ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α5at EROPARO
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α5 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/11/22 21:52:56 0GdJxklS
前スレ:
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α4
スレリンク(eroparo板)



3:名無しさん@ピンキー
06/11/22 22:06:30 21XHABYA
>>1
乙です!
ロボ物初挑戦ですが、即死回避に投下します。

ロボ娘ではなくてロボ妻で、しかも孕ませです。

4:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:07:09 21XHABYA
<或る女科学者の死>

死ぬ寸前の病人のもとを訪ねるほど気が重いものはない。
それがよく知っている人間なら、さらに。
……ましてや、別居しているとはいえ、妻ならば、なおさらに。
ツタの這う洋館の上には、鉛色の空が広がる。
今にも雨が降りだしそうな湿った空気と、低い気圧が余計に俺を滅入らせる。
ぽつぽつとコートに水滴がかかりはじめたときには、
すでに玄関にたどりついていたのだけが唯一の救いだ。
ベルを鳴らして案内を請う。
書類上では今でも俺はあいつの配偶者だが、この洋館を自分の家だとは思えない。
結婚してすぐ、いわゆる蜜月の間は、シティのマンションが二人の愛の巣だった。
この家には、休暇の際に来る程度で、俺との間がぎくしゃくするようになって、
あいつは親から相続したこの土地に越していった。
以来、ここには一度も来たことがない。
あいつの家、という認識しかないのは当然だろう。

「いらっしゃいませ」
応対に出たメイドロボがうやうやしく挨拶をする。
ひゅう、という口笛の音が自分からしたことに俺は気付いた。
一見して最高級のシステムを備えた機種だということが分かる挨拶だ。
もちろん、既存品ではない。
もとになった型も古く、動きもどこかぎこちないところがある。
だが、目の玉が飛び出るほどの値段が付く大企業のハイエンド機でも、
こんな気品のある動作ができるものはないだろう。
―スペックの問題ではない。
コンピュータが、チェスなら世界チャンピオンにだって勝てるというのに
将棋だとB級棋士にも勝てない理由がなぜか、知っているかい?
将棋がチェスよりも圧倒的に複雑なゲームだからじゃない。
コンピュータのハード性能の問題でもない。
それはプログラムそのものに対する技術力ですらないんだ。
─プログラムを組む人間の、その対象に対する素養。
それが、同じレベルのプログラムに、神と猿とに等しい隔たりを作る。

5:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:07:40 21XHABYA
俺の目の前のメイドロボは、プログラムを組んだ人間が持つ素養がハイエンドじゃなきゃ再現できない気品を見せた。
─そういや、あいつは変人だが、何十代も続いた学者貴族の末裔だった。
人工知能その他もろもろの研究分野で「女神」といわれる稀代の天才女科学者、レイシア=ディオン博士は。

「―お久しぶり。お元気だったかしら」
ベッドの上で、レイシアは俺に軽く手を振って見せた。
二年ぶりに会う亭主へのものとは思えない普通の挨拶。―こいつらしい。
「俺は元気だが、お前は─」
「あと数時間の命というところね。―というより、もうリミットはとっくに過ぎているわ。
あなたが到着するまで、無理やり保(も)たせていたの。
……あ。心配しなくていいから。もう痛みも感じないのよ」
レイシアは、ベッドの横に置いてある馬鹿でかい医療器具のほうを目で示した。
そこから伸びる何十本ものチューブが、ベッドの中でレイシアの体とどう繋がっているのか、想像したくもない。
「なぜそんなになるまで放っておいた……」
「研究が忙しくて、ね。おかげでなんとか満足が行くものが作れたわ」
悲嘆にくれるわけでもなく、レイシアは言った。
「……バカヤロウ。研究だろうがなんだろうが、生命より大事なものなんかあるかよっ!」
今日ばかりは怒鳴るまいと思ってきたのだが、声を荒げてしまった。
「……そうね。生命より大事なものはない。
―ええ、そうね。あなたはいいことを言うわ。さすが私の夫、誇りに思います」
うんうんとうなずく半死人を殴りつけたくなる衝動を、俺は必死にこらえた。
命を粗末にして研究に取り掛かっていても、俺と離婚寸前の状態になっていても、
そんなことばを、なんの悪意も含みもなく口にすることができる女だ。
一年前の俺の誕生日の前日。
酔った勢いで、こいつに電話をかけたことがある。
お前と会えなくてさびしい、と。
「─そうなの」という返事とともに、翌日とどいたバースデイ・プレゼントは、
どこぞの技術を駆使して作ったであろう、精緻な女性器型オナホール。
賭けてもいいが、レイシアに悪気があったわけじゃない。
ただ、人の感情の機微を読み取ることができない人種なだけだ。
男女の仲で「さびしい」 → 性行為 → アダルトグッズ。
そういう思考しか浮かばない変人なのだ。
だから、自分の死の間際でも、こんな突拍子もないことを言える。

6:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:08:11 21XHABYA
当の本人以上に、動揺し、悲しんでいる相方を、レイシアは不思議そうに見つめる。
俺はため息をついた。
「……なにか言い残したことはあるか」
「ええ。私が死んだら、あれを引き取ってくださらない?」
白磁の美貌をさらに白くした美女の遺言は、あまりにも意外なひとことだった。
「―あれって、……メイドロボのことか……?」
……夫婦の最後の語らいさえそんな調子で、
―翌朝、レイシアはあっけなく息を引き取った。
妻の葬儀を、俺は驚くほど淡々と済ませた─らしい。
「博士が末期ガンだということが知られてなかったら、きっと警察があなたを疑うところでしたよ」
と後輩からあきれられるほどに、俺は取り乱すことなく平静だった─らしい。
二年も別居していた資産家の妻……夫の殺意は十分にありえるということだ。
そう聞いても、俺は別に憤慨もしなかった。誰だってそう勘ぐるところだ。
レイシアを女として愛したことがない人間―つまり、俺以外の世界中すべての人間なら。
何の感情も浮かばぬ無表情で葬儀を行っていた俺に、その間の記憶はなかった。
心の中に渦巻く後悔と、レイシアの面影。
正直、二年もまともに会わなかった妻が死んでも、自分が受ける衝撃は大きくはないと思っていた。
だが、―俺の世界は、すべての色を失った。

─俺とレイシアが出会ったのは、大学の頃だから、ちょうど十年前だ。
医療用の人工関節や人口筋肉の技術者をめざしていた俺が、
人工知能の分野で、学生の身ですでに教授連をしのぐ実績を上げていたレイシアを知ったのは、
大学構内にある小川のほとりだった。
「―これが、サクラ。はじめて見るわ」
遠い昔、俺の古い故郷から送られたという淡いピンクの花びらをつける老木を見上げて、
ぶつぶつとつぶやく白衣の娘が、弁当を食い終わって昼寝をしていた俺の足を踏んづけたのがことのはじまりだ。
以来、俺の人生は、ジェットコースターに放り込まれた。
同棲、卒業、それぞれの研究、結婚、そして別居。
これを十年間でやったというのは、我ながら信じられない。
専門分野では世界的権威に上り詰めたレイシアには及ばないとしても、
めざした人工身体の分野でトップグループの技術者になれたことひとつとっても、ほとんど奇跡だ。
いや。自分の道をまい進する、奇妙な情熱と知識欲の塊のような女と付き合えば、
そうしたエネルギーが自然と沸いてくるのかも知れない。

7:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:08:44 21XHABYA
「この女に不釣合いにならないように」なんて考えたことなどなかったし、
もしそう言ったなら、レイシアは「理解できない」といった表情を浮かべるだけだろうが、
少なくとも、生来怠け者の俺に不思議な情熱を与えたのは、レイシアとの出会いだったと思う。
はっきり言える。
俺はレイシアを嫌いになったことなどなかったし、レイシアが俺を嫌いになったこともなかった。
レイシアも俺も、最後まで、とことんお互いを愛し合っていた。
特にレイシアのほうは、人とは一風変ったものとはえ、その愛情は濃くそして多量のものだった。
「―私、自分に男女の愛情というものが備わっているとは思わなかった。
世の中の人間に性欲があるのが不思議でしょうがなかったくらい。
でも、帳尻って合うようになっているものなのね」
自分でそう認めるくらい、レイシアは人間に対する感情が乏しく、そして俺にだけ向ける情念は濃密だった。
表現の仕方は、変、の一言に尽きる。
たとえば、あれほど愛情とセックスでお互いを縛ることに熱心だったレイシアが、
二年前に突如として、俺と顔も合わせなくなったのも、
そして、にもかかわらず、彼女の心の中には、それ以前と変らぬ濃さと重さの愛情にあふれていることも、
世界中の誰にもわからなくても、俺は「理解」することができていた。

―別居にいたったとき、あいつに尋ねたことがある。
離婚をするつもりなのか、と。
答えは実に心外そうな声のひと言だった。
「―あなたは、そうしたいの……?」
その声音に、苛立ちと不安─そうしたくない、という感情―を感じた俺は、だまって時を待つことにした。
……二人の間がぎくしゃくしはじめた事件の傷が癒えるまで。
だが、その時はなかなか来てくれなかった。
無理もない。
流産と、それによって見つかった致命的な病気による─子宮全摘。
それは、若い二人にとって大きな、大きすぎる試練だった。
「あなたの子どもを産めなくなったのね」
担ぎ込まれた病院のベッドの上で、天井を睨みながらつぶやいたレイシアは、
俺がはじめて見る─つまり、世界中の誰も見たことがない─悔しさをあらわにした表情だった。
退院後、レイシアはいままで以上に研究に没頭するようになった。
それまでの教授職もやめ、実家にある研究所にこもりきりになるくらいに。
俺は、二人の間の絆を信じて別居を受け入れて待った。


8:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:09:16 21XHABYA
だが、その傷が癒える前に、レイシアの身体はさらに深刻な病に冒されてしまっていたのだ。
レイシア。二度とは戻らない、最愛の女との時間。
俺は、―夢の中で涙が流れている自分を悟った。

「……」
机に突っ伏した格好で目を覚ますと、あたりは薄暗がりの中にあった。
レイシアの生まれた霧の国の夕暮れ時にはいつまでたってもなじまない。
テーブルの上には、マッカランの空き瓶が転がっている。
もう一つ、これも妻の遺言で作成し、持っているように託されたデスマスクの入った箱も。
科学技術の粋を集めて作成された特殊樹脂性のそれは、
彼女の生前の顔をそのまま切り取ったように精緻―のはずだ。
葬儀が終わった俺は、それを見る気になれず、かと言ってもちろん捨てる気にも、しまう気にさえなれず、
テーブルの上に置きっぱなしにしていた。夢見が悪かったのも、たぶんそのせいだ。
くそ、なんだってあいつはこんな物を作って俺に託したんだ……。
「―酒……」
空になったグラスを眺めながらぼんやりと呟く。
もう一度、アルコールのやさしい忘却の世界に身を浸したかった。
「―だめよ。代わりにこれを飲みなさい」
音もなく置かれたカップ。
俺は、それの中身をすすりこんだ。
ほどよく覚まされた、紅茶。―中に何かのハーブの類が混ぜられている。
二日酔いの胃に優しいそいつを飲み干してから、俺は愕然と目を見開いた。
「―」
「―」
お茶を置いたのは、メイドロボ。
レイシアが遺言で引き取れと言ったやつだ。
「標準的な美人」を模した無個性な造形美は、レイシアとは似ても似つかない。
機械合成の声だって、別物だ。
だが、いまのことば遣いは─。
紅茶を置いた動きの優雅さは─。
あまりにも聞きなれ、見慣れたものだったため、違和感を持たなかったが、
─なぜメイドロボが、それを言える? それをできる?
「……お前……レイシア……?」

9:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:09:47 21XHABYA
呆然としたつぶやき声。
あまりにも愚かな問い。
だが、一度口にしてしまうと、激情が同じことばをより強く発せずにはいられなかった。
「お前、レイシアだろっ、レイシアなんだろっ!?」
―死んだ人間が作った人形に故人の面影を見るのはともかく、
本当はまだ生きている、だなんて都合の良い妄想は、今日び小学生だって考えつきやしない。
だが、無言のままこちらを凝視していたメイドロボは、

─ため息をついてうなずいた。

「……早々にバレてしまったわね。少し驚かせてあげようと思っていのだけど」
くるりときびすを返した彼女は、机の上の箱を手に取った。
中身を取り出す。
そして自分の顔に手をかけ、今まで顔を覆っていたメイドロボの仮面と自分のデスマスクとを交換した。
横からちらりと見える、金属のフレーム。
それに樹脂性のレイシアの顔がはまり……。
「……あ、あ、……あああっ!?」
振り向いたのは、メイドロボではなく─。
俺の妻の顔をした、中身が俺の妻な女。
―つまり、俺の妻、レイシアだった。
「ふふ。当然のことだけど、やっぱり私の顔のほうが、なじむわね」
あごのあたりに手をかけてはまり具合をたしかめながら、うなずいたレイシアは、
呆然としている俺の向かいに座った。
「……いつまで驚いているの?」
「……驚かないわけがないだろう……」
「なーんだ。確信していたのではないのね。……さすがは私の夫、簡単に見破られたかと思ったんだけど。
でも、口調と動作と雰囲気に気がついたのは上出来ね。―及第点をあげる。
あなたって、技術者のくせに全然論理的ではないけど、感情と感覚だけで、
いつだって私以上に私のことを知覚してしまう。―とっても不思議」
口をぱくぱくさせる俺のカップに、レイシアはもう一杯紅茶を注いだ。
震える手でそれを持ち上げ、一気に飲み干す。
少し落ち着いた。

10:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:10:17 21XHABYA
「お前、なんだって……ロボットに……」
「人工知能の研究中に、人間の意識や記憶をそのままダウンロードする方法を開発したの。
ちょうど私の体の死病に気がついた時期だったから、メイドロボに私を「移す」ことにしたわ」
あっさりと言ったレイシアの口調には、ためらいというものが一切ない。
こいつには、生身の身体から機械に変ることについての生理的な嫌悪感と忌避とか、
精神的な葛藤とか、そういうものが全くないのだ。
「―社会的にはレイシア=ディロンは死んだわけだけど、私は別に地位や名誉にこだわりがあるわけではないから。
私は、私の研究とあなたと、そのふたつがあればそれでいいの。
……まあ、今はもうひとつ、重大な目標ができているんだけど、ね」
─こういう女だ。
俺はため息をついた。
こうなると、もはや(どうして事前に知らせてくれなかったんだ)とか、
(俺以外の人間に対しての連絡はどうするんだ)とか言う質問は口にする前に蒸発してしまう。
答えまで予想がつくからだ。
レイシアは、前者に対しては(連絡は後で良いと思った。事実問題なかった)と答え、
後者に対しては、(他に連絡するべき相手は特にいない)と答えるだろう。しれっとした顔で。

このメイドロボが、高度なプログラムによって、妻の性格を再現し、
俺に見せてくれている可能性もなきにしもあらずだが─いや、それはないだろう。
レイシア=ディオンという複雑な女の性格を作るプログラムなど、当の本人でさえ不可能だ。
何よりも、俺は、ほんの数分のやり取りで、目の前のメイドロボの中身があいつだということを「理解」してしまった。
今彼女が言ったとおり、俺は、レイシアのことならば彼女自身よりよくわかる。
この件に限って言えば、レイシアは神様をあざむくことはできても、俺を騙すことはできない。

昔、何かの折に会話したことがある。
「―どうしてあなたは私のことがそんなによくわかるの? 私自身が自覚していないことまで含めて」
「……お前の亭主だからな、俺は」
おおよそ非科学的な答えに、レイシアは納得したようにうなずいた。

今、まさに俺の目の前でしたように。
俺は椅子の背もたれに体重を預けながら、見慣れた美貌を眺めた。
「……おい、その分じゃ、それもデスマスクじゃないだろ?」
「ええ。5年前のデータを元に作ったわ。病気にやつれる前の顔であなたと暮らしたかったから」

11:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:10:48 21XHABYA
「……そ、そうか……」
先日見た頬のこけた顔でさえレイシアは美しかったが、
彼女の言うとおり、その頃の彼女はまた格別だった。
ちょうど俺との蜜月の真っ最中ということもあって、
この二年間の別居中、俺がレイシアの事を思いだすイメージは、まさに当時のころのものだった。
なぜか今日一番どぎまぎした俺に、レイシアはいつもの表情でうなずいた。
何に対してうなずいたのかは分からない。これもいつものことだ。
「で、だ。何から話をしたらいいのか─」
俺は、こめかみを押さえながら、「黄泉還った」妻に声を掛けた。
「―それじゃ、一番重要なことからはじめましょうか」
いやになるくらい冷静な声が返事をした。それと、衣擦れの音。─衣擦れ!?
びっくりして目を上げると、レイシアはメイド服を脱ぎだしたところだった。
「ちょ、ちょっと待て、お前!」
「何? 着たままがいいの?」
「ああ、お前のメイド服姿なんかはじめて見るからな─じゃねえ!」
「あら。二年ほど性交渉を持たない間に、あなたの性癖が変ったのかと思ったわ」
「だからそうじゃねえってば! なんで服を脱ぎだすんだ!?」
「え? 私たち夫婦は、セックスの時は全裸ですることが多かったはずだけど……。
やっぱりあなた、自分でも認識しないうちに性癖が変った?」
レイシアは新たな研究対象を見つけた科学者の目で俺を見た。
「だから、何のつもりだ─って、セックスぅっ?!」
俺は、躊躇なくショーツまで脱ぎ捨てたレイシアを呆然と眺めた。

「……どうかしら。現在私が持てるすべての技術を駆使して、<私>を再現したわ」
レイシアは、全裸を俺に晒しながら尋ねた。
なめらかな皮膚。細身のくせに豊かな双丘。くびれた腰。楚々とした陰毛まで─それはレイシアそのものだった。
「いやあね。見てほしいけれど、おっぱいばっかりそんなにジロジロ見られたら困るわ」
レイシアは胸乳を凝視している俺をたしなめるように軽く睨んだ。
「なっ、なっ、なっ……」

12:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:11:19 21XHABYA
樹脂製の人工皮膚と、人工筋肉は技師としての俺の商売道具だ。
乳がん患者のための胸部作成経験は無数にある。
あるAV女優の爆乳を再現したことだってあった。
―彼女は現役もそのジャンルで圧倒的な人気を誇っている。
熱心なファンも、彼女の胸が人工物だということに気がついていない。
だが―何百と見慣れた他人の胸と、妻の乳房は別物らしい。
耳まで真っ赤になった俺に、レイシアはくすり、と笑った。
「ふふ。冗談よ。たくさん見てていいわ。それが夫の特権ですもの」
レイシアが人をからかうことはめったにないが、あるとすれば、相手は必ず俺だ。
「でも、正直、このおっぱいは気に入っていないの。他のことに時間を取られすぎて、
後回しにしすぎたことが多すぎるわ、この身体は」
人体そのものをすべて再現した人工ボディはまだ存在していない。
それが為されたとき、人は神の座に付くか、
あるいは、自らが生み出した存在にその座を奪われるかのどちらかだろう。

「―大きさと形はなんとか再現できたけど、それ以外のものは要研究ね」
「大きさと形以外に、何が必要なんだ?」
「……感触、重量感、揉み心地、吸い心地。あとは―あなたがベッドでする乳房への愛撫しだいね」
「……」
「それと将来的には授乳機能も研究しなければならないわ。人口乳腺についてはかなり研究が進んでいるけど」
「そ、そうか……」
俺は、頬をぼりぼりとかいた。
「まあ、性的魅力に関しては―あなたの股間の反応を見るに、とりあえずは十分な出来のようね」
レイシアはいたずらっぽくうなずいた。
―その瞳に満足気な光が浮かんでいるのが分かるのは、世界中で俺一人だ。
「それでは、夫婦の営みに没頭することにいたしましょうか」
「ちょ、ちょっと……」
言うなりのしかかってきたレイシアに対して、俺は、床の上に押し倒されるのではなく、
3メートル向こうにあるベッドにもつれこむのが精一杯の抵抗だった。

13:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:11:50 21XHABYA
妻との二年ぶりのキスは、無味無臭だった。
当然だろう。樹脂臭を除去した人工皮膚に味はない。
だが、その唇にいつもの甘みを感じたのは、俺の神聖な錯覚だ。
舌を絡める。
いつもよりぎこちない動きで応じる柔らかな舌に、レイシアは眉をひそめた。
「……反応が悪いわね。言語機能を優先して作ったせいだわ。―おいおい整備しなきゃ。
あなたの好きなフェラチオはしばらく我慢してもらうわ。今の私は液体を飲み込むことも出来ない身体なの。
また、あなたの精液を飲めるようになるまでには、クリアしなければならない課題が山積みなのよ」
「ば、ばか……」
冷徹な美貌とは裏腹に情熱的に奉仕する口腔性交は、妻の得意技だった。
「ふふ。幸い、口で愛撫しなくても、あなたのここは十分性的興奮を得たみたいね。
ね。あなたの性器、見せて。―私の新しい身体に欲情したあなたを確かめたいの」

爪の先までよく再現された白い手が、俺の股間に這う。
ジッパーを下ろし、器用に中身を取り出す。
だが、掴んだ男根を軽くしごく動作は、かなりぎこちなかった。
「着衣や脱衣の動きは、介護用ロボットの分野ですでに研究が十分進んでいるけど、
さすがにこれは―研究が必要ね」
眉根を寄せるレイシアは、自分の手の動きに不満そうだった。
「人工筋肉と、動作プログラム―いや、腕のフレームからして取り替えなきゃならないかもな」
手での奉仕を受ける俺とは別に、技術者としての俺が、レイシアの動きをチェックする。
「ふふ。白状すると、その辺りは手を抜いていたわ。
生前は、記憶ダウンロードと「もう一つの機能」に手一杯で、そこまでは密に研究できなかった。
―後であなたに調整してもらえばいいと思ってたし」
「ああ。それはまかせておけ」
夫をいたわるのが妻の役目なら、妻をいたわるのも夫の役目だ。
たとえ、片方が生身の体でなくても、それは変らない。
夫婦間の信頼とか、愛情とかというものの根源だ。
―だが、科学者と技術者、夫婦の真摯な対話の間にも、
俺の男性自身は、久しぶりに「妻の手で愛撫されること」に激しく興奮していきり立った。
まあ、これもしかたない。
夫婦は、信頼と愛情に結ばれたユニットだが、同時に牡牝からなるユニットでもあるのだ。


14:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:12:21 21XHABYA
「……さすがに二年ぶりのセックスともなると、反応が激しいわね」
みるみる大きく、固くなった俺の男根を見て、レイシアが嬉しそうに笑った。
表情表現の研究は十分だったらしい。―少なくとも、男を一人、完全にぞっこんにさせるくらいには。
「あなたの準備は出来たみたいね。今度は、私の準備の番」
レイシアは、つと立ち上がって、ベッドの脇のキャビネットから大きな包みを取り出した。
「―この部品交換をお願いしたいの」
手渡されたのは、へそから股間にいたる下腹部の部品。
見覚えのある恥毛と性器をそなえたそれは、―レイシアの女性自身以外の何者でもなかった。
「下腹部ユニットは、今、簡易部品で代用しているわ。ほら。ヘアはつけているけど、性器はついていない」
レイシアは自分の股間を指さした。
たしかに、陰毛の下は、女児のような割れ目すらもない、つるつるとした丘だった。
「女性器と子宮。―女として一番大事な部分は、あなたと再会するまで封印していた。
夫であるあなたの手でつけてもらいたかったから……。
あなたに、もう一度私を「女」にしてもらいたかったの」
大学の卒業の日―。
一区切りがつき、大学院へ向けて新しい生活、つまり同棲をはじめた日の夜、
俺はレイシアの処女を奪った。
……もっとも、俺の童貞もレイシアのものになったのだが。
妻は、新しい身体についても、同じように俺に「女」の部分をゆだねる気だった。
ベッドに横たわったレイシアは、自分から大きく足を広げた。
俺はわななきながら、それに近づき、そっと簡易ユニットを取り外した。

15:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:12:51 21XHABYA
「ん……。ふふ。こうして見られると、やっぱり恥ずかしいのね。機械なのに」
「……生身だろうが、機械だろうが、俺の嫁だ」
「ふふ。昔もそんなこと言った。「普通だろうが、変人だろうが、俺の女だ」って」
「……」
思い出すと頭の中が沸騰しそうな記憶を押しとどめ、俺は、渡されたユニットを開いた。
特殊鋼とセラミックの合成物からなる人工骨格、特殊ゴムと人工蛋白を主材とした人工筋肉。
それらの合間を縫うようにして敷かれた複雑な配線。
どれも一目見ただけで、製作者の費やした時間と情熱とがわかる、最高級の「人体」。
俺は、それにふさわしい「女」を与えるべく、手を動かした。
裸のままで機具を振るう俺は、今までの人生の中で最高の真摯さと、
それに支えられた集中力、そして技術の集大成を尽くして、レイシアを「完成」させた。
その間中、俺の男根は、限界寸前まで勃起したままだった。
技術者としても、男としても最高の状態でそれを終えたとき、
レイシアは、この上なく幸せそうに微笑んだ。
―俺の手で、自分が「女」となったことを確信して。

なかば儀式にも似た「二度目の初夜」というべき作業が終わった後は、なじんだ夫婦の夜の時間だった。
「……」
「どう? 生前の私の物とそっくりでしょ?」
先ほど自分の手で取り付けた性器をのぞきこんだ俺に、レイシアが問いかける。
もう二度と目にすることはあるまいと思っていた愛しい女の性器を前に、俺は唾を飲み込みながらうなずいた。
「これの作成には随分苦労させられたわ。―あなたのせいで」
レイシアは、下から軽く俺をにらみつけた。
「俺の?」
「一年前にモニタリングを頼んだはずだけど、返事がなかったわ」
「……なんだって?」

16:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:13:24 21XHABYA
「あなたの誕生日の前日に電話がかかってきたとき。―覚えてない?」
「……もしかして、誕生日プレゼントのオナホールか?」
「そう。この女性器の試作品を確かに送ったはずよ。依頼の手紙も添えて」
「……読んでねえよ……」
包みを開けた瞬間、妻の思いやりのなさに激怒した俺はそれをゴミ箱に投げ込んだ。
だから、手紙には気付かなかったし、それがただのオナホールでないことにも気付かなかった。
よく見ていれば、それがレイシアの性器だとわかったかもしれないが。
「形状についてはなんとかしたけど、中の具合については再現性を保証しないわよ。
何しろ、おれの膣からペニスが受ける感触について知っている人間はあなた一人なんだから、
あなたがモニタリングしてくれなければ、こちらは指で触れた時の感触をベースに作成せざるを得ないもの。
……でも不思議ね。私の身体の一部、しかも生命体として重要な器官でありながら、
それについて私自身よりもよく知っている人間がいるっているのは……」
「不思議じゃねえよ」
俺は、赤く染まった頬を見せまいとそっぽを向きながら答えた。
「……お前の亭主だからな、俺は」
「―なるほど。納得したわ。……言われてみれば、婚姻とは、突き詰めると性行為の相互独占契約ですもの。
私の女性器について、夫のあなたが私以上に具合を知っていてもおかしくはないわ。いや、むしろ当然なのかも」
レイシアは生真面目にうなずいた。
「……ばか」
俺は小声で呟いてから、俺は人工の膣に男根を突き入れた。
潤滑液にまみれた樹脂性の粘膜は、生身の妻のそれと変らぬ快楽を与えてくれた。
「……んんっ……」
レイシアが、目を閉じてあえぐ。
「……感じているの、か……?」
「ええ。フィードバック機能については……まだ連動が甘いけどっ、過去のあなたとのセックスで、のっ、記憶をっ……、
り、利用することで、かなりの刺激を……再現できるの。……だからすごく、気持ちいいっ……!!」

17:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:13:55 21XHABYA
ぬちゅ。ぬちゅ。
ちゅぐっ。ちゅぐっ。
よく濡れそぼった女の器官が、猛った男の器官にかき回される音は淫蕩だった。
お互いの身体を知り尽くした夫婦の営みは、こうしたものだ。
「……ふっうんっ…。やはり、あなたとのセックスはいいものね。
自慰行為などとは、比べ物にならないっ……!」
呼吸を乱しながらあえぐレイシアの反応は、生前と変らぬ激しさだ。
性欲がまったくなさそうな無機質な美貌が、淫らにゆがむ姿を独占し続けた俺は世界一の果報者だ。
その独占が、今なお続いている―訂正。俺は宇宙一の果報者だ。
―その果報者は、久々に見る妻の痴態に、爆発寸前だった。
「やばい……いきそうだ」
「そ……う…。―精液は、中に出して……」
「え……あ、だ、大丈夫なの、か……?」
先ほど、まだ液体は飲めない、と言われた事を思い出して聞き返す。
「だいっ、じょうぶ……。それが一番、だい、じ、だからっ」
そうなのか、と言うひまもなく、すさまじい絶頂感がこみあげ、俺はのけぞった。
びゅくっ。びゅくっ。
細い管を濃厚な粘液が通り抜けて行く音さえ、自分で聞こえるほどの射精。
俺の精液は、あますことなく妻の性器の中へ吐き出された。
樹脂と、人工筋肉と、その他もろもろの人工物が集まってできた、―この世で最も愛しい女体の奥深くへと。

「―ふふ。さすがは二年ぶりの性行為ね。私の記憶にあるデータの平均よりも、一倍半ほどの量だったわよ。
精子の密度と運動性も申し分ない。―いいセックスだったわ」
「そりゃ、どうも……」
下腹をなでながら、何やら計器を操作していたレイシアが満足気にうなずき、
俺はどう答えていいか分からずそっぽを向いた。
「―ということで、受精はもうすぐね」
そうレイシアが言い出すまで。
「……何が、もうすぐだって……?」
「受精。正確に言うと、受精及び着床、その後の一連の行程―詰まるところ、妊娠のことね」
「な、……な、な、なななっ!?」
「<生命より大事なものはない>。あなたの言ったことばよ。
―私は、あなたの子供を産むために機械の身体に移ったんだから」

18:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:14:26 21XHABYA
最新鋭の人工子宮を持つ妻は、自分の下腹を大事そうになでながら答えた。
―病気によって子宮を失ったレイシアが、病院で真っ先に考えたことは、
現在存在する本物の代用品レベルではない、精緻な人工子宮の開発と、それによる妊娠だった。
俺と出会うまで、結婚というものを考えたことがなかった彼女は、必要となったら人工授精で子供を作ろうとして、
ハイスクール時代から定期的に卵子を採取・冷凍保存していたのだが、
人工子宮の開発と、その若くて性能が良い卵子の組み合わせで、俺の子を妊娠することが可能と結論付けたのだ。

だが、彼女の肉体は予想以上に病が進行しており、彼女は、自分の得意分野である人工知能の開発中に発見した
人間意識の人工知能へのダウンロード技術を使用して、機械への「転移」を選択した。
―「性交によって妊娠ができる」子宮と女性器を持った機械への「転移」を。

そして―。

「……んむっ……ちゅぷっ……」
俺の股間に顔をうずめたレイシアは、新婚時代と同じか、それよりも熱心に舌を使っていた。
はじめはぎこちなかった舌の動きも、行為と調整をと繰り返すことで瞬く間に「生前」のレベルに戻った。
いまではもちろん、口の中に出された精液を飲む下す機能も備わっている。
「……ふうぅ……」
首筋を舐め上げる舌も、負けず劣らずのテクニシャンだ。
こちらは、背後から俺の乳首をつまんで嬲っている。おまけに柔らかな胸を押し付けてきやがる。
「……んっ……んんっ……」
俺の前に仁王立ちになって女性器を舐めさせているレイシアが、俺の頭をそこに押し付けながら切なげにあえいだ。
こないだ完成したばかりの人工愛液は、懐かしい妻の雫の味を完璧に再現していた。
三人のレイシアに責められ、俺はたまらず悲鳴を上げた。
「お、おい、どいつか一人にしてくれ、身が持たんっ!!」
そのことばに、愛用のゆり椅子に座って赤子をあやしていたレイシアがこちらを見た。
「だめよ。「それ」は三人とも私。つまり、あなたの妻たるレイシア=ディロン。
そのうちの一台には、最高の状態に調整した卵子をセットしてあるわ。
―もっと子供がほしいと言ったのはあなたじゃない」
「だ、だけど、お前まで増やせなんて言ってないっ……」
「子どもの世話は、これでなかなか手がかかるものだと認識したわ。
あなたとの性交/妊娠用、また私の性能をアップさせる研究用と検体用を考えると、
最低4台の私が必要と言う結論に達したの。これからもっと増やすつもりよ、―子どもも、<私>も」

19:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:14:56 21XHABYA
「……だ、だったらセックスは一人だけに……」
「言ったでしょ、これは全部<私」>だって。
私である以上、あなたに愛情を抱き、あなたとセックスしたいって思うわ。
この体の<私>も、この子が眠り、他の<私>と交代しだい、あなたと性交させてもらうわ」
「そんなっ……」
「でも群体思考システムの導入は大成功だったわね。4体の私を同一思念で操ることによって、
あらゆる事象への試みが相乗効果で数十倍のスピードで成し遂げられたわ」
―すでに生身の女とまったく変らない性能を持つようになった人工女体は、涼しげな微笑を浮かべた。
妻の浮かべる表情の中で一番好きなものを見て、俺は呆然と魅入られそうになり―、
「もちろん、あなたの全面的な協力あってのことだけど。―技術者としても、夫としても」
切なげに吐息をつく、一番愛らしい表情の妻に心を奪還された。
「ふふふ、感謝しているわよ、あなた」
ぐいっと首を引き寄せられて口付けを求める、一番欲情をそそられる妻がささやきかけ、
「だから、今夜も、たっぷり良くしてあげる……」
一番魅惑的な表情の妻がとどめをさすべく、身体を摺り寄せる。
「うわあああああ……っ!!」
俺は絶叫を上げて快楽の淵に沈んでいった。

俺は、機械が生身の人間を凌駕したことを最初に知った人間になった。
そう、俺が愛する「女神」が生み出した、人間よりも人間らしい機械たちに抱かれながら。
俺は、人が進化の頂点の座から転がり落ちる瞬間を目撃したのだ。
―だが、そう悪いもんじゃない。
俺の妻は、俺と、俺の子供たちをこれ以上ないと言うくらい愛しているから。
俺と、俺の子供たちが、彼女を愛しているのと同じくらいに。
 
                                      FIN


20:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 22:16:27 21XHABYA
以上です。
今日のID、メカメカしいっ!w

21:名無しさん@ピンキー
06/11/22 22:24:41 0GdJxklS
ぐはぁっ!いきなり力作が!GJJJJJ!!

これでこのスレの将来は約束されたようなもんですな。



・・・・レイシアみたいに、類似スレがぼこぼこ立ったりしてw

22:名無しさん@ピンキー
06/11/22 22:26:08 cJO2r+0h
gj! と言いますか一台ください。いや、敬意を表して一人。
子供が産めるロボ妻っていったら、もう、無敵じゃないか!


23:名無しさん@ピンキー
06/11/22 22:33:40 p+a+vSid
>>20
GOOOOD JOOOOOB!!!!!!

24:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/22 23:23:42 21XHABYA
今すごい誤字をみつけて凹んだッス……。
「おれの膣」ってなんだーorz 「私の膣」だー。
個人保管庫のほうで直したので、よろしければ見てください

URLリンク(green.ribbon.to)

リンク先が「Forbidden」ページになる方は

URLリンク(ribbon.to)

で入り口からどうぞー。


25:名無しさん@ピンキー
06/11/22 23:30:26 0GdJxklS
今日のIDがさっそく妻ロボの型番になってるのにワロタ

26:名無しさん@ピンキー
06/11/23 00:18:44 1nwYB9iR
ちょ……エロ杉……そしてメカメカし杉……

新スレ早々、良いものを読まさせていただきました。GJ!

27:名無しさん@ピンキー
06/11/23 00:33:15 GYvBZchi
スレの初っ端からえれぇハジけてんなぁ。
おかげで小ネタ・雑談の類がはばかられる。…出直してきまっさ。

28:1
06/11/23 00:35:41 nnq/jo8S
>>27

いやいや、小ネタ雑談なんでもこいですよ旦那。ピピッピ。

29:名無しさん@ピンキー
06/11/23 03:40:18 5uZCZJ09
良話投下や神降臨は非常に良いことである。
が、反面それ以外を投下するとどうしても(自分で)比較してしまい、新人さんなどが来なくなる。
結果とりあえず話が終わるまではマンセースレになってしまう。

一長一短。同じく出なおそう。

30:名無しさん@ピンキー
06/11/23 10:25:38 l7jUDxIl
まあ、達者な人は達者ですから
玉石混合がエロパロ板の醍醐味
磨けば光る石もある
書くことが出来ない俺は形に出来る人が羨ましい

読むことが出来る幸せを感じているROMもいますので
投下していただきたいです

スレが投下で賑わいますように

31:名無しさん@ピンキー
06/11/23 13:22:09 C9HIBP+g
ゲーパロ氏、お見事です。GJ!
ロボの孕ませに関しては色々な導入方法を考えていましたが、今回のやりかたに関してはなるほどと思いました。

しかしながら、ロボのAIがどんどん人間に近づいて『欲求』というものが実装された時、自分の子供が欲しいという
欲求を抱くようになった場合…どうしてやればいいのかな。「そんな欲求は元から抑えるようにしておけばいい」と
いうこともあるけど。

32:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/23 13:24:45 C9HIBP+g
っと、忘れてました。

>>1
スレ立て乙です~

33:名無しさん@ピンキー
06/11/23 20:09:53 k/fsb1d9
テンプレが無いつうことなんで,取りあえず

過去スレ
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ
スレリンク(eroparo板)
URLリンク(www2.bbspink.com)

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α2
スレリンク(eroparo板)
URLリンク(sakura03.bbspink.com)

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α3
スレリンク(eroparo板)
URLリンク(sakura03.bbspink.com)

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α4
スレリンク(eroparo板)

関連スレ
[有機]美少女アンドロイド:11号機[無機]
スレリンク(ascii2d板)

【妖怪】人間以外の女の子とのお話20【幽霊】
スレリンク(eroparo板)

34:1
06/11/23 20:30:01 nnq/jo8S
>>33

あう、関連スレまでサンクスです。助かりますた。

35:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/23 23:18:53 C9HIBP+g
ロボ姉話、一休み…という訳で、短編投下します。

36:幼なじみはロボ娘01(1/3)
06/11/23 23:20:52 C9HIBP+g
 ハァ、ハァ、ハァ…

 放課後、一人の少女を残して誰もいなくなった教室に荒い息使いが響き渡る。
「ん…あっ…ああっ…いい…」
 彼女の左手はスカートをまくり上げ、右手で股間の周囲をまさぐっている。
「あんっ…んっ…あぅんっ…ああ…だめ…とまんないよぉ…」
 膝は大きく広げられ、両足を机の上に投げ出していた。沈みかかった夕日が、窓越しに彼女の股間を紅く
 照らしだしている。
「直接…んっ…刺激するのが…こんなに気持ち…ふぁっ…いいなんて…」
 彼女の割れ目周辺の皮膚が大きく捲れ上がり、その隙間に指を差し込んでいるのだ。人間では有り得ない
 光景…その隙間に見えるのは、樹脂製のチューブや配線、そして金属フレーム。荒く聞こえる息遣いは、
 過熱した筐体を冷やす為の放熱装置が激しく動作している証だ。
「んっ…あっ…なんか出ちゃう…だめ…あああっ!」
 ぴしゅっという軽い音を立て、透明の液体が彼女の陰裂から噴き出した…その液体は机の側面を濡らし、
 糸を引きながら滴り落ちていく。右手の人さし指と中指で挟んでいた人工女性器のパーツが、外側からでも
 判るぐらいヒクヒクと痙攣していた。元はといえば、授業中に違和感が生じた股関節のパーツをメンテナンス
 するために行為だったのだ。その時たままた、指が人工女性器の感覚デバイスに触れてしまったのが事の
 始まりであった。
「んんっ…関節の方も…ああっ…見なきゃ…ンあ゛っ!!」
 今までよりも少し上の部位に手が触れた瞬間、僅かに残されていた彼女の理性は快楽の固まりに押し流されて
 しまった。スカートを持っていた左手で開きかかっていた股間部メンテナンスハッチを掴み、そのまま無理矢理
 ハッチを開けて行く。ぶち、べきと何かがちぎれるような音がしたが、構わずにハッチをこじ開けた。
「こ、これで…」
 開き切ったメンテナンスハッチの割れ目の裏辺りに、人工女性器のパーツや液体交換時の排出用チューブが
 装着されているのが見えた。人工女性器のパーツの周囲には、感覚デバイスから伸びているであろう配線が
 複雑に絡み合っている。
「直接刺激すれば、もっと…」
 彼女が感覚デバイス先端に手をかけようとした瞬間、教室の外から声が響いた。
「!!」

37:幼なじみはロボ娘01(2/3)
06/11/23 23:24:36 C9HIBP+g
「やれやれ、忘れ物をするなんてついてないぜ…」
 教室の扉が開き、男子生徒が一人入ってきた。
「…ん? 良子、まだ残ってたのか?」
「ひ、弘光君! 先に帰ったんじゃなかったの?!」
 良子と呼ばれた---先程まで秘部を露にしていた女子生徒が男子生徒の問いに応えた。服装も見た目はきちんと
 着用しており、とても淫らな行為をしていたようには見えない。
「ああ、宿題と参考書を忘れてたから戻ってきたんだ…どうした? 机の下がべちゃべちゃだぞ?」
 先程良子の股間から噴き出した液体は、彼女の席の床を汚したままだ。
「あ、これは、その…さっきお茶こぼしちゃって、机の上は拭いたんだけど…!」
 床下の汚れをじっと見つめる弘光を見て、胸がかっと熱くなる良子。
「…ま、ほっときゃ乾くだろ。もう外は真っ暗だし、送って行ってやるよ」
 メンテナンスを始めた時にはまだ見えていた筈の夕日はどこにもなく、すでに外は夜の帳に包まれていた。
(やだ…あたし、どれぐらいの時間あそこを弄っていたんだろ…)
「行くぞ」
「あ、待って」
 教室をそさくさと出た弘光を小走りで追いかける良子。
(…?)
 彼女の電脳に、股間から違和感が伝わった。弘光が自分を見ていないことを確認し、スカートの上から股間を
 軽く手で抑えてみる。
(!! やばっ…)
「何やってんだ、おいてくぞ」
「ご、ごめん、弘光! あたし、ちょっとトイレ寄ってくから」
「待っててやるから早くしろ」
 下腹部を軽くおさえ、内股で歩きながら女子トイレに入る良子。見た目は尿意を我慢している人間の女性そっくりだ。
 そのまま個室に入ってドアを閉めた後、スカートをめくり上げてショーツを下ろす。
「うわ…どうしよう…」
 ショーツを下げると同時に、股間のメンテナンスハッチがだらしなく両脚の間に垂れ下がった。自慰行為をしていた
 時に見た人工女性器や廃液用のパーツでメンテナンスハッチがぶら下がっているような状態だ。
「さっきの音…ハッチが壊れた音だったんだ…」
 ハッチのロック機構を手で触ってみる。彼女が知っている状態とは違い、複雑な形状をした爪とステーが完全に分離
 してしまっていた。
「だめ…全然閉まらない」
 何回もハッチを手できつく押え付けるが、手を離した瞬間にハッチがだらりと垂れ下がってしまう。
「おーい、良子! 大丈夫か?」
 外から弘光が呼んでいる声が聞こえてきた。これ以上ここにいたら怪しまれてしまう…彼女は慌ててショーツをあげる。
 普段より少し上に上げると、メンテナンスハッチを抑えるような形になった。
(これなら家まで大丈夫よね)
 良子はそのまま個室を出、汚れていない手を洗うふりをした。
「いつまで入ってんだよ」
「ごめんなさい…私、今日はアレの日だから…」
「ったく、しかたねぇな…さ、いくぞ」

38:幼なじみはロボ娘01(3/3)
06/11/23 23:25:20 C9HIBP+g
 良子がトイレを出てから15分後、二人は閑静な住宅街の道を歩いていた。
「…良子、なんか今日のお前…変じゃないか?」
「そ、そうかな?」
 少し焦る良子。弘光は彼女の幼なじみで、小学校に入学した時からずっと二人で通学をしていた。今通っている高校では、
 自他共に認める恋仲でもある。そんな二人だから、相手の挙動が少しでも普段と違えば、それに気付くのは当たり前の話しだ。
「なんかさぁ、妙に歩くの遅いぜ…それに、歩き方も変だ」
「え…その…いつもどおりだって」
「腹の調子でも悪いのか? さっきからずっと…」
「いつもどおりだって!」
 弘光の言葉に憤慨した良子が弘光から離れた瞬間、彼女の後ろからけたたましいクラクションが鳴り響いた。
「きゃーっ!」
「良子!!」
 タクシーが転倒した彼女のすぐ側を通りすぎていく。
「危なぇじゃねえか!!ばかやろぉ!!
 遠ざかって行くタクシーに向かって弘光ががなり立てた。
「う…」
「あ、良子! 大丈夫か!?」
「う、うん…ごめん…」
「立てるか?」
「うん、大丈夫」
 弘光の手に掴まり、良子はふらふらと立ち上がった。メンテナンスハッチの調子が心配だったが、どうやら無事のようだ。
「怪我はないか?」
「大丈夫、擦りむきもないから」
「…とりあえず俺の家によってけよ。ここじゃ暗いからよく見えない」
「え?」
「ほら、もう俺の家の近所だし」
「でも…」
「今日はうちの親、旅行に出かけてるから気を使う必要はない」
「ん…わかった」
 いつのまにか弘光の家のすぐ近所まで来ていたのだ。歩きだした弘光を追い掛けようと、良子も足を踏み出した…その瞬間。

(あっ…!!?)

 彼女の耳に、下腹部…丁度股間の辺りから、”ばきっ”という大きな音が聞こえた。そしてその直後、真紅の快感が彼女の身体を
 真っすぐつらぬいた。

「んぁ!!」
 弘光は既に自宅についたようで、彼女の側にはいない。とめどなく押し寄せてくる感覚に、歯を食いしばって耐えながらふらふらと
 歩を進める良子。
(何…これ…)
 何も刺激を加えていない人工女性器から、快楽が絶え間なく伝達されてくる。今まで体験したことのない状況から逃れようとする
 ように、彼女は弘光の家の扉を開けた。

(続く)

39:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/23 23:26:06 C9HIBP+g
投下終了。ちょいとベタですが、基本に立返ってみたということで…

でわー

40:名無しさん@ピンキー
06/11/24 08:02:59 h4Fx+up7
>>39

をはー。GJ!
続きに期待。彼女はバレずに通せるのか?(たぶん無理

41:名無しさん@ピンキー
06/11/24 08:51:34 bOvMOVOK
>>39
俺のパンツを汚す悪戯っ子がぁぁぁぁぁ!!
目についたら読みたくなるわなw

42:名無しさん@ピンキー
06/11/24 11:54:49 CU55hPW4
最近ロボっ娘だの人工知能だの出てくるラノベ片っ端から読み漁ってるんだけど、
なかなか「これ!」って逸品に出会えないね。

どうしてもバトルだの陰謀だのキナ臭い、エキセントリックな話ばっかりで
なんつうかこう…縁側で茶飲みながら日向ぼっこするような…まったりした?
そんな始終(いい意味で)弛緩しっぱなしのストーリーが読みたい。

43:名無しさん@ピンキー
06/11/24 17:13:44 2QmOL3ND
ロボットらしさを表現しようとすると、そうなっちゃうのかねえ。

そういう系統では、同人誌「るーぴんむーぶ」収録の秋葉凪樹の話がよかった。
「ふたりの記憶~Man&Iron」だったかな。

44:名無しさん@ピンキー
06/11/24 19:41:54 33T3Bsek
「こんびに さんご軒へようこそ」
とかだめ? まぁ陰謀入って……うーん。入ってるのか?w

45:名無しさん@ピンキー
06/11/24 19:56:50 CU55hPW4
>>44
amazonの書評見た限りでは食指が動くようなものではなさそう。

46:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:34:59 CU55hPW4
>>434 [ヤスイリオスケ] 必殺
urameshi0185.zip
>>436 リストにないもの出すな、帰れ

>>440 (成年コミック) [あじす・あべば]夢我夢中
vipper5976.zip

あと一人。


47:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:35:31 CU55hPW4
vipと間違えた、スマソ。

48:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:38:13 0h4/cg3Z
虹と、でなくVIPと、という所がミソだなwww

49:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/25 01:49:48 vf1z8aAB
>>36-38の続きを投下します。

50:幼なじみはロボ娘02(1/3)
06/11/25 01:51:24 vf1z8aAB
 良子は救いを求めるような表情で玄関にへたり込む。相変わらず、彼女の身体は快感の波に揉みくちゃに
 されている状態だ。
「ひ、弘光…」
 四つん這いで弘光の部屋へ這いずって行く良子。弘光の家は家電製品の修理屋なので、1階が店舗に
 なっているのだ。玄関は店への扉と、住居になっている2階へ続く階段しかない。
「うっ…あっ…あん…あうっ…」
 押し寄せる快楽に翻弄されつつも何とか階段を上り、2階にある弘光の部屋へ何とか辿り着く。
「弘…光?」
 部屋の中には誰もいなかった。ふらつきながら弘光の机の上を確認すると、そこには一通の書き置きが
 置いてある。
『先に風呂入ってるから、冷蔵庫の中を適当に探して先に食べといてくれ』
 書き置きを見た瞬間に下半身の力がふっと抜けてしまい、良子はへなへなと床に崩れ落ちた。自分が
 這ってきた跡を振り返ってみると、ピンク色の液体が点々と床にへばりついているのが見えた。
「え…なに、あれ」
 人間があんな液体をこぼしながら歩く訳がない。となれば、原因は十中八九自分の身体である。良子は
 スカートをめくり上げ、下半身の状態を確認する。
「!」
 彼女のショーツはいつの間にか、目の前の床に零れている液体と同じ色に染まり切っていた。そっと指で
 触ると、熱くてべたべたする感触が伝わってくる。思わず指についた液体の匂いを嗅ぐ良子。
「…やだぁ…廃液が…漏れてきてる…」
 彼女のメモリーに一致する匂いがあった。このピンク色の正体は、彼女の身体を循環している数多くの
 流体の一つだ。独特の臭気を放つこの液体は、体内に内臓した濃縮化学物質を、体外から摂取した水分で
 還元した順滑液の成れの果てである。この潤滑液は有機物を含むため、約1週間で劣化してしまう。それを
 体内のプラントで濾過し、人間と同じように体外へ排出する仕組みになっているのだ。
「メ、メンテナンスコードが…」
 彼女の視界の隅で、黄色い色の小さなスパナ型マークが点滅している。それは、出来るだけ早めに対応を
 要するトラブルが彼女の身体に発生している証であった。
「あたしの身体…いったいどうなって…」
 良子は思わず、ショーツの中に手を差し入れてメンテナンスハッチを開けようとした。
「あ…ああっ?! んんぁ!! はうぅ…んあっ!!」
 彼女がハッチに手を触れた瞬間、電脳にまるで過電流が流れたのような快感が迸る。首を振り、長い黒髪を
 振り乱し、まるで灼熱のアスファルト上に放り出されたミミズのように床の上で身をよじらせる良子。
「だめ…あっ…助けて…んっ…ひろ…み…つ…ああんっ!」

51:幼なじみはロボ娘02(2/3)
06/11/25 01:52:11 vf1z8aAB
「ふぅ、良い湯だったぜ」
 浴室の更衣室から、バスタオル+パンツ一丁の姿で弘光が姿をあらわした。彼はこの姿を良子の前に晒し、
 いつも何かを投げられて慌てて服を着る…ということがお決まりのパターンである。
「全く、なんであいつは俺の裸を見たら癇癪おこすんだ…?」
 良子の女心を深読みする気もなく、ぶつぶつと文句を垂れながら弘光は自室の前にたどりついた。
「なんだこりゃ?」
 階段から点々と続く、ピンク色の液体。しゃがみこんで指ですくい取ってみると、それは粘り気をもっているのか
 糸を引いて彼の指先にまとわりついてきた。
「新手の嫌がらせか? 匂いからして食い物じゃなさそうだしな…」
 人間の尿にも似た臭気の液体をバスタオルで拭きとり、彼は自室のドアを開ける。
「…良子?」
 床上でひたすら身を捩らせ続ける良子の姿が彼の目に飛び込んできた。
「お、おい!良子!?」
 慌てて倒れている良子に駆け寄り、彼女の身体を起こす弘光。
「ひ、ひろ…みつ…」
「しっかりしろ、良子!何があったんだ!?」
 よく見ればピンク色の液体が、部屋の入り口から彼女の倒れている場所まで続いている。
「この液体…おまえなのか?」
「嫌…見な…い…いでっ!あっ!んん!!」
 喘ぎ声と共に身体が大きく反ると、ほぼ同時に太股伝いにピンク色の液体が滴ってきた。弘光の鼻を突く独特の臭気。
「お前、やっぱりあの時に…! き、救急車を呼んでくるから待ってろ!」
 弘光は良子をベッドに横たわらせると、そのまま部屋の外へ走り出そうとする。が、彼の手は何か大きな力で
 がっしりと掴まれてしまった。
「う!?」
 自分の手を掴んでいたのは良子の手だ。華奢な身体つきからは考えられない…まるで大型の工作機械に挟まれたかの
 ように、彼の手はがっしりと固定されている。
「だめ…救急車は…だめ…」
「じゃ、じゃあどうすりゃいいんだよ!!」
「う…あっ! あん!! あっ、んんんっ!!!ああ~~~っ!!」
 良子は弘光の手を離し、更に激しい動きで身体を捩らせ始めた。

52:幼なじみはロボ娘02(3/3)
06/11/25 01:53:18 vf1z8aAB
「良子!! くそっ!!」
 混乱しつつあった頭を左右に振り、弘光は彼女を苦しめている原因を考えてみた。頭に浮かんできたのは、ピンク色の
 液体…それはどうやら、彼女の股間から漏れでているようだ。弘光はなりふりかまわず、彼女のスカートをめくりあげた。
「こ、こいつは…」
 彼の目に飛び込んできたのは、かつては純白だった筈のショーツだった。最早液体と同じ色に染まったそれの股間部分から、
 良子が強く喘ぐ度に液体が染み出してきているのが判る。
「どうすりゃいいんだよ…」
 彼は途方に暮れた。いくら緊急時とはいえ、ショーツの向こう側は彼にとって未知なる世界が広がっている。その領域に足を
 踏み入れることは、弘光にとって彼女の貞操を犯すのと同じことであった。
「あぅ…弘光ぅ…たすけ…て…」
 涙で頬を濡らした良子が、半ば焦点の合わない瞳で弘光の顔を見つめている。
「…ええい、ままよ!! すまん、良子…」
 良子の下半身を足でおさえつけ、弘光は彼女のショーツを一気にずりおろした。
「あ…嫌…見ちゃ…だめぇ…」「
「りよ…良子…これは一体どういうことだ…?」
 彼の視界に飛び込んできたのは、割れ目が刻まれた肌色のメンテナンスハッチと、開きかけたそれの隙間から見えている
 武骨な機械部品であった。
「ぅう…見られちゃった…弘光に…見られちゃったよう…ぐすっ…あうっ…んっ」
 良子の喘ぎ声と泣き声が入り交じり、弘光の耳を攻め立てる。彼女の割れ目からピンク色の液体がじわじわと漏れ出して
 いるのがはっきりと見えた。
「お前、まさか…人間じゃないの…か?」
「…ごめん…ごめんなさい…」
「それよりも身体、大丈夫なのか…随分と苦しんでたみたいだけど」
「ん…弘光に脱がしてもらってから…だいぶマシになった」
 よくみれば、ピンク色の液体の漏れが殆ど止まっている。メンテナンスハッチの角度が変わったのが功を奏したようだ。
「訳を話してくれよ…何がどうなってるのか、さっぱりわかりゃしねぇ」
「…話せば長くなるんだけど…」
 彼女はゆっくりと、己の生い立ちを話し始めた。自分が民生用アンドロイドの試験体であること、幼児から大人までの
 全ての種類の素体をテストするため、弘光の幼馴染としてあてがわれたこと。
「そうだったのか…お前がアンドロイドだったなんて、全然きづかなかった」
「ごめんね…騙すつもりはなかったの…でも、パパが…博士が弘光にはだまってろって」
「…まぁ、今更お前を攻めるつもりはねぇよ。それよりも、お前の身体をどうするかだが」
「あたしの身体…? あっ!! きゃぁーーっ!!」
「ぶはっ!!お、落ち着け!!話せばわかる!!」
 枕を弘光に力の限りぶつけ、布団で身体を隠す良子。
「う…あそこ…全部…全部見られちゃった…えぐっ…ぐすっ…うわぁあああああああん!!!」


(続く)

53:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/25 01:53:51 vf1z8aAB
投下完了です。
でわー。

54:名無しさん@ピンキー
06/11/25 03:52:10 1Bk/LP3n
GJ!

55:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/25 04:07:34 gUK0NFrY
>四百二十七◆L39RnHcjY様
>>53
幼馴染連作でキタ――(゚∀゚)――!!!
これが「ロボ娘」というものかっ! いうものなのかっ!!
弘光君に助けを求めるところなど、娘ムスメな正統派の可愛らしさにクラクラです。
こういうの書けるようになりたい。
初めてロボものを書いてみて思ったのですが、
描写一つ一つが好奇心にからんで初々しくなる(主人公的にも、書き手的にも)……。
特に女体描写シーンがw
見慣れた妻の裸でもあらためてロボ妻として見るとドキドキなのに、
幼馴染の初めてとかだと、どれくらいのドキドキなのかっ! 続きが楽しみです。

>>31
レスありがとうございます。
ロボ孕ませは、(ハッピーエンドにするには)クリアしておく状況が多いので考える要素がいっぱいありますね。
その分、盛り込める内容が多いとも言いますが。
レイシア嬢の場合は、最初からソレ目的で自分のボディを調整済み、卵子はもとの体から採取してある、
しかも、もとから夫婦で「何の葛藤も後ろめたさもなく子作りセックスに励める」w状況というもので、
ハードルそのものがないパターンですが、
完全なメカ娘だと、妊娠システムの確定や、異種間子作りの問題&葛藤が入ってくるので書きでがありますねー。


56:名無しさん@ピンキー
06/11/25 13:22:21 Q45oL2ZE
427さん、超GJです。
エイダさんとかシオンさんとかレイシアさんとかいろんなロボ娘さんあれど、
427さんは、美津子さんとか祐子さんとか陽子さんとか、わりと古典的な
名前がおすきなんですね。私も「子」のつく名前の女の子は、けっこうすきです。
陽子さんと良子さんの双方の続きと、独自保管庫計画のほう、楽しみにしてます。

57:名無しさん@ピンキー
06/11/25 13:47:29 69OaWhIJ
保管庫ができたら、
ティッシュをどれくらい用意すればいい?

58:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/25 14:10:49 vf1z8aAB
名前ですが…ぬん、確かに古典的な名前スキー状態になってますなw 覚えやすいし、ほんと好きなんで…。

保管庫の話しは、前スレで話しを続けますか。(埋めにもなるし)

>>ゲーパロ氏
初々しい直球エロも中々捨てたもんじゃないと思いますw 他にも色々考えているのがありますんで
またの機会に出して行こうかと…。

59:名無しさん@ピンキー
06/11/25 14:40:18 Q7L916FQ
>>55
その問題を、逆の性別に解決したのがデモンシードですな。
映画は機械が女性に子供を産ませるというただのSFホラーですが、原作では(残念ながらロボットではなく)コンピュータ自身が語り手です。
そして、如何に女性を愛したか、彼女の卵子に遺伝子レベルの操作をしたか、事細かに(被告として)語っています。
#彼は自由に変形できる金属を触手のように使うので、触手マニアにも受けそうですがw

60:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/25 20:42:03 vf1z8aAB
>>50-52の続きを投下します。

61:幼なじみはロボ娘03(1/3)
06/11/25 20:45:19 vf1z8aAB
「…どうなんだ、良子」
「だめ、誰も電話に出てくれない」
「親父さんの携帯は?」
「…『電源が入っていない為』云々だってさ」
「おいおい」
 弘光は頭を抱え込んだ。彼の目の前には、ベッド上で下半身を隠している幼なじみ(アンドロイド)が一人。現状では彼女を無理に
 動かすことは出来ないだろうし、そもそもパンツを履けないうえに液体が漏出している状態では、外へ連れ出すことさえ出来ない。
「…お前の身体、どうなんだよ」
「どうって…メンテナンスハッチ、無理矢理閉めたらさっきの状態に戻る…ってことだけは判るけど」
「原因とか判んないのか?」
「昼の体育の授業で、左の股関節に違和感があったの。あと、さっきタクシーに轢かれかけた時、下腹部で何かの音が…」
「んーむ…」
 頼りになりそうな大人連中とは連絡が取れず、かといってこのままにしておく訳にはいかない。
「ねぇ、弘光」
「なんだよ」
「あのさ…あたし、時々自分で身体を整備することがあってさ…関節部分は結構負担がかかるから、自分でも出来るようになってるの」
「それで?」
「でも、下腹部の中は流石に自分じゃ角度的に見れないから…その…弘光に見て欲しいの」
「ああ、なるほどな…って、なんだってぇ!?」
 下腹部のメンテナンス。それは、股間のメンテナンスハッチを直視する事を意味する。
「お、おま…ちょっと待て!大体さっきも俺が見たことを…」
「だって、あの時はもう恥ずかしくて恥ずかしくて…」
 頬を赤らめ、下を向く良子。その仕草を見た弘光は思わず息を飲んだ。
「良子…」
「もう見られちゃったものはしょうがないし…それに、弘光だったら…あたし、構わないから」
「な、な、な…」
 今度は弘光の顔がトマトの様に赤くなった。風呂上がりのせいか、それとも気のせいか…頭の頂上から湯気が出ているようにも見える。
「このままにしておく訳にもいかないから…お願い」
 両手を合わせ、おねだりのポーズと表情を弘光に見せる良子。
「…!!」

62:幼なじみはロボ娘03(2/3)
06/11/25 20:47:27 vf1z8aAB
 1Fの店舗兼・仕事部屋の机上に良子は寝かされていた。上半身は制服のままだが、下半身は作業をしやすいように一糸纏わぬ
 状態にされている。背中と頭の下には折り畳んだ毛布が引かれ、弘光と会話がしやすいようになっていた。
「うちが家電修理屋でよかったよ…工具とか部材には事欠かないからな」
「とりあえず、あたしの指示に従って。関節部周辺なら何回か自分で弄った事もあるから」
「やってみるか…じゃ、メンテナンスハッチを開くぞ」
 弘光は良子の股間部メンテナンスハッチに手をかけ、ゆっくりと開いていく。

(…これは良子のアレじゃない…家電だ…これは家電の修理なんだ…)
 中学生の頃から家電修理の仕事を手伝わされていた弘光にとって、メンテナンスハッチを開くのははなんでもない事だ。ただ、
 問題はその形状と触り心地だった。表の肌の部分は、人間の地肌と何ら変わりない触感だ。そして、そのハッチの下方には、
 裏DVDでしか見たことのない割れ目がしっかりと刻まれている。
(弘光が…あたしのあそこを触ってる…)
 自分を整備してくれている”パパ”以外には触らせたことさえない陰部が、幼なじみの弘光に弄られ始めている。そう思うだけで良子の
 身体の芯はじわりじわりと疼きだし、豊満な胸の頂きが固くなり出す感触が伝わってくる。強制放熱機能が始動したせいか、呼吸が
 荒くなってきた。

「ハッチを開けたぞ。次はどうするんだ?」
「…」
「良子?」
「あっ!? ご、ごめんなさい」
「本当に大丈夫なのか?駄目だったら別の方法を」
「だいじょうぶだって! えっと、もう少しお尻の方から覗いたら人工女性器を支えてる金属フレームがあるから、それをチェックして」
「…わかった」
 弘光は床にしゃがみ込み、ハッチの隙間をのぞき込む。
「…よく見えないな…ちょっと配線を動かすぞ」
 指先を開口部へ差し入れ、邪魔になっている配線をゆっくりと脇に動かして行く。
(ひ、弘光が…あたしの中へ入ってきた…!)
 弘光の顔は先程までとは打って変わり、真剣そのものであった。この目は女性を犯す男の目ではない…仕事をこなす、職人の目だ。
 良子は初めて弘光と出会った時から、彼の親の仕事をよく見ていた。だから、彼女には今彼の考えている事がわかる。
「……ぁ……ンっ…」
 時々弘光の手が人工女性器に擦る度、良子の頭脳に僅かであるが快感が伝達された。人工女性器の感覚遮断は何度も試して
 いるのだが、何故か感覚が遮断されないのだ。
「良子…その…なんだ、その声出すの、我慢できないのか?」
「ごめん…さっきからずっと出さないように色々試してるんだけど」
「仕方ないな…っと、これは」
 文句を言いながらも、弘光は何かを見つけたようだ。

63:幼なじみはロボ娘03(3/3)
06/11/25 20:48:33 vf1z8aAB
「どうしたの?」
「多分これが原因だ…金属フレームの一部が折れて、配線ケーブルの束を突き破ってる」
「え、それって」
「どう考えてもさっきのタクシーが原因だな。あのタクシー、今度見つけたらただじゃおかねぇ」
 弘光は立ち上あがると、傍らにあった工具箱から細長いピンセットを2本取り出した。
「どうするの、それ」
「多分お前のアレから妙な液体が漏れたり、喘いだりするのはこれが原因だろう。なら、こいつを元に戻して配線をなんとかすれば」
「元に戻るって訳ね…弘光に出来るの?」
「配線を元に戻すぐらいなら簡単さ。突き破ってるっていっても、全部が千切れてる訳じゃないしな」
「わかったわ…お願い」
「ただ…その…お前の…あの…」
「人工女性器?」
「そう、それが少し邪魔なんだ。出来るだけ当たらないようにはするけど、我慢してくれよ」
「…頑張ってみる」
「じゃあ、始めるぞ」
 両手の先を再び開口部に差し込む弘光。その様子を見守っていた良子の頭脳に、いきなり大きな快楽が押し寄せた。
「あうっ!! んっ! あっ…んんん~~っ!!」
「くそ…これじゃ工具が突っ込めねぇ…良子、我慢してくれよ…」
 弘光は人工女性器を手で出来る限り優しく掴み、手を差し入れるスペースを作り始めた。
「んぐっ!! あ…もっと…優しく…ん゛っ!! んんぁ!」
 作られたものとは言え、好きな人に自分の性器を直に触られている…その思考が下腹部から伝わる快楽を倍加させる。人工愛液が
 割れ目からとろとろと染み出し、嫌が応にも感じている事を弘光に向かってアピールしていた。一方の弘光は、そんな彼女の状態を
 無視して必死で作業に集中しているようだ。

(んあぁ…もう…我慢…できない…)
 良子はブラウスのボタンをぎこちない手つきで外し、自らの重さで半分に潰れている乳房へ掌をかぶせてみる。
「ふあっ!!」
 乳房に手を触れただけでも快楽が伝わってくる。が、それだけで満足できるような状態ではない。
(もっと…もっと欲しい…)
 ブラの下端に指をかけ、そのまま一気にめくりあげた。ブラで整えられていた乳房は、つきたての餅のように胸の上で
 その形を崩した。その頂点にある桜色の突起はいきり立ち、彼女の身体の動きに合わせてプルプルと震えている。
「…ん…あっ!! あんっ!! いいっ!!」
 手で乳房を掴み、揉みしだきながら乳首をくりくりとこね回す。下腹部と乳房の快楽が合わさり、夕方のあの時と同じように
 彼女の理性を押し流し始めていた。
「あぅ…んんっ…あっ…あっ…あんっ!!」



(続く)

64:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/25 20:49:09 vf1z8aAB
投下終了。でわ~

65:名無しさん@ピンキー
06/11/26 16:24:40 ntCEUBEr
GJ!!

66:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/26 23:41:54 j1qcIpt0
>>61->>63の続きを投下します。(これでラストです)

67:幼なじみはロボ娘04(1/2)
06/11/26 23:44:04 j1qcIpt0
(見ちゃだめだ…聞いちゃだめだ…)
 良子の喘ぎ声と、割れ目から分泌され続けている愛液が弘光を挑発する。彼の頭の中にもやもやとしたものが浮かびあがり、それは
 やがて良子に姿を変えていく。イメージの良子は服を自分から脱ぎ捨て、そして…
(くそっ!! いい加減にしてくれぇ!!)
 頭を振って邪念を吹き飛ばす弘光。問題の箇所へやっと工具を差し入れる事ができた。
「こいつは…やばい」
 配線の束に突き刺さっている金属フレームを抜こうとした弘光の手が止まる。金属フレームのすぐ側に配線の被膜が損傷した
 ケーブルを見つけた…さっきまで他のパーツの影に隠れていてよく見えていなかったのだ。ふと顔を上げ、良子の様子を確認
 する弘光。
「…っ!! んっ…!!」
(だめだ、今は何を言っても逆効果だ…)
 弘光は覚悟を決めた。こうなったら、細心の注意を払って金属フレームを引き抜くしかない。

「良子、動くなよ…」
 今まで体験した修理の中でも、最難関の作業だ…弘光は瞬きをも止め、金属フレームを摘んでいる右手に意識を集中する。
(あと…少し…)
 残り20mm…10mm…5mm…もう少しだと弘光が思った瞬間だった。

「ん…あッ…だめ…いくぅ!! いっちゃうぅ…ううんぁあ゛っ!!!」
「うぉお! う、動くな!!」
 良子の快楽中枢が絶頂に達した瞬間、彼女の身体は大きくエビ反り状態になってしまった。
「あ!!!」
 必死で金属フレームを押え込もうとする弘光。しかしその努力も空しく、被膜が破損したケーブルと金属フレームが接触してしまった。
 青い火花が散り、弘光の右手に衝撃が走った。
「ぐあっ!!」
「ぴぎゃっ!?」
 二人の悲鳴が同時に響き渡った。衝撃うけた右手を押え込み、床にうずくまる弘光。
「り、りょう…こ!!」
「がっ…ひっ…ろみ…ピーっ!! ガガっ!! ひぎぃ!?」

 メンテナンスハッチの中から白煙が立ち上り、同時に刺激臭が弘光の鼻を突く。下半身を激しく痙攣させながら、腰を大きく上下に
 振り乱す良子。その様子は明らかに人間とは掛け離れていた。
「がっ…ザザッ…うぁ…あ…ピガーッ!!」
「りょうこぉぉ!!!」
 良子の口から、壊れたラジオのような高音交じりのノイズが発せられたが、それも束の間…やがて良子は目を見開き、涙を流した
 表情のままでぴくりとも動かなくなってしまった。

68:幼なじみはロボ娘04(2/2)
06/11/26 23:45:41 j1qcIpt0
Loading Operating System......Complete.
Body type:MGX-2200 typeF
Checking MGX-2200 systems...
.......Genitals device status : unusual
Now checking device.....
device I/O error !!
Please check system LOG...
system confirmation is continued....

日本語OS ver 0,80 (C)御剱研究所
ロード完了
システムを再起動します
...

(ん…あたし…どうなって…)
 システムの再起動が完了し、ゆっくり目を開ける良子。見覚えのある天井が視覚センサーに映り込む。
(ここは…弘光の部屋? 弘光のベッドの上…確か、あたしは一階の仕事机の上で…)
「…子!! 良子!!」
 突然彼女の視界に、弘光の顔が割って入ってきた。

「あ、弘光…?」
「りょうこぉ…よかった…動かなくなっちまったから、もう駄目かと思った…」
 弘光が泣いている。小学生時代以来、良子の前では決して泣くことがなかった弘光が、大粒の涙を流して泣いていた。
「弘光…」
「すまねぇ、あれだけ言っておきながら…」
「ううん…いいの、弘光が本当にあたしのこと、心配してくれてるのは判ってるから…」
「だけどよう…う?」
 良子は弘光の頭に手をかけ、ゆっくりと己の胸に抱いた。弘光の顔が、暖かく柔らかい二つの膨らみに包まれる。
「弘光、ありがと」
 弘光を包み込んだ懐かしい感触が、弘光の心を癒していった。
「なぁ…身体、大丈夫か?」
「ん…人工女性器の反応、なくなっちゃったからよく判らないけど…あの感覚も一緒になくなったから、他のところは多分大丈夫」
「そうか、ごめんな…一応金属フレームは抜き取ったし、配線も元に戻せるところは戻したんだけど」
 良子は自分の股間に視線を移した。メンテナンスハッチは元通りに閉められており、見た目は故障があるようには見えない。
「ハッチ、ちゃんと閉まるようにしてくれたんだ」
「手持ちの部材を加工して、なんとか閉まるようにできたんだ。中身は壊れたまんまだけどな…」
「ううん、これだけ出来れば凄いと思うよ。今度、パパにあなたの事を話しておくから」
「ちょ、それは勘弁!」
「何故?」
「だってよぉ、お前の身体を弄って壊したことが知られたら…」
「大丈夫よ。どのみち今日の事は嫌でもバレるんだし。パパにはうまくいっとくから…それよりも」
「なんだ?」
「弘光のソレは全然治ってないみたいじゃない?」
「え…あっ!」
 弘光の股間が、ジャージの生地を今にも突き破らんとするようにそそり立っていた。慌てて股間を押え込む弘光。
「いや、これは…!!」
「今度はあたしが貴男を修理してあげなきゃね」
 上気した顔を弘光に近づけ、首に手を回す。
「り、良子…ちょ、待…むんっ!!」
 唇を塞がれた弘光は、そのままベッド上に引き込まれた。彼の唇を割り、良子の舌先が口唇の裏を探り始める。
(か、勘弁してくれぇ!!)
(ふふ…もう絶対逃がさない…責任とってもらうんだから)

 ぎこちない二人の夜は激しく、長く続いて行くのであった。



(終わり)

69:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/11/26 23:46:52 j1qcIpt0
これで短編終了です。(明日からロボ姉話の執筆に戻ります)

でわー

70:名無しさん@ピンキー
06/11/26 23:50:47 LQlR5+hM
GJ乙!
ロボ姉の方も期待してます。

71:名無しさん@ピンキー
06/11/27 00:08:15 khG9uv39
GJ~~~

俺も弘光になりたいぞと。

72:名無しさん@ピンキー
06/11/27 00:49:49 lcq+cZGh
短編GJでした!
この後にあるであろうパパと弘光の一大決戦も読みたいなぁと思いながら、
ロボ姉のほうも楽しみにしておきます!

73:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/11/27 01:34:27 Xkbh2QB/
GJ!
お、幼馴染欲しいぃぃ!!
こういう幼い淡い性経験をっ……ロボ娘でっ!
あと家に帰ったら、ロボ姉もいる生活をしたかったw
ぐっジョブでした。姉ロボの続きも楽しみです!

74:名無しさん@ピンキー
06/11/30 16:41:24 NmdkO0TL
先輩、クラスメイト、後輩。
ロボ娘のアビリティで一番おいしいのはどれだろう?

75:名無しさん@ピンキー
06/11/30 16:59:05 IGLnujf5
>>74

あえて先輩。
先輩なのに主人公には(文句言いながらも)絶対服従。

実はツンデロイド。

76:名無しさん@ピンキー
06/12/01 21:34:28 ZOVxlATg
~【久々に】ハシ休めの独り言劇場4~

総務課のSKさんがすきだ。
彼女は人間のふりをしているが、実は開発段階のオフィス用ロボットだ。
・・・という設定で、今まで妄想を楽しんできたが、あり得ないことを
妄想しても虚しいばかりではないか。
と気づいた俺は、空想するんでも現実的な方向でしようと決めた。

たとえば、彼女を人間として受け入れ、まずはつきあう。
そして、頃合いを見て、俺の趣味を認めてもらったうえで、二人で
「故障・誤作動ごっこ」や
「充電切れ・機能停止ごっこ」や
「実験成功・ワタシハダレごっこ」をして楽しむ・・・
うん、それでいこう。

と、計画がそこまで及んだ時はじめて、これもまた
「あり得ないことの妄想」だと気づき、さらに虚しくなった・・・

77:名無しさん@ピンキー
06/12/01 21:41:14 KC40GFUs
>>76
彼女に催眠術でもかけりゃいいんでね?
「三つ数えるとあなたはロボットです」とか言って

面白いからこれからもやってくれ
結末が気になる

78:名無しさん@ピンキー
06/12/02 09:42:37 PQe78OWw
>>76

広い意味ではこれも「ロボット、アンドロイド萌え」だよなあとオモタ。


SKさんも同じ妄想を逆の立場でしていた(主人公をロボットに見立ててる)

・・・とかいうのも面白いかも。

79:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/02 17:43:32 yP7/ttbv
僕の学校には、高校なのに珍しく学生生協がある。
そこで働いている黒石さんは、学校一の名物だ。
黒曜石のようなつややかな髪をなびかせて働く黒石さんは、
入学の頃とか学園祭のときとか、忙しい時期には、
「何人もいるんじゃないか」ってくらいにどこにでも現れる。
僕たち学生の頼もしい味方だ。
生協には、意見要望コーナーがあって、いろんな要望が書かれるんだけど、
黒石さんは、その返答も担当している。
でも、黒石さんの返事は、いつもどこかずれているので有名なんだ。
そう、まるでゆうずうのきかない機械か何かのように……。

……他スレのSSかいていて、ふとこんなネタを考えついたけど、
本家の白石さんの問答集を読むと、面白すぎてとてもパロにできません!


80:名無しさん@ピンキー
06/12/02 18:29:14 oP7k3Qae
>>79

それちょっと気になるな・・・創作意欲をつっつかれる。



しかし、まんまplanetarianのほしのゆめみになりそうな気も

81:名無しさん@ピンキー
06/12/02 22:54:24 HhfXppn1
>80
アレはアレで萌へる

82:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/12/03 17:46:39 D2ZIWaGr
保管庫のテスト版が出来上がりましたので公開します。
URLリンク(ssother.run.buttobi.net)

テスト的に、2スレ目の1-311を収録してみました。あくまでもテスト版なので、
レイアウトや編集方針等は全て暫定です。

~現在の問題点~
・鯖が非常に重いらしく、人大杉になる事が多い orz → 別鯖でwikiが使用可能な所を探す(現状ではribbonが有力)
・続き物のSSを収録する方法が未定 → スレ番ではなく、タイトル別に収録する(タイトルがないものは仮で付ける)


それでは~



※霧霞タソのSSを見てハァハァしてたのは内緒

83:名無しさん@ピンキー
06/12/03 18:02:47 auG4I8RF
乙です!


画像のリンク先がリンク切れしているところが残念ですが、そこまで無理はお願いできないですよね・・・orz

84:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/12/03 18:10:51 D2ZIWaGr
>>83
申し訳ないです…orz 所持されている方がいらっしゃいましたら、アップしていただければ
ファイルサイズ縮小等は必要ですが保管庫へ掲載できると思われます。

~現在の問題点(追加)~
・鯖が非常に重いらしく、人大杉になる事が多い orz → 別鯖でwikiが使用可能な所を探す(現状ではribbonが有力)
・続き物のSSを収録する方法が未定 → スレ番ではなく、タイトル別に収録する(タイトルがないものは仮で付ける)
・投下された当時にアップされた挿し絵が未収録 orz → どなたか所持されている方、ご協力お願いいたします orz

85:名無しさん@ピンキー
06/12/03 18:20:39 7RU/t69d
ところで、初代スレってこれだよな?
URLリンク(www2.bbspink.com)

86:名無しさん@ピンキー
06/12/04 10:17:00 5//kXOmb
>>85

●持ちじゃないと見えないじゃん・・・

87:名無しさん@ピンキー
06/12/04 20:28:20 khGL/WgN
>>84
よかったら俺の自宅鯖貸そうか?

88:名無しさん@ピンキー
06/12/04 21:01:22 lUx47NFR
すまんかった、お詫びに
URLリンク(exlight2.hp.infoseek.co.jp)
初代スレと即死した方の2スレ。html化済。

89:86
06/12/04 21:18:51 dggELk1k
>>88

クス㌧!

90:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/12/05 00:54:07 w2a2YmOZ
>>87
ありがとうございます。現在、別鯖を借りる算段を進めておりますので、それがご破算になって
しまったらお願いします。

>>88
初代スレの分、保管庫に収録してもいいですか?

91:88
06/12/05 22:43:24 lH0d1Sp5
>>90
どうぞお使いください。

92:名無しさん@ピンキー
06/12/11 00:39:07 ID4dp+ki
保守

93:名無しさん@ピンキー
06/12/13 10:51:03 19zJytDs
流れがとまってるなあ
ホシュ

94:名無しさん@ピンキー
06/12/14 01:39:19 ag3H9Xri
久しぶりに前の流れに戻すか

しかし最近のロボ娘ってのはネットか何かに接続でもしないとまともに動かないのか?
月曜に買った新型ロボ娘は無線LAN環境無いとデータがどうのって泣き出したんだが。

泣き顔がかわいいから準備するフリはしてるがそろそろ笑ってくれよ? な?

95:名無しさん@ピンキー
06/12/14 10:14:33 Mz481Dv3
最近の機種は、ネットワークへの依存度が高すぎてちょっとなあ。
>>94みたいに追加データのみ(知恵袋状態)ならいいが、メーカーや価格帯によっちゃ
記憶データがメーカー側のサーバーで管理されてたり、頭脳自体はメーカーにあって
筐体はリモート制御されてるだけなのとか。

やっぱり、俺は完全独立稼働機(スタンドアロン)がいいな。
スペース的に厳しいから、ネットワーク依存型に比べて機能はショボイけど。

96:名無しさん@ピンキー
06/12/14 12:02:21 TYxKdPvI
でも、それぞれにメリットやデメリットもあるから、
一概には言えないんじゃね


97:名無しさん@ピンキー
06/12/14 12:15:25 Mz481Dv3
>>96
遠隔頭脳は問題あると思うがなぁ。
プライバシーデータの漏洩とか、通信エラーで機能停止とか、
サーバー潰れたら道連れとか、クラッキングされるとか。

うちの完全スタンドアロン機は、メモリとか目一杯増設してるが、感情の再現に
こだわったせいもあって、出来合いの家事技能データが入れられなかった。

そんなわけで、ロボなのに料理学校通ってるw

98:名無しさん@ピンキー
06/12/14 13:33:53 ag3H9Xri
>>94だが部屋の隅でぐすぐす泣いてるのが不憫すぎるから近くの無線LANスポット行った

どうやらインターネットに繋がないとサポートやウイルス対策ソフトが動かないようになっててなんか心細かった模様
なんか精神年齢(?)も一気に上がった
しかし家に帰ると戻る不思議
ネット加入マジで考えるか……

99:名無しさん@ピンキー
06/12/14 15:23:46 Mz481Dv3
>>98

そりゃまた乙。
こういうのもネット弁慶というんだろうかねw

100:名無しさん@ピンキー
06/12/14 22:20:31 zJz43p9N
>>98
常時ネット接続も考えもんだぞ。
ウチは光と無線LANにしたんだけど、常時最新データが入ってくるせいで
なんか口うるさくなった。

ダイヤルアップ+テレホで、10時頃から時計見てそわそわしてた頃のほうが
可愛かった気がする。

101:名無しさん@ピンキー
06/12/14 23:59:04 JQps4DoW
無線で常時接続が必要なタイプだと飛行機に乗れないね
乗れたとしてもスイッチ切って貨物室行き....

102:名無しさん@ピンキー
06/12/15 06:36:44 xUL54Xw+
無線LANは今時は必須と言えるんじゃないか。
回線も速い方が良いが、家にデータ受信用のPC設置するだけでだいぶ違う。
朝になるとまとめて読み込むから、起動が少々遅くなるが。
>>101
うちのは「お金の無駄です!」と言って、自分から貨物になるぞ。
航空コンテナに乗り込む様はなかなかシュールだ。

103:名無しさん@ピンキー
06/12/15 10:05:03 j1SeJ0Db
最近はロボ向けの席も増えたよな>旅客機

うちのみたいな擬人タイプは、人間と同じ客席に座るしかないが、気圧や
温度に対する耐性の高いタイプなら、貨物室にある格安の席(?)が使える。
与圧や温度調整がない代わりに、かなり安いらしい。
こないだ空港で、ハッチを開放してるところを見たんだが、手すりやつり革が
ついたただの箱だった。ラッシュ時のJRの6扉車みたいな感じ。

104:名無しさん@ピンキー
06/12/16 21:23:51 9P3ToX7z
ウチの子は小柄だからって、自分で関節外してトランクの中に入ろうとするんだが……。

運賃安くなるのは良いんだけど、トランクの内張にこだわるようになってな。余計に
高くつく気がする気がする今日この頃だよ。

105:名無しさん@ピンキー
06/12/18 18:00:54 HBMQwnVm
うちの娘は見た目人間そっくりだが、トランクに変形するぞ。


・・・未だに構造が理解できん・・・

106:名無しさん@ピンキー
06/12/18 20:04:06 9On6HMZd
まあ動物の関節構造もある意味変形といえなくもない。トランク機能はうちにも欲しいかもしらん。

とかいいながら規制解除テスト。

107:名無しさん@ピンキー
06/12/18 20:12:00 LtPDuR3v
>>105
それ何てロボ春姉

108:名無しさん@ピンキー
06/12/19 13:33:02 ufb850+S
ホシュ

109:名無しさん@ピンキー
06/12/19 15:48:05 dbGM5jTi
>>108

乙たんホシュ!

110:名無しさん@ピンキー
06/12/19 16:45:31 0517Rok8
最近、相棒の胸が大きくなってきているのだが……

111:名無しさん@ピンキー
06/12/19 17:17:27 QQA5oT5X
>>110

人工母乳を溜め過ぎなんじゃまいか。

たまには吸ってやれ。

112:名無しさん@ピンキー
06/12/19 21:59:15 k+37we/H
あるいは注ぎすぎです。

113:名無しさん@ピンキー
06/12/19 23:12:13 juBLasU+
>>110
揉みすぎで、中の弾性素材が大変なことになってるんじゃないのか?
バルク品とか使わない方が良いよ。


114:名無しさん@ピンキー
06/12/20 16:37:30 Z7to0Qme
自己修復可能な半生体素材は高いからなぁ・・・


ところで、ロボ娘萌えと一言で言っても幅広いよな。
「外見から無機的なタイプに萌える」奴、
「生体素材を一片も使わず生体そっくりにする」ことにこだわる奴、
「生体素材ドンとこい、擬人化マンセー」な奴。
このあたりの間口の広さが、ロボ娘萌えの特徴だな。

115:名無しさん@ピンキー
06/12/20 20:43:58 /7mJMp1u
メイド仕様のロボ娘は生活家電の性能をフルに活用する
ウチの電子レンジでこれだけの料理が作れたのかorz

116:名無しさん@ピンキー
06/12/20 23:01:52 tMPqgoNT
・・・のはいいが、家事用の無人格ロボットを顎(電波?)でコキ使い、本人はグータラグータラ。


お前もロボットだろと。

117:名無しさん@ピンキー
06/12/21 01:51:44 SyRlYbvJ
「いや、リモートしている間は自分はあまり動けないんです。
さぼってなんかないですよ!?」

118:名無しさん@ピンキー
06/12/21 03:23:23 RJsk4xgx
ふーん。じゃ、筐体いらないなお前(ニヨニヨ)

119:名無しさん@ピンキー
06/12/21 21:25:40 q2JzsNmL
その優秀さをうちのに分けて欲しいもんだ。
うちのはいくら教えても麺類を茹でるのが上手くならない。
蕎麦の微妙に芯を残した茹で加減や、スパゲッティのアルデンテが納得できんらしい。
わざわざ消化が悪い状態にするのが納得出来ないという事らしいのだが、
食感は料理の重要な要素だという事を優先してくれないのはなぜなんだ?

120:名無しさん@ピンキー
06/12/21 23:48:06 gr+4lWqT
それ、調理の対象年齢設定を『介護』とか『お年寄り』にしてないか?
そんな設定があるの全然知らなくて、とりあえずハンバーグ注文したら、
いきなり流動食作ってきた事あるよ。

ためしに『赤ちゃん』に設定してみたら、口移ししようとしてきて別の意味でも焦ったが。

121:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/12/23 12:33:05 KDImdlpV
流れをぶったぎってスマソ。「姉の秘密」第13話が出来たのでこれから投下します。

122:姉の秘密-13 (1/8)
06/12/23 12:34:38 KDImdlpV
 陽子の目の前に、光のリングが浮かんでいる。これは研司が閉じこめられている、記憶のループ…さきほど小夜子と一緒に
 飛び込んだほころびもそのままになっている。
「研司…待ってて」
 陽子はループのほころびに向かって身を踊らせた。一瞬、周囲のイメージが目まぐるしく瞬く。
「くっ…」
 今、彼女は小夜子のファイアウォールを通さず、直接記憶のイメージを"観て”いるのだ。フィルタ処理の手順は突入寸前に
 母から転送されたものを使っているのだが、この処理は彼女のメインプロセッサにかなりの負担を強いている。その負担が
 陽子の意識に、激しい人工心臓の動悸としてフィードバックされていた。
「うぅ…はぁ…はぁ」
 息を切らしている陽子の裸体が、街中の歩道に倒れていた。上半身を起こし、周囲の景色を認識する。
「間違いない、さっき見た風景だわ」
 衝撃のシーンが繰り広げられる現場から、100m程離れた場所に陽子は降りたっていた。ここなら、現場に合流する前の研司を
 捉える事が出来る筈だ。
(…とりあえず、服を着なきゃね)
 この記憶の時代に彼女が着ていた学生服を検索する…あった。紺色のブレザーにとチェック柄のスカート、白いブラウス、赤い
 短めのネクタイ。それを着用していた時の身体の寸法も一緒に検索し、自身のイメージを当時の姿に変換する。
「こんなに胸、なかったっけ…」
 ブラウスの膨らみを手でふにふにと揉んでみる。現実世界のバストに比べると、大人と子供の差があるといっていいぐらい
 小さい双丘だ。この時はまだ、研司が巨乳好きだって知らなかったから、当然といえば当然であった。
(さてと、研司は…)
 振り返ると、こちらに向かって走ってくる子供の姿が見えた。それはどんどん大きくなり、はっきりと顔が見える距離まで近づいてくる。
「研司!」
「あ、姉ちゃん? こんなとこで何やってんの」
 陽子の声に研司が反応した。本人の意識が作り出しているイメージの中で、唯一外部からの呼びかけに反応する人物イメージ。
 間違いなく、研司本人の意識そのものだ。
「お父さんに聞いたの。お母さんを迎えにいくんでしょ?」
「う、うん…そうなんだけど…」
「どうしたの、そんなに急いで」
「だって、もうすぐお母さんが乗ってるバスが来るんだ」
 このまま研司を現場に向かわせれば、またあのシーンが繰り返されることになる…それをまず防がなければならない。

123:姉の秘密-13 (2/8)
06/12/23 12:36:50 KDImdlpV
「お父さんから聞いてないの? お母さん、もう少し時間が掛かるって」
「えっ、そうなの?」
 きょとんとした顔で陽子を見つめる研司。この頃の研司は今と比べると結構可愛い顔をしている…彼女の頭脳内で、キュンという
 音が鳴り響いたような気がした。
「う、うん、だからさ、バスが来るまで私と散歩しよ?」
 妙な妄想が沸き出しそうになるのを抑え、研司をこことは違うイメージの場所へ連れていくことにする。
「でも…」
「大丈夫よ、バスの時刻表ちゃんと調べてあるから」
 陽子はそう言いながら、研司の前にしゃがみこんだ。しゃがみ込む寸前にスカートの丈を3割程短いイメージに変換し、ブラウスの
 生地もかなり薄いものに変える。この辺りは自分の思う通りにイメージ変更が可能だ。
「…わ、わかったよ…」
 彼女の思惑通り、研司の視線が泳いでいた。わざと膝を閉じずにしゃがんだために丸見えのショーツ、そして透けて見えるブラが
 予想以上に研司を刺激しているようだ。
「じゃ、いつもの公園にいこっか」

 次の瞬間、私達はいつも散歩に来る公園にいた。ここは現実世界ではないので、一瞬の内に場所が変わる事は然程不自然では
 ない…そのことを意識しなければ。
「研司、私ちょっとトイレに行ってくるから、ここで待ってて」
「う、うん…」
 座っていたベンチから立ち上がり、すぐ側にある公衆トイレに入る。そこそこ奇麗なトイレだが、個室内の広さは並みのレベル。
 便器も洋式なので、人が一人入るのがやっとだ。
(さて、と…)
 トイレのドアのイメージに細工を施す。外側からは普通のドアにしか見えないが、室内側からは外が見えるようになった…ここは研司の
 記憶の中だが、母から伝えられた技術を用い、自分でイメージをコントロール出来る範囲を拡大している。
(私のメモリー内容に間違いが無ければ、そろそろ来る筈)
 ドアに細工を施してから約2分。私が入っている個室の前に、見覚えのある人物が現れた。
(来たわね…研司)
 ドアの前で周囲の様子をしきりに気にしている。ここ以外の個室は誰も使っていないから、私が入っているという事を特定するのは
 容易な筈だ。
「…」
 研司がしゃがみ込み、ドアと床の隙間をじっと見つめている。先程ドアに細工を施した時、ドアと床の隙間を普通よりも広げておいたのだ。
 その隙間は約30cm…現実世界では普通考えられない寸法である。

124:姉の秘密-13 (3/8)
06/12/23 12:37:31 KDImdlpV
(そうよ…そのまま…)
 研司は頭を低くし、ドアと床の隙間から中をのぞき込もうとした。その瞬間を狙い、私はドアを素早く開ける。
「…研司!」
「姉ちゃんっ!?」
 一瞬凍りついたかのような表情をする研司。私はすかさず研司の体を掴み、個室の中に引きずり込んだ。
「は、離せ!離してよ!!」
 便器に腰掛けている私の膝上に、強引に弟を座らせて身体を抱き込む。手足をばたつかせ、何とか私の手を振りほどこうとする研司。
「離せって!離っむぐぅ!!」
 研司はそれ以上叫ぶ事は出来なくなった。何故なら、彼の口は私の唇で塞がれたからだ。
「ん…っ」
 舌を差し入れ、口唇の裏側を繰り返しまさぐる。研司の下唇を優しく甘噛みし、舌を添わせて吸う。
「……っ」
 行為を続ける内、研司は手足をばたつかせなくなった。手で掴んでいた肩から力が抜けた事を確認してから、私はゆっくりと唇を解いた。
「研司…」
「姉…ちゃん?」
 研司の顔は真っ赤になり、目は半分焦点を失っていた。それほど長時間唇を塞いでいた訳ではないが、明らかに息が荒い。
「私、知ってるのよ」
「な、なにを」
「私がここのトイレに入った時…いつも覗きに来てたでしょ」
「!!」
 研司の顔に狼狽の色が浮かび上がる。
「子供だから、見つかってもそうそう怪しまれないわよね。私が冷却水交換してる時、ドアにずっと耳をくっつけていた事もあったし」
「なんで知ってるの…それに、れいきゃくすいって」
「そう、冷却水よ」
「姉ちゃん、何を言ってるのか全然わからないよ」
 自分の行動が筒抜けになっていた上、この頃の弟にとっては理解不能の単語をしゃべっているのだ。研司が怖れ、おののくのも
 無理はない。
「見せてあげる。私の全てを」
 私は研司と体を入れ替えるようにして立ち上がった。ドアにもたれ掛かるようにして、便器に座って呆然としている研司を見下ろす形に
 なっている。
「あ…」
 スカートのホックを外し、ジッパーを降ろす。手を離すと、チェック柄のスカートがぱさりと乾いた音を立てて床に落ちた。
「目をそらさないで」
 ネクタイを緩め、ブラウスのボタンをゆっくりと外していく。最後のボタンを外し終わった後、私は研司の手を取って自分の胸元に導いた。
 研司は唾を飲み込み、私をじっと見つめている。その視線に応え、私は黙って頷いて目を閉じた。
「姉ちゃん!!」
 研司の手が動き、ブラウスが一気に左右へ開く。

125:姉の秘密-13 (4/8)
06/12/23 12:38:29 KDImdlpV
「!!」
 研司の視線は、まだサイズが大きくなっていない私の胸…ではなく、腹部に釘付けになった。
「姉ちゃん、これ…なに…」
 弟の目に晒された私の腹部には、パーティングラインがくっきりと刻まれていた。鳩尾付近に皮膚はなく、腰椎を中心にした大きめの球状
 関節が剥き出しになっている。
「これが私。あなたの姉の正体」
 視線が下半身に移った。股関節から先の部分は人間と同じ皮膚で覆われているが、ショーツで隠されている部分は肌色の軟質性樹脂で
 出来ている事がはっきりとわかる。
「まさかそんな!」
 半ば脱げかかっていたブラウスを、研司が強引に腕から引き抜いた。ブラとショーツだけの姿になった私の身体は、人間のものではない事が
 はっきりと分かる。上半身は乳房と鎖骨の辺りから頭部にかけて、人間に見せかけるための人工皮膚が与えられているが、肩から手首近辺
 までは関節の継ぎ目やメンテナンス用ハッチが目立つような外装になっていた。
「姉ちゃんって人間じゃない…」
「そう、私は…あなたの姉でもあり、そして」
 私は腹部のメンテナンスハッチのロックを解除し、ゆっくりとそれを開ける。
「人間との共同生活実験用アンドロイド、MGX-2000typeF」
 研司は開いたメンテナンスハッチの中をじっと見つめていた。狼狽の色はいつのまにか表情から消え去り、むしろ個室に連れ込んだ時よりも
 落ち着いたように見える。
「姉ちゃん」
「なに?」
「姉ちゃんの身体…もっと見せてよ」
「研司…」
「これ、父さんが作ったの?」
「そうよ、全部じゃないけど…私の身体の、半分以上はお父さんに作ってもらったの」
「こっちの蓋も開くのかな」
「あ、ちょっと待って…」
 鳩尾の少し上辺りの小さなメンテナンスハッチのロックを慌てて解除する。かちっと小さな音を立てて、蓋が半開きになった。
「開けるね」
 研司は隙間に指を差し込み、メンテナンスハッチを開いた。
「すごいや…」
 内部の機構をのぞき込んでいる研司を見ていると、私の胸に何とも表現できないモヤモヤとしたものが溜まり始めた。
「研司…もっと私の事、知りたい?」
「うん」
「じゃあ、私の言う通りにして」
「どうすればいいの?」
 私は研司に、最初に開けたメンテナンスハッチ内部にあるロック機構を教えた。ハッチのロック機構は、腹部外装全体のロック機構も兼ねているのだ。
「そう、そこの出っ張りを押しながら…」
 研司が私の体内を直に触っている…そう思うと胸の中に溜まり続けているものが身体の芯に集まり、じわじわと熱くなり始めた。
「こう?」
 研司がロック機構の奥にある小さなレバーを押し下げると、腹部の外装が左右に割れた。細いステーだけで支えられた外装が太股の上辺りまで
 垂れ下がる。

126:姉の秘密-13 (5/8)
06/12/23 12:39:46 KDImdlpV
「…っ!!」
 腰部関節の駆動機構や流体循環用のチューブが露にされた瞬間、私の身体の芯で熱いものが弾けた。背中を通り、頭部に軽い電撃のような快感が
 走った感触が生々しく伝わってくる。思わず両手で肩を抱いて身体をぶるっと奮わせると、その衝撃で開いていた腹部カバーがステーから外れ、床に
 転がり落ちた。
「だ、大丈夫?」
 研司が便器から立ち上がろうとするが、それを片手で押しとどめる。
「大丈夫…痛くないし、平気よ」
 少し上ずった声で研司を宥めたが、まだ不安げな表情で私を見ている。
「ほら、見て」
 背中に手を回し、ブラのホックを緩めた。そのまま肩ヒモを外し、肩を抱えていたもう一方の手をゆっくりと下ろす。
「姉ちゃん…」
 胸の双丘の桜色の頂点は、研司をまるで挑発するかのように固くそそり立っていた。私はそのまま床に膝まづき、研司に胸を近づけて行く。
「好きなんでしょ?大きいのが」
 胸をから手を離す瞬間、乳房のサイズを現実世界の身体と同じ大きさにすりかえた。まだ幼さを残すボディに大きな乳房は少々アンバランスだが、
 研司には効果てきめんだったようだ。
「ぼ、僕…姉ちゃんの…」
 言うが早いか、研司の手が私の乳房を鷲掴みにしたかと思うと、そのままぐにぐにと乱暴に揉みしだき始める。
「あっ! んんっ!! だ、だめ…もっと…優しくっ…!」
 イメージと同期した触感、そしてリアルな快感が伝達されてくる。ここに入る直前、母から転送してもらったプログラムが上手く作動している証拠だ。
「ご、ごめ」
 悲鳴に近い私の喘ぎ声を聞き、研司が手の動きを止めた。その小さな手に自分の掌を重ね、ゆっくりと動かしていく。
「こうやって…んっ…そう…ゆっくりと優しく…あっ…」
 しばらくして手を離すと、研司はそのまま乳房を優しく揉み続けた。痛みはなく、快楽のみがじんわりと伝わってくる。
「姉ちゃんのおっぱい…やわらかい」
 この身体は、私が学生の頃に父が試作したボディの内の一つであった。人工女性器と人工乳房を装備し、自分が”大人”への階段を上るための
 第一歩として作られたのだ。
「はぁ…んんっ…あっ…んあ…あ?」
 不意に快楽の供給が止まった。いつのまにか閉じていた瞼を開けると、研司の視線は再び私の下半身に移っている。
「どうしたの?」
「姉ちゃん…お願いがあるんだけど」
「なに?」
「その…パンツの中…どうなってるか…知りたい…」
 その言葉を聞き、私は思わず股間を両手で押えてしまった。既にショーツは人工愛液で濡れており、指先のセンサーが『熱くぬるぬるしたもの』に
 触れた事を伝えてきている。
「駄目なの?」
 研司は少し悲しそうな表情になった。
「そんなことないわよ」
 私は研司に幼い外見に躊躇しているのだ。ここから先に進む事は、すなわち『交わる』事を意味する。

127:姉の秘密-13 (6/8)
06/12/23 12:41:04 KDImdlpV
「僕は…姉ちゃんが好きだ」
「研司…」
 それは聞き覚えのある言葉だった。私がアンドロイドであることを認めてくれ、受け入れると誓った研司が言ってくれた言葉。
「好きな姉ちゃんのこと、全部知りたい。だから、そこも…見せてほしい」
 研司が私をじっと見つめる。
「…わかったわ」
 私は立ち上がり、股間から押えていた手を放した。
「研司…あなたの手でショーツを脱がせて」
「姉ちゃん…」
 研司がショーツに手をかけ、惜しむようにゆっくりと下ろし始める。
「んっ…」
 割れ目が丸見えになった瞬間、下腹部の人工女性器ユニットが疼く感触が伝わった。びくりと腰が震え、熱いものが股間に放出されるのがわかる。
「…濡れてる…」
 少し前かがみになると、割れ目から愛液が滴って糸を引いているのが見える。
「触って」
「え?」
 研司の手を掴み、割れ目に導く。
「んっ…!」
 指先が秘所に触れた時、身体の芯にわだかまっていた疼きがぱっと輝いた。その輝きが一つにまとまり、渦となって快楽中枢へと伝えられてくる。
「気持ち…いいの?」
「う…ん…」
 割れ目に沿うように指先が動き始めた。研司に私のあそこが弄られている…そう思うと、下半身から伝わってくる快楽が倍加するように感じる。
「姉ちゃん…」
 声に誘われた私は、研司の股間に目を奪われた。研司の半ズボンの股間が今にもはちきれそうなぐらい盛り上がっていたのだ。それを見た直後、
 胸の鼓動が急激に跳ね上がった。放熱が間に合わなくなり、人工肺が刻む呼吸がどんどん激しくなっていく。
「姉ちゃん、僕…なんか変だ…」
 研司は太股をきゅっと締め、空いている方の手で股間をおさえつける。その姿を見て、私の中の何かが切れた。
「研司っ!」
 研司のズボンのボタンを強引に外し、ジッパーを下ろす。綿のブリーフが突き破りそうな勢いで、研司の『男』が私を挑発していた。

 欲しい。

 研司が欲しい。

「ごめん…もう…我慢できないっ!!」
 呆気にとられている研司に構わず、ブリーフを引き下ろす。
「ね、姉ちゃん?!」
 まだ皮を半分被ったままの男性器が剥き出しになる。私はそのまま、幼さを残した研司の肉茎にしゃぶりついた。

128:姉の秘密-13 (7/8)
06/12/23 12:42:54 KDImdlpV
「うっ?…ああっ!」
 か細い喘ぎ声を上げたが、私はそのまま研司をむさぼり続ける。自分の秘所に手をやると、信じられない量の愛液が溢れてきているのがわかった。
「んんっ…姉ちゃん…き…気持ち…いい…っ!!」
 陰茎の脈動が、舌を通じて伝わってくる。舌を添わしていると、研司がどんどん大きくなって感じられた…そろそろ良い頃だろう。
「ふはぁつ!! はぁ、はぁ…」
「うぅ…姉…ちゃん」
「研司…私と一つに…」
「ひとつ…?」
「そう、一つよ」
 私はそう言いながら立ち上がり、研司に背中を向ける。
「なにを…するの?」
 私は黙ったまま、人工女性器の小陰唇に両手を添える。そしてそのまま研司の太股の上に座り込み、広げた小陰唇で研司の牡茎を飲み込んだ。
「くっ…あうっ!!」
「んんっ…んんぁ!!」
 個室に喘ぎ声が響き、二人は一つになった。

「んんっ…ちょっと…待ってね」
 研司を挿れたまま、私は剥き出しになっている腰部関節に手を突っ込んだ。ロック機構と関節部分を弄くり、腰椎フレームを外す。
「これで…研司と好きなだけキス出来るから…」
 切り離した下半身はそのままに、上半身を180度ねじらせて研司に向き直る。
「姉ちゃん…すごい…んっ」
 間髪入れず、研司と唇を重ね合わせて舌を差し込んた。弟はたやすく私を受け入れるどころか、舌先を積極的に絡めてくる。ちゅく、ちゅくと淫らな音が
 僅かに聞こえてきた。
「んっ…あふぅ」
 研司が唇を解き、息を整える。
「大丈夫?痛くなかった?」
「ふぅ…最初はちょっとだけ痛かったけど、今は大丈夫…」
「動くわよ」
「え…ちょっと待…うっ…くあっ!!」
 中腰で少し立ち上がり、力を抜く。亀頭が膣壁に擦り付けられている感触が、リアルに伝わってくる…それは研司も一緒の筈だ。最初に唇を重ね合わせた時に
 母から転送してもらったプログラムを研司にもインストールしたのだが、今の様子を見ている限りでは研司側でも問題なく動作していると見ていいだろう。

129:姉の秘密-13 (8/8)
06/12/23 12:44:09 KDImdlpV

「研…んっ!!司…あっ! あんっ…んっ」
「姉ちゃん…すっごく…うぅ! 気持ち…よすぎ…ぉうっ」
 研司の身体を抱き寄せ、唇を吸う。研司もそれに応え、舌を絡めてくる。
「んはっ!! ふぅ、はぁ…はぁ…んあっ!!あぁ~っ!!」
 唇を解き、今度は乳房にかぶりつく研司。乳首が舌先で転がされ、吸われ、甘噛みされ…あらゆる方法で私の快楽中枢を刺激してくる。
「あんっ…んっ…研司…私…アンドロイドなの…よ…こんな私でも…んっ…いい…の?」
 いくら乳首を吸われても、例え研司が自分の子供だったとしても…私の乳房から母乳が出る事はない。あったとしても、それは”人に作られしもの”であることは
 何ら変わらない。ふとそんな事を考えた私は、つい体の動きを止めてしまった。
「姉ちゃん…そんな事関係ないよ」
 私の胸に埋めていた顔を上げ、研司が言った。
「研司…」
 人工涙腺が緩んだ。目から涙が溢れ、頬を伝う。
「姉ちゃんが人間じゃなくても、僕の姉ちゃんな事は変わりないよ。それに…僕は…僕の身体も」
「研司…思いだしたのね」
「うん…僕の身体も…姉ちゃんみたいなのが入ってるんだよね」
「じゃあ、研司のお母さんの事も」
「わかってる…わかってるよ。もう、母さんはいない。」
「ごめんね、研司。辛い事、思い出させちゃった…折角忘れていた事なのにね」
「いいんだ、姉ちゃん…俺は忘れていたんじゃない。逃げていただけなんだ」
 研司が急に大人びた表情に変わった。その瞳が湛える光は、最早幼い研司のものではない。
「研司、あなたは…」
「俺は逃げていた。”もう一人の俺”という存在を作って、奴に自分の苦しみを押し付けていたんだ」
 研司は全てを知ったのだ。事故、母の死、自分の脳の一部が機械化されたこと。そして、自分の精神の一部が崩壊しかかった時のことも。
「でも俺はもう逃げない。姉ちゃんがいるから…こんなにも自分の事を思ってくれる人がいるから」
「研司…私」
 私の口が研司の唇で塞がれた。もう言葉は要らない…そのままの状態で、研司が自分から腰を動かし始める。
「はふっ!! んっ! あっ! あんっ!」
「ふっ! んく…くっ…うぅ!」
 思わず前かがみの動作を取ろうとした瞬間、腰椎の駆動機構がギシギシと悲鳴を上げた。人間なら有り得ない姿勢…アンドロイドでもかなり無理のある体勢だ。
 何かが折れるような音も聞こえたが、構うものか。ここは夢の中…母に指示を受けたという事もあるが…自分が納得いくまでやりとげてやる。
「あうぅ! くぅ…あんっ! ン…あん…んっ!!」
「姉ちゃん…俺…だめだ……出る…」
「出し…て…! 私の中に…あんっ…研司の熱いのを…ンぁ…頂戴…っ!!」
 研司への思いと、身体の芯から突き上げてくる快楽が一つに溶け合い始めている。それはやがて暖かく輝きだし、光が二人を包み込んでいく。
「んっ…ああぅ…ぐぅ…ん…うぐっ…おおぉぉぉ…ううぉおおおおおおおあああああああっ!!!!」
「あっ…んっ…あ…あ、あ・あ・んんっ・あああっ…んあああああぁぁぁぁああああああっ!!!」

 獣のような雄叫びを上げ、二人が絶頂に達した時…視界が真っ白に変わった。同時に全身の全ての感覚が消失していく。

(研…司…)

 研司に向かって手を伸ばそうとしたとき、闇が私の意識を支配した。

130:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/12/23 12:45:33 KDImdlpV
大変お待たせしました、13話をお届けします。 ちょっと長目になってしまいましたが宜しくお願いします。

131:名無しさん@ピンキー
06/12/23 15:02:12 WF1kXzl0
GJ!。やっぱ人間にできないことをするロボって萌えだな

132:四百二十七 ◆L39RnHcjYc
06/12/23 20:05:29 KDImdlpV
保管庫を少し更新しました。
URLリンク(ssother.run.buttobi.net)

>>131
>人間のできないこと
今回はそれでかなり悩みました…

133:名無しさん@ピンキー
06/12/24 02:40:10 +TKxQ1TZ
お久しぶりGJ!

134:名無しさん@ピンキー
06/12/25 19:10:33 Vb4Ec2wB
さて、今宵は世間的には聖夜であるわけだが、諸君は相方とどのように御過ごしかね?

(と、恥しげもなく時事ネタを振って見r)

135:名無しさん@ピンキー
06/12/25 21:16:38 92zbnHvM
ケーキ買って帰ってきたら相棒がサンタの格好してた、寒そうなミニスカの。
その後はメシ食って、コナン見ながらケーキ食って今に至る

これからちょっと襲ってくるわ


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch