07/01/13 22:50:36 2EJwDVjP
―圭一サイド―
「魅、魅音??」
あー、状況が全然飲みこめない。てっきり顔面を張られるかと思ったぜ。
でも、好き?好きって…?魅音が俺にそう聞いてるのか…?
俺の答えは?答え…?そんなものはもう決まっている―。
でも、言うべきなのか。今、魅音はそれを望んでいるのか?
黙りこくっている俺を見据えて、魅音が口を開く。
「あ、あははははは!!おじさん何言ってんだろうね、あはは!ゴメン!忘れて!!」
魅音は顔から湯気を出しそうなほど真っ赤になっていた。ということは、きっとこれは本気なんだろうな。
「け、圭ちゃんもビックリしたでしょ!?これね、ま、ま前から試してみたかったんだよ~!」
魅音、やめろ…。
「でも、ややっぱり効果あったかな!?け、圭ちゃんはこ、こういうのなれてなさそうだからさ、あはははは!」
それ以上言わないでくれ…。
「あれ?もももしかして、ほ、本気にしちゃった??じゃ、じゃあ、おおおじさん、悪いことしちゃったカナ?あははは!」
限界だった。
「魅音!」
俺は魅音を抱きしめた。すっかり冷えたバスタオルもまったく気にならないほどに俺の体は熱かった。心臓が痛いほど脈打っている。
こんなのは初めてだ。
「魅音、俺はお前が好きだ」
「ちょっ…ちょっと圭ちゃん…?おじさんのわ…ふぐっ」
それ以上何も言わず、無言のまま唇を重ねる。まだテクニックなんか、微塵もない。
少し口を開いて魅音の吐息を口に感じると同時に、下腹部が少し熱くなってきているのを自覚した。
だが、俺は理性からくる警告を無視し、さらに魅音に唇を押し付ける。
「…んっ…はぁっ…」
魅音の口から漏れるかすかな喘ぎは、俺にとって次のステップに進むには十分すぎる燃料だった。
俺は口から舌という性欲の手下を召喚し、魅音の唇に侵入させようとした。
だが、魅音は緊張のせいか、口を開こうとしない。
(少し強引だけど…)
俺は胸に手を伸ばす。
「んっ…」
今だ!
俺は無防備になった口腔へ舌を入れ、思う存分暴れさせ、味わった。
幾度となく魅音と舌を這わせ、交じらせ、体液を味わい、魅音のそれを吸っただろうか。
気がつくと、口の周りが汚らしいほどにお互いの涎でびちょびちょだった。
(もう十分だよな…?)
俺は唇を離し、魅音の胸に再度手を伸ばそうとする―が、
魅音の手はそれを拒絶した。
「圭ちゃん…何か違うよ…。おじさんは…」
泣いているのか…?
俺は、二人の体液と涙で濡れている魅音の顔を見つめるが、何も言えずに突っ立っていた。
「お、おじさん、先に出てるね…」
すすり声でそう呟くと、ガラッとドアを開けて浴場の外へと出て行った。
今日の分は、これで終わりです。
お風呂でヤルんじゃねーのかYO!って人は、タイトルを見てねw
一応、明日もまた投下する予定ですw