MAJOR メジャー でエロパロat EROPARO
MAJOR メジャー でエロパロ - 暇つぶし2ch96:名無しさん@ピンキー
07/03/24 19:06:00 eWzwXNs7
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97:名無しさん@ピンキー
07/03/29 18:05:23 4R64VQ0W
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98:名無しさん@ピンキー
07/03/31 02:58:31 iXq9seSp
「・・・こんなこと、突然言われて迷惑だと分かってるけど・・・その、私、佐藤君のこと好きだった・・・入学した時から、ずっと・・・。」
言ってしまってから、雪菜は後悔した。迷惑だと分かっていて告白するなんて、自己満足も甚だしいと思った。雪菜が顔を上げられずにいると、不意に寿也が溜め息をついた。
「僕のことを何も知らないのに、どうして好きだなんて言えるんだい?」
(佐藤君・・・!?)
思わず顔を上げた雪菜の視界に入ったものは、寿也の冷たい目だった。雪菜は今まで、そんな寿也を見たことが無かった。
冷静になって聞いてみれば、酷いセリフだと雪菜は思う。
(何も知らない、確かにそうかもしれない・・・だけど私はずっと、佐藤君を見てた・・・。その気持ちに嘘はないのに・・・)
その思いが台無しになった気分だった。諦めてここを立ち去るのが良いと、雪菜は直感した。しかし彼女は足を動かすことが出来なかった。
「それは・・・確かに私は、何も知らないかもしれない・・・。だけど私はいつも、佐藤君を見るだけで幸せな気持ちになったの・・・。それは知っていてほしい・・・。」
「困るんだよ。いつも勝手なイメージを作り上げられて、好きだなんて言われてもね・・・。」
目だけでなく、口調も冷たくなっていた。目の前にいるのは、確かに雪菜の知らない寿也だった。知りたくなかった。
「そんなこと・・・ひどい・・・。」
「それは君が、勝手に理想を抱いていたからだろ?」
雪菜は何も言い返せなかった。寿也の言っていることが間違いだとは言えないからだった。
(でも・・・こんなことを・・・佐藤君が言うなんて・・・)
夢なら覚めてほしかった。こんなことなら、今日、出会わなければよかったと思う。だがそれでも、雪菜は何故かその場から離れることが出来なかった。
「フン、この期に及んでも君は、僕を好きだなんて言うんじゃないだろうね?・・・所詮人の気持ちなんて・・・。」
寿也の目はますます冷たさを帯びていった。雪菜は、彼の冷酷な物言いを憎いと思う反面、その冷たい瞳の奥に彼の孤独を見たような気がして、彼に無関心になれないでいた。


99:名無しさん@ピンキー
07/03/31 03:00:33 iXq9seSp
「私は・・・。」
雪菜は、彼のこんな面を目の当たりにしても、彼に惹かれる心を止められなかった。
「私はそれでも・・・佐藤君が好き。」
「・・・物好きだな、君は。」
冷淡な言葉が返ってきても、彼に言葉をかけてもらえるならそれも良い、と雪菜は思ってしまった。
「そんなに僕が好きなの?」
寿也の目に、妖しい光が宿る。
「知りたい・・・佐藤君のことを、もっと。」
「・・・君がそのつもりなら、僕はいいけど?でも責任は持てないよ。」
寿也は不敵な笑みをもらした。それは先刻までの爽やかな笑みとはまるで違った。しかし雪菜はもうどうなっても良かった。どうせ彼が自分を好くことはない、それでも彼に全てを捧げても構わない、雪菜は頭の芯が痺れていく様な感覚に襲われた。彼女はそっと頷く。


100:名無しさん@ピンキー
07/03/31 03:02:36 iXq9seSp
寿也は雪菜に近づくと、背を屈めて雪菜の耳元に囁きを落とした。
「困った奴だな・・・。」
天の使いのような少年の中に住んでいた魔―。
(知ってしまったんだもの・・・もう戻れない)
どちらが寿也の本当の顔なのか、そんなことはもうどうでもよかった。彼を責める気ももはや消え失せていた。
寿也は彼女の手を取った。冷たい寿也の手。その手に誘われるがまま、雪菜は二度とないであろう、寿也との時間を過ごした。それは雪菜にとってはどこまでも甘く、限りなく冷たいひと時だった。


101:名無しさん@ピンキー
07/03/31 19:29:34 Iio/1NkX
アゲ

102:名無しさん@ピンキー
07/03/31 20:46:50 sWJMhqeR
えっ、ちょっ、続きはー?

