クイズマジックアカデミーでエロSS!四回戦at EROPARO
クイズマジックアカデミーでエロSS!四回戦 - 暇つぶし2ch550:『紅く煌めく蒼』9/11
07/03/25 03:38:29 cKcaOH3G


「…うゎぁ、そう来ましたか」
 納得しながらもリエルの手は止まらない。
 つまるところ、シャロンはこの歳にもなってイッた事が無い。
 恐らく、自慰もそこそこにちょっと弄った程度なのだろう。
 それでいて、処女でありながらこの感度。言葉責めも対応。
 万で一つよりずっと貴重な女である。極上の人魚姫というわけだ。
 それを今犯しているという事実はリエルの手段を目的へと捻じ曲げていく。
「シャロンさんってばエッチですねぇ。
 違いますね。生まれながらにしての淫乱さんですね。
初めてでこんなに喘ぐなんてありえません。
 ご実家の資産が無くてもきっとシャロンさんは淫売だけで一財産築けますよ」
 くちゅくちゅっ…クチュクチュグチュッ!!
「だ、だめです…あっ!ああっ!
ああああっ!!ああっ!んんっっ!」
 声色は既に桃色に染まりリエルの女性的ではない欲求をそそる。
 頭を振って既に涙を流しているが既に興味を失ったのかリエルは段々エスカレートする。
「や……やぁ!指……入れないでぇ………!」
 リエルはシャロンの意思などお構いなしに埋めた指先をゆっくり回し
 快楽のポイントを探していった。
「ああっ!はぁ!ああっ!!…んんんっ!あぁんっ…!」
「どうでしょう?イきそうですか?」
「わ、わかりませ…やぁん!ふぁっ、ああ!あああっ!あ………」

 急に愛撫と止める。
「ありがとうございました。涙が宝石になるっていうのもやっぱり都市伝説みたいですし、
 もう十分です。ごめんなさい」
 口元を歪めている辺り、明らかにいじめている。
 目がどう考えても「シて欲しかったらおねだりしてください」と言っている。
 黒リエルと呼んで差し支えない責めっぷりである。
 是非とも犬と呼ばれてムチ打って頂きたい程である。



551:『紅く煌めく蒼』10/11
07/03/25 03:39:42 cKcaOH3G


「え……あ……」
 急に止められて困惑するシャロンに続ける。
「でも、禁呪目録に手を出した事を黙っていますからまぁお互い様ってことで」
「……あ、あの……」
 おぞおぞとシャロンは言う。
「……もっと、して下さい……」
 人魚が乙女座り体勢でおねだりと来た。
 +要素として服はだけ、火照り、荒い息、上目遣いがドリームコラボレーションしていた。
 リエルは一瞬だけ何かがおかしいと思ったが、自分の行動を止める事が出来なかった。
 幾ら魅力的だからと言って同性に対して性欲を持て余すだろうか。
(もしかしてこれは……オートチャームってものでしょうか…不味いのですよ)
 魅了って同姓にも効果のあるものだっただろうか。
 それともシャロンの魔法に問題があったのだろうか、結論付ける前にどんどん理性が流されていく。
「あん!あああっっあっ!あっ!イイですぅ…もっとぉ!
 もっと弄って下さい!ああぁ…!…ぁぁ」
 気づけば手はシャロンの秘所を弄び、早く荒い手つきになっていた。
 グチュ!グジュ!ジュポ!!
「ひゃぁん!!あんっ!ふあああぁん!あん!!」
(いけない、何も考えられなく…)
「な、なにかくるっ!キます!ああっ!
 あああああああぁっ!ああああああああ!」
 涙と涎を垂らしながら強すぎる絶頂に絶叫するシャロン。
 余りにも綺麗な喘ぎ声だと今更気がつく。
(あ、なるほど。魅了の歌声………)
 納得もそこそこに弄っているだけの筈のリエルの意識が遠のいた。


552:『紅く煌めく蒼』11/11
07/03/25 03:41:46 cKcaOH3G

 事が終わった時には夕日が完全に水平線に消えそうな頃だった。
 結局4ラウンド程百合の花を咲かせていたらしい。
 3ラウンドの途中で既にシャロンの脚は元に戻っていたが、リエルはそう関係ないねと言わんばかりに
 犯し続けた。当の本人は全く覚えていないが、肉体関係がばっちり結ばれましたとさ。

 帰りはリエルの箒に二人掛けである。不安定この上無いがこのお嬢様箒持ってきていないようだった。
 一体どうやって帰るつもりだったのだろうか。流石シャロンだ。色々と足りない。常識とか頭とか胸とか。
 こんな危ない事してないでおっぱい体操でもしてろ。
 さて飛行中の二人はというと

「あ、あの…申し訳ございませんでしたわ………」
「あ、いえ、こちらこそ、ごめんなさい」
「いえ、私の妙な魔法のせいでこんな……」
「いえいえ、私の軟弱な理性で……」

 キリが無いがバツが悪いのだからどうしようも無い。

「……………」
「……………」

 二人ともその事に気がつくと今度は耐え難い気まずい空気が流れる。
 申し訳無さそうにリエルに捕まるシャロンは今ちなみに穿いてない。
 変身シーンの際に破けたようだ。流石シャロンだ。何ともあるに決まっている。
 もう日の光も殆どの無いのが幸いした。OK、下からでも見えてなーい。

 聖堂を飛び越し町を抜けた所で

「「あ、あのっ……」」
「あ、すみません、お先にどうぞです…」
「あ、いえ、そちらが先に仰って下さいな」
 ベッタベタである。
 暮れゆく空をバックにさらにベタベタな会話を繰り広げながら寮へ戻るお二人さん。

「良かったら………また付き合って下さいませんこと?」




 海岸入り江の波打ち際、蒼く美しい涙粒大の宝石が一つ、
 砂の間から夕日の残り灯に照らされキラキラと煌いていた。


553:名無しさん@ピンキー
07/03/25 03:45:24 cKcaOH3G
以上です。
ルキレオがまだ書き終わりません。
リエルを鳴かせてくれる人は居るようでしたのでリエルで鳴かせてみました。

554:名無しさん@ピンキー
07/03/25 03:45:48 MXsKz/hU
投下乙&GJ

リエルさんくろいよくろすぎるよ!

555:名無しさん@ピンキー
07/03/25 08:00:43 4SYhncXp
リエルひでぇwwwww
ワロタ、gj

556:名無しさん@ピンキー
07/03/25 11:10:04 4SYhncXp
さて、おっぱい体操でエロを塗り潰してしまったリベンジとしてプロットを作ってみた

・マラ様の薬であれやこれや
・ユウが絶倫に!?
・リディア先生春なので発情

どれか選んで

557:506
07/03/25 11:25:35 T5tcKQVw
えー、リアルで忙しすぎて、QMAすら触れていませんでした…orz
拙作をお待ちの方には非常に申し訳なく…

何とか時間にゆとりが出ましたので、超特急でレオリエを仕上げます。
(てか、もうホワイトデー終わってる…orz)
2、3日ください…といいながら、>>556氏のリベンジ?作が投下されると、
スレの限界値が近そうですね。

…で、調教ネタは本当にクララでいいんでしょうか?(書き手としては異論ありませんが)
流れで決まってしまった気が非常にするのは仕様ですかw

558:名無しさん@ピンキー
07/03/25 11:56:40 6+SM5lu7
>>556
全部詰め込んでしまえ!というのは冗談で
ユウ希望

559:名無しさん@ピンキー
07/03/25 13:06:02 lFOgnvO7
>>556
リディア先生発情記キボン

560:名無しさん@ピンキー
07/03/25 13:54:32 Rqkp2TyB
>>556
ユウ希望
もちろん相手は、サツキorルキアorミランダだよな?

561:名無しさん@ピンキー
07/03/25 15:36:56 qDDI4W58
ユウ希望

562:名無しさん@ピンキー
07/03/25 15:56:06 fsAq5jX3
素晴らしい、絶倫ユウ君がサツキとリエルを返り討ちにするとな?

