ! / だ. と か
| |;:;:;:{ U u ̄|| u u ,..、_ -> /`i ! ! \ :. う ら
| |;:;:;:;i\ iヽ、 i {++-`7, /| i ! ! <_ の が
__i ヽ;:;:;ヽ `、 i ヽ、  ̄ ̄/ =、_i_ ! ! /
ヽ ヽ;:;:;:\ `ヽ、i /,ゝ_/| i  ̄ヽヽ ! ! ,, -'\
ヽ、\;:;:;:;:`ー、`ー'´ ̄/;:;ノ ノ ヽ| / ,、-''´ \/ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ Y´/;:;:;\
249:名無しさん@ピンキー
07/03/31 07:18:55 PyRXkoX5
>>247
そのような壮絶な場から生還した貴方は英雄だ
250:名無しさん@ピンキー
07/03/31 20:03:44 W8x4m1sC
壮絶合体
251:名無しさん@ピンキー
07/04/01 00:09:58 DGdn2AIS
六神合体
252:名無しさん@ピンキー
07/04/01 03:41:28 n1klKqhq
絶・対・合・体
253:名無しさん@ピンキー
07/04/01 16:17:47 eLoLXFio
V!!A・KU・E・RI・ON!!
254:名無しさん@ピンキー
07/04/01 20:12:39 A3wVUUma
人魚姫の話が見たい
255:名無しさん@ピンキー
07/04/01 21:02:49 3hAlDlED
>>254
人魚になった姫と悟王子の話ですか?
256:よしろう
07/04/01 23:04:39 sOHORdr1
「・・・じゃあお願い、付き合って」
「え、えーっと・・・」
「ど・・・どこまで?」
「画材屋」
「つっこまないぞ!つっこむもんか!」
河野の声が木霊する中、なぜか自分は村主さんと画材屋へ行くことになった。
次の日曜日、二人のバイトのシフトが同じで、午後から買い物に行くことになった。
働かない河野を尻目に簡単に調理場を片付け、早々と更衣室へ向かう
私服に着替えて、コートを羽織るとポケットというポケットに雪が詰まっていた。
でも毎度のことなのでそれらをまとめて窓から捨てた。
そうして裏口に出たが、村主さんはまだいなかった。
「なんだ足立―、誰か待ってるのかー?」
宮越さんがそう叫んだ時、後ろから村主さんがやってきた、
「お待たせ、足立君」
「2人は仲いいよなー」
その言葉をきいてぼくは心臓が飛び出そうになったが村主さんは淡々としていた
「そんなことないわよ」
その言葉を聞いて、安心したのか悲しかったのか複雑な気持ちになった。
「あら、今日は車じゃないのね」
「だってそこまで遠くないし・・・・・・それに・・・」
「それに・・・なにかしら?」
「いや、なんでもないよ」
「話を途中でやめるのは足立君の悪い癖ね」
それから村主さんは少し怒ったらしくお互い言葉を交わさずに歩いていた。
画材屋についてからも、2人はなにも話さずに、村主さんは決められた画材を購入していた。
そして、何もいわずにそれを持つ自分がいた。
「村主さんってほんとに絵好きだよね」
間がもたないのでこんな気のない言葉を交わす
「・・・・・・そうね」
村主さんも気のない返事を返す。
「・・・・・」
「・・・・・」
結局、また静かになってしまった。話を切り出した自分に少し後悔をした。
しばらく歩いて、あと5分で村主さんの家というところで雨が降ってきた。
なんとなく村主さんといる時はよく雨が降る
「・・・走ろうか」
「別にいいのよ、油絵だから」
村主さんがそういったにも関わらず、気がつくと彼女の手をつかんで走っていた。
257:よしろう
07/04/01 23:09:51 sOHORdr1
村主さんの家に着く直前に雨足が強まり、2人ともびしょ濡れになっていた。
家に着くと同時に急に目が覚めて、彼女の手を離した
「・・・ごめん」
「・・・・・」
「・・・じゃあ、これで」
「・・・・・」
「足立君」
とても小さな声だった
「雨、止むまで待ったら?」
「そ・・・そうだね」
村主さんの家のドアの前で待つことにした。
けれども彼女はそそくさと家のドアを開ける
どれくらいで止むのかなあと一人で考えていた
「どうしたの?」
「・・・・・え!?」
予想外の呼びかけにあからさまに驚いた
「入っていいのよ」
「・・・・で、でも・・・・」
「大丈夫よ、今日は悟しかいないし」
断ろうにも断る言い訳が見つからなかったので仕方なく入ることになった
「お姉ちゃんおかえり」
「お・・・お邪魔します・・・」
「この人が足立っていう人?」
「あ、はい。こんにちは」
「ふぅ~ん」
悟くんが少しニヤニヤしている。
あがってと言われたのでとりあえずあがった。
タオルを借りて体を一通り拭いた後村主さんの誘導で村主さんの部屋に入った。
「お父さんの服か何かないかしら」
そういって村主さんは奥に引っ込んでいった。
周りにあるものはどれも落ち着きそうなものばかりなのになぜかミステリアスな雰囲気を出している。
そんな中で足立は少し、いやかなり緊張していた。
すると村主さんがユラリと部屋に入ってきた。
思わず「ひっ」と声が出てしまった。
「いい加減なれてくれないかしら」
また村主さんの機嫌を損ねてしまった。
どうして自分はこんなに損な性格をしているのだろうか
「とりあえず服を洗濯しなきゃならないからその間はいやかもしれないけどお父さんの服で我慢して」
「はい、わかりました」
なぜか村主さんには逆らえない
そういって村主さんはまたユラリと部屋を出て行った。
とりあえずこれは着替えろという意味なんだと思い、気替え始めた。
村主さんのお父さんの服は淡い藍色をしていて、少し大きかった。
その時部屋のドアが開いた。
「これ、どうぞ」
入ってきたのは悟くんだった。そしてその手にはコーヒーカップが2つ、危なっかしく握られていた。
「あ・・・・ありがとう」
「これ、脱いだ服だよね?」
「うん、そうだけど・・・」
「洗濯してくるねー」
そういうと悟くんは脱いだ服を抱えて部屋を後にした。
その後、どうやら悟くんは洗濯機の操作があまりわからないらしく村主さんに
「タイマーってどうするの」とか「水が出ない」とかいろんなことを聞いていた。
その質問に答えている村主さんの声はあまり大きくはないが、綺麗な透き通った声だった。
そして、その声はまるで浴室にいるかのように響いていた。
こんなことを考えている自分に嫌気がさし、おとなしくコーヒーをすすることにした。
258:よしろう
07/04/01 23:11:12 sOHORdr1
しばらくして、村主さんが戻ってきた。
村主さんの服が変わっていて、村主さんの周りには薄く蒸気が見えた。
「足立君もよかったらお風呂入らない?」
「いや、いいよおれは・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
やっぱり自分は村主さんには逆らえないと痛感しながら、浴室に向かった
浴槽の中で、いろんなことを考えたけどうまく思い出せない。それほど気が動転していたのであろう。
そしてあまり遅くなったら悪いので早めに上がっていった。
部屋に戻ると、そこには村主さんがいた。
確かに村主さんはいたけれど、彼女はベットの上でスースーと寝息を立てて眠っていた。
そういえば、村主さんの寝顔って初めて見るな・・・
それに、村主さんの顔をこんなにまじまじと見つめるのも初めてな気がする・・・。
そんなことを重いながら村主さんの寝顔を見ていると、改めて思った。
おれは村主さんのことが好きだ
259:よしろう
07/04/01 23:13:03 sOHORdr1
その気持ちに気付くと急に今ここにいる自分が恥ずかしく思えた。
「ん・・・・」
村主さんは目覚めた。 そして一瞬キョトンとしてあたりを見渡した後、顔がいつもより赤くなって顔を背けた。
その様子を見て、足立も少し恥ずかしくなった。
それから少し気まずい雰囲気になってお互いとなりでコーヒーを飲みながら服が乾くのを待った。
「・・・・」
村主さんは本当にさっきまで寝ていた自分を恥ずかしく思っているらしく、落ち着かない様子だった。
「バイトとか大学とかで疲れてたんだよね」
「・・・・」
「ほら、なんか急に睡魔に襲われることとかあるし」
「・・・・」
「だから・・・その・・・気を落とさずに・・・」
「・・・・」