103:名無しさん@ピンキー
07/04/03 18:38:23 rDgXgr/U
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104:名無しさん@ピンキー
07/04/03 23:13:31 XsD4tgOo
104 get

105:名無しさん@ピンキー
07/04/06 21:52:13 VzKRDD4M
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106:名無しさん@ピンキー
07/04/09 03:35:36 rrSivY3m
「あの・・・私、帰るね・・・。」
雪菜は起き上がると、そそくさと身仕度を始めた。
「君・・・」
「えっ・・・?」
「いや、なんでもない。」
それきり寿也は何も言わない。雪菜はそれでもいいと思った。これ以上は何も期待していなかった。
随分と都合のいい存在だと我ながら雪菜は思う。
(佐藤君は私の事をきっと、お手軽だと思っただろう・・・)
自分がこんなことをしたのは、相手が寿也だったから。そう言いたかったが、口にして何かが変わるとは思えなかった。
しかし雪菜は後悔していなかった。ただ寿也に触れたかった。寿也を感じたかった。
たとえたった一度きりでも・・・。彼はこれからプロの世界へ羽ばたき、自分はこのまま下界から寿也を見上げるだけ・・・それでよかった。
(さようなら・・・佐藤君)
「今日はありがとう」
雪菜は独り言のように呟くと、そっと彼の家を後にした。


卒業式の前日、雪菜は屋上で一人グラウンドを見下ろしていた。今までここから寿也の姿を追っていた。
あの頃も今も、寿也との距離は変わらず遠い。むしろ更に遠くなった気さえする。
身体を繋ぐことが出来ても、心には全く近づけないという事を思い知らされたからだ。10日前のあの日の事はまるで夢幻のようだった。不意に涙が溢れた。
(忘れなきゃ・・・)
もとより手の届かない人に恋い焦がれ、一度だけ温もりを感じ、それで終わり。ただそれだけ。
この期に及んでも、寿也が愛しかった。彼が秘めていた裏の顔さえも。自分が滑稽過ぎて雪菜は自嘲めいた笑いと共に涙を浮かべた。
その時突然、屋上のドアが開く音がした。雪菜が思わず振り向くと、そこに寿也の姿があった。
「・・・!」
「ああ、君か。」
彼はいつもと変わらずクールな佇まいだった。雪菜は彼を見ていられなかった。
そして自分の惨めな泣き顔を見てほしくなかった。雪菜が黙って出口に向かおうとするのを、寿也は制止した。
「どこへ行くんだい?」
雪菜は、こんな状況にありながらも自分の胸が高鳴っているのを感じた。
(駄目だ、このままじゃ私・・・)
「あの・・・この前の事は、忘れて・・・私も忘れるから・・・。」
何とか言葉を絞り出す。
「・・・」
寿也は薄笑いを浮かべた。その華麗さに思わず見取れた時、寿也は突然雪菜の手を取り人目につかない屋上の隅に引っ張っていった。
力強い腕。そして素早く雪菜の唇を奪う。
「やめて・・・!」


107:名無しさん@ピンキー
07/04/09 03:36:28 rrSivY3m
「それは君の本心なの?」
冷ややかな低い声。寿也は雪菜の耳たぶを唇でなぶりながら囁く。
「僕の事を忘れる・・・?」
雪菜は耳元に感じた寿也の吐息にぞくりと身を震わせた。
「・・・忘れられるの?」
「・・・!?」
忘れられるはずがなかった。寿也の事を忘れることなど、雪菜には出来るわけがなかった。
(でも、忘れなきゃ・・・だって佐藤君は・・・私の事を・・・誰の事も好きじゃないもの)
「どうしてそんなこと言うの?私なんて無視すればいいのに・・・」
「質問しているのは僕だ」
それは有無を言わせない声だった。雪菜は唇を噛んだ。本心を告げれば余計辛くなると分かっている。それでも雪菜は彼にどうしようもなく恋している。
愚かなほど。不意に、彼の寂しげな瞳を思い出す。
(私は・・・)
「・・・忘れられない。佐藤君のこと、忘れられない・・・。」
寿也はニヤリと笑い、
「正直でいいね・・・そういう人は嫌いじゃないよ?」
と雪菜の首筋に舌を這わせた。
(私は佐藤君から離れられない・・・)
雪菜の身も心も、もはや寿也の支配下に置かれていた。先の無い繋がり・・・。
それでも雪菜は、寿也が自分に飽くまで彼に追従することを決意した。
たとえ何の希望も期待も許されないとしても。


108:名無しさん@ピンキー
07/04/14 13:01:00 hHw8sRXk
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109:名無しさん@ピンキー
07/04/14 21:07:31 wq+8yEud
今日の放送で
美保おねえたんに筆おろしする大河キュンなんてのも
良いと思いました(;´Д`)

110:名無しさん@ピンキー
07/04/15 08:12:00 dSZfAMT2
アゲィ

111:名無しさん@ピンキー
07/04/16 18:52:47 hClwhdGW
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112:名無しさん@ピンキー
07/04/18 17:32:47 TTZF4zJx
薫タソ

113:名無しさん@ピンキー
07/04/19 17:48:28 FZnsLWZq
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114:名無しさん@ピンキー
07/04/21 18:26:56 wWhuJdZp
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115:名無しさん@ピンキー
07/04/22 18:59:41 5+T+0Klo
保守アゲ

116:名無しさん@ピンキー
07/04/23 18:24:15 /IWpz1ci
保守


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