【GS美神】椎名総合百貨店5階【絶対可憐チルドレン】at EROPARO
【GS美神】椎名総合百貨店5階【絶対可憐チルドレン】 - 暇つぶし2ch527:雪之丞×小竜姫@506
07/07/21 00:44:00 ZkmsQYfe

しばらくの間無言で抱き合い、激しい呼吸がようやく落ち着きを取り戻した頃、
雪之丞は上半身を僅かに起こし、小竜姫を覗き込む。
「…小竜姫……」
呼びかけると、重い目蓋を薄っすらと開けて、雪之丞と視線を合わせる。
未だ恍惚の表情を浮かべ、瞳は今にも涙が溢れそうな程に潤んでいる。
そんな小竜姫の姿は酷く妖艶で、淫らで、美しくて。
「雪之丞…さん……」
「…大丈夫か…?」
雪之丞の問いに、こくん、と頷きながら。
しかし、小竜姫はどこか不安げで、物憂げで。目線を下へと逸らし、そのまま黙り込んだ。
何事かを考え込んでいるようにも見えて、どこか不自然さを感じる。
そんな小竜姫の態度に、全く余裕を欠いていた己の行為に、何か問題でもあったかと不安になる。
「…どうした、どっか痛いとこでも…」
「―違う、…んです……」
雪之丞の言葉を遮り、小竜姫からようやく出たのは否定の意。
重々しささえも感じさせる小竜姫の言葉に、雪之丞は戸惑いの色を浮かべた。
「…じゃぁ…何なんだよ?」
「…、雪之丞さん……私……その……」
「何だ?」
訝しげに言う雪之丞に、小竜姫は何かを言い惑っているように、息を詰めた。
言葉に出そうと口を開くが、それは決して音にならず、また口を噤んで目を伏せる。
「…何だよ、はっきり言えよ。言わなきゃわかんねぇだろうが」
少し苛ついたように雪之丞が次の言葉を催促するが、小竜姫の次の言葉は
雪之丞を更に戸惑わせた。
「―……ごめんなさい……やっぱり…いいんです……大した事じゃ…ないですし……」
「はぁ?何言ってんだよ、気になるだろうが!いいから言えよ。」
そんな雪之丞の言葉に、小竜姫は恥じらうように目を背けた後―。
「その……実は……―」
雪之丞の耳元へ躊躇いがちに唇を寄せて―小さく、しかしはっきりと答えた。
「―…マジ…かよ…!?」
雪之丞の背が、一気に凍りつく。
絶句した雪之丞に、小竜姫は申し訳なさそうに、泣きそうな声で。
「……ごめんなさい……!」
そう、呟いた。
聞かない方がよかったのかもしれない。
否、それよりもやはり自分ではこの役目に相応しくなかったのだと、後悔した。
頭の中を、小竜姫の言葉が幾度と無く反復する。
約三日間、こんな状態が続くのだ―と。
「―っ………!」
「―!?うぁ…っ!」
ようやく落ち着いていたはずの小竜姫の胎内が、未だ繋がったままだった雪之丞に
再び熱を与えようとするかのように、収縮を始めたのだ。
「はっ……っ…―」
熱く甘い吐息を漏らし始める小竜姫に、雪之丞はごくりと生唾を飲み込んだ。
…大丈夫なのか、俺。生きて帰れるのか、俺。
嫌な汗がたらたらと全身に流れるのを感じ、にも関わらず己の意志とは無関係に
再び熱を帯び始める自身に対し、自嘲気味に引き攣った笑みを浮かべた。


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