【涼宮ハルヒ】谷川流 the 40章【学校を出よう!】 at EROPARO
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 40章【学校を出よう!】 - 暇つぶし2ch278:名無しさん@ピンキー
07/02/19 02:36:09 vaGzbwPN
「長門、何だコレ」
 ドアのところに、ちっこい液晶みたいなのがついている。
「……探知機」
 長門、毎度のことだがもう少し詳細な解説を頼む。
「人が近付くと反応する。まだ実験段階」
 何の意図があってそんなものを設置したんだろうか。と思っているうちに、液晶に文字が映し出され始めた。
『WARNING!
 A HUGE BATTLESHIP
 ''DOUBLE DEALER''
 IS APPROACHING FAST.』
(『BATTLESHIP』……?)
 なんか、微妙に腑に落ちないものを感じるが、そうこうしているうちにドアが開いた。
「こんにちは。涼宮さんと朝比奈さんはまだですか」
 古泉だった。なるほど、「裏表のあるやつ」ね。なかなか面白いじゃないか、これ。
 と思っていると、再び液晶が反応を示した。
『''STORM CAUSER''』
「ふー、あっついわねー今日」
 ハルヒだった。『嵐を呼ぶもの』か。まさしくピッタリなネーミングだな。
 そして三たび、液晶に文字が映し出された。表示されたのは……。
『''FATTY GLUTTON''』
(……誰だ?)
「お、遅れてごめんなさいです!」
 朝比奈さん? はて、朝比奈さんはデブでも大食いでもないが……。
 俺は長門と朝比奈さんを交互に見た。
 あ、ひょっとして……もしかして……。
 胸か!
 長門、それはヒガミ以外の何ものでもないと思うんだが……。

 ところでこの装置、ドアの内側に設置されてるので自分の名前は見えないのである。
「長門、俺の場合は何て表示されるんだ?」
「……''TITANIC LANCE''」
 そのココロは?
「まさしく巨大な槍」
 何が?
「……貫かれたい」

279:名無しさん@ピンキー
07/02/19 03:10:49 VgbiTUzz
>>278
ダラ外ワロタ
それにしてもGJ!


280:名無しさん@ピンキー
07/02/19 04:19:06 DZGzbDa4
キョンはGREAT THINGかと思ったが、違うのかw

長門自身はどう表示されるか気になる。RISK STORAGE?

281:名無しさん@ピンキー
07/02/19 05:00:59 iqeeA1sV
夜中に目が覚めちゃったよう(ρ_-)
あと二時間凍結してほしいよう

282:名無しさん@ピンキー
07/02/19 07:16:10 lK/DU9Ok
ダラ外懐かしいなw
ダラシリーズはネーミングが大雑把かつほんとにつけそうな名前でセンスいいな、と思う


「キョン!下に大型筐体のゲームが届いてるわ!あんた部室まで運びなさい!」
大型筐体…?それってゲーセンにおいてあるような類のやつか?
「そうよ!レアなゲームを偶然ネットオークションで格安でゲット出来たのよ!やっぱあたしの普段の行いが良いからかしらね!?」
普段のお前の行いでゲットできるものといえば嵐くらいだ。俺には扇風機程度の風で十分だがな。
「いい?あたしが掃除終わるまでに運んどきなさいよ!」
重装甲殻のカニのような音を立てて走り去るハルヒ。
しかしそんなもの部室に運んでアイツはどうするんだ?



「ふう…一体なにが入ってるんだ?」
「おや、このダンボールは…アーケードのゲーム筐体ですか」
うお、いきなり出てくるな古泉。それといたなら手伝え、一人で押していくのにどれだけ時間がかかったと思ってる。
「申し訳ありません。ですがこれは相当な大きさですね。」
ダンボールの箱をなでながらなにやら物思いにふける古泉。なんだ、心当たりでもあるのか。
「いえ…ただここ最近涼宮さんがとあるイベントに赴いた、という情報が機関から入ってきましてね」
「イベント?」
「ええ、なんでもアm

「ヤッホー!!キョン!例の物は運んどいた?」
古泉の言葉をさえぎり、海の王者であるマッコウクジラも海面を飛び跳ねながら逃げる勢いで扉を開ける我らが団長。
お前に加減という言葉はないのか。
「お、ちゃんと運んどいたのね!じゃあチャッチャと開けちゃいなさい。」
「その前にこれはなんのゲームなんだ?さっきから気になってしかたないんだが…」
「最近のシューティングゲームって弾除けとかに懲りすぎててもうシューティングとは呼べなくなったと思わない?」
質問に答えろ。しかしこれはいつものことだ、俺の言葉の弾丸を防ぐアームでも周りに張ってるんじゃなかろうね。
「んでなんだって?」
「だからSTG!そこであたしは思いました。古きよき時代の記憶を呼び覚ます必要があるってね!!」
ほう、一体何のタイトルを取り寄せたんだ?


「決まってるじゃない!オトメディウスよ!!」


ハルヒ、お前AOUに…




283:名無しさん@ピンキー
07/02/19 08:24:11 q3PhgoS4
回答マダー?

284:名無しさん@ピンキー
07/02/19 10:16:34 rYFR8aSj
ちょwwオトメディウスは新作www

285:名無しさん@ピンキー
07/02/19 12:57:24 Vf8kS67g
>>278
最後は下ネタで落とすのかw GJ

>>282
オトメディウスて。 これもGJ

286:名無しさん@ピンキー
07/02/19 17:47:07 vaGzbwPN
GREAT THINGは鶴屋さん
喜緑さんはGREEN CORONATUS
森さんはHYSTERIC EMPRESS

谷口、国木田はチグニタとダキニク

287:名無しさん@ピンキー
07/02/19 18:37:24 geJZiIA0
生徒会長は『MYSTERIOUS SMELL』
キョン妹は『SISTER-IN-LOW』

288:名無しさん@ピンキー
07/02/19 18:49:51 geJZiIA0
シャミセン『SPEAKED CAT』
阪中『MAD DOG LOVER』
ルソー『GREAT THINKER』

289:名無しさん@ピンキー
07/02/19 18:50:53 geJZiIA0
sage忘れた

290:名無しさん@ピンキー
07/02/19 19:09:39 DZGzbDa4
朝倉涼子は、「TWILIGHT RASCAL」(シャコボスの旧名)だろうねぇ。

291:愛想が尽きるような時ほどshe so cute
07/02/19 21:41:52 fN/w7tBb
>>232

「ギブアップだ。お手上げだよ」
 格好つけて啖呵を切ったまでは良かったものの、本日の活動終了を告げる下校のチャイムが鳴り、寸分違わぬタイミングで
長門が本を閉じた。タイムオーバーである。結局二問とも解けずじまいとなった俺は、全面降伏、と両手をあげる。制限時間が
設けられていないクイズとはいえ実質これは落第と同義だろう。本当にしまり悪いな。窓の向こうで沈んでいく夕日がにじんで
見えるのは、決して俺の瞳が潤んでいるからではない。そう、事実を認めてしまえば負けなんだと自分に強く言い聞かせる。だが
袖口で顔を拭えばくっきりと色鮮やかなオレンジが否応無しに視界に飛び込んできた。オゥ、ジーザス。
「ふっふーん、正解を教えて欲しい? 胸のつかえを取り去ってしまいたいでしょ?」
 ハルヒが教えたくて仕方ないといった表情で近寄ってきて俺の周りをぐるぐる回りはじめた。高慢というより浮かれているのか、
声の調子がずいぶん高い。ハイテンションなのは結構だが、こんな光景、幼稚園か小学生の時分によく遭遇したな。覚えがある
から共感はできるがそこまで嬉しいかよ。はいはい、正直解答を教えて欲しくてたまりません。
「教えを請う態度じゃないわね。真心が足りないんじゃないの」
 腕組みしてねちっこく言ってのける声さえも楽しそうだ。ああそうかい。
「ならお前には頼らん。すいません朝比奈さん、どうか教えていただけませんか―」
「まぁいいわ。この手のクイズは問題文だけで完結しているのよ。アンフェアなクイズはともかく問題自体がフェアなら穿った見
方をする必要なんてないわ。視点を変えれば答えがそっくりそのまま隠されているんだから」
 お前は子供か。名探偵の役目を譲る気はないようで、発言を遮ってとうとうと解説を始めるハルヒに俺だけでなく皆呆気にとら
れそうになる。いや、素直に折れなかった俺もいい勝負なんだろうがお前には負けるよ。
「張り切って答えあわせしようじゃないの。『墨名綱も認知口砂国』だけどなんて読むか解る? 第一歩目のここが一番肝なんだ
けど」
「『ぼくめいつなもにんちくちさこく』か? 他には思いつかんな」
「ブー」 胸の前で大きくペケマークを作るハルヒ。勝者の余裕か嬉しそうなもんだ。
「じゃあ前提からして間違っているのかよ。報われねえぞ」
「墨名(とな)って読むのよ。後半も正しちゃうと『となつなもにんちくちすなくに』が正解。パソコンの文字変換機能に落とし込んで
実行すればなんてことないわ。アンタもそうすればよかったのに」
 墨名、ね。お前がそのパソコンを独占さえしていなければ、紙の辞書にいちいち頼らないで済むんだがな。すみとぼく以外の読
み方知らなかったよ。面倒くさがらずコンピ研から頂いたノートを立ち上げるべきだった。すまんゲイツ。そこで、ふと俺はひらめく。
「じゃあもしかすると―」
 ひょっとしたら、と微かな期待を胸にパソコンへ近づこうとすると行く手を阻まれた。言わずもがなハルヒだ。
「駄目よ。補習コースの生徒は最後の最後まで黙って先生の講義を聴くべきなんだから。変な癖がつく前に、筋道立てて教えて
あげるからじっとしていなさい」

292:愛想が尽きるような時ほどshe so cute
07/02/19 21:42:55 fN/w7tBb
「そう言うな。自分の手で解いて初めて勉学は身につくものだろうが」
 俺が動いた方向に体をはすにするハルヒ。動きを牽制するようににじり寄ってきた。
「駄ぁ目。絶対許さないから」
「意地悪するなよ。第一、出題者の長門にならともかくお前は一解説者だろう。そこまで言われる筋合いはない」
 一気に横を通り抜けて、文句を言いながら髪の毛やらネクタイやらを引っ張るハルヒの妨害に腐心しながら、メモ帳を開いて
操作する。終始、真横で「あぁ、もう!」などと喚き声がしていた。
 となつなもにんちくちすなくに……すずみやはるひ。
 どうやら正解だったようで、画面には変換を待ちわびるすずみやはるひの文字が点滅している。紙吹雪が舞って、効果音つきで
派手に高速点滅しないものかね。何てことはない。解読方法自体は特別な知識を要するものでもなく、俺も聞いたことはあったが、
持ちこもうとした文章がいびつだったため試そうともせず考えただけで止めたものだった。
 ローマ字入力の陰に隠れて、滅多に出番のないかな入力モードに変更後、キーボードを叩いて件の文章を入力する。そうすると
見知った人名が上がってくるという寸法だった。キー配置の死角をついた謎か。俺にとっちゃこのクイズは仕掛けがどうこうより隠
れているのが団長様という点がミソであり粋なんだと思う。
 おめでとうの言葉とともに古泉と朝比奈さんの拍手に迎えられると、やはり気持ちいいもんだね。ヒントつきとはいえ解いてみた
後の気分は爽快で、団長の手によるひん曲がったネクタイと不必要なほどの無造作ヘアーも勲章に思えた。だと思い込むことに
する。
 その団長はどうも面白くないようでブツブツと小言ばかり言いながら髪をもてあそんでいた。ふてるなよ。よほど俺相手に教鞭を
執りたかったようだが放課後まで退屈な講義を聴く授業で占められるのは勘弁して欲しい。
 その仕草は、いつかの、肩の荷が下りたはずなのに酷く空虚でやるせない時の気持ちを思い出させた。
 ハルヒの姿が、母親に頼まれた用事を頑ななまでに一人でこなそうとするウチの妹、それも俺が手伝おうとするとすれば、ひと
りでできるもん! と歯を剥きだして追い払おうとする懸命な姿とダブった。危なっかしい手つきに任せておけず、母親の「キョン君
に助けてもらいなさい」の一言ともに仕方無く共闘―いや、単なる洗濯物の取り込みなんだが―してみれば恨みがましい非難
の目を向けられた挙句、「キョン君、要らんことしぃ!」の言葉を添えて、次の日まで尾を引くほどに機嫌を損ねる羽目になった。
 立場は違うがどちらも、私の仕事をとらないで、だろう。妹はともかくハルヒの場合、せっかくのお楽しみを横取りされてしまう……
なんて、折り合いのつけられない年ではない気がするがね。団員を信じて欲しいものなんだが、うぅむ、兼業兄としちゃあ少しばか
り大人げない行動だっただろうか。
「次回、次回があるなら、その時こそはゆっくり教えてもらうことにするよ」
 無視されたよ。部室を出て校門をくぐって下校の最中もバカキョンと連呼された。隣で不満げにされちゃあ素直に喜べないだろう
が、はぁ。
 でもなお前だって結局一問目は解けなかったじゃねえかよ。お仲間だ、馬鹿仲間。五十歩百歩の諺ぐらい知っているだろう。
 すると、む、と言ってハルヒの表情が暗転する。

