クイズマジックアカデミーでエロSS!四回戦at EROPARO
クイズマジックアカデミーでエロSS!四回戦 - 暇つぶし2ch300:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 00:58:14 qL4Cx/9I
すぅ、はぁ。
深呼吸をして、女の子らしい装飾が施された扉をこんこんと叩く。
「どなた?」
か弱い声が扉越しに聞こえた。さきほどまで聞いた、あの声。
もしいなかったらどうしようかと……。
「カイルです。 ……中に入れていただけませんか?」
「え、あっ!? ちょ、ちょっと待っててくださる!?」
「えぇ、構いませんよ」
僕の返答の数秒後、中からバタン、がさごそ、「ああんもうっ!」などと色々な音や声が聞こえる。
どう聞いても片づけをしているようにしか聞こえない音。
当り散らしていたのかなあ、と思って想像してみる。うん、シャロンさんらしい。
音はすぐにやみ、扉がそろーっと開く。
「ど、どうぞ」

シャロンさんの部屋はまさに女の子、の部屋だった。
僕の質素なものとは違い、オレンジ色の壁紙があたたかく、ベッドにはたくさんの人形が置いてある。
……うーん、性別が違うだけでこんなに部屋は変わるんですね?
「そ、それで、どういったご用件ですの?」
シャロンさんはベッドに腰掛けて、僕から眼をそらし何も無い右斜め下の床を見ている。
僕はそんなシャロンさんの前に、ゆっくりと歩み寄り、
「シャロンさん、あのですね、さきほどルキアさんとクララさんがきまして」
「!?」
ブラフのつもりではなかったのですが、みるみる顔が赤くなっていってかわいいですね?
それを見れただけでもあのお2人の名前を出した意味があるってものです。

301:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 00:58:59 qL4Cx/9I
「えと、色々と言われました」
「……な、何を?」
「言う必要、あります?」
「うぅ」
耳まで真っ赤にしてうつむくシャロンさん。
なんだか僕がいじめる構図になっています。第三者が見たら大変なことに……方向を変えなくては。
「でも、それを聞いて、とても嬉しかったですよ」
「……え?」
シャロンさんが顔を上げて僕の方を向いた。
眼には涙がわずかにたまっている。
「シャロンさんが倒れたとき、僕は『お姫様抱っこ』をしましたね?」
「そ、そうですわね」
あ、今の「お姫様抱っこ」って言葉に反応してさらに赤くなってしまった。
人ってここまで赤くなれるのですね。
「……もし他の人なら、僕はたぶん『担架を運んできてください』と言ったはずです」
そう、普通、人が倒れたなら担架で運ぶべきなのですから。
担架で運べば抱きかかえるより安全に運べますし、何より運びやすい。
「さらに『宿直室に』運ぶのがベストの選択なのに、僕は『僕の部屋に』運びましたよね?」
「あっ……」
顔の赤みは依然としてシャロンさんを熱っぽくさせているようだ。
僕の方にもその熱さは伝わってくる。
「……この意味が、分かりますか?」

302:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 00:59:41 qL4Cx/9I
「でも、わたくしは、いざと言う時に躊躇って、挙句逃げてしまうような女ですのよ?」
僕から目線をそらしたシャロンさんは自嘲めいた台詞をはく。
僕は彼女の手をとり、彼女がこちらを向くのを確認してから、
「いいじゃないですか、それが『シャロンさん』なのですから」
「!」
僕はさきほどまで真剣になっていた表情を変え、シャロンさんに笑いかける。
「もし、あそこで躊躇わず、逃げなかったら、僕はシャロンさんに惚れていませんよ」
「!!」
言った。
言ってしまいました。
とりあえず、シャロンさんの反応を待ちましょう。
「……」
あれ?
「……うきゅぅ」
もしかして、またですか?

「……あぅ?」
「お目覚めですか?」
2時間ですよ、2時間。
倒れすぎです、シャロンさん……ってまた顔が赤くなってますよ!
「あ、えと、あの」
普段なら見れないしどろもどろになっているシャロンさん。
今この光景を見ただけで事実上の告白をした甲斐がありました。ごちそうさまでした。

303:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 01:00:23 qL4Cx/9I
「こ、こちらこそよろしくお願いいたします、わ……」
ああっ! 嬉しいけど、シャロンさん! 頭から湯気を出しながらベッドに倒れないでくださいっ!
がっ、と僕は反射的にシャロンさんの首に手を回し、僕の身体へと引き寄せる。
「ひうっ!?」
思いもしないかわいげな悲鳴。いいですね?
「ああああ、あの、カイル、さん?」
「えーっと、なんといったらいいのか、その、倒れすぎると身体によくないですよ?」
「た、倒れさせてるのは誰なんですかっ!」
うん、いつものシャロンさんらしい。僕はふふ、と思わず笑ってしまう。
「何がおかしいんですのぉっ!?」
シャロンさんの頬は前とは違う赤みがさし、大きな青色の瞳には涙がたまり始めた。
「いえ、この方がシャロンさんらしいなあ、と思いまして」
笑いを微笑みに変え、ベッドのヘリに座っているシャロンさんの隣に座る。
「心配事は、解決できましたか?」
僕の質問に、シャロンさんは―おそらく誰も見たことが無い―満面の笑みで、
「えぇ」
と明朗に、僕の方を見ながら答えた。

「……ところで、その、わたくしたちは恋人、になったわけですわね?」
シャロンさんはおずおずと上目遣いで僕を見てくる。これはかなりの威力ですね。
「そう、ですね。 口にするのは恥ずかしいですけどね」
「で、では、その、証というか、その」
なんだか要領を得ませんね。
「えと、あの……き……」
……き? ああ、なるほど。
僕はシャロンさんの身体を僕の方へと向けさせ、頷きで合図を送る。
シャロンさんは僕の意図が読めたのか眼を閉じた。

304:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 01:00:58 qL4Cx/9I
ゆっくりと僕はシャロンさんの唇へ触れる。
途端、やわらかい感触と、優しい暖かさが僕に伝わる。
お互いがお互いに触れるだけの幼いキス。
でも……今のこのときはまさに至福ですね。
それはシャロンさんも分かっているようで、目を閉じていながらでも雰囲気で理解できる。
実際の時間では数秒ですが、本当に数分、数時間に感じられるものですね。
「……なんだか、わたくし、今幸せですわ……」
ぽわーん、と浮ついた表情でほほに手を当て、うっとりしながらシャロンさんは言う。
かく言う僕も勿論賛成なので、同意の意思を示す。
「そうですね、言葉に出来ないくらいです」
自然と笑みがこぼれる。心から湧き上がる嬉しさが自然と顔をほころばせる。
「ですけど、どうして……その、き、キス……だと分かったのかしら?」
一単語を発するたびに顔が真っ赤に変わるシャロンさんは見てて愛おしさすら感じてくる。
僕はいつもとは似て非なる微笑みを浮かべ、
「あの状況から連想できて、『き』から始まる単語なんてそうそうありませんから」
「……で、でも、もしかたしたら他の単語かもしれませんわよ?」
「たとえば?」
「そ、その……『気合』とか……」
「ははは、それはありえませんって」
「うー」
こういう、たわいも無い会話までもが楽しいを通り越して至上のものになっている。
……恋って、いいですね。

305:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 01:01:35 qL4Cx/9I
それはいいのですが。
「……なんだか癪ですわ」
「はい?」
シャロンさんは急に眉根をよせ、僕の方を凝視する。
「今、思い返すに、わたくしは猛烈にカイルさんにもてあそばれた気がしておりますの」
……そ、それは単なる言いがかりでは……?
シャロンさんは―これまた僕が始めてみるのでしょう―あくどい笑みを浮かべ、
「では、わたくしは今から『仕返し』をすることにいたしますわ」
「へ?」
シャロンさんはベッドを降り、あろうことか僕の制服のズボンのファスナーを下ろし始めた。
「しゃ、シャロンさん!?」
「……他人の焦るさまを見るのは、確かに面白いですわね」
うわあ、確実に悪人っぽく見える! 小悪魔なんてレベルじゃないですよっ!!
抵抗しようと、ファスナーに手をかけているシャロンさんを引き剥がそうとすると、
え、あれ? 身体が動かない!?
ドアの方をちら見すると、見知った顔が色々のぞきこんでいた。皆の手には何かの魔法書と淡い光を放つ杖。
まさかハメられたのですか!?
「ふふふ、では、辱めといきますわ」
ファスナーをおろし終わったシャロンさんは手をわきわきとしながら僕のトランクスをずらす。
お願い、後ろを向いてシャロンさん! 気づいてシャロンさん!!
そんな願いもむなしく、シャロンさんはずらしたトランクスからお目当てのブツを外気にさらす。
中から現れたのはへにゃりと休眠中の僕のポケットモンスター。
それをまじまじと見ているシャロンさん。うわああ、恥ずかしいっ!
「そんな眼で見られても、やめませんわよ? まだ仕返しは始まったばかりですの」

306:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 01:02:19 qL4Cx/9I
そう言って微笑むと、シャロンさんは僕の分身を優しくつかみ、上下にすり始めた。
「確か、こうすると……」
何かを観察するようにシャロンさんは僕のモノを見続ける。
……身体は正直です。
すぐに僕の息子はいきり立ってしまった。まさに怒髪天。
「……これは、『モンスター』ですわね……」
何を言ってるんですかシャロンさん! あとドアのほう! 生唾を飲む音がこっちまで聞こえてます!!
でもなんで気づかないんですかシャロンさん!!
「確か、コレを……」
はむ。
一番敏感なタートル・ヘッドを唇で甘噛みされた。
僕の脳に甘い電撃が走り抜けた。ロマノフ先生の雷とはまた違う衝撃。
びくぅ、と身体が反応する。身体が固まって動けないのになぜ反射だけ!
「あら、気持ちいいんですの?」
そうですけど、シャロンさん、眼がなんだかとろんとしてますよ!? 何を……!
シャロンさんはゆっくりと、僕のバベルの塔をぺろぺろとアイスキャンディーのようになめはじめた。
これは、かなり、キツい!
ぺろ、ぺろ、と茎から裏の方まで丹念になめあげるシャロンさん。
なんとも淫靡。
一通りなめ終わったシャロンさんは、まだまだ終わりませんわ、と僕のビッグ・ベンを上からくわえた。
うあああああ!!
なんか、もう、僕、天使に誘われそうですっ!!
じゅぷ、じゅぷ、と上下運動するシャロンさんが前髪をかきあげる仕草までもがみだらに見える。
……あ、なんだか、頭がぼーっとしてきました……。

307:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 01:02:49 qL4Cx/9I
数十回往復した後、ぷはぁっ、とシャロンさんは荒い息を吐きながら僕の愚息をしごきあげる。
「硬さもすごくなってきましたわね。 ……口に出して構いませんわよ?」
いま、なんと……?
僕が回想する間も無く、一回深呼吸をしたシャロンさんは再び僕の屹立をくわえ込む。
うああ、なんか、溶ける、と表現した人がいますが、まさにそのとおりだと思いますっ!
上下運動をしながら舌を動かしさかんに僕の亀を刺激するシャロンさん。
だめ、もう、我慢できないです……!!
僕の砲塔から発射された弾はシャロンさんの喉を直撃したようだ。
「んうっ!? んうー、んっ、んっ、んっ」
どく、どく、と僕の大砲が動くたびにシャロンさんの喉が動く。
……え、ちょ、ちょっと!?
大砲が発射を終えると、更に中に残った弾丸を出そうとちゅー、と吸い上げられる。
あああああ!!

「……濃密でしたわー……」
なんだか肌のつやがよくなって、恍惚とした表情でつぶやくシャロンさん。
いつのまにか金縛り―のような魔法―は解けていたのか、僕はぐたっと前へ倒れる。
「ひ、ひどいです……僕、もうお婿にいけません……」
「ふふふ、カイルさんがあんなことしたから……そうですわ」
僕は疑問符を頭に浮かべながら、首だけ動かしてシャロンさんのほうを向き、
「なんですか?」
「……あの、こ、これからは、その、『さん』をつけずに……」
髪をくりくりといじりながら顔を赤らめ、横目で見ながらシャロンさんは言う。
「ああ、そういうことですかー」
だるーん、とだれながら僕は言う。
「分かりましたよ、『シャロン』」
……あ、またプヒューと蒸気出しながら倒れましたね。

308:自分らしく カイル×シャロン
07/02/07 01:03:33 qL4Cx/9I
翌日の朝。
シャロンは鬼の形相でいろんな人を追いかけては魔法を打ち付けている。
「あーあ、昨日のこと、気づいてしまったんですね」
どうやら、誰かがぽろっと漏らしてしまったらしく、すでに被害者は半数に及ぶ。
すでに犠牲になったレオンとサンダースに肩を貸しながら僕はつぶやく。
「し、しかたねーだろ、お前みたいな朴念仁とシャロンみてーな奥手だったら見たくなるだろ?」
「我輩は下らぬと言ったのだが、皆が行け行けとうるさいから仕方なく」
「とかなんとか言って、ホントは―」
「だ、断じて違う!!」
僕は苦笑いしながら右と左で話し合っている二人に告げる。
「僕も今回ばかりは少し頭にきてますけど?」
一瞬にして黙った2人。
……なんだか、だんだん僕に「怖い」イメージがつきまとっているような気がしますね。

宿直室に2人を届け、その後雷が宿直室から聞こえてくるのを無視しながら僕は寮の廊下を玄関へ向かって歩く。
玄関へと向かう廊下へ出ると、最後の犠牲者を倒し終えたシャロンが肩で息をしながら立っているのが見えた。
「シャロンー」
「!」
ぎろり、とにらまれる僕。
いや、僕に責任はありませんから、残念。
「……カイル、あなたは何もしませんの?」
「えぇ、僕はしません」
僕の答えを聞いたシャロンはあきれた表情を浮かべ、しかし再び微笑みに戻って、
「まあ、あなたらしいですわね」
僕は、僕らしく。彼女は、彼女らしく。手をとりあって行こうと思います。

309:名無しさん@ピンキー
07/02/07 01:04:53 qL4Cx/9I
以上で投下終了。
書いてるうちにどんどん長くなってこんな長さに……
初めて書いたよ、こんな長さ。



スポーツ・一問多答は即死コンボ。

310:名無しさん@ピンキー
07/02/07 01:09:07 p+kOaT0Y
いいじゃん。
多答は今回はクソゲ。
3個選択肢のせいで回収がダルイ。

311:名無しさん@ピンキー
07/02/07 01:17:37 UCJjMust
カップリングが意外ですがよかったですし、表現も面白かったです。
GJ!