村主さんはずっとうつむいたままだった。
「村主さん・・・」
そういうと無意識のうちに村主さんの両肩に手をかけていた。
「・・・・」
「あの・・・えと・・・」
「何?はっきりいいなさいよ」
「おれ、村主さんのこと好き・・・か・・・な・・」
「・・・・」
「・・・・あらそう」
「・・・・え?」
「あの・・・それはどういう・・・」
「言葉のとおりよ」
「え・・・・と・・・」
「村主さんは・・・どういう・・・・」
「そうね、嫌いじゃないわね」
「それは好きと捉えていい・・・・のかな・・・・」
「いいんじゃないかしら」
「・・・・」
こんな変なやり取りを終えたあと、2人はゆっくりと唇を重ねた
「ん・・・・」
「村主さん・・・」
そしてすぐに唇を離した。
その後お互いに抱き合いながら2回目のキスを交わした。
さらに3回、4回と回数を重ねるごとに舌を絡め、2人は熱く結びついていった。
「・・・んむ・・・・」
5回目のキスの時に、足立は村主の胸を服の上から揉み始めた
「んぁ・・・・・は・・・・」
「村主さ・・・・・ん」
「ちょっ・・・・あ・・・・だちく・・・・・」
そういって村主は足立を少し離した
「・・・・ごめん」
「・・・・」
何も言わずに村主は服を脱ぎ始めた。
「・・・・村主さん?」
「・・・・」
無言のまま彼女は足立によりかかった。
そして足立も村主を抱きしめた。
何も言わなくとも2人はどうするかわかっていた。
260:よしろう
07/04/01 23:13:34 sOHORdr1
「・・・あっ!・・・・ふ・・・・・」
あらわになった村主の綺麗な乳房に優しく愛撫する。
互いに下着姿となった今、2人を妨げるものはなにもない
「村主さんもしかして初めて?」
小さく頷く
「そう・・・」
胸の中央にある硬く勃った小山を、足立が優しく舐める
「・・・・ぁっ・・・・だめ・・・」
「・・・・あぁっ!・・・そこ・・・・」
乳首を甘噛するたびに村主の体は小さくはねる
「下も触るよ」
今まで胸を愛撫していた右手を腰に滑らせる
そのまま淫らな手つきで下着の中央に触れる
慣れた手つきで秘部を上下させる
「ん・・・・んぁ・・・・」
村主の秘部は先刻執拗に愛撫されていたのでしっとりと湿っていた
足立がむにむにと弄んでいると次第に下着に愛液がにじんできた。
動かす手の音にも段々と水っぽさが帯びてくる
「・・・・はっ・・・・・ぁん・・・」
「村主さん・・・・」
「ん・・・・んん・・・・・」
「脱がすよ・・・・」
「ぁ・・・・」
スルスルと下着を脱がしたが、なにも抵抗はなかった。
ついに村主は一糸纏わぬ姿となり、彼女は恥ずかしそうに顔を背けた。
村主のあそこはまだ未開発らしく、とても綺麗なピンク色をしていた。
すでにたっぷりぬれていたそこは足立の指を全く拒まなかった。
ちゅくちゅくといやらしい音をたてる秘部
「・・・そん・・・な・・・・・やっ!・・・・」
足立の指は優しくピストン運動を始め、自然と喘ぎ声も大きくなる。
「はぁ・・・・・ぁっ・・・・んっ・・・・」
その声をきいて、自然に足立も手を強く、激しく動かす
「・・・・・あ・・・・あああぁっ!」
足立の指を入れたまま、膣はビクッと1回大きく脈うった。
「・・・・・」
「いっ・・・・・た?」
力なく寝そべる村主。
「村主さん・・・あの・・・」
「・・・・いいわよ」
それ以上言葉はいらなかった。
261:よしろう
07/04/01 23:16:04 sOHORdr1
足立は村主の膝を持ち、股を大きく開いた。
そしてそのまま秘部に口を近づけ、愛撫していった。
「んは・・・・・ぁ・・・きたな・・・・」
一通り愛撫した後、体を移動させて優しく唇を合わせた。
そのまま足立と村主は繋がった。
「ぁっ!・・・・いた・・・ん・・・・」
「大丈夫・・・・?」
「ん・・・・大丈夫よ・・・・・」
そのまま足立は腰を打ちつけた。
床に滴る赤い血が全てを物語っていた
「動かすよ・・・・」
「えっ・・・・ぁっ!・・・・あぁっ!」
ゆっくりと腰を動かす足立、そして腰の動きは段々と早くなり、いやらしい音を出していく。
「はっ・・・・はぁっ・・・・・あっ」
「ぁ・・・・村主さ・・・・くっ」
「あだ・・・・ちく・・・・ん・・・・んっ!」
村主は予想以上の痛みと快感に、自然に腰が動く。
それの様子を感じ取り、足立も答えるように動く。
「ぁ・・・・いたっ・・・・あっ!・・・・・はぁっ!」
足立は少し村主の腰を持ち上げ、うつぶせにした。
そしてそのまま後ろから村主の子宮を突き立てる。
「・・んっ!・・・んんん・・・・・ぁん!」
「ぁ・・・あ・・・おれ・・・・そろそろ・・・」
「・・・ぁ・・・だちく・・・・・なかで・・・・・・ぁっ!」
足立はスパートをかけるように一段と強くピストンする。
肉がぶつかりあう音に加え、溢れた愛液が淫らに音をたてる。
「・・・・むらぬ・・・・さ・・・・・・・・・・あ・・・・あぁああぁっ!!」
ドクン、ドクンと膣の中で足立のものが大きく脈打ちながら2人は果てた
「ぁ・・・・あつ・・・・・」
「はぁ・・・・・」
そしてそのまま2人は1つのベットで寝入った。
そして翌日
「ん・・・・」
「!!?」
隣で全裸で眠っている村主を見て改めて今の状況に驚く。
・・・・謝りたいけど起こすのもなんだし今日も早くからバイトもあるし・・・
とりあえず服返してもらって早くいこう・・・・。
「足立君・・・・」
「!!?」
「・・・・」
「あの・・・・その・・・・昨日はほんとごめんっ!」
「・・・・」
「足立君・・・・」
「え?」
「好きよ・・・」
「村主さん・・・・」
「足立さんと村主さんが2人そろって遅刻なんて珍しいですね」
フロアで掃除をしながら東田君が言った。
262:名無しさん@ピンキー
07/04/01 23:26:18 zaYUISCX
乙です
タイトルはございますか?
263:名無しさん@ピンキー
07/04/01 23:38:30 3hAlDlED
GJ! あださゆはなんとかくっついてほしいな
ただ、途中で視点が変わっていたのが、ちょいと気になりました
264:よしろう
07/04/02 09:18:58 Anv2UfUB
タイトルは「雨宿り」あたりで
個人的に足立×村主の組み合わせしかありえないと思う
265:名無しさん@ピンキー
07/04/02 15:45:19 RyfIr3qk
高校生宮越と東田のエロSSは難しいよな
お互い嫌いあってるのにエロに移すのは難関
普通なら嫌いあってるけど実は好きとかがお決まりのパターンなのにな
266:名無しさん@ピンキー
07/04/02 18:34:26 yDXmyCQu
>>265
東田にいきなり「えっちでもするか!」とか言い出す宮越
全力ダッシュで逃げ出す東田。
ホテル代を払わされる葉子さん…
そんな絵しか浮かんでこないな…>>高校生ヒガ×ミヤ
267:名無しさん@ピンキー
07/04/02 20:48:58 dfHSN+bH
ホテルまで行っておいて逃げ出す東田は鬼畜だな
268:名無しさん@ピンキー
07/04/02 21:14:14 EZ5PezrA
>>267
「勉強しようぜ!」ということで、「べんきょう部屋」というラブホに行くんだ
つうか、我が家の近所にそう言う名前のラブホがあるんだよorz
269:名無しさん@ピンキー
07/04/03 00:55:43 gnJxp3Y6
ナニワ金融道みたいな地域だなw
270:名無しさん@ピンキー
07/04/03 10:37:41 /hw8TLkn
ググッたら一番上に出てきてワロタ
271:名無しさん@ピンキー
07/04/05 17:42:25 FlHYIcKR
山田の本番有りまだ~?
272:名無しさん@ピンキー
07/04/05 20:13:20 Gx1SKsSJ
スライムプレイかぁ・・・・・・
マニアックな
273:名無しさん@ピンキー
07/04/06 00:38:44 V1CrNwnS
トップ絵のセリがかわいい
というか俺的にもろストライクなんだがどーしよう
274:名無しさん@ピンキー
07/04/06 03:20:28 GZX1Jpso
爆殺されるしかないんじゃね
275:名無しさん@ピンキー
07/04/06 18:15:32 qHVJSjAM
ルーセリでスライムプレイきぼんハァハァ
276:名無しさん@ピンキー
07/04/06 21:09:33 7xGviA+B
うろんのトップ絵(・∀・)イイ!
