【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合8at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合8 - 暇つぶし2ch137:名無しさん@ピンキー
06/11/24 00:33:24 Y25ts25j
>>129
後書き噴いたwww


さすがへんたいさん!

138:名無しさん@ピンキー
06/11/24 02:01:31 x4LAiqZJ
へんたいさんは相変わらずへんたいさんだな!
女の子を泣かせるなんて男として最低な行為・・・・・・だがほどほどなら大好きだぜ。

途中のままの作品って何があったっけ?

139:名無しさん@ピンキー
06/11/24 05:17:14 BcNJNJe0
色々あるけどね
一スレ目のアンリエッタのとか、スレ荒れたせいで来なくなったぽい、裏タバサの人の新作とか。

>>138
それはそうと、粘着乙

140:名無しさん@ピンキー
06/11/24 05:19:20 EPNCraIx
1スレ目のアン様は作者に事情があるだけかと思うが

141:名無しさん@ピンキー
06/11/24 06:04:20 Drn8QIE1
>>140
たぶんアンドバリの指輪で甦ったウェールズに連れられてアルビオンへ・・・つД`)

まぁ魔王の完結編も気になる

142:名無しさん@ピンキー
06/11/24 07:26:00 GTH8zRFi
ハルキゲニアにはブラシャーは存在しないんだよな?
なぜ運動会ssで胸ポチの描写がないんだ?
丸っこい曲線のブルマは当たり前、へそがちらっと見えるのは規定事項、
ならば!ならば!!胸ポチにも熱い視線があってもよいのではないか!
なぁ同士たちよ。


143:名無しさん@ピンキー
06/11/24 08:47:45 Lew9fUUG
普段から胸ポチなので皆慣れちゃってます

144:名無しさん@ピンキー
06/11/24 08:59:29 N+/ULFVt
つサラシ
まあ、びしょぬれになって見えるほうが俺は(ry

145:名無しさん@ピンキー
06/11/24 11:13:50 OFdiX4Ub
なんというか、このスレみてると「へんたい」という言葉が褒め言葉にみえて困る。
むしろ称賛してるのかな?

146:名無しさん@ピンキー
06/11/24 11:15:38 5tgY2ph1
>141
俺は「少女の苦悩~」が気になる

147:名無しさん@ピンキー
06/11/24 13:02:00 /QrOGpFC
作品より職人さんの体調が気になる。
風邪には気をつけてくれ。

148:名無しさん@ピンキー
06/11/24 15:34:53 1kW0wMk8
やさしいな。

149:名無しさん@ピンキー
06/11/24 16:45:40 +hdIrZ5H
このスレの半分は優しさで出来ている。

150:オムツタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:02:56 /QzySgdP
虚無の曜日、トリステインの城下町をタバサと才人は歩いていた。
才人の両手には大量の紙袋にはいった荷物がある。
結論からいうと、勝手に部屋に入った事と、おねしょの事(タバサが悪いのだが)で一日荷物もちをすることになったのだ。
夏の日差しと合わさって非常に重労働だ。
ちなみに、ルイズに関しては、タバサが大きな買い物をしたくて男手が必要なのだと説明して、しぶった顔をしていたが、なんとか了解を得ることができた。
「次はあっち」
大量の荷物に押しつぶされんばかりの才人を尻目に、タバサは次の店へと向かおうとする。
「なんだよ、確かに無断で部屋に入ったのは悪かったけどさ。鍵くらい掛けとけばいいじゃんか……そうすりゃおねしょを見られることも――いやうそ!何でも無いです」
ぶつぶつと文句を言っていた才人だったが、タバサが杖を握り締めて振り返ったのを見て口を噤んだ。
結局、丸一日を買い物に費やすこととなった。
太陽はもう傾いている。
赤い光を浴び、夕日が目にしみるぜ、などと痺れた両手に力を入れながら思っていた。
そこで才人は、ふと道端の露店に置いてある物が目に入った。

手に持った荷物を置き、それを手にとる。
「お、にいちゃん。目が高いね!それは異世界のマジックアイテムだぜ!効果は……」
「ちょっと黙ってくれ」
説明をしようとした商人を制す。せっかく説明しようとしたのに、気分の悪くなった商人だが、才人のマントに付けられたシュヴァリエの称号を見て何も言わないことにした。
才人は手に取ったそれを確かめる。外側は防水性に優れた素材で覆われているが、内側には肌触りのよい柔らかい透水性素材。

おおおおおおちつけ才人、こういう時には素数を数えるんだッ!

急に立ち止まった才人を、タバサは怪訝に睨む。サイトのマントをくいくいと引っ張り、行こうと意思表示をする。
「あ、あぁ、悪いちょっと待ってくれ。おい、おやじこれ売ってくれ」
シュヴァリエの年金で得たお金をポケットから取り出して商人に渡す。
「へぇ、……旦那も好きですねうへへ」
商人は、才人とタバサに交互に目をやり、にやにやといやらしい笑いをしながら商品を紙袋につめた。


151:オムツタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:03:33 /QzySgdP
学院に戻ると、すでに日は暮れていた。二人はタバサの部屋に戻り、買ってきた荷物を床に置く。
食事の時間も過ぎ、あとはもう寝るだけである。
そこでタバサがようやく労いの言葉を発した。
「今日はありがとう」
この言葉だけで感無量である。いや、決して俺はロリコンじゃないよ?自分より幼い子の喜ぶ姿は好きだけどロリコンじゃないよ?

そこで才人は意を決したようにタバサに質問した。
「タバサ、聞きたいことがある。前に俺が見てしまったアレのことなんだけど、頻繁にあるのか」
タバサは何も言わない。部屋の温度が3℃ほど下がった気もするが、気のせいだろう。
「いや、別に貶してるわけじゃないんだ。ただ、もしそうだとするなら俺に解決策がある」
その言葉にタバサはピクっと反応した。
これはいける!言え、言ってしまえ俺!
「実はこれなんだけど」
そこで才人は先ほど露店で買った物をタバサに見せる。
「これは俺の世界のマジックアイテムで、これを装着していればもうアレに悩まされることは無いんだ」
いつの間にかタバサは興味津々に、才人が手に持ったそれを見つめている。
「本当?」
「本当!」
「じゃあ着けてみる」
「いや、ただ、これを装着するには非常に困難な手順がありまして、その……なんていうか……俺にしか無理なんです!」
「あなたに従う」

ベッドの上で、下半身に何も付けていないタバサが寝そべっている。
才人は、手に持ったそれを丁寧に開封する。
実は詳しい付け方なんて知らない。けれど、手に持ったそれを強く意識すると、左手のガンダールヴの証が輝きはじめた。
なるほど、これもある意味武器だ。こういう物を使って興奮する大人だっている。いや、俺は違うけどね。
そういう人種にとっては、効果抜群の武器だろう。
使用方法がはっきりと脳に浮かび上がってくる。
タバサに腰を浮かせるように足をそろえて持ち上げ、それをもぐりこませる。
次に足を開かせ、三分の二ほど残った部分をへそ少し下のあたりまでかぶせる。
最後にお尻のほうにあるマジックテープを、腹部の両端で留めて完成だ。
「こここ、これで完成です」
ベッドの上には、オムツ姿のタバサが寝そべっている。
装着されたオムツをぺたぺたと触りながら、本当にこれで大丈夫なのかと思っているようだ。
「じゃ、じゃあ俺はこれで、あああ朝にまたくるよ」
部屋を出て行こうとした才人を呼び止める。
「サイト………ありがとう」

才人は部屋を出たその足で、オムツ姿のタバサを目に焼き付けて、トイレの個室に駆け込んだ。


152:オムツタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:04:39 /QzySgdP
彼はああいったけど、本当にこれで大丈夫なのかな。
自分の下半身に着けられたそれをぺたぺた触りながら思った。
彼が部屋を出て行こうとする。
恥ずかしい格好させられたけど………うん、私のことを気遣ってくれたんだし、わざわざ自分のお金で私に買ってくれたんだし。
「サイト………ありがとう」
とだけ言っておいた。

パジャマに着替えてベッドに入る。
下半身に違和感があるけど、アレをしちゃうよりはマシだ。
そう思いながら眠りについた。


その夜、また夢を見た。
ラグドリアン湖で私と彼が遊ぶ夢。
親友のキュルケもいる。
彼の主人も、薔薇を口にくわえた金髪も、同じ金髪の縦巻きロールも居る。
岸辺では喋る剣とこっぱげが何か話をしている。
沢山の気が置けない人たち。その中で、私も楽しそうに笑っていた。
ひとしきり水遊びを楽しんだところで、目が覚めた。

水の夢を見ると大抵おねしょをしてしまう。
今日も、そうなのかな………、と暗鬱に思いながら布団の中に手を入れてみた。
そこは濡れていなかった。
変わりに彼が着けてくれたマジックアイテムの中が少し暖かい。
お漏らしはしてしまったみたいだけど、布団やパジャマのズボンはまったく被害がない。
すごい!こんな物があるなんて!彼の居た世界の魔学力は世界一ではないだろうか。

そこでドアがノックされた。

ベッドから出てドアを開けると、彼が立っていた。
まだ朝早い時間だというのに、彼は私のところへ来てくれた。
そんな彼の事を嬉しく思いながら部屋へと招き入れた。



153:オムツタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:06:23 /QzySgdP
朝早くに目が覚めた。
何故ならば、俺にはまだ課せられた任務があるからだ。

汝に問う。オムツプレイの醍醐味とは何ぞや。
オムツを履かせることか?否。それはただの過程である。
オムツを履かせることに対する羞恥心?否。俺は決して恥ずかしくない。
オムツを着けた少女の恥じらいの観察?否。この世界ではオムツに対する恥じらいは望めない。

オムツプレイの醍醐味、それは!一晩たって、ぐしょぐしょに濡れたオムツを脱がせるその瞬間である!
自分の放出した尿を見られるという羞恥に満ちた少女の表情を楽しむ事が!!
そして汚れた下腹部をきれいに!キレイに!!綺麗に!!!拭きあげてやる事こそがオムツプレイの最大の醍醐味だと言えよう!

装着に関しては誤魔化せても脱ぐのは自分でしてしまうかもしれない。そのタイミングを逃さぬよう、俺は朝早くからタバサの部屋の前で待機する。

部屋の中で音がした、おそらくタバサが目を覚ましたのだろう。
隊長殿!任務を開始します!!生きて戻れぬやも知れません、けれど、やらなくちゃいけないことがあるんだぁぁ、男の子にはぁぁぁぁ!!!

部屋に入ると、タバサをベッドに横にさせる。
ベッドに横になったタバサは、顔を背けて足をひらいた。恥ずかしいらしく、頬に赤みが差している。
これだ!これを見たかったんですぅぅ!俺は!

両側のマジックテープを剥がしてオムツを捲くる。
内側の柔らかい透水性素材の部分が黄色く変色していた。
用意しておいたトイレットペーパーを手に取り、股間に残った雫を丁寧に拭きあげる。

君たちは、オムツを脱がした女の子の処理の仕方をご存知だろうか?
こう、一見ただ拭くだけに思われるが、実は違う。
尿のみの場合、下から上へ拭くのだ。そうすることで秘所が汚れなくなる、が、大の時には逆に上から下へと拭かなくてはならない。
理由は言わずもがな理解してくれるだろう。
ん?なんで俺がそんなことを知っているかって?
ガンダールヴの能力が教えてくれたんだよっ!!

尿を綺麗にふき取ると、両足を抱えて腰を持ち上げオムツを引き抜く。
折りたたみ、マジックテープで封をしてあとは捨てるだけだ。
それを捨てようとベッドから立ち上がると、タバサに後ろから抱きつかれた。

「今日の夜も、それを着けてほしい」


154:D_K ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:07:44 /QzySgdP
おもらし小説完結編

やっぱりタバサはお漏らしっ娘!

155:名無しさん@ピンキー
06/11/24 18:25:00 O193Ahml
なんて言うか…、俺の中の何かが目覚めそうです…。

>>154さん GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!

156:コリコリ
06/11/24 18:37:39 riI/7vFj
ルイズ続きまだぁ?

157:名無しさん@ピンキー
06/11/24 19:00:35 1kW0wMk8
ホントGJだぜ!


158:名無しさん@ピンキー
06/11/24 19:50:47 YryHMk5P
さてオムツでも買いに行くか

159:tomo
06/11/24 21:02:29 xADerqZy
>>110-111
続き投下します。

160:ルイズ×サイト1/5
06/11/24 21:04:53 xADerqZy
 才人は執拗にルイズの口の中を犯す。舌と舌が密着して、淫靡な音を奏でる。初めてするその行為に呼吸をするのを忘れるくらいに才人は没頭した。桃色の唇を咀嚼するように、ゆっくりと味わう。
 途中、苦しくなって唇を離した。唇と唇の間に銀色の糸が引く。
 そのとき、ルイズの口から寝息とはあきらかに違う、艶を含んだ吐息が漏れた。
「え……」
 起きたのか?
 いやまさか、そんなはずがない。起きていたなら、ご主人様に何してんのよこのバカ犬!と罵声が飛んでくるはずだ。
 才人はおかしいと思いながらも、このまま続けようとルイズの体に視線を落とした。
 小さいながらも、若干の膨らみがある胸を才人は見つめる。
 本当にやるのか? やっていいのか?
 ふと、そんな静止の言葉が能内に響いた。寝ているルイズにディープなキスをしておきながら、才人は今頃になって怖じ気づいた。
 たしかに、今でもルイズのことは憎い。ルイズが召喚しなければ、俺は地球で戦争とは無関係な生活をしていたはずなのだから。
 でも才人は、ルイズのことが好きなのである。だから、復讐の手段として、いいじゃんやっちゃえ、という結論に達したのだ。
 才人は今、復讐と性欲と愛情の間を揺れ動いていた。
 いいのか俺? 寝てる間にやっちゃって。ああわかんねえ!

