【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合8at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合8 - 暇つぶし2ch100:おねしょタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/23 15:33:33 Kw55qrZE
ラグドリアンの湖畔、一人の少女が水遊びをしていた。
その少女の両親だろうか。二人の男女が岸辺に座り、優しい面持ちで愛おしそうに少女を見つめている。
季節は夏。
太陽の光が水面に反射して、キラキラと輝く宝石のような輝きを見せている。
膝上まで水に浸かり涼を感じている少女は、その宝石を両手で掬い上げると、満面の笑みを浮かべた。

「母さま、母さまもこっちへきてー」

はしゃぎながら岸辺に居る両親を呼ぶ。
母さまと呼ばれた少女と同じ青い髪の女性がすっと立ち上がり、少女のほうへ近づいていった。
パシャパシャと音を立て、水を掬って遊ぶ少女。近寄ってくる母にこの水をかけたら、どんな顔をするだろうかと思っていた。

青髪の女性は、近づいた少女の横をそのまま通り過ぎ、湖の中へと足を進めていく。
「母さま?どこへいくの?」
少女が不思議そうに女性へ目をやる。
「母さま、そっちは深いから危険よ、母さま」

少女の言葉が聞こえていないかのように、女性は湖の中へと向かっていく。すでに体は腰まで水に浸かっていた。
「父さま!母さまがっ!」
岸辺に居る父のほうを振り返り、助けを求めようとしたが、そこに父の姿はない。
ならば自分で、と思ったがどうしてかその場から足が動かない。
「父さまっ、母さまっ!ダメッ!行っちゃダメ!!母さまっ!!母さまぁ!!!」
その時だった。ずっと静かだった水面が突然渦を巻くようにうねりだし、高い波が少女を襲う。
少女は波に攫われ、水の中へと引きずり込まれていった。




101:おねしょタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/23 15:34:43 Kw55qrZE
そこでタバサは目を覚ました。
ここはトリステイン魔法学院の宿舎。窓から差し込む日差しが暑い夏。
夏季休暇真っ只中の本日、タバサは自室のベッドでうたた寝をしていた。
昔の両親との楽しかった思い出を夢に見ていたのだが、途中からそれは悪夢となってしまった。
けれど懐かしかった過去を久しぶりに思い出し、ふっと一息ついて起き上がる。が、そこで自分の下半身をみて愕然とすることになる。
敷布団には地図が出来上がっていた。

(ううう、うそ!お、おねしょ………しちゃった?)
あたふたと周りを見回すタバサ。近年稀に見る彼女の慌てぶりだった。
(おおお、落ち着いて、まず着替えて、それから布団を乾かせば――)
スカートを脱ぎ、下着を履き替えたところでドアがノックされた。

「今日も暑くって嫌になっちゃうわよね。タバサ、いつもみたいに、つめたーい風を吹かせてちょうだい」
ノックに対する返事も聞かないうちに、声の主であるキュルケがドアを開ける。
そこからが早業だった。
タバサは敷布団の地図を、暑いから掛けないでたたんでおいた掛け布団で隠し、一瞬でドアの前に立ちはだかる。
「あら、ずいぶん珍しい格好してるわね」
「あ、暑かった」
上着とマントは羽織っているのに、下は下着のみという格好にツッコミがはいる。
対するタバサの言い訳も苦しい。
「まぁいいわ、お邪魔するわ――ってなによ」
タバサはキュルケの体を抑え、部屋の外へ押し出してドアを閉める。
「今日はあなたの部屋」
「へ?私の部屋?珍しいわね」
「た、たまには気分転換」
「別にいいけど、あんたその格好で来る気かしら」

タバサは部屋に戻りドアを閉めて、わざわざ鍵をかけてから別のスカートに履き替えて外に出る。さっきまで着ていた物は床に脱ぎ散らかしたままだ。
部屋の前で待っていたキュルケが、ドアの隙間から目ざとくそれを見つけて言う。
「スカートあのままだとシワになるわよ」
いいから、とキュルケの背を押し、キュルケの部屋へと向かっていった。


102:おねしょタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/23 15:36:18 Kw55qrZE
「バカ犬ぅぅ!待ちなさい!!!」
ドゴーンという爆発音が廊下に響き渡る。
この学院では日常の事。
いつものようにシエスタと話をしていた才人を、いつものように誘惑するシエスタを見たルイズが、いつものように誤解?して、いつものように追い回している光景。
このままでは命が危ないと思った才人は、目の前にあった扉の中へ逃げ込んだ。
「まったく!どこいったのかしらあの犬!」

扉の外をドタドタと足音が通り過ぎるのを聞いて安堵し、周りを見回した才人は、ようやく自分が誰かの部屋に逃げ込んだことに気づいた。
その部屋は、本棚の本や机の上はきれいに整頓されているのに、床には衣類が散らかっている。
床に放置してあるスカートと下着を畳もうと手に取る。悲しいことに、乱れた衣類はきちんと整頓する癖がついていた。
「なんだこれ、濡れてんじゃん」
手に取ったそれがまだ濡れていることに気づいた才人は、とりあえず干すことにした。
スカートが局所的に濡れているのが気になったが、窓の近くにあるロープにそれを干す。
ふと、部屋を見回すと布団が乱れているのが目に付いた。
普段からルイズの雑用をこなしている才人には、部屋の散らかりは気になるのだ。
「ったく、布団くらいしっかりたためよ」
まったく貴族ってやつは、などとブツブツと文句を言いながら、見知らぬ部屋を整えていく。
掛け布団をきれいにたたみ、ベッドから降ろすと、そこには地図が描かれていた。

ナンデスカ、コレハ
地図?うん、俺は過去にこれによーく似た地図を見たことがある。っていうか描いたことがある。
その地図が母親に発見されたときは、叱られたっけなぁ……
つまり、これは、いわゆる『おねしょ』ってやつじゃありませんかぁ!?
おいおい『おねしょ』ですかっ!俺だって小学校に上がる頃にはもう『おねしょ』なんてしなかったのにぃぃ!
いい歳してまだ『おねしょ』しちゃうんですかぁぁぁっ!!さっすが貴族様はやることが違う!そこにしびれるぅ!憧れないぃぃぃ!!
これは部屋の主が誰なんだか、是非とも調べなければならない!これは俺に課せられた最優先任務であります。

ガチャ
そんなことを考えているサイトの後ろから、扉が開く音がした。
そこに立っていたのは、よく知っている青髪の少女だった。それを確認して才人はフリーズした。


103:おねしょタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/23 15:37:49 Kw55qrZE
部屋に戻ると、ルイズの使い魔がいた。
何で彼が部屋に居るのか分からない。分からないけど――っ!
部屋の中で小躍りせんばかりにはしゃいでいた彼は、私と目が合うと固まった。
 
「あ、あの、タバサさん?これはですね、ルイズに追われていまして、それでたまたま逃げこんだ部屋がここでして」
しどろもどろと言い訳をする才人を無視して部屋を見回すと、脱ぎ捨てておいたはずのスカートと下着が干されている。
一応聞いておいてあげよう。

「見た」

「み、見てない!地図なんて見てない!――あっ!」

掛けておいた布団も捲られている。ふーん、全部見ちゃったんだ。
手に持った杖に力をこめて詠唱を始める。危険すぎで、これまでに唱えたことのない魔法、確実にサイトは始末する。
「ちょ、落ち着けタバサ!おねしょくらい誰でもしたことあるって!おねしょなんて気にすんなよ!誰にもおねしょのことは言わないから。無断で部屋に入ったことも謝る、許して。ね?お願い」

おねしょおねしょと連呼するサイトめがけて、私はありったけの魔法を打ち込んでやった。

「ぎゃあああああああああああああ」


104:D_K ◆qrZtCzv0Ak
06/11/23 15:40:17 Kw55qrZE
どうにも変態チックな小説ばかりでごめんなさい。

タバサはお漏らしっ娘!

いや、ほんとごめんなさい。

105:名無しさん@ピンキー
06/11/23 16:11:27 2pTI7AUh
>>104
…すごく、いいです。

106:名無しさん@ピンキー
06/11/23 17:27:48 e9XnpC/z
もっとお漏らしを・・・


107:名無しさん@ピンキー
06/11/23 18:03:21 kdS/cD+q
なんでこのスレに居る人たちは天才的発想の持ち主ばっかりなんだろうw

108:名無しさん@ピンキー
06/11/23 18:26:11 VU7slAT2
類は友を呼ぶと言ってだな・・・w

109:tomo
06/11/23 19:18:20 vL25eGWd
俺の存在もう忘れてるかもしれないけど……新作投下します。

110:ルイズ×サイト1/2
06/11/23 19:22:14 vL25eGWd
 月が綺麗な夜だった。地球とは少し違う星空も、最初に比べるとほとんど違和感がない。段々とこの世界に、順応してきているという事だろうか。
 黒い空に浮かんだ二つの月が、今は何故か哀しく見える。
 そういえばルイズに無理矢理召喚された夜、赤と白の二つの月を見つけて、この世界に来て初めて泣いたんだっけ。それからフーケやワルドが現れて、悲しむ暇も与えられない日々が続いて。
 まったく、何してるんだろう俺。
 地球にいた頃から、才人はあまり物事を深く考えない質だったが、どうしてだか今夜は憂いを帯びた思考が止めどなく溢れ出てくる。
 伝説の使い魔にも、こんな日があってもいいよな。心を整理するのも大事だもんな。
 自分を納得させるために、そんな言い訳をつく。
 森の方角から冷たい風が吹き、やさしく頬を撫でてきた。ベランダに出てからどれくらいたっただろうか。手すりを掴んでいる指先は、もう芯まで冷え切っている。
 今のトリステインは日本の季節でいったら、まだまだ冬の肌寒さが残る初春といったところだ。
 はぁ、と白い息を両手に吐く。
 何故か今日はひどく日本が恋しかった。
 ホームシックというやつだろうか。
 才人は瞳を閉じて日本にいたときのことを思い浮かべた。
 友人とバカをやってたときのこと。好きな娘に振られて落ち込んでいたときのこと。ケンカで負けて泣いていたときのこと。
 全てが懐かしい。
「帰りたい……」
 才人は自然とそう呟いていた。
 声に出してみるとその欲求がおさえきれなくなってくる。
 こうなったのは全てあいつのせいだ。才人は眉間に皺を寄せ、呼吸を荒くする。
「ルイズ……」
 憎しみを隠しもせずに呟く。
 部屋には鬼のような形相をした才人一人だけが佇んでいるだけだった。

111:ルイズ×サイト2/2
06/11/23 19:24:43 vL25eGWd
 ベッドにはルイズと才人が横になっていた。互いに背中を向けて、視線を合わせないようにしている。
 才人とがルイズのほうを向くと、ベッドの軋みで才人とが自分の背中を見ていることがわかるらしく、な、なに見てるのよ、とルイズは怒りだす。だからいつもこの格好で寝ることになる。
 目を閉じながら、才人は耳をすましていた。
隣で寝ているルイズの寝息を聞いて、才人はいやらしい笑みを浮かべた。
 才人はある計画を立てていた。
 もう限界だった。ルイズのいいなりになるのは。なにが使い魔だ。
 こっちはお前のせいで無理矢理日本から連れ出されたんだぞ。
 だからルイズを犯してやろうと思った。
 隣で寝ているまだ幼い体をしているルイズを、才人は無感動な瞳で見つめた。
 今から、この肢体を俺が犯してやるのだ。
 その行為をしているところを想像すると、まだ何もしていないのにアレがそそり立ってきた。
「そろそろやるか……」
 才人は起き上がって、ルイズの上に覆い被さった。起こさないように慎重に。
 徐々に顔を近付けていく。鼻にルイズの息がかかる。
 才人はルイズの唇をなぞるように舐めた。しっとりとした淡い桃色をした唇が開かれて、吐息に似た寝息が漏れる。
 一瞬起きたのかと思ったが、まだルイズのまぶたは閉じられていた。
 今度はついばむようにルイズの唇を吸う。唇はスライムのように形を変え、マシュマロのように柔らかかった。
 舌の先を使ってルイズの唇を割る。唇は抵抗もなく開いた。

112:tomo
06/11/23 19:25:46 vL25eGWd
一見鬼畜物のようですが、次から純愛になっていきます。
皆様から忘れさられないようにちょくちょく更新していきます。

113:名無しさん@ピンキー
06/11/23 19:31:21 1WPU6+5V
寝たふりルイズが遂にきたか!!!
楽しみに待ってるよー
>>108
類はtomoを呼(ry

114:名無しさん@ピンキー
06/11/23 19:46:57 gviSOtz4
>>104
今度は、おねしょしないように、サイトが夜中にタバサをトイレに連れて行くSSをば。
もちろん体位はサイトが後ろからタバサの膝を抱える格好で。


「ほら、タバサ。おねしょしないように、しーしーしましょうねーw」
「…………(/////)」
「(お姉さま、おしっこさせてもらってるの。顔真っ赤なのー。きゅいきゅい!)」

115:名無しさん@ピンキー
06/11/23 20:00:13 MhLWJDg2
いや、いっそのこと飲んじゃうわっ!やめろなにおhかjおlじょrn

116:名無しさん@ピンキー
06/11/23 20:47:20 3gcpSWY0
今日は勤労感謝の日か…
とりあえず労わるならシエスタか?

117:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:16:08 kdS/cD+q
>>112
ここからどう大逆転していくのかhxhxして待ってます。
>>113
誰がうまいことを言えと(ry

118:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:25:22 f7oo/IDm
>>116それはどちらがいたわれるのか?
サイトが勤労者でシエスタが嫁なら裸エプロンで
「お帰りなさい!いつもお疲れ様です!」
と片手でおたまを持ったまま玄関に来て、
「お風呂?ご飯?…それとも私?」
と満面の笑みでなすがままにされる事を望むシエスタ。床上手。

…誰か止めてくれorz

119:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:45:55 kdS/cD+q
>>118
>「お風呂?ご飯?…それとも私?」
一緒にお風呂に入りながらお酌をしてもらって、最後は(ryとかべたなことを想像してしまった責任をどう取ってくれるッ
>…誰か止めてくれorz
立ち止まる理由がどこにあるというのだねッ?!
さぁ続きを(ry

120:純愛センター
06/11/23 22:09:09 N3Z4Crs7
流れ切るようですまない…

投下する

121:純愛センター
06/11/23 22:13:18 N3Z4Crs7
ギーシュは屍と化していた
前にモンモラシーに秘密で後輩に手を出したことをダシにされ、精神力を限界以上に使わされたのだ
「ほら、早く練成しなさいよ!」
「も、もう無理だっ…」
ルイズはこれまでサイトに向かっていた、溜まりに溜まったドSっ気をギーシュへ発散しまくっていた
「へー。モンモラシーにバラしても良いのね?」
そんなことをされたら今以上にヒドい目に会うだろう
「わ、わかった!わかったからそれだけは…」
「ならさっさと仕事する!」
ギーシュは文句を言いながらも協力を惜しまなかった
シエスタからルイズの記憶からサイトが消えてしまったと聞いた時は出来るだけ触れないでおこうと思ったが、そのルイズがサイトを探すと言ったのである。協力しないわけがない
「まったく…彼も果報者だね」
「いいからさっさと呪文を唱える!」
ルイズの鞭が生物のように襲いかかる
「ギャァァァァ!!!!」
ギーシュの夜は長い…


サイトは森から戻っていた
「サイト」
ティファニアが声をかけて来た
「どうしたの?テファ」
「実は…いつも来てくれていた商人さんが急に倒れちゃったらしくって」
「えっ!?大丈夫なの?」
「うん、ただ少しの間来れないみたいで…」
ティファニアの村は食料や日常生活に必要な物の殆どをその商人から買っていた
「だから街まで買い物に行かなきゃいけないんだけど…」
サイトはティファニアが言いたいことを理解した
「いいよ、オレが行く!」
ティファニアはハーフエルフである。街へ出ていけば何をされるかわからない
かと言って子供達に街まで行かせられるハズもない
「本当!?」
「うん、やることっていっても剣の修行しかないし」
「じゃあ明日、サウスゴータまでお願いね」
「わかった」
運命の歯車は動きだす…

122:純愛センター
06/11/23 22:15:34 N3Z4Crs7
「で、できたぞぉ…」
ルイズの脅迫と鞭を体に受け満身創痍の中、ギーシュは樽三本分のガソリンを完成させた
「ありがと、助かったわ」
ルイズは素直にお礼を言った
「まったく…これで見つからなかったら君を呪うからね!」
「大丈夫。必ず見つけるから!」

できたガソリンをゼロ戦の中に入れる
「入ったわよ!シエスタ」
「わかりました。エンジンをかけるので乗って下さい!」
ルイズは操縦席の後ろに乗り込んだ
「ミス・ヴァリエール、エンジンをかけるので魔法でプロペラをお願いします」
ルイズは軽くルーンを描きプロペラの前の空間を爆発させプロペラを回転させる
それを見てシエスタは操縦桿を握る
「さぁしっかり捕まってなよルイズ!」
口調がおかしい…
「シエスタ?」
「この振動…この緊迫感…私はこのために生きている!」
「ちょ…落ち着きなさいよ!」
「私は風よ!!風になるのよ!!」
「待ちなさい、ってキャー!!!!!」
二人を載せたゼロ戦はアルビオンへ向かって空に飛んだ
ルイズの悲鳴とシエスタの狂声を発しながら…

123:純愛センター
06/11/23 22:18:05 N3Z4Crs7
あと四回くらい更新で終わるかと…
空気読まないで長編純愛物でスマソ…

もう少し続くが我慢して見てくれると嬉しい

124:名無しさん@ピンキー
06/11/23 22:23:35 j2QBEVfV
GJ

125:借り物競走~シエスタのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/23 22:24:55 qOP949IM
最初にお題の封書の載った机に辿り着いたのは、シエスタだった。
野良で鍛えた足腰の強さは伊達じゃない。
長い赤いハチマキが一陣の風となり、地を駆ける。
並み居る貴族や一般参加者を尻目に、堂々の一位である。
それに、今日はなんだか体が軽い。
この衣装のせいもあるだろうけど…。
サイトさんと一日むにゅれる。
それだけでシエスタのハートは臨海まで熱く燃え滾っていた。
シエスタは、並んだ封書の中から一つを取り上げ、その中身を取り出す。
その紙には。

『愛』と一言、認めてあった。

「あ…愛って…」

呆れ返るシエスタに、次々と後続が追いつく。
二番手の男子生徒が封書を開け、目を点にした。

「『若さ』?
 『若さ』ってなんだ!?」

そして、ライバルたるルイズもそれに続く。
封書を開けて、目を点にしている。
次の瞬間、顔を真っ赤にして怒鳴った。

「誰よ、こんなお題考えたのっ!」

…どうやら、お題の内容に制限はないらしい。
出題者のセンス次第では、とんでもないお題を引かされているらしい。
…でも、『愛』、ですかぁ…。
しかし、シエスタはすぐに思いついた。
…ちゃーんす!

126:借り物競走~シエスタのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/23 22:26:25 qOP949IM
「…で、あの、シエスタさん?
 こんな所まで俺を連れてきて一体何を」

私は、会場のすみっこで応援してくれていたサイトさんを発見すると、問答無用で塔の影の暗がりにサイトさんを連れ込んだ。
…もちろん、『愛』を借りなきゃいけないから。
やましいところなんてこれっぽっちもないです!

「あああああのですね!借り物競走のお題が『愛』でして!」

私は証拠とばかりに、『愛』と書かれた札をびしっ!とサイトさんに突きつける。

「あの…えと…」

サイトさんは照れたようにぽりぽりと頬を掻く。
…こ、この反応は…期待、していいんですか…?

「俺、字、読めないんだけど…」

…そうでしたねー。サイトさん字読めないんでしたっけねー。
…はぁ。
私はお題の紙を今一度指差して続けた。

「ここに!『愛』って書いてあるんです!
 …つつつまり、愛を借りていかないといけないんですよ!」

つまり愛は愛ってことで。
愛しあった結果ってことで。
そういうわけですから!サイトさん!
私は期待に満ちた目でサイトさんを見つめる。
ついでに、前かがみになって、衣装の隙間から胸の谷間をサイトさんに見せつける。
これでどーだっ!

「…え、えっと…。どうすればいいのかな…?」

よぉし目がすけべモードになったっ!
あと一押しっ!
私はおもむろにサイトさんに抱きつくと、その耳元で囁いた。

「サイトさんの思ってること、そのままぜーんぶ、してください…」

サイトさんの喉がごくりと鳴る。
次の瞬間、私は日陰の草の上に押し倒されていた。
もー、サイトさんのえっち♪

127:借り物競走~シエスタのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/23 22:27:19 qOP949IM
…断っておくけど、俺は悪くない。
これは借り物競走のお題だからして。
シエスタに『愛』を授けなければならんわけだからして。
塔の暗がりでシエスタを押し倒して、体操服を下からたくし上げて、背後から手を回しておっぱいを揉んでいても。
何の問題もないわけで!!

「あ、あの、サイトさん…」

俺の腕の中で荒い息を吐きながら、シエスタが俺に語りかける。
あ、あれ?や、やっぱマズかったですか?
しかしシエスタの言葉は、俺の予想の斜め上を行っていた。

「あ、あんまり激しくしないでくださいね?
 …こ、声、抑えられなくなっちゃうから…」

言ってシエスタは、胸の先端を揉んでいる俺の右手に優しく口付けした。
おっけえええええええええ!!
全力で!!
激しくしちゃうっ!!
俺はシエスタをそのままひっくり返すと、シエスタの膝の裏に両手を当てて、腰を浮かさせる。
俗に言う、『まんぐり返し』という状態であるっ!

「あ、や、恥ずかしいっ…」

ぶるまに包まれた下半身の向こうからシエスタの抗議の声が聞こえるけど。
聞こえません。
ていうかむしろそんな声出されると、余計にいぢめたくなっちゃいます。
俺は、シエスタの汁をたっぷり吸った紺色のぶるまに鼻と口を埋めて。
思いっきり、吸った。

「や、だめ、そんなのっ」

シエスタの羞恥に染まった声が、ぶるま越しに聞こえる。
正直たまりません。
俺はシエスタの声を完全に無視し、口で汁をすすり、鼻で匂いを楽しむ。
少しツンとする匂い。しょっぱいおつゆ。
俺は今までなんで使用済みぶるまがそのテのお店で高値で取引されているか理解できなかった。
しかし今なら分かる。
ぶるまは中身がなくては始まらないッ!!
俺はそのまま吸い上げるのを止めず、今度はシエスタの太股を両手で撫で回しはじめた。
健康的な弾力を持つそこは、シエスタの汗で滑っていた。
うっはーーーーーーー。さいこおおおおおおお。

「だめぇ、こんなのぉ、はずかしいぃ…」

128:借り物競走~シエスタのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/23 22:29:34 qOP949IM
やがて、シエスタの声に嗚咽が混じり始めた。
げ。やば。
俺は慌てて行為を中断すると、シエスタの顔色を伺う。
…げ、マジ泣きしてる…。

「ご、ごめんシエスタ。調子に乗りすぎた…」

俺は優しくシエスタの頭を抱き上げ、髪を撫ぜて許しを請う。
でもシエスタは、半分泣いたまま、目を吊り上げて言った。

「だめ。許さない…」

言って、俺の首筋に顔を埋めて。
首筋に歯をたてた。
少し痛かったけど…ガマン、しなきゃな。
嫌がるシエスタに酷いことしちゃったし…。

「ごめん…」

でも、俺にできるのは謝ることだけで。
しばらくすると、シエスタは顔を上げた。


「ちゃんと最後までしないと、許しません」

才人の腕の中、涙目で、シエスタは言う。
そして、才人を草の上に押し倒し、その上に馬乗りになる。

「ほんとにもう…恥ずかしかったんですよ…?」

言いながら、才人の顔を両側から挟みこみ、唇を奪う。
呵責からか、才人はされるがままだ。
シエスタはそんな才人の下半身に手を伸ばすと、半ズボンに手を掛ける。
そしてそのまま、半ズボンを下にずらす。
その中から、才人の肉棒が、勢いよく飛び出した。

「罰として」

シエスタはその上に跨り、才人の唾液と自らの体液で湿ったブルマの股間の部分をずらす。
外気に触れたそこから、熱く煮えたぎった雌の粘液が、零れ落ちる。

「今日は、いっぱいになるまで、シテもらいます」

そしてそのまま、才人を飲み込んだ。
そして、少し冷静になった才人は、当然の疑問をぶつけた。

「あ、あの、シエスタさん?
 借り物競走は…?」

しかしそれは、愚問でしかなかったのである。

「そんなの、しりませんっ」

そしてシエスタは、才人の上で淫らに腰をグラインドしはじめた。
結局、借り物競走のシエスタの結果は、『棄権』になったという。~fin

129:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
06/11/23 22:32:13 qOP949IM
運動会だからエロなしだと思ったそこのキミ!
俺を誰だと思ってゐる!(`・ω・´)9m
しかもここはエロパロ板だ!エロを書かなくてなんとする!

…すんません普通に進行できない身体なんですアホでごめんなさいorz
次はどっちでいこうかな…?
ルイズかタバサか、どっちにするか?
ま考えながら寝ますノシ

130:名無しさん@ピンキー
06/11/23 22:33:15 kdS/cD+q
>>123
GJ! シエスタはハンドル(?)を握ると性格が変わるタイプか…。酔っても怖いしな…
>>129
ギャバンくそわろたw
超GJ!!!!
ルイズスキーなので最後はルイズにしてほしいとか言ってみる。
お休みなさいませ。

131:名無しさん@ピンキー
06/11/23 22:43:18 UQ2zZFGk
てか持ち帰れてないぞwww

132:名無しさん@ピンキー
06/11/23 22:44:59 eTTaeWWy
>>129
あなた様はロリコンお兄様です

133:名無しさん@ピンキー
06/11/23 23:06:10 AxxWBxUE
>>87の設定を使って才人が修羅になる話を書きたいんだが作者さんダメですか?
ダメなら別のを考えますが

134: ◆manko/yek.
06/11/23 23:38:11 PY+9F486
>>133
自由に使ってくれ

135:名無しさん@ピンキー
06/11/23 23:41:18 igTAD3q3
途中まで書いたままになってる職人さんが
戻ってきてくれないのが非常に寂しい。
そろそろ戻ってきてくれんかのぉ・・・。

136:名無しさん@ピンキー
06/11/24 00:11:33 8EwNlWCc
>>123
ハンドル持つと性格変わるシエスタにワロスwww

137:名無しさん@ピンキー
06/11/24 00:33:24 Y25ts25j
>>129
後書き噴いたwww


さすがへんたいさん!

138:名無しさん@ピンキー
06/11/24 02:01:31 x4LAiqZJ
へんたいさんは相変わらずへんたいさんだな!
女の子を泣かせるなんて男として最低な行為・・・・・・だがほどほどなら大好きだぜ。

途中のままの作品って何があったっけ?

139:名無しさん@ピンキー
06/11/24 05:17:14 BcNJNJe0
色々あるけどね
一スレ目のアンリエッタのとか、スレ荒れたせいで来なくなったぽい、裏タバサの人の新作とか。

>>138
それはそうと、粘着乙

140:名無しさん@ピンキー
06/11/24 05:19:20 EPNCraIx
1スレ目のアン様は作者に事情があるだけかと思うが

141:名無しさん@ピンキー
06/11/24 06:04:20 Drn8QIE1
>>140
たぶんアンドバリの指輪で甦ったウェールズに連れられてアルビオンへ・・・つД`)

まぁ魔王の完結編も気になる

142:名無しさん@ピンキー
06/11/24 07:26:00 GTH8zRFi
ハルキゲニアにはブラシャーは存在しないんだよな?
なぜ運動会ssで胸ポチの描写がないんだ?
丸っこい曲線のブルマは当たり前、へそがちらっと見えるのは規定事項、
ならば!ならば!!胸ポチにも熱い視線があってもよいのではないか!
なぁ同士たちよ。


143:名無しさん@ピンキー
06/11/24 08:47:45 Lew9fUUG
普段から胸ポチなので皆慣れちゃってます

144:名無しさん@ピンキー
06/11/24 08:59:29 N+/ULFVt
つサラシ
まあ、びしょぬれになって見えるほうが俺は(ry

145:名無しさん@ピンキー
06/11/24 11:13:50 OFdiX4Ub
なんというか、このスレみてると「へんたい」という言葉が褒め言葉にみえて困る。
むしろ称賛してるのかな?