作者曰く「なんか乳がとかすいません」
そんなことないよ~!(>_<)
つーことでリナ×セリねたプリーズ。
277:名無しさん@ピンキー
07/04/06 21:13:28 lwfwseve
なんだコイツきめぇ
ローカルルール読んでから来いよ厨房
278:名無しさん@ピンキー
07/04/07 00:50:01 rHgIGxk7
あれだよ、春だからな。
みんな緩くなるんだよ。
279:名無しさん@ピンキー
07/04/07 12:55:27 0NY3b0kT
うん?
>>277ってなんかローカルルールに抵触してるのか?俺にはわからんが。
280:名無しさん@ピンキー
07/04/07 22:16:48 p4teNG1R
「きめえ」とか書いてる奴のレスがまともだったことは無いな
281:名無しさん@ピンキー
07/04/07 22:25:59 AYoGhLE5
何の関係もない丸一日過ぎたネタひっぱんなよ
282:名無しさん@ピンキー
07/04/11 07:17:27 cMFf7GlJ
過疎ってるな。
283:名無しさん@ピンキー
07/04/11 20:03:38 uqd333bn
(ry
284:名無しさん@ピンキー
07/04/13 19:46:30 C2Eu8nkw
犬組ネタ下さい。
285:名無しさん@ピンキー
07/04/13 21:46:58 LxLwdcUE
あえて本編で絡まない
足立×ミリ 東田×村主等の組み合わせを希望
286:名無しさん@ピンキー
07/04/13 21:59:23 ypyVVKCm
東田×村主は信頼関係があるから同人ではありえないとは言い切れない
287:名無しさん@ピンキー
07/04/14 19:28:19 LTV6EXfQ
「・・・・元気?」
288: ◆PRpFTyRR8k
07/04/14 19:32:57 1mJH1e8e
久しぶりに投下します。
小鳥遊×伊波 エロあり。
少し伊波が変態チックですw
289:マジックハンド ◆PRpFTyRR8k
07/04/14 19:34:15 1mJH1e8e
靴音。かばんの布がすれる音。
そしてマジックハンドの継ぎ目から漏れる音。
人気のない路地を小鳥遊宗太と伊波まひるは歩いていた。
小鳥遊はいつもどおり特に変わった様子もなく、
伊波もいつもどおり、顔を赤くして歩く。
いつもどおりマジックハンドでつながれた伊波の手に汗が滲む。
数十センチ先に好きな人の手があるというのは、やはり緊張するものだ。
思わず小鳥遊のマジックハンドをつかむ手に見とれる。
「で、ですね」
他愛ない話題を話していた小鳥遊がふと伊波の方を向く。
「店長が」
「にゃ゛ っ!!!」
伊波が素っ頓狂な声を上げる。
「ど………」
どうしたんですか、と小鳥遊が言おうとしたが、すぐに察しがついたので、
「…大丈夫ですか」
と言葉を変えた。
「だ、だいじょうぶ…」
「すいません……」
「あぅ…」
伊波が恥ずかしそうに、抑えるに抑えられない場所の痛みに耐える。
―要するに、小鳥遊が振り向いたときに、マジックハンドの端が、伊波の股間に直撃したのだった。
290:マジックハンド ◆PRpFTyRR8k
07/04/14 19:34:53 1mJH1e8e
「本当に大丈夫ですか?」
いつも別れる公園で、小鳥遊が再び尋ねる。
「だ、だいじょうぶだってば、も、もう言わないで…」
真っ赤になって伊波がうつむく。
「でも大事なところだし」
さらっと小鳥遊が言う。
「も、もー!!!!」
まるで親に性の心配をされているようななんともいえないもどかしさに襲われ、
伊波がばたばたと腕を振る。
「もう痛くないですか?」
「大丈夫!」
「家帰ったら自分の見てくださいね」
「うっ……」
女きょうだいばっかりだとこういうのに頓着なくなるのかな、と伊波がちょっとなみだ目になると
「見てあげましょうか?」
頓着がないにも、ほどがある。
「なに、何言って……」
伊波が動揺していると、ぐいっとマジックハンドが伊波の腕をつかみ、
公園の茂みに誘い込む。
「小鳥遊く……」
「すみませんね俺のマジックハンドが。お詫びしますから…」
ふっ、と小鳥遊が伊波の耳に息を吹きかけると、たちまち伊波の力が抜ける。
その隙に手ごろな木に伊波の手を後ろ手に縛り付けた。
291:マジックハンド ◆PRpFTyRR8k
07/04/14 19:35:25 1mJH1e8e
「ぁぁ…うぅ、どこがお詫びよ…」
伊波が顔を真っ赤にして毒づく。
「毒づく元気があるなら大丈夫ですね、逆にマジックハンドが心配です。」
「ううっ」
「壊れててないかな…」
そう言いながら、伊波のスカートの中に手を伸ばす。
―伸ばしているのは、手といってもマジックハンドのほうだが。
「や…っ」
その「手」は器用にスカートの布地を掴むと、ぐいっと上に持ち上げた。
スカートの中から、シンプルなボーダーの下着が覗く。左右には紐が付いていた。
「たかなしくんてば!」
「うん」
伊波の声に空返事をし、スカートを掴むマジックハンドの手を離すと、
今度はスカートのホックにもっていき、止め具をはずし、ファスナーを下ろす。
「あ……っ」
最後までファスナーを下ろしきらないうちに、スカートがストンと草むらに着地した。
「結構細かいところにも使えるんですね」
独り言のようにそう言いながら、ブレザーのボタン、Yシャツのボタン、と
細かいところも外してゆく。縛られている伊波は、目を逸らしているが、なすがままだ。
「たかなしく…」
下と同じボーダーの、申し訳程度のブラジャーのフロントホックのみは少々苦戦しているようで
「ええと…こうか」
それでも くっ、とひねるとぷちんと軽い音がして、左右のカップが下に垂れた。
「ああ……」
上半身はブレザーYシャツブラジャーすべて一応着ている状態とはいえ肌は露になり、
下半身はショーツのみ、という外では到底ありえない姿になり、
伊波は怒りか恥ずかしさか、違う感情なのか、熱っぽい目で小鳥遊を見つめた。
292:マジックハンド ◆PRpFTyRR8k
07/04/14 19:35:58 1mJH1e8e
「ああ、すいません、いなみさんのほうも確かめないとですね」
そういうとマジックハンドで胸の突起を弄りだした。
「っくぅ…あ!い、いた…」
「あ、すいません、慣れてないんで。痛かったですか。」
先ほどより軽く、乳首をくにくにと嬲る。
「あああんっ……そ、そこ、打ってないのに…あ、ああ…」
自由の利かない体をゆらゆらさせながら、伊波が喘ぐ。
「た、たかなしくん…するなら…ちゃんと…たかなしくんがしてよぉ…あんッ!」
伊波が求めるが、硬くなったそこにあてがわれた道具が、その望みを拒否するように強くひねる。
「だってこれでも気持ちよさそうだし…」
「ああんっ、あっ、あっ、だ、だって、い、いたいよぉっ…」
「でもココは濡れてますよ」
「っううっ、あ…」
ショーツの上からマジックハンドが秘部をなぞる。
「ぶつけたとこは痛くないですか?」
「い、う、い、いたくな……あ、ああああ……硬いのが、あ、ああ」
「気持ちいいですか?」
「たかなしく…ぱんつ汚れちゃう…」
「もう汚れてますよ、ホントやらしいな」
動きを早めながら、小鳥遊が言い捨てる。
「ううっ、もっと気持ちよくなりたい…っあ、ああ、
脱がせて…ぱんつ…直接さわってぇ…!」
「…ホントにやらしいな…伊波さんは」
そうつぶやき、マジックハンドでショーツの紐を解いた。
293:マジックハンド ◆PRpFTyRR8k
07/04/14 19:36:29 1mJH1e8e
マジックハンドを直接秘部にあてがうと、愛液がとろりと掴む部分に絡む。
其れを一度伊波の口にもってゆき
「ほら、マジックハンドでこんなに感じてるんですよあなたは…」
