【翼君!】キャプテン翼でエロパロ 2発目【早苗ちゃん!】at EROPARO
【翼君!】キャプテン翼でエロパロ 2発目【早苗ちゃん!】 - 暇つぶし2ch650:名無しさん@ピンキー
07/05/10 01:03:50 5uOQz0yv
 お疲れ様です。
 いよいよ最後の山場が!といった流れに改めてわくわく致します。
 松山、キミはカッコイイぞ!!

 >>「出口があるのに、出て行かないのは、憶病者だけだ」

 ああ、そういうことですか…イヤね、三杉自身がそう思うのは自由だけどそれを他のものに
押し付ける権利はどっこにもないんですがね・・・。勝手な投影はぬこにも弥生にも早苗にも大変迷惑だ。

 
 >>644さん

 いろんな考えがあって当然だと思うよ。 確かにドアを開けてしまったのが何よりイタい。
 …あくまで個人的な思いなんだけど(上記に反するようで申し訳ない!)、想いもよらない
出来事に遭遇した時、頭が真っ白になって立ち竦んじゃうタイプもいる。

 電車で痴漢に遭った時、「何かの間違いだよね…? 押されておかしな位置に手があるだけ
だよね?」と、自分でも半ば信じられないのに言い聞かせて何も出来ないでいる状態に近い
ように思えてしょうがない。もしくは、レイプされた際「せめて避妊だけは…」と最悪だけは
回避したいと願う心理。

 落ち度はあるし「もっとよく考えろよorz」って気にはなるけど…「共犯者」なのかなあ。隠蔽に
手を貸してるから?
 「不貞行為」の共犯ではありますね。

 要はどっちに共感するかってだけなんですけどorz 
 気に障ったらごめんなさい。
 

 三杉は己を「飼われた猫」と思いたいのかもしれないが、自発的に周囲の要望に
応え優先している段階で「犬」だと思うんだけどなー。 

651:名無しさん@ピンキー
07/05/10 01:08:55 5uOQz0yv
 失礼、ぬこじゃなくてねこだった…orz

652:名無しさん@ピンキー
07/05/10 07:58:00 qqMoOWXU
乙です。最後まで楽しみに覗かせてもらいます。

>外で生きられないものに外を見せる必要がどこにあった!
これは、この話の中の三杉か。
一族経営を継がなくてはいけなかったのに、外の世界に出した
周囲への表に出せない潜在的不満か?何にでも秀でた才能あふれる
三杉故の苦悩かのお。それを弥生は見逃しているというか
気づかないように努力しているんだよな。三杉も同様か認めたくないだけ。
受け入れられない自分を認める気はないのかもしれん。
翼と早苗にはそういう一面は無さそうだ。

自分は早苗は共犯だと思うよ。これはレイプじゃない。
誘いに自己意志で乗ってる。
引っかかったというべきかもしれんがな。

これだけの感想がでるのも職人様の作品に導かれての事。
出過ぎた感想かもしれんがお許し下さい。

653:名無しさん@ピンキー
07/05/10 23:27:01 XHtZfWck
三杉×早苗 続き53


松山は三杉のシャツを離すと、その手を肩においた。
「…なあ、三杉」
三杉は肩を回すようにして松山の手を振りほどき、
翼に顔を向けて、キミ達が予定を変える必要はない、ともう一度言った。
そのまま誰とも目を合わせず、寝室の方へと歩いて行くのを見て、残った五人は溜め息をついた。

翼達三人は、やはり猫を探しに行くと言い、出て行った。
ゆかりは松山に、ビラを作るにも紙と写真が無いし、今の二人に声はかけられない、
三杉の言う通り、何も食べないわけにはいかないから、一時間したら戻って来てくれ、
昼食を用意しておく、もしかしたら状況も変わってるかも、と言ってキッチンに入った。

早苗はポーチを駆け降りると、三人に並んだ。
「早苗ちゃん?」
「私も行くわ」
「ダメだよ。顔が真っ青じゃないか」
三杉の怒鳴り声に、血の気が引いていた。
「今だけよ、大丈夫」
「ダメだ。そんな体調で、歩き回らせるわけにはいかないよ。戻って」
「でも」
「戻って。ね?」
「…」
翼の断固とした口調に逆らっても、時間の無駄だという事はわかっていたし
松山と石崎の、これ以上の揉め事は勘弁して欲しいという空気を察して、早苗は引いた。

とぼとぼとホールに戻ると、大理石を砕かんばかりの強い足音が、迫って来た。
近づいて来たのは、三杉だった。手に持っている物が、じゃらついた音を立てている。
「…み」
三杉は早苗を見ると、一瞬足を止めたが、すぐに大股で歩き出し、玄関ドアを開けた。

(あの音……鍵…?)
(ーーーーーーー車だ!)

「三杉さん!」
三杉は振り向かずに出て行った。

早苗は道に迷った子供のように、身体を揺らしながらも、その場で動けずにいた。
このままここで、一時間待てば、迎えが来るのだ。
ーーーでも、それで、どうなるのだろう?
あの二人は、自分達は、どうなるのだろう?

早苗は、三杉の後を追って、駆け出した。

「三杉さん、待って!」
車庫の扉を開けて、三杉は車のドアに手をかけていた。
「待って下さい、戻って下さい。行っちゃダメです」
早苗は駆け寄って、三杉の腕を掴んだ。
「逃げないで」
三杉が手を止め、早苗を振り返った。血走ったその目に、早苗は後ずさった。
素早く早苗の腕を掴み、後部座席のドアを開け、ものも言わずに片手で彼女を放り込んだ。

運転席に座ると、エンジンをかけ、早苗を乗せたまま走り出した。
車庫から放たれるように飛び出した赤い車は、門柱を掠め、
沿道の緑を貫くように、翼達が進んだのとは逆の方向へと、消えた。



654:名無しさん@ピンキー
07/05/10 23:27:56 XHtZfWck
今日はこれだけです。

655:名無しさん@ピンキー
07/05/11 00:05:09 2gkKtGhX
>>654
毎晩欠かさずに更新して頂き有り難うございます、お疲れ様です!
いよいよクライマックスに近づき、おいおい早苗よ君は大丈夫かい?早苗好きな自分にはハラハラしっぱなしですよ。しかしダーク三杉は新鮮ですね。


656:名無しさん@ピンキー
07/05/11 01:55:50 E4+w83er
誰か保管庫作ってくれw
この作品は纏めて一気に読むと印象が変わるだろう。
あとは翼ちゃんの人の復帰だな。(新作でもいいよ。)

この2人がガチで切磋琢磨したら、ここ、恐るべき神スレになる。

657:名無しさん@ピンキー
07/05/11 16:55:43 4kxKdjxu
 職人様お疲れ様です! 
 急展開だ。・・・翼の方がまともな男に見える時が来ようとは。

 自分は携帯でゴメンさんも大好きだ。
 保管庫は、読み手には凄く嬉しいものだけど(翼ちゃんの方の作品、2度も見逃してしまったし)、
職人様にとってはどうだろう? 他スレだと、書きにくいと感じて投下が減ることもあるようだよ。
 今はまだ現状でいいんでね?

658:名無しさん@ピンキー
07/05/11 23:16:10 a5hdkBwo
三杉×早苗 続き54


「翼ぁ、いいのかよ。怒ったんじゃねえか、あねご」
「早苗ちゃんはあんな事で怒らないさ。石崎くん、気にしないでいいよ」
「でもよぉ」
「翼、おまえの奥さん、怒ることあんのか?」
「あるよ。怒ったら朝ごはん作ってくれないんだ。困るよ」
翼も松山も、別荘での張り詰めた空間から解放され、爽やかな外気の中で歩くうちに、
軽快に歩を進めるようになっていたが、石崎だけはやや遅れがちだった。
松山は携帯を取り出すと、美子と通話を始めた。


早苗は後部座席で倒れこんだまま、しばらく動かなかったが、
車がスピードを上げながらも滑らかに走っている事を感じると、
シートの縁で打った脇腹を押さえながら、運転席の三杉に声をかけた。
「…三杉さん…」
返事は無く、バックミラーを覗いても三杉が視線を返す事は無かった。


「…よし、ここから二手に分かれよう。翼と石崎は右に行ってくれ」
松山が耳から携帯を離して、言った。
「この先に、でかい家が4、5軒並んでる。携帯に写真送るからそれ見せて、聞き込みしてくれ」
「松山はどうすんだよ」
「こっちの道には店が多いらしいから、そこでおれも聞いてくる。その先に交番もあるんだ」
「藤沢さん、なんて?」
「それなんだけどな。…三杉が出て行ったらしい」
「えっ」
「車の音がしたって」
「でも、車なんて通らなかったじゃないか」
「おれ達とは反対方向に行ったって事かよ?」
「青葉の話じゃ、向こう側は全部三杉ん家の土地で、山ばっかりなんだと」
「…」
「…」
「走って頭冷やして、戻るつもりなのかもしれないぜ」
30分で折り返して来る事に決めて、彼らはそれぞれの方向に歩き出した。


早苗はシートに座ると、窓の外を流れる緑を眺めながら、奇妙に心が冷えて行くのを感じていた。
寄せては返す自己嫌悪の波が、いっそう重さを増して彼女を飲み込んだが、そこに動揺は無く、
とっさに三杉に言った、逃げないでという言葉が、今こそ自分自身に突き刺さった。

経過はどうであれ、真実を話す事よりも、隠す事を選んだのだ。
悲劇と争いを生んで、その中で立ち直るより生き残るより、目を瞑って無かったふりをする事を選んだのだ。
今だって弥生のために猫を探しに出たのではない。ただあの中にいるのが、嫌だっただけではないか。
それを、認めなくてはならないーーー。
きっともう、引き返しはしないのだから。


「ゆかりさん、コーヒーくれる?」
「美子ちゃん…弥生ちゃんは、どうなの?」
「落ち着いたように見えるけど、何も喋らないわ」
「そう」
「…早苗さんは?」
「ビラが作れそうにないから、翼くん達と一緒に、猫を探しに行くって」

美子はコーヒーを口に含んで、松山との会話の中に、早苗の存在を感じなかった事を思い出した。

659:名無しさん@ピンキー
07/05/11 23:19:13 a5hdkBwo
これだけです。
勢いをなくさないためにも毎日連投したいのですが、
もしかしたら間が空くようになるかもしれません…

660:名無しさん@ピンキー
07/05/12 00:04:33 kqin5Mch
 乙です。
 三杉も早苗も己の弱さとどう相対するのか。現実なら、墓まで持って行く秘密・・・。


 職人様のご都合を優先して下さいませ。どうぞお気になさらずに。 

661:名無しさん@ピンキー
07/05/12 00:18:33 V/6qxpUB
お疲れ様です。
続き楽しみにしていますが、無理はなさらずに。
石崎が何時もの石崎で何だかほっとしますね

662:名無しさん@ピンキー
07/05/13 00:44:15 OMJ1282i
三杉×早苗 続き55


車は脇道へ入るために大きなカーブを描いたが、三杉のハンドル捌きから滑らかさは失われていなかった。
だから早苗も、突然目の前に開けた、道の無い、遠く崖下の街並が
パノラマのように広がった光景を見ても、恐怖心は湧かなかった。


ノックをしたがドアは開かなかったので、美子とゆかりは顔を見合わせてノブを回し、中に入った。
「弥生ちゃん、パンと紅茶持って来たわ」
弥生は三杉が使っていたデスクに向かい、ひじ掛け椅子の背もたれに体を預けて、壁を見つめていた。
泣いていたのかどうか、ゆかりにはわからなかったが、その目は疲れ、憔悴していた。
「一緒に食べましょう」
美子が言い、弥生は首を横に振った。
「見つかるわ、きっと。首輪はしてたんでしょう?」
ゆかりの問いかけに、ややあってから、今度は頷いた。
その後も、聞いた事に動作で返事はするが物は言わず、じっと考え込んでいるようだった。
俯いた美子の表情から、ずっとこんな調子なのだという事がゆかりにはわかった。



風は軽く、こころよい冷たさで、吹き続けている。
その風は、ボンネットに腰を下ろした三杉の体の中も通り抜けて行くようで、
早苗は後部座席から、鳶色の髪がふわりふわりと舞い上がるのを見ていた。

背の高い木立に挟まれた山道からは、別世界のようにも思えるぽっかりと空いた草地に、三杉は車を止めた。
運転席から降りると、早苗を振り返る事も無く、ボンネットに座り眼前の光景を見つめ、動かなくなった。
早苗は自分も車を出た。風はあまりにも清々しく、自分の体もがらんどうになった気がした。
高台なのだろうか、早苗が崖だと思った急斜面は、なだらかにふもとまで続いている。

「ちゃんと送るよ」
早苗が近づいて横に立つと、三杉は依然として正面を見ながら、そう呟いた。
「ボクとはようやくお別れだ。運がよければ、もう会わずに済むかもしれないな」
「…三杉さん死ぬんですか」
三杉は早苗の言葉より、こともなげなその口調に、意外そうな顔をした。
「御期待に添えなくて申し訳ないけど、その予定は無いよ」
三杉は首をひねって早苗を見た。
早苗は目を合わせたまま、さらに一歩近づいた。
「でも、死ぬんでしょう」


「…そう、わかったわ。じゃあ後で」
美子は携帯をたたみながら、交番でビラを貼ってくれるらしい、と二人に告げた。
「お店の方でも何軒か、いいって言ってくれたみたい」
ゆかりは、壁を向いたままの弥生の肩に手をかけた。
「弥生ちゃん、やっぱりビラを作った方がいいわ。今から作れば…」
「…いわ」
「えっ?」
「戻らないわ、もう」


663:名無しさん@ピンキー
07/05/13 00:47:27 OMJ1282i
三杉×早苗 続き56


「キミが殺してくれるのか?」
三杉は肩をすくめて笑いながら、からかうように言った。
「どうぞ。理由は充分だ」
「…あなたがそんなふうなのは、翼くんのせいですか」
三杉の目に力が入った。それは睨みつけたと言ってもいいほどだったが、早苗は静かな口調で続けた。
「サッカーをしないのも、仕事ばっかりしてるのも、…私に」
眉がひそめられ、早苗は口をつぐんで、喉の奥から何かがこみ上げそうになるのを、なんとか抑えた。
「私に、あんなことを、したのも」
「…」

