07/01/29 01:43:38 /4Nyh+We
ながながと……一応終わりです。
あー、ソコの人時期計算しない。
ちょっと微妙ってか……アレですけど、サイトの子です。
……この展開で、黒髪以外生まれたら(あ、テファ似でもいいのか)ティファニア壊れちゃうからっ
黒いこと考えないでっ
原作からずれすぎない範囲で……不幸な人も少なめに……と、目指したんですがいかがでしょうか。
冒頭みたいな黒のまま真っ黒なエンドはちょっとお互い辛いかなと思って……
ダメ?
ともあれ、お付き合いいただき感謝
土日はのんびりしすぎてて、平日の方がお話書けますね。
……とゆうか、10時間眠れるのって休みの日だけなんです。
>>87 205さん 自分もここ何でもかけて好きです。
ただ自分は……質より量な人なのですけどね……手っ取り早くどばーっとレベルアップする方法はないものでしょうか……
自分なんかエロもギャグも話も文章も自信ないですよ……
保管庫は楽なのでお気になさらず……最近更新が数日置きですが……
訂正など有りましたら、掲示板でも結構ですのでご一報を、
ではっ
117:名無しさん@ピンキー
07/01/29 01:58:13 blLxMunV
>>116
GJ!
お疲れ様でした
テファの気持ちの表現とかがいい感じで、面白かったです
>>115の人と同じで続きが気になりますが、次は新シリーズですか?
期待して待ってます
118:名無しさん@ピンキー
07/01/29 02:14:51 pjlfvlTB
>>116
無理な事を言ってるのはわかる。だが、続きがみたいのだ!!!
5年後とかみたいな感じでトリステインで平和に暮らすテファがみたい
・・・・そもそも一夫多妻制はだめなのか?そうするとルイズが暴れるか?
119:名無しさん@ピンキー
07/01/29 17:24:52 vGFZIskI
>>106
「節分」イベントネタGJ! シエシエ… テラ策士w
才人自身が教えたことにすれば、戦後生まれのイベント(バレンタインにチョコ、とか)もありだよな…
ワザとエロ方向に嘘を交えて教えたり……
> そんなもんを撒き散らすな。
まったくだw
>>116
「第一部」完、乙&GJ!
願望はともかくw 原作と整合性を維持しつつも、テファにとって救いのあるラストで良かった。
…子供は黒髪と金髪の双子あたりでお願いしますw
120:名無しさん@ピンキー
07/01/29 22:58:20 YAbGbr7L
金髪と黒髪の双子…なんかDQ5を思い出した。
アッチは金髪か青髪だが。
>>116GJ!お疲れ様です。
一応ハッピーエンドってことでいいよね?
番外編みたいので全然構いませんから数年後の世界を書いてくれると嬉しいです。
121:261のひと
07/01/30 01:28:33 cJYHbtWw
つ、続き……続きですか……
ちょっとがんばってみる。
122:1/10
07/01/30 01:29:05 cJYHbtWw
「おとうさん、貴方は堕落しました」
は? いきなりこんな事を言われて、納得する奴は滅多に居ないだろう。
ましてや、俺が堕落?
今ハルケギニアが平和なのは、俺の努力がその一端を担っている。
胸を張って宣言してもよかった。
シエスタがもうすぐ一人目の子を産むし、少し遅れてルイズも……
姫さまとだって続いてるし、数ヶ月に一度外交名目でガリアに出かけるが、
仕事なんかしたことねーし。
それでもトリステインでは英雄扱いだ。他の国に行ってもかなり我侭がきく。
我が世の春!! そんな状態だった。
「で、君は誰だ?」
そんな俺の事をおとうさまと……心当たりが無い訳じゃないけど、育ちすぎ。
日本なら、幼稚園児か小学生か、そんな年頃の男の子だった。
親に抱かれる年頃ならば、『ルイズとシエスタには内密にィィィ』と、土下座の一つも辞さないが。
「わかりませんか?」
妙に自信満々な男の子……黒い髪、黒い目……それだ……けで?
よーくみると結構俺に似ていた。
俺より各パーツの出来が遥かに良いが、小さな頃の俺の面影が確かにある。
写真の無いこの世界で、子供の頃の俺を知るのは俺だけ……
その俺が……似てるって判断できる、この子は……
「僕の母はティファニアですよ、サイトおとうさん」
にっこり笑う笑顔に、テファの印象が重なる。
「え? でも……テファと分かれたのが……」
しかも、テファとは肉体関係は無い……あの頃の俺は禁欲的だったなぁ
あの直後位から、妙に我慢が出来なくなって、手を出しまくった結果……
戦争よりやばい数々の修羅場をくぐって……俺、よく生きてるなぁ……
物思いにふける俺を、しばらく眺めていた男の子が洒落にならないことを言い出した。
「母は、記憶を消せるのをご存知でしょう?」
……まあ……ご存知ですよ……っまさか!
「貴方がルイズさんの側に居るべきだと、母は判断したそうです」
「ちょっ、ちょっと待て、じゃ……俺……」
「命の恩人に手を出した挙句、捨てて逃げた卑怯者ですね、おとうさん」
マジでへこむ。
テファの事は大切な思い出だ。
美しい森の奥で、ひとり静かに暮らす妖精の美少女。俺だけが知っているその存在。
思い出すたびに胸が温かくなる彼女の事を、まさか自分で汚していたなんて。
「……母は一人でたまに泣いていました……はっきり言って僕は貴方を許せません」
静かな宣告に、死ぬほどの後悔が俺を襲う。
綺麗な姿勢、歳とは不相応な言動、今は冷たいとはいえ、優しそうな顔立ち。
出来たお子さんだった。どこに出しても恥ずかしくない美少年だった。
……いや、多少とはいえ自分に似ているのを誉めるのは面映いけど。
テファは一人でこの子を育てたんだと思うと、誇らしくて……悔しかった。
俺にも……何かさせて欲しかった。
テファは俺の事を気遣ってくれたのだろうし、実際、子供が居ても構う暇が無いくらい激動の数年間だった。
シエスタやルイズと子供が出来た頃、やっと各国の情勢が落ち着き始めていた。
「母はずっと待っていたんですよ?」
利発そうな少年は、俺を弾劾する手を休める事は無かった。
123:2/10
07/01/30 01:29:39 cJYHbtWw
「貴方をずっと待っていたのに、ここ数ヶ月は諸国も安定したのに……貴方は来なかった」
……シエスタとルイズの妊娠も、言い訳にはならない。
『またな』って言ったのは俺だ。
「……すまない」
この子も……少しは俺に会うのを楽しみにしていてくれたのだろうか?
怒りも悲しみも無く、訥々と語る姿からは、何も読み取れないけれど。
「今から……タルブに立つよ」
シエスタとルイズに、何て言い訳しよう。
多分、本気で起こられるだろう。
大騒ぎするほど遠い場所ではないとはいえ、出産に立ち会えないかもしれないからだ。
「無駄です」
どうやって説得するか、どうゆう手段で行くか、そんなことを考えていた俺を、少年は突き放す。
「なっ、なんでっ?」
嫌な予感がした。
そうだ、この子なんでこんな所に居るんだ?
「テ、テファはっ? テファに何か有ったのかっ?」
……怖い。
全身からいやな汗が出て、震えが止まらない。
こんな歳の子が、一人で片親を訪ねる理由なんて……
「タルブには……もう……居ません」
全身の力が抜けて、その場に崩れ落ちる。
地面を見つめる俺に向かって、少年の声が響く。
「貴方が危ない事をするたびに……その噂を聞くたびに、母はそうなっていました。
ラ・ヴァリエールの所から単身令嬢を攫ったり、一人で砂漠を横断したり、
騎士隊一つだけでガリアに特攻したり……そんなたびに母は泣いていました」
……ごめん、テファ……ごめんなさい。
地面にポツポツと、黒い痕が出来る……どんどん増えていく、俺の涙の痕。
「何度も言うが、僕は貴方を許せない、それでも……母は貴方が好きなんだ……
僕がここに来たのはね、おとうさん。名前を貰いに来たんだ」
「……なま……え?」
泣き崩れる俺に、少しは心を許してくれたのだろうか?
細いが、しっかりとした手で、俺を助け起こしてくれる。
……嬉しかった。……こんな些細なことがこんなに嬉しいのなら……
もっと親孝行しておくんだった……
呆然と後悔を続ける俺に、テファと同じ優しさを持つ瞳が語りかける。
「母は僕が育つところをおとうさんに見てもらえないから……そう言って、いつもこう言っていました。
いつか、おとうさんに会ったら、子供と認めてもらえなくても良いから、一生一緒に居られるように、名前を貰いましょうね。
いつも……そう言っていました」
テファは……優しい。
俺が、何も出来なかったって、後悔することも分かってたんだ……
「テファに……会いたいな」
「……来なかった癖に」
確かに……後悔なんて……何の役にも立たない。
「一言……謝りたかったな……」
少年が何も言い返さなかったから……
静寂が辺りを包み込む。
お互いに、何も言えずぼんやりと道行く人を見ていると、少年がぽつりと言った。
「なら、どうぞ……」
少年の指し示す先には……、テファが居た。
124:3/10
07/01/30 01:30:14 cJYHbtWw
「テファァァァッァ、テファッ、テファッ、テファァァァ」
「っっ、きゃぁあっ、サイト? どうしたの?」
数年前からまったく姿の変わらない……いや、姿かたちは同じだが、前よりもまとう空気が優しく……強かった。
「ごめんっ……ごめんっ、テファ……またなって……言ったのに」
「いいのよ、サイト。忙しかったのよね? タルブまで噂が流れてきてたよ」
柔らかく笑うテファが、潰れそうなくらい強く抱きしめる。
テファも俺を放さなかった。
「両親の仲が良くて、僕も安心ですね」
……こっ、この根性悪がっ、どこの誰に似やがったぁぁぁ、俺でもテファでも無いぞっ絶対!!
ふつふつと沸き立つ怒りを抑えていると、テファが慌てて謝っていた。
「ご、ごめんなさいっ……あのっ……あのねっ、この子……ね、その……」
切り出し辛そうな、テファに助け舟を出す。
「「知ってる」」
……二人そろって。
綺麗にハモった声に、お互い苦笑する。
「因みに、嘘は一つもついてません。名前、よろしくお願いしますね?」
「……ぜーーったい、変なのつけてやる」
「おとうさんが付けて下さるのなら、それで結構ですよ」
俺の大人気ない宣告にもまったくめげずに、さらりと言い返された。
……か、可愛くねぇ。
何も言えずにガルガル吠えてる俺を置いたまま、
少年はテファに駆け寄って報告を始めた。
「ごめんなさい、おかあさん。薬が効きすぎたみたいです」
「ダメよ? 悪い子っ。めっ!」
怒られる方も、怒る方も、相手を大事にしているのが分かって、微笑ましかった。
一生懸命に一つも嘘を吐いていない事を説明していたけれど、テファは笑いながらもきちんと怒るべき事は怒っていた。
……疎外感。俺、おとうさんなのに。
「おとうさんっ!!」
「はいっ!!」
テファとの話が終わったのか、俺の所に来て話かけてくれる。
「ご自宅伺ってよろしいですか? 僕は数時間してから参りますので、母と積もる話でも……」
……こいつどんな環境で育ったんだろう?
「……こっから見えてる、ほら、あの屋敷……あと……これ、小遣い」
「うわぁ、ありがとうございます。街っていろいろ有ったから、楽しみです。すこし見物してきますね」
……元気な子だ……頭も良いし。
「さすがテファの子だな」
「……サイトの子だもん、恥ずかしくないように……って」
顔が赤くなっているのが自分でも分かった。
……この時間なら、ルイズもシエスタも居ないよな……
テファと腕を組んで自宅に向かう。
……もう少し、時間がゆっくりと流れればいいのにな。二人ともそんなことを考えながら。
125:4/10
07/01/30 01:30:48 cJYHbtWw
「手間の掛かる、両親です」
ワルドおじさんや、フーケねえさん(おばさんと呼ぶと、ゴーレム詰め数時間……あれは辛い)みたいに、いつも一緒に居れば良いのに。
「出来るだけ二人っきりにしてあげれば良いんですよね?」
出かける前に、二人に厳重に言い渡された。おとうさんに会うのがどれだけ嬉しくても、夫婦の邪魔しちゃいけないって。
さっきのお話も、フーケねえさんが筋書きを考えてくれた。嘘は一つも無いところが怖い。
「僕、もうそんなに子供じゃ有りません」
手の掛かる大人が、周りに沢山居ますから、いつまでも子供では居られないのです。
おとうさんに貰った……金貨? うわぁ……こんなにお小遣いもらったの初めてだ……
は……使いません。村でコツコツ貯めたお小遣いで、皆へのお土産を探します……
「高い……」
おかしいです、これはどう考えても陰謀です!!
こんなの、僕、自分で作れます。原価だって見当付きます。なんでこんな値段なんですかっ。
……うぅ……怒っても仕方ありません。
お土産……困ったなぁ……おとうさんに貰ったの使えば良いんですが……
「これは……記念に置いておくつもりですし」
次に会えるのがいつか分からないですから、貰ったものは全部取っておきたいです。
「……困りましたね」
道の真ん中で唸っていると、優しいおねえさんが声を掛けてくれました。
「どうしたの僕?」
僕と同じ黒い髪をした……妊婦さん。
「うわぁ……お子さん産まれるのですか?」
村に子供は多いけれど、子供ばかりなので、妊婦さんを見るのは初めてです。
「えぇ、坊やみたいな賢い子が産まれると嬉しいですね」
「? 僕、賢くないですよ」
お土産もちゃんと買えないのに賢いとか自分で言ってると、ワルドおじさんにお空の彼方まで飛ばされます。
「何か有ったの?」
あぁ、いけません、おねえさんに気を使わせてしまいました。
ここは理由だけ言って退散しましょう。
「実は……で……」
「……わかりました、わたしが何とかしましょう!!」
……えと……どういう事でしょう?