563:名無しさん@ピンキー
07/03/25 17:38:44 cKcaOH3G
>>554-555
受けのリエルを求める時代に逆らって見ました。
空気を読むべきは自分なのかも知れません。

>>556
一緒に呑み行きません?
とつい思ってしまった程に期待してます。

564:名無しさん@ピンキー
07/03/25 18:19:08 6+SM5lu7
>>563
いやいや、俺はかなり楽しませてもらったぞ。
リエルが家政婦は見た!みたいで面白い。

565:名無しさん@ピンキー
07/03/25 20:59:32 haKeR5BM
>>541
百合マンセー者として感服いたしました。
この後もずっと百合百合で過ごすのでしょうね。GJ!

>>556
マラ様の薬を誰に使うのかkwsk
と思ったらユウきゅんが強いですね。
わかったぞマラ様の薬で絶倫になったユウきゅんと発情したリディア先生が・・・あれ?

>>557=506氏
おつかれさまです。急がなくてもファンは逃げませんから
無理をなさらない程度にお願いしたいと思います。

QMAキャラの中で、クララこそ調教ネタに相応しいと思っています。
506氏さえよければ。

566:556=531
07/03/25 21:23:24 4SYhncXp
お前達に聞いた俺がバカだったことに気付いた


ああ、わかったよ…全部使って書く!
でも絶対ユウきゅんハーレムになるぞこれ

567:名無しさん@ピンキー
07/03/25 22:43:45 cKcaOH3G
>>531先生の次回作にご期待下さい

568:名無しさん@ピンキー
07/03/25 23:03:39 4SYhncXp
アンカーミスごめんorz
とにかく書いてくる

569:名無しさん@ピンキー
07/03/25 23:41:16 4SYhncXp
どうでもいいけど>>531>>513

>>531マジスマソ

570:名無しさん@ピンキー
07/03/26 02:40:33 0SgmePZz
おまえら愉快だなww

ところでふたなリエルってどうよ。

571:名無しさん@ピンキー
07/03/26 08:43:52 oUFLdce9
すごく…大好物です…

572:名無しさん@ピンキー
07/03/26 13:26:37 0SgmePZz
よし。じゃぁ>>563の黒リエル+ふたなリエルでドリームコラボレーションして貰おうぜ

>>563
……できたら、その、お願い……します。

573:名無しさん@ピンキー
07/03/27 21:55:28 SxvtV9nW
>>570-572
麻雀とQMAで負けが込んだんので肉欲と背徳と調教と百合が満載になりますが構いませんねっ!!

574:名無しさん@ピンキー
07/03/27 23:06:28 6NZ8EWAg
>>573
期待して待ってます

575:名無しさん@ピンキー
07/03/28 00:19:14 mcenn4qB
>>573
望むところだッ!!

576:名無しさん@ピンキー
07/03/28 04:05:35 CbvluDFA
>>573
べっ別に期待して待ってるわけじゃないんだからねっ!

577:名無しさん@ピンキー
07/03/29 00:24:12 rw7fDcbW
>>574-576
三人も読んで貰えるなら気合いは十分!!
しかし残念ですがプロットが無駄に長くになりました。
殆どがエロシーンなのにこれは一体どういう事なのでしょう。

このスレの限界もありますので、次スレをお楽しみに(←

578:名無しさん@ピンキー
07/03/29 00:37:39 ZYt5Zmb1
>>577
上等だ、なら俺はリエルの乳連打しながら待つとしよう。

579:おっぱい体操の人
07/03/29 01:08:30 5gaOof7w
今だけコテ使う、すぐに名無しに戻る
例のユウきゅんハーレムネタも次スレ的な感じ
ネチョネチョのエロエロになったのはいいんだけど、
ラブリーゴーストライターやったら搾乳とかすごいことになってるんだ
まだ書き終わらない、というか筆が止まらない

580:名無しさん@ピンキー
07/03/29 02:06:25 fBTeSWgp
つまり次スレを建てれば神光臨というわけだな?

581:名無しさん@ピンキー
07/03/29 02:12:10 BIdFOjlI
次スレが立ったら新作が4つくらい投下される計算だ(゚∀゚)

582:名無しさん@ピンキー
07/03/29 06:55:09 dugSRktk
>>577
がってんだ!
じゃあ俺は>>578のおっぱいを突つきまくりながら待つとするよ

>>579
ひじょうに すばらしい けいこう だと おもい ます (^o^)
搾乳とかまじwktkなんだぜ?

583:277
07/03/29 12:02:14 cbUdJUuG
ホワイトデーの時期ははるか昔になってしまった……

ので1から考え直します……
とりあえず4月中旬には投下したい……

584:名無しさん@ピンキー
07/03/29 17:06:00 u3/cp4Bo
ミランダの搾乳ktkr

585:名無しさん@ピンキー
07/03/30 00:04:52 pJtV5Duw
( ´w`)<ユリの百合ネタ ナンチテ

586:名無しさん@ピンキー
07/03/30 02:29:44 ee4l3yci
あら、フランシス先生じゃないですか
ごきげんよう

587:名無しさん@ピンキー
07/03/30 14:01:14 w8QWgAjw
>>585-586
ブレンディ噴いたw

588:名無しさん@ピンキー
07/03/31 06:48:10 ssSP9DKF
はじめまして…今日はエロなり茶で許せないものを見付けたので持ってきました…書き込みをすれば消され、ほんと一言でいえば「うざい」スレでした。URLリンク(megaview.jp)

589:名無しさん@ピンキー
07/03/31 16:17:11 rAbZSZvi
俺も何か書いてみたいと思ったが
・文章書くの苦手
・童貞だしエロい単語知識なんてこの板ぐらいしか・・・。
・大学のレポート締め切りが迫っている

何から何までダメだな俺・・・。

590:おっぱい体操(ry
07/03/31 16:58:32 7NSloDuY
ゆっくりじっくり書きなさい
わたしま~つ~わ♪いつまでもま~つ~わ♪

で、コテ使ってる理由
大変だ、当方携帯のメモ帳使ってるんだけど、容量が足りない!
場面で分けると前置きが異様に長い前編、エロしかない後編とすごくバランスが悪くなる…
どーしよ?

591:名無しさん@ピンキー
07/03/31 17:52:50 hnicJliM
>>589
結論:大学のレポートの内容をエロ小説にすればおk

>>590
前置きが長くても
後半がエロしかなくても
俺はいいと思うんだぜ
容量がもうだめ…入りきらないよぉ…ってなってるなら
途中まで投下すればいいんじゃないか

592:名無しさん@ピンキー
07/03/31 18:04:24 rAbZSZvi
>>591
経済についてどうすればエロになるんだよ!!

593:名無しさん@ピンキー
07/03/31 18:12:33 hnicJliM
>>592
経済の経という字を良く見るんだ
経…糸又土…又…また…股

あとは…わかるな?

594:名無しさん@ピンキー
07/03/31 19:34:40 rAbZSZvi
土だから野外で股に糸を使ったプレイ?

595:名無しさん@ピンキー
07/03/31 22:11:32 66pz4b5B
野外緊縛プレイ体験レポートということですねッッ

596:名無しさん@ピンキー
07/03/31 22:32:26 a+Zfag5X
>>589
レポートがある事を除けば俺も同じ状況ですとも

で…書き始めて詰まってグッタリしたので出直してきます。いつかまた。

597:名無しさん@ピンキー
07/03/31 23:23:18 jDgqwLTR
「あぁ・・・駄目ですわ、ルキアさん。こんな所で」
「そんなこと言ってもシャロンのここ、凄い濡れてるよ?糸まで引いちゃってるし」


>>593
後は頼んだぞ?

598:名無しさん@ピンキー
07/04/01 01:55:39 ruQ50zNK
>>589
URLリンク(knoria.e-city.tv)

>>591
というか皆さんにコテ使って欲しい俺ガイル



599:名無しさん@ピンキー
07/04/02 07:46:16 lWiAf4/O
今こそ短編を!