と無理矢理口に含ませ、愛液に加えさらに唾液を絡ませる。
それを再び秘部に触れさせると、「ぐちゅ」という卑猥な音が暗闇に響く。
前後に動かすとまるで猫が水を飲んでいるかのように「くちゅ、くちゅ」と
小さな水音が伊波の秘部から漏れてくる。
「ああああっ……ひ、い……」
立ったままギリギリまで足を広げ、その快感を出来るだけ受けようとする伊波が
外にもかかわらず、喘ぎ声を遠慮なく上げる。
「気持ちいいですか伊波さん」
「んっ…んんっ、いい……なんか、はじめてなかんじ…ああ!」
前後の動きに更に左右にうねらせる動きを加えると、ますます伊波は悦んだ。
「道具プレイとか好きなんですね、伊波さん」
小鳥遊はしゃがみ込むと、愛液がだらしなく滴り落ちている秘部を下から
まじまじと覗き込む。
「こんなに濡らしちゃって…」
しゃがみ込んだため、下から道具の先が秘部に当たる。
「あっ、あっ!!だめ、たかなしく…入っちゃう…なかにぃ…」
「……」
小鳥遊は黙って突き上げるような動きを続ける。
「ああああっ!!!たかなしくん!!、だ、だめぇ…あああんっ!!」
「…挿れてみましょうか」
「だ…」
駄目、というより早く、小鳥遊のマジックハンドは掴むときの閉じた形になり、
伊波の膣に挿入された。
「ああああああああぁぁぁ!!ひ、ぁ、ら、らめ…」
伊波が悲鳴を上げる。が、異物が入った快感で呂律が回らない。
「入るもんですね…」
小鳥遊がそのままピストン運動を始める。
「あああっ、ああ!!、ああvv」
ビクンビクンと体を痙攣させながら、初めての快感に伊波が悦ぶ。
「たかなしくぅん……あ、あ、あ、あ、、あは、ああ」
口からは一筋涎を垂らし、草むらにはもちろん溢れた愛液がボタボタと滴り落ちている。
「広げてみましょうか…」
手の力を弱め、だんだんハンドの部分を広げていく。
「ひいいっ…!!ああ、だめ、ひろがっちゃうぅううっ……」
フルフルと首を横に振りながら感情では拒否をするが、
一層の快感に下半身は悦ぶ。
「すごいよさそうですね伊波さん…へんたい」
「たかなしくぅん、イク、いっちゃう…!!!あああっ!!すごいのぉ…!!」
タプタプととめどなく愛液を垂らしながら、伊波が限界を告げる。
「全部広げますよ」
小鳥遊がマジックハンドを握る力を完全に抜き、広げた。
「ぁはああああっvvvvvvvvv!!!!!!!!!」
絶頂を迎えた伊波から異物を抜き取ると、
それには広げられたことによる血が少々付いていた。
294:マジックハンド ◆PRpFTyRR8k
07/04/14 19:37:16 1mJH1e8e
「小鳥遊君……」
快感の余韻で足を震わせながら、伊波は足元の小鳥遊を見る。
「…十分使い物になるみたいですね」
「…どっちのことよ…」
「マジックハンド」
「………」
小鳥遊が汚れたマジックハンドを適当に拭くと、鞄にそれを仕舞い、
「伊波さんの方も大丈夫みたいですね」
何事もなかったようににこりと笑った。
「ちゃんとみてよぉ……」
縛られたまま水っぽい声で伊波がつぶやく。
「伊波さん?」
「…まだ小鳥遊君の手で触ってもらってない…」
「……」
「小鳥遊君のいれてもらってない…」
「……伊波さん……」
「あっ……」
小鳥遊の舌が伊波のびしょ濡れの秘部に触れる。
「小鳥遊君……ああ……」
公園の茂みで響く水音は、しばらく鳴り止む事はなかった。
295: ◆PRpFTyRR8k
07/04/14 19:39:02 1mJH1e8e
以上です。久しぶりなのに目新しいネタでもなく普通でスマソ。
296:名無しさん@ピンキー
07/04/14 20:51:03 pIliYn7C
エロ過ぎっす!GJ!
297:名無しさん@ピンキー
07/04/14 21:10:25 T8pRyrpS
GJ!!めっちゃいい!!
298:名無しさん@ピンキー
07/04/14 21:11:39 3UgwzqO9
◆PRpFTyRR8k神の書くいなみんはいつも半端なく
エロ可愛いなー。ラストのくだりとか、たまらんですよ。
超GJ!
299:名無しさん@ピンキー
07/04/14 23:10:41 1JiEJbrv
グッジョォォォオオオブЩ(゚Д゚Щ)!!11
300:名無しさん@ピンキー
07/04/15 03:43:45 yyFfhOK0
マジックハンドSUGEEEEEEEEEEEEEE
301:名無しさん@ピンキー
07/04/17 18:31:06 hVjfi/np
俺もあえて東田×村主が見たいと言ってみる
302:名無しさん@ピンキー
07/04/17 19:25:27 Ff4OvDPR
やめろ! 足立×村主で十分だ!
303:名無しさん@ピンキー
07/04/17 22:08:26 Nh8yt3d5
もう村主受けだったらなんだっていいよ
むらぬしかわいいよむらぬしハァハァ
304:名無しさん@ピンキー
07/04/18 20:39:12 H1RJ5fgL
あえて見たいって感じはするな東田×村主
そんであまった足立×宮越も見てみたい
305:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:23:27 s0UFyhkI
マイナージャンルの中では人気あるのかな>東田×村主
306:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:34:12 Ds1RhGHD
みんなはマイナージャンルでどの絡みが見たい?
俺は佐藤×伊波なんだが
307:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:40:30 dpyfYpxu
杏子×一枝
308:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:41:19 rhpQqPxP
悟×なずなを
309:名無しさん@ピンキー
07/04/19 02:12:38 yALm/WTS
山田の絡みはないのか・・・
310:名無しさん@ピンキー
07/04/19 05:24:34 6zMR5hBx
わかったよ。じゃあ山×杏で
311:名無しさん@ピンキー
07/04/19 07:16:45 Fv09ea8k
>310
そ、そんな組み合わせが・・・!
迂闊だった!
312:名無しさん@ピンキー
07/04/19 09:54:48 VD+/q0R/
>>310
天才か…
313:名無しさん@ピンキー
07/04/20 18:23:40 +dNEiKDc
>>305
ペア投票であるていど東田×村主はあったきがする
314:名無しさん@ピンキー
07/04/20 23:22:21 SPtoZH8R
しかし冷酷な東田と冷淡なさゆりんは合わないと思うのはおれだけか
315:名無しさん@ピンキー
07/04/20 23:25:47 SPtoZH8R
>>314
普段はSなさゆりんも
エロールの時だけMになるんだ
316:名無しさん@ピンキー
07/04/20 23:49:06 6GHvhIcz
お互いが冷静だから大人の雰囲気のエロになりそうじゃん
317:名無しさん@ピンキー
07/04/20 23:53:25 dTjwRIGG
>>314-315
お前何がしたい
318:名無しさん@ピンキー
07/04/20 23:59:04 +YGrcqlR
東田「村主さん、挿入しますよ?」
村主「ええ。」
東田「全部入りました。」
村主「わかってるわ…。」
無言で行為
東田「ふー、終わりましたよ。」
村主「そうみたいね。お疲れ様。」
東田「村主さんこそ、お疲れ様でした。ではまた明日。」
>>316
お互いが冷静なら、こうなるんじゃ…?