293:愛想が尽きるような時ほどshe so cute
07/02/19 21:44:43 fN/w7tBb
 問一であり、本丸でもある『キスが悩み 秘密は何処 皆家鴨と行き去る』はついに誰一人として解けず終いだった。ゲーム
好きの誰かさんなんざ、退屈しのぎだと捉えていたハルヒよりも虜となったようで、第二第三のヒントを要求していたほどだった。
平穏そうな顔でいて、その実、未だににあきらめきれないでいるかもしれない。
 身の毛もよだつ猟奇殺人の動機であれ、用意周到に仕組まれた四重密室のトリックであれ、世界と天秤にかけられた暇つぶし
であれ、不可解な謎は心をひきつけて止まない。いつか解き明かされ、衆目に晒された真実は時間が経つと忘れ去られ部屋の隅っ
こで埃をかぶった。そうして愛好家が次の謎を用意すると誰かが飛びつき、繰り返される。最先端のトリックは流行のアクセサリの
ようで移り変わりが激しい。酷く滑稽なのかもしれない。
 長い坂を下りきっていくつ目かの交差点が、本当の解散地点だった。ここで、皆、足の向かう方向が違うのだ。
 誰からでもなく答えを尋ねると、もったいぶることもなく長門は、問一も問二も同じ、と前置きしてから説明に入った。
 輪になって、用紙を持った長門の手の動きを追ううちに、朝比奈さんが「えっ!?」と声を上げたんだが俺も同感だったよ。なんと
まあ。
「この『クイズ』の文字は題字じゃなく、暗号の一つに含まれていたんですか?」
「ちょっと有希、ズルくない」
「これは……そうでしたか」
 三者三様のリアクションに長門がしてやったりと顔をほころばせる。回答者としてはしくじった俺だが、ここはぬかりないぜ。
用意しておいた携帯のカメラで決定的瞬間をしっかりおさえておく。でもひっかけなんてズルいぞ。
 用紙の下半分に問題文がひらがなに変えて書き写される。
 くいず きすがなやみ ひみつはどこ みなあひるとゆきさる
「この、意味を成さない文字の羅列を組みなおせばいい」 ペンで丸く囲む。あっさりと佳境を迎えるらしい。
 さらりと次に進むから聞き逃してしまいそうになったがこいつはパズルだったらしい。しかもよくあるパターンと言ってのけられる。
ハルヒの言ったとおり、答えはクイズに内包されていた。もちろん俺はここにさえたどり着いておらず、それどころか訳されたひらがな
の文字に「やがも」じゃないと知らされた。あひるね。どうやら俺の鈍くさい頭は基礎の基礎から学びなおさなければいけないほどお
粗末なようで恥ずかしい限りだ。
 熱意を買われたんだろう、あなたに任せる、と古泉に用紙とペンが渡された。
 古泉がメモ用紙と格闘している間、俺の役目といえばそこのコンビニで人数分のジュースを買って待機することだった。行き交う車
両がライトを灯しだす程陽が暮れた時間になり、我が家では俺抜きで夕食が始まっているんだろうが、一足早くここを抜けようなんて
幾許も思わない。明日口頭で伝えられるんじゃなくて、今、感動のフィナーレを見届けたかった。
 頭の中にメッセージはとっくに刷り込まれていたが俺はあえてそれに手をつけず、ただただじっと待った。緩慢だが退屈ではない
時間だった。500mlのパックジュースを飲み干したハルヒが二本目をせがむ頃になって、古泉の対面で一緒に頭を悩ませていた朝
比奈さんが沸いた。
 完成したんだろうか。ずいぶん悪戦苦闘したようで、古泉の掌の中には破りとられた用紙が数枚あった。そこここにぐじぐじと斜線
が引かれて要らない文字跡が多く見える。朝比奈さんの手には清書された文字が綴られた用紙がある。欠けず余らず、意味を成す
二十六文字に目が惹きつけられた。

 すずみやはるひ こいずみいつき あさひなみくる ながとゆき

 おいおい。
 そう正解は、と一旦言葉を切る。八つの真剣な目が揃って俺に注がれた。長門が、あなた、と俺を指差した。

294:愛想が尽きるような時ほどshe so cute
07/02/19 21:47:26 fN/w7tBb
 長門にしてみれば全員脱落は意外だったらしい。これでも簡単なお題を用意したつもりだろうがお前の尺度で測らないで欲し
いよ。一方、結束が弱まっている証拠なのかな不味いわ、なんてハルヒはしょうもない危機感を覚えていた。要らん心配だよ、
捨てておけ、そもそも頭脳と信頼は別物なんじゃないのか。
 だが隠しだまが残っていた。ハルヒの、その言葉の後に
「からくりはわかったんだけど、腑に落ちない部分がまだあってさ―」
 心地よい疲労と共に帰宅しようと我が家のほうに足を向けようとしたところで呼び止められた。俺の意識は既に今晩の夕食予想
モードだったが、現実に引き戻される。
「どうしてキョンが鍵なの? キョンって直接言っちゃってもクイズには差し支えないでしょう。そう、鍵に例えた理由がまだ残ってい
るじゃない」
 生来のものか、SOS団の活動で培われたものか要らん探究心を発揮してくれた。血の気が引くとはこういうことか。気のおけな
い仲間との会話がぷつりと途切れ、示し合わせたように誰もが顔を強張らせた。朝比奈さんなど表情のバランスがとれないのか口
元にはだらしない笑みが浮かんでは消えていた。
 誰も口にこそ出さなかったが、あのヒントに俺たちは納得していた。だが「誰」の中にハルヒは含まれちゃいない。
 世界の中心人物でありながら蚊帳の外にいるハルヒにとっちゃ単純な疑問なんだろうが、それを説明すること即ち世界の崩壊に
繋がりかねない。俺自身は認めちゃいないが世間から認定されてしまったのだから仕方あるまい。一切合切が終わりを迎えるまで
秘匿すべき事項なのだ。涼宮ハルヒにとっての鍵は即ち俺だという事実。忘却していたもう一つの十二月と世界がすぐそこまで迫っ
て、背中の向こうで手招きしているようで怖気が走る。
 最後こそ美しく飾りたいわねと言うハルヒは期待しているのだろう、目が爛々としていやがる。
 落ち着いて考えてみれば、部室にいた時ハルヒの前で長門は確かに言った。鍵だと。クイズのヒントであり又隠されていた謎その
もの。
 もしや長門の失策だろうか。万能選手だと思われているが長門とてごく稀にミスをすることがある。いつぞや眼鏡の再構成を忘れ
たことなどがそれに当たるだろう。普段ならば可愛らしいミスだと笑い飛ばすのだろうが、今ばかりは命とりでしかない。未来人超能
力者一般人総動員で隠ぺい工作を行わなければならない。瓦解する日常が脳裏によぎり本日幾度目かの自身への落胆が襲った。
無駄口を叩けばいいってもんじゃない。矛先をずらさねばいけないが言い訳の一言目からボロを出して自爆するイメージばかりだ。
どうすればいい。一部を除いて和やかムードはとうに失せている。長門、こうなればいつぞやのように、禁則事項、とでも誤魔化して
くれ。世界が傾くより閉鎖空間だ。目配せする。やれ、やっちまえ。
 だが当人は動じる風でもなく説明する。
「『鍵』とかけまして」
 長門が一歩ハルヒの前へと踏み出した。
「う、うん『鍵』とかけまして?」
「『彼』と解く」 長門がまた俺を指差した。
「その心は!?」
 盛り上がっているのはハルヒだけだ。胸の前で腕をねじ込むようにしゃくって、長門は言った。

「……どちらも突っ込み役」

295:愛想が尽きるような時ほどshe so cute
07/02/19 21:50:22 fN/w7tBb
「もおおおおおお!! 有希超可愛いいいい!! もぅ、もぅ、もおおおおおお!!」 
 牛かよ。そんなオーソドックスな突っ込みさえ許されざる状況だった。出来ることなら一つの細かいボケも見逃さずあますことなく
大きな声で指摘してやりたい。世間様から奇異の目を集めてもいい、蔑みさえも突っ込みの対象だ。会場の視線を独り占めかよ!
 しかし今突っ込むことは突っ込みに非ず。それはボケを彩る花飾りではなくフィーバーするハルヒを際立たせるだけなのだ。舞台
に立った演者へ向けて観客が発する拍手であり、完成されたステージに乱入しようとする見苦しい嫉妬にすぎない。意味を成さない
突っ込みに存在価値などないと断言させていただこう。
 道行く人々が皆こちらを見ている気がするが、ぎゃあぎゃあ騒ぐハルヒを注意できない。確実に思われた世界改変を免れた僥倖と、
この銀河を統括する情報統合思念によって創られた対有機生命亭有希の掛け言葉に、安堵の虚脱―付け加えるなら突っ込み役
に認定されたショックもか―でへたり込むだけの情けない俺。トリプルパンチの衝撃に、突っ込みをセーブするだけで精一杯だ。
普段からそうだが、今の俺たちは格別シュールな集団だろう。あぁ、トリプルの次ってクアドラプルらしいぜ。
 長門にすればハルヒが話を振った時すでに予想のついた展開の一つだったんだろうが、心臓はついていけずまだ高鳴っている。
好意的に解釈すればちょっとしたお茶目なんだろうが、これをしょっちゅう繰り返されるとなれば俺が不整脈で搬送される日はそう遠
くない。長門が冗談の魅力にとりつかれないうちに釘をさしておこう。寒風吹きすさぶ季節なのにあごを伝って汗が滴り落ちる、確実に
寿命が縮まっただろうな。仲間が二人もいるのが救いである。
 ハルヒは獲物である長門にかじりついて、頭を撫で回し、耳たぶを食み、摩擦熱も何のそのの勢いで頬擦り、とやりたい放題だ。
おそらく奴の中での長門に対する認識は「万能選手」から「萌えキャラ」へと改められた事だろう。滅多なことでもない限りお目にか
かれない光景も心労の原因でしかないのは残念だが一件落着か。ギャップ萌えを体現した長門は明日コスプレを要求されるだろう。
 今回ばかりはミラクルみくるじゃなくて、ミラクル有希だね、全く。
 心身ともにどうにか復活した俺は、いつまでも長門から離れようとしないハルヒと、へたり込んだままの古泉朝比奈さんに手を振っ
て、コートの襟元に首をうずめて帰路についた。夕飯食った後に、問題を適当にいじって妹に出してみようか。

 そうそう。携帯をチェックすれば愛想無しの長門の笑顔がデータとなって焼きついていた。一人ほくそえむ。ピューリッツァー賞もの
だね。忘れないうち保存とロックしておいた。翌日披露してみると、残念ながら誰もが「口元が緩んでいる気はするが普段と変わらな
いよ」の感想を漏らすことになる。

296:名無しさん@ピンキー
07/02/19 21:52:29 fN/w7tBb
 お終い。あぁ、そう言えば突っ込むのは●も得意でしたね(はぁと)。では失礼。

297:名無しさん@ピンキー
07/02/19 21:57:34 BibhyZYR
お見事です! GJですよ!
しかしこのトリック……どこかで見たと思ったら、金田一少年の事件簿の初期に似たようなのがありましたね。
それを読んでいたのに全く気づかなかった俺は立派な負け犬です……。
また続編を読んでみたいです。今度は●が突っ込み役のものをw

298:名無しさん@ピンキー
07/02/19 21:59:31 G3/au29a
有希可愛すぎ…

299:名無しさん@ピンキー
07/02/19 22:36:49 geJZiIA0
>>297
それは確か、不動高校の七不思議だな
血吸い貝云々だっけ

300:名無しさん@ピンキー
07/02/19 22:37:40 2CBmKCig
長門チョーカワイー!
いやマジで

301:名無しさん@ピンキー
07/02/19 22:51:34 vaGzbwPN
のち恋い身にくらみ生き血の血の名と血吸い貝に砂

壁に骨が隠されている

だっけか。
こんなん暗記してる俺どうなのよ。

302:名無しさん@ピンキー
07/02/19 22:59:48 yzicE3vM
>>296 GJ!!!
トリックで悩ませておいて、萌に繋げるとは!!!
今までになかったパターンがGJ過ぎます!!
もおおおおおお!! 有希超可愛いいいい!!!!111!!!

303:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:06:03 uA6w7JQn
>>296
正解してたぜフフゥハァ(メイドを見下ろす主人の目で)

面白かったですよ。
次も頑張って下さいな。

304:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:06:24 T/qgaBUN
すばらしいぜ!

305:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:11:11 Y0ULrhGf
>>301
当時使ってたワープロがOASYSだったので
「JISキーの暗号なんて分かるか!」と怒ってたよ俺は…

306:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:26:42 JAj05fjG
>>296
お見事!結局1問目も2問目も解けなかった俺のバカ…(つД`)

>摩擦熱も何のそのの勢いで頬擦り
それ、どこのみっちゃん?

307:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:27:47 q3PhgoS4
>>296
なんつうか暗号よりSS書きの能力のほうに惚れたwこの板の真髄を見た。

308:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:29:02 otnHGGgY
俗に言う「アナグラム」と「みかか変換」の問題。
ところで俺はてっきり『消失』での「鍵」だと思い、あっさり解いたのですが、
でもそういやキョンもプログラムの鍵のうちの1つだったな。
……まあ解けたんだからいいとしよう。

が、この話が1年生12月18日の前か後かで、キョンと長門にとって話の意味が違ってくる?

309:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:29:44 7pN9TOkY
>>307
せやねー。

「学生の頃はこんな感じで放課後しゃべってたよなぁ」

と懐かしく思えた。

310:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:30:23 uZG1fxok
…ほっぺがマサチューセッチュ(ボソ

311:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:31:05 7pN9TOkY
>>308

>忘却していたもう一つの十二月と世界がすぐそこまで迫っ
>て、背中の向こうで手招きしているようで怖気が走る。

だから12/18よりあとなんじゃないですかね。

312:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:47:54 Eu4WYNms
>>296
GJ! 既に言われてるけど雰囲気がいいね。
日常はこんな風にまったりしてんだろうなぁ。

2問目、携帯で見てた俺には無理だ。
某所で長門AIに「あなたの手の中に私がいる(携帯で見てる、の意)なら無理」と言われた過去を思い出す。

313:名無しさん@ピンキー
07/02/19 23:57:36 otnHGGgY
>>311
おや本当だ。見落としてた。
ということは……。む。勝手におまけ話のアイディアが浮かんでくる。
いい話やね。

314:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:23:27 w65ZSznx
GJな名作の余韻を穢すようで申し訳ないのですが、ザスニ発売で設定が変ってしまう前に投下。
保管庫に収蔵してもらっている38th-616『外陣部隊の卒業』の続きです。
別視点で、3レスほど小ネタをいかせてもらいます。

『内陣部隊の休息』


315:内陣部隊の休息1/3
07/02/20 00:24:32 w65ZSznx
穏やかな日差しの下、どこまでも晴れ渡った青空と満開の桜。
そして、その境界を彩るうっすらと積もった雪が鮮やかなコントラストを作った3月10日。
とうとう僕たちにも、慣れ親しんできたこの部室に別れを告げる日がやって来ました。

それにしても、涼宮さんには困ったものです。
つい一昨日までの十数年ぶりの大寒波が一転、一月早い桜吹雪ですからね。
面目丸つぶれになった気象予報官達の泣きっ面が目に浮かびます。
もっとも、低温域が大活躍だった温度計は、彼の受験の進捗状況を如実に表していましたし、
桜の開花も彼と涼宮さんが一緒に受けた大学の合否がウェブ上にアップロードされた瞬間でしたからね。
その原因を改めて問うのは、野暮というものでしょう。
涼宮さんの力もだんだん弱まってきているとはいえ、我々の仕事は、まだまだ終わらないようです。


それぞれのクラスで最後のSHRを終えた我々は、中庭で待っていてくれたスーツ姿の朝比奈さんと一緒に、
高校生活最後の団活をするため、部室へと向かいました。
その道すがら、先頭の涼宮さんはずっと後ろ向きで歩きながら、SOS団の今後について、途切れることなく熱く語り続けています。
しかしながら、このテンションの高さは、久しぶりに5人が部室に揃うから、という理由だけではなさそうですね。
式では答辞を読むふりをして、あの叩きつけるような力強いヴォーカルでGod knowsを歌いだし、
最後には卒業生一同の足踏みと手拍子で老朽化した体育館を存続の危機に陥れ、してやったりな涼宮さんでしたが、
さすがにSOS団の総仕上げとあれば、感慨深いものがあるのでしょう。

部室に着くなり涼宮さんは、長くなったポニーテールを揺らしながら、いつかと同じ満面の笑顔でピョンと団長席に飛び乗りました。
「これよりSOS団第一期総括ミーティングを始めます!みんな湿っぽい顔なんてしてちゃだめよ!
SOS団は永遠に不滅なの!卒業なんて、ただの一区切りに過ぎないわ!私たちの伝説が始まったこの部室は・・・」
そこまで言いかけた涼宮さんが、絶句したかと思ったら、急に顔をゆがめ、へたり込んでしまいました。
とっさに彼が自分のブレザーを頭から被せ、卒業パーティーの買出しだ、などとぶっきらぼうに言いながら外に連れ出します。
相変わらず不器用なフォローですが、涼宮さんも彼以外には泣き顔を見せたくないでしょうからね。
見ているこっちが照れてしまいそうになるほど見事な処置です。

それにしても、涼宮さんが涙を見せるとは、正直言って驚天動地でした。
もちろん彼女の繊細さは、文字通り痛いほどよく分かっています。
ただ、涼宮さんは最後の最後まで団長としての意地を張り続けるだろうと思っていただけに、不意を突かれたとでも言いましょうか。
長門さんも同じ思いだったのでしょう。この3年間で豊かになった表情で、微笑ましく涼宮さんを見つめていますからね。
朝比奈さんは逆に、彼の適切な処置を、お姉さんの微笑みで満足そうに頷いています。
鶴屋さんと一緒に進学した名門女子大での1年が、いかに充実したものであるかを物語っていますね。
まあその微笑みにちょっとだけ苦いものが混じったのは、見なかったことにしましょう。

316:内陣部隊の休息2/3
07/02/20 00:25:31 w65ZSznx
「これ」
感慨にふける僕を尻目に、何を思ったか、涼宮さんと同じように団長席に立った長門さんが声をかけてきました。
「あなたも来るべき」
彼女に促され、僕も団長席に立ってみることにました。実は一度やってみたかったんですよね。これ。


・・・・・・そして、涼宮さんが泣き崩れた理由が分かりました。

見慣れない位置から見ることで強調される、がらーんとした部室。
張り紙の跡が生々しい壁。徹底的に磨かれてチリひとつなく光る床。
彼女が目をつけた当時の配置に戻された机。
この部室の本来あるべき姿は、こういうものなのでしょう。
でも、あるべき所にあるべきものがない寂寥感は、ぬぐいようがありません。

いつの間にか山積みになっていたコスプレ衣装も。
好評につき、定期刊行物となって積み上げられた機関紙も。
増設した本棚さえはみ出すほどに集められた本も。
ボードに張られた数々のイベントを切り取った写真も。
型遅れになりつつ、現役で頑張っていたパソコンも。
そして何より、みんなで持ち込んだ思い出も。
すべてを掃き清めてしまったような罪悪感に、思わず僕までへたり込んでしまいました。


「古泉一樹」
どれくらいそうしていたでしょうか。
黒曜石の優しい眼差しが差し出してくれたハンカチを見て、初めて自分が涙目になっていることに気づきました。
「おやおや、参りました。こんなのは、僕らしくありませんね」
まったく。似合わないことこの上ない。
さあ、胸を張れ古泉一樹。この部室と、かけがえのない仲間に感謝を込めて。
いつもの笑顔で締めくくってやろうじゃないか。


しかし、
顔を上げ、精一杯の意地を総動員して、最後まで貫こうとしたスマイルは、

「あなたは、頑張った」

小さく暖かい声によって粉々にされてしまいました。

怖かった、楽しかった、痛かった、嬉しかった、辛かった・・・
世界崩壊の恐怖に震える日々。その中でゆったりと流れる日常。
世界を瀬戸際で支える重圧。灼熱の太陽のように輝く数々のイベント。
一時として休まることのない緊張。腹の底から笑い転げた日々。
仲間と自分を欺かなければいけない矛盾。何気ない日常にある幸せ。

人生の1/3を共に過ごした仮面が崩れ落ちた瞬間、塞き止められていた喜怒哀楽の全てが、
決壊したダムのように、涙となって止め処なく噴き出しました。

317:内陣部隊の休息3/3
07/02/20 00:26:21 w65ZSznx
遠くのグラウンドから、野球部のバットがボールをはじく音が風に乗って響き、
どこからともなくブラバンの調子の外れたラッパの音が流れてきました。
今日までは、当たり前に聞き流していた音。
今日だけは、やけに強く聞こえる音。
仲間と過ごしたかけがえのない日常が流れていく音。
この音に浸っていられた幸せ。
それに気付かないほど充実した日々。

どれくらい泣き続けていたのでしょうか。
長門さんの温かい鼓動を感じているうちに、心の底にヘドロのように溜まった澱は、きれいさっぱり洗い流されていきました。
そして、そのぽっかりと開いた心の隙間に、潮が満ちていくようにゆっくりと、
何かをやり遂げたのだという充実感が湧き上がってきました。
これが何なのかは、まだ分かりません。
ただ、何年後かに、この瞬間を振り返る日が来るだろうという、痛みにも似た切ない確信がありました。


ようやく涙の止め方を思い出して顔を上げると、そこには柔らかい微笑みが、僕の目をいたずらっぽく覗き込んでいました。

まったく。照れ臭いことこの上ない。
さあ、胸を張れ古泉一樹。この部室と、かけがえのない人に万感の想いを込めて。
誰かさんにも負けない、灼熱の笑顔で締めくくってやろうじゃないか。

「やれるだけの事は、やりました!」

「そう」

一陣の風が、桜吹雪を伴って、窓から吹き込んできました。
視界をいっぱいに舞う陽だまりのように暖かい雪。
僕にもようやく、遅い春がやってきたようです。

318:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:27:50 fCZ9rcZP
はげしくGJです。

後日、コスプレ衣装を与えられる長門が目に浮かびますw

319:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:36:10 fCZ9rcZP
>>318
自己レス。リロードしないで書きこんでました。>>318>>296宛です。


>>317
GJ!
古泉は書きにくいキャラのような気がするので、
こうして彼メインの話を書かれる人はそれだけで尊敬。
その上非常に古泉らしい、ナイスSSです。

320:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:50:23 eDWxRn4l
ここだけの話だがクラス編成にしても進学先にしても
ハルヒの願いが実現するか機関が裏工作するかで
キョンとハルヒはいつも同じクラス、同じ大学なんだろうなって気はするね。

321:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:51:17 w65ZSznx
ちなみに、空気になってしまった みくるverも一応準備中です。
設定変更に間に合わなかったら、生暖かくスルーしてください。
ではノシ

322:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:53:22 PAPUc5o8
設定変更の話題が書き手さんのレスからちょびちょび出てくるけど、
原作で何か設定が変わるのは規定事項なわけ?

323:名無しさん@ピンキー
07/02/20 00:57:08 eyKD/l8d
遅レスなうえ流れを切るようで申し訳ないが、
≫293
「どこ」じゃなくて「いずこ」ではないかと。

324:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:02:39 +I1ddgqv
GJです。やっぱり青春時代が充実していると、それが終わる時に感じる懐かしさや悲しみ、感慨は大きいものですよね。読んでいてそう感じました。
みくる好きの自分としては次回の投稿で泣かしてほしいぞwなんて言って期待してます。

325:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:18:20 kjaxUOoP
>>317
喝!
いやね、男が人前で泣くもんじゃないですよ。プロなんだから。
古泉君、まだまだこの先あるでしょ。なのに弱味を見せちゃ駄目よ。

>>322
『陰謀』の時点で大筋の伏線回収がほぼ終わってるからな。
ここからまたストーリーを作るとしたら、
新キャラ登場、新学級、新たなる敵、誰かの離脱。
そういう「変化」に、谷川の先生といえども頼ってしまうかもしれない。フラグ立ってるキャラが約一名いるし。
ハルヒを再び暴走させようと画策するグループが現れ、SOS団が必死でハルヒを守るパターン……じゃ、ラノベそのまま過ぎるか。

326:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:23:33 XY68UwKH
むしろ谷川は陰謀で今後にむけた伏線を張ってにやにやしてると思う。
未来の分岐がハルヒシリーズのラストになりそうだし

327:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:32:15 nSLYn+6j
もう変な女は出てこないのかなぁ。
真琴みたいなのが出てきてほしかったわ

328:名無しさん@ピンキー
07/02/20 01:45:09 VZrUSt6D
>>317
原作読んだときにトンデモ設定よりも、こういう普通の青春・学生生活が思い起こされて
本の中を羨んだもんだ。なんてもったいない生活を送ってたんだろうなって。これもハルヒ人気の一つなんじゃないだろか。
えがったよ乙した。

329:名無しさん@ピンキー
07/02/20 02:05:02 HKDD5RSY
>>317
GJ!
今宵は良い古泉SS続きで俺の涙もダム決壊してるぜ
情景描写と心理描写のテンポがよかった。
青春いいじゃないかっ乙

330:名無しさん@ピンキー
07/02/20 05:46:52 iJEhThWV
涙流しながらよくそんなおちゃらけたレス書けるな……。

331:名無しさん@ピンキー
07/02/20 05:53:22 MgVEwDyp
>>317
GJ。
ハルヒの事、うる星やつらのパクりだって言ってる奴いるけど、おれは21世紀のうる星なんだって言いたいね。おれらの世代における理想の青春って事なんだけど。なんか再確認した。

332:名無しさん@ピンキー
07/02/20 06:00:55 JpWqUk7k
いやそれマジでうる星に失礼だからやめれ
ハルヒにも失礼だろ

333:名無しさん@ピンキー
07/02/20 07:35:23 KxmjGMXj
ハルヒはハルヒが主人公、キョンは狂言まわし
うる星やつらはあたるが主人公

ただハルヒに関してはキョンが化けることが……ないかな、やっぱ。

334:名無しさん@ピンキー
07/02/20 07:55:01 7nFOJWAa
>>317
GJ
好きだこういうの。ちょっと泣きそうになった。

335:名無しさん@ピンキー
07/02/20 08:51:14 EyN7uoVE
>>317
古泉敬語モノローグって距離を感じがちなんだけどこれはすごくよかった。
短くまとまってるのもこれぞSSって感じ。必要十分に「削る」ほうが難しかったりするし。すごくよかったです。

336:名無しさん@ピンキー
07/02/20 10:04:05 o+rV0fN8
流れをぶった切って投下します。すみません。
シュールなSSで、みくる好きな人は、お読みにならない方がいいかもです。
エロを狙ったけどあんまりエロくないし・・・。
言い訳は以上にして、投下させていただきます。

337:とある日の日記帳
07/02/20 10:07:03 o+rV0fN8

 ○月 ×日 日曜日 (晴れ)