146:名無しさん@ピンキー
06/11/24 11:15:38 5tgY2ph1
>141
俺は「少女の苦悩~」が気になる

147:名無しさん@ピンキー
06/11/24 13:02:00 /QrOGpFC
作品より職人さんの体調が気になる。
風邪には気をつけてくれ。

148:名無しさん@ピンキー
06/11/24 15:34:53 1kW0wMk8
やさしいな。

149:名無しさん@ピンキー
06/11/24 16:45:40 +hdIrZ5H
このスレの半分は優しさで出来ている。

150:オムツタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:02:56 /QzySgdP
虚無の曜日、トリステインの城下町をタバサと才人は歩いていた。
才人の両手には大量の紙袋にはいった荷物がある。
結論からいうと、勝手に部屋に入った事と、おねしょの事(タバサが悪いのだが)で一日荷物もちをすることになったのだ。
夏の日差しと合わさって非常に重労働だ。
ちなみに、ルイズに関しては、タバサが大きな買い物をしたくて男手が必要なのだと説明して、しぶった顔をしていたが、なんとか了解を得ることができた。
「次はあっち」
大量の荷物に押しつぶされんばかりの才人を尻目に、タバサは次の店へと向かおうとする。
「なんだよ、確かに無断で部屋に入ったのは悪かったけどさ。鍵くらい掛けとけばいいじゃんか……そうすりゃおねしょを見られることも――いやうそ!何でも無いです」
ぶつぶつと文句を言っていた才人だったが、タバサが杖を握り締めて振り返ったのを見て口を噤んだ。
結局、丸一日を買い物に費やすこととなった。
太陽はもう傾いている。
赤い光を浴び、夕日が目にしみるぜ、などと痺れた両手に力を入れながら思っていた。
そこで才人は、ふと道端の露店に置いてある物が目に入った。

手に持った荷物を置き、それを手にとる。
「お、にいちゃん。目が高いね!それは異世界のマジックアイテムだぜ!効果は……」
「ちょっと黙ってくれ」
説明をしようとした商人を制す。せっかく説明しようとしたのに、気分の悪くなった商人だが、才人のマントに付けられたシュヴァリエの称号を見て何も言わないことにした。
才人は手に取ったそれを確かめる。外側は防水性に優れた素材で覆われているが、内側には肌触りのよい柔らかい透水性素材。

おおおおおおちつけ才人、こういう時には素数を数えるんだッ!

急に立ち止まった才人を、タバサは怪訝に睨む。サイトのマントをくいくいと引っ張り、行こうと意思表示をする。
「あ、あぁ、悪いちょっと待ってくれ。おい、おやじこれ売ってくれ」
シュヴァリエの年金で得たお金をポケットから取り出して商人に渡す。
「へぇ、……旦那も好きですねうへへ」
商人は、才人とタバサに交互に目をやり、にやにやといやらしい笑いをしながら商品を紙袋につめた。


151:オムツタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:03:33 /QzySgdP
学院に戻ると、すでに日は暮れていた。二人はタバサの部屋に戻り、買ってきた荷物を床に置く。
食事の時間も過ぎ、あとはもう寝るだけである。
そこでタバサがようやく労いの言葉を発した。
「今日はありがとう」
この言葉だけで感無量である。いや、決して俺はロリコンじゃないよ?自分より幼い子の喜ぶ姿は好きだけどロリコンじゃないよ?

そこで才人は意を決したようにタバサに質問した。
「タバサ、聞きたいことがある。前に俺が見てしまったアレのことなんだけど、頻繁にあるのか」
タバサは何も言わない。部屋の温度が3℃ほど下がった気もするが、気のせいだろう。
「いや、別に貶してるわけじゃないんだ。ただ、もしそうだとするなら俺に解決策がある」
その言葉にタバサはピクっと反応した。
これはいける!言え、言ってしまえ俺!
「実はこれなんだけど」
そこで才人は先ほど露店で買った物をタバサに見せる。
「これは俺の世界のマジックアイテムで、これを装着していればもうアレに悩まされることは無いんだ」
いつの間にかタバサは興味津々に、才人が手に持ったそれを見つめている。
「本当?」
「本当!」
「じゃあ着けてみる」
「いや、ただ、これを装着するには非常に困難な手順がありまして、その……なんていうか……俺にしか無理なんです!」
「あなたに従う」

ベッドの上で、下半身に何も付けていないタバサが寝そべっている。
才人は、手に持ったそれを丁寧に開封する。
実は詳しい付け方なんて知らない。けれど、手に持ったそれを強く意識すると、左手のガンダールヴの証が輝きはじめた。
なるほど、これもある意味武器だ。こういう物を使って興奮する大人だっている。いや、俺は違うけどね。
そういう人種にとっては、効果抜群の武器だろう。
使用方法がはっきりと脳に浮かび上がってくる。
タバサに腰を浮かせるように足をそろえて持ち上げ、それをもぐりこませる。
次に足を開かせ、三分の二ほど残った部分をへそ少し下のあたりまでかぶせる。
最後にお尻のほうにあるマジックテープを、腹部の両端で留めて完成だ。
「こここ、これで完成です」
ベッドの上には、オムツ姿のタバサが寝そべっている。
装着されたオムツをぺたぺたと触りながら、本当にこれで大丈夫なのかと思っているようだ。
「じゃ、じゃあ俺はこれで、あああ朝にまたくるよ」
部屋を出て行こうとした才人を呼び止める。
「サイト………ありがとう」

才人は部屋を出たその足で、オムツ姿のタバサを目に焼き付けて、トイレの個室に駆け込んだ。


152:オムツタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:04:39 /QzySgdP
彼はああいったけど、本当にこれで大丈夫なのかな。
自分の下半身に着けられたそれをぺたぺた触りながら思った。
彼が部屋を出て行こうとする。
恥ずかしい格好させられたけど………うん、私のことを気遣ってくれたんだし、わざわざ自分のお金で私に買ってくれたんだし。
「サイト………ありがとう」
とだけ言っておいた。

パジャマに着替えてベッドに入る。
下半身に違和感があるけど、アレをしちゃうよりはマシだ。
そう思いながら眠りについた。


その夜、また夢を見た。
ラグドリアン湖で私と彼が遊ぶ夢。
親友のキュルケもいる。
彼の主人も、薔薇を口にくわえた金髪も、同じ金髪の縦巻きロールも居る。
岸辺では喋る剣とこっぱげが何か話をしている。
沢山の気が置けない人たち。その中で、私も楽しそうに笑っていた。
ひとしきり水遊びを楽しんだところで、目が覚めた。

水の夢を見ると大抵おねしょをしてしまう。
今日も、そうなのかな………、と暗鬱に思いながら布団の中に手を入れてみた。
そこは濡れていなかった。
変わりに彼が着けてくれたマジックアイテムの中が少し暖かい。
お漏らしはしてしまったみたいだけど、布団やパジャマのズボンはまったく被害がない。
すごい!こんな物があるなんて!彼の居た世界の魔学力は世界一ではないだろうか。

そこでドアがノックされた。

ベッドから出てドアを開けると、彼が立っていた。
まだ朝早い時間だというのに、彼は私のところへ来てくれた。
そんな彼の事を嬉しく思いながら部屋へと招き入れた。



153:オムツタバサ ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:06:23 /QzySgdP
朝早くに目が覚めた。
何故ならば、俺にはまだ課せられた任務があるからだ。

汝に問う。オムツプレイの醍醐味とは何ぞや。
オムツを履かせることか?否。それはただの過程である。
オムツを履かせることに対する羞恥心?否。俺は決して恥ずかしくない。
オムツを着けた少女の恥じらいの観察?否。この世界ではオムツに対する恥じらいは望めない。

オムツプレイの醍醐味、それは!一晩たって、ぐしょぐしょに濡れたオムツを脱がせるその瞬間である!
自分の放出した尿を見られるという羞恥に満ちた少女の表情を楽しむ事が!!
そして汚れた下腹部をきれいに!キレイに!!綺麗に!!!拭きあげてやる事こそがオムツプレイの最大の醍醐味だと言えよう!

装着に関しては誤魔化せても脱ぐのは自分でしてしまうかもしれない。そのタイミングを逃さぬよう、俺は朝早くからタバサの部屋の前で待機する。

部屋の中で音がした、おそらくタバサが目を覚ましたのだろう。
隊長殿!任務を開始します!!生きて戻れぬやも知れません、けれど、やらなくちゃいけないことがあるんだぁぁ、男の子にはぁぁぁぁ!!!

部屋に入ると、タバサをベッドに横にさせる。
ベッドに横になったタバサは、顔を背けて足をひらいた。恥ずかしいらしく、頬に赤みが差している。
これだ!これを見たかったんですぅぅ!俺は!

両側のマジックテープを剥がしてオムツを捲くる。
内側の柔らかい透水性素材の部分が黄色く変色していた。
用意しておいたトイレットペーパーを手に取り、股間に残った雫を丁寧に拭きあげる。

君たちは、オムツを脱がした女の子の処理の仕方をご存知だろうか?
こう、一見ただ拭くだけに思われるが、実は違う。
尿のみの場合、下から上へ拭くのだ。そうすることで秘所が汚れなくなる、が、大の時には逆に上から下へと拭かなくてはならない。
理由は言わずもがな理解してくれるだろう。
ん?なんで俺がそんなことを知っているかって?
ガンダールヴの能力が教えてくれたんだよっ!!

尿を綺麗にふき取ると、両足を抱えて腰を持ち上げオムツを引き抜く。
折りたたみ、マジックテープで封をしてあとは捨てるだけだ。
それを捨てようとベッドから立ち上がると、タバサに後ろから抱きつかれた。

「今日の夜も、それを着けてほしい」


154:D_K ◆qrZtCzv0Ak
06/11/24 17:07:44 /QzySgdP
おもらし小説完結編

やっぱりタバサはお漏らしっ娘!

155:名無しさん@ピンキー
06/11/24 18:25:00 O193Ahml
なんて言うか…、俺の中の何かが目覚めそうです…。

>>154さん GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!

156:コリコリ
06/11/24 18:37:39 riI/7vFj
ルイズ続きまだぁ?

157:名無しさん@ピンキー
06/11/24 19:00:35 1kW0wMk8
ホントGJだぜ!


158:名無しさん@ピンキー
06/11/24 19:50:47 YryHMk5P
さてオムツでも買いに行くか

159:tomo
06/11/24 21:02:29 xADerqZy
>>110-111
続き投下します。

160:ルイズ×サイト1/5
06/11/24 21:04:53 xADerqZy
 才人は執拗にルイズの口の中を犯す。舌と舌が密着して、淫靡な音を奏でる。初めてするその行為に呼吸をするのを忘れるくらいに才人は没頭した。桃色の唇を咀嚼するように、ゆっくりと味わう。
 途中、苦しくなって唇を離した。唇と唇の間に銀色の糸が引く。
 そのとき、ルイズの口から寝息とはあきらかに違う、艶を含んだ吐息が漏れた。
「え……」
 起きたのか?
 いやまさか、そんなはずがない。起きていたなら、ご主人様に何してんのよこのバカ犬!と罵声が飛んでくるはずだ。
 才人はおかしいと思いながらも、このまま続けようとルイズの体に視線を落とした。
 小さいながらも、若干の膨らみがある胸を才人は見つめる。
 本当にやるのか? やっていいのか?
 ふと、そんな静止の言葉が能内に響いた。寝ているルイズにディープなキスをしておきながら、才人は今頃になって怖じ気づいた。
 たしかに、今でもルイズのことは憎い。ルイズが召喚しなければ、俺は地球で戦争とは無関係な生活をしていたはずなのだから。
 でも才人は、ルイズのことが好きなのである。だから、復讐の手段として、いいじゃんやっちゃえ、という結論に達したのだ。
 才人は今、復讐と性欲と愛情の間を揺れ動いていた。
 いいのか俺? 寝てる間にやっちゃって。ああわかんねえ!

161:ルイズ×サイト2/5
06/11/24 21:06:06 xADerqZy
 才人が悩んでる間ルイズはいらだっていた。
 なにしてるのよ! せっかくご主人様が寝てるふりをしているのに!
 最初からルイズは寝てなどいなかった。ちゃっかり、しっかり起きていたのである。
 ルイズは前々から才人が、自分が寝ている間に襲ってこないことに悩んでいた。好きだと言っているのに襲ってこないということは、自分に女としての魅力がないか、実は好きではないかのどちらかである。少なくともルイズの能内ではそうなっていた。
 だから、才人が自分に覆い被さってきたときはとても嬉しかった。なのに才人は濃厚なキスをしてから、行為を止めてしまった。
 そりゃあ、最後まではダメだけど……、胸を触るくらいはしてきて欲しい。
 ルイズがそんなことを考えていたとき、シーツがこすれる音がした。才人が行動を開始したのだ。

162:ルイズ×サイト3/5
06/11/24 21:07:48 xADerqZy
 才人は結論を出していた。結局、このままやっちゃうことにした。
 ルイズが好きなのは本当なのだから、別に寝てる間に触っちゃうくらい別にいい気がしたのだ。
 結論を出してからの才人の行動は早かった。才人は体を支えていた手を持ち上げて、それをルイズの胸にゆっくりと落とした。
 温かかった。冷たかった手が段々と熱を帯びていく。
 才人は指先に力を入れてみた。揉むことは不可能だと思っていたルイズの胸は、なんと驚くことに揉むことができた。
 新たな発見に心を躍らせながら、才人は次はじかに触ってみたいと思った。
 ルイズが着ている寝間着の裾をそっと掴む。
 そのとき、びくんとルイズの体が強張った。
「え……」
 いや、気のせいだ気のせい。起きてるはずないじゃん。
 そう自分に言い聞かせて、才人はえいと気合いをいれて手を寝間着の中に突っ込んだ。
 右手で探って胸を探す。なにぶん凹凸がない体ゆえ、どこが胸か判断が難しいのだ。
 あった。控えめについているポッチの部分が人差し指をかすったから胸だとわかった。
 手の平全体で揉んでみる。想像以上に柔らかい。
 ルイズ……お前も女の子だったんだな。
 聞かれていたらはり倒れそうなことを考えながら、才人は行為を続けた。

163:ルイズ×サイト4/5
06/11/24 21:09:23 xADerqZy
 才人が動いた。ルイズは胸を高ぶらせながら才人の次の行動を待った。
 ぴとり、と冷たい感触がした。才人が胸を触っているらしいと理解するのに数秒かかった。
 才人が私の胸を……。
 顔が赤くなるのを抑えるために、ルイズは小さく深呼吸をした。
 落ち着くのよ私。
 なおも才人の攻めは続く。才人の指がルイズの胸を揉んだ。いきなり襲ってくる快楽の波にルイズはおもわず声を出しそうになる。
 才人はしばらくそうやって胸の感触を楽しんだ後に、その行為を突然やめた。
 え? もう終わり?
 快楽に溺れ始めていたルイズは当惑した。才人の様子を窺うために聴覚に意識を集中した。
 そのとき、寝間着の裾を持ち上げられる感覚がした。ルイズは思わず体をビクつかせてしまう。
 才人の動きが止まった。
 しまったと思った。
 起きているのがバレたかもしれない。だがそれは杞憂だった。才人は少しの間止まっていただけで、また行動を開始し始めた。
「……っ」
 いきなり寝間着の中に手が入ってきた。まさぐるように上半身を撫で回される。冷たいその指先が桃色のポッチに触れた。確認するように幾度となく先っぽをいじられる。
 そして、手の平全体で胸を覆い、弱々しく揉んできた。初めは弱く、次は強く。
「……っ」
 声にならない声が出る。
 頭が真っ白になった。こんなに気持ちいいものだとは思わなかった。
 ルイズは才人の次の行動を待っていた。

164:ルイズ×サイト5/5
06/11/24 21:11:12 xADerqZy
 ぞくぞくする。寝ている女の子の体を触るこの背徳感。たまらない。
 才人は才人でこの行為を楽しんでいた。
 まだ、足りない。才人はそう思っていた。
 何かに気づいたように才人は動かしている手を止めた。そしてあいている左手で、寝間着の裾を掴んで、いきよいよく捲った。
 雪のように白い肌が露出する。雪の高原のなか桃色の小さな乳首だけが妖艶にその存在を示していた。
 小さなその胸が呼吸することで上下していた。ふと、ルイズの顔を見ると、心なしか頬に朱が差しているような気がした。
 まさかな。
 もう何度考えたかわからない疑問を打ち消した。
 才人は喉を鳴らして、ルイズの胸に顔を近づけた。
 舌で乳首を触る。獲物を食べる蛇のように入念に舐めた。そして、今度はそれを口に含む。舌でいじりながら、吸ってみる。
「ぁ……」
 ルイズの口から声が出た。
 やばい。今度こそ起きたか?
 乳首から口を離し、おそるおそるルイズの顔を見た。
 よかった……。まだ、寝てる。
 才人は胸を撫で下ろした。

165:tomo
06/11/24 21:12:56 xADerqZy
今回は以上です。まだもう少し続く予定です。
どうでもいいけど俺は……ルイズが一番大好きだ!
皆さんは誰が一番好きですか?

166:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:23:15 zWZNMNxT
自分はアンリエッタですかね。アンリエッタサイコー!

167:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:23:44 1kW0wMk8
ともさん乙です。
一番好きなキャラ




















ルイズしかいねえや

168:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:25:34 ZrQbKowI
そこで敢えてデルフリンガー。

169:名無しさん@ピンキー
06/11/24 21:59:43 Y25ts25j
>>149
残り半分はやらしさです。(><)

170:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:03:40 PETqQyxy
シエスタの背中が遠い。
ルイズはスタートダッシュで出遅れていた。
コルベールの合図と共に、シエスタは物凄いスピードで駆け出し、並み居る参加者を振り切って、一着でお題の載った机に到達した。
そしてお題を見て…呆然としている?
チャンス!
ルイズはスピードを上げ、一気に机に到達すると、一番手前にあった封書を手に取る。
隣で同着に近い男子生徒が何事か叫んでいる。

「『若さ』!?
 『若さ』ってなんだ?」

…ふ…。哀れねっ…!!
この競技は、自分の運すらも実力のうちにカウントされるっ……!!
使い魔召喚の儀式でサイトを引き当てた私の運が、ここでも発揮されるのよっ……!!
そしてルイズは自信満々封書を開け、中に入った二つ折りの紙を取り出す。
その紙には、子供の書くようなへったくそな字で、

『子種』

と書かれていた。

「…誰よ、こんなお題考えたのっ!」


171:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:04:54 PETqQyxy
俺の前にルイズがいる。
借り物競走に出場して、お題を取ったとこまではよかった。
そしたら、何か叫んで、その後俺の所に来た。
…たぶん、俺絡みの何かがお題になってるんだろうけど…。
でもルイズは、俺の前で俯きながらもじもじするだけで、何も言わない。
…早くしないと、他の奴に負けるぞ…?
負けず嫌いなルイズの事だ、もし負けたりしたら一日中不機嫌になって、俺に八つ当たりするに違いない。
…それだけは避けたい…。
俺はしびれを切らし、ルイズに言った。

「なあルイズ、俺絡みのなんか借りて来いってお題だろ?
 …早く言えよ」

でもルイズは何も言わない。
一度、顔を上げて何か言おうとしたが、真っ赤になって俯いた。
…借りるのが恥ずかしいものってことか…?

「下着でも借りて来いとか?」

…だとしたらとんでもないお題だな。
俺だったら間違いなく女の子のを持ち逃…じゃない。
ルイズはふるふると頭を振る。
どうやら違うらしい。

「んじゃあ、デルフでも借りてこいって書いてあった?」

…恥ずかしいものじゃない気がするが。
しかしルイズはただ頭を振るだけ。
…なんなんだ一体…。

「言わないとわかんねえだろ?俺がらみなんだったら俺が一緒に行こうか?」

その言葉に反応したのか、ルイズは決心したように顔を上げた。
…なんか顔が真っ赤なんですけど…。
そして、言った。

「ついてきて」

そして俺はルイズに手を引かれ。
…俺は今、ルイズの部屋のベッドに腰掛けている。
…なんで?

172:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:05:38 PETqQyxy
サイトが不思議そうな顔でこっち見てる…。
そ、そりゃ当然よね…。
いきなり手を引かれて、部屋に連れ込まれたらびっくりするもんよね…。
あ、そだ、ロックかけとかないと…。
私は机の引き出しから杖を取り出すと、扉にロックの魔法をかけた。
…こ、これで大丈夫。

「あ、あのー?ルイズサン?」

そうしていると、背中からサイトが声を掛けてきた。
私は一瞬びくん!と震えた。
…だ、だいじょうぶ、サイトは話したらわかってくれるもん。
やましいことなんかしてないし。
これは競技の一環なんだから、全く、少しも、これっぽちも問題ないの。
私は自分を正当化すると、サイトの前に立った。

「あ、あの……ね?その……ね?」

両手の人差し指を絡ませながら、私は必死に言葉を捜す。
『子種』が欲しいの…なんて、恥ずかしすぎて言えない…。
で、でも、お題はソレだし…。
ちょっと遠回しにいってみよ…。

「さ、サイトは、私の、使い魔よね?」

サイトは案の定、「何言ってんだか」って顔をして、私を見つめる。
普段なら、「何呆れてんのよっ」とか言い返すんだけど…。
今はちょっと、頭いっぱいでそんな余裕ない。

「そうだけど?」

その答えに、少し安心する。
そして私は続ける。

「だ、だったら、ご主人様の言う事は聞いてくれるわよね?」

…やっぱり、呆れた顔したあああああああああ。
怒りたいけど、今なんていうかぐじゃぐじゃしててそっちにキモチがいかない。

「…ものにもよるな」

またなんかムチャ言う気だなコイツ、とかサイトの目が言ってる。
…実際そうなんだけど…。
私は決心して、言い放った。

「こ、ここここここ、子種、よこしなさい」

…サイトの目が点になった。

173:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:06:22 PETqQyxy
もちろん才人は反論した。

「い、いきなり何言ってんだよ!競技はどーすんだお前!」

ルイズは真っ赤になりながら、お題の書かれた紙を突き出す。

「こ、こここここに、『子種』って書いてあんの!
 い、いいいいいいからよこしなさいっ!」

言って、才人のズボンに手を掛ける。
才人は慌ててズボンを押さえ、必死に抵抗する。

「あのなあ、強引過ぎるぞ!それにそれ、『誰の』とか指定ないだろ!」

混乱した才人は、そんな事を口走る。
その言葉にルイズは手を止め、才人の脚の間から才人を見上げる。
頬を染めながら視線をずらし、口を尖らせて、言った。

「…サイトのがいいんだもん」

その言葉は才人の理性のディフェンスを容易く抜け、ゴールを決めた。
ルイズは真っ赤になりながら、さらに続ける。

「…他の男のなんかいらないもん。
 …サイトの子種がほしいんだもん」

この数秒に間にハットトリックである。
ルイズはそのまま才人のズボンに手を掛ける。
今度は、抵抗しなかった。

174:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:07:06 PETqQyxy
…サイトのを咥えるのは、何回目だっけ…。
私はサイトのアレを口の中で転がしながら、そんなことを考えた。
正直、ね?
最初はものすごく生臭くてイヤだったの。
いくら大好きな人のアレだって言っても、この匂いはちょっと、って思ってた。
でも、今は…。

「んっ、んむぅ…」

サイトを口に咥えながら、私は空いた左手を股間に伸ばす。
あの『衣装』を横にずらし、その隙間から私自身をいじる。
この匂いも、味も…すっごいイヤらしくて…。
すき…。
でも、サイトには、こういうの好きとかって、言ったことはない。
だって、はしたない女の子だって思われたくないし。
…もう、手遅れかもだけど…。
今度、言ってみようかなぁ…?
そんな事を考えながら舌でサイトの裏側を舐めてると。

「あ、あのさあルイズ」

上から、サイトの声が降ってきた。
?なんだろ?
私は目線だけで疑問符を飛ばす。

「ルイズさ、咥えるの、好きなの?」

…心の中読まれてるっ!?

「ど、どーしてそう思うの?」

私はいったんサイトから口を離して、尋ねる。

「…だって」
「…だって?」
「…咥えてる時、すっごいヤらしい顔してるから…」

…なななななななななななななああああああああああ

「何見てんのよっ!!」

私は思わず怒ってしまった。

「ご、ごめん…」

私の剣幕に謝るサイト。
…う。なんか可愛い…。
も、もう、そんな可愛い顔したら…。

「もう、余計な事考えないで…」

私はサイトの先っぽに軽く口付けした。

「ちゃんと出すの。分かった?」

そして、私はまた口でサイトを犯す。

175:借り物競走~ルイズのばあい~ ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:08:15 PETqQyxy
ああ、ルイズエロいよエロいよルイズ。
ぶるまに包まれた腰を一生懸命振りながら、俺のムスコを咥えている。
一生懸命、その小さな口を使って、俺に快感を与えてくる。
ああ、こんなエロ可愛いご主人様を持って。
俺は幸せでーーーーーーーす!
ルイズは時々、こっちを確認するように見上げ、目で語りかける。
『気持ちいい?』
…実際に言ってるわけじゃないけど、そう言ってる気がする。
俺はその視線に、肯定の目線を返す。
視線が合うと、ルイズは満足したようにおしゃぶりに戻る。
…その仕草がまた。
たまらんのですよ、ハイ!
なんてバカ考えてると、ムスコから送り込まれる刺激が臨界に近づいてきた。
俺はルイズの頭を抱えると、限界を知らせた。

「も、もうだめだっ!出すよ、ルイズっ!」

俺の言葉にルイズは、奥の奥まで俺を咥え込む。
…きょ、今日は中ですかっ!
そして俺は、ルイズの口の中で果てた。
欲望を吐き出し終わって、力尽きた俺のムスコが、ルイズの口から吐き出される。
ルイズは口の中でしばらく俺の精液を溜め込んむと、それを一気に飲み干した。
その仕草がまたエロ可愛くて。
ムスコふっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ!
…ってちょっとまて?

「…あ」

ルイズも、気づいたみたいだ。
俺の方を一瞬見て、申し訳なさそうに言った。

「ご、ごめんなさい…飲んじゃった…」

…そうですよね、『子種』が借り物競走のお題でしたよね。
そしてルイズは…俺の下半身に目をやると、照れたように頬を染めて、言った。

「…ま、まだ元気だから、大丈夫よね?」

言って、その小さな右手で俺のムスコをきゅっと握った。
はい元気です大丈夫です準備万端です。
俺は肯定を示すべく、頭を縦に振った。

「じゃ、じゃあ、もう一回頑張って…?」

言って今度は、指でムスコをしごき始めた。
はい、才人がんばっちゃいます!

昼を少し回ったルイズの部屋。
ベッドの中、才人の胸の枕の上で、全裸のルイズが目を擦りながら目を覚ます。
そして叫んだ。

「あーーーーーー!」

あの後、口と手とアソコで頑張った挙句、ルイズは競技の事などすっかり忘れて、ぐっすり眠ってしまったのであった。
当然、記録は『棄権』となった。 ~fin

176:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
06/11/24 22:12:46 PETqQyxy
というわけでルイズ編しゅーりょーです
二人ともマトモにゴールしてないのは気のせいです
まあそんなことしてたらゴールはできんわな普通w

さて、ラスはタバサでございます。
…モニタ前で「ラスに本命か」とか呟いた奴。
…廊下に立ってなさい。

では明日早番なのでノシ

177:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:18:08 cWQfjuqi
>>176
ハットトリックという名の必殺コンボGJ!っす。

でも読者一同にはタバサというトドメがまだあるわけで
いやはや、せんたいさんコワイわぁw

178:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:35:16 oyfSk7Fv
なんだかんだいっていつも最後はタバサ。
つまりせんたいさんはロ(ry

179:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:44:23 IIsk7NlO
皆。想像してくれ。
タバサが
「ん…」
だけで話す。
もちろんセックルへの流れの時だ。
この時にタバサの言いたいことが全てわかる、もしくはそれ以外の返事は要らないと思った奴は俺と仲間にな(ry

180:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:49:58 Yv7yoM2x
よーし、パパ 才人を修羅にして誰か殺しちゃうぞー
いや、死ぬかは知らんがry

181:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:58:17 ZrQbKowI
>>176
>…モニタ前で「ラスに本命か」とか呟いた奴。
ロリコンでもいいじゃないか。だってへんたいさんだもの。

182:名無しさん@ピンキー
06/11/24 22:58:22 EVpzBbDM
>>169
あえて皆が言わなかった事を…

183:純愛センター
06/11/24 23:31:40 YqH/Cp8C
投下!

184:純愛センター
06/11/24 23:37:42 YqH/Cp8C
「じゃあ、これお願い」
そう言ってティファニアは食品や生活用品などが書かれたメモを取り出した
「往復するのに1日かかっちゃうだろうから明日の夜あたりに戻ってくるね。」
「うん、わかった」
そしてティファニアから買い物分の金貨と宿代をもらい、サイトはサウスゴータへ歩きだした

二人はロサイス近くの平原に降り立っていた
「し、死ぬかと思ったわ…」
ルイズはゼロ戦の操縦席の後ろでモグラのようになっていた
「えっと…私、何しましたか?」
とゼロ戦を操縦していたシエスタが聞いてきた
どうやら本人は操縦していた時のことを全く覚えていないらしい…
「あんたはねぇ!「私は風になる女!こんなガラスなんていらないわ!」とか言い出して海のど真ん中で周防を割り出したの!死ぬかと思ったんだから」
他にも「私はトリステインの守護神フェニックス!不死鳥のシエスタに勝てるものなどいないわ!!」とか言い出して貴族の船に空からガソリンをバラまこうとした…
急に泣き出して「私も後を追います」とか言い出して、操縦席の後ろに積んであるガソリンに火をつけようとした…
他にも…etc.
その度にルイズがシエスタを必死になって抑えたのでルイズは疲労困憊していた
「ご、ごめんなさい!ひいおじいちゃんに操縦を教わった時も記憶が飛んじゃったらしくて…気づいたら隣に息をしてないひいおじいちゃんがいて…」
ルイズは金輪際、シエスタの運転するゼロ戦には絶対に乗らないことに決めた
「ま、まぁアルビオンにつけたんですし!早くサウスゴータへ行きましょう!」
「そ、そうね。」
「じゃあ早くゼロ戦に…」
「絶対にイヤァァ!!!!!!」
ルイズのワガママ、及び自己防衛のために二人はサウスゴータまで歩くことになった
二人はまだ気付いていない
小さな人形が二人を追いかけていることに

185:純愛センター
06/11/24 23:39:26 YqH/Cp8C
「さて、どうするか…」
サイトは夕方にはサウスゴータの街についていた
しかしこの世界の店じまいは早い…
すでに食料品を買えるような時間ではなく、仕方がないので宿を探すことにした
ティファニアは余裕をもってお金を渡してくれたので安宿だが宿を見つけることは出来た
しかし安宿は安宿…前にどこぞのお姫様と泊まった宿よりも汚い…
部屋に入り体に染み着いた使用人根性で掃除を始めるとデルフリンガーが口を開いた
「相棒、あの隊長様に何も言わずに出てきたみたいだが…大丈夫かね?」
忘れてた…
「あの姉ちゃんはヘタすりゃあの娘っ子よりドSだからねぇ。帰ったら相棒、死ぬかもしらんね」
ぷるぷる震えながら言う。恐らく笑われている…
やはりいつか溶かすしかない
「なぁデルフ…」
「なんだね、相棒」
「散歩…行かないか?」
「オレぁ、相棒の行くところならどこだって行くさ」

ルイズとシエスタもサウスゴータの街へ着いていた
が、お金が無いので前と同じように広場にテントを張る
「じゃあ私は晩御飯を用意しますので」
と言ってシエスタは料理を始めた
こうなるとルイズはすることがない…
貴族の習性というヤツで自分から何かするということをするような人間ではないのだが、いくらなんでもシエスタに任せすぎた
自分も何かしないと…という気持ちになる
「シエスタ、私何かすることある?」
シエスタはそんな自分の不安を汲んでくれたのだろう
「ではかまどの火を見ていて下さい。私はもう少し食材を調達してきますね」
「うん、わかった!」
シエスタは街の外へ歩いて行った
周知の事実だが、ルイズは料理がダメである。
貴族だからというのもあるかもしれないが、それに輪をかけた料理オンチである…
そんな娘に「火を見ていて下さい」と言えばどうなるかは想像に難くない
案の定、ハリキリ過ぎたルイズはかまどの火を消してはならないと思い、薪を入れすぎる
「キャー!!何よコレー!!」
すると次に「火を消さないと」と躍起になる
もちろん天性の才能から水ではなく油をぶっかけてさらに火は大きくなる
痛感させられた
私はやっぱり一人じゃ何も出来ない…
意地ばっかり張って、最後には人に泣きつくばかり…
「ごめん…なさい…」
燃え盛る炎の前で、ルイズは泣き出してしまった
自分が何も出来ない悔しさ…それからくる涙だった
そして本格的に火事になりかけた時
「大丈夫か!?」
一人の平民が私を救い出してくれた

186:純愛センター
06/11/24 23:44:18 YqH/Cp8C
やっとクライマックスに入れる…(*´Д`)=з
長ったらしくてすいません…
もうちょいで終わりますので我慢して見て頂けると嬉しいですm(_ _)m

今日はここまで

187:名無しさん@ピンキー
06/11/24 23:55:30 ZrQbKowI
>>186
ちょwシエスタこええええw
さてどういう展開になるのか…wktk!

188:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:16:54 240vgeWt
じゃ、そろそろ投下するよー
>>70からの分岐で才人が修羅の道を歩む話を

189:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:18:49 240vgeWt
才人は狂っていた。
シエスタとアンリエッタの区別も付かぬまま強姦し己が熱を注ぎ込んでも止まらなかった
「は、はははははッ!!!」
狂った叫び声を上げながら部屋を出て行く
「サイトさん……」
呼びかけるシエスタの声に力はない。
その背中を見ただけで分かってしまったからだ。
心に深い傷を負って狂ったサイトを
それを止められない自分を

ルイズの部屋に戻った才人はデルフリンガーに手を掛けた
そのまま肩に掛けると部屋を後にした
左手には使い魔のルーン、そして愛剣デルフリンガーだけを手にし才人は学園から姿を消した。

190:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:19:34 240vgeWt
その話は瞬く間に広がった
ある者は嘆き、ある者は批難し、才人は時の人となった。
女王との間に子が出来るのは名誉だと謳うものもいれば、非人道的な行いだと言う者もいた
そのどれもルイズの耳には届かなかった。
あるのは後悔だけ
あの時自分がもっと強ければ、サイトを守れたのではないかと
それを見守る学友達も心を痛めた。
あれほどいがみ合っていたキュルケでさえルイズに同情して部屋を訪ねたのだから
「ルイズ、貴女のせいじゃないわ。貴女は…」
声にならない、ルイズの姿を見ると励ましの言葉さえ喉元でつまってしまう
今のルイズは才人がアルビオンで戦死したと思っていた頃よりも酷かった
いや、あの時はまだ心の寄る辺があった分幾ばくかマシだったといえよう
それでも何とか立ち直れた
心の在り方が以前とは違うようになった
誰よりも力を欲した少女は守れなかった者の為に更なる力を欲しだした
――必ず才人を連れ戻す
心にそう誓い虚無の魔法を会得すべく日夜祈祷書に向かいだした。

191:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:20:14 240vgeWt
それはルイズだけではなかった
意外なことにタバサも出会った。
父を殺され母を壊された彼女は何か感じ入るモノがあったのか
彼女は才人を連れ戻す事を誓った
それが同情からなのか、淡い恋心なのかも分からないまま


才人は学園を出てからほとんど意識がないまま歩き続け、気が付くと森の中にいた
右手にはデルフリンガーが握られている。
抜いた記憶がない、だと言うのに刀身は……
「あぁ、そうか」
辺りを見回し理解する
刀身は真っ赤に染まっていた
足下には三人の男の死骸。
一人は首を飛ばされ、一人は切り刻まれ、もう一人は心臓を貫かれている。
「仕方がなかったんだ。これは不可抗力だ相棒」
デルフリンガーの声がした
デルフリンガーの話では、野盗である三人組が襲いかかってきたため咄嗟に応戦したらしい
その結果がこれ。
「………」
人を殺した、初めて人を殺した。
だと言うのに何の感慨も浮かばない
罪悪感も愉悦も何も。
才人はそのまま歩き続けた。
行く当てもなく壊れ狂った心を抱えたまま……

192:名無しさん@ピンキー
06/11/25 00:20:46 240vgeWt
と、言いつつ半分くらいしか出来てない罠
明日辺り投下できたら良いと思いつつこれは良いのかと思っている自分

193: ◆manko/yek.
06/11/25 00:40:23 cB3y7TXz
>>192
続きを楽しみにしている。


194:205
06/11/25 02:34:42 0nmWgt15

問. あなたの好きなキャラは?
答. シエスタ
理由.死亡シーン書いてるときスッゲー興奮したから

ごめんなさい嘘です。
そんなこんなで「魔王」完結話投下。
今回はほんのちょっとだけグロ要素が入ってるので嫌な方はスルーしてくださいね。

195:魔王
06/11/25 02:36:12 0nmWgt15

 赤く染まった重い袋を引き摺りながら丘を登りきったルイズは、そこに予想もしていなかった光景を見た。
 二人の人間がいる。一人は地に倒れ伏してぴくりとも動かないメイド服姿の少女であり、
 もう一人はそのそばに膝を突いてうなだれている黒髪の少年である。
 この、ヴァリエール邸のすぐそばにある小高い丘は、ルイズが行動を起こした後に才人と落ち合うことになっていた場所である。
 だから才人がいるのは当然として、何故魔法学院のメイドであるシエスタがそこにいるのかが分からない。
 その上、シエスタは倒れたまま身じろぎもしないし、胸の辺りから赤黒い液体が広がっているのを見るに、
 どうやらもう既に事切れているらしい。
 混乱しながらも、ルイズはこちらに気付いていない才人に恐る恐る声をかけた。
「サイト」
 才人がゆっくりとこちらに顔を向ける。ひどくぼんやりした表情で、頬には一筋の涙の跡があった。
「ああ、ルイズ。無事だったか」
 才人の顔に疲れたような微笑が浮かぶ。
 才人が何よりもまず自分の心配をしてくれていることに喜びを感じながら、ルイズは才人に歩み寄った。
「これは、なに」
 言葉に迷った末にそう問うと、才人は苦悩するように眉根を寄せて唇を噛んだ。
「シエスタも、連中とグルだったんだ」
 予想もしない言葉に、ルイズは目を見開いた。才人は今にも泣き出しそうな声で続けた。
「ここでルイズを待ってたら、急にシエスタがやってきたんだ」
 どうしてこんなところに、と驚く才人に、シエスタは自分がルイズの暗殺を依頼されていたことを明かした。
 殺す機会を窺っていたところ、才人がルイズを隠してしまったので新たな好機を待っていたのだという。
 そこまで説明した後、シエスタは才人にもルイズ殺しを持ちかけてきた。
 邪魔なルイズを殺して二人でどこか遠いところで暮らそう、と。
 才人は拒んだがシエスタはなおも才人に詰め寄り、
 最後には「これでルイズを殺す」と短剣を見せてきたので、才人は思わずシエスタを刺し殺してしまった、と。
 そう語り終えたあと、才人は深く重いため息を吐いて黙り込んでしまった。
 突然の事態に頭が混乱して、うまく考えることができない。
(だけど、サイトがわたしに嘘を吐くはずがないわ)
 自分に向かって一言そう言い聞かせた途端、ルイズの頭の中に散在していた様々な疑問が一瞬で消し飛んだ。
(そうよ、サイトはわたしに嘘なんか吐かない。シエスタは本当にわたしを殺そうとしてたんだわ。でも)
 一つだけ、大きな不安が残っている。ルイズはまだ黙り込んでいる才人に慎重に問いかけた。
「後悔してるの」
「どうして」
 才人は驚いたように顔を上げた。ルイズはちらりとシエスタの死体を見やった。
「才人、シエスタのこと好きだったんでしょう」
「馬鹿言うな」
 才人は怒鳴りながら立ち上がった。たじろぐルイズをきつく抱きしめ、耳元で囁く。
「何度も言わせるなよ。俺が愛してるのはルイズだけだ」
 愛してる、という言葉を聞いた瞬間、ルイズの背筋が歓喜に震えた。
 体の力が抜けそうになるほどの圧倒的な幸福感にうっとりと身を委ねながら、ルイズは甘え声で才人に問いかける。
「ねえサイト、本当にわたしのこと愛してる」
「ああ、もちろんだ。愛してるよ、ルイズ」
「サイトはわたしのこと裏切らないよね。ずっとそばにいてくれるよね。死ぬまで愛してくれるよね」
 胸の中の不安を完全に消し去りたい一心でそう問いかけると、才人は力強く頷き返した。
「ああ。お前を愛してる。お前だけを愛してるぞ、ルイズ。お前さえいてくれれば後はもう何もいらない。
 シエスタはお前を殺そうとしたんだ、そんな女が死んだって悲しくも何ともないさ。
 むしろ今殺せてよかったと思ってる。これでこの女がルイズを悲しませることはもうないだろうからな」
 お前だけを愛してる、という言葉を、ルイズは頭の中で何度も繰り返した。
 一度、二度と繰り返すたびに胸を覆っていた不安が少しずつ溶けていき、代わりに歌い出しそうになるほど心が弾んでくる。

