●【欲望】ヘタクソなエロパロを書くスレ【垂流し】at EROPARO
●【欲望】ヘタクソなエロパロを書くスレ【垂流し】 - 暇つぶし2ch932:生姜焼きだろ・・・常識的に考えて・・・
07/07/21 03:19:10 MyToFeP0
父は、私が産み落とされた時、女児が生まれたと聞いて大変よろこんだという。
この時世だ、当然だろうとは思う。
そしてその通り、七つを数える頃にはあたりまえに娼館へと売られた。
娼館に行くと知らされた時のことはあまり思い出せないが、実を言うと
父との生活から逃れられる
というような場違いな高揚と期待が私の中に沸き起こっていたのは覚えている。
私は一度も父の笑顔を見たことはないし、金を持ち帰られねば遠慮なく責められた。
持ち帰ろうとも、気分で幾らでも折檻される。
犯されなかったのが不思議なくらいの(わかっている。商品の価値の為だ)、そんな父だ。
もう会う事もなくなるのだと考えても、もとより悲しみは無く妙な肯定と納得が有った。
そうして私を待っていたのは、しかしそれでもその七年は幸せであった、
と思えるような出来事の連続でしかなかったが。

最初の客は豚だ。
いや、客はヒトだ。そのヒトの望みは私と豚の交わりであった。
無垢なる処女に、なるべく汚らわしき破瓜を迎えさせてやりたいと言う高尚な趣味なのだそうだ。
そのための準備に、私は初めての客に取られた時から二十日間、非常に丁寧に扱われた。
その間、まだ豚と交わるなどということは一切聞かされず、朝夕の湯浴みには召使が付き、
乳の張られた湯船にゆられ、蜜をぬり篭められた。
自分がただ霞むようにさえ感じられる瀟洒な服、食事は上等すぎて口に合わないほど、与えられた
広く裕かな部屋で教師に簡単な読み書きや教養を教えられ、遊びも、楽しさという情動も、生まれて初めて覚えた。
平穏と幸福を快を知るほどに、その後の責め苦を強く狂おしく感受させられるとも知らずに。

身の回りの世話をしてくれていた召使は、私よりもいくらか年上で皆にアイリスと呼ばれていた。
二十一日目の朝に主人、ブランヴィリエ侯爵夫人が中庭で待っている旨を彼女より告げられ、私は少し驚く。
―それまでアイリスの声を聞いた事は無く、唖だと思っていたから。
―買われた日に目通りしてこの日まで、買い主に、侯爵夫人に一度も会っていなかった事を思い出したから。
だから中庭に呼ばれて、私は静かな生活に少し惚けていた頭を突如打たれたような気分になった。
そうだ、私は公爵夫人にひと月の間、娼婦として買われて……ここにいるのだ。ぼんやりと、今度は衝撃に呆け
夢遊するように召使を、少し細い尻の揺れる後姿を眺めながら、いつのまにか中庭へと辿り着いていた。
ぼんやりとした頭がはっきりさせられたのは、酷い臭いの所為だ。
目の前の醜い豚に、私は見るより先にその臭いで気付かされた。臭い。侯爵夫人が平然と、
いやにこやかに笑みさえ浮かべて紅茶を嗜んでいるのが信じられないほどに。


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