【涼宮ハルヒ】谷川流 the 36章【学校を出よう!】 at EROPARO
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 36章【学校を出よう!】 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@ピンキー
07/01/08 09:49:03 xVC03HNR
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

■前スレ■
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 36章【学校を出よう!】
スレリンク(eroparo板)
■過去ログ■
URLリンク(www9.atwiki.jp)

■これまでに投下されたSSの保管場所■
2chエロパロ板SS保管庫
URLリンク(sslibrary.gozaru.jp)

涼宮ハルヒのSS保管庫 予備
URLリンク(haluhi9000.h.fc2.com)

■荒らしについて■
削除依頼対象です。反応すると削除人に「荒らしに構っている」と判断されてしまい、
削除されない場合があります。21歳以上なら必ずスルーしましょう。

PINK削除依頼(仮)@bbspink掲示板
URLリンク(sakura02.bbspink.com)

2:名無しさん@ピンキー
07/01/08 09:49:43 xVC03HNR
Q批評とか感想とか書きたいんだけど?
A自由に書いてもらってもかまわんが、叩きは幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。

Q煽られたりしたんだけど…
Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉はしないで下さい。

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A無ければ自分で作ればいいのよ!

Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。

Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。

Q~ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?

Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A拒否しない場合は基本的に収納されるのね。  嫌なときは言って欲しいのね。

Q次スレのタイミングは?
A460KBを越えたあたりで一度聞いてくれ。 それは僕にとっても規定事項だ。

3:名無しさん@ピンキー
07/01/08 10:10:06 HybaSL/c
>>1
お前氏んでいいよ。

4:名無しさん@ピンキー
07/01/08 10:58:27 mqyxw1sG
>>1
このスレは37章、次スレは38章で立てる
次スレ立てる時に憶えてる人が指摘すればいい

たかがスレ番ぐらいで氏ねとはいただけない

5:名無しさん@ピンキー
07/01/08 11:06:15 gwZVyTlz
>>1

スレ立てはきちんとご確認の上で
計画的にお願いします。

6:名無しさん@ピンキー
07/01/08 11:44:18 P17tsZ4r
>>1

7:名無しさん@ピンキー
07/01/08 13:34:38 Gl7UwoLZ
またにぶら下がっているもの!

8:名無しさん@ピンキー
07/01/08 14:17:09 y0ZIjFGt
>>1
( ´∀`)σ)д`)←>>1

9:名無しさん@ピンキー
07/01/08 14:41:26 LbYChxfH
>>1
まぁループってコトでww
「ハルヒ」に相応しいじゃないか

10:名無しさん@ピンキー
07/01/08 16:53:54 W4U0i/Zd
涼宮ハルヒの暗号 解答編まだ~?

11:名無しさん@ピンキー
07/01/08 17:22:16 y0ZIjFGt
もう「答え:ぞぬの肉」でいいんじゃね?

12:名無しさん@ピンキー
07/01/08 19:29:50 TaJN1Tru
前スレ埋め乙

13:名無しさん@ピンキー
07/01/08 20:08:00 wEQ8O+Aq
>>10
そんなのあったな。もう存在自体を忘れてたよwww

14:名無しさん@ピンキー
07/01/08 23:08:10 LbYChxfH
>>10
アレは難解だよな。早く答え知りたいな。
地味に心に引っかかってるんだよね。

15:名無しさん@ピンキー
07/01/09 03:07:05 IItpftXC
涼宮ハルヒの〇天国の続きまだー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

16:名無しさん@ピンキー
07/01/09 06:50:24 SQyoiBdc
>>10 ようやく忘れてたのに、また思いだしちまったぜ、正直答えがかなり気になる

17:名無しさん@ピンキー
07/01/09 14:14:29 16eJBs+e
ポッキーゲームの古泉verマダ-

18:名無しさん@ピンキー
07/01/09 14:17:51 NM+H2J1L
>>17
書いた俺自身ですら忘れていたものを(;´Д`)

19:名無しさん@ピンキー
07/01/09 17:13:00 m2ZIxPmX
>>18
今すぐ投下してもらおうかw

20:名無しさん@ピンキー
07/01/09 18:17:34 4Smfreye
イレカワリLOVERも未完だったような。でもあの続きちょっと鬱りそうなんだよなぁ

21:名無しさん@ピンキー
07/01/09 19:57:04 NM+H2J1L
>>19
古泉編は尺の都合でカットされたんだってばw

22:名無しさん@ピンキー
07/01/09 20:17:33 M+3ykxDQ
>>21
いやいや、ノーカット版と言う事でw

23:名無しさん@ピンキー
07/01/09 20:23:27 9qFOiKBY
おいおいw

24:名無しさん@ピンキー
07/01/09 20:44:44 NM+H2J1L
>>22
ディレクターズカット(´・ω・`)

マジレスすると俺も他に書きたいものがあるから勘弁してくれwww
その代わりあのポッキーネタは誰でも好きに使って良いから、っていうかいちいち許可必要なほどのもんでもないから
むしろあれだけポピュラーなネタが今まで被らなかった事の方が不思議なんだって、アレは
なんか自分が元祖、みたいな態度取るのも横暴でどうかと思うし
古泉編でも朝倉編でも鶴屋編でも喜緑編でもなんでも良いから、お前らもっとポッキー!ポッキー!

25:17
07/01/09 20:45:20 uQaAlve1
>>22
YOU書いちゃいなよw
てか書いてくださいorz
できればついでに鶴屋さんやら朝倉やら妹,さk(ry






すいません調子に乗りましたorz


26:名無しさん@ピンキー
07/01/09 20:45:32 NM+H2J1L
投稿時間下4桁が異様に不吉な件について

27:名無しさん@ピンキー
07/01/09 20:54:00 syhPpWZk
悪いことは言わない、そのまま氏ねwwww

28:名無しさん@ピンキー
07/01/09 20:59:32 9xjwiKxD
>>27
つまんね

29:名無しさん@ピンキー
07/01/09 21:13:56 1W1eCW59
てかポッキーってどこかのキャラスレで読んだ記憶があるんだよな。
……個人サイトだったかも知れんが。

30:名無しさん@ピンキー
07/01/09 21:14:47 mTttSozx
ポッキーゲーム…
キョンハルも古キョンも好きな自分としては、非常に続きを楽しみにしていたのにorz
放棄なんてひどい。

作者に愛想を尽かされた作品を愛してしまったこの気持ちはどこへ行けばいいんだ。

31:名無しさん@ピンキー
07/01/09 21:24:39 kIQaOjBn
>>30
妄想を実現させるための気力にすればいいと思う。

そういえば、9-27様: キョン×有希が加筆修正されて公開されたね。

32:某偽w
07/01/09 21:28:13 M+3ykxDQ
>>30
その気持ちはテキストエディタへ向けるのが吉でしょう。「無ければ自分で作ればいいのよ!」
と某団長も言ってますし。





……実際過去に一度やっちゃった事がある偽者よりw
いやはや未だに作者には頭が上がりません。

33:もうお前らね
07/01/09 21:34:07 NM+H2J1L
<ポッキーゲームの古泉verマダ-…?
|   〃〃∩  _, ,_
|・)   ⊂⌒ (  ゚д゚) ?
|      `ヽ_つ ⊂ノ


<今すぐ投下してもらおうか…
|      ∩ _, ,_
|・)二⊃⊂⌒ ( ゚Д゚ ) !
|      `ヽ_つ ⊂ノ


<いやいや、ノーカット版と言う事で…
|    _, ,_
|⌒ ( `Д´) )))
|`ヽ_つヽ_つ ))


<非常に続きを楽しみにしていたのに…!
|, ,_
|Д´) ))
|ヽ_つ )


|
| イヤアァァッ ─── !!!
|

こういう気分になるからやめてくださいw
っていうか、投稿頻度が非常に少ない俺みたいなのが
あんま書き込んでると馴れ合いみたいになるから後はROMるノシ

34:名無しさん@ピンキー
07/01/09 21:47:08 FLBEZHd+
リバイバルブームみたいでいいな。未完の続きが来るってのは。

35:名無しさん@ピンキー
07/01/09 21:52:41 OohyyZ5U
前スレで、真(チェンジ!)長門なるワードを見て、
「目を瞑っていても、合体出来るようになるまで繰り返す」と言いながら
キョンを押し倒す長門、と言う発想をしてしまった俺は病んでるんだろうか……

36:名無しさん@ピンキー
07/01/09 22:15:45 rtpSlq+g
>>29
某キャラスレでポッキーネタを書いたが……俺のかも?

37:名無しさん@ピンキー
07/01/09 22:22:59 SMu1EQBp
>>35
「これがメイン端末とバックアップの差…」

38:偽
07/01/10 02:18:03 KwYgnYFK
>>17

 波乱万丈な部活動をようやく終え、あの後妙に迫る古泉を地面に叩き伏せてから家に帰り着くと
「あ、お帰りキョンくんー」
 妹のヤツが俺にとことん甘い厄災を振り撒いたあのチョコ菓子を手にして俺を迎えてきた。
 何で今日に限ってそんな局地的大流行な菓子を食べてるんだお前は。
「えーとね、みよちゃんと話題になったからー」
 ……何となく続きを聞くのがためらわれる話の流れだ。
 その証拠に妹の瞳が宇宙的観察対象指定を受けているアイツが自称楽しい事という傍迷惑な何かを
ひらめいた時の輝きを灯している。
 そしてその瞳輝かす内容を実行した場合、十中八九どころか百パーセント被害を被るのは俺だ。
 なので俺は至極当然のように部屋まで付いてきた妹からの好奇心がたっぷり詰まった
言葉のセンタリングを迷わずスルーする。
「そうか。もうじき夕飯だろ、菓子も程々にしとけよ」
「ねー、キョンくんはポッキーゲームってした事あるー?」
 あまりの直球にスルーしたはずのボールが顔面ヒットした。
 全くこいつはみよきちと何て話題を話していやがるんだ。
 小学生なら小学生らしくおしゃれ泥棒の話題ででも盛り上がっていれはいいんだ。
 俺が小学生の正しい姿をじっくり教えてやろうと振り向くと
「んー」
今日何度目かのポッキーを咥え迫る妹の姿があった。



あまりこのネタをひっぱるのもアレなので小ネタって事で。

39:名無しさん@ピンキー
07/01/10 03:30:32 HLARU/uH
おいおい、いいのかい? 続き書いちまうぜ?

40:17
07/01/10 05:22:11 KlwvF3LD
>>38
まさか書いてもらえるとはwww言ってみるもんだ。

41:名無しさん@ピンキー
07/01/10 11:41:50 Hpa9H7yM
保管庫の管理人さんへ
9-27様: キョン×有希 01 が一部文章がダブっているようです。

< 有希が柔らかい声で沈黙を押しのける。>

から

<少しずつ三点リーダーが長くなっていく有希だったが、表情は変わらない。
 強いて言うのなら、わずかに瞳が濡れているような気がした。>

まで。

42:名無しさん@ピンキー
07/01/10 12:12:06 KwYgnYFK
>>39
 お前……もしかして書きたいのか?
「……」 
 ……よしわかった。構わない、書いちまえ。
 人間が表現できる範囲内で思いっきり書いて見せつけてやれ。

43:名無しさん@ピンキー
07/01/10 21:52:15 dfFjXUx6
>>39
あなたが書いた文章とは
とても気になりますね。
でも書き上げた後でちゃんと見直さないと、
投下した後で気分が飛ぶ鳥を落とす勢いで
下降する羽目になってしまいますからね。
すばらしい作品を期待していますよ。
留守の間にお願いしますよ。

44:名無しさん@ピンキー
07/01/10 22:38:00 CceUL58G
>>43
「フニーク」

45:名無しさん@ピンキー
07/01/10 23:42:58 GwxHeE2o
>>43
素直じゃないねぇ・・・
いや、逆に素直なのかな?

46:名無しさん@ピンキー
07/01/11 00:03:56 /wAVcvWc
>>43
   が
   気
   き
   た
   る
   し
   間

ガキ来たる島? 冗談はさておき、投下をワクテカしながらまってます。

47:名無しさん@ピンキー
07/01/11 01:17:42 2+xzbVpZ
先の件でバックアップからバックパックに格下げをくらって、
ずっと長門の背中におんぶのようなかたちでくっついて、
長門のいう事に一言よけいなことを言ったり、
後ろにこけて後頭部をうったり、
長門ごしにおでんを作ったり(だし汁や野菜片が長門にかかりまくり)、
体育の時に着替え終わったと思ったら逆に長門が後ろにいたり、
長門が本を読もうとすると代わりに女性セブンを渡してきたりする朝倉。
という電波を受信した・・・…

これ、どうしよう……


48:名無しさん@ピンキー
07/01/11 01:21:47 OmeYCP0h
>>47
書け

49:名無しさん@ピンキー
07/01/11 01:57:55 WKA0pj5k
涼宮ハルヒの暗号 解答編マダ~?
>>16
答えもそうだが、オチのほうが気になってしょうがなかったw

50:名無しさん@ピンキー
07/01/11 03:19:24 VOWin7Hr
あんがい「お薦めはナポリタン」コピペみたいに意味のないものだったりして。
ウミガメのスープに投稿すれば誰かが答えてくれるかも。
でも答えがわからないから投稿しちゃだめか

51:名無しさん@ピンキー
07/01/11 13:22:30 e4YH7Tv4
単純に答え考えてない釣りだと思うんだがこれ如何に。

52:名無しさん@ピンキー
07/01/11 15:13:34 Mxm85+19
URLリンク(koizumiquality.blog78.fc2.com)

いいのか?