319:名無しさん@ピンキー
07/04/21 00:30:34 W0DI+UmP
冷静とはちがうと思うぞ、それじゃ無感情なだけだし
320:名無しさん@ピンキー
07/04/21 00:45:13 U048Hgl4
攻めに弱いヒガシー
321:名無しさん@ピンキー
07/04/21 21:26:26 W0DI+UmP
攻めるほうだろ東田は
今の流れなら東田×村主を書いてくれる人がいるかも
322:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:54:50 JplLB7pS
神様降臨キボン
323:名無しさん@ピンキー
07/04/22 00:41:36 enZyqpP3
映像は頭にあるのに文に出来ない・・・
324:名無しさん@ピンキー
07/04/22 01:34:23 egalohXN
佐藤×種島 未来ネタ投下します。エロなし。
「さとーさん、さとーさんご飯できたよー」
昔は料理なんてアルバイトでパフェを作るぐらいだったぽぷらだが
今は腰が悪くて料理ができない佐藤の代わりに料理をする。
「なんじゃ?たねしゅま」
前髪が左目を隠してるのは昔と変わらないが金髪の混じった白髪になってしまっている。
呂律の回っていない口から覗ける歯はほとんどない。
「さとーさん……入れ歯入れてないと何言ってるかわからないよー」
ぽぷらは若干困りながら佐藤の目を見て言った。
「あっ、わるひゅいな」
いそいそと入れ歯をはめる佐藤。
鈍い動作の佐藤をぽぷらは昔と変わらない笑顔で見つめている。
「で、なんだ?」
事が終わった佐藤にぽぷらは食事を運びながら言う。
「ご飯ができたんだよー」
「おお……いただくぞ」
食事も終わり一息ついてぽぷらが佐藤に話しかける。
「あのね、さとーさん」
「ん?なんじゃ?」
「今日はお墓参りに行く日なの覚えてるー?」
「あぁ、そうだったな……すっかり忘れてた……最近物忘れが酷くていかん」
325:名無しさん@ピンキー
07/04/22 01:35:36 egalohXN
お爺さんと見た目は小学生の少女が並んで歩いている。
何も知らない人には微笑ましい組み合わせに見えるだろう。
二人が老年の夫婦だという事がどうして想像できようか。
「ふぅふぅ……」
ぽぷらに手を繋いでもらい息を上がらせながら墓への階段を歩く佐藤。
フラフラしていて危なっかしい。
「さとーさん、大丈夫ー?」
ぽぷらは佐藤の手を引き元気よく声をかけて先導する。
墓についた。
墓石に掘られた名前は「小鳥遊宗太と小鳥遊まひる」。
二人は墓の前で手を合わせ黙祷した。
「えーと……次に行くのは……相馬さんのお墓だね!!」
「相馬か……あいつに弱みを握らされて色々されたな……」
「相馬さん物知りだったよねー」
「あいつがもっと早くに死んでたら楽にだったのにな……」
「さとーさん、相馬さんに何かされたのー?」
「いや……何でもないよ……」
「俺と種島がくっつくとこういう事になる」(佐藤)
「ちょっと待ってよ、何で私が年をとってないの!!」(種島)
「バカか。お前が大きくなるわけないだろ。よく考えろ」(佐藤)
「ひどい!カタナシ君何か言ってよ!」(種島)
「先輩は一生、子供のままなんですよ!!!」(小鳥遊)
「えーん……ひどいよー」(種島)
「他にも色々突っ込むところが多いけどね……」(相馬)
完
wikiに保管するなら使ってください
|[[もしも佐藤と種島がくっついたら>もしも佐藤と種島がくっついたら]]|ID:egalohXN|佐藤×種島|×|
326:名無しさん@ピンキー
07/04/22 14:46:36 V7PxGlhE
なんだこれw
とりあえずGJ
あと、以外なんだが……泉姉さんの話題全然ないな
327:名無しさん@ピンキー
07/04/22 15:59:13 tpSG7czW
Workingな流なところ申し訳ないが、
今回の更新でヒシン×リリザ至上主義の俺は妄想末広がりングなわけですがどうよ?
328:名無しさん@ピンキー
07/04/22 16:02:11 trNWu9mX
ヒシン×セr
329:名無しさん@ピンキー
07/04/22 18:24:14 GWowHbHn
>>328
ルースの壁を乗り越え育まれる愛
330:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:36:15 lisN1Lof
あのじょうたいだとヒシンのほうがいいかもな
331:名無しさん@ピンキー
07/04/22 21:23:40 n+HDwqgN
裏ヒシン×セリ
332:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:13:31 05wMxeGY
裏でも表でも死体が出ることには変わりは(ry
333:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:18:50 trNWu9mX
>>331
鬼畜ストーリーになる予感
ルースの髪の毛切ったらどうなるかな
334:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:04:21 NBwOpE6J
裏ヒシン×サズ
335:名無しさん@ピンキー
07/04/23 21:11:08 JckCj845
おれてきにはヒシン×セリとヒシン×サズも好きだ
マイナーなやつでスレのびてるな
そういや東田×村主好きな人ってここだけで何人いるんだろ
336:名無しさん@ピンキー
07/04/23 21:11:52 MqgR41Q0
>>335
俺もそれ全部好きだぜ!
337:名無しさん@ピンキー
07/04/23 21:25:08 0hpVxsXi
昔は東田×村主のほうが好きだったなぁ
338:名無しさん@ピンキー
07/04/23 22:35:37 pfFt3oa3
がはこがこれ以上足立を生殺すなら東田×村主に移行しようとおもう今日この頃
339:名無しさん@ピンキー
07/04/23 22:44:52 fKandhiW
がはこに生殺されてるのは村主なんじゃねえかという気も……
340:名無しさん@ピンキー
07/04/24 07:04:41 I7nLAggZ
それ、真理w
341:名無しさん@ピンキー
07/04/24 07:12:06 eB/tgBXL
ヒシン×リリザの甘々ものを誰か・・・。
342:名無しさん@ピンキー
07/04/24 20:37:22 Fgo/cf1g
足立君は性的に期待して村主さんを待っているんですよ
343:名無しさん@ピンキー
07/04/24 21:03:55 Dv/vfisd
この頃村主さんが可愛くなってきた
344:名無しさん@ピンキー
07/04/25 01:20:08 PyZ99XZn
>>327
あれ?俺いつの間に書き込んだんだろ?
345:名無しさん@ピンキー
07/04/25 14:31:34 qmaY05GZ
マイナーだけどさとたねだっていいじゃない…
346:名無しさん@ピンキー
07/04/25 15:18:12 KdVD2ULO
あんま見ないけど小鳥遊ぽぷらだっていいじゃない……
347:名無しさん@ピンキー
07/04/25 16:30:30 /LaGrwju
小鳥遊とぽぷらは、まだ年が近いし先輩後輩で自然だからいいが
シュガーとぽぷらだと色々とやばいだろ、法律的に
348:名無しさん@ピンキー
07/04/25 20:41:40 xq1dkKrv
じゃあ、きょこさん×ぽぷらで。
349:名無しさん@ピンキー
07/04/25 20:51:33 EWMT6pJS
>>348
押し付けられたおぱい同士がむにむにと
350:名無しさん@ピンキー
07/04/25 22:24:10 3ZnqUKNJ
きょこさんがやちへの想いに気付いて強引かつラブラブに致すSSを
期待しているのは俺だけだろうな
351:名無しさん@ピンキー
07/04/26 18:37:57 1F0JmvOc
あえて我慢できなくなったやちがきょこさんを無理やりしちゃうやちきょこ
展開期待してるのは俺だけだろうな
352:名無しさん@ピンキー
07/04/27 01:41:38 dUZCDzwD
他の漫画のシチュとかセリフ借りて描いたのって投下してOKですか?
オリジナルじゃない
353:名無しさん@ピンキー
07/04/27 01:58:36 XbeowsSn
出典を明記し、あまり長いネタにならなければパロディの範囲としてOKじゃね。
354:名無しさん@ピンキー
07/04/27 02:01:41 dUZCDzwD
んじゃどこの本か添えとくわ
答えてくれてありがとな
355:名無しさん@ピンキー
07/04/27 15:23:29 LrM9lJqU
まとめwikiから一般板に飛んだところ神を見つけた。
今日から俺は種シュガー派!
356: ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:11:33 pGh1S6Dw
エロしかかけない自分が悔しい。
やちはもうシュガーか巨古参の早いもん勝ちじゃね?