次回作を読むには「スポーツ・一問多答は即死コンボ」と書き込んでください?

312:名無しさん@ピンキー
07/02/07 01:18:02 /a2GIhF+
お疲れ様でしたー。
やっぱり、カイル×シャロンはいいですねー。

313:名無しさん@ピンキー
07/02/07 03:39:55 TS2mQnB6
超GJ。倒れるシャロンが可愛すぎ
やっぱほのぼのはええわー(*´∀`)
タートルヘッドやビッグベンには笑ったがw

314:506
07/02/07 08:34:46 R+wOrHLA
何か流れ早いですね…
感想いただいた皆様には感謝です。

>>277
カイル×シャロンお疲れ様です。
想いが届いてのぼせて倒れるお嬢様が可愛いです。
…一方でいきなり「辱め」に及ぶとは、何と大胆な…
GJです!
スポ多答は1,4ハァハァ、2,3オワタ ですね。

さて、書き手として。
散々皆様の意見が出ておりますので、最早いちいち申し上げる事はありません。
今まで通り、ルールと節度を守っていくだけです。
(キャラ萌えは自由にさせていただきますが)

さて、リエルネタで分岐です。

A.甘口ラブラブモード
B.快楽重視モード(黒め、リエルを調教)

両方のネタが浮かんでおりますが、どちらへ進みますか?
(仕上げには2ヶ月程いただければ…)

315:名無しさん@ピンキー
07/02/07 10:32:24 AFOOO7rY
ふと疑問に思ったけど…皆の好みってどんななんだろ。
シチュ重視とかカップリング重視とか色々あるけど、明確な方向性ってわからんよね
俺個人は104氏とかみたいな泣きゲー路線が好みだけど、鬼畜や陵辱が好きな人とかもいるし

316:名無しさん@ピンキー
07/02/07 11:07:37 n+UM9+4P
BBBBBB

317:名無しさん@ピンキー
07/02/07 12:22:53 +9mW/BTP
>カイル×シャロン
GJでした!
面白かったです。
しかしシャロンをさんざん応援したあげく魔法の餌食になった
女子生徒はかわいそうかもw
クララあたりは出歯亀しそうにないが、ルキアやヤンヤンは
免れなかろう。

>>506
どっちも捨てがたいです(;´Д`)

318:名無しさん@ピンキー
07/02/07 13:11:43 uZJSyTsx
リエルのネタはAでお願いします><b
男役は誰なのかなー??

319:名無しさん@ピンキー
07/02/07 14:41:46 RQ9T9hi7
Bも見たい…が、ここはAでと思いましたがやっぱり両方で\(゚∀゚)/

320:名無しさん@ピンキー
07/02/07 20:41:30 4I2Jv98j
Aでお願いします。

321:名無しさん@ピンキー
07/02/07 21:20:13 ++R3Pto/
Aが優勢ですね。
漏れもAをお願いしたいです。

でも506様のBなんてめったに読めないかもしれない・・・

できましたら、Bは次の機会におとなしめの女子生徒で読んでみたいです

322:名無しさん@ピンキー
07/02/07 22:48:34 TFvenXfM
ルキア×レオン書いたんだけど、
思いの他っつーか、二人しか出してない筈なのに
凄い長くなったから先に前編だけ投下する。
エロ後半なんでエロ読みたい人は後編投下まで待って
そっちだけ読むといいかも。

すまんがエロに行くまでに貴重なレス12個分わけてくれ。

注意要素としては
・邦画的描写。冗長的描写
・シリアス系純愛
・手前の非公式空想設定
・ビターエンド
いずれかに引っかかるならNGで宜しく。

323:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:50:02 TFvenXfM
小さい頃、学校の成績でどうしても納得できないことがあった。
図工の授業があった。学校によっては工作、美術。色んな言い回しはあると思うが、
絵を描くのはだいたい、どこも同じことだと思う。

俺の学校ではとりあえず、図工という名前で、10段階評価だった。
今はどうかは知らない。この話にも関係が無い。
俺の絵の成績が、非常に不可解だった。
ある時は1だった。親に怒られた。
ある時は5だった。よくなったなと先生に言われた。
ある時は10だった。お前一体何やったんだと友人に言われた。
ある時はまた1だった。お前は一体何やったんだとまた友人に言われた。

下絵を描き、色を塗る。課題だって例年そうは変わらない。
花を描きなさい。人を描きなさい。空を描きなさい…。
言われたように描いただけだった。
…いや、あえて俺がしたことと言えば。
常に『こうだったらいいな…』と脚色を加えたことだろうか。
生来、深く考えない性格の俺は、気づいたら結構「やっちまってた」。
鬱金香の紅い花壇を模写したとき、
その中央に、ありもしない翡翠の色をした鬱金香を描いた。それが一番気に入っていた。
親父から貰った俺の赤い髪より鮮やかな紅。
彩りが欲しいと思った。俺の髪にぴったりに合う。そんな彩り。

気に入っていたけど…その学期の成績は「3」だった。不満は無い。負けは負けだ。
俺は当時から不満や負け惜しみを嫌っていた。
数値の変動の大きい図工の成績は一種の掛けのようで、嫌いじゃなかった。
今回はこの色合いにかけた。だが負けた。初めはそれだけだと思っていた。
図工は一学期につき一つしか課題が出ないことも多い。その時も例外じゃない。
その頃、小さかった俺は、純粋にどうしてかわからなかったことがある。

『いいじゃないか、この色使い。タッチといい、実に独特で絵画としても評価できる』
『そんな訳ないじゃないか、こんな下手っ糞な絵』
『う~ん。生徒が書く分には普通じゃないのでしょうか、どうしてお二人はレオン君をそんなに気にするんです?』
『芸術的じゃないか!』
『模写は模写だ。…きっと絵の具が足りなくなったから他の色にしたんだろう』

 職員室を通りかかった時、聴こえただけだが「レオン君」という言葉があったので俺の絵について討議してたのだろう。


324:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:51:16 TFvenXfM
どうしても、わからなかった。
昔から深く考えないはずの頭に疑問が突き刺さった。
考えるな、負け惜しみする男なんて情け無い……。
そう自分を納得させ、疑問を抑え込んだ。

なぜ表現に、優劣をつける?否定する?評価する?是非を問う?

この疑問は、きっと今でも続いている。

―――

 アカデミーが地上に降りる、数週間前の事だった。

 ホームルームの時、選択芸術の課題が出た。期限は二週間とのことだ。
 賢者を目指すアカデミーでも、やはり選択授業は授業で存在した。
 美術。音楽。書道とあったが、俺の人生経験から見たら、一見、美術が楽そうに見えたから、つい、美術をとってしまった。
 屋上に出て、昔、自分の絵について微かに聴こえた討論を思い出す。
(書道にすりゃ良かったかなぁ……)
 今更の後悔をする。いつもは簡単に吹き飛ばすであろう後悔に、珍しく囚われていた。
 熱血の烙印を押されている俺でさえ、あまり好ましくない思い出というものはある。
 熱くなりやるい性格である事は自分でも否めない。これを直すつもりは無い。俺だからな。
 屋上に出て気分を入れ替えようかと思ったが、どうやら先客が居たようだ。

「………ルキア?」

 声を上げずには居られなかった。
 ルキアと言えば、 運動神経もあり努力家、ついでに胸の大きさであらゆる人物から一目置かれている存在だ。
 クラスも同じで、よく話す。はきはきと、さらにさっぱりとして世話好きという才色兼備って奴を良く表現している。
 さっぱりし過ぎて男扱いされかけた事もあるが。
 いつからかはもう思い出すことが出来ないが、俺は彼女に惹かれていった。
 直球で言えば好きな娘だ。

「ん……レオン?」
 しかし、俺の知ってるルキアは少なくとも、こんな陰を含んだ表情はしていない。
 人には色々ある。きっと俺が知らないだけだろう。
 正直に言うと、こんなルキアもいいなって一瞬考えた。
 でも彼女は、悩むことを嫌っている。
 その嫌い方は俺の負け惜しみ嫌いに通じるものがある。


325:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:52:16 TFvenXfM
「悩んだりしたら、いつもここに居るのか?」
 口は勝手に喋っていた。…なんの脈絡も空気も読めていない発言からスタートしちまった。
 駄目だな俺。
「そんなわけないじゃない。ちょっとね……レオンこそ……」
 珍しいね。何か嫌な事でもあったの?と、その目が尋ねてくる。
「ま、今日はちょっとな」
「選択授業の課題がちょっぴり憂鬱かしら?何、芸術は苦手?」
 顔に陰はあっても、好奇心旺盛で世話好きでいて……鋭い。
 やはりルキアだ。少し安心した。
「………まぁな」
「同じタイミングで似たような顔されちゃ、そりゃ勘で言いたくなるっての
 鏡で見てみた?あんたの顔。熱血の称号が笑うわよ~?」

 口調はいつも通り。でも目は笑ってない。言葉に押してくるような覇気も無い。
「ルキアもそうなのか」
「さーね……レオン美術だっけ?クララの話じゃぁ何でもいいから風景画?だっけか」
「正解。そういうお前こそ、アロエの話じゃぁ、何でもいいから一曲。だろ?」
「そういうこと。アロエったら可愛いのよ?
 あの背でチェロ弾き出すんだもの。よくあんな指でフィンガリング出来るわね~
 ハーフポジションまでしっかり決めて音程も正確。あんなに弾けるなんて思わなくて皆引いてたわよ?
 あんなに凛々しいアロエはそりゃぁ見物だったわよぉ~。レオンもこっちにくれば良かったのに」
「いや、俺ぁ、いい。楽器はどうも苦手でさ。…詳しいのか、音楽」
「……まぁね~」
 手をひらひら返しながら適当に答えて来る。
「何か楽器が上手いのか?」
「それはわからない」
 こっちははっきりと言われた。
「ハープ弾いるんだけどねぇ。ちっさい頃から」
「へぇ……それは流石に意外だな。アロエのチェロとどっこいだな」
「それ、カミングアウトする度言われるのよ」
 そう目元を下げるようなクスっと笑う仕草に少し、胸が鳴る。
 ルキアにもそんな動作があるのか…。
「でね?どうしてか、私の演奏への評価が人によって極端なのよ」
 テンポを上げていた鼓動が急に止まる。
 背筋に、冷や汗が浮かんでくる。

 もしかして、鏡というのは……。


326:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:53:24 TFvenXfM
「習ってた先生には普通って言われた。
 母さんには上手って言われた。
 学校の音楽の先生には……」
 当ててみろと言われるような間。
「下手って言われたんだろ」
「ま、そういうことよ。」

 風が駆け抜ける。
 言葉も交わさずに。ただフェンスに寄りかかり突っ立ったまま、
 同じ疑問を背負う二人は。ただ、秋の肌寒くなってきた空気に身を任せ、
 各々、物思いに耽っているようだった。
 どうすれば良いのかわからない。
 気にせず適当に済ませれば良いはずの課題を、
 自分の何かが無理矢理引きとめしなくても良いはずの疑問を自らに課す。
 疑問ややがて鎖となり、何をどうすればいいのか、身動きを封じる。
 やがて心を絡め、そもそも何に対して疑問を持っていたのかすら曖昧にしていく。

「ね?」
 ルキアが先に沈黙を破った。
「ん?」
 同じ事を考えているのかもしれない。
 何故ならあと数秒ルキアが声をかけなかったら、自分が声をかけるつもりだったからだ。
「互いが課題でやるもの指定しよっか?」
 やはりそう来たか。口元が自然に吊りあがった。
「俺音楽わかんねぇ」
「だいじょうぶ。あたしだって絵画なんてわっかんない」
「だろうと思った。いいぜ」
「3秒で考えて」
「せめて40秒位はくれよ」

 3…2…1…

「なら、『この空』を描いて欲しいな」
「じゃぁ、『この空』に合う曲を作ってくれ」
「「っぷ」」


327:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:54:26 TFvenXfM
 自分たちで言うのもなんだが、臭すぎる。噴出すなという方が無理だ。
 夕焼けが見える。真っ赤に燃える。茜色に。
 そんな夕焼けを背にした彼女は微笑む。
 ルキアの翡翠の瞳は、陰が差し、燃える夕日との比較による
 目の錯覚か、紅い雲が踊っているように見えた。

「それじゃぁ、提出前に見せ合うとするか」

―――
 
 一曲ね…洒落たこと言ってくれるじゃない。
 言葉にはしなかったけど、きっと。レオンなら……。
 違う、レオンだから、私がどうして欲しいか、分かるんじゃないかなと想う。
 …それにしても、『この空』で被るなんて……やっぱり、レオンは良い。
 普段は荒々しい熱血の癖に、私の欲しい言葉を心で求めた時に自然にくれる。
 レオンの後ろの宵闇と、彼の爽やかな赤い髪は色が混ざり込み、
 目の錯覚か、空に咲いた花が踊っているように見えた。

「りょ~かい」

―――

「あの、風景。か…」
 部屋の収納から一回くらいは使うと思い持ち込んだイーゼルを持ち出す。
 …埃塗れだった。懐かしい絵の具や画布の臭いがする。
 そして、ワトソン紙と、水彩絵の具を出そうとして…やめる。

 頭の中で思い出す。
 結局は素人の俺が、何を描けば。
 彼女の言った『この空』になるのだろう。

『丁寧に、描いてね』
 なぜか、そう言われた気がした。


328:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:55:16 TFvenXfM
 そして俺が成績で「3」を取った時の画材を持ち出す。
 油彩絵の具と、画布。そしてそれを固定する器具。
 そして、使い終わっていない、中途半端な古い5Bの黒鉛筆。