 すごくお天気のいい、風のない、穏やかな朝でした。
 あたしは気持ちよく目覚めると、部屋に掃除機をかけ、お布団を干してしまい、紅茶を淹れてリビングでくつろぎながら、安らいだ気持ちで飲みはじめました。
 未来からの指令もなく、SOS団も今日はお休みです。
 平和な一日になりそうな、そんな落ちついた静かな朝でした。

 長門さんから電話があったのは、確か午前10時を少し回った頃でした。
 携帯電話の長門さん専用の着信音が鳴り響くのはとても珍しいことなので、
 あたしはきっと、SOS団の急な用事が入ったのだと思って、
 行こうとしていたお買い物は、今日は諦めるしかないなあ、なんて少し落ち込みながら、長門さんからの電話をとったのでした。
 でも、あたしのそんな予想は、半分は的中し、半分は外れていました。
 いつものあの冷静な口調で、長門さんは「今から私のマンションに来て欲しい」と、あたしに告げたのです。
 どうやらSOS団の活動とは無関係な用事みたいでした。
 正直なところ、あたしは長門さんのことを、ちょっと苦手だなー。って感じているから、その提案には、いささか戸惑うところがありました。
 けれども、とりたてて断る理由もありません。
 あたしはお昼過ぎにマンションに向かう約束をして、長門さんからの電話を切りました。
 イヤな予感が少しだけしましたが、あまり気にしないようにして、あたしは長門さんのマンションに向かったのです。

 チャイムを鳴らすと、長門さんはすぐに玄関のドアを開けてくれました。
 まるで、あたしをずっと待っててくれたみたいに、すぐでした。
 居間に通されて腰をおろすと、長門さんはテーブル越しにあたしの正面に向かい合って座り、透明な視線であたしの顔をじいっと覗き込みました。
 あたしは当然、すごく動揺してしまいます。きっとものすごい量の汗をかいてしまってたと思います。
 重い沈黙が二人を包み込みました。
 あたしは挙動不審っぽい仕草を散々に振りまきながら、やっとのことで、長門さんに尋ねることができました。
「あの、今日はあたし、どうしてここに呼び出されたんでしょう?」
 長門さんはあたしから視線を外さずに、そのまましばらく沈黙したあと、「あなたは現在、情報生命体に寄生されている」と、言ったのです。


338:とある日の日記帳
07/02/20 10:09:18 o+rV0fN8
 わけがわかりませんでした。
 長門さんが言うには、あたしはそのとき、「宇宙からやって来た、有機生命体とは別の存在である情報生命体に寄生された状態」で、
 「今はなんの被害も受けていないが、このまま放っておくと、深刻な損害をこうむる可能性がある」とのことでした。
 長門さんは相変わらず、お人形さんみたいに表情を変えずにいましたが、彼女がふざけたり、嘘をついたりするような人じゃないのは、あたしもよくわかっていました。
 あたしは長門さんの提案するところによる「情報生命体の駆除」を受け入れることに決め、大人しく長門さんの指示に従いました。

 長門さんは寝室に布団を敷くと、あたしに横たわるように言いました。
 あたしが仰向けに寝そべると、長門さんはまるでお医者さんが触診するみたいにして、掌であたしのお腹に触れました。
 その瞬間、静電気がはじけるときに似た感覚が、おへその辺りにありました。
 長門さんは手が触れている場所を興味深そうにしげしげと眺め、そこを丁寧にさすりながら、「情報解除を申請した。このように駆除していく」と、言いました。
 長門さんの掌は、お腹から太腿、すねの辺り、足首、足の指へと、順番に移動してゆきました。
 そうして次々と、寄生した情報生命体を駆除し、またお腹の方へと引き返してきたのです。
 それから今度は胸の辺りにのぼってきて、なでるように両手で胸を触りはじめました。
 胸に寄生した情報生命体はなかなか手強いらしく、長門さんはずいぶんと長い時間、入念にあたしの胸をなでたりさすったりしていました。
 そのようにして胸の情報生命体を駆除されているうちに、あたしはなんだか、自分が変な気持ちになってきているのに気がつきました。
 ええと、なんていったらいいんだろう。
 情報生命体を駆除する長門さんの手つきが、いやらしいと言うか、扇情的と言うのか……。
 相変わらず、触れられたときに起こる静電気がはぜるみたいな感覚はつづいていたのだけど、その頃にはそれが、ひどく気持ちのいいものに感じられるようになってしまっていたのです。
 長門さんの掌が胸をなでまわるたびに、あたしの身体は震え、びくびくと跳ねあがり、どんどん力が抜けていってしまうようでした。
 長門さんの掌が触れるたび、恐ろしいほどの快感が、あたしの胸に走るのです。
 あたしの快楽中枢はおかしくなってしまったみたいに、どばどばと快感物質を分泌しつづけ、長門さんの手が胸に触れるたびに、静電気の刺激と共に、今まで経験したことがないほどの快感が、あたしの身体を襲うのでした。
 あたしは声が出そうになってしまうのを、必死でこらえました。
 長門さんの手は、変わらずあたしの胸をなでまわしており、抗いがたい気持ちよさを、触れた場所に与えつづけていました。
 身体中が汗ばみ、鼓動は早く打ち、呼吸が震えました。
 全身が痙攣しそうになるのを抑え、唇を噛みしめながら、あたしは耐えつづけました。
 そうしてぼんやりしてしまいそうな意識の中、長門さんの感情が読めない瞳を、どうにか見つめていたのでした。
 そのうちに、長門さんの掌がとうとう胸のてっぺん辺りに達して、ブラジャーとシャツ越しに、あたしの乳首を覆い隠すみたいに掌でやんわりと刺激しだすと、あたしはあっさりとイッてしまいました。

 乳首でイッたのは初めての経験でした。
 それまでも友達とかから、「乳首でもイクときあるっさ」なんてエッチな話を聞かされたことはあったけど、まさか自分がそうなるなんて、全く思いもしませんでした。
 しかも、あんなにあっさりとイッてしまうなんて。
 それくらい、そのときの快感は強烈なものだったのです。
 あたしは喉が引きつったときみたいな声をあげ、イッてしまいました。


339:とある日の日記帳
07/02/20 10:09:57 o+rV0fN8
 長門さんはそれに気づいたのか気がつかなかったのか、落ちつき払った様子で、寄生した情報生命体の駆除をつづけていました。
 長門さんの掌が胸をなで回るあいだ、あたしは何度も何度もイッてしまいました。
 イッた回数も数えられないくらい、たくさんでした。
 意識がもうろうとし、気を失ってしまいそうになるほど、何度もそれが繰り返されました。
 あたしのあそこはどうしようもないほど濡れてしまっていて、とろけそうな疼きを伴いながら、下着をびしょびしょに濡らしてしまっているのが、その状態でもよくわかりました。
 あたしはもう、声が出るのを抑え切れませんでした。
 長門さんの手が、あたしの感じるところに触れるたび、あたしは大きなあえぎ声を漏らさずにはいられなかったのです。
 彼女の手が乳首に触れたときなどは、悲鳴にも似たよがり声を、堪えきれずにあげてしまってました。
 それはすでに、あたしの意思ではどうにもできない領域の出来事でした。
 あたしは声を抑えられず、濡れつづける下半身や、イキっぱなしになってしまった身体をコントロールできず、長門さんの掌によってもたらされる快感のなすがままになってしまっていました。
 あたしは長門さんに、びしょびしょになったあそこを触って欲しくてたまらなくなってしまいました。
 情報生命体の駆除を黙々とつづけている長門さんに、実際に「触ってください」と、お願いをしてもみたのです。
 けれども、長門さんは僅かに首を振ってあたしの要求を断ると、
「それは情報生命体が駆除に抵抗して起こしている間違った生体反応」
 と、結論づけて、淡々と胸の情報生命体の駆除をつづけていきました。
 あたしはそれから三回ほどイッてしまい、それきり意識を失いました。

 気がついたときには、あたしは自分の部屋のベッドに寝そべっていて、時刻は夕方の4時半を指し示しているところでした。
 長門さんの部屋でのあの出来事が、本当にあったことなのか、ひょっとしたらあたしの夢なんじゃないのか、正直、今でも確信が持てないままでいます。
 あれから長門さんはなんにも言わないし、あたしも怖くてなんとなく訊けないでいるのです。
 だからこの日の記入欄は、ずっと空白のままにしてあって、一週間がたった今頃になって、ようやく書き込んでいるのだけれど……。
 とにかく、やっぱりあたしは、長門さんのことが、どうにも苦手なままでいます。
 だけれど、お礼くらいは言った方がいいのかな。まだ、ちょっと迷ってしまってます。
 もちろん、本気で感じてしまっていたことだとか、何度もイッてしまったことなんかは、忘れちゃったフリをして。
 今から、いろいろと考えてみることにします。

   ○月 △日  朝比奈みくる


340:とある日の日記帳
07/02/20 10:10:56 o+rV0fN8
以上です。
不愉快だったらスルーお願いします。

341:名無しさん@ピンキー
07/02/20 10:40:56 xoWuN1gY
いやいや、ねた的にはいいかも。
もうちょっとはっちゃけてくれるとさらに嬉しかった。

342:名無しさん@ピンキー
07/02/20 15:25:12 0SK6IibW
確かにはっちゃけても良かったかも。


……俺の書いたSSみたく、小ネタ入れすぎたりしてはっちゃけ過ぎなのも駄目だろうけどorz

343:名無しさん@ピンキー
07/02/20 16:20:31 p/WQz2BN
 少し鬱目のSSを書いたのですが、書き込んでもよろしいでしょうか?
 許していただけるのでしたら、夜にでも書き込みます。

344:名無しさん@ピンキー
07/02/20 16:24:44 V9mqYtck
駄目、書くな

345:名無しさん@ピンキー
07/02/20 16:25:30 7TJOEfSM
駄目といわれてやめるくらいなら最初から書くな。

346:名無しさん@ピンキー
07/02/20 16:36:08 +I1ddgqv
ま、投稿するなら自信を持って投稿せよ。
自分で書いてて変だとか思ってるのはやめるべき。推敲した自信作ならそんな書き込みはできないはず

347:名無しさん@ピンキー
07/02/20 17:09:59 PGloY5Ak
投下して良いか聞くのは予防線だろ。
普通の投下スレなら応援レスやワクテカレスが付くが、ここは作者のレスを
蛇蝎の如く嫌ってるスレだから投下する時は一方的に宣言するのがベター。
「鬱ものです。そういうのが苦手な人はスルーしてください。合計○○レス」
こんな感じで書きこんでペタペタ張りつけときゃいいと思うぞ。

>>346
どこの鉄人だよw
何回推敲しても実際張り付けて評価を貰うまで不安に思う奴も多いと思うぞ。

348:名無しさん@ピンキー
07/02/20 17:50:48 Uk6W1o8H
まとめが更新されなくて気になったんだけど、ここをまとめてる人ってもしかしてVIPのまとめやってる人と同じ人なのかな?
更新ペースとか休む時期が似てる気がするんだけど

349:名無しさん@ピンキー
07/02/20 17:59:24 7TJOEfSM
触りたい……めっちゃ触りたい……

350:名無しさん@ピンキー
07/02/20 18:12:37 EyN7uoVE
>>348
違うんじゃね?
ここのまとめてる人は同じ板の他のスレのもまとめやってるんじゃなかったっけ。

351:名無しさん@ピンキー
07/02/20 18:23:04 cQULj8xp
>>343
私は読みたいですぅ~

352:名無しさん@ピンキー
07/02/20 18:24:12 kjaxUOoP
>>343
鬱目か。じゃあイラネ。

353:名無しさん@ピンキー
07/02/20 18:31:05 Ja23r2Rc
>>343
気にせず投下しちまえよ
このスレみんなツンデレなんだ

354:名無しさん@ピンキー
07/02/20 18:38:18 ZemG/6Cy
上手く言えんが
職人の文章を読むと映像が浮かんでくるのだが
それを観て実に心地良く物語を楽しんでいるのに
最後の方になると突然「駄文でお恥ずかしい云々」という
どーでもいい自虐定型文を書く職人自身によって
映像が崩されていくのは後味が悪い。
まぁその定型文が文章が始まる直前に来ても
げちょーん('A`)としちまう俺ってば我が儘

355:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:25:23 p/WQz2BN
では、投下します。
エロなし。7レス。

鬱になるかもしれませんので、苦手な方は読まずに飛ばしてください。


356:恋物語の補足説明
07/02/20 19:26:51 p/WQz2BN
シンデレラと愉快な仲間達


 昔々あるところにシンデレラという名前の、これといって何の変哲もない男がいました。
 彼の家は経済的に恵まれており、母親や妹もそれなりに優しい人間でした。
 シンデレラは何でもない日常をそれなりに平和に暮らしていました。


 そんなある日、シンデレラの家に魔法使いがやってきます。
 魔法使いは以前シンデレラに助けてもらったので、そのお礼がしたいそうです。
「あたしの魔法でお城まで連れて行ってあげるわよ」
 とてもお礼とは思えない口調で、魔法使いは言いました。
「面倒くさいから、いい」
 シンデレラは正直に答えました。
「まずは馬車と馬よね」
 どうやら魔法使いは人の話を聞かない子のようです。
 魔法使いは魔法を使い、ネズミ二匹を馬に、カボチャを馬車に変えました。


 一頭目は雌馬でとても恥ずかしがりやです。いつもおどおどしている上、何もないところで転びます。
 シンデレラは役に立つのかどうか、とても不安に思いました。
 二頭目は牡馬で非常に良い動きをします。体もがっちりしていてとても頼りになりそうです。………ただ必要以上にこちらに擦り寄っては、鼻面を押し付けてきます。
 シンデレラは襲われないかどうか、とても気持ち悪く思いました。