と思ったのでとりあえず先にきょこやちを投下します。
きょこやち・百合・エロ有りです。
357:ずっと一緒 ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:13:16 pGh1S6Dw
ファミレスの営業も終わった深夜、
白藤杏子の家にはまだ明かりが灯っていた。
シンプルなテーブルの傍には、いつものように轟八千代がいる。
「…まだ気にしてるのか」
「……」
八千代は先ほど店で同僚の佐藤に言われた
―他の店員も、自分もいつかはお前の前からいなくなる
という言葉を気にしていた。
「わたし、いつかはひとりになっちゃうんですね…」
杏子に尋ねられてまたまざまざと思い出したのか、八千代が悲しそうな声を漏らす。
「どうしよう、わた、私、世の中のこと、何も知らないし…」
ぽろぽろと涙を流しながら八千代がうなだれるのを、
杏子がぎゅっと子供にするように抱きしめた。
「うー…」
八千代も八千代で子供のように杏子の肩にしがみついた。
「…佐藤の奴…来週死ぬほどシフト入れてやろうか…」
八千代の頭を撫でながら、杏子がぼそっと呟いた。
「杏子さん、佐藤君は悪くないんです」
「わかったわかった」
先ほどよりも乱暴に撫でる。
「あう……」
358:ずっと一緒 ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:13:59 pGh1S6Dw
「でもあの…杏子さんが一緒にいてくれるなら、
私、何にも知らないままでいいです」
もじもじしながら八千代が言う。
「………」
「あ、す、すみません…杏子さんだっていつか…」
八千代の目にまた涙が浮かんだ。
「こら、泣くんじゃない」
「うー…」
甘えるように寄り添う八千代を宥めながら、
杏子は佐藤に怒りとも嫉妬ともわからない妙な気持ちになる。
「…まぁ、ちょっとは知ったほうがいいかもな、世の中のこと」
「あう」
「つーか…私のことというか…」
「…?」
「自分のことというか…」
杏子の顔が八千代に近づいてくる。
「きょ、きょこさん…?」
「……そろそろ大人になるか…?」
「……え?……え…?」
涙も止まり、八千代が顔を真っ赤にして戸惑う。
「知りたいか…?気持ちいいこと」
普段とは違う杏子の妖しい瞳に八千代の心は釘付けになり、
「はい…」
思わずそう返事をした。
359:ずっと一緒 ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:14:40 pGh1S6Dw
「…八千代は本当に全部初めてなんだな」
ベッドに横たわった八千代の上に覆いかぶさり、八千代の頬を撫でながら、杏子が確認する。
「あう…すいません…」
「別に謝ることじゃない」
喋りながら、八千代のブラウスのボタンを片手でプチプチとはずしていく。
「…最初から最後までフルコースで味あわせてやるからな…」
ボタンを全部はずし終えたところで、やや乱暴に胸元を開いた。
「ぁ………」
清潔感のある白い下着と白い肌が露になり、八千代が恥ずかしそうに目を伏せる。
「まぁ、味わうのは私なんだが…」
杏子が指先で八千代の肌をあちこち触る。
「ひゃう…くすぐったいです……」
触れられる度、八千代が体を強張らせる。
「…感じ易いな…」
独り言の様に呟いた杏子の唇が、八千代の唇に軽く触れた。
「ぁ ぅ 」
いきなりされた口付けに、八千代が固まる。
唇もきつく閉じたままだ。
360:ずっと一緒 ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:15:23 pGh1S6Dw
「……そんなに緊張してたらもたないぞ」
杏子はとりあえず唇を離すと、ベッドから八千代を起こし、枕に座らせる。
「ぅぅ…」
恥ずかしいやら嬉しいやらで、八千代の顔は真っ赤である。
「真正面から行くと、歯がぶつかるからな。鼻も当たるし」
対して杏子は冷静に、けんかの仕方でも教えるかのように指導する。
「こう、首をちょっと傾げて」
「はぃ……」
「そう」
杏子が八千代の前髪を優しく避け、再びキスをした。
「いい子だ じゃ 次」
唇を少し離し、至近距離で杏子が囁く。
「ふぇ」
「力抜けよ?…勝手に抜けるかも知れないが」
「きょ 」
八千代が杏子の名を呼ぼうとした瞬間、三度杏子の唇が八千代のそれに触れる。
「~~~~~~!!!」
八千代の体が震える。
今回は杏子の舌が八千代の口内に侵入したきたのだ。
「んっ……くちゅ……」
杏子の舌が八千代の舌に絡まってくる。
プルプル震える八千代の肩に杏子の手が置かれ、
やがて左手は八千代が唇を離さないように首を押さえ、
右手はすすすと腕を沿い、八千代の手に指を絡ませた。
「んんんん……」
八千代はわけもわからずただただ体を硬直させているのみだったが、、
段々と体から力が抜け、杏子の舌にされるがままになっていく。
「ん……力抜けてきたな」
ふぅ、と一旦杏子が唇を離す。
「は…杏子さん、息ができませぇん……」
「…鼻でしろ…」
「……そんな器用なこと…」
「お前も舌絡ませれば、口でも呼吸できる かも」
私もキスのとき考えて呼吸してるわけじゃないからなぁ、と杏子が続ける。
361:ずっと一緒 ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:15:58 pGh1S6Dw
「杏子さん…八千代、なんだか体が変です…」
「ん?」
「なんか…あつい……」
とろんとした目で、八千代が杏子を見る。
「…八千代…口あけて…」
杏子が親指で八千代の口に触れ、八千代の口を開けさせる。
「…舌出して…そう」
杏子の顔が八千代に近づき、唇よりも先に杏子の舌先が八千代の舌先に触れる。
レロレロといやらしく杏子が舌で八千代を誘うと、遠慮がちに八千代の舌も動いた。
「はむっ……ちゅ……」
我慢しきれなくなったように唇をかぶせあうと、お互い貪り合うように舌を絡ませあう。
「んっ……はぁ…きょこ、さん……ぁ…ッ くちゅ…」
「上手だぞ…八千代」
八千代の口内を犯しながら杏子が自分の服を脱ぐ。
「はぁ、ぁ、杏子さん…」
糸が引いた唇を離し、八千代は杏子に見惚れた。
362:ずっと一緒 ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:16:31 pGh1S6Dw
「八千代のは私が脱がせてやるから、私のはお前が」
と言い、杏子は八千代の背後に手を回した。
「んッ」
プチン、という小さな音とともに八千代の乳房が零れ落ちる。
「八千代はきれいな肌だな」
背後に回した手を乳房に回し、優しくもみしだく。
「あっっ ああ……」
杏子の手が動くたびに、八千代から声が漏れる。
「……ほら、お前も外してみろ」
杏子が誘うと、八千代がフルフルと手を震わせ、恐る恐る杏子の背中のホックを外した。
「いい子だ」
そういうと杏子は乳房を揉みながら親指で八千代の乳首に触れる。
「ひゃうぅっ!」
くにくにと左右に動かすと、直ぐに硬くなった。
「きょ、こさん あぁ…」
「やち…」
杏子は首筋や鎖骨に唇で跡をつけながら、八千代の胸を弄る。
自らの胸を持ち上げると、自分の乳首を八千代のそれに掠れさせた。
たぷたぷと、お互いの乳房が形を変え、揺れる。
「杏子さん、あ、あああ…!」
「やち…まだまだ気持ちよくなるぞ…」
杏子が四つんばいになると、今度は顔を八千代の胸に近づけ、乳首に舌を這わせる。
「ぁぁぁあぁ!!」
尖らせた舌が、八千代の硬い突起に触れるたび、八千代が不慣れに喘ぐ。
「れろ……気持ちいいか?八千代」
「は ぃ……ぁぁ、あああ!!」
「カワイイ奴……」
「ひうう!」
杏子が乳首を吸うと、八千代が体を反らせ啼いた。
「八千代…」
体をずらし、再びベッドに八千代を仰向けにさせ、杏子が胸を貪る。
「きょうこさ、あああ、やち、体が、なんかへんですぅ……ぁぁ」
「…ん?どこが?」
「な、なんだか…その……」
「ここか」
杏子の手が、乱雑に八千代のスカートの中にもぐり込み、下着の上から秘部に触れる。
「あうぅ!そ、そこ…」
下着はじんわりと湿り、秘部が熱く脈打ってるのが感じられる。
「別に変じゃない、普通だ」
と言いながら杏子は自分のジーンズを脱ぎ、ショーツ姿になる。
「ほら…私も同じだ…」
八千代の手を掴み杏子が自分の秘部に触れさせると、やはりそこは水気を帯びていた。
「八千代も脱ごうな…」
「あ、杏子さ…!」
躊躇いなく杏子が八千代のショーツを下ろす。
363:ずっと一緒 ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:17:35 pGh1S6Dw
「八千代」
「あっ、だめ…!」
早速、とばかりに杏子が八千代の足を乱雑に広げると、さすがに八千代が抵抗した。
が、そんな事は構わず杏子の唇が八千代の秘部に触れる。
「あああ!!」
「…びしょ濡れだ」
確認するように呟き、愛液を啜る様にに杏子の舌が八千代の濡れたそこに艶かしく這う。
「あっ、あっ、あっ!!」
甲高い八千代の喘ぎ声が部屋に響く。
「八千代…っ」
時々太股にキスをしながら、杏子の舌が八千代を快感へ導いていく。
「杏子さん…き、あ、き、きもちいいですぅ…あ ああ!!
