07/03/23 11:08:39 O011VcMR
「そういうオタクネタは止めなさいってさっきも言ったよ―」
ね、と言いたかっただろう美代は綺麗に―素っ飛ばされた。
「っ…よかったです、護君…」
声と瞳を震わせながら其の少女、椿は感涙の言葉を思い人に告げていた。
いい場面だな。オジサン感動するよ、ドラマみたいで。そこにずっこけた美代が居なければな。
護の目は明らかにヘルプミイと語っていたが俺には英語は理解できない。
去らば友よ、また会う日まで。
「大丈夫か…美代?…ってあからさまにガッカリすんな」
一瞬、嬉しそうな顔をしたが俺と分かってか怪訝な顔になりやがった。
この手を離してもう一度、危機的状況に対処する練習でもさせてやろうか?
…下手したら殺されるな、うん。
そんな葛藤を抱いていると美代は勢いよく飛び起きて椿に捲くし立てた。
…当然だよな。でもな、落とし穴に自ら飛び込むのはどうかと思うよ?うん。
「ねぇ…、もしかして椿さんには私の姿って見えないのかな?」
明らかに不服だぞ私、的な態度で美代は話しかける。
しかし、椿はチラリと一見したかと思うと、いつもの凛としたお嬢様スマイルで答えた。
「おはようございます…えっと、美代…さん?」
彼女は天然なのか明らかに『Who is this』的な感じだ。
駄目だよ。それじゃ、FireにOilだよ。
ここまで。遅いですが頑張ります。