 カボチャの馬車は立派で豪華、おまけにとっても頑丈です。
 でもシンデレラには一つだけ不満な点がありました。
「その屋根についている王冠はないほうが良いぞ」
 シンデレラに豪華に飾りつけるような趣味はありませんでした。
 王冠はすぐに取り外されます。
「やっぱり王冠はないほうが良いな」
 当たり前の事ですが、馬車は何も答えませんでした。




357:恋物語の補足説明
07/02/20 19:27:45 p/WQz2BN
 それではお城に行きましょと、魔法使いに引きずられ、迷い込んだは森の中。

 その森は迷いの森と呼ばれ、まず抜ける事は不可能といわれている場所でした。
「で、どうするんだ」
 シンデレラは魔法使いに尋ねます。
「真っ直ぐ進めば抜けられない森はないわ」
 分かっていた事ではありますが、魔法使いは少しアホな子のようです。
「やれやれ」
 シンデレラはため息をつきました。

 途中で山賊に襲われたり、想定通り道に迷ったりしましたが、馬と馬車のおかげで何とか迷いの森を抜けることが出来ました。
 山賊の放った矢はカボチャの馬車がはねかえし、雌馬が道を指し示し、牡馬が馬車を引っ張っていきます。
 シンデレラはその間ずっと、魔法使いを抱きかかえ馬車の中で身を潜めていました。
 途中馬車が揺れたとき唇がふれあってしまったのは、お互いに気付かなかった事にしました。
 森を抜けたところで、
「じゃ、お城で待ってるから」
 と言って、魔法使いは消えました。


 お城に住んでるお姫様、迷いの森を抜けてきた、シンデレラ達に興味を持った。

 お姫様は面白そうなやつだわと、無理難題を次々シンデレラ達に押し付けてきます。
 お姫様は何故か仮面をかぶっていたため、素顔は見る事はできませんでした。
 なんだかんだで面倒見の良いシンデレラは、会った事のないお姫様の我侭を聞きながらお城へと向かう事にしました。


 いきなり知らない村の住人と力比べをする事になりました。
 変な獣と戦わされました。
 地方の別荘に勝手に呼びつけられました。
 同じ道を何度もループしました。
 お姫様の無茶な要求で雌馬が倒れかけた時は、二人は本気で喧嘩しました。
 ………すぐに仲直りしましたが。
 祭りでお姫様の歌を聞きました。
 何故か戦にかりだされました。
 シンデレラが意識不明の重体になった時、お姫様はつきっきりで看病をしました。
 ………シンデレラは回復するまでずっと夢の世界に居ましたが。

 そんなこんなでかなりの時間がかかりましたが、シンデレラはようやくお城にたどり着きました。




358:恋物語の補足説明
07/02/20 19:28:38 p/WQz2BN
 出迎えてくれたお姫様は仮面をとった姿を見せてくれました。
 シンデレラは驚きます。
 なんと、お姫様は魔法使いだったのです。
 シンデレラの頭に直接、魔法使いの声が響きます。

(あたしはお姫様の願望そのもの。お姫様が恋をしたら何も残さず消えてしまう、そんな存在)
 恋をするとお姫様は魔法が使えなくなってしまうのです。
 シンデレラはショックを受けました。
 もしお姫様が恋をすると、馬や馬車がいなくなってしまうのです。
 シンデレラはそれらにとても愛着がわいていました。
 ………なくしたくない、そう思いました。

 悩んだ挙句、シンデレラは直接お姫様に頼み込む事にしました。
「お前が恋をすると馬と馬車が消えてしまう。だから恋をしないで欲しい」
「そう、それじゃ仕方ないわね」
 お姫様はシンデレラの願いを聞き入れる事にしました。
 彼女もまた、馬や馬車をとても大事に思っていたのです。
「でも、あたしだけってのは不公平だから、あんたも付き合ってよね」
 シンデレラはお城に家族を呼び寄せ、お姫様と一緒に暮らす事にしました。

 お互いに、誰かを好きにはならないと誓い合う二人。
 ………自分の気持ちにフタをして、
    ………もう手遅れとも気付かずに、
       ………気付いていないフリをして。


 楽しく、つらい日々が続きました。
 一緒にいると楽しい。
 もっと一緒にいたい。
 でもこれ以上一緒にいると相手を好きになってしまう。
 二人は悩み、苦しみました。
 そんな二人を馬と馬車はずっと見ていました。


 そんなある日、お城で舞踏会が開かれました。綺麗に着飾ったお姫様が会場の花となっているその時、シンデレラはカボチャの馬車の中に閉じこもっていました。
 着飾ったお姫様の姿を見て、自分の気持ちを抑えておく自身が無かったからです。
 シンデレラは舞踏会が終わるのを待っていました。

 いきなり馬車が動き出します。慌てるシンデレラをよそに、馬車は舞踏会の会場前に止まり、シンデレラを外に放り出しました。
 シンデレラが起き上がると、牡馬が鼻でシンデレラを押しました。
 雌馬もそれに加わりました。
「いいのか?」
 シンデレラの問いに答えはなく、ただ思いだけが伝わってきました。
「すまな………」
 謝罪の言葉を言いかけたシンデレラは、言うべきではないと思い直し、別の言葉を伝えました。
「ありがとう」




359:恋物語の補足説明
07/02/20 19:29:37 p/WQz2BN
 シンデレラは舞踏会場へ入り、お姫様のもとへ行きました。
 お姫様は嬉しそうな、けれども泣きそうな顔で言います。
「どうして来るのよ。あんたが来たら………あたしは………」
 それ以上言葉が出ないお姫様にシンデレラは言いました。
「悩むんだったら二人で悩もう。悲しむんだったら二人で悲しもう。謝るんだったら二人で謝ろう。その代わり、いっぱい二人で楽しもう。いっぱい二人で喜ぼう。いっぱい二人で遊ぼう。そうやって二人、いつまでも、一緒にいよう」

 そこまで言ってシンデレラは、大事な事をまだ言っていない事に気付きました。
 でも、別に言葉にする必要はありません。
 シンデレラは想いを込めてお姫様を見つめました。
 お姫様もシンデレラを見つめました。
 見つめあったまま、二人は二度目のキスをします。


 ………十二時の鐘がなりました。


 お姫様はシンデレラに恋をしてしまい、魔法が使えなくなってしまいました。
 その瞬間、馬はネズミに馬車はカボチャに戻ってしまいます。
 ネズミはそれぞれの巣穴に帰り、カボチャは衝撃で割れてしまいます。
 シンデレラとお姫様は悲しみました。
 悲しみも、苦しみも、予想していたものよりずっと大きくて、二人はそれらに押しつぶされそうになります。

 好きにならなければ良かったわ、そうお姫様は言いました。
 それは無理だと理解して、二人はもっと泣きました。

 出会わなければ良かったんだ、そうシンデレラは言いました。
 それは嫌だと実感し、二人は更に泣きました。


 おそらく二人の悲しみは、一生消える事はないでしょう。
 それでも二人は立ち上がります。
 自分達のために、自分達を心配してくれる周囲の人々のために、そして二人を繋いでくれた、優しいネズミとカボチャのために。
 二人は彼等のためにも、もう自分に嘘をつく事だけはしないでおこう、と誓い合い、三度目の口付けを交わしました。


 悲しみが消える事はないでしょうが、きっと二人は幸せになるのでしょう。


              ―FIN―

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




360:恋物語の補足説明
07/02/20 19:30:27 p/WQz2BN
(………これは、何?)
 それが文芸部部長である彼女の第一の感想だった。

 部長といっても文芸部は彼女一人だけである。今の世の中、読む方であれ書く方であれ、活字を楽しむ人は少ないという事だろう。
 しかも彼女は読む事が専門で書く人は0人。事実上文芸部は活動停止状態になっていた。
 別にそれでも今のところ問題はないのだが、生真面目な彼女は、一人しかいないからという理由で活動をサボるわけにはいかない、と思い、生まれてはじめて小説というものを書いてみる事にした。
 それが先程までの良く分からない、おそらく恋物語であろうかと思われる、何かである。


 書いている間ずっとパソコンと向かい合っていたせいで、目が疲れている。彼女は眼鏡を外し、目の間を軽く揉んだ。
(最初は題名通り、シンデレラと愉快な仲間達がくりひろげる暖かな物語を書こうと思っていたのに、どうしてこんなバッドエンドを無理矢理ハッピーっぽく終わらせたような中途半端な恋物語になったの?)
 初めて書いた物語が、自分の予定から外れて暴走してしまうのはよくある事だと思われる。
 ただ、もともと友人と呼べる人が少なく、文章を書く人など知り合いにすらいない彼女は、そのことが分からず、教えてもらえる相手もおらず、ただただ頭をひねるのみであった。

(でも、一度もつまる事無く最後まで書けた)
 その通りである。彼女は最初から最後まで一度も手を休める事無くこの物語を書き上げたのだ。………まるで自分が経験してきた事を日記に綴るかのように。
(だけど………)
 もう一度読み返す。………そして実感。
(やっぱりわたしには書く事は向いていない)
 展開が急すぎる。心理描写が不十分。文章が読みづらい。
 ダメ出しをしていたらきりがない。彼女は自分の文才の無さに少し落ち込んだ。


 何か問題が起きるまでは読む事専門でいこうと決心し、書いた小説を消去しようとした時、

 ………彼女は、自分が泣いている事に気が付いた。




361:恋物語の補足説明
07/02/20 19:31:25 p/WQz2BN
 もちろん自分が書いた小説に感動したというわけではない。逆にあまりの下手さに哀しくなったというわけでもない。
 ただ、どうしてか、彼女は涙が止まらなかった。
(わたしの中にネズミとカボチャが居て、彼等の涙がわたしの目を通して出ているのかもしれない)
 そんなありえない妄想が浮かんでくる。………涙はまだ止まらない。
 もう一度自分の書いた物語を読む。
(なかった事にしてはいけない)
 ………そう、思う。
(彼等の消滅も、二人の悲しみも、………そして今、わたしが流しているこの涙も)

 彼女はこの物語をパソコンに保存する事にした。そして少しだけ願い事をする。
(このお話を読んだ人の心の中に、彼等の事が少しでも残りますように)


 ………最後に、少しだけ文章を書き足す事にした。
 結末を変えるわけにはいかない。起こった事は変えちゃいけない。

 だから、と思い、
 せめて、と祈り、

 願いを込めて書き足した、


 恋物語の補足説明。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




362:恋物語の補足説明
07/02/20 19:32:15 p/WQz2BN
 このお話はこれでおしまい。
 そうですこれは恋物語、恋する二人の物語。

 ネズミやカボチャの結末は、とても曖昧かつ最悪で、何の救いもないまま終わり。

 だけども最後に一つだけ、一つだけでも真実を。


 それでも彼等は幸せでした。
     ………たしかに彼等は幸せでした。




363:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:32:51 p/WQz2BN
以上です。
特に続きはありません。
では、また。


364:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:41:55 Ja23r2Rc
な、泣いてなんて無いんだからねっ!

365:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:55:17 qBi9WNqh
これは面白いなぁ
ただ、>>360の長門を通して筆者のSSの書き方というか、メタな部分が見え隠れして感情移入の妨げになってしまった
深読みだとするなら申し訳ないんだが

366:名無しさん@ピンキー
07/02/20 19:59:28 EyN7uoVE
ハルヒってそういう話だよなぁってのがどこにメタファーとして入ってるか読むのが面白かった。
変化球の良作が多いなぁ……。
>>363
おもしろかったです。わたしは逆に>>360があるからおもしろいと思います。

367:名無しさん@ピンキー
07/02/20 21:34:56 iBsrUum6
今日投下された3作ともGJです!
古泉メインのSS結構好きです。普段のSSではボロクソに言われる古泉なだけに、ちゃんとした扱いを受けると報われてる感じがします。
俺も>>360があることで深さがあると思うな。視点は改変長門なのか真・長門なのか…もう今の段階ではどちらでもいいのかね。

368:名無しさん@ピンキー
07/02/20 21:39:17 XY68UwKH
古泉は公式からも扱いがひどいからな。バレンタインデーのときのハルヒとみくるからの扱いの悪さに吹いた。
古泉にだけ義理と明言、キョンには含みを持たせるってひどすぎる

369:名無しさん@ピンキー
07/02/20 21:53:21 BqEHrbhL
古泉はきっと、機関ではモテモテでハーレムを作っているのさ。
夜なんか絶対一人では寝かせてもらえないね。キングサイズのベッドで複数の美女たちと毎晩ハッスルしてるのさきっと。

……そうでも思わないと可哀想すぎるよ古泉……。

370:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:01:27 QU303dSj
>>369
男。

371:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:04:13 Uw7wGIyV
女性陣は別にいいんだが、キョンは古泉に優しくしてやってほしいな。

……いや、だからってバレンタインデーに何かされても困るんだけれど。

372:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:09:43 2Ly3vqfZ
URLリンク(up2.viploader.net)

373:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:12:01 EyN7uoVE
>>372
すげぇ殺傷力だwキョンが正しいリアクションをしとる

374:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:13:59 nyNsrUY5
むしろ正しくねぇだろwww






抜いた

375:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:26:00 WgPtTEpD
URLリンク(www.nicovideo.jp)

376:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:36:35 PNzOSHYI
へこむ古泉とか想像するだけで萌える。だから公式の扱いは俺的に正しい。

377:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:40:25 Uw7wGIyV
>>375
これはひどいww

378:名無しさん@ピンキー
07/02/20 22:51:50 WgPtTEpD
URLリンク(www.nicovideo.jp)

379:名無しさん@ピンキー
07/02/20 23:51:32 haqXznI5
>>333
遅レスだが、自分は
「普通ならハルヒが主人公でキョンが語り部ってなりそうなものなのに、
 ハルヒシリーズは完全にキョンが主人公で語り部になってるよなぁ」
と、思っている。いや、だからどーしたってことではあるのですが。

380:名無しさん@ピンキー
07/02/21 00:23:25 afkAEFAa
>>377 つ URLリンク(www.nicovideo.jp)
お口直しに。
口の動き合わせる作業とか、二次創作ラバーにとっては至福の瞬間だろうな、と思ったり。

381:名無しさん@ピンキー
07/02/21 00:36:22 YHgG2Uq3
こっちの有名なやつも笑えた。
URLリンク(www.nicovideo.jp)

382:名無しさん@ピンキー
07/02/21 00:44:29 UfU0H22U
いかん、ふくらはぎに煩悩がたまってきた。
リビドーを発散できる作品は………な……い…のか……

383:名無しさん@ピンキー
07/02/21 00:46:16 iKA4TfX1
あえてエロ限定でおすすめを訊いてみたい。

384:名無しさん@ピンキー
07/02/21 00:49:17 L9uwJUhh
このスレは職人は多いのだが、エロ成分が圧倒的に不足している。
スレの歴史でそうなった部分も多分にあるんだが。

よって、リビドーを発散させる余地はない!