どうしよ…私……あ、ああんっ!!あ!!!あ!!」
「八千代の…甘くておいしい…」
「きょうこさぁぁん!」
「ほら…私のもこんなに濡れてるんだぞ」
杏子が起き上がり、八千代の太股と自分の太股を絡ませ、
びしょ濡れになったお互いの秘部と秘部を合わせる。
「うああああ……!!ああ、杏子さんのが……私のに……」
高揚した八千代が悦びに震える。
「八千代の…ヒクヒク言ってるな…」
顔を少々赤くした杏子が合わせ合った性器を少し動かしながら確認する。
「あんん……!!」
「っ……う、動かすぞ」
杏子が腰を浮かせ、ゆらゆらと動かし始める。
「うあああ……ああん!!」
八千代が顔を上に逸らせ、快感に咽ぶ。
「は……八千代……っ」
お互いの性器から愛液がこぼれ出し、滑りと水音が増していく。
「きょうこさあああん!!あはああん!!!んんんぅ!!あ、ああ!!」
覚えたての快感を、八千代が夢中になって貪る。
「熱い…八千代の……ッ硬くなったクリ…こっちにあたってるぞ…!」
「あっあっああvvきょうこさんのもっ、あっついですぅ…!!
ああ…きょこさん……すき……すき…!!」
八千代の体が激しく痙攣しだした。
「やちは…きもちが…どこかに飛んでいってしまいそうですぅ…!!」
「ん……そろそろイキそうか……」
は、は、と軽く息を切らしている杏子が、腰の動きを強め始める。
「は!! あ! ああ!! ひ……!! 」
「八千代……私も好きだぞ…」
「きょうこさ……あ、あああああああっん!!!」
八千代が絶頂を迎えると、意識を失ったように力なくベッドに倒れこんだ。
364:ずっと一緒 ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:18:29 pGh1S6Dw
「気持ちよかったか?」
しばらくして八千代が落着くと、杏子が肩に八千代を寄せて尋ねた。
「はう……」
我に返った八千代が、自分の痴態を思い出し俯くが
「はぃ……」
正直に返事をする。
「…バイブとかまだいろいろあったんだが…それは後々だな…」
小さな声で杏子が独り言を言う。
「ふにゃ……」
「疲れたか?寝ていいぞ……」
うつらうつらとしている八千代を、杏子がベッドに横たわらせる。
「きょうこさん……」
「どうした」
「やちは杏子さんがだいすきです…」
そう言って微笑むと、そのまますう、と眠りについてしまった。
「……」
杏子はなんだかこそばゆいものを感じつつ、
「…やっぱり佐藤には渡せんな」
そう呟いて八千代の頬にキスをすると、
「…お前が望む限りずっと一緒にいてやるからな…」
と小さく微笑み、自らも眠りに就いた。
365: ◆PRpFTyRR8k
07/04/30 03:20:44 pGh1S6Dw
以上です。需要が無さそうなペアでスマソ。
次はさとやちにしようかなと思ってます。
種シュガは神に任せるw
366:名無しさん@ピンキー
07/04/30 10:25:26 RNkDS6fc
GJ(・∀・)b
さとやちも待ってます。
367:名無しさん@ピンキー
07/05/01 00:23:10 JGl0oNIM
逆にエロが描けない自分が悔しい…
368: ◆PRpFTyRR8k
07/05/01 01:02:00 aFFTki6G
どうもです。連投ですが昨日言ってたさとやちを投下します。
昨日のきょこやちの話とは繋がってません。別の話ッス。
さとやちエロ有りです。
369:ずっと一緒2 ◆PRpFTyRR8k
07/05/01 01:03:06 aFFTki6G
失敗した。
佐藤潤はうなだれて深くため息をつく。
いつものように胃薬か頭痛薬でも飲みたい心境だがあいにく手持ちがない。
そのことに対してもう一度ため息をついて、
服を着たままベッドに寝ている轟八千代をきっとにらみつけた。
「ふにゃ…」
八千代本人はすやすやと幸せそうに寝ている。
「……」
その赤みが差した緩んだ顔に言い知れぬ気持ちになったが
ハッとしたように頭をフルフルと横に振り
佐藤は今日の出来事を思い出し、反省する。
杏子に頼まれた店の用事を済ますために街に出た。
本来ならば杏子がやるべきことなのだが
音尾が常時不在のため杏子は店に常駐していなければならない。
そのためチーフの八千代に、ということなのだが、
何分彼女は世間に疎いので心配だからと
杏子が佐藤に付き添いを頼んだ、というわけである。
佐藤は「じゃあ俺一人で行けばいいのでは…」と言いかけたが
『個人的な感情』もあり、八千代のお守りを承諾した。
…今思えば、この時点で「一人で行く」と言っておけばよかったのだ。
用事は滞りなく終わり、珍しく街に出て少々嬉しそうな八千代に
「飯くらい奢ってやる」と言い、適当に居酒屋に入った。
八千代はジュースを飲んでいたが、ビールを飲んでいる佐藤を
興味深々、という様子で見ていたので、
「…飲んでみるか?」
と、ジョッキを差し出したのである。
―――
370:ずっと一緒2 ◆PRpFTyRR8k
07/05/01 01:05:08 aFFTki6G
「まさか一口でここまで酔っ払うとは…」
後悔の気持ちで一杯になりながら、再びベッドに寝ている八千代を見る。
酔っ払って自宅の住所も言えない状態である。
あと刀のせいで余計に …重い。
ままならないのでとりあえず近くのホテルに入って、刀を外し、八千代を寝かせた。
―とりあえず、でホテルに入る時点で、俺もよっぽど酔っ払ってるんじゃないか…。
佐藤が頭を抱える。
とにかく過ぎたことを悔やんでいても仕方ない、
とりあえず起きるまで寝かせておいて、起きたら
タクシーに突っ込んで家に帰そう。そう佐藤が考えていると
「んん……」
ころん、と八千代が寝返りをうった。佐藤の気持ちも知らず、幸せそうに寝ている。
ひらひらしたスカートが少しめくれ、太股がちらりと覗く。罪悪感に駆られて佐藤は目を逸らした。
「きょーこさん…」
無防備な体制から発せられた言葉に、佐藤がいらっとタバコに火をつける。
むにゃむにゃと八千代が寝言を続ける。
「きょうこさん、だいす」
「起きろ」
「ふぁっ」
最後の一語が発せられる前に、佐藤が八千代に軽く枕を投げつけた。
371:ずっと一緒2 ◆PRpFTyRR8k
07/05/01 01:05:58 aFFTki6G
「あ、あれ?さ、さとーくん…えっと…」
自分の状況がつかめないのか、八千代が暫し考えこむ。
「…ここどこ?」
「……お前は知らんでいい」
佐藤が目を逸らして答える。
「歩けるか?さっさと帰るぞ」
ぶっきらぼうに続けた。
「ええ…」
返事をしながらも、まだ意識がハッキリしないのか、八千代がベッドに座ってぼんやりしている。
「杏子さんの夢みた…久しぶりに」
「…よかったな」
中断させてしまったことに罪悪感を感じながら返事をする。
「前まではよく見てたのに…最近ね……」
空を見つめながら八千代が喋る。どうやらまだ酔っているようだ。
「…………佐藤君が出てくるの……」
「――」
一瞬、何を言われたのか理解できずに、時間が止まる。
「いつも通りにおはなしして、たまに頭たたかれたり…」
「………そりゃあお前の楽しい『杏子さんの夢』を邪魔して悪かったな」
半分言葉の意味を理解出来ないまま、とりあえず佐藤が謝った。
「私好きな人の夢しか見ないの…」
佐藤のほうを向き、八千代が静かに言った。
「…待て、何を言ってるんだお前は」
「佐藤君…どうしよう」
「どうしようって……お前まだ酔ってるだろ」
「酔ってるからほんとの事言ってるの…」
立ち上がって佐藤のシャツをギュッと掴み、潤んだ瞳で見つめてくる。
「・・・・・・・っ」
「佐藤君の夢見るとね…」
「轟、落ち着け」
「八千代って呼んで」
その拍子にグラリとバランスが崩れ、二人がベッドに倒れこむ。
佐藤の上に、八千代がのしかかる形になった。
「佐藤君のこと夢に見ると、体が熱くなって」
「やち…」
「ココが濡れてきて……」
八千代がスカートを片手でめくり、片手で下着の上から秘部をなぞる。
「さ、触らないと、いられなくてぇ…」
顔を真っ赤にして、八千代が訴える。