 水彩絵の具は文字通り、水のような淡く、染込むような、そんな美しさ見せることが出来る。
 だが。
 水彩画は手早く塗らなければならず、修正が利かない。
 間違ったら間違っただけの修正も、
 ぶつけたいだけの思いも幾重にも濃く、描き込めない。

 何より、

『翡翠の鬱金香』を、もう一度描くのだ。だから同じ画材が、一番だ。

 思えば、あの絵を描くこと自体は……結構楽しんでいた気がする。
 別に上手くはなかったけれど…楽しかった。


 たっぷり1時間ルキアのことと鬱金香の事を思い出していた。

 考えれば、ルキアの賢者になろうとしている理由を訊いた時から、
 俺の賢者になろうとしている理由を話した時から、
 惹かれあっていた気がする。
 似ていた。初めはただ、それだけの感覚だった。
 細部こそ異なることも、すぐ熱くなることも。正義感が堅いことも。
 運動が出来ることも。何より、目指す目標が『行方不明の恩師(父親)』。

 気がついたら境遇の似ている友人は好きな娘になっていた。

 もっと素直に、早く気持ちを伝えた方がよかった気がする。
 俺は鉛筆を置いて、描き始める前にハープの事を調べに資料室へ向かった。

―――


329:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:55:59 TFvenXfM

 それから一週間と六日。
 俺は仕上げた絵を提出する前の日の放課後、屋上へと進む階段を登る。
 脇には仕上げた絵。
 微かに、歌が聴こえる。そして、音量の大きくない。ハープの音色。
Do it notice?The thing that I love you.
 既に空気は寒く屋上にでて食事に洒落込む変な奴も居ない。居るとしたら
I might resemble your mind so much why.
 こんな寒空の下。きっといちいちテンションの変化まで調節してる俺の好きな人。
Please if you have the same one as feelings that I think you.
 気恥ずかしくて、わざわざ俺が階段に足をかけるタイミングを予想し演奏する。殊勝な、でもいつもは気丈な彼女。
Please write the message only to me.
 …しっかり込めてある。
Has my voice been carried to you?
 空は赤が踊るようなグラデーション。屋上のフェンスから見える紅い夕日と空とそして……

―――

曲は制限時間でもあったのか、短く、ショートバージョン。と言ったところだろうか。
屋上の扉へと手をかける。

 キィ----バタン。

「…よぉ、ちゃんと聴いてたぜ」
「…本当はイタリア語で作ろうかと思ったけどレオン。あんた、洋楽好きでしょう?」
「俺の語学は喋る事だけは得意だ。文法とかよく間違えんだけどな」
「あたしも」
 ローズウッドフレームの大きめのアイリッシュハープの横に座る彼女は…
「様になってるな。良く似合ってるじゃないか、ハープ」
「ありがとう」



330:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:56:46 TFvenXfM
 ルキアは立ち上がり、前と同じフェンスに寄りかかる。
 俺は前よりずっと近い、拳一つ分しか間の無い近くに寄りかかる。
 眼下に広がる景色を見る。前より海が近い。アカデミーが緩やかに緩やかに、降下しているのだ。
 きっと遠くない内に、アカデミー着地予定地点へ到着するだろう。
 見納めになるかもしれない、眼下の海。
 もう数時間も経てば、一週間と六日前と同じく紅い、とても紅く美しい夕日が見えるだろう。

「…曲作ってるときに…考えたんだけど」
 ルキアが沈黙を破る。心無しか声が震えている。
「ん……?」
「どうして、音楽に評点なんかつけるんだろ…」
「……学校じゃぁ仕方ないんじゃないか」
「見る人、聴く人だって、好きなものに好きと言えばいい。
 気に入らないものにまで何か言う必要はなんてない。
 もっと良くなる方法を提示するならいい。でも実際は違う」
 どうやら、マイナスの評価という仮定で話が進んでいる。
「……確かにそんなケースもあるな」
「……あ、頭ごなしに貶してっ!!認めな、い…
 自分の考えが…絶対だと…信じて疑わない!
 ちっぽけな……自分勝手な自尊心しか持ってないっぃ!…くっ…」
「……そんな人も居るな。気にするな」
「…ぅぅ…そうだけど!!どうしてぇぇ…なんでぇ…… 
 他人の世界…をぉ…自分の世界…のように…ぃヒクッ…グ…
 優劣をつけるのぉ?否定するのぉ?評価するのぉ?是非を問うのぉよ…?
 客観性ぃ?…嘘よ…客観や当たり前…ぅう…常識という名の下に振り翳してるのは
 ただの勝手な偏見のコレクション!!
 結局あいつらは自分だけに都合の良い世界に浸っていたいだけなのよぉ……」

 それはあの日俺が感じた疑問と同じ。
 相手までは分からないが…きっと、扱き下ろされたのだろう。
 ルキアも抑えこんでいたのだろう。きっと。成績や上辺の褒め言葉じゃなくて、
 認めて欲しかったんだろう。
 My favorite things。自分の世界。
 その正体はこんな世界が一つあってもいいんじゃないかって言う想い。
 自分自身の、自尊心だ。



331:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:57:49 TFvenXfM
 今ルキアが爆発させているものが俺の気持ちと同じだから。
 悔しいと想う自分が抑え込んだ本音。
 俺が隣で同じものを爆発させる必要は無い。
 同時に、答えを知らない俺が意見を言うのは多分ルキアの望むことじゃない。
 俺がやるべきことは一つ。
「取り付く島が無いょぉ……自分の考えが絶対なんて有り得ない……
 どうして声が届かないのぉ……ぅ、うぅぅ!!」
 限界だったのだろう。ルキアが目じりに溜まっていた涙が溢れ出す。
 女の子なんだ。勝手に打たれ強いなんて、俺は思い込んでない。
「俺が聞いてるから。気持ち、分かるから」
「こんな…こんな…ぁぅ、ぐず…嫌な気持ちになるからぁ…ぅぅぅ!
 悩みなんて嫌なの…ックゥ…よぉ…!!」
「分かるから。だから、ルキア。お前は今、泣いていい」
「…ぅ、む、胸…か、借りる…わよっ…ぅぅぅっぅぅぅ…」
 勢い良く、胸に飛び込んでくる。
 それでもルキアは大声を上げて泣かない。
 声を押し殺して泣く。…辛い事だ。
 少しでも安心できるように、ルキアの頭を撫でながら。言うべき事をいう。

「今の曲、俺は好きだ」
「ぅぅ……ほん…と…?」
 これだけじゃ足りない。…ルキアの欲しがってる言葉じゃない。俺の言いたい言葉だ。
「ルキアは俺の好みに合わせてわざわざ曲を合わせてくれた。歌詞を合わせてくれた。
 転調出来ない種類のハープの中で、俺の好きなパターンを再現してみせた」
 勉強と同じ。過程だ。そこに至るまでの苦労がある。
 その努力が割の合わない結果を生んだとしても、誰かが認めてあげなくてはいけない。
「…レオンは……ぅっ、いつだって…ぇぐ……欲しい言葉くれ…る。
 だから…だいすき…よぉ…馬鹿ぁ……」
「俺もルキアのこと大好きだ…だからこんな絵になっちまった」
 縁に貼り付けた画布を見せる。
「……ほんとはレオンに告白させる…ぅぅぅ!つもりだったのぃ……っ!!」

 今度こそ、声を上げて泣いてくれた。

―――


332:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 22:58:59 TFvenXfM


「あ~、ひっさびさに泣いたらすっきりした。あ、胸ありがと」
「どういたしまして。だ」
「後一つだけ、整理付けたいことがあるの。付き合ってくれる?」
 頷く。

 曰く、ルキアがある機会で弾いた、ショパンのワルツ、14番の曲想を相当に扱き下ろされたらしい。
 言われたの内容を掻い摘んでいえば、
 『作曲者の意見は絶対。この曲を楽しげに弾くなど…』
 『曲を侮辱しているのか』
 『ハープでショパンなど有り得ない』
 全否定を受けたということだ。
 …ルキアは言われた事が間違っているわけではないと理解している。
 その上で、こう言った。

「結局」
「………」
「絵も音楽も、文学も、造形も、建築も。芸術って、結局は好みなんじゃないかなぁって。
 もし誰かの目に気に入られたとしても。
 もし誰かの目に嫌われたとしても。
 創り手も、受け手も、自分の考えを押し通して人を傷つけちゃいけないんじゃないかなぁ」
「まるで美術専門学校の生徒みたいなこと言うんだな?ここは賢者養成機関だぜ?」
「茶化さないの。ねぇ、そうじゃない?」

 一瞬頷きかけた。

 でも違う。この返答は感情だけで答えていいものじゃない。
 感情的な自分をグッと抑え込む。

「人は…世界は、そんな単純には出来ていない」
「………レオンもそう思う、か」

 結局この疑問は、一生付き合っていくしかない。



333:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 23:00:41 TFvenXfM

「でも、さっきの曲は気に入ってくれたんでしょ?
 『レオンが個人的に』採点するなら10点満点で言うといくつ?」
「…10点だよ。…ついでに俺の絵は?」
「当然満点。……レオンはどれだけ私の事好きなのよ…くくく、あははっ!
 それにしてもおっどろいたぁ、レオンは油彩画で来たかぁ…ククク………っ
 絶対あんた徹夜してたでしょう?朝のあたしの挨拶もスルーだなんて…
 なになに?風景描いてて好きな人を華麗にスルーだなんて世話ないわー。あはは!!」
「そんな笑うなよ…鬱になってくる……」
「…ふふ…くくく…私の『さっきの曲』はレオンが好きなら私はそれでいいの。
 評価?ハッ、知らないわ。提出できりゃそれでいーのいーの。それに…ふぅ…」
 ルキアは笑いを収めて、微笑んだ。
「褒めてくれてありがと。すっごく、嬉しかった。レオンのそういう熱血で一途、それでいて気配りのある所、好きよ」
「お・・・ぉぅ…」
「照れてる照れてる♪」
 その目尻にもう一度浮かんだ涙を隠すためにわざと笑ったんじゃないかって思う。
 後付の理屈をつけようが、心の傷は時間すら癒しきれない。
 だから人は散々言葉を気にし、自分が傷つく事を恐れ、自分の世界を守るため他人を傷つける。
 ルキアは我慢した。自分が傷ついても人の世話を焼き、決して他人を傷つけない。
 決して人を傷つけなかった彼女は褒められるべきだ。彼女の我慢はとても、尊いと思った。

 だが、さっきのルキアが言葉にしたことが正しいのかと言えば一概にそうとは言えない。
 否定的な言葉は時として原動力となる。時として、淀んだ空気を換気する力を持つ。
 だから、俺たちは……

「悩んでても仕方ないね!あたしとレオンの気持ちを結んだ出来事ってことで」
「過ぎてみれば良い思い出って奴でいいだろ。そう思ってた時期が俺にもありました~。か?」
「あはは!それいいね!!」
 俺たちに悩む姿は柄でもないし、好きでもない。
 だから、笑う事にした。
 もう一人で不安なまま抱え込む必要はない。

―――


334:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 23:02:07 TFvenXfM
 すこしずつ、日が傾いていく。
 陰が少しずつ、伸びていく。
 気温が、下がっていく。

「ね?」
「……まだ何かあるのか?」
「あたしの部屋でえっちしよっ。夕日が沈む前に」
 
 返事を待たず、仕舞っても自分の身長大にも近いハープを軽々と片腕で担ぎ歩き出した。
 断る権利はどうやら俺に無いらしい。
 ハープ。俺の調べた時の資料によると確か、ルキアの持っているタイプのものは凡そ12kg。

「ぷっ…」
「なーに笑ってんの~!早く来なさいよ~!」
「今行くって」

 ルキアらしい姿を見て、心から安心した。
 …ん?今あいつ何て言った?

―――


335:『その赤は踊るように 前編』(ルキア×レオン)
07/02/07 23:03:36 TFvenXfM
以上前編。もちっと短く出来りゃよかったんだけど。
つまりはルキアに楽器を弾かせたかったのと泣かせたかっただけなんだ。

なんだ、あれだ。一問多答の馬鹿野郎。
…なんか便利で語呂いいな、これ。


336:名無しさん@ピンキー
07/02/08 00:04:19 hMIM/5n/
GJ! おつかれさまです。
こう言っては失礼かもしれないが、ここで終わってても漏れ的にはいい作品です。
キャラクターに深みを持たせるのは、結局は書き手の人生経験に依存するのでしょうね。
こういった話が書けるようになりたいものです・・・。

SS師の皆さんは、非エロSSを書いたときはどこに投下されてますか?
非エロも読みたいし書きたいのですが、SS投稿所に投下しても反応がないから
いいのか悪いのかもわからないし・・・

337:277
07/02/08 00:56:38 cfPY0u6c
「自分らしく」の誤字の訂正を……
>>293 の「低音殺菌」は「低温殺菌」の誤り。

>>335
ここで終わっても全然問題ない質の高さ。
GJ

>>336
以前は別の板のスレに投下してたよ。
コテトリもちゃっかりつけちゃってて……青かったなあ……

338:名無しさん@ピンキー
07/02/08 01:30:53 1PM3Zf6v
別の板にもQMASSスレがあるんですか…ご教示賜りたく。

ゲーキャラ板のQMAキャラ萌えスレは、現行スレでついに
「おらぁガルーダだ!ここでSS投稿のルールについて説明するぞ!」
がなくなってしまって、非エロでもここに投下せざるを
得ないんじゃないかと思い始めているところです。

339:名無しさん@ピンキー
07/02/08 06:53:05 A6R6fdCN
>>335
GJです。後半も楽しみ


<チラシの裏>
なに、この、ここ数日のこのスレの状態に似た感じのするシチュエーション

340:名無しさん@ピンキー
07/02/08 09:56:57 3sV+9QsU
>>336
まだ伏線回収してない部分があったり。
>>337
さんきゅ。
誤字修正忘れなんて注意はしてるけど、やっぱり
どうしても起きるから俺とか投下した後は知らん顔してる。
>>339
良くあるシチュじゃね?

