[田村くん]竹宮ゆゆこ総合スレ[とらドラ]at EROPARO
[田村くん]竹宮ゆゆこ総合スレ[とらドラ] - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/12/04 20:51:29 8KNQvpRR
〉2ゲット

3:名無しさん@ピンキー
06/12/04 22:05:40 lc01x6UN
最終的にどっちと付き合うかは別として、とりあえず相馬とはやっちゃう気がします
勿論相馬に押し切られる形で

そんなネタよろしく

4:名無しさん@ピンキー
06/12/04 22:08:20 PgmOW7mD
竜児と大河のラブラブモノも是非よろしく。

5:名無しさん@ピンキー
06/12/04 22:09:03 7F0ebxkk
とら「すぅ・・すぅ・・」

竜「おぅ、ぐっすり寝てるな。ついにこの睡眠薬を使ってしまった。
  泰子は遅くまで帰ってこないし、さぁてどう料理してやるかな~可愛いとらちゃん♪」

6:名無しさん@ピンキー
06/12/04 22:29:06 A28leApx
キャラ違いすぎだろ

7:名無しさん@ピンキー
06/12/04 23:01:35 2lPbxW3B
優柔不断な田村くんは相馬に誘われたらあっさり一線越えてしまいそう。
そして後になって死ぬほど後悔して鬱になりそう。

8:名無しさん@ピンキー
06/12/04 23:09:27 JRV+HFYw
むしろこうだな。

大河「すぅ・・すぅ・・」
竜児「すっかり眠っちまったか。・・・柔らかそうだな。ぉぃ、料理、しちまうぞ?」(フニ
大河「・・ぅん」
竜児(ビク「き、気付かれたか!?」
大河「・・んううん、竜児、・・からあげ、もういっこちょーらい、・・すぅ・・すぅ」
竜児「・・・」(苦笑)「ほら、風邪ひくぞ」(パサ (毛布をかける竜児

9:名無しさん@ピンキー
06/12/04 23:12:14 BscNQA3M
>>1の本スレにワラタ

10:名無しさん@ピンキー
06/12/04 23:19:43 BscNQA3M
>>8
まあ竜児を動かそうとするとそうなっちゃうんだよなー
大河からアプローチする方向なら如何だろ?俺は書けんが

11:名無しさん@ピンキー
06/12/04 23:47:05 DcJw+gKN
とらドラ二巻ラストで大河一行が帰ってこなかったらとか。

「―なんちゃって、冗談よ。ドキドキしたって、きゃ…!?」
竜児に覆い被さるような無理な体勢だったからだろう。
バランスを崩した亜美は、五センチの距離を一気に埋めていた。
「んっ!むぅっ!?」
とっさに亜美の体を支えようとした手が絶妙にバランスと勢いを調節し、
事故による顔と顔の激突を、唇同士の柔らかな接触へと変化させた。
「あ、んむっ!んんん!?」
驚きを隠さず、しかし初めて味わう異性の唇に、竜児の頭は一気に加熱する。
「ん…ぷはっ!」
ようやく体のバランスがとれたのか、亜美は壁に手をつき、顔を離した。
ミルクの息が香るほど近い距離のまま、今しがたまで触れ合っていた唇をなぞるように指を当てる。
「…あは、しちゃったね」
「じ、事故みたいなもんだろ」
「あれー?ここはさ、責任取るとか一生をもって償うとか言うところじゃない?てかファーストキスだったのになぁ」
ぐ、と言葉を詰まらせた。
んなこと言ったら俺だって初めてだよ!と心の叫びを飲み込みながら
「…もしかして高須くんも?」
「…………おう」
あっさりと看破され、うなだれた。

12:名無しさん@ピンキー
06/12/04 23:48:25 DcJw+gKN
うん、適当に今考えただけだから続きはないんだ。

13:名無しさん@ピンキー
06/12/05 11:02:15 BPpGBkZb
不潔よーーーーっ!!!

14:名無しさん@ピンキー
06/12/05 15:09:38 8YbHHHYC
相馬が中学時代のイジメでレイプされるようなネタは投下するなよ
いいか絶対に投下するなよ

15:名無しさん@ピンキー
06/12/05 16:19:03 5cZXwkEv
投下しろよまで読んだ

16:名無しさん@ピンキー
06/12/05 21:18:33 aJSqsNr+
「鮮血の結末」
(相馬が家に来るもいれない)
(しつこく家に来る相馬を田村の母親が入れる)
(相馬、松澤と田村のHに遭遇・合鍵入手)
(いじめ拡大。相馬、田村の家で覚醒)
(相馬、駅前連絡橋上でノコギリを使い
松澤の首を切り裂き殺害。
松澤は大血飛沫を上げ即死)
(残酷な笑い声をあげ続ける相馬)

「永遠に」
(相馬とH)
(田村、相馬の言動に不満・別れを告げる)
(松澤に会いに行く田村・駅のホームで復縁)
(2人で家に行くと何故か相馬)
(哀願するも断られ、相馬再び豹変)
(相馬自殺。8階で飛び降り頭から落下。
血飛沫をあげて即死)
(1年後、相馬の最後の言葉の通り
田村と松澤は疎遠に)

「わたしたちの田村くん」
(田村の家で3P)
(屋上で相馬・松澤との3P)
(迷うも松澤に出す・相馬もオナニー)
(松澤が妥協・田村は2人のオモチャに)
(雪の夜、田村の家に通う松澤と相馬)
(険悪だった2人は仲良しに)
(2人は酸っぱい物が好きになった!?)
(なんと2人とも妊娠、
クリスマスに田村に報告へ)

17:名無しさん@ピンキー
06/12/05 22:33:57 xuHxS4FM
相馬はヤンデレじゃねぇ。ツンドラだ。とマジレスしてみる。
2巻最後の相馬なら言葉様と違って身を引くことはできると思う。
松澤も寝取りタイプじゃないしな。

ところでゆゆぽキャラはいまいちエロ要員が少ない気がする。
個人的に、
ブラコン妹>腹黒モデル>ツンドラ>etc
がエロ3強だと思う俺。

18:名無しさん@ピンキー
06/12/05 23:34:18 2ob42d4p
>>16
なんかゆゆぽなら普通に書けるようなシナリオだなw

19:名無しさん@ピンキー
06/12/06 16:45:13 sx/akOK+
保守神期待age

20:名無しさん@ピンキー
06/12/06 21:48:08 lW/Kq8rh
ストーリーは考えた。誰かが肉付けしてくれれば・・・

21:名無しさん@ピンキー
06/12/06 21:59:39 4RoFRI4c
じゃあとりあえず晒してみればいいじゃん
誰か書くかもしんないし

22:名無しさん@ピンキー
06/12/07 19:49:43 rbbhRQYb
とりあえず投下キボン

23:名無しさん@ピンキー
06/12/07 20:32:14 UsfvjoI8
放課後仲良く帰る雪貞と相馬

それを偶然発見した相馬の中学時代のクラスメート達

「復帰してたの?」「俺らふっといてアイツはいいんだ?」

待ち伏せて襲う

相馬また不登校

なんというバッドエンド・・・
正直すまんかった

24:名無しさん@ピンキー
06/12/07 21:51:15 Eowt38Bl
相馬はレイプネタしかないのかよ

25:名無しさん@ピンキー
06/12/07 22:20:23 tFEaPW7Y
プールで本格的に竜児気絶

虎放課後に顔出す

竜児寝たまま

寝顔はなかなか見られるじゃねぇかグヘヘ……

竜児食われる

26:名無しさん@ピンキー
06/12/07 23:52:21 qwDHQv2i
ワロタ

27:名無しさん@ピンキー
06/12/08 00:43:34 SZw6kMcl
プールで乳見られた腹いせに代わりにティンコ見せろと竜に迫る虎

28:名無しさん@ピンキー
06/12/08 02:05:19 wutgwnxQ
でも思っていたよりもはるかに凶悪な竜のものに半泣きになる虎。

29:名無しさん@ピンキー
06/12/08 02:11:47 qkWzB49n
>>28
みぃ~

30:名無しさん@ピンキー
06/12/08 13:11:15 GZF4ac9V
文章化マダー?

31:名無しさん@ピンキー
06/12/08 19:38:55 FuRPpiI4
内心ある種の覚悟を秘め、意気揚々と雪貞の自宅へと赴いたのだが、生憎用事で出掛けたとの事だった。
「家に上がっていきなよ」
そう言ったのは、田村雪貞の弟、田村孝之だった。
スポーツ万能で、顔も女性受けの良い美形、そんな弟がいると苦々しげに雪貞が語っていたのを思い出す。
「部屋で待ってれば、そう遅くならない内に帰ってくると思うよ」
その言葉に甘え、案内されるまま、雪貞の部屋へと歩を進めた。
雪貞の自宅に入るのはいつ以来の事だろうか、と思い返していた。
広香の家庭教師であった、雪貞の兄、田村直。
自分自身を変える為、自らのステータスをより高く位置付ける為、告白を決意した―。
結局、意図を完全に見透かされていて、敢え無く断られてしまった。
しかし、それ自体は意味の無い事では無かった。
それがきっかけで、雪貞と知り合い、一悶着あり、そして―。


―俺はお前の秘密を知っているぞ


突然耳の奥底でその言葉が蘇り、笑みがこぼれた。
しばし、過去を思い返しながら、一歩進む毎に軋んだ音をたてる階段を上った。
「ええと、相馬さん?でいいのかな」
「? え、あ、うん。そうだけど」
孝之が階段を昇りきった、手前の通路上から振り返り、愛嬌のある顔を広香に向けた。
「相馬さんって、兄貴の恋人? 」
広香の顔面が沸騰するかの様に、一気に真っ赤になった。
「そそそそそそそ」
「うちの他の家族はさ。みんな用事があって、今日は帰って来ないんだ。俺ももうすぐ出るとこだけど」
片手を口に当てて、声を潜めて言う。
「いや、弟の俺が言うのもなんだけど……、兄貴が戻ったら、その……頑張ればいいと思うよ」
一体何を頑張るというのか、との疑問は広香の脳裏には無く、既に思考は先の未来へと飛翔していた。


家族いない→田村と二人きり→お泊り?→大変な事に!→あの時の子供→学生結婚→小巻に勝利


思考の着地点に満足を覚え、階段の途中で、両頬を手で抑え身悶えした。
それを孝之は気味悪そうに見つめながら、恐る恐る声を掛ける。
「相馬さん……? あの、部屋ここだけど」
「え? あ、ああっ! うん。ちょ、ちょっと待って! 」

32:名無しさん@ピンキー
06/12/08 22:35:31 Af11Z/AE
>>31
一瞬相馬寝取られかと思ったジャマイカ

33:名無しさん@ピンキー
06/12/08 22:39:06 rz/BqjI1
>>31
弟が相馬を寝取るという展開

34:名無し@ピンキー
06/12/08 23:00:47 XgR8sPd8
斬新。

35:名無しさん@ピンキー
06/12/08 23:08:01 qZWBH6kP


    ∧_∧
    ( ・∀・)ワクワク
  oノ∧つ⊂)
  ( ( ・∀・)ドキドキ
  ∪( ∪ ∪
    と__)__)




36:名無しさん@ピンキー
06/12/08 23:13:10 KSYpL+2v
わっふる!わっふる!

37:名無しさん@ピンキー
06/12/09 00:06:37 DH/s5rR6
妄想度の強さで言うと、こんな感じかな?

伊欧>田村くん>中学時代の松澤>高校時代の相馬>>>中学時代の相馬>高校時代の松澤

38:31
06/12/09 01:48:25 Du5MdTqF
「ごゆっくり」
広香を案内すると、孝之は用意があるのか、広香を部屋に残しさっさと立ち去っていった。
雪貞の部屋は、何とも質素に見えた。
もっとも、広香は孤独な中学生活と、孤高―と本人は思っている―の学園生活を送ってきた為、同年代の男子の部屋に入ったのは初めてなので比較の仕様が無いのだが。
雪貞の志向を探らんと本棚を物色するが、少年向けの昆虫図鑑やら、主に鎌倉時代関連の書籍やらが陳列されているぐらいだった。
この年代の男子なら確実に所持してあるだろう、所謂”エロ本”は見当たらない。
恐らく、親や兄弟に見つからぬ様、非常に難解な場所へ隠蔽しているのだろう。
学習机の上には、読者層の掴めぬジャンルの漫画本、本日授業で使った筈の教科書等が置いてあった。
適当に数学Ⅰの教科書捲ると、数式の横に大日如来像と思しき落書きが、割と丁寧に克明に描かれていた。
落書きの分際なのに、仏像の名称と、田村自らの署名を、明記している。
頭痛を感じてこめかみを押さえながら、教科書を閉じた。
何と無しに手持ち無沙汰となって、おろおろと部屋内を見回した。
部屋の三分の一程度を占拠しているパイプベッドの上に覆われた布団―恐らく起床してからそのままにしているのだろう―が目に付く。
まずは、腰掛けたまま幾秒か思考した後、やがて眼を左右に動かすと、そのまま布団の上に横になった。
―田村の匂い。
だと思う。いや、その筈……そうだとも。と、広香はやけに自信が無い。
掛布団の中に潜り込んでみれば、そうだと確信出来るかもしれない、と、横向に寝た状態のまま、そろそろと両足を布団の上へと移動させた。
匂い自体は様として不明瞭だが、普段雪貞が就寝している布団に、今自分が潜り込んでいるのだ、と考えると胸の鼓動が早くなった。
その癖、脳は肉体に反して休息を求めているのか、急速に睡眠欲が湧き出してくるのだ。
眠ってもいいだろう、と広香は思った。
「田村が遅いせい。これだけ待たせているんだから、つい田村のベッドで寝てしまってもおかしくない……よね」
妙に言い訳がましく、そう独り言を呟くと、深く深呼吸をし、夢の世界へいざ行かんとばかりに長い睫毛を擁した瞼を閉じた。

39:名無しさん@ピンキー
06/12/09 06:07:02 sFuOcSGX
ゴクリ・・・

40:名無しさん@ピンキー
06/12/09 08:40:24 +DHe3Hzn

+   +
  ∧_∧ ∩ +
 (0゚´∀`)彡  wktk!wktk!
 (0゚∪⊂彡 +
 と__)__) +

41:名無しさん@ピンキー
06/12/09 16:17:23 Du5MdTqF
雪貞の部屋のドアをノックする音がある。
「よっと、失礼しまーす」
返事を聞く前に、孝之は、片方の手が盆で塞がっている為、もう片方の手でノブを捻ると、ゆっくりと足で扉を開いた。
プラスチック製の盆に、コーヒーカップと湯呑茶碗に入れられた紅茶が湯気を立ち昇らせていた。
陶器製の皿もあり、その上を御歳暮で貰った様々な形状のクッキーが彩っている。
「相馬さー……へ? どこ行ったの? 」
先程、部屋に案内した筈の広香の姿が見当たらず、孝之は呆然とした面持ちで眼を上下左右に動かした。
一瞬、手洗いにでも行ったのかな、との考えが浮かぶが、頭を振る事で、一蹴した。
便所は一階に備え付けられており、孝之自身ずっと一階で細々とした家事を行っていたのだ。下りてくれば直ぐに気が付く。
最近読んだミステリ小説で、脱出不可能の現場から、如何にして外へ出るか、とのトリック談義があった。
確かあれは……と取りとめも無い思索に耽りかけた所で、盛り上がった布団に気が付く。
「……? 」
盆を床に置くと、おし黙ったまま、そろりとベッドの前まで歩を進め、慎重に掛け布団を掴み上げた。
「すう……すう……」
「―……」
広香がすやすやと、幸せそうに枕を両腕で抱きしめながら、寝息を立てていた。
稀に、何やら不明瞭な寝言も聞こえてくるので、夢でも見ているのだろう。
―ノンレム睡眠。
「参ったな……」
正直困惑した表情で、孝之は広香の寝姿を見守りながら、思考していた。


―美しくウェーブ掛かった、背中の半分にまで届かんばかりの長髪が、寝返りの為に多少乱れて―
―固く閉じられた瞼の上下が合わさり、長く潤いのある睫毛が細かく揺れて―
―透き通った透明ある白い肌は、熱気のせいか僅かに寝汗をかいて―
―細く小さい唇の間から、稀に舌がちろりと覗かせて―
―寝返りをうつと、鎖骨が、白いうなじが……


やがて、孝之の心臓の鼓動が高鳴り始め、頬が熱くなり、思わず唾を飲み込んでいた。

42:名無しさん@ピンキー
06/12/09 19:13:14 3mglKtcE
やめてーーーー!

43:名無しさん@ピンキー
06/12/09 19:40:23 YxTVQL2G
NTRか?それともレイープか?

44:名無しさん@ピンキー
06/12/09 19:45:02 VicJHykc
むしろ相馬が寝ぼけて逆レイプ

45:名無しさん@ピンキー
06/12/09 21:24:45 V/6kw3ro
相馬逃・げ・て――!!!!!!!!!!!


46:名無しさん@ピンキー
06/12/09 21:34:43 l87jcOYT
田村弟「(じゅるり)」

47:名無しさん@ピンキー
06/12/09 22:14:59 WAABdiB/
ショタかっ!?ショタなのかっ!?
時代は今、そこなのかっ!?

48:名無しさん@ピンキー
06/12/09 22:39:00 bRbMDojh
ああっ、相馬すきすきすきーだけど
汚されてNTRもいいなとか思ってしまった。間違いなく俺はマゾ

49:名無しさん@ピンキー
06/12/09 22:53:04 3mglKtcE
NTRってなによ

50:31
06/12/09 22:55:42 Du5MdTqF
「そうそう。女の子が来ててさ。悪いけど、今日はそっちに泊まってくんないかな。うん、今度何か奢るからさ」
孝之が受話器越しに親しげに語りかけている相手は、田村三兄弟の次男坊―雪貞だ。
「―焼肉がいい」
「焼肉? 」
そうだ! と、勢い強く雪貞は力説するのだった。
「お前、毎日毎日毎日毎日、顧問や取り巻き共に、美味いものを奢って貰っているのだろう? 」
「最初だけだよ、あれは」
孝之は困惑とした面持ちと共に、どことなく疲れた様な口調になって
「まあ、女の子とかからは、色々お菓子とか差し入れてもらってるけど。―正直毎日だと飽きるし、量も半端じゃないから他の部員にくれてやってるけど」
「何たる事を……。そういうのは持ち帰って、身も心も寂しい兄を喜ばせてあげるべきだ」
「持って帰ってるよ」
知らなかったの?と言いたげなニュアンスで、電話の向うで動揺しているらしい兄に告げた。
「おふくろは喜んで食べてたよ」
意外な事実を知って衝撃を受けたのか、しばし雪貞は無言のままでいた。
「―あんまりだ……。親は自らの肉を断つ気概で、子に食事を分け与えるべきだ……」
ぐすんぐすんと鼻を鳴らしつつ、外食の理由として、入学祝いよりも、家族の半数が外出している為面倒だからとの心情を優先する母へ、呪いの言葉を口にした。
「今、高浦君ちに居るんだよね? 」
「―そうだとも。美味い物をたらふく食べさせてもらうのだ。ほっぺたがこぼれ落ちそうな程美味いが、歯がきりきり痛む程甘いチョコレートケーキなぞがいい。あの女に思い知らせてやる。上下全て虫歯になって、歯医者に通ってやるのだ」
高浦は、雪貞の幼馴染であり、実家が大変裕福な為、田村家の自宅を犬小屋と称する事が出来る規模の邸宅に住んでいた。
当然、客室は存分に用意してあり、雪貞もしばしば泊まりに行く事が多かった。
「後、えーと、もしかして他に誰かと約束してたりしなかった? 」
「誰かって? もしかして……松沢かっ? 松沢が来ているのかっ!? 」
孝之は、首筋に汗が流れ落ちるのを感じていた。実際に来ているのは、相馬広香だ。だが―
「―別に誰も来てないよ。ただ、もし約束があったんなら、悪いかなぁ、と」
「お前や兄貴じゃあるまいし」
「それもそうか」
「そこは納得しちゃいけない……と、高浦が呼んでるから、そろそろ切るな」
受話器の奥底から夕食のカップ麺持って来たぞー、との―恐らく高浦の声が小さく聞こえてきた。
「うん、それじゃ」
通話ボタンを切ると、先程までの穏やかな表情が、どことなく剣呑なそれに変わった。
予定していた合宿の集まりは既に断っておいた。
今、家に居るのは、孝之と未だベッドで就寝中の広香のみだ。

51:名無しさん@ピンキー
06/12/09 23:00:52 u3dGFAju
>>49
ね と ら れ

52:名無しさん@ピンキー
06/12/09 23:38:25 3mglKtcE
マセた中一ですね

53:名無しさん@ピンキー
06/12/09 23:59:13 tm8DUxgg
NTRやグロなんかは名前欄にNTRと入れて回避できるようにしてくれ…

54:名無しさん@ピンキー
06/12/10 15:56:03 X0gtyqaH
      ☆ チン     マチクタビレタ~
                        マチクタビレタ~
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 相馬NTRの続きまだ~?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/

55:名無しさん@ピンキー
06/12/10 16:49:40 tidkNQUF
ここって高浦兄妹の話も需要ある?


56:わたしたちの高須くん
06/12/10 16:51:07 THIy5ymO
――高須竜児は困惑していた。
夏祭りに来たものの、食欲に浮かされ食べ歩く大河とはいつの間にかはぐれてしまい、
探し回っていたところで玉井伊欧と名乗る怪しげなコスプレ少女に絡まれてしまったのだ。

「まさか、女とでもまちあわせしているというの?」
ま、まあ……そんなところだ。
「高校生の分際で女連れ……?さてはこの後、浴衣でくるくるプレイを?そんな、そんな……」
そう言うと目の前の少女は両手を高く差し上げて、
「ふ・け・つ・よぉぉぉぉーーーーーーっっっっ!」
テンション高すぎの大絶叫。
「ああいやらしい、おぞましい……」
熱に浮かされたかのように奇妙なことを口走る伊欧。
この場から一刻も早く離れるべきだと竜児の本能が告げるのだが、
悲しいかな、世間の目がそれを許さないのであった。

「故郷の星に、帰ること。――それが私の進路希望。」
突然意味不明な言葉を呟きはじめる目の前の少女。
「みんなみんな、気に食わない。近寄らないで話しかけないで。」
何を言っているんだ、この少女は?
「性欲に群がる汚らわしくも愚かなマリオネットは、
冴えないどこかの次男坊のように煉獄の苦しみを味わうがいいわ!食らえ!」
再び少女に先ほど投げつけられた謎の粉末を顔面に叩きつけられる。
何も見えない。苦しい。辛い。臭い。痛い。
そして竜児の意識は深遠に沈んでいった……

57:名無しさん@ピンキー
06/12/10 16:51:18 q0lxljd3
>>55
モチロン

58:わたしたちの高須くん
06/12/10 16:52:01 THIy5ymO
朝。
何か変な夢を見ていた気もするが思い出せない。
それよりも食事の準備だ。何しろ我が家は腹を空かせた凶暴な虎を飼っているのだ。
朝食の仕込みを終え、大河を起こしに行こうと家を出た矢先、
「……お、おはよう」

――大河が立っていた。
俺が起こしに行くまでは決して自分からは目を覚まさないと決めている、あの大河が。
「た、大河、どうした!何かあったのか?」
「何でもないわよ……チャイム鳴らすのが……その……」
「チャイムが何だって?壊れてたか?」
「い、いいから、ほら、食べよ!」
「あ、ああ……」
何かがおかしい。

その後も何故か知らないが、微妙に大河の態度に違和感を感じていた。
食事中も俺の料理を「おいしい!」と褒めておきながら、
目が合うとびっくりしたかのように視線を逸らして恥らうような素振りを見せる大河。
心なしか頬が赤く染まっているような気がして、不覚にもドキッとしてしまったのは内緒だ。
おいおい、これじゃあまるで恋する乙女じゃないか。俺は北村じゃないっての。

「なあ大河、熱でもあるんじゃないか?ちょっと見せてみろ。」
そう言って大河の額に手を当てようとするが、
「うっさい、犬!変なとこ触ろうとするな!」
変な所って……俺はただ熱を測ろうとだな……
「何固まってんのよ!ほら、遅刻するでしょ!さっさとしなさい!」
ああ。やっぱりこういう部分は普段の大河だ。
大河の暴言も、このときばかりは俺を安心させていた。

59:わたしたちの高須くん
06/12/10 17:20:59 THIy5ymO
大河と並んでいつもの通学路を歩く。
「おい、大河。そろそろ離れなくていいのか?そろそろ櫛枝に会う頃だぞ。」
そう、俺と大河が仲睦まじく(?)いっしょに登校している姿を
思い人たる櫛枝実乃梨に見られるのは甚だ都合が悪い。
ただでさえ天然の彼女は俺と大河の関係を誤解している節があるので、
これ以上誤解を招くような行動は慎まなければならないのだ。

「ふーん、あんた、みのりんに私と歩いてるところを見られたくないんだ?」
ニヤリと笑う大河。
「おい、普段はそっちから離れてるだろうが。櫛枝に見られたらまた誤解されるし、
おまえだって北村に見られたらまずいだろ?」
櫛枝、という単語を聞いた途端に大河の目の色が変わったような気がした。
「へーえ、そういう盛りのついた犬にはおしおきが必要ね―」
そういうと何故か手をつないできた大河。
おい、おしおきって……いででででで!!!
「やめろ、大河、力を入れて握るな!指がちぎれる!」
「しつけよ!だらしない犬に体罰を加えるのはご主人様の務めなのよ!」

「いやー、朝っぱらから仲がよろしいことで、おふたりさんよぉ」
――櫛枝実乃梨に見られていた。
「待て、違う、これはだな、大河がだな、」
必死で言い訳しようとするも、もはや櫛枝の頭の中では
俺たちが仲良く手をつないでいたという結論が出てしまっているらしい。
「いくら私でも、朝から仲良くじゃれあう親友とその恋人の語らいを邪魔するほど
野暮じゃあないですよ?それではアディオス!」
そう言い残すと信じられないほどの速さで走り去る櫛枝。
何てことだ……また誤解を解くための言い訳を考えなければならないと思うと気が重くなる。
さて、その誤解を招いた張本人はといえば……
「ふーん、見られちゃったねえ、竜児」
大河がニヤニヤしている。何でそんなに嬉しそうなんだ。

60:名無しさん@ピンキー
06/12/10 18:43:17 yilgyRih

+   +
  ∧_∧ ∩ +
 (0゚´∀`)彡  wktk!wktk!
 (0゚∪⊂彡 +
 と__)__) +

61:名無しさん@ピンキー
06/12/10 19:02:58 VWCgnUYv
支持する。

62:名無しさん@ピンキー
06/12/10 23:30:46 NPllWwgg
ぬうぅううエロェ・・・

>>17
スピンオフのドジっ娘はエロくないと申したか

63:名無しさん@ピンキー
06/12/10 23:39:51 VWCgnUYv
そうだ!俺達にはカノウ姉妹の妹の方がいたじゃないか!

64:名無しさん@ピンキー
06/12/11 02:31:23 23zPUhUB
姉の方もエロいぞ!

65:31
06/12/11 15:52:16 ARqB08Eh
電話を終えた後、忍び足で、再び雪貞の部屋に舞い戻ってきた孝之は、未だ熟睡中である広香の様子を見て、唇の端を歪めた。
ベッドの手前まで歩を進めると、改めて掛け布団を慎重かつ丁寧に剥がした。
覆いかぶさっていた物が無くなり、広香は少し身震いしつつも、目を覚ます気配は無い。
深い眠り―レム睡眠に陥っている様で、可愛らしい寝顔に小さな寝息を立てていた。
先程まで抱きかかえていた枕はベッドから離れた場所へ無造作に置かれていた。
恐らくは、夢の中で何かを投擲したらしく、そのまま夢見心地でいた広香によって、現実における動作として枕がその投擲物となったのだろう。
広香の体に当たらない様にベッドの上に移動すると、膝を立てて見下ろす様な体勢になった。
都合良く彼女の体勢は、美しい寝顔を晒したまま正面を向いている。、
テーラード型の灰色のニットガウンを上に羽織り、パールホワイトのキャミソールと、濃紺のブーツカットデニムはどちらも細身で肌に張り付いている感じが、実に女性的だ。
モデルを思わせる着姿に、孝之は早鳴る胸の鼓動を沈めるのに苦心した。
―落ち着け、焦って仕損じては元も子もない。
まずガウンの両裾を掴むと、肩の半分程までに広げた。
その後、恐る恐るキャミソールの下裾を掴むと、亀の歩みの様に緩慢な動作で捲し上げ始める。
やがて、透明感のある白い肌の上に、黒に銀の装飾がされたブラジャーが姿を現すと、動揺の余り思わず手元が狂いそうになった。
決意を固めた様子で家を訪ねて来たのを思い出し、恐らく勝負下着の思惑で着用しているのだろう、と孝之は思った。
―見たのが雪貞じゃなくてごめんね。
ファスナー式のフロントホックだったおかげで、ジッパーを下ろす事で、易々と胸の下着を外す事に成功した。
いよいよだ、と孝之は背筋に走る大量の汗を感じながら、期待と興奮に身を震わせた。
中央から、まるで本を開くかの様に広げると、頭の芯をある種の達成感と感動が突き抜けた。
程よくまた美しい丘が二つ連なっているのを、しばし猥褻本を堪能するかの面持ちで、鑑賞に耽った。
幼子の時分に戻ったかの如く乳房に貪りつきたくなるのを、辛うじて片隅に残った理性で押し留める。
音が漏れぬ様、縦に握った拳を口に当て小さく咳をすると、両手を何やら掴む動作にして、胸へと移動させた。
指の先が触れると、痙攣したかの様に広香がびくっと身を震わせたので、意味の無い動作だとは分かっているが慌てて手を振り上げた。
「んっ……―にゅふふう……」
……少し擽ったそうにすると、そのまままた寝息を継続させていた。
―やれやれ。
再度、両手を外周を囲むようにして乳房に触れた。
「んん……ふう……」
起きる気配の無い広香に安堵しつつ、緩やかに半円を描く様、マシュマロの様に柔らかい乳肉を揉み動かし始めた。

66:名無しさん@ピンキー
06/12/11 16:04:23 KYNbLgRb
おかしいな
孝之のビジュアルイメージが稲中の田中になってきた

67:名無しさん@ピンキー
06/12/11 16:27:03 S2fbapqv
孝之死ね。氏ねじゃくて死ね。

68:わたしたちの高須くん
06/12/11 17:11:47 F7npLsxM
それから後の記憶ははっきりしない。
櫛枝に決定的瞬間を見られ誤解されたことで真っ白になった俺は、
どうやらそのまま大河と手をつないで仲良く登校してたらしいが……
おい、本当か?北村よ。俺をかついでいるんじゃないだろうな?

休み時間に朝方の件について櫛枝に言い訳するも、
「高須くん、もう隠さなくてもいいのですぞ?もういいの。
私はよーく分かってるから。このばばはいつでもおふたりさんの味方ですぞ?」
そしてどこぞの校医のような熟れ熟れの笑みを浮かべる櫛枝。
全然分かってないじゃないか。これでは全く取り付く島も無い。
「ま、待ってくれ。本当に俺と大河は何でもないんだ。朝のあれも事件であってだな」
そんな俺の必死の言い訳を遮る非情なチャイム。どうすればいいんだ。

そんなこんなで昼休み。
いつの間にか噂は尾ひれをつけて広まっていたようで、
俺と大河が仲良く腕を組んでいたとか、朝帰りで毎朝一緒に食事をしているだとか、
事実無根の……いや、半分は真実か。とにかく、そんな噂が飛び交っているらしい。
北村も「ついに高須も身を固める覚悟が付いたか」と見当はずれなことを言いながら、
部活のミーティングがあるらしく、早々に櫛枝と教室を出て行ってしまった。
もういい。人の噂も七十五日だ。

手製の弁当を机に広げ、いざランチタイムと意気込んだところ……
「竜児、一緒に食べよ!」
花も恥らう娘さんの如く、実に可愛らしい誘いを掛けてくる大河。
普段の彼女からは想像も付かない態度と言動に、つい食べかけのご飯を吹き出してしまった。
「あーもう汚いわねえ、何やってんのよ」
頭の理解が現実についていかない。
きっとこの時の俺の顔は、さぞや普段の強面とはかけ離れた間抜け面であっただろう。
状況を整理してみよう。
逢坂大河が俺と一緒に弁当を食べたがっている。だが北村は不在。
いくら考えても大河が俺に食事を共にする誘いをかけてくる理由が見つからないではないか。

69:わたしたちの高須くん
06/12/11 17:12:44 F7npLsxM
「どうしたんだ、大河。北村は部活の集まりでいないぞ」
一応確認を取っておいたのだが、大河は何故か不機嫌になり、
鼻息を荒くして俺を見つめて……いや、睨んでいた。
「そんなの知ってるわよ。何よ、竜児。そんなに私と一緒に居るのが嫌なの?」
文言だけ取れば、大河らしからぬしおらしい物言い。
しかし悲しいかな、その凶悪な目つきで睨まれると色気も何もあったものじゃないのだが。
「ほら、間抜け面してないでさっさと食べるわよ、早くしなさい」
「おう……」

また今朝の再現だ。
やはり大河は食事中ずっとちらちらと俺の顔をうかがいながら、
そのくせ視線が合うと恥ずかしそうに顔を背けるのだ。
油断していると俺も大河の何気ない仕草についつい目線が引き寄せられ……

いやいや、気をしっかり持て、高須竜児。
目の前に居るのは、北村祐作が好きで、気が荒くて、
でもドジで神経質で泣き虫な通称手乗りタイガーこと逢坂大河なんだぞ?
俺が好きなのは太陽のように眩しく微笑む我が女神、櫛枝実乃梨ではなかったのか?

しかし、そんな葛藤を打ち破る目の前の少女の無邪気な微笑。
「どうしたの、竜児?」
そう言ってにっこりと女神のように笑いかけてくる大河。
心臓がバクバクと鳴っているのは何かの間違いだ。そうに違いない。

70:名無しさん@ピンキー
06/12/11 17:55:16 xc5F2Gmh
竜児が恐ろしく可愛いと思った俺は負け組みか? ともあれGJ

71:名無しさん@ピンキー
06/12/11 19:06:13 8zWuGKNr
>>65
見たくないのに・・・・・・・見たい・・・
うあああああああああああ、GJ!!

72:名無しさん@ピンキー
06/12/11 19:42:40 OoCU0tPC
待てお前ら!これはきっと雪貞が「アクセスッ!」とか「変身ッ!」とか言ったり魔王オディオに(ry

73:名無しさん@ピンキー
06/12/11 20:26:58 81j4/xD9
相馬はスクエア三大悪女のような振る舞いは出来ないと思う
・・・思うんだ!思いたいんだっ!!

74:名無しさん@ピンキー
06/12/11 20:52:28 QtN5SKj5
相馬だからな。
もし、レイプなんかされたらまた引き篭もっちゃうだろ。
見舞いに来た田村が抱くという続編も作れるしな!

しかし、個人的には相馬の快楽墜ちが見たい…(*´д`*)

75:わたしたちの高須くん
06/12/11 22:44:43 F7npLsxM
食事が終わった頃に北村が戻ってきた。
「おう、高須。今日は逢坂と食べてたのか?」
そう言って生暖かい視線を向けてくる我が親友。頼むからその目は勘弁してくれ。
お前も俺と大河がそういう関係だと信じ込んでいるのか?

「あっ、北村君。机借りてるわよ」
素っ気無くそう言うと、食事を再開する大河。
ん?なんだと?


――おかしい。
――これは決定的におかしい。


いや、朝からその兆候はあった。
俺が起こしに行く前に家に来ていたり、わざわざ櫛枝に誤解されるような行動を取ったりと、
普段の大河ならば決してやりそうにもないことをしていたのだ。
ただ、それがどこかの平行世界の大河のようにあからさまにしおらしい態度ではないので、
今までは見過ごしていただけのこと。
しかし、北村を目の前にして平然としている大河はどう考えても大河ではない。

「おい、大河、ちょっと来てくれ」
もはやなりふり構ってはいられない。
この異常事態を問いただすべく、俺は大河の手を引いて教室を飛び出した。
「ちょっと、竜児、何するのよ。痛いって」
「悪い、大河。大事な話があるから付き合ってくれ」
そう言うと何故か大河はおとなしくなって、素直に俺に引っ張られるがままになる。
とりあえずは落ち着いて、誰にも見られずに話が出来る場所――校舎裏に行くことにした。

76:わたしたちの高須くん
06/12/11 22:45:25 F7npLsxM
さて、大河とともに人気の無いこの場所に来たはいいが……何から話せばいいのやら。
大河は先ほどから俯いたまま何故かもじもじしている。
「ねえ、竜児。その……大事な話って何?」
彼女らしからぬ艶っぽい声で心細げに問いかけてくる大河。
いったいどうしたんだ、その愛の告白を待っている乙女のような態度は?
やめてくれ、そんな態度をされると――俺まで変な気分になってしまうじゃないか。

このままでは話が進まない。
頭に浮かびつつある不埒な妄想を振り払い、大河に先ほどの疑問をぶつけることにする。
「さっきの北村への態度だがな……あれはどうしたんだ?
普段のお前ならば緊張してまともに会話も出来ないんじゃなかったのか?」
俺の話を聞くと、先ほどの緊張が一転して意気消沈する大河。
何故だ。何故そんな悲しい目をするんだ。俺が何をしたというんだ。
「竜児……私のことをそんな風に見てたんだ……」
まずい。あの目は泣き始める目だ。
「待て、大河、そもそも俺たちの関係はだな、
お互いの友人を好きになったことで協力し合う関係だったはずだろ?」
最初はそうだった。今でもそうであるはずだ。
「竜児……私たち、ずっと一緒にいたのに、気が付かなかったの?」
何の話だ?何に気が付かなかったというんだ?
「なんでこんなに大事なこと分かってくれないの?もう嫌!この馬鹿犬!」
いきなりそんなことを喚きたてられても困惑するばかりである。

「ちょっと待て、大河。俺にも少し考える時間を……」
「うっさい!まだ話は終わってないんだから!黙って人の話を聞きなさい!」
俺の言葉を遮り、半分涙目になって捲し立てる大河。
その有無を言わせぬ迫力といえば、まさに肉食獣の発するそれのようだった。
「北村君に対する気持ちは憧れだったの!今だったらそう言える。」
そう……だったのか?いや、そうなんだろう。
そうでなければ北村に素っ気無い態度を取れるはずが無いからな。

77:わたしたちの高須くん
06/12/11 22:46:03 F7npLsxM
「今好きなのは……好きなのはいつだって、ひとりだけ……!」
ひとりだけ、か。そうだろうな。
この不器用な大河が二人を同時に好きになるなんて器用なことはできないだろう。
ん?そうすると、今大河が好きな奴ってのは?
まずい。頭が真っ白で何も考えられん。

俺が自分の世界に浸っていた隙に、こちらに身を寄せてくる大河。
どうしたんだ、その獲物を狙う猫科肉食獣のような表情は?
つま先立ちになって寄りかかろうとして……何がしたい?
「ほんっと気が利かないグズね!こういう時はしゃがみなさい!」
逆らうのも愚かなような気がしたので素直に言うとおりにする。
おい、大河。これでいいのか?
「馬鹿、しゃがみすぎ!もっと立ち上がって、ほら、これくらいでいいの!」
そう言われ、引っ張り上げられる俺。
その行動の意味を頭が理解する前に――それは起こった。

大河に襟首をつかまれて引き寄せられたかと思うと、唇に何かが当たる感触。
より正確に言えば、前歯に前歯が当たる感触。
その行為が何であるかを頭で理解したとき――
大河は既に顔を真っ赤にして走り去っていった後であった。
俺の顔も同じくらい真っ赤だったことだろう。


人生初めてのキスは、弁当で食べたたらこの味がした。

78:わたしたちの高須くん
06/12/11 22:46:44 F7npLsxM
しばらく呆然としていた俺。
ふと我に返って周りを見渡すと人影が……って、あれは川嶋亜美?
まずい。今のあれを見られていたのはまずい気がする。
川嶋に先程の行為を釈明するべく近付くも、彼女の様子が何かおかしいのだ。
そう、例えて言うならばどこかの空鍋や鋸のような……

「高須くん……さっきの女って、誰?」
誰って、それは川嶋もよく知っている逢坂大河じゃないか。
そう思ったが、口には出さなかった。いや、出せなかったというほうが正解か。
川嶋に漂う恐ろしいまでの威圧感に、俺はただ絶句するばかりだった。

「高須くん……私のこと、好きって、言って、くれたよね」
断じて俺にそんな記憶は無い。
なおも泣きじゃくって言葉を続ける川嶋。
「あれは、夢じゃ、なかったよね」
いや、夢じゃないのか?
「嬉しかった……ほんとに……でも……っ!」
ほとんど聞き取れない声で、懸命に喚く。
そう言うと、俺に向けて白光りする刃――包丁を突きつけてくる川嶋。
なあ、川嶋。それはいつもの演技だよな?冗談だよな?
苦笑いを続ける俺に向かって、包丁を掲げて突進してくる川嶋。
足がすくんで動けない。死ぬのか?ここで俺は死ぬのか?
包丁が刺さった嫌な感触を腹に感じた瞬間、俺の意識は段々と薄れていった……

79:わたしたちの高須くん
06/12/11 22:47:35 F7npLsxM
気が付いたとき、俺はあのコスプレ少女の出店の前で倒れていた。
時間を確認すると――大河とはぐれた頃からほとんど経っていない。
それにしても、今のは何だったんだ?
白昼夢にしては、いやに記憶に鮮明に残っているのも気になるが……

「それはあなたの未来の可能性の一部。起こりうる未来の事象の再現よ」
ギョッとして振り向くと、不気味な笑みを浮かべて解説を始めるコスプレ少女。
未来だと?あんな未来があるはずがない。
大河が俺に告白してきたり、あまつさえ川嶋亜美がそれに嫉妬して俺を刺し殺すなんて……
「信じられないって顔をしているようね?でもね、それは起こりうる可能性の高い未来なの。
まあ、多少はこの魔術のモデルになった人物の記憶がノイズになって混じったのかもしれないけど…

…」

危険だ。
これ以上この少女に関わっていては俺の身が危ない。
俺は適当に相槌を打って話を切り上げた後、脱兎の如くその場を走り去ったのであった。

その後なんとか無事に大河と合流し、歩き疲れた大河を背負って帰宅の徒につく俺たち。
冷静になって先程の白昼夢を思い出すと……いかん、変な気分になりそうだ。
背中に感じる大河の寝息や、有るのか無いのか分からない胸のふくらみを意識してしまい……

――いかん、何を考えているんだ俺は。
俺には心に決めた櫛枝実乃梨という女神がいるではないか。忘れたのか、高須竜児よ?

あんな未来があっていいはずがないのだ。
俺は櫛枝実乃梨という少女に秘めたる恋をし、出来ることならばその想いを彼女に伝え、
出来ることならば男女の交際を……って、何を言わせる気だ。
どうにも思考が暴走気味になっていかん。すべてはあの白昼夢のせいだ。
そう、突飛な内容も全てあの少女の言ったノイズとやらが原因なのだ。そういうことにしておこう。


「好きなのはいつだって、ひとりだけ……」
よく聞こえなかったが……寝言だよな、大河?

80:あとがき
06/12/11 22:51:08 F7npLsxM
以上、完結です。
スレ初の完結作品が非エロなのは申し訳ないですが勘弁してください。

題名から分かるように田村くんネタを織り込んでますが、
とらドラしか知らなくても読めるようにはしています。
ちなみに冒頭は文暦からの分岐ということで。

81:名無しさん@ピンキー
06/12/11 23:00:39 FvQl4Lrj
>>73
サラマンダーよりはやーい

82:名無しさん@ピンキー
06/12/11 23:22:27 itQcE5qJ
ちょwww鮮血の結末www
大河のデレは想像できんかったが、亜美の包丁は容易に再生できたw

83:名無しさん@ピンキー
06/12/11 23:38:40 QtN5SKj5
これは>>80には、大河と亜美二人と肉体関係になって、
その後3Pで二人が仲良くなるエンディングも書いてもらわなければ。

84:名無しさん@ピンキー
06/12/11 23:45:24 qwE4A2Ep
亜美が朝倉にしか見え(ry

85:名無しさん@ピンキー
06/12/12 09:11:26 ORe7KfC1
竜二がキョンにしか三重n

86:名無しさん@ピンキー
06/12/12 22:32:44 pf45G4f9
スクールデイz    まぁGJ

87:名無しさん@ピンキー
06/12/13 14:30:59 wCndtU98
80GJ



誰か田村と松澤と相馬の3P投下キボン

88:名無しさん@ピンキー
06/12/13 15:14:56 3xDOBxha
田村と田村と田村の3P。


89:名無しさん@ピンキー
06/12/13 15:36:28 ZW4LCdo0
田村三兄弟でかwwww

90:名無しさん@ピンキー
06/12/14 14:18:13 9eIohCGl
*

91:名無しさん@ピンキー
06/12/14 17:08:42 Qhfnk2E+
*   ⊂3

92:名無しさん@ピンキー
06/12/14 17:11:33 Qhfnk2E+
* ⊂3

93:名無しさん@ピンキー
06/12/14 21:46:14 3zAIFvUN
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙

94:名無しさん@ピンキー
06/12/15 02:02:53 b4MLKR0s
不覚にもワロタwwwwwwwwww

95:31
06/12/15 17:05:37 PA41BgUR
幾度と同じ動作で胸を弄ぶと、ひんやりとしていた白乳は、やがて揉まれる度に熱を帯び始める様に思えた。
遊び心から縦方向に力強く押し込むと、反動で揺れ動きながら元の位置へと戻ってくる。
「……ふうっ、んっ、ふうっ……んんっ! 」
つい力を少し入れ過ぎた様で、透き通るほど白く小高い丘がまだらに赤土で塗れた様になった。
自身の内部より発した御しがたい欲望に慄きつつ、純粋な謝意から、猫がミルクを舐めるかの様に赤味を帯びた部分に舌を這わせる。
唾液は、点々と雨滴の付いた様に名残を残して、白の双子に光沢を付けていく。
「はぁっ……、ん、ふぅ……、んふ……」
舌先で満遍なく、螺旋状に―だが中心は除き―濡らしていくと、再度楕円状に双乳を操作する。
技術とは、模倣と研鑽を、反復し継続する事により、習得できる。
若干の年齢であるにも関わらず、孝之は同級生の女子から、自分の倍以上の年齢の女性まで、様々な年齢層の女性と性的経験を行っていた。
初体験なぞは、無理矢理ホテルに連れ込まれた挙句の逆レイプと言っても過言では無く、一時放心の体でいたが、
その経験自体は孝之自身に精神的な余裕を備え付ける結果となった。
「あぅ……んん、うぅ、ふぅ……」
―継続は力なり、てか。
下唇を噛み締めつつ、一定の悠揚たる揉動を繰り返しながら、孝之はそんな事を考えていた。
視界に仄白く浮かび上がる乳肉に、静穏な迫力を感じながら、一度手を休めると再び舌を近づけた。
食事の際、孝之は好きなおかずは最後まで残す主義だ。ゆえに、小高い山の登頂にある乳首には未だ触れていなかったのだ。
胸の中央にある突起を軽く舌で啄ばむと、刺激を受けた事の反射から、広香の肩が細かく震えた。
「っ! ……んっ、ぃうっ……」
左の乳房を片手で軽く弄びながら、右の乳首を甘噛みする。
断続的に、舌先を突起に当てると、対応するかの様に吐息交じりの小さな喘ぎ声を上げた。
「んあっ……、ふぅっ、んっ、……あっ……」
乳肉に両手を併置しつつ、交互に中心を舌先だけでなく、時に唇を付けたり、時に舌肉全体を用いて、舐め上げた。
「はぁっ、ふっ……、はぁっ……、んぃ……」
段々と声高になる喘声を心地良く耳にしながら、比例するかの如く大胆かつ豪快に、
ようやく胸で戯れるのに飽きたのか、上体を起こし見下ろした状態での膝立ちのまま、広香の膝部近くまで移動した。


96:31
06/12/15 17:06:13 PA41BgUR
スエード調の落ち着いた薄茶色のベルトから留め具を外し、引っ張るようにするりと抜いた。
デニムジーンズは三つボタンで留められており、慎重に一つずつ取り外し、上裾を掴むと、膝の部分までずらし下ろした。
下着は胸に着用していたものと対になっているらしく、大人っぽいローライズショーツであった。
ショーツの両端に指を賭けると、膝の部分で塞き止められたジーンズの上部分まで下げた。
孝之は感謝の意を込め拝む仕草をすると、視線を既に露わとなった股間へと移動させた。
年齢を考慮しても薄らとしか陰毛が生えていない為、まるで女児の如く陰裂が露わになっている。
同年齢の頭一つ半程小さく、体型も未発達な女生徒のものに酷似していて、外見とのアンバランスさに興奮を隠せなかった。
切迫の表情を面に写し、鼓動をより速めながら、掌を上に向けた状態で指先を近づけた。
まばらに生えた草を掬う様にして下腹部の周りをなぞると、広香は擽ったそうに肩を縮こませて、ひゃあっ、と声を立てた。
人差し指を右に中指を左にして、袋の中身をまさぐる様に、陰裂をゆっくりとこじ開いた。
全体的な肌の白さから、はっきりと目立つ桃色の膣内は照明で光沢を帯びて、淫猥に見えた。
指をそのまま進入させると観音開きの要領で幾度と動かし、更に、合間に親指を押し上げるようにして陰核を弾くと、
「うぅっ、ん……、あぅっ、……んにゅ……んあっ」
―ここまでされても、目を覚まさないのか
孝之は意識的に呆れ顔を作るが、実際の所、未だ眠っている方が有難い。
指の代わりに舌を挿入させたり、環状的、直線的、無作為にと、様々な動きで膣内を弄くると、徐々に充血を帯びて透過した液体を分泌し始める。
先程まで雪の様に白かった肌には赤味がさし、荒い息を立てながら、額には薄らと汗をかいているのが視認出来た。
変化があったのは広香だけでは無く、孝之の方もそうで、ズボン越しから痛いくらい性器が屹立しているのを自覚していた。
膣内から指を引き戻して、目の前に持ってくると、先の方が粘着質な液体で濡れているのがよく分かった。
―そろそろいいよな……うん、いいだろう。
自問自答して一度頷くと、孝之は逸る気を抑えつつ、性的欲求からくる飢餓感で手を震わせながらジッパーを下ろした。
中学生らしかぬ淫水で焼けた赤黒い陰茎が窮屈な場所から開放されると、平均を遥かに上回る大きさのそれは天を振り仰ぐ様に聳え立った。
残された陰嚢を取り出した後、長らく膝立ちで不自由な体勢にいた事から脚が痺れてしまった為、手で足裏を強くマッサージした。
痺れが取れると、両腕を大きく広げる様にして、幾度も深呼吸を繰り返した。
粘りつく脂汗が額から流れるのを手の甲で拭き、体の芯から熱く煮えたぎる欲望を徐々に下腹部へと意識させていった。

97:31
06/12/15 17:07:16 PA41BgUR
性器を挿入し易い様に、両脚の間に両手を挟んで開脚させようと少し力を入れようとした時、広香の両目蓋がうっすらと開き始めた。
「んん……んっ……んぅ? 」
眠気を帯びて気だるい声を上げつつ、霞み掛かった様な目付きで、覆い被さった体勢の孝之を見上げていた。
孝之が内心気まずい思いを抱えていると、広香は相も変わらず茫洋とした面持ちで、焦点の定まらない視線を孝之に向けると
「んー……、ぅん、……たむら? 」
どうやら寝覚めから間もない事と、広香が寝ている間に延々と前戯を行っていた事で熱っぽい感覚に陥っている為か、
うまく頭が働いてない様で、孝之を雪貞と認識しているらしい。
安堵の溜息を深く一つ付くと、一転して、孝之は邪気のない笑顔を貼り付けて、問いかけに応える。
「うん、田村だ」
確かに嘘は言っていない。ただし、広香の懸想の相手である田村三兄弟の次男ではなく、三男坊なのだが。
「……ん、なんで、あたしはだかになってるの……? 」
「夢だからだろ。深く考えるなよ」
広香の疑問に孝之は即答で返した。
「今からセックスすんだよ。俺と」
「んん、せっくす……? え、でも、たむらは、あたしのことなんて……」
田村は松澤の事が―目蓋を閉じて広香が不安げに言うのを、遮るように、はっきりとした物言いで言葉を滑り込ませる。
「好きだよ」
「え? 」
一瞬何を言われているのか、分からない表情になり、口を小さく開けた。
「俺は相馬……いや、広香が好きだから、セックスするんだ」
「……ほんと? たむら……あたしを……すきなの? 」
「証拠を見せるよ」
そう耳元に、息を吹きかけるように呟くと、顔が触れんばかりに近づけて唇を重ねた。
「んん……んっ……ん……」
互いに唇を濡らし合うと、やがて孝之は舌を抉じ開ける様にして、広香の口内へと侵入させた。
薄く開いた歯の隙間に舌先が触れると、寝惚け眼を更に細めて、くすぐったそうにしていた。
上下の歯全てを磨かんとする様に、舌で舐めるというよりは、丁寧に擦り付ける。
一度唇を離すと、孝之は静かに、しかし有無を言わさぬ迫力染みた語調で
「べろ出して」
「ん……ほ、ほう? 」
細い上下の唇を細縦に開き、孝之に言われた通りに舌を小さく差し出した。

98:名無しさん@ピンキー
06/12/15 17:15:52 BR7qOBDn
しばらくして気づいたのだが、孝之のアヌスは神々しくも美しかった。
次男なんぞのものには比べるのが失礼、というよりも同じ器官とは思えない有様だった。
「それ、本当に肛門なのか?俺にはなんかオーラがでてるように見えるんだが…」
竜二のつぶやきに、孝之は心底嬉しそうに、誇らしげに言い放つ。
「やらないか」
その一言が引き金を引いたかのように、竜二のアヌスもまた猛々しいオーラを纏い始めた。
「…こっ、これはなんだ!?」
「共鳴だ…。いい男同士に必然的に起きる、運命のように…。」

99:名無しさん@ピンキー
06/12/15 22:18:25 omhZFviz
ねとらドラ

100:名無しさん@ピンキー
06/12/15 22:29:00 6VO4pZJw
透明あぼーんが増えてるってことは、まだNTRが続いてるのか。
意外と長編だな。

101:名無しさん@ピンキー
06/12/15 22:32:16 CD2lVBmT
松澤と相馬の修羅場SSでも書くかな……
どうにもエロに繋げにくいが。

102:名無しさん@ピンキー
06/12/15 22:39:32 omhZFviz
>>101
修羅場スレ住人の俺がお願いしてやる。
お願いします、メッチャ読みたいです、ついでに鋸とか空鍋とか糸電話とか出ればもう・・・

103:名無しさん@ピンキー
06/12/15 23:05:25 B/QFn/9g
NTR属性なんか無いはずのに、何だかオラ凄いワクワクしてきたぞ。

104:名無しさん@ピンキー
06/12/16 14:30:17 TuhM4oka
      ☆ チン     マチクタビレタ~
                        マチクタビレタ~
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 相馬NTRの続きまだ~?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/


105:名無しさん@ピンキー
06/12/17 01:33:19 Fn9XxM4v
本スレまでエロパロの話題を持っていかないようにな。
所詮二次創作なんだぜ?

106:名無しさん@ピンキー
06/12/17 02:04:46 Q5AosTXG
>>105
何かあったの?

107:名無しさん@ピンキー
06/12/17 19:18:45 l6FoCq2H
NTR続きマダー?

108:名無しさん@ピンキー
06/12/17 19:40:35 BpFTTz7m
松澤エロSSマダー?

109:名無しさん@ピンキー
06/12/17 20:07:16 Q5AosTXG
孝之と相馬がニャンニャンしてる時に田村が帰ってきて修羅場発生マダー?

110:31
06/12/18 23:49:20 R8OYzxDB
差し出された舌に、孝之は自分の舌先で触れて、唾液を吸収させようと啄ばむ様に擦りつける。
広香も反射的に自分から応じて舌全体を絡ませていくと、むず痒い刺激が心地良く感じられた。
しばし互いに口唇器官を貪りあうと、息苦しさと興奮の両方の理由から、吐息は荒さを含ませて頬はより赤く色付いた。
唇を離すと名残惜しさを表しているのか、双方の舌に橋を掛ける様に唾液が糸を引いていた。
口戯の熱が覚めやらぬまま、理性という障壁が今にも崩れそうな孝之は、今度こそとの意思を固めて
「そろそろいいか? 広香? 」
「……う、うん。そ、その……あたし……」
広香は何やら逡巡した様子で目を伏せながら、何やら不明瞭な言葉を呟く。
「何だ、何か気に入らない事でもあんのかッ!? 」
どうにもはっきりしない広香に、欲望の余り生じた焦燥感から苛立たしげに訊ねる。
いきなりの剣幕に少し驚いたのか、おずおずと口にする。
「―あ、あたし。そ、その……け、経験無いからっ……。お願いだから……やさしくしてね」
「分った分った」
逸る気持ちから投槍気味にそう言い捨てるが、それを言葉通りに受け止めた様で安堵の溜息を一つ付いた。
孝之は広香の細い腰を両手で抱えると、窺うような目付きで見下ろして、
「それじゃ、いいよな? 」
「―う、うん。あたしの……はじめて。田村にあげる……」
「……ッ!! 」
その言葉を聞くが早いか、両脚の間を強引に開かせて性器を露わにさせると、左手で陰裂をこじ開き右手で陰茎を携えた。
そして狙いを定めると、少しずつ亀頭から埋没させていった。
「……っ!! い、痛ぅ」
下腹部に初めて経験する激痛に苛まれる広香を気遣いもせず、無言のまま自らの性器を、最奥部目指してより深く挿入していく。
「ううっ……痛い痛い痛い痛いっ」
痛みの余り目尻に涙の粒が幾重にも溜まり零れ落ちる中、興奮一辺倒の面持ちである孝之は漸く何人にも侵された事の無い秘境の扉の前へ辿り着く。
扉の鍵に例えられるのは自身の巨大な陰茎であり、力任せに抉じ開けていくのを、目蓋を閉じて美しい顔に苦悶の表情を浮かべながらも広香は痛みに耐えていた。
やがて何かが破れた感触がすると、亀頭は遂に子宮の前へと到達し、漸く手に入れたとの達成感から孝之は満足そうに、広香はというと形容しがたい表情で次から次へと止まらぬ涙を流していた。
「これで俺の物だな、広香は―どうした? 」
恍惚感に浸る間も無く、広香の様子がおかしいのに気付いた孝之は、訝しげな表情になって訊ねた。
恐らくは、処女を喪失した事による御し難い回顧にも似た感情が要因だろうと思い、安心させる様に笑顔を貼り付けた。
だが次の瞬間、広香が発した言葉に、反射的に表情を凍りつかせた。
「え……たむら……じゃ、たむらじゃない……? 」

111:名無しさん@ピンキー
06/12/19 01:24:46 owo89SX3
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

112:名無しさん@ピンキー
06/12/19 01:32:31 xXRZrWju
続きマダー

113:名無しさん@ピンキー
06/12/19 01:40:17 C9jMo+aN
コミケでとらドラの同人誌出すサークルがあるみたいだな。珍しい。
URLリンク(www.kcc.zaq.ne.jp)

114:名無しさん@ピンキー
06/12/19 11:11:15 S4Ve1HyZ
金属バット持った雪貞マダー

115:名無しさん@ピンキー
06/12/19 13:39:57 O8C4eBmj
カタログのサークルカットで、少なくとも3つは大河がいた

116:名無しさん@ピンキー
06/12/19 14:26:39 vDJidNGc
修羅場wktk

117:名無しさん@ピンキー
06/12/20 01:34:10 TBMGK25x
>>113
絵柄が良いし購買欲をそそられるけど、小部数らしくショップ販売無さそうだな……。
ヤフオクなりで自分が必死で高額落札する羽目に陥る様が今から目に浮かぶ……。

118:名無しさん@ピンキー
06/12/21 01:52:08 a5Sb4VaU
なんとなく書きたくなったので書いてみた。

でも、眠くなったので最後まで書いてない……中途半端でごめんなさい。

119:1/4
06/12/21 01:52:39 a5Sb4VaU
「俺は拾われてきたのなのかぁ?」
泣きながら家族を問い詰める。
「いやぁねぇ、そんなはず無いじゃない」
にこやかに否定する母親。
「いや、中身は兎も角、結構似てないか?俺ら」
涼しい顔で否定してみせる兄貴。
「えーうそうそ、雪兄、兄じゃなかったの?んじゃ雪貞?えーやだなぁ、やっぱ雪兄は雪兄っしょ」
……いや、一瞬でも信用しかけるな、弟よ。
さて、皆さん思い通りの回答をありがとうっ。
では、ここで一言。
「んじゃ、なんで俺だけ家族旅行不参加なんだぁぁぁ」
そう、なぜか俺だけ置いていかれる……鎌倉旅行(血涙)
「しょーがないじゃない、ペア2組しか当たってないんだから」
当然のように答えるなっ、生みの親っ。
「そもそも、雪貞ゴールデンウィークはバイトの予定だろ?」
大学生になったなら、家族旅行なんかに参加せずに友達とどっか行けよ兄!
「お土産何が良い?雪兄、鎌倉詳しいんだよな、オススメ教えてくれっ」
……しってるんなら……知ってるんならなぁ…………
商店街の福引で鎌倉旅行という素敵チケットを母親が当ててきた。
……4人しか行けないが、普通は一人分位実費で足してくれるものだろう……
「あら?雪貞、あんたバイトする約束よね?んじゃ行けないわねー」
残念ねー等と言う母親の一言で、俺は『いざ、鎌倉』の天国から地獄まで突き落とされた。
「折角当てたのに、お金出すのいやよねぇ?」
「まぁ、久々に家族で羽のばすのも良いかなと」
「あー、遠征以外で旅行っていつ以来だったっけ?雪兄」
俺に聞くなっ!
余分なお金を使うつもりは有りません。
母親の顔に書かれた言葉に泣きそうになる。
鎌倉ですよ?
鎌倉、俺が行かずに誰が行くんだっ?
「いや、俺らで楽しんでくるから、留守番よろしくな?」
「やー、練習休むのすっげーー、ひさびさだっ、うわー楽しみー」
こ、こいつら……
「あ、雪貞食事は……」
まて……嫌な予感が……
「自分で何とかしてね?コンビニ弁当ばっかりはだめよ?」
「あ、俺が探してきたバイト、サボるなよ?高校生の割の良い短期バイト、コネで探したんだから、顔を潰さないよーに」
ぐはぁっ、追い討ちっ、追い討ちですかっ。
「あー、雪兄」
……た、孝之……お前だけが頼りだ……この薄情な家族’Sに何かっ、何か言ってやれ!
「お土産買うから、小遣いちょーだいっ!」
……かくして、俺はゴールデンウィーク開始までの一週間、
自宅で壁の隅で恨めしげに三角座りする、なぞの怪人と化した……
……だ~れも、気にしなかったけど。

120:2/4
06/12/21 01:53:13 a5Sb4VaU
「ただいまー」
「しーん」
自分で言っちゃいますとも、誰の返事も無いから、自分の口で。
「しーん」
と、
「アイツ等本当に俺置いて行きやがったぁぁぁ」
バスのチケットは片道分は解約できたけど、一応乗って……
数百メートル走ったため、片道分は取られた。
バスにはいい迷惑だったと思う、追加料金取られなかっただけでも幸いだ。
しかし……
「一万円……」
高校生にはポンと出せる金額ではない。
『ゴールデンウィークにバイトする』
言ったさ、あぁ言ったともさ。
「夏休みにしとけばよかったぁぁぁぁぁ」
鎌倉がっ……鎌倉が俺を呼んでいるのにっ。
「すまないっ、鎌倉……会いにいけなかったよ……」
……松澤、相馬に加えて三人目の女の子、鎌倉。
四人の織り成す『わたしたちの田村くん』を……
「って、なんだよっ、二人で手一杯だよ、無茶言うなぁぁぁ」
松澤から以外の電波を受信しながらその場でのた打ち回る。
ひとしきり暴れると……
「はら……減った……」
力尽きる。
夕方までバイト、初めてなので結構気を使った。
兄貴の紹介なんで、気楽では有ったけど。
「……うぅ、雪貞はもう駄目です、兄者…………」
一縷の望みに掛けていたため、もちろんコンビニ弁当なんて買ってきてない。
「いい事有るかもしれないから、楽しみに帰って来いよ」
なんて言いやがって……兄貴の嘘つきめ。
とはいえ、じっとしていてもはらは膨れない。
「……出かけるかぁ」
まぁ親が旅行中はコンベニ弁当三昧が、高校生男子の平均的なスタイルだろう。
……まぁファーストフードでも良いけどな。
よろよろと立ち上がる。
「あー雪貞、ママ旅行の支度で忙しいから、ご飯自分で何とかしてね」
母親の素晴らしい切り捨てっぷりに涙が出そうだ。
「冷蔵庫の中もそのまま食えるもんがねぇぇぇぇ」
念のために開けた冷蔵庫は、冷たく俺を拒絶した。
「冷蔵庫……おまえ……冷たいよ」
食材あっても、俺じゃどうして良いのか分からない。
「カップ麺の買い置きもねぇぇぇ」
そういや……
「あ、これ全部貰ってくな」
とかって兄貴が棚漁ってたような……
「一人残される、弟より自分の胃袋が大事かぁぁぁ鬼兄貴ぃぃぃ」
血と涙の代わりに脳みそが詰まっているに違いない兄を呪いながら、ひとしきり暴れていると……
ピンポーン
……客か?

121:3/4
06/12/21 01:53:44 a5Sb4VaU
家に帰るとママが電話機に頭を下げていた。
「お世話になって……お陰さまで広香も……」
誰?
「ただいまー」
小さな声で自己主張。
「あ、今戻りましたので代わりますね。はい、はい。」
手の中のコードレスの保留ボタンを押すママ。
「誰?」
あたしの居ない所であたしの話をされているのはちょっと……
「田村先生よっ、ほらっ、早く出なさい」
ぐいぐいと電話機が押し付けられる。
……ちょっとヤだなぁ。
仮にも一度告白して、振られて。
今好きな人のお兄さん。
でも、出ないわけにはいかないし。
「はい、相馬です」
「あ、久しぶり。ちょっと良い?」
この状態で駄目ですって電話切れるわけ無いと思う。
「はい、なんでしょう?」
声が硬くなる。
「いやー俺、旅行行くんだけどね」
へーそりゃ結構ですねぇ、あたしなんて田村誘ってもらえるかなって……
期待してたのに……ここ暫く田村の様子が変で、ろくに話も……
「んで、雪貞が一人留守番なんだよね」
え?
「た、田村がっ?」
「そーそー、俺も田村だけどね?一人で何日か残ってるから、食事でも持って行ってやってくれると……」
「行きますっ」
……その後、何話したのかはあんまり覚えてないけど……
30分後には近所のスーパーで買い込んだ食材で、自転車のかごが一杯だった。
先生から聞いた田村のバイト先で出待ち。
脇目も振らずに自宅まで急ぐ田村の後を付けて……
(……ど、どぉしよぉ……)
田村の家の前で困っていた。
田村が家に入って暫く経つけど……
(図々しいよね……)
あたしは只でさえ加減が下手だと思う。
(引かれたら……やだなぁ)
自転車を押しながら、ぐるぐると田村の家の前をうろうろする。
(でも……お腹すかせてるかも……でも……)
「あー、君」
え?
お巡りさん?
「この家に何か用かね?」
え?
「不審者が居ると言う、通報があったのだが……」

「あー有ります、用事。ほらほら、押しますチャイム。」
ピンポーン
……あ……押しちゃった……
お巡りさんに監視されながら、田村が出てくるのを待った。

122:4/4
06/12/21 01:54:17 a5Sb4VaU
「?」
相馬……と……警察?
「た、田村、あたしたち友達だよねっっ!!」
えーと?
これはなんでしょう?
「その……彼女は……」
相馬を眺めながら質問してくる警察官の声を、反射的に遮る。
「ち、違いますっ彼女じゃ有りません」
あ、相馬がちょっとへこんだ。
「あーでは、知り合いではないんだね?」
相馬の方に警察官が一歩踏み出す。
「いや、クラスメートです、どうかしました?」
警察に終われるような事したのか、こいつ。
美しさは罪とかそーゆーの?
「あー、では結構です、失礼しました」
踏み出した時に見た自転車に入った荷物を見て、苦笑いした警察官は立ち去って……
「よう」
「……こ、こんにちは」
……なんだよ、こんにちはって。
とりあえずは……
「上がる?」
「いっ、いいの?」
相馬の表情が輝く。
うっ、眩しいぜ。
周りの景色が変わったような錯覚を覚えた。
笑った相馬がいる景色と居ない景色は、水彩画と水墨画位違う。
「あのねっ、先生に聞いて、ご、ご飯を……つくりに……」
止めた自転車から、でかいスーパーの袋を下ろす。
そういえば……弁当結構上手いし……
ぐ―――
は、腹が……腹が返事しやがったぁぁぁぁ
「ど、どうぞ」
一応口で言い直す。
顔が赤くなっているのが自分でも分かった。
笑いをこらえたまま、相馬が玄関に踏み込む。
「おじゃましまーす」
一歩踏み込んだ途端、相馬が緊張した顔になった。
「どうかしたのか?」
「なんでもない、上がるね」
息にも重そうな荷物を、玄関に置いた相馬が靴を脱いで家に上がる。
上がったと思ったら、いきなりしゃがみこむ相馬にぶつかりそうになった。
「きゃっ」
「うおっ、なんで止まるんだよ」
「靴よっ。揃えるの、いきなり後ろから襲い掛かるな、えっち」
さいですか……
いきなり痴漢にされた俺は、スーパーの袋を持ち上げる。
「あ、結構重い」
「あたし持つからっ」
わたわたと近寄って俺から袋を取り上げようとする相馬に言い返す。
「いきなり後ろから襲い掛かるな、えっちぃ」
相馬が真っ赤に成っている間に、台所まで荷物を運んだ。

123:名無しさん@ピンキー
06/12/21 01:58:40 a5Sb4VaU
思ってたより話が進まなかった、エロまで書けずにごめんなさい。
……また近いうちに続き書きますね。


……書いても良いよね?

124:名無しさん@ピンキー
06/12/21 02:15:40 0O7jwPOF
      ☆ チン     マチクタビレタ~
                        マチクタビレタ~
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 相馬NTRの続きまだ~?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/



125:名無しさん@ピンキー
06/12/21 02:17:06 BhP6qoU7
書いても良いよね?なんて奥ゆかしいことは言う前に、「俺の妄想を読みまくりやがれこの愚民どもがグヘヘヘ」

くらいの気持ちをこめて作品をつくり、投下すれば良いと思うよ。

俺は楽しみに待ってるから!

126:名無しさん@ピンキー
06/12/21 02:17:31 H9yiwFsD
勿論。相馬がめっさ可愛いんで楽しみです。

127:名無しさん@ピンキー
06/12/21 05:10:59 Dk9s1hey
と言うか書いてくださいお願いします!
相馬さんかわいいよ相馬さん

128:名無しさん@ピンキー
06/12/21 23:38:45 Xl+4ou9R
このスレって非エロSS投下も許容範囲?

129:名無しさん@ピンキー
06/12/22 00:04:43 Udg6BcNa
>128
カモーン!

130:名無しさん@ピンキー
06/12/23 10:33:42 iQ74inUs
      ☆ チン     マチクタビレタ~
                        マチクタビレタ~
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 相馬NTRの続きまだ~?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
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131:名無しさん@ピンキー
06/12/24 04:19:16 4a7WMG3s
>>119-122の続き いきます。
待ってないかもしれませんが、お待たせしました。

でも、まだ続く+未だエロまで行かず……どうしよう……

132:1/8
06/12/24 04:20:01 4a7WMG3s
シュルリと言う布ずれの音ともに、相馬の女らしい身体にエプロンが巻きつく。
「よしっ、嫌いな物とか無いわよね?」
そんな事を言いながら振り向くエプロン装備の同級生。
(やっべぇぇぇぇぇ)
「待て、相馬マテっ」
「はえ?」
間抜けな声を上げた相馬を放置したまま自分の部屋まで駆け込む。
デスクライトに結ばれた俺の心の支えを手に取る。
「神様、仏様、松澤様、どうか俺に理性をぉぉぉぉ」
ヤバイです皆さん。
相馬広香が可愛すぎます。
クラスメートの女の子が自分に食事を作ってくれる。
それだけでも理性のピンチなのに、ヤツと来たらその上美人なんです。
松澤の手紙を手紙入れにうつした為、ちょっとへにゃっとしてしまったお守りをデスクライトからほどく。
受験の時より切実にそれを握りながら心に誓う。
(相馬の為にも、松澤の為にも理性を失わないようにしよう)と。
理性を失って即どうこうという事も無いだろうけど、
松澤を裏切るのも、勢いで相馬を傷付けるのもごめんだ。
深呼吸をしてから、キッチンに戻る。
「どうしたの?」
不思議そうな顔をした相馬は、やっぱり綺麗で……
「イヤ、ナンデモナイデスヨ」
学校で見るよりずっと魅力的に見えた。
「変な田村……で、嫌いなものは?」
好きなものが多すぎて困ってるくらいです……
一人に絞れない馬鹿な俺。
「特にございません」
何よりこの状況で出されたものを食べれないのは、男じゃないし。
「ん、じゃあちょっと待っててね……頑張るから」
……か、可愛いことを。
「手伝おうか?」
俺なんかが出来ること有るのか不安だけど、念のために確認する。
「ん~~、特に無いかな……あ……じゃあ、一つだけ良い?」
暫く考え込んだ後、何かを思いついたらしい相馬に胸を張って宣言する。
「おぅっ、任せろ、何でもするぞっ」
「あのね……田村、あ、あたしね田村の為にお食事作るから……」
はて?作業を頼まれるんじゃないのか?
「そこで……見てて、その方があたし頑張れるし……」
ぎゃぁぁぁぁ、相馬さん微笑まないでっ。
破壊力抜群の相馬の笑顔に押されて、俺はガクガクと頷く事しか出来なかった。

133:2/8
06/12/24 04:20:33 4a7WMG3s
こんなに料理が楽しいのは初めてだ。
田村のお弁当を作る時も楽しいけど……
今日は食べてくれるかな?とか
受け取ってくれるかな?とか
そんな事を気にしなくても良いし……何より側に田村がいて、
松澤って子じゃなくて、少なくとも今はあたしを見てくれている。
それだけで泣きそうになるくらい幸せ。
「田村は味付けどれくらいのが好き?」
味の濃さとか、自分の好みをあまり気にしたことが無さそうな田村がしどろもどろに答える。
……可愛い。
「あたしの好きにして良いかな?」
もし……田村が良いって言ったら、明日も来たいけど……
念のために明日まで持ちそうな物も作っておく。
お腹すいたら可哀想だもんね。
もちろん優先するのは、今日の晩御飯。
蜂谷先生が『男の子は肉食獣』って言ってたから肉料理。
お弁当のメニューの延長だけど、田村ちゃんと食べてくれるかな。
あたしのレパートリーで最近増えたものは、圧倒的にお弁当用が多い。
家で暇な時、田村に作ってあげる料理を考えるのが好き。
勉強だって手を抜けないけど、あたしの時間は最近田村のために回っている。
その成果を……
(ちゃんと見ていてね?)
こっそり後ろを窺うと、田村は約束した通りこちらを見てくれている。
「あ、座ってていいよ、もうちょっとかかるし」
にやける顔を隠すため、ことさら料理に集中するフリをした。
(田村があたしを見てくれている)
それだけで幸せ。

134:3/8
06/12/24 04:21:06 4a7WMG3s
出てきた料理はハンバーグだった。
弁当の時と違って、ちゃんと夕食サイズ。
コンロではまだ何かが煮込まれていた。
「あ、もうしばらくコンロ借りるね?」
好きなだけお使い下さい、としか言いようが無い。
しかし……
「相馬って、嬉しそうに料理するのな」
母親など日によっては、
全身全霊で『めんどくさーい』『やるきなーい』
と自己主張していたが……(限度を超えるとその日は外食になったり)
相馬は嬉しそうに、楽しそうに料理をしていた。
放っておいたらミュージカルみたいに踊りだすんじゃないかと心配になった位だ。
「だっ、だって……」
あれ?真っ赤になった相馬がもじもじ、していた。
俺何か変なこと聞いたか?
「た、田村の為に料理できるんだもん……嬉しい……よ」
ぐはぁ……駄目です、反則です。
何もいえなくなった俺に、相馬が慌てて話をふる。
「それよりっ、食べて見てよ」
そういいながら俺を見つめる目が、少しだけ不安に曇る。
いつも弁当で食ってる気がするけど……
「あれ?」
「え……ど、どっか変だった?」
泣きそうになりながら自分の分を食べてみる相馬には悪いけど……
弁当の時とは別物だった。
「美味い」
「ふぇ?」
どこが変か分からなくて半分泣きの入った相馬を褒めちぎる。
「これ弁当の時より、ずっと美味いよ。あー冷めてないからか、本当はこんな味なんだ……へーうん、美味い美味い」
出来立てのせいか、料理する所を見ていたせいか……
そうか……自分を好きな娘が目の前で調理してくれたせいなのか……
いつもよりずっと美味い。
「と、当然でしょ、あたしが料理したんだから」
安心した様子の相馬が食事を再開する。
俺も急いで食べる。
「田村、そんなに慌てなくても、まだ有るってば」
「ほら、ソース跳ねたよ?」
「おかわり食べる?」
相馬は暇さえあれば俺の方を気にかけていた。
「食った~~」
「お粗末さまでした~」
食器を下げようとする俺を遮って、相馬が一人で洗い物を始める。なんだか妙に幸せな瞬間だった。
(新婚みたいだ……)
自分のそんな考えに慌てる。
(な、流されるな……俺)
ポケットに突っ込んだお守りを握りなおす。
(うううう、松澤様、松澤様、松澤様、松澤様)
やばい宗教にはまった人みたいに、心の中で人名の連呼。
そんな間も相馬は鼻歌なんぞを歌いながら、洗い物。
……ヤバイ……これは……萌える。
色々と葛藤する俺を救ったのは、電話のベルだった。
「あ、ちょっとごめん」
「うん、洗い物してるから」
相馬を置いて、電話に駆け寄る。
「はい、田村ですが、どちら様でしょうか?」
「……田村君?」
……こ、この声はぁぁ
「…………今ひとり?」
いつだって一番聞きたいはずの声に、脳内で絶叫を上げる。
(スパイ、だ……スパイがいるぞ!)

135:4/8
06/12/24 04:21:38 4a7WMG3s
洗い物を終えて、鍋を覗く。もう暫く煮込んで……
これからの手順を頭の中で思い出しながら、田村を待つ。
田村の目の前でノートやレシピを開くような真似は出来ないから……
失敗も出来ないし。
テストなんかよりずっと心地よい緊張感に酔いながら、田村の方を見る。
なぜか直立不動の姿勢で電話に出ていた。
(なーにやってるんだか)
先生達が旅行中は……
田村に電話できるんだよね?
携帯が無い田村と、夜中に電話するチャンスなんだー。
夜中とか朝とかに、田村の声を聞ける……凄く嬉しい。
電話しても良いか、今のうちに聞かないとね。
ドキドキしながら田村を待つ。
結構長電話。
(あたしとも長電話してくれるかなぁ……)
ちょっと怖い。
あ、やっと終わった。
ぎこちない笑顔を浮かべながら、田村があたしの側に来る……
これ……は、覚えがあった……
田村と相思相愛に成った、そう思った次の月曜日の田村の顔。
そんな緊張した顔を見て、今の電話の相手を悟る。
……松澤さんだ。
会った事は無いけど……ずるいよ……
あたしは毎日努力してる。
田村にあたしの方を見て欲しくて……頑張っているのに。
あれだけ近かった空気が、『松澤さん』の電話一つで……
「あー相馬、今日はもう遅いし……」
田村の声は遠くから聞こえてくる。
分かってる、田村は『松澤さん』が一番大事で、一番好きで……
「相馬?」
黙り込んだあたしの顔を、心配そうに田村が覗き込んでくれるけど、
そんな些細なことすら辛くって、涙が出てくる。
「わぁっ、ちょっと、相馬、どうした?どっか痛いのか?」
……痛いよ田村……心が折れそう。
辛いよ田村、どうしてあたしを……好きになってくれないの?
ただ泣き続けるあたしの頭に、田村の手が乗って小さく動く。
こんなに優しくしてくれるのに……
心があたしの方を向いてないのって……
「残酷……だよ?」
小さく呟いた声に田村が反応して、
「相馬どこが痛いんだ?もう一回言ってくれ、薬箱とか有るし」
田村の声に少し和んだあたしは、顔を上げる。
ちゃんと挨拶して、今日は帰ろう。
長期戦に成るのは分かっていたし、まだ……一番じゃないのは覚悟しているから。
そう思ってあげた視界に、あたしの頭を撫でていた田村の手が入った。

136:5/8
06/12/24 04:22:10 4a7WMG3s
またも高浦の注進で、松澤は俺が今日ひとり留守番だと知ったらしい。
……あの一件以来、高浦は松澤に頭が上がらない。
まぁ……それを積極的に利用する松澤じゃないけど。
それでも、高浦は出来る限り松澤に気を使っているらしい。
(あいつ絶対俺より松澤と電話してるよな……)
それに電話の向こうでは松澤のお父さんが全力で妨害していた。
ちなみに奴は結構美声だし、カラオケの持ち歌も分かった。
そんな妨害工作にもめげずに松澤と少し話せて、ちょっとラッキー。
こんな半端な時間に電話してきたのは、高浦の妹の指示らしい。何者だ?
自分のせいで、と俺がバイトをすることをやたらと気にしていたから、
鎌倉旅行にいけなくてへこんでいた事など棚に上げて、
「いやいや、松澤と電話できるんなら、毎年でもOKっすよ」
などと強がったり……他愛の無い話を、松澤の父親が暴れだすまで続けて電話を切った。
(あー俺はやっぱり松澤が好きだなー)
と再確認した俺は、悪いが相馬に帰ってもらうことにして、
「あー相馬、今日はもう遅いし……」
切り出した次の瞬間、相馬の整った顔が歪んだ。

(しまった……唐突すぎただろうか?これでは食べ終わったら追い払うようではないか)泣きじゃくる相馬をいつかみたいに宥める。
きっと今相馬の脳内では俺は食欲間人という認識になっているに違いない……
違うのだ相馬よ……落ち着いてくれるまでと、触り心地の良い頭を撫でる。
(お、泣き声が止まった?)
やっと落ち着いた様子の相馬を撫でていた手が、相馬に見られた瞬間勢いよく弾かれた。
ぱしんという乾いた音と共に宙を舞うお守り。
そーいや、握りっぱなしだった。
「そんなに大事なのっ?泣いてるあたしを慰める時もなんでそんなの握ってるの?
なんでよっ、ばかぁぁぁぁ」
間の悪いことに、相馬はそれが松澤の贈り物だってことを知っていた。
必死に言い訳を探す俺に
ぽちゃん
「「ぽちゃん?」」
思わす俺と相馬がハモる。
二人そろって鍋を見つめると、お守りがぐつぐつ煮込まれていた。
「きゃぁぁぁぁぁ」
俺よりずっと早く相馬が鍋に駆け寄って、
「ちょっ、お前っ何してるっ」
鍋の中身が飛び散るのも構わず、素手でお守りを掴み取っていた。

137:6/8
06/12/24 04:22:50 4a7WMG3s
「馬鹿っ、お前っ何してんだよっ」
田村の手に掴まれて、流しの水で手を冷やされる。
握ったままのお守りがすっかり水にひたされていた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
あたしは謝る事しか出来ない。
これが田村にとって大事な物だって知っているから。
もしあたしが、田村に貰ったものをこんな風にされたら……
「わざとじゃ無いっ、本当にっ……ちがっ」
わざとでも、そうじゃなくても、絶対に許さない。
……そう……田村に許してもらえないかもしれない。
田村の大事なものを汚したことよりそれが怖いあたしは、
田村に好きになってもらう資格が無いのかもしれない。
「分かってるよ、相馬はそんな奴じゃないから、いいから黙って手冷やせ」
田村の優しい言葉も、今は辛かった。
「ごめんなさい」
黙って頭をぽんぽんと軽く叩かれる。
「いいから、ちゃんと冷やす」
優しいね……田村。

138:7/8
06/12/24 04:23:22 4a7WMG3s
十分手を冷やしてから、相馬の細い指に火傷の薬を塗る。
と、言っても一瞬だったせいか直ぐに治りそうだった。
それより……
「相馬さーん」
…………返事が無いただの屍のようだ。
いや……生きてるけど。
すっかり脱力して弱りきった相馬の様子が変だった。
「おーい?」
しつこく声を掛けて、やっと少しだけ反応を引き出す。
「ん?」
ぼんやりと答える相馬。
……こんな状態で夜道を帰すわけにはいかないよなぁ……
今の相馬に釣り糸でも付けて夜道を歩かせたら、変質者が大量に釣れそうだ。
「なんか知らんが、落ち着くまでここにいろよ」
俺がそう言うと、ぼんやりと笑う相馬は……
(か、可愛い……)
とりあえず、相馬がまともになるまでと、その場に留まり続ける。
―――どれくらい時間が経ったろう。
「ねぇ……田村」
やっと、相馬が話しかけてくれた。
「お風呂と着替え借りて良い?」
ちょっと驚いたけど、鍋の中身がたっぷり掛かった相馬の服はべとべとで、
無理の無い希望だった。
「あー風呂はいいけど……」
「ん……どっち?」
俺の先導に従って、とてとてと相馬が付いてくる。
「タオルはそこ、石鹸とかは適当に使っていいから……あと何かあったら聞いてくれ」
「ん……ありがと」
別人のように憔悴した相馬を見送りながら……
俺は重大な用件に取り掛かる。
覗きじゃないぞ?年の為。

139:8/8
06/12/24 04:23:56 4a7WMG3s
よその家なので少し悩んだけど、暫く苦労した後に熱めのシャワーを頭から浴びる。
勢いよく流れるお湯で涙を流しながら……
「うえぇぇぇぇぇぇ」
田村に聞こえないように……小声で泣く。
あたし……やっぱり……だめな子なんだ……
頑張っても……電話一本でひっくり返されて、
田村の大事なものまで汚して……
(あたしなんて居ないほうが……田村にとって良いかも知れない)
そう思ってしまった。
(あたしは田村の味方だから……)
その方が良いと思えるのなら……
『松澤さん』の為に田村から離れよう。
お風呂から上がったら、田村に……『さようなら』を伝えよう。

140:名無しさん@ピンキー
06/12/24 04:28:49 4a7WMG3s
とりあえず、ここまでー
ちょっと展開が急、書き直すには長いしなぁ……と、とりあえず投下。
……急とか言いつつ、目的の所まで書けてないけども……
またそのうち続き書きます……今日も明日も暇だしねっ

ではっ

141:名無しさん@ピンキー
06/12/24 10:03:40 9W++VF74
>>140
wktkgj

142:名無しさん@ピンキー
06/12/24 13:39:34 mg27WmaU
>>141
GJ!
クヲリティタカス。相馬モエス。

143:名無しさん@ピンキー
06/12/24 14:52:58 92QPIcuj
NTRまだ~?

144:名無しさん@ピンキー
06/12/24 15:05:54 WtbE8p9u
>>140
GJ!!!!!! 
そしてこれからの展開にwktk

145:名無しさん@ピンキー
06/12/26 21:25:49 JpoUBILa
wwwwwkkkkkktttttttkkkkk

146:名無しさん@ピンキー
06/12/27 02:18:02 CZdzTVi+
眠い、だるい、頭痛い。
風邪か?
>>119-122
>>132-139
の続き行きます。

短いですが、忘れられないように。

147:1/3
06/12/27 02:18:37 CZdzTVi+
重大な用件=相馬の着替えの都合。
相馬は気にせず言ったんだろうけど……うちは男兄弟しか居ない。
母親の服を使うと……
例1
黙って使って、使用がばれる。
親の不在時に母の服で女装する田村雪貞。
例2
素直に言う。
親の不在時に同級生が自宅で着替える事態。
……はっきり言おう。
無理だ。
相馬には悪いけど男物で我慢してもらう事にする。
部屋まで戻って自分の着替えを引っ張り出す……
何着か取り出してみるが……
今日の相馬の服と、いつか見た相馬の私服姿を思い出して苦悩する。
普通男子高校生の衣装にはあんな美少女に着せられる服は入ってないだろう……
暫く悩んだ後に、兄貴の入学式のときの服が……
「バイトして買った何とかってブランド物だったよな?」
うむ、なんだか知らんが、高げな服なら相馬に位負けしないであろう。
「辞書貸したしな」
利子だ利子。
俺のと違って色々入った兄貴のクローゼットを開ける。
奥の方に仕舞ってあったスーツの……
「上着はいらんし……ズボンとワイシャツだけでいいか」
一度しか着てないくせに、きっちり付いたクリーニングのタグを外して脱衣所へ。
もちろんノックは忘れない。
開けた途端に半裸の相馬が、『きゃー』とかって……
ノックしない方が良かったかもしれん。
幸いにもというか、不幸にもというか、相馬はシャワーを浴びていた。
曇りガラスの向こうに肌色の塊が見えるのって……
早く立ち去るべきだろう……
持ってきた着替えを適当な所に……って
見回すと視界に入ったのは、相馬が脱いだ服。
綺麗にたたまれているが、
(なんで一番上がぁぁぁ)
男子には刺激の強すぎる表面積の小さい布が一番上。
(け、けしからん……)
そーっと手にとって見る。
なんだかまだ暖かい気がする……
自分の喉がゴクリと音を立てるのを人事のように聞く。
こ……これが相馬を……
「田村?」
ぎゃだぁぁぁぁぁぁ
叫びだしそうなのを必死に押さえ、上ずった声で返事をする。
「ヤ、ヤア、ソウマ、キガエヲ、ココニ、オイテオクヨ?」
「?……ありがと」
ば、ばれなくて良かった……
荒い息を抑えながら、煩悩を刺激する危険物を洗濯機の中に廃棄。
「洗剤、さっ」
ピっと言う小さな音共に洗濯が始まる。
「……危ない所だったぜ……」
田村雪貞、危うく変態の仲間入りをする所だった……
一仕事なし終えた達成感と共に、俺はリビングまで退却した。

148:2/3
06/12/27 02:19:18 CZdzTVi+
……田村の趣味かしら?
それにしてもこれは……
「バスタオルよりましかな……」
小さく溜息を付いて、ワイシャツを身に着ける……
下着も何も他の物はみーんな洗濯機の中……
ちゃんと洗えてるのか、それはそれで不安だけどこの際それは追いとくとして。
着てみるとちょっと大きめで丈が余るし、
ズボンの方はサイズが合わないから穿けない。
「真面目な話しようと思ってるのに……」
田村の事だから、変な思惑が有ってこんな格好させた訳じゃないと思う。
……そもそもあたし多分抵抗しないし、田村がそのつもりなら。
この格好で田村の前に出るのがかなり恥ずかしいけど……
音を立てないようにリビングまで歩いていく。
「相馬あがぁぁぁぁぁ」
あたしを見た瞬間、田村の口が開きっぱなしになる。
「なんっ……おまっ……破廉恥なっ」
「誰のせいよっ」
やっぱりこいつ、わざとじゃないのね……
「人の服洗濯して、置いてあるのがコレだけってなによっ、変態っ!」
真っ赤に成ってた田村が、あっと言う間に真っ青になった。
「あー、その……ゴメンナサイ」
良いなぁ……こんな風にじゃれあえる友達って……いつ以来だろう。
「あたしにこんな格好させて、どういうつもりなの?田村」
しどろもどろの言い訳を聞きながら、田村を見つめる。
『松澤さんって子によろしくね……あたし……居ない方が良さそうだから』
『田村が幸せになってくれるといいなっ、って思ってるよ?』
『友達では……居てくれるのかな?』
言いたいことが沢山で、何から言おう……どれを伝えよう……
まだ言い訳を続けている田村を見ると、胸の奥が痛くなる。
これで最後にしなきゃ、お別れ言わなきゃ……そう思うと……
「っっっ……」
「相馬?」
な……んで?
「おなか……いたい」
あたしの……馬鹿。
駆け寄ってきた田村が、心配そうに覗き込んでくる。
「なっ、薄着で冷えたせいか?俺のせいなのかっ」
違うよ……ごめんね田村……あたし……
田村と別れるって思っただけで……あたしなんかより他の子の方が田村を幸せに出来るって思ってても……
理性じゃなくて、心が拒否した。
身体もそれに従うくらいに強く。
「ごめんね……田村」
『松澤さんに田村返してあげるの無理だよ』
「いやっ、俺のほうこそ……あ、薬とか何かっ」
走り出そうとする田村にすがり付いた。
「いいから……ちょとだけ……こうしてて……」
立ち上がりかけた田村の膝の上にもたれ掛る。
「膝枕?」
こっくり頷いてあぐらをかいた田村の膝の上で丸くなる。
「膝枕ってこーだっけ?」
違うけどさ……こっちの方が良いな。
「だめ?」
恐々聞くと田村が何も言わずに頭を撫でてくれた。
……とてもとても幸せで……
『さよなら』なんて言えないって……
ここが世界で唯一あたしが安らげる場所だって……
うれしいけど悲しいことが、はっきり分かった。

149:3/3
06/12/27 02:19:51 CZdzTVi+
頭を撫でているだけで、ゴロゴロ喉を鳴らしだしそうな巨大なにゃんこ。
今の相馬はそんな感じだった。
「まだ痛いか?」
俺の質問に帰ってくるのはふんわりとした笑顔。
……こいつ、もう平気なんだな。
それが分かっても、さっきの本気で苦しんでた相馬の顔や、
今の幸せそうな相馬を見ていると。
(もー良いんなら、どかないか?)
などと言えるわけもないし、何より膝に当たる相馬の胸が色々な意味で俺を行動不能にする。
実際問題、相馬が離れてもどの道俺は立てない。立ってるけど。
相馬が幸せそうならそれで良いかと、黙ったまま頭を撫で続ける。
濡れた相馬の髪からは、なんだかいい香りがしたし、
密着している相馬の身体は、お風呂で暖まった所為か熱かった。
目を細めた相馬が、幸せそうに俺の膝やお腹に頬擦りし始める……いや本当の猫じゃ有るまいに。
俺も調子に乗って、猫や犬を撫でるように頭から背中までを一直線に撫でてみた。
よっぽどビックリしたらしく一瞬全身を硬直させた相馬だったが、
ちょっとだけ悩んだ後、俺が撫でやすいように体勢を整える。
背中を撫でやすいように……俺の首に抱きついてきた。
相馬の身体がすっぽりと俺の腕の中に納まる。
一緒に通学する時に感じた、相馬の香りに包まれて、理性が綺麗に飛びそうになった。
胸には柔らかい感触が当たって、膝なんかよりもずっと気持ちよかったし、
シャツの裾から伸びる白い足は、布一枚下の相馬の裸を想像させる。
「ふ……ぁ……」
背中を撫でるだけで耳元に切ない吐息が聞こえる。
自分の心臓の音がうるさい位なのに、その声だけははっきりと聞こえた。
(今……この家誰も居ないんだよな?)
そんな事ばかりに頭が回る。
(当分誰も帰ってこないんだよな?)
相馬もそのことを知っているはずで……
猫のように甘える、背中を撫でるだけで小さく震える身体。
松澤のことを考える。
裏切っても多分あいつは何も言わずに……
「田村……『松澤さん』の事考えた?」
――こいつはエスパーか?
「田村が『松澤さん』の事を好きでも、あたしはあんたが好きだからさ」
……すきにしていいよ。
小さな小さな声が、確かにそう聞こえた。
「なんて顔でいいやがる……」
悲しそうに泣きながら、『好きにしろ』って……お前……
こぼれる涙を唇ですくって……そのまま唇を奪う。
相馬の力が全て抜けて、さっきまでと比較にならない位勢いよく泣き出す。
「いや、まて……そんなに嫌か?」
軽くショックだ……
「ちがっ……ばかっ……田村からしてくれたの始めてっ……」
初めても何も、キスなんて相馬に無理矢理された一回だけだぞ?
ファーストキスの強奪犯に指摘すると驚かれた。
「う……そ……じゃ、キスしたのあたしだけなんだぁ」
妙に弾んだ語尾の後、今度は相馬の方からキスをされる。
何度も何度も繰り返して。
唇も、胸も、指先すらも、相馬に当たる所が気持ち良かった。
痺れるような頭に相馬の声が届いた。
「ねぇ……田村……」
「?」
「わがままかも知れないけどさ、田村の初めてあたしに頂戴?」
ちょっと苦笑した……普通と男女逆じゃないか?
そして、相馬の決意にどう答えるのか考えて、
返事の代わりに相馬にキスを返した。

150:名無しさん@ピンキー
06/12/27 02:20:35 CZdzTVi+
……微エロ……いや、まだえちぃシーンまで付かかったですよ、ごめんなさい。
流石に次回は大丈夫ですが。

ではっ、また

151:名無しさん@ピンキー
06/12/27 03:56:46 04comSv6
GJ!
堪能させてもらったよ!

152:名無しさん@ピンキー
06/12/27 08:38:05 QondWIBb

      ∧∧     ∧∧     ∧∧    ∧∧    ∧∧    ∧∧     ∧∧
キタァ━(*゚∀゚)━(,*゚∀)━(  *゚)━(   )━(゚*  )━(∀゚*,)━(*゚∀゚)━ン!!!
     と  つ   /  つ     l  、)   と  |    ⊂ 〈   r 、  ⊃   と ⊂)
    ~(_,,つ   ~  〈     ~  )   /  ~  と  ~   ヽ、_ノ~   〉  つ
       し'    (/"ヽ)    (,/し'     し"ヽ)    し'     (,/      .し'")


153:名無しさん@ピンキー
06/12/29 00:11:14 V5WwkQiu
純愛アンビバの黒松澤いいなぁ……
あれを元に小ネタでも書いてみようかな。

154:名無しさん@ピンキー
06/12/31 00:26:48 7muqggZI


155:名無しさん@ピンキー
06/12/31 01:35:08 eX4m7Nnp
純愛アンビバって何?

156:名無しさん@ピンキー
06/12/31 02:49:22 usQ9Fibx
我は授業中、寝る前(布団に入って寝付くまで)はとらドラ妄想している(w

もう脳内で5本位は大河×竜パロ作品が完成してる

たまらんばい

157:名無しさん@ピンキー
06/12/31 03:07:13 yjp9/oRb
>>156
その溢れんばかりの脳内妄想を自分独りで抱え込むのでなく、皆に分け与えるべきだと僕は思うんだ。
一字一句残さず!

158:名無しさん@ピンキー
06/12/31 04:55:31 KKkDrr1U
>>119-122
>>132-139
>>147-149 の続きと言うか、コレでラストです。

前回投下分、テキスト量倍くらいにした方がいい感じになったっぽいなぁ、
と思いつつも書き直さずに続きいきます。



159:1/8
06/12/31 04:56:21 KKkDrr1U
田村とキスしてる。
頭に血が上っているのが自分でも分かった。
腕の中にある田村の体温が気持ちいい。
あたしの中に始めて感じる衝動。
でも、初めてだからどうして良いか分からなかった。
「うわっ、相馬?」
もっとキスしたい、ずっとキスしたい。
夢中で田村の唇に甘えていると、田村が後ろに倒れた。
一瞬離れただけなのに、それだけで胸の奥が切なくなる。
「やぁ……離れないでっ、田村ぁ」
もう一度キス。
ちゅ、って音を立てて、田村の唇を吸ってみる。
ただ唇を合わせるよりも、田村に密着できた。
厚くなった身体が何かを求めているけれど、あたしにはそれがなんだか分からない。
「そ、相馬?」
狂ったようにキスを重ねるあたしに、田村が何かを言おうと開いた口にまたキス。
「ひゃっ」
あたしの唇に田村の舌が当たった瞬間、くすぐったい様な初めての感覚。
びっくりして固まったあたしを、田村が優しく抱き寄せる。
「お、落ち着けよ?な?」
耳元で田村の声が聞こえる……
あたしの胸が田村の胸に密着している。
足と足が絡んで……腰に何か硬い物が当たっていた。
男の子が興奮するとこうなるのは、雑誌で読んで知っていた。
(あたしで興奮してくれたのかな?)
そう思うとそれだけで幸せになった。
田村が興奮しているって分かった時、あたしの身体が甘く痺れた。
抱き寄せられた身体を、田村に押し付ける。
……一瞬、何が起きたか分からなかった。
何?今の。
胸も、田村の硬いのが当たった所も、足すらも、
田村の身体と触れ合っている所全部が。
キモチイイ
雑誌には始めてだったら痛いって、そう書いて有ったのに。
「そ、相馬?」
不思議そうな田村。
「ど、どうしよう……どうしよう、田村」
こんなこと初めてで、混乱したあたしは田村に一生懸命説明した。

160:2/8
06/12/31 04:57:41 KKkDrr1U
「おかしいのっ、ねぇ……変でしょ、田村」
……何の拷問ですか?相馬さん。
暖かく軟らかい身体がもじもじと押し付けられながら、
耳元では相馬の可愛い声でいかにそれが気持ち良いのか説明される。
はっきり言って、半ば正気じゃ有りません今の俺。
とはいえ、俺だって初めてです。
こんなことなら、高浦にあのビデオとか借りとけばよかった。
そんな後悔をしている間にも、相馬は俺にしがみ付く。
「ど、どっか変なのかな?どうしよぉ……田村ぁ」
……そういや、こいつ……登校拒否で保健体育の授業とか受けてないのか。
エロい本とかビデオとか買ったり出来る性格じゃないし……
友達に借りたり、聞いたりすることも出来ない。
こいつって……
『貴方の色に染まります』
って漢の浪漫そのまんまの女なのな。
もともと可愛いけど、更に愛しくなって相馬をもう一度抱きしめて、キスする代わりに舌で相馬の唇を撫でる。
驚いて固まっている間に、相馬と上下入れ替わる。
「たむ……ら?」
相馬の綺麗な瞳が、俺を見上げる。
背筋を何かが這い登る。
俺の事を信じきった目が、『もっとして』と甘えていた。
もう一度舌で唇を愛撫する。
身悶えする相馬を、少し乱暴に両手で押さえつけて逃がさない。
相馬の反応を見ながら唇を貪っていると、何か言いたげな相馬がそっと口を開く。
何か言われるか?
そう緊張した俺の唇に、相馬の舌がおずおずと触れる。
『いいのか?』『いいよ』
目だけで会話した俺たちは、今度はお互いの舌を絡めあう。
相馬にキスしてる。
それだけでどうにか成りそうだったのに、更に舌が絡んで……
徐々に何も考えられなくなった俺は、自分が気持ち良くなる為に相馬の舌を吸出し蹂躙する。
呼吸するのも辛いであろう相馬だったが、何一つ抵抗せずに俺を受け入れていた。
相馬を逃がさないために相馬に触れている俺の手が、更に柔らかいところに触りたいと騒ぐ。
胸とか……まだ見たこともない所とか。
まずは……胸。
シャツの上からでも分かる膨らみに手を当てる。
俺を見ていた相馬の、蕩ける様な目が逸らされる。
触ったことの無い独特の弾力に酔う。
服の上から形と弾力を楽しむが、直接見たくなった。
「相馬、脱いで」
真っ赤に成った相馬が咎める様に俺を見るけど……
意地悪ではなく緊張で手が震えて、上手く脱がせる自信が無かった。
でもそれは相馬も同じで、震える指で、泣きそうな目で何度か挑んでやっと一つ一つのボタンが外れる。
「えっち」
目が釘付けになった俺に、相馬の声が届いた。
反論の余地はないけど。
小さく尖った乳首に触れる。
「ひゃうっ」
硬くなっていた。

161:3/8
06/12/31 04:58:19 KKkDrr1U
唇にやったみたいに、何度か舌先で感触を確かめていた田村が急に胸に吸い付いてきた。
っっった。
同時に田村の手があたしの胸の握る。
痛い。
泣きそう。
でも、泣かない。
声を殺していると、田村が一生懸命に胸を吸っていた。
赤ちゃんみたい。
田村の子供とかって、こんな感じ?
自分の先走った想像に、思わず赤面。
そんな気が抜けた瞬間に、田村の手がまた強く胸を握る。
「ったぃ……」
思わず声が漏れる、やば……
「ご、ごめん、相馬」
田村が急いであたしから離れる。
こうなるから、一生懸命声を殺してたのに、あたしの馬鹿。
「いいから、田村がしたいようにして、ね?」
恥ずかしいけど、田村の頭を自分で胸に押し付ける。
心臓が張り裂けそうにドキドキしてる。
心臓の真上に居る田村にも聞こえているだろうな。
そう思うと更に恥ずかしくなった。
「き、気をつける」
田村がまた胸に触れる。
でも、さっきまでとは全然違う。
握るんじゃなくて、さわさわと表面を撫でるように。
壊れ物でも扱うように、優しく優しく……
田村の優しさがそこからあたしに溶け出していく。
そんな錯覚を覚える。
さっきとは別の意味で声を殺す。
田村にえっちな女って思われると嫌われそうだから。
『松澤さん』の写真を、聞いた話を思い出す。
(そんな事に興味有りません)そんな声が聞こえてきそうな、
綺麗でストイックな人物像。
田村と両思いになってもキス一つしない娘。
……田村の好みのタイプ。
さっきまでのだって……田村に嫌われる理由になるかもしれないと、
少しだけ戻ってきた理性で考える。
『嫌われたくない』
そう思っていても、優しくなった田村の手は、あたしを容赦なく気持ち良くしていく。
熱くなっていく身体が、田村と密着したがっている。
正面から胸を触られていると開く、田村との空間が寂しかった。
どうしても我慢できなくなったあたしは、田村の胸の中に潜り込んで、背中からだきしめてもらう。
急に動いたあたしに驚いている田村の手を自分で胸に当てる。
……えっちだって思われてたらどうしようかな?
でも……もっと田村に触りたかった。
「そ……うま」
田村の荒い息が耳に掛かる。
耳も気持ち良いなんて初めて知った。
背中にぴったりとくっ付いた田村の身体も熱くなっていて、
お尻に当たる硬いのもビクビク震えていて、
あたしで感じてくれている実感が、更にあたしを気持ち良くしていった。

162:4/8
06/12/31 04:58:51 KKkDrr1U
苦しげに呻く相馬の声が。
一箇所だけ感触の違う柔らかい胸が、
俺の理性を崩壊させていく。
自分から俺の腕の中に飛び込んで甘える相馬に、もっと感じて欲しかった。
悲鳴を上げるまで気持ち良さそうにしていた目が、
正気に戻っていたのに気が付かなかった。
大切な相馬に痛みを与えないように。
童貞の俺に出来るだけ優しく優しく触る。
これで良いのか?
そういう不安も有ったけれど、
相馬の乱れた息が、上気した頬が、俺を勇気付ける。
触っているだけで気持ちよくなる相馬の身体。
……もう一箇所触ってみたいところが有った。
緊張で乾いた喉を鳴らしてから、右手をそろそろと下に伸ばす。
ビクリと震えて緊張し始める相馬を、左手で抱きしめる。
それだけで力を抜いて俺にもたれ掛る相馬は、無言で俺を信頼していた。
胸の時のように、強く触って相馬に苦痛を当てえないようにお腹の辺りから軟らかく触り、
指先をつっーっと降ろしていく。
ソコに近づくにつれ、相馬の落ち着きが無くなって行く。
自分でもどうして良いか分からない様子の相馬が、潤んだ瞳で俺を見つめる。
両手の塞がっている俺に出来ることは……
相馬にキスをする。
恐怖から逃れるように舌を絡める。
右手が熱い熱い泉に辿り着いて……
「濡れてる?」
指先に触れた感触に呟くと、ビクリと震えた相馬が次の瞬間ぽろぽろと泣き出した。
「ごめっ……田村……ごめんね?えっちで……やらしくて……ごめんね?」
げ、こういう事言うのってデリカシー無かったか?
流石にあの母親の息子なだけ有るのか?俺。
「ごめ……ゆるして……ねぇ……たむらぁ……」
泣き止まない相馬に途方に暮れているだけなのに、俺の手が止まった事に怯えた相馬が喋り続けていた。
「ねぇ……何でもするから……きらいにならないでよぉ……」
快感ではなく恐怖に相馬が震えている。
俺に嫌われるかもしれないって事に、子供の様に怯えていた。
右手をそっと動かす。
左手は胸ではなく頭に触る。
「相馬、好きだぞ?」
長い綺麗な髪を指で梳く。
それだけでそう魔の身体の震えが止まる。
右手が胸より軟らかくて、ずっと熱い、ソコの表面を往復するたびに、
相馬の呼吸は荒く、熱くなっていった。

163:5/8
06/12/31 04:59:33 KKkDrr1U
頭の中が田村の事だけに成っていく。
体中が田村を感じて、田村の触った所が熱を宿す。
そろそろと田村の手があたしの身体を這い回る。
気持ち良かった。
でも……
『足りない……よぉ……』
あたしが一度悲鳴を上げたから、優しい田村は決して強く触らなかった。
もどかしくて狂いそう。
もっと強く触って欲しい。
でも……
『オネダリなんかしたら……田村に……嫌われるっっ』
田村によってじわじわと熱される身体を、理性で必死に繋ぎとめる。
何時まで? 田村が止めるまで。
田村の家族は誰も帰ってこない。
どれだけ意地を張っても、自分が折れるしかなかった。
それでも……
『苦しい……田村……もっと……もっと強くしても大丈夫だから?』
必死で身体を捻って、田村を見つめるけど……
優しく微笑んだ田村が唇を重ねる。
「ひっ……あっ……ぅ……」
キスも気持ち良かった。
好きな人に触ってもらっている快感も、自分でするのより気持ち良かった。
それでも、後一押しが足りなかった。
ギリギリまで高められた身体が限界を超えるには与えられる刺激が繊細すぎた。
『もっとぉ……お願いっったむらぁぁぁ』
田村に意地悪をされている。
そう思った。
こんなにキモチイイ意地悪するなんて、田村なんか……
『やっぱり好き』
狂いそうな自分の身体を諦める。
もうコレは田村のモノだから。
田村の好きにしてもらおう。
だって、こんなにきもちいいもの。
「田村……好きにして良いよ」
熱く苦しい息を田村の耳元で吐くのがやっとだった。

164:6/8
06/12/31 05:00:04 KKkDrr1U
「好きにして良いよ」
……これ以上なんて……
相馬の身体を触っているだけで、ガチガチに成った自分の分身を意識する。
『いいんだよな?』
くっついていた相馬の身体を、床に寝かせる。
相馬はぐったりと寝転がりながらも、寂しそうに俺を見ていた。
『来て?もっと触って?あたしに構って?』
全身でそう主張する相馬の引力に引かれる様に、相馬に近寄る。
近寄るだけで晴れていく相馬の顔は、どれだけ俺に依存しているのか感じさせる。
胸の奥でなんだか分からない衝動が沸き起こる。
居ても立ってもいられなくなって、今日だけで何度繰り返したか分からないキスをする。
すっかり気に入った様子の相馬が、喉でも鳴らしそうだ。
唇を重ねたまま、手探りで相馬の入り口を探す。
軟らかく熱い感触の中に、指先がゆっくりと埋まっていく。
相馬が恥ずかしそうに目をそらす。
小さな水音をさせながら、丁寧に出し入れする。
恥ずかしい声を上げそうな相馬を、キスで黙らせる。
一度出した指で、もう一度入り口を探す。
何度も何度もソレを繰り返して、相馬の身体を理解する頃には、
相馬はぐったりと力が入らなくなっていた。
荒い息を漏らすだけの熱い肉体の入り口に俺の一番敏感な所を当てる。
それだけで声が漏れそうに成るくらい気持ち良い。
何度も確認した場所にしっかりと当てる。
指で確認した時には、本当にここに入るのか不安に成ったが、
今更俺は止まれない。
不安そうに俺を見上げる相馬を暫く見つめてから、俺は相馬に押し入った。

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06/12/31 05:00:39 KKkDrr1U
快感に曇っていた頭が、痛みで引き戻される。
『いたいよぉ』
でも……胸の時みたいに止めて欲しくない。
ちゃんと最後まで田村を感じたかった。
無理矢理自分が押し広げられていく痛み。
『でも……コレ田村の形なんだよね?』
そう思うと耐えられた。
「うぁ……コレ……」
奥まで入った田村が呟く。
「コレ……ヤバイ……おかしい」
自分の血の気が引く音が聞こえた気がした。
「ご……ごめん、田村っ、何?どこか変?」
泣きたくなった。
どうして良いか分からなかった。
「いや……気持ちよすぎる……やばい……」
『ばか……怖がらせないでよぉ……』
安心で力が抜けた瞬間、田村がまた悲鳴を上げる。
「うおぉっ、感触変わるっ、……きもちいー」
恥ずかしさの余り、おかしくなりそうだった。
『そ、そんな事、いちいち言わないでよっ』
……それでも、胸の奥は幸せで一杯だった。
身体が苦痛に悲鳴を上げても、初めての痛みに大事な所が血を流していても。
田村が自分で気持ちよく成ってくれている事。
それに比べたら些細な問題で。
少しでも沢山田村を感じたくなって、両手を首に絡ませる。
「そ、相馬?」
不思議そうな田村を、ぎゅって抱き寄せる。
『……どこにも行かないで』
そんなことは無理なのに、こいつには好きな人が別に居るのに。
そう言いたくなる。
「うあぁっ、相馬っ、胸……ぐあっ……」
身体の表面も……中も、密着したまま、体を揺らす。
広げられる痛みは有ったけど……
田村が果てるまでの長くない時間を、あたしは幸せの中で過ごした。


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