「杏子さんも大好きなの、でもこんな風にはならないの…」
「佐藤君、お願い、どうにかして…わたしのからだ」
372:ずっと一緒2 ◆PRpFTyRR8k
07/05/01 01:08:53 aFFTki6G
「ああっ……」
八千代が佐藤にまたがったまま秘部への快感に喘ぐ。先ほどのように自分で、ではなく、
触れているのは佐藤の指である。
「さとーくん、あ、ああっ」
快感に絶え切れず、八千代が佐藤の胸元に倒れこんだ。
「轟…」
佐藤が八千代の顎を引き寄せ、唇を重ね、舌を絡ませる。
「はむ…んっ……さと…くん……んっ、むぅ…」
舌を激しく絡ませながら、佐藤が八千代の服を脱がせていく。
「さと…くん……ああ……」
露になっていく自分の肌に顔を赤くしながらも、八千代は拒まず受け入れる。
佐藤も自分のシャツを脱ぎ捨てた。
唇を離すと、お互いを確かめるようにきつく抱きしめ合う。
「佐藤くん…」
プチン、と八千代の背後に回った佐藤の手が八千代のブラジャーのホックを外した。
ずり落ちたそれを、ベッドの外に投げ捨てる。
「佐藤くん…あ…っ」
佐藤が八千代の首筋を吸い、跡を付ける。
「あん……あ…」
吸われる度、八千代が小さく体を強張らせる。
「佐藤君……」
寄り添う八千代の吐息が佐藤の耳元に当たると、
耐えられなくなったように佐藤の手が八千代の乳房を下から持ち上げる。
「あんっ……」
両手を左右の胸に添え、上下にくねらせるように動かす。
「ああ……っ!」
八千代が、快感で思わず天井を見上げる。
「…八千代……」
佐藤がそんな八千代を更に苛めるかのように
両手のひらを胸の突起に置き、ぐにぐにと回し始めた。
「はぁああ……あ、ああ!!」
たちまち八千代の乳首は硬く立ち上がり、それが八千代に更なる快感を与える。
「さ、さ、さと…くぅん……ああ、あ…」
佐藤にのしかかる八千代の体がぐらぐら揺れる。
373:ずっと一緒2 ◆PRpFTyRR8k
07/05/01 01:09:30 aFFTki6G
「はぁ、はぁ、さとーくん……ああ…」
胸を触られただけで、すでに八千代はかなりできあがっている。
そんな八千代の脇を持ち、とりあえず膝立ちにさせる。
そして脇に置いた手を、腰に這わせ、太股に這わせ、スカートの中に差し入れた。
「あん……」
そのまま下着の上から臀部を掴まれると、八千代はまた知らぬ快感に悦びはじめる。
「ああ……!!はぅう…んっ!!」
そうしながら、佐藤が下着の上から指で八千代の秘部にそっと触れると、
そこは先ほどよりも湿り、布を隔てて染み出るほどだった。
「濡れすぎ…」
「あん……さ、さとうくん…だって…」
膝立ちの体制が辛そうな八千代が、佐藤の股間に手をやる。
「ここ…」
「……っ 」
「男のひとって…硬くなるのよね…」
さわさわと、佐藤のそれに八千代の指が触れる。
「見たい……佐藤君の…」
「……」
八千代の手が佐藤のズボンに掛かる。
それと同時に八千代のスカートのホックも佐藤の手によって外された。
374:ずっと一緒2 ◆PRpFTyRR8k
07/05/01 01:13:59 aFFTki6G
「あ……すごい……男の人の…」
顔を真っ赤にしつつ、まじまじと佐藤のそれを八千代が見つめる。
スカートも脱がされ、ショーツ一枚で佐藤にまたがっている八千代は、
いつもの可愛らしさとは違い妖艶な姿だ。
「触ってもいい?」
返事を聞かずに、八千代の手が佐藤のモノに触れる。
「く ぅ……」
佐藤が思わず声を漏らす。
「さとーくん…どうしたらいい…?」
「う…」
「…どうしたら佐藤君、気持ちよくなるの…?」
八千代が上目遣いで佐藤を見つめる。
佐藤がその目を逸らす代わりに、八千代の髪の毛をぐい、と軽く掴み、
「…舐めろ…」
自分のモノに八千代の顔を押し付けた。
「んぐ……はむ…」
いきなり押し付けられて最初は驚いた八千代であったが、
すぐに素直に応じ、舐め始める。
「れろ…くちゅ……ペロペロ…ん…」
慣れていないせいか、恐る恐るそっと這う舌が、余計佐藤を感じさせる。
「っあ……」
思わず佐藤から声が漏れると、
「さとーくん、気持ちいい……?あんまり上手じゃないかもしれないけど…」
佐藤の先端をちろちろ舐めながら、八千代がまた佐藤を見上げた。
「……ぁぁ……」
「嬉しい……vもっと舐めるね…」
佐藤の返事を聞くと、八千代が嬉しそうに喉の奥まで佐藤のモノを突っ込む。
「……く…!!」
「さとーくん…れろ…なんか、おっきくなってきた……v」
つー、と根元から先端にかけて八千代の舌が艶かしく走った。
「ぅ……ヤバ……」
ぼそっと佐藤が呟くと、八千代の脇を持ち、
八千代の目線が佐藤より上になるように持ち上げた。
「…?佐藤君…?」
「…お前…エロいな…」
少し息を切らし、佐藤が驚き半分、呆れ半分という様子で言った。
「……そうかも…」
八千代が先ほどの行為で口からは唾液が伝っていたのを、手でごしごしと拭う。
375:ずっと一緒2 ◆PRpFTyRR8k
07/05/01 01:16:21 aFFTki6G
「仕返し…」
佐藤が丁度目の前にある八千代の乳首を口に含む。
「ぁっああん……」
八千代が嬉しそうにあえぎ声を上げた。
舌で愛撫しながら、八千代のショーツに手をかけ、下ろす。
「ぁ、佐藤君……あん」
ショーツと中から現れた秘部の間に、透明な糸が引く。
じれったいように足から抜き取ると、佐藤が乳首を舌で弄りながら、
八千代の柔らかい茂みの中に手を差し入れる。
佐藤が指先にたっぷりと滑りを感じると、その愛液が溢れる秘部に指を押し込んだ。
「ああ……!!」
敏感な二箇所を同時に責められ、八千代が水っぽい声で悦ぶ。
「さ、さとうくん…!!あ、あああ!」
「八千代……」
「佐藤…君…あ、ああ……」
佐藤は乳首を軽く噛むと、愛撫していた手を腰に回し、
秘部に先ほどの八千代からの愛撫でいきり立った自分のモノの先端のみを当てる。
「ぃああ、っ!あ、ああ……!!、あつい…さとうくんの、当たって…あ、ああ!」
「…挿れるぞ……」
一頻り入り口を楽しんだ後、佐藤が八千代の腰に力を入れ、八千代の中に自分の物を押し入れる。
「あっ、あぁ……ぃた……ぁ」
「……キツ……」
処女である八千代の中はきつく、佐藤のモノを強く締め付けた。
それでもゆっくり埋めていくと、やがて奥まで差し込まれ、二人は完全に一つになった。
少しだけ、シーツに血が滲む。
「さとーくん……」
「…大丈夫か…?」
向かい合い見つめ合った状態で、佐藤が優しく八千代の髪の毛を撫でる。
「へいき……うれしい……」
八千代が微笑むと、佐藤の中で何かが切れたのか、
八千代の腰に置いていた手をゆっくり上下に動かし始めた。
「んっう……あ…は…」
八千代の手が、佐藤の肩に置かれる。
きつかった胎内がだいぶ異物に慣れてきて、水音が柔らかくなっていく。
「さと…くん……きもちいい……あ……!!」
息を荒くしながら、佐藤が段々上下の運動を激しくしていく。
「ああ、あああ!!!ひ、い…!!あああん!!!
「八千代…!!」
「さとーくん、さとーくん…!!あああ!!!!!すごいの……!!!すごい…」
「お前も腰動かして…」
「んん…!!あ、ああん…!!!ああ!!ああ…!!!」
佐藤の肩に置かれた八千代の手が背中に絡み、二人の体が完全に密着する。
「さとうくぅうん!!あああん!!!すき、好き…ああ!!」
動きが早まれば早まるほどに、愛液と淫らな音が結合部から溢れ返り、
八千代の嬌声も大きくなっていく。
「………っ、イく……!」
限界が近づき、避妊をしていないため佐藤が体を離そうとする。が、
「や、やッっ…離れたくない……!」
八千代がしっかりと佐藤にしがみ付く。
「やち……」
ヤバイ、とわかっていながらも、快感を貪る体は止められない。
「いて、ああっ!、さとうくん……ずっと私のそばにいてぇ…あああんっ!!」
八千代の中が、ぎゅう、と締まった。
「や ち …!!!!」
「あ、あああっさ、さとうく……は、ああああああっ!!!」
限界に達し、八千代の中に佐藤の精液が放出されると、
中にそれが満ちた八千代も絶頂を迎えた。