「あなたは、猫じゃありません」
「…残念ながら、そうみたいだね」
「私、思い出したんです。弥生ちゃんに、私は犬に似てるって言われた時」
「もうそんな話に興味は無いよ」
「弥生ちゃんは、あなたは馬に似てるって、サラブレッドだって」
「…なんだい、それ」
三杉は笑った。明らかに侮蔑を含んだ笑いだった。
「人の望み通りに作られた道を行く、本当はその人達より頭も良くて、強いのにって」
「…」
「逃げる場所が無いから、期待に応えるしか無くなるって」
「もういいよ」
「プライドが高いくせに臆病で繊細で」
「やめろ」
「だけど作られた姿でいる事をやめることができない」
「黙れ!」
「見てると辛いって言いました!!」

三杉は早苗をボンネットに引きずり倒して仰向けにすると、手首を掴んで両腕を広げさせ、押さえつけた。
二人とも息を弾ませ、睨み合っていた。
「…緩慢な死って、なんですか」
「…」
「私との事がばれたら、あなたが失うのは、翼くんと、サッカーですよね」
「…」
「あの時誰かに見つかって、一瞬で失うか、それとも少しずつ離れて失うか…長い時間をかけて、少しずつ死ぬのか」
「…」
「そこまで自分でわかってるくせに、選べないのは、翼くんの」
早苗は言葉を切った。三杉が、自分の上で笑っていた。
「負けたよキミには。ボクの負け」
くつくつと笑いながら早苗の手首を離し、身を起すと、気の抜けた声で言った。

「もうそろそろ帰らないと、皆が猫を連れて戻って来る」
「……見つかるんですか?どうしてわかるんですか?」
「そりゃ知った顔が探してるんだ。腹が空いたら出てくるさ」
笑いながらも吐き出すように言った。顔が、ハッとするほど醜く歪められた。
「野生になんか戻れない。どうせそのうち、自分から飼われに誰かの所に寄って行くんだ」
早苗はボンネットから降りると、手首をさすりながら言った。
「…私は、帰ってこないと思います」
どうしてわかる、と三杉が目顔で聞いた。
「猫の事なんか知りませんけど…戻らないと思います」

「逃げた時、振り返りませんでしたから」

風は軽やかに、早苗の黒髪を踊らせていた。



664:名無しさん@ピンキー
07/05/13 00:48:11 OMJ1282i
ここまでです。

665:名無しさん@ピンキー
07/05/13 06:44:02 nF4oM/np
 乙です。
 職人様、夜遅くまでどうもありがとうございます。大丈夫ですか?

 サラブレットか。なーるほど。…彼ら走るの楽しそうだけどなー。
 野生は賞賛するほど良いものだけとは限らないんだけどな。猫、無事かー。

666:名無しさん@ピンキー
07/05/13 23:30:27 OMJ1282i
三杉×早苗 続き57


三杉は黙って早苗を見つめていた。何も言うことが出来なかった。

「水を飲みに降りたのは、本当です」
早苗は、もう痛くはない手首をさすり続けていた。


階段を降りる途中から足元を照らし出した、玄関ホールに満ちる月明かりは早苗を呼び寄せた。
部屋に戻らなくてはと思いながら、非現実的なその空間に逃げ込みたくて、ふらふらと窓辺に近づいた。
どこかで梟の声がして、森の匂いを思いきり吸おうと、引き上げ式の窓に手をかけた。
その時ガラスに、自分の姿とともに、刺すような二つの光が映っていたのだった。

「後ろにいたんです。私の、後ろに」

振り向くと音もなく、そこに、猫がいた。
四肢を体の下に折り畳んで背を丸め、目を皿のように真ん丸に見開き、
長いしっぽをゆらりゆらりと動かしていた。
猫の事など何も知らない早苗にも、
それが次の動作に全力をかけようと待っている体勢なのが、すぐにわかった。

ーーーー飛びかかられるーーーー
恐怖心に身体が硬直したが、しばらくそのまま動かずにいると、
猫が早苗には関心を持っていない事がわかった。
悪趣味な電飾のようにぎらぎら光るその二つの目は、
彼女の手によってほんの少し開いた、窓の隙間に向けられていた。

猫は瞬きをしなかった。
早苗も窓枠に手をかけたまま身体をねじって、初めて猫を見る者のように瞬きをせず、見ていた。
動いているのはしっぽだけで、それだけが蛇のように艶かしく、うねっている。
早苗はただ、猫を見ているつもりだった。だが、手は自然と窓枠を上げていた。
夜の森が吐き出した、むっとした香気が塊になって、早苗の手元からホールに侵入した。
少しずつ隙間が大きくなると、猫の目も同じように大きくなっていった。

目玉の所から電球が転がり出てくるのではないか、と思われた瞬間、その姿が軽く後ろにブレた。
反動をつけて走り、窓枠に飛び乗り、小さな頭を少しひねって隙間に滑り込んだと思うと、消えた。
最後まで一切の音がなく、早苗の手に残された窓枠の隙間は、信じられないほど狭かった。

上げた時と同じように、ゆっくりと滑らかに窓を下ろし、ガラスの向こうを見つめた。
何も感じなかった。寒さも、森の匂いも。自分がなぜここにいるのかすら忘れた。
後ずさりして、少しずつ窓から離れた。足がソファに当たって、しりもちをつくようにして座った。
呆然としたまま、窓を、そして流れ込む月光を見ていた。
彼女を包むその光を見ていると、何も考えずにいられた。
猫の事も、三杉と自分の事も、弥生の事も。
永久にそこから、動き出せない気がした。


「止まらずに走って行きました。…すぐに見えなくなりましたけど」

三杉は、何かの間違いだというふうに、首を横に振った。
早苗の手首には、赤く縛られたような跡が、三杉のつけた跡が残っていた。

何か、言わねばならない…だが、何を?
「二階でも、窓は開いていた…。キミが開けなくても、きっと、逃げた」
「…あの猫が死んだら、それは」
早苗は手首をさするのをやめて、三杉を見た。

「私が、殺したんです」

667:名無しさん@ピンキー
07/05/13 23:32:03 OMJ1282i
これだけです。上げておきます。
明日頑張って、もう少し展開させたいです。


668:名無しさん@ピンキー
07/05/14 00:23:19 nZcIf4fq
 乙です。

 壊れてる。壊れてるよこの人。
 それで、あの晩から急に開き直ったというか変に落ち着いたように見えたのか。

 弥生、今は辛いだろうが頑張って猫探してくれ。きっと向こうもご主人様を
待ってるのかもしれないぞ。猫、ちゃんと戻って来てー。

669:名無しさん@ピンキー
07/05/14 00:58:27 VBHB5hzk
職人さまお疲れさまです!

早苗、弥生に何か恨みでもある?
誘われたとは言え三杉と関係を持って猫までー。

何か急に三杉がまともに戻ったように見えてきた。。。

670:名無しさん@ピンキー
07/05/14 13:40:54 1/sV2TyH
忠犬のようで実は早苗も、自由にあこがれるつながれたネコたんだったのかも、
と思った。

671:名無しさん@ピンキー
07/05/14 23:52:05 eztaM3qd
三杉×早苗 続き58


「どうして」
三杉は掠れた声で呟いた。
驚きが、この話を聞くまで自分の中に渦巻いていた感情を、全て奪い去っていた。
早苗は猫に興味など持っていなかったはずだ。
避けたり嫌ったりしたわけではないが、特にかまう事もなかった。

「どうして」
「…」
「どうしてなんだ」
「…わかりません。あとから、いろいろ、考えたけど、…わからない…」
昨晩の早苗を思い出し、その冷たい人形のようだった姿に、今さらながら合点がいった。

今朝は、どうだったろうか?
思い出せなかった。
猫が逃げたと知ると、後はその事だけを考えて、他人など見ていなかったからだ。
探そうとする翼や松山が疎ましく、自分を責める弥生に苛つき、彼女の心を切りつけ、逃げた。

早苗は前方に開ける街並に顔を向けて、言った。
「猫、見つからないといいって、思ってますか」

三杉は、実際には見ていない、早苗が弥生に働いた残酷の情景を、鮮やかに思い浮かべた。

暗闇の中、白い手が窓枠にかかっている。
ぎらついた目が僅かな隙間を貫き、しなやかな体が砲弾のように飛び出した、その瞬間を。


走れ。
走れ。

四肢がもげても 

首が落ちても

走れ。
走れ。


走って、走って、走って、死ね。


焦がれるようなその思いは胸を焼き、体中を駆け巡った。
隠しようもない新たな感情は、三杉の顔の上にも現れ、それを早苗はじっと見ていた。

「…ああ、見つからないといい」
自分でも驚くほど、優しい声が出た。
早苗の青ざめた顔色に胸が痛み、その感覚に自分自身が驚いた。
「死んでも」
「ああ」
「死んでも?」
「ボクは、猫って生き物は、そういうものだと思ってる」

勝手に生きて、誰にもその姿を見せずに勝手に死ぬ。
人の同情も哀れみも、愛ですら、ハナも引っ掛けずに。
その孤高にこそ人は魅せられ、手の中に治めたいと思うのかもしれない。

672:名無しさん@ピンキー
07/05/14 23:56:08 eztaM3qd
三杉×早苗 続き59


血走っていた三杉の目は、いつの間にか熱を帯びて、潤んでいた。
その体と心を強張らせていた何かは溶け出して、今にも指先まで震えそうなほど、温かく波打っている。
「…そうだ。たとえ野垂れ死んだとしても、哀れなんかじゃない。人間にはわからないだけだ」
昔から知っていた、だが見失っていた答を、取り戻したような気がした。

三杉は力強く顔を上げて、早苗の横顔を見つめた。
早苗は三杉の声を聞きながら、眼前の光景よりも更に遠く、虚空に向けて目を空いていた。
体の前で軽く重ねられた、小さな白い手には、まだ赤い跡が残っている。
「まさか」
三杉は横から早苗の顔を覗き込んだ。
「まさか、ボクのために?」


早苗は疲れた目で、三杉を見上げた。
実際にあの時感じた気持ち、半ば無意識だったが、自然と感じた気持ちを言おうとは、思わなかった。


だって猫が出たいって言ったから


あまりにもバカバカしい。今となっては、本気でそう思った自分すら信じがたい。
…だがあの時、猫はガラスを破ってでも飛び出すだろう、という気が確かに、したのだ。
それは急ぐ者の為にドアを開けてやるのと同じくらい、早苗にとって自然な行為だったのだ。

弥生の悲しみという現実の前に、夜更けに一瞬、自分を貫いたそんな思いなどは消え失せてしまった。
「…私がバカなだけです」
三杉のためだろうか?彼との事が無ければ、開けなかったのだろうか?
わからない。…もう、わからないことだった。


「かえりたい」
早苗が、ぽつりと言った。
今にも泣き出しそうな声は、三杉の胸を打った。
こんなふうに、人が見せる感情に、自分の心が動かされるのは、久しぶりだった。

帰さねばならない。
誰にもわからないように、怪しまれないように、早苗が無事に、翼とここを後にできるように。
今でも彼女がそう望むのなら、自分はそれを、果たさねばならない。

三杉は助手席のドアを開けた。
早苗はそれを無視して、自分で後部座席のドアを開け、乗り込んだ。
座った早苗が俯いて目を閉じ、三杉を遮断しようとしているのがわかった。
早苗の声が三杉の胸に落とした波紋は、そのまま広がり、痛みとなって喉にせり上がった。
何か言ってやりたかったーーーー早苗が安心するような言葉を。


三杉のまとう空気が、変わった。だがそれより黙っていてくれるのが、早苗には有り難かった。
これから、弥生に会わねばならないのだ。考えるのはその事だけだった。
会って、傷ついた彼女を慰め、少し心残りな顔で、出発する。
恐ろしかった。

自分が弥生にした事と、これからしなければならない事を考えると、たまらなく恐ろしかった。


673:名無しさん@ピンキー
07/05/14 23:57:26 eztaM3qd
これだけです。
あともう少しでラスト…

674:名無しさん@ピンキー
07/05/15 00:45:07 HWgovCPr
職人様乙華麗。

 だから猫に勝手に投影をするなと…生き物を概念で語るなよ。保健所っていう恐ろしい
ものが今はあるんだぞ!! 世話した訳でもないくせにこいつらは~。

 頑張れ弥生、帰って来られる場所があるからこそ逆に外に出たくなるって事もある。三杉
とダブっちゃってるのかもしれないけど、やっぱり可愛がってた者の声が一番効果的だよ。頑張れ!!

675:名無しさん@ピンキー
07/05/15 15:13:50 DUW6/KlW
早苗いやな女すぎ。弥生は翼と不倫すればいい。


676:名無しさん@ピンキー
07/05/15 22:51:25 hIKj8nOA
三杉×早苗 続き60


車は、別荘の屋根がわずかに見え出した辺りからスピードを緩め、止まった。
「…降りた方がいい。一緒に戻るわけには…」
ためらいながら振り向くと、もう早苗は体をひねって、ドアに手をかけていた。

「早苗さん」
「…私、全国大会の、決勝の時」
早苗は運転席の三杉に、風で乱れたままの髪と、頬の線だけを見せて、言った。
「翼くんが怪我をしてて、それで、お医者さんに、言った事があります」
三杉は黙って、次の言葉を待っていた。

「勝つ事より、負ける事より、試合に出られないのが一番つらいって」
「…うん」
「翼くんからサッカーを取り上げるな、とか…泣いて、バカみたいだけど、本気で言いました」
「うん」
「そのあと、翼くん倒れて、…何度も倒れて」
「…」
「だから、もう、やめて欲しいって…もう立たないでって、言いました」
「…」
「どっちも、本当です」
「うん」
「本当なんです」
「うん、…うん」
三杉は、俯いたまま、返事を続けた。早苗にかける言葉など、どこにも無かった。
喉の奥を刺す痛みが、今は鉛のような重みとなって体中に広がっていた。

この二日間、自分はどれほど彼女を侮蔑し、嘲笑したことか。
自分の指し向けた視線、行為、言葉の数々が、今ははらわたをねじ切るような苦痛とともに思い出された。
それらがどれほど、この疑いのない女を混乱させ、追い詰めたか、三杉にはよくわかっていた。

お前など翼にとって、翼のサッカーにとって何の価値も無い、そう思い知らせたくてしょうがなかったのだ。
早苗を自分と同じ位置まで引きずり下ろす事だけを考え、実行し、笑った。
彼女の身体の官能を味わい尽した上で、それを辱めようと、やっきになった。
(…狂っていたとしか思えない…だが、ボクは、それをやったんだ)



早苗は自分の手を見つめていたが、やがてドアを押し開け、頭をかがめた。

「早苗さん!」

静止した早苗の後ろ姿に、三杉は詰まるような声で呼び掛けた。

「……すまない。すまなかった…本当に」

「何がですか」
早苗の声はのっぺらぼうで、冷たくも、温かくもなかった。

「三杉さん、何かしましたか、私に」

そう言うと、三杉の返事を待たずに滑り出て、ドアを閉めた。
そのままゆっくりと歩き出し、車から離れて行った。

しばらく歩いていると、後ろからエンジンの音がした。
一台の車が早苗の横を通り過ぎ、流れるようにカーブを曲がって、見えなくなった。

677:名無しさん@ピンキー
07/05/15 22:53:24 hIKj8nOA
三杉×早苗 続き61


「三杉!」
門柱を抜け、敷地内に入った赤い車を迎えたのは、ほぼ同時に戻って来た松山だった。
三杉は車庫への道半ばで車を止め、降りると松山に近づいた。
「見つかったか?」
「えっ…ああ、猫か。いや、まだ…」
「そうか」
くるりと体を反転させて、三杉は邸内に入ろうとしたが、ポーチに足をかけると振り向いた。
「さっきは悪かった」
「おう」
「じゃ」
ポーチを駆け上がり、飛ぶようにしてホールに入って行った。

主寝室の前に立ち、ドアをノックすると、出て来たのは美子だった。
「…入っても?」
「三杉さん…」
「話がしたいって、伝えてくれないか」
「…待ってて下さい」

弥生のためにも一度は追い返した方がいい、と思っていた美子だったが、
何かがぬぐわれたような三杉の表情を見て、取次いでみようと気が変わった。
あの様子なら話をさせた方が、良い方向に行くかもしれない。だが、三杉に何が起こったのだろう?

三杉はドアの前で、揺らしそうになる体を抑えるために、腕を組みながら待っていた。
一刻も早く、弥生に会いたかった。
「どうぞ」
美子が再びドアを開け、横を通り過ぎて行く三杉の顔を、探るように眺めた。
中に入ると弥生が、彼女もまた腕を組みながら窓辺に立って、外に顔を向けていた。

「美子」
部屋に二人を残し、ホールに出て来た美子は、翼、石崎、松山、ゆかりの四人を見た。
「三杉、行ったか?」
「ええ」
「…大丈夫だと、思うんだ」
「ええ、私も。とりあえず三杉さんは…。弥生ちゃんはまだ心配だけど、あとは、二人の問題だわ」
「ごめんな、みんな。おれのせいで…」
「もういいよ、石崎くん。そんなのわからないじゃないか」
「そうよ、あんたが落ち込んだって、何にも変わりゃしないわ」
ゆかりの言葉に、石崎がようやくホッとした顔を見せた。
「とにかく何かお腹に入れましょう。パンと卵だけど、用意したから」

全員が客間に向かって歩き出した。
一番後ろを歩いていた美子が、ホールを振り返った。
猫のために今は開け放された玄関ドア、その影から、早苗が陽炎のように、ふらりと入って来た。

678:名無しさん@ピンキー
07/05/15 22:55:23 hIKj8nOA
三杉×早苗 続き62


主寝室のリビングは、息詰まるような沈黙で支配されていた。

そんな中でも、逆光に透ける弥生の姿は、今にも消えてしまいそうに、儚くも美しかった。
なぜこんな彼女を怒鳴りつけ、傷つける事が出来たのかーーーー
三杉は夢から醒めたように不思議に感じ、他人事のように自分に問いかけた。

「弥生」
「近寄らないで」
普段は大人びて見える華やかな顔が、背の高い彼を下からムッと睨みつける事で、随分幼く見えた。
「…弥生」
「私に近寄らないで。話があるならそこでして」
三杉は無言で、彼女に向かって歩を進めた。
「近寄らないでったら!」
三杉は一歩も引かず、窓辺に弥生を追いつめて、抱き締めた。



「早苗さん」
美子は、ホールの柱に寄りかかったまま動かない早苗に、駆け寄った。
「大丈夫?」
うん、と子供のように頷いて、表情を失くした早苗に、美子は困惑した。
だが、聞かなくては…今、聞かなくては、もう機会はないだろう。
「早苗さん、どこに行ってたの?…何をしてたの?」



「聞いてくれ」
「離して!」
弥生は、力任せに引きもぎろうとするかのように、三杉の腕に指を食い込ませた。
「怒鳴って、悪かった」
「…」
「弥生」
「怒鳴ったことなんか、どうでもいいわ。離して」
「キミに言ったんじゃない。ボクが勝手に、思い込んでた事を、言ったんだ…」
「私はあなたが猫だなんて、思ったことなかった!」
三杉の首の動きで、弥生は彼が頷いているとわかった。



早苗は息を荒くして、美子から目を逸らしたまま、黙っていた。
「早苗さん、外にいたんでしょう…どこに行ってたの?」
「…」
「……ねえ、もしかして」
「…ねこ」
「えっ?」
「猫、を、探しに…ついて来るなって言われたから、庭で、一人で」
「庭を歩いてたの?ずっと?」
また、うん、と首を振った。

舌が腐り落ちそうな気がした。



679:名無しさん@ピンキー
07/05/15 22:57:57 hIKj8nOA
ここまでです。
暗くてごめんなさい。
三杉×早苗で、二人の気持ちを追った結末を書こうと思っています。
よかったらあと少し、おつきあいください。

680:名無しさん@ピンキー
07/05/16 00:27:11 58HfGzEr
職人さまお疲れさまです!

今度は自分の話を聞いてくれなんて三杉、都合良過ぎ。
もっともっと怒っていいよ、弥生。
このままじゃ弥生が可哀想過ぎる。。。
猫~!戻って来い!

美子、もうちょっと早苗を追及…はできないか。
追及したところで逃げられそうだけど。

そろそろラストスパートでしょうか?
結末を楽しみにしていますが、職人さま、無理なさらないようにして下さい!

681:名無しさん@ピンキー
07/05/16 01:06:28 2CyH+lL9
 職人様乙です。結末がどうなるのか、興味津津です。ご無理をなさらない範囲で
お願い致します。

 「ムシャクシャ(ムラムラ)してやった。今は反省してる」? アホ過ぎ。頭脳は
良くても人間としてバカだわ。弥生、情にほだされるなよー。キミはこの三杉には勿体無い。
 そしてお願いだ、猫を探してやってくれ・・・。

 早苗なー何その隠蔽する気満々な態度は。三杉との事がなかったら、ともこの件には
思えないもんな。影響はあるだろうけどさ、責任の追えない同情はするなよ。そして
自分の行為は自分でケリつけろや。三杉もだけどさ。お前のした事は、動機はどうでも
いいんだよ。言えないならせめて探せよ。サイテエ。


682:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:33:56 qJvDGhRc
三杉×早苗 続き63


三杉の体には、まだ外気の香りが残っていた。
弥生はいつしか抵抗をやめて、その長い腕に抱かれていた。
髪を撫でる指と、柔らかく落とす唇は父性的で、穏やかだった。
弥生がずっと、こうなって欲しいと思っていた、そんな穏やかさだ。
「そんなに我慢してたの」
弥生は睫毛を伏せて、尋ねた。
「何か、楽になったのね…顔に出てるわ。あの子がいないから?」
「違う、…それはただの、きっかけだったんだ」


美子は昼食を取りながら、それぞれの空気が微妙に変化している事を感じていた。
三杉と弥生の言い争いから生まれた緊張は、外に探しに出ていた男三人からは、消えている。
松山の話では、交番には親切な巡査がいて、適当に野良になりますよ、と慰められたらしい。

「ここで捨てて行く人も多いんだって」
「犬は山に入って群れ作ってるらしいぜ」
「すげェなあ。逞しいじゃねえか」

その明るい話し声は、ずっと弥生の傍にいた自分達に残る深刻さと、今では明らかな温度差を見せていた。
ゆかりもそれを感じて、しきりに石崎に反省を促す言葉をかけている。
まさか弥生の前で、笑い話にしたりはしないだろうが、少々呆れた。
デリカシーに満ちているとは恐らく言えない彼らの言動には、注意せねばならない。
だが美子の理性は、自分のものでもない猫一匹の事で深刻ぶらないのは健全な証拠だ、
と彼らの自然な態度を認めないわけにも、いかなかった。


「正直に、思ってる事を、聞かせて」
あの時の三杉の怒声、言葉よりも腹の底からの声そのものに、本音があった。
それが弥生をやりきれなくさせた。
ただ、猫に対する扱いの考え方が違う、というだけではない。
何かもっと、大きく、自分が否定されたような気がして、その事が頭を離れなかった。

「…どこかで死ぬかもしれない。そうとわかってても、猫が出たがったら外に出す」
「…」
「何年か後にでも戻って来たら、また入れてやる…冷たいと思うかい」
「戻って来なかったら?」
「そのままだ」
「事故にあっても、野犬に襲われても、病気をもらっても、保健所に連れてかれても、ね」
「危険は多いね、確かに。そうならないように保護してやるのが、正しいのかもしれない」
「…ううん、わかってるわ。意味無いのよね、あなたにそんなこと言っても。本当はわかってたの、昔から」
胸元でくすりと小さく笑った弥生に、三杉は先を促した。
「あなたは私を、酷いと思う?」
「キミが?」
「安全で、長生きできるように、外に出たがっても、狭い部屋に閉じ込めておくの」
「…」
「清潔にして、いつも毛並みをピカピカにして、美味しいものを食べさせて」
「弥生…」
「それで病気にならなければ、OK。ああこの子は満足してるんだって、私も満足するの」
弥生の声は震え、頬は染まっていた。

「あなたは私を、責めてたんでしょう?」
「…責めてなんか…」
「正直に」

三杉は抱いた腕をほどいて、弥生の両肩に手を置き、彼女を正面から見つめた。

683:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:39:14 qJvDGhRc
これだけです。
あとは日にちが空いても、連投規制に引っかからなければ、
ラストまで行きたいと思います。
早苗と弥生の双方に辛い思いをさせてまして、申し訳ないです。
今のところ最初に決めた通りの筋で進んでいます。
やはり最後まで、三杉×早苗の予定です。

684:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:47:29 d+Y9K3iK
乙です。職人さん。
最後まで早苗とですか。
こうなると、弥生と三杉の普通のエロも読みたいが
期待しておりますです。

三杉は弥生に飼われていたということか?
最初に猫は猫を飼わないって、三杉は言ってたね、早苗に。
三杉が猫で、弥生が飼い主。
逃がしたのは早苗。
これで、どうやって丸く納めるのか、興味津々ですよ職人様。

685:名無しさん@ピンキー
07/05/17 19:15:07 /GmaSHgB
 >>683

 職人様、お疲れ様です。
 久々に通しで読んでみて初めて気がつきました。三杉、ヒール役じゃなかったんですね・・・。
 「あの三杉をこうも非道に書けるなんて、職人様スゲー!!」と思ってました・・・行き過ぎた
感想を色々書き込みまして大変申し訳ございませんでした。逝ってきます。
 もう一度ROMに戻ってやり直すので、ちょっと早いですが、1ヶ月以上、面白いお話をどうも
ありがとうございました。職人様の他の文章も読んでみたかったです。
 どうぞ、ご無理をなさらずご自愛下さいませ。

 他の方々も見苦しくてどうもすみませんでした。

686:名無しさん@ピンキー
07/05/18 00:36:38 5G2V8owM
そう思うなら少し黙っててください
余韻が毎度の如く台無しになるんで…

687:名無しさん@ピンキー
07/05/18 15:07:02 cDdI0iIZ
長文レスの人、

連載中、それもまめに更新してくれているのに
水をさす人だなぁ、って思ったことはある。

688:名無しさん@ピンキー
07/05/18 18:03:09 hR5nZ5f0
>>686>>687みたいなのも水をさしてるよ。
何様?色々な感想聞くのだって楽しいよ。

689:名無しさん@ピンキー
07/05/18 18:34:59 5G2V8owM
余韻を楽しみたいので少し黙ってほしいと言ったのが気に障りますか?
感想がそれぞれにあるのは分かりますが、毎回長文レスもひどく目に付きます

690:名無しさん@ピンキー
07/05/18 18:52:05 hR5nZ5f0
私は>>687ではありません(687に迷惑なので誤解しないで下さい)。
私には「黙ってて」という自己中レスの方が余程目について気分が悪いです。
何だか一瞬で雰囲気が悪くなったような気がしてしまいますよ。

691:名無しさん@ピンキー
07/05/18 19:36:32 v52mZykn
嫌ならスルーすればいいだけの話。
いろいろな人がいろいろな感想を持つのが当たり前だし、それを書き手の人に読んで欲しいというのも当たり前。
それを否定する権利は誰にもない。

692:名無しさん@ピンキー
07/05/18 20:15:43 5/YwAKWn
そうだね、「長文スレが不快」っていう意見を否定する権利だって誰にもないよね。


693:名無しさん@ピンキー
07/05/18 20:22:10 l8GPK6rw
書き手にしてみると、感想貰えるのもまた創作意欲に繋がるから有り難いんだけどな。
というかそれがないとモチベーションが上がらないw
長文レス貰えるのはとても嬉しいものだよ。
それだけ読み込んでくれているってことだから。
ここは誰でも書き込める場所だし、三杉×早苗の職人さんも
そうした気軽さからここを選んで投稿してくれてるのもあるんじゃないかな?
余韻の人も、一行でも二行でも何か感想書き込んであげたらいいんだよ。

694:名無しさん@ピンキー
07/05/18 20:30:40 l8GPK6rw
あー、職人さん、連載中だけでもコテハン付けてくれたらいいのかも。
そしたら抽出でまとめ読みできるもんね。
もちろん気が進まなかったら名無しで前々おっけい。

ちなみに自分は完結してから通して読みたいので今は我慢してるw

695:名無しさん@ピンキー
07/05/18 21:24:21 MDS3Anuz
自分は毎晩コツコツ楽しんで読んでいますよ。
そうか、一気に完結してから読む手もあったのか。

まあ、皆、この作品を楽しみにしているってことですな。
ラストはどうなるのかな。
エロパロとは思えないほどの内容に圧倒されてしまってるよ。
玉虫色の不安定さがいいね。

696:名無しさん@ピンキー
07/05/18 23:07:30 ytJEh4qb
今までまったりwktkなスレで良かったのに、今日の雰囲気はイクナイ。
職人さん、どうぞ気になさらずー。

ところで長文レスって何行くらいからなのかな?

697:名無しさん@ピンキー
07/05/18 23:44:06 lfkNut4s
やっぱり長くなったので、二日に分けることにしました。
今日は今から四本投下します。

明日に三本で、完結できると思います。


698:名無しさん@ピンキー
07/05/18 23:46:32 lfkNut4s
三杉×早苗 続き64


弥生の目は疲れてはいたが、前だけを見ようと決めた人間だけが持つ、強い輝きを放っていた。

それを見る三杉の胸には、弥生に対する賞賛の気持ちが、沸き起こった。
言いたい事だけを投げつけて、一人で放っておいた間も、彼女は、考えていたのだ。
ただ自分の言い分を通す事よりも、彼の気持ちを。彼が何を感じ、求めているのかを。

たとえそこから、聞きたくない答が導き出されたとしても、目を逸らさない覚悟。
それは弥生の、自分自身に対する勇気だった。そして、三杉への誠実だった。
眩しいほどに、弥生は今、その二つだけで三杉の前に立っていた。

「ずっと、責めていたのは…ボクだ。ボク自身をだ…そして、それに…気づかないように、してたんだ」
目を伏せた三杉の声はぽつぽつと、口から床に落ちて行った。
「自分が選んだ道は、正しいんだと…いや実際、正しいんだ。だから」
三杉は目を上げた。弥生は次の言葉を待っていた。言わないでいられたらーーーー

肩に置かれた三杉の手、その上から、弥生は自分の白い手を重ねた。
指の長い、白鳥のようなその手は、彼女の仕事によって少し荒れていて、三杉は心から美しいと思った。
「言って、淳」
「…だから、幸せを、感じなくてはいけないのに、…駄目だった。出来なかった」
弥生は息を止めて、俯いた。三杉は彼女の言葉を待ったが、何も言わなかった。
三杉の胸の中から、弥生は両腕を振り上げると拳を作り、三杉の肩に、どん、と打ちつけた。
動かない三杉に、もう一度、打った。



美子は、ゆっくりとスプーンで卵を口に運ぶ早苗から、目が離せなかった。
相変わらず早苗の顔は、紙のように真っ白だったが、翼達に微笑んで食卓につき
いかにも自然に食事を始めると、もう誰も彼女に気を留めなかった。
会話に加わらず、しかしその場の雰囲気を壊さないでいる役割を、早苗は果たしていた。

美子の疑惑は、今はほぼ確信に変わっていた。早苗は嘘を吐いている。
だが、その嘘があまりにも稚拙であった事が、かえってそれ以上の追求をさせなかった。

ゆかりに石崎、それに弥生が、早苗に対してほとんど年上のように振る舞って、
過保護なまでに心配し、世話を焼くのを、常々不思議に思っていた美子であったが、
柱に寄り掛かった早苗を見た時、自分とほぼ同じ体格なのにも関わらず、
手の中にすっぽりと納まりそうに小さく感じ、力なく見つめ返す黒い瞳に、言葉を失った。
美子はその時、なんとなくだが彼らの心情を、理解したように思ったのだ。



「弥生…弥生、泣かないで」
両手で顔を覆って、弥生はしゃくり上げながら、首を横に振った。
「いいの」
栗色の長い髪に何度も口づけて、三杉はもう一度彼女を抱き締めた。
そして、言った。

「弥生、ボクは…戻る」

「戻る事に決めたんだ。フィールドへ。あの世界へ…それをキミに、誰よりも先に、キミに伝えたかった」

弥生は目を閉じた。涙は止まり、胸を諦めが満たした。

699:名無しさん@ピンキー
07/05/18 23:49:20 lfkNut4s
三杉×早苗 続き65


「…そう、決めたのね」
「ああ」
「仕事と、大学と、サッカー…、選手とコーチで、四つも荷物を抱えるの」
「いや、仕事は降りる」
「降りる…?」
「完成したファイルはもう送ったけど、ボクの名前は下げてもらう。コンペにも出ない」
「…そんなこと出来るの?みんな、あなたが出席するって、知ってるんでしょう」
「無理にでもするさ。信用を失う事になるのは、間違いない。特に父さんに対しては裏切りも同然だ」
「そんな…」

三杉の声は熱っぽく、早口になり始めた。そしてどこか、待ち遠しそうであった。
弥生を抱く腕は、変わらず優しかったが、徐々に力が込められていった。

「おそらく、会社にはもう二度と出入りは出来なくなる。家も出た方がいいだろうな、父さんの体面を考えたら」
「おじさまを、そんな驚かせなくても…ちゃんと話し合って、認めてもらってからで、いいんじゃない?」
「いや、もう今日からでも、準備を始めないとならない。体作りも一からやりなおしだ。時間がない」
「…大学は?」
「医師免許は取るよ。だがその後は今は保留だ。可能な限りの全ての時間を、これからはサッカーに捧げる」
「…」
「弥生、考えて欲しい」
「…何を?」
「ボクが言わなくても、キミは自分の道を、自分で選び取って、ボクと一緒にいてくれた」
「…そうね…」
どっと疲れが押し寄せて来た。聞きたくはなかった。もう喋るのを止めてくれないだろうか。

「これからのボクのサッカーは…決して順風満帆には行かない。険しい道になるのは、わかっている」
「あなたが?」
「そうだ。ブランクと、それ以上にサッカーを精神的にも遠ざけていた影響は、必ず出る」
「…」
「ボクのプレーヤーとしてのレベルは、かなりの所まで落ちるだろう…これまでの経歴と比べてね」
「誰が比べるって言うの」
「誰もがだ。元々実績は、翼くんや、日向にも及ばないけど、困った事に、ボクは名前だけは売れてるからね」
「そんなことないわ。あなたは、かつて誰よりもーーー」
弥生は言葉を切り、しまったと言う顔をした。
三杉がこの言い方をどれほど嫌がるか、知り尽していたはずなのに。
だが弥生の頬を撫でる三杉の目には、光が踊っていた。

「そう言われていた時期があればこそ、評価は辛辣になるんだ。きっともう一度病気になった方がいい、なんて」
「やめて!」
「弥生?」
「冗談でもやめて、そんな話」
弥生を見ながら、ゆっくりと首を横に振る三杉の表情には、労りがあった。
こんなのおかしい。淳がこの事で私を慰めるなんて、そんなの、あべこべだーーーー
「決して冗談じゃない。ボクの場合、勝つだけでは満足されないだろう。それを覚悟しなくちゃならない」
「誰にも、淳の事をそんなふうに言わせないわ」
「キミがこれからもボクと一緒にいるとしたら、どんな思いをするか…それが、ボクは」
弥生は、腕の中から、三杉をキッと見上げた。

「私じゃないわ」
「えっ?」
「どんな思いをするか、気にして、…怖がっていたのは、淳、あなたよ」
「…」
「あなたなのよ」
三杉は目を閉じて、息をついた。
「…ああ、そうだね。その通りだ…」


700:名無しさん@ピンキー
07/05/18 23:53:02 lfkNut4s
三杉×早苗 続き66


「自信が無いの?」
「…正直な所、わからない。今の実力がどれほどのものか、やってみない事にはね」

その、”やってみる”事をこそ恐れ、避けて来たのだ、ずっと。
だが今は、どんな石礫でも浴びてみせようという気になっていた。

満場からの、侮蔑と、嘲笑を。
同情と、哀れみを。

かつての天才の、もがき足掻く様を笑いたければ、笑うがいい。
あの緑の荒野にスパイクの歯を食い込ませ、体が壊れるまで走り抜いてやる。

血が、沸いた。自然と笑みを浮かべ、目が光るのが、自分でもわかった。

「とりあえず、代表に選抜される事を目標にするよ」
「…とりあえず、ね…」

顔を洗うわ、と言って、弥生は三杉の腕を離れた。
疲れていた。ふと、猫の事をすっかり忘れていたのに気づいた。

バスルームに入ってドアを閉め、バスタブの縁に座った。
(…わかってた。いつかこういう日が来ることは…)

果たしてそうだろうか。
自分はどこかで、このまま上手くやり過ごせると思って、待っていたのではないかーーーーー
三杉がサッカーから離れ、振り返っても、もう間に合わない所まで遠ざかるのを。

仕事が増えるのを心配はしたが、それ以上に踏み込もうとした事は、無かった。
正しい判断だったはずだ。なぜならそれは彼自身の問題だからだ。
私達は二人とも大人であり、それぞれの意志を尊重し…

唇を歪め、鼻で笑った。正しい判断なんかくそくらえだわ。

三杉淳は鈍感という強さを持ち合わせない男である、と知りながら、誰もが無言で期待をかけていた。
彼は自分に押し迫る人々の胸に宿る、輝かしい未来像を、的確に読み取っていたに違い無い。
理想の息子、理想の後継者、理想のコーチに、ドクター。
彼を愛し、信頼し、尊敬しながら、人々は彼が受け取って背負うままに、夢を託し続けた。
そして自分もまた、その押し迫る石垣のひとつだったのだ。
理想の恋人を思い描きながら、愛という名の武器を、彼に突き付けて。

(休ませる事ばかり考えるようになったのは、いつからだったかしら…)

だが愛する男が、そのボートを荒れ狂う奔流から凪いだ浅瀬へ向かわせるのを見た時、
どうして安心せずに、暗に喜ばずに、いられるだろう?

自分はそれほどまでに、サッカーを信じきる事は、出来ない。
あの、ボールひとつに人生を、魂を、その全てを捧げる人種には、なれないのだ。

(誰も私にそうなれなんて言わないだろうけど)

あらゆる幸福を、たった90分の熱狂と引き換えにしたとしても、後悔しない。
人生を共にしたいと願う、ただ一人の男こそ、そういった人種なのだと認めるのは、恐ろしい事だった。

弥生はこれまでの、ピッチの外で、病室の外で彼を待ち続けた、長い、長い、長い時間を、思った。

701:名無しさん@ピンキー
07/05/18 23:56:02 lfkNut4s
三杉×早苗 続き67


バスルームから出ると、三杉は背を向けて電話をしていた。
父親か会社か、と思って席を外そうかと迷っていると、三杉が通話を終わらせて、振り向いた。

「保健所に聞いてみた。該当する猫は、いないそうだ」
「…あ…、うん」
「猫は犬と違って、狂犬病の恐れが無いから、わざわざ捕獲したりはしないんだって」
「そうなの?」
「でも、怪我したのを収容する事はあるって言うから、日に一度は問い合わせをしておくべきだね」
「…そう」
「ああ、鑑札付けた方がいいって言われたよ。で、あさって以降は管理人の方に連絡してもらおう」
弥生は軽く頷いて、返事に変えた。
「ビラにのせる連絡先も、向こうにしよう。それでいいね」
「淳」
再び受話器を取り上げた三杉は、目を丸く開いて、なにかと尋ねてみせた。
「聞いてもいい?怒らないでね」
「ああ、何?」
「あなたが逃がしたの?」

三杉は静かに受話器を置いて、弥生に体を向けた。
「弥生、そ」
リン、と開いたノートパソコンから、メール到着の音がした。
「来た」
「…何?」
「保健所の前に弥生のお母さんに電話したんだ。クリスマスカードに使った写真があっただろう?」
「ああ…」
「あれが正面だし、よく撮れてるから、ビラに使おうと思ってね。送ってもらうよう、頼んだ」
「ありがとう…」
「弥生」
三杉はパソコンから目を離して、言った。

「ボクは逃がしてないよ。でも、逃げたっていいと思っていたのはキミも知ってる通り、事実だ」
「それじゃどうして、捕まえる協力なんかするの」
「キミに抱かれているのを見て、不幸だと思った事は、決して一度もなかった。ーーーだから」
「…」
「…どっちも本当なんだ」

弥生が頷いたのを見て、三杉も安堵した。
自分の中の、あらゆる優しい、温かい感情が、絶える事なく、脈打ち続けている。
理由はーーーーーわかっていた。

置いて来たのだ。それ以外の全てを。
今この瞬間、誰よりも孤独を感じている筈の、一人の女の中に。
だからこそ今の三杉に、弥生と翼に全て話して、赦しを乞いたいと思うほど、
勇気と誠実の中にこの身を置きたいという、熱い欲求が、復活したのだ。

弥生は一時間前が嘘のような、諦めと悲しみを含んではいるが穏やかな気持ちで、再び窓辺に立った。
「淳、車が来たわ。あれ、翼くんと早苗ちゃんのお迎えじゃない?」
「そうみたいだね」
「二人には悪いことしちゃったわ…。こんなところまで来てもらったのに」
「行こう。彼らを送らないと」

三杉が差し出した手を、弥生は自然に取って、二人は部屋を出た。
廊下は薄暗く、弥生の目には三杉の顔が、そのせいであまりにも急速に、翳ったように見えた。

702:名無しさん@ピンキー
07/05/21 00:47:46 76z9lumO
職人様…お忙しいのでしょうか?
職人様のご都合に合わせて投下して下さればよいのですが。
もしくは投下規制中?

もし前回投下直前のスレの流れを気にされているのでしたら、どうかお気になさらず…
少し気になったので。出過ぎた書き込み失礼します。

三杉の中で、矛盾するふたつの気持ちを容認できるようになったのは早苗のおかげと言えるのかと。
やっぱり猫が重要なファクターなのか。
三杉×早苗として、この長編がどう結末を迎えるのか非常に楽しみにしています。

703:名無しさん@ピンキー
07/05/21 01:17:23 Ygs12pfD
三杉×早苗 続き68


手を取り合って客間に現れた二人を、皆は王と王妃でもあるかのように、歓声を上げて迎えた。
弥生は少しはにかみながら、もう大丈夫、心配かけてごめんねと謝り、
三杉は何食わぬ顔で、みんな昼から猫探しに働いてもらうよ、と言って一同を呆れさせた。

黒塗りの社用車から出て来た運転手が、お仕着せと手袋の格好で玄関に立ち、三杉に挨拶をした。
「彼らを空港まで。翼くん、時間はどのくらい…」
「飛行機は余裕見て取ってるから、少しぐらいの渋滞は大丈夫だよ」
「そうか…気をつけて行ってくれ」

早苗はポーチに立って、ゆかり、石崎の二人と別れを惜しんでいた。
それを自分が眺める事は、自然な筈だ。そう思って、早苗を見た。


早苗は、笑っていた


顔色は良くないが、にこにこと笑って、ゆかりが食生活についてアドバイスするのを、大人しく聞き入れていた。
冷や汗が出た。膝から下が、今にもぐらつきそうになるのを、必死で堪えた。
彼女が泣いていれば、いや不自然なほど無表情であったとしてもその方が、自分には耐え易かったであろう。

早苗が徹底して三杉を切り離そうとしているのは、もはや明らかだった。
懺悔を拒み、後悔さえも突き返し、無視していた。
(だが、キミはどうやって、一人でどうやって耐えるんだ?)

弥生が、ゆかりの後を引きとって、早苗を抱きしめた。早苗は笑って、抱き返した。
弥生は翼と一緒になって、体調の思わしくなかった早苗を軽く叱り、愛おしそうに見つめていた。

ありがとう、ごめんねと呟く早苗が、その痛みに悲鳴を上げている事を知るのは、三杉ただ一人だった。


美子は、彼らの別れを眺めていたが、この期に及んでもう何も言うつもりは無かった。
時間が無いーーーーー。
松山に言った、自分の言葉が思い出され、ただ早苗を不思議だと思った。
地味で目立たない、というには大きすぎる目。長すぎる睫毛。それらの押しの強さは、無言で美子の疑惑を封じた。
だが月光の下で匂いたったあの身体が、今は再び翼の影に潜んで、何の印象も残さない。
(不思議だわ。静かにしていればしているほど。本当は違う人なんじゃないかって思えてくる)


三杉はともすれば、歪ませそうになる眉の間から力を抜かなければならない、と焦りを感じていた。
表情に出してはいけないーーーだがそれにはどうすればいい?そんなやり方は、忘れてしまったのだ。
たまらずに足元へと視線を逃がした時、ほんのわずかに揺れた、早苗の声が、聞こえた。

「猫が見つかりますように」

そう言って、翼とともに、車に向かって歩き出した。
早苗の決心は三杉の想像以上に徹底していた。弥生を欺く役割を、三杉の前で貫き通した。
彼の脇を何も言わず通り過ぎる早苗の顔は、みじめで、それは疲れ果てた罪人の顔であった。

自分にはもう、何も出来ない。早苗は三杉の罪さえも根こそぎに取りあげて、去るつもりなのだ。
何も出来ないーーーー悔恨の視線を送る事も。優しい声を出す事も。
彼女の拒否を感じ取り、受け入れるしかない無力な三杉を知るのもまた、早苗だけだった。


この二日間で、ポーチから車まで早苗が歩く、わずかな数メートルの間ほど
彼ら二人がお互いのものであった事は、なかった。


704:名無しさん@ピンキー
07/05/21 01:20:35 Ygs12pfD
三杉×早苗 続き69


翼が早苗を先に車に乗り込ませ、ドアに手をかけて立ち、残った六人を振り返った。
「じゃあ、みんな」
にっこりと笑って、その体を滑り込ませようとした時、三杉はとっさに腕を伸ばし、ドアを掴んだ。
車中の早苗の肩が、びくりと跳ね上がり、その他の全員があっけにとられたように、三杉を見た。
「三杉くん?」


「翼くん。次はピッチで会おう」


翼の顔の上に、一気に歓喜と戦意の炎が燃え上がった。
背後の松山と石崎にもそれが伝わり、彼らが笑顔を見せたのが、振り向かないでもわかった。
四人の男の間に走った電流を、弥生も、美子も、ゆかりも感じ取っていた。

「うん、三杉くん。ピッチで会おう!」
翼は、さし出された三杉の手を、痛くなるほど力を込めて握り返した。
頷き合い、離れた。血の通った、熱い別離だった。

シートに腰を下ろす翼の向こうから、早苗が送った視線ーーーー何ものにも代え難いその瞬間を、三杉は捉えた。


車が木漏れ日を浴びながら遠ざかり、やがて視界から消えると、
ふーっ、と大きく息をついて、松山が口を開いた。

「行っちまったか。次に会うのはいつになるんだろうな」
「今度は子連れで帰って来たりしてな。ハハ」
「あんたがスタメンとるよりは、確率高そうよねえ」
「なにィ」
「あっと言う間だったわ。早苗ちゃんも翼くんも、少しでも楽しんでくれたんだったら、いいんだけど」
「…弥生ちゃん、中に入りましょう。午後からに備えて、何か食べた方がいいわ」
美子は、三杉の様子にもう不安は感じなかったが、それでも弥生を守って行かねばならない、と改めて決心した。
自分とゆかりも共有した彼らの情熱が、弥生の顔の中でだけは、諦観となって現れ出ていたからだ。
それはきっと誰が悪いのでもない、おそらく、どうしようもないことなのだ。

邸内に戻る彼らの後ろから、三杉はゆっくりとついて行った。
翼の目が、予想以上に深く、心に焼きついている。
生来の人懐こさを持ったそれが、三杉の言葉を受けた後、ぞっとするほどの光を放った。

やはりそういうものなのだ。ーーーーー天才とは。
賞賛や感嘆などには納まらない、人を圧倒し、畏怖せしめる狂気の力。
それは台風のように。イナゴの群れのように。思うさま暴れまわり、食い尽し、去って行く。
そう生まれつかなかった自分との違いを、今は明朗な気持ちで感じる事ができた。
…ボクはいつかまた、失意と無気力に、自ら膝を折る日を、迎えるだろう。


その時にはきっと、思い出す。月の青い夜に、小さな手が、彼の窓を開いた光景を。


早苗の重たげな睫毛の奥に見えたのは、確かに感謝の色であった。…そう、思いたいだけかもしれない。
だがもう確かめる術はない。ただ信じる道しか、彼には残されていなかった。
自分は、大空翼がいる限り、失うもののない挑戦者なのだ。

今一度、大きく顔を振仰いで、邸宅の外観をその目にした。彼のものでもあった、王権の象徴。
(ここに来る事も、もう、無いだろう)
優美なデザインのポーチを一歩一歩踏みしめ、邸内に戻った。

705:名無しさん@ピンキー
07/05/21 01:24:24 Ygs12pfD
三杉×早苗 続き70


翼は三杉の決意を手に入れて、大きな満足を覚えていた。
車は滑らかに走り、空港で長時間待つはめになりそうだったが、
自分のはやる心が、そのままこのスピードに乗り移っている気がして、爽快だった。
そうだ、空港のホテルで少し休もう。早苗に、あのテニスウェアをもう一度着せてーーーー

翼がこちらを向いて、意気込んだ表情で言った。
「早苗ちゃん、やっぱり三杉くんは、サッカーをやめたりしないんだ」
色が戻り始めた早苗の笑顔には、今までに翼が見た事のない、憂れわし気な艶があった。
「早苗ちゃん、大丈夫?」
「うん」
思わず早苗の頬に手を当て、親指をその唇に触れた。早苗の大きな瞳は、翼を優しく見返した。
そのまま親指で唇を割り開き、舌の上に差し入れ、しゃぶらせたいという、正直な欲求が湧いた。
きっと早苗は恥じらって、翼が昔から大好きな、あの困ったような表情をするだろう。

だが今、早苗の目は素直に翼の優しさに感謝していて、それは欲情を飛び越えて心にまで届き、訴えかけた。
「…南葛に、寄ろうか」
「えっ」
「帰るの半日遅らせて、早苗ちゃんの家に挨拶だけでも」
「どうして?いいのよ。今回は寄る暇がないって、もう連絡してあるんだし」
「でも、早苗ちゃんが調子悪いのは、もしかしてホームシックじゃないかなって思うんだ、おれ」
「…私が」

翼の慣れない気遣いと、すまなそうな表情は、大きなうねりとなって、早苗を圧倒した。
反応を失わせるほどの巨大な感情を、自分でも把握しきれず、それが喜びだと気づいたのは、少し経ってからだった。
こんなときに。
胸やけするような嫌悪を感じたが、なお早苗はその喜びを貪欲に飲み干した。

(…今、泣いちゃいけない。今泣いたら、違う涙も出て来てしまう。それは、絶対に、ダメだ)
翼と弥生への贖罪に泣く資格など、自分にはない。もう一生、それはないのだ。
早苗は、ぼんやりとだが、美子に見逃してもらったという感じがしていた。
なぜなのか、おそらく弥生のためだろうと思った。美子にまで荷を背負わせた事を、申し訳なく感じた。

肩の上に、ずんとのしかかる、取り払えない重さがあった。
それは背中に降りて来て胸の中にまで入り込み、早苗を息苦しくさせた。



目を閉じると、頭の中を見た事のないイメージがよぎり、誰かが走っていた。
翼だろうかと思ってその影を追うと、それは彼女の夫よりもがむしゃらで、しかも優雅だった。
彼は少年になり、大人になり、ただ走り続け、土を跳ね上げたり、光の中に溶けたりした。

風を切り、雨に打たれ、どこまでも走るその影は、鳶色の髪を、していた。



目を開けて、息が少し楽になっているのを感じた。
ーーーーこれから先もきっと、思い出すのだろう。耐え切れなくなりそうな時にはーーーー


「翼くん」
早苗は翼の手に、自分の手を寄せて、開いてくれるように促した。
随分と皮の厚くなった、翼の手のひら。そこに緩く握った小さな手を入れると、翼はそれを柔らかく、包んだ。

「いいの。私の家は、ここよ」




706:名無しさん@ピンキー
07/05/21 01:26:21 Ygs12pfD
三杉×早苗 最後に


閑散とした、誰もが知る別荘地への山道。
延々と緑が続き、限られた者だけが通る、うねったその道は勝者の道である。


一年のうちのわずかな期間、数えるほどの人間しか通らないその道は、
しかし沿道の木々が霞むほど色鮮やかな車体と、そのエンジン音で、蹂躙されるのが常であった。

何のためらいもなく痛快に走り抜けるドライバーの目に、
ほんの時たま、彼らには似つかわしくない、柔らかな墓標が映し出される事がある。



それは、人恋しさに彷徨い出て来た猫の最期の姿かもしれず



あるいは、ようやく目覚めた爪と牙が不器用に屠った栗鼠の残骸であるかもしれなかった



罪のないドライバーは一瞬眉を寄せ、舌打ちをして可能な限り大きくハンドルを切ると、
その先に待つ華やかな世界へと思いを馳せ、彼らの人生に必要としないその悲劇を、忘れ去った。






707:名無しさん@ピンキー
07/05/21 01:55:48 Ygs12pfD
これで終わりです。
昨日は予告したくせに体力負けして寝てしまいました。申し訳ない。
だらだらと長期に渡って、ほとんど板を私物化してしまい、恐縮しつつも読んでもらえた事が嬉しいです。
ここで思いついた話なので、ここで書き上げる事ができて、よかったです。
楽しんで下さった方はもちろん、我慢しておつきあい下さった方々にも、感謝してます。

最初に思いついた時点で、
1、三杉と早苗が関係を持つ
2、早苗が弥生の猫を逃がす
3、猫は戻らない
4、カップリングは変わらない
という状態でストーリーができたので、それは変えられませんでした。ごめんなさい。
レスもらって調子に乗って引き延ばした部分は、多々あります。全部のレスが、有り難かったです。
ラストも最初に考えていた通りになりました。ご不満な方、やっぱり申し訳ない。

別荘物ということで、宮本輝の「避暑地の猫」は
キーワードもいくつか被るくらい影響されています。
ストーリーは多分大丈夫だと思います…パクっちゃってたら、笑ってやってください。
山崎まさよしのプラスチックソウルをずっと聴きながらの投下でした。


力不足で伝わらないかもしれませんが、原作のキャラは一人残らず大好きです。
原作というものの偉大さを痛感しながら書きました。
繰り返しになりますが、読んでもらって本当に嬉しいです。
ありがとうございました。

708:名無しさん@ピンキー
07/05/21 02:45:24 hkTynXdu
お疲れ様でした
最後まで読めれて本当に良かった
最後まで書き込み有り難うございました。

709:名無しさん@ピンキー
07/05/21 07:42:18 IlaCyyOY
ご苦労様でした。
いや、原作キャラは1人も陥れていないね。
こういう作品を書くと誰かをヒールにしないと
難しいものだと思うが、どのキャラも良心が
あった。職人さんの原作に対する愛は充分に
感じられました。

良い作品をありがとう!!

710:名無しさん@ピンキー
07/05/21 09:32:28 Gpz8C12W
初めて来たスレでいいタイミングですごい物を読ませてもらった
一度に読んでしまうのがもったいないくらいでした。GJ

711:名無しさん@ピンキー
07/05/21 18:30:45 UkTjO0/a
お疲れ様でした、毎朝続きがとても楽しみで、早起きして読ませて頂きました、
職人様感謝、楽しい時をありがとうございました。

712:名無しさん@ピンキー
07/05/21 19:29:38 pQ9MQP6Q
お疲れ様でした。
毎晩続きが気になって仕方がなかったんだけど、
通勤の関係で朝が早く、夜更かし出来ないものだから、
いつも通勤途中(電車+バスの待ち時間)に携帯で確認するほどハマってました。
作者さんが影響されたという「避暑地の猫」、機会があったら読んでみようと思います。

713:名無しさん@ピンキー
07/05/21 20:16:12 nanF3NWk
職人さんお疲れ様でした。
「避暑地の猫」いいですよー。
職人さんの作品とモチーフと舞台は似ているけど
ネタかぶりはしてないです。
職人さん素晴らしかったです。

714:名無しさん@ピンキー
07/05/22 12:36:59 Dd5dw+iA
職人さん、楽しい一時をありがとうございました。
女性キャラを中心に(もちろん男性陣も)とても魅力的に描かれていました。
早苗が犬に例えられた場面では、OVA版のエンディングで犬を抱いて
夕暮れ時の堤防を歩いていた早苗を思い出したなぁ。
早苗と犬ってマッチしますね(中学以降が特に…)。

715:名無しさん@ピンキー
07/05/24 23:18:26 TkYazlc2
あげちゃえ


余韻は残るけど
そろそろ別のネタ振りも

早苗はガチで犬っぽいけど(でも読み返したらそれは翼にだけで結構我が強い)
翼はライオンか虎かって感じ

虎といえば日向だけど
あれはどっちかっていうと一匹オオカミ

若林は熊

716:名無しさん@ピンキー
07/05/25 16:51:23 JujxJUNk
ぶり返すけど、この話の三杉が
V6の岡田で浮かんできてしょうがないです。

717:名無しさん@ピンキー
07/05/25 17:08:52 FvrIfbJn
選抜メンバーになって、ライバル達がやたら翼マンセーになったのは、
翼の並々ならぬデカチンを目の当たりにして、敗北感に打ちのめされ、逆らう気迫がなくなったからだ!w
日向や若林や三杉がサン付けだったのも、毛が生えるのもアソコが剥けるのも早かったからだ!
岬が日向には強気なのは、小学生のころ、二人でこっそり読んだエロ本で「起ってんじゃないの?」とふざけた岬が日向のアソコをタッチし、それだけで「アッ!?」とお漏らししてしまった思い出があるからだw




718:名無しさん@ピンキー
07/05/27 02:13:06 9w+1xyC2
aa

719:名無しさん@ピンキー
07/05/27 02:50:22 9w+1xyC2
美杉×早苗 のSS読んでて楽しかった。
ただ自分の美子像と職人さんの美子像はちょっと違ったかな。
自分の中では美子は切れ目ではないし、なにか頼りなくてつい
世話を焼きたくなる不安定さは早苗じゃなくて美子ってイメージがするし。
弥生が言うようにやっぱり「アネゴ」の早苗のが今のおしとやかな
早苗よりずっと魅力的だし輝いてるなぁ。
もしアネゴの性格のまま早苗が大人になっていたら
弥生より早苗のが三杉には必要な気がしますた。
個人的に思ったことだけどね。


720:名無しさん@ピンキー
07/05/27 21:33:44 zYRIs57S
眼鏡を取った美少女がいた それは 町田町子だった 

721:名無しさん@ピンキー
07/05/27 22:17:19 Xf8g4n1G
いや町田は眼鏡を取ったら3だろ

722:名無しさん@ピンキー
07/05/27 22:41:17 h7AzVh9r
三杉×アネゴは盲点でした
三杉×早苗のしっとりした感じも好きだけど
アネゴはいるだけでパッと明るくなるような強さがあるから
ずっとあのままなら貴公子と庶民代表で面白いかも
浮き世離れしたボンボン&ガサツなじゃじゃ馬娘で相性よさそう



723:名無しさん@ピンキー
07/05/28 01:57:08 EYoW54Pg
‘早苗’だから三杉は弥生を捨てずに最後には早苗と関係を
絶てたんだろうケド‘アネゴ’だったら
三杉は途中から本気でアネゴを好きになってそうな気がする。

なんかもう私の中では小学生の早苗とそれ以降の早苗は
人格から何までまるで別人のように思えるんだよね。
アネゴが相手になっていたら、自分にないものを持っていて
明るく輝いている彼女に本気で惹かれちゃってるイメージが強い。
韓流の見過ぎかな。韓流ドラマって多いんだよ。
三杉みたいなやつとアネゴみたいな娘の恋愛ドラマ。


724:名無しさん@ピンキー
07/05/28 12:14:44 kSPJfTlC
何となく分かる気がする。溌剌としたアネゴが中学から大人しくなったのって翼のためみたいなもんだし。ありのままをさらけ出したアネゴの早苗だったら三杉ももっと惹かれてたと思う。


725:名無しさん@ピンキー
07/05/28 22:44:04 9b+2p8XG
組み合わせとしては面白いけどC翼の場合だと
アネゴの早苗が三杉を好きになるきっかけは想像つかない…
やはし同情が愛の始まりになるのか…真剣に妄想し出してる自分が恐い
カプだとどこまでも天然×ツンデレみたいな感じ?

南葛VS武蔵戦って弥生の行動がよく話題になるからアネゴは目立たないんだけど
ブラジルへ行って欲しくはないために負けてもいいかもと思っていたのが
翼がいよいよ駄目になったのを見て一生懸命エールを送るって
片思いの女の子の心理描写としてもすごくよく出来てると思う

若林、ロベルト、岬のAクラスキャラと並んで大ゴマで描かれてるあたり
作者もちゃんとアネゴのキャラを大事にしてたっていうのが伝わるいいシーン

でもあれ見ちゃうとやっぱりアネゴは翼一直線なのが似合うかなって思うんだけどね

三杉×アネゴは思いきった捏造がちょうどいいかも(もうアネゴは武蔵の生徒にするとか)


726:名無しさん@ピンキー
07/05/28 23:34:38 9TtcxrqU
職人様の影響もあるのだろうが、早苗(アネゴ)好きなヒトって
三杉とカップリングしたがる傾向があるのかな?
自分的に、三杉にはアネゴより久美の方が似合いのカポーになりそうなのだが…
勿論、これもきっかけは皆無だがww

727:名無しさん@ピンキー
07/05/29 00:41:41 zdvgtK6R
そういえば久美ちゃんは失恋後ずっと恋愛話がないよな。
安易に新たな恋に進むよりは良いのかもしれないが。

一応候補としては
山森(南葛中で三年生が抜けた後の引き継ぎ)
新田(ライバル校のエース)
神田(失恋した者同士。安易ではあるが…)
沢田(数少ない同い年)次藤・佐野(ゆかりの紹介で)
あたりになるのかなぁ?

728:名無しさん@ピンキー
07/05/29 04:55:43 ciNdQuwY
ノンストップで読みふけってしまった。職人様マジで乙、GJ
キャプ翼でエロは想像しにくかったんだがこのスレ読んで理解できたw
愛されてるなぁキャプ翼

729:名無しさん@ピンキー
07/05/29 08:44:25 tkCZ4Z1f
久美ちゃんなら新田がいいな
「翼先輩には彼女いるんだぜ、ばーかばーか!」
とか憎まれ口を叩いて
「うるさい!好きなんだから仕方ないでしょ!」
で凹む駄目男な新田が見たいw

730:名無しさん@ピンキー
07/05/29 11:18:03 50F1Se5T
>職人様の影響もあるのだろうが、早苗(アネゴ)好きなヒトって三杉とカップリングしたがる傾向があるのかな?

捏造カプとしては日向や岬に比べてそれほど人気ないと思われ 
確かにこのスレ内での一時的な流れかと
でも自分は結構気に入った
翼×弥生、三杉×早苗のパラレルが見たいな。
女子二人がお互い相手校のキャプテンに片思いで仲良くなる感じの

三杉×久美も明るさがあっていいね
久美ちゃんは新田とは公式でカプなんだとずっと思ってますた

731:名無しさん@ピンキー
07/05/29 14:01:13 xOkTOfaI
久美って井沢とフラグたってたんじゃないの?


732:名無しさん@ピンキー
07/05/29 14:59:46 ZqnVXuRf
久美の明るさは鬱陶しい
翼はそれで、やっぱ邪魔にならずに応援してくれる早苗がいいな、とか思ったんだなw


733:名無しさん@ピンキー
07/05/29 17:37:31 50F1Se5T
井沢とはファンに反対されたから消滅したけどフラグもタオル渡すシーンぐらいだから
その逸話がないと誰も気付かなかったと思われ

久美は三杉との身分差カプでも良いけど葵となら似た者同士でこれも良いかと

734:名無しさん@ピンキー
07/05/29 18:09:32 zdvgtK6R
信号×久美か
確かに翼マンセー同士だな

735:名無しさん@ピンキー
07/05/30 09:57:34 N2OiuAC+
デートの最中も翼の話題で盛り上がる二人・・・

何か嫌だw

736:名無しさん@ピンキー
07/05/30 17:57:39 pxngo9j7
一般ピーの彼女と違い、日向の彼女はメディアに取り上げられるよな
タケシの一言で、全日本がソフトの試合に釘付け
真紀、ホームラン打たれ途中降板、ベンチで「クソッ!!」とグローブを投げつける姿がカメラに写る
一同「・・・・」
または、
アスリートアイドルとして、グラビアやCMにビキニで登場
一同「おおっ!!これ、日向はどういう心境だろうなw」


737:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:08:51 xUk1Rjla
誰か、弥生のナース設定が生かされてるSSを知ってる人はいますか?
書き手さんが、『ナースをしてる弥生』にリアリティを持たせようとしているのが伝わる話があったら、読みたいのですが…。
もし知ってる人がいたら、ヒントでもいいので情報求ムです。

738:名無しさん@ピンキー
07/06/01 00:17:20 /MRCEA4S
Ns.設定というのは正確に書こうとすると難しいものがありそうだ。
勿論Dr.設定もそうだろうが。
ま、経験者が書いてれば別だろうけど。

Ns.やっているという前提のところは多いだろうけど病院で働いている等の場面はあまりないんじゃないかな。
737の期待する「リアリティ」がどのレベルか分からないのだが…
どこかのサイト(「月」のつく人?)に、しょーもない趣向(Ns.やっててで身に付いた癖みたいな)について語ってる話がなかったか?
自分が思い付いたのはそのくらい。

739:737
07/06/01 19:42:22 uz5n31V+
>>738
有り難うございます。

自分が読みたいと思ったのは、『ナースをしてる弥生の心理描写』でした。
言葉足らずですみませんです。
仕事内容の正確さよりも、『仕事をする弥生』に対する書き手さんの真剣さが伝わる話というか。
三杉の医者設定は、書き手さんが積極的にキャラの人格にまで取り入れていると思うのですが、その弥生版、みたいな。

C翼同士でつながってるサイトさんでは、あまりそれを感じた事がなくて…すみません。
その他やジャンクのコーナーにC翼を置いてる所で、そんな話がないか探しています。
同人誌でもいいんですが…。

740:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:36:41 a/5DzBSc
age

741:名無しさん@ピンキー
07/06/03 10:43:19 xDMYSRuC
幼なじみの女の子と立花弟がベストカップルだと校内で話題になった。
しかし女の子のファーストキスは立花兄に…というSSきぼん。

↓む?何故だろう、次のレスが激しく予想できる

742:名無しさん@ピンキー
07/06/03 10:56:04 DaVW885y
黙れ雌豚!

743:名無しさん@ピンキー
07/06/03 10:57:01 DaVW885y
おっと誤爆w

744:名無しさん@ピンキー
07/06/03 20:40:29 KjqgV5E/
あねごとセクースしたい

745:名無しさん@ピンキー
07/06/03 20:43:07 f/spsg4W
>>739
ぶっちゃけ女キャラの自立話なんて見たい人いないでしょ。翼で。
カッコイイ男キャラにどんだけ愛されるかが勝負ドコロ。
三杉との新婚生活を妄想する人はいても看護婦の一日を妄想する人がいるかしら?
弥生はさっさと結婚してると思ったのになあ。

あーでも弥生でハケンの品格のナース版みたいのがあったら見たいかも v

746:名無しさん@ピンキー
07/06/04 17:39:18 cPstPL2z
ノマカプサイトが消えると悲しいねえ…
毒吐き貼ってるサイトは閉鎖率高いもんだけどさorz

747:名無しさん@ピンキー
07/06/05 16:46:27 GaKF67bJ
代表落ちした小田を慰める藤沢…ちょっとありかなと思ってしまった…。

748:名無しさん@ピンキー
07/06/05 22:54:39 +lzZNEHV
すみません、
>毒吐き貼ってるサイトは閉鎖率高い
の意味がわからない…。
閉鎖しそうなサイト見分ける方法があるんですか?あったら教えてほしいです…。
作品を保存しておけばよかったと思って、後悔してるサイトもあるので…。

749:746
07/06/06 07:32:45 AYz/adHq
>>747
小田と美子!ほのぼのしそうだねえ
美子のSS読んでみたいわ

>>748
その昔毒吐きネットマナーというサイトが一世を風靡したのだよ

750:名無しさん@ピンキー
07/06/06 16:39:07 ACIY0AU0
>>748
タイトルで検索かけると出てくる でも本家じゃなさそう。ネットマナープラスの方を読むと良い。
閉鎖率高いかどうかは知らないけど、ここに書いてあることを本気で常識だとか、
マナーだとか思いこんじゃうと、サイトやって行くのは疲れると思う ロムっ子には便利。
本家事態叩かれまくって消えたサイトだから、リンクしてるサイトは他紙かに閉鎖、休止
しやすいかも 最近閉鎖したサイトは、トラブル起きた時の反論で、自分の所に来た苦情
じゃないけど、反論したいからUさんに許可を貰ったと、堂々と書いてたのがアチャー
でした。どっちのサイトも巡回先で超びっくりしたから間違いない
お友達サイトからしたら、美談なんだろうけど、ロムで言う所のこまったさん。
大抵のネットマナーサイトに書いてある事が出来ない人だから、消えそうな幹事はした
Sの時の事を思うと、毒吐きのせいではなく、頭に血が上りやすい人なんだろう


751:名無しさん@ピンキー
07/06/06 23:29:31 AYz/adHq
でも毒吐きはねえ
マナーと謳ってるだけにタチ悪いわ
信者はもういないかもしれないけど
裾野への影響というか名残は大

Uタンには友情あるなら止めてあげてほしかった…
MタンもUタンに止められたけど勝手に反論したって嘘でも言ってほしかった…
まあよっぽどひどい脅迫されたんならしょうがない

周りに惜しまれながらの良い引退ではないかな
お疲れさま別ジャンルがんばってね

752:名無しさん@ピンキー
07/06/07 11:16:36 6u5y9RG5
両者の日記の手持ちログを読み返してみたんだけど、
Uタンの上から目線しか印象に残らなかった…。


753:名無しさん@ピンキー
07/06/07 14:09:39 DoIbMTNw
>>752
なんであんなに怒ってたの?
リンク外せなんて脅迫はする方もバカなら従う方もどうかしてるよ…
お互いが「外して下さいとお願いしたのは自分だ」と庇いあってた(と思う)から
二人の間では美談……なんでしょうね

Uさんが閲覧者はノゾキだって言ってたのが自分的には一番印象的でショックでした
本当にそう思ってんのかな…

ここに書き手さんが結構きてるみたいだから聞きたいんですが
作品見られるのって除かれてる感じするんですか?


754:名無しさん@ピンキー
07/06/07 19:30:05 VUjbq8Am
閲覧者がのぞきって言うならわざわざサイトとか日記とか
作るなってんの。バカじゃねぇかのか。


755:名無しさん@ピンキー
07/06/07 19:46:59 InvtDOac
>>753
他ジャンル書きだけど、自分はロムの人も大事だよ。
だって、こんな拙い作品でも読んでくれるのだもの。
たまに、キツい意見も頂戴しますが、それは細々とは言え
世に公開している以上仕方の無い事だよ。
真摯に受け止め、且つ事を荒立てないような対応をしますがね。

756:名無しさん@ピンキー
07/06/07 20:48:22 VudQYEiH
ほしゅ

757:名無しさん@ピンキー
07/06/07 23:09:25 6u5y9RG5
>>753
自分は東/工/大に進学している弥生は受け入れられなかったので、
Mさんが騒ぎ始めてからUタンをチェックした。
9/17の長文しか持っておらず(しかも目が滑ってナナメにしか読めない orz)
よくわからないのです。
役立たずでごめん。

>作品見られるのって除かれてる感じするんですか?
書き手だけど、感想とか※を貰えないヘタレなので、
ロムさんたちが回してくれるカウンターだけが支えだw

758:名無しさん@ピンキー
07/06/07 23:16:46 f9pnG+XN
あまり言いたくないが、そろそろ分かる人にしか分からない話は控えてもらえませんかね。

759:名無しさん@ピンキー
07/06/08 00:19:02 B3b9fQJQ
投下が無い限りは過疎スレなので別にかまわない


760:名無しさん@ピンキー
07/06/08 00:27:11 NOPokbhy
そういう問題じゃないだろ。
過疎なら過疎でかまわん。
投下が無い時だって細々とレスは伸ばしてたんだし。
スレを一部の人間の内輪ネタ的なお喋りで埋めるな。

761:名無しさん@ピンキー
07/06/08 01:12:01 qtE0IJwC
Uタン関連の話題は前にも出て、その時もイクナイ雰囲気にならなかったか?

Uタン関連話→意味分からん!の今と同じループっぽかった。

という訳でスルー方向がいいんジャマイカ。

762:名無しさん@ピンキー
07/06/08 01:36:43 B3b9fQJQ
そんなに怒らなくても 

ごめん

763:名無しさん@ピンキー
07/06/08 16:21:51 nBo++WEf
保守

764:名無しさん@ピンキー
07/06/08 20:34:18 ShFnX3Zj
乳首がどーのマンスジがどーのって話に叩きが入った時には
「自分の価値観以外を認められない自己中乙」的なレスが入るのに、
二次創作サイトの話題で盛り上がると
「わかる奴にしかわからない話をするのはやめろ」
と、自己中心的な叩きが入るのは何でだぜ?


765:名無しさん@ピンキー
07/06/08 20:57:01 EkKnqAsO
多分、二次もエロい作品について盛り上がるのならば
そんな異論もでないのではないかな?

でも、結局、作品じゃなくて作者の話題で盛り上がってる。
全然、エロは関係ないのでは??
乳首はどう考えてもエロいわな。

766:名無しさん@ピンキー
07/06/08 21:07:20 Vtq/KEPq
> 乳首がどーのマンスジがどーの

は、好みの問題はあれここはそういう話題も含めた
エロパロを語るための隔離スレでもあるし、
スレの趣旨からいっても大きく外れてはいない。

だが創作系のサイトの話題は、ポジティブなもの(どこそこの創作が面白い、晒せないがヒントクレとかいう話)
ならともかく、揉め事?のようなネガティブな話は荒れ易いだろ。
話題になってるサイトの関係者が見ないとも限らんし。
それに前者は少なくとも良い悪いに関しては住人も口を出せるが、
後者は知らない奴は( ゚д゚)ポカーン状態だ。
皆が加われる話題ではないだろう。

767:名無しさん@ピンキー
07/06/08 23:11:26 mzLLAcdi
最近ブログでも二次をちらほら見かけるね。
手軽に始められるせいか
いきなり閉鎖されてたりするけど。

768:名無しさん@ピンキー
07/06/09 02:33:23 ZwPrnHMM
ヲチは板違いだし該当板でやっておくれってことだと

769:名無しさん@ピンキー
07/06/09 16:23:01 sqdtCRWG
気に入っているサイトはここで晒せないw

770:名無しさん@ピンキー
07/06/09 18:10:28 VnIQK/El
ヲチ板が現に無い以上しょうがないと自分なんかは思うけど。
ノマカプで萌えでエロでと客層がかぶってるんだから。
前のほうのレスでもサイトと板を表と裏に分けてる人がいたけど意味無いと思う。
この板きゃぷつばのタイトルとキャラ名で簡単に出てくる時あるよ。
表裏なら昨今の検索よけ万全サイトよりこっちのが遥かに表。
ここは浦でもなければ隔離もされてない。ノマカプ好きは皆見てるくらいに思った方がいいと思う。

さっきから出てる騒動(事件?)も知らない人は何の事やらだけど上レスに出てる事でほぼ全部じゃない?
つまり知ってる人もあまり詳細がわからないというか…だから話題にしたくなるんだと思う。
当時はヤ追いサイトまでコメント出したりしててきゃぷつばサイトしか回らない身には大事件に見えたもの。
で今はやっぱり何の事だかわからないあれなんだったの?って知ってるひとがいるなら聞きたい気持ちはあるかな。
憶測や中傷を交えない経緯の説明があったら読むよ後味の悪さというか気持ち悪さがあるから。

忘れて無い人がいる限り板でネタがループするのもお約束。
もちろんそれに怒りたかったら怒ればいいし。
でもあんまり怒ってしまうと逆に本人や関係者に見られるのが板。
知らない話題でうっとおしいと思ったら適当に流して頃合を見て別ネタかSSでも投下するのが一番だよ。

だからというわけでもないけど遅レスですが三杉×早苗面白かったです職人さん乙でした。
メインキャラにみんな欠点や弱さがあるのがスゴイと思った。
猫はふらっと戻ってきますよね…うちのは3年以上外行ってました。
絶対死んでると思ってたのに帰ってきたしかも太って帰ってきた。


771:名無しさん@ピンキー
07/06/09 18:17:06 0Ou+Mlyb
>ヲチ板が現に無い以上しょうがないと自分なんかは思うけど。

は?スレないって言いたいなら作ればいいだけ
そんなのいい訳にもならん、難民だってあるんだし

772:名無しさん@ピンキー
07/06/10 00:29:17 zfp5sV9W
駐車違反で捕まった中年おばちゃんが、警察官に
猛然と抗議しているような感じで笑えました。

773:名無しさん@ピンキー
07/06/10 00:30:33 TleqXyT6
そうやって人払いするとSSまでそっちへ投下されるようになるんじゃない?

774:名無しさん@ピンキー
07/06/10 00:44:49 S7fzn0Ko
別にSS投下無くても前スレ廻ってましたからw
盛り上がってたところに釘刺されて面白く無いんだろうけど、
お前さんたちのほうが空気嫁な立場だからね?

775:名無しさん@ピンキー
07/06/10 02:40:05 tRLDOvn+
いい加減やめれ!

願望はSSで表現汁。賛辞は1・2行で十分。
主観の主張やスレ評論はすんな。
プロット合戦はここでは寛容だが、
それすら多くのスレでは嫌われる行為なんだ。

ライブで歌っていいのはヴォーカルだけだろ?
演奏できるのはメンバーだけだろ?
観客はヴォーカルのリズムに合わせればいい。

SSだってそうだ。願望・主張は作品で形にすればいい。
第三者の「作品やスレに関してのだらだらした薀蓄」はいらねえんだよ。
どうしても書きたきゃSSにしてみるんだな。ヤならROMれ。
それで皆が幸せになれる。

776:名無しさん@ピンキー
07/06/10 10:29:31 XFoLVPBR
>>775
随分上から目線の物言いだな。
お前みたいなのが一番コトを長引かせるんだが。
何で黙っていられないんだろう。
静かにしてりゃ鎮火していくのに。

777:名無しさん@ピンキー
07/06/10 11:05:03 uozAhxZw
ここはSS専用板じゃないはずでは…
エロ妄想、萌え話おkな板じゃないの?

778:名無しさん@ピンキー
07/06/10 11:36:35 ga6ZWmx8
SS,エロ妄想、ノマカプ萌え話、カップリング考
までは、わりと皆大人の対応をしている、良スレだよ。
エロダンスィ~な話題も、半分腐女子みたいな話も
上手く混在している。
ところが、サイトヲチになると、話が混線する。
まあ、この辺が大方の住人の許容ラインかと思うので
サイトヲチは別の所でやって欲しいと個人的には思う。
ただ、出来ればヲチなんて、書いている方からすればあまり嬉しくない
と思うので、その辺は考慮に入れて欲しいものだがね。

779:名無しさん@ピンキー
07/06/10 17:16:51 P5lmtF8p
早苗叩くと騒ぎが大きくなってるみたいでイヤ。なんか淳弥サイトが差別されてない?
消えたイタイサイトの人も早苗ファンだし。少数派が追い詰められてる気がする。。。
早苗嫌いだったらダメなの?Uさんの作品だって悪くない。結婚しても幼馴染みの女の子をずっと思ってるのって素敵だよ。
あーこの人が書いてくれた!って嬉しかったよ。
少数派かもしれないけどそうゆう人間だっているよ。。。


780:名無しさん@ピンキー
07/06/10 22:10:26 NhPse2ok
早苗を自分に同化させてるんじゃないか?w
犯されたり、破局させたりするのが許せんらしい

781:名無しさん@ピンキー
07/06/10 22:47:03 I8GnOSJ1
おばちゃんおばちゃん、そろそろオチスレ立てるなりそちらでどぞー

782:名無しさん@ピンキー
07/06/11 00:52:05 jdvlcYjS
サイト巡りはたまにしかしない自分はさっぱりだよ。
まぁ知りたくもないが。

783:名無しさん@ピンキー
07/06/12 17:09:39 vTT1E/tv
匿名でUのサイトに苦情を入れた者がいた。
置いてあるSSに注意書きか説明をつけてくれという趣旨だった。
そいつがMのサイトから来たと言ったため両者はリンクを切った。
その後か同時にMが匿名に反論を出した。
その後でUも反論を出した。
リンクはお互いに相手が気を使って切ってくれと申し出たと主張。
以上。

両サイトともログが残ってないのでこれ以上はわからない。
匿名の文章も無いので妥当な対応かどうかもわからない。

自分もログ持ってるけど753ではない念のため。

784:名無しさん@ピンキー
07/06/12 20:59:44 83x6q9Vz
だからもう、その話題はいいんだって…人んとこの事情なんか興味ないし。



785:名無しさん@ピンキー
07/06/12 21:08:58 rhsE6NtC
サイト叩きと下品なプロットは
過疎の花ってか?

786:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:22:22 HRVwrpts
いろいろあんだな メンドクセ
まぁつまり、創作書きたいやつはがんばって書いて
読みたいやつは書き手の投下をおとなしく待って
余計なことは言わずロムして読んでりゃいいってことだろ
そして読み終わったら感謝の言葉を書き込めってこった

787:名無しさん@ピンキー
07/06/13 18:53:09 y+/o9r5H
そーだな

788:名無しさん@ピンキー
07/06/13 19:54:21 cA+kZDK8
昔は、女ッ気のない日向がかっこよく思えたけど、20過ぎても童貞って、、w
仲間内のY談にも加われないし、
しまいに、葵や新田やタケシに「えっ~!?まだ、童貞なんですかぁ~w」って、馬鹿にされるぞ
せっかく、イタリー在住なんだから、浮いた噂のひとつも無いとね




789:名無しさん@ピンキー
07/06/15 10:12:46 iKmqGiLU
対デンマーク戦で負傷した次藤を見舞う石崎とゆかり。
二人の夫婦漫才のようなテンポの良い掛け合いに苦笑した後、
でも昔は人形遊びが好きな女の子だったと懐かしむ次藤。
照れながら怒るゆかりを一緒にからかう男子二人だが、こいつは自分の知らないゆかりを
知っているんだなと、ちょっとした敵対心を抱くのであった。

こういう微妙な関係があっても良いんじゃないかなと思ったりなんかw

790:名無しさん@ピンキー
07/06/15 12:57:42 hoEDLg+k
>>789
ゆかりは早苗と逆パターンなのか。
今みたいな性格になったのも、次藤の
「ワシはメソメソしてる奴は好かんっタイ。男も女も元気がいいのが一番っタイ」
って言葉が切欠だった、とかそーいうのもどう?

791:名無しさん@ピンキー
07/06/16 09:30:10 oQktA4xM
ゆかりは南葛メンバーを守ってるような(ってか保母さん?)タイプだけど、
ピンチのゆかりを守った過去がある次藤はポイント高いよな。
肝心のゆかりは助けられたにも関わらず、「洋くんはケンカばかり…」みたいな
イメージ持ってしまったみたいだけどw

792:名無しさん@ピンキー
07/06/16 16:12:51 NzceKA+G
いとこ同士のトキメキなんてキモイ!
結婚できても近親相姦だし、ありえねー


793:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:37:06 zxQQNNMH
そりゃいとこ同士で結婚した人に対してすごく失礼だ。
法律的にもいとこは「近」親ではない。

794:名無しさん@ピンキー
07/06/17 20:09:57 EgagLbuW
近親結婚だが近親相姦ではない。障害児の出生確率も一般の出生と大差無し。

795:名無しさん@ピンキー
07/06/18 21:50:06 MYixguhv
家族以外まるで親戚がいない日向
母親と再会するまで、身内は父親ひとりだった岬
なんでかな~

796:名無しさん@ピンキー
07/06/19 12:31:05 +7m5aup/
弥生のエロ読んでみたいナー

と希望をここに落としておきます

797:名無しさん@ピンキー
07/06/19 12:45:24 FfPoW/uO
意外に岬の両親は駆け落ちだったのかもしれん。

798:名無しさん@ピンキー
07/06/19 14:44:30 YkWJOQ79
言われてみれば日向の家はちょっと変わっているかもしれない…。
両親の家族が出てくるべき状況のはずだが。

799:名無しさん@ピンキー
07/06/19 17:26:43 Y/lIJJTd
両親が孤児か、駆け落ちだな。日向家は裏がありそうw
高校大会、エースの名前が太郎と小次郎、も、突っ込みどころ満載だ

昼ドラ
昔、岬の父は、天涯孤独の女と関係を持ち、不安定な画家になる事を理由に別れた。
だが、その女は、妊娠が発覚。
岬父を探し当てるも、すでに若い女と籍を入れて男児をもうけていた。
売れない画家に興味を持った岬母の若気の至りで、出来ちゃった結婚の駆け落ちだったのだが、女は大ショック!!
慰謝料を投げ返し、「こんなものいりません!この子は私ひとりで育てます!」
それを知った岬母、修羅場の末に太郎を置いて離婚、両方の女と疎遠になる。
ひとりで男子を出産した女は、「あなたへの当てつけに、この子を次郎と名づけます。ただ、ひねりを入れて小次郎にします。」
そして、日向父と出会い、結婚。ボコボコ出産。
数年後、太郎を連れて立ち寄った埼玉の下町で、思わぬ再会を果たす。
「この事は、墓場までもって行きましょう。」「そうだな、、。」
だが、太郎は、それを聞いていた。
「あの、、あの野蛮人が、、僕の弟!?そんな!?」
そうして太郎は、真実を伏せたまま、日向を「小次郎!」と呼ぶようになった。  おしまいw







800:名無しさん@ピンキー
07/06/19 18:16:26 J5ohk7jP
なにィ
単に「僕は太郎だけど君は次郎の上に小だから呼び捨てにしますね^^」
だと思ってたww

801:名無しさん@ピンキー
07/06/19 21:03:32 ySd5LcDj
異母兄弟
どことなく理不尽なのが昼ドラチック

802:名無しさん@ピンキー
07/06/20 17:28:15 s3AzjJ7J
超超亀レスだけど言わせて。
>>365ありがとう!
映画主題歌タイトルの同人誌やっとこさ見つけました。
初出が87年だそうで、当時の翼ファンの熱さがビシバシ伝わってくる良本でしたよー感動!!
ストーリーも良かったけど、作り手の方の真剣な心意気に飲み込まれてしまいました。。。
家族にバレてもこれは売らないw どうもでした!!!

803:名無しさん@ピンキー
07/06/21 15:22:51 d0IPBYuC
松山誕生日おめでとう

記念に何か書きたかったけど間に合わなカタ

804:名無しさん@ピンキー
07/06/21 21:15:19 j9QWT7Ac
今からでも遅くない ガンガれ
 
萌えるんだ 松山が今日この日をどう過ごしているかを力一杯妄想するんだ

805:名無しさん@ピンキー
07/06/22 07:40:35 mPb+G0Pl
松山と美子のエロっていうのも、あまり見かけんな。
普通すぎて、面白くないのだろうか??

806:名無しさん@ピンキー
07/06/22 08:58:48 G6sFmSWb
二次創作サイトには結構あるような・・・

個人的意見だけど、松山と美子には大昔の少女マンガ的な純愛っぽいのが似合う感じ。
最近の少女マンガ的な「とりえあずセクース」みたいなキモチワルイ話は似合わない。


807:名無しさん@ピンキー
07/06/22 15:35:13 tIx9gC7O
藤沢さんは中学入りたての頃は松山が無茶なプレーばかりで怪我が多いのを
理解出来なかっただろうなと思う。
徐々に戦いの世界を知って援護に回るけど、最初は「なんで無茶ばかりするの?」と
叱ることもあったのかなぁと。

808:名無しさん@ピンキー
07/06/22 16:42:55 mPb+G0Pl
>>806
同意だ。
絶対に、昔のりぼん、なかよし路線の方が似合う。
キスするにも3年みたいなw

809:名無しさん@ピンキー
07/06/22 17:49:53 MwWf33w4
今の美子に感じる「松山君は誠実だから、もう、私が決まった相手w」的な自信や安心感を崩してやりたい。
松山も、美子にはノーマルえっちしかしないだろうし、冒険して、派手なメイクやギャル風のファッションしたりしたら、松山「似合わねーよ!」とか怒りそうだ。
そんで「松山君、私と一緒にいるときも、いつもこんな格好の女の子見てるじゃない、メソメソ。」

弥生の揺るがない美男美女カップルの、長すぎる春もドラマだ。
いずれにせよ、このカップルはまわりに認知されすぎて、別れれば大変そう。翼と早苗同様、結婚しかない。

大地「俺、兄貴みたいなサッカー選手になったら、もっと綺麗な奥さん貰うんだ!w」
翼「アハハハw」
早苗「・・・。」




810:名無しさん@ピンキー
07/06/22 23:25:56 /98B7pFj
そういえば、ノマサイトでは松山の誕生日企画とかやってないのか?
前は随分見かけた気がしたのだが…

811:名無しさん@ピンキー
07/06/22 23:43:39 g1XbDzlf
誕生日は無いけど違うのはあるよ。



812:名無しさん@ピンキー
07/06/23 18:39:37 ePBDkSNM
そうこうしているうちに、三杉誕生日おめでとう

813:名無しさん@ピンキー
07/06/23 19:31:58 9KMqVcli
こっちはささやかに祝ってるねえ

814:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:05:16 iAVsPIzL
810だけど、811ありがと
やっぱりアレ止まりなのか。以前の勢いがナツカスィ

ささやかでも祝ってもらえる三杉、ウラヤマシス

815:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:12:12 vmf68scb
イングランドのロブソンくんも誕生日おめでとう

816:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:36:17 9KMqVcli
>>814
後出しになっても頑張るサイトもあったりするから
諦めるのはまだ早いかもよ


817:名無しさん@ピンキー
07/06/24 21:37:22 5U079EWh
810=814

816
期待せずに待ってみるよ。ありがと

818:名無しさん@ピンキー
07/06/29 21:28:38 fOfJnSmq
弥生は、この漫画の中では比較的ボインな印象があるw



819:名無しさん@ピンキー
07/06/29 22:26:26 RkD80hOy
町田町子はボインと見ている

820:名無しさん@ピンキー
07/06/30 14:29:15 Kwx3Kpkn
本気の日向×弥生が見たい。

三杉(顔、金、家柄)の安全地帯を確保した上でのつまみぐいじゃなく
捏造でも成就する気合いの入ったやつ読みたい。
我ながら飢えてるなあ…orz

821:名無しさん@ピンキー
07/06/30 15:12:35 3hXbbDs1
まず820がガンバレ
捏造CPは自分が流行らせる勢いじゃないと
なかなか増えない

日向×弥生って早苗より少ない?

822:名無しさん@ピンキー
07/06/30 15:46:04 62QiiPEM
流行らなくていいけど読みたいね。
その昔、ビランデルとエドベリの間をウロウロしていたアニタみたいな弥生。
三杉・弥生オタがウザくて書くのは勇気がいりそうだけど、
職人さんの光臨待ってます。



823:名無しさん@ピンキー
07/06/30 15:53:05 Kwx3Kpkn
数えた事は無いけど日向×早苗は本気サイトもあるし、このスレでも好きな人多くて羨まs
今までつまみぐいしか見たこと無いんだ…。日向好きな自分にはorz
弥生も好きだけど、結局三杉の所に無傷で帰る結末ばっかで日向が(ry
どこかに出てこないかと日向と弥生のいるサイトを片っ端から巡回する不毛な日々。
とうとう数字のサイトまで手を伸ばし…当然あるわけない。

日向×弥生で、さらに弥生はバリバリ庶民派な自分が超少数派らしい事に、ここに来て気づきますた

824:名無しさん@ピンキー
07/06/30 16:44:28 MDUGzF4y
ほとんど事故エッチから始まって、長年の彼氏とエチーには慣れてる弥生にとって、
紳士王子とは違う新しい刺激を受け、思い切り感じてしまい、体の相性のよさに離れられなくなってしまうパターンかなぁ。

情事の終わった雨宿りしてた材木小屋での会話
「えっと、あのよ、。」
「嫌ッ///。」
「・・・。」
お互い後ろ向きで、小雨になった空を見上げている日向と、憔悴した顔で、乱れた衣服や髪を直す弥生
(やっちまったなぁ、、。)
ちらっと後ろを振り返り、女の化粧直しする様子を眺める
しっとり湿ったうなじや、少しアザや擦り傷ができた足を見ていると、先ほどまで自分に組み敷かれ、アンアン喘いでいた痴態を思い出し、思わずニンマリ顔がほころぶ
「!?なに見てんのよ。」
(おっと、、)ふいに振り向かれ、慌てて顔を引き締め正座した。
「、、すまねえ。こんな事になっちまって。」
「そう思うのなら、墓場まで持って行ってね、淳にバレたら訴え起こすから!」
「、、、ああ、絶対言わねえ。というか、俺も言えねえ。」
先に戻るから、と弥生を残し小雨の中をスタスタと歩いていった



825:名無しさん@ピンキー
07/06/30 17:42:55 MDUGzF4y

何事もなかったように、皆と合流した二人だったが、弥生はしばらく三杉とのデートを避けていた
後ろめたい気持もあったが、正直な話、三杉よりビッグサイズでパワフルな松茸に植えつけられた摩擦の快感が、体の中にくすぶっていて、もう少し余韻に浸っていたかったからだ
三杉は申し分なく自慢の彼氏で、長い付き合いのなか、数々のいろんなプレーをも要求され体験してきた
そのためか、すっかり男に慣れた吸引口は、予期せぬハプニングでの合体にでも新しい刺激を覚え、今までに無いほど歓喜の潮を吹いた
「感じてたのがバレてるわよね、、彼氏がいるのに、淫乱だと思われたかしら。」
破くように剥ぎ取られたパンティー、ドッ!と肛門付近に発射された体液を拭き取るのに使い、堂々とノーパンで帰った。
あの時身につけてた人気ブランドのシャツやスカートも始末した
「でも、しばらくは淳のモノを咥え込みたくない。エッチは控えよう。」
淳は敏感だから、別の男に拡げられたのがバレるかも、、そんな心配をしながら、自分の指で締まり具合を確認してみる弥生であった




826:名無しさん@ピンキー
07/07/01 18:21:50 YZ+4sxM1
3

「え、、?」日向はあっけにとられた。
「え、って言われてても事実なのよ」弥生は妊娠検査薬を差し出した。
「淳も私も医学をかじってるのよ。安全日を選んで避妊もして、すぐ洗浄してたの。」
検査薬の陽性を意味する赤表示、日向は唖然とみつめていた。
「あなた、入れた瞬間、絶叫して仰け反って痙攣してたじゃない。少し漏らしちゃったでしょ?」
「・・・。」
「外に出したとはいえ、ぐっちょり先端濡れてるまま、また何度も入れたじゃない。」
「・・・。」
「淳や皆の手前、すぐ洗浄できる状況じゃなかったし、あれから淳と交わったの一ヶ月以上たってからよ。」
「・・・。」
「99、9%あなたの赤ちゃんよ?」
「!!?」日向は、スゥウウ~~ッと全身の血の気が引いた。
「どちらにせよ、淳に話さなければいけなくなったわ。あなたも一緒にね。」
「え?え!?ちょっ、、ちょっ、ちょっ、、、」
「淳は、きっと許してくれないと思う。私の人生、大幅に狂ったわ!」
「あ、あのよう、、。それで、あんた、どうする気だ?」
とっくに決意を固めていた視線で、キビキビした弥生、オロオロしてガクガク足を震わせ、「どうするの?ねえ、どうするの?」てな感じで、弥生にすがる目を向ける日向
「私、子供は産むわ。堕胎しても、私も淳も元に戻れないしね。」
「・・・。」
「日向君、私と結婚するか、DNA鑑定を含めて法的処置を話し合うか、まじめに考えてよね!」
ガビーン!!ときたが、女側である弥生の、自立した母親を思わせる頼りがいのある態度に、日向は少し、冷静さを取り戻した。
(いざとなったら、女のほうが肝が据わってるなぁ、、。美人だし、以外にリードしてくれそうな男前ぶりだし、別にいいか、イイ女じゃん。)
「わかった!ふたりで三杉に話そう。どう話そうか、ふたりで決めようぜ。」
決意を固めて、弥生に向き直った日向であった。



827:名無しさん@ピンキー
07/07/01 21:27:18 xJBSBJ6d
日向×弥生最高です!!!このまま淳から日向に乗り換えてくれる
弥生に自立した女の責任感が感じられましたw
この気の強い弥生なら日向と上手くやっていけれるでしょ!
ていうか100パーセント尻に引きそうですね!
できればどんな風にHしたのか描写も書いて欲しいです!


828:名無しさん@ピンキー
07/07/02 20:49:34 Z0jQbqHc
4

バシィッ!「きゃっ!」
「何しやがる三杉!!女だぞ?!しかも妊娠中の、、、」
床に倒れこんだ弥生を抱き起こし、日向はハッと言葉を止めた。
三杉は完全にいつもの冷静さを失くし、今まで誰にも見せた事がない鬼の形相で、フルフル拳を握り締めていた。
「・・・三杉」「・・・淳」
血走った目で二人を見る貴公子が、ふいに発狂した。
「うおおおおーーーーっ!!!」
テーブルクロスを引っ張ると、コーヒーカップを引っくり返し、客間にある高価な花瓶を投げ、壁にかけてある名画や窓ガラスに拳を打ちつけ、ガシャガシャと破壊音を立てた。
「淳!やめて!興奮したら血圧が、、それに心臓に悪いわ!!」
飛びついて三杉を止める弥生、烈火に怒る貴公子の姿に唖然とする日向
「何事です!?淳!?」「お坊ちゃま!?」
セレブマダムを絵に描いた母親と、メイド達が駆けつけてきた。
ハアハア息を整え、
「なんでもないよ、向こうへ行ってくれ。」
「でも、、、」
「いいから向こうへ行け!!」
尋常ではない息子の姿に、母親は戸惑い、メイドは怯えきっていた。



829:名無しさん@ピンキー
07/07/03 16:42:09 vBa5QEu+
乙です☆

原作の1シーンの影響か、三杉が弥生をひっぱたく場面は二次創作でも
よく描かれますね。

830:名無しさん@ピンキー
07/07/03 18:04:36 /97quMox
5

「今は落ち着いて話せる気分じゃない」
そんな三杉の心情を察して、二人は引き上げる事にした。
その際、日向に向き合う弥生の目線と、「行こう」と弥生の肩を抱く日向の自然な振る舞い
完全に自分のポジションが入れ替わった事を実感した。
(長年、築き上げてきた僕たちの青春時代はなんだったんだ?弥生、、、)

帰ろうとした二人に、三杉の母が声をかけた。
「ひどいわ、弥生さん!あんなに淳が取り乱すなんて、、。
だから私は、あなたとの交際は最初から反対だったのよ!淳にはもっと相応しい女性がいくらでもいたのに、、。」
よくも大事な息子をコケにしてくれたわね!と言わんばかりに罵った。
「おば様、私と交際したのは淳の、、いえ、淳君の意志だったはずですわ。
ちょうどよかったじゃないですか?おば様好みの素敵な彼女を選んであげてくださいな。」
ひるむ様子を微塵もみせず、笑顔のままで弥生が返す。
「まあ私としては、もう二度とおば様と、淳君の取り合いする楽しみが無くなると思えば、少し寂しい気もしますけどw」
「まあッ!!」
上品なマダムの顔が真っ赤になって、こめかみに血管が浮いた。
「では、今日はこれで失礼しますw」
(こ、怖えぇーーっ!!女の闘い!弥生、怖ぇ~~っ!!)
日向は怯えながらも、自慢の彼氏三杉とラブラブだった弥生も、いろいろ目に見えない負担があったんだなあ、と感じた。




831:名無しさん@ピンキー
07/07/03 18:25:58 dAEt5j/L
何だか他人事のような突っ込みだな、日向。

832:名無しさん@ピンキー
07/07/04 21:45:33 vP9RJW+/
日向×弥生
濡れ場の回想シーンは、どうすべかな~?

A シリアスで美しいのがよい
B 下品でも笑える方がよい 

833:名無しさん@ピンキー
07/07/04 22:21:05 Ts/VlSbp
このスレの今までの流れで、Bは叩かれます。
Aプラス激しいの推奨。

834:名無しさん@ピンキー
07/07/06 18:52:49 aqBvwEMQ
>>832
A!!!!思いっきり濃厚でエロ甘くしちゃってください!!
日向が弥生をズッコンバッコンこれでもかってやっちゃってください!!
できるだけ長く激しくお願いしますv(*´∀`*)v



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