600:おっぱい体操の人
07/04/04 01:41:47 PIt7hMsH
ユウキュンはーれむ前編だけ投下する
やっぱり携帯の容量が足りない

※おっぱいには夢が(ryの緩やかな続きです。
※卑猥な言葉連発です。今回は序ノ口です。
※ラブリーゴーストライターやったら暴走っぷりがとんでもないです
※ここで切れてるのは場面の関係です。決してわっふるは狙ってません。

NG指定は「waxing and wanding」で

601:waxing and wanding
07/04/04 01:42:54 PIt7hMsH
―満ちると溢れる。
 欠けると零れる。


お昼。ユウくんは、またいつものように購買部を訪れました。
サツキのことを聞かれても、ちゃんと答えられる自信があります。

「いらっしゃいませ~」

元気な声に、自然と顔がほころびます。
リエルに泣き顔は見せていないのですが、変に思われていないかと心配していたので一安心。
相手は営業スマイルなのですが、そんなことは気にせずほっと一息。…よかった。
しかし、ユウは気付くべきでした。リエルの目が、きらーんと光ったことに…


それは、数十分前のことです。
「…ダメかしら?」
「ですから、今日はそういう日ではありますけど…いくらなんでも私の信用にかかわりますよ」
マラリヤが、リエルに絡んでいます。いつもより眼光も鋭いです。
エイプリルフールのポイント稼ぎに購買部を利用しようとは、マラリヤも悪どいですね。
「大丈夫、この瓶を見ても誰もアナタがやったとは思わない」
「でもですね、見るからに毒々しい色彩の飴が入ってて、
しかもドクロのラベルが貼ってある瓶なんて…普通に考えて置きたくないです。
というかマラリヤさんの持ってる瓶ってみーんなドクロラベルじゃないですか!」

602:waxing and wanding
07/04/04 01:44:18 PIt7hMsH
「もしそれが本物の毒だったりしたら、私リストラですよ!
胸おさわりだけが取り柄の娼婦になっちゃいます!」
「大丈夫。同じように見えてこのドクロ、一つ一つ微妙に違うから」
「おそ松くんじゃないんですから…」
客の顔をちゃんと覚えなければやっていけない購買部、その程度ではダマされません。
ラベルが全部手描きで、しかもカラーコピーのように全く同じ絵柄であることは分かります。
「で、それをどうしようというんですか?」
「体にいいモノができたから、毒と偽って飲ませる」
「…それは確かに飲んだ人は大慌てだとは思いますけど…」
マラリヤの計画はこうです。瓶の中身は色がキツイだけの滋養強壮効果を持った飴。
まずそれを購買部に来た人に渡し、口に入れたところでリエルが瓶を見せる。
そして慌てた所に颯爽とマラリヤが登場し、「四月バカ」と華麗に決めゼリフ。
リエルは部署違いなのでお咎めなし、マラリヤもポイントゲットでウハウハ。
「…ってそれ私に共犯になれってことじゃないですか!」
「いいじゃない、売上は下がったりしないでしょう?」
「間違いなく下がります!右肩下がりです!直滑降です!もう大暴落です!」

603:waxing and wanding
07/04/04 01:50:46 PIt7hMsH
リエルの正論ラッシュにも、マラリヤはどこ吹く風。それどころか思わせぶりに妖しく微笑み…
「それに、別にアナタにも利益がないわけではない」
「今度は取引ですか…」
たかが成績アップのための策略に、取引もへったくれもないような気がします。
そう思って呆れるリエルを横目に、マラリヤは懐から一枚の写真を取り出しまして…
「今ならユウの極秘激写写真を」
「わかりましたぜひやらせてください」
…おいおい。

とまあそんなこんなでリエルは意外にあっさりと買収されてしまい、
今回起こる事件の片棒を担ぐことになってしまったのです。


「これ、サービスしておきますね」
ユウが注文した品物を出しながら、さりげなく瓶から飴を一個取り出して添えます。
マラリヤの陰謀の第一歩…果たして結果はいかに?
「わぁ、きれい…ありがとう!」
ユウは何の疑いもなくそれを受け取り、そのまま購買部を出ていってしまいました。

( ゚д゚)…

( ゚д゚ )

こっち見るなw
それはともかく、購買部は売るのが仕事。その場で食べるかどうかは運まかせ。
二人ともそれを失念していたようです。いきなり暗雲が立ち込めてきました。

604:waxing and wanding
07/04/04 01:51:39 PIt7hMsH
さて、そのユウはというと。
「お姉ちゃん、見て見て!ほら!」
「綺麗ね。これ本当に飴なのかしら?」
見た目は完璧な立方体です。しかも内側から淡く蒼い光を放っています。
手の中でも軟らかくならないのを見れば、確かにサツキのように疑うのも無理はありません。
ただ、そこはなんでもゴザレの購買部。それが購買部クオリティ。
なので、サツキもそれ以上突っ込んで疑ったりはしませんでした。
「食後になめてみようかな…」
「袋とかなかったの?」
「うん、直接手渡しだったよ」
「あそう…。そうだ。シャロンちゃんのでポイントは稼げたし、午後は自主トレしない?」
「そうだね。こういう時間はあんまりないし」
「じゃあ、それで決まりね」


「はぁ……」
図書室。リディア先生は、今日何度目になるか分からないため息をつきました。
顔も少し熱っぽくなっています。季節の変わり目で風邪を引いてしまったのでしょうか?
「どうしよう…どうしても体が熱くなっちゃうよぉ…」
実はそうではありません。春は、冬の陰の気が一気に薄れる季節。
その落差に後押しされ、冬の間抑制されていた諸々の欲が…要するに発情してしまうのです。

605:waxing and wanding
07/04/04 01:52:27 PIt7hMsH
年中発情しているに等しい人間と違い、彼女はエルフ。その辺りの名残なのでしょう。
ちなみにガルーダ先生は精神の修養を積んでいるため何の問題もないのだとか。
彼女も人前で抑えることには慣れていますが、やはり一人になるとぶり返してきます。
「少なくとも…夜になるまでは耐えないと。"動き出したら"大変だわ」
図書室ですから、持ち出し禁止や生徒閲覧禁止の本も少なからず収められています。
そういう本は大抵魔力が封じ込められているため、目を離すと勝手に動き出すことがあります。
それらから生徒を守るのも、リディア先生の仕事の一つでありまして。
ガルーダ先生の例もあるので、そうそうさぼるわけにもいきません。
でも、春の初めに限ってはどうしてもうまく抑えが利かないようです。
果たしてこんな調子で夜まで保つのだろうか。…今度のため息は、本当に嘆息でした。


「よっ、と…」
昼ご飯を食べ終え、ユウとサツキは箒飛行の自主トレを開始しました。
飴のせいかは分かりませんが、結構うまくできているようです。
「いつもより上手じゃない。頑張ってるわね」
「えへへ…」
空中で箒に跨がりながら頭をなでなでされるなんてのは、ユウとサツキだからこそ。

606:waxing and wanding
07/04/04 01:53:32 PIt7hMsH
周りにはあまり見えないので、人前ではできませんが。
「でも、飴のおかげだったりするのかなぁ…購買部のだから」
「そんなことない。それはユウの実力だよ。
まぐれだろうとそうじゃなかろうと、出せる力は実力って言うの。
胸を張って実力って自分で言えるようになるまでは、ちゃんと練習しないとダメだけどね」
「うん!」
さすがはサツキ、人の奮い立たせ方を心得ていらっしゃる。
その日のトレーニングは、首尾よく終了しました。


「結局、今日来たのはユウくんだけでしたね」
「そうね…」
ずずず、とすする音。どこから取り出したのか急須に湯飲み茶碗、お茶受けまであります。
「ユウくん、何かトラブったりしてないでしょうか…」
「さすがにそこまではワタシも分からない」
「無責任なこと言わないでください!…あとで様子を見てこよう…」
「…………」
ずずず、とすする音。つられてリエルもすすりますが、熱いのかすぐにやめました。
「ところで、滋養強壮って具体的にはどんな効果が?」
「読んで字の如く」
「それだけ?」
「…それだけ」
何だかすごく胸騒ぎがして仕方ないリエルなのでした。
そしてそれが正しかったことを、彼女は今夜身を以て思い知ることになります。

607:waxing and wanding
07/04/04 01:54:16 PIt7hMsH
「…ダメだ」
皆が寝静まった、草木も眠る丑三つ時。
ユウは、サツキに添い寝されながらも一人眠れずにいました。
目が妙に冴えています。体も疲れておらず、むしろいつもより感覚が冴え渡っているほど。
目の前には、サツキの幸せそうな寝顔。いつもなら見ているだけで安心して眠れるのですが…
「むー…」
今日はどうもダメです。睡魔の気配すらありません。何か変なものを食べたりは…
「…あ」
していました。そう、あの飴です。他に食べたものはいつもと同じだったから、
原因はそれ以外に考えられません。しかし、どうしたものか。
この分だと徹夜しても大丈夫そうなのですが、することがありません。
サツキを起こすのも悪いですし。
「ん~…っ」
サツキを起こさないように、ゆっくり慎重にベッドから脱け出ようとします。…が。
「んぅ…ユウ?どうしたの?」
いきなり失敗。ユウが動き出すのと同時にサツキも目を覚ましてしまいました。
二人で一人な今の状態では、特にサツキを置いてユウが行動するのはかなり難しいのです。
「いや、何か眠れなくて。眠くもならないし…どうしようかなって」
「そう…じゃあ、ちょっと散歩でもする?」
「いいの?」

608:waxing and wanding
07/04/04 01:55:18 PIt7hMsH
ちょっと迷ったように聞き返したユウに、サツキはふわりと笑って頷きました。
安心したように笑うユウ…やっぱり真っ暗な中一人でというのは恐いのでしょう。
そんなわけで、二人は夜中のアカデミーに繰り出しました。

「明かりが点いてないと、こんなに雰囲気違うんだ…」
廊下も真っ暗。頼りは淡く光るサツキと、窓から差し込む月明り。今日は満月のようです。
普段は暖色の廊下が、今は寒色。月明りもあいまって、神秘的な印象を抱かせます。
昼は騒がしいくらいなので、静まり返っている外の風景もまた新鮮な感覚です。
「そっか、ユウは初めてだもんね。わたしはよくこの景色を眺めたりしてるから…」
「そうなの?」
蒼白の月明りを受けて、サツキの髪も不思議な色を見せています。
青くて、しかも夜空の青に溶け込まないその色は、景色に負けず劣らず綺麗でした。
「?」
「…綺麗だよ、お姉ちゃん」
「ふふっ、ありがとう」
自然と口から言葉がこぼれます。
サツキも、ユウの笑顔が見られて幸せそうです。
「ねえ、せっかくだから外に出てみない?」
「いいのかなぁ…」
「大丈夫よ。それに窓から見てるだけじゃ面白くないじゃない」
「うーん…」

609:waxing and wanding
07/04/04 01:56:24 PIt7hMsH
珍しく興奮しています。綺麗だとユウに言ってもらえたのがよほど嬉しかったようです。
「ここ、見回りとかっていないの?」
「確かに言われてみればいないわね…他の生徒さんとすれ違うことはたまにあるけど」
「そっか…」

―耳に違和感。

「!?」
「どうしたの?」
「ごめんお姉ちゃん、ちょっと静かにして」
音になりきれない、微妙な空気の振動が、何故か今のユウには聞こえました。
「今の…どっちだ?」
誰かの叫び声を思い切りぼかしたような弱い音。
聞こえて来たのは右から。今の自分の向きに対して右にあるのは…
「図書室、かな」
「ねえ、どうしたの急に?」
心配そうに問うサツキに、ユウは落ち着いた表情で答えます。
「今、誰かが叫んだような気がしたんだ。どこからなのかは分からないけど…」
それが誰なのか、何に叫んだのかは分かりません。でも、ユウは確信していました。
頭ではなく直感が、体が告げていたのです。今の声は…
「きっと、助けを呼んでる」
一回死線をさまよっているユウは、もともとそういうものに対して敏感です。
だから、こういうことを言うのは珍しいことではありませんでした。
サツキが驚いたのは、ユウがいつになく落ち着いた顔でそう言ったことです。

610:waxing and wanding
07/04/04 01:57:21 PIt7hMsH
そして言うが速いか、ユウは右向け右をして走り出してしまいました。
「あっ、ちょっと待って!」
サツキは半ば引きずられるような格好で後を追います。いつもと構図が丸っきり逆です。
「…どこだ…?」
意識を集中させながら、ユウは自分が凄い勢いで走っていることに気付きました。
霊体であるサツキがやっとついてこれるというスピードは、尋常ではありません。
「今日は、本当にどうしたんだろう…僕の体、何か変だ」
疑問に思いますが、今はそれよりもするべきことがあります。
あまりの速さにぼやけた視界の中にも、目的地ははっきりありました。
「うわっ、とっ、とと」
勢いを殺しきれず、ユウは半ば突っ込むように図書室に入ります。
生温い空気が、ユウと遅れて入ってきたサツキを出迎えました。

「これは…何?何でこんな粘ついた魔力が…」
「…きもちわるい」
ユウは微かな吐き気に口元を抑え、サツキは顔をしかめます。
明らかに、そこには何者かの人との接触を拒む意志が感じられました。
「リディア先生は?」
「分からない。でも…ここにいないのは絶対変だよ」
明かりが点いているのに、図書室には誰もいません。扉にも鍵はかかっていませんでした。

611:waxing and wanding
07/04/04 01:58:28 PIt7hMsH
「ちょっと探してみようよ」
「何かあったのかしら…」
明らかに不自然な状況に首を傾げながら、二人はリディア先生を探します。
しかし、広さが広さなだけになかなか回りきれません。そのうえ、先生も見つかりません。
「はぁ…ここ…何でこんなに、広いの…?」
「すごいよね…初めてあちこち回ったかも」
疲れ切った様子のサツキ。ユウも息を切らしていますが、まだ動けそうです。
「…お姉ちゃん、大丈夫?」
「寝起きで、いきなり走らされ、ちゃったから、ち、ょっとキツい、かも…」
本当にダメそうな姉を見て、ユウは表情を曇らせます。…しかし。
「じゃあ、ここで休んでて。僕、もうちょっと奥に行ってみる」
「え?…ダメよ!何があるか分からないっていうのに!」
ユウの予想外の一言に、サツキは血相を変えました。
自分が目を離した隙に何かあったら、と思うのは当然です。その結果が今なのですから。
しかしユウは、表情を変えないまま言い切りました。
「今なら、一人でもできそうな気がするんだ」―と。


うなじがジリジリするのを感じながら、ユウは慎重に奥に足を踏み入れていきます。
空気がこもっているせいか、先へ進むほど少しずつ暑くなっていくような気がします。

612:waxing and wanding
07/04/04 01:59:25 PIt7hMsH
さっきは微かだった吐き気も、今ではちょっとキツいレベルに。
いつの間にか慣れていたようで、手を口から離しても平気でしたが、不快感は消えません。
「司書室…こんな奥にあったんだ…」
そんな中で、彼は扉に突き当たりました。生徒の中でもどこにあるか謎だった司書室の扉です。
「開けられるのかな…」
試しにドアノブをひねって押してみます。開く気配はありません。もう一度。やっぱり開きません。
「鍵がかかってるのかなぁ…」
もう一回。今度はさっきより注意深く押してみます。
「?」
何となく、押し返される感触。何かでドアが抑えられているような感じでした。

「だれか…こ…いるんです…ぁ?」

そしてドアの向こうから微かな声。何かフィルターを通しているようにボケてはいましたが、
間違いなくリディア先生の声です。ユウは、ドア越しにも聞こえるように声を強めます。
「リディア先生、何かありましたかぁ?」
「ちょっと……ぱ…し…ここからで…れなく……ちゃ………」
よく聞き取れませんが、どうやら何らかの理由で中に閉じ込められてしまったようです。
司書室の扉はユウ側から押して開けるもの。ということは…

613:waxing and wanding
07/04/04 02:00:22 PIt7hMsH
「扉の前に本が積み重なっちゃったか…中が魔力で飽和しているか…」
吐き気から考えると後者が有力です。ですが、前者の可能性もないことはありません。
逡巡は一瞬。ユウは普段からは想像もつかない速さで決断すると、一歩扉から下がります。
「本よりも、人の方が大事だから!…せーのっ!!」
ユウの一撃は、扉を蝶番ごと軽々と吹き飛ばしました。


「!?」
リディア先生の目の前を、何か巨大な長方形をしたものが吹っ飛んでいきます。
それは軌道上にあった棚に激突し、大音響と共に床に転がりました。
「え…とび、ら?」
リディア先生、目を白黒。普段のんびりしているだけに、貴重な光景かも知れません。
「あれ?吹っ飛んで…る?」
一方のユウも、扉の残骸とリディア先生とを交互に見比べて絶句しています。
彼からすれば、ただ破るつもりで扉に体当たりしたのに、扉が吹っ飛んでしまったわけです。
自分が全く予期していない結果になってしまったら、思考が停止するのも無理はないでしょう。
「リディア先生…その…大丈夫、ですか?」
それでも、ギリギリ残っていた機能で無理矢理口を動かします。

614:waxing and wanding
07/04/04 02:01:23 PIt7hMsH
それがスイッチとなり、リディア先生の状況を把握しようとユウの体が駆動を始めました。
「あんまり、大丈夫じゃない、かなぁ…はうぅっ…」
上気した顔、潤んだ瞳。汗で服(布)は体に張り付き、いやらしいラインを作っています。
しどけなく棚にもたれ、表情は蕩けていて…
「…あれ?」
―顔がほてるのではなく、体が一気に加熱する感覚。そして、

どくんっ!