385:名無しさん@ピンキー
07/02/21 00:50:53 wyvCwkof
やっぱさ、エロい描写は増やしたほうがいいのか?
今ちまちま書いてるんだが、あまりにもキョン語りの部分が多くなってちょっと戸惑ってる

386:名無しさん@ピンキー
07/02/21 00:55:42 T+HricDG
その描写の変更によって全体構成が歪んでもいい、
もしくは、それくらいの調整なんぞ朝飯前だと言う
条件付なんじゃね?

387:名無しさん@ピンキー
07/02/21 00:59:24 L9uwJUhh
キョンの一人語りは、はっきり言ってエロではくどいだけなんだよね。
エロではばっさりと三人称にしてしまうとかの方が、書きやすいかもしれない。


388:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:02:45 uOS9aVU2
ぶっちゃけ無理矢理エロシーンありにしてストーリーが破綻し、
さらには自分のエロ描写力の無さに嫌気が差し(二回目以降が一回目と同じ)
ゴミ箱行きになった作品は数え切れません。

389:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:03:57 YHgG2Uq3
>387
いっそ、キョンがエロ小説を読み上げるという内容のSSではどうだろうか?

390:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:09:09 L9uwJUhh
>>389
あれかい?憤慨で原稿の種類を引いたら何故か官能小説というのがあって、それを誰かが書く。
キョンがそれを朗読するうちに海綿体の充血が起こり、もっとリアリティーのあるエロを書く為にセックスすると。w

391:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:09:11 SxFfVwki
                                              _,.-'''" 安 ,.-'''
                                              | 霊 _,.-'''"_,.-
                                               -'''"_,.-'''"
                                             _,..-'''"
                                                 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                                 |
                   三三三三...                   |
    三三                 ,----、 -、   三三三三三三     |
        /;;;'''- .  三三三      {;;;;;;____} __}.                 |
三三     {;;;::::::__}      _,.- '' ̄"''ー-;;. ゝ_ン もう手遅れだ・・・       |
   / ̄~ Yヽ:: _ 〉   ,.- ''::::::::::/::::::::: ::.. ヾ.}    三三三.          |
  /:::: .::ノ .: }'^〈"    ヽ/:::::::::::::i :::::::::::::::::..:}l.                  |
 {::::: ;;;::::  .::  ヽ_,--、,.,.,/:::::::;;,,,:::::::::::::::;;;;__,イ \__        >>388      |
  >、:::.ヽ   ノヽ、_{_,,,,,}.../::::::::::i ::::::::::::/=l:::: l======、ー、,.,._,.-'''"⌒ ー、..    |
../:::::: ヽ、\'、____ll________/:::::::、:::,ヽ::::::::{ー--`ー',,,,.,.,.,.,,.,. ))"'''-   _彡 l ヽ、  |
/:::::,,,,,,,/ヽ,,__)======={:::::::::::..ミ  、 ::)'::::.:::.::::.:.::_,.-'''"===ii;;;,,,;;,,;,;;,;,;,ヽ,___/  |
{::::ミ/;;;;;;l ;;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;::l::::::::::::::::::: イ::;;;:;:;_,,..-‐'' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l    |
.l;;;;;;;};;;;;;;;ヾ ̄ ̄:|| ̄ ̄ l:::::::::::::::::.ヽ \, -'": :: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄



392:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:17:59 Yo0F0BNu
ハルキョン派なのに何故か平野綾×杉田智和の絡みが思い浮かんだ。どうするべきか・・・・・・・・・・・・

393:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:20:19 sr/oQrBP
>>392
それはそれでアリだと思うがここには落とせないなw

394:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:21:16 L9uwJUhh
>>392
やめておけ。特定個人の誹謗中傷に繋がるし、名誉毀損の対象になる。
リアル3次元の人には手を出すなってことだ。w

395:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:22:42 Z11YIT+B
正直彼女では勃たないな。
ヤバ気な雰囲気がしてどうも……

396:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:32:48 3Q/ZFDg0
前落としたナガモンフェラぐらいの小ネタなら書けるが、話が膨らむとエロいれるのがキツい。
ループタイムやドラクエ見ててよく毎回エロいれられるなと思ったもんだ。

397:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:38:53 OKVasTwN
いっそ割り切るしかないな。エロは。

398:名無しさん@ピンキー
07/02/21 01:43:26 wyvCwkof
ここでROMってる人って、正直どのぐらいのエロが欲しいんだ?
台詞でアンアン言ってマンコ触って「濡れてる・・・」ぐらいの程度なのか、乳房の感触や自分の動悸をウザいくらい詳細に描いたほうがいいのか

399:名無しさん@ピンキー
07/02/21 02:13:32 L9uwJUhh
SSのエロってさ、絵と違って直感的なアピールが無いから、そのプロセスで補完するものだと思ってる。
名前だけ変えればどこのスレでも投下できるようなエロSSなら、このスレの住人はいらないんじゃないかと。
エロの量ではなくて、その質が最も重要だと思う。

長門有希×キョン・朝比奈みくる×キョンの場合

情報統合思念体の端末である長門有希が、セックスにいたる理由。
現代での歴史改竄を恐れる未来人の、朝比奈みくるがセックスする理由。
そして、キョンが何故受け入れたのか。その理由。
SSも小説もそうだけど、架空の話を作るときにどの部分で嘘をつくのか?どうやって読み手をその気にさせるか?
それが一番重要じゃないかな。

400:名無しさん@ピンキー
07/02/21 02:30:03 AaNHhfbB
今399が凄くいいこと言った

401:名無しさん@ピンキー
07/02/21 02:37:18 GLwD/+sI
エロだけの基準ならぶっちゃけ抜けりゃどんなんでもいい

402:名無しさん@ピンキー
07/02/21 02:39:09 F6mdO0dS
文字だけで抜くってのがいまいちわからん

403:名無しさん@ピンキー
07/02/21 03:31:55 JhuLoWEh
とりあえず>>398はここでエロをあんまり見たくないってのはわかったけど言い方を考えようよ。
エロ見たくないなら個人的に見なければいいだけなのに…

404:名無しさん@ピンキー
07/02/21 03:32:01 jgt5GnP2
>>402
辞書の「セックス」にマーカー入れるときの気持ちに似てる

それはそうと、みひろのハルヒコスは正直抜いた

405:名無しさん@ピンキー
07/02/21 03:41:56 fByc27ul
>>398
フランス書院クラスで頼む

406:名無しさん@ピンキー
07/02/21 05:09:51 a9lpyDne
2chのSSまとめサイトで読んだ話なので梨本ばりに恐縮だが、『赤い絲』ってのはありゃやばいわ。
私見を言えば、テレパスのランクでいうと真琴級だった。

407:名無しさん@ピンキー
07/02/21 06:25:09 iHV2Fo6a
良作を読むとその気持ちをどこかで吐き出したくなるもんだよな
でもやっぱりvipのssの感想はvipでした方がいいと思うぜ

408:名無しさん@ピンキー
07/02/21 09:42:15 kWmu0QHH
>>406
悪い。正直に言う。俺には中学生が書いた文章にしかみえない。
端的に言うとひどい。
それが可能なのが向こう。だからVipでやれ。

409:名無しさん@ピンキー
07/02/21 10:19:31 iKA4TfX1
こことVIPの中間くらいの場所がほしいといっつも思う。
キャラスレは特定キャラ前提だし。

410:名無しさん@ピンキー
07/02/21 10:44:18 kjSzY9Mq
高校生~大学2年くらいの間の人間が思いのたけをぶちまけたってところじゃまいか。
中学生は言いすぎだ。Vipらしい作品だったじゃないか。気持ちはわかるけど。

いや増やす必要ないよ。住み分け評価する人間いないし、いてもうざったいし、Vipも十分上手い人いるよ。気が付いてる?


411:名無しさん@ピンキー
07/02/21 11:43:01 wyvCwkof
>>403
誤解を招く書きかたですまなかった
ここのエロ入ってる小説読んでると、このレベルで満足してるのかな?と思って

412:名無しさん@ピンキー
07/02/21 12:37:19 HkTcl+kY
>>411
お前の発言、わざととしか思えんぞ。

413:名無しさん@ピンキー
07/02/21 12:39:02 f0VqDaK0
ID:wyvCwkofは他人の好みに合わせるのでなく、
自分の好みで書けばいいと思う。

別に金取って読ませている訳じゃないんだし。

414:名無しさん@ピンキー
07/02/21 12:40:56 ZnuOZilH
激しく遅レスだが、サムディシリーズはいつまとまるのやら…
もうあちこち四散しまくってて、どんな話だったか分からなくなってきたぞ。

415:名無しさん@ピンキー
07/02/21 12:42:17 a9lpyDne
えーと、ここで言うとだ、少年オンザグラウンドゼロがA、北高対EMP(略称)がBだった。つまりとても面白い。
無論私的な評価だけど、ダブルA以上だと思ったのはまだここでのリアルタイムや保管庫では見つけたことがない。

vipとか住み分けなどは正直よく知らなかった。スマン。確かに他にもっといいのがあるのかもしれないね。

416:名無しさん@ピンキー
07/02/21 12:54:24 f0VqDaK0
>>415
なんつーかvipにお帰り下さい、と言われても仕方がないような……

いちいちわざわざ他板に来て宣伝したり、
「見つけたことがない」なんて読み方によっては悪口にも見えるようなこと言うと、
荒らしと思われても仕方がないよ。

417:名無しさん@ピンキー
07/02/21 12:55:44 5RlxIaei
>>416
専ブラならばNG入れたほうが良いんじゃね?

こいつ慇懃無礼な釣り氏としか思えないし

418:名無しさん@ピンキー
07/02/21 13:05:53 a9lpyDne
>>416
「帰る」もなにも、見つけたのは偶然に近いのでついその感銘を書いてしまった。ほんと申し訳ない。
投稿途中に規制で書き込みできなくなるらしいね、そこの板だと。よくつづいてるものだと思う。

419:名無しさん@ピンキー
07/02/21 13:10:32 OAXNElXI
そんな白々しく言い繕ったりしない方が良いよ、
見苦しいだけだから。
こういう時は下手に言い訳せずに、黙って消えるのがベター。

420:魚だった場合
07/02/21 13:11:38 HkTcl+kY
・釣り餌に対する反応

ハルヒ→わかってても全力で食いつく
キョン→釣り人に皮肉を言う
長門→無視する
みくる→騙される
古泉→ニヤける


421:名無しさん@ピンキー
07/02/21 13:14:20 yuX1KZ7f
>>420
ハルヒならきっと食いつくって言うか釣り糸ごと食い千切る

422:名無しさん@ピンキー
07/02/21 13:16:41 f0VqDaK0
>>420
鶴屋→わかった上で食いついた上自分の言いたい事だけ言って立ち去る。にょろーんとほがらかに
谷口→釣られたのは俺じゃないって! 人から聞いた話だって! と後日言い訳する
朝倉→やってみなければわからないわ、とか言って丁寧な口調なのにいきなり罵倒レスが飛び出す
喜緑→淡々とNG登録する

423:名無しさん@ピンキー
07/02/21 13:20:50 a9lpyDne
>>419

まずもって、恥ずかしながら俺自身がここに二次創作を投稿してる身よ。そんでもって他板には投稿してない。

対抗意識のようなものを感じるのだけど、そういうのがまったくない身としては理解できなくてつい。
いいものはいい。そう思ったら(個人サイトは慎重に)絶賛しまくるくらいがいいと思ってた。

424:名無しさん@ピンキー
07/02/21 13:21:20 6DXxB+N5
喜緑さん→私を釣るとは良い度胸ですねヒューマン、とか言って相手のPCにハッキング

425:名無しさん@ピンキー
07/02/21 13:31:01 KKBdLjBo
>>424
相手にわからないように、ny的なソフトを常駐させる?

426:名無しさん@ピンキー
07/02/21 13:38:13 dEInbxtB
>>423
あ、ちょっと興味本位で質問させて。

じゃあ原作はダブルA以上?

427:名無しさん@ピンキー
07/02/21 14:04:20 FXIDFqYu
つーかお前ら、反応が一々余裕なくて刺々しすぎる
子供じゃねーならもっとおおらかに会話しろよ
無駄に必死すぎるんだよお前らって。精神年齢低すぎっぞ?

428:名無しさん@ピンキー
07/02/21 14:22:47 A7OcMWnB
久しぶりにこの言葉を使おう

オマエモナー

429:名無しさん@ピンキー
07/02/21 14:27:00 HkTcl+kY
・各々のオマエモナーの言い方

ハルヒ「あんたもね」
キョン「お前もだろうが」
長門「……あなたも」
みくる「あ、あの、あなたもそうなんじゃあ…」
古泉「あなたもそうだと思われますが」
喜緑さん「人間如きが」

430:名無しさん@ピンキー
07/02/21 14:37:31 a9lpyDne
>>426
「自分が答えてほしいと思ったことを相手は答えた」と思ってくれていいよ。

431:名無しさん@ピンキー
07/02/21 14:49:31 yuX1KZ7f
>>429
最後の人は明らかに違うw

432:名無しさん@ピンキー
07/02/21 14:55:41 YN/TVoKe
>何度も書いてる人
荒れる、と思ったら例え誤解で叩かれてようとぐっと堪えるのが大人だと書いてみる。

433:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:17:31 3Q/ZFDg0
>>429
「無論君もだ」
「はんっ、お前もだよっ」
「そーいうキミもじゃないのかなっ!」
「あなたもね」
「あなたもだと思うのね、わたしは」
「るせぇ、てめーもだろ」
「でもキミもだと思うよ?」
「うふっ、そういうあなたもよ」
「わーい、モナ~」
「にゃあ」

敢えて誰か書かずに挑戦。

434:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:20:50 OKVasTwN
まあ俺もそれほど悪いとは思わなかったけどね。

ところで皆は詰まったときとかどんな風に気分転換してる?
いっそ寝るっていうのも手なんだけど、なかなかね。
寝て起きて急に閃いたこともあるんだが、大抵はネガティブな方向に行っちゃうんよ。


435:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:23:28 HkTcl+kY
>>433
会長(演技)かパンジーさん?
会長(素)?
鶴屋さん
朝倉
阪中
谷口
国木田
みくる(大)

シャミセン

かな?

436:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:25:50 hiY4jfGz
>「わーい、モナ~」
某イベントでみたモナーの着ぐるみを思い出した。
まだあんのかね……

437:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:26:09 6DXxB+N5
>>433
会長
部長?
鶴屋さん
朝倉さん
阪中
谷口
国木田
みくる(大)
キョモウト
シャミ

二人目が悩む……

>>435
パンジーさんの二人称は「あんた」

438:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:30:03 HkTcl+kY
>>437
あっそうか。となると会長の演技状態か?
2番目が誰だか・・・

439:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:36:29 jhpGoYSd
敢えて言わせて貰うと、キョンがみくるとハルヒのウンコ食べるSSを読みたい
でごわす。

440:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:37:33 jhpGoYSd
わかりにくいかもしれないので説明すると、キョンが食べるのは
ハルヒのウンコとみくるのウンコ
キョンとみくるが一緒にハルヒのウンコ食うわけではない
でごわす

441:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:53:02 3Q/ZFDg0
>>435 >>437
すまん、2番は純粋に間違えた。
「ふんっ、あんたもさ」
ってなるはずだよね、アイツなら。
脳内で変なのと混じってた。

442:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:54:18 a9lpyDne
>>439
みくるとハルヒそれぞれのくそまるものをキョンが食う話ってことね。
コーヒー飲みながら考えこんでしまった。

443:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:56:33 HkTcl+kY
>>441
つー事は、二番目がパンジーか

444:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:57:39 yuX1KZ7f
……あれ?森さんと新川さんは?

445:名無しさん@ピンキー
07/02/21 15:59:36 f0VqDaK0
>>439
長門にクイズでも出させれば?

「糞の味のカレー、カレー味の糞、あなたならどちらを食べる?」

回答した者に対しては、

「とりあえずサンプルを用意した。実際にデータを採取するのが一番かと思う。
 自ら食するのは難しいだろうから私が手伝う」 

とか言って肉体を情報制御下において金縛りにさせて
無理矢理喰わせるとか。

446:名無しさん@ピンキー
07/02/21 16:21:25 uVT/Usmg
会長(演技)
会長(素)
鶴屋さん
朝倉
阪中
谷口
国木田
みくる(大)

シャミセン

だと俺は踏んだ。

447:名無しさん@ピンキー
07/02/21 16:49:32 omu5BLN0
「そーいうキミもじゃないのかなっ!」
を宮野だと思ってしまったw

448:名無しさん@ピンキー
07/02/21 17:12:47 uX4Dmte/
>>440
出だしはこんなんでいいか。いや俺は書かないが。


「なんだそれは」

 いや、それが何かくらいは見りゃわかる代物なんだが。

 あまりに唐突な場所で、しかも見た目好青年が記念撮影のタイミングを待つ卒業旅行中の若者のような笑顔で側に佇むシュールな
光景だったもので、思わずツッコんでしまった。

「見てのとおり、『もし○ボックス』です」

 見てのとおりじゃねーよ。なんだよ『もしまるぼっくす』って。伏字をそのまま読んじゃいました的発想のネーミングだな。

「いろいろとまあ、大人の事情がかくかくしかじかでして」

 わかった。お前俺を怒らせたいんだな、そうなんだろ?

「滅相もない。ただ重大なミッションを我々の仲間が無事完遂してくれたことが純粋に嬉しいのです。それでついこんなことをあなたに
 話してしまっているのかもしれませんが」

 話の内容をつかめていないことを俺が荒ぶる鷹のポーズ(嘘)で伝えると、古泉はいつもの調子で事情を解説しだした。
 簡単にいうと、こいつらの敵性組織が知り合いの宇宙人的存在の好意を受けて調達してきたものを命がけで鹵獲したものらしい。
外見はとことん公衆電話BOX的だ。今時珍しいくらい。
 で、最終的に処分する前にこのドラッグストアの駐車場に仮置きしている最中なんだと。荷物番バイトを古泉が自ら買って出たらしい。

「最近、あちらのバイトがめっきり減ってしまい、個人的収入源が限られてしまっているものですから」
 ちなみに俺は買い物の帰りに声をかけられた。この店が家から近いんだ。つうかわざとここで待ち合わせしてるんじゃないか?
 俺のこの推察には直接答えず、
「我々『機関』と彼らとの緊張状態は、現時点においては力の均衡によって保たれた冷戦状態であるといってもよい状態です」
 聞いてもいないのに裏事情を語りだしやがった。まあいい。どっちにせよ巻き込まれるんなら話だけでも聞いておくか。

「で、その『もしまるぼっくす』が使われるといろいろやばかったってことか」
「その通りです。あの猫型ロボットのいる世界における『もし○ボックス』と同じ機能を有した、これは対人類妄想支援用非人類型端末なのですよ。
 不幸中の幸いなことに、彼らがこれを供与されたのはごく最近のようですが」
 わざとらしいことにかけては右に出る者のいない左大臣クラス(俺調べ)の苦笑を浮かべながら古泉は言った。
「ただし、たとえ使用されていたとしても我々にはそれを知覚することができない。場合によっては電話をした本人さえも。なぜならこれは世界の
 枠組みの外から環境を変数化させ再入力するという、いわば規格外の機能を有するモノだからです、」
 ふう、と溜め息を吐く。
「そして、使われなかったという保証はありません」

 なるほど……。納得してる俺もどうかしてるな。
 それで、異世界体験をつい最近もさせられてきた俺の反応を見てみたかったってわけだ。なかなか筋のいい余計な詮索だ。
 この世界はたしかに変化してるらしいぜ古泉。言っても信じないだろうがな。
 おかげで説明の付かない俺のこの欲求の出所がわかった気がする。

―そう。

 理屈のないこのデザイアが俺にイメージさせるものは、ハルヒのきばる姿だった。

449:名無しさん@ピンキー
07/02/21 17:34:01 dEInbxtB
ここで一行に入る文字数ってどれくらいなんだ。
それによって、今書いてるやつの改行どころが変わってくるな……

450:名無しさん@ピンキー
07/02/21 17:34:41 7YlbMpeL
アアアアアアアアああアアアアああアアああアアああアアああアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアアアアああアア

451:名無しさん@ピンキー
07/02/21 17:36:14 7YlbMpeL
とりあえず105くらいは書いたが、強制改行で64文字?

452:名無しさん@ピンキー
07/02/21 17:46:25 dEInbxtB
亜嗚嗚呼嗚呼嗚嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼亜嗚呼亞嗚呼亞嗚呼亞嗚亜嗚亜嗚亜嗚亜嗚亜嗚亜嗚亜嗚亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚呼亜嗚

453:名無しさん@ピンキー
07/02/21 17:48:02 dEInbxtB
荒らしみたくなってすまん。けっこう入るんだな。
これなら割と長い文でも大丈夫そうだ。

454:名無しさん@ピンキー
07/02/21 18:21:00 QR8n57tJ
最新刊のタイトルが「分裂」って本当?

455:名無しさん@ピンキー
07/02/21 18:25:14 T00C55aV
このスレ、レベル高過ぎだよね。クオリティだって激高。
最長のSSが原稿用紙換算で200枚近くとか、もう訳解らん。
でゆーか、それSSじゃないしね。短めの長編だしね。
いや悪口言ってるんじゃなくて、嬉しい悲鳴なんだけど。

456:名無しさん@ピンキー
07/02/21 18:30:32 MsVXePwV
書き手のレベルと読み手のプライドが高いのがこのスレだから

457:名無しさん@ピンキー
07/02/21 18:46:10 hZu/1j7H
プライドが高いのは良いことだと思うけど、408みたいなのは正直引く。

458:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:01:21 iKA4TfX1
そういえばここの最長のって何。

459:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:01:29 PRBfY9Ak
とりあえず投下されたものは、例えどんなネタでも必ず抜く


それが俺のプライド

460:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:02:17 f0VqDaK0
>>458
どれが面白いかってのは結構記憶に残りやすいが
どれが長いかってのは記憶に残りにくいからなぁ。

461:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:02:49 f0VqDaK0
>>459
少年オンザグラウンドゼロでも抜けるのか君はw

462:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:07:38 vwwoZqcJ
ハルヒの活発な描写で抜く。
長門の読書の描写で抜く。
みくるのお茶の描写で抜く。
鶴屋さんのおでこの描写で抜く。
朝倉のまゆげの描写で抜く。
喜緑さんの腹黒な描写で抜く。



463:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:20:03 q5I5NBA3
強者だな

464:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:27:05 jhpGoYSd
キョンのやれやれと古泉のさわやかスマイルと
ハルヒみくる長門のウンコでも抜く

465:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:28:44 3Q/ZFDg0
>>462
諸君、私は抜くのが好きだ。
諸君、私は抜くのが好きだ。
(以下略)

と大佐が語り出したのかと思ったw

466:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:28:48 hZu/1j7H
>>462
お前は、一人じゃない。

467:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:30:35 q5I5NBA3
そういえばハルヒとみくるのスカトロ系エロSSなら見たことあるぞ。長門はなかったが。
大学生活板にあったハルヒを虐げるスレで。基地外だが結構すごい書き手が書いてた

468:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:41:50 QuEKMO/i
投下させていただきます。
7~8レス予定

469:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:42:27 QuEKMO/i
「キョンをたずねて300m」

キョンが椅子から立ち上がる。
「やめろ!ハルヒ!」
あたしはみくるちゃんから目線を移動しキョンを睨む。
「何よ!あたしはSOS団の神聖不可侵の団長よ!あたしの命令は絶対なのよ!」
キョンはあたしとみくるちゃんの間に立って
「むちゃくちゃだ!少しは朝比奈さんの身にもなれっ」
両手を広げてみくるちゃんを庇う様にしている。
放課後のSOS団部室であたしは些細なことからキョンと口ゲンガを始めてしまった。あたしが用意した胸元が大きく開いたチャイナ服をみくるちゃんに着せようとしたらキョンに止められた。
確かにみくるちゃんは嫌がっているけど、何でキョンが入ってくるのよ。
「キョン、いいからそこをどきなさい!みくるちゃん、さあこれを着るのよ!」
「嫌ですぅ~っ!」
なっ、みくるちゃんったら、何どさくさに紛れてキョンの背中にしがみついてるのよ。キョンもキョンでみくるちゃんに笑いかけたりしちゃって。
「みくるちゃん、安心なさい。おっぱいの露出度は高いけど、乳首が見えることはないわ。見えそで見えないのが世の男共の注目を浴びることができるのよ!」
「そんなこといってもそのスリットだって腰まであるじゃないですかぁ~」
あら?それには気付かなかったわ。でもいいじゃない。見せパンでもはいておけばOKよ。
「嫌ですってばあ~っ」
みくるちゃんはキョンの制服を雑巾みたいにぎゅっと掴んで体が見えなくなるくらいキョンの後ろに隠れてしまった。
「もういいだろ?勘弁してやれって。」
またキョンが入ってきた。いつになく強い調子であたしに話しかけてくる。何よ、何なのよその非難するような目は。あたしが悪いっての?みくるちゃんのコスプレなんていつもしてることじゃ
ない。みくるちゃんに頼られたらみくるちゃんの味方するの?どうしてみくるちゃんにはそんなに優しいの?みくるちゃんだけじゃなくて有希にだってキョンはいつも気遣うような態度してる。
どうしてあたしにだけこんなに冷たく当たるのよっ!
「どきなさい、キョン!」
キョンの腕を掴んでみくるちゃんから引き剥がそうとした。けれどキョンは
「やめろって!」
大声を出してあたしの手を振り払った。男の子の力であたしはバランスを崩してしまい
「きゃっ!」
そのままどすん、と尻餅をついてしまった。顔を上げると口を両手で押さえたみくるちゃんと少し困ったような顔をしたキョンと目が合った。けど二人に見下ろされているような状況が悔しくて
すぐに俯いてしまった。
「す・・・すまんハルヒ」
キョンが謝ってきたけど、手を差し伸べてくる気配がない。

470:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:43:11 QuEKMO/i
「うるさい・・・」
ゆっくりと自力で立ち上がったあたしは俯いたままキョンと目を合わせることをせず
「なによっ!もう、あんたの顔なんか見たくない!死んじゃえっ!!」
キョンへの罵声が床にこだまして部室中に響く。キョンは何も言わず黙っていた。
「あたし、帰る!」
その沈黙が無言の抗議のような気がしてなおさら腹が立って、あたしは荷物を持って部室を飛び出した。廊下を走って下駄箱についても誰も追ってこない。ふん、そういうこと。そもそもみくる
ちゃんのあの嫌がり方だってキョンを篭絡させるための演技に決まってるわ。それに気付かないバカキョンなんて土下座して謝ってくるまで顔も見てやらないし口も利いてやらないから!
あたしはその日、家に帰っても怒りが収まらなかった。その怒りと同時に言いようのない不安のような不思議な感情も湧いてきてなかなか寝付けなかった。
翌日。
あたしは思い切り寝坊した。あたしが教室に着いたのは担任の岡部と同時だった。
席に着くとキョンの背中が目に入った。キョンはあたしが席に着いても振り向かない。HRも始まったししょうがないか。けどちょっと鉛筆で突付いてみようかな。いやここで甘い顔しちゃ駄目
よね。キョンから謝ってくるまで。謝ってくるまでよ。

「あれっ??」
気付いたら、お昼になっていた。そう、キョンはあたしに謝ってこなかった。謝ってこないし、一度もあたしに話し掛けてこない。一度もあたしと顔を合わせない。
「キョン?」
キョンがいない。いつもお昼は教室で谷口と国・・・何とかってやつとお弁当を食べているはずなのに。それなら誰か他の人にキョンがどこに行ったか聞いてみよう。
「あ・・・」
そうだ。あたしは普段からキョン以外のクラスメイトとほとんど喋ってない。向こうから話してくる時はキョンが間に入っているんだった。あたしは・・・キョンがいないとこのクラス
じゃ浮いた存在なんだ。
そう自覚した途端、怖いくらいの孤独感に襲われた。クラスの中には結構人がいて、それぞれの集まりでお弁当を食べている。でも誰もあたしに近寄ってこない。
何故キョンはあたしに話しかけてきてくれなかったの?
何故キョンは振り向いてくれなかったの?
昨日のあたしのあの言葉のせい?キョンが怒って、あたしに愛想尽かしちゃったの?どうしよう、そんなの嫌。
いろんな考えが頭に浮かんで気が狂いそうになったあたしは、次の瞬間教室を飛び出した。
キョンを捜すために。

471:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:43:54 QuEKMO/i
あたしは最初、廊下の水道に行った。けどキョンはいない。
「おわ、何だ?」
男子トイレに行っても、キョンはいなかった。用を足してる男子に悲鳴を上げられたけど、関係ないわ。そのあと学食に行っても購買に行っても、キョンの姿を発見できなかった。
「部室かしら・・・」
でも、有希とキョンが仲良くお弁当、なんて現場に遭遇したらどうしよう。あたしは渡り廊下の途中で立ち止まってしまった。あたしを避けて生徒が通り過ぎていく。・・・いい。いいわ。それ
でもいい。とにかく今はキョンに会いたいだけだから。
「あら有希、ひとり?」
部室に有希しかいなくてなんだかホッとした。有希は一人でお弁当を食べていた。この子ったら、クラスメイトとお弁当食べたりしないのかしら?
部室を一巡しているとき、有希が食べているお弁当に目が行った。どこかで見たことのあるお弁当箱。
「有希?!それ、キョンのお弁当じゃないの?」
お弁当を指差すあたしに有希は黙って頷いた。
「いつもパンやコンビニの食べ物ばかり食べていると体に良くないと、さっき彼が持って来た」
そう言って、また有希はキョンのお弁当をゆっくり食べ始めた。よく見たら、箸もキョンのもの。
「そ・・・そう」
なんだかいつもの有希のセリフみたい。あたしの手は震えていた。やっぱりキョンは有希に優しい。あたしには・・・。
「そ、それでさ、キョンどこに行ったか知らない?」
「・・・」
「ね、ねえ、有希?」
「・・・」
有希は答えず、黙々とキョンのお弁当を食べている。表情は変わらないけど、なんだかとても嬉しそうに見えた。・・・何?キョンに貰ったお弁当を食べてるところを邪魔しないでって意味なの?
部室から出たとき、あたしの心にひとつの感情が生まれていた。それはたぶん有希への羨望。特にキョンと言葉を交わさなくても体を心配してもらえていることへの。
あたしは泣きそうになった。

472:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:44:38 QuEKMO/i
「おやあーっ、そこを歩くはハルにゃんかいっ?」
その後もキョンを捜してあっちこっち歩いていたら、鶴屋さんに呼び止められた。あたしったら、いつの間にか二年生の階まで来ていたのね。
「鶴屋さんっ!」
あたしはそのまま鶴屋さんに抱きついた。
「うわっ?!ちょっとハルにゃん、あたしはまだお乳は出ないよっ?」
鶴屋さんは驚いたような声を発したけど、あたしを拒絶しなかった。
「・・・うっ、ううっ、ぐすっ・・・」
「ちょ、ハルにゃん?」
緊張の糸が切れたのか、鶴屋さんの胸の中であたしは泣き出してしまった。
「ギョンが・・・ギョンが・・・ぐすっ」
「キョンくんがどうしたのっ?」
「ギョンがいなくなっちゃったのっ!」
「ええっ?」
どこに行っちゃったのよ、キョン。
「ほらハルにゃんこれで涙を拭いて。落ち着いて、もう一度詳しく話してごらんっ」
あたしの頭を優しく撫でながら、鶴屋さんはハンカチを出してきた。ハンカチで涙を拭ってもらいながら、今朝からキョンが話しかけてきてくれないこと、お昼になったら急にキョンがいなくなっ
てもう20分も経つことを話した。
「20分??」
そう、20分も経つの。
「えーっと・・・」
どうしたの、鶴屋さん?あたしキョンを捜して何十キロ歩いたか解らないわ。
「何十キロって、校舎の中じゃあ、500mも歩いてないと思うけど・・・」
鶴屋さんは何故かキョトンとした顔をして、頬を人差し指で掻いていた。

473:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:45:21 QuEKMO/i
「キョン、ギョンぅ・・・」
また涙がポロポロ溢れてきた。このままキョンがいなくなったら、あたし・・・
「ほらほらハルにゃん、泣かない泣かない!キョンくんがいなくなった心当たりとかはないにょろ?」
ズシンと心が重くなった。
「それは・・・」
正直に、昨日キョンと口ゲンカして、ひどいことをキョンに口走ってしまったことを話した。
「うーん・・・」
鶴屋さんは目を瞑って腕を組み、何か考えているようだった。
「ハルにゃんはキョンくんのこと嫌いになったのかいっ?」
片目をぱちりと開けて鶴屋さんが口を開いた。
「嫌いって・・・どうなのかな、解らないわ・・・」
きっとキョンはあたしなんかより有希やみくるちゃんのほうが好きに決まってる。あたしなんか・・・
「ハルにゃんっ!」
今度は両目を開けてあたしの肩に手を置いてきた。
「ハルにゃんがキョンくんのこと嫌いだったらこんなに捜しまわらないっさ!」
そ・・・そう、かな。
「キョンくんだってハルにゃんの言葉気にしてないと思うよっ!」
そう、かな。
「ああんもうっ、ハルにゃん、もっと素直になりなさい!心の底から『キョンに逢いたい!』『キョンの顔を見たい!』『イチャイチャしたい!』って願うんだっ!」
鶴屋さん、イチャイチャって・・・
「そうすれば、世界は元に戻るよっ!」
世界・・・?そう、そうよね。キョンのいない世界なんてありえないもの。

474:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:46:05 QuEKMO/i
「解った、鶴屋さん。」
あたしの言葉に、鶴屋さんは白い歯を出して笑顔を見せてくれた。その笑顔で自信が湧いてきた。
鶴屋さんと別れ、一年五組の教室へ向かう。もうすぐ昼休みが終わる。きっとキョンは教室に戻っているはず。いや、絶対戻ってる。あたしは走った。
教室が見えてきた。廊下に見慣れた三人組の男子が歩いていた。谷口と、国・・・なんとかってやつと、あと一人、そうキョン。
「キョン!」
いつものように、あいつのあだ名を呼んだ。でもこっちに気付いてないみたいだった。もっと心の底から呼ばなきゃいけない。そうしないとキョンのいる世界が戻ってこない。
「キョーンッ!!!」
すると、キョンがあたしの方を向いた。あたしは走る速度を落とさず
「キョン、逢いたかったよぉっ!」
「のわっ?!」
そのままキョンに飛びついた。その勢いで二人とも倒れてしまった。あたしはキョンの上に乗っかっている格好になっている。キョンの胸に顔をうずめると、キョンの匂いや、体温や、心臓の鼓動が
聞こえてきた。

世界が戻ってきた。

「痛えなハルヒ。どうしたんだよ?」
キョンが上体を起こしながらあたしに話しかけてきた。
「キョン、あたしをほったらかして、どこに行ってたのよ・・・っ」
「どこっておまえ、保健室だけど?」

475:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:46:48 QuEKMO/i
キョンはあたしに今日の事を話し出した。朝食を食べてからお腹の具合が悪くなって、ずっと教室でじっとしていたこと。でもお昼になってついにごまかしきれなくなって保健室に行ったこと。
保健室に行く途中部室に寄っていつもコンビに弁当ばかりの有希に自分のお弁当をあげたこと。
「でもおかしいな、腹の具合が悪いからって事説明したんだが」
有希ったらキョンからお弁当貰えた事がよっぽど嬉しかったのね。
「それで、お腹の具合は良くなったの?」
「保健室で胃腸薬飲んだらピタリと治ったよ。何だったんだろうな、あの痛み。」
「じゃあ、今日あたしに話しかけてこなかったのは・・・」
「腹の具合と格闘してたからだ」
・・・なんだ。あたしの一人相撲だったってことね。
「あとはまあ、お前に話しかけづらかったってのもあるけどな。」
どうして?
「昨日お前を転ばせちゃっただろ。朝比奈さんに注意されちゃってさ。」
みくるちゃんが?
「古泉にも真顔で怒られたよ。」
古泉くん・・・
「長門は無言だったけどな。・・・ハルヒ、昨日はすまなー」
「謝らないで!」
キョンの制服をぎゅっと握った。
「謝らないでよ・・・。今日は、あたしがあんたに謝るんだから・・・」
「ハルヒ?おまえ・・・」
キョンの胸に顔をうずめているからキョンの表情は解らないけど、きっと東京湾でダイオウイカを釣り上げた漁師のような顔してるでしょうね。
「ごめんなさい、キョン。あたしわがままが過ぎたわ。昨日、ひどいこと言っちゃってごめんなさい。」
だからどこにも行かないで。もっと素直になるから。
「まったくお前の感情の移り変わりに季節は関係ないな。」
「昨日のお前の一言くらいでヘコんでたらSOS団団員その一なんて務まらないぞ。」
キョンの言葉に怒りはなかった。鶴屋さんの言ったとおりだったみたい。キョンはあたしを転ばせてしまったことを気にしていたのね。
「さて、ほんのちょびーっと素直になった団長様に、ひとつ提案があります」
何よ。急に緊張感のない声出しちゃって。しょうがないわね、言ってみなさい。聞くだけ聞いてやるから。
「たまには教室で昼メシ食べてください。」
「・・・」
「ハルヒ?」
あたしは返事ができなかった。キョンのいつものぶっきらぼうな声が子守唄みたいになって、いつのまにかキョンの胸の中で寝てしまったから。


終わり

476:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:47:25 QuEKMO/i
以上です。

477:名無しさん@ピンキー
07/02/21 19:54:05 EvcL4To2
これはかわいい

478:名無しさん@ピンキー
07/02/21 20:05:43 UGH3XZEb
これはかわいいな

479:名無しさん@ピンキー
07/02/21 20:06:52 yuX1KZ7f
しかしこの後キョンはどうすんだw

480:名無しさん@ピンキー
07/02/21 20:33:41 wyvCwkof
これはきた

481:名無しさん@ピンキー
07/02/21 20:33:52 HkTcl+kY
>>476
ハルヒかわええ。キョンバージョンが見たくなった。

482:名無しさん@ピンキー
07/02/21 20:34:25 2uxdgSYE
いいねえ、王道だな。そんな純粋なハルヒ物のSSを書けるのは羨ましい。
俺のシリーズ物なんて最初ハルヒ物だったのに今じゃ喜緑・パンジーVS長門・朝比奈っていうハルヒなんて題名しか出てない展開になってるorz
電波を発信してる思念体が悪いんだ!

結構楽しくもあるけど。

483:名無しさん@ピンキー
07/02/21 20:36:45 HkTcl+kY
>>482
>喜緑・パンジーVS長門・朝比奈

物凄く見て見たいんですが

484:名無しさん@ピンキー
07/02/21 20:42:32 VO7dSPZF
お姫様だっこで保健室に連れていって……ゴクリ


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