126:5/10
07/01/30 01:31:23 cJYHbtWw
僕は今後女の人には逆らいません。
フーケおねえさんや、おかあさんが特殊なのだと思っていました。
「ほら、こーんなに安く買えましたよ」
このシエスタおねえさんも、凄いです。
全然足りないと思っていたお金が、余りました。
思ったよりも、ずっと沢山買えましたし。
どーやったのか、横で見てたのに分かりません。
店の人が泣き出しても、値段交渉を止めない様は非常に勉強になりました。
「えへへ、満足です。ね、もうちょっと付き合いませんか?」
この人には逆らえません。
それにお土産も買えましたし、
今から僕は時間つぶししないといけません。渡りに船です。
「はい、どこえなりとお供します」
「うん、そこの喫茶店でルイズと待ち合わせなの」
……き、聞き覚えのある名前ですけど、きっと街では珍しくない名前なのでしょう。
「ルイズ……さん、ですか?」
「ほら、そこの美人」
まだ少し向こうですが、オープンカフェに桃色の髪の人が座っていました。
道行く男の人が必ず一瞬立ち止まるほどの美貌。
おかあさん以外では始めてみました。
「ルイズ~」
「遅いわ、シエスタ……って、もう産んだ訳?」
「まだ入ってるわよ、ほらほら見て、そ~~っくり、ナンパしちゃった」
えと……なんだか嫌な予感がするのですが?
「うわ……こんなに大きくなかったら、どこで浮気したのか問い詰めるところね」
「まったくですねー」
凄く仲の良い二人です。姉妹でしょうか?
「あ、そういえば君、名前は?」
「……シエスタ……あんた……」
幼児誘拐は犯罪よ? ルイズおねえさんの目が語っていましたが……まぁ自己紹介をしましょう。
「えっと、名前はまだ有りません」
まぁ、こうなるのですが。
因みにおかあさんが呼ぶ通称は有るのですが、秘密。
……もうすぐ僕にも名前が出来ると思うと、楽しみです。
「「は?」」
最初はいつも皆さん驚かれます。
説明も慣れたものです、物心ついたときから繰り返してますから。
「父は僕が産まれたこと知らなくって、母は父から名前を貰うまでは我慢しなさいって」
二人とも目を丸くして驚いてます……そんなに変でしょうか?
悪いことを聞いたのかしら? ルイズおねえさんが申し訳無さそうに尋ねてこられました。
「えっと……困らないの?」
「はい、それに……今日までですから」
「今日まで?」
「はい、この街にはおとうさんに会いに来たんです」
二人ともほっとした様に笑ってくれました。
いい人たちですね。
「そう……ね、名前くらいは付けさせてあげた方が良いのかもね」
「そうですね」
あれ?
「ルイズおねえさんも?」
よく見ると、お腹が少し……
「ええ、……シエスタにちょっと負けたけどね」
「うふふふ、わたしの方が先に愛情が奥に届いたんです」
「そんなこと無いわよっ」
「ありますー」
何だかよく分かりませんが、とても重要なことなのでしょう。
真面目に張り合っている女性の間に入ると死ねるのは、何度も経験してますので静観しましょう。
127:6/10
07/01/30 01:32:03 cJYHbtWw
しばらく眺めていると、口論は終了しました。
引き分けの模様です。
「あー、ごめんなさい。誘ったのに、無視して話しちゃって」
「いえ、結構ですよ、おとうさんとおかあさんを二人きりにしてあげたいので、僕は時間潰し中ですので」
「へー、どんな二人なの?」
「おかあさんは美人です。ルイズおねえさんに負けません」
「まぁ」
笑われてしまいました。お世辞ではないのですが。
「胸だって立派です。シエスタおねえさんより大きいです」
……どうして、二人そろって笑い転げるんでしょうか?
「「ティファニアを思い出すわねー」」
あれ?
「おかあさん、ご存知なのですか?」
そういった途端、二人とも凍り付いてしまいました。
……な、何かまずいことを言ったのでしょうか?
「……おとうさんの名前を言ってごらん?」
「サイト……です」
おかーさん、おかーさん、まおーがでーたーよー
……なんでしょう?
なんだか凄い迫力です。
「「で? 二人は今どこなのかな? かな??」」
い、いけません、なんだか本当なことを言ってはいけない気がします。
……うん、ごめんなさい。おかあさん。
僕は今から嘘を吐きます。
「あそこの森でデート中です」
「「あっちかーーーー」」
えと……妊婦さんは安静に……
というか、通行人の人たちを跳ね飛ばしたらご迷惑ですよー。
……行ってしまいました。
あ……困りました。
「お客様」
……ですよね。
「えと……おいくらでしょうか?」
……良いんです、僕はもう子供じゃありません。
女の人とお茶したら、男が出すべきなのです……
……ごめんなさい、おとうさん。使います……
あと、なんだか色々ごめんなさい。面倒なことになったかもしれません。
いろいろ心でお詫びしながら、泣く泣くお小遣いを使う羽目になってしまいました。
128:7/10
07/01/30 01:32:34 cJYHbtWw
「おとうさんに知らせに行くべきでしょうか? まだ二人きりにしておくべきでしょうか?」
とぅびー おあ のっと とぅびー です。
「困りました」
街に来てから困りっぱなしです。
村の人たちが都会は怖いといっていたのは、こういう事なのですね。
考えながら道をとぼとぼ歩いていると、壁にぶつかりました。
あれ? 道の真ん中で壁ですか?
「あ、すまない。大丈夫か?」
「あ、平気です。すいませんでした」
壁だと思ったのは大きな人でした。
慌てて立ち上がって、ぴょこんとお辞儀をします。
「失礼しました、騎士様」
そうです、近衛の立派な制服を纏われてます。
横に大きい騎士様と、妙にキラキラした騎士様でした。
「おや……君は僕の親友にそっくりだね」
キラキラした騎士様が、ひょいっと僕を抱き上げました。
細く見えるのに力持ちなのでしょうか。
「見てください、へ、……あー失礼、アン様」
フードで顔を隠した女の人の前に連れて行かれました。
わぁ! びっくりです。
この人もおかあさん並です。
おかあさんは世界一美人だと思うので、
街って凄いです。世界一の美人が沢山です。
「あら……本当……わたくしもこんな子供が欲しいですね」
ころころ笑うおねえさんを、二人の騎士様がギョッとした顔で見つめています。
「貴方、お名前は?」
あれ?またこのパターンなのでしょうか?
「まだ有りません」
説明が終わった時、僕はもう二度と街に来ないことを心に誓いました。
129:8/10
07/01/30 01:33:09 cJYHbtWw
腕の中でテファが眠っている。
「いてててて」
もう歳だろうか? あちこちが痛い……てーか。
「やりすぎたなぁ」
部屋の中は、俺の匂いが立ち込めている。
アルビオンからの旅で相当疲れていた筈なのに、俺が求めれば求めるだけテファは答えてくれた。
「さーて、どうするかな」
ルイズとシエスタは怖いが……テファもあの子も手放す気は無かった。
両方可愛すぎるっ!!
記憶が消されているらしいが、テファの身体を俺は確かに知っていた。
何度も思い描いた夢の身体。
記憶は消えても、身体はしっかりと覚えていたようだ……しかも……
「エルフって……老化しないのか?」
そう、むっちゃ若い。同じ位の歳のはずだけど、年下の愛人ができた気分だった。
もうこれは手放せません。
「さーて、どう誤魔化すかな……」
ルイズはともかく、シエスタは鋭いからなぁ……
「なにを誤魔化すんだ?」
ぞわっと、総毛立つ。やっば、こんな所見られたらっっ
「って……ギーシュかよ」
「かよとは、ご挨拶だね、サイト……しかし……いい趣味だ」
眠るテファを覗き込みながら、続けた。
「エルフとはねぇ……たまにはって事か?」
馬鹿にするような響きを感じて、数年来の親友と言えども黙っては居られない。
「エルフだと悪いのか?」
「いやっ、違うぞっ! サイト」
俺の本気を感じ取ったギーシュが距離を取る。
「聞けっ、サイト!!」
「いーや、聞かないね、ギーシュ、テファは今まで抱いた中で最高の女だ! 馬鹿にするのならっ」
睨みながらの俺の言葉に、ギーシュはその場で頭を抱えた。
「……バカヤロウ」
は?
静々と、もう一人部屋に入ってくる人が居た。
「……最高……ですか?」
……へ?
「へいかぁぁぁぁぁぁ」
や、ヤバいっ、ギーシュは気を使ってくれてたんだ……
あそこは姫さまに気に入られるように、ギーシュに乗っとけばよかったんだぁぁぁ
「すうすう」
テファは熟睡してるし。
「最高……なんですねぇ」
130:9/10
07/01/30 01:34:08 cJYHbtWw
ガクブルしながら、アンの……陛下の言葉を待つ。
「……わたくしと比べても最高なんですものね……なにしろ、最も高いんですものね?」
こ、こわっ……だらだらと冷や汗が……よし!
「いやいや、姫さまには適いませんよ、高貴な女性の頂点、女王さまバンザーイ。
高貴な女性サイコー!!」
あれ? ギーシュが何か慌ててる。
ほうほう、人文字か。
『お』『ろ』『か』『も』『の』
何のことだ?」
「そうですかー凄いですねー、わたしみたいな街娘では太刀打ちできませんねー」
……シエスタ?
カツーン、カツーンとまた一人部屋に踏み込んでくる。
……あぁ……死んだなぁ……
いやっ、まだだっ、まだ終わらんよっ!!
「おっぱいっ、おっぱい、最高。アンやシエスタサイズがさいっこー」
……あれ?
ギーシュが、縄を輪にして……天井からぶら下げている。
……マ サ カ
「……そ、よーく分かったわ、サイト。あなたの事がね」
……ルイズ……
愛しい三人の女性がにこやかに俺の側に立つ……
こ、こえぇぇぇよぉ。
凍りつく空気を無視して、もう一人の親友がのそのそ部屋に入って来た。
睨み付ける三人も、すがる様な俺の目も無視して、ベットサイドまで歩み寄る。
全員の注目の集まる中、いきなり布団を捲ったマリコルヌが絶叫した。
「乳 革 命 キタ―――」
「って、てめぇぇぇぇ、見るんじゃねぇぇぇ、こりゃ俺のだぁぁぁ」
ニヤリと笑うマリコルヌ。
げ。
前後のことも考えずに入れた突っ込みに、三人とも反応した。
テファは俺のもの宣言に……
「「「しんじゃえ♪」」」
容赦の無い攻撃が雨のように降り続いた。
131:10/10
07/01/30 01:37:06 cJYHbtWw
サイトがタルブに来てくれるらしい。
それは嬉しいけど……
「どうして、そんなにぼろぼろなの?」
朝起きたら、サイトが死に掛けてた。
「ど、どうしても……」
ほとぼりがーほとぼりがー、って唸ってる。
何だかよく分からないけれど……嬉しいな。
これからはたまに来てくれるのかな? サイトが居てくれると嬉しいから……
うん、決めた。また来てくれる気に成る様に。
「ねぇ、サイト。うーんと優しくしてあげるね」
し、死ぬかと……いや、ルーンが消えてもおかしくなかった。
テファも居るし、タルブにしばらく避難する事にした。
……しかし……身体中怪我だらけで……テファといちゃいちゃ出来ないのが辛い。
身体が治ったら……げへへへへ寝かさないぜぇテファ。
そんな俺の心が通じたのか、テファがそっと耳元で囁いてくれる。
「うーんと優しくしてあげるね」
マ、マジっすか……
よ、夜が楽しみだ。
おとーさんの怪我は僕のせいなのでしょうか?
なんだかそんな気がして仕方ありません。
素直にごめんなさいと言いたいのですが……
言いにくいです。
「おとーさん」
今はまだ名前の無い少年が、サイトに話しかける。
「僕はもうすぐ6歳です、今までのお誕生日プレゼントを下さい」
虚を付かれた様子のサイトだったが、我って頷いた。まだまだ子供だなと。
「1歳の誕生日プレゼントに名前を下さい」
彼がずっと欲しかったもの。
「2歳の誕生日プレゼントは妹が良いです」
サイトとテファが二人そろって真っ赤に成った。
「3歳の誕生日プレゼントには約束を……おかあさんを泣かさないで下さい」
サイトが頷くまで、彼は先を続けようとしなかった。
「4歳の誕生日プレゼントは弟が良いです」
順番はわかんねーぞ、サイトの返事にテファが笑い出す。
「……5歳の誕生日プレゼントはっ……今から言うことを聞いても怒らないでくださいっ」
しばらくして、三人の笑いがどこまでも響いていった。
132:名無しさん@ピンキー
07/01/30 01:43:20 cJYHbtWw
こんな感じでしょうか?
続きなんか書かせるんじゃなかったぁぁぁと、しばらく思ってくれたら成功かな?
局地的に不幸な人が居ますが……でもないか。テファが居れば何もいらん気がするし。
オリキャラを元気に動かしてみたり……極力避けますが。ごめんなさい。
次はパロディ気味で……エロは無いかもしれません。
黒くてエロいのと、ジョーク系ってどっちがよいのでしょうかね?
ではっ
133:名無しさん@ピンキー
07/01/30 02:03:28 bfrBYf59
テファが住んでるのはウエストウッド村ですよー
タルブはシエスタの故郷です
134:名無しさん@ピンキー
07/01/30 02:03:54 Jza6eQPw
起きてた甲斐があった。GJ!
残念ながら、続きを書いてもらって良かったです。
もくろみは失敗ですねw
個人的な意見だけど、黒いのはイヤなので、ジョーク系の方をキボン
135:名無しさん@ピンキー
07/01/30 02:06:31 I1p4sRq+
三本柱見参!
GJ!
ニヤニヤが止まらないぜw
136:名無しさん@ピンキー
07/01/30 02:08:24 cJYHbtWw
>>133さん ぎゃあぁぁぁぁぁl
……勢いだけで書いたから……反省……保管する時補正します……
>>134さん いや、2レス目位まででテファが死んだと勘違いしてくれないかなーと
なんにしても、恥ずかしくて死にそうです……
137:名無しさん@ピンキー
07/01/30 02:47:27 ZNKfHy8o
続き読めたことに満足して死んじゃいそうです!!GJ!!
138:名無しさん@ピンキー
07/01/30 02:53:40 qpBnRPCZ
>>136
貴様ァ、本当は別の誰かを思い浮かべながらエロ書いてたなあ?
かな~り気に入った~!
G!J!
139:名無しさん@ピンキー
07/01/30 02:59:01 J4bjiTAJ
>>132
テファが死んだと引っかかった人がココニイルヨ
続きは書いて良かったと思うよ。こっちのがハッピーエンドだしさ。
5歳の誕生日プレゼントはなんだろ?
マリコルヌ・・・いいキャラしてるわ
261さん我々読者の無理な要望に応えていただきありがとうございます。
140:名無しさん@ピンキー
07/01/30 03:28:23 T7tvJAYR
GJ!
楽しませて貰いました!
141:名無しさん@ピンキー
07/01/30 03:31:13 OpnHegKR
>>132
GJ!!!
続いてくれてよかった!!!
あーなんかシアワセだ。そんな気分のまま寝れて漏れもとてもシアワセです。書いてくれてありがとう。
142:名無しさん@ピンキー
07/01/30 13:15:08 0jg5Nae4
>>132
続きホントにキタ━!!!! GJ!
> 続きなんか書かせるんじゃなかったぁぁぁと、しばらく思ってくれたら
みじんも思わなかったんだぜw
> おかーさん、おかーさん、まおーがでーたーよー
盛大にフイタw 腹筋壊れるかとw
143:名無しさん@ピンキー
07/01/30 14:53:23 nf4TauBH
うん、救いがあっていいね。
てっきりバットエンドかと思ってた。
GJだぜ先輩
144:名無しさん@ピンキー
07/01/30 16:51:56 GqLZUNZh
本編で最近理性が緩みがちなことにこんな伏線がw
そしてワルドwwwwww
タバサには手を出してなかったんだな、サイト。
145:名無しさん@ピンキー
07/01/30 19:17:56 58O2J25W
>>132GJ!
続きをありがとうございます。
やっぱりサイトには可哀相なオチが似合う
146:名無しさん@ピンキー
07/01/30 20:55:54 TVdPrJh3
>>144
>>姫さまとだって続いてるし、数ヶ月に一度外交名目でガリアに出かけるが、 仕事なんかしたことねーし。
怪しくないか?
147:名無しさん@ピンキー
07/01/30 21:23:49 o5r2FIXP
>>146
そこでイザベラ書いてる自分の出番?
なんて言えるほど質量が伴わない……ちょっとで10レス分も書き上げられる
方々はほんと凄いと痛感しましたよ。
148:名無しさん@ピンキー
07/01/30 22:32:25 nf4TauBH
イザベラ期待保守
149:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:34:31 gFOI0xw6
俺もテファ書いたー。
電波ソングに乗って書いたー。
♪イージャンイージャンヽ(゚∀゚)ノシスゲージャン♪
URLリンク(www.nicovideo.jp)
というわけでテファφなる、いきますっ!
150:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:35:30 gFOI0xw6
「じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい」
ティファニアを森の入り口で見送り、才人は手を振った。
ティファニアは、森に果物を採りに出かけた。
才人は村で、薪を割る事になっている。
「なんか逆だよねー」
才人の横で同じく居残り組の、タニアがつまらなさそうにそう言った。
タニアは子供達の中で一番のお姉さんで、よくティファニアの手伝いをしている。
それでもまだ十代前半で、才人と並ぶと兄妹のように見える。
「何が?」
タニアの言葉に、才人が疑問をぶつける。
「見送る側と送られる側。普通夫が出て稼ぎにいくもんだよねー」
才人は何マセたこと言ってんだコイツ、とか重いながら、タニアのブルネットの髪をくしゃくしゃとかき回す。
「何言ってんだ。こっちもやること沢山あるだろ?じゃ、俺薪割りに行って来るから、タニアもさっさと自分のやる事やれよ?」
言って才人はタニアを置いて、薪を割るために蔵のほうに行ってしまった。
「…テファお姉ちゃんも大変だねえ…」
呆れたようにため息をついて、タニアは歩き出した。
「あんな鈍感が相手だと」
さあ!今日はちゃっちゃと仕事を片付けちゃいますよ?
俺は目の前の切り株に最初の薪を置いて、鉈を振るった。
すこーん、と小気味いい音をたてて、薪は真っ二つに割れる。
これをあと一回すれば、使える薪の出来上がり。
それを直ぐ近くの薪を入れる柵の中に一杯作れば、今日の仕事は終わり。
「おー相棒、頑張ってんねー」
近くに立てかけたデルフが、呑気にそう語りかけてくる。
そう、今日は頑張らねばならぬのだ。
なんとしても午前中に仕事を終えて、テファの仕事を手伝いに行く!
ていうかむしろ。
テ フ ァ を 襲 い に 行 き ま す。
昼間っからこんなこと考えてる俺マジケダモノ。
「相棒、涎涎」
おおっとイカンイカン。
そう、俺達は最初の一回以外、昼間にシタことはない。
さらに、野外でのプレイもあれ以来ない。
正直、普通のプレイも飽きてきたし。
俺が新たな刺激を求めて、何の問題があろうか!
自然に、薪を割るスピードが上がっていく。
「待ってろよテファぁぁぁぁぁ、今日こそはお外でむにゅってやるからなぁぁぁぁぁぁ」
「相棒、声声」
151:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:36:03 gFOI0xw6
今日の目標は桃りんご。
そろそろ南の森にいいのが生るころだし、サイトも桃りんごのパイおいしいって言ってくれたし。
それに、桃りんごの皮は陰日で干せばお料理の隠し味にも使える。
日持ちしないのが欠点だけど、いろいろ使い道のある桃りんごは森の中で暮らす私達にはありがたい収穫物だ。
えーっと、確かこのへんに…。
南の森に着いた私は、桃りんごの群生地を探す。
その私の目に、すこし遠くなった、村の近くにある絶壁が目に入る。
頬が熱くなるのが分かった。
…お、思い出しちゃった…。
サイトと初めてシタ時のこと。
崖のそばでレッサードラゴンに遭遇して、身を隠すために崖の割れ目に隠れて。
サイトと密着して…えっちな気分になって…。そのまま…。
はっと気づくと、意味もなく近くの下生えの葉っぱをむしっていた。
な、何考えてんのよ私ってば!
さ、桃りんご探さなきゃ桃りんご!
で、でもキモチよかったなぁ…また外でシテみたいな。
…あったかくなったら、サイトにお願いしてみようかな…。
…ってまた!ダメじゃない私!早く帰って夕ご飯の支度もしなきゃいけないのに。
私はようやく見つけた、桃りんごの群生地に向かって小走りで駆けていった。
「こいつで、終わりだぁ!」
振りかぶった鉈を一閃、最後の薪は見事に真っ二つになった。
「おー、おめでとー。ぱちぱち」
手がないので擬音で拍手を表現するデルフリンガー。
時間は昼を少し過ぎた辺り。才人は全ての薪を割り終わった。
才人は額に浮いた汗の玉をぬぐうと、最後の薪を柵の中に放り込んだ。
そして、デルフリンガーを手に取ると。
「行くぜデルフ…明日に向かって!」
「…仕事終わったばっかだってのに…元気だねぇ」
テファのいるであろう、南の森へ向かって駆け出した。
「おにーちゃん、ご飯忘れてるよ」
七万の軍を止めた男の突撃は、弁当を手にしたブルネットの少女によって止められた。
タニアは昼ごはんを詰めたバスケットを、目の前でブレーキをかけて止まった才人に突き出した。
「お姉ちゃんのぶんも入ってるから。ちゃんと届けてね?」
なんでこの娘俺がテファのとこに向かう気なの知ってんだ?
才人が疑問に思っていると。
「ほら、早く届けないとお姉ちゃんお腹すかせてるよ。早く行ったげて」
疑問を差し挟む余地もなく、タニアは才人を追い払うように手を振る。
「お、おう」
仕方なしに才人は弁当を手に走り出す。
すぐに才人の背中は見えなくなる。
「まったくもう、世話の焼ける保護者なんだから・・・」
呆れたように言って、タニアはジムたちの歓声の聞こえる我が家へと、戻っていった。
152:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:37:11 gFOI0xw6
収穫がひと段落したので、手近な切り株の上でお弁当を広げる。
中には泥団子が数個と、小さな紙切れが入っていた。
な、なにこれ!?
まさかタニア、エマたちのおままごとのバスケットとお弁当のバスケット間違えたの?
…しょーがないなー、今日はお昼抜きかあ…。
私は仕方なくバスケットを閉じようとした。
でもなんとなく、そこに入っていた紙切れが気になって、畳まれたそれを開けて見る。
『チャンスあげたから、きちんと決めてよね、お姉ちゃん。 タニア』
タニアの字でそう書いてあった。
…チャンス?何の事?
私が疑問に思っていると。
「…-ぃ、テファー」
遠くから…サイトの声っ!?
私は慌てて声のしたほうを見る。
「おーい、テファー」
視線の先には、デルフさんを背負ったサイトが、私を探していた。
え?なんで?
私はフシギに思ったけど、すぐに大きな声でサイトを呼んだ。
「サイト、こっちー!」
大きく手を振ってそう呼ぶと、サイトはすぐに気づいてくれた。
…ま、まさか、チャンスって…!
すぐにテファは見つかった。
南の森に入ると、俺は大声でテファを呼ぶ。
十分もしないうちに、テファが大声で居場所を知らせてくれた。
「ど、どうしたの?サイト」
ん?なんで赤くなってんだテファ?
まあいいか、とりあえず用件を伝えよう。
「はいこれ、お弁当。タニアが届けてくれってさ」
俺は弁当の入ったバスケットをテファに手渡す。
「あ、ありがとう…」
やっぱり赤い顔のまま、テファはバスケットを受け取る。
…どうしたんだ一体?
俺は心配になって、テファのおでこに手を当てた。
「顔赤いぞ?熱でもあんの?」
熱はない。掌から伝わるテファの体温は、彼女が健康であることを教えてくれた。
でも。
テファは見る見るうちにその長い耳の先まで真っ赤になって、バスケットを抱えたまま一気にあとずさった。
153:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:38:41 gFOI0xw6
「ななななななんでもないのっ!なんでもっ!」
そしてぎこちない動きでバスケットを抱えて近くの切り株の上に座ると、わざとらしい大声で言った。
「じゃ、じゃあ、お腹もすいたしお昼にしよっかなあ!」
ま、必死になんか隠してるのは分かったけどさ。
そういや俺もお昼まだなのよね。
「俺も一緒に食べていい?お昼まだなんだよ」
そう言って俺はテファの腰掛けた切り株に腰掛ける。
切り株はあんまり大きくないので、俺とテファのお尻は密着する。
「あ、あう…」
テファは何故か、バスケットを抱えたまま俯いてしまった。
…ほんとに、どうしたんだ一体?
あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあう
私の頭の中は今『あ』と『う』で埋め尽くされていた。
ちゃ、チャンスって!チャンスって!
どうすればいいのかわかんないよーーーー!
なんかサイト密着してるし!さっきからなんか積極的だし!
私はバスケットを抱えたまま、混乱していた。
すると。
隣からサイトの手が伸びてきた。
「テファ、昼ごはん食べたいからそれ貸して?」
あ、あ、そっか。
私は慌ててサイトにバスケットを渡す。
「は、はい!」
「ありがと」
サイトはバスケットを受け取ると、フタを開けて、中からサンドイッチを取り出した。
あ、あれタニアと一緒に作った卵サンド…。
サイトはそれを一口かじると、私のほうを向いた。
「あ、そういえばテファもお昼まだだったよね?」
そして。
バスケットから一個サンドイッチを取り出すと…。
154:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:39:20 gFOI0xw6
「ほらテファ。あーーん」
「え」
思わず固まる私。
え?え?あーんって?あーんって?
「ほらテファ、口開けて?」
「え、え、でも、それ」
それって私の役目じゃっ…!
でも、サイトは手を出して断る仕草をする私に言った。
「食べさせてくんなきゃ、お昼あげないよー?」
言って、バスケットを抱えていたずらっぽく笑う。
…もー、しょうがないなあ…。
「あ、あーん…」
私はおずおずと口を開ける…。
その中に、サイトがサンドイッチを入れてくれる。
結局、サイトは最後まで、私に自分でお昼を食べさせてくれなかった。
お昼を食べ終わると、少し落ち着いたのか、ティファニアは立ち上がって言った。
「それじゃ、そろそろ私収穫に戻るね。夕方までにこの籠いっぱい採らないと」
そう言って示した籠の中身は、まだ半分程度だった。
それを見た才人は、当然、
「俺も手伝うよ」
と、手伝いを買って出た。
え、才人も薪割があるんじゃ、というティファニアの疑問に、昼前にもう終わったよ、と才人は告げた。
それなら、と、ティファニアは才人に手伝ってもらうことにする。
二人でなら、日が傾き始める前に終わるだろう。
「じゃあ、こっち来て手伝って」
ティファニアは才人にそう指示して、収穫場所へ向かう。
桃りんごは、普通の果物とはちょっと違う採り方をする。
桃りんごは木の高い位置に生る。
それを採るには、高い梯子か魔法が必要なのだが、それを使わなくても採れる方法がある。
桃りんごの木を揺するのだ。
そうすれば、熟れているものだけが枝から外れて落ちてくる。
しかし、熟れているものの数が多いと、それだけ取りこぼしも多くなる。一人で収穫しているならなおさらだ。
地面に落ちたものでも潰れていなければ食する事はできるが、しかしそれは売り物にはならなかった。
だから、才人の手伝いは、ティファニアの収穫の効率を倍以上にしてくれた。
ティファニアは合図とともに木を揺すり、桃りんごを落とす。
合図を受けた才人が、空中から振ってくる桃りんごを素早くキャッチする。
その連携は思いのほかうまくいき、3本も木を揺する頃には、籠の中は桃りんごで一杯になった。
155:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:40:27 gFOI0xw6
ありがとサイト、おかげですごく早く終わったよ」
ティファニアはそう言って、にっこり笑いかける。
しかしそんなティファニアに、才人は真剣な眼差しで彼女を見つめ返す。
え。
その眼差しに固まるティファニア。
才人はそんなティファニアに向かって言った。
「テファ、すごく上等な桃りんごが残ってる」
「え?どこ?」
ティファニアは慌てて振り返り、さっき収穫した木を見てみるが、その枝にぶらさがっているのは熟していない若い実だけで、どこにもそんなものはない。
「サイト、それ見間違いじゃあ」
「ううん、確かにここにある」
そう言い放って才人は。
背後から、両手でティファニアの両胸を思いっきり揉んだ。
「ちょっと、サイトっ」
テファが暴れると、俺の手の中で極上の桃りんごがぽよよんと揺れる。
げへへへへへへ。にーがさないぞぉー?
隙を見せるテファが悪いんだかんね?そんなわけで今日は。
青空の下でいたしてしまいます。
俗に言うア オ カ ン というヤツです。
俺は指の間で暴れる柔らかいおにくを、むにむにと揉む。
はーーーーーーーーーーー。いつ揉んでもやーーーーーらけーーーーーーー。
「あっ、やだっ」
声では嫌がってるけど、表情と腰つきが欲情してますよー?
俺が胸を揉むたびに、テファの表情はどんどんやらしくなり、腰をくねらせる。
感じちゃってマスネ?
俺はそんなテファを抱き寄せて体を密着させると、その耳元で囁いた。
「イヤなら、本気で振りほどけばいいじゃん」
「えっ…」
そして、俺はわざと腕の力を抜いて、今度は柔らかくテファの胸をいじめる。
テファは真っ赤な顔をして、俯いてしまう。
ありゃ。ご機嫌損ねたかなぁ?
んじゃご機嫌取りいってみましょうか?
俺は、前々からやってみたかったアレを実行する。
テファの長い耳の端を、軽く噛んだのだ。
「やぁっっ!」
テファは俺の腕の中で、切なげな声を漏らす。
おや。なかなか好感触。
今度は、その耳の襞の中を舌で舐めまわす。
「ふぁっ、ああんっ!」
その度にテファの顔がどんどんとろけて、俺の掌の中で、服の上からでも分かるほどテファの乳首が硬くなってきてるのがわかる。
なーーーるほど。
エルフは耳が弱いんデスネ?
156:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:41:52 gFOI0xw6
「耳、感じるんだ?テファ」
俺はそうテファの耳元で囁く。
「だ、め、なの…耳、弱いのぉ…」
はぁはぁと荒い息をつきながら、テファはそう必死に訴えてくる。
ダメだなあテファー?自分から弱点さらしたら。
それを聞いた俺はもちろん、耳の中を舌で遠慮なく蹂躙した。
「やっ、だめぇっ、あんっ、ああんっ!」
なーにがダメなのかなあー?
俺は右手をテファの右胸に残し、左手を俺のほうに突き出されたテファのお尻に向かわせる。
そして。
薄い布の上から、テファを撫でた。
くちゅっ
「やぁんっ!」
ほーほー、この音はー。
俺は左手の指先で探る。
すると、人差し指の指先に湿った薄い布が絡んだ。
そしてそれを、人差し指に絡ませる。空気に晒されたテファの割れ目に、左の中指の先を沈ませる。
ぷちゅ…
湿った音をたてて、俺の中指はテファの中に飲み込まれた。
「濡れてるねテファ」
「やだぁ…ゆびぃ…入れちゃだめぇ…」
必死に俺の腕の中で懇願するテファ。
んー?それじゃあテファさん、こういうことですね?
「指じゃなきゃいいんだ?」
「えっ…」
俺は神速の抜刀術で抜き去った俺の逆刃刀を、テファのそこに突き立てた。
157:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:43:02 gFOI0xw6
サイトが入ってきたっ…!
指ダメって言ったら…。
だ、ダメなのっ、だって今日はっ
ぐりゅ!
「やぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
サイトが一気に奥までっ…!
ヤだ、だめっ…キモチ…いいよぉっ…!
私の身体から力が抜ける。
それを察したのか、サイトは私を身体ごと回して、さっき収穫した桃りんごの木に私を押し付ける。
私は木にもたれかかる格好になる。
さ、サイトが止まってる間にっ…!
「だめ、サイト、だめぇっ」
「何がダメなのかなー?」
ぷちゅっ、ぐりゅっ!
「や、あああっ!」
だめって、言おうとしたら…っ!
サイトが、腰を使い始めたっ…。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ!
「こんなに、テファは涎たらして感じてるのに?」
やっ、ちがっ、それぇっ、サイトがぁっ。
「ふぁんっ、やぁんっ、あぅっ」
喉が踊る。止められない。
キモチイイ電流が体中を暴れまわって、私を狂わせる。
でもっ…!
「だめっ、だめなのっ!」
必死にそれだけ言い放つ。
でもそれが精一杯。
「俺からするのがダメだって?」
こりこりっ。
「ふやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
だめっ、みみかんじゃだめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
私はその刺激に、問答無用で逝ってしまった。
「くっ…!」
あ…まだ…サイト…あつい…かたいよ…。
「逝っちゃうほど感じてるのに、なんでダメなのかなあ?」
や…ダメ…。
うごいちゃダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
サイトは、私が逝ったのを確認すると、また腰を使い始めた。
158:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:45:00 gFOI0xw6
「ああっ、あんっ、あんっ、あんっ!」
もうだめ。
私の理性は、もう完全に溶けてしまった。
もう、サイトを貪る事しか、考えられない。
シテ。もっとシテ。
私は無意識に、サイトの動きに合わせて腰をくねらせ始めていた。
「ああんっ、あんっ、いいっ!」
「くっ…テファっ…!」
サイトの腰がだんだん早くなる。
あ…くる…サイトが…くるんだ…。
そこまで考えて。私は思い出した。
「だめっ、サイトっ、中はダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
私がそう叫ぶと同時に。
どくどくどくどくどくっ!
サイトが…中で…弾けた…。
中で精を放たれたティファニアは、ぐったりと、目の前の木にもたれていた。
そのティファニアから、才人は力を失った己自身を引き抜く。
才人とティファニアの間に、才人が中で果てた証である粘液の糸が伝う。
「ダメって…言ったのに…」
荒い息で、ティファニアはそう呟く。
その声には、軽い嗚咽が混じっていた。
「…ご、ごめん…」
その嗚咽に、急に自分が酷い事をしたのではないかと思い、才人は木の根元にぐったりと身を預けるティファニアに謝る。
しかしティファニアは許さなかった。
「今日は…危ない日なんだよ…?」
「…え?」
才人は一瞬ティファニアの言っている事が理解できなかった。
が、しかし、次の瞬間、その意味を即座に理解した。
「…そ、そうだったのか…」
そして少しの間考え込むと。
159:危ない桃りんご ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:45:30 gFOI0xw6
「責任は取るよ」
真剣な眼差しでそう言った。
今度は、ティファニアが才人の言葉を理解するために数秒を要した。
「子供が出来たら…二人で育てよう」
そう言って木の根元に座り込むティファニアに手を差し伸べる。
その言葉に、ティファニアは目尻に涙を浮かべた。
「いいの?私で…いいの…?」
差し伸べられた才人の手を握り返す事が、肯定を示す手段だったが、ティファニアはまだ躊躇していた。
才人の中にはあの人がいる。アルビオンの七万を相手にしても守りたい、あの人が。
しかし才人は、そんなティファニアの手をしっかりと握り締めた。
「テファがいいんだ」
ティファニアが望んでいた言葉と共に。
「サイト……っ!」
声にならない嗚咽を上げ、ティファニアは愛しい人を抱きしめ…そして泣いたのだった。
「で、私の縁結びの話はオシマイ。
ほんとにもう、煮え切らないカップルだったわよもう。私の後押しがなかったら今も恋人続けてたんじゃない?たぶん。
その後どうなった、って?
いやもうそれが笑える話でね。お兄ちゃん探しに来た元ご主人様とメイドと取り合いになって、結局全員…。
あーこら!そこ!お母さんから言われてるでしょつまみ食いすんなってー!
あ、ごめんごめん。どこまで話したっけ。
ああそうそう、結局全員この村にいついちゃってさ。
元居た子供達と同じくらい、4人で子供作っちゃって。
…そうそう、今の子が長男。彼を筆頭に1ダース近くいるのよ。あ、今度シエスタさんが生むからちょうど1ダースかしら?
ほんっと、どーしょーもない種馬よね、お兄ちゃんってば。
ああそうアナタ、ロサイスいくんならいいお婿さん探してきてくんない?
ウエストウッドのタニア、いま絶賛お婿さん募集中。
顔は文句言わないから、節操なしじゃなくて、誠実で、お金稼げて、なるべくならロサイスに家持ってるお婿さん!
こらー!つまみ食いすんなって何度言わせれば気が済むのよもー!
とにかく、私ここで子守りで婚期逃すのイヤなんだってば!ホントにお願いね?
ちゃんと一宿一飯の恩義は返しなさいよ!
え…?俺じゃだめか、って…?
じゃあ、聞くけど。アナタ年収はいくら?」 ~fin
160:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/01/30 22:48:29 gFOI0xw6
261氏に触発されて終わらせてみた(何
♪イージャンイージャンヽ(゚∀゚)ノシスゲージャン♪
ここでタニアの誕生秘話など(何
♪イージャンイージャンヽ(゚∀゚)ノシスゲージャン♪
ティファニアの打ち間違いでできたキャラだったりします(ぁ
♪イージャンイージャンヽ(゚∀゚)ノシスゲージャン♪
ああ電波。ナイス電波ソング。今お兄さんの頭の中は電王で一杯です(何
♪イージャンイージャンヽ(゚∀゚)ノシスゲージャン♪
それでは明日早番なので寝まするノシ
161:名無しさん@ピンキー
07/01/30 23:01:09 nf4TauBH
うはwなんだこのオチはww
あいかわらずへんたいさんだなもう
超GJ!
162:名無しさん@ピンキー
07/01/31 00:08:03 o1mGwnWM
変態山GJ!
タニアはまかせとけw
163:名無しさん@ピンキー
07/01/31 00:30:30 T5uo+QQN
>>160
へんたいさんGJ!! (もはや修正しないw
「神速の抜刀術で抜き去った俺の逆刃刀」フイタw 腹筋壊す気かwww
>>162
またまたご冗談を。 タニアは俺(ry
164:名無しさん@ピンキー
07/01/31 00:36:55 T6O6MhXv
ワッフルワッフルwwww
へんたいさんGJ!
165:名無しさん@ピンキー
07/01/31 00:47:32 66frRDiy
みんなのキーボードの
「s」と「h」をミスタイプしてるだけなんだよ。
へんたいさん!
166:名無しさん@ピンキー
07/01/31 04:04:44 isPTpBDU
ちがうよ。
へんたいさんが「h」と「s」をミスタイプしてるんだよ。
へんたいさんGJ!
167:名無しさん@ピンキー
07/01/31 09:05:22 STgjwTUE
770 名前:七人の小人計画[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 21:30:15 ID:a3mdCpNB
みんな次スレに移動したようなので、ちょっと内緒話を。
保管庫のSSの誤字、脱字、細かい文章作法を俺たちが職人の方々に内緒で修正したらだめかな?
「タルブの村」→「ウエストウッドの村」
「・・・・・・」→「……」
他にも文章の始まりを一マスあけてあげたり、みたいな感じで。
一人では無理でもスレ住人が集まって、発見係、修正職人といった感じで役割を分担して神職人の作品をスレ住人が完璧な作品に仕上げるのはどうだろうか?
輪島塗みたいにたくさんの職人がひとつの作品に魂を込めて、出来上がってみたら神に近づいていた、なんてことやってみたい。
文章作法に明るい先輩方の意見を聞きたいです。
-----------------------------------------------------------------------------
不要だし失礼だろ
168:名無しさん@ピンキー
07/01/31 10:01:43 t2q1uBeK
>>167
ここで存分に語ってくれ。
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
169:名無しさん@ピンキー
07/01/31 10:13:40 m0Wlu1o6
頭の空白なんか横書きじゃあまりないしな。
第一文章は作者のものだからね、勝手にいじったらいかんですよ。
まあ明らかに誤字だと分かるミスはもったいないから直したくなるけどね。
170:名無しさん@ピンキー
07/01/31 12:26:22 vqFpEs+A
>>167 意見を聞きたいとか言いつつ、自分で埋めた770がらぶりー♪
171:名無しさん@ピンキー
07/01/31 14:30:06 xlLM8wfZ
誰かが日本語を勉強してサイトと逢引ってどうかな
ルイズにバレたらサイトが合い挽きにされそうだな…
172:名無しさん@ピンキー
07/01/31 14:53:47 4J2+bP1x
諸事情でこの板の五年前からのログをあさってみたが、当時はむしろ文句つけるのが推奨されてたな
そもそも職人自身がそれを求めてた
173:名無しさん@ピンキー
07/01/31 15:11:32 KvhInaDz
>>172
o2onかい?
だとしたらdat放流は任せた!
174:名無しさん@ピンキー
07/01/31 15:15:33 CvnTAtos
>>むしろ文句つけるのが推奨されてた
このあたりを読んでジェネレーションギャップを感じずにはいられないのは俺だけか
175:名無しさん@ピンキー
07/01/31 17:22:18 g0NKZ3M3
>>174 いや、批評自体は、今の職人もウェルカムかと
(何スレか前で、言ってた)
五年前の文句ってのの向きがわからないけど、文書作法が~
とは別かもしれんし。
職人の求める物は変わってないんじゃないか?
176:172
07/01/31 18:15:34 zMlxFDum
すまん、この場合の文句ってのは重箱の隅をつつくような細かい指摘のことな。
結構キツいこと言ってたわ。今なら職人のモチベーションに配慮して、さすがに遠慮するような内容
177:名無しさん@ピンキー
07/02/01 11:05:01 2W/an5cW
きっと弟はツンデレなんだ。
性的な意味で。
178: ◆jjbv6h9Bpg
07/02/01 23:01:02 96VR1fSq
ども、前スレの770です。
雑談スレの職人さん達の反応はよかったみたいだけど、このスレの住人の反応はいまいちだったみたいで……
いや~、なんというか、すまなかった、ごめん。
文才と根気はないけど、職人さん達になにか手伝えことはないかなと思っている気持ちだけでもわかってもらえたら嬉しいです。
誤字、脱字の修正を望んでいる職人さんもちらほらいるみたいですし、了解のとれた職人さんのssから修正してもいいのかな? と思ってマス。
雑談スレで誤字、脱字の情報を出し合って、修正職人さんが直していく形がいいかな~とか。
多分、一人では不可能だと思うので、修正職人さんも情報屋さんもたくさんいたらいいな~と思ってます。
あ、『七人の小人計画』っていうプロジェクト名はダサいと思っているので変えようと思ってます。
『か、勘違いしないでよね、あ、あんたの為に繕ったんじゃないから計画』
『サイトさん、ボロボロの服、繕っちゃいますから今ここで脱いでください。全部。計画』
『一時の安らぎさえ恋しい、女王としての命令です。あなたの……でわたくしのココロとカラダを繕ってくださいまし計画』
『桃りんごを拾っていたら服のとめ金がどこかに飛んでしまったの、サイト、ふ、服……抑えてて計画』
『お兄ちゃんが乱暴にするから……お兄ちゃん……キスのしかたと服の繕い方、教えて計画』
やっぱりプロジェクト名は重要だよね(あry
とにかく、雑談スレで修正職人さん達を大募集したいなと。
そんなわけです。
職人さんも修正して欲しい所とかして欲しくない所とか言ってもらえたら助かります。
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
179:名無しさん@ピンキー
07/02/01 23:27:43 7qkY9lok
修正を望んでるなら職人さんが自分で直せばいいんじゃないのか?
許可貰っていても他人が修正ってのはいい気分じゃないだろ
なにより荒れる可能性もあるし
180:名無しさん@ピンキー
07/02/01 23:37:27 CTPNp8X8
誤字だと思って訂正したら実は意図的に変えてあったとか
あるかもしれないしな
181:名無しさん@ピンキー
07/02/01 23:48:05 J/QMWllV
気持ちはわかるけど荒れたりしたらいけないからやめておいたほうがいいんじゃないかな?
職人さんの中には一々修正の是非を問われるのは嫌な人もいるかもしれないし。
それで書き込みが減ったら元も子もないからさ。
ただ>>123の[タルブ]⇒[ウエストウッド村]
みたいな《間違い》だけ修正して《誤字・脱字》は各自で脳内変換していったら問題ないでしょ
前後の文で判断できないものはないだろうしさ
182:名無しさん@ピンキー
07/02/01 23:53:40 eel3/tNu
>>179-181
了解の取れた職人さん、って書いてあるのに……
183:284 ◆yJjGBLHXE6
07/02/01 23:59:59 cjJj3tvh
はぁ・・・はぁ・・・ま、間に合った・・・ぜ・・・
う、受け取ってくれ・・・節分ネタ、パート2を
それじゃあ、いくぞぉ・・・・ぐはっ
184:鬼は外 ◆yJjGBLHXE6
07/02/02 00:01:30 k4L6ycSp
シエスタは才人のビンビンのマグナムに跨ると、削り上げるように自分のそこを擦り付ける。
「ッサイトさんのっ・・・すごい熱っ・・・」
擦り付けるごとにシエスタは除々に湿り気を帯びていき、数分もしないうちに怒張はシエスタのそれでべとべとになっていた。
「シエスタッ・・・すごっ・・・気持ちいい」
「私もっ・・・サイトさんので削られてっ頭・・・変になりそうですっ」
二人はより大きい快感を貪るために前後のストロークを合わせていく。
片方が下がるともう一人も腰を引き、すぐに互いに腰を打ちつける・・・といった様に。
互いに限界まで下がり、才人の傘がシエスタの豆をはじくたびに
シエスタの腰が電気を当てられたように跳ね上がる。
「やぁあ・・・サイトさっ・・・だめぇ・・・お豆ぇ・・・とれっとれちゃうぅぅ!!」
「シエスタ・・・こっちも・・・すごいことになってるっ」
才人が目の前のつんと張った先端を咥えると、空いている方を手で摘み上げながら思いっきり吸い上げた。
「やああぁぁぁっっ・・・も、らめぇっお豆っお豆ぇ・・・気持ちいいのおおぉぉぉっ!」
上下の尖りを同時に擦り上げられて、シエスタは才人に身体を押し付けるようにのけぞって限界に達した。
シエスタが数回大きく痙攣して才人に力なくしだれかかると、才人は跨ったままのシエスタをしっかりと抱きしめた。
「まだ鬼退治は終わってないよ?」
そう囁くとシエスタを軽く浮く位に持ち上げて、いつもより数倍凶暴になった相棒を
一気にシエスタのまだひくついている裂け目に突き刺した。
185:鬼は外 ◆yJjGBLHXE6
07/02/02 00:02:37 cjJj3tvh
鬼畜スイッチオーーーーーーーン!!
才人は薄く見た方が軽く引くぐらいの笑みを顔に貼り付けて容赦なく腰を突き上げていく。
「ふやぁぁっだめっサイトさっ・・・まだ少しイっててっ・・・っやぁぁあんっ」
「うわっシエスタ、中すっごい熱いよ」
シエスタの腰を押さえて一番深い場所をノックしていくと当たるたびにシエスタは腰をのけぞらせて喉の奥を鳴かせていく。
「んっやあっだめえっ!・・・いつもより大きくてぇ・・・またっ」
「ちょっとゴメンね」
才人は跨らせていたシエスタを一度引き抜くと、自分の腰よりも少し高い木箱に座って
もう一度シエスタを深く沈みこませた。 手を離して床に落とすように。
シエスタは足がギリギリ届かずに、サイトだけで支えられている格好になる。
「え?・・・・・・いっあっやっ・・・はっぁぁぁぁぁぁぁぁんんっ」
普通では当たらないようなところまで突き刺さったものにシエスタは体中に電流を走らせた。
才人は奥まで入り込んだのをのを確認すると、激しく腰を突き上げ始める。
「やぁぁサイトさんのがぁ・・・奥までぇっ! すっごいきもちいいのぉぉぉぉ!!」
「シエスタッすっごい締め付けてくるっ」
「も、もうらめぇぇ・・・頭の中おかしくなっちゃうぅぅ!!」
味わうように絡みつく内壁のなかで怒張がひときわ大きくなる。
それを合図とするように二人の動きがより早くなっていく。
「ふあぁぁっサイトさぁん・・・わたしっ・・・もうっ!!」
「俺もっ・・・シ、シエスタッ」
「サイトっサイトさんのっ!!サイトさんの中にいっぱいきてぇぇえ!!」
シエスタがひときわ才人を締め付けて限界にひっぱりあげた。
「うあっだめだっ・・・出すよっシエスタッ」
「も、いっちゃ・・・いっちゃうぅぅぅぅぅぅぅ!!」
才人がたまりきった欲望をシエスタの最奥に注ぎ込んでいくと、後を追うようにシエスタも絶頂に引っ張り上げられていった。
186:鬼は外 ◆yJjGBLHXE6
07/02/02 00:04:11 k4L6ycSp
・・・あは、サイトさんの・・・いっぱいでてるぅ・・・
シエスタはおなかの中を満たすものを感じながら、ゆっくりと意識を閉じていく。
繋がっている隙間から入りきらなかった白い迸りがこぼれ、床に水溜りを作っていった。
「セツブンってとっても楽しいですねっサイトさんっ」
「あ、ああ・・・そうだね」
二人は広場のベンチに寄り添って座っていた。
日もある程度のぼり、ポカポカとした陽気が広場を包んでいく。
「サイトさん・・・いつもよりすごかったですね!」
えへへ、と顔を赤らめながらシエスタは才人の腕に巻きついてくる
シエスタの中の節分の認識は明らかに間違っている
「まぁ、戻ってよかったよ」
あの後なかなか収まらずに、二人がパイルダーオンした回数は二桁を越えていた。
・・・・・・ナイスファイト
シエスタの顔色がいつもよりつやつやしているのは気のせいだと思いたい。
「ま、たまにはこういうのも・・・・・・・」
「へぇ~人が探しまわってる間にずいぶんとお楽しみだったようねぇ・・・犬?」
ゆったりとしていた空気が一瞬にして凍りついた。
ギギギ、と音がしそうなほどぎこちなく首を回すとそこには・・・
「ご、ご主人さま?その手の中のものはいったい?」
「これ?もういちど犬の調教が必要だと思ってね」
腕を振り下ろして素振りをするたびに空気が切り裂かれる音が響いてくる。
・・・お、鬼だ・・・鬼がいる・・・
「・・・シ、シエスタ・・・豆って・・・」
「やだなぁサイトさん・・・あるわけないじゃないですか」
だよねぇ、と乾いた笑い声が数秒響いた後、才人の肩に手が置かれた。
「覚悟はいい?い・ぬ?」
「いや待てこれにはワケが・・・」
「 問 答 無 用 」
「すいません申しませんごめんなさいもうしないから助け・・・・・・・・」
(電波が遮断されました、受信を終了します)
・・・・・・どっとはらい?
187:284 ◆yJjGBLHXE6
07/02/02 00:08:29 k4L6ycSp
節分関係無いですね・・・
あと、明らかに空気呼んでません。ということで首つってきます。
あ、自分は明らかな間違いは修正してくださるとありがたいかなぁと。
文章構成の決まりごとはあまり詳しくないので・・・・
も、もうだめだ・・・お邪魔、しまし…た・・・
(返事がないただの屍のようだ)
188:名無しさん@ピンキー
07/02/02 00:24:49 A+7H5rlF
>770 名前:七人の小人計画 投稿日:2007/01/30(火) 21:30:15 ID:a3mdCpNB
>みんな次スレに移動したようなので、ちょっと内緒話を。
>保管庫のSSの誤字、脱字、細かい文章作法を俺たちが職人の方々に内緒で修正したらだめかな?
>「タルブの村」→「ウエストウッドの村」
>「・・・・・・」→「……」
>他にも文章の始まりを一マスあけてあげたり、みたいな感じで。
>一人では無理でもスレ住人が集まって、発見係、修正職人といった感じで役割を分担して神職人の作品をスレ住人が完璧な作品に仕上げるのはどうだろうか?
>輪島塗みたいにたくさんの職人がひとつの作品に魂を込めて、出来上がってみたら神に近づいていた、なんてことやってみたい。
>文章作法に明るい先輩方の意見を聞きたいです。
で。「意見」なんだが、職人に失礼とかいうそれ以前の問題として、そこまでするほどのことじゃない。
改行を変えたり、一文字空けて段落を区切り、三点リーダーを使い、間違いを修正する。つまり校正程度のことなわけだ。
たかがそれだけの作業に「一人では無理でもスレ住人が集まって、発見係、修正職人といった感じで役割を分担して」って、
そこまでする必要性が全く感じられない。一人で十分だが、誰もしてないのはその必要がないから。その程度の間違いなんて脳内で修正して読める。
で、>輪島塗みたいにたくさんの職人がひとつの作品に魂を込めて、出来上がってみたら神に近づいていた、なんてことやってみたい。
この程度の脳内で修正できる文章の間違いや、日本語の書き方を正しいものにしたくらいで神作じゃないものが神作になることはまずない。
脳内で修正できる程度の校正なんぞよりも内容がよほど問題なわけで。
表現や構成がまずく、そこを直せば神作になるものがあったとしても、そこの部分を変えたら、もうそれは、その作者の作品じゃなくなる。
結論として反対だってこと。長文だが、770が気持ち悪すぎて書かずには居られなかった。
189:名無しさん@ピンキー
07/02/02 00:35:45 lA8oXwwn
>>187 GJ! 時事ネタは難しそう、
さ、次はVデーだねw
>>188
気にしてるの、一部読み手だけみたいだしね。
意味が変わる訂正じゃ無いから、気になるなら一人ででもして、
それが良いようなら、手伝ってくれる人もいるだろう、wikiだし。
現状誰もしてない=需要が無いだとおも。
自分で手直ししてるっぽい職人もいるし、色々難しそう。
それでも、どうしてもやりたいなら、まず自分が動く。
190:261のひと
07/02/02 01:02:19 hw8rwMR1
仕事……嫌い……数日ぶりで、久しぶりだなぁと感じる自分がちょっと危ないかもしれないですね。
なんだか、自分の誤字と言うか、間違いのせいか……ごめんなさい。
さて、エロなしですが、行きます。
191: ◆jjbv6h9Bpg
07/02/02 01:02:29 uuHmPap7
ま、納得いかない人の気持ちもわかるけどな、ssを読んでセンタイサンマンセーマンセーマンセーとか261ステキステキステキだけでいいのかと思うわけで。
読まさせてもらっている立場ってのを忘れてはいけないと思うんだよ。
脳内補完がどうとか、需要がなんだとか、そんなくだらない理由でマンセーだけして職人のサポートひとつできない住人はおかしいし気持ち悪いと思ってるだけなんだよ。
あと、なるべくこっちに書いてくれない?
↓
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
192:1/7
07/02/02 01:02:53 hw8rwMR1
なんて幸せなんだ。
ギーシュは廊下を跳ねるように歩いていた。
「待っていてくれ、モンモランシー」
彼女に呼び出されただけで、騎士隊の練習もサボり、悩まずその元へ。
「授業が終わって一時間ほどしたら部屋に来てくれなんて……素敵だモンモランシー
なんて情熱的なんだ」
もちろん、レディーを待たせるつもりなど無い。
授業終了後、モンモランシーが居なくなったらすぐに行動開始。
「サイトばかりにいい思いをさせてなるものかっ、あいつが部屋に帰るとメイドかルイズが高確率で着替えてるらしいじゃないか」
狙っているわけではないぞ? あらぬ方向に自己主張。
「まぁ、女性の着替えには時間が掛かると言うし……
部屋に入って3分待とうではないか」
これから始まる、ハプニングに胸を躍らせる。
わざとじゃないんだから、モンモランシーだってそんなには怒らないだろう。
つい、早めに来てしまった僕に非は無い筈だ。
なにしろ僕は、一刻も早く彼女に会いたかったのだ。
そういえば許してくれるに違いない…・・・
許しついでに、もう少し色々許してもらいたいな。
立ち止まってニヤニヤ笑い出したギーシュの不気味さに、誰も近寄ろうとはしなかった。
部屋に入るタイミングを計るため、モンモランシーの後をこっそりつけていたギーシュだったが、
「しまった、見失った!!」
甘い想像にふけるあまり、現実のモンモランシーを見失ってしまった。
「ご、ごめんよぉ、モンモランシー! 僕はもう浮気しないよ!!」
浮気なのだろうか?
「さ、先に彼女の部屋に着くわけにはいかないし……失敗……か」
がっくりと崩れ落ちるギーシュに、最後の希望が思い出される。
「ま、まぁ、待ち合わせしているのは事実だし……ちょっとでも彼女との時間を楽しむとするさ」
くじけそうな自分に言い訳をして、ゆっくりとモンモランシーの部屋に向かった。
―僕はゴキブリです。
金の髪をなびかせて、モンモランシーの部屋のドアにへばり付いていた。
「な、中で物音がするじゃないか……」
神は死んでなど居なかった。ニーチェの嘘つき。
ありがとう、始祖!! ありがとう神よ!!
さーて、うっかりドアを開けるとするかな?
アンロックの詠唱を小声で……
「じゃ、いらないの?」
あれ? 話し声が……
「そ、そんなこと……言ってないわよ」
ルイズの声にその場で崩れ落ちる。
……神さまなんか死んじゃえ。
「じゃあ脱ぎなさい、ルイズ。時間の無駄よ」
は?
あまりの展開に凍りついたのは一瞬。
神さまキタ――
ごめんなさい、今日から出家します。
ドキドキしながら耳を澄ませる。
「で……でも」
「薬……いらないのね?」
な、なんだってぇぇぇぇぇ
193:2/7
07/02/02 01:03:31 hw8rwMR1
僕の彼女が麻薬で、同級生を薬漬けですか?
だめだっ、そんな事は断固として止めないとっ。
固い決意を持って……
―ドアにへばり付いた。
「捨てちゃおうかしらー?」
「だっだめぇ」
ル、ルイズが……あんな追い詰められた声を出すなんて……
泣きの入った小さな声が、耳から入って脳で響いた。
ぐあぁぁぁ、ごめんサイト、僕、君の事バカだバカだと思ってたけど……
これにやられたのか……納得。
「じゃ、ほぉら」
「やっ、やぁ、脱がせちゃだめぇぇ」
ぬ、脱ぎ始めたでありますか?
「うふふ、やっぱり好都合ね、この身体、準備なんていらないんじゃない?」
「い、言わないで……」
な、中で何が起こっているんだ?
自分の心臓の音すら邪魔なくらいに、耳に集中。
いや、マジでうるさいから心臓止まれ。
しゅるしゅる聞こえる、きぬずれに僕の妄想全開!!
見てくれサイト、僕の脳内のルイズを!!
ネコミミ付けて
『今日は貴方がご主人様にゃん』
とかモンモランシーに言ってるぜっ
あ り え な い け ど な !
「いや……恥ずかしい」
モンモランシーって、テクニシャンなのかぁぁぁぁ?
だ、だめだ、だめだだめだぁぁぁ
僕は何をしているんだ?
自分の彼女が道を踏み外していると言うのに、やってることは妄想だけか?
「それで良いのか? ギーシュ・ド・グラモン」
―否、断じて否!!
麻薬など、あってはならぬ誘惑に君が負けてしまったことが悲しいよ、モンモランシー。
そして、僕は親友になんて伝えればいいんだ? ルイズ。
いや……嘆くまい。
悲しむことは後でも出来る……
今出来ることは……小さく唱えるアンロック、開いたドアを開け放ちながら、思いのたけを彼女達にぶつけよう!!
「なにをしているんだ、君たちっ!! 僕もまぜたまえぇぇ!!」
あれ?
194:3/7
07/02/02 01:04:05 hw8rwMR1
―半裸のルイズに2秒でギタギタにされました。
「このっ……このっ、このっ、この、のぞきぃぃぃぃ」
ルイズの罵倒も痛いけど、冷たく見つめるだけのモンモランシーも……いい!
はっ、ちがくてー
「き、君たち、麻薬など止めたまえ」
そう、僕はそのために踏み込んできたんだっ、決して……決して下心なんて。
「……麻薬? ……この薬の事? ……てゆーかギーシュ」
モンモランシーが手の中の瓶を小さく振り回す。
あぁ、あの中にルイズすら屈服させる、ステキ魔法がっ!!
思わず目が釘付けに……
あれ? でもルイズまともそうに見えるんだが?
あれ? ルイズもいつの間にか、冷たく僕を見つめているね。惚れた?
「ギーシュ、あんた立ち聞きしてたわね?」
「なっ、何を言うかね、ルイズ!! それは濡れ衣だ」
間違いなく座ってました。
つ、とモンモランシーの人差し指が唇に当たる。
うぉ、なんて扇情的な……素晴らしいよ僕のモンモランシー!!
「正直に言ったら、ご・ほ・う・び」
「聞いてましたぁぁぁぁ」
―二人がかりで踏まれました。
「まったく……手伝っては貰うつもりだったけど、来るの早いわよギーシュ」
『き、君に一刻も早く会いたかったんだ』
口が動いたら言いたかったです、はい。
「うー、サイト以外に見られた……」
『サイトならいいのかぁぁぁぁ』
後で闇討ちしよう。そうしよう。
部屋の隅でボロクズのように成っている僕に、二人は何をしていたのか説明を始めてくれた。
195:4/7
07/02/02 01:04:41 hw8rwMR1
「つまり、サイトに構って欲しいわけだね?」
「ちちちち、違うわよっ」
その振り上げたコブシは何ですか?
サイトよくルイズと付き合えるよな……
この日頃の鍛錬があったればこそ、七万の大軍を止めれたのかも知れんな。
やたらとタフに成りそうだ。
―コルベール先生が亡くなって、騎士隊にのめりこんでいるサイトが自分を構ってくれない……
なら、自分が騎士隊に入ればいいじゃない?
と、言うことらしいが……
捨て身だな、ルイズ。
「だって……部屋に戻ったらシエスタが居るし……
授業とか訓練とかで、二人きりの時間なんて、全然取れないし……」
いじけるルイズをみて、モンモランシーを微笑みあう。
「ま、協力できることはしてもいいけどね」
「わたしも最初からそのつもりだけどね」
ルイズが差し伸べられたモンモランシーの手を取って、作戦会議が始まった。
―だれが聞いているわけでもないのに、ついついヒソヒソと話してしまうのは何故だろう?
「この薬? 髪染める用よ。この髪じゃ多少の変装は意味ないし……
逆に言えば、これだけでもずいぶん印象変わるし」
「僕は去年の制服を持ってこよう」
さっきは去年の僕の服でサイズが合うのか、確かめようとしていたらしい。
どんなイベントシーンだったのか、楽しみにしていたのだが……
……ルイズにメジャーを巻きつけているモンモランシーもいいな……
あれ?
「モンモランシー、なんで去年の僕のサイズなんて分かるんだ?」
そこでやっと気がついたのか、ルイズも不思議そうにモンモランシーを見つめていた。
「ど、どうでもいいしょう? いいからさっさと取ってきなさいよっ!!」
……真っ赤になるほど怒る事ではないと思うのだが……
やはり、女性は不可解だよ。
196:5/7
07/02/02 01:05:18 hw8rwMR1
「あー、それでだね、サイト……これが……」
「ルイス・ド・グラモン」
精一杯の低い声……だ、だめだ……バレバレだ……
クラスの皆は既に笑いかけてるし。
―髪を黒に染めて、男子の制服を着て、緩く髪を結んだだけでも、確かに印象は変わるけど……
元がルイズだからなぁ……
せめてキラキラした目でサイト見つめるの止めればいいのに。
「へぇ、グラモンってことは、ギーシュの弟?」
あれ?
「あっ、あぁ……そういう設定」
「設定?」
「いやっ、そうだよ、うん」
……こ、こいつ気づいてねぇぇぇえ、鈍い鈍いとは思ってたけど、ここまでか?
隊のみんなも、あまりの展開に硬直している。
そりゃそうだろうな……
「あれ? でもお前末っ子じゃ?」
あ、しまった。
「隠し子なんです!!」
まてぇぇぇぇぇ、何を言うかルイズっ、ではなく
「ルイス、なんて事をっ!」
父の名誉を汚すなぁぁ
「あー、ギーシュの親だもんなぁ」
「ちょっと待て、親友!! それはないだろ」
サイト……お前もかっ
てゆーか、騎士隊の皆もそうなのか? って顔で見るなぁぁぁ。
どう見てもルイズだろ?
「僕も、シュヴァリエになりたいです……サイト……さん」
男子の制服を着て頬を染めるなっ、しなを作るなっ、サイトを見つめるなぁぁぁ!!
「あれ、でもルイズに似てないか?」
……! チャーンス
「あぁ、ルイズには内緒だぞ? サイト」
くっくっく、『何を言う気』ルイズどれだけ睨んでも無駄だ。
「父の浮気相手はルイズの母親なんだっ!!」
「「「なんだってぇぇぇぇぇ」」」
ちょと待てぇぇぇ、
言っといてなんだが、あまりの反響に怖くなる。
……あと、血走った目で睨むルイズも怖い
『母さまの名誉をぉぉぉぉ』
いや、僕も父の……やめておこう。
「そうかー、ヴァリエールって浮気の一族だもんなぁ」
「寝取られの歴代当主……今回も……」
そういえばそんな一族だっけ?
『今なら訂正効くけど……止めておかないか? ルイズ』
目で訴えかける。
結構洒落にならない噂になりそうな……
「そ、そうなんですよ、シュヴァリエ!!」
あ、親の名誉売ったね? ルイズ。
197:6/7
07/02/02 01:05:51 hw8rwMR1
ごめんなさい、母さま。
「ルイズに会わなくていいのか?」
「そんなっ、あの天使のようなルイズ先輩に会うなんて、恐れ多いですよ!!」
……何よギーシュもモンモランシーもその目は。
「でも、ルイズが来るかもしれないぞ?」
「今日は、来ないわよ」
ナイスフォロー! モンモランシー。
「用事があるらしいから……」
「へー、そうなんだ」
むか、なにその、無反応。
「じゃ、始めようか、皆」
「「「「おうっ」」」」
サイトの声に、隊員が応える。
いつもは端で見ているだけだけど、今日はわたしも一緒。
それだけでも、変装したかいが有ったわね。
「……隊長は、僕なんだが……」
ぽつりと呟くギーシュは無視!
「シュヴァリエ、よろしくお願いします」
皆が二人組みになり始めたので、迷わずサイトに駆け寄る。
他の人にサイトは渡さないんだから。
「え? いいの?」
「はいっ!!」
何故かしら? 皆変わったものを見る目で、わたしを見てる。
「ルイズ……じゃない、ルイス、今日の訓練は……」
何かを言おうとする、ギーシュをサイトは手で制して、
「いや、うん、いいや、じゃ、打って来いよルイス」
木剣を構える。
あら?
「今日は剣の訓練なんだ」
あら?
「いや、いつも俺の相手いなくてな。正直助かるよルイス」
「サイト手加減下手だからな」
あら?あら?
「そっちが来ないなら、こっちからいくぞ?」
「ちょっ、まってっ」
慌てるわたしを見て、サイトが動きをゆっくりと止める。
あ、やっぱり優しい。
でも……
「貴様に”剣”を教えてやる」
……それが言いたかっただけかぁぁぁ
わたしは必死で逃げ始める。
198:7/7
07/02/02 01:06:24 hw8rwMR1
腕重い、足重い。
それより、なにより。
「体いたぁい」
「はっはっは、ルイス、俺の受けた訓練はこんなものじゃなかったぞ?」
しらないわよ、そんなのぉぉ。
息が上がって、抵抗も反論も出来ないわたしをサイトは見下ろしている。
「よし、痛かったら手を上げてみろ、ルイス」
お、終わってくれるの?
期待をして、全力で右手を上げる。
「よーし、痛かったら……我慢だ」
「なっ!!」
……なに、このサディストぉぉぉ
その満足げな顔……アニエス……あんたどんな訓練したのよ……
サイトが染まってるしっ。
「まぁ、これで手がまだまだ上がることは分かったな」
「ひ……ひど……」
終わる様子が無いから……諦めてよろよろと立ち上がる。
―どれくらい、逃げただろう……
「いくぞっ!!」
もー好きにして。
その場でふらりと倒れこむと、運良くサイトの剣の軌道から外れた。
倒れただけなんだけど……、サイトの予想外の動きだったみたい……
「なにっ!」
驚くサイトが、わたしの至近距離でふり……む……
―ビリィ!
は?
その拍子に、サイトの服に引っかかって、ギーシュの制服が……って
『む、胸がぁぁぁぁ、丸見えぇぇぇぇ』
悲鳴を上げる体力も無いし、腕が重くて身体を隠すことも出来ない。
『バレタわね……』
「お、お前……」
『そーよ、犬、ご主人様をこんなにして……せ、責任とってもらうんだからね?』
サイトの看病で、優雅に数日過ごすことを考える……
シエスタは部屋に立ち入り禁止!!
少しくらい我侭でもいいわよね?
やっぱり『あーん』は外せないし、お、お風呂とかも痛くて一人では入れないかもっ!
それなら、まぁ、この苦労も……
「もっと食って、肉付けないと、強くなれないぞ」
『ナヌ?』
「よーし、みんな、今日はここまでー」
『ちょっ、ちょっとっ、待ちなさいよぉぉぉ』
―モンモランシーが助けてくれるまで、動けなかったわたしは……
とりあえず部屋に帰って、サイトをギタギタにした。
199:名無しさん@ピンキー
07/02/02 01:10:50 hw8rwMR1
>>191さん 誉めてくれるだけでもずいぶん励みになりますよ。
感想もらえたらもっと頑張れるかな、どこが良かったかちょっと言ってくれる人が居るだけでずいぶん嬉しいです。
この話もうちょっと引っ張るか、別の書くか悩み中。
美味しい所が過ぎた気がするけど、ルイズ男装ネタが活かせてないので、もうちょっと頑張った方がよかも……と。
引っ張れと言われても、ネタが浮かばないかもですが……
では、またっ
200:名無しさん@ピンキー
07/02/02 01:25:35 LbaA+Y/4
>>191
いや、そもそもそちらがここでしかレス返さないから、必然的に返事もここになるわけで・・・・
悪意はないのかも知れんが、
体裁整えるのって、そこまで重要か?
職人にメリット有るか?
雑談の方も、賛成してるけどやるならやればって流れだろ。
ここ最近の、字下げがないと読む気がしないだの
体裁が~体裁が~っての、効果的にはほぼ荒らしなの理解してる?
わざとじゃないと思いたいけど、こっちにしかレス返さないこととかと併せて、そう取られても仕方ないよ。
それでも、職人のためって言いたいのなら、内容について感想を書くのが良いじゃないかな?
長くなってスマソ
201:名無しさん@ピンキー
07/02/02 02:17:41 Uxxk0L9d
>>199
GJ!
ルイズどんだけ胸無いんだよとw
202:名無しさん@ピンキー
07/02/02 02:43:47 wggQ3C1l
>>187 GJ! で、この行事には、どこで参加できるのかね?
前半限定でw
>>199 ぺたん娘 ばんざーーい!
203:名無しさん@ピンキー
07/02/02 04:18:53 IVDHkaVz
>>187 節分なんて存在そのものをわすれていましたよ。小さな頃はしてたんですけどね。
>>202 異世界に旅たてば可能性が・・・(笑
>>199 男装ネタ、思いもよらなかったですよ。楽しくよめました。
サイトが部屋でルイズにギタギタにされた理由にきずかずに何時もの事とかんちがいして
ルイズはルイズでサイトにかまってほしくて再び訓練に参加。
そこにアニエス登場⇒二人でルイズを特訓・・みたいなのを想像した・・ごめん。凡才だわさ。
204:名無しさん@ピンキー
07/02/02 06:28:44 sNmwMEbV
>>192
GJです。
ふと、「やっぱり漢なら裸の付き合いも必要なんだぜ」と言いながら騎士団全員で風呂に入ると言うネタが電波の如く…
205:名無しさん@ピンキー
07/02/02 09:58:39 RmxqAXmL
>>199 GJです!
261さんの書くキャラはいつも原作から抜け出てきたみたいでたまらんです。
ネタが浮かんだら続きも読みたいです。
自分は「修行の結果、敵の攻撃を軽やかにかわせるようになり、才人と阿吽の呼吸で戦うルイズ」を妄想しました。
206:名無しさん@ピンキー
07/02/02 17:14:05 nIVMZK+i
>>191
修正職人なろうかと思っていたけど、今は無理っぽいと思った。
修正すれば200みたいな人が火病を起こしてSSそのものを消しかねないからね。
スレがおちつくまでおとなしくするのが吉ですよ。
207:名無しさん@ピンキー
07/02/02 17:42:15 Uxxk0L9d
何で>>206のように、自分の言ってる事は正しいと思い込んで反論する奴を全員拒絶するような連中が出てくるかな?
だいたいそこまでして修正したい理由がわからない。「直してる俺カッコイイぜ!」と思いたいの?
迷惑だと思われていることにいいかげん気付いてほしい。
208:名無しさん@ピンキー
07/02/02 18:09:42 1ExFDVAd
まあまて、みんな落ち着くんだ。
てかここで言わなくてもほかに言う場所
あったよね?そこでおねがいします
209:名無しさん@ピンキー
07/02/02 18:19:30 Pg3WAlJX
>>199
GJです
なんて残酷なオチだw
210:名無しさん@ピンキー
07/02/02 19:26:09 i4lBbNo0
>199
男装ネタご馳走さまでした。ルイズがいー感じに
動いてて良かったです。
また別のネタも読みたいです。
>206
職人じゃなくてただのスクリプトでしょそれは。
各自が脳内でやるから要らないよ。
やるのは勝手だが、自分のメモ帳の中だけでドゾー
211:名無しさん@ピンキー
07/02/02 20:14:59 qfXwofvM
このスレが気に入って、記念カキコみたいなノリで、役に立ってると思いたいんだろうけど。
>>191,200投下前後に口論してるダケってぶっちゃけ邪魔。
あと>>206
理屈は200のが納得できた、火病そうなのは・・・・・
いまだに書き込みこっちだしw
212:名無しさん@ピンキー
07/02/02 20:22:32 rccuj4KR
ここまでウザイのは久しぶりだ
職人のサポートとか言っちゃって痛い痛い
俺たちは読者であってアシスタントや編集じゃないのにな、なんつーか目立ちたがり?
それに作者が気になるなら自分で直すだろう
自分が読んでて気になるならコピペして編集すれば
213:名無しさん@ピンキー
07/02/02 20:27:38 U2Sg1Lch
作品以外の長文ウゼェ って言うかいきなりスレの雰囲気が変わりすぎ
続けたければ 意見所作る or コテ付けるか or #意見 でやってくれないだろうか?出来ないなら荒らしで報告してくるからさ
214:名無しさん@ピンキー
07/02/02 20:30:54 IVDHkaVz
>>129
>>もう歳だろうか?
>>「エルフって……老化しないのか?」
>>そう、むっちゃ若い。同じ位の歳のはずだけど、年下の愛人ができた気分だった。
サイトが召喚されたのが17歳。それから約1年後にテファと出会って8ヵ月後に出産。
子供はもうすぐ6歳。
だからサイトは今24~26歳
それ位の年齢ってそんなに年取ったと気にするもんなんでしょうか?
自分10代なもんですから・・皆さんはどう思いますか?
215:名無しさん@ピンキー
07/02/02 20:47:36 qfXwofvM
けっこー違うってか30代だけど、24と17どっちかとつき合えるおなら、選択の
余地はないw
10代の例なら高校生と中学生、3年しか違わん訳だ。
んで、だ。
20越すと、何でそこまでって、男に理解できない位ちがうっぽいぞ
迂闊な行動で殴られるくらいはなw
216:名無しさん@ピンキー
07/02/02 21:18:40 VE062JQR
>>214
通常の3倍くらい搾り取られてるから…
217:名無しさん@ピンキー
07/02/02 21:21:33 hhRx6OP9
18歳の俺はどうすれば…!!
218:名無しさん@ピンキー
07/02/02 21:59:05 fIU4I7V2
ようするにタバサ最強ってことだろ
219:名無しさん@ピンキー
07/02/03 00:06:26 kw+ocSLR
アニエスがサイトにひたすら尽くす話はまだですか?(*´Д`)
220:191の者
07/02/03 01:04:13 V9sAEwYv
上の>191とは別でだらだら続けさせてもらってる方のですが…
個人的事情でまた少しだけ投下させてもらいます。
221:イザベラ慣らし3
07/02/03 01:07:36 V9sAEwYv
「襲われた時は夜陰だったから判りにくかっけど本当に良く出来てるもんだな。
噂じゃ外見以外も色々映しとれるらしいけど、これだけでも美術品で飾れそうだ……」
後ろ手に拘束されたまま大人しくしているスキルニルを眺めつつ、そんなことを言っている。
―貶さないのはともかく本人を前にその裸像をまじまじと観察するのは止めて欲しい―
そう思っていると男もベッドに上がりスキルニルを私に向ける形で抱き起こし、自分はその
後ろに座って軽く抱擁するように両腕をまわしてくる。
「どこから触って欲しい、とか要望はあるかい?」
「さてね、人形相手に欲情できるような性質じゃないからね。自分で考えてみたらどうだい」
「やれやれ、じゃそうさせてもらうさ」
言うと、男は胸に添えていた両手をなぞるように動かし始める。
下から持ち上げるように滑らせたかと思えば乳房を包み込むように指を広げると
乳首を指の隙間に覗かせるようにして揉みこんでいく……。
「いいな、この触感といい、手ごろな大きさといい馴染むようだ」
うなじの辺りにうずめていた顔を右耳に近付かせて囁くと
『…………ッ』
先刻まで無表情だったスキルニルがわずかに反応した。
据わったように宙に放たれていた視線が胸を揉む手を注視している…
見れば乳首に引っ掛けるように指で押さえ、弾力ではずれるのを利用して刺激しているらしい。
断続的に加えられるその刺激に応えるように乳首がプックリと膨らんで来ている
『………ッ……ァ』
存在を主張し始めたのに気付いた男の指がまた動きを変えスキルニルの反応が増え始めた。
『っ……ひぅ…ゃ!…そ、そこは』
膨らんだ乳首をすり潰すように刺激し、軽く摘んで引いて……両手で時に同じ動きをしたかと思えば
不意に片方を反転させたり停めたり強弱をつけて丹念に愛撫を加える、その都度スキルニルは
身体を硬直させたり、耐え切れずにこぼしたかのような短い声をあげる。
『ぁ……ふぁ…あぁっ…』
―まさかスキルニルが女として感じてる?
それは人形の声というには余りに肉感的な響きを帯び始めていた。
こころなしか、肌の色も赤みを帯びつつあるし、動きもガーゴイルのような無機質さよりも
人のそれに……が、何より切なげに眉根を寄せ瞼を閉じ、与えられる刺激に集中している表情―
それが自分の顔をそっくり映したマジックアイテムでしかないと知っていてもなお、
いや判っているからこそ不思議な感覚がいっそう強くなる。
鏡の前に立つ自分は何もしていないのに映し出された影だけが躍っているような……
「えらく熱心に見てるが、気に入ってもらえたのかな?」
投げかけられた声に呼び戻され、自分を見つめている視線に気付く。
仮面にさえぎられて目元の細かい表情まではうかがえなかったがスキルニルのみならず自分にも注意を払っていたらしい。
「ま、この反応からして聞くだけ野暮か」
と、スキルニルの顔を覗き込んでいる。ひとしきり観察し終えたのか、こちらを見続けながら
スキルニルを振り向かせていた手を頬、喉、鎖骨、肩、二の腕…と這わせつつ下半身へと運ぶ。
その意図を測りかねているうちに自分の体の違和感が減っていることに気付く。
―両腕の痺れが治っている! 視線はこれを暗に教える為?
さっき投げさせられた杖は……あった…この距離なら椅子ごと転がっても取れる? ―
無意識に先程投げさせられた杖に視線が走る。
222:イザベラ慣らし3
07/02/03 01:09:15 V9sAEwYv
―いや、緩められたとはいえ両足が縛られていることに変わりは無い。
椅子ごと転がるなんてまねを試したこともないし、杖を掴めても詠唱を終えるまで賊が大人しく
待っていてくれるだろうか―
機を窺うイザベラをよそにスキルニルへの愛撫は次の段階へと進もうとしていた。
『……こ、今度は何処…?』
左手を胸に残し、腕から腹へと進められた右手がヘソの周りを数回なぞる、がそこから蒼い叢には直行せずに脚の付け根、太ももと滑らせていく。
焦点の定まらない動きに焦らされたかスキルニルが身をよじる。
―既に〝何を〟されるかではなく〝何処を〟されるかという思考になってるわね―
散々道草をして、ようやく目的を思い出したように指が蒼い叢に伸ばされる。
叢を抜け目的の場所に到達してなお、その周囲を検分するかのように撫でていく。
『…っふぅ……そ、そっちじゃ……な、なくてぇ…』
「そっちじゃわからないな、もっと判りやすく言ってくれないと」
『もう少し……』
そう言いかけて俯いてしまうのをからかうように、蜜を滴らせ始めた花弁を指の腹で擦りあげる
「こっちかな?」
『ひゃうっ、うっ…あ、やぁっ』
「違ったかな、じゃあこうか?」
『んっ……んんっ!』
叢にかけて掌で数度往復させ面での刺激を与えた後、人差し指と薬指で花弁をこじあけるようにして
中指を滑り込ませる。
うなじに舌をはわせつつ、侵入させた指を蠢かせるのに応じてスキルニルの肢体が軽く震えた。
『はぁ…そこ…気持ち、いい…』
イザベラは眼前で繰り広げられる痴態を関心半分呆れ半分に見ていたが
―全く……でもそんなに心地いいものなのかしら?―
物理的束縛を受けているのは麻酔が切れた今は足だけであり先刻かけられた毛布のおかげで両手は
ある程度、賊に気付かれずに動かせる……
つまり、スキルニルが受けていることを模倣できるということ…
鏡像が本体に従って動くべきところを鏡像に本体が従うという、荒唐無稽な考えが脳裏をよぎる。
―どうせ向うは危害を加えてくる気配もないしそう勘付かれるような動きをしなければいい―
などと開き直ってしまう辺り、案外気が緩んでしまっているのかもしれない。
そして、イザベラは自らの手とスキルニルを愛撫する手の動きを同調させはじめた……。
223:191の者
07/02/03 01:13:11 V9sAEwYv
と、今はここまでです。果たしてこの趣向で受け入れられるのか、とか
また規制で投下できない日が続きはしないだろうか、と怯えつつ。
でも、それでも書きたいコラボがあるんだ!と。
規制が無ければ週末中には続き上げたいと思います、では。
224:名無しさん@ピンキー
07/02/03 01:39:43 vCVi3pqE
ひ、ひどい……こんなところでやめるなんて、こ、こここここのドS!!
ままままままま待ってるから……早く続きを投下しなさいよね!いつまでも……ま、待ってるから……。
225:名無しさん@ピンキー
07/02/03 03:39:01 XXYRQ6Bt
このスレ必殺のじらし。ともあれGJ!
226:名無しさん@ピンキー
07/02/03 10:47:28 0B9RN4eO
なんという手管
本番前からワクワクしてしまった
このサイトは間違いなくジゴロ
227:名無しさん@ピンキー
07/02/03 12:39:13 kV7AEi8m
い、い、い…(・∀・)イィ!
続きwktkしてるよ
228:261のひと
07/02/04 03:08:10 jhvuEaNM
>>192-198の続き行きます。
229:1/8
07/02/04 03:08:44 jhvuEaNM
昨日からルイズが口を聞いてくれない。
「なー、ルイズどうしたんだよ」
無言で睨まれるだけで、一言も喋らない。
「サイトさん、なにしたんですか?」
いや、俺が聞きたいんだけど。
「昨日からこうなんだ……あー」
「何があったんです?」
そうだ……思い出した。
ルイズがほんの少し……少しだけ耳をこちらに向ける。
……やっぱり……アレだよなぁ……
「ミス・ヴァリエールがこんなに怒るなんて……何したんですか?」
いやー、ルイズはいっつも怒ってると思うけど。
でも、ここまで怒るって事は……
「昨日ちょっと……さ」
聞こえたらしいルイズが、何かを期待するように俺を見ている。
……やっぱり……か。
「ルイズ……ごめんな」
「な、何がよっ」
あぁ、一日ぶりに聞くルイズの声。
「実は俺……昨日……」
ルイズもシエスタも身を乗り出している。
ルイズに隠し事をしたのが悪かったんだな。うん。
「お前の弟と……」
「っっっ、ばかぁぁぁぁぁぁ」
枕やら、始祖の魔道書やら、机やら、ベットやらが飛んできて、俺とシエスタは部屋の外に放り出された。
230:2/8
07/02/04 03:09:29 jhvuEaNM
なんで一晩たっても気付かないのよっ!!
怒ってはいたけれど、昨日は機会があるたびに胸を強調して見せた。
それなのに……
「なぁぁぁんで、見向きもしないし、気もつかないのよぉぉぉ」
ルイズが怒っているから他の事に気を回す余裕が無いだけなのだが、ルイズにしてみたら何をやっても無反応としか見えなかった。
「ど・う・し・て・く・れ・よ・う・か・し・ら?」
冬眠前の熊のように、いらいらと辺りをうろつきまわる。
「……ルイズ……何よこれ?」
「モンモランシー」
手には昨日の小瓶。
「念のため、今日もいるのか聞きに来たんだけど……止めといた方がいいわよ。」
「なんで?」
モンモランシーの一言を聞いた時、わたしの復讐方法が決まった。
231:3/8
07/02/04 03:10:02 jhvuEaNM
「なっ、ルイズっ、どうして来たんだい?」
「間違えないで、ギーシュにいさん。僕はルイスです」
一人だけ正体を知っているギーシュの口を素早く封じる。
サイトはまだ来てないみたいね。
「に、にいさん」
ギーシュがなんだかその場で硬直してる。
「ル、ルイズじゃないんだよな?」
うるさいわね、風邪っぴき。
昨日気付かなかったこいつら皆敵だっ!!
でも、今は復讐の為に耐え忍ぶ。
「はい、先輩。今日もよろしくお願いします」
にっこりと。
「……お、男でもいい……」
な……なんで、わたしを見つめるのかしら?
サイトが来るまで、ルイズじゃないと言うことを周りにアピールする。
これからの復讐で、わたしがルイズだとばれると、効果が半減するもの。
232:4/8
07/02/04 03:10:34 jhvuEaNM
「へえ、今日も来たんだな、ルイス」
「はい、シュヴァリエ」
サイトが来た。
今からどんな恥をかくかも知らずに。
「サイト、今日の訓練だが……組み手でいいのか?」
「うん、その予定だろ?」
そう……今日の訓練は、武器無しで、ルール無用の組み手。
……見てなさいサイト。
いつもみたいに地面に這って貰うわよ。
しかも、今日は下級生に負けたことになるの。
伝説のガンダールヴともあろう者が。
「んー、じゃあまた皆てきとーに組になって」
その言葉が聞こえ終わるより先に、サイトにタックル。
「うおっ」
「シュヴァリエ、僕とやりましょう」
また皆が一斉に静まり返る。
「こりてねー」
「実はマゾ?」
「いや、ルイズ似だけあって、サイトに構いたいんだろう」
好き勝手言ってるわねー、でもあんた達は知らないのよ。
サイトが武器持ってないと弱いって。
ギーシュにだってやられてたのに、シュヴァリエに成ったからって怖がりすぎよ。
「みどころあるな、ルイス」
な、なによ、優しく笑っても許してあげないんだから。
「流石ルイズの弟だな」
……コロス
このわたしの事を微塵も分かってない犬っころを調教してやるぅぅう。
「でも、ルイズのタックルはもっと鋭いぞ!!」
いや、まて、両方わたしだから。
「行きますよ?」
さあっ、教育してやるっ!!
233:5/8
07/02/04 03:11:50 jhvuEaNM
いつも通りに間合いを詰めて、股間を蹴り上げるっ!!
『避けられるものなら、避けて見なさいよっ』
あら?
いつもはちゃんと当たるのに?
「……怖い奴だな……お前」
おかしい、避けられた。
何で?
毎日ちゃんと練習してるのに。
「喧嘩か? 妙に慣れてるよな、ルイズかと思った」
……胸見ても気付かないのに、蹴り見て怪しむなんてぇぇぇ。
許さない!!
今度こそ当てる!
的の大きい胴体を狙うことにする。
狙うのは身体の中心、心臓に向かって固めた右拳を突きこむ。
ヒットする瞬間に、右手を内側に捻りこむ。
「っと」
まーたーよーけーたー
姉さまの修行を、もっと真面目にやっておけばよかった。
姉さまなら、どんな相手でも今の一撃で気絶させるのに。
わたしはせいぜい一瞬動きを止める程度。
一瞬でも止まれば、股間に一撃入れてやるのに!!
「あールイス、なんか攻撃に殺意を感じるんだが?」
「気のせいです、シュヴァリエ、もーちょっとお願いします」
もーちょっとで楽にしてあげるわよ?
ゆっくり眠るといいわよっ、地べたでっ!!
サイトから足が見難いように、低い姿勢で踏み込む、
サイトの腕を掴んで、膝でサイトのお腹を狙うけど……それはフェイント。
「っと、大技が多いなールイスはっ」
『避けさせてあげたのよっ!!』
密着状態からサイトの足の甲に、踵を……
「っったぁぁぁぁぁいいっ」
足がっ!! 足がぁぁぁ!!
「あー軍用のブーツだから鉄板入ってるぞ?」
さ、先に言えぇぇ、サイトの卑怯ものっ
じたばたと周りを転がってから、またサイトと向き合う。
「はっ……はっ……はぁ……っなんでっ?」
―休み無くサイトを攻め続けているのに、わたしの攻撃はかすりもしない。
いつもならサイトはもうぼろぼろなのに……
……もしかして……いっつもサイトわざと?
わたしだから……避けずに……
ちょっと嬉しくなる。
仕方ないわね……わたしの変装が完璧だっただけだし……そろそろ許してあげようかしら?
そう思っていた矢先、
「そろそろ、俺からも行くぞ?」
えぇぇぇ? またぁぁぁ?
二日続けて泥まみれになった……わたし女の子なのにっ!
234:6/8
07/02/04 03:12:48 jhvuEaNM
どろどろのルイスが、荒い息をついて地面に倒れている。
「生きてるかー?」
ルイズと同じ顔に気が引けて、結局殴ったりは出来なかったけど……
投げたり絞めたりした。
……逆にきつかったかもなぁ?
いまだに起き上がれないルイスは、ぼそぼそと何かを喋っている。
「ふくしうしてやる、ふくしうしてやる……」
……元気そうだな。
「サイト今日はいつも通りに?」
「あぁ、寝てる奴は運んでやれ」
俺もルイスに肩を貸す。
「……もー、動けないわよ」
わよ? ま、いいか。
「動かなくていいさ、しばらく大人しくしてろ」
うわ、こいつ軽いなー、投げ飛ばしてる時も思ったけど。
持ち上げてしばらくすると、規則正しく浅い呼吸音が聞こえてくる。
疲れて寝ちまったのか。
さて、騎士隊全員、泥まみれだ。
組み手の時はいつもそうだ、ちゃんとルールや場所あるならともかく、どちらかがダウンするまで、土の上で取っ組み合いだからなぁ……
「みんなー風呂いくぞー」
「……おー」
なぜかギーシュが大騒ぎしているが、とりあえず先に進んだ。
235:7/8
07/02/04 03:13:47 jhvuEaNM
「う……ん……」
……脱衣所で、ルイスを除く全員が真っ裸。
いつまで経っても起きないから、さーてそろそろ起こそうかな……
「と、思ってるんだが……」
なんだ、この色気。こいつ本当に男かよ……
「サ、サイト……寝てる間に脱がしちゃっても……」
いや、それはまずいだろ、マリコルヌ。
てゆーか、ルイズと同じ顔を、皆の前で脱がせるのは、俺の精神衛生上ひじょーによろしくない。
「みんな、先に入っておこうではないかっ!! ルイスも気が付いたら入ってくるに違いないさっ」
ギーシュは強硬に風呂に入りたがるし。
さて、どうするかなぁ。とりあえずマリコルヌを殴っていると、ルイスが目を覚ました。
「あ……れ?……ぇ?……って、きゃああああああ」
うをっ、凄い悲鳴で、騎士隊の半数がKOされる。
……こいつ殴るより悲鳴の方が強いんじゃ?
「なっ、なにっ? なんなの?」
錯乱しているルイスの前に立って声を……なんで赤くなってるんだ?
「起きたか?」
「う……うん」
「じゃ、脱げ」
あ、灰になった。
「なななな、なんでよっ」
「風呂に入るからだ」
「お、お風呂?」
なんでそんなに怖がるのかね?
貴族用の大浴場、シュヴァリエになったし俺も皆と裸の付き合いだ。
「やっぱり漢なら裸の付き合いも必要なんだぜ」
だからマリコルヌ、お前は何でそんなに張り切ってるんだ?
「さ、ルイス君もぬ~ぎ脱ぎしましょーねぇ」
とりあえず、拳で黙らせる。
「まぁ、交流もかねて……だな……」
なんでそんなに壁際で、追い詰められた小動物みたいに……
ルイスは必死に視線を彷徨わせて、やっと見つけたギーシュに叫んだ。
「ギーシュ……じゃないっ、ギーシュおにいちゃんっ、助けてっ、助けてよぅっ」
ムカ。
あれ? なんだこの、ムカって。
ちなみに……
「お、おにいちゃ……ぐはっ」
―ギーシュは鼻血吹いて倒れた。
「さ、ルイス……脱ごうか?」
236:8/8
07/02/04 03:14:48 jhvuEaNM
全員で囲んで部屋の隅にルイスを追い詰めた。
「い……いやぁ……」
「もう逃げられないぞ」
泥だらけのルイスの服に手を掛けると、涙を流して懇願した。
「や、止めて、サイト……お願いよぅ」
「……だめだ」
汚いまんまだと、廊下とか汚れるしな。
震える肩を掴んで、力任せに引っ張る。
「やあっっ……いやっいやっ、いやぁぁぁぁ」
「あーもうっ、抵抗するなよ。面倒だなぁ」
振り回される腕を取って、軽く捻って間接を極める。
そのまま体重をかけて、床に押し付けて、服をむしり始める。
「ひっ……痛っ……痛いよぉ、サイト……やめっ……許してぇ」
ルイスの妙に色っぽい喘ぎ声……って
「黙れ!」
一喝する。
ヤバイ。平賀才人、一世一代のピンチだ。
お っ き し た ! !
落ち着け、サイト!! こいつは男だ!!
でも……ルイズと同じ顔で、はらはら涙を零すこいつを押さえつけてると……どうも……興奮する。
油断一瞬・怪我一生。
「……サイトが……サイトが立ったわぁぁぁぁ」
誰かの声に、一瞬で部屋中が静まり返る。
「あいつ……男押さえつけて……」
「そういえば、皆で風呂って……サイトの……」
「ね、狙われているのか?」
「抱いてよ」
「ちょっ、誰だよ今の?」
ズサァっと、人の空白地帯が出来る。
ちょっ……
「まてっ、誤解だぁぁぁ」
慌てて立ち上がると……抑えてないのにほどけたタオルは落ちなかった。
「サイトのばかぁぁぁぁ」
破れかけた服で、必死に身体を隠しながらルイスが逃げ出す。
「ちょっ、まてっ」
廊下に飛び出した俺の前には通りすがり大量の女生徒が居て……
―半裸の美少年を追って、風呂を飛び出したシュヴァリエサイトの伝説は……しばらく収まる事は無かったと言う……