53:名無しさん@ピンキー
07/01/11 15:36:42 Z/hGQXw/
絶句

54:名無しさん@ピンキー
07/01/11 16:09:28 Ap1f6/+w
工房か。ほっとけほっとけ。

55:名無しさん@ピンキー
07/01/11 16:12:34 tSDYZpzt
拾った者を得意げに貼り付ける・・・
コレが若さというものだろうか。

56:名無しさん@ピンキー
07/01/11 16:21:49 +mcqrwjD
得意げ?よく見ろ
拾った物で僕が書いた訳じゃありませんってちゃんと書いてあるだろうが

57:名無しさん@ピンキー
07/01/11 16:22:45 L6tegQcB
2時創作にも著作権はあるのにな

58:名無しさん@ピンキー
07/01/11 16:23:33 kKP86Zgi
そこに貼ってある中で有名どころのSSの作者の2名が、
同じFC2ブログ内でブログを持っているにも関わらずだ。

59:名無しさん@ピンキー
07/01/11 18:43:20 LUkmTH0K
前スレでもでてたね、この話題。

とりあえず転載の仕方から見て、昔からのスレ住人って訳じゃなく保管庫から持っていってるみたいだけど
ちゃんと20歳超えているのかそっちの方が気になる。

60:名無しさん@ピンキー
07/01/11 21:31:25 U/oH1ncH
20?FC2にはそんな規約があったりするの?
ちなみにこの板は、いつの間にか18未満禁止だけど。

61:名無しさん@ピンキー
07/01/11 21:51:30 D5W5NdB/
保管庫は21歳未満閲覧禁止だからな。
保管庫から持っていってるなら21歳以上なんだろうけど、そうは見えないってことだろ。

62:名無しさん@ピンキー
07/01/11 22:12:38 g7HaieHO
>>56
まさしく「本人乙」って感じだな。
注意書きがあれば無断転載してもいいのか?
転載するにしても最低限転載元は明記すべきだろうに。

こんなことで神々のモチベーションが落ちたらイヤだなぁ。

63:名無しさん@ピンキー
07/01/11 22:31:58 QaQYl+PR
>>51
答えは1-3なんだ。
決して答えを考えてなかったわけじゃないんです。

でも暗号だけが先走って、オチが思いつかなくて……。
ごめん……

64:名無しさん@ピンキー
07/01/11 22:34:19 HDq8cETT
>>63
よ~し
じゃあ、俺が暗号を解くのと
お前さんが話しのオチを思いつくのと
どっちが早いか勝負だ!

65:名無しさん@ピンキー
07/01/11 23:10:22 wMFk0nyW
>>56
その一文が追加されたのって最近だぞ?
まあ転載はともかく、タイトルを改変するのはいただけないと思うが。

>>63
よし俺はおまいさんの方を応援しよう!
頑張れ!

66:名無しさん@ピンキー
07/01/11 23:34:49 kKP86Zgi
>>47

 ガチャ
 毎度の如く扉を開け、見慣れているであろうはずの部室内に目を向ける。
 だがそこには見慣れない、そして俺を警戒させるには十分過ぎるほどの光景が視界に飛び込んできた。
「朝倉!」
 俺を何よりも恐怖に陥れるその存在に、俺は思わず身構える。
 が、それよりもだ。
 その朝倉の今の姿は、俺にしてみればあまりにも信じ難い……というか、どう考えても俺の視神経の方に不備があったようにしか思えず、俺は再度扉を開き、いったん外へ出る。
 今のは朝倉だよな。そうして長門だ。長門はいつもの如く読書中だったように思う。

 その長門に関しては全く問題ないのだが、どうにも朝倉の方だ。俺の知る限りの朝倉涼子とは到底掛け離れている行動だったように思うのだが。
 いや、そもそも朝倉がいるという時点で俺にとっては大問題なのだが、あの姿を目の当たりにすると、何だかそんなことはどうでもよくなってきた。
 きっと疲れていて幻覚でも見たに違いない、と自分に言い聞かせ、意を決して再び扉を開ける。
 ガチャ
「ね、ちょっと進むの早いってば」
 俺は頭を抱えた。
 OK、まずは冷静にこの状況を把握しよう。
 残念ながら決して幻覚などではなく、現実問題として朝倉涼子がそこに存在している。

 だが、俺が頭を抱えたのは朝倉がいたということ自体にではなく、やはりその朝倉の行動に対してあり、まずは本人に事の次第を問い質してみるのが先決だ。
「……朝倉、何やってんだお前」
 一体どういう風の吹き回しなのか、俺には皆目見当もつかない。
何やらおんぶをして貰っているように長門の背中にピッタリとくっ付き、長門の肩越しに長門と一緒に読書をしているではないか。足まで長門の腰に回しているような気もするが、もうこの際そんなことはどうでもいい。
「ね、ね、長門さん。だから読むの早いってば」
 見たか情報統合思念体。これがお前たちの端末たるものの暴走した成れの果てだ。
「……おい、聞こえてるか朝倉」
「あら? 居たのあなた。久し振りね」
 ああ、久し振りだ。そして、そんな感傷に浸っている余裕など持たせないほどの行動を、今お前は取っている。
「え? 何のことかしら……」
 朝倉がそう言うや否や、長門が席を立ち部室を出ようとする。もちろん朝倉をおぶったままだ。
「長門、どこ行くんだ?」
「図書室」
「そ、図書室よ」
 ……いちいち被せんでもいい朝倉。
 とにかく俺にはこの状況を気にするなと言う方が不可能であり、俺は当然のようにこの二人に付いて行くことにする。

「えー、それちょっと面白くなさそうじゃない?」
「…………」
「ね、雑誌買いましょうよ雑誌」
「…………」
 お気に入りの本を物色している長門に対し、先程から事あるごとに後ろから余計なつっこみを入れていく朝倉。まったく、何がどうなってやがる。
 やがて長門は、朝倉の余計な横槍にも全く動じずに自分の気に入った本を見つけ、坦々と貸し出しの手続きを済ませる。
「もう、あっちの本の方が良かったと思うんだけどなあ」
 朝倉はボソボソと不満を漏らしつつも、しっかりと長門の背中にしがみ付き、長門の行動に従う。
 どうでもいいが朝倉、その体勢でいるならスカートの丈を長くする事を俺は激しく提案する。健全な男子高校生にしてみれば、非常に目に毒なのは疑う余地もない。ましてやお前のルックスなら尚更だ。



67:名無しさん@ピンキー
07/01/11 23:38:23 kKP86Zgi
 そうして下校時間。
 変わらず長門と一体化している朝倉が、どういう訳か妙な提案を掲げ出した。
「ねえ、あなたも家に来ない?」
 朝倉、それは505号室のことなのか708号室のことなのか、どっちだ。
「何言ってるの? 長門さんは708号室にしか家を持ってないわよ」
「……そ、そうか、すまん。いや、俺の思い違いだ」
 もうどうにでもなれ。
「長門、行っていいのか?」
 その瞬間、俺の問いに長門が答える間もなく、朝倉が長門の肩から手を滑らせたようで、盛大に後ろ向きにこけた。
「痛いな、もう。あ、わたしったら、長門さんから離れちゃったじゃない」
 そう言いながら、朝倉は再び長門の背中に乗る。
「長門さんって、とってもいいんだもん。長門さんだって、いいと思うでしょ?」
 長門は俺の方に向き直り、
「いい」
 ……長門、それは俺の質問に対してなのか朝倉の質問に対してなのか、どっちなんだ一体。
 その答えによっては、俺はお前に対する認識を改め直さねばならんかもしれん。
 何やら怪しい関係にあるかもしれない二人に、俺は何とも言い難い気分に駆られつつも、二人に付いて長門のマンションへと向かうことにした。




折れた……あとは頼む。

68:名無しさん@ピンキー
07/01/11 23:47:14 jNjw0lP1
これはもうアレだろ・・・
フラグ勃っちゃっただろ・・・
さんぴ(ry

69:名無しさん@ピンキー
07/01/12 00:32:37 ffXW8RLW
「長門有希の嫉妬」「長門の崩壊」「BADEND風味」をハイテンションユッキーに脳内改変して読んでみた… 俺もうアカン

70:名無しさん@ピンキー
07/01/12 01:14:25 q5GGgs/M
URLリンク(www117.sakura.ne.jp)

71:名無しさん@ピンキー
07/01/12 02:37:56 IQOatukN
>>70
やべえこの朝倉テラカワイスwww

72:名無しさん@ピンキー
07/01/12 09:17:27 30GN2E9m
>>70
超いい激しくいいんだが俺としては古泉分が足りない。

73:名無しさん@ピンキー
07/01/12 09:18:35 axg0QZvV
>>70
ちょっと朝倉捕獲してくる。

74:名無しさん@ピンキー
07/01/12 13:04:50 DcjD7LaB
>>52みたいな悪質サイト晒し上げはともかくとして
>>70のような純然たる個人サイトを晒してる奴はなんなんだろう
俺が2chで宣伝してやったぜ、アクセス増えて良かったなw
なんて思って悦に入ってるのかな。それとも
こんな面白いサイトがあるんだぜ、お前ら知らないだろw
とか思ってるのかな。身勝手な自己満足で振り回される管理人さん(´・ω・)カワイソス

75:\___________________________/
07/01/12 15:13:16 2crq85Uj
               ∨
    ビシッ  / ̄ ̄ ̄ ̄\
    / ̄\(  人____)
  , ┤    ト|ミ/  ー◎-◎-)
 |  \_/  ヽ    (_ _) )
 |   __( ̄ |∴ノ  3 ノ
 |    __)_ノ ヽ     ノ
 ヽ___) ノ    ))   ヽ.


76:名無しさん@ピンキー
07/01/12 16:11:42 dcukirBz
>>75
テライケメンwwwww

77:名無しさん@ピンキー
07/01/12 16:18:45 Rqs2DQ3I
>>75
なんとういうイケメンこいつは間違いなくモテる

78:名無しさん@ピンキー
07/01/12 17:32:20 nTM5eS+f
おいおまいら2chが大変だ
ネット界激震!! 賠償命令を無視し続けてきた日本最大の掲示板「2ちゃんねる」
(2Ch)の管理人、西村博之氏(30)の全財産が仮差し押さえされることが12日、
分かった。債権者が東京地裁に申し立てたもので、対象となるのは西村氏の銀行口座、
軽自動車、パソコン、さらにネット上の住所にあたる2Chのドメイン「2ch.net」
にまで及ぶ見込み。執行されれば掲示板の機能が一時停止するのは必至だ。
【ネット】再来週にも2ちゃんねる停止? -ZAKZAK-★22 [01/12]
スレリンク(newsplus板)

79:名無しさん@ピンキー
07/01/12 19:02:29 XQnpPsPQ
>>78 ぴんくちゃんねるは管理人がちがうんじゃなかったっけ
やっぱこっちもあぶないのかな
つーか2ちゃんがおしゃかになっても代替が出てくるだけだよ


80:名無しさん@ピンキー
07/01/12 19:06:57 /0BMAdYh
>>78
壇弁護士「2chドメインの差し押さえ、そんなんできるやったらとっくに誰かがやっとるがな」
スレリンク(dqnplus板)l50

81:名無しさん@ピンキー
07/01/12 20:41:32 XQnpPsPQ
『ハルヒ×古泉』

「ん……」
めずらしく妹に叩き起こされずに目が覚めた。
今日は平和だとか考えて伸びをしたころでやっとこさ機能してきた俺の意識は、
真っ先に部屋の違和感に気付く。ハンガーに学ランがかけてあって、
ベッドの下には女子のブレザーが投げ捨てられていた。
「ここは俺の部屋じゃ……あーあー」
声も変わっている。というかすごく聞き覚えのある女の声だ。
「何だってんだこれは?俺は……ハルヒか?」
髪が長くて、それから女の子の匂いがする。そしてふと横を見た俺は……
「うわぁっ!」
自分が枕にしていたものが何なのか気付いて飛び起きる前に、
そいつに抱きすくめられた。
「おはようございます。涼宮さん」
「古泉!一体これはなんの真似だ!」
なんで裸なんだ。なんでこいつと寝てるんだ。色々抵抗を試みるが、
くそ、こいつ意外に強いぞ。
「僕だって男です。朝っぱらから女の子の裸を見たら、
我慢できなくなるときがあるんですよ」
ニヤケスマイルに抗議の声をあげる前に唇を塞がれた。
舌を入れられると力が抜けてしまう。
死ぬほど気持ち悪いが、力の差がありすぎて抵抗できない。
「何を暴れているんですか?言葉遣いもいつもと違うようですし……
おおかた、変な夢でも見たのでしょう?」
古泉は耳をねぶりながら胸をまさぐりだした。やばい、
男と女じゃ感覚が違うらしい。
「あぁっ」
出したくもない声が勝手に漏れてくる。これには参った。
「は、放してくれぇ……あっ……」
「ふふ、まだ寝呆けているようですね」
古泉は俺の胸の部分まで顔を落とすと、乳首を丁寧に吸い上げた。
怖気と気持ち悪さと快感が一挙に襲ってくる。
「ひゃああん!あっ、あふぅ、やめろぉ、おれははるひじゃなあぁ!」
昨日まで息子が居たところを指で擦られると、
すぐに頭が真っ白になってしまった。
「あああ……ああああっ」
徐々に何かが溢れて来るのがわかる。くちゃくちゃという音まで聞こえてきた。
「じゃ、これで目覚めさせてあげますよ」
古泉はくたっとなってしまった俺の足を広げると、さっき散々いじめたところに
俺が無くしてしまったシンボルを深くねじ込んだ。
「ふぁああああ!」
ぱんぱんという音が聞こえる。まさか初体験がこんなだとは思わなかった。


82:名無しさん@ピンキー
07/01/12 20:43:14 XQnpPsPQ
「はぁっ、はぁっ、はあ、はあ……」
目の前には笑顔を忘れた古泉が。目を閉じても古泉の吐息が聞こえてくる。
畜生、なんて気持ち悪いんだ。しかし俺は抵抗できない。
気持ち良すぎて動けないからだ。
「あぁー!あー!うあー!」
もう自分でも何を言っているのかよく分からない。この状況早く終わってくれ。
俺の記憶を消してくれ。出来ないなら俺を殺してくれ。
「くっ……そろそろイきそうです。」
腰の動きが早まった。やばい更なる気持ち良さが。
おんなはおとこよりきもちよくなるときいたが―
「あああああー!」
御託を並べている間に絶頂が来てしまった。
凄い。いつもの射精の瞬間が長引いてる感じだ。
「ああ……あああ……」
俺がイってる最中に中に出しやがったこんちくしょうが愛のことばを囁いている間に俺の意識は暗転して……

「うわああっ!」
気付いたら見慣れた蛍光灯が俺の目に映った。
とりあえず良かった。どうやら夢だったらしい。
何か重みを感じて下を見ると……
「んっ、んっ、んっ」
妹のぱんつが見えた。こら、何をしている。
「うー?ひょんひゅんおひたー?」
振り向いた妹は手のひらを口の前に置いて
「うえー」
と口のなかのモノを出した。
「キョンくんいっぱいでたー」
ニコニコ笑う妹を見ながら、俺はこいつに垂れる説教の言葉を
原稿用紙10枚分くらい考えていた。

83:名無しさん@ピンキー
07/01/12 20:47:08 XQnpPsPQ
フヒヒ!すいません!

84:名無しさん@ピンキー
07/01/12 21:51:17 QoILhG6B
ハルヒ×古泉が一番好き

85:名無しさん@ピンキー
07/01/12 21:51:21 B9jC5mno
確かにハルヒ×古泉だww

86:名無しさん@ピンキー
07/01/12 22:01:36 B9jC5mno
このハルヒ×古泉なら許せるwww

87:名無しさん@ピンキー
07/01/12 22:46:49 OMwmsH0a
そう来るとは思わなかったwwwww

88:名無しさん@ピンキー
07/01/12 22:55:28 0GvaYVpe
即効NGにしようかと思ったら盛大に吹いたw

……最近まったく電波が降りてこない。もう俺は駄目なのか

89:名無しさん@ピンキー
07/01/12 22:56:45 YNakjOhS
アッー!ってなんだこりゃw

そういや
アッー!
これ元ネタなんだっけ?

90:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:00:35 y52GiR1C
タイトルを見る→NG準備→ん?「俺の意識」?→アッーーー
これはやられたw

91:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:07:06 /0BMAdYh
>>89
多田野
TDN
掘られアッー!

92:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:19:05 WXM9kPVA
まぁなんつーか……
原作を読むとハルヒ→キョンがホントに鉄板すぎるんだよね。
なのでそれ以外の例えばハルヒ→古泉なんてのは
もうその時点でハルヒじゃないって感じちゃうんだよな。
名前が一緒なだけで別人格?みたいな感じかな。

でもキョン→ハルヒはそんなに鉄板って思わないんでキョン→長門とかはありなんだけどさぁ

あとみくるは朝比奈(大)の時の「久しぶり」発言があるから
最終的に未来へ戻るのが規定事項なんだよね。
だからどうカップリングしても最終的には別れるコトになるから
SS書く方としてはなんか使いづらいんだよねぇ。

93:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:21:50 De7c1hAT
キョン→長門は原作ではまったくないがSSでは書きやすい


94:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:28:03 XQnpPsPQ
>>93
長門のどこか抜けてるところをキョンがお兄ちゃんするみたいな展開が好きすぎる

古泉ハルヒは改変世界でカップルだから妄想の余地はあると思うよ

95:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:30:12 y52GiR1C
ハルヒ→古泉みたいなのは、原作ではっきりフラグを否定されちゃってるから難しいね。
書く方も読む方も。まぁ、フラグ立ってても書けないけど。

96:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:33:41 WXM9kPVA
>94
いやだからさ、改変世界みたいな理屈をつけないとハルヒ→古泉のカップル話にはもってけないってことでしょ
おまけに消失世界でも「転校生という属性が薄れ最近は飽きられ始めている」みたいな事を古泉がいってなかったけ?
なんつーかハルヒの側にキョンがいる限りは難しいんだよね、古泉展開はさ。

97:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:34:17 zoYoye1F
改変世界でもハルヒ→古泉は無かったよな。
転校生って事で会いに来たけどもう飽きられてきているって古泉も言ってたし。

98:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:35:03 zoYoye1F
ごめん、sage忘れorz

99:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:35:43 De7c1hAT
みくるは未来制限が厳しいから原作でいろいろわかるまで書くのは難しいな。
妄想を爆発させて話を補完しないといけない。
あと宇宙人に人権はないの話と涼宮ハルヒの~と朝比奈みくるの火遊びまだか?

100:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:42:32 WXM9kPVA
しかしあれだよね、原作でわかってることってかなり少ないよね。
例えば団員の自宅にしても描写があるのはキョンと長門だけだもんな。
あとの三人はどいうトコにすんでるのか不明だろ。
ハルヒの家族だってそうだよな。
親父がいるってのはわかってるがそれ以外は不明だもんな。

101:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:44:44 0GvaYVpe
古泉→ハルヒは恋にはならないだろうな。
っていうか、手のかかるお姫様に仕えてるって感じ。
俺の古泉のイメージは、妹を見ている感覚なのかなと。

雪山でもキョンと友情フラグを立ててたし。
普通の学校生活、普通の友達同士の日常をこそ、求めてるんじゃないかと。

102:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:44:49 mE9gpjR8
ここで古泉×長門が好きと言って見る。VIPで古長ものを読んでめちゃくちゃ気に入ったw

103:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:52:15 B9jC5mno
俺も古泉と長門の組み合わせはカップリングじゃないギャグ物なら好きだw

104:名無しさん@ピンキー
07/01/12 23:54:24 WXM9kPVA
そうそう古長はいいよね。

105:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:02:00 JeFsKpI4
古長こそ正しい長門カプのあり方だよね。

106:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:05:18 W6TD74I6
古長良いよね。
みくるにはあえてカップリングするとしたら古泉か鶴屋さんしか思い付かない。

107:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:12:16 QexFYU/3
なぜ古泉になるんだ?関わりないのに。
みくるは普通にキョンだろ。長門もキョン

108:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:13:15 zM/YiNkF
古泉もキョンだろ

109:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:16:42 QexFYU/3
>>108
お前そんなキョンハル並に王道なことわざわざ言う必要ないだろ

110:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:30:27 vY/KCNt9
非エロなら古長はしっくりくる。
『空梅雨のきまぐれ→もうひとつの冬』でのやりとりみたいな。

111:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:31:23 0R9Y2AT0
俺が受ける印象としてはハルヒのキャラクター設定の中にキョンの事が大好きってのが完全に組み込まれてるんだよな。
それこそ属性として「ハルヒ=超が付く位の美少女」ってのと同じくらいのレベルなんだよな。
SOS団団長ではなかったとしてもハルヒ→キョンは動かないって感じかな。
キョンがいる状況で他の男を選ぶハルヒなんてのはもう既にハルヒじゃないだろって突っ込みたくなる。


112:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:38:25 GCM5fgKa
流れを読まずにスランプ中の俺が通りますよ。
ネタはいくつかあるんだが、さっぱり書き進めない……どうしたものか。

113:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:41:48 WuJR2dST
俺はSOS団に入ってすっかり丸くなってまぁ変人ぶりも許容できる範囲になっ
たハルヒをどうやってベッドに持ち込むか四苦八苦してる谷口みたいな設定も好き

つまりハルヒ×谷口(失敗エンド)が好き

114:_
07/01/13 00:43:49 WB7YyjB7
>>111
さらにキョンが行動不能や死亡してしまう状況に陥ったとしても
消失の病室寝泊りやら世界改変で不動だろうしな。
これ全てクリアして書くってことが出来る人がいるのかなあ。


115:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:44:55 WuJR2dST
>>112
俺はそういうときは大まかな描写を箇条書きにしてる
①の展開→②の展開→③の展開→アッー!→余談
みたいに。

116:名無しさん@ピンキー
07/01/13 01:10:17 opUsoJc7
古長は恋愛方面じゃなければおkだな。信頼?みたいな。
雄弁に解説好き、寡黙で無口ってのは相性はいい。

>>115
俺は過剰書きしてもそのとおりに行かないな。
なんていうか、地図を持たずに漠然と目的地に向かうドライブ感覚、というか。

117:名無しさん@ピンキー
07/01/13 01:11:39 BKmTzOt6
ウンコー!!

118:名無しさん@ピンキー
07/01/13 02:18:47 n14RBE+Y
古長・古みくは恋愛まではいかないけど友人としては色々妄想の余地があって悪くない。
長門とみくるじゃ会話が中々成立しないしハルヒは元よりキョンにも相談出来ない話を
みくる又は長門が古泉と話してる状況ってのは結構ありそうなんだよね。特に古泉とみくる。
でも本編見てると長門もみくるもやっぱりキョン一辺倒なんだよね…ちょっと残念。

>>113
退屈で「いいわ、あんたには期待してない」とか言っちゃう辺り本当は少し期待してたのかな、とか。

119:名無しさん@ピンキー
07/01/13 02:36:06 L3zv+1Zv
キョンは他の団員の事を気に掛けるけど、恋愛感情は全く表に出さないな。
みくるに対するのは恋愛感情とはなんか違うし。さすがツンデレ。

120:名無しさん@ピンキー
07/01/13 02:51:35 JVl7VN7J
しかし隠し通せない想いがちらほらと……

121:名無しさん@ピンキー
07/01/13 03:23:50 L3zv+1Zv
>>120
確かに全く無いわけではないな。
消失の時とか特に。

122:名無しさん@ピンキー
07/01/13 03:39:46 73CU35ZK
携帯からスマソ

>>120
エンドレスエイトの天体観測とかね

123:名無しさん@ピンキー
07/01/13 03:54:24 XAIxTVV4
ワンダリングまでいくとモノローグがもうね・・・・・・

124:名無しさん@ピンキー
07/01/13 09:52:28 QexFYU/3
>>119
キョンのきもちは
長門→子供の世話。みてて微笑ましい。信頼
みくる→憧れ。かぐや姫。恋愛面はアニキャラ好きが好きなアニキャラに思ったりする気持ち。
ハルヒ→ツンデレ
って感じだからな。原作の展開でみくる(大)、みくるがキョンに気持ちをだしはじめたりすれば変化はありえるが一番ハルヒは不動。
長門に関してはもう変化はなさそう。

125:名無しさん@ピンキー
07/01/13 10:20:45 Eb5YdDx0
俺はキョン→長門は戦友って感じだな。
どっちにしろハルヒ→キョンが鉄板っていうのは動かせない。
キョンとまだ会っていないとかキョンが死んだとかじゃない限りは
ハルヒがキョン以外を好きになるってのはありえナスだな。
そんなハルヒはもうハルヒじゃないだろって思う。

126:名無しさん@ピンキー
07/01/13 10:33:22 ZhX2v+zr
古泉はどうよ。SOS勢3人は→キョンだし、
おこぼれ(キョンが無理だから古泉みたいな)にもあずかれそうにないし……
森か鶴屋さんあたり?

127:名無しさん@ピンキー
07/01/13 11:20:47 C2ncKENh
古泉→キョ(ry

128:名無しさん@ピンキー
07/01/13 11:30:08 jJcpRizX
スレリンク(news4vip板)l50

そんな貴方のためにこのスレがあるんですよ
●<ウホーオォ!

129:名無しさん@ピンキー
07/01/13 11:45:48 u04EnYLr
>>118
みくるはエンドレスエイトのとき、キョンではなく古泉に相談しているし、
キョンの知らないところでは結構ひみつ会議をしてるのかもしれん。

退屈のそのセリフは「やっぱり普通の人間はダメね」ってことかと思った。
キョンのときとは対応が雲泥の差だしな。

古泉も→キョンで良いような気がする。ウホッネタでなく。
雪山の裏切り宣言とか、陰謀の自分の居場所~、とかね。

130:エロ同人誌によくあるネタ…(涼宮ハルヒシリーズ編)
07/01/13 11:54:48 0TJy/EiM
①キョンが受け…
②長門が何故かテクニシャン
③みくるがフタナリ…
④朝倉がキョンをレイプ…
⑤ハルヒがエロビデオ製作…
⑥コンピ研部長×ハルヒ…
⑦鶴屋さん本はあるのに喜緑本がない…

131:名無しさん@ピンキー
07/01/13 12:39:27 yZ2gzwUT
思えばわしはさんざんSS書いてるくせにいわゆるカップリングというのをまともにやったことがない……。
長門長編も3つ書いておいて全部成就してない……。

132:名無しさん@ピンキー
07/01/13 12:41:30 QexFYU/3
そこで古泉アッー長編ですよ

133:名無しさん@ピンキー
07/01/13 13:08:43 cbhjt9P+
>>131
俺はあからさまにカップルになっているものより、ほんのり恋愛っぽさを匂わすものの方が好きだ。

134:名無しさん@ピンキー
07/01/13 13:11:20 yZ2gzwUT
>>133
分かるかも。
ただやっぱSS書いてる以上一回くらいはベタベタなの書いた方がいいのかなぁ……などと思ってしまって。

135:名無しさん@ピンキー
07/01/13 13:15:41 WuJR2dST
>>134
数年後キョンと古泉が結婚して……みたいな設定だとベタラブ書きやすいかも。
高校生同士をベタベタさせるのはなんだか気持ち悪い

136:名無しさん@ピンキー
07/01/13 13:19:03 yZ2gzwUT
>>135
キョンと古泉wwwwww
こほん、それはともかくとして。……ラストシーンから以降のべたべたが想像できるくらいだと丁度よくないすか?

137:名無しさん@ピンキー
07/01/13 13:24:53 zqXJR/Fu
>>136
俺も今脳内で同じ間違いをしたと思う。
べたべたしっぱなしの風景は一度ぐらい書いて見たいなぁ。

 謙遜するなよ、今こうして世界があるのは間違いなくお前のお陰なんだからさ。
「ふふふ……あなたにそう言ってもらえる日が来るとは思いませんでしたよ」

138:名無しさん@ピンキー
07/01/13 14:14:22 GrR145S+
その台詞、お互いのケツをさすりながら言うんだろ?