341:277
07/02/08 14:09:42 cfPY0u6c
>>338
かなりの勘違いをしていたようですいません。
QMAネタのSSは「自分らしく」が初めてで、それ以外のSSを別の板で、ってことです。
本当にすいません……

342:名無しさん@ピンキー
07/02/08 22:30:06 +xMuFIc2
いえ、こちらこそ一言足りなかったです。
申し訳ないです。

うがああ、QMAのSSはどこじゃ~


343:名無しさん@ピンキー
07/02/09 21:10:39 Fg+cEiKk
保守

>>191
亀だが、それなんて極上?

344:506
07/02/09 23:30:52 IXAMQwj3
>>ルキレオの方
そこはかとない切なさがすごくいい感じですね。
ルキアの激情、レオンの熱い諦念に似た愛情が
どうHシーンに昇華されるか、続きを首を勃たせてお待ちしておきます。

>>321
えー、そうなると、眼鏡っ娘調教になるわけですがw

で、Aが優勢ですので、まずは甘口SSを仕上げます。
ほんとベタにいきますので、過大な期待はご容赦をw

Bも、キャラは変えるかもですが、いつかは書きますので、
投票いただいた方の期待をハズさないよう精進いたします。


ドラゴンはカオス杉。
旧ケル~旧エルユニあたりまでひしめいてますね。
自分はとりあえずリエルの乳を2回つついてから
寸止めして普通に退出してます。
半泣き→素で「行ってらっしゃいませ~!」のギャップに笑ってますw

345:名無しさん@ピンキー
07/02/10 00:37:25 xPTUIaoO
>>322
GJ!文章うまいですねぇ。羨ましいです。
>>277
カイル×シャロンに目覚めました。責任とって下さいw
カイル使ってる携帯版ですがシャロンも登録してきますね。

346:名無しさん@ピンキー
07/02/10 02:01:27 gCILFFnn
>>506
リエルたんは初めてでしょうから優しいので丁度いいのではないでしょうか。
カップリングも楽しみです。
甘口ラブラブモード、マターリとお待ちしております。

そして「眼鏡っ娘調教」という言葉だけで

 ∧_∧
( ;´∀`) ちんこ勃ってきた。
人 Y /
( ヽ し
(_)_)

勃ちっぱなしでお待ちいたしております。全裸で。

347:577
07/02/10 07:43:04 9qBo9Dsn
すいません、投下します。

・タイガ×ユリ
・妄想(?)の中ですがユリが強姦まがいな事をされている。
・暗い話ではないです。

全部で15です。

348:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 1/15)
07/02/10 07:45:28 9qBo9Dsn

その日、ユリはタイガにこう言いはなった。


「タイガ、『賢者プレイ』してみない?」
「…………」
「ちょ、ちょっと手をあてないでよ! 熱はないって!」
ベッドの中で裸のまま(すでに一回戦は終了)、どうでもいいやりとりをだらだら始める二人。
特に珍しくもない、いつものひとコマだ。

「せめてどういうのかくらいは聞いてよ!」
「……言うてみい」
「あのね、タイガが賢者って前提でセックスをするの」
「…………」
「なんで体温計を出すのよ! だから熱はないっての!」
上下に振って水銀を下げるタイガに、憤慨したようにユリが健康を主張する。
そこで一旦、素振りを止めたタイガだったが、それでも体温計自体は枕元に置いた。
隙あらば使うつもりらしい。

「ひっどーい! 人を勝手に病気あつかいしないでよ!」
「なら突然わけわからん事うっれしそうに言うなボケぇ。ええからとにかく最初から話せ、
それだけじゃ何もわからん」
まだ怒りの治まらないユリを軽くかわして、話の先を促す。
つき合いだしてから結構な月日を経た今、ユリの扱いに関してはかなりうまくなっていた。
そんな相手の態度に、ユリは少しの間ぶつぶつと何かを呟いていたが、やがて気を取り直して話し始めた。
こういった切り替えの速さは、ユリの長所のひとつだ。

「あのさ、いつも同じことばっかしてるとマンネリするっていうでしょ?」
「……正直、お前に飽きる俺が想像できん」
「え! なになに! そんなにわたしが好き?」
「いや、見てておもろい」
「ひどっ!? ペットみたいに言わないでよぉ!」
「ええから、それで?」
「あ、うん。つまりさ、イメクラプレイで変化をつけようってことなんだけど、普通のプレイじゃ
なんか物足りないっていうか……」
「そこで俺が賢者っつー話が出てくんのかい」
「そそ、タイガが賢者になって、ある日ある時わたしを呼び出したって設定にするの!
それでね……」

349:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 2/15)
07/02/10 07:47:10 9qBo9Dsn

※ ※ ※


「きゃあぁっ!?」
ベッドに全身を叩きつけられ、スプリングが大きくきしむ。
起き上がろうとしたその前に、二本の太い腕がユリの肩を押さえつけた。

「いやっ! はなして……!」
「ええやん、こゆこと別に知らんわけやないやろ?」
拘束を逃れようと、暴れるユリをどこか勝ち誇ったような顔でタイガは見る。
ユリの姿をとらえるその瞳は、欲の炎で妖しく燃えていた。

「何をするの! はなしてよ!」
「……お前、可愛くなったなぁ」
「……!?」
「ええ思いさせたるで……」

悲鳴をあげようとしたその刹那、唇で唇を塞がれた。




「ひゃうぅっ!? ああっ! だめぇ…っ!!」
「しまりのないやっちゃのう。汁だくのぐちゃぐちゃやん」
ユリの両手を後ろで縛ったあと、そのまま背後から抱きかかえるようにしてショーツの中に手を忍ばせる。
必死で閉じようとする股を強引に押し開いて、秘唇を指でかき回した。
熱い蜜が骨ばった指に絡みつき、淫猥な水音を響かせる。
苦痛にも似た嬌声をあげながらユリは左右に身をよじらせるが、それもただ、自分を犯す男を無駄に
煽らせるだけだった。

「どれ、こっちも……」
右手で割れ目を嬲りながら、タイガはユリの上の服を限界までたくしあげて、
今度はむきだしになった白い胸を責める。ぐにゅぐにゅと絞るようにして柔らかいふくらみを
楽しんだあと、唐突に赤い乳首を摘まみあげた。

「きゃあ!? ああん…!!」
「ビンビンに固くなりおって……気持ちええか? ん?」
摘まんだ乳首を左右にコリコリと捻ねられて、背筋をゾクゾクした悪寒が走る。
逃れようと必死に体を振るも拘束はとけず、されるがままに愛撫を受け入れるだけだ。

「いやぁっ…!! クリクリしちゃだめぇっ……!!」
「ええ声でなくなあ。おら、もっとなけや」
そういうなり、まだ触れていないほうの乳首に強く吸い付いて、さらに膣口を弄っていない親指で
クリトリスを潰した。「あ―!」と鋭い嬌声をあげながら、ユリはビクビクと体をのけぞらせる。

「あああ……止めて……おねがい許してぇっ……!!!」
「アホいうな、俺がどんだけ我慢したと思てるねん。今夜はたっぷり可愛がったるからな……」

ごくりと生唾をのみこみながら、より一層、激しく責め立てるタイガ。
獣の腕の中で、ユリはただ淫らに暴れることしかできなかった……


※ ※ ※


350:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 3/15)
07/02/10 07:48:52 9qBo9Dsn

「……ってこんな感じで、わたしをきつく追いつめるのー! きゃーっ! タイガのエッチエッチ!!」
「ほなお休み。また明日な」
「いやーっ!? 待ってー!!」
嬉々として語るユリの言葉を最後まで聞かずに、タイガはさっさと背を向けた。
今の話を聞かなかったことにするつもりらしい。だが、もちろんここで引き下がるユリではない。

「なによぉ! 話せっていったのタイガじゃん!」
「その話のどこに俺が賢者になる必要があるんじゃアホンダラぁっ! ちゅーか、賢者になって
最初にやることがセックスって聞いてるだけで悲しくなったわ! 俺らの最終目標を変なことに使うな!!」
「だってタイガが普通に強姦してもなんか違和感がないっていうか、だったら少し特別な変化が
欲しいっていうか……」
「ふざけんなあっ!! 人を勝手にレイプ犯にしといてその言い草はなんやごらぁっ!!
もうええ! 俺は寝るから起こすな!!」
「待ってってば! 寝たらジャージだけを残してタイガの服全部捨てるよ!!」
「地味にやな嫌がらせすんな!! ええかげんにせえ!!」

その後、ごたごたと言い合いごたごたと揉み合い、そしてそのままなんとなく2回戦が始まった。



― 2回戦終了から30分後 ―



「は~いユリちゃん、カップ麺(1・5倍)ができましたよ~」
「わーい、豚キムチー!」
戦闘(?)後、空腹を感じたユリの提案で、二人は腹ごなしをすることに決めた。
腹がへったと訴えるユリに対して特に何も言わずにカップ麺を作ったのは、これまたいつもの事だからだ。
もしかしたらいいように使われているだけなのかもしれないが、嫌な気分にはなりたくないので
タイガはひとまずその考えを振り払う。ユリに麺を渡した後、自分もバター醤油と書かれたフタを剥がし、
割り箸を割る。少しいびつな形で割れた。

「んー! キムチ最高ー!」
幸せそうに麺をすするユリを呆れたように見やりながら、タイガはスープを口に含む。
そしてユリと同じように、音をたてて麺をすすっていたが、ふと途中で箸を止めた。

「……おいユリ」
「ん? なに?」
麺から顔を離さず、言葉だけを返す。ユリにとって今はこれが一番大事らしい。
それでも特に失礼だとは思わず、タイガは先を続けた。

「さっきの……その、賢者プレイっちゅーやつ、どうしてもしたいか?」
「え? ひょっとして乗り気になった?」
パッと顔を明るくしながら、ようやくユリがふり向く。
自分の希望が叶うのなら、食事は中断してもいいらしい。かなりげんきんだ。

351:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 4/15)
07/02/10 07:50:03 9qBo9Dsn

「乗り気っちゅーか……まあ……」
一度は怒鳴ってつっぱねたものの、それでもいつもと違う行為には興味があるらしい。
断った手前の気まずさからか、話す言葉が少しにごる。

「けど、お前の話した通りにはせんで」
「ええーっ!? なんでー!」
「ったりまえやボケぇっ! 呼び出して強姦なら賢者でなくともできるわ!
俺が賢者でなきゃならん理由まで考えろ!!」
「ぶぅ……じゃあどうすればいいの?」
「ええか? 俺は賢者になったんやから、当然、今までとはちゃうわけやろ?
多分、ごっつ忙しくなっとるやろし、クラスも違えばお前と会う機会だって減る。
俺とお前との距離も長くなる。そこでな……」


※ ※ ※


「ん……むぅ……」
ぴちゃぴちゃと唾液のかき混ざるような音。
男根の形をしたその道具を、ユリは一心不乱にしゃぶっていた。
両手を添えるようにそっと持ち、ちろちろと先端をなめる。
その後、亀頭にあたる部分をを飲み込むようにしてくわえ、まぶすように唾液を擦りつけた。

「…ふぅ……んむぅ……」
脳裏に浮かぶのは愛しいあの男。つい最近、彼は賢者になったばかりだ。
だがそれゆえに、彼に会える時間は格段に減少した。

「……タイガ……置いてかないで……」
昇級による離れた距離が、会えない切なさが、ユリをこのような行動へと駆り立てる。
本当はこんな歪んだ行為などしたくはないのに……
だけど、口にくわえたものをはなす気にはなれない。

「……うぅ……んぅっ……!」
あたかも本物のタイガのものであるかのように、ユリは口をすぼめて吸い上げる。
根元から先端までを、一本の線を引くようにつーっと舐め上げ、くびれたところをを軽く噛み、
カリの部分を執拗に責める。片方の手で上下に扱いてもみる。
……だけど、男の形だけしかしていない道具では、その材質以上の硬さになることなど決してないのだ。

「……は…ぁ……タイガ……」
本物が欲しい。こんな無機質な偽物では、満足できない。
あのビクビクと脈うつ生々しいものでこの口を塞いで欲しい。白濁した白い液体でこの口を汚して欲しい。
この淫らな心を思う存分、蹂躙して欲しい。

「……タイガ……タイガ……タイガタイガタイガタイガ……!」

熱に浮かされたように何度も名前を口にしながら、ユリは滑稽にも見える自慰行為を飽きるまで続けた……


※ ※ ※


352:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 5/15)
07/02/10 07:51:31 9qBo9Dsn

「……と、まあこんな風にお前の俺への寂しさをも前提にしてだな……」
「ぷはー! ごちそうさまー!」
「聞けやアホぉっ!!」
「いたあっ!?」
最後の一滴までスープをすすったユリの後頭部に衝撃が襲い掛かる。
叩く時間がもう少し早ければ、スープを吹き出していたかもしれない。

「なにすんのよバカ!」
「こっちの台詞だボケぇっ!! どうすりゃええのか聞いときながら、
なに忘れてラーメンすすっとんねん! チャボかお前は!!」
涙目で抗議をするユリに、タイガも負けじとやり返す。
その拳は怒りでわなないていた。

「忘れてないもん! けどタイガなんか変な話しかしないし、だったらラーメンのほうが大事だし……」
「ふざけんなあぁっ!? 200円も出せばおつりがくるようなもんに負けたんか俺は!!
ちゅーか変な話ってなんや変な話って! 俺が先に賢者になったさいに起こりえる事態を
わかりやすく例えただけやろが!」
「変なこと言わないでよ! わたしそんな変態みたいな真似しないもん! 第一くわえるのなんて、
タイガのグロいのだけで精一杯なんだから!」
「おんどりゃああぁぁっっ!!? 人の大事なモンをグロいとは何事やあ!! 許さん!!
もうお前を許さん!! 口を開けろオラァっ! 口直しに俺のナニワをお前にしゃぶらせたるわっ!!」
「ぎゃ―っっ!!? 変態―っっ!!?」

その後、くわえるくわえない、噛む噛まないの話になり、そしてなぜか3回戦が始まった。



― 3回戦終了から15分後 ―


「あ、ねえねえタイガ」
「今度はなんや?」
使用済みのコンドームをゴミ箱に捨てていると、ベッドに腰掛けているユリが話しかけた。
放り込んでから、念のためにコンドームの箱の中身を確認すると、残りはあと数枚。
これで足りるかどうか少し悩みながらもユリの隣に座る。
余談だがこの二人、『彼らが使ったコンドームがもし魔法石に変わるのなら、一つや二つ軽く昇段している』
と影で噂されていた。

「さっきの話だけどさ……」
「……まだ続けんのかい」
しようもないやり取りを思い出して、タイガがげんなりと肩を落とす。
しかし、ユリは構わずさっさと先を続けた。


353:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 6/15)
07/02/10 07:52:58 9qBo9Dsn

「二人の前提、合わせてみない?」
「……あ?」
「ちょ、ちょっと、だから熱はないってば!」
迷わず体温計を手に取ろうとした、タイガをユリが慌てて止める。
結局、今回も使われなかった体温計。使用頻度がコンドームとはまるで逆だ。

「あのさ、わたしたち、プレイにおいてお互いに求めてるものが違うじゃん?」
「……そもそも、『賢者プレイ』っつー時点でアレやけどな……」
「だからさ、いっそのこと二つまとめて一つの設定にしちゃうの。『寂しさに一人自慰をしていた
わたしにタイガが呼び出して擬似レイプ』みたいな」
「ああ、なるほど……ってプレイ内容濃っ!? んなに腰使って猿か俺らは!」

一瞬、頷きかけたものの、あまりにあまりな内容に気がついて思わず身震いをする。
だけど特に反対するつもりはないらしい。

「で、さっそく具体的な行動についてなんだけど……」
「取りあえず、始めは肝心やで。コレ手ぇ抜いたらみんな台無しになるからな」
なんだかんだで乗り気になりながら、タイガも話に参加する。
二人の話は、一番最初の場面設定から始まり、行動および状況、さらには細かいタイミングまでも綿密
に計算した。

そして話し合ってから30分、ついにプレイ内容が完成する。

354:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 7/15)
07/02/10 07:54:14 9qBo9Dsn

※ ※ ※


スイッチをONへと切り替えると、すぐに男根の形をしたソレは細かく震え始めた。
ヴィ…ンと音をたてるその物体を膣口へと導く。

「うあ…っ! あああっ……!!」
充分に濡れていた秘唇は、偽の男をなんなく飲み込むことができた。
苦しみのような喜びの声をあげながら、ユリは夢中でソレを動かす。

「あああん!! ああっ! そんなに激しくしないでぇ……!!」
ぐちゅぐちゅとあふれる蜜をかきだすように、前後に激しく出しいれる。
今、彼女は想像の男に犯されていた。

「あ……タイガ……タイガぁっ……!」
口に出すその名は出会ったときから、ずっと心を捕らえてはなさいアカデミー生。
同じクラスだった時には、級友という接点があった。
何気ないことをおもしろおかしく話し合う、ただそれだけで幸せだった。
だが彼が上の組へといき、また所属する階級が上へとのぼったとき、級友は先輩へと変わってしまった。

道で会えば、前と同じように声をかけてはくれる。態度だって変わらない。
だけど圧倒的に……時間が少ないのだ。わずかな間話したら、もう彼は行ってしまう。
所属する組と階級が違うために、時間も場所もお互いにほとんど重ならなかった。
同じクラスの時でさえ、どんなに長く話していても物足りなく感じていたのに、この状態になってからは
毎日が苦しい。

その想いがユリをこのような形での性欲処理へと向かわせた。
会えない分、想像のこの男に、思う存分に犯されるのだ。たとえ自分の手による行為であっても、
ユリにとっては寂しさを埋める唯一の手段だ。

「ひゃああん!! そんなに突いたらわたし……だめぇっ……!!!」
奥の奥まで届かせるように、深く深くバイブを差し込む。
偽物とは知らない内壁が、収縮してソレをきつく締めつけた。それでも手は止まらない。

「はあんっ!! ああっ! お願いイかせて!! イかせてぇっ……!!
なんでも言うこときくからぁ……!!!」
どうやら想像の彼のお許しがでないらしく、苦しそうにユリは何度も首を振りながら悶える。
だがその苦痛の表情ですらどこか幸せそうだ。バイブを持っていないほうの手を服の上から乳房に
そえて、揉みしだく。

そしてやがて迎える絶頂。

「だめっ!! イく!! イっちゃう!! ――あああああああぁぁぁっっっ!!!!??」
ドクンと奥が弾ける。
ユリはぶるりと体を大きく震わせ、膣から大量の熱を吐き出すと、そのままベットに沈み込んだ。
やがて荒い息の中で訪れる静寂、そしてやり切れないむなしさ。

「……タイガ……」
目を閉じ、暗闇の中で彼の幻影を追う。涙がほんのひとしずく、頬へと流れた。

355:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 8/15)
07/02/10 07:55:56 9qBo9Dsn



「おう、ユリ」
「タイガ……!?」
久しぶりに声をかけられて、ユリの心が高く跳ねる。
嬉しさと高揚で声がうまくでてこない。

「なん? 人を化け物でも見るように……」
「え? あ、あはは、なんか久しぶりだったからさ……。それより……おめでとう、賢者になったんだよね」
「ん、おおきに。まあ俺にかかりゃ、ちょっろいもんやったけどなあ!」
豪快に笑うタイガから目が離せない。
ああ、自分はこんなにもタイガを求めていたのか……
あらためて、自分にとっての彼の存在の意味を思い知らされる。

「ところでユリ、お前、今ヒマあるか?」
「え…?」
突然、話題を変えられて、ユリは一瞬言葉をつまらせた。
慌てて思考回路を元に戻し、現在の展開を追う。

「よけりゃ俺の部屋に来ぃへん? なんや話足らへんねん」
……今、彼は何を言ってくれたのだろう?
それは願ってもないことだった。あれだけ焦がれていたタイガと、二人きりで話すことができるのだ。
場合によっては今まで以上に親密になれるかもしれない……!

「う、うん! いく!」
ちぎれるほどの勢いで首を上下に振り続けた。





「へえ……ここがタイガの……――!?」
部屋に足を踏み入れた瞬間、ガチャりと鍵がかかる。
ほとんど反射的にふり向いたが、その時にはもうユリの体は二本の腕の中におさまっていた。
嬉しさよりも先に混乱が生じる。

「な、なに……んぅっ!?」
ろくに質問もさせてもらえないまま、いきなり唇を唇で塞がれた。
頭を引き寄せるようにして深く合わせ、無理やり舌を捻じ込ませる。
口内に侵入する、ぬめりを帯びた男の舌。その奇妙な感触に、ユリはぶるりと体を震わせた。


356:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 9/15)
07/02/10 08:00:25 9qBo9Dsn

「…ふ……ぅん…むぅ……!!」
逃れようと喉の奥まで引っ込めた舌を巧みに誘い出され、からめとられる。
舌先を舌先でつつかれ、上あごをなぞられ、唇で挟むようにして舌をちゅっと吸い上げられ……
息苦しさに、肺が必要量の酸素を求め悲鳴をあげる。

「…ぷは…ぁ……きゃああっっ!?」
たっぷり時間をかけた後、ようやく解放してくれたが、今度は間髪いれずにベッドへと投げ出された。
異常な変化の速さに、息を整える暇すらすない。

「あ…タ、タイガ……?」
仰向けになったユリの腰の辺りをまたいで乗り、両肩を押さえつける。
その力強さに、格闘科のユリといえどもある種の戦慄を覚えた。

「昨夜はずいぶんとまあ、お楽しみやったようで……」
「―っ!?」
聞かれていた…! 人にはとても言えない行為を、一番に聞かれて欲しくない人に知られてしまった。
恥ずかしくて、すぐにでもこの場から消えたい。
だけど、それがどうしてこの行動に繋がるだろう……?
その答えはすぐに明らかになった。

「―誰や?」
「え…?」
「誰や! 昨日お前とヤりまくった野郎は誰や!! さっさと言えやあっっ!!!」
「……!」
「うかつやったわ! まさかお前に手ぇ出す男がいるなんてなあっっ!!!」
この言葉で、何もかもが解ける。
勘違いをしているのだ。彼はユリが他の男と行為に及んだと思い込んでいる。
そしてこの行動は嫉妬にかられてのものだったらしい。

「わ、わたし……!」
どうしようと、心が直面した問題の答えを必死に求める。
こんな風に妬いてくれてとても嬉しい、誤解を解いて自分の気持ちを伝えたい。
だけどあの事を言うのは……

「……言えへんか? ま、しゃーないわな、言うたらそいつどうなるかわからへんやろし……」
薄く笑うその瞳に垣間見える鋭さ。
今の自分の力と立場をよくわかっているのだろう。
何も言えないでいるユリの態度に、タイガは謝った推測を事実として捕らえる。

「―その代わり、たっぷりと楽しませてもらうわ……!」

両手でユリの服を乱暴につかむと、そのまま縦に引き裂いた。
繊維のちぎれる高い音が部屋に響く。


357:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 10/15)
07/02/10 08:02:16 9qBo9Dsn

「いやああぁぁっっ!!? 止めて!! いやっ!! いやあっっ……!!!」
無我夢中で抵抗……をしたつもりだった。
だが腕も足も、倒されたときの定位置からまったく動かない。
知らないうちに魔法をかけられいたと気づいたときには、わずかな布を残してすべてをさらけだしていた。

「ええ体しとるやん……」
「い、いや! なにをするの!」
「ここまでされて気がつかんほどアホやないやろ?」
言いながら、胸元まで上げてあったファスナーを見せ付けるようにゆっくりと下ろすと、
ユリの手を片方取り、股間に息づいていたものを直接握らせた。

「あ…!」
生々しい感触に、ユリが一瞬怯えたように息をのむ。
生暖かいソレはすでに先端がぬるぬると湿っており、今にも爆発しそうに脈づいている。
ユリの手の中で、ソレは太さと硬度を増した。

「わかるか? お前のせいでこうなったんやで? 責任とってもらわんとなあ……」
卑下た笑いを浮かべながら、擦り付けるようにしてユリの手を動かす。
先走る液体が小さな手のひらを汚した。

(そんな……! 玩具でだってあんなに感じたのに、こんなのが挿れられたらわたしどうなるの……)
手の中のものは昨夜使ったバイブよりもずっと大きく、質量も違う。
あれほど求めていた本物なのに、今は恐怖の対象だ。
そう遠くはない未来の自分の犯される姿を想像して、思わず体がすくみあがる。

「昨日の男なんぞ比べ物にならんくらいええ思いさせたるからな!」

ろくに覚悟もできないまま、ユリの体に獣が襲い掛かった。






体中につけられた朱と、顔や腹に飛び散るねばねばした白い液体、襲われてから今の今まで、
ユリの秘唇は乾くことがなく、両の内股をてらてらと光らせている。
何度もイされたせいで、指一本動かす気力もなかった。

「…ぅ…あ……!」
「くう~、たまらんわぁ、感度良好やん」
額の汗をぬぐいながら、タイガはぐったりとベッドに沈んでいるユリをおもしろそうに眺める。
あれだけユリを蹂躙したというのに、欲の炎が静まる気配は一向に見えない。

358:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 11/15)
07/02/10 08:03:39 9qBo9Dsn

「さてと、体は充分に堪能したし……」
両の手で、ユリの足首をそれぞれに持ち、扇のように左右に開かせる。

「そろそろ本番にいくとするかのう」
「―――!!?」
そのまま高く持ち上げると、両膝がユリの顔の横にくるくらい深く折り曲げた。

「あ…あ……!? いやあ…こんな格好……っ!?」
紙のように真ん中から折られたせいで、自分の性器が丸見えになる。
ひくつく、淫らに濡れた赤い割れ目。途端に自分が世界で一番卑猥な人間のように思えて、
ユリは顔を赤らませながら、否定するようにゆるく首を振る。
だがもちろん、拒んだところで行動を止めるようなタイガではない。
すぐに秘唇に昂ぶりを当てると、中へと押し込んだ。

「ハハっ! ええ眺めやあ!! おい見えるか? ユリちゃんの大事なとこに別の野郎のチンポが
入ってきとるんやでぇ!!」
「くぅぅ…っ!! ああっ……!! あああああっっ……――!!!?」
ずぷずぷと粘着質特有の音をたてて、割れ目が剛直を飲み込む。
音が、視覚が、感触が、ほぼ全ての五感を通してユリが犯される。

「はあああんっっ!!! ああ、あ、あ!! いやあああっっ!!!」
「よう締まるのう…! なん? いやや言うときながらほんまは気持ちええんとちゃう?」
ぐちゅっ! ジュプッ! グジュジュプッ!!
ユリを追い詰める激しい律動。狭い膣内を何度も往復する膨張した雄が、ユリの雌の部分を刺激する。
高い声でなきながら、ユリはシーツを握り締めた。何かにつかまっていないと、自分を保っていられない。
だがそんなささやかな抵抗も、ここまでだった。

(あああ……気持ちいい……気持ちいいよお……!!)
苦しみや痛みだけではない何かが、ユリの中で芽生える。
この感覚は昨夜感じたあの……いや、あの時とは比べ物にならない。
圧倒的な官能が心と体を蝕み、淫らな雌の本能が解放される。

「……あああ……タイガぁ……!! いい! いいよおっっ…!!! もっと激しくしてぇ……!!!」
「ククッ……ええ顔しおって……!! ええで、望み通りに犯したるわ!!」
収縮する壁に、タイガもまた気持ちよさそうに顔を歪ませながら、ズンと根元まで幹を差し込む。
恥骨と恥骨を完全に合わせ、最奥をグリグリと擦ると、ユリの口から歓喜のような悲鳴があがった。

359:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 12/15)
07/02/10 08:04:44 9qBo9Dsn

「あああんっっ!! 壊れる……壊れちゃうぅ……!!!」
「おら、言え! 俺に犯されて気持ちがいいて言うてみろや!!」
「ふあああんっっ!!! 気持ちいい!! タイガに犯されるの気持ちいいよおぉっっ……!!」
「ええ子やなあユリちゃんは……そんなええ子のユリちゃんにはご褒美あげんとな、
どこに出して欲しい?」
「な、中にっ…! 中に全部出して!! タイガの精子ちょうだぁいっっ……!!!!」
「ええでええで、この溜まった濃いモンを一滴残らずお前にくれてやるわ!!!」

