07/02/15 05:37:00 9I1ITuNe
続き
帰宅し、直に自分の部屋に入る。
制服から着替え、ベッドに寝そべる。
そして、今日1日の女さんについて考える。
”今日の女さん、可愛かったな…。”
凛とした知的な表情… ちょっとした可愛らしい仕草…
そして、狂気など微塵も感じさせないあの笑顔…
”女さん………”
彼女は、間違えなく『女さん』だった…。
但し、彼女は、いつも自分に付き纏っていた『女さん』ではなく、
出会ったばかりの頃の『女さん』…だった。
彼女は、学年が替わった時にこの学校に転入してきた。
そして、同じクラスになった。
彼女は美人で、人当たりもよく、成績優秀、スポーツ万能……
まさしく才色兼備だった。
故に、男女ともに人気があった。
………彼女が自分に告白する、それまでの数週間は…。
男女ともに人気があった彼女…
自分もまた、そんな彼女に恋心を抱く男達の中の1人だった…。
”そう…、俺、女さんのことが…『好き』…だったんだ。”