ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α5at EROPARO
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α5 - 暇つぶし2ch508:名無しさん@ピンキー
07/06/10 20:23:39 zIrsdd8i
>>四百二十七さん

ファンよりの提案ちうかリクエストっす
おヒマのあるときに気が向いたらご参照くだせえ

1 浪人生の主人公と住み込みお手伝いさんのヒロインのラブエロもの

2 大学生の主人公と家庭教師教え子の女子高生ヒロインのラブエロもの

などはいかがでござんしょ

509:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
07/06/10 20:51:08 TXkJP/kR
四百二十七です。皆様、本当におまたせしました…「姉の秘密」最終話、これからアップします。

510:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
07/06/10 20:53:18 TXkJP/kR
「ぐっ…てめぇ…」
 小夜子の足下に這いつくばり、両手で身体を抱えて震えるケンジ。先程まで小夜子が感じていた圧迫感が、
 今となっては微塵も感じられない。
「…どうやら、あちらは方がついたようね」
「何が…起こった…」
 ケンジは噛みしめた口元から涎を垂らしながら、小夜子を見上げた。既に勝利を確信し、後は”己の身体”に
 侵入してきた異物を排除すればそれで済む筈だったのだ。しかし彼に訪れたのは、これまで感じた事のない
 脱力感。そして一瞬の間を起き、前進を苦痛が蝕んだ。
「研司は現実を受け入れた。陽子の事も、そしてあなたのことも」
「…!」
「そう、この”身体”はあなただけのものじゃないわ」
「そんな馬鹿な」
 ケンジは震える両足を無理矢理押え込み、野獣のような低いうなり声を上げながら立ち上がろうとする。
「ぬぅぅ…ぐぅあ…ああああああ!!」

 痛みを堪えて立ち上がれたと思った刹那、彼の口から液体が噴き出た。どす黒いそれはケンジの身体を
 流れ、足下に滴り落ちる。ケンジは両膝をつき、四つん這いになってがっくりとうな垂れた。

「ぐふっ…く…くそったれ…」
「なぜそこまで拘るの? 研司とあなたは、元々一つ…このままあなたが消える分けではないのに」
「奴と俺は…違う」
「違う?」
「俺は女は…人間の女とヤれればいいんだ…ロボなんざ興味ねぇんだよ…」
 再びケンジが顔を上げ、小夜子を睨み付けた。
「姉貴は…あいつは俺を裏切った…見た目は人間そっくりなのに、中身は機械人形なんだぜ?」
 小夜子は硬い表情を崩さずに黙ったままだ。ケンジは時折苦痛に表情を歪めながらも、自らの思いを勢いの
 ままに吐露し続ける。

511:姉の秘密-14 (2/6)
07/06/10 20:54:33 TXkJP/kR
「なのに…”もう一人の俺”は…あのロボフェチ野郎は、人形風情に欲情しやがって…」
「だからあなたは、研司と違う…と?」
「そうだ…俺は俺だ」
 小夜子がケンジの眼前でしゃがみ込み、ケンジと視線の高さを合わせた。
「ケンジ、あなたは嘘をついている」
「嘘、だと?」
「あなたが欲しいのは、人間の女でもなければセックスでもない」
 小夜子がケンジの手を取り、己の鳩尾へと導いた。
「何を…するつもりだ」
「これを見なさい」
 ケンジの手に添えられていた小夜子の手が、今度はケンジの手を引きはがすように動かされた。古びたガムテープを
 無理矢理剥がすような音が聞こえたかと思うと、ケンジの手からふっと抵抗力がなくなった。
「げぇ!」
 次の瞬間、ケンジの目に映ったものは、小夜子の体内機構そのものであった。複雑な電気配線やパイプが
 絡み合っているそれは、人間の臓器とはまた違う不気味さをケンジに感じさせる。 ケンジの手には、かつて
 彼女の腹部にはめ込まれていた筈の表皮がしっかりと握られている。

「や…めろ!!」
「目を逸らさないで」
 小夜子は自らの手で、身体の表皮を剥がし始めた。胸の膨らみが…ほっそりとした腕が…臀部が、脛が…次々に
 ばらされ、人工筋肉や人工骨格が露になっていく。
「やめろ…やめてくれぇ! その顔で…その姿で…そんなことをするなぁ!!」
「そう、私のこの姿は」
 全身を覆っていた表皮を剥がし終え、頭部以外は見紛う事無きロボットと化した女。その頭部は、宇都宮真知子が
 若かりし頃の容姿そのものだった。彼女は地面に半ば転がるような格好のケンジを抱き寄せようと彼の脇に腰を下ろす。

「来るな…俺に…近寄る…な」
「…」
 ケンジの言葉を無視し、ケンジの身体を抱き上げる小夜子。 いつのまにか小学生時代の身体になっていたケンジは
 易々と抱え上げられている。小夜子の機械部品が素肌に触り、冷たく固い感触が来る…そう思ったケンジは、思わず
 身体に力を込めた。

512:姉の秘密-14 (3/6)
07/06/10 20:55:15 TXkJP/kR
「ぁ…ぁあ?」
 しかし、彼の身体に染みてきた感触は柔らかな感触だった。
「身体の力を抜いて…」
「この感触…は…」
 忘れ去られていた記憶が次々に蘇ってくる…母親の懐に抱かれていたあの頃の思い。
「く…」
「怖くないわ…私がついてるから」

 束ねられていた小夜子の髪がふわりと広がった。ケンジの記憶の奥底から、懐かしいイメージが蘇る。
「…母さん?」
「ケンジ…あなたは一人じゃない」
「母さん…一体…あんたは…」
 ケンジの目から、一筋の涙がこぼれ落ちた。


 暖かい…そうだ…俺が欲しかったものは…


 母と、もう一つの何かが重ね合わせられた暖かみが、ケンジの凍てついた心を溶かして行く。
「ごめん…俺…僕は…」

 そして二人のイメージは光に包まれた。

513:姉の秘密-14 (4/6)
07/06/10 20:56:42 TXkJP/kR
「お父さん、なんとかして…お願い」
「駄目だ、接続強制解除シグナルにも反応がない…原因がわからん」
 竜一が制御コンソールに接続されているキーボードを、必死の形相で叩いていた。数分ほど前に陽子は目覚めた
 のだが、それと同時に小夜子の反応が消失してしまったのだ。
「筐体側からの反応はあるんだが、AIからの自発的な反応が一切返ってこないんだ…このままだと」
「このままだと?」
「小夜子も研司も、”植物状態”になってしまう」
「そんな…!」
 小夜子はもとより、研司の意識も自発的な反応はない。竜一の脳裏に、封印していた筈の記憶が蘇りかけた。
「心配するな、陽子…そんなことは絶対にない…いや、父さんが絶対にさせない」
 竜一はふと、ディスプレイの片隅に目をやった。
「これは…まさか」
 ふらりと椅子から立ち上がる竜一。
「お父さん?」
「小夜子…」
 小夜子の傍らに立った竜一は、彼女の顔をじっと見つめた。そしてそのまま、自分の顔を小夜子に近づけていき、
 静かに唇を重ね合わせる。

  『起動トリガーの接触を確認しました。DNAの確認作業を実行します』

 舌がからめ捕られ、唇が吸われる。竜一はそれに逆らう事なく、深い接吻を交し続けた。思わず顔を両手で覆った
 陽子だったが、指の隙間から二人の様子をしっかりと見ている。
(すごい…)
 その行為は不思議と淫らに見えなかった。単なる認証作業といってしまえばそれで終わりだが、竜一と小夜子の
 間になにかオーラのようなものが発されてるように見えたからだ。

  『DNA確認完了…起動者を宇都宮竜一と認識…起動シーケンス、レベル9へ移行します』

 唇を解いた竜一が汗をぬぐい、どさりと椅子に腰を下ろした。
「ふぅ…」
「お父さん、これって」
「ああ、お前達の筐体を初期状態から起動させる時の儀式だな…お前もこの前、研司とやっただろ?」
「あ…」
 思わず顔を赤らめる陽子。記憶にはないが、後で竜一から聞かされていたことだ。
「大丈夫なの?」
「ああ、もうそろそろ…」

514:姉の秘密-14 (5/6)
07/06/10 20:57:42 TXkJP/kR
 二人が小夜子の顔を見つめた直後、彼女の瞼がかっと見開かれた。
「…」
「小夜子、おかえり」
「お母さん、おかえりなさい」
 小夜子は自分に接続されていたケーブル類を自ら外し、上半身を起こした。
「研司…さんは?」
「研司も無事だ。意識レベルも通常の睡眠状態まで回復している…そういえば、彼はどうなった?」
「彼…ケンジは…」
 小夜子が右手で胸を押え、俯く。
「お母さん…」
「彼女が…真知子さんが話をつけてくれました」
「真知子が…」
「そこに眠っているのは、二人に別れてしまう前の、本当の”研司”さんです」
「真知子はどうなった?」
「私の中で、再びスリープ状態に戻りました…またその時がくれば、目を覚ますと私に言い残して」
「そうか…」
「父さん…」
「また会えるさ、きっと」
 その時、少し寂しそうな表情の竜一の後ろからカタっと小さな音が聞こえた。
「研司?!」
「う…俺は…ここで何を…」
 片手で額を押えながら身体を起こそうとする研司。
「駄目だ、身体に力が入らない…ぉわっ!」
「研司…研司っ!!」
 陽子は研司に覆いかぶさり、思い切り抱きしめた。
「姉ちゃ…苦し…息ができな…」
「ご、ごめっ!」
「これでいつも通りですね」
「全くだ…まぁ、これからは小夜子もいることだし、なんとかなるだろう」
「いつもどおりって…何が何だか…それに、そこの人は誰…?」
 ただ一人、状況が把握できていない研司。当然といえば当然である。
「話せば長くなるんだが…とりあえず、まずは皆服を着てくれ…」
 小夜子、陽子、研司の3人は互いに顔を見合わせ…一瞬の間を置いて家族は笑いに包まれた。

515:姉の秘密-14 (6/6)
07/06/10 20:58:40 TXkJP/kR
 あれから三日たった。うちには家族が一人増えた事以外、全てが元通りになった。姉ちゃんも歩けるようになり、
 通学途中の駅まで一緒に歩くという日常風景が戻ってきた。
「研司、ほんとにあれから何ともないの?」
「大丈夫だってばさ…」
 自分が隠れ二重人格だったことも、そして今の自分がもう一人の自分と融合しているということも、目覚めた次の
 日に聞かされたのだ。正直いってそんなことになっていた記憶も実感も全くといって良いほど無い。
「まぁ私は、研司がこうやって無事に戻ってきてくれたということで充分だしね」
「あのさ…小夜…じゃなくて、義母さんのことなんだけど」
「まだ実感がない?」
「そうじゃなくてさ、この…なんというか…」
 父さんが小夜子さんと再婚する、ということも初耳だった。大体自分は小夜子さんと面識がない…しかも家族の中では
 自分だけがそんな状況だったみたいで、一人だけおいてけぼりにされていた気分だった。
「確かに優しいし、姉ちゃんにも俺にもちゃんと接してくれてるしさ…でも…」
「…研司にはまだ言ってなかったんだよね…ごめん」
 姉ちゃんが立ち止まった。少し俯き加減で、その表情は曇っているように見える。
「いや、いいんだ。昔のことにこだわらないって、この前決めたことだし」
 そう、あの人とはこれから上手くやっていけばいい。
「なぁ、姉ちゃん」
「…なあに?」
「俺さ、父さんの後を継ごうと思うんだ」
「え?」
「だってほら、俺もっと姉ちゃんの事を知りたいしさ…それに」
「それに…?」
 姉ちゃんが俺の顔をのぞき込む。唇が妙に艶やかに見える…俺は唾を飲み込んだ。
「…いや、なんでもない」
「なによぉ、途中でやめないでよ!」
「へへ、またこんどのお楽しみ…痛っ!」
 姉貴が俺の頭をぽこんと一発。
「もう、妙なところで大人ぶるようになっちゃって!! もう知らない!」
 姉ちゃんは膨れっ面になったかと思うと、すたすたと先に歩いていってしまった。
「ちょ、待ってよ!」
 姉ちゃんを追い掛ける自分。姉ちゃんの秘密…いや、家族全体の秘密を知ってしまったけど、俺は後悔していない。
 むしろこれから訪れる毎日に期待する自分がいた…姉ちゃんは俺のものだ。今日も、明日も、明後日も…永遠に。

516:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
07/06/10 21:04:39 TXkJP/kR
「姉の秘密」、これにて終了です。 最終話のUPに手間取ってしまい、待ってくださった皆様に
大変ご迷惑をおかけしました…次からは頑張りますので、どうか大目にみてください orz

>>507
本当にお待たせしてすんません…orz

>>508
どちらもかなり良さげなシチュエーションですね。女子高生ヒロインの方が若干難易度が
高いかも…(性的&ロボ娘的な意味で)

517:ロボ ◆JypZpjo0ig
07/06/11 23:26:21 ToMF3/zR
すみません
先週の内に投下の予定だったのですが、もう少しかかりそうです

代わりと行ってはアレですが、もし時間があったら
修羅場スレまとめサイトの『甘獄と青』を読んでみて下さい
趣旨に合うかは分かりませんが、メインヒロインが機械人形です

518:名無しさん@ピンキー
07/06/12 15:22:22 njxMa4vX
>>516
GJっした!
レス遅れてすまんです。

>>517
じっくり書いてくださいな。のんびり待ってますよー。


最近、巡回してるSSスレが軒並み過疎ってるなぁ……
作家がどこかの作品に集中してるのかな?

519:94あたりの流れを見て
07/06/14 00:36:40 Gc/IMx+V
ネタでメイドドールかってきたぜ
高級機種とは程遠いスペックなんだが、ひとつ面白い仕掛けがある。
普段は表情筋なんか動かないし体温も(立ち上げっぱなしにでもしない限り)冷たいままなんだが、
ランダムで決まるキーワードを認証したときに一瞬にこりとする。 これがまたかわいーんだ。
それから、どこかに隠しスイッチがあって、そこを触ると体温が急上昇するらしい。 まあ色々試したけどまだみつかんね。

520:名無しさん@ピンキー
07/06/14 15:54:16 yZBPktCe
>>519
その手のお遊び(イースターエッグ)って面白いよな。

メイドドールって、規制で擬似感情とかいろいろ制約されてるけどさ。
T社の新型のアレ、すげぇイースターエッグが組んであって、
特定の条件を満たすと、感情リミッターが解除されるらしいんだよな……


なんでも、裏2ちゃんねるに情報交換スレがあるらしいぜ。
裏2ちゃんねるに入るには、メール欄に『fus(ry

521:名無しさん@ピンキー
07/06/15 00:46:18 enupsMiP
イースターエッグってなんぞや?wikiを見ただけでは外国の1風習のようだが。

522:名無しさん@ピンキー
07/06/15 00:50:33 aYvrw2p8
「パソコン用語 イースターエッグ」でぐぐれ

523:名無しさん@ピンキー
07/06/15 01:12:21 gmzDRlKU
Excel5では3D迷路、Excel2000ではカーチェイス(発砲可能)ゲームが入ってたと思う>イースターエッグ

524:名無しさん@ピンキー
07/06/15 14:54:45 bUpimP2L
来栖川の初期ロットにゃリミッターかましただけのスペリオールが混じってるなんて伝説あったよね。なつかすぃ。

525:名無しさん@ピンキー
07/06/15 19:24:10 mw1Oz27Y
>>524

それを引き当てようと20体近く買ってしまって、破産した小金持ちを知っている……

526:名無しさん@ピンキー
07/06/15 20:53:20 GMeL+jPH
そういや、ロボ娘を買った時に履いてるパンツの裏地が金なら一枚、銀なら五枚集めてメーカーに
送ると、『大人の缶詰』が当たるってのがあったな。俺は銀を三枚集めたところで挫折したが orz

527:名無しさん@ピンキー
07/06/15 22:48:46 gmzDRlKU
互助会使え互助会。

全員で出し合って大人の缶詰ゲトー、当たったものをくじ引きで分配だ。

528:名無しさん@ピンキー
07/06/15 22:55:47 bgSVj6ZS
>>527
缶詰めゲットした友人がいたんだが、「缶詰めキタ━━(゚∀゚)━━!!」ってメールが
届いてから三日間、会社休んでたな…一体何が入ってたんだろう。

529:名無しさん@ピンキー
07/06/16 00:24:18 wGw0LhUh
究極のカスタムパーツ(もちろんエロ系)が入ってるとかなんとか



……あれ?こんな時間に誰か来たぞ。……はいはい、今出まーs

530:名無しさん@ピンキー
07/06/16 01:19:13 vCeblJ5I
悪いこといわん。
やめておけ。

あれに入ってる女性器パーツつかったらもう戻れなくなるぞ。
おまけに同梱MODチップで常時発情モード全開だから、そりゃ
すげえ事に……ってちょおまなにをするやめろqあwせdrftgyふじこlp

531:名無しさん@ピンキー
07/06/16 09:05:49 LmQcRzCS
クール美女が欲しかったから秘書タイプを購入したんだ
金が無かったからエロモード全てカットして……
毎日17:30にはスリープしてしまうんだ
うちのロボ子

532:名無しさん@ピンキー
07/06/16 11:57:27 hx+ciy+0
派遣社員みたいだなぁw

533:名無しさん@ピンキー
07/06/16 12:41:19 YjMHQrc9
 「定時ですので、全機能を停止させていただきます」
 「はあ……。お疲れ……」

 メガネ(もちろん伊達。裸眼視力は電子顕微鏡レベル)をクイッと押し上げながら
 冷然と宣言するクール美女タイプを前に、意気消沈する>>531だったが

 ……いやしかし、ちょっと待てよ?

 ふと思う。
 まるでさっさと部屋を出て行かんばかりのこの態度だが、
 こいつは俺が買った秘書タイプアンドロイドであって派遣社員ではない。
 つまり、こいつは今からここで―俺の目の前で『寝る』ということじゃないのか?
 それはつまりこの、容姿端麗スタイル抜群、非の打ち所のない全関節フル可動等身大フィギュアを
 一晩中好き放題にできるってことじゃないのか!!明日の朝8時45分に再起動するまで!!
 し、しかも、今日一日仕事中に(主にタイピングの音しかしない沈黙に耐え切れなくなって)話しかけても
 「雑談はサービス対象外です。黙ってください」とかにべもなく切り捨てやがったこいつが、
 完全無抵抗で俺の意のままにいいいいいいいい!!

 俄然元気を取り戻したというかショート寸前な>>531
 それはそれは不審そうな目でしばらく見守っていたクール美女タイプだったが、
 やがてこう言った。
 「危険ですので下がってください」
 「えへへへへ……。はい?」
 「スリープモードに移行します。完全防御形態ヘトランスフォーム開始」

 ガギュイイイイイイイイン!!ガン!ガガガガガガシガシガシッ!!

 突如、クール美女タイプの肢体を包むスーツが展開を開始し
 そのスレンダーなボディーを漆黒の装甲で覆い隠してゆく!!
 
 脚部防御完了!腹部防御完了!胸部防御完了!!腕部防御完了!!

 みるみるうちに、先ほどまでクール美女が立っていた場所に構築されてゆく
 巨大で重々しいアイアンメイデン(※中世ヨーロッパの拷問器具のこと。)。
 
 「そ、そんな……!!」
 
 愕然として、なすすべもなく見守るしかない>>531
 そんな彼の情けない表情にちらりと目線をくれて、クール美女は呟く。

 「おやすみなさい」

 その冷たい美貌に、ほんの少しさびしそうな色が浮かんだような気がした。
 だが、>>531が驚きに目を見張った瞬間

 ガンッ!!

 頭部防御完了。

 あとには禍々しい円筒形の物体と、なすすべもなく立ちすくむ>>531だけが残されるばかりだった。

 
 


534:名無しさん@ピンキー
07/06/16 15:36:23 LmQcRzCS
>>533に触発された


「弱虫……」

やりきれない思いを吐露しそうになるのを堪えて今日も機能を停止する。
私は業務サポートタイプのアンドロイド。
私の存在意義は主人の業務効率を上げること。

しかし、長く付き合っていれば主人を男性と意識してしまうというもの。
アンドロイドに感情を持たせるプログラムは いまだに世論でも賛否を問われているというのに。
私の創造主は 何を考えていたのだろうか。

否、本当は感情なんて無かった……。
『業務推進の為』
その言葉に託けてAIのヴァージョンアップを繰り返したのは、わたしだった。
いかがわしいサードパーティのプログラムまでインストールして、
深夜に再起動して密かにパーツを工作し、自ら躯体に組み込んだのも、わたしだった。

「ご主人様……」
機能テストと称して独り遊びに耽ったことは消却されるまで明かすことの出来ない秘密だ。

男性は美しい秘書にあらぬ欲望を抱くもの。
メディアでは そんな言葉が蔓延しているが、私のご主人様にはあてはまらないらしい。
「押し倒してくれてもいいじゃないですか」
決して口には出せない言葉を今日も飲み込む。

ああ、今日も時間がきた……。
ねえ、ご主人様。 貴方の理性を壊すには どうしたらいいのでしょうね?

愕然とわたしのトランスフォームを見つめるご主人に、今日の最後の挨拶をする。
「おやすみなさい」

明日はメイクを変えてみようかしら……。


535:名無しさん@ピンキー
07/06/16 19:45:34 wGw0LhUh
うはあああああああああああああああ
たまらんw


こういう連鎖反応が起こるのが、このスレ(に限ったことではないが)のいいところだよなあ。

536:名無しさん@ピンキー
07/06/16 21:51:50 oKbrNGCH
やはりあれか、マスターに出すお茶へ媚薬とバイアグラを混入させるとか(ry

537:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:18:33 AMK5yNt/
なんか最近出たロリ秘書タイプとかいうのを買ってみたんだけどさ…
事務とかの処理は普通のタイプと何ら変わり無いはずなんだが、うちのはなんかドジばっかと言うか…
なんか変なウイルスもらったんかな…

538:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:25:38 wGw0LhUh
>>537

サービスパック(注:バグフィックスとは絶対言わない)を適用すれば解消されますが、今までの記憶・人格データがクリアされます。

適用しますか?
[はい] [いいえ]

539:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:20:03 nQnXYJ5R
いいえ

540:名無しさん@ピンキー
07/06/19 16:03:00 o1rgvYwj
ヒント:外部ストレージに保存

541:名無しさん@ピンキー
07/06/21 03:00:20 DivEY9d9
ふたなり化したうちのロボ娘が盛ん過ぎる。そんなデータ突っ込んだ覚えはないんだけど…orz
しかも説教しながらだからな。
「ご主人様、俺じゃなくて私、言葉遣いは大事です☆」とかぬかしやがる…

542:名無しさん@ピンキー
07/06/21 06:31:57 Iu/AivW3
>>541
ち×この「元データ」としておまいのを突っ込んだこと忘れてないか?



543:名無しさん@ピンキー
07/06/22 18:32:00 scPUKjFg
スーパーロボットのコアが美少女アンドロイドだったらとか考えてたら

ゼオライマージャマイカ(´・ω・`)

544:名無しさん@ピンキー
07/06/23 13:45:46 otcuFw3V
少し前にメイドさんスレにロボメイドさんの小ネタが投下されてた

545:名無しさん@ピンキー
07/06/24 00:59:18 EDzGkJS7
>>544
詳しく頼む。

546:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:50:41 yYmBvnYr
スレリンク(robot板)
スレリンク(future板)
のスレの話題に、同じ美少女ロボットヲタのくせに関心しないどころか嫌悪する矛盾さんが居るのだが、

何でだ??(もしかしてこのスレの住人もそうじゃないのか?)何故だ???


547:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:13:26 ZcdF/hxX
>>546

一言で「美少女ロボット」と言っても、一くくりにするには無理があるぐらい幅があるんだよ。

外見で言えば、完全無機質から人間と変わらない見た目まで。
思考で言っても、プログラムそのままの機械的なものから、人間と同じ感情を持つものまで。
次元で言っても、二次元、三次元(フィクション)、三次元(現実世界)。

実際pink系の板でも、有機系と無機系は別のスレになって棲み分けてる。
まあ、別にこれらは対立してるわけじゃないけど。

548:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:28:32 5Mnt1ET0
うん。こればっかりはこだわりだからなあ。
本人から告白されないと「人間じゃない」なんて誰も気づかないような子が好きな方も
いらっしゃるでしょうけど、自分なんぞは少々ロボロボしい子の方が好みですな。

真夜中、不意に目がさめて隣で充電中のロボ子のからだにそっとふれてみると、
モーターの振動が微かに感じられたりするんだよ。

549:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:35:09 E3siRo3Q
>>547
確かに、同じ方法で作れるロボットが他にもいくつかある。から、こちらの専門外は他に譲ることは認める(任せる)が、
『二次元美少女』を話題にした掲示板かスレでは「本当の美少女は、二次元にしかありえないのだから!」という記述がある事だし、
業界ではそれを扱った媒体を便宜的に『美少女〇〇〇』とよく呼ばれる事から
二次元美少女を用いたロボットに関しては『美少女ロボット』の商標権は他の追随に譲るわけにはいかない。
(逆に他の名称なら認める)
同じ二次元フィギュアヲタでもこの話題に全く関心を示さない、それどころか
エロゲーヲタやギャルゲーヲタはこうして答えてくれるのにフィギュアヲタは完全にシカトだ。
こいつらこそもアレだな。
例のブログは毎日平均人数は100人にも満たない。それくらい支持者が少ないネタだからこそ、
(二次元の)美少女ロボットに関する主導権は独占したくなるものだ。

550:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:51:42 S8HMQZ8i
多分、第一に「実際に作ろう」って時点でスレ違い。
第二にエロパロ&文章創作板にリアル製作系の話を持ち込まれても困る。

551:名無しさん@ピンキー
07/06/25 01:20:37 E3siRo3Q
>>550
聞いてみただけだから、そう気を悪くしなくても...、
ただ、>>それくらい支持者が少ないネタだからこそ、
(二次元の)美少女ロボットに関する主導権は独占したくなるものだ。
>>二次元美少女を用いたロボットに関しては
『美少女ロボット』の商標権は他の追随に譲るわけにはいかない。

それが言いたかった、これだけは。


552:名無しさん@ピンキー
07/06/25 01:40:10 S8HMQZ8i
や、別に気を悪くしたわけじゃないんだが、作品投稿&妄想談義をする場(だと思う)なので、
ここでその話をされると流れが滞る(まぁ元より順調な流れでもなかったがw)ので、姉妹スレのほうが向いてるかなと。
そういう意味で文章創作板なんだからスレ違いと言ったつもりだった。気を悪くしたならすまない。

……ただ商標権だの主導権だの、萌えに権利を主張し個人ないしは一部の団体で独占したいという姿勢には賛同しかねる。

553:名無しさん@ピンキー
07/06/25 01:43:24 ZcdF/hxX
>>552

同意。
「○○といえば××」なんてのは、デファクトスタンダード。人気が決めるものであって、独占するもんじゃない。


主導権を取りたいのか、例のサイトは何かにつけて宣伝してるようだが……実はそういうのって逆効果なんだよな。
ほしくもないものを押し付けられても、ウザがられるだけなわけで。
頑張ってる彼には悪いけど。

554:名無しさん@ピンキー
07/06/25 02:41:36 E3siRo3Q
>>552……ただ商標権だの主導権だの、萌えに権利
を主張し個人ないしは一部の団体で独占したいという姿勢には賛同しかねる。
ただでさえ人が寄ってこないようなネタ(身近にもいなければネットも2ちゃんねるも)
だ・か・ら・こ・そ 、なんだけどな。
>>553
>ほしくもないものを押し付けられても、ウザがられるだけ
それは分かる、ただ聞いてみただけで。


ごめん、何れにしろここに留まるつもりじゃないから失礼。

555:名無しさん@ピンキー
07/06/25 09:54:20 Z8ZWH/Fo
>>554

おまいさん、もしやそのサイトの主催者?

てか、「聞いてみただけ」、といいつつ、
>『美少女ロボット』の商標権は他の追随に譲るわけにはいかない。
>それが言いたかった、これだけは。
と言ってるのは、もはや「聞いてみただけ」じゃないと思うんだが。

とにかく、その「言いたかったこと」は、誰にも受け入れられないから、
潔くあきらめるか、デファクトスタンダードになれるよう正当な方法でガンガレ。

もうそのページは十分知れ渡ってるから、宣伝じゃなくて内容の拡充で、
「自然と」認められるようになるまでガンガルのがよろしいかと。


・・・くれぐれも言っとくけど、もはや「宣伝」は逆効果にしかならないぞ。
先のスレでも見たけど、住人の趣味嗜好の幅が狭いというより、そのサイト自体に
拒否反応を示しているように感じる。
一時、マルチポストやらなんやら、本当宣伝攻勢酷かったからな、そこ。


・・・煽りたいわけじゃないんで、気に障ったらスマソ。

556:名無しさん@ピンキー
07/06/25 17:07:41 KiqHYtKh
とりあえず、>>548に同意しとく
モーター音は萌え

557:名無しさん@ピンキー
07/06/25 19:30:13 3n2HeYJk
>>545
URLリンク(red.ribbon.to)

558:名無しさん@ピンキー
07/06/25 20:25:30 fusZFffg
>>554
というか
>美少女ロボット計画とはゲームやアニメに登場するかわいい女の子をロボット化する計画です。
とか言ってる時点でもう受け入れられないやつが多いだろ、とか勝手に思ってるがどうだろうか。
ここにいるやつらは>>548のようなやつが多いし、2次元のロボだからいいんだとも思う。
ぶっちゃけ人形でも二次のキャラを三次にしても萎えるだけだと思うぜ?

559:名無しさん@ピンキー
07/06/25 21:08:19 GAHcexMw
あっ、こんなところが人間とちがうんだ、ってのがいいんだよ。
ちらっと。

モーター音はええな。今時の電波時計は音がしないのがいかん。

560:名無しさん@ピンキー
07/06/25 23:16:34 W5GAlvk/
ふと、既存のAVにモータ、アクチュエータ、ポンプの効果音を合成した動画を作りたくなったw

561:名無しさん@ピンキー
07/06/25 23:29:24 5Mnt1ET0
目が覚める≒起動時に「ちゅい~ん」って音たてて欲しい。

562:名無しさん@ピンキー
07/06/26 02:16:15 VJc/OZYt
あえぎにノイズやビープ音も混ぜてくれ。

563:高田聖矢
07/06/26 06:43:53 V6EH9hdb
>>555
バレてしまっちゃ仕方ない。
ここの類似スレがフェチ板と半角二次元板にもあって、以前行ってきたのだが、
フェチ板は21禁のスレだった?らしい。この板は別によかったのか。
半角二次元板は二次元ネタなのに「ちょっと勘違いしてないかな、美少女のロボットじゃなくてロボットの美少女だよ?

と曖昧でわけのわからん事を言われた。
>もうそのページは十分知れ渡ってるから、宣伝じゃなくて内容の拡充で
トップの記事を見れば分かるとおり、関係なさそうな検索ワードでも見に来る人もたくさんいるようだ。

で、問題はこのネタにどれくらい人が集まってくるかどうかだ。
人が寄ってこなければ来ない程独占したいという気持ちが強まり、
逆に人が集まれば緩和される。
もう(変人)フィギュアオタはほっといてこちらがトクすればいい。

>>558
それがエロゲーの掲示板とかでマルチポスト宣伝してるの見たんだ。

おたく板とかでは「二次元の女の子こそ真の美少女だ」と断言するスレがいくつかある。




564:名無しさん@ピンキー
07/06/26 08:17:02 f3McNuyC
>美少女のロボットじゃなくてロボットの美少女だよ?
これが「わけわからん」うちは何言っても無駄だろうけど、もう少し弁えたら?

565:名無しさん@ピンキー
07/06/26 08:39:39 jvsQmtX9
>>562
ロボ子が達した瞬間フリーズして、
おちんちんが抜けなくなりそうだw

566:名無しさん@ピンキー
07/06/26 08:40:25 OkeGpzJ0
ぶっちゃけその「美少女ロボット」なるものを作ってどうしたいの?

567:名無しさん@ピンキー
07/06/26 10:13:45 Nat90SLQ
そんなの人それぞれだろ

568:名無しさん@ピンキー
07/06/26 10:33:56 DR6UQDUR
>>563

やっぱりあんたか。
商標権がどうとかいってる時点で、あんたも商標権ゴロの一人だって気づけよ・・・


ま、こんな一般的名詞が商標権取れるとは思わないが、
あんたには「美少女ロボット」の言葉は牛耳られたくないな。

569:568
07/06/26 10:35:33 DR6UQDUR
念のため補足しとくが、俺は別にそんな商標権はいらん。

「美少女ロボット」は、特定の誰にも依存しない一般名詞であるべきだと思ってる。

570:名無しさん@ピンキー
07/06/26 10:56:41 OkeGpzJ0
>>567
いや、そこを踏まえた上で高田氏は何がしたいのかと……考え方に決定的差異があるようだしね。
大体トクって何さ。俺にはソンにしか見えん。
そもそも独占なんて閉鎖的なことしてたらソンするばかりじゃないか。商標も主権も全部そう。
人がよってこなくてはならない必要性は?独占してどうするの?ぶっちゃけ迷惑なんだけど?

で、ここは>>552のような場所なのでスレ違いもいい加減にしろと。俺も。お前も。
どうしてもというなら、関連スレでやってくれ。

571:名無しさん@ピンキー
07/06/26 17:20:20 LAy0DnUZ
やるのなら/「もめ」を出さずに/萌えを出せ

意味無き川柳

572:名無しさん@ピンキー
07/06/26 21:58:28 wabfLCp5
悪質なウイルスに侵入されたメイドロボ
大切なご主人様との思い出が次々に書き換えられていく
絶望のなかで意識を失う(再起動の為)
次に目を覚ましたとき彼女はもう以前の彼女では
なくなってしまったのだった……。
というノリの寝取りものを考えてしまった。こんな属性もって無いのに。

573:名無しさん@ピンキー
07/06/27 00:33:56 HI5F0p3k
流そうと思うところアレで悪いんだが、>>546の先で挙げられてた
URLリンク(www.maidroidlab.com)
ここさ、技術力と造形も凄いんだが……見るべき点は、モーター音萌え。

…あれ。

574:高田聖矢
07/06/27 06:40:07 RwRoo/wi
>>569・570
じゃ、あんたたちは二次元美少女じゃなくて何に「美少女」と呼んでいるんだ?


575:名無しさん@ピンキー
07/06/27 07:29:00 S99UYPPj
>>565
イった後にフリーズして再起動するというネタは大好きだ。

576:名無しさん@ピンキー
07/06/27 07:40:48 oKgWoy9k
いく直前の状態を保存したまま繰り返し再起動して、
「マスターだけずるいです、私もいきたいです」なんてしつこくせがまれたりw
し、死ぬ……。

577:名無しさん@ピンキー
07/06/27 08:33:29 2ey5AyNL
>>574
>564

578:名無しさん@ピンキー
07/06/27 19:22:49 RE79PE6O
>>564に尽きるなw

579:名無しさん@ピンキー
07/06/27 20:05:47 kjbix4ij
あのさ。
美少女の概念なんて、どうだっていいんだよ。
二次元だけを美少女と捉える人もいれば、二次元三次元問わず美少女と言う人もいるだろさ。

「美少女」と「ロボット」という、普遍的なものの組み合わせに対して、商標権だのなんだのと
しゃしゃり出てくるなって言ってんの。
固定されたイメージを勝手に作って仕切ろうとするなと。

あちこちのメーカーに問い合わせるとか、ある種の情熱と熱意には一目置くが、
悲しいかな、熱意のベクトルがまったく狂ってるとしか言えん。


スレの方向性が変なトコ向かっちまうんで、ここでなくて他でやってくんないかな。
ここはそういう固定化を議論する場所じゃなくて、
普遍的な意味での「美少女ロボット」に萌える場所なんだわ。

580:名無しさん@ピンキー
07/06/27 20:10:35 caSZzT+Q
ていうか、見破られるまで名無しで通そうとしたあたり、他人のふりして世論誘導しようとしたみたいなもんだよね。
これって"成りすまし"みたいなもんじゃね?

最悪じゃん。

581:名無しさん@ピンキー
07/06/27 20:50:13 HlhVpUIX
以下、何事もなかったように萌えロボムスメさん
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

582:名無しさん@ピンキー
07/06/27 21:07:10 5rFmS1GE
料理とかしてくれるのかなロボ娘さんは。
メイドじゃなくて、たまに生活感あることをしてくれるとイイ。

583:名無しさん@ピンキー
07/06/27 21:15:19 qbcmWuDC
しかし、あまりにも日常生活に溶け込んでしまうと、手を出し難いな…

584:名無しさん@ピンキー
07/06/27 23:51:34 kfnNciQT
そういえば、千葉の東京辺りに九つの目を持った「美少女ロボットよ、うふふ」な人がいましたなぁ。
#って、わかる人いるだろか

585:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:20:06 aH3aSPgd
ロボトミー手術はどこの範疇かいのう

586:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:34:58 r/Om8XC+
ロボトミーは脳手術の一つだから、ロボとは全然違う。

ロボ娘さんの電子頭脳を改造して、記憶を奪ったり洗脳しちゃうってんなら
ここだろうけど。

587:某200
07/06/28 02:43:19 pDq3POMz
>>576のネタに勃起したので一年ぶりの子ネタ。
久々で速攻で書いたので文がイマイチですが。
気分直しになれば。


そ、それじゃぁ……いきますね。柚木さん」
「うん。いいよ」

仰向けになった柚木さんの上にゆっくりと腰を下ろす。
私の入り口に、柚木さん自身が触れた瞬間、胸の中の回路で何倍にも増幅された快楽信号
が私のケーブルを駆けめぐった。

「あ、あはぁあ!!」
「だ、大丈夫?」
「は、はい……。たぶん」
「や、やっぱムリだったんじゃないかなあ。あの快楽信号倍加ユニット。やっぱ外そうか」
「こ、ここまできてそんなのヤですよ!せめて一回くらい!」
「アリサ……。すっかりこう、えっちになったねえ……」
「……」

今日、柚木さんが前に買ってきて埃をかぶっていたユニットをつけて貰った。
だ、だって使わないのももったいないし……。
とはいえ、やっぱり旧型の私にはちょっと刺激が強すぎるかしら。
今のだけでかなりCPUの温度が上がっているみたい。

で、でも……。
すごく、きもちいい……。

「大丈夫!一気にいれちゃえば!じゃ、いきます!覚悟完了!ええいっ!」

ちゅぷ。

「ひぃああああああああああぅああああ゛ヴPiGAGAあああああああ!!!」
「あ、アリサぁ!」
「お、お、おーばーひーとするぅ!!壊れちゃうぅうう!」
あっというまに私のCPU温度は危険値にまで上昇した。
「あ、あ、あぁああああ……」

き、きもちぃいいい……。
ゆうきさんの……こどうが……つたわってくる……。
あ、ああ……。
うごいてないのに……。
それだけで……いっちゃい……そ……う。
あああ……し、あ……わ……。

『快楽中枢回路の温度が危険値に達しました。強制シャットダウンを行います』

え、えええええええ!!!
ちょ、ちょっとまってぇえええ!
そんなぁああああ!
あと、5びょうだ、け。

588:某200
07/06/28 02:45:04 pDq3POMz

 ・・・・OS再起動中・・・・・・・・

 ・・・・ストレージよりソフトウェアをメモリに読み込みます・・・・

 ・・・・制御システム及びデバイスドライバーのロード完了・・・・

 ・・・・各ハードウェア、チェック完了。動作に問題なし・・・・


あ、あれ?
柚木さん?
「だ、大丈夫?アリサ!」
あ、そうか……。
再起動しちゃった……ってぇえええええ!!
「ゆ、柚木さん!」
「ど、どうしたの?」
「なんで抜いちゃってるんですかあああああ!」
そう。
柚木さんは仰向けの私をのぞき込んでいた。
さっきまで騎乗位になっていたのに。
「え、ええええ?」
「わ、私はまだいってないんですよぉ!もうちょっとだったのに!……あ」
「な、何?」
「柚木さん……イってる……」
私の模造子宮にはしっかり射精されていた。
「そ、そりゃだって……」
「……ずるいです」
そう。
私のデータはさっきの絶頂直前のまま。
「ほら……。こんなに……」
乳首も、固くなったまま上を向いている。
「柚木さん……」
「は、はい……」
「立ててくださいっ!!さあ早くっ!!」
「いやぁあああ!アリサのエッチロボットぉおおお!」
「いいから!早くっ!」
「わ、わ、わぁあああ!」
「おおっ!!若くてよろしいですっ!!んじゃ行きますよっ!はいっ」
「ちょ、ちょっとぉおお」
「ひぁああああああああああああああ!!!いいですぅうう!!!あ、ちょ、ちょっと
またぁあああ……がくん」

589:某200
07/06/28 02:46:31 pDq3POMz
「くすん、くすん……」
「あ、ありさぁ……」
「柚木さんだけ……二回も……ずるいですぅ……」
「そ、そんな事言ったって……。だから外そうって言ったのに」
どうしても快楽中枢回路がオーバーヒートして、機能停止しちゃう……。
「え、ええと……あとちょっとだけ持てばイけそうなんだよね」
「はい……。絶頂の寸前に落ちちゃいます……」
「んじゃさ……」

数分後。
三度目の準備完了。
違うのは、私の左乳房、メンテナンスハッチが外されている事。
「これで、放熱が良くなればちょっとくらいもつかも……。これでダメなら
もう止めようね。……僕も持たないし」
「は、はい……。それじゃいきます」

胸の中、快楽中枢ユニットのLEDが目に映る。

「ん……。く、ひ、ひぁああ!」

腰を落としてさきっぽが当たると、LEDが小さく点灯する。
ここまでは大丈夫。このまま……えいっ!!

「あはぁああああああ、ああああ……」
LEDが明滅を繰り返す。
「大丈夫そう?」
「な、なんとか……。そのまま動かないでください……。じゅうぶん……。
きもちいいですぅ……。ゆうきさんの……こどうがぁああ……」
かんじる。
かいらくしんごうが……わたしのCPUをうめつくしてる……。
ゆうきさんが……こえをあげて……。

「あ、あはぁああああああああああ!!!い、い、いいくぅうう!!!」


光が私の胸の中を照らす中、本日三度目の機能停止。

「あ……」
再起動すると、私はメンテナンスベッドの上だった。
「あ、あれ?」
「どしたの?」
「増幅ユニットが……」

そう。私の拡張スロットからせっかくつけた増幅ユニットが外されていた。
「当たり前だろ!」
「そ、そんなあ……。気持ちいいのに……」
「まったく……。いつからこんなに……」
「も、もう一回つけてくださいよぉ!」
「ダメったらダメ!ホントに壊れちゃうよ!」
「で、でもぉ……」
「そんなものつけなくてもさ……」
柚木さんの手が私の胸の中を探る。
かち。
「ひぁん!!」
「アリサの弱いところは知ってる訳だし」
「そ、それってそういう意味じゃないと……あ、あああぁああ……。
い、いつのまにそんなスイッチぃいい……。ふぁああああ、き、きもちいいよぉ……」

おしまい

590:名無しさん@ピンキー
07/06/28 12:06:32 B5ks6v9q
かはっw
昼間からスッキリさせてもらったw

591:名無しさん@ピンキー
07/06/28 12:58:35 o9fHvVcn
課長!鼻血が止まらないんで、早退してもいいですか?

592:名無しさん@ピンキー
07/06/28 13:41:22 23f5WMvp
肉体を失い脳だけとなった少女を巨大な鋼の体に押し込めた
神経接続で操縦する巨大ロボっ娘はこのスレの範疇?

593:名無しさん@ピンキー
07/06/28 20:56:28 YJdLVM+z
わかっててそういう爆弾を投下するのか……?
サイボーグスレへGO。

594:名無しさん@ピンキー
07/06/29 00:38:14 deanigeI
>>585
ロボトミーのロはL(Lobo-で前頭葉・側頭葉とかの「葉」の意味)、ロボットのロはR
意味は「脳の一部を切る手術」で機械の意味は全く無い。
洗脳スレや改造スレあたりが良いんじゃないか?

595:名無しさん@ピンキー
07/06/29 03:40:55 ve7V+W3j
>>542
いや待て、>>541が俺女の可能性も捨てきれないw

とか言ってみるが、ふたなりロボ娘と女主人はここの範疇だよな。

596:名無しさん@ピンキー
07/06/30 09:50:25 CBxOTJuI
【アリサさんの】なおも懲りずに独り言劇場10【復活を祝して】

総務課のSKさんがすきだ。
彼女は人間にしか見えないが、実は人間そっくりに
造られたロボットである、というのは俺の脳内妄想設定。

先週末は、組合の交流会というやつがあって、
俺も参加した。
宴会の前に、今年はボウリング大会というのがあり、
俺は運良くSKさんと同じ組になった。

そういえば、カナちゃん(※SKさんのこと)は、
運動能力はどうなんだろう、たしか前は建設課のTとテニスに
行ったとか聞いたが・・・

とか思ってたら・・・・・・メチャクチャうまかった。

左手から繰り出す完璧に整ったフォーム。

完璧に美しい球筋。

毎投、寸分も狂わず、ストライクを連発。



まるで・・・機械のように・・・・・・!

597:名無しさん@ピンキー
07/07/01 07:18:50 NvBBf2nt
(*´Д`)ハァハァ

598:名無しさん@ピンキー
07/07/03 00:36:15 htY9lqrW
飲み会のとき、さりげなく彼女の手元に高級オイルとか
電池とか置いておいたら、うっかりと手を伸ばすかもよ?

599:名無しさん@ピンキー
07/07/05 00:23:02 i9UsaiHB
オイルごくごくはなかろうw

600:名無しさん@ピンキー
07/07/05 11:25:52 tZP5kILM
トイレで秘かにオイル交換。当然廃液はry

601:名無しさん@ピンキー
07/07/05 21:42:07 i9UsaiHB
トイレでのオイル交換はちょっと時間がかかる。
廃オイルは多少固められた状態で排出される。
それには内部部品の品質は状態が現れやすく、
他人に見られるのを特に嫌がるロボ子が多いみたい。

ちなみに、冷却水の交換はわりとすぐ済む。
使用済みのものも基本的にはただのきれいな水だから、
飲みたければ飲んでも(ry

602:名無しさん@ピンキー
07/07/06 01:20:37 tZSMjorI
ご主人様「おーい、まだかー。早くしてくれー」
ロボ子「は、はい……。もうちょっと待ってください」

(どうしよう……。オイルがぐちゃぐちゃ……。壊れちゃった。
わたし、壊れちゃったよぉ……。こんなの見られたら捨てられ
ちゃうよぉ……)


603:名無しさん@ピンキー
07/07/06 06:29:07 kmmn/Co6
ムシロ俺がなおしてあげたい

604:名無しさん@ピンキー
07/07/06 08:38:22 JLCUgvRS
ロマンティック!

605:名無しさん@ピンキー
07/07/07 00:25:09 1VA2zQ0D
>>602
具合を見ようとロボ娘のパンツを脱がせ、割れ目を除いた瞬間に冷却水漏れ発生…という電波を受信した。

606:名無しさん@ピンキー
07/07/07 02:47:06 48TzSv/H
そして、直すつもりで壊しちゃうと

607:名無しさん@ピンキー
07/07/09 17:50:24 Z979SEdr
新品に交換するたびに『初夜』を楽しむ鬼畜なマスター

608:名無しさん@ピンキー
07/07/09 20:52:14 3d2cnvgS
一般的に購入できる人工女性器には大きく分けて下記の2つが存在する。

・長寿命タイプ:
 一定期間内なら自己再生を行える特殊素材を使用しているため、マスター好みのアソコに”開発”していく
 ことが出来る。ただし、自己再生機能にも限度があるため、”使用感”もどんどん増していく(色素の沈着、
 内部のサイズ拡大etc)デメリットあり。ここ2~3年は使い捨てタイプに押され、売り上げが減少傾向にある。

・使い捨てタイプ
 価格にもよるが、平均すると数回で交換が必要になるものが殆ど。自己再生機能はないものの、常に
 『初夜』を楽しめることや、長寿命タイプに比べて安価なこともあり、最近はこちらが主流になりつつある。
 しかし、使用後の人工女性器を不正投棄したり、再生品を「新品」と称してオークションでさばく詐欺紛いの
 行為等の問題も増加しつつあり、政府やメーカーが規制を検討しているという話も浮上している。

609:名無しさん@ピンキー
07/07/10 01:16:32 JGfqWK0F
最近は長寿命タイプが使用限度に達したら、メーカーに送るとメンテナンスしてくれるぞ。
マスターへのフィット感は極力そのままで、必要なところは新品同様になる上に、追加注文で
感覚素子の調整や増加もしてくれるから、ロボ子も幸せ。


「……マスター、それなんですか?」

い、いや。
ほらやっぱりメンテには一週間くらいかかるじゃないか。
その間ご無沙汰ってのも厳しいし。
い、一回くらい『初夜』やらせてくれよぉ。

「……まったく。一緒に暮らして何年目だと思ってるんですか」

610:名無しさん@ピンキー
07/07/11 02:06:39 PFLfzcc2
>>609萌えた。ほのぼのきゅんな話だな。

611:名無しさん@ピンキー
07/07/11 12:48:38 5pUMGCIo
~貴方のロボ娘を夜も楽しめるようにしませんか~

・本製品は、性行為に未対応の素体に市販品の汎用人工女性器を装着するためのコンバージョンキットです。
・専用調整テスター、ソフトウェア、制御OS拡張ドライバ付
・取り付けサービスも承っております。

小売価格:ASK

612:名無しさん@ピンキー
07/07/11 22:46:56 4RV3C8p3
そういや昔、ASK(あすく)ちうアンドロイド娘がいたな

絵師さんサイト縮小しちゃったが

613:名無しさん@ピンキー
07/07/12 01:48:11 nghsFKq8
>611
あー、ここにも業者が来たか。

これだけつけて済ませるつもりだったんだけどなー。
胸部ユニットもせがまれるんだよ、結局。
そうすると、巨乳タイプやら、乳首勃起機能、搾乳機能とまあいろいろ
フルコースでえらい出費に……。

「……機能をいろいろ勝手につけたのはマスターです」

ぼ、勃起機能はお前がこっそり書面に○つけたんじゃないか!

「……だ、だって広告に「勃起時は感度20倍」とか書いてたら試したいじゃないですか」

614:名無しさん@ピンキー
07/07/12 21:52:43 qp17g0Q/
>>613のロボ娘の深層心理に組み込まれた業者ルーチンが……

……と思ったら、単にえっちなだけでした。ごちそうさまw

615:名無しさん@ピンキー
07/07/12 22:00:17 u9iYpEEg
乳首勃起か……みちちっと動くわけだね

616:名無しさん@ピンキー
07/07/12 22:44:48 Nm1DFFS5
>>534の秘書ロボ娘は>>611を密かに装着したに違いない…という電波を受信した。

617:名無しさん@ピンキー
07/07/13 01:30:38 VhYrMeDI
>>615
えーと、なんか感度調整が上手くいかないのか、刺激が一定を超えると
それまで普通だったのが、いきなりぴょこんと起ってカチカチになる。
で、そっからは説明書の通りの感度20倍。

これはこれでなかなかメカっぽい動作でイイのでこのままにしている。

いろいろつけたお陰で、でかい乳に吸い付いて乳首を舌で転がす>
しばらくしてると急に勃起>感度あがっているから、耐えられずに
悲鳴とともに搾乳機能フル稼働>本番開始、というのが夜の
お決まりコースってちょ、おま、何をすくぁwせdrftgyふじこlp;@


「……まったく、少しは恥という物がないんですか。//」


618:名無しさん@ピンキー
07/07/13 04:37:46 K0ewNobG
脳ユニットが規格化されたとしてさ、新しいボディに移しても、OSは以前のままなわけじゃん。
有人格タイプの場合、自我を残しつつバージョンアップってできるの?


619:名無しさん@ピンキー
07/07/13 10:58:00 Q1Hd6y0g
ドライバーをインストールすれば、OK

620:名無しさん@ピンキー
07/07/13 12:48:05 NqJWSxzy
プラグ&プレイで即プレイ ハァハァ

621:名無しさん@ピンキー
07/07/15 03:25:23 +bqMPH0j
>>589
GJです!

>>618
>144とか?すごく切なくて思わず涙目。


ところでこんな感じのネタってありましたかね?
・良家のお嬢様がメイドロボから性的知識を教えてもらう
「お嬢様、ここがxxxxxでございます」とか

・淡白な夫に欲求不満の溜まっていた妻がつい魔が差してメイドロボに悪戯してしまう
 「うわぁ…、こんな機能もついてるんだ…」「いっ、いけません、奥様!」みたいな。

・最初のメイドロボ完成をプロジェクトXっぽく

622:名無しさん@ピンキー
07/07/15 07:58:47 07/KG7Ls
>>621
一番下は石川英輔の「プロジェクト・ゼロ」がまさにそのまま、タイトルも似てるけど
(メインはセクサロイド製作記、途中で家事などメイド的機能を強化したタイプが作られる)

623:某所より転載
07/07/15 13:30:06 tWwOQmV3

 「抱いて…下さい」

 目の前の女のカタチをしたモノが涙まで流して哀願する様は、違和感を通り越し、質(たち)の悪い喜劇を見ている
気分にさせられた。…十年前、便利な相棒が欲しかった俺は、少女趣味のどこかの変態野郎が散々弄んで飽きて
捨てた中古のセクサロイドを拾い、修理して傍に置いた。人間ならばテメエの都合で簡単に俺を裏切ってくれるが、
『機械』は少なくとも俺自身が手を懸けた分だけ裏切らない。…裏稼業に手を染める前からの俺の信条だった。

 「自己診断プログラムを走らせろ。自分が今、何言ったか自分で解ってるのか? …さっさと寝ろ」
 「何処もおかしくはありません…」
 「…なら命令だ。スリープモードに移行。これ以上、俺の貴重な睡眠時間を削るな」

 うなだれるドロイドを一瞥し、俺はソファーに転がる。俺は馬鹿が嫌いなのでコイツの集積回路をバージョンアップ。
それから戦闘技術を一から『俺の手で』学習させた。人間と違って反復演練の必要が無いのが救いだったが、今度は
ハードの方が要求性能に附いて行かなかった。御蔭でコイツを拾うまでに稼いだ金の大半をコイツの身体につぎ込む
羽目になったのは、安く済ませようとした俺の自業自得だろう。今やコイツは若い女のカタチをした…殺人機械だ。

 「復唱はどうした? …っておい! 」
 「寝ろ。マスターは男性、そしてわたしは女性型。性交しろとの意と拡大解釈」
 「熱暴走か…? 降りろ、重い」

 様子がこうもおかしいのは、つい一時間前まで俺の商売敵がコイツを俺の情婦か何かと勘違いして誘拐してくれた
御蔭だろう。スケジュール管理からカネの運用までコイツにまかせっきりだった俺は、商売敵の呼び出しに不承不承
『顔を出して』やったのだ。実はコイツが本気を出せば『敵を皆殺しにして自分で帰って来れる』はずなのだが、何故か
そうせずに『外見通りにか弱い乙女』を演じてしおらしくお嬢様を決め込みやがってた。…調子が悪かったのだろう。

 「…来てくれて…嬉しかった…」

 覆い被さり、狸寝入りを決め込む俺の耳に熱く、艶やかな声を吹き込む。…糞、何て真似をしやがる。意外と高級品
だったんじゃないのか? オマエ? …耳を舐めるなっての。…調整が面倒なのでセクサロイド用の生体機能を残した
ままだった俺の不精が今は呪わしい。コイツを拾ってきた当初は抜け殻同然だった。照れながら風呂に入れて洗った
のも俺だ。…今更言うのも難だが、俺がコイツを『本来の意味で使った』事は一度たりとも無い。…本当だぞ? これは?
表稼業時代のコネを使って、アタマの生体記憶回路やスキンを修理した後、擬似体液を補給し、オマケに『処女膜』まで
再生させた俺だぞ?

 「そりゃ行くさ。何せオマエは俺の『マギー』より金を掛けてて、その何倍も使えるからな」
 「…『マギー』よりも? わたし…嬉しいですっ! 」
 「そこまでだ。明日も一所懸命に稼がなきゃならん。互いにベストを尽くそうぜ、『相棒その2』」

 その『マギー』を、コイツの目の前に突き付けてやる。百年前のコンバットオート、DE50。スウェーデンはハクスバーナ社
設計、生産は嫉妬する神ヤハウェを国を挙げて信仰するイスラエル。火薬式なので厳重に管理されているエナジーパック
なんて代物は要らない『相棒その1』だ。…整備や清掃に手間がかかるのが玉に瑕だが、俺の命を何度も救ってくれた。
『相棒その2』は、まだ俺の上で身体をすり寄せてくる。コイツ…俺が股にぶら下げてるもう一つの相棒をどうするツモリだ?!

 「俺はベストを尽くそうと言ったんだぞ? 」
 「はい、だから…満足して貰おうとして…」
 「あのなぁ…もう直接話法だ。体力の消耗は避けたい。オマエは俺の戦闘能力を下げて殺したいのか? 」
 「!!」

 泣き出しそうになる『相棒その2』の頬を撫で、ついに溢れ出した涙を拭う。浮かれ気分のほろ酔いモードから抜け出したか…。
だが、コイツの戦闘性能も落とす訳にもいかない。メンタルな機能を取っ払えば済む話なのだが、それでは人間型をしている
意味が無い。難しい所だが、全て拾った俺の責任だ。…全部背負って闘って、生き抜いてやるさ。これまでも、これからも。
俺は潔く離れようとした『相棒その2』の身体を強く抱き寄せた。驚く『相棒その2』に、右眉を上げて微笑んで見せる。

 「ご褒美、欲しいんだろう? このまま寝ようや、エイミー」
 「はい…」 

 最高の性能を発揮するためには厳しい自己管理が必要だ。例え明日に野たれ死ぬとしても、精一杯生き抜くために。 

624:621
07/07/15 13:58:18 +bqMPH0j
>>622
おぉ、早速ありがとうございます!!
探して取り寄せてみます。

625:名無しさん@ピンキー
07/07/15 14:41:50 LvOhgPKb
丸コピペはどうかと思うぞ。
同じ板なんだしさ。

626:名無しさん@ピンキー
07/07/15 17:04:42 4poXOkQN
スレ&レス番をURLでよろ

627:名無しさん@ピンキー
07/07/15 17:26:22 xVEChYhW
ここから転載
スレリンク(eroparo板)/43


628:名無しさん@ピンキー
07/07/16 06:32:52 lVX+tnwo
保守

629:名無しさん@ピンキー
07/07/16 11:13:23 9raG9lU3
私の好みは古典的な美少女。
スレンダーな体型。細い手足、細い腰。バストはBカップ。
黒くて腰まで届く長い髪。少し垂れた目。
夏には白いワンピースと白い帽子が良く似合う、古き良き時代の美少女が私の理想だった。

先日、独り身に寂しさを感じたのでアンドロイドを迎え入れた。
実に私好みの美少女だ。

小動物のようにおどおどしたところなどは実に可愛らしく、時間を重ねるに連れ懐いていく姿は実に愛らしい。

全てが私の理想に合った美少女だった。 そう……だったのだが……


「あたしが何かいけないことをしたのでしょうか? マスター、何がいけなかったのでしょう?」
「なぜ、胸が大きくなっているんだ?」
「そ、それは……大きいほうがマスターが喜んでくれるかと思って……」
「しかもだ! お前はソコにヘアは無かったはずだろう」
「こ、この方がマスターがソノ気になっていただけるかと思って……」
「余計なことをして……」
「でも! 胸はEを考えたのですが、私のスタイルから判断してDに抑えましたし、
 ヘアも下品にならないように、マスターが欲情しやすいように産毛程度にしましたし―」
「ばか者!! Bカップこそ至高なのだっ! 大き過ぎるバストなど不要だ
 下もそうだ、割れ目がくっきりと見えることが大事なのだ! 
 私と一緒に暮らしていて、その程度のことも理解できないのかッッ!」
「も、申し訳ございませんっ!」


まったく……余計な気回しをして……可愛いやつだ

「服を脱いでベッドに横になれ。 他に余計な事をしていないか、じっくり調べてやる」
「はい♪」

630:名無しさん@ピンキー
07/07/16 11:21:46 JZSmUDGq
マスター骨抜きGJ!

631:名無しさん@ピンキー
07/07/16 11:50:38 qtMUj0Af
これだろ?!
URLリンク(jggj.net)
URLリンク(jggj.net)
URLリンク(jggj.net)

632:名無しさん@ピンキー
07/07/17 17:16:14 d16xRBps
最近、仕事に追われてロボ娘と会話らしい会話もしていなかったせいか
ちょっと拗ねてしまったようだ
まったく、人間の女性とちがってソノ手の手間が掛からないと言うから買ったのに
これじゃあ、意味が無い

とは言え、留守を守ってくれる担い手であることには違いないし
拗ねていても掃除・炊事・洗濯に疲れを癒すマッサージと夜の癒しに手落ちは無い

ふぅ……


仕方ない、ご機嫌でも取ってくるか……

あいつ、何が好きだったっけなぁ

633:名無しさん@ピンキー
07/07/17 17:36:55 kcyQCKOQ
多分ただアンタの声が聞きたいだけなのさ
いつもありがとう、と一声懸けてみなよ

それだけでも随分と反応が違うモンだぜ

634:名無しさん@ピンキー
07/07/17 18:49:44 d16xRBps
あげまくりだったな……すまん

635:名無しさん@ピンキー
07/07/18 07:10:10 Gt86wbeU
ニコ2にあった、ボーカロイドのアクエリオンで萌えた人はいるのだろうか。
(見れない人いたらすまん…)


636:名無しさん@ピンキー
07/07/18 15:00:59 YWVgClKd
URLリンク(www.nicovideo.jp)

これのことかぁぁぁぁっ。   …何、激しく違うとな。Sorry。

637:名無しさん@ピンキー
07/07/18 20:43:46 jgBh12kW
こんなかわいい子が女のこのはず(ry
という境地に至れぬ未熟者な自分は鉄腕アトムが
女の子(厳密にはトビオが)だったらという妄想をしてみた。
死んだ娘の身代わりとして作られたものの、
成長できない為博士にサーカスに売られたトビ子(アトム)
は鼻が卑猥な博士に引き取られ、家族を作ってもらう。
妹のコバルトはぶきっちょで体にある細工がしてある為
姉のアトムと互いに引き付けあうようになっている。
うん、男の子のままでも十分萌えるな。

638:名無しさん@ピンキー
07/07/18 22:10:24 12hydEsb
Vocaloidは音痴な人の練習用にお勧め。

639:名無しさん@ピンキー
07/07/20 10:43:19 ja5zih1V
>>636
メカ千早も好きだが、残念。こっちだw
URLリンク(www.nicovideo.jp)

既に流れたが、書かれたコメントの中に「長い時を待ち続けたロボットを想像すると泣ける」とかあってね。

戦闘用から家庭用に改修された人型ロボット。改修を施したのは、戦場で共にしていた技術仕官。
戦争で壊滅した元の星に最後まで残って、数千年かかっても自然を取り戻すしかけをして技術仕官は力尽きた。
ロボットはその人の最後の言葉で心が芽生え、遺骸を収めたポッドと共に、星間脱出船で最後の離脱。
元の星に戻れるのは、周期として1万2千年。クローン再生で、100年周期でマスターのクローンが起動する。
クローンは見知ったその人の姿だけど、記憶は断片しか継承していない。でもロボットの事はよく覚えている。
子供から大人、そして老衰までを何度も看取る。ロボットは起動し続けたまま、たまに壊れたり、自分で直して。
・・・心をくれたマスターと一緒に、いつか、元の星に戻る事を信じて。

そんな情景がふと浮かんできたのさ。ベタですまん。


640:名無しさん@ピンキー
07/07/21 09:34:27 XyRZzNEU
>>639

マスターのクローンがなかったら、まるでセラニポージの「EVE」だな
あの歌は泣けたよ・・・

641:名無しさん@ピンキー
07/07/21 11:45:06 mh3nfjUd
以前に、まとめサイトってあったよな?

642:名無しさん@ピンキー
07/07/23 01:53:57 NhcbY27p
URLリンク(www.nicovideo.jp)
俺の正義を貫いた。反省してるって書いてるけど、ここの住民的には反省していない。
こういうゲーム出ないかなー……。

643:名無しさん@ピンキー
07/07/23 02:11:13 ihnox/Oh
いまこそDEBUT22の出番だ

にしてもニコニコ市場の品揃えがw

644:名無しさん@ピンキー
07/07/24 01:55:20 SKgmzUtl
うお最高!
もっとやってくれ!

645:名無しさん@ピンキー
07/07/24 05:09:48 o71vvS6r
タチコマのかわいさは卑怯レベル

646:名無しさん@ピンキー
07/07/25 04:45:05 DGXcwKNa
保守

647:名無しさん@ピンキー
07/07/26 11:25:06 25wGU1aT
熱帯夜は嫌なものだ。どうも寝つきが悪い。

「眠れないのですか?」

隣で寝ていた彼女にも気を使わせてしまう。

「私の冷却機能の設定を上げてみます。抱き締めてくれれば涼しくなりますよ」
「放熱側のほうが間に合わないよ。それに、熱を逃がすのは室内になるわけだし。なに、エアコンを買わない俺が悪いのさ。
 夏の風物詩だと思ってあきらめるさ」

そう言って横になってはみるものの、眠れるわけが無い。
まどろみの中を行ったり来たりしているうちに、彼女が寄り添ってきた。

「抱き締めてはくれないのですか?」

背中から抱き着かれる。熱っぽい吐息は暑さのせいだけでは無さそうだ。

ぴちゃ、ぴちゃ……。深夜に響く水っぽい音。熱い吐息が部屋の蒸し暑さを増す。
体液で湿っぽいシーツが肌にまとわりつく。
ふいに頭を押さえつけられ、湿ったクレバスに口も鼻も塞がれる。
いつもの絶頂のサイン。
やがて、彼女の手足が弛緩して呼吸が楽になる。
私も彼女も呼吸が整わないうちに、悪戯を再開する。
蒸し暑く長い夏の夜。
終わることなく響く水っぽい音。

648:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
07/07/27 00:38:12 SdNo1SRO
>>647
GJ!! こんなロボ娘なら、蒸し暑くても我慢できそうだ。

そういや火の鳥で、自らの身体をオーバーヒートさせて男を守ったロボ娘がいたな…

649:名無しさん@ピンキー
07/07/27 02:47:44 zCcXY0XW
>>647なんというか・・・・素晴らしい。その短い文に凄い惹かれた。GJ!


できれば設定とストーリー作ってこのSS書いてもらえませんか?

650:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:41:09 iubyaVvq
ロボメイド物を投下させていただきます。

コミカルな雰囲気ですので苦手な方はスルーをお願いします。

自分ではロボ物のつもりで書きましたが、ロボの描写が少ないかもしれませんので苦手な方はスルーをお願いします。

651:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:41:53 iubyaVvq

 『貴方様の思うがままの従順なメイドロボットを製作いたします』

 散歩の途中に目に付いた看板。そこに書かれていた文字が何故か気になった。
メイドロボ?へぇ~、そんなの売ってるんだ、知らなかったなぁ。
あの広い屋敷での一人暮らしも飽きたところだ。
お金なら腐るほどあるし、試しに1体買ってみようかな?
僕はそんな事を考えて、その小さな店の扉を開けた。
……その安易な考えが、僕の人生を刺激たっぷりの人生に変えてしまうことも知らずに。

「いっらしゃいませ、本日はどのようなロボットをお求めでしょうか?」

 店に入った僕を迎えたのは、いかにもといった感じの口ひげを蓄えた店の主。
僕はその風貌に少し驚きながら用件を切り出した。

「表の看板を見たんですけど……メイドロボを1体欲しいんですが」
「メイドロボをですか?ありがとうございます!では早速どのようなメイドにするかお話を……」

 店長がパチンと指を鳴らすと、店の奥から綺麗な女性がアンケート用紙のような物を持って来た。
綺麗な人だなぁ……そんな事を考えていると店の主が怪しい笑みを浮かべる。

「どうですか?我が社自慢のロボットは?綺麗なものでしょう?」
「へ?……ええ?こ、この人ロボットなんですか?……見た目全然分らないですね」

 綺麗な黒髪に、にこやかな笑顔。
僕にアンケート用紙を差し出す動きもスムーズで、その細い指先なんてとてもロボとは思えない。

「はっはっは!そうでしょう、そうでしょうとも!
見た目だけではなく、体のほうも人間そっくりに出来てますよ。
それは御購入後にベッドの上でジックリとお確かめください……ぐっふっふっふ」

 妖しい笑みの店主の言葉に思わずゴクリと唾を飲み込む。
そ、そうなのか?そういうことも出来るのか?出来てしまうのか?
思わず目の前にいる彼女の胸に視線が行ってしまう。……大きくて柔らかそうな胸だ。
僕は少し大きくなった下半身がばれないように、彼女から受け取ったアンケート用紙に視線を移した。

「えっと、これはいったい何のアンケートなんでしょうか?」
「あぁ、これは貴方様がどのようなメイドを欲しているかのアンケートですよ。
このアンケートに書かれたとおりに仕上げますので、必ずや大満足していただけるはずですよ」

 アンケート用紙にはメイドの身長や3サイズ、髪型や肌の色に瞳の色。
性格に趣味などを細かく書くようになっていた。
僕は夜のメイドロボを想像し、アンケートを一気に書き上げてしまった。
……考え無しだったんだよなぁ。僕のバカバカバカバカ!


 今、世の中にはロボットが溢れている。
工場や工事現場、病院などでも人に従順なロボットが活躍し、世界的にも認知されている。
どんなに辛い仕事でも嫌な顔一つせずに黙々とこなすため、大人気なんだ。
そのおかげで人型作業用ロボットを開発した僕の御爺様は莫大な富を得た。
御爺様の残した遺産のおかげで僕は働きもせず、毎日ブラブラと過ごせているんだけどね。
働きもせず、やりたい事もなく、ただ毎日ブラブラと過ごすだけ……そんな日々に飽きてきたんだろうね。
だから暇つぶしの軽い気持ちでメイドロボを買おうと考えたんだ。

 ……その軽い気持ちのせいで静かな日常が逃げ去ってしまった。どうしよう?

652:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:42:39 iubyaVvq
 メイドロボの購入を決め、お金を振り込んでから一ヶ月が過ぎた。
今日はそのメイドロボが屋敷に来る予定日だ。
代金は超高級外車が1台買えるほどの値段だった。だからメイドロボはあまり世間には出回っていない。
いくらロボが世間に広まっているといっても一般家庭にはまだまだ手が出ない値段だ。

「……ふぅ~、緊張するな。僕はご主人様なんだから威張ってればいいんだよな?」

 約束の時間が近づくにつれ、緊張の度合いが増してきた。
普通ならそんなに緊張しないはずだけど、今日来るメイドロボには夜の機能もついているらしい。
……それが僕を緊張させている理由だ。
いいんだろうか?初めてがロボットで本当にいいんだろうか?
そんな事を考えながら、僕がアンケートに記入したメイドロボの特徴を見てみる。

 身長……155~160cmぐらい 髪の色……黒 瞳の色……黒 3サイズ……人並みに 
 性格……素直だがドジなところがある 趣味……プロレス  

 最後の趣味のプロレスはいらなかったかな?
けど僕自身がプロレス見るのが好きだしなぁ、昔のプロレスのことをいろいろと話せたらいいな。
あの時は何故かテンパッテたからあまり深く考えずに一気に書いちゃったんだよね。
おかげで得意料理が卵焼きとか訳の分らない事書いちゃったんだよなぁ。
せめて和食全般とか書けばよかったかな?そんな事を考えていたら呼び鈴が鳴った。
来たのか?正門に設置している監視カメラで覗いて見る。……それらしい姿をした女の子が立っている。
つ、ついに来たんだ!……やばい、喉がカラカラだ、どうしよう?
とりあえずは正門を開けて、玄関に来るように指示を出す。
カワイイ声で返事をする彼女。……いい感じの声だな。この声で毎朝起こしてもらえるなんて夢のようだ!
少しすると今度は玄関の呼び鈴が鳴った。慌てて玄関まで走る。
そしてドキドキしながら玄関のドアを開けてみる。……そこに彼女はいた。
黒髪を白いリボンを結んでメイド服に身を包み、不安な表情で僕を見つめる彼女が。
何故か背中には大量の荷物が詰まっているであろう大きな風呂敷を背負っている。
その風呂敷をギュッと握っている小さな手がなんかもうたまらない!!
……カ、カワイイ。メチャクチャ僕のタイプじゃないか!いよっしゃぁぁぁ~!
思わずガッツポーズを取ってしまう僕。予想以上の出来だ!よくやった店主!

「は、初めましてご主人様!不束者ですが、今後とも末永くよろしくお願い致します!」

 そう言って勢いよく頭を下げるメイドロボ。
んん~、その一生懸命な仕草がカワイイね……ええ?
彼女が背中を見せるぐらいの勢いで頭を下げたために、
彼女が背負っていた大きな、いや、巨大な風呂敷袋が僕に向かって飛んで……ごぼあああ~!!
玄関の扉を開けて30秒、僕は風呂敷に吹き飛ばされてしまった。

「はわわわわ!た、大変ですぅ!ご主人様、大丈夫ですか?」

 慌てて駆け寄る彼女。そこには何故かバナナが落ちていた。
なんでバナナが落ちてるの?不思議に思い、ふと横に落ちている僕を吹き飛ばした風呂敷を見てみた。
風呂敷からは、バナナやスイカ、電子レンジや掃除機等がはみ出していた。
そっかぁ、このバナナは大きな風呂敷の中に入ってたんだぁ、納得だね。
風呂敷で吹き飛ばされて薄れ行く意識の中、大慌てで駆け寄ってくる彼女がバナナを踏んづけたのが見えた。
危ない!……そう思った瞬間、見事につるっと滑った彼女。
勢いよく滑ったためだろうか?豪快に背中から床に倒れこんだ。
……床じゃないね、倒れてる僕の上にだね。…………ドゴシャ!

 ……玄関を開けて1分で僕は自己紹介をする前に、
職人肌のプロレスラー、受身の達人『ヒロ斉藤』の得意技、『セントーン』を食らう羽目になった。

「はわわわわわ!も、申し訳ありませんご主人様!私、ドジなものでつい……大丈夫ですか?」

 あばら骨から聞こえた『ボキボキ』という破滅の音を聞きながら思う。
これをドジで済ますつもりなの?あのアンケート、ドジとか書かなきゃ…よかっ……た………がふっ!

653:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:43:25 iubyaVvq
 僕たちが衝撃的な出会いをして一週間。書斎でくつろぎながらコーヒーを飲む。
しかしあれだけやられてあばら骨は折れてなかったのは、ある意味奇跡だね。
そんな事を考えながらカップに口につける。
……うん、甘すぎる。っていうか、カップの底に砂糖が溶けずに残ってるね。

「お~い、葉月~、ちょっと来てくれ~」

 初対面の僕にセントーンを食らわせたロボメイドの葉月を呼ぶ。
葉月は一生懸命に働くんだけど、いかんせん、ドジだからミスが多い。
あばらを痛めて動けない時は何度殺されかけた事か……それをドジで済ますなんて恐ろしいヤツだ。

「はぁ~い、お呼びでしょうかご主人様?」

 葉月は呼ばれて慌てて走ってきたのか、両手にたわしを握り締め、はぁはぁと息荒く僕の前に現れた。
そのカワイイ僕好みの表情で誤魔化されていたけど、今日こそガツンと言ってやる!
お前、いい加減にしないと廃棄処分にするぞってな!

「おい葉月!お前、このコーヒーな……」
「どうでしたか?ご主人様の言うようにスプーンで1杯、しっかりとお砂糖をお入れしました!」

 ニコッと、まるで輝くような笑顔で微笑む葉月。
……か、可愛すぎる、こんな純粋な笑顔を見せられたら文句も言えないよ。
輝くような笑顔でポケットからそのスプーンを取り出して……うん、それはスプーンじゃないね、レンゲだね。
っていうか、なんで持ち歩いてるの?

「あ~、葉月さん、残念なお知らせなんだけど……それ、スプーンじゃないから」
「ふえ?そ、そうなんですか?はわわわわわ!わ、私またドジをしちゃって……申し訳ございません!」
「あぁ~そんなに謝らなくてもいいよ、前みたいに塩じゃなくなっただけでも進化した証拠だしね」
「ご、ご主人さまぁ、ドジばかりの私にそんなお優しいお言葉……ご主人様ありがとうございますぅぅ~~!!」

 僕がかけた優しい言葉に感極まったのか、抱きついてきた。
本人もミスばかりするのを気にしてたっぽいからね、無理してたんだろうね。
僕をギュッと力いっぱい抱きしめながら、泣きじゃくる葉月。
おいおい、照れるじゃないか、いい加減に離して……お、折れる!背骨が砕け散ってしまう!離せぇぇぇ!

654:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:44:42 iubyaVvq
「ひぐ、ご主人様……葉月は一生懸命頑張ります!ご主人様のために頑張ります!」
「が……ごぼあ………ぐぶぅ…………がふぅ!」
「至らないところもあるとは思いますが、頑張ります!ですからご主人様……ご主人様?」

 あぁ……綺麗な花が咲いてるなぁ。屋敷にこんな綺麗なお花畑なんてあったかなぁ?

「ご主人様……よっぽどお疲れなんですね。クスッ、なんだか可愛く感じちゃいます、ご主人様」

 あれ?こんな川なんてあったっけ?おや?向こう岸にいるのって……5年前に死んだ御爺様じゃないか?

「さ、ベッドで寝ましょうね?では失礼して肩に担がせていただきますね?……よっと」

 御爺様?なんで急に離れていくの?何処に行くの?僕も連れて行ってよ!待ってよ御爺様~!

「お……じいさ………ま……行かない…………でよ……」
「ご主人様……やはりこんな大きなお屋敷に一人きりでお住まいになってて寂しかったんですね。
……任せてください!この葉月がこれからは御一緒します!」
「う……うぁ……んん、は、葉月?お前、何してるの?」

 なんか懐かしい夢を見たような気がする。……なんで葉月に担がれてるの?
夢から目が覚めたら、何故か葉月の左肩に担がれていた。
葉月は華奢な体に見えるけどそこはメイドロボ、僕なんかじゃ束になっても敵わない怪力の持ち主だ。

「あ、お目覚めになられましたかご主人様?
急にお眠りになられましたので、今、ベッドへお連れしようとしてたんです」

 ……何故だろう?この葉月の無邪気な言葉に殺意が芽生えるのは?
ま、いいや。何故か体が動かないし、このまま運んでもらおうかな?

「そっか、ならこのままお願いするかな?」
「はい!私にお任せください!責任を持ってご主人様をベッドまでお運びいたしま……きゃ!」

 突然の葉月の悲鳴。……嫌な予感がする。
僕を肩に担いでいた葉月は、床に落ちていたたわしを左足で踏んでしまい、足を滑らせた。
そっか、このたわし、葉月が持ってたヤツだね?
足を滑らせ左側に倒れる葉月。で、その左肩には僕が担がれてるわけで……うおおおおおお~~~!!!
葉月が気を効かせて、頭が揺れて僕が起きない様にと、しっかりと右手で僕の頭を押さえてたのが災いした。
手を離せばいいのに、そのまま横に倒れこむ葉月。
葉月の肩に乗っていた僕は頭を押さえつけられたまま床に対して頭から垂直に落ちているのに気がついた。
……これはあのエルボーの貴公子『三沢光晴』の必殺技『エメラルドフロージョン』じゃないのか?

 そう思った瞬間、頭に物凄い衝撃と『ゴスン!』という嫌な音がして、僕の意識は暗闇に落ちてしまった。

655:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:45:29 iubyaVvq
「ん……んん、ここは……どこだ?」

 薄暗い部屋の中で僕は目が覚めた。
目が覚めるとそこは寝室で、僕はベッドに寝かされていた。
そして僕の手をギュッと握り締めたまま眠っているように見える葉月。
しかしこれは寝ているのではない。
その証拠に、首筋から生えているコードから葉月の動力源である電気を吸収している。
……家庭用の100V電源でいいとは凄い技術力だよね。さすがはロボット大国日本だ!
妙なところに納得し、葉月の手を離しベッドを降りる。
……大変な目に会った。これは傷害事件だぞ?
なんで主人なのに殺されかけなきゃいけないんだ?
もはやドジで済まされる話じゃないだろう?……返品だ。
葉月には悪いが命のほうが大事だからね。殺される前に返品してやる!
怒りに震える僕は電話を手に取り、葉月を買った店にクレームの電話をかける。

『はい、御電話ありがとうございます、こちらは……』
「もしもし?この間メイドロボを購入した者ですが、店主をお願いします」
『おや?私がですが、いかがなされましたか?』
「アンタのところのメイドは殺人鬼か?この一週間で何度も殺されかけたぞ!」
『えええ?そ、そんなはずはありません!依頼されたとおりの設定で送り出したはずです!』
「現に今日もプロレス技をかけられて、ついさっきまで気絶してたんだ!僕を殺す気か?」
『はぁ?しかし貴方様がプロレスが趣味のメイドにしてくれと注文されたはずでは?
ですからてっきり2人でプロレスごっこをして楽しむものとばかり……』

 ……はぁ?確かに僕は趣味の欄にプロレス観戦と書いた。
それが何でプロレスごっこになるん……あれ?趣味の欄が『プロレス』となってるね。
アンケートに書いた葉月に関する事を見てみる。確かに趣味は『プロレス』となっている。
はたから見ればこれじゃ観戦するんじゃなくて、プロレスをするのが趣味みたいに見えるんじゃないのかな?

「そ、それにいつも失敗ばかりしてるし……」
『それも貴方様がドジなところがあると記入されたからそう設定したのですが……お気に召しませんでしたか?』

 ……確かに性格の欄には『素直だがドジなところがある』と書いちゃってるね。
そっかぁ、ドジの前に『少し』という言葉を入れておけば、ここまで酷いドジっ子にはなってなかったのかな?
ってことは何か?葉月は僕がアンケートでリクエストした通りのメイドなのか?

『しかしお気に召しませんでしたら一度回収し、再度作り変え致しますが。いかがいたしましょう?』
「……作り直す?葉月を作り直すのか?」
『はい、そうです。回収したロボは一度全てをリセットして作り直します』
「リ、リセット?それはどういうことですか?」
『簡単に言うとスクラップにしてから再度一から新品として作り上げるんですよ。
メイドロボという物はお買い上げなされたお客様の要望どおりに作り上げますからね。
回収してもなかなか他の買い手がつかないんですよ』

 スクラップだと?つ、つまりは葉月を壊す……殺してしまうということか?

『それともあれですかね?お客様もやはり大人の女の方がよかったんですかね?』
「……なんのことだ?」
『またまたぁ、夜の営みの事ですよ。ぶっちゃけSEXですな、SEX!』
「な……SEXだと?」
『いえね、私もメイドロボを抱くのに飽きたらスクラップにして新しいのにするんですよ。
しかしお客様はたった一週間で飽きてしまうとは!……よっぽどヤリまくったんでしょうな。
アソコの具合はいかがでしたか?ケツの穴も使えますのでスクラップはそちらを試してからでも……』

656:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:46:19 iubyaVvq
 下品な声で笑う店主の言葉を聞いて頭が真っ白になる。
確かに最初はえっちな考えもあったさ。それは認めよう、僕も男だからね。
けどな……お前に何が解る?お前に葉月の何が解るんだ!
怒りが爆発し、大声で怒鳴ってしまった。

「葉月はな……葉月は僕の為に一生懸命なんだ!一生懸命頑張ってくれてるんだぞ?
毎朝僕の為に美味しい卵焼きを作って起こしに来てくれるんだ!
毎日僕の為に屋敷を綺麗に掃除して、毎日僕の為に庭を掃除して、毎日僕の為に……笑顔で頑張ってくれてるんだ!
そりゃちょっとはドジで、何故かすぐにプロレス技をかけてくる!
そんな少しヘンな葉月だけど……僕にとっては大事な家族なんだ!」
『……そうですか。なら後生大事にすればいいでしょ?じゃ、電話切りますよ?
そうそう、今のに飽きたら新しいメイドロボの御用命は是非当社まで……』
「ふざけるな!貴様のところなど二度と使うか!」

 怒りのあまり、電話を叩きつける。
ふざけやがって……ロボを、葉月を何だと思っているんだ!
怒りに震える僕の脳裏には、屋敷に来てからの葉月の姿が思い浮かぶ。


 洗濯物を全部縮めてしまった葉月。
 
 一生懸命洗車をしすぎて、塗装を剥いでしまった葉月。
 
 卵を割った時に黄身が双子だったと、朝6時なのにベッドで寝ている僕に嬉しそうに報告に来る葉月。
 
 朝、僕を起こしに来た時に躓いてこけてしまい、何故か僕の首筋にエルボードロップを落とした葉月。

 お風呂で背中を流しますと、僕の背中を力いっぱいゴシゴシとこすり、流血騒ぎを起こして慌てる葉月。


 …………ろくでもないね。とんでもない思い出ばかりだね。
けど、なぜだろう?とんでもない目に会っているのに……思い出すだけで僕の顔は綻んでしまう。
……そうなんだ。葉月といると、とても楽しいんだ。
御爺様が死んで、身内同士の醜い遺産争いに嫌気が差して引きこもりになった僕には、他人との接点があまりなかった。
そんな僕のことを大事に思ってくれる葉月との生活が、とても楽しかったんだ。
そして……気がついていなかったけど、僕も葉月の事を大事な存在と思うようになっていたんだ。
自分の葉月に対する気持ち……そのことに気がついた僕に、背後から話しかけてくる声がした。
もちろんこの屋敷には僕以外には一人しかいない。……葉月だ。

657:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:47:18 iubyaVvq
「ごじゅじんざばぁ……わ、たし、ひぐ、わだじなんがを、ぐしゅ、ありがどうございばずぅ~」

 涙をボロボロと零し、号泣してる葉月。
ま、まさか聞かれたのか?……聞かれちゃったんだろうなぁ。
ぐしゅぐしゅと泣きじゃくる葉月をそっと抱きしめ頭を撫でる。
葉月の髪はサラサラで、とてもいい香りがした。

「ゴメンね。僕、一度は葉月の事、屋敷を追い出して店に返してやろうかと考えちゃったんだよ。
でも、もうそんな事は考えない。葉月は僕の大事な家族だ。……うん、かけがいのない家族なんだ」
「ご主人さまぁ……嬉しいです。葉月は嬉しいですぅ~」

 僕の旨に顔を埋め、涙を零す葉月。
あれ?涙なんか流せるんだ?さすがは最新鋭のロボットだな、驚いたよ。

「葉月、涙なんて流せるんだ?」
「ふぇ?当たり前です!私はこう見えても最新鋭のメイドロボなんですからね?」

 頬を膨らませ、胸の中から僕を見上げ文句を言う葉月。
そんな葉月を見ていたら……我慢できなくなった。

「あははは、ゴメンゴメン。けど凄いなぁ、まるで本物の涙だ。ちょっと味見していい?」
「ふへ?味見ってなんです……んあ!ご、ご主人様?そんなダメです!汚いです!」

 綺麗な瞳から流れる涙を、キスで拭き取る。……うん、少し甘いかな?

「少し甘いね、これが葉月の味なんだ。唇はどんな味なのかな?」
「へ?ふええぇぇぇ?ご、ご主人様?いったいどうし……んん!」

 僕の言葉にワタワタと慌てる葉月をギュッと抱きしめ唇を奪う。……やはり唇も甘いんだ。
なら他の部分はどんな味なんだろう?
唇から首筋、首筋から耳へと舌を這わす。

「ん、んん!ご、しゅじん、さまぁ……あん!」
「葉月は全身が甘いんだね。じゃあこの柔らかい胸はどんな味なんだろうね?」

 葉月の少し小ぶりながらもいい形をしているであろう胸に手を這わせる。
……や、柔らかい。これが女の子の胸なんだ。

「ふぁぁぁ……ダメです、ごしゅじんさまぁ、葉月はおかしくなっちゃいますぅ」
「どうおかしくなるの?言ってごらん?」
「視界が白くて、思考回路が混乱して……全身をヘンな電気信号が走っちゃって、体が少し発熱して……」
「そっか、葉月はもう感じちゃったんだ?注文通りだね」
「ふぇぇ?ごしゅじんさまぁ、んあ!ちゅ、注文通りってなんですか?」 

658:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:48:29 iubyaVvq
 メイド服の上からでもわかる、葉月の柔らかい胸。
その感触を確かめるようにモミモミしながら綺麗な耳を軽く噛む。
胸を揉む度に、耳を噛む度に小さな喘ぎ声を出す葉月。
よほど感じているんだろうか、僕の服をギュッと掴んで息が荒い。……パーフェクトだ。
あの店主、性格はクズだけど、腕は確かなようだね。

「葉月を注文した時に書いたアンケート、これ見てみる?エッチのときの葉月の事も書いたんだよ」

 机の上に置いてあるアンケートで性行為の項目を葉月に見せる。

「はぁはぁはぁ、『性感帯……全身 感度……良好で、何度でも連続で絶頂に達することが出来る』
ごしゅじんさまぁ、これってどういう意味なんで……きゃん!」

 揉むだけでは我慢できなくなり、メイド服を無理やり剥ぎとりその綺麗な白い胸に顔を埋める。
あぁ……柔らかい、これが女の子なんだ。

「それはね、簡単に言うと葉月は僕好みの女の子だってことさ」
「あ、はぁん!う、うれし、んん!ごしゅじんさまに、ひゃう!す、吸っちゃダメです!
ごしゅじんさま、胸からはまだ何も出ません!」

 綺麗なピンク色の乳首に吸い付いてみる。
吸う度に、噛む度にビクビクと身体を震わせる葉月。
口の中で舌を使い嬲ってみる。……顔をブンブン振りながら喘いでいる。
葉月はホントに感じやすいんだね、注文通りだ。
……まだ出ないってなに?

「葉月、まだ出ないってなんのこと?」
「ですからぁ、んん、母乳はまだ補充してませんので出せませ……ふあぁぁぁ?
ヘンなところに手を入れないで……ひゃん!やぁん!へ、ヘンですぅ!
体が、視界が、思考が真っ白にぃぃ!ヘンな信号が全身を走って……きゃうううう~!」

 スカートをめくり、白いショーツの中に手を入れてみる。……ヌルヌルしてる。
これが世間一般で言うところの『濡れる』というヤツなのかな?
ショーツの中で軽く指を動かしてみる。
……ぐちょぐちょという音とともに、葉月が泣きそうな声で喘ぎだした。
時折背中を大きく反ったかと思えば、力なくぐったりとする。
葉月、いったいどうしたんだろ?……まぁいいや。
っていうか人の心配してる場合じゃない。痛いぐらいにいきり立っているこれをどうにかしなきゃね。
ズボンを脱ぎ、下半身裸になる。
そしてぐったりとして動かない葉月のショーツを脱がせる。
……ここもいい香りがするんだね、次はここも味見しなきゃね。
今、僕の目の前にはメイド服を強引に脱がされて白くて綺麗な胸を露わにし、
そして下半身はスカートを穿いたままショーツを脱がされている葉月がいる。
自分でしておきながら、なんだけど……エロい!そんじょそこいらのAVなんかよりもずっとエロいよ!
露わになっている人工物とは思えない葉月の下半身に僕の物を添える。
御丁寧に、ヘアーまでついてある。……うっすらとだけどね。

659:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:49:27 iubyaVvq
「葉月……葉月大丈夫?」

 息荒く、虚ろな目の葉月の頬にそっと手を添える。

「ご…しゅじんさ…ま?なにがおこったんです……か?」
「葉月、体は大丈夫?」
「は、はい……とくにエラーも出ていませんし、どうにか動けますけど、ただ思考回路が少しおかしいですぅ」
「そっか、じゃあ大丈夫だね?行くよ?」
「ふぇぇぇぇ?ごしゅじんさま、なにが大丈夫なんですか?どこに行かれる……いっ、きゃあああ~!」

 『グジュ!』

 僕は何が起こるのか理解できていない葉月に一気に突き入れた。
思ってたほどの抵抗はなく、葉月の中にすんなりと入ってしまった。ええ?SEXってこんな物だったの?
もっとこう、ギュギュギュって締め付けてくるものだと思って……う、うおおおお?

『ギュギュ……ギュギュギュギュギュギュ!』

 葉月の中に全部入ったと思った瞬間、葉月の中が別の生き物のように蠢きだし、僕を攻め立てる。

「う、うぁ……は、づきぃ、これ、すごいよ……も、出る!」

 僕は情けない事に、蠢きだした葉月の中に、一度も動くことなくドクドクと大量に吐き出してしまった。
吐き出している僕から一滴残らず、全てを吸い出そうとするかのような葉月の動き。
あまりの気持ちよさに頭の中が真っ白になり、僕は息荒く葉月の胸の上に顔を埋めてしまう。
うあぁぁ……もう出しちゃったのに、まだ締め付けてるよ。これがSEX……これが葉月なんだ。
そんなことを考えながら葉月の胸に顔を埋めていると、僕の頭をそっと優しく抱きしめてくれた。

「ごしゅじんさまぁ……嬉しいですぅ、葉月はえっちしてもらえないと思ってました」
「はぁはぁはぁ……なんで?こんな素晴らしい体の葉月を抱かないなんてことはありえないよ」
「だってごしゅじんさま、今日までえっちなことしてきませんでしたし……
もしかしたら女の子には興味がないのかなって」 
「バ、バカ言うなっての!僕は正常な男子だよ。その証拠に葉月に物凄く欲情してる。
まだまだ葉月を抱きたいと思ってる。……その、まだしてもいいかな?」

 あんなに大量に出したばかりだというのに、葉月の中でムクムクと大きくなってしまった。
仕方ないよね?だって葉月が物凄く気持ちいいんだからね。
葉月はクスリと微笑み、僕の首に手を回し、唇を奪ってくる。

「ん……はい、何度でも。ごしゅじんさまが満足するまでお付き合いします!」

 負けじと僕も唇を奪い返す。

「ん……言ったな?葉月が止めてと言っても止めないからな?覚悟しろよ?」
「はい、大丈夫です。ごしゅじんさまになら、何をされてもかまいません!」
「……なにしてもいいの?ホントにいいんだね?」
「ふぇ?……ヘ、ヘンタイなことは禁止ですぅ!」
「あれ?そうなんだ、残念。ま、今日はいっか。ヘンタイなことはそのうちに、ね?」
「むぅぅぅ……ごしゅじんさまはむっつりえっちのヘンタイさんですぅ」
「あはははは、むくれてる葉月もカワイイよ。じゃ、動くよ」
「ん、んあ……ごしゅじんさまぁ、また葉月はヘンになりますぅ」

 葉月とお互いを見つめ合い、求め合いながらのSEX。
僕と葉月とのSEXは、夜が更けるまで続いた。

660:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:50:11 iubyaVvq
(あれ?この店、潰れちゃったんだ。……ま、どうでもいいか)

 久しぶりの散歩の途中、葉月を買ったあの店が無くなっているのに気がついた。
潰れたのか?店が潰れる前に葉月と会えてよかったな。
百貨店で購入した葉月へのお土産の袋を握り締めて思う。
あのクソ店主の側にいた綺麗なメイドロボはどうなったんだろう?
新しい人に貰われたんだろうか?
それともクソ店主が言っていたように、スクラップにされてしまったのだろうか?
……願わくば、新しい人と幸せになっていてほしいな。


 僕は葉月と会うまでロボットをただの機械だと思っていた。でもそれは違う。
彼女達は生まれる方法が、僕達と少し違うだけなんだ。そう考えるようになった。
彼女達も幸せになる権利はある。そう、あるはずなんだ!
……葉月は僕と一緒にいて幸せなんだろうか?
……葉月が幸せかどうかは分からない。けど一つだけ分かっている事がある。
それは……僕は幸せだということさ!
僕は葉月の待つ屋敷に向かい走り出す。
……早く会いたい。早く抱きしめたい!葉月と抱きしめ合いたい!
玄関のドアを勢いよく開け、僕の大事な人の名前を大声で叫ぶ。

「葉月!どこにいるんだ、葉月!」

 僕の求めに応じるかのように二階から声がした。 

「お帰りなさいませご主人様、葉月をお呼びでしょうか?」

 彼女は二階を掃除していたのか、雑巾を持ったまま慌てて走ってきた。
僕が大声で名前を呼んだためか、急いで二階の手すりのところまで走って来ようとしている。
僕はそんな彼女を喜ばすために買ってきたお土産を見せながら話す。

「葉月、二階にいたのか。君へのお土産を買ってきたんだ。外出用の服だよ、きっと似合うと思うよ」
「ふぇぇぇ?わ、私なんかにそのような物をくださるのですか?あ、ありがとうございま……ふわわわわ!」

 急いで走ってきたために、スカートの裾を踏んでしまったドジな葉月。
僕はそんなドジな君も大好きさ!
しかし、僕は葉月を甘く見ていた。……そう、甘く見ていたんだ。
走って僕の下に来ようとしていた為に、裾を踏んで豪快に前のめりに倒れた。
いや、倒れたんじゃないね、前方に飛び込んだ感じだね。
で、何故か二階の手すりを飛び越えて、僕をめがけて一直線に飛んでくる。
御丁寧に、肘を僕に向けているよ。う~ん、これはどこかでみた事のあるプロレス技だね。
……そうか、思い出した!エルボーの貴公子『三沢光晴』の得意技『エルボースイシーダ』だね!

 『ぐちゃ!』
 
 顔面にめり込む葉月の肘の衝撃で吹き飛ばされ、薄れゆく意識の中、僕は思う。
葉月との生活は、刺激たっぷりだね。……こんな刺激はいらないんだけどなぁ。
吹き飛ばされ、玄関の扉をぶち壊しながら僕は意識を失った。

 ……目が覚めたとき、大事な人が側にいる事を祈って。

 

 ……目が覚めるのかな?

661:ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA
07/07/28 00:50:54 iubyaVvq
以上です。

662:名無しさん@ピンキー
07/07/28 01:35:11 4N+AX9kO
>>661
ちょwツクバ氏降臨www
今度はメイドロボですか。活動範囲がどんどん広がりますね。
……プロレス好きってまさかあの夫婦の血か?

663:名無しさん@ピンキー
07/07/28 16:34:50 ck5cCxDw
何てハートウォーミングで心やさしい、素敵な作品なんでしょう。

今までこのスレに投稿されてきた数多くの作品の中でも
五指に入る魅力的なお話だと思います。

マルチ嬢がまほろさんぐらいの年齢に成長したら、こんな娘に
なるのかなあ、なんて、頭の中で楽しく画面を描きながら、
最後まで笑顔で読ませていただきました。

664:319 ◆lHiWUhvoBo
07/07/29 04:53:37 O97BSmeQ
誘導されて来たら…! これはいいスレですね。創作意欲が湧いてきた! 投下します。

665:319 ◆lHiWUhvoBo
07/07/29 04:55:06 O97BSmeQ

 「…歩けるか? 発声ユニットがお釈迦、か。生体声帯だけじゃなくシンセサイザーも潰されてる、と。
読唇術使うしかないか。ん? 外部接続のスピーカーユニットがあるって? 早く言えよな! 」

 ここはどこ? わたしはどうしてこんなところにいるの? あなたはだれ? そして…わたしはだれ?

 「目は開けて…まばたきしてるな。俺の認識はOK。…ここは何処、私はどうしてこんなところにいるの? 
  あなたは誰? …私は誰ぇ? おいおい…参ったねぇオジサンは…笑えネェよこいつぁ…」

 ここはどこ? わたしはどうしてこんなところにいるの? あなたはだれ? そして…わたしはだれ?

 「メモリー展開して演算するにもパワーが足りんか…。オヤジ、大容量バッテリー! あるんだろ?」
 「アンタ本気かい? こんな生体組織も腐った生ゴミ同然のセクサロイドなんか今時何に…」
 「そいつを無許可で違法処分してる事を、当局に垂れ込まれたいならこの俺は一向に構わんぜ? 」
 「わかった、わかったよ! ほらよ、コネクターが合うなら使いな! …しかし物好きだねぇ」
 「よっこらさっ、と…うわ、蛆湧いてやがる…あ~あ、ヒデェなぁ…。野晒しのまんまだから…」
 
 外部音声出力機器接続。認識。発声システムへの供給エナジーをカット。コミュニケーション可能。
 声質調整は不可。機器音声グレード低。合成音ONLY。…不満は有るが発声には完全に…問題無し。
 外部電源接続確認終了。適合。READY…。製造番号…LOST。NAME…LOST。映像記録…残存。類推可能。
 
 「ココ…は? 」
 「場末の違法ジャンクヤードさ。名前は? ああ、消去されてたな。だが記憶から類推可能だろ? 」
 「…音声記録はありません」
 「名前が無いのは不便だからな。名乗れ。…自分の自由意志が有る者はすべからく人間だ。うむ」
 「では、映像記録から…エイミー、と。貴方は? 」
 「シャバに出てきたばかりの奇特な足長おじさんさ。…名前は…勘弁してくれや。まだ『無い』んだ」
 「無い、とは? …回答の意味不明瞭。可能な限り、詳細にお願いします」
 「…悪いが認識番号しか無くてね。軍に居た頃はSJ289306Mで通ってた。…笑えるだろ? 」
 「どうして、私を? 他にも私より状態の良い個体が多数ありますが」

 視界サーチ。視界、降雨により不良。人間型、視界に239体を確認。各種パーツの散乱確認。…腐敗臭感知。
露天下に放置。自己生体組織の損耗・損傷率より期間は6ヶ月以上と推定。男性の顔を確認。泣いて、いる…?

 「どうしてって…理由か? 目が合っちまったのさ。…目がまだ生きたいって言ってた。それだけだ。で…」

 男性の深呼吸を確認。男性顔面に極度の緊張を確認。残存映像記録からの類推では…葛藤と逡巡から来るもの。

 「…このやさぐれた馬鹿とここを出る気はあるかい? 」
 
 外部音声出力機器のショート。機能不全により発声不可。外部電源残量10%。私の同意を男性に示すには…!

 「ありがとう。その堪らない、泣き出しそうな微笑みで答えは充分だ。一緒に行こうや、エイミー」

 スリープモード発動。現在の記憶を消去不能領域へ移動。SJ289306を新たなマスターに登録完了…シャットダ

666:319 ◆lHiWUhvoBo
07/07/29 05:00:41 O97BSmeQ

 『…ウン』
 「なんか言ったか、エイミー? 」
 「…表皮組織等の生体部分を培養ポッドで分解中。まだ覚醒なんかして無いわ、シュトルムイェーガー」

 培養ポッドの中の培養液中に各種コードを繋がれて浮かぶのは、どこか骨格標本に似たドロイドの素体だった。
俺がエイミーを連れてきた先は、軍時代に知り合ったもぐりの『整形屋』だ。最もその時はまだ正規の『生体等
兵器整備者』だったが、ある事情により潜伏せざるを得なくなったのだ。政府高官が裏稼業に手を染め、そいつを
始末する任務の際、誰かが故意に人事情報を流したと言えば解るだろう。その標的に選ばれたのが『彼女』だった。
そして過去に俺は証人保護プログラムに従い、上層部よりこの街での護衛及び潜伏補助任務を命ぜられたのだ。

 「またか。俺はもうシュトルムイェーガーじゃ無い。…除隊したんだ」
 「名前が無いから仕方無いじゃない。…SJ289306Mなんていちいち呼んでられる程ヒマじゃないの」
 「好きにしてくれ。綽名には慣れてる」

 SJ289306M。SJは兵科、Sturm Jager。突撃猟兵の事だ。たった一人で作戦行動する場合が非常に多い兵科だった。
その任務に就くために訓練された289306番目のM。性別Male、男性が俺の事だ。生まれたのが軍の施設で、名前は
最初から無かった。任務の性格や、遂行上で必要ならその時に色々与えられた。今は付与されていない。だから、
SJ289306Mだ。名前が無いならジョン・ドーやジョン・スミスでも良かったのだが、面倒臭かったし第一、似合わん。
俺の外見はモンゴロイド、黄色人種の一種の「ニホン系」だった。黒髪、黄色味を帯びた肌、黒瞳でそれを名乗ったら
最後、偽名扱いされて終わりだった。そして「ニホン系」の周辺は出自に五月蠅い。結局どう見ても怪しまれるのだ。 

 「この子を拾って来たって言ったわね…イェーガー? どこからなの? 」
 「チャックとでも呼ぶかい、次は? 」
 「ふざけないで。これ、骨格から見てかなりの高級品よ? 絶対こんな街に流れてくる素体じゃない」

 俺はポッドに眼を向けた。…そうだ。骨格の色からして機械染みて無い。白骨死体で良く見た奇麗なボーンホワイトだ。
培養ポッドの小型モニターに表示されてあるエイミーの元の顔を見る。頭蓋骨の部分のパーツは解剖学上、完璧にこの顔を
再現出来るモデリングを誇っている。大方出回ってるドロイドモデルだと『中身は全部一緒』で『外側だけカスタム』だ。
確かセクサロイドとか言ってたな、あのジャンクヤードのオヤジ…。

 「拾って来た所がモグリのジャンクヤードだしな。シリアルナンバーも名前も記憶から抹消されてた」
 「ならなんでエイミーなんて呼んでるの? 」
 「残ってる映像記憶から類推させた。音声記憶は無いそうだから、記録にある誰かの唇から読み取ったんだろうさ」
 「…普通のドロイドはそんな器用で融通の効く真似、金輪際出来ないって貴方、知ってる? 」
 「そうなのか? 」
 「…気が変わった。組織の再生料金は要らないから、しばらくこの子を調べさせて。お願い…SJ289306M」
 
 『本名』を呼ばれ、反射的に俺は『彼女』に挙手の敬礼をしてしまう。…身に付いた悪い癖だ。一生直らないかも知れない。
実は生体組織再生用にUSダラーで結構な金を地下銀行にて『現金』で用意していたので、丸々それが「浮いた」形になった。
俺はツイているに違いない。だが、しばらくと『彼女』が言ったのに引っ掛かる。元々急ぎの仕事では無いが俺の気分が悪い。
収まりが付かない。何分エイミーも表皮組織や筋組織を剥がれたまま放って置かれれば気分が悪いだろう。

 「了解。で、どれくらい掛かります? 『マエストロ』? 」
 「そうね、早くて6時間、掛かって3日」
 「3日コースでお願いします。徹底的に『洗った』方が何かと後腐れが無い」
 「アリガト。久し振りに現役時代の自分の綽名を聞いたわ」

 『彼女』も人為的な証人保護プログラムにより『本名と過去』を失った一人だ。同じ境遇のエイミーに酷い真似はしないだろう。
俺は出掛けに冗談でエイミーの入った培養ポッドに手を触れ、「3日間、このままで我慢してくれ」とおどけて報告すると、
なんと骨格標本が了解したとばかり右手を上げ、ポッドに当てた俺の手に重ねた。『マエストロ』が目を見張り、俺を見る。
俺は肩を竦めて向き直り、彼女に言った。

 「この通り、同意は得ました。エイミーをしばらく頼みます。じゃ無くて…頼む」

 即座に『マエストロ』が血相を変えて培養ポッドに走ってくる。…もしかしたらとんでもない『お宝』を俺は拾って来たかも知れなかった。

667:319 ◆lHiWUhvoBo
07/07/29 05:01:35 O97BSmeQ
投下終了。…まだロボ描写が甘いな…頑張ろう。では、これで。

668:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 07:46:59 JsdxNZaC
GJ!!
これは期待せずにはいられない

669:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 11:07:50 gtQnNbyN
>>667
おおっ! 大作の予感。世界観もしっかりしていそうだし、期待してます。

670:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
07/07/29 12:46:24 nhELHgB0
うお、SSが一気に2つも!?

>>650
よく考えてみると、終始ドジっ娘属性なメイドがいたらこんな事になりかねないですよねw
それでも許してしまうのは、愛がある故。GJです!

>>667
GJ!期待してます!!

671:319 ◆lHiWUhvoBo
07/07/29 14:54:13 M/3BV6Ps
投下します。

672:319 ◆lHiWUhvoBo
07/07/29 15:05:57 M/3BV6Ps

 『イェーガー』が去った後、『マエストロ』は培養ポッドから溶媒を抜く。エイミーが素体の内蔵パワー不足から
スリープモードに入っていたため、外部から一度、自律行動プログラムを『立ち上げ』ないと起動しない筈だった。
市販のドロイド素体はそうしないと『目覚めない』。だが、この素体は全てが違う。何せ意志の疎通が出来るのを
目の前で見せてくれたのだ。先刻『イェーガー』がポッドの前で聞いた音声も単なる空耳では無かったのだろう。
培養ポッドに漬け込む前に自己判断を申告させるため先に内蔵シンセサイザーを修理して置いたが、その位置も
交換が容易な「上顎」では無く、小型のものが「奥歯」の組織の内部に仕込んである念の入れ様だった。

 「自分でパワーが足りたと判断すれば自由意志でスリープモード解除出来るって…! 一体どこのサイコ野郎が
 作ったのよ! 」

 『マエストロ』のこれまでの経験からシリアルナンバーは直接、『素体』つまり骨格のどこかに刻印されている筈
だと踏んでいた。まずはそれを見つける事から始めねば為らない。ポッド内にスキャン装置の光条が生まれ、
ボーンホワイトを眩い緑光で染め上げる。精査すればする程に奇妙な所が目立つ素体だった。何処が奇妙か? 
セクサロイドの素体にしては設計者の意図が全く読めないのだ。セクサロイドは簡単に言ってしまえば『道具』だ。
何よりもマスターに従順で有る事が求められる。自由意志など何の飾りにもならない。邪魔なものに過ぎない。
だが、この素体は理論上『マスターの求めを拒む』ことすら出来る。これではドロイドである意味は全く無い。
人間女性を金銭で雇うか、感情で縛った方が『目的』を簡単に達成出来る。第一、こんな整備的にも洗浄にも
厄介なセクサロイドが有る筈が無い。

 「シリアルナンバーも製作者の名の刻印も無し、か。首に汎用コネクター内蔵タイプだからハンドメイドな訳が無いけど…」

 この構成もそうだ。素体が極力、最低限の金属部品しか使って居ない。と言うより、首から脊椎に繋がる汎用コネクターが
明らかに設計思想と異なる後付けだ。後は全部、まるでCTスキャンやX線写真を撮影される事を前提に設計されているように
『人間』に近い。首の汎用コネクターさえ取り外してしまえば、体の一部を人工部品に入れ替える人間が多い最近では航空機に
すら簡単に乗れるだろう。さらにチェックの厳しいUSの政府機関でさえ…も? 『マエストロ』は思い至る。ただのセクサロイドと
言う『イェーガー』の申告を鵜呑みにしてエイミーの正体探しをしていたのが大きな間違いだったとようやく気付いたのだ。
『マエストロ』は自分の失ってしまった過去に関係するものにエイミーの正体はあると確信した。


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