アーっ!

139:名無しさん@ピンキー
07/01/13 15:25:19 HChOkmVK
なんだこのうほっ!な流れはwww

140:名無しさん@ピンキー
07/01/13 15:57:22 u04EnYLr
実際、古泉×キョンのエロ同人がそれなりに多いのに驚いた。
まったく……キョンが攻めだろうに

141:名無しさん@ピンキー
07/01/13 16:02:32 KHSfJHq3
女だって同人読むし書くからな。

142:名無しさん@ピンキー
07/01/13 16:25:36 xgYNA2t9
キョンは大人っぽい振る舞いをする割りに以外と子供だと思う。なんつーか、思春期からまだ抜けてない感じ。

143:名無しさん@ピンキー
07/01/13 16:30:39 wwSCVL+6
背伸びしたいお年頃かw

ハルヒはある意味キョンより大人かもな

144:名無しさん@ピンキー
07/01/13 16:42:39 cbhjt9P+
んなこと言っても、SOS団にまともな思春期送れてるやつなんているか?
ハルヒと長門は思春期すら迎えてない感じなんだが。

145:名無しさん@ピンキー
07/01/13 16:43:24 ai7g3/j3
別にキョンが子供であることは意外でも何でもないような
谷川が冷めた描写を好んでるから、意図的にキョンの子供な部分が隠されてるってのはあるだろうけど
だからといって、キョンを「大人っぽく」見せようとはしてないと思う

146:名無しさん@ピンキー
07/01/13 16:47:16 yZ2gzwUT
キョンは熱い部分も同じくらいあるからいいんだけど、学校の高崎佳由季はそういうのもないから
キャラとしての魅力がかなり薄いんだよなぁ……。

147:名無しさん@ピンキー
07/01/13 17:33:12 WuJR2dST
妹の精神年齢の低さが好き

「はさみー!」

とか

148:名無しさん@ピンキー
07/01/13 17:41:40 BKmTzOt6
「はさみでねぇ、キョンくんのねぇ、頭とねぇ、体をねぇ、まっぷたつ!」

のちのバラバラ殺人犯である。

149:名無しさん@ピンキー
07/01/13 17:52:06 KVlFOAx9
>140
URLリンク(www.sos-dan.com)

150:名無しさん@ピンキー
07/01/13 17:59:34 yZ2gzwUT
>>149
「あなたはそのページを見ていた4分54秒、この世界から消失していた」と長門に言われました。

151:名無しさん@ピンキー
07/01/13 18:09:10 O2JYs2EB
エアブレイカー

恋するハルヒは切なくて、キョンを想うとすぐHしちゃうの
が、割と好み。

152:名無しさん@ピンキー
07/01/13 18:42:17 00aC4egr
>>146
ヨシユキも結構熱い所は有ると思うが
あいつの場合歪んだ熱さなんだよな
真性シスコン変態は伊達じゃない

153:名無しさん@ピンキー
07/01/13 19:53:40 WuJR2dST
同人にすごい絵がうまいやつがあった。
絵師の名前はわからないけど、すべてフルカラーだった

154:名無しさん@ピンキー
07/01/13 20:13:00 I6MIkzQg
このスレが雑談でこれだけ伸びるのは珍しい

155:名無しさん@ピンキー
07/01/13 20:30:56 CU3w6WMN
まあハルヒスレだしな。
ハルヒ好きって厨も多いけど良質なファンも結構居るんだよなあ、ってたまに思う。

156:名無しさん@ピンキー
07/01/13 20:59:30 yZ2gzwUT
いやしかし上のカップリング談義は非常に参考になった。
そういうのあんま考えないし俺。

157:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:08:20 IuhtCxq6
こういうカップリング談議をみると、誰も考えないようなカップリングを書いてみたくなる。

俺の脳内では今、「国木田×喜緑さん」が熱いんだ。
結構イイ感じな気がするんだが、さすがに妄想し過ぎか……

158:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:08:30 FuWlYM7Z
ハルヒと長門が絡む場面が好きだ。雪山の家庭環境の話とか
ヒトメボレ冒頭の「有希はおとなしいから~」あたり読んでるとニヤニヤが止まらん。
キョンとは別腹でイチャイチャ女友達してる所とか見てみたいな

159:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:13:32 X4l2hkqV
こういう流れもたまには悪くないな

160:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:17:43 li1TfnY+
たまに、限定だろうな
多ければそれは馴れ合いだろうし、すると雑談となって雰囲気が悪くなる
投下と感想だけやれとは言わないが、意識して控えるに越した事はないと思われ

161:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:23:01 WuJR2dST
>>157
ハカセ君×森さん
会長×キョン妹
みたいな?

そういやハカセ君×ハルヒって以外にないよね

現在それらとは全然関係ない奴を書いてっけど

162:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:24:09 yZ2gzwUT
最近投下かなり少なくなったものなぁ……。

163:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:39:15 RGMVEXQr
いままでが多過ぎたんじゃないか。
一時期かなりまとまって投下されたので
今は各人せっせと執筆中であろう。

164:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:39:57 7v2YTJn5
書き溜めてる最中なのでは、といってみる

165:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:42:05 s6auHFi6
ていうかこういう雑談で充電してるわけなんだがね……
他の書き手の人はしらんけど俺はそういうスタンスだね。

仕込みの時間って必要ですよ。

166:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:47:58 yZ2gzwUT
分かるwてかよかったSSとかカップリングの話って書く人にはかなり参考になる。
馴れ合い雑談化しないなら悪くない。

167:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:56:53 LlbObW2W
国木田が、実はとある理由で男装している女の子だったらって妄想してるのって、俺だけじゃないよな!な!!

168:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:59:30 RGMVEXQr
>>167
書け!書くしかない!

169:名無しさん@ピンキー
07/01/13 22:01:11 Jt0w7/ML
>>167
ちょ、何そのそそられる妄想は。

170:名無しさん@ピンキー
07/01/13 22:01:59 sBF4Mb9O
wktk!

171:名無しさん@ピンキー
07/01/13 22:43:28 tZC+jAy1
隊長!!
ここでハルヒのエロフラを発見したのであります!!
URLリンク(flagame.net)

172:名無しさん@ピンキー
07/01/13 22:50:50 yZ2gzwUT
>>167
奇才現るwww

173:名無しさん@ピンキー
07/01/13 23:43:02 GCM5fgKa
>>115
遅レスになったが、サンクス。参考にしてみるよ。
でもアッー! てw

174:115
07/01/14 00:02:53 WuJR2dST
>>173
ホモ・セックス以外でもセックスの総称として俺は「アッー!」を使ってる。

→でチャート作って肉付けするとホント楽よ。行き当たりばったりにならなくて済むし。

現在半分書きあがったアッー!

175:名無しさん@ピンキー
07/01/14 00:08:35 bTBUBbLa
しかし180くらいまできて投下3本しかないんだな~

>>174ガンガレ。待ってるよ。

176:名無しさん@ピンキー
07/01/14 00:08:56 wIFSHfAk
そういや国木田って朝倉と席が隣なんだよね。
だからなんだ、って話なんだがw

177:名無しさん@ピンキー
07/01/14 00:09:08 dCPU6vDf
>>167
性欲をもてあます

178:名無しさん@ピンキー
07/01/14 01:46:48 Sa8sO5bf
今アニメを見直してて思ったんだが、5話のキョンが長門の部屋にいるシーンで、
「・・・やっとしゃべるようになったかと思ったら、永遠電波なことを言いやがった」って聞こえる部分、
「永遠」って「延々」の間違いなのかな?

179:名無しさん@ピンキー
07/01/14 02:03:07 L7SFpd7k
>>178
俺は今までになくマジマジと長門有希の顔を直視した。
度を越えた無口な奴がやっと喋るようになったかと思ったら、延々と電波なことを言いやがった。
変な奴だとは思っていたが、ここまで変だとは想像外だった。

180:名無しさん@ピンキー
07/01/14 02:09:09 f7H7V1nn
長門フォルダから書いた覚えの無いのが出てきたのでうp

今日も今日とて、いつもの放課後、俺は部室へとやってきた。
長門と朝比奈さんは、すでに部室に来ていたようだ。
朝日奈さんが鏡に向かって何かしているようだ。
「ああ、クリームですか」
「ええ、最近乾燥してきましたから」
なるほど、朝比奈さんのつるつる卵肌は、日々のこうした努力の賜物だったのか。
機会があれば、ぜひその触り心地を、体感してみたいものだ。

・・・ふと見ると、長門が本から顔を上げて
朝比奈さんがクリームを塗っているのを、物珍しそうに眺めている。
「どうした長門、興味津々だな」
「長門さんも使います?」
こくりとうなずく長門。
長門もお肌が気になるお年頃なのだろうか・・・っておい!
長門、顔がクリームでベトベトになっているじゃないか!
「おい長門、それはさすがにつけ過ぎだろ」

いきなりガタッと椅子から立ち上がり、ものすごい速度で、俺に近寄ってくる長門。
いかん、もしかして怒らせたか!?
なすがままに、顔を両手で鷲づかみにされ、俺の顔に-----


すりすりすりすり・・・・・・
思考が止まる。
クリーム過剰の頬を、俺の頬と摺り寄せる長門。
右頬、左頬。
俺の顔と長門の顔に、適量のクリームが満遍なく塗りたくられる。

「乾燥は、お肌の大敵」

181:名無しさん@ピンキー
07/01/14 03:18:47 wGKLJzFn
>167
国木田=藤岡ハルヒでおK?

182:名無しさん@ピンキー
07/01/14 04:19:45 gFsVdRUR
>>180
乙です。長門は何となく嫉妬が似合いますよね。



183:名無しさん@ピンキー
07/01/14 04:27:41 SOEy0HTz
>>181
えりゅえりゅDAYSとか?

184:名無しさん@ピンキー
07/01/14 05:51:59 tHNvUaFh
そういや、2ch閉鎖してもピンクって平気なんだよね?
エロパロスレは残るけど キャラスレは閉鎖されるのか…

185:名無しさん@ピンキー
07/01/14 06:19:28 gFsVdRUR
>>184
びぱーが流れ込んできたら、人大杉になってパンクする
そしたらどうしようね
どこに投下すればいいのやら

186:名無しさん@ピンキー
07/01/14 09:47:27 2gYnc5oC
キョンとのカップリング問題点
ハルヒは特になし
長門
・ハルヒが王道
・原作キョンが長門を恋愛対象とみてないからキョンが長門に好きとか言うとどうしても不自然
みくる
・ハルヒが王道
・未来人であることに関わる設定(これがかなりでかい)
・ハルヒがみくるとキョンをあからさまに離そうとするのでキ長ほどハルヒの存在を無視できない

187:名無しさん@ピンキー
07/01/14 09:50:33 ltmPZHuh
ハルヒが応援するってのもおかしいことはおかしいよな

188:名無しさん@ピンキー
07/01/14 10:00:12 QxBL4YXl
古泉
・ハルヒが王道
・原作キョンが古泉を恋愛対象とみてないからキョンが古泉に好きとか言うとどうしても不自然
・ホモであることに関わる設定(これがかなりでかい)
・周りの全員が古泉とキョンをあからさまに離そうとするのでキ×ハルほど周りの存在を無視できない

189:名無しさん@ピンキー
07/01/14 13:13:19 HJIzvl7P
朝倉
・ハルヒが王道
・原作キョンが朝倉を恐怖対象とみているからキョンが朝倉に好きとか言うとどうしても不自然
・そもそも情報連結を解除されている。

鶴屋さん
・ハルヒが王道
・原作キョンが長門さんを恋愛対象とみてないから(ry
・ポニーテールにも可変する(退屈参照)が、それがキッカケだと閉鎖空間が予想される。

妹ちゃん
・ハルヒが王道
・原作キョンが(ry
・つーか実妹で倫理的にダメ

阪中
・ハルヒが王道
・原作(ry
・キョン、節操が無さ過ぎ

190:名無しさん@ピンキー
07/01/14 13:40:47 gFsVdRUR
森さん
・ハルヒが王道
・原作キョンが森さんを恋愛対象とみてないからキョンが
森さんに好きとか言うとどうしても不自然
・キョンとの絡みが少ない

ミヨキチ
・ハルヒが王道
・原作キョンがミヨキチを恋愛対象とみてないからキョンが
ミヨキチに好きとか言うとどうしても不自然
・倫理的観点
・これから原作に出てくるかどうかわからない

おかん
・ハルヒが王道
・原作キョンがおかんを恋愛対象とみてないからキョンが
おかんに好きとか言うとどうしても不自然
・倫理的観点
・これから原作に出てくるかどうかわからない

従姉
・ハルヒが王道
・原作キョンの初恋だが恋愛感情が残っているかわからない
・これから原作に出てくるかどうかわからない

変な女
・ハルヒが王道
・原作キョンが恋愛対象と見ているかどうかわからない
・これから原作に出てくるかどうかわからない

ENOZ
・ハルヒが王道
・原作キョンが彼女たちを恋愛対象と見てないからキョンが
彼女たちに好きとか言うとどうしても不自然
・キョンとの絡みが圧倒的に少ない

・原作にもう出てくるかどうかわからない

191:名無しさん@ピンキー
07/01/14 13:46:15 gFsVdRUR
誘拐女
・ハルヒが王道
・原作キョンが敵視しているため(ry
・これから原作に出てくるかどうかわからない
・キョン、絶倫過ぎ



192:名無しさん@ピンキー
07/01/14 13:46:59 /wsDCnBx
面白くないんだけど

193:名無しさん@ピンキー
07/01/14 14:15:56 PVioaI5X
面白くないんだけど

194:名無しさん@ピンキー
07/01/14 14:16:56 9X4gVR5n
馬鹿
そこは、嘘でも面白かったと言ってやるのが優しさだろうが

195:名無しさん@ピンキー
07/01/14 14:28:10 KWdXfjr4
朝比奈さんや古泉は常にこんな気分なんだろうか。

196:名無しさん@ピンキー
07/01/14 14:29:43 RFI/3jW7
夏のループの中で
思念体の派閥が暴走して
キョンが殺されて長門が泣く
ってSSタイトル何だっけ?

197:名無しさん@ピンキー
07/01/14 14:30:01 tgSo66Ik
>>192
>>193
その台詞、幼馴染みが照れ隠しに怒っている感じで頼む

198:名無しさん@ピンキー
07/01/14 16:17:22 niY9VVQl
>>197
そうだな。たとえて言えば、うちのシャミセンみたいなものか。
三毛猫だけに、尾も白くない、なんてな。

「…………」

ま、待て、落ち着け、すまん、ちょっと言ってみたかっただけなんだ。
俺だってたまにはそんな親父ギャグの一つくらい言ってみたくなるときもあるんだよ。
だから落ち着けって、なっ、ほら、座って深呼吸の一つもして……

アーッ!

199:名無しさん@ピンキー
07/01/14 16:44:10 DKjlOp5P
面白くないんだけど

200:名無しさん@ピンキー
07/01/14 17:16:58 ZIEpFGJV
そんな冷静に突っ込まれると
ビクビクッ


201:名無しさん@ピンキー
07/01/14 17:56:53 YpHJr9CO
>>167
尊人かよwwww

202:名無しさん@ピンキー
07/01/14 18:04:44 qT3R+bag
この「変な女」ってのは、もし登場すればハルヒ×キョンの中の絶対不可侵領域
に踏み込んでくる可能性があるな。何が変なのかは定かではないが、とりあえず
一般人だろうし。

203:名無しさん@ピンキー
07/01/14 18:12:44 0Gp4mzrH
>>201
マブラヴ乙

204:名無しさん@ピンキー
07/01/14 18:33:26 ueqAdGdP
ここで新たに「変な女=女の姿に戻った国木田」説を。

205:名無しさん@ピンキー
07/01/14 19:04:20 ko/L5FYx
つまり交際してるように見えたというのは遠まわしなアプローチだったんだな?

206:名無しさん@ピンキー
07/01/14 19:16:39 2gYnc5oC
つまり国木田は中学のとき男国木田と変な女の二役をしてたと

207:名無しさん@ピンキー
07/01/14 19:23:14 ltmPZHuh

国木田「ねえキョン、今日ゲーセン行かない?」

国木田「キョン……あん、んっ」



たまに学校で
国木田「きょ、キョン…あ、あの……そのね?」


とか戻ったりするのか

208:名無しさん@ピンキー
07/01/14 19:23:24 0Gp4mzrH
俺の妄想を駆り立てて如何するつもりだ貴様等。

それでなくても、「実は女だった内気な奴」ってスレの住人なのに…。

209:名無しさん@ピンキー
07/01/14 19:31:51 hUrXio6K
国木田は水をかぶると女性になります。

210:名無しさん@ピンキー
07/01/14 19:43:20 mh699rQg
>>209
ら○ま○/2じゃないんだから(^-^;)

でも、ハルヒに読ませてからさりげなく
「国木田って、外見は女みたいだよな」ってなこと言ったら
次ぎの日には実現できそうだぞ

211:201
07/01/14 19:47:09 1xJEigCh
>>203
女声の男ってことで美琴しか連想できなかった

212:名無しさん@ピンキー
07/01/14 20:00:44 +PN9lNcT
ハルキョンもの投下いきます。
エロなしです。
原作と照らし合わせると破綻してる部分があるかもしれませんが
目をつぶってやってください。

213:二両辺三角関係1
07/01/14 20:03:33 +PN9lNcT
 真冬の研ぎ澄まされたような底冷えのする深夜の保健室で、俺は小人国で磔の刑に遭ったガリバーのように仰向けになったままベッドで動けないでいた。
 両肩を押さえつけられてはいるものの縄で縛られているわけじゃない。ただ、馬乗りになってこちらを覗き込んでくるハルヒの真摯な眼差しが、ゴルゴン三姉妹の末妹ばりの眼力を放っているせいだ。
 月明かりに照らされたハルヒの白い頬は仄かに朱が差し、その双眸は嬉しさと優しさと一抹の恥ずかしさを湛えて潤んでいる。
 艶やかで纏まりのよい長いみぐしの一房が俺の首筋をくすぐっているが、そんなことなど瑣末なことだ。俺はハルヒが見せる新鮮な表情に身じろぎすることも忘れるくらいに混乱していた。

 「ジョンは……、あたしのこと、きらい?」
 
 少し鼻にかかった様な不安げな調子で訊いてくる。俺の知ってるハルヒ、元の世界のハルヒが一度だって出したことのない甘えたような声だった。
 なんて声を出しやがる。その周波数帯域を使用するのだけは勘弁して欲しい。男の庇護欲が共振を起こしてどうにかなってしまいそうだ。

 「……きらいだったら、お前に付き合ってこんなクソ寒い夜の学校まで来たり、っせんだろ」

 努めて冷静を装ったが咽喉の乾きはどうしようもない。台詞を言い切るので精一杯だ。

 「じゃあ好き? みくるちゃんや有希よりも?」

 お前はなんでそう0か1かで決めたがるんだ。なんでもデジタル化すりゃあいいっていう昨今の風潮はどうかとおも、っうおっ?
 理性という名の箪笥の中から必死に言葉を引き出す俺を遮るようにして、ハルヒはそのまま身体を倒して俺と身体を密着させてきた。俺の胸元に顔を押し付ける形で重なり合う。
 少し背伸びをしたような大人っぽい芳香が俺の思考を完全に掻き消して、混乱が二乗になった。

 ―――。

 鼓膜の内側からやかましいくらいに響いてくる心臓と大動脈のアンサンブルを静聴することしばし。
 時間感覚が麻痺したまま断熱に優れる機能素材越しに温もりと柔らかさがじんわりと感じられた頃に、ハルヒがゆるりと顔を上げた。
 まっすぐに視線が合う。女としての魅力が五割増しの今のこいつと向き合うことは正直堪らなく気恥ずかしいが、ここで目を逸らすのはあまりに情けない。
 なけなしの気概を振り絞って敢えて正面を切って対峙する。

 「一緒に居て分かったの。あたしジョンのことが、……好きみたい。ううん、ずっと前から好きなの。心の奥に仕舞ったままになってたけど、本当はまた会いたかった」

 気持ちは分からんでもない。なんせ煽るだけ煽って逃げたようなもんだからな。
 
 「まったくよ。……責任とりなさい」

 少し拗ねたような顔に照れが差す。十八番のアヒル口はどうした。黙っていれば美人のお前がそうやってまともな女の子の表情をすると正直手がつけられん。
 責任って、俺がこうやって戻ってきて団活してるだけでもう十分だろ?

214:二涼辺三角関係2
07/01/14 20:04:55 +PN9lNcT

 「……バカねぇ。そっちの責任じゃないっての」
 
 そう言い捨てるとハルヒは一人で盛り上がって顔を赤く染める。
 なんだ? 今のやり取りのどこに恥ずかしい要素があった?
 訝る俺の態度が我慢ならなかったのか、ハルヒはそれをごまかすかのように急に上半身を持ち上げると、俺の胸板の上で匍匐前進を敢行し、俺の耳元に顔を埋めてきた。連動して降ってきた長い髪が俺の視界を奪う。

 「お、おいっ」

 接近最短距離が更新されて心臓がビリヤードのキューで弾かれたように飛び上がる。一体何事かと混乱が三乗になる俺をそっちのけで、内に秘めた想いを大切に紡ぐようなハルヒの囁きが鼓膜に響いてきた。

 「今だけでいいから、あたしだけを見て……」
 
 ひんやりとした滑らかな髪を分け入って熱い吐息が俺の首筋を掠めた――。


 結局、俺は元居た世界から完全に乖離し、元の世界とよく似てはいるが全く異なる世界の一部となった。
 いや、こうやって自動詞で表現するのはいささか抵抗がある。
 俺は自分の意思とは反してこの世界に縛り付けられたわけだから。
 そう、こんな風に他動詞で表現するほうがしっくりくる。
 主語は……、いい加減察してもらえるだろうから割愛する方がスマートってもんだろう。もはや絵に描いた蛇に足を書き足す行為と同じくらい必要がないことだ。

 「ジョンが消えちゃうような気がしたから……」

 あの時文芸部で他の面子が完全置いてけぼりを喰らって呆然と立ち尽くす中、エンターキーを押そうとする俺の腕を信じがたい反応速度でしっかり掴んでおきながら、自分でもよく分からないといった類のアホ面をぶら下げてアイツはそんなことを呟いてくれたがった。
 ろくに事情も何も分かってないくせしてとんでもないことをやってくれるもんだ。お前の脊髄には俺を邪魔するための専用ホットラインでも引かれてるのか?
 やれやれ、直感だけでで生きてるような天才肌の人間はこれだから始末が悪い。
 全く迷惑な話には違いないが、異世界で高校と制服と髪型が変わっても、やっぱりアイツはよろしくアイツだったってことなんだろうな。
 結果、長門が用意した脱出プログラムは非実行となって、年代もののパソコンは殊更切なげなファンの停止音を奏でてシャットダウンし、呆けた俺などそっちのけでこの瞬間から俺の人生は世界を変えての再スタートとなった。
 いっそリセットの方が幾分かマシだったかもしれない。
 『急に世界改変が起こったので……』
 パロってる場合じゃないが、俺の心境が過不足なく伝わるマーベラスな表現であることも事実だ。
 この世界では俺の歴史がない。
 いや歴史自体はあるんだろうが、歴史を作ったはずの肝心の俺がその内容を全く知らない。
 こっちの世界の俺が昨日まで何を成して今に至るのかを知らない。
 自分よりも他人の方が過去の俺に詳しい状況は易々と耐えられるもんじゃないだろう。
 まさかこんなシチュエーションで記憶喪失の患者の気分を身をもって知ることとなるとはね。

215:二涼辺三角関係3
07/01/14 20:05:29 +PN9lNcT

 俺はこの世界でどうなってしまうのか?
 逆に元の世界の俺はどうなってしまうのか?
 なんとかして元の世界に戻る方法はないものか?

 学校もクリスマスもそっちのけで四六時中考え抜いたさ。あるはずのないヒントを求めて公園とか図書館とかSOS団と縁のある場所にも足を運んだりもした。
 それらは悉く徒労に終わり、自分の無力さに打ちのめされるだけだったけどな。
 ただ、絶望に打ちひしがれた人間が次にすることは……、なんて悲観的にならなかったところを鑑みると意外に俺は肝っ玉が据わってたらしい。
 ――すまない。どさくさに紛れて少々嘘をついた。
 外野がやかましくてそんな気分になれなかったというのが真相だ。
 腰を据えて考え事をしようにも、アイツがしつこいくらいに毎日尋ねてきやがるもんだから、落ち着きもへったくれもあったもんじゃなかったんだよ。

 「ねぇ、ジョン! SOS団のこともっと聞かせなさいよ」
 
 「駅前の喫茶店で集まることにしたわよ。記念すべき第一回の会合はなんと明日! あんたも来なさいよね。言い出しっぺみたいなもんなんだから。来なかったら死刑だから!」

 「やっぱり来ないつもりだったわね? いつまで不登校児気取ってんのよ。ホラ、いい加減腹くくりなさいっ」

 これだけでどういうやり取りがなされて、俺が今どうなっているかを十分説明できそうだ。
 何の前触れもなく他校の女の子が押しかけてきた日には家族一同が混乱し、遺憾ながらあらぬ疑いが俺にかけられたりもした。しかし、何食わぬ顔で平日はおろか休日も構わず毎日来るアイツに妹はすぐに懐き、今では両親にもすっかり顔なじみになってしまった。
 全く慣れとは恐ろしい。
 太平洋の大海原で針に掛かった巨大カジキ並の引きで「SOS団」というキーワードに食いついてきたアイツは、早々にメンバーを強引に集めて無駄にヤル気を燃やしていた。
 何から何までうんざりするくらい洗いざらい事情聴取をかけられた俺の犠牲と引き換えにな。
 歴史は繰り返すというか、蛙の子は蛙というか……、いやどっちも違うな。さすがに偉大な先人たちも時空改変にまつわる故事は作れなかったらしい。
 とにかく、性懲りもなくこの世界でもSOS団は発足してしまう運びなった。意図せずとはいえ存在意義不明の集団誕生にまたもや一役買ってしまうとはね。どうやら賞味期限を過ぎた納豆のように腐敗しきった腐れ縁らしい。
 しかし、俺はこの展開を逆手に取って考えることにした。発想の転換と言うやつだ。
 ここに飛ばされた発端がSOS団にあるのならば、元の世界に帰るのもまた然りなんじゃないかってね。
 新SOS団の面子には妙ちくりんな属性など一切付いていない。正真正銘の一般人による至極真っ当な集まりだってことは分かっているさ。
 この面子を中心に超常現象が巻き起こる要素など欠片すらもないことも重々承知している。
 しかし、新しい世界で孤立し、一人でやれることをやり尽くした今、俺はもうSOS団というブランドに一縷の望みを賭けるしかなかったのさ。
 何のことはない。こんな感じで俺は生きる世界が変わっても順調に涼宮ハルヒに振り回されていた。

216:二涼辺三角関係4
07/01/14 20:07:24 +PN9lNcT


 新SOS団設立から早一ヶ月。元祖SOS団と比べて8ヶ月遅れのスタートが気に入らなかったのか、ハルヒは俺が辿ってきた活動軌跡に早足で追いつくかのようにこれでもかってくらいにイベントをぎゅうぎゅうに詰め込んだ。
 冬休み直後の忘年会鍋パーティを皮切りに、新年を跨いでの初詣を済ませ、年明けにはカルタの市民大会に参加した。
 三学期が始まってからは、週二回の街の不思議散策を軸にして、週末には冬だというのに一泊二日で離島に出かけてサイクリングで散策に興じ、その様を活動記録としてビデオカメラに収めた。
 離島と言っても南海に浮かぶ無人島なんかじゃなく、近代建設技術の粋を結集させた大橋が連絡道路として開通している超近場の島で、宿泊場所も館ではなくただの萎びた民宿だったがな。
 サイクリングでは高校生の切実な財布事情が露呈して二台しか自転車を借りられず、俺と古泉が三人の女子を交代で後ろに乗せて走る羽目になり、一体何の罰ゲームだと思いながらも畝くった海岸線を延々と走った。

 「こらっ、ジョン! 古泉君に離されっぱなしじゃない。根性みせなさいよ! あー!? 押して歩くなんてどういうつもりっ?」
  
 「うるせぇ。三人乗りでっ、坂道をっ、漕げるかっ」

 喚くハルヒに息を弾ませながら毒づくと、長門が気遣って

 「大丈夫?」

 と、俺の顔を覗き込んでアイロンを掛けた白いハンカチを差し出してくれるというやりとりを何回繰り返したか分からん。
 ふと顔を上げると少し先を行く古泉が涼しげな顔を向け、その後部座席で鎮座する朝比奈さんが潮風でなびく髪を手で押さえながら天使のような微笑で見守ってくださる、というお約束の一コマもあったりした。
 宿では例によって仕込役を命じられた古泉が地元の伝承やら迷宮入りした事件を拾い上げてきてそれっぽい感じにアレンジして怪談を盛り上げた。全く殊勝なヤツだ。
 まさしく休む間もなく遊び倒して疲労もあったが、このてんこ盛りのイベントラッシュのお陰でかなり団員の関係が解れてきたような気がする。
 初イベントの鍋パーティの時は悲惨なもんで、お互いにほとんど面識がない上に何のためにこの集まりがあるのかも良く分かっていない状態だったもんだから、徹マン明けの雀荘のようなダウナーな違和感が場に篭もっていた。

217:二涼辺三角関係5
07/01/14 20:16:38 +PN9lNcT
 しかし、元々相性が悪いわけでもない同年代の男女が集まれば、それだけでもそれなりに遊びの形にはなるもんで、心配は無用だった。
 更にハルヒが休みもなくイベントとネタをぶち込んでくる後押しもあって、俺達は知らず知らずの内に一ヶ月という決して長くはない期間で確実に打ち解け始めていた。
 もちろんこの間、不可解な出来事や超常現象などには一切遭遇していない。新SOS団は飽くまでも一介の高校生のできる範囲で遊ぶ至極健全なイベントサークルだった。
 こっちの世界のSOS団面々のキャラもつかめてきていた。当然のことかもしれんが元の世界のみんなとこっちの世界のみんなは微妙に性格が異なる。
 知っての通り、長門は寡黙ではあったが決して無機質ではない引っ込み思案の読書好きの少女だ。
 性格上決して目立つことはないが、さりげないところでみんなを気遣ってくれている。
 ときどき俺のことをじっと見てるような気がするのは単に俺が自意識過剰なせいだろう。
 古泉はハルヒの召使い役やイベントの裏方役を務める点では元の世界と変わりはないが、それらの丁稚奉公は飽くまでもハルヒへの好意が原動力となっているらしい。
 ヤツとは普通に世話話もするが、ハルヒが絡むと勝手なライバル意識を燃やして黒い一面を見せたりもする。だが、基本は飽くまでも空気が読める世話好きなヤツだとフォローしておこう。
 朝比奈さんは……、俺の出会い頭の非礼もあって他の面子と比べて打ち解けるのに時間を要した。
 しかし、心を入れ替えて紳士に努めた甲斐があって、徐々に俺に微笑みかけてくださるようになった。
 性格は元の朝比奈さんとほとんど変わりはない。極めて天然で温厚、ぽわぽわした雰囲気でSOS団のマスコット的存在という地位を磐石のものにしつつある。

218:二涼辺三角関係6
07/01/14 20:20:03 +PN9lNcT
 で、問題のハルヒはというとだ、馴れ初めでもお分かり頂けたようにダイナモを内蔵してるんじゃないかと思えるくらいの無限の元気をフル回転させていた。
 相変わらず傍若無人に迷惑をばら撒く存在に違いなかったが、細かいところで差異があることが分かってきた。ごく最近になってようやく気付けたことなんだがな。
 こっちのハルヒははっちゃけ度合いが30%オフといった感じで、いささか落ち着いた雰囲気がある。まともな高校生活を送っていたせいかもしれんが、8ヶ月分大人のハルヒだった。
 丸くなって素直になってくれたのはこっちにすれば非常に助かる。結構なことだ。そこまではいい。
 しかし、やたらと俺の世話を焼いたり、臆面もなく手を繋いだり、二人きりになりたがったりするのはなぜだ? 
 それとときどきお前から兄を慕う妹のような視線が漂ってくるのは気のせいか?
 もし気のせいでないとするならば意味が分からん。
 こればっかりは俺の自意識が焼ききれてイカれてしまったせいだと信じたい。
 そんなこんなで困惑しながらもこちらでのSOS団の活動が軌道に乗り始めた頃に事件は起こったんだ。
 
 「今週末は夜の学校で肝試しをやるわよっ」
 
 ガチャンとテーブルの食器を躍らせて喫茶店奥の自称SOS団専用ボックス席でハルヒが怪気炎をあげたのは四日前のことだ。
 校則とか季節以前に常識を間違えてるだろ。
 という俺の会心のつっこみも虚しくハルヒはまくしたてる。

 「この前珍しく早く家に帰ったら、夕飯前に夏の番組の再放送でテレビで学校にまつわる怪談をやってたのよ。で、夜の校舎とかグラウンドとか写ってたんだけど結構雰囲気あるわけ」
 
 そこで一旦区切ってもったいつけると、唖然とする一同を見回してから目を輝かせて続ける。

 「不思議探索としては絶好のロケーションと思わない? ねぇ、みくるちゃんもそう思うでしょ?」

 「え、ええっ?」

 ベーグルを食もうとしていたところだったのか、突然指を突きつけられた朝比奈さんは小さなわっかを手に取ったまま目をクリクリとさせて面食らうが、

 「そ、そうですね。……で、でも、わたし怖いのはちょっと……」

 「何言ってんの、お盆じゃあるまいしお化けも幽霊も冬眠中よ」
 
 「え? あ、そうか……」

 などど、矛盾だらけの説得に勢いだけでしっかり言いくるめられてしまうあたりが本当に朝比奈さんらしい。
 つーか、そこに付け込んで最初に朝比奈さんを強引に味方に取り込むやり方はいい加減卒業しろ、ハルヒ。
 業を煮やした俺が本格的に反対派閥を立ち上げようとしたが、それを見計らったように、右手から声があがった。

219:二涼辺三角関係7
07/01/14 20:21:03 +PN9lNcT

 「いいですね。旅行以来これといって何もなかったですから、ここらでテコ入れということですか。寒いときに敢えてアイスクリームが食べるという趣向に通ずるものがあります。やりましょう」

 例によって古泉が薄ら寒いインチキスマイルを浮かべながらハルヒに賛同すると優雅にカプチーノを啜る。
 心の底からそう思ってるなら一度窓のない大きな病院で診てもらうことを薦めるぞ。
 しかし、このままではまずい。賛成派はこれで3人だ。

 「さっすが古泉君。分かってるわねぇ。あー、なんだかアイス食べたくなってきたわ。すいませーん、アイス一つ!」

 ハルヒがアホな注文をやってる隙に俺はすかさず左に座る長門に伺いを立てる。

 「長門、お前はこんな色んな意味で寒い我慢大会みたいなイベント、もちろん棄権だよな」

 我ながら誘導バリバリの切り出し方だが背に腹は代えられん。せめて勢力を拮抗させて持久戦に持ち込むしかない。
 モンブランを食していた長門はフォークを静かに置くと、俺に向き直る。
 いよいよ反旗を翻すときがきたかと期待されたが、長門の答えは俺の予想に沿うものではなかった。

 「……みんなが一緒なら、いい」

 なんてこった、お前だけが最後の砦だったというのに。
 みんなと言いつつ俺の顔だけをまっすぐに見つめながら言うのはなぜだ。言っておくが、暗闇で俺はガード役として頼りにならんぞ? 

 「往生際が悪いわねぇ、観念なさい。えー、ただいまの投票により賛成3、反対1、棄権1で学校での肝試しは決行となりました」

 太鼓もちの古泉による白々しい拍手によって、反対勢力は完全に死んだ。
 夜の学校へ潜入するのは一万歩譲ってやろう。日本は民主主義だ。いまの選挙もどきが数の暴力と紙一重であろうが投票結果は受け止めてやる。
 ただし、目的もないのにただ行くだけなんてあまりにナンセンスだ。目的もなく徘徊して警備員に見つかるのがオチだぜ。自分からむざむざ停学になりにいく趣味は俺にはない。
 SOS団の最後の良識であろうとする俺の敢然たる主張だったが、……どうやら裏目に出てしまったようだ。
 ハルヒが待ってましたと笑んだ時は決まって碌なことがない。

 「バッカねぇ、そんなのあたしだって分かってるっての。だからちゃんとゲームっぽくなるように考えてきたわ。古泉君」

 「はい。では、不肖ながら僕から今回の趣旨を説明させていただきましょう」

 ……ちょっと待ってくれ、眩暈がしそうだ。
 と、古泉を遮って出鼻を挫くことが俺にできた精一杯のことだった。
 まったく今思い出しても脱力するやり取りだが、こんな出来の悪い談合に巻き込まれて俺は夜の北高に潜入する羽目となった。
 イベントの内容だが、簡単に説明すれば次のとおりになる。
 二組に分かれてそれぞれ定刻に北高、光陽園学院に潜入し、あらかじめ隠しておいた宝を探し出す。見つけた暁には携帯のカメラで撮影・送信し、どっちが早いかを競い合うというものだ。

220:二涼辺三角関係8
07/01/14 20:21:49 +PN9lNcT
 ちなみに宝はSOS団のマークが印字された紙。こっちのハルヒが予備知識なしでオリジナルと全く同じマークを作りあげたとき、妙に感心してしまったが、それは余談だ。
 所在のヒントは校舎最上階の教壇の中ということになっており、どの教室にあるかまでは明らかになっていない。
 ご丁寧なことに光陽園学院の警備システムと進入経路はすでにハルヒと古泉が把握済で、残る問題は北高だったが、こっちは金持ちの私立と違ってボロの公立だ。宿直もまともに機能してないし防犯もザルみたいなもんだからすぐに計画はまとまった。
 で、問題の組み合わせだが、何の巡り合わせかは知らんがくじ引きでハルヒと俺が組んで北校に向かうことになった。
 古泉はこの組み合わせに遺憾の意を示して止まなかったがな。ハルヒがやけに上機嫌だったのと対照的に。

 「あなたを信頼してはいますが、間違いが起こるのが年頃の男女ですから。……万が一夜闇に紛れて涼宮さんに非紳士的な行為をとった場合、あらゆる手段をもって僕はあなたを糾弾しますよ?」

 顔の上半分がマジで下半分がスマイルという新しい顔芸を披露して、耳打ちしてきやがった。
 お前、俺がハルヒを押し倒せると思ってるのか? 精神的以前に物理的に不可能だぞ。
 こんな紆余曲折もありつつ、俺とハルヒは街灯の疎らな坂道の登校ルートを踏破して、木枯らしの荒んで不気味な雰囲気さえ漂う北高にたどり着いていた。
 時刻は午後九時五分前
 夜も定刻にチャイムがなるんだっけか。この状況で不意に鳴るのだけは勘弁して欲しい。
 思わず怖気づいた俺だったが、ハルヒは

 「いい仕事してるわねぇ。ボロい校舎が寂しい雰囲気を一層引き立ててるわ」

 と、俄然ヤル気で先人切って意気揚々と塀に沿って校舎裏まで回りこむ。
 ウインドブレーカーを着て防寒対策をしてきたつもりだったがそれでも冷える。今の時期は春を迎える直前で寒さのピークになる頃だ。零下は堅いところだろう。
 一方ハルヒは、実用的のみで色気も素っ気もない俺の服装とは対照的に襟回りにファーの付いた純白の丈の短いフレアコートを羽織り、下はタイトなミニに膝まであるブーツというショッピングモールで見かけるような上半身だけ暖かそうないでたちをしていた。
 八百万の女子が冷え性に悩まされている中、どうやらこいつだけは冷え性とは無縁らしい。
 金のない公立の高校にありがちな話だが、この北高にも多分に漏れず古い先輩達が開拓した脱出経路なるもの放置されて残されている。
 校舎の一角を囲んでいる金網が破れて男子生徒が身を縮めてようやく通れそうな穴が空いている所があるのだ。
 うまい具合に校舎裏の深い茂みに隠れているので、今夜みたいに秘密裏に進入するのにはうってつけだ。実際に遅刻・エスケープ常習犯御用達の抜け道となっている。
 噂では十五年以上前から開通していたそうだが、これだけの歴史があっても夜の校舎に用もなく潜入するために使うのは恐らく俺たちが初めてなんじゃないかね。

 「長い間こんな大穴放っておくなんて、公立っていい加減よねぇ」

 悪かったらな貧乏で。金に余裕があるなら改築のために寄付してやってくれ。

 「時間は?」

 九時ジャスト。潜入開始の定刻時間だ。

 「そういう時はフタヒトマルマルって言いなさいよ。散開前に時計合わせたの忘れたの?」

 SOS団はいつから軍隊になったんだ? まぁ、鬼のような軍曹がいることに違いはないがね。

 嫌味もそこそこに抜け穴をくぐろうと身をかがめたが、

 「……待って、あたしが先にいくわ。レディーファーストよ」

 と、待ったがかかった。

221:二涼辺三角関係9
07/01/14 20:23:39 +PN9lNcT
 へいへい。分かりましたよ。
 投げやりに譲る俺とは対照的にハルヒはやや緊張した面持ちで四つんばいになる。
 破れた針金の先端が危なくないかと後ろから気を遣ったが、不意に俺の視界にとんでもない光景が飛び込んできた。
 目の前でハルヒの小さな尻が揺れて、タイトスカートの裾から白い布切れがチラチラと覗いているではないか。
 悲しいかな、男の性に負けて食い入るように見てしまう。
 水銀灯に反射された純白は神々しいまでの光沢を放ち、キュッとしまった小尻は意外なほど肉付きがよく、それはまるで冬の闇の中、肌色の双丘に狭間でモンシロチョウが幻想的に舞うような――。
 などと真剣に描写を始めるとスポーツ新聞のエロ記事の様相を呈してくるため敢えて控えることとするが、ハルヒが向こう側に抜けてこっちに向き直るまで阿呆みたいに視線が釘付けになってしまった。
 
 「なに呆けてんのよ。とっとと続きなさいよ」

 という檄を浴びてようやく俺は我に返る。
 一瞬なんの間違いかと思ったぜ。というのも、朝比奈さんならまだしもこいつはこんな脇の甘いようなことをする女じゃないからだ。
 単に先陣を切りたいがあまりに気が逸ってたまたま隙を見せたのか?
 まさか狙ってやったなんてありえないだろう。
 ハルヒが心もち頬を赤らめていたのは、焦れて怒っていたせい……だよな?
 そうとしか考えられん。
 混乱を振り払うかのように自分に言い聞かせながら、俺は緩慢な動作で穴を抜けた。
 校庭に入って辺りを見回すと、一段と不気味さが増した。
 寂れた校舎裏は月明かりも届かず、頼る明かりは廊下に灯った緑色の非常灯しかない。積もった枯葉は湿っぽくて、向こうの茂みの奥の闇からいつなにが出てきてもおかしくない雰囲気が漂っていた。
 おいおい、ちょっとシャレになってないぞ。朝比奈さんが居合わせたら問答無用で竦み上がるんじゃないか?

 「言ったでしょ? 期待した通りのシチュエーションだわ」

 暗い寒い怖いの三重苦に祟られた俺は恨み節の一つでも詠もうとしたが、ハルヒは何を思ったか強引に俺の腕を取ってとっとと歩き出す。
 なっ、おい、ちょっと待て。

 「グズグズしてる暇なんてないわ。競争やってんのよ」

 どうせなら手を引いてくれ。

 「こうやってればはぐれないし。それに、……暖かいから一石二鳥じゃない」

 分かったから引っ張るな。つーか、そっちは入り口じゃねぇ!
 邪な意識を引き剥がすように俺は無邪気に笑ってはしゃぐジャジャ馬の手綱を引き締めた。


 壊れて施錠の掛からない窓から廊下に侵入した俺達は、足音を潜めて階段を登っていた。
 屋内に入ってから木枯らしに体温を奪われることはなくなったが、吹き付ける風は静寂の中ひどく窓を鳴らして聴覚的に俺を脅かす。
 踊り場の非常灯が狙ったように切れかけていて足元もおぼつかん。
 どこぞの莫迦が設定したルールで携行を許されるのは手元が照らせる小さなペンライトのみとなっているため、非常灯が役に立たん今、文字通り闇雲に進むしかなかった。
 ハルヒは校舎に入るまでは威勢良く先頭を歩いていたが、階段を登り始めた頃から俺の後ろをうつむき加減で歩くようになっていた。
 踊り場を挟んで階段が途切れるときに足元に気をつけろと言う俺に、「うん」と殊勝な返事を返してくるくらいだ。
 向こうのハルヒならこの状況でも四つん這いになって階段を爆走して駆け上がり、教壇を引っ掻き回して五分もかからずに勝利宣言をするんだろうがこっちじゃ勝手が違う。

222:二涼辺三角関係10
07/01/14 20:24:34 +PN9lNcT
 そんなことを考えながら粛々と最上階を目指していたが、

 「そう言えばさ、ジョンと初めて会ったのもこんな夜の学校だったよね」

 静寂を割いてハルヒが口を開いた。
 想定外の話題の選択に俺は面食らったが、初めてのタイムスリップの印象はあまりに強烈ですぐに思い出がフラッシュバックする。
 そうだな。中房の頃のお前は憎たらしいくらいにこましゃくれてたぞ。

 「なっ。ジョンだって怪しさが炸裂してたじゃない。高校生の割りに老けてるし、誘拐魔と思ったくらいよ」

 老けてるってなんだ。落ち着いてるとか高校生とは思えないほど思慮深いって言えよ。

 「じゃあ、あたしのことも大人びてるといか、中一とは思えないくらいしっかりしてるとか言いなさいよっ」

 階段で顔を突き合せる。久々に見た小太刀のような切れ味を持つハルヒの釣り眉釣り目だったが、明らかに本気じゃない。マジなら、立ち位置などものともせず、高所から見下ろしてるはずの俺が気圧されていたことだろう。
 くだらない言い合いに程なくしてどちらからともなく噴き出した。

 「馬鹿みたいな話だけど、暇をみてはあれからあんたのことを探したわ。あたしの我侭にまともに付き合ってくれる大人なんていなかったし、子供心に印象が強くてもう一度会ってみたいと思ってたの」

 ちらつく蛍光灯が一瞬ハルヒの顔を照らした。
 ハルヒの過去を慈しむような優しげな表情が一瞬浮かびあがって、俺の心拍は乱れる。
 これだよ。この視線。今まで故意に意識から外すようにしていたが、これがいわゆる兄を慕うような妹の視線と称さしめるモノだ。
 急速に俺の精神状態から余裕の二文字が褪せ始めた。

 「学校の六限目をサボって北高の校門前で下校する生徒を全員チェックしたり、名簿を入手したりしたけど全部空振り。まぁ、ジョン・スミスなんて名前が名簿に載ってるかもしれないと思ったあたしもあたしだけどね」

 そりゃまた無駄な手間を掛けさせたな。

 二人して昔を懐かしむように笑うが、ハルヒは急に真顔になる。

 「ジョンの正体はいくら調べても分からないままで、さすがに二年に上がってからはもう諦めるようになってたわ。その代わりに興味を惹くものがないか色んなことにチャレンジしたの」

 中学でも部活荒らしをやったのか?

 ハルヒは一瞬目を丸くしたが、すぐに納得したように続ける。

 「表現はアレだけど、そうね。少しでも興味を惹くものがあったら即チャレンジして飽きることを繰り返したわ。でも、心の底から面白いと思えることなんかなかった。みんな常識の枠に捕われた予定調和のことばかり」

 ハルヒの表情は険しい。
 宇宙人や未来人や超能力者が絡んでこないと、つまらんということか?

 「今思えばジョンとの出会いがその類のものだったから、それを自然と求めてたんだと思う。諦めたつもりで実は諦めきれてなかったってことよ。ジョンと校庭で落書きしたとき、あたし最高に楽しかったもの」

 和らいだハルヒの表情にまたあの視線が戻っていた。
 だめだ。
 こんな健気で素直過ぎるハルヒは耐えられん。
 つーか目の前に居るのは本当にハルヒか? 美人の上に妹属性まで付けやがって反則だろ。堪らず逃げるように前に向き直るが、ハルヒは構わず続けた。

223:二涼辺三角関係11
07/01/14 20:25:45 +PN9lNcT

 「でもさ。こうやってまた会えた。毎日が楽しいって思えるようになったのは、ジョンのおかげよ。だからこれからも――」

 分かった! 分かったから恥ずかしいことに熱弁を奮うな。とにかく先急ぐぞ。もたもたするなと言ったのはお前だ。
 強引に会話をぶった切って、脚を上げようとしたが、思った以上に俺は動揺していたらしい。
 階段の途中で不自然な体勢で長く留まっていたことも災いして痺れて言ういうこと聞かなくなっていた俺の下肢は上半身を支えることを放棄して、バランスを崩した。
 嗚呼、全部お前のせいだぞハルヒ。
 傾く視線に慌てふためくハルヒの表情がスローモーションで写る。
 どうか骨折だけは勘弁して欲しいと切に祈りながら、俺は階段を転げ落ちる覚悟をした。


 「――ョンっ! 起き――よ! ジ――ンっ!!」
 誰かが俺を呼んでいる声が聞こえる。
 眠りがあまりに浅いと自分が意識を無くしていることを自覚できる瞬間があるが、今はまさにそんな状態だ。寝ているのが分かるけど、自分の意志で起きられない。
 正直もどかしい。
 自分の身体が強く揺すられているのが感じられた。
 誰だ、俺の安眠を邪魔する不届き者は。
 聴覚と触覚が徐々にクリアになっていく。
 そして、

 「ジョン!」

 という、一際大きな呼び声で俺は覚醒した。
 目を開けていきなり飛び込んできたのはハルヒのどアップ。
 目覚めるには十分過ぎる刺激だった。まったく心臓に悪い。

 「良かった!」

 ハルヒは目の端の何かを拭うと、俺の胴体に折り重なるように飛び込んできた。
 ちょっと、待て!
 慌てて制止しようとしたが、その前に痛覚が警告を出してきた。ハルヒを受け止めた衝撃で身体のあちこちから喧々囂々の悲鳴が上がる。
 ハルヒのヤツめ。随分と自分勝手に気遣ってくれやがる。
 しかし、この痛みで俺は自分の置かれている状況を自覚できた。
 そうだった。俺は階段から落ちたんだ。
 祈願の甲斐あって折れてはいない。全身打撲ってところか。やけに後頭部が疼くと思って触るとたんこぶが出来ていた。患部には濡れたハンカチが添えられている。あんまり想像できんがハルヒがやってくれたんだろうな。
 五感が戻ってきてようやく気づいたが消毒液臭いここは保健室か。よく一人で俺をベッドまで運べたもんだ。

 「もう目を覚まさないんじゃないかって思った」

 お前な、そう思うなら救急車を呼んでくれよ。

 「呼ぼうとしたわよ。でも、ケータイ開いた瞬間にあんたが動いたんだもの」
 
 月明かりに照らされたハルヒの眼は真っ赤に充血していた。
 こいつなりに俺のことを心配してくれていたってことなんだろうな。

 「はぁ……、なんか安心したらどっと疲れちゃった」

 ハルヒは大きなため息をつくと、一緒に身体の力まで抜けていったように弛緩し、重力に任せて俺に身を委ねてきた。
 おい、怪我人だぞ俺は。重―っ!!
 言おうとした瞬間すごい勢いで眉が釣り上がり脇腹を抓られた。
 
 「……ちょっとだけでいいからこのままで居させて」

 一転殊勝な小声でハルヒが呟く。
 まぁ、泣くくいらい心配させたんだ。俺に責任がないとも言えん。
 コートの上からハルヒの背中を撫でてやると、気持ち良さそうに長い睫毛を伏せてまどろんだ。

224:二涼辺三角関係12
07/01/14 20:26:44 +PN9lNcT

 どらくらいそうしていただろう。
 ハルヒと密着して忙しなかった俺の心拍はいい加減平常のペースまで落ち着いていた。上の主はさっきから身じろぎの一つしないで大人しくしている。
 ひょっとしたら眠ってしまったのかもしれないと首を伸ばして顔を覗き込む。ここからは表情までは分からんが、まばたく睫毛の動きからしっかりと両方の眼を開けているようだった。
 視線はどこか一点に固定したまま。
 思い過ごしかもしれんが、何か思い詰めているのか?
 会話に詰まる。ふと壁に掛かった時計を見上げると、暗闇に浮かび上がった蛍光塗料の時刻は午後十時を過ぎていた。思ったほど時間が経っていないな。
 時間を意識して本来の主旨を思い出す。
 そうだ、俺達は肝試し兼宝探しをやってるんだった。
 一時間あれば向こうからの連絡があってもおかしくなはい。
 古泉達からの連絡はまだか。
 やはり上の空だったのかハルヒは俺の質問に一拍空けてから反応した。

 「……まだよ。ふふっ、手間取ってるみたいね」

 俺らはそれ以前の段階だがな。底意地の悪いお前のことだ、とんでもない所に隠したんだろう。ルールは守ってるんだろうな?

 「失礼ね。ルールの範囲内で工夫するから面白いんじゃないの」

 どこに……、いやこれは愚問か。場所は教壇の中という決まりだ。
 どんな隠し方をした。
 ハルヒは俺の質問に待ってましたと自信満面に、
 
 「机の天板の裏に貼り付けたわ。上から覗く限り見つからないでしょうね」

 と勢い良く口を開いたが、そこから急に失速して、

 「……あんまり早く見つかると、……困るもの」

 と、妙に尻すぼみな調子で答えた。
 なぜいきなり目を逸らす。相変わらず読めんやつだ。
 それはそうと、無い無いとべそをかきながら真っ暗の教室と廊下を行き来して彷徨う朝比奈さんと長門の姿が目に浮かぶ。ひどく同情がひかれる画だった。
 しかし、いつまでここでダベってるつもりだ。
 このままで居るのは色んな意味で危険な気がする。

 「俺達は行かんのか。心配をかけたが俺ならもう大丈夫だぞ」

 いい加減身を起こそうとしたがすぐにハルヒに両肩を押さえつけられて止められた。俺が戸惑う間にハルヒはすばやく馬乗りになって上から俺を見下してくる体勢になる。
 影になってよくは分からんがハルヒは瞳を少し潤ませてはにかんだ様な意味不明の表情をしていた。

 「いいの。……別に、やることができたから」

 俺は絶句するしかなかった。冗談としか思えない状況で、ハルヒの顔は本気そのものだったからだ。
 なんだか甘ったるいような、くすぐったいような異様な空気が辺りに張り詰める。
 ハルヒは一度目を閉じて大きく息を吸い込むと意を決したように口を開いた。

225:二涼辺三角関係13
07/01/14 20:27:23 +PN9lNcT

 「ジョンのことが、好きなの」

 深夜の保健室で男に跨りながら突然告白を始める女子がどこに居る?
 できることならこいつの辞書に極太マジックペンでTPOという単語とその意味を殊細かく追記してやりたいもんだ。
 驚天動地の展開に俺の脳みそは真っ白にフォーマットされたように思考することを放棄してしまっていた。
 

 これらの超展開を経て冒頭に繋がる。桶狭間にて信長による急襲を受けた今川義元ばりのピンチに俺が陥っている顛末だ。
 据え膳食わぬは男の恥
 なんとも男が都合よく言い訳するためにあるような諺ではあるが、今ほどこの諺の存在を恨んだことはないだろう。
 しおらしく恥らうハルヒの所作は俺の理性を崩壊させるに十分な破壊力を持っていた。
 傍らを向くと熱に浮かされたようなハルヒの顔。
 蝶が花に吸い寄せられるように俺はその薄くグロスを引いた瑞々しい唇に自分の唇を重ねた。
 閉鎖空間でハルヒと初めてキスしたシーンが蘇る。
 柔らかくて温かい感触はあのときと全く一緒だった。

 チュッ

 と、中学生のするようなソフトなキスをして離れる。しかし、ハルヒはえらく不満だったしく、俺の首に手を回して頭を抱きかかえると、堰を切ったように今度は自分からキスを求めてきた。

 「んっ、ちゅっちゅっ、ちゅるるるっ、んんん、んむっあむっ、ちゅっむ、ちゅっ」

 積極的に舌を差し出して絡めてくるハルヒに圧倒される。慣れない刺激に後頭部がピリピリと痺れたような感覚がした。
 心地よいけど苦しい。そんな妙な感覚に囚われる。
 しばらくお互いを求め合うことに没頭するが、生命活動を無視することはできず窒息する限界で離れて息を継ぐ。
 ハルヒは大粒の涙を流して泣いていた。思わず動揺する俺に、
 
 「ばか。嬉し涙よ」

 と、言い放つと再びディープキスを再開する。

 「ちゅくっ、ちゅっちゅっ、れるっ、んむむっ、ジョン……、好きっ、んっ」
 
 あまりに情熱的なキスにまるでハルヒに食われているような感覚に陥るが、このまま終始良いようにされるのもなんだか癪だ。反撃に出ようじゃないか。
 ハルヒの味を堪能しながらコートのボタンを一つだけ外して手を差し入れた。セーター上からでも十分に分かるくらいのボリュームを誇る柔らかい膨らみに触れる。
 
 「ひゃんっ!」

 想定外の刺激にハルヒは可愛い声を出して水面で跳ねる魚のようにビクンと身体を震わせた。一瞬唇が離れる。
 ちょっとした奇襲にはなったが、セーターとブラに阻まれたまま揉んでもなんだかお互いに楽しめそうにないため、怯んだハルヒに今度はこっちから口づけることにする。

 「んん? んーんんんっ? んむっ、んんっ、ちゅっ、ちゅるるるっ、ちゅむ」
 
 抗議満面のハルヒをキスだけで宥めることに腐心する。
 長大な時間をキスに費やした後、ようやく慣れて一息着くことにした俺達は疲れて莫迦みたいに肩で息をしていた。

 「はあっ、はあっ、はあっ、……ファーストキスにしては激し過ぎるだろっ」

 「はっ、はっ、はあっ、……だってっ、ジョンの顔近くて見てたら我慢、できないんだもん、んんっ」

226:二涼辺三角関係14
07/01/14 20:28:02 +PN9lNcT

 そう言うと、駄目押しばかりにもう一度唇を重ねる。
 だめだ、この以上は正気を保てる自信が無い。
 俺が呆ける隙を見てハルヒは身を起こす。再び俺に跨った体勢になると、何を思ったのかいそいそとコートを脱ぎ始めた。
 なっ!? 待てっ、ハルヒ。

 「何よ。自分で脱がしたいの?」

 きょとんとした顔で見当違いのことをのたまう。

 「そうじゃないだろ。お前、……その、ど、どこまでやるつもりなんだ?」

 間抜けだ。思わずどもっちまった。

 「どこまでって、……できるとこまでよ、って何言わせんのよ?」

 「逆ギレしてる場合か。お前、ここがどこか分かってんのか。不法侵入中の学校だぞ? こんなとこで、その、なんだ……」

 「何よ?」

 悪知恵とか悪戯には天才的な鋭さを発揮するくせに、肝心なところでなんでお前はそうも鈍感なんだ。
 言わせるのか? 俺にこんなはずかしい台詞を!?
 …………、こいつを納得するためには言うしかないんだろうな。
 俺は観念したようにしぶしぶ口を開く。

 「落ち着いていちゃいちゃできんだろ!」

 嗚呼、もう穴があったら入りたい。
 というか、軽く今まで作ってきた俺のキャラが崩壊してるんだが、どう責任取ってくれる。
 俺の言葉が鼓膜を震わした瞬間に、ハルヒは真っ赤に顔を染め上げる。
 言わんこっちゃない。

 「ジョンは、お、落ち着いて……したいんだ。そうよね、落ち着いて、じっくり」

 口元に手をやって俯きながら上目遣いにこちらをチラチラと覗き見するのは止せ。我慢できなくなりそうだ。あと、どさくさに紛れて勝手な解釈をするな。

 「宝が見つからなかった場合、十時半で打ち切ることになってたよな。後十五分もないぞ。途中で古泉から電話が入るのは寒いと思わんか?」

 「電源切っちゃえば……」

 「それも駄目だ。音信不通になるときっとヤツは本気で心配し出すだろうからな。騒ぎが大きくなるぞ」

227:二涼辺三角関係15
07/01/14 20:29:12 +PN9lNcT

 俺は決死の説得に手ごたえを感じていたが、ハルヒは見る見る不機嫌になり口をすぼめてむくれる。久々のアヒル口の披露となった。

 「何よ。あんたそんなにあたしとしたくないワケ?」

 ああもうっ、違うっつーのっ! こういうのはちゃんとしたいんだよ、俺はっ。

 頭を掻き毟る俺に、ハルヒは仮面を外した様に顔をほころばせて、してやったりと舌をチョロっと出す。
 まんまと騙された。言わなくて良い台詞を吐かされたような気がする。そこはかとなく高い代償を払ったような気分だ。

 「うそうそ。分かったわ。……分かったから、さっきのもう一回!」

 ハルヒは俺の手を取ると、目いっぱい反動をつけて後ろに倒れ込んで、落胆する俺を振り回すように起こさせる。

 「いててててっ! あのなぁっ、俺は怪我人――」

 座って向かい合った状態になるや否や、例によってこちらの言い分など耳を貸さずにハルヒは再び求めてきた。
 小首を傾げながら目を閉じて迫ってくるハルヒの顔が切り取られた画のように網膜に写りこむ。
 また一つ女の子したハルヒの表情を発見して、柄にもなくドキリと胸が高鳴った。
 そんな不意打ちに乗じて甘い香水の香りと柔らかい唇の感触が再来すると全身打撲の痛みもどこへやら、麻薬のような甘い快感に押し流されてしまった。
 全く健全な男子のカラダってのはなんて現金なんだろうね、と他人事のように言い訳するのも儘ならず、息をする間も惜しむようにハルヒと舌を絡めあって、ひたすら唾液を交換して嚥下することを繰り返す。
 まさかこいつ残りの時間を全部キスに費やすつもりなんじゃないだろうな?
 この状況に異議を唱えるつもりはさらさらないが、同時に生殺しの状態だぞこれは。
 早くブリーフの中から出せと涎を垂らしながら喚いてる息子がやかましくて敵わん。
 そんなことを意識して、目を開ける。
 唇の動きがなおざりになったことを悟られたのか、ハルヒも目を開けて自然とインターバルになった。

 「ジョン……? どうしたの?」

 訝るハルヒに、
 我慢できなくなってきた。
 などと男の純情を素直に告白することなどできるはずもなく、自分でも下手な誤魔化し方だと分かりながらも、逃げるように視線を外してあさっての方向を向いた。
 そう、そこに時空を超えた修羅場が待ってるとも知らずに。

 こんなに明るかったか?
 
 暢気にそんなことに気づいたのが事の始まりだった。
 白の空間であるはずの保健室は、いつの間にか灰色に染まったように薄明るかった。
 俺はようやく異常に気づく。
 どうなってるんだ? 深夜の闇はどこへ失せた?
 確かに今夜は丸い月が出ていたが、窓からの差し込む月明かりではこんなに部屋の照度が均一になるはずがない。
 ふと、備え付けの薬品棚に視線が定まる。ガラス戸に写りこむ人影があった。
 北高の冬服セーラー、肩に掛かるか掛からないかセミロング、黄色いカチューシャ、揃いのリボン、吊り上った眉、エトセトラエトセトラ。
 江戸時代のゼンマイ仕掛けのからくり人形のような滑稽な動作で目の前のハルヒとガラスに写った保健室の窓の外に佇むハルヒを何度も見比べる。

 「???」
 
 当然のごとく目の前のハルヒは首を傾げるが、俺はそれ以上に錯乱していた。

228:二涼辺三角関係16
07/01/14 20:29:43 +PN9lNcT

 物理的にありえないだろう。
 実像が同じ方向を向くなんて。
 いや待て、問題はそこじゃない。
 それ以前に服装と髪の長さが違う。
 質の悪い冗談だったら勘弁してくれ。
 なぜ、元の世界のハルヒがここに居る――?

 ガシャ――ン!

 窓ガラスが割れる音がどこか浮世離れした静寂を破った。
 いきなりガラスを蹴破って乗り込んでくるという信じ難い暴挙に出たハルヒに、俺とハルヒは弾かれた様に身構えた。
 ああ、もうややこしい。
 朝比奈さんに倣ってこう言い直そう。
 ガラスを蹴破って保健室に闖入してきたハルヒ(短)に、俺とハルヒ(長)は視線が釘付けになった。

「キョン~~~~、見つけたわよ~~~?」

 背後に黒いオーラを沸々を湧き上がって見えるのは、マイナスプラシーボ効果だろう。
 涅槃から這い上がって来たかのような怨嗟の声に冗談抜きで戦慄を覚えた。

 「ようやく見つけたと思ったら、こんなっ、夜中の保健室に女連れ込んでっ、……いやらしいっ。 いきなりあんたが失踪してみんなどれだけ心配したか分かってんの?」
 
 待て待て待て、自慢じゃないが展開に全然ついていけてないぞ。そもそもなぜお前がここに居る?

 「あたしの話を逸らそうなんて七兆年早いのよ。総動員で寝る間も惜しんで捜索活動やってたのに、女作って近場でシケこんでたなんて、さすがのあたしもびっくりよ」

 ハルヒ(短)は仁王様のように血走らせた目を見を開くと、右手を握り締めて振るわせた。
 どうやら相当お冠らしい。こっちの命の危機が感じられるほどにな。
 
 「……どういうこと? 誰? ……あたし?」

 一方ハルヒ(長)はきょとんとした様子でもう一人の自分と俺に視線を往復させていた。

 「いいから、早く離れてベッドから降りなさい!!!」

 耳をつんざくようなハルヒの怒号に弾かれたように俺はハルヒ(長)を押しのけてリノリウムの床に直立不動で立った。
 なんだこれ、自分でも驚くくらい素早い動作だったぞ。条件反射になってるとしたら、悲しくなってくるね。


229:二涼辺三角関係17
07/01/14 20:32:40 +PN9lNcT

 「わっ、ちょっと!」

 乱暴な扱いに不満の声を上げたハルヒ(長)だったが、しぶしぶといった感じで俺の傍らに立つ。
 長短ハルヒの初対峙となった。

 「あんた誰? キョンはウチの団員なの。専属契約結んでんのよ。垂らしこんでるところ悪いんだけどちょっかい出さ――」

 形振り構わず先手取ってまくし立てようとしたハルヒ(短)がハルヒ(長)を見たまま途中で絶句した。
 今更気づいたのか。

 「なにこれ? なんでショートのあたしがもう一人……、それにキョンって……

 ハルヒ(長)も言葉に詰まるが、

 「もしかして、そういうこと? …………ふーん」

 世界改変の経緯を知るこいつは何が起こっているのかすぐにピンときたらしい。察しの良いヤツだ。
 唖然を悠然に変えて口元に薄く笑みを浮かべると、真正面からもう一人の自分に向き直った。

 「はじめましてこんばんは、涼宮ハルヒさん。悪いけどジョンは返さないわよ。ジョンはあたしを選んだんだもの」

 大嘘だろそれ。
 と、ツッコむ前にハルヒ(短)が自分がもう一人居ることに関する疑問をすっとばして人類の限界に挑戦するかのような反応速度で応えた。

 「はぁ? 色気で騙して調子に乗ってんじゃないわよ。キョンはねぇ、こう見えて純情なのよ。身体ばっかり大きくなって一生懸命ニヒルにカッコつけようとしてるけど、全然サマになってないわけ」

 言いたい放題だな、おい。

 「このくらいの年頃の男子は色香漂わせればすぐにコロっといっちゃうのよ。アンタみたいなケバい女にでもねっ!」

 
 俺の内面に関しては甚だ遺憾ではあるが、完全に修羅場と化した保健室で俺が口を挟める余地などなさそうなのが更に遺憾だ。。
 貶められたハルヒ(長)は肩眉を吊り上げて痙攣させながら反駁する。

 「ふん。お子様ねぇ。既成事実作ってから付き合おうかなんていくらでもあると思うけど。あたし知ってるんだから、あんたがジョンのこと好きだってこと。本当はあんただってジョンとこういうことしたいんでしょ?」

 ハルヒ(長)は、俺の腕を取ってギュッと抱きしめて身を寄せてきた。


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