「んっ!?」
心臓が跳ね上がるような衝撃を感じ、ユウはたまらずその場に膝を突きます。
何かが体の中で暴れ回っているような、堤防が決壊したような、そんな感覚でした。
痛くも苦しくもないのですが、放っておくと体から何かが溢れてきそうです。
「なに、これ…」
さっきからずっと暑かったのは、周りではなく自分自身だったのか。
しかし、それを言葉にすることはかないませんでした。
リディア先生の体に触れようと勝手に動く腕を抑えるのに必死だったからです。
次第にユウは震え出します。体が自分の制御から離れていきそうな恐怖からです。
『なんで?僕の体に、何が起こってるの?』
泣きそうな声で搾り出した問いに、リディア先生は優しく答えます。

615:waxing and wanding
07/04/04 02:02:09 PIt7hMsH
「ユウくんの魔力が、オーバーフローしているんですよ。暴走を始めちゃっているんです」
『どうしよう。僕、このままだと何か変になっちゃいそうだよぉ』
「怖がらなくても大丈夫。オーバーフローした分は勝手に外に出て行きますし…
私も、手助けしてあげます」
体を抱き寄せられ、リディア先生を下にして寝転びます。驚きで我に返りますが手遅れ。
『え、あの、ちょっと…先生?何をして…』
「私も、今ちょっと変なんです。だから…」
抜け出そうとしますが、きゅっと抱き締められてしまっていて、身じろぎするのがやっとです。
ユウの気が動転している間に、リディア先生はユウの顔に手をやり、ゆっくり引き寄せて…
「だから、ギブアンドテイクで…ね?」
ユウの唇を奪ってしまいました。何がギブアンドテイクなのか、全く分からないままでした。


「ふ、んむ…」
「んぁ…はむ」
体を重ね、激しく舌を絡ませる二人。
ユウの舌は惰性で動いているようなもので、ほぼリディア先生の一方的な愛撫と化しています。
しかしリディア先生も、自分がなんでこんなことをしているかは理解できていません。
ただ、それが心地よくてその行為に溺れているだけです。

616:waxing and wanding
07/04/04 02:03:09 PIt7hMsH
発情しているのも理由ですが、最大の原因はユウです。
彼の魔力が暴走しかかっていることは前述の通りですが、
今彼の全身は、それを防ごうとフルに活動しています。
つまり、ありとあらゆる手段で魔力を体の外に放出しようとしているのです。
発汗しているのもそうだし、さっきからユウの声が変に響いているのもそれに起因します。
魔力の乗った声が言霊として働き、リディア先生の思考を塗り潰しているのです。
いくら先生でも、魔力をだだ漏れさせるくらいまで発情していては言霊を防げません。
そのうえさっきの扉を吹き飛ばした一撃の衝撃でリディア先生の魔力は霧散、
代わりに今はユウの魔力が部屋から溢れ出さんばかりという有様。
不幸な偶然が織り重なってしまった哀れなユウ少年に合掌。
…ある意味、幸せと言えないこともないのですが。
『んっぷ…ぁ、はぅ…せ、せんせ…っ』
「あつぅい…もうとけちゃいそうなくらい…」
リディア先生は本当に暑いのか、手で体をあおぎながら体に纏った服をするりと脱ぎます。
いつも講義の時たゆんたゆんしている胸が、ユウの眼前にさらけ出されました。
『ぁ、ぁぅ…』

617:waxing and wanding
07/04/04 02:04:09 PIt7hMsH
かなり大きいのに、崩れることなく形を保っています。美乳という形容が相応しい胸です。
乳首は限界近くまで勃っており、リディア先生が既にかなり発情していたことを伺わせました。
しかし、ユウにそんなことを考える余裕はありません。倒れ込むように、胸に顔を埋めます。
「きゃん♪もう…いきなりそこなのぉ?」
『もう…ぼく、僕…我慢できない…!』
「ふふっ…」
リディア先生はとろけきった顔でユウの頭に手をやり、軽く引き寄せて押し付けます。
「いいですよ。好きなだけ、触ってください」
香水を付けているわけでもないのに、谷間からは不思議な匂いが漂ってきます。
ユウはその匂いにくらくらしながら、両手をゆっくりと両胸に伸ばしました。
「あっ、くぅん」
軽く触れただけでリディア先生の体は跳ねてしまいます。かなり敏感になっているようです。
初めは遠慮がちに、やがて大胆に。どういじると嬌声があがるのかをつかみ、それを反復。
「あん、あ、胸、いじめられちゃってるぅ」
ぐにぐにと揉んだり、乳首を指先で弄んだり。
意識していないが故にものすごくいやらしい手つきになっています。
「上手です、よ…もっと…ふぁあああん」

618:waxing and wanding
07/04/04 02:04:59 PIt7hMsH
胸に吸い付くと、リディア先生はたまらず体を反らせます。
(こういうの、感じてるって言うんだっけ…)
自身の魔力に溺れてぼうっとした頭でそう考えながら、ユウは胸の愛撫を強めました。
今度は意識しているせいかさっきより幾分か拙い手つきになってしまいましたが、
その不規則な変化がリディア先生をさらによがらせます。
「ひぁっ、あ、んぁ、ユウくんはげしぃ…っ」
そして、胸に違和感。弄られる快感とはまた違う、何かが胸に集まっていくような感覚。そして…
「あれ、うそぉ…でる、やん、なにかでちゃう…でちゃうよぉぉぉ」
『っ!?』
ぷしゅっ。…両の乳首から、何かが噴き出しました。
片方の乳首を口に含んでいたユウは、噴出を舌で受け止めます。
(あ、あれ…?)
戸惑いながら飲み下すと、甘い香りが口の中に広がりました。
「はぁ、はぁっ…でちゃっ、たぁ…」
ユウは乳首から口を離して、喘ぐリディア先生の顔を覗き込みます。
『先生って…母乳、出たの…?』
「うーん…今までは、出てなかったけど…どうなんでしょう?」
これだけよがった後でも、首を傾げて答える表情はやはりリディア先生です。
「あん…っ!」
『…じゃあ、いっぱいしぼってあげる…』

619:waxing and wanding
07/04/04 02:06:01 PIt7hMsH
「いい、ですよ…わたしのおっぱいみるく、いっぱい、だしてくださいぃ…!」
そして再び胸を掴んだユウのとんでもない一言に、リディア先生は体をくねらせました。
例によってユウ本人は、何故そんなことを平気で言えたのか分かっていません。
ただ、無意識に口を衝いて出た一言がそれだっただけです。
でも、その言葉にさらに酔ったリディア先生はそれに従い、ユウに胸を押し付けます。
魔力と快感に溺れた今の二人に、正常な判断などできるわけがありませんでした。
ユウはさっきと同じように片方の乳首にしゃぶりつき、もう片方を手でやわやわと弄りながら、
今度は空いた手を下へと伸ばしていきます。二人とも夢中で気付いていませんでしたが、
リディア先生の秘所からは愛液がしとどに溢れており、既に下着は役割を果たしていません。
そっと指を挿し入れますが、何の抵抗もなく受け入れてきます。
むしろ、ユウの指を逃がすまいとするかのように絡み付いてきます。
ユウは未知の感覚に驚きながら、本能の命ずるままにリディア先生を愛撫しました。
「あっ、きゃぁん…そんなめちゃくちゃに、らめれすよぉ…」

620:waxing and wanding
07/04/04 02:06:49 PIt7hMsH
一回出て通じが良くなったのか、軽く吸うだけでもどくどくと母乳が溢れてきます。
もう片方は、出るか出ないかという限界で焦らされっぱなし。
今度は下の責めまで追加され、リディア先生はまともに呂律が回らなくなっています。
そんな中でも、彼女は手をユウの下腹部に伸ばします。
『んっ…!』
「はぁんっ…」
刺激にユウの手元が狂い、乳首をつねってしまいます。
それで母乳が噴き出し、彼女はその快感にまた悶えました。
『せん、っ、せい…』
「わたしばっかり、ふこうへいですよ…」
そっとズボンの上から優しく触れただけで、ユウはびくりと体を震わせます。
「わたしにも、さわらせてください」
『先生のすけべ…』
「ユウくんだって、わたしをこんなにしちゃって、いやらしい」
『う…』
「ふふっ。それに…こっちはすごくつらそうですよぉ…?」
指先で布越しに触れる。ただそれだけ。しかしリディア先生の指の動きは絶妙で、
ユウのモノはすぐに勃ち上がり、シルエットをはっきりとさせていきます。
『先生…』
「ユウ、くん…」
互いの名前を呼ぶ声は、既に深い口づけを促す媚薬にしかならないようでした。

621:おっぱい体操の人
07/04/04 02:08:16 PIt7hMsH
おまいら、ここで切っちまってホントにごめん
予告しとくと後編は1vs3になる

よし、原稿用紙に書いたのを今から校正せねば!

622:名無しさん@ピンキー
07/04/04 02:11:15 supZLUNd
>おっぱい体操の人
リアルタイムきたあああああああああGJ!
リディア先生の搾乳!搾乳!
相変らずすごく…えろいです…

>>597
「やっ止めてください!せ、せめて場所を変えて…!」
「だーめ。…別に私は見られてもいいよ?」
(…まぁ先生にみつかったらヤバイかもしれないけど)
「見られて感じるシャロンも見てみたいなぁ…なんて」
「なっ!そっそんな事になったら…本当に許しませんわよ…っ」
「でも…下の口は正直だy
(気力が尽きました…これは埋めなので次スレをお待ち下さい。)

623:名無しさん@ピンキー
07/04/04 03:50:06 Ri6IFzZS
>>221
期待してますですよー
(・∀・)ワラビモーチ

624:正しくは>>621
07/04/04 03:52:01 Ri6IFzZS
何と言うアンカー誤爆
これは間違いなく携帯厨

625:名無しさん@ピンキー
07/04/04 17:17:50 cMF+BYpE
>>621
GJ!!
成人式を迎えたばかりの彼女いない歴20年の俺には刺激が強いぜ・・・。

リアル友人からバックはお互いに痛いんだとか惚気話聞かされるのはもううんざりだ!

626:名無しさん@ピンキー
07/04/04 19:37:44 GFkv1YD7
>>625
ここは21禁だ。

627:名無しさん@ピンキー
07/04/04 19:59:19 cMF+BYpE
>>626
板のTOPの更新くらい確認しておいてください。
現在は18禁だよ。

628:名無しさん@ピンキー
07/04/04 20:54:12 1uqbEtNQ
おっぱい体操の人とルキレオの人とリディサツの人が
互いが互いに作品へ影響与えてる気がする。ネタとか文体とか。
作品もだけどこの状況もすごく面白い。

とりあえず、いいぞもっとやれ!!

629:名無しさん@ピンキー
07/04/04 23:05:46 ORukf7MX
これこれ、ネタや方向性を限定したら、新規さんが参入しづらくなるぜよ。
職人さんたち、自由気ままに、思うままを書いてください。歓迎します。

630:名無しさん@ピンキー
07/04/04 23:13:16 XUlbnVHL
まだ30k弱あるね。

631:名無しさん@ピンキー
07/04/07 02:46:25 r1oSrnwT
ほしゅあげ

632:名無しさん@ピンキー
07/04/07 15:11:14 oTDMM0HY
うう…今何時だ?12時。もうこんな時間か。
ま、今は春休みだから別にいいよな。

ふと左を見ると俺のラスクがすぅすぅと小さな寝息をたてて眠っている。

「ラスク、そろそろ起きなよ。もう12時だぞ。」

そう言ってラスクのやわらかいほっぺたを軽く指で突っつく。

ラスク「ん…んん…おにいちゃん…?」

「おはようラスク。とはいってももうお昼だけどな。」

ラスク「んん、おはよう。おにいちゃん。ちゅっ。」

そう言ってラスクはいきなり俺の頬にキスをした。

「おいおい…。」

ラスク「えへへっ、おはようのキッス☆」

無邪気に笑うラスク。とても可愛い。

「ふふっ、それじゃ、俺もやるか。」

ラスク「ん…。」

目を閉じてほっぺたを向けて俺のキスを待っているラスク。
だが俺は…。


633:名無しさん@ピンキー
07/04/07 15:12:08 oTDMM0HY
「ぶちゅっ…ちゅちゅっ…ちゅるるっ…じゅぷぷぷるるっ。」

ラスク「ん!!???んんんんん!!!!!」

ほっぺたではなく幼い唇にキスをした。しかも熱いディープキッスを。
予想外の出来事に一瞬驚き固まるラスク。
だが、やがてこわばっていた体の力を抜いて、俺のキスを受け入れた。

ラスク「ぷはっ、もう、おにいちゃんったらビックリしちゃったぁ…。」

「ふふっ、俺からもおはようのディープキッスだ。」

ラスク「でも嬉しい。ありがとっ。」

俺の胸の中に抱きついてきた。俺も両手を後ろに回しラスクを抱きしめてやる。
抱きしめたラスクはとても温かい。線も細く、なで肩で肌も柔らかく、女の子のようなたまらん感触。
俺の鼻に当たっている柔らかいサラサラの緑色の髪からする美しい匂いに一瞬クラっときた。

ラスク「それじゃ、起きよっか。」

そう言って俺の胸から離れたラスクはベッドから出ようとする。
が、俺はベッドから抜け出そうとするラスクの手を掴む。

ラスク「!!??おにいちゃん?」

「まあ待て。こっちにもキッスしてやる。」

俺はラスクのズボンを下ろして、姿や声からして女の子と思われがちなラスクの股間についた唯一男の子と証明できるものをつまんだ。

ラスク「ふぁっ、おにいちゃぁん…。」

「いくぞ…ちゅっ…じゅるじゅるちゅるじゅぽっ。」

最初は軽く口づけ。だがすぐに熱く激しいディープキッスに変わった。
まだ幼いサイズゆえ幼珠ごと口におさまる。
俺は徐々に硬くなる女の子の乳首のようなラスクのつぼみを吸い上げ、舐め回し、むしゃぶった。

ラスク「うあんっ!おにいちゃん!おにいちゃん!おにいちゃぁん!」

女の子のような声を上げて激しく喘ぐ可愛いラスク。

俺たちの朝は、まだ始まったばかりだ。

634:名無しさん@ピンキー
07/04/08 03:35:22 uQ2qc60N
帰れ

635:名無しさん@ピンキー
07/04/08 04:41:23 nSuy12JA
なんという…(^o^)

皆ふれるなよ!絶対に触れるなよ!
またへんな議論とかごめんだからな!!!11

636:名無しさん@ピンキー
07/04/08 08:26:06 Nb0fzKwU
どう見ても単なる埋めネタじゃね?
そんな目くじら立てんなよ

637:名無しさん@ピンキー
07/04/08 08:55:03 vyOgJWfr
キャラスレや数字板で散々暴れ回った奴だ。

とりあえず消えて無くなれや

638:おっぱい(ry=636
07/04/08 09:23:17 Nb0fzKwU
>>637
あ、そうなんだ?
知らなかった…

うおーケータイにもりもりコピペは骨が折れるー時間ねぇー
今日頑張って今週の前半には…って容量危ないんだっけ
無難に次スレかなぁ

639:名無しさん@ピンキー
07/04/08 10:57:22 0yWoPo46
別にアリだと思うのは気の迷いってことですか…

640:名無しさん@ピンキー
07/04/08 13:44:21 tEL50XHy
ユウに女装させて着せ替え人形常態にして楽しむサツキを夢想・・・。
エロにはならないかもしれないが初SSに挑戦してみるか・・・。

641:名無しさん@ピンキー
07/04/08 18:58:49 vyOgJWfr
このスレの残量があと何キロバイトかっていうの、どうやったら調べられるん?

642:名無しさん@ピンキー
07/04/08 19:04:26 tEL50XHy
宣ブラ

643:名無しさん@ピンキー
07/04/08 19:30:03 vyOgJWfr
そっか~…ありがとう。

644:名無しさん@ピンキー
07/04/08 20:02:54 X+DqgGlH
携帯からでもわかるよ>残り容量

645:名無しさん@ピンキー
07/04/09 02:05:35 g/hqGXr4
とりあえず百合SSを一次放棄して
すぱっと書いた埋め立て用リエル×ユウ 投下
NGは特に無いけど色々気にしないでね。

646:『Snow Storm』1/7
07/04/09 02:06:59 g/hqGXr4
 春休み。夏休み。秋休み。冬休み。そしてまた春休み。

 もう何度目になるのだろうか。
 私がアカデミーへ来てからもう何年経っただろうか。
 変わる人、変わらない人。
 色々いるけど、まだ暫くは同じ仲間たちと共に過ごせると思うと
 少しだけ、頬が緩む。


「いや……しかしっ…・・・お………重い……です……
 春休み……恒例の……教科書の……搬入………」

 学生数百人分の教材の搬入………。
 ……なぜ……毎年…この時期・・・購買部……みなさん…誰もいないんですか…。

 リエルです……毎年頑張って一人で搬入してますとです……。
 みんなきっと実家帰りとか色々堪能してますとですよ……。
 ぐすん……。


 今日搬入すべき教材は計200箱。
 これはニ○リのバイトよりキツイと思われるけれど…
 真面目な私が逃げ出したい私を縛って仕事をし続ける。
 性根が本当に真面目なのだと自分を呪いたくもなる。
 でもソレを誇りに思う自分もいる。
 
 いつもよりずっと人の少ない校舎。
 殆んど誰とも擦れ違わない廊下。
 永延と繰り返す作業。

 何で私はこんな事しているんだろう。
 そんな事を思いながら、ようやく50箱運び終える。
 ここまでで一時間半……これを後3回………。
 流石に私も気が滅入る。
 
 購買部のほかにも資材の搬入で実験室、音楽室、図書室……
 やっぱり人が居ない。誰も居ない。
 挨拶してくれる人、お茶を入れてくれる先生…
 誰も居ない。

 とても…寂しい。

647:『Snow Storm』2/7
07/04/09 02:09:44 g/hqGXr4
「あ、リエルさん」
 だから知り合いを見掛けたらとても嬉しくなってしまった。
「……ユウ君」
 教室に教材を運び込んだ時、一人で勉強しているユウ君を見つけた。
「荷物運ぶの大変だよね…ボクも何か手伝えたら…ってどうしたの?」
 涙が出そうな寂しさの後に来たのは一人ではないという嬉しさ。
「…ぃ、いえ…ぐっ……なんでも…ないの……ですよ…
 なんだか…ぅ…最近……涙もろくて……」
「人が少ないのが……寂しい?」
「ほんの……ちょっと……あ………」
「こうしていれば寂しくないよね」
 無邪気な、優しい顔のまま私の手を握ってきた。
 少しの時間、そのまま、年下の子の温もりに甘えていた。

 窓の外は吹雪が美しく舞う。
 
 『 今 は 春 休 み 』
 少なくとも今のアカデミーの所在地では雪のシーズンはとっくに終わっている。
 長い、春休みが始まる。この時既に、私はそんな予感がしていた。


-------------------------

 ちなみにその頃。

「イソギンチャクありそうだ………」
「えぇ……嫌な予感がします」
「「「………………………」」」

 アカデミー会議室内、異変対策本部。 
 異常事態にも平然と寒いギャグをかますフランシスと
 素でスルーするリディアに教師一同は頭を抱えているのであった。

「さて、本件の解決案についてじゃが………」

-------------------------

648:『Snow Storm』3/7
07/04/09 02:11:22 g/hqGXr4
ヒュゴォォォォォォォ!!!
「ということでーーーー!現在雪山で絶賛遭難中なのですよぉぉぉーーー!!」
コォォォォォォォォ!!
「リエルさーん!!雪山で叫んじゃだめだよぉー!」
「風上からの強い吹雪だからどうせ大丈夫ですーーー!!」

 絶え間ない雪が私とユウ君を襲う。
 防寒対策と魔法具で何とか凌いではいるけれど先の視界も分からない状態にある。

ヒュゥゴォォォォォォコォォォォォォォ
「こんなアクティブにサバイバルな賢者いーやーでーすー!!!!」
「体力の消耗は危険だよーー!!」

 なんでこんな状況になったのかと言いますと以下の回想スタート。


--------------------------
 

「ユウ君ありがとう。助かりました…」
「気にしないで。困ってたらお互い様だよ」
 結局、手を握った翌日ユウ君に手伝って貰って作業を進める事に。
 二人で話しながらなら辛くない。
「それに、ボクはリエルさん好きだし。
 辛そうにしてるのに何もしないなんてできないよ」
 え、笑顔で破壊力の高い台詞を!!
 なんて健気な少年なのでしょう!!
 その台詞に是非ともLikeじゃなくてLoveを込めて欲しい!!

 ガシッ!!

「ありがとう…ありがとう…本当にユウ君は健気で可愛いですね…
 お姉さん色々と持余してしまうのですよ」
 思わず抱き締めてしまいした。
 丁度いい感じに腕に入る温もりは最高だと思います。
「り……リエルさん……苦しい……」

「アツくていいわねー私にもそんな頃があったわ~」
「いい子いい子いい子なのですよ~♪」
 なでなでなでなでなでなで
「は、恥かしいよぉ……」
「先生を無視しないでくれるとうれしいわ」
「どうしましたか、アメリア先生」
「……柔らかかった………」
 ユウ君がぬぼーっとしている。
 口には出しませんがそりゃぁ当ててましたから!


649:『Snow Storm』4/7
07/04/09 02:12:46 g/hqGXr4
「今日も吹雪よね」
「そうですね」
「こんな本当なら三寒四温の時期におかしいと思わない?」
「おかしいですね」
「そろそろ桜見たいなんて思わない?」
「見たいですね」
「この吹雪止められるものなら止めてみたいと思わない?」
「止めたいですね」
「そこでちょーっとお願いがあるんだけd」
「だが断りますのですよ」
「そんな即答しなくても!!」
「無理っす」
「そこをなんとか!!」
「いやー、無理です」
「今学校に居る実力者はあなただけなのよ」
「それはどうも…」
「ぜぇ……ぜぇ………」
「でも無理です」
「ね…ねぇリエルさん。
 何かわからないけど、ボクも一緒にやるから
 先生のお願い聞いてあげようよ……困ってるよ…?」
「わかりました。詳しく三行でお願いします」
「不条理よぉぉぉーーー!!!」
「その顔が見たかったんです
 すみません、餅をついたような女なもので」
「ぅぅ、酷い……」
「まぁ早く言えよです」
「('A`)」

 二人の甘い(?)時間を邪魔する輩にはこんな扱いで十分です。
 
「えっと…この吹雪がまるで瘴気と同じような発生の仕方をしているの
 発生源への調査をお願いしたいのだけれど…
 詳しい事はフランシス先生から聞いてね」


--------------------------------


ヒュゴォォォォォォォオオオオオァァ
「ということですーーー!!」
「誰に向かって言ってるのリエルさぁーん!!」
 ビュゴォォォォォォォォ!!!
 風が強くなってきた。そろそろまた来る頃と感じる。

「来たよ!!芸能!!リエルさん任せたよー!」
「はいなのですよー!」
『2004年に公開された土井○泰監督 竹○結子,中村獅○主演の映画作品は
 いま、○○○○○○○?』
「○いにゆきますーーー!!!」
 ヒュゥゥゥゥゥゥ……
 先ほどより少しだけ風が弱まる。
 厄介な事にこの吹雪、本当に問題を出してくる。
 一体どんな原理なのか知りたいけれど今はそれどころではない。
「リエルさん、あっちに山小屋があるみたいだよ」
「……ベタベタですけど日も落ちそう……
 下山も無理ですね。あそこでなんとか凌ぎましょうです」


650:『Snow Storm』5/7
07/04/09 02:14:08 g/hqGXr4
--------------------------------

一方その頃アカデミー寮、ミランダの部屋。

「生徒が優秀だと楽よね~♪」
「寒い日はおでんに限るわ」
「私はガンモのある生活を選ぶわ!!」
「ん~、お酒が美味しい♪」

この女教師らマジ駄目だーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

--------------------------------



「あ、明朝明るくなり次第下山しましょう…明らかに装備が足りてません…」
「う、うん。とりあえずは耐え凌ぐ準備しようよっ」

 ヒュゴォォォォ………
 山小屋での遭難……ありきたりなシチュエーション。
「しかし実際にこんな状況に遭うなんて考えなかったよぉ……」
「先生が本当に賢者なのか疑問を持ちたくもなるのですよ」

 数枚程度しかない木造の壁の外から聞こえる吹雪の音が
 私の耳に現実を叩きつけて来る。

「テントや毛布はちゃんとありますね…」
 二人でテキパキと組み立てていく。
 山小屋の中だからと言って寒風が完全に遮断されるわけではないので
 さらに中にテントを張る。

 そしてテントを張り終え、肌を切る冷たい風が無くなった事で
 気づきたくなかった事実に気づいてしまった。
 冷たい…寒い…辛い………苦しい。
 あれ、苦しい?

「あ……私……調子………悪い…ん……だ?」
 ドサッ
「リエルさん!?」
 ユウ君が駆け寄ってくる。
 そういえば折角ユウ君と居るのに上手く気も使えていない事に気がついた。
 勿体ない事をしたと今の状況に相応しくない事を思う。

「ちょ…と…さ……寒い……です……」
「り、リエルさん!?だいじょうぶ!?!?」
 ユウ君が揺らしてくれるけど…
 でも、寒気や吐き気がする……正直しんどい…。
「あぁ、最近の重労働で疲れちゃったせいかな……。
 体調…崩したかも…しれないの…です……よ…」
 テンションが高かったのはそのせいかも知れません。
「ま、待って!お願い寝ないで!!冗談じゃなくて本当に死んじゃうよ?!?」
「だいじょうぶ………ネタキャラは死なないもの……です…」
「リエルさんはネタなんかじゃないよ!!
 人が嫌がる事を進んでやって!みんなに笑顔振りまいて!
 人を助けて面倒見て!!」


651:『Snow Storm』6/7
07/04/09 02:15:48 g/hqGXr4
 本当に心が優しい少年なんだなと思う。
 サツキちゃんに良く似ている。
 そこまで見てくれていたなんて思うだけで幸せ。

「OK、大丈夫なのですよ……部屋に温度上昇の陣がひいてあります…
 ユウ君も寝ても平気だよ…………」
 既に起動は済ませてあり、食料もある。
 マニュアル通り過ごす事が出来れば無理に下山できなくとも
 発信機で救助を待つことが出来る。
「だいじょうぶ……」
「リエルお姉ちゃんっ……!!」
 寝ると死ぬというのは実は迷信で、雪山でのビバーグは逆に眠れるなら寝た方が良いとされる。
 この分なら間違いなく生存出来るだろう。
 安心してしまったらもはや後は逆らえなかった。
 気が遠くなっていく。
「そもそも何しにこんなところ…きたのでしたっけ……
 あぁ、でも……おねえちゃん…いいひびき……」
「お姉ちゃん!!」


------------------------------------


 手の中でリエルさんの力が抜ける。
 気を失ってしまったようだった。
 唇は紫で時折歯がガチガチ音を立てている。
 温もりが少しずつ冷たくなっていく。

 今この場に頼れるのは自分とそして……
『大丈夫。落ち着いて。本当は眠れるなら寝た方がいいの。
 だから大丈夫……』
「そ、そうなの……?」
『そうなの。だから雪山における救助を待つためのセオリーに忠実に。
 リエルの看病を、お願い…私は何も出来ないから』
 賢者であった姉。
「…うん!!」

『お湯を沸かしながらリエルの予備の服を用意して』
「うん」
 手早く動く。少しでもリエルさんが楽になるように。
『濡れた服を全部一度脱がせて残りの服を全部着せて』
「う…うん」
 人の服を、ましてや女性の服を脱がせ、着せるという行為に
 一瞬躊躇ったものの迷ったら迷っただけリエルさんの体温は下がる。
 手早く行う。
『雪山だと脱水症状になりやすいから、
 何とか意識朦朧でもいいからお湯を飲ませてあげて
 それで………』


------------------------------------


652:『Snow Storm』7/7
07/04/09 02:16:48 g/hqGXr4

「ん…………?」
 虚ろな気分の中、目が覚める。
 ここは……私の部屋。
「はーい。お目覚め?」
 軽い頭痛のする頭を動かし、まず目に入ったのは
 ふざけてんのかという位の巨乳だった。
「ミランダ先生………」
「意識失う前の事、どこまで覚えてる?」
「雪山で……遭難して……」
「そこまで覚えているなら十分ね。
 ごめんなさい。解決を急いだあまりに
 十分な編成も装備も整えずに
 しかも疲れている状態で危険へ送り出してしまったこと。
 謝っても謝りきれないわ」
 非常に珍しいミランダ先生の心から反省している表情。
「いえ……大丈夫ですよ……それよりユウ君は?」
「貴女の左手を見て御覧なさいな」
 言われて初めて気がついた。
 左手には暖かな温もり太ももに少しの重み。
「…すー……すー…」
「救出されるまで寝ないで貴女を看てて、
 しかも貴女が部屋に運び込まれてからもずっと横で看病してたのよ
 遭難してたのはユウ君も同じだって言うのに聞かなかったのよ」
 自分が助かったという喜びを微塵も感じず、
 危険に巻き込んでしまった上に、看病までして貰った。
 言葉がない。代わりに涙が溢れてくる。
「じゃぁ私はこれで失礼するわね。
 後日アカデミーからの正式な謝罪もあるとは思うけど今は大事にしてね」

 バタン…。

「ごめんなさい…ごめんなさい……ごめんなさい……」
 華奢な小さな手のひらで私を守ってくれたかと思うと涙が溢れて止まらない。
 ただユウ君の頭を抱いて謝る。
「ん……?」
 寝惚けた顔で私の顔を覗き込んでくる。
 瞳と瞳で見つめ合った瞬間、
 目で「良かった…」と微笑んでくれた。
 もう涙腺は止まらなかった。 
「ごめんね?ごめんね…?ぅ…ぐ…ごめんね…」
「リエルさん……おはよう」
「ありがとう……」
 それしか言葉が出なかった。
 それだけじゃ気持ちが表しきれなくて。
「あ……」
「……ん」
 泣いて惚けた頭は何も考えず、
 ただ、そうしたいという理由で愛しい少年の唇を奪う。
 柔らかい。暖かい。
 鼻腔を擽る良い香り。…サツキちゃんと同じ香り。
「……あの…」
 若干驚きつつも抵抗の無い少年に宣言する。
「恋しちゃったのですよ。責任取って下さい……」

(ERO書くには容量が足りませんでしたーー!!)


653:名無しさん@ピンキー
07/04/09 08:08:56 c0az+sln
GJ
タイトルって…階段があったり雪ってタイトルのくせに熱いギターがあったりするアレ?

654:名無しさん@ピンキー
07/04/09 18:52:41 N/UQmGZC
容量の限界って何kBだっけ?

無駄に妄想を垂れ流して埋めてみる
・実は乙女思考のマラリヤ
・巨乳ゆえの悩みを打ち明けるルキアと嫉妬するシャロン
・夜な夜なサツキが原因とは知らずに夢精させられるユウ
・メガネの度数を変えて、ドジが増えるクララ
・ダジャレネタ張を作るフランシスと、それを予期してスルーを練習する教師陣


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