196:魔王
06/11/25 02:36:58 0nmWgt15

「そう。そうよね」
 笑いながら呟き、ルイズは才人から体を離す。
 シエスタの死体のそばにしゃがみ込むと、確かに才人の言うとおり、彼女の右手には短剣が一本握られていた。
(馬鹿な女)
 ルイズは含み笑いを浮かべた。
(才人が愛してるのはわたしだけなのよ。そんなことも知らないで「どこか遠いところで暮らそう」ですって。
 本当に、可哀想になってくるぐらい馬鹿な女)
 堪えきれずに嘲笑を漏らしながら、ルイズは無造作にシエスタの死体を蹴飛ばして仰向けにさせた。
 虚ろに見開かれた瞳は何も映さず、半開きになった口からは言葉ではなく赤黒い血だけが溢れ出している。
 もうこの瞳が媚びた視線を才人に送ることはないし、この唇が才人を誘惑する汚らわしい言葉を吐き出すこともない。
 そんなことを考えていると、ルイズの胸にふつふつと怒りが湧き上がってきた。
(そうだったわね。あんた、薄汚い農民の豚娘のくせに散々わたしの才人を誘惑してくれたわよね)
 ルイズは再びしゃがみこむと、シエスタの手から短剣を取り上げて両手で握り締めた。
 そのまま力一杯振り下ろし、シエスタの顔と言わず手と言わず、ただ目についた箇所を何度も何度も何度も抉る。
(死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。
 水の精霊でも蘇らせられないぐらいに完全に完璧に完膚なきまでに、死ね!)
 特に豊かな乳房を念入りに潰した。何度も短剣を振り下ろして余分な脂肪を削り取ると、シエスタの胸はルイズの平坦なそれよりも凹ん

でしまい、その段階になってようやくルイズは満足感を覚えた。
(いい気味だわ。豚のくせに身の程知らずなこと考えるからこうなるのよ)
 ルイズは立ち上がって自分の仕事を見下ろしたが、そうやって見ている内にまた不満が出てきた。
 才人に媚びた視線を送った瞳が気に入らない。豚の癖に整った顔立ちが気に入らない。
 胸と同じように才人を誘惑した足も気に入らないし、べたべたと気安く才人に触りまくった汚らしい手も気に入らない。
「全部潰そう」
 呟き、ルイズは再び仕事に没頭し始めた。
 目玉を抉り顔を潰し足を切り裂き手を刻む。
 そうして原型を留めないぐらいにシエスタの死体を潰し終わって、仕事はようやく完了した。
 先程よりももっと深い満足感に吐息を吐きながら、ルイズは汗を拭って振り返る。
「サイト、見て」
 はしゃいで才人を呼ぶ。「どうした」と歩み寄ってきた才人は、ぐちゃぐちゃになったシエスタの死体を見て苦笑した。
「また派手にやったなあ」
「どうサイト、これ見てもまだシエスタが綺麗だとか思う」
 期待して問いかけると、才人は大げさに肩を竦めてみせた。
「まさか。こんなの野良犬の餌にもならねえよ」
「そうよね、そうよね」
 才人の腕に絡み付いて、ルイズは頬を綻ばせる。
 これでもう才人はシエスタの色香に惑わされることもないのだ、と思うと胸が安堵感で一杯になった。
「そうだ」
 と、才人が急に思いついたように言って、崩れきったシエスタの死体を指差した。
「再利用するか、これ」
「再利用って」
「アンドバリの指輪あったろ。あれで操ったらどうだ。身の回りの世話する専属のメイドとか欲しくない、お前」
 まるでアンドバリの指輪を持っているかのような才人の口ぶりを少し不思議に思いながらも、ルイズは首を振った。
「いらない。汚いもん」
「そうかあ」
 才人は少し残念そうに呟く。ルイズは内心焦った。
 シエスタを復活させたら、この哀れで汚らしい姿をダシにして才人を泣き落とそうとするかもしれない。
(そしたら優しい才人はまたシエスタの方を見ちゃう)
 そんなことになったら自分はまた一人ぼっちになってしまう、とルイズは恐怖に身を震わせた。
 焦って才人から体を離し、「いらないったら」と叫びながら、シエスタの死体を思い切り蹴り飛ばす。
 肉が削がれてかなり軽くなったシエスタの死体は、ごろごろと丘を転がり落ちてその内見えなくなってしまった。

197:魔王
06/11/25 02:37:57 0nmWgt15

 転がり落ちていくシエスタの死体を見ながら満足げに頷いているルイズの背後で、才人は笑いをかみ殺していた。
「うまくやったもんだな」
 背中から、嫌悪感を隠そうともしない声が聞こえてくる。才人はちらりとデルフリンガーを見やった。
「そういやずいぶん静かだったなデルフ。てっきりルイズに事情をばらすもんかと思ってたが」
「馬鹿言うな、ここで事情をばらそうもんなら、あの子は本当に壊れちまうよ。いっそその方がいいのかもしれんが、
 ここで嬢ちゃんが壊れちまったって、お前さんはこの愚行を止めるつもりはないんだろう」
 陰鬱な声で訊くデルフリンガーに、才人は「もちろんだ」と頷いた。
「虚無の魔法ってのは確かに魅力的だが、俺の計画にはどうしても必要って訳じゃねえからな」
「なら黙っておくさ。どの道、単なる剣に過ぎねえ俺の手じゃ、お前さんは止めようがねえしな」
「下手な冗談だな。手なんかねえくせに」
「うるせえや。んで、こっからどうするんだね」
 デルフリンガーは皮肉げな口調で訊いてきた。
「虚無系統の担い手が一人に、三つの能力を手に入れた使い魔がいたって、世界全部を相手にするにはまだ足りねえぜ」
「そいつはどうかな」
 まるでシエスタが這い登ってこないか恐れるように丘の下を覗き込んでいるルイズを眺めながら、才人は言う。
「一応、いろいろと手は打ってある。他の虚無の担い手殺して回ったときにな。教えてやるよ」
「知りたかねえがね」
「そう言うなよ。まず、さっき言ってた再利用って奴だがな、ありゃ冗談じゃねえんだ」
 言って、才人は懐から指輪を一つ取り出した。
「アンドバリの指輪は俺の手の中にある。ぶっ殺したガリア王もロマリア王も、いざとなりゃ俺の意思一つで動かせる訳だ。
 それにこの指輪には人の心を操る機能もついてる。今ゲルマニアで内乱繰り返してる連中も、
 俺の命令ですぐに矛を収めてトリステインを目指すようになるのさ。
 ヴィンダールヴの力で魔獣も一個軍団作れるぐらいにゃ操れるし、ここまで揃えりゃトリステインに勝ち目はないわな。
 で、いざ戦争となったら戦場突っ切ってとっととお姫様とっ捕まえりゃ、それだけで俺の勝利って訳だ」
「随分とまあ周到なこって」
 吐き捨てるように言ったあと、デルフリンガーは問いかけてきた。
「で、その後はどうすんだね」
「ハルケギニアの国を全部潰したら、統一国家を作って俺が王になる。
 その後はまあゾンビども操って適当に国治めさせて、反乱が起きたら潰してって流れかな。ああそうそう、これが一番重要だ」
 才人は人差し指を立てた。
「メイジはルイズ以外全員殺す」
 その宣言に、デルフリンガーは一拍間を置いて返してきた。
「お前さんに勝てる可能性があるからかい」
「ま、そんなことだな。そして俺はハルケギニアの魔王になるって訳だ。
 爽快な気分だねえデルフ。ニ、三年もすりゃ、どいつもこいつも震えながら俺の名前を口にするようになる。
 俺の名前が歴史の教科書に載って、千年二千年先の人間にまで語り継がれるようになるんだ。
 想像しただけでも震えるってもんだ、なあ」
「そのためにはお前さんの友人も殺すって訳かい」
「尊い犠牲って奴さ」
 才人がさらりと返すと、デルフリンガーは長い長いため息を吐いた。
「力に溺れたな、相棒」
「なに、見てろよ。立派に泳ぎきってみせるさ」
「最後に、一つだけいいか」
「なんだ」
「反吐が出るぜ」
「いい褒め言葉だな」
 嫌悪感を隠そうともしないデルフリンガーに笑って答えたあと、才人はふとヴァリエール邸の方を見やって眉をひそめた。
 激しい炎に包まれている屋敷の一角から、見覚えのある竜が一頭飛び立ったのだ。
「しくじりやがったな、ルイズの奴。まあいいか」
 才人がため息を吐くのと同時に、ルイズが赤く染まった大きな袋を引き摺りながら歩み寄ってきた。

198:魔王
06/11/25 02:38:56 0nmWgt15

「ねえサイト、見て見て」
 ルイズは嬉しそうに笑いながら、袋の中身を地面にぶちまける。
 中から転がり落ちてきたのは、手、足、頭など、人間の体の一部分である。
 才人はそれらをじっと眺め、カトレアのものと思しきパーツがないことを確認した。
「これが父様で、これが母様。エレオノール姉さまったら、こんな様じゃもうわたしのこと馬鹿にできないわよね」
 元は家族のものだった肉塊を楽しそうに弄繰り回しているルイズに、才人は笑って問いかける。
「ルイズ、一つ訊いてもいいか」
「なあに、サイト」
「この中には、お前の大好きなちいねえさまはいないみたいだけど」
 そう指摘された瞬間、ルイズの体が大きく震えた。
 やっぱりな、と内心で呆れながら、才人はしゃがみ込んでルイズの顔を覗き込む。
 ルイズは処刑前の死刑囚のように顔を青ざめさせてガタガタと震えていた。
 そんなルイズの顔を無言で見つめたあと、才人はにっこりと微笑んで訊いた。
「逃がしたのか」
「違うの」
 悲鳴のような声を上げて、ルイズは必死で弁解する。
「ちいねえさまもちゃんと殺そうとしたの。でも止めを刺す前に煙で見えなくなっちゃって、そしたらもういなくなってたの」
 つまり、その一瞬で何者かがカトレアを助け出したということになる。
(ジュリオ、か。いなくなったと思ったらこんなところに潜んでやがったとはな。まあいい)
 先程竜が飛び去った方向を見やりながら、才人は立ち上がった。
(病弱なお嬢様とルーンを失った使い魔なんかに何ができる。連中なんざ、今の俺に取っちゃ蟻んこみたいなもんさ)
 そのとき、才人はふとルイズが自分を見つめていることに気がついた。
 恐怖に見開いた瞳一杯に涙を溜めているその顔は、縋りつこうとしているようにも恐れて逃げようとしているようにも見える。
 才人が無言で見つめ返すと、ルイズは一瞬小さな悲鳴を上げかけてそれを飲み込み、
 恐慌を起こしたような勢いで必死にしがみついてきた。
「ごめんなさい、今度はうまくやるから、今度はちゃんと殺すから、わたしのこと捨てないで」
 才人は内心で高笑いを上げた。
(こいつは、もう俺の言うことならなんだって聞くな)
 そのことに対する確信を一層強めながら、才人は笑顔でルイズの頭を撫でてやった。
「何言ってんだ、どうして俺がルイズを捨てたりするんだよ」
「本当」
「もちろんさ」
 恐る恐るこちらを見上げてくるルイズに、才人は冗談めかして言った。
「でもお前、本当に殺しちまっていいのか。好きなんだろ、ちいねえさまがさ」
「そのことなんだけど、あのね」
 プレゼントをねだる小娘のようにもじもじしながら、ルイズは照れたように言った。
「ちいねえさまだけは生かしておいて、わたしの奴隷にしたいんだけど、駄目」
「お前の好きなようにすりゃいいよ」
「本当」
 ぱっと顔を輝かせるルイズに何となく興味を惹かれて、才人は「どんな風にしたいんだ」と訊いた。
「うんとね、うんとね」
 ルイズは興奮したように頬を上気させながら数秒考え、一息に捲くし立てた。
「まずはね、逃げられないように手足を切り落としてあげてね、それからいろんな男に代わる代わる犯してもらうの。
 それでちいねえさまが痛いよ痛いよって泣いてるのを慰めてあげて、
 餌を食べさせてあげておしっことかうんちとかの世話もしてあげるの。
 何度もそうしてあげたら、ちいねえさまもきっとわたしのこと好きになるわよね」
 嬉しそうに話すルイズに、才人はいちいち頷き返してやった。
「そうだな、きっとお前なしじゃ生きられなくなると思うぜ」
「本当。楽しみだなあ」
 実際にそうしているところを想像したのだろうか。
 ルイズはその内夢見るようにうっとりとした表情を浮かべてその場にしゃがみ込み、
 締まりのない笑みを浮かべながら陰部を弄くり出した。
 自慰に没頭するルイズを眺めながら、才人は満足げに大きく息を吐き出す。
(これで、準備は全部整った)
 燃え盛る炎の音と走り回る人々の悲鳴が、耳の中で祝砲のように幾度も反響していた。

199:魔王
06/11/25 02:40:38 0nmWgt15

 目が覚めて痛む体を自覚したとき、カトレアは先程までの記憶が悪夢でなかったことを思い知った。
「まだ休んでいてください」
 傍らに立っているジュリオが、優しく声をかけてくる。
 目だけで周囲を見回すと、そこが鬱蒼とした森の中であることが分かった。
「ああジュリオ、教えてちょうだい、わたしの家族は、ルイズはどうなったの」
 カトレアの問いに、ジュリオは悔しげに唇を噛んで目をそらした。
「申し訳ありません、わたしがあの部屋に辿りついたときには既に。
 カトレア様を救い出すのが精一杯で、他の皆様のことはなにも」
「ああごめんなさいジュリオ。あなたを責めているのではないの。
 それにわたしには分かります。父様や母様や姉様は、きっともう死んでしまっているわ」
 厳しくも優しかった父、厳格だが慈愛に満ちていた母、勝気ながら繊細だった姉。
 それぞれの笑顔が頭に浮かんでは消えていく。カトレアは一粒涙を流したあと、それを拭うこともなくジュリオに問いかけた。
「ジュリオ、話してちょうだい」
「何をでしょうか」
「あなたの知ること、全てを」
 そう訊かれることがある程度予想できていたのだろう。
 ジュリオは何も言わずに数秒目を瞑ったあと、自分が知る限りのことを全て話し出した。
 自分の主であるロマリア王を殺した男のこと、その男の圧倒的な力のこと、
 そして恐らくルイズがその男に心酔しているのであろうことを。
 全てを聞き終えたカトレアは、そこでようやく涙を拭い、宣言した。
「ジュリオ、わたしはルイズを取り戻します」
「無理なことを仰いますね。あなたのようなか弱いお方が、あの男に勝てるとでもお思いですか」
「それでも、取り戻します。何年、何十年かかろうとも、必ず」
 カトレアは力の入らぬ体に無理矢理活を入れて立ち上がった。
 そうするだけでも息が苦しくなる。空を見上げると、金色の月があざ笑うように浮かんでいる。
「見ていなさい平賀才人。地獄に落ちるのはお前一人で十分。その道連れにルイズを連れていかせはしませんからね」
 震える足を必死に立たせ、カトレアは全身の力をかき集めて吠え立てた。

 怒りに満ちた瞳で空を睨むカトレアの姿に、ジュリオは胸の痛みを覚えてそっと目を伏せる。
(あなたの言うとおりだ、カトレア様。確かに、こんな状態の人間を止められるはずがない)
 ジュリオは自分が過ちを犯そうとしていることを自覚しながらも、黙ってその場に片膝を突いた。
「あなたの決意、しかと聞き届けました。このジュリオ・チェザーレ、及ばずながらも力になりましょう」



 この日、世界は燃え盛る炎の中から四人の英雄を産み落とした。
 
 「魔王」平賀才人。
 「破滅<ゼロ>」のルイズ。
 「悲嘆」のカトレア。
 「忘我」のジュリオ。
 
 彼らがこの先辿ることになる数奇な運命を知る者は誰一人としておらず、悲喜劇の幕はまだ上がったばかりだった。

200:魔王
06/11/25 02:41:54 0nmWgt15

「とまあこんな感じかねえ。いやあずいぶん長いこと話してた気がするよ。具体的には一ヶ月ぐらい。
 なに、短ぇ上にまだ序章みたいな感じじゃないか、だと。
 馬鹿野郎、元々これ以上は話す気なんかねえっつーの。
 この先はドロドロのグチャグチャだ。胸糞悪すぎて思い出すのも気が滅入るってもんだ。
 まあ大まかに説明しとくとだな。あの後はほとんど相棒の思い通りになって、
 一ヶ月後にはトリステイン女王のアンリエッタっつー嬢ちゃんが世にも恐ろしい方法でぶち殺されて、
 晴れて魔王ヒラガサイトが統一帝国の王位についたのさ。
 で、相棒は俺に宣言したとおりのことをやったよ。反乱鎮圧やらメイジ狩りやらな。
 その方法があんまりにも残酷だったもんで、五年もする頃には相棒に逆らおうって奴は一人もいなくなってたっけなあ。
 ところが、この頃になってうまく逃げ延びてたカトレア嬢ちゃんとジュリオの小僧っ子が反撃に出てくる訳だ。
 同じく逃げ延びてた旧トリステイン銃士隊の隊長さんと一緒にな。
 まあこの辺りは血湧き肉踊る合戦がなくもなかったんで、暇なときになら話してやらんこともないぜ。
 どうだい、聞いててあんまり愉快な話じゃあなかっただろうが。
 なに、それなら話す方もあまり愉快じゃないだろうに、何故教えてくれたのかって。
 いいところに気がついた。実はな、他人に意見を聞いてみたかったんだよ。
 何かって、まあ馬鹿馬鹿しいと思うかもしれんが、笑わないで聞いてくれよ。
 俺は相棒に『メイジはルイズ以外全員殺す』って言われたとき、一瞬思ったのさ。
 『ひょっとしたら、この男は本当にルイズ・ド・ラ・ヴァリエールを愛していて、
  彼女を蔑ろにしたメイジって存在を心底憎んでるんじゃないのか。それで今回みたいな
  イカレた行動に踏み切ったんじゃないか』ってな。
 いやそんなはずはねえんだ。だから相棒にも直接尋ねたことはなかったんだがな。
 でもなあ、こんなところで埃を被ってると、ついつい『やっぱりそうだったんじゃないか』って思ったりもするわけさ。
 なにせ、あんなことになる前の相棒は本当にいい奴だったし、一途に嬢ちゃんにほれ込んでたからね。
 そんなこと考えてるところにお前さんたちが来たんだ。これは聞いてみねえといけねえなと、こう思ってな。
 で、どうだね、兄ちゃん、姉ちゃん。あんたたちの思うとおりに答えてくれよ。
 ほう。
 ふんふん。
 そうかそうか。
 なるほど、あんたたちの考えはよく分かったよ。
 いやいいんだ弁解しなくても。俺も本当はそう思ってたんだからさ。
 今日は本当にありがとうよ。また気が向いたら続きも話してやらんでもないぜ。
 本当かって。さあ、分からんね。何しろ俺は見ての通りオンボロだから、話の内容忘れちまうかもしれんねえ。
 無責任? 知らねえよ馬鹿野郎。
 まあいいや。そんじゃ、またその内会いに来てくれや。
 ああちょっと待て。最後に、もう一つだけ聞いておきたいことがあったんだ。
 どうやら相棒の念願は叶って、メイジのいない、魔法が存在しない世界ってやつがやってきてるようだが。
 その世界は、魔法があった頃の世界よりも楽しいかい?」

 男は答えた。

201:205
06/11/25 02:49:06 0nmWgt15

以上、終了です。グダグダだぜチクショウ!
なんか続きがありそうな雰囲気ですが俺の脳内にしかないです。
続きを書くつもりは今のところありませんのでこれはこれで完結ということに。

ちなみに全体量80KB.これでもまだ「少女の~」の半分もいってません。
個人的にはあっちよりも余程長く書いてた気がするんですが、うーむ。
やっぱ苦手なジャンルは書いちゃいかんっつーことですかね。いや書くのは楽しかったですけどね
具体的にはシエスタ殺すシーンとかシエスタ潰すシーンとかシエスタ転がすシーンとか。
……いやシエスタは好きですよ? ふたなりのシエスタがルイズを犯すSS書きたいと思ってるぐらいに。

とまあグダグダなまま終了。正直な感想を頂けると個人的にとても嬉しいです。ではまた次回。

追伸・>>前スレ276へ
了解。頑張ってみる。だが期待はするな。

202:コリコリ
06/11/25 03:03:27 hc3StxMP
寝てるふりルイズー!

203:名無しさん@ピンキー
06/11/25 03:15:16 UFSIpKjL
アニエスさんが生き残ったのならもう何も言うまい言わないよ言うもんか末路を知りたい言わない

204:名無しさん@ピンキー
06/11/25 03:57:22 H5zANUOR
>>201
できれは続きを読みた(ry
あのタバサが簡単にやられるわけがない!!きっと色々あったはず…妄想が止まらねぇ!!
ってことでルイズとシエスタの話wktkしながら待ってます!!

205:名無しさん@ピンキー
06/11/25 04:10:03 yM0JtHQ8
猟奇好きってロクなのが居ないな

206:名無しさん@ピンキー
06/11/25 08:56:51 Ieuhbj4L
彼もまた、立派なへんたいである

207:名無しさん@ピンキー
06/11/25 11:23:50 J1cpATx8
手足切り落とされたちい姉様が見知らぬ男達に代わる代わる犯されてゆく様子を見たいです。
むしろルイズが切断していく様子を堪能した(ry


208:188
06/11/25 12:25:52 240vgeWt
スレ的にはタバサが殺されちゃうってのはどうなんだろ
BADとHAPPY二通り考えてるけど

209:名無しさん@ピンキー
06/11/25 15:19:15 0ob++a/r
>201
お疲れ様。

中世以前の社会では、絶対権力が確立されたほうが安定した社会が維持されるから、
反乱鎮圧やメイジ狩りが終わった後のサイトの統治する世界は、一般民衆にとっては
平和で住みよい環境になったかもわからんね。サイトの政治次第だが。

210:名無しさん@ピンキー
06/11/25 17:38:26 7Rtwy2Vf
>>201
GJ!
潰すのなら臼と杵で粉砕くらいまでしてほしかったとかいうと引かれそうなので言わない(ry
続きが脳内から漏れてくることを願ってやみません。(ぉ

211:名無しさん@ピンキー
06/11/25 23:45:29 yM0JtHQ8
ここって猟奇スレだっけ?

212:205
06/11/26 00:20:55 cpHdCncf
>>211
違いますよ、ゼロの使い魔スレですよ。猟奇SSなんか書いた人いるんですか? 怖いですねえ。
全くこのスレはロリコンのへんたいさんといい>>210さんみたいな猟奇好きといい、ロクな性癖の持ち主がいませんね。
至ってノーマルな属性の自分には到底信じられませんよ。全く日本はこの先どうなってしまうんでしょうね!

それはそうと投下しますね。

213:名無しさん@ピンキー
06/11/26 00:21:57 phInwfmA
かもん

214:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:22:00 cpHdCncf

 小さな音を立てて飛び爆ぜる火の粉が、才人と自分の間で舞い踊っている。
 その光景を、タバサはただ静かに見つめていた。
 ルイズへの思いを語ったあとほどなくして、才人は深い眠りに落ちた。
 一日中走り通しで溜まった疲労のためだろう、今はわずかな身じろぎもせずに泥のように眠り込んでいる。
 揺らぐ焚き火の向こうに見え隠れする才人の寝顔を見みつめていると、タバサの胸が小さく痛み出した。
(ごめんなさい)
 心の中で謝罪し、タバサは抱え込んだ膝の間に顔を埋めた。
 自分はなんて馬鹿なことをしているんだろう、という思いが、胸を圧迫せんばかりに膨れ上がってくる。
 国王暗殺などという途方もなく無謀な企てに、赤の他人を巻き込んでしまっている。
 失敗すればもちろんのこと、成功したとしてもその後どうなるかは分かったものではない。
 自分が暗殺を企てたのだということが知れようものなら、協力してくれた友人たちにも咎が及ぶ。
 たとえどれ程位の高い大貴族であろうとも、一国の国王暗殺に協力したとなれば無罪では済まされないだろう。
 それを知りつつも、タバサは友人たちに頼ってしまっているのだ。
 他人を巻き込んではいけないと、頭では理解しつている。
 しかし、もう耐えられないと感じていたのも事実だった。
 自分の背に埋め込まれた宝玉は、昼夜問わず体を芯から疼かせ、心を責め苛む。
 そのタイミングは不規則で、予測することなど到底不可能だ。
 だからタバサは、誰と一緒にいるときでも、常に気を張っていなければならなかった。
 二十四時間絶えることなく拷問にさらされているようなものだ。
 仮面のような無表情の下で、タバサの精神は徐々に磨り減らされ、疲弊の一途を辿っていた。
 この悪夢のような日常から一刻も早く逃れたいと、体と心が悲鳴を上げ始めていたのだ。
 その苦痛に拍車をかけたのが、故郷から時折届く手紙だった。
 心を狂わされ、今は屋敷に閉じ込められている母の近況を知らせる手紙である。
 いいことなど書いてあろうはずもないが、最近はそれがさらに悪化してきていた。
 一年ほど前から、タバサの母親はロクに食事も取らないようになってしまっていた。
 手紙には、徐々に痩せ細り衰弱していく母の様子が刻々と記されていたのだ。
 おそらく、母はもう長くはないのだろう。その事実が、タバサをますます焦らせた。
 せめて母が死んでしまう前に、復讐を果たさなければならない。
 そんな風に急いでいたからこそ、巻き込んでしまうと知りつつ友人たちの助力を受け入れてしまったのだ。

215:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:22:56 cpHdCncf

(それだけじゃない)
 タバサは焚き火の向こうの才人の寝顔に目を移す。
 今は疲れ果てて眠り込んでいる少年の顔を見ていると、どうしようもなく胸が高鳴ってくる。
 この胸の高鳴りこそが、自分がこうして愚かな行動ばかりしている一番の理由なのかもしれなかった。
 だから、差し伸べられた手を振り払うことができなかった。
 他の誰でもない、この人にこそ助けてもらいたいと、願ってしまったのだ。
(本当に、馬鹿なわたし)
 自虐的な感情が暴れ出してどうにもならなくなり、タバサは唇を噛んで傍らにあった道具袋を引っ掻き回し始める。
 特に意味のある行為ではない。だが、何かしていないと気が落ち込んで仕方がなかったのだ。
 そんなことをしていたとき、タバサはふと袋の底に妙な物を発見した。
 薄汚れた布に包まれた、固い物体である。
 出発の際シエスタが余分な物を取り除いてしまったはずなのに、何故こんな物が入っているのか。
 タバサは不思議に思いながら、その物体を手にとって布を取り去る。そして、布の下から出てきたものを見て息を呑んだ。
 それには一枚手紙が添付されていて、そこには見覚えのある字でその贈り物の効果が記されてあり、最後はこんな文章で結ばれていた。
「あなたの呪いを解くには至りませんが、あなたの心を守る最後の砦になってくれるはずです。
 こんな形でしか手助けができない無力なわたしを許してください。
 親愛なるタバサへ。キュルケ・フォン・ツェルプストー」
 タバサはキュルケの贈り物を複雑な心情と共に見つめた。
 親友の心遣いを有難いと思うと同時に、申し訳なくも感じてしまう。
 贈り物をそっと懐に収めて、タバサはこみ上げてくる自己嫌悪の念に顔を歪めた。
(わたしは、こんなことをしてもらえるような人間じゃないのに)
 そうしてタバサがため息を吐き出したとき、不意にのんびりとした声が聞こえてきた。
「悩んでるねえ」
 思わず顔を上げる。声は才人の方から聞こえたが、もちろん彼のものではない。
「俺だよ、デルフだよ」
「知ってる」
 一応そう答えてから、タバサはわずかに顔をしかめた。
 ずっと黙っていたせいで、この剣のことをすっかり忘れてしまっていたのだ。
 デルフリンガーは今まで喋らなかったのが嘘だったかのように、急に饒舌に喋り始めた。

216:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:23:55 cpHdCncf
「いいねえ、青春だねえ」
「何の話」
「相棒に惚れてんだろ、嬢ちゃんよう」
「だから、なに」
 否定するのは無駄だと思ったので、止めておいた。デルフリンガーは剣のくせに口笛のような音を鳴らしてみせる。
「こりゃ驚いた、相棒のご主人様とはえらく反応が違うねえ。ああ安心しなよ、相棒はニブチンだ、全然気付いてないぜ」
「知ってる」
 出来る限り素っ気なく答える。自分であれこれと思い悩んでいる問題を、この剣に茶化されるのはいかにも不愉快だった。
 そんなタバサの思いを知ってか知らずか、デルフリンガーはほんの少し声のトーンを落とした。
「まあなんだな、悩むのはそういう年相応の問題だけにとどめときなよ。
 その様子じゃまだ迷ってるんだろ。相棒や他の連中を自分の事情に巻き込んじまったんじゃないかって」
 まさに先程考えていたことを正確に言い当てられ、タバサは目を瞬いた。デルフリンガーは苦笑混じりに言う。
「そりゃ分かるさ、嬢ちゃんの表情見てりゃね。
 昼間相棒に抱えられてたときだって、ずっと同じことばっかりぐるぐる考えてたんだろうが」
「巻き込んでしまったのは、事実だから」
「そりゃ違うよ。あの連中は巻き込まれたんじゃなくて、自分から好きで首突っ込んできたのさ」
「それを拒まずに受け入れたのは、わたし」
「拒むことなんかできやしなかっただろ。強引だからね、相棒もあの連中も」
「でも」
「いいんだって。皆、好きでやってることなんだからよ。嬢ちゃんが気に病むことじゃねえさ」
 デルフリンガーの声はあくまでも陽気で、ついその優しさに甘えてしまいそうになる。タバサは唇を噛んだ。
「どうして、皆こんなに優しいの」
 それは罪悪感の発露とでも言うべき、ほとんど独り言に等しい言葉だった。だが、デルフリンガーは目ざとく問い返してきた。
「さて、何でだと思うね」
 そう言われて、タバサはちらりと才人の寝顔を見た。
「きっと、お兄ちゃんのため」
「相棒のため、かい」
「そう。お兄ちゃんがいい人だから、皆心配してる。わたしは、そんな人をこんなことに巻き込んで」
「いいや、それだけじゃないね」
 力強い否定の言葉に、俯きかけたタバサは思わず顔を上げる。
「確かに相棒がいい奴だってのもあるだろうが、あの連中が手を貸したのは、それだけが理由じゃないだろうさ」
「他に、どんな理由が」
「決まってんだろ。あんただよ、嬢ちゃん」
 予想だにしない答えだった。驚くタバサに、デルフリンガーは苦笑いするような口調で続ける。

217:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:25:11 cpHdCncf
「嬢ちゃんだっていい奴だよ。俺はずーっと相棒にくっついてたから、あんたのことだってちょっとは見てるつもりだぜ。
 嬢ちゃんが他人のことを考えて動いてるってことだって、ちゃんと知ってるのさ」
「そんなことない、わたしは」
「土くれのフーケ捕まえようとしたとき、微熱のねーちゃんや相棒のご主人様を心配してついてきたのは誰だ。
 アルビオンに行ったときだって、自分には大して得もねえのについてきたじゃねえか。
 宝探しにも付き合ったし、水の精霊退治しろって任務でも、自分の都合だけ優先したりはしなかっただろ。
 どうだい、こんだけ並べりゃちょっとは自分がお人よしだって自覚もつくってもんじゃないのかい」
 淡々と過去の事実を並べ立てるデルフリンガーの言葉に、タバサはうまく反論できなかった。
 確かに、客観的に見れば自分には特に利益もない選択ばかりしているように思える。
 かと言って自分は善人だなどと認める気にもなれず、タバサは小さく唸りながら何とか反論しようとする。
 デルフリンガーが口もないのに吹き出した。
「そんなに真面目に考えんなよ。とにかくだ、相棒もあの連中もいくらかは俺と同じように感じてるのさ。
 嬢ちゃんがいい奴だから、出来る限り助けてやりたいと思って協力してるんだろうよ」
 そう言ってから、デルフリンガーは少し真面目な口調で続けた。
「それに何より、嬢ちゃんがいい奴じゃなかったら、あの連中は確実に相棒を止めてただろうよ。
 そうしなかったってことは、結局のところ信頼されてるってことさ。相棒も、嬢ちゃんも。
 『あいつのすることだから、きっと間違ってはいないだろう』ってな」
 反論を重ねようとして、タバサはついに諦めた。
 この剣は何を言ったって自分の論を翻したりはしないだろうし、
 何よりもタバサ自身、デルフの言葉を聞いて胸の奥が熱くなっているのを自覚していた。
(嬉しい)
 タバサはそっと胸を押さえた。心臓が静かに、だが力強く脈打っているのを感じる。
 目蓋を閉じる。鼓動の高まりと共に、友人たちの顔が次々と浮かんでくる。
 その一つ一つが自分の体を温めてくれるように思えて、自然と頬が綻んだ。
 目蓋を開くと、疲れ果てて眠り込んでいる才人の姿が目に映った。
(巻き込んでしまってごめんなさい。助けてくれてありがとう)
 相反する二つの言葉を内心で呟きながら、タバサは目を細める。
 今更どう後悔しようが、ここまで来てしまったのは事実なのだ。
 こうなったら、後は少しでもいい結果に終わるように死力を尽くすしかない。
 それに、目の前で眠っている少年を見ていると、不思議な心強さが全身に満ちてくるのだ。
 どう考えても不可能に思えるこの企ても、彼と一緒ならば成功させられるような気すらしてくる。
(お兄ちゃんと一緒なら)
 才人の姿を見つめながら、タバサは微笑を浮かべた。
 そのとき、不意に背中が不自然に震え始めた。

218:少女の苦悩、少年の怒り
06/11/26 00:26:08 cpHdCncf

 タバサは目を見開く。驚く暇もなく震えが全身に広がり、疼きに変わり始める。
 背中に埋め込まれた宝玉による、唐突な性衝動の昂ぶり。だが、今回の高揚感はいつもよりも段違いに大きい。
 タバサはうめき声を漏らしながら身をよじる。全身が火照り、息が上がる。
 ほとんど反射的に股に手を差し入れると、もう秘所から大量の蜜があふれ出していた。
 意識が混濁し、視界が歪む。タバサは半開きになった唇の隙間から熱い吐息と涎を垂らしながら、ぼんやりと才人を見た。
(繋がりたい)
 唾を飲み干し、ふらふらと才人に近寄る。デルフリンガーが何か喚いていたが、「サイレント」で即座に黙らせた。
 タバサは才人のそばに座り込み、彼の寝顔をじっと眺めながら自分の体を弄り出す。
 指先が弱い部分に触れるたびに、背筋に言いようのない快感が走る。
(お兄ちゃん、お兄ちゃん)
 夢中で体を弄り、タバサはすぐに一度絶頂に達した。
 しかし性衝動は治まるどころかますます昂ぶっていく。もうまともに思考できなくなった意識の片隅で、誰かが囁いた。
(犯せ)
 タバサの脳裏に、一ヶ月ほど前の光景が浮かび上がった。
 暮れゆく空の下、魔法学院の敷地の片隅で獣のようにまぐわった二人の姿。
(犯せ)
 あのときタバサは、一人で体を弄るだけでは絶対に味わえない、天にも昇る最高の快楽を味わったのだ。
(もう一度、あのときみたいに)
 自然と口元に笑みが浮かぶ。タバサは己の欲望の命ずるままに、才人に向かって手を伸ばした。
 あともう少しで才人の顔に指先が触れようというとき、タバサは弾かれたようにその手を引っ込めた。
 交わったときの光景を消し飛ばすほどの強さで、あるものが脳裏に浮かび上がったのだ。
 それは、先程ルイズのことを語っていたときの才人の横顔だった。
 嬉しそうな、あるいは誇らしげな表情を浮かべながら、愛する人のことを話してくれたときの、才人の横顔。
 タバサは砕けるほどの強さで歯を噛み締めながら、半ば無理矢理手を懐に向かって伸ばす。
 その手が、キュルケからの贈り物を思い切り握り締めた。
 すると、タバサの意志を完全に奪い去るほどの勢いで暴れ狂っていた性衝動が、ほんの少しだけ治まった。
 荒い息を吐きながら、タバサは才人を見つめた。
 まだ、彼を求めるように全身が昂ぶっている。性衝動は未だ治まっていないのだ。
 才人の体に抗い難い誘惑を感じながらも、タバサは無理に体を翻した。
 少し彼から離れて、一人でこの体の昂ぶりを治めなければならない。
 歩いていると、瞳の奥から勝手に涙が溢れ出してきた。
 性欲を満たすことができなかったという、単なる欲求不満によるものではない。
 どうしようもなく、胸が痛むのだ。締め付けられるように、あるいは切られるように。
(大丈夫)
 涙を拭う余裕もなく、ずるずると足を動かしながら、タバサは無理矢理笑みを浮かべた。
(きっと、全部この宝玉のせい。体が疼くのも、心が痛むのも。だから、これは恋なんかじゃない。
 だから、わたしは大丈夫。この宝玉さえなくなれば、この痛みも全部消えてなくなるはずだから)
 小さく嗚咽を漏らしながら、タバサは森の方に向かって歩いていった。

「残念だな嬢ちゃん、俺には魔法は効かんのさ」
 タバサの背中が完全に見えなくなったことを確認してから、デルフリンガーはぽつりと呟いた。
 喋る者が一人もいなくなり、野営場所には焚き火が爆ぜる音だけがわずかに響くのみとなった。
「あー」
 その沈黙を持て余すように、デルフリンガーはため息を吐く。
「なんてーのかな。俺としてはこういう根暗な旅もそこそこに盛り上げようとあれこれ頑張ってみるつもりだったんだけどよ」
 誰も聞くことのない声が、淡々と夜の山に響き渡る。
「こりゃダメだね。なんてーか、割と真面目に気に入らねえや」
 デルフリンガーは武者震いするようにかすかに刀身を震わせた。
「ちっとばかり真剣になってみるかねえ。いやあんま変わんねーっちゃ変わんねーんだけど」

219:205
06/11/26 00:27:19 cpHdCncf

今回はここまでで。ではまた次回。

220:名無しさん@ピンキー
06/11/26 00:29:17 7vtJDq+z
わあわあ!寸止めわあわあ!でもGJ!早く続きを書いてくださーい!!

221:名無しさん@ピンキー
06/11/26 00:37:49 phInwfmA
GJ待ってました

222: ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:00:39 7mz+p13f
おお、少女の~の続きがキテルー
GJです。

…そんなところにですが、お目汚しを承知で投下をば。
エロなし妄想垂れ流し万歳なので気に入らない方はヌルーしてくだしあ。

223:原作でもこんな展開あったらいいなぁ ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:01:55 7mz+p13f
「ルイズ、ルイズ」
サイトが夢中になって私の名前を呼んでいる。それが、それだけでこんなにも心地よいものだということを、わたしは初めて知った。
サイトだからかしら。…きっとそうね。
「サイト…」
ヒラガサイト。異世界からきた、わたしの使い魔。
わたしの、愛しい人。
「サイト、サイトぉ」
もう絶対に、離してあげないんだから。

鼻にかかった甘えるような声で、俺の名を呼ぶルイズはもうどうしようもなく可愛くて、より強くギュッと抱きしめる。
それでも足りなくて、頬擦りをしたらルイズはくすぐったそうに身動ぎした。

サイトの名を呼んだら、またギュッと抱きしめられた。ルイズって呼ばれるのも気持ちが良かったけれど、これはそれと比べられないくらい気持ちいい。病み付きになっちゃいそうなくらい。
ぼうっとしていたら、今度は頬擦りをされた。ちょっとくすぐったいかも。
もう、サイトったら鼻息荒いんだから。
そのままわたしの髪に顔をうずめて、息を吸い込んでいるみたい。さっきちゃんと体中洗ったから、大丈夫よね…。
サイトは、わたしの髪をどう思ってくれるんだろう。気に入ってくれるんだろうか。
ちいねえさまは綺麗って言ってくれるけれど、サイトもそう思ってくれるかな。
…ちいねえさまのことを思い出したら、む、胸のことまで思い出してしまった。むー、こればっかりはどうにもなんない。
だいたい、サイトの周りには胸がおっきいのばっかり集まりすぎよ!
あのテファなんとかとかいうエルフに至ってはー!!
…思い出すだけむなしいわ…。

ルイズの髪っていい匂いがするなぁ、なんて思っているとルイズがぷるぷるし始めた。くすぐったかったかな?

224:原作でもこんな展開あったらいいなぁ ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:02:25 7mz+p13f
「サイト」
「ん?」
「えっと…正直に答えてね?」
なんだろう。声の真面目な調子に、体を起こす。ルイズも起き上がってきた。
「えと、その…。サイトは、ややや、やっぱり胸は…大きいほうが好きよね?」
むは。
「お、怒らないから、正直に答えてほしいの」
と、言われましても。そのあの。
だんだん声を小さくしながら、ものすごく答えにくいことを聞いてくるルイズ。ああ、そんなすがるような目をしないでおくれっ。
…やっぱり、ここまで気にするのは俺のせいもあるんだろうなぁ。
でも、どうしてもその。視線が行ってしまうのは仕方ないことなのでして。男の本能であるからして。
…でも、それをルイズに言っても仕方ないわけで。
「サイト?」
「あ、ああ…その…」
ど、どうしよう。
「正直に教えてほしいの。やっぱりその…大きいほうが良いよね?」
「…うん」
ごめんなさいブリミルさま。こんな懇願するようなルイズに、平賀才人はうそなんてつけません。
「やっぱり…。あの時の言葉は嘘だったんだ」
うう、ウエストウッドでのセリフがこんなときに足を引っ張るなんて。
どう言い訳しようかと頭をめぐらしていると、ルイズは両手を胸に当てて、はぁっとため息をついた。
切なそうな顔…うう、見ているこっちの方がもっと切なくなってくるっ。
「どうしたら、大きくなるのかな…」
「ル、ルイズっ」
「な、なによ!」
堪らなくなって、叫んでしまった。
「あ、あのな…」
「…別にもう怒らないわよ。男の子はむ、胸の大きな女の子がすきなんでしょ?そっちのほうが、お、おっぱいたくさん出るもんね?子供が出来たときに」
ル、ルイズってばいつの間にそんな考察を!?
ていうか、全然関係ないけどルイズの口から「おっぱい」なんて言葉を聞くとなんだか妙な気分に…。
「だから、きっとサイトもそうなんだろうなぁって思って。それで、どうしたら大きくできるのかなぁって…。わたし、こんなだからきっとサイトは…」

ああ、なんで俺はこんなにも馬鹿なんだろう。
そして、なんでこいつはこんなにも愛しいんだろう。
「ルイズ」
「なによ」
すねたような表