161:ルイズ×サイト2/5
06/11/24 21:06:06 xADerqZy
 才人が悩んでる間ルイズはいらだっていた。
 なにしてるのよ! せっかくご主人様が寝てるふりをしているのに!
 最初からルイズは寝てなどいなかった。ちゃっかり、しっかり起きていたのである。
 ルイズは前々から才人が、自分が寝ている間に襲ってこないことに悩んでいた。好きだと言っているのに襲ってこないということは、自分に女としての魅力がないか、実は好きではないかのどちらかである。少なくともルイズの能内ではそうなっていた。
 だから、才人が自分に覆い被さってきたときはとても嬉しかった。なのに才人は濃厚なキスをしてから、行為を止めてしまった。
 そりゃあ、最後まではダメだけど……、胸を触るくらいはしてきて欲しい。
 ルイズがそんなことを考えていたとき、シーツがこすれる音がした。才人が行動を開始したのだ。

162:ルイズ×サイト3/5
06/11/24 21:07:48 xADerqZy
 才人は結論を出していた。結局、このままやっちゃうことにした。
 ルイズが好きなのは本当なのだから、別に寝てる間に触っちゃうくらい別にいい気がしたのだ。
 結論を出してからの才人の行動は早かった。才人は体を支えていた手を持ち上げて、それをルイズの胸にゆっくりと落とした。
 温かかった。冷たかった手が段々と熱を帯びていく。
 才人は指先に力を入れてみた。揉むことは不可能だと思っていたルイズの胸は、なんと驚くことに揉むことができた。
 新たな発見に心を躍らせながら、才人は次はじかに触ってみたいと思った。
 ルイズが着ている寝間着の裾をそっと掴む。
 そのとき、びくんとルイズの体が強張った。
「え……」
 いや、気のせいだ気のせい。起きてるはずないじゃん。
 そう自分に言い聞かせて、才人はえいと気合いをいれて手を寝間着の中に突っ込んだ。
 右手で探って胸を探す。なにぶん凹凸がない体ゆえ、どこが胸か判断が難しいのだ。
 あった。控えめについているポッチの部分が人差し指をかすったから胸だとわかった。
 手の平全体で揉んでみる。想像以上に柔らかい。
 ルイズ……お前も女の子だったんだな。
 聞かれていたらはり倒れそうなことを考えながら、才人は行為を続けた。

163:ルイズ×サイト4/5
06/11/24 21:09:23 xADerqZy
 才人が動いた。ルイズは胸を高ぶらせながら才人の次の行動を待った。
 ぴとり、と冷たい感触がした。才人が胸を触っているらしいと理解するのに数秒かかった。
 才人が私の胸を……。
 顔が赤くなるのを抑えるために、ルイズは小さく深呼吸をした。
 落ち着くのよ私。
 なおも才人の攻めは続く。才人の指がルイズの胸を揉んだ。いきなり襲ってくる快楽の波にルイズはおもわず声を出しそうになる。
 才人はしばらくそうやって胸の感触を楽しんだ後に、その行為を突然やめた。
 え? もう終わり?
 快楽に溺れ始めていたルイズは当惑した。才人の様子を窺うために聴覚に意識を集中した。
 そのとき、寝間着の裾を持ち上げられる感覚がした。ルイズは思わず体をビクつかせてしまう。
 才人の動きが止まった。
 しまったと思った。
 起きているのがバレたかもしれない。だがそれは杞憂だった。才人は少しの間止まっていただけで、また行動を開始し始めた。
「……っ」
 いきなり寝間着の中に手が入ってきた。まさぐるように上半身を撫で回される。冷たいその指先が桃色のポッチに触れた。確認するように幾度となく先っぽをいじられる。
 そして、手の平全体で胸を覆い、弱々しく揉んできた。初めは弱く、次は強く。
「……っ」
 声にならない声が出る。
 頭が真っ白になった。こんなに気持ちいいものだとは思わなかった。
 ルイズは才人の次の行動を待っていた。

164:ルイズ×サイト5/5
06/11/24 21:11:12 xADerqZy
 ぞくぞくする。寝ている女の子の体を触るこの背徳感。たまらない。
 才人は才人でこの行為を楽しんでいた。
 まだ、足りない。才人はそう思っていた。
 何かに気づいたように才人は動かしている手を止めた。そしてあいている左手で、寝間着の裾を掴んで、いきよいよく捲った。
 雪のように白い肌が露出する。雪の高原のなか桃色の小さな乳首だけが妖艶にその存在を示していた。
 小さなその胸が呼吸することで上下していた。ふと、ルイズの顔を見ると、心なしか頬に朱が差しているような気がした。
 まさかな。
 もう何度考えたかわからない疑問を打ち消した。
 才人は喉を鳴らして、ルイズの胸に顔を近づけた。
 舌で乳首を触る。獲物を食べる蛇のように入念に舐めた。そして、今度はそれを口に含む。舌でいじりながら、吸ってみる。
「ぁ……」
 ルイズの口から声が出た。
 やばい。今度こそ起きたか?
 乳首から口を離し、おそるおそるルイズの顔を見た。
 よかった……。まだ、寝てる。
 才人は胸を撫で下ろした。

165:tomo
06/11/24 21:12:56 xADerqZy
今回は以上です。まだもう少し続く予定です。
どうでもいいけど俺は……ルイズが一番大好きだ!
皆さんは誰が一番好きですか?

166:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:23:15 zWZNMNxT
自分はアンリエッタですかね。アンリエッタサイコー!

167:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:23:44 1kW0wMk8
ともさん乙です。
一番好きなキャラ




















ルイズしかいねえや

168:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:25:34 ZrQbKowI
そこで敢えてデルフリンガー。

169:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:59:43 Y25ts25j
>>149
残り半分はやらしさです。(><)

170:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:03:40 PETqQyxy
シエスタの背中が遠い。
ルイズはスタートダッシュで出遅れていた。
コルベールの合図と共に、シエスタは物凄いスピードで駆け出し、並み居る参加者を振り切って、一着でお題の載った机に到達した。
そしてお題を見て…呆然としている?
チャンス!
ルイズはスピードを上げ、一気に机に到達すると、一番手前にあった封書を手に取る。
隣で同着に近い男子生徒が何事か叫んでいる。

「『若さ』!?
 『若さ』ってなんだ?」

…ふ…。哀れねっ…!!
この競技は、自分の運すらも実力のうちにカウントされるっ……!!
使い魔召喚の儀式でサイトを引き当てた私の運が、ここでも発揮されるのよっ……!!
そしてルイズは自信満々封書を開け、中に入った二つ折りの紙を取り出す。
その紙には、子供の書くようなへったくそな字で、

『子種』

と書かれていた。

「…誰よ、こんなお題考えたのっ!」


171:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:04:54 PETqQyxy
俺の前にルイズがいる。
借り物競走に出場して、お題を取ったとこまではよかった。
そしたら、何か叫んで、その後俺の所に来た。
…たぶん、俺絡みの何かがお題になってるんだろうけど…。
でもルイズは、俺の前で俯きながらもじもじするだけで、何も言わない。
…早くしないと、他の奴に負けるぞ…?
負けず嫌いなルイズの事だ、もし負けたりしたら一日中不機嫌になって、俺に八つ当たりするに違いない。
…それだけは避けたい…。
俺はしびれを切らし、ルイズに言った。

「なあルイズ、俺絡みのなんか借りて来いってお題だろ?
 …早く言えよ」

でもルイズは何も言わない。
一度、顔を上げて何か言おうとしたが、真っ赤になって俯いた。
…借りるのが恥ずかしいものってことか…?

「下着でも借りて来いとか?」

…だとしたらとんでもないお題だな。
俺だったら間違いなく女の子のを持ち逃…じゃない。
ルイズはふるふると頭を振る。
どうやら違うらしい。

「んじゃあ、デルフでも借りてこいって書いてあった?」

…恥ずかしいものじゃない気がするが。
しかしルイズはただ頭を振るだけ。
…なんなんだ一体…。

「言わないとわかんねえだろ?俺がらみなんだったら俺が一緒に行こうか?」

その言葉に反応したのか、ルイズは決心したように顔を上げた。
…なんか顔が真っ赤なんですけど…。
そして、言った。

「ついてきて」

そして俺はルイズに手を引かれ。
…俺は今、ルイズの部屋のベッドに腰掛けている。
…なんで?

172:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:05:38 PETqQyxy
サイトが不思議そうな顔でこっち見てる…。
そ、そりゃ当然よね…。
いきなり手を引かれて、部屋に連れ込まれたらびっくりするもんよね…。
あ、そだ、ロックかけとかないと…。
私は机の引き出しから杖を取り出すと、扉にロックの魔法をかけた。
…こ、これで大丈夫。

「あ、あのー?ルイズサン?」

そうしていると、背中からサイトが声を掛けてきた。
私は一瞬びくん!と震えた。
…だ、だいじょうぶ、サイトは話したらわかってくれるもん。
やましいことなんかしてないし。
これは競技の一環なんだから、全く、少しも、これっぽちも問題ないの。
私は自分を正当化すると、サイトの前に立った。

「あ、あの……ね?その……ね?」

両手の人差し指を絡ませながら、私は必死に言葉を捜す。
『子種』が欲しいの…なんて、恥ずかしすぎて言えない…。
で、でも、お題はソレだし…。
ちょっと遠回しにいってみよ…。

「さ、サイトは、私の、使い魔よね?」

サイトは案の定、「何言ってんだか」って顔をして、私を見つめる。
普段なら、「何呆れてんのよっ」とか言い返すんだけど…。
今はちょっと、頭いっぱいでそんな余裕ない。

「そうだけど?」

その答えに、少し安心する。
そして私は続ける。

「だ、だったら、ご主人様の言う事は聞いてくれるわよね?」

…やっぱり、呆れた顔したあああああああああ。
怒りたいけど、今なんていうかぐじゃぐじゃしててそっちにキモチがいかない。

「…ものにもよるな」

またなんかムチャ言う気だなコイツ、とかサイトの目が言ってる。
…実際そうなんだけど…。
私は決心して、言い放った。

「こ、ここここここ、子種、よこしなさい」

…サイトの目が点になった。

173:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:06:22 PETqQyxy
もちろん才人は反論した。

「い、いきなり何言ってんだよ!競技はどーすんだお前!」

ルイズは真っ赤になりながら、お題の書かれた紙を突き出す。

「こ、こここここに、『子種』って書いてあんの!
 い、いいいいいいからよこしなさいっ!」

言って、才人のズボンに手を掛ける。
才人は慌ててズボンを押さえ、必死に抵抗する。

「あのなあ、強引過ぎるぞ!それにそれ、『誰の』とか指定ないだろ!」

混乱した才人は、そんな事を口走る。
その言葉にルイズは手を止め、才人の脚の間から才人を見上げる。
頬を染めながら視線をずらし、口を尖らせて、言った。

「…サイトのがいいんだもん」

その言葉は才人の理性のディフェンスを容易く抜け、ゴールを決めた。
ルイズは真っ赤になりながら、さらに続ける。

「…他の男のなんかいらないもん。
 …サイトの子種がほしいんだもん」

この数秒に間にハットトリックである。
ルイズはそのまま才人のズボンに手を掛ける。
今度は、抵抗しなかった。

174:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:07:06 PETqQyxy
…サイトのを咥えるのは、何回目だっけ…。
私はサイトのアレを口の中で転がしながら、そんなことを考えた。
正直、ね?
最初はものすごく生臭くてイヤだったの。
いくら大好きな人のアレだって言っても、この匂いはちょっと、って思ってた。
でも、今は…。

「んっ、んむぅ…」

サイトを口に咥えながら、私は空いた左手を股間に伸ばす。
あの『衣装』を横にずらし、その隙間から私自身をいじる。
この匂いも、味も…すっごいイヤらしくて…。
すき…。
でも、サイトには、こういうの好きとかって、言ったことはない。
だって、はしたない女の子だって思われたくないし。
…もう、手遅れかもだけど…。
今度、言ってみようかなぁ…?
そんな事を考えながら舌でサイトの裏側を舐めてると。

「あ、あのさあルイズ」

上から、サイトの声が降ってきた。
?なんだろ?
私は目線だけで疑問符を飛ばす。

「ルイズさ、咥えるの、好きなの?」

…心の中読まれてるっ!?

「ど、どーしてそう思うの?」

私はいったんサイトから口を離して、尋ねる。

「…だって」
「…だって?」
「…咥えてる時、すっごいヤらしい顔してるから…」

…なななななななななななななああああああああああ

「何見てんのよっ!!」

私は思わず怒ってしまった。

「ご、ごめん…」

私の剣幕に謝るサイト。
…う。なんか可愛い…。
も、もう、そんな可愛い顔したら…。

「もう、余計な事考えないで…」

私はサイトの先っぽに軽く口付けした。

「ちゃんと出すの。分かった?」

そして、私はまた口でサイトを犯す。

175:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:08:15 PETqQyxy
ああ、ルイズエロいよエロいよルイズ。
ぶるまに包まれた腰を一生懸命振りながら、俺のムスコを咥えている。
一生懸命、その小さな口を使って、俺に快感を与えてくる。
ああ、こんなエロ可愛いご主人様を持って。
俺は幸せでーーーーーーーす!
ルイズは時々、こっちを確認するように見上げ、目で語りかける。
『気持ちいい?』
…実際に言ってるわけじゃないけど、そう言ってる気がする。
俺はその視線に、肯定の目線を返す。
視線が合うと、ルイズは満足したようにおしゃぶりに戻る。
…その仕草がまた。
たまらんのですよ、ハイ!
なんてバカ考えてると、ムスコから送り込まれる刺激が臨界に近づいてきた。
俺はルイズの頭を抱えると、限界を知らせた。

「も、もうだめだっ!出すよ、ルイズっ!」

俺の言葉にルイズは、奥の奥まで俺を咥え込む。
…きょ、今日は中ですかっ!
そして俺は、ルイズの口の中で果てた。
欲望を吐き出し終わって、力尽きた俺のムスコが、ルイズの口から吐き出される。
ルイズは口の中でしばらく俺の精液を溜め込んむと、それを一気に飲み干した。
その仕草がまたエロ可愛くて。
ムスコふっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ!
…ってちょっとまて?

「…あ」

ルイズも、気づいたみたいだ。
俺の方を一瞬見て、申し訳なさそうに言った。

「ご、ごめんなさい…飲んじゃった…」

…そうですよね、『子種』が借り物競走のお題でしたよね。
そしてルイズは…俺の下半身に目をやると、照れたように頬を染めて、言った。

「…ま、まだ元気だから、大丈夫よね?」

言って、その小さな右手で俺のムスコをきゅっと握った。
はい元気です大丈夫です準備万端です。
俺は肯定を示すべく、頭を縦に振った。

「じゃ、じゃあ、もう一回頑張って…?」

言って今度は、指でムスコをしごき始めた。
はい、才人がんばっちゃいます!