押さえる足首を握り締め、タイガが一際強く腰を打った。
ユリの奥に熱い精子が勢いよく当たる。

「――あああああああああぁぁぁぁっっっっ!!!!!?」

びゅくびゅくと飛び出す精子とユリ自身の熱とが混ざり合う。
長い射精が終わり引き抜くと、膣から飲みきれなかった白い液がごぽっと零れた。





「―なあ、ほんまに誰とヤった?」
行為が終わって少し経った頃、ベッドの中でユリを抱きしめながらタイガが尋ねた。
罪悪感を伴うような少し寂しい声に、ユリはさっきとは別の意味でどきりとする。

「……え?」
「俺な……賢者になったら、真っ先にお前に告ろう思てたねん。ずっとユリが好きやったって……」
静かな告白。胸の鼓動が速くなる。
あんなことをされたのに、彼への想いはまださめてはいなかった。

「それで昨日お前の部屋行ってみたら……なんや、もうお前、とっくに誰かのもんになってるやん、
へっこんだわ~……」
「―!」
「なあ、お前の好きな奴、教えてくれ。そしたら俺は諦める……もう二度とこんなことはせんし、お前にも
近づかん……頼む、教えてくれや……」
「…………バカぁっ!!」
たまらず声を張り上げて、ユリは目の前の男の胸をドンと叩いた。
いきなりの変化に、タイガが狼狽する。

「勝手に決め付けて、勝手に諦めないでよ! わたしだってタイガのこと好きなんだから……!」
「……!? で、でもお前……!」
「ひとりでしてたの……タイガのことを考えながらひとりで……わたし、タイガに会えなくて寂しかった…
会いたかったよ……」
涙が一粒こぼれてしまうと、後はもう止めることはできなかった。
今しがた叩いたばかりの男の胸にすがりつくと、顔を埋めて泣きじゃくる。

「…もう……ひとりにしないでぇ……タイガのそばに置かせて……離れたくないよぉ……!」
「―アホやな、俺……お前の想像した俺に嫉妬してたんかい……賢者にまでなったのに、
どうしようもないアホや……」

閉じ込めるように、ユリを強く抱きしめた。


※ ※ ※


360:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 13/15)
07/02/10 08:05:51 9qBo9Dsn

「………………」
「………………」
「………………ねえタイガ」
「………………なんや?」
「なんか……設定っていうよりか、シナリオみたいだね……」
「台詞まで決めて、誰に見せるっちゅーねん……アホやな、俺ら……」

結局、二人の力を合わせてできたものは、無駄にすごい妄想だった。
使える使えない以前に、そもそも作られた最初の目的がうまく思い出せない。
そのやるせなさに、タイガのテンションは一気に下がった。

「あ―! 止めや止め! もう止めんぞ! 無駄に時間潰しただけやん、ほんっまにもう!」
「あ、じゃあ今度がタイガが大賢者って設定で……」
「ええかげんせえっ!! 最初に戻るやろが!!」
疲れたように肩を落としながらも、ユリにつっこむことは忘れない。
とりあえず、彼女のほうはタイガほど疲れてはいないようだ。

「俺ら、こんなんで賢者になれるんかいな……」
ふと、タイガがぽつりともらす。
思っていたよりダメージが相当深かったのか、いつもの自信はどこかに去り、彼らしかぬ台詞が
口から出た。見かけによらず、意外とナイーブのなのだ。

「『なれる』んじゃなくて『なるの』! わたしとタイガ、二人一緒に!」
そんな情けない顔をしていると、ユリからの叱咤がきた。
したたかな彼女は、かえってやる気を出したようだ。

「……お前のそゆとこ、尊敬するわ」
「……なんかバカにしてない?」
素直に褒めることなど滅多にしないタイガを知っているユリは、言葉に隠れた裏の意味を的確に読み取る。
恐らく、楽天家だと言いたかったのだろう。本音を言い当てられて、タイガが少し苦笑する。
と、突然、タイガはユリの肩を抱いて引き寄せた。ぽすっとタイガの肩にユリの頭が乗る。

「うわ! な、なに……?」
「せやな、二人一緒に賢者にならんとな。でないと、かわいいユリちゃんが、
妄想の俺で慰めにゃならんはめになるし」
「ちょっと! それはさっきの話の中でのことでしょう! 実際にはしないっての!」
「いや、俺と離れたらするな絶対。なんなら俺の写真やろか? とっておきの秘蔵のやつ」
「バカー! わたしに何させようとしてるの……」
だが言葉を最後まで言い終えることなく、ユリは腕の中に閉じ込められた。
きつく何かを守る、鍵をかけるような抱擁。


361:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 14/15)
07/02/10 08:07:09 9qBo9Dsn

「―安心せい、んなみじめな真似、お前にはさせん」

遠まわしに『離さない』と伝えると、腕の中の存在は小さく身じろいだ。

「……約束やぶったら、承知しないからね」
「心配すんな、俺かて命は惜しいからな」
「なによそれ!」
もちろんユリは本気で怒ったりなどしていない。ただ恥ずかしいだけだ。
そのまま数秒間、二人は互いを見つめ合うと、やがてどちらともなく唇を寄せる。
どさりと、ベッドが鈍いスプリングを響かせた。


4回戦、開始。





ドアの前に、ひとりの生徒が立っていた。
青い髪を後ろで束ね、物腰の柔らかい眼鏡をかけた少年……カイルだった。
うっかり作りすぎてしまった料理のおそわけにと、やって来たのだが……

「……どうしよう」

今、彼は途方にくれている。


※ ドアの中から聞こえてきた声。


『あああ…! だめえ…!! そんなところ舐めないでぇ……!!』
『けどごっつ濡れてるやん、体は正直やな』


『ん…! すごい……また大きくなってる……』
『うまくなったなあ、ユリ……もっと頼むわ……』


『きゃあああっ!! あん! ああん! やめてぇっ……!!!』
『ほれ、こうゆうのはどうや?』
『あああん!!! だめぇっ!! おかしくなっちゃううぅぅっっ!!!』


『おらぁっ!! 抜かずに3発いくぞごらあぁっっ!!!』
『ひゃあああんっっ!! そんなの……タイガだって持たな……ああああっっ!!?』
『ハッ! 俺を甘くみんな!! 俺は抜かずの三冠王やあぁっっ!!!』
『やああああんっっ!! タイガのディープインパクトぉぉぉっっっ!!!!!!』


362:その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 15/15)
07/02/10 08:08:17 9qBo9Dsn

「……………………盛り上がってるなあ……」
もはやこれしか感想がない。
鍋の中身はとっくに冷めていたが、なんだかどうでもよくなった。
引きつる顔にはいつものあの笑顔はない。

「まだ始めていないと思ったんだけどな……」
腕時計の文字盤は、やっと午後9時をまわったところだった。
いつから二人は始めていたのか定かではないが、それでもかなり非常識な時間ヤり続けているのは
間違いないだろう。

「僕、帰ったほうがいいのかな……?」
もちろん、それが最良の選択なのだろうが、今さら冷めた鍋をひとりで食す気にはとてもなれない。
今日に限ってこの二人以外の皆は食事を済ませてしまっていて、料理を渡すことができなかった。
ここは去りたい、だけど鍋の中身は減らしたい、板ばさみな状態にカイルはひとり頭を悩ませる。
他に誰かいなかったかと、脳内のリスト懸命にをめくってみる。


『ああああっっ!! いいっ!! 気持ちいいのぉっっ!!!!』
『この淫猥がぁ!! 潰れるまで犯したるでぇ!!!』


部屋の中では、外に誰がいることなどまるで考えもせず、二人は夢中で共同作業に没頭している。

余談だが、これでも彼らの戦いは『まだ』始まったばかりだった……


363:577
07/02/10 08:09:36 9qBo9Dsn
以上です。
またよろしくお願いします。

364:名無しさん@ピンキー
07/02/10 11:24:04 C889R8gN
土曜の朝っぱらから久々の投下だぜと勇んでやってきてみれば
先を越されている上にアクセス規制というこの厳しい現実!

--

というわけで >577 さんお疲れさま。
考えてみるとエロシーンの殆どが妄想の中という構成が面白いですね。
タイガとユリも完全に「つかんでいる」感じがあって、安心して読めます。
素晴らしいです。

--

>336
SS 保管所も頑張ってくれているし良質の作品が多いんですが、確かに感想
掲示板が機能してないのは辛いところですね。
結局個人のサイトに置いてるという人も自分含め結構居ると思われ、目に
留まりづらくなっているのはちょっと惜しいところです。

--

このところ盛り上がっていて嬉しい限り。

規制が明けた頃投下します。

365:506
07/02/10 12:19:06 1hiaiKT0
>>577
また凄いの来ましたねw
てか、携帯から読んでて、2レス目の時点で、
3レス目のタイガと全く同じツッコミをしてしまいましたよw
エロの殆どが想像シーンの中という構成も新鮮で、流石です。
自分の中でもタイユリのイメージはこんなんですねw

>>346
えーと、甘口SSはともかく、もう一方は2ヶ月以上はかかろうかと思いますゆえ、
早急に服を着ておいてくださいw 凍死しますよw

366:名無しさん@ピンキー
07/02/10 21:47:01 z76MgdjV
>>577
そうか、この手があったか!

以前も思いましたが、タイユリをしっかり自分のものにしてらっしゃる。
感服しまくりです。

>>507
甘口SSも全裸でお待ちしますゆえ同じことです。ご心配ありがとうございます。
でも勃ったものはおさまりそうにございません。。。

(かってに「快楽重視モード(黒め、クララを調教)」と決めてかかってますが
 このスレのクララ使いさんたちは大丈夫なのかしら?)

367:名無しさん@ピンキー
07/02/10 22:58:16 iwt5+djT
クララを調教
望むところだ

368:名無しさん@ピンキー
07/02/11 02:52:35 LTpxCuiQ
く、クララだと!?

・・・クララに関しては過去のトラウマがあるので読まないでおこうOTL


それにしても、レオルキの話には少し心に刺さるものがありましたな。
ずっと前に書いたQMASSを友達からボロクソに言われた。
その友達を殴りたくなる衝動にも駆られた。それで気付いたこともいっぱいあった。


・・・とにかくいずれはSS書ききりたいです(常に未完成品ばかり

369:名無しさん@ピンキー
07/02/11 03:02:20 4prAa6j2
QMA関連のスレッドを見ていると毎回思うのだが、
クララって、あんまり好かれて無いのな(- -;

370:名無しさん@ピンキー
07/02/11 03:15:56 K+Jntemo
それでもクララなら…クララならきっとなんとかしてくれるですぅ
ワッフルワッフル

371:名無しさん@ピンキー
07/02/11 12:09:26 dEzAOFR6
>>レオルキ
創作に取り組んでいる人間には、多かれ少なかれ刺さる話でしょうね。
内容の評価以前に、創作そのものを理解してもらえないという状況も
散々ある事でしょう・・・・・・。

>>369
これが嫌われてる原因なのかなと思ったり。お高い感じに見えます。
URLリンク(maxmio.web.fc2.com)
URLリンク(maxmio.web.fc2.com)

クララ使いの期待しているクララは、もっとこう
対戦時以外の立ち絵だったりしませんか?

372:名無しさん@ピンキー
07/02/11 23:43:38 3axtL6C9
メガネの割には声が甘すぎる……。>クララ

373:名無しさん@ピンキー
07/02/12 00:25:28 MT7my85Q
   | \
   |Д`) ヒヅケカワッテ キョウハフリカエキュウジツ・・
   |⊂ フリッキュダンスヲ オドロウカ・・
   |

     ♪  Å
   ♪   / \   フリッキュフリッキュ
      ヽ(´Д`;)ノ   ソーレ
         (  へ)    フリッキュフリッキュ
          く       ソーレ

   ♪    Å
     ♪ / \   フリフリフリ
      ヽ(;´Д`)ノ  フリフリフリ
         (へ  )    フリッキュフリッキュ
             >    ソーレ

   |
   |ミ
   |サッ
   |

374:名無しさん@ピンキー
07/02/12 15:09:53 h+MmkPon
(・∀・)ミタヨー

375:名無しさん@ピンキー
07/02/13 00:53:27 +AMtKY7t
ユリ×セリオスを書いてくれた方は神

376:名無しさん@ピンキー
07/02/13 01:57:26 tx9CM/EN
どっかにあったっけ

377:名無しさん@ピンキー
07/02/13 20:39:21 CSLB9SPU
>>249
>自分はリディアサツキの方も最初は女体化かと思って読み飛ばした)
お前みたいにマンコのないもんを問答無用でゴミ扱いしてるようなヤツのために、
お前が普段ゴミ扱いしてるゴミキャラを>>193が価値のあるもんに昇華してやったっていうのに、
読み飛ばすなんてなんてことはねえだろ。目を通す価値はあるってもんだろ?

378:名無しさん@ピンキー
07/02/13 21:06:26 zjLnDtpC
ゴ(ryと逝ってる時点で自分もゴ(ry

379:名無しさん@ピンキー
07/02/13 21:18:12 l+z6D4Gm
>>377
必死だなw
亀の上に見当違いの方向にエスパーする粘着低脳乙
義務教育の国語みっちりやり直して来い

380:名無しさん@ピンキー
07/02/13 22:57:22 GO1J3b0R
>>377
落ち着け。
キャラをゴミ扱いするのと女体化が苦手っていうのは別だろ?
女体化がダメって奴は、話が良かろうか悪かろうが、そのキャラが好きだろうが
嫌いだろうが、そもそも女体化されたその事実がダメなんだから。
(腕のいいシェフが一流の材料を使って作ったおいしいケーキでも、甘いものが苦手な奴
はそれを受け付けることができないのと同じで)

>>193の話は面白かったし、こういうのもアリかもって思ったけど、
もし女体化されたのが、例えばサンダースやタイガみたいな男くさいキャラで、さらに真剣にあんな事や
こんな事されてたら、正直すんなり読めたかどうか自信ない……(ギャグやショタはまた別の話として)

381:名無しさん@ピンキー
07/02/13 23:18:03 4PLofFJH
>>380
匂う馬鹿はスルー汁。
おまいさんの指摘も、今更述べるようなことじゃなかろうて。

382:名無しさん@ピンキー
07/02/13 23:34:36 WBadQtQm
おまいら、そうピリピリせずにコレでも食ってマターリ汁。
つ【チョコレート】





ようはバレンタインネタwktk待ち

383:名無しさん@ピンキー
07/02/13 23:34:56 SEsoviTv
おまいらマジレスしすぎ
どうせ>>377は本スレにもたまに現れるあいつだろ

384:名無しさん@ピンキー
07/02/14 00:21:49 BJIawG1u
バレンタインにちなんで、
あまーい!ssをお持ちしております。

385:名無しさん@ピンキー
07/02/14 15:04:56 w57ZjJNu
藻前ら言い争いせずに、取りあえず落ち着こう。
言い争いばかりしてこのスレが廃れたら取り返しがつかなくなるやん。

386:名無しさん@ピンキー
07/02/14 16:14:12 nycKXX4n

 (*><)
  ( つ【あまーい!ss】
 ⊂_)_)

うまいであります!
うまいであります!

 (*><) ムシャムシャ
  ( つて
 ⊂_)_)

387:名無しさん@ピンキー
07/02/15 00:24:50 LV9Xtmzw
ジャンル エロパロ ○× 正解率ー%

ホワイトデーとは、男性が女性に白いモノをあげる為に名付けられた。

   【○】   【×】

ホワイトデーに期待ですね。

388:名無しさん@ピンキー
07/02/15 19:04:19 E6TEv6XM
バレンタインって、職人さん方には色々ネタに出来そうだと思ったけど、投下は無かったね
ホワイトデーに期待かな?

389:名無しさん@ピンキー
07/02/15 20:00:25 4LeUE0UI
一朝一夕には無理ですよぅ

390:277
07/02/15 23:25:35 QXM+xodq
時期外れでもいいなら再びカイル×シャロンで書くけど……

391:名無しさん@ピンキー
07/02/15 23:54:42 37r2Hg5Y
>>277氏 是非お願いします!

392:名無しさん@ピンキー
07/02/16 00:01:39 XWNMFxGV
>>390
激しく期待して待ってます

393:名無しさん@ピンキー
07/02/16 01:58:57 POs+hfw9
>>390
wkwktktk

394:名無しさん@ピンキー
07/02/16 09:19:23 ZpPJFeav
>>390
期待してます!

395:277
07/02/16 23:35:28 yPmZoanD
バレンタインの流れからどうエロくもっていくか……
問題はそこだね……

ドラゴン組になって魔導士になって、周りは賢者、大賢者ばっかりで死にそう。
だれかたすけてー。

396:名無しさん@ピンキー
07/02/17 02:02:40 KBm/bP84
>>387の問題ネタに便乗

(え…白いモノ…? …なに?なんのこと? わかんないよぉ)
アロエがそうして悩んでいるうちに、残り時間は3秒を切った。
(でも、○×なんだし、どっちか答えたら当たるかも。選ばなきゃ)
  アロエ  < ×
他の生徒の解答表示
  レオン  < ○
  ルキア  < ○
  タイガ  < ○
   ・
   ・
「えー、わたしだけ?」

結局、アロエは5位に終わり、3回戦敗退。
「あーん、負けちゃったー」 「ああん、もう少しだったのにぃ」
「先生、あの『白いモノ』ってなんなんですか?あの問題が出来たら
きっと残れたのにぃ」
「そっか、アロエちゃんはそういうこと、まだあんまり知らないか。
じゃ、先生と一緒にお勉強しよっか」
「はい、がんばりまーす!」

397:名無しさん@ピンキー
07/02/17 10:49:40 fnkNcsd8
>>395
この前、青銅がいた


398:名無しさん@ピンキー
07/02/18 17:17:47 xQassvCj
新作期待age

399:名無しさん@ピンキー
07/02/18 20:40:00 QM1l9UEQ
しかし大賢者クラスを釣ると魔導士くらいまではマジでおいすぃ

400:名無しさん@ピンキー
07/02/19 16:24:56 CBzYO1M9
400記念あげ

401:名無しさん@ピンキー
07/02/19 20:41:50 4lpYN0MR
白銀賢者には勝てる気がしない。
今月末には白金賢者も誕生か?

402:名無しさん@ピンキー
07/02/20 14:41:53 swOf3kRH
あげ

403:名無しさん@ピンキー
07/02/21 20:56:39 kjB8Z5Nt
あげ

404:名無しさん@ピンキー
07/02/21 21:48:09 c/8k29rM
夏になったら夏服か水着が追加されないかなー

405:名無しさん@ピンキー
07/02/22 02:16:07 4pvehros
>>401
もう黄金出てるんだな

406:名無しさん@ピンキー
07/02/22 11:27:33 ySGqbDVm
>>405
黄金、とだけ書くとなんかスカトロジック。

407:名無しさん@ピンキー
07/02/22 22:10:13 IE4KCmBO
あげ

408:名無しさん@ピンキー
07/02/23 17:46:28 DE5cYxR2
期待新作age

409:名無しさん@ピンキー
07/02/23 23:10:25 ugnE43tx
ふたなりや女体化が「アリ」でも「ナシ」でもどうでもいい。
QMAはノーマルカプに負けず劣らず男同士や女同士のカプがハァハァだと思うがどうか。

410:名無しさん@ピンキー
07/02/24 02:48:16 n8gZPjQR
>>409
むしろ俺はそっちの方が(ry
あんまり蒸し返さない方がいいとオモ

411:名無しさん@ピンキー
07/02/24 07:31:38 XBbTusI/
唐突に「黒い制服に白い液体」というのを思いついてしまったのですが

412:名無しさん@ピンキー
07/02/24 11:43:55 kCH9hoGz
>>411
離陸を許可する 離陸を許可する

カプというかマラ様が女生徒を責めるのをいつか書きたいです・・・

413:名無しさん@ピンキー
07/02/24 16:45:45 YwSOu+gD
何か書こう!!と思い立ち
意外性あるカプを考えたら

ガルーダと誰か

…無理です先輩orz
てかこれって獣姦なのかなぁ…?

414:名無しさん@ピンキー
07/02/24 21:46:28 Vy9NtnG4
395
魔導以下のドラゴン組はノーリスクハイリターン
3回戦行くだけで平均30ぐらいはいくんだからぼろ儲けですよ

全ジャンル50~60%の俺でさえ運が良ければ決勝行けるんだから



ただ、メダルを取れるのは15回に1回あるかないかだがなorz

415:411
07/02/24 21:49:55 NJ1NcYPM
部屋に呼ばれた女子生徒(誰なのかはお好みで脳内保管プリーズ)に、マラリヤはお茶のようなものを差し出した。
「ありが・・・この飲み物は一体?」
「魔法グッズ屋で買って来た薬草を煎じたものよ・・・毒は無いから安心して」
「そ、そう・・・そう言えば、何か変わった匂いがするんだけど」
「ええ、これはイランイランのアロマオイル・・・緊張がほぐれるらしいの」
お茶を飲みながら、二人は雑談や次の授業の話等をする。
「それで、用事はもういいの?」
「ええ、・・・あ、ちょっと待って・・・きゃあ!」
「わー!?」
ばっしゃーん!!
マラリヤは転んだ拍子に牛乳のようなものを盛大にぶちまけた・・・実はわざとに。
「ご、ごめんなさいごめんなさい、あわわ黒い制服が真っ白に・・・すぐ洗うから脱いで脱いで」
「ちょ、ちょっと落ち着いて!・・・あっ、ど、どこ触って・・・」
「頭とかも洗わないと。すぐにお風呂も入れるから。水と火の魔法を使えばあっという間、ほら」

こうですかわかり(ry

416:名無しさん@ピンキー
07/02/25 01:18:01 4V247BLf
その女子生徒に飲ませたものが効力を発揮するくらいまでは
続けて欲しいと思うわけだが

417:577
07/02/25 16:55:43 Elcasl/r
>364、365、366様
遅ればせながら、丁寧な感想をありがとうございました!
精進します!

上のかたのレスで気がついたのですが、ガルーダ先生がらみのSSを苦手
(獣姦みたく感じる)とするかたはいますか?
現在、リディア×ガルーダを書いている途中なので、場合によっては投稿サイトのほうを
利用しようかと考えております。

418:名無しさん@ピンキー
07/02/25 23:24:17 DJ2o2p4k
意外性を狙うならガルーダ×擬人化マジックペット

……誰もついてこれないな、これは。
でも個人的にガルーダ先生の話は一度読んでみたいかも

419:名無しさん@ピンキー
07/02/26 03:20:37 799Ig1k3
ガルーダ先生は獣っていうか種族だろうしなあ・・・
取り合えず>417の小説を下半身丸出しで待つ。

420:名無しさん@ピンキー
07/02/26 21:13:07 AqAzqP83
保健室に来た男子生徒を誘惑してヤっちゃうミランダ先生を読みたい

421:名無しさん@ピンキー
07/02/26 23:33:14 LPgOd1K8
なら漏れは
保健室に来た女子生徒を誘惑してヤっちゃうミランダ先生を読みたい

422:名無しさん@ピンキー
07/02/28 18:42:34 U0JRjlFJ
あげ


423:名無しさん@ピンキー
07/03/01 06:49:07 t3o2XBC8
>>421
「だ、だめですミランダ先生…こんなこと…っ」
「大丈夫よ…あなたは私にすべて任せていればいいの…わかった?」

そう言うとミランダ先生は女子生徒の服を脱がせ胸を揉み始めた

「あっ、せ、せんせぇ…っ」
「ふふ…やわらかくて弾力もあって…さすが10代ね、先生羨ましいわぁ」
「せ、せんせ、ほっ本当にやめ、んっ」
「だ、だめ、舐めないでぇ…っ」
「あらぁ?本当にやめちゃっていいのかしら?体は正直よ…?」

女子生徒の胸を見て見ると2つの小さな突起が自己主張を始めていた
まるでもっと触ってくれといわんばかりに

「ふふ、胸が感じやすいのね…かわいい子」
「こ、これは…ちが」
「どこが違うのかしら?それにさっきから足をモジモジ(ry

(省略されました。本文の続きを読むには(ry

こうですか?わかりません><

424:名無しさん@ピンキー
07/03/01 10:08:42 FsFz0dt8
ちょ…生殺し(笑)

425:名無しさん@ピンキー
07/03/01 18:22:57 n0FZuSrL
っ「一問多答の馬鹿野郎」

こうですか?わかりません><

426:名無しさん@ピンキー
07/03/01 22:30:22 hl4c0Zgs
ミランダ×ユウが読んでみたいと思い始めた今日この頃

性的知識が全くと言っていいほど無いユウに、ミランダ先生が個人授業(勿論、性的な意味で)
そして、奪われる
ユウきゅんの童貞・・・

427:名無しさん@ピンキー
07/03/01 22:47:53 DSM4Yvut
>>426
(・∀・)イイ!

428:名無しさん@ピンキー
07/03/02 00:28:19 p8YQycg2
>>404
賢者だと夏服も水着も白ならいいなぁ

429:名無しさん@ピンキー
07/03/02 01:06:21 rAwXu7bH
それに嫉妬したサツキが2人を…。

430:名無しさん@ピンキー
07/03/02 18:33:59 TcJEg0D2
>>429
昔WOWOWで見た洋画の「エンティティー」っての思い出した。
あの悪霊とサツキは性別違うけど。と書くと映画の内容はだいたい想像つきますよね

431:名無しさん@ピンキー
07/03/02 20:36:15 d8OoaZLK
>>429
襲おうとするも、ミランダによって返りうち。
姉弟一緒に…

みたいな。

432:名無しさん@ピンキー
07/03/02 22:26:52 6YOGjqSS
目の前のお姉ちゃんの名前を呼びながらミランダ先生にイかされちゃうユウきゅんハァハァ

433:名無しさん@ピンキー
07/03/03 14:16:55 6WHxPU0y
「先生ぇ、もう駄目ぇ、ジンジンするから、許してくださぁぃ」
「あら、まだ合格点を越えてないわよ。ふふ、お仕置きが必要ね」
「ふぁ、あぁぁ!お、お姉ちゃぁん…見ないで、見ないでぇ!」



こうですか?
え…あ、アメリア先生?いえ、これは、その、ドラゴンから落ちたから…
というか、いや、深いわけが………
ギャピーーーーー!!

434:名無しさん@ピンキー
07/03/03 15:29:06 WR9GOSQ1
ユウきゅん誕生日オメデトウ

435:名無しさん@ピンキー
07/03/04 01:12:22 kn4KIJOg
ラムネ味の飴を舐めて鍛えた舌技で、ミランダ先生の身体を舐め回し、イカしちゃうユウきゅんハァハァ

436:セリオス×ミランダ 1/6
07/03/04 02:22:37 pY9NZZ7A
「セリオス君、どうして呼び出されたのか、見当ぐらいはついてる?」
ミランダ先生は楽しそうな、どころかほとんど嬉しそうな笑みを浮かべて僕に
訊いてきた。
保健室には何度か来たことがあったが、その奥にあるミランダ先生の部屋に入る
のは初めてだった。
意外なほどまとも、というのが正直な印象だった。窓を背に机が置かれていて、
壁際には書棚が並び、雑多な本で埋め尽くされている。机の周辺は若干散らかって
いたけれど、教師の職務を考えれば片付いている方だろう。この人のエキセントリックな
性格を考慮すれば尚更だった。
「いえ……見当もつきません」
僕は応じた。
ミランダ先生は声を出さずに唇だけをあら、という形に動かした。
「思い当たるふしがあり過ぎて、どの話だか……」
「さすがねえ、セリオス君」
先生は満面の笑みのまま立ち上がった。いつもの通り、とても教師とは思えない
ような服装に身を包んでいる。実用性からもかけ離れている扇情的ないでたち。
そして、服に負けず劣らず悩ましい肢体。
「でも、教師の質問には真剣に答えた方がいいわよ?」
大柄で豊満な身体が机を回りこんで近付いてくる。こぼれ出そうな乳房が歩く
だけで微かに揺らぐのを見て、僕は唾を呑んだ。こんな状況なのに不覚にも軽く
勃起し始めていた。
目の前まで進んできた先生の視線の高さは、ブーツのぶんもあるだろうけど僕と
あまり変わらない。ひるみそうになるのをこらえつつ、努めて平静な声で応じる。
「……答えてますよ」
「いいえ。問題に対して複数の回答が考えられる時は、全て答えて初めて満点が
もらえるの。なにが言いたいかっていうとね、」
ミランダ先生の口の端が、一瞬片方だけ吊り上がった。
次の瞬間―その時すぐには何が起きたのか僕にはわからなかったのだが―
芯の通りかけたペニスを服の上から掴まれていた。先生の右手が股間に伸びて
きていた。
「あなたの立派なこれを何人の女の子に突っ込んだのかって訊いてるの。簡単な
質問でしょ?」
「…セクハラ教師」
僕は思わず口走ってしまい、次の瞬間激しく後悔した。
「あら、触りもしないうちから昂奮して勃ちかかってたあなたの言えた科白なの? 
そのセクハラ教師にいじられてどんどんおちんちん硬くしてる変態くんはどこの
誰なのかな?」
ミランダ先生は残酷な笑みを唇に貼りつかせたまま、細く長い指で激しく僕の
ペニスを弄ぶ。情けないことに、確かに先生の言う通りそれは見る間にいきり立ち、
天を睨む角度にまで持ち上がっていた。
「いやらしいわね、セリオス君」
先生はわざと視線をパンツの生地が持ち上がっている部分に落とした。「でも
ほんとに立派。大したものだわ」
言いながらも指の動きは緩めない。早くもペニスの先端から先走り液が滲み出して
きているのがわかった。僕はまともな思考を保つことが難しくなり始めていた。
「ほら、質問は終わりじゃないのよ。答えなさい。変態は誰なの。いやらしい
のはどっちなの」
「くっ……ふっ……」
先生の指は僕に快感を与える術を知り尽くしているみたいだった。服の上から
なのに、声が出るほど感じてしまう。マラリヤに触られた時も、ユリに握られた
時も昂奮したけど、失礼ながら比べものにならない。
やはり、豊富な経験がものを言うのだろうか。このエロすぎる身体を、先生は
何人の男に開いたんだろうか。
「聞いてるの?」 突然ミランダ先生が真顔になった。

437:セリオス×ミランダ 2/6
07/03/04 02:23:57 pY9NZZ7A
ミランダ先生は器用に僕のベルトの金具を外し、ループからするりと抜き取って
床に放った。さらに制服のパンツの前ボタンを外して、ファスナーを開けながら
ずり下げる。明らかにこの一連の動作に慣れている。動きはほとんどひと続きで、
僕は抵抗する間もなかった。
勃起したペニスが下着を突き上げているのを見てもミランダ先生は真顔のままだった。
左手を竿の付け根のさらに下に伸ばしてくる。どうする心算だろう、と呑気に
思いかけた瞬間、嫌な感覚が急所から伝わってきた。
「……!」
微かに薄い笑みを浮かべながら、ミランダ先生は言う。
「成績優秀なセリオス君なら知ってるかもしれないけど、人間の睾丸って案外弱いの。
力のかかり方にもよるけど、握りつぶすことだってあながち不可能じゃないのよ。」
手に力は加わっていないが、僕は文字通り急所を掴まれていた。
「おそろしいのは、一度死んでしまった睾丸は再生しないこと。だから、もしここで
わたしがなにかのはずみでこの左手を握っちゃうと、セリオス君は壊死した睾丸の
摘出手術を受けなきゃならないってことになるわけ。」
僕は言い返そうとしたが、口を開くことができない。股間に伝わってくる指の力が
わずかずつ増しているような錯覚に襲われる。
「嫌よね?そんな手術」
表情も口調も変わっていなかったが、僕が耐えられたのはそこまでだった。
「ごめんなさい、」
僕は口走っていた。「―言います、さっきの、質問。」
「わかればいいのよ」
ミランダ先生はにっこりと笑い、左手を引いた。
優しげに深く澄んだ青い瞳、色素は薄いが柔らかそうな唇、プラチナブロンドの
豊かな髪。母性を感じさせるパーツが、この人の下にあるといちいち艶かしい。
「それで、何人なの?」
「……3人、です」 一応間違っては居ない筈だ。
「ふーん。……」
何故かミランダ先生は口の端をつり上げるように笑った。「そういうことになってる
のね、君の中では」
「そういうことってどういうことですか」
僕は慌てて訊ねた。この人はなにか知っているんだろうか。だが、質問はあっさり
はぐらかされた。
「あら、それは自分の胸に訊いてみてよ」
「………」
食い下がろうかとも思ったけど、止めた。とても答えてくれそうにはなかった
からだ。
「でも、困ったものねえ」
ミランダ先生は眉根に皺を寄せる。「アカデミーは賢者を目指す若者のためにある
のよ。いくらそういう年頃でも、エッチにばっかりうつつを抜かされたんじゃ
やっぱりしめしがつかないわよね」
そう言いながら先生は僕の下着を引き下ろした。硬化したペニスが上を向いて
弾むように飛び出してくる。
「え……いや、先生、今、」
僕はどう突っ込んでいいかわからず、しどろもどろになってしまう。
「溜まってるのがすっきりすれば、真面目に勉強するかな、セリオス君」
ミランダ先生は全く聞く耳を持たず、独り言のようにそう言うと、やおら僕の
足元にしゃがみこみ、右手で肉棒の中ほどを掴んだ。
舌を伸ばして、亀頭をねっとりと舐め上げる。
「うあっ……」
僕は思わず声を出していた。
先生はゆっくりと顔を動かし、舌先で竿の裏側を根本近くから先端の方までなぞる。
温かく湿った感触もさることながら、長い舌が美しい唇の間から伸びている光景に
より昂奮させられる。
僕は目を閉じた。しかし構わずミランダ先生は舌を動かしてくる。視覚を遮断
したことで、却って他の感覚が鋭敏になっているような気がした。
「くっ……」
また声を洩らしてしまう。早くもこみ上げてくるものが腰の奥に感じられる。

438:セリオス×ミランダ 3/6
07/03/04 02:25:29 pY9NZZ7A

「だめよ。まだ出しちゃ」
僕の状態を見透かしたみたいに先生は言うと、左手を再び僕の陰嚢に伸ばしてきた。
反射的に腰を引きそうになるが、右手でペニスの付け根近くを少し強く掴まれて
動けなくなった。
ミランダ先生の指が、先ほどとは全く異なる妖しい動きで収縮しかけた僕の睾丸を
揉みほぐし始めた。みるみるうちに、こみ上げかけていたものがすうっと引いて
いくのが自分でもわかった。こんなにいいように操られてしまうなんて。僕は
畏怖しながらも、少なからず感動もしていた。
「すっきりさせてくれるんじゃないんですか」
僕は訊いてみる。
「そんなこと言ったかしら?」
先生は楽しそうに微笑んだ。「でも、これじゃひっこみがつかないわねえ、確かに」
ペニスは依然硬く充血して、天を向いたままだった。先生の唾液と僕自身の先走り液で、
テラテラと濡れ光っている。
「……すっきりさせてあげようかな」
ミランダ先生は悪戯っぽく笑った。「特別サービス」
先生は両手で下から支えるように自分の乳房を軽く持ち上げると、目を細くして
僕の表情を伺った。妙に淫らな目つきに、さらにペニスが硬くなる。それを見
届けると、ミランダ先生は服を剥くようにして胸を露わにした。豊かな乳房が、
左右僅かにずれてぶるんぶるんとこぼれ出て、ゆさっと弾む。乳首は少し充血
して赤くなり、明らかに尖り始めていた。まだ触れてもいないのにここまで昂奮
するとは、自分でも少し意外だった。
先生はもう一度乳房を両手で持ち上げると、今度は胸を前に突き出して僕の股間に
押し当ててきた。僕は呆然と立っていることしかできなかった。次の瞬間、ペニスは
わずかにひんやりする、しかしすべすべで柔らかい乳肉に包まれていた。
「あん、熱い、セリオス君の」
ミランダ先生が鼻にかかった声で呻く。「挟み甲斐があるわあ……」
「ああ……」
僕も思わず声を出していた。
弾力にあふれた乳房の感触も素晴らしかったが、それ以上にミランダ先生が足下に
ひざまずいて僕を満足させようとしているという事実が僕を昂奮させる。口を
軽く開き、熱い吐息を吐き出しながら、両乳房の谷間で肉棒を摩擦し続ける。
先ほど一旦高まっていたこともあって、あっさり僕は限界に達した。
「あっ……、で、出ます」
「あんっ、もう?」
ミランダ先生は手を止めたが、その瞬間にはもう僕のペニスは勢いよく跳ね上がり、
先生の驚いた顔に向けて大量の精液を発射していた。
びゅるっ、びゅるっ、と音さえ聞こえそうなほどの激しい射精で、先生の首筋から
口許、鼻や頬に至るまでが白濁液で汚される。激しい罪悪感と征服感がないまぜに
なって襲ってくる。
「もう……せっかちねえ」
ミランダ先生の伸ばしてきた舌先が裏筋に触れると、ペニスはびくんと反応し、
激しく腹を叩いた。
僕は恥ずかしくて何も言えなかった。息が上がり、のどがからからに渇いていた。
「でも流石に若いわあ、いっぱい出たわね」
先生は嬉しそうに言いながら、鼻にかかった精液を指で拭って口に運ぶ。「どう?
すっきりした?」
「………」
僕が黙っていると、また先生は僕の睾丸に指を伸ばしてきた。
「どうなの?」
「……気持ちよかった、です」 辛うじて答える。
ミランダ先生はにっこりと笑った。「それはよかったわ。でも、すっきりはしない
でしょ? ほら、まだこんなに硬いままよ」
自分でもそれはよくわかっていた。美しい保健教師にたっぷり射精させられた
ばかりだというのに、ペニスは鉄のような芯が通ったままなのだ。性欲ははける
どころか、淫らな行為の連続でむしろ増進しているような気すらする。
口もおっぱいもよかった。すごく気持ちよかった。だけど、ペニスにはやっぱり
入るべき場所がある。

439:セリオス×ミランダ 4/6
07/03/04 02:26:33 pY9NZZ7A

「……先生は、今まで何人の生徒とやったことあるんですか?」
露骨な言葉で、しかし余計なニュアンスがこもらないように僕は訊いた。
「男だけ? それとも女の子も数えていいの?」
ミランダ先生は一切悪びれる様子もなく訊き返してくる。流石にこう来るとは
ちょっと思わなかった。
「両方入れてください」 とりあえずそう応じておく。
「えーと、そうねえ……」
先生は視線を天井に向けた。
僕は一歩踏み込むと、ミランダ先生の両肩をつかんで、後方に強く押した。
「あっ、」
いきなりこう来るとは思わなかったらしく、先生は顎を引いてなんとか頭を守り
ながらも、そのまま背中を床についてしまった。
僕は膝を折って屈み込みながら素早く両腕を引き、ミランダ先生の両の太股を
つかんで、身体をさらに後方へ裏返すように倒す。不思議な服がめくれあがり、
パールピンクの小さな下着が見えた。
―穿いてたのか。
刹那そんなことを思いながら、反動で身体を起こそうとする先生を半ば強引に
押さえつける。
「やめ、なさい、」
僕はミランダ先生の力が一瞬ゆるんだ隙を逃さず、両脚をつかんだまま股間に
顔を近付けた。精緻なレースの施された美しい下着は、既にぐっしょりと濡れ
そぼっていた。僕はおおよその位置の見当をつけて、布の上から敏感な部分に
唇をかぶせた。
「ああんっ!」
驚くほど大きな、それでいて情感のこもった声を先生は洩らした。起こしかけた
上体が床に着くほどのけ反り、腰がびくんと跳ね、さらにぶるぶると震えた。
僕はたたみかけるように下着にむしゃぶりついた。たっぷりしみ込んだ愛液を
すするように吸い上げるだけで、ミランダ先生は激しく喘いだ。
「だめえっ、だめえっ」
腰が細かく痙攣し続ける。「やだ、気持ちいい、感じちゃう」
ミランダ先生に性感を与えているという事実が、僕のペニスを硬くする。演技かも
知れないけど、残念ながらそうだとしても僕には判らないし、どっちにしても
昂奮してしまう。人妻でもある、歳上の大人の女性。
なおも下着の上から舐め続けると、先生の腰もびくっびくっと反応した。
「ああん……」
ミランダ先生の声が物欲しげな響きに変わった。「セリオス君、ちょくせつ……
直接触ってえ」
願ってもない申し出だった。言われなくてもそろそろそうしていただろう。下着の
紐はちょうど腰骨の辺りで結ばれていた。片方の端を引くと、結び目は簡単に
ほどけた。左右の紐を解いて下着本体を脱がせてしまう。
先生の秘部が丸出しになった。秘唇の間には流れ出しそうなほどの蜜が溢れ、
てらてらといやらしく光っている。毛むらは明るい色の所為かあまり目立たず、
生え具合も心なしか慎ましく見える。とはいえ丁寧に処理もされているので、
本来どうなのかはちょっとわからなかった。
僕は口を近付けて、先生の秘唇にたたえられている透明な蜜をすすった。
「あはあっ!」
ミランダ先生はまたのけ反った。
舌を伸ばし、先端で秘唇を捉え、なぞるように動かす。あるいは唇を直接つけて
くわえたり、陰核の方へ這い上ったりする。
「あん、もう、やん、ああ、」
ミランダ先生はその度にくなくなと腰を動かし、艶かしい声をあげた。尻が弾み、
震え、秘部からは際限なく蜜が湧き出してくる。
「上手よ………セリオス君、上手よ」
呻くような先生の褒め言葉を聞くと僕はとうとうこらえ切れなくなり、上体を
起こして先生の両脚をつかみ直した。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch