07/01/26 01:38:46 ABXgnv/D
痛む頭を振って、あちこちがおかしい気がする身体を起こす。
「もうすぐ夜明けだぞ」
アニエスさんの無慈悲な声。
昨夜の事を思いだ……そうとした瞬間。
ガチャリと、重たい音と共に銃口が俺のほうを向く。
「夢だ、忘れろ」
……そういうことらしい。
まだ眠るアンを少し見つめてから、アニエスさんに押されるようにして、部屋を後にする。
牢に戻ると、出かけたときとまったく変わらない状態で、皆いまだに眠っていた。
一息ついて定位置……ルイズの隣に潜り込む。
ルイズのふらふら揺れる頭に肩を貸す。
ずっと揺れていた頭がやっと落ち着いて、深い息を吐いたルイズがボソリと呟いた。
「あの女の匂いがする」
寝言だよな?
寝言に間違いは無いと思うんだが……
怖すぎですよ、マイ・マスター
ルイズが今からどんな夢を見るのか、想像するだに恐ろしい。
部屋を出る前とは違う意味で悶々と眠れないまま、時間ばかりが過ぎていった。
それにしても……もし、あの時別の行動をしていたら、どうなったんだろう?
>>37へ?