昼を少し回ったルイズの部屋。
ベッドの中、才人の胸の枕の上で、全裸のルイズが目を擦りながら目を覚ます。
そして叫んだ。

「あーーーーーー!」

あの後、口と手とアソコで頑張った挙句、ルイズは競技の事などすっかり忘れて、ぐっすり眠ってしまったのであった。
当然、記録は『棄権』となった。 ~fin

176:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:12:46 PETqQyxy
というわけでルイズ編しゅーりょーです
二人ともマトモにゴールしてないのは気のせいです
まあそんなことしてたらゴールはできんわな普通w

さて、ラスはタバサでございます。
…モニタ前で「ラスに本命か」とか呟いた奴。
…廊下に立ってなさい。

では明日早番なのでノシ

177:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:18:08 cWQfjuqi
>>176
ハットトリックという名の必殺コンボGJ!っす。

でも読者一同にはタバサというトドメがまだあるわけで
いやはや、せんたいさんコワイわぁw

178:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:35:16 oyfSk7Fv
なんだかんだいっていつも最後はタバサ。
つまりせんたいさんはロ(ry

179:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:44:23 IIsk7NlO
皆。想像してくれ。
タバサが
「ん…」
だけで話す。
もちろんセックルへの流れの時だ。
この時にタバサの言いたいことが全てわかる、もしくはそれ以外の返事は要らないと思った奴は俺と仲間にな(ry

180:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:49:58 Yv7yoM2x
よーし、パパ 才人を修羅にして誰か殺しちゃうぞー
いや、死ぬかは知らんがry

181:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:58:17 ZrQbKowI
>>176
>…モニタ前で「ラスに本命か」とか呟いた奴。
ロリコンでもいいじゃないか。だってへんたいさんだもの。

182:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:58:22 EVpzBbDM
>>169
あえて皆が言わなかった事を…

183:純愛センター
06/11/24 23:31:40 YqH/Cp8C
投下!

184:純愛センター
06/11/24 23:37:42 YqH/Cp8C
「じゃあ、これお願い」
そう言ってティファニアは食品や生活用品などが書かれたメモを取り出した
「往復するのに1日かかっちゃうだろうから明日の夜あたりに戻ってくるね。」
「うん、わかった」
そしてティファニアから買い物分の金貨と宿代をもらい、サイトはサウスゴータへ歩きだした

二人はロサイス近くの平原に降り立っていた
「し、死ぬかと思ったわ…」
ルイズはゼロ戦の操縦席の後ろでモグラのようになっていた
「えっと…私、何しましたか?」
とゼロ戦を操縦していたシエスタが聞いてきた
どうやら本人は操縦していた時のことを全く覚えていないらしい…
「あんたはねぇ!「私は風になる女!こんなガラスなんていらないわ!」とか言い出して海のど真ん中で周防を割り出したの!死ぬかと思ったんだから」
他にも「私はトリステインの守護神フェニックス!不死鳥のシエスタに勝てるものなどいないわ!!」とか言い出して貴族の船に空からガソリンをバラまこうとした…
急に泣き出して「私も後を追います」とか言い出して、操縦席の後ろに積んであるガソリンに火をつけようとした…
他にも…etc.
その度にルイズがシエスタを必死になって抑えたのでルイズは疲労困憊していた
「ご、ごめんなさい!ひいおじいちゃんに操縦を教わった時も記憶が飛んじゃったらしくて…気づいたら隣に息をしてないひいおじいちゃんがいて…」
ルイズは金輪際、シエスタの運転するゼロ戦には絶対に乗らないことに決めた
「ま、まぁアルビオンにつけたんですし!早くサウスゴータへ行きましょう!」
「そ、そうね。」
「じゃあ早くゼロ戦に…」
「絶対にイヤァァ!!!!!!」
ルイズのワガママ、及び自己防衛のために二人はサウスゴータまで歩くことになった
二人はまだ気付いていない
小さな人形が二人を追いかけていることに

185:純愛センター
06/11/24 23:39:26 YqH/Cp8C
「さて、どうするか…」
サイトは夕方にはサウスゴータの街についていた
しかしこの世界の店じまいは早い…
すでに食料品を買えるような時間ではなく、仕方がないので宿を探すことにした
ティファニアは余裕をもってお金を渡してくれたので安宿だが宿を見つけることは出来た
しかし安宿は安宿…前にどこぞのお姫様と泊まった宿よりも汚い…
部屋に入り体に染み着いた使用人根性で掃除を始めるとデルフリンガーが口を開いた
「相棒、あの隊長様に何も言わずに出てきたみたいだが…大丈夫かね?」
忘れてた…
「あの姉ちゃんはヘタすりゃあの娘っ子よりドSだからねぇ。帰ったら相棒、死ぬかもしらんね」
ぷるぷる震えながら言う。恐らく笑われている…
やはりいつか溶かすしかない
「なぁデルフ…」
「なんだね、相棒」
「散歩…行かないか?」
「オレぁ、相棒の行くところならどこだって行くさ」

ルイズとシエスタもサウスゴータの街へ着いていた
が、お金が無いので前と同じように広場にテントを張る
「じゃあ私は晩御飯を用意しますので」
と言ってシエスタは料理を始めた
こうなるとルイズはすることがない…
貴族の習性というヤツで自分から何かするということをするような人間ではないのだが、いくらなんでもシエスタに任せすぎた
自分も何かしないと…という気持ちになる
「シエスタ、私何かすることある?」
シエスタはそんな自分の不安を汲んでくれたのだろう
「ではかまどの火を見ていて下さい。私はもう少し食材を調達してきますね」
「うん、わかった!」
シエスタは街の外へ歩いて行った
周知の事実だが、ルイズは料理がダメである。
貴族だからというのもあるかもしれないが、それに輪をかけた料理オンチである…
そんな娘に「火を見ていて下さい」と言えばどうなるかは想像に難くない
案の定、ハリキリ過ぎたルイズはかまどの火を消してはならないと思い、薪を入れすぎる
「キャー!!何よコレー!!」
すると次に「火を消さないと」と躍起になる
もちろん天性の才能から水ではなく油をぶっかけてさらに火は大きくなる
痛感させられた
私はやっぱり一人じゃ何も出来ない…
意地ばっかり張って、最後には人に泣きつくばかり…
「ごめん…なさい…」
燃え盛る炎の前で、ルイズは泣き出してしまった
自分が何も出来ない悔しさ…それからくる涙だった
そして本格的に火事になりかけた時
「大丈夫か!?」
一人の平民が私を救い出してくれた

186:純愛センター
06/11/24 23:44:18 YqH/Cp8C
やっとクライマックスに入れる…(*´Д`)=з
長ったらしくてすいません…
もうちょいで終わりますので我慢して見て頂けると嬉しいですm(_ _)m

今日はここまで

187:名無しさん@ピンキー
06/11/24 23:55:30 ZrQbKowI
>>186
ちょwシエスタこええええw
さてどういう展開になるのか…wktk!

188:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:16:54 240vgeWt
じゃ、そろそろ投下するよー
>>70からの分岐で才人が修羅の道を歩む話を

189:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:18:49 240vgeWt
才人は狂っていた。
シエスタとアンリエッタの区別も付かぬまま強姦し己が熱を注ぎ込んでも止まらなかった
「は、はははははッ!!!」
狂った叫び声を上げながら部屋を出て行く
「サイトさん……」
呼びかけるシエスタの声に力はない。
その背中を見ただけで分かってしまったからだ。
心に深い傷を負って狂ったサイトを
それを止められない自分を

ルイズの部屋に戻った才人はデルフリンガーに手を掛けた
そのまま肩に掛けると部屋を後にした
左手には使い魔のルーン、そして愛剣デルフリンガーだけを手にし才人は学園から姿を消した。

190:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:19:34 240vgeWt
その話は瞬く間に広がった
ある者は嘆き、ある者は批難し、才人は時の人となった。
女王との間に子が出来るのは名誉だと謳うものもいれば、非人道的な行いだと言う者もいた
そのどれもルイズの耳には届かなかった。
あるのは後悔だけ
あの時自分がもっと強ければ、サイトを守れたのではないかと
それを見守る学友達も心を痛めた。
あれほどいがみ合っていたキュルケでさえルイズに同情して部屋を訪ねたのだから
「ルイズ、貴女のせいじゃないわ。貴女は…」
声にならない、ルイズの姿を見ると励ましの言葉さえ喉元でつまってしまう
今のルイズは才人がアルビオンで戦死したと思っていた頃よりも酷かった
いや、あの時はまだ心の寄る辺があった分幾ばくかマシだったといえよう
それでも何とか立ち直れた
心の在り方が以前とは違うようになった
誰よりも力を欲した少女は守れなかった者の為に更なる力を欲しだした
――必ず才人を連れ戻す
心にそう誓い虚無の魔法を会得すべく日夜祈祷書に向かいだした。

191:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:20:14 240vgeWt
それはルイズだけではなかった
意外なことにタバサも出会った。
父を殺され母を壊された彼女は何か感じ入るモノがあったのか
彼女は才人を連れ戻す事を誓った
それが同情からなのか、淡い恋心なのかも分からないまま


才人は学園を出てからほとんど意識がないまま歩き続け、気が付くと森の中にいた
右手にはデルフリンガーが握られている。
抜いた記憶がない、だと言うのに刀身は……
「あぁ、そうか」
辺りを見回し理解する
刀身は真っ赤に染まっていた
足下には三人の男の死骸。
一人は首を飛ばされ、一人は切り刻まれ、もう一人は心臓を貫かれている。
「仕方がなかったんだ。これは不可抗力だ相棒」
デルフリンガーの声がした
デルフリンガーの話では、野盗である三人組が襲いかかってきたため咄嗟に応戦したらしい
その結果がこれ。
「………」
人を殺した、初めて人を殺した。
だと言うのに何の感慨も浮かばない
罪悪感も愉悦も何も。
才人はそのまま歩き続けた。
行く当てもなく壊れ狂った心を抱えたまま……

192:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:20:46 240vgeWt
と、言いつつ半分くらいしか出来てない罠
明日辺り投下できたら良いと思いつつこれは良いのかと思っている自分

193: ◆manko/yek.
06/11/25 00:40:23 cB3y7TXz
>>192
続きを楽しみにしている。


194:205
06/11/25 02:34:42 0nmWgt15

問. あなたの好きなキャラは?
答. シエスタ
理由.死亡シーン書いてるときスッゲー興奮したから

ごめんなさい嘘です。
そんなこんなで「魔王」完結話投下。
今回はほんのちょっとだけグロ要素が入ってるので嫌な方はスルーしてくださいね。

195:魔王
06/11/25 02:36:12 0nmWgt15

 赤く染まった重い袋を引き摺りながら丘を登りきったルイズは、そこに予想もしていなかった光景を見た。
 二人の人間がいる。一人は地に倒れ伏してぴくりとも動かないメイド服姿の少女であり、
 もう一人はそのそばに膝を突いてうなだれている黒髪の少年である。
 この、ヴァリエール邸のすぐそばにある小高い丘は、ルイズが行動を起こした後に才人と落ち合うことになっていた場所である。
 だから才人がいるのは当然として、何故魔法学院のメイドであるシエスタがそこにいるのかが分からない。
 その上、シエスタは倒れたまま身じろぎもしないし、胸の辺りから赤黒い液体が広がっているのを見るに、
 どうやらもう既に事切れているらしい。
 混乱しながらも、ルイズはこちらに気付いていない才人に恐る恐る声をかけた。
「サイト」
 才人がゆっくりとこちらに顔を向ける。ひどくぼんやりした表情で、頬には一筋の涙の跡があった。
「ああ、ルイズ。無事だったか」
 才人の顔に疲れたような微笑が浮かぶ。
 才人が何よりもまず自分の心配をしてくれていることに喜びを感じながら、ルイズは才人に歩み寄った。
「これは、なに」
 言葉に迷った末にそう問うと、才人は苦悩するように眉根を寄せて唇を噛んだ。
「シエスタも、連中とグルだったんだ」
 予想もしない言葉に、ルイズは目を見開いた。才人は今にも泣き出しそうな声で続けた。
「ここでルイズを待ってたら、急にシエスタがやってきたんだ」
 どうしてこんなところに、と驚く才人に、シエスタは自分がルイズの暗殺を依頼されていたことを明かした。
 殺す機会を窺っていたところ、才人がルイズを隠してしまったので新たな好機を待っていたのだという。
 そこまで説明した後、シエスタは才人にもルイズ殺しを持ちかけてきた。
 邪魔なルイズを殺して二人でどこか遠いところで暮らそう、と。
 才人は拒んだがシエスタはなおも才人に詰め寄り、
 最後には「これでルイズを殺す」と短剣を見せてきたので、才人は思わずシエスタを刺し殺してしまった、と。
 そう語り終えたあと、才人は深く重いため息を吐いて黙り込んでしまった。
 突然の事態に頭が混乱して、うまく考えることができない。
(だけど、サイトがわたしに嘘を吐くはずがないわ)
 自分に向かって一言そう言い聞かせた途端、ルイズの頭の中に散在していた様々な疑問が一瞬で消し飛んだ。
(そうよ、サイトはわたしに嘘なんか吐かない。シエスタは本当にわたしを殺そうとしてたんだわ。でも)
 一つだけ、大きな不安が残っている。ルイズはまだ黙り込んでいる才人に慎重に問いかけた。
「後悔してるの」
「どうして」
 才人は驚いたように顔を上げた。ルイズはちらりとシエスタの死体を見やった。
「才人、シエスタのこと好きだったんでしょう」
「馬鹿言うな」
 才人は怒鳴りながら立ち上がった。たじろぐルイズをきつく抱きしめ、耳元で囁く。
「何度も言わせるなよ。俺が愛してるのはルイズだけだ」
 愛してる、という言葉を聞いた瞬間、ルイズの背筋が歓喜に震えた。
 体の力が抜けそうになるほどの圧倒的な幸福感にうっとりと身を委ねながら、ルイズは甘え声で才人に問いかける。
「ねえサイト、本当にわたしのこと愛してる」
「ああ、もちろんだ。愛してるよ、ルイズ」
「サイトはわたしのこと裏切らないよね。ずっとそばにいてくれるよね。死ぬまで愛してくれるよね」
 胸の中の不安を完全に消し去りたい一心でそう問いかけると、才人は力強く頷き返した。
「ああ。お前を愛してる。お前だけを愛してるぞ、ルイズ。お前さえいてくれれば後はもう何もいらない。
 シエスタはお前を殺そうとしたんだ、そんな女が死んだって悲しくも何ともないさ。
 むしろ今殺せてよかったと思ってる。これでこの女がルイズを悲しませることはもうないだろうからな」
 お前だけを愛してる、という言葉を、ルイズは頭の中で何度も繰り返した。
 一度、二度と繰り返すたびに胸を覆っていた不安が少しずつ溶けていき、代わりに歌い出しそうになるほど心が弾んでくる。

196:魔王
06/11/25 02:36:58 0nmWgt15

「そう。そうよね」
 笑いながら呟き、ルイズは才人から体を離す。
 シエスタの死体のそばにしゃがみ込むと、確かに才人の言うとおり、彼女の右手には短剣が一本握られていた。
(馬鹿な女)
 ルイズは含み笑いを浮かべた。
(才人が愛してるのはわたしだけなのよ。そんなことも知らないで「どこか遠いところで暮らそう」ですって。
 本当に、可哀想になってくるぐらい馬鹿な女)
 堪えきれずに嘲笑を漏らしながら、ルイズは無造作にシエスタの死体を蹴飛ばして仰向けにさせた。
 虚ろに見開かれた瞳は何も映さず、半開きになった口からは言葉ではなく赤黒い血だけが溢れ出している。
 もうこの瞳が媚びた視線を才人に送ることはないし、この唇が才人を誘惑する汚らわしい言葉を吐き出すこともない。
 そんなことを考えていると、ルイズの胸にふつふつと怒りが湧き上がってきた。
(そうだったわね。あんた、薄汚い農民の豚娘のくせに散々わたしの才人を誘惑してくれたわよね)
 ルイズは再びしゃがみこむと、シエスタの手から短剣を取り上げて両手で握り締めた。
 そのまま力一杯振り下ろし、シエスタの顔と言わず手と言わず、ただ目についた箇所を何度も何度も何度も抉る。
(死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。
 水の精霊でも蘇らせられないぐらいに完全に完璧に完膚なきまでに、死ね!)
 特に豊かな乳房を念入りに潰した。何度も短剣を振り下ろして余分な脂肪を削り取ると、シエスタの胸はルイズの平坦なそれよりも凹ん

でしまい、その段階になってようやくルイズは満足感を覚えた。
(いい気味だわ。豚のくせに身の程知らずなこと考えるからこうなるのよ)
 ルイズは立ち上がって自分の仕事を見下ろしたが、そうやって見ている内にまた不満が出てきた。
 才人に媚びた視線を送った瞳が気に入らない。豚の癖に整った顔立ちが気に入らない。
 胸と同じように才人を誘惑した足も気に入らないし、べたべたと気安く才人に触りまくった汚らしい手も気に入らない。
「全部潰そう」
 呟き、ルイズは再び仕事に没頭し始めた。
 目玉を抉り顔を潰し足を切り裂き手を刻む。
 そうして原型を留めないぐらいにシエスタの死体を潰し終わって、仕事はようやく完了した。
 先程よりももっと深い満足感に吐息を吐きながら、ルイズは汗を拭って振り返る。
「サイト、見て」
 はしゃいで才人を呼ぶ。「どうした」と歩み寄ってきた才人は、ぐちゃぐちゃになったシエスタの死体を見て苦笑した。
「また派手にやったなあ」
「どうサイト、これ見てもまだシエスタが綺麗だとか思う」
 期待して問いかけると、才人は大げさに肩を竦めてみせた。
「まさか。こんなの野良犬の餌にもならねえよ」
「そうよね、そうよね」
 才人の腕に絡み付いて、ルイズは頬を綻ばせる。
 これでもう才人はシエスタの色香に惑わされることもないのだ、と思うと胸が安堵感で一杯になった。
「そうだ」
 と、才人が急に思いついたように言って、崩れきったシエスタの死体を指差した。
「再利用するか、これ」
「再利用って」
「アンドバリの指輪あったろ。あれで操ったらどうだ。身の回りの世話する専属のメイドとか欲しくない、お前」
 まるでアンドバリの指輪を持っているかのような才人の口ぶりを少し不思議に思いながらも、ルイズは首を振った。
「いらない。汚いもん」
「そうかあ」
 才人は少し残念そうに呟く。ルイズは内心焦った。
 シエスタを復活させたら、この哀れで汚らしい姿をダシにして才人を泣き落とそうとするかもしれない。
(そしたら優しい才人はまたシエスタの方を見ちゃう)
 そんなことになったら自分はまた一人ぼっちになってしまう、とルイズは恐怖に身を震わせた。
 焦って才人から体を離し、「いらないったら」と叫びながら、シエスタの死体を思い切り蹴り飛ばす。
 肉が削がれてかなり軽くなったシエスタの死体は、ごろごろと丘を転がり落ちてその内見えなくなってしまった。

197:魔王
06/11/25 02:37:57 0nmWgt15

 転がり落ちていくシエスタの死体を見ながら満足げに頷いているルイズの背後で、才人は笑いをかみ殺していた。
「うまくやったもんだな」
 背中から、嫌悪感を隠そうともしない声が聞こえてくる。才人はちらりとデルフリンガーを見やった。
「そういやずいぶん静かだったなデルフ。てっきりルイズに事情をばらすもんかと思ってたが」
「馬鹿言うな、ここで事情をばらそうもんなら、あの子は本当に壊れちまうよ。いっそその方がいいのかもしれんが、
 ここで嬢ちゃんが壊れちまったって、お前さんはこの愚行を止めるつもりはないんだろう」
 陰鬱な声で訊くデルフリンガーに、才人は「もちろんだ」と頷いた。
「虚無の魔法ってのは確かに魅力的だが、俺の計画にはどうしても必要って訳じゃねえからな」
「なら黙っておくさ。どの道、単なる剣に過ぎねえ俺の手じゃ、お前さんは止めようがねえしな」
「下手な冗談だな。手なんかねえくせに」
「うるせえや。んで、こっからどうするんだね」
 デルフリンガーは皮肉げな口調で訊いてきた。
「虚無系統の担い手が一人に、三つの能力を手に入れた使い魔がいたって、世界全部を相手にするにはまだ足りねえぜ」
「そいつはどうかな」
 まるでシエスタが這い登ってこないか恐れるように丘の下を覗き込んでいるルイズを眺めながら、才人は言う。
「一応、いろいろと手は打ってある。他の虚無の担い手殺して回ったときにな。教えてやるよ」
「知りたかねえがね」
「そう言うなよ。まず、さっき言ってた再利用って奴だがな、ありゃ冗談じゃねえんだ」
 言って、才人は懐から指輪を一つ取り出した。
「アンドバリの指輪は俺の手の中にある。ぶっ殺したガリア王もロマリア王も、いざとなりゃ俺の意思一つで動かせる訳だ。
 それにこの指輪には人の心を操る機能もついてる。今ゲルマニアで内乱繰り返してる連中も、
 俺の命令ですぐに矛を収めてトリステインを目指すようになるのさ。
 ヴィンダールヴの力で魔獣も一個軍団作れるぐらいにゃ操れるし、ここまで揃えりゃトリステインに勝ち目はないわな。
 で、いざ戦争となったら戦場突っ切ってとっととお姫様とっ捕まえりゃ、それだけで俺の勝利って訳だ」
「随分とまあ周到なこって」
 吐き捨てるように言ったあと、デルフリンガーは問いかけてきた。
「で、その後はどうすんだね」
「ハルケギニアの国を全部潰したら、統一国家を作って俺が王になる。
 その後はまあゾンビども操って適当に国治めさせて、反乱が起きたら潰してって流れかな。ああそうそう、これが一番重要だ」
 才人は人差し指を立てた。
「メイジはルイズ以外全員殺す」
 その宣言に、デルフリンガーは一拍間を置いて返してきた。
「お前さんに勝てる可能性があるからかい」
「ま、そんなことだな。そして俺はハルケギニアの魔王になるって訳だ。
 爽快な気分だねえデルフ。ニ、三年もすりゃ、どいつもこいつも震えながら俺の名前を口にするようになる。
 俺の名前が歴史の教科書に載って、千年二千年先の人間にまで語り継がれるようになるんだ。
 想像しただけでも震えるってもんだ、なあ」
「そのためにはお前さんの友人も殺すって訳かい」
「尊い犠牲って奴さ」
 才人がさらりと返すと、デルフリンガーは長い長いため息を吐いた。
「力に溺れたな、相棒」
「なに、見てろよ。立派に泳ぎきってみせるさ」
「最後に、一つだけいいか」
「なんだ」
「反吐が出るぜ」
「いい褒め言葉だな」
 嫌悪感を隠そうともしないデルフリンガーに笑って答えたあと、才人はふとヴァリエール邸の方を見やって眉をひそめた。
 激しい炎に包まれている屋敷の一角から、見覚えのある竜が一頭飛び立ったのだ。
「しくじりやがったな、ルイズの奴。まあいいか」
 才人がため息を吐くのと同時に、ルイズが赤く染まった大きな袋を引き摺りながら歩み寄ってきた。

198:魔王
06/11/25 02:38:56 0nmWgt15

「ねえサイト、見て見て」
 ルイズは嬉しそうに笑いながら、袋の中身を地面にぶちまける。
 中から転がり落ちてきたのは、手、足、頭など、人間の体の一部分である。
 才人はそれらをじっと眺め、カトレアのものと思しきパーツがないことを確認した。
「これが父様で、これが母様。エレオノール姉さまったら、こんな様じゃもうわたしのこと馬鹿にできないわよね」
 元は家族のものだった肉塊を楽しそうに弄繰り回しているルイズに、才人は笑って問いかける。
「ルイズ、一つ訊いてもいいか」
「なあに、サイト」
「この中には、お前の大好きなちいねえさまはいないみたいだけど」
 そう指摘された瞬間、ルイズの体が大きく震えた。
 やっぱりな、と内心で呆れながら、才人はしゃがみ込んでルイズの顔を覗き込む。
 ルイズは処刑前の死刑囚のように顔を青ざめさせてガタガタと震えていた。
 そんなルイズの顔を無言で見つめたあと、才人はにっこりと微笑んで訊いた。
「逃がしたのか」
「違うの」
 悲鳴のような声を上げて、ルイズは必死で弁解する。
「ちいねえさまもちゃんと殺そうとしたの。でも止めを刺す前に煙で見えなくなっちゃって、そしたらもういなくなってたの」
 つまり、その一瞬で何者かがカトレアを助け出したということになる。
(ジュリオ、か。いなくなったと思ったらこんなところに潜んでやがったとはな。まあいい)
 先程竜が飛び去った方向を見やりながら、才人は立ち上がった。
(病弱なお嬢様とルーンを失った使い魔なんかに何ができる。連中なんざ、今の俺に取っちゃ蟻んこみたいなもんさ)
 そのとき、才人はふとルイズが自分を見つめていることに気がついた。
 恐怖に見開いた瞳一杯に涙を溜めているその顔は、縋りつこうとしているようにも恐れて逃げようとしているようにも見える。
 才人が無言で見つめ返すと、ルイズは一瞬小さな悲鳴を上げかけてそれを飲み込み、
 恐慌を起こしたような勢いで必死にしがみついてきた。
「ごめんなさい、今度はうまくやるから、今度はちゃんと殺すから、わたしのこと捨てないで」
 才人は内心で高笑いを上げた。
(こいつは、もう俺の言うことならなんだって聞くな)
 そのことに対する確信を一層強めながら、才人は笑顔でルイズの頭を撫でてやった。
「何言ってんだ、どうして俺がルイズを捨てたりするんだよ」
「本当」
「もちろんさ」
 恐る恐るこちらを見上げてくるルイズに、才人は冗談めかして言った。
「でもお前、本当に殺しちまっていいのか。好きなんだろ、ちいねえさまがさ」
「そのことなんだけど、あのね」
 プレゼントをねだる小娘のようにもじもじしながら、ルイズは照れたように言った。
「ちいねえさまだけは生かしておいて、わたしの奴隷にしたいんだけど、駄目」
「お前の好きなようにすりゃいいよ」
「本当」
 ぱっと顔を輝かせるルイズに何となく興味を惹かれて、才人は「どんな風にしたいんだ」と訊いた。
「うんとね、うんとね」
 ルイズは興奮したように頬を上気させながら数秒考え、一息に捲くし立てた。
「まずはね、逃げられないように手足を切り落としてあげてね、それからいろんな男に代わる代わる犯してもらうの。
 それでちいねえさまが痛いよ痛いよって泣いてるのを慰めてあげて、
 餌を食べさせてあげておしっことかうんちとかの世話もしてあげるの。
 何度もそうしてあげたら、ちいねえさまもきっとわたしのこと好きになるわよね」
 嬉しそうに話すルイズに、才人はいちいち頷き返してやった。
「そうだな、きっとお前なしじゃ生きられなくなると思うぜ」
「本当。楽しみだなあ」
 実際にそうしているところを想像したのだろうか。
 ルイズはその内夢見るようにうっとりとした表情を浮かべてその場にしゃがみ込み、
 締まりのない笑みを浮かべながら陰部を弄くり出した。
 自慰に没頭するルイズを眺めながら、才人は満足げに大きく息を吐き出す。
(これで、準備は全部整った)
 燃え盛る炎の音と走り回る人々の悲鳴が、耳の中で祝砲のように幾度も反響していた。

199:魔王
06/11/25 02:40:38 0nmWgt15

 目が覚めて痛む体を自覚したとき、カトレアは先程までの記憶が悪夢でなかったことを思い知った。
「まだ休んでいてください」
 傍らに立っているジュリオが、優しく声をかけてくる。
 目だけで周囲を見回すと、そこが鬱蒼とした森の中であることが分かった。
「ああジュリオ、教えてちょうだい、わたしの家族は、ルイズはどうなったの」
 カトレアの問いに、ジュリオは悔しげに唇を噛んで目をそらした。
「申し訳ありません、わたしがあの部屋に辿りついたときには既に。
 カトレア様を救い出すのが精一杯で、他の皆様のことはなにも」
「ああごめんなさいジュリオ。あなたを責めているのではないの。
 それにわたしには分かります。父様や母様や姉様は、きっともう死んでしまっているわ」
 厳しくも優しかった父、厳格だが慈愛に満ちていた母、勝気ながら繊細だった姉。
 それぞれの笑顔が頭に浮かんでは消えていく。カトレアは一粒涙を流したあと、それを拭うこともなくジュリオに問いかけた。
「ジュリオ、話してちょうだい」
「何をでしょうか」
「あなたの知ること、全てを」
 そう訊かれることがある程度予想できていたのだろう。
 ジュリオは何も言わずに数秒目を瞑ったあと、自分が知る限りのことを全て話し出した。
 自分の主であるロマリア王を殺した男のこと、その男の圧倒的な力のこと、
 そして恐らくルイズがその男に心酔しているのであろうことを。
 全てを聞き終えたカトレアは、そこでようやく涙を拭い、宣言した。
「ジュリオ、わたしはルイズを取り戻します」
「無理なことを仰いますね。あなたのようなか弱いお方が、あの男に勝てるとでもお思いですか」
「それでも、取り戻します。何年、何十年かかろうとも、必ず」
 カトレアは力の入らぬ体に無理矢理活を入れて立ち上がった。
 そうするだけでも息が苦しくなる。空を見上げると、金色の月があざ笑うように浮かんでいる。
「見ていなさい平賀才人。地獄に落ちるのはお前一人で十分。その道連れにルイズを連れていかせはしませんからね」
 震える足を必死に立たせ、カトレアは全身の力をかき集めて吠え立てた。

 怒りに満ちた瞳で空を睨むカトレアの姿に、ジュリオは胸の痛みを覚えてそっと目を伏せる。
(あなたの言うとおりだ、カトレア様。確かに、こんな状態の人間を止められるはずがない)
 ジュリオは自分が過ちを犯そうとしていることを自覚しながらも、黙ってその場に片膝を突いた。
「あなたの決意、しかと聞き届けました。このジュリオ・チェザーレ、及ばずながらも力になりましょう」



 この日、世界は燃え盛る炎の中から四人の英雄を産み落とした。
 
 「魔王」平賀才人。
 「破滅<ゼロ>」のルイズ。
 「悲嘆」のカトレア。
 「忘我」のジュリオ。
 
 彼らがこの先辿ることになる数奇な運命を知る者は誰一人としておらず、悲喜劇の幕はまだ上がったばかりだった。

200:魔王
06/11/25 02:41:54 0nmWgt15

「とまあこんな感じかねえ。いやあずいぶん長いこと話してた気がするよ。具体的には一ヶ月ぐらい。
 なに、短ぇ上にまだ序章みたいな感じじゃないか、だと。
 馬鹿野郎、元々これ以上は話す気なんかねえっつーの。
 この先はドロドロのグチャグチャだ。胸糞悪すぎて思い出すのも気が滅入るってもんだ。
 まあ大まかに説明しとくとだな。あの後はほとんど相棒の思い通りになって、
 一ヶ月後にはトリステイン女王のアンリエッタっつー嬢ちゃんが世にも恐ろしい方法でぶち殺されて、
 晴れて魔王ヒラガサイトが統一帝国の王位についたのさ。
 で、相棒は俺に宣言したとおりのことをやったよ。反乱鎮圧やらメイジ狩りやらな。
 その方法があんまりにも残酷だったもんで、五年もする頃には相棒に逆らおうって奴は一人もいなくなってたっけなあ。
 ところが、この頃になってうまく逃げ延びてたカトレア嬢ちゃんとジュリオの小僧っ子が反撃に出てくる訳だ。
 同じく逃げ延びてた旧トリステイン銃士隊の隊長さんと一緒にな。
 まあこの辺りは血湧き肉踊る合戦がなくもなかったんで、暇なときになら話してやらんこともないぜ。
 どうだい、聞いててあんまり愉快な話じゃあなかっただろうが。
 なに、それなら話す方もあまり愉快じゃないだろうに、何故教えてくれたのかって。
 いいところに気がついた。実はな、他人に意見を聞いてみたかったんだよ。
 何かって、まあ馬鹿馬鹿しいと思うかもしれんが、笑わないで聞いてくれよ。
 俺は相棒に『メイジはルイズ以外全員殺す』って言われたとき、一瞬思ったのさ。
 『ひょっとしたら、この男は本当にルイズ・ド・ラ・ヴァリエールを愛していて、
  彼女を蔑ろにしたメイジって存在を心底憎んでるんじゃないのか。それで今回みたいな
  イカレた行動に踏み切ったんじゃないか』ってな。
 いやそんなはずはねえんだ。だから相棒にも直接尋ねたことはなかったんだがな。
 でもなあ、こんなところで埃を被ってると、ついつい『やっぱりそうだったんじゃないか』って思ったりもするわけさ。
 なにせ、あんなことになる前の相棒は本当にいい奴だったし、一途に嬢ちゃんにほれ込んでたからね。
 そんなこと考えてるところにお前さんたちが来たんだ。これは聞いてみねえといけねえなと、こう思ってな。
 で、どうだね、兄ちゃん、姉ちゃん。あんたたちの思うとおりに答えてくれよ。
 ほう。
 ふんふん。
 そうかそうか。
 なるほど、あんたたちの考えはよく分かったよ。
 いやいいんだ弁解しなくても。俺も本当はそう思ってたんだからさ。
 今日は本当にありがとうよ。また気が向いたら続きも話してやらんでもないぜ。
 本当かって。さあ、分からんね。何しろ俺は見ての通りオンボロだから、話の内容忘れちまうかもしれんねえ。
 無責任? 知らねえよ馬鹿野郎。
 まあいいや。そんじゃ、またその内会いに来てくれや。
 ああちょっと待て。最後に、もう一つだけ聞いておきたいことがあったんだ。
 どうやら相棒の念願は叶って、メイジのいない、魔法が存在しない世界ってやつがやってきてるようだが。
 その世界は、魔法があった頃の世界よりも楽しいかい?」

 男は答えた。

201:205
06/11/25 02:49:06 0nmWgt15

以上、終了です。グダグダだぜチクショウ!
なんか続きがありそうな雰囲気ですが俺の脳内にしかないです。
続きを書くつもりは今のところありませんのでこれはこれで完結ということに。

ちなみに全体量80KB.これでもまだ「少女の~」の半分もいってません。
個人的にはあっちよりも余程長く書いてた気がするんですが、うーむ。
やっぱ苦手なジャンルは書いちゃいかんっつーことですかね。いや書くのは楽しかったですけどね
具体的にはシエスタ殺すシーンとかシエスタ潰すシーンとかシエスタ転がすシーンとか。
……いやシエスタは好きですよ? ふたなりのシエスタがルイズを犯すSS書きたいと思ってるぐらいに。

とまあグダグダなまま終了。正直な感想を頂けると個人的にとても嬉しいです。ではまた次回。

追伸・>>前スレ276へ
了解。頑張ってみる。だが期待はするな。

202:コリコリ
06/11/25 03:03:27 hc3StxMP
寝てるふりルイズー!

203:名無しさん@ピンキー
06/11/25 03:15:16 UFSIpKjL
アニエスさんが生き残ったのならもう何も言うまい言わないよ言うもんか末路を知りたい言わない

204:名無しさん@ピンキー
06/11/25 03:57:22 H5zANUOR
>>201
できれは続きを読みた(ry
あのタバサが簡単にやられるわけがない!!きっと色々あったはず…妄想が止まらねぇ!!
ってことでルイズとシエスタの話wktkしながら待ってます!!

205:名無しさん@ピンキー
06/11/25 04:10:03 yM0JtHQ8
猟奇好きってロクなのが居ないな

206:名無しさん@ピンキー
06/11/25 08:56:51 Ieuhbj4L
彼もまた、立派なへんたいである

207:名無しさん@ピンキー
06/11/25 11:23:50 J1cpATx8
手足切り落とされたちい姉様が見知らぬ男達に代わる代わる犯されてゆく様子を見たいです。
むしろルイズが切断していく様子を堪能した(ry


208:188
06/11/25 12:25:52 240vgeWt
スレ的にはタバサが殺されちゃうってのはどうなんだろ
BADとHAPPY二通り考えてるけど

209:名無しさん@ピンキー
06/11/25 15:19:15 0ob++a/r
>201
お疲れ様。

中世以前の社会では、絶対権力が確立されたほうが安定した社会が維持されるから、
反乱鎮圧やメイジ狩りが終わった後のサイトの統治する世界は、一般民衆にとっては
平和で住みよい環境になったかもわからんね。サイトの政治次第だが。

210:名無しさん@ピンキー
06/11/25 17:38:26 7Rtwy2Vf
>>201
GJ!
潰すのなら臼と杵で粉砕くらいまでしてほしかったとかいうと引かれそうなので言わない(ry
続きが脳内から漏れてくることを願ってやみません。(ぉ

211:名無しさん@ピンキー
06/11/25 23:45:29 yM0JtHQ8
ここって猟奇スレだっけ?

212:205
06/11/26 00:20:55 cpHdCncf
>>211
違いますよ、ゼロの使い魔スレですよ。猟奇SSなんか書いた人いるんですか? 怖いですねえ。
全くこのスレはロリコンのへんたいさんといい>>210さんみたいな猟奇好きといい、ロクな性癖の持ち主がいませんね。
至ってノーマルな属性の自分には到底信じられませんよ。全く日本はこの先どうなってしまうんでしょうね!

それはそうと投下しますね。

213:名無しさん@ピンキー
06/11/26 00:21:57 phInwfmA
かもん

214:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:22:00 cpHdCncf

 小さな音を立てて飛び爆ぜる火の粉が、才人と自分の間で舞い踊っている。
 その光景を、タバサはただ静かに見つめていた。
 ルイズへの思いを語ったあとほどなくして、才人は深い眠りに落ちた。
 一日中走り通しで溜まった疲労のためだろう、今はわずかな身じろぎもせずに泥のように眠り込んでいる。
 揺らぐ焚き火の向こうに見え隠れする才人の寝顔を見みつめていると、タバサの胸が小さく痛み出した。
(ごめんなさい)
 心の中で謝罪し、タバサは抱え込んだ膝の間に顔を埋めた。
 自分はなんて馬鹿なことをしているんだろう、という思いが、胸を圧迫せんばかりに膨れ上がってくる。
 国王暗殺などという途方もなく無謀な企てに、赤の他人を巻き込んでしまっている。
 失敗すればもちろんのこと、成功したとしてもその後どうなるかは分かったものではない。
 自分が暗殺を企てたのだということが知れようものなら、協力してくれた友人たちにも咎が及ぶ。
 たとえどれ程位の高い大貴族であろうとも、一国の国王暗殺に協力したとなれば無罪では済まされないだろう。
 それを知りつつも、タバサは友人たちに頼ってしまっているのだ。
 他人を巻き込んではいけないと、頭では理解しつている。
 しかし、もう耐えられないと感じていたのも事実だった。
 自分の背に埋め込まれた宝玉は、昼夜問わず体を芯から疼かせ、心を責め苛む。
 そのタイミングは不規則で、予測することなど到底不可能だ。
 だからタバサは、誰と一緒にいるときでも、常に気を張っていなければならなかった。
 二十四時間絶えることなく拷問にさらされているようなものだ。
 仮面のような無表情の下で、タバサの精神は徐々に磨り減らされ、疲弊の一途を辿っていた。
 この悪夢のような日常から一刻も早く逃れたいと、体と心が悲鳴を上げ始めていたのだ。
 その苦痛に拍車をかけたのが、故郷から時折届く手紙だった。
 心を狂わされ、今は屋敷に閉じ込められている母の近況を知らせる手紙である。
 いいことなど書いてあろうはずもないが、最近はそれがさらに悪化してきていた。
 一年ほど前から、タバサの母親はロクに食事も取らないようになってしまっていた。
 手紙には、徐々に痩せ細り衰弱していく母の様子が刻々と記されていたのだ。
 おそらく、母はもう長くはないのだろう。その事実が、タバサをますます焦らせた。
 せめて母が死んでしまう前に、復讐を果たさなければならない。
 そんな風に急いでいたからこそ、巻き込んでしまうと知りつつ友人たちの助力を受け入れてしまったのだ。

215:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:22:56 cpHdCncf

(それだけじゃない)
 タバサは焚き火の向こうの才人の寝顔に目を移す。
 今は疲れ果てて眠り込んでいる少年の顔を見ていると、どうしようもなく胸が高鳴ってくる。
 この胸の高鳴りこそが、自分がこうして愚かな行動ばかりしている一番の理由なのかもしれなかった。
 だから、差し伸べられた手を振り払うことができなかった。
 他の誰でもない、この人にこそ助けてもらいたいと、願ってしまったのだ。
(本当に、馬鹿なわたし)
 自虐的な感情が暴れ出してどうにもならなくなり、タバサは唇を噛んで傍らにあった道具袋を引っ掻き回し始める。
 特に意味のある行為ではない。だが、何かしていないと気が落ち込んで仕方がなかったのだ。
 そんなことをしていたとき、タバサはふと袋の底に妙な物を発見した。
 薄汚れた布に包まれた、固い物体である。
 出発の際シエスタが余分な物を取り除いてしまったはずなのに、何故こんな物が入っているのか。
 タバサは不思議に思いながら、その物体を手にとって布を取り去る。そして、布の下から出てきたものを見て息を呑んだ。
 それには一枚手紙が添付されていて、そこには見覚えのある字でその贈り物の効果が記されてあり、最後はこんな文章で結ばれていた。
「あなたの呪いを解くには至りませんが、あなたの心を守る最後の砦になってくれるはずです。
 こんな形でしか手助けができない無力なわたしを許してください。
 親愛なるタバサへ。キュルケ・フォン・ツェルプストー」
 タバサはキュルケの贈り物を複雑な心情と共に見つめた。
 親友の心遣いを有難いと思うと同時に、申し訳なくも感じてしまう。
 贈り物をそっと懐に収めて、タバサはこみ上げてくる自己嫌悪の念に顔を歪めた。
(わたしは、こんなことをしてもらえるような人間じゃないのに)
 そうしてタバサがため息を吐き出したとき、不意にのんびりとした声が聞こえてきた。
「悩んでるねえ」
 思わず顔を上げる。声は才人の方から聞こえたが、もちろん彼のものではない。
「俺だよ、デルフだよ」
「知ってる」
 一応そう答えてから、タバサはわずかに顔をしかめた。
 ずっと黙っていたせいで、この剣のことをすっかり忘れてしまっていたのだ。
 デルフリンガーは今まで喋らなかったのが嘘だったかのように、急に饒舌に喋り始めた。

216:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:23:55 cpHdCncf
「いいねえ、青春だねえ」
「何の話」
「相棒に惚れてんだろ、嬢ちゃんよう」
「だから、なに」
 否定するのは無駄だと思ったので、止めておいた。デルフリンガーは剣のくせに口笛のような音を鳴らしてみせる。
「こりゃ驚いた、相棒のご主人様とはえらく反応が違うねえ。ああ安心しなよ、相棒はニブチンだ、全然気付いてないぜ」
「知ってる」
 出来る限り素っ気なく答える。自分であれこれと思い悩んでいる問題を、この剣に茶化されるのはいかにも不愉快だった。
 そんなタバサの思いを知ってか知らずか、デルフリンガーはほんの少し声のトーンを落とした。
「まあなんだな、悩むのはそういう年相応の問題だけにとどめときなよ。
 その様子じゃまだ迷ってるんだろ。相棒や他の連中を自分の事情に巻き込んじまったんじゃないかって」
 まさに先程考えていたことを正確に言い当てられ、タバサは目を瞬いた。デルフリンガーは苦笑混じりに言う。
「そりゃ分かるさ、嬢ちゃんの表情見てりゃね。
 昼間相棒に抱えられてたときだって、ずっと同じことばっかりぐるぐる考えてたんだろうが」
「巻き込んでしまったのは、事実だから」
「そりゃ違うよ。あの連中は巻き込まれたんじゃなくて、自分から好きで首突っ込んできたのさ」
「それを拒まずに受け入れたのは、わたし」
「拒むことなんかできやしなかっただろ。強引だからね、相棒もあの連中も」
「でも」
「いいんだって。皆、好きでやってることなんだからよ。嬢ちゃんが気に病むことじゃねえさ」
 デルフリンガーの声はあくまでも陽気で、ついその優しさに甘えてしまいそうになる。タバサは唇を噛んだ。
「どうして、皆こんなに優しいの」
 それは罪悪感の発露とでも言うべき、ほとんど独り言に等しい言葉だった。だが、デルフリンガーは目ざとく問い返してきた。
「さて、何でだと思うね」
 そう言われて、タバサはちらりと才人の寝顔を見た。
「きっと、お兄ちゃんのため」
「相棒のため、かい」
「そう。お兄ちゃんがいい人だから、皆心配してる。わたしは、そんな人をこんなことに巻き込んで」
「いいや、それだけじゃないね」
 力強い否定の言葉に、俯きかけたタバサは思わず顔を上げる。
「確かに相棒がいい奴だってのもあるだろうが、あの連中が手を貸したのは、それだけが理由じゃないだろうさ」
「他に、どんな理由が」
「決まってんだろ。あんただよ、嬢ちゃん」
 予想だにしない答えだった。驚くタバサに、デルフリンガーは苦笑いするような口調で続ける。

217:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:25:11 cpHdCncf
「嬢ちゃんだっていい奴だよ。俺はずーっと相棒にくっついてたから、あんたのことだってちょっとは見てるつもりだぜ。
 嬢ちゃんが他人のことを考えて動いてるってことだって、ちゃんと知ってるのさ」
「そんなことない、わたしは」
「土くれのフーケ捕まえようとしたとき、微熱のねーちゃんや相棒のご主人様を心配してついてきたのは誰だ。
 アルビオンに行ったときだって、自分には大して得もねえのについてきたじゃねえか。
 宝探しにも付き合ったし、水の精霊退治しろって任務でも、自分の都合だけ優先したりはしなかっただろ。
 どうだい、こんだけ並べりゃちょっとは自分がお人よしだって自覚もつくってもんじゃないのかい」
 淡々と過去の事実を並べ立てるデルフリンガーの言葉に、タバサはうまく反論できなかった。
 確かに、客観的に見れば自分には特に利益もない選択ばかりしているように思える。
 かと言って自分は善人だなどと認める気にもなれず、タバサは小さく唸りながら何とか反論しようとする。
 デルフリンガーが口もないのに吹き出した。
「そんなに真面目に考えんなよ。とにかくだ、相棒もあの連中もいくらかは俺と同じように感じてるのさ。
 嬢ちゃんがいい奴だから、出来る限り助けてやりたいと思って協力してるんだろうよ」
 そう言ってから、デルフリンガーは少し真面目な口調で続けた。
「それに何より、嬢ちゃんがいい奴じゃなかったら、あの連中は確実に相棒を止めてただろうよ。
 そうしなかったってことは、結局のところ信頼されてるってことさ。相棒も、嬢ちゃんも。
 『あいつのすることだから、きっと間違ってはいないだろう』ってな」
 反論を重ねようとして、タバサはついに諦めた。
 この剣は何を言ったって自分の論を翻したりはしないだろうし、
 何よりもタバサ自身、デルフの言葉を聞いて胸の奥が熱くなっているのを自覚していた。
(嬉しい)
 タバサはそっと胸を押さえた。心臓が静かに、だが力強く脈打っているのを感じる。
 目蓋を閉じる。鼓動の高まりと共に、友人たちの顔が次々と浮かんでくる。
 その一つ一つが自分の体を温めてくれるように思えて、自然と頬が綻んだ。
 目蓋を開くと、疲れ果てて眠り込んでいる才人の姿が目に映った。
(巻き込んでしまってごめんなさい。助けてくれてありがとう)
 相反する二つの言葉を内心で呟きながら、タバサは目を細める。
 今更どう後悔しようが、ここまで来てしまったのは事実なのだ。
 こうなったら、後は少しでもいい結果に終わるように死力を尽くすしかない。
 それに、目の前で眠っている少年を見ていると、不思議な心強さが全身に満ちてくるのだ。
 どう考えても不可能に思えるこの企ても、彼と一緒ならば成功させられるような気すらしてくる。
(お兄ちゃんと一緒なら)
 才人の姿を見つめながら、タバサは微笑を浮かべた。
 そのとき、不意に背中が不自然に震え始めた。

218:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:26:08 cpHdCncf

 タバサは目を見開く。驚く暇もなく震えが全身に広がり、疼きに変わり始める。
 背中に埋め込まれた宝玉による、唐突な性衝動の昂ぶり。だが、今回の高揚感はいつもよりも段違いに大きい。
 タバサはうめき声を漏らしながら身をよじる。全身が火照り、息が上がる。
 ほとんど反射的に股に手を差し入れると、もう秘所から大量の蜜があふれ出していた。
 意識が混濁し、視界が歪む。タバサは半開きになった唇の隙間から熱い吐息と涎を垂らしながら、ぼんやりと才人を見た。
(繋がりたい)
 唾を飲み干し、ふらふらと才人に近寄る。デルフリンガーが何か喚いていたが、「サイレント」で即座に黙らせた。
 タバサは才人のそばに座り込み、彼の寝顔をじっと眺めながら自分の体を弄り出す。
 指先が弱い部分に触れるたびに、背筋に言いようのない快感が走る。
(お兄ちゃん、お兄ちゃん)
 夢中で体を弄り、タバサはすぐに一度絶頂に達した。
 しかし性衝動は治まるどころかますます昂ぶっていく。もうまともに思考できなくなった意識の片隅で、誰かが囁いた。
(犯せ)
 タバサの脳裏に、一ヶ月ほど前の光景が浮かび上がった。
 暮れゆく空の下、魔法学院の敷地の片隅で獣のようにまぐわった二人の姿。
(犯せ)
 あのときタバサは、一人で体を弄るだけでは絶対に味わえない、天にも昇る最高の快楽を味わったのだ。
(もう一度、あのときみたいに)
 自然と口元に笑みが浮かぶ。タバサは己の欲望の命ずるままに、才人に向かって手を伸ばした。
 あともう少しで才人の顔に指先が触れようというとき、タバサは弾かれたようにその手を引っ込めた。
 交わったときの光景を消し飛ばすほどの強さで、あるものが脳裏に浮かび上がったのだ。
 それは、先程ルイズのことを語っていたときの才人の横顔だった。
 嬉しそうな、あるいは誇らしげな表情を浮かべながら、愛する人のことを話してくれたときの、才人の横顔。
 タバサは砕けるほどの強さで歯を噛み締めながら、半ば無理矢理手を懐に向かって伸ばす。
 その手が、キュルケからの贈り物を思い切り握り締めた。
 すると、タバサの意志を完全に奪い去るほどの勢いで暴れ狂っていた性衝動が、ほんの少しだけ治まった。
 荒い息を吐きながら、タバサは才人を見つめた。
 まだ、彼を求めるように全身が昂ぶっている。性衝動は未だ治まっていないのだ。
 才人の体に抗い難い誘惑を感じながらも、タバサは無理に体を翻した。
 少し彼から離れて、一人でこの体の昂ぶりを治めなければならない。
 歩いていると、瞳の奥から勝手に涙が溢れ出してきた。
 性欲を満たすことができなかったという、単なる欲求不満によるものではない。
 どうしようもなく、胸が痛むのだ。締め付けられるように、あるいは切られるように。
(大丈夫)
 涙を拭う余裕もなく、ずるずると足を動かしながら、タバサは無理矢理笑みを浮かべた。
(きっと、全部この宝玉のせい。体が疼くのも、心が痛むのも。だから、これは恋なんかじゃない。
 だから、わたしは大丈夫。この宝玉さえなくなれば、この痛みも全部消えてなくなるはずだから)
 小さく嗚咽を漏らしながら、タバサは森の方に向かって歩いていった。

「残念だな嬢ちゃん、俺には魔法は効かんのさ」
 タバサの背中が完全に見えなくなったことを確認してから、デルフリンガーはぽつりと呟いた。
 喋る者が一人もいなくなり、野営場所には焚き火が爆ぜる音だけがわずかに響くのみとなった。
「あー」
 その沈黙を持て余すように、デルフリンガーはため息を吐く。
「なんてーのかな。俺としてはこういう根暗な旅もそこそこに盛り上げようとあれこれ頑張ってみるつもりだったんだけどよ」
 誰も聞くことのない声が、淡々と夜の山に響き渡る。
「こりゃダメだね。なんてーか、割と真面目に気に入らねえや」
 デルフリンガーは武者震いするようにかすかに刀身を震わせた。
「ちっとばかり真剣になってみるかねえ。いやあんま変わんねーっちゃ変わんねーんだけど」

219:205
06/11/26 00:27:19 cpHdCncf

今回はここまでで。ではまた次回。

220:名無しさん@ピンキー
06/11/26 00:29:17 7vtJDq+z
わあわあ!寸止めわあわあ!でもGJ!早く続きを書いてくださーい!!

221:名無しさん@ピンキー
06/11/26 00:37:49 phInwfmA
GJ待ってました

222: ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:00:39 7mz+p13f
おお、少女の~の続きがキテルー
GJです。

…そんなところにですが、お目汚しを承知で投下をば。
エロなし妄想垂れ流し万歳なので気に入らない方はヌルーしてくだしあ。

223:原作でもこんな展開あったらいいなぁ ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:01:55 7mz+p13f
「ルイズ、ルイズ」
サイトが夢中になって私の名前を呼んでいる。それが、それだけでこんなにも心地よいものだということを、わたしは初めて知った。
サイトだからかしら。…きっとそうね。
「サイト…」
ヒラガサイト。異世界からきた、わたしの使い魔。
わたしの、愛しい人。
「サイト、サイトぉ」
もう絶対に、離してあげないんだから。

鼻にかかった甘えるような声で、俺の名を呼ぶルイズはもうどうしようもなく可愛くて、より強くギュッと抱きしめる。
それでも足りなくて、頬擦りをしたらルイズはくすぐったそうに身動ぎした。

サイトの名を呼んだら、またギュッと抱きしめられた。ルイズって呼ばれるのも気持ちが良かったけれど、これはそれと比べられないくらい気持ちいい。病み付きになっちゃいそうなくらい。
ぼうっとしていたら、今度は頬擦りをされた。ちょっとくすぐったいかも。
もう、サイトったら鼻息荒いんだから。
そのままわたしの髪に顔をうずめて、息を吸い込んでいるみたい。さっきちゃんと体中洗ったから、大丈夫よね…。
サイトは、わたしの髪をどう思ってくれるんだろう。気に入ってくれるんだろうか。
ちいねえさまは綺麗って言ってくれるけれど、サイトもそう思ってくれるかな。
…ちいねえさまのことを思い出したら、む、胸のことまで思い出してしまった。むー、こればっかりはどうにもなんない。
だいたい、サイトの周りには胸がおっきいのばっかり集まりすぎよ!
あのテファなんとかとかいうエルフに至ってはー!!
…思い出すだけむなしいわ…。

ルイズの髪っていい匂いがするなぁ、なんて思っているとルイズがぷるぷるし始めた。くすぐったかったかな?

224:原作でもこんな展開あったらいいなぁ ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:02:25 7mz+p13f
「サイト」
「ん?」
「えっと…正直に答えてね?」
なんだろう。声の真面目な調子に、体を起こす。ルイズも起き上がってきた。
「えと、その…。サイトは、ややや、やっぱり胸は…大きいほうが好きよね?」
むは。
「お、怒らないから、正直に答えてほしいの」
と、言われましても。そのあの。
だんだん声を小さくしながら、ものすごく答えにくいことを聞いてくるルイズ。ああ、そんなすがるような目をしないでおくれっ。
…やっぱり、ここまで気にするのは俺のせいもあるんだろうなぁ。
でも、どうしてもその。視線が行ってしまうのは仕方ないことなのでして。男の本能であるからして。
…でも、それをルイズに言っても仕方ないわけで。
「サイト?」
「あ、ああ…その…」
ど、どうしよう。
「正直に教えてほしいの。やっぱりその…大きいほうが良いよね?」
「…うん」
ごめんなさいブリミルさま。こんな懇願するようなルイズに、平賀才人はうそなんてつけません。
「やっぱり…。あの時の言葉は嘘だったんだ」
うう、ウエストウッドでのセリフがこんなときに足を引っ張るなんて。
どう言い訳しようかと頭をめぐらしていると、ルイズは両手を胸に当てて、はぁっとため息をついた。
切なそうな顔…うう、見ているこっちの方がもっと切なくなってくるっ。
「どうしたら、大きくなるのかな…」
「ル、ルイズっ」
「な、なによ!」
堪らなくなって、叫んでしまった。
「あ、あのな…」
「…別にもう怒らないわよ。男の子はむ、胸の大きな女の子がすきなんでしょ?そっちのほうが、お、おっぱいたくさん出るもんね?子供が出来たときに」
ル、ルイズってばいつの間にそんな考察を!?
ていうか、全然関係ないけどルイズの口から「おっぱい」なんて言葉を聞くとなんだか妙な気分に…。
「だから、きっとサイトもそうなんだろうなぁって思って。それで、どうしたら大きくできるのかなぁって…。わたし、こんなだからきっとサイトは…」

ああ、なんで俺はこんなにも馬鹿なんだろう。
そして、なんでこいつはこんなにも愛しいんだろう。
「ルイズ」
「なによ」
すねたような表情、そこに見え隠れする不安、そして、目元ににじんだ涙をぬぐう仕草。
その全てが愛しい。
「ごめんな」
「…今更謝ったって、小さいのはしょうがないんだから」
「違うよっ」
「何が違うのよ」
「俺が、はっきりしなくてごめんな」
「そ、そうよ。だいたい使い間の癖に、ご主人様に嘘つくなんて生意気なのよ」
憎まれ口を利くルイズ。今までならきっと、ただ憎たらしいとしか思わなかったんだろうけれど。
「そうじゃないよルイズ。…いや、まぁそれもあるけど、俺が言いたいのはそういうことじゃないよ」
「…言ってみなさいよ、聞くだけ聞いてあげるんだから」
そう言って、ぷいっとそっぽを向いてしまう。でもご主人様、視線がこっちに向いているのが、ばればれですよ?
ついくすっとすると、ルイズは頬を膨らませてしまった。

225:原作でもこんな展開あったらいいなぁ ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:04:05 7mz+p13f
もう、何を笑ってるのよ!
あんたなんかもう知らないって風を装うってはいるけれど、ほんとはなんて言うのか気になって仕方が無い本心を見透かされたような気がして、ついむくれてしまう。
…どうしてわたしってこんなにも可愛げが無いのかしら。いっつもこんな風…。
そう悩んでいると、わたしをそうさせてしまう当のサイトがまたギュッと抱きしめてきた。
ちょちょちょっと、いきなり何なのよっ。
「ルイズ」
もう。何を言ったってごまかされないんだからね。
「確かに、ルイズにもっと胸があればなぁって、思ったことは何度かあるよ」
ほら見なさい。ふんだ、いっつもメイドとか姫様とかあのお化け胸のエルフとかばっかり見て。
「ちいさいほう」なんて言っても、身体が嘘ついてんのよっ。
…でも。分かってはいても、やっぱり悲しいなぁ。
「でもそれは関係ないんだ」
今更関係ないって何よ。
そう問いかけようと、サイトのほうに顔を向ける。息が掛かりそうなほど顔が近い。いつもなら恥ずかしくなって顔を逸らすところだけど、今はきっと見つめてやる。
すると、何故かサイトはふっと微笑みかけてきて、わたしは開きかけていた口を閉じてしまった。
サイト…こんな優しい顔も出来たんだ。
「俺はルイズが好きだから」
なっ!
ななな、なによそれ!
「そっ、そんなの知ってるわよっ。それに、り、理由になってないじゃないの」
顔が熱い。たぶん真っ赤だ。そんな真っ赤な自分を見られるのが恥ずかしくて、今度こそうつむいてしまう。
すると、サイトはわたしの頭を抱えて、胸に押し付けた。そのまま耳元にささやいてくる。
「ルイズは怒りっぽくて理不尽で、怒ったときなんか酷くて、しかもいつも小生意気で、」
な、何よ黙ってれば好き放題にっ
「でも、傷つきやすくて照れ屋で、いつも一生懸命で、…そしてほんとはとっても優しい。そんなルイズが、俺は大好きだから」

「だから、胸が小さいとか、そんなことは気にしなくて良いよ」

「…ルイズ?」
なによ…。ほんとに、勝手なことばかり言って。
「…ルイズ?もしかして泣いてるの?」
「ち、違うわよ馬鹿。な、なんでもないんだから…」
嬉し涙なんて、サイトにはもったいないから見せてあげないんだから。
でも。
うつむいたままのわたしの頭を、サイトは優しくなでてくれた。

fin

226: ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:06:59 7mz+p13f
ヤマなしオチなしイミなしな上に中途半端~orz
ほんとはもうちょっと続けたかったのですが、この後のうまい展開がどうしても思いつかず。
というか、こんなの才人じゃねぇええええ

精進せねば。

227:借り物競走~タバサのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:11:33 Wf0iUZSP
勝負事に勝つ絶対法則。
それは、事前に準備を済ませておくこと。
準備をしてある人間とそうでない人間とでは、勝利への距離が何倍も違う。
その準備において、ライバルと自分では圧倒的な差があった。
だから、遥か先を駆け抜けるシエスタの背を眺めていても、タバサはルイズほど慌ててはいなかった。
足の速さが、決定的な戦力の差ではないことを思い知らせてあげる…。
そして、中盤グループと共に、タバサはお題の載った机に辿り着く。
いくつかの封書を手で上からなぞり、『特殊な折り方』の紙が入った一つを選び出す。
この勝負にタバサそこまでこだわる理由はシンプルだ。
才人を丸一日、合法的に好きに出来る。
それだけである。
開いたその封書の中の紙には。

タバサの筆跡で、『サイト』と書いてあった。

私はお題の紙を握り締めて、サイトの前にやってきた。
サイトはその直前まで、ルイズの応援をしていた。
…むう。
…き、気にしたら負けだもん…。
私は、目の前に立った私を見て動きを止めたサイトに、手を差し出して言った。

「一緒に来て」

サイトは怪訝な顔をしている。
…自分がお題になってるなんて、思ってないんだろうなあ…。
私は紙を広げて、説明する。

「お題」

言ってサイトを指差す。
…大丈夫だよね?サイトならこれで分かってくれるよね?
サイトは一瞬驚いた顔をしてたけど、

「そっか、なら一緒に行こう」

そう言って、私の手を握ってくれた。
…嬉しい。
私はサイトの手を握り締めて、彼と一緒にゴールに向けて走り出した。

228:借り物競走~タバサのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:12:27 Wf0iUZSP
結論から言うと、借り物競走の一位はシャルロットだった。
…なんか、コース走ってる途中にルイズとシエスタの金切り声が聞こえたけど、気にしたら負けな気がする。
…ていうかね、気にするとこの後の修羅場が…。
だから俺は気にしない。気にしないったら気にしない。
なぜならば俺が生きているのは『今』だから!
先のことなんか知ったこっちゃないのである!
そうして俺が未来の不安と戦っている間に。
俺は何故かシャルロットの部屋にいた。
目の前では、シャルロットが体操服でうれしそーににっこにっこしている。
…チョットマテ、今までの俺の行動を振り返ってみよう?
シャルロットと一緒にゴール、シャルロットが一位の表彰を受ける。
で、シャルロットが俺のところに来て、考え事の真っ最中の俺を引っ張って、女子寮に到着。
まだ考え中の俺をそのまま、部屋に引きずり込んだ。
…あのーう?

「シャルロット?何で俺がここにるのか説明して?」

皆の前だったので、一言も喋らず仏頂面のまま、シャルロットは俺を部屋に連れ込んだのだ。
なので、俺は何で自分がここにいるのか理解できない。
シャルロットは少し照れたように頬を染め、言った。

「競技に勝ったら、一日サイトを好きに出来る」

…そっかー。一日俺を好きに出来るのかー。
なるほどなっと

「納得できるかーーーーーーーーー!!」

俺は思わず叫んでいた。

229:純愛センター
06/11/26 01:13:56 jZje8mnM
皆さんクオリティ高杉…orz
自分のが恥ずかしい…

でも投下

230:借り物競走~タバサのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:13:58 Wf0iUZSP
思わず叫んだ才人に、タバサは上目遣いになって、悲しそうな目をする。

「わたしじゃ、イヤ…?」

その攻撃は才人のヤバい場所に入った。
いやむしろイヤって言うか。

「い、イヤじゃないけどさ」

慌てて後頭部をぽりぽりと掻く。
かなり効いている。あと一押し。

「…なんていうかさ、本人の意思に関係ないところでそういうの決めるのってどうかなー、って」

無理に理屈をつけて逃げようとしている。
…させない。
タバサはおもむろに才人に抱きつくと、言った。

「じゃ、じゃあ。
 代わりに、私を好きにしていい…」

赤い顔で、潤んだ瞳で、震える声で、そう言った。
才人のヤバい場所は一撃で崩れ去った。

「そ、そんな…そんな…。
 そんな事言う子には…」

俯いてぷるぷる震えている。
暴走の前触れであった。

「お仕置きが必要だなっ!」

ケダモノのできあがりであった。

231:借り物競走~タバサのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:14:38 Wf0iUZSP
サイトは、私に椅子の上に座るように言ってきた。
でも、普通に座るんじゃない。
椅子の背に身体の前を向けて、立てひざで椅子の上に座る。
よく小さいころ、こうやって椅子を漕いだっけ。
…でも、何する気なんだろ…。
お、お仕置き、なんだよね…。
私の心が、不安に躍る。
…ううん、違う。
サイトを知ってから、このドキドキは不安じゃなくて…期待。
私はサイトにお仕置きされるのが…好き。
だって、お仕置きの後、正気に戻ったサイトが、優しくしてくれるから。
お仕置きの最中は、恥ずかしくて、死にそうになるけど…。
でも、いっつも思うんだけど。
サイトって、どれだけ恥ずかしい『お仕置き』知ってるんだろ…。
そういう本にも載ってないような、すごい恥ずかしいものもあったし…。
ひょっとして、サイトって。
変態さんなの…?
なんて、考えてると、サイトが後ろから『衣装』の上着の背中部分を捲り上げた。
そして。

「やぁんっ!」

私の喉から、いやらしい声が飛び出る。
サイトが、腰の近くから肩甲骨の間まで、背骨を舌で舐めてきた…。
その瞬間、背筋にぞくぞくと電流が走った。
なにこれ、キモチイイ…っ。

「ふゃんっ!やぁっ!ひゃぁっ!」

サイトは私を椅子から落とさないように私の腰を抱え込み、執拗に背骨を舐めまわす。
その度に私の喉は踊り、背筋は弓のようにしなった。
そして今度は。

「やっ!おなかぁっ!」

今度は、腰を抱きかかえて、お腹のあたりを撫で回し始めた…!
胸の下から衣装に包まれた『私』の上まで、満遍なく撫で回す。
背骨を責める舌は、今度は腰骨の上あたりだけを重点的に舐め回している。
今度は逆方向に背中が曲がり、極端な猫背になる。
敏感じゃない部分で感じさせられているせいか…。
その、敏感な部分が、刺激を求めて疼き始めているのが、私にも分かった。
私は振り向いて、目線だけで他の場所もいじってほしい、と訴えるけど…。

「だぁめ。お仕置きだからシャルロットの言う事は聞かない」

…うー、いじわるモードだぁー…。
正直、この時のサイトは、あまり好きじゃない。
で、でも、一番感じてるのはいじわるされてる時、かも…。
…わ、わたしもひょっとして変態さん、なのかなぁ…?

232:借り物競走~タバサのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:15:41 Wf0iUZSP
背中をさんざんいじめると案の定、シャルロットはもっと違う場所をいじって欲しいとサインを出してきた。
ただ潤んだ瞳で睨みつけてくるだけだけど、だいたい言いたい事は分かってる。
でもだめなのである。
これはシャルロットに対するお仕置きなのだからして。
彼女のためにも、言う事はきいてあげないのである。
さて、さんざんいじめたシャルロットはと言うと。
ちょっと放置したら、泣きそうな顔でこっちを見てる。
椅子の背にしがみついて、立てひざで、真っ赤な顔で、発情しきった目で、幼いシャルロットがこっちを物欲しげに見ている。
しかも体操服でッッッッッ!!
ブルマー夫人。あんたは偉大ダヨ…。
俺はそんなシャルロットの下半身を覆うブルマを、遠慮なくずり下げた。

「やっ…!」

シャルロットは慌ててブルマを抑えようとするが、そうするとバランスが崩れて椅子から落ちそうになる。
そして慌てて椅子の背にしがみつくと、俺の手がぶるまを膝までずり下ろしているわけで。
俺の計画は完璧デシタ!!
ずり落ろされたブルマの中身は、溢れたシャルロットでベタベタだった。

「ホントに、イヤらしい子だよな、シャルロットは」

耳元でそう囁いてやると、シャルロットはトマトみたいに真っ赤になって、俯く。
うはー。かわええええええええええええ。
俺は俯いているとシャルロットの顔が良く見えないので、顔を上げさせる。
どうするかというと。
手で裸になったお尻を撫で回したのである。

「ひゃぁっ!」

シャルロットは案の定、ビクン!と背を逸らせて顔を上げた。
俺はそのまま、イヤらしい手つきでシャルロットのお尻を撫で回す。

「や、やぁ、ふぁ、ふぁんっ」

撫で回すたびに、シャルロットはイヤらしい声で応えてくれる。
さて、本題にまいりますか?

「シャルロットは、お尻されるの、好き?」

233:借り物競走~タバサのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:17:01 Wf0iUZSP
以前に一度だけ、したことはあった。
薬の効果で、感じやすくなっていたとはいえ、その時の乱れようは尋常ではなかった事を覚えている。

「ふぁ、ぁ、だめ、ひろが、ちゃうっ…!」

タバサは息を吐きながら、才人の一物を受け入れていた。
お尻の穴で。
普段使う穴よりもずっと小さく狭いそこを、才人のモノが無理矢理押し開く。
しかしタバサのそこは、才人が押し入るほどにじわじわと広がり、弾力をもって才人を包み込む。
そして、才人の腰がタバサに密着する。

「全部…入っちゃったよ…」

才人は身体をタバサに密着させ、その耳元で囁く。
タバサは荒い息をつき、頭を振ってイヤイヤをする。

「イヤだったら…」

才人は言いながら腰を引く。

「うあぁっ、はぁっ、らめっ、めくれっ、ちゃうっ」

ソレと同時に、タバサの喉は歓喜を囀る。

「…こんなに、イヤらしい声は出ないと思うけど…?」

そして、またずぶずぶと怒張を沈める。

「やだぁっ、ちがっ、うあっ、はぁっ、だめ、だめぇっ」

涙を流しながら頭を振り、必死に否定するタバサ。
そんなタバサに、才人は怒張を尻に埋めたまま、椅子を抱えて方向を変える。
その正面には、普段タバサが身だしなみを整えるのに使っている、姿見があった。
そこには、尻に男の怒張を埋められ、快感に惚ける、幼い少女の姿が映っていた。

「ほら、あんなにイヤらしい顔してる」

才人はタバサの顎を掴み、正面からタバサの顔を見せ付ける。

「あ…私…あんな…」

そして、そのままあくまでゆっくりと腰を引く。

「うぁっ、はぁっ、あ、あ、あ、や、はぁっ」

234:借り物競走~タバサのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:17:34 Wf0iUZSP
タバサの目には、鏡の中の青髪の少女が、喜んでいるようにしか映らない。
あれは、私…。
私、あんなに…。
タバサの中で何かが目覚め始めていた。
才人はもう一度、怒張をタバサの腸内に埋める。

「は、あ、あ、い、いいっ、きもちっ、いいよぉっ」

鏡の中の青髪の少女は、今度は口をだらしなく広げ、涎を垂らしながら、感じていた。
才人はもう一度、タバサに語りかけた。

「シャルロットは、イヤらしい子だね?」

その言葉に、タバサは笑顔で頷いた。

「シャルロットは、イヤらしい、いけない子です…。
 だからもっと…たくさん…お仕置き…してぇ…」

235:借り物競走~タバサのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:18:10 Wf0iUZSP
目が覚めると、お腹に違和感を覚えた。
…そういえば、さんざんお尻で…。
さっきの行為を思い出す。
…恥ずかしくて死にそうになる。
隣を見ると、サイトが満足しきった顔で寝てる。
…もう!なんてことするの!ひどいひどいひどいひどい!
私は涙目で枕を手にして、ぽかぽかとそれで寝ているサイトを叩く。
叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く。
さすがにサイトは目を覚まして異変に気づく。

「な、なにすんだよシャルロット!?」

叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く。
恥ずかしかったんだから!すっごい恥ずかしかったんだから!
今も恥ずかしいんだから!もう!
だから私は、サイトを。
叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く。

「わ、悪かったよ、シャルロット」

言ってサイトは、私を枕ごと抱きしめた。
そして、ふわふわと優しく私の髪を撫ぜてくれた。
…こ、こんなので誤魔化されないもん…。
とか思ってると、今度は唇を塞がれた。

「今度は優しくするから、な?」

唇を離すとそう言って、また抱きしめてくれた。
…しょうがないなー。

「じゃあ、今から」

私は言って、自分からサイトに口付ける。
そして唇を離すと、まっすぐ彼の目を見つめて、続けた。

「今からは、絶対、優しくしてね?」

じゃないと、許さないんだから。 ~fin

236:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
06/11/26 01:20:52 Wf0iUZSP
はい借り物競走終了です。
運動会編はあと2ツばかし競技考えてるんで飽きなかったらそっちいきます。

さてここで仕込んだネタを。
作中の、『お題』を考えたのは誰でしょう?
『愛』
『子種』
『若さ』
全て、既存のキャラが考えたものです。さあ、みんなで考えよー。

そして俺は寝る。もやすみポマエラノシ

237:名無しさん@ピンキー
06/11/26 01:23:31 jZje8mnM
>へんたいさん
流れ切ってスイマセンでした(っд`。)

今度こそ投下

238:純愛センター
06/11/26 01:25:01 jZje8mnM
しかもsage忘れ…orz


夜の街はまだ少し肌触かった
「前歩いた時は…シエスタに泣かれちゃったんだっけ」
降臨際の夜に一人あてどなく歩いていた時に泣きながら自分を引き止めてくれた
そして自分に「生きて」と言って眠り薬をくれた優しい女の子
「眠り薬のお礼…してなかったな」
そのおかげで大事な人を守ることが出来た
そんなことを考えていると、デルフリンガーが話しかけてきた
「相棒」
「どうした?」
「実はよぉ。言おうか迷ってたんだが…」
「なんだよ、早く言えばいいだろ」
「いや、もう遅かったみたいだ」
「へ?」
「サイトさん!!」
その声が聞こえた瞬間、ハルケギニアでは珍しい黒髪のメイド服を着た少女に腕を掴まれた
「シ、シエスタ!?」
「見つけ…ました…」
肩で息をして涙目になりながらも握った腕は離さない
「な、なんでここに…」
「探しに来たに決まってるじゃないですか!」
自分を?なんで…
「オレは誰からも必要とされてないよ…」
だからご主人様の記憶も奪った
「それにオレはキミが憧れた貴族に勝てる平民じゃない…ルイズを守る力も無いんだ」
パァーーン!
左頬をひっぱたかれた
「何を言ってるんですか!ミス・ヴァリエールはあなたが死んだと思っていた時、自分も後を追おうとしたんですよ!?」
ルイズが…オレの?
「それだけじゃありません!サイトさんに記憶を奪われた後、ミス・ヴァリエールは泣きました!記憶も無いのに…サイトさんの顔もわからないのにですよ!?」
「な…んで…」
「それに私が好きなのは貴族に勝てるサイトさんじゃありません。どんなことがあっても諦めないサイトさんが好きなんです!」
シエスタは息もつかずにまくし立てた
そして最後に…
「少しは自分が他人にどう想われてるか…考えて…」
そう言ってサイトの胸に頭を預け、泣き出してしまった

239:純愛センター
06/11/26 01:28:18 jZje8mnM
シエスタはしばらくサイトの胸に顔をうずめ泣いていた
サイトは思った
このどうしようもなく優しい子は自分を好いてくれている
今も自分を好きだと言ってくれた
でも…
「ルイズも…来てるの?」
命を賭けると決めた人がいるから
シエスタはそれだけでわかってくれたらしい
「やっぱり…私じゃダメですよね…」
何も言えない。この優しい女の子を悲しませたくはない…
でも自分の心にこれ以上嘘はつけない
「ミス・ヴァリエールは広場にいます。サイトさんのことは忘れたままですが…」
「シエスタ…」
「早く行ってあげて下さい!」
「うん…ありがと」
サイトはそう言って駆け出して行った
「もうちょっとだけ…好きでいても良いですよね…」

広場ではちょっとした混乱が起きていた
混乱のヒドい方向から歩いてきた男を引き止める
「どうしたんですか?」
「ボヤ騒ぎさ。どっかの貴族がかまどを燃やしちまったらしい」
そう聞いた瞬間、サイトは走り出していた
魔法が使える貴族がボヤ騒ぎなんて起こすはずがない
考えられる人物は一人しかいない
そして

見つけた

オレの大事な

全てを賭けて守りたいと願った

大好きなご主人様…

「大丈夫か!?」
彼女は泣いていた

240:名無しさん@ピンキー
06/11/26 01:29:24 itmFQcsW
>236
             ∩
                 | |
                 | |
        ∧_∧   | |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (  ´Д`)//  < 先生! シエスタ、ルイズ、タバサの各編に共通しますが、
      /       /     \ 借り物競争そのもののレース結果は、結局どうなるのでしょうか?
     / /|    /        \____________
  __| | .|    |
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  ||\             \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||


241:純愛センター
06/11/26 01:31:08 jZje8mnM
文才が欲しい…

ただそれだけです…orz

242:名無しさん@ピンキー
06/11/26 01:46:00 JL7FJm1z
終わった?一段落した?
それじゃあ・・・・

へんたいさん及び純愛センター氏ぐっっじょおおぉおぉおおおっぶ!!!
このスレの二大職人のSSを、まさかリアルタイムで見れるとは。゜(つд`)゜。

>>236
愛→シルフィード 子種→アニエス 若さ→オスマン   
こんなもんで・・・・・・・・どうすか?

>純愛センター
自分からは少しも下手に見えん、もっと自信を持ってくだされい

243:名無しさん@ピンキー
06/11/26 01:59:29 6EY2D1CS
>>205
すっげえ面白かった。猟奇的な所も上手に書けてたし、
原作にない、ダークな感じなのがよかった。G,J

244:名無しさん@ピンキー
06/11/26 02:27:40 sWPtJRN6
へんたいさん&純愛センター氏超GJ!!!!
>>236
愛・・・・若さ・・・・ギャ○ンネタとガン○ムネタがチラホラと垣間見える
ってかタバサの場合だけ綿密に書かれてる。さすがロリk (ry

>>241
自分をそんな卑下せんで。これからも頑張って下さい

245:名無しさん@ピンキー
06/11/26 03:54:54 YkUDroLK
>>219
愛してるぜ~~~っ!!
続きをお待ちしておりますm( _ _ )m

246:名無しさん@ピンキー
06/11/26 03:55:38 InPHUMNN
愛→キュルケ 子種→シルフィード 若さ→コルベール

と予想・・・
ほら、情熱の人と獣とコッパゲ・・・もとい知性の輝きを持つ漢ですし

247:名無しさん@ピンキー
06/11/26 04:10:59 GotiUMeR
>>236

『愛』…マリコルヌ
『子種』…シルフィード
『若さ』…フーケ

かな?

248:名無しさん@ピンキー
06/11/26 04:26:03 +gS9vV7Z
愛……シュヴルーズ
子種…シュヴルーズ
若さ…シュヴルーズ

という直感

249:名無しさん@ピンキー
06/11/26 06:17:00 KQReXrOg
                 -―- 、
                , ‐'´         \
             /            、 ヽ
             |l l /〃 ヽ ヽ} |  l  ',
    \          .ljハ トkハ  从斗j │ ハ
     \          l∧}ヾソ V ヾソ !  ! ヽ \
      \ __  __ リ.人  v‐┐ /" ト、  ヽ ヽ おはよう平民ども
        {心下ヽ /"  >ゝ-'<{   Vl   } }
        ゝ<}ノ \  (:::::Y Y:::::!   ヽヘ  { {
           7´ ̄ )   )::∨::__::ヽ   }::\ \丶、
          /  /  /ィ'´ヽ:::::::::ノ  /:::::::::ヽ ヽ `ヽ
          ! ≦∠__ノ:::| /ハ::::/   ゝ、:::::::::`、 リ ノ
           |   .:.:::::::::::l  __ヾ\    ≧:::::::::'、ヽ {
          l_ .:.:::::::::/ >v'  l \::ヾ  ̄::::::::::::::::', }>
            ヽ.:::::::::V  |  ! l∧::::::::::::::::::::::::::::Vリ
             i::::::::::::`ドー rL.」 厶::::::::::::::::::::::::::::!
             l::::::::::::::j ̄ 7:::::├‐ ト、::::::::::::::::::::::::!
               \::::::/  :/::::::::::!   !:::`、:::::::::::::::::::!
               `/  :/ー‐‐┤  「¨¨ ヽ::::::::::/
               ,′ :/      !   !   レ' ´
               ┴‐┴━━ゝ-┴


250:名無しさん@ピンキー
06/11/26 06:21:29 ycpK35F2
>>219
ああ、やっぱ最高ですわ、この話。お互いがお互いを信頼してるっつうか
お互いの想いがきちんと相手に伝わってるっつうか
みんなカッコいいしデルフ最高だしもう超GJ!

>>226
原作でサイトに言って欲しいセリフって感じですねぇこの話。
よかったっす。GJ!

>>236
タバサもといシャルロットの攻撃力の高さは以上w
GJ!

>>241
いい感じです、特にシエスタがいい動きしてますね。GJ!

251:名無しさん@ピンキー
06/11/26 13:45:57 iqkcZixM
>>236せんたいさん
毎度GJ!>>244と同じでタバサ編だけ内容が濃いと思いましたぜ
愛→ギーシュ
子種→アニエス
若さ→オスマン


>>241純愛センターさん
同じくGJ!魔法使いでかまどが壊せるのは世界広しとただ一人ですね
続き激しく待ってます!

252:tomo
06/11/26 20:57:03 YNctZ0QI
>>110-111
>>160-164
続き投下します。

253:ルイズ×サイト1/2
06/11/26 20:59:49 YNctZ0QI
 桃色の乳首を何度も舌で転がす。味などあるはずがないが、心なしか甘い感じがした。
 ルイズ……。
 段々才人も乗ってきた。あいている左手で、ルイズの胸を揉む。まだ幼さが残るルイズの胸が形を変える。
 ゆっくり揉みしだく。
「ぁん……」
 ルイズの声。
 また、寝言だろう。やけに艶っぽいけどな。
 才人は、行為を続ける。
 口に含みながら舌で転がす。ふと、気がつくとルイズの乳首がかたくなっていた。
「え?」
 思わず口を離してしまう。
 ちょっと待て、かたくなってるぞ。ルイズ感じてる? いやでも、寝ていながら感じるものなのか?
 才人は行為を止めて考え始めた。
 寝ながら感じるって……。本当にそんなことがあるのだろうか。もしかしてルイズ起きてる? 寝たふり? いやいや、そんなはすまないって。何のために寝たふりなんてするのさ。ありえないって。
 ルイズの顔を見てみる。赤い。耳なんて真っ赤だ。
 疑惑が深まっていく。
 むむむ、本当は起きてるんじゃねえの。しかたない、たしかめてみよう。
 才人はごほんと、咳を一つして呟いた。
「ルイズ……お前起きてるだろ?」
 ルイズの肩がびくんと強張った。だが、いっこうに答える気配はない。
 本当に寝てるのが?
 才人が、何だ寝てるのか、と思ったときに、
「サイト……」
 とルイズの口から声が漏れてきた。
 ルイズの瞳は閉じられたままだ。
 寝言か? ってことは寝てるんだな、よかった。
 頭が悪い才人は、そんなことで簡単に信じてしまった。
 ルイズ、どんな夢見てるんだろう。俺の名前を呼んだってことは俺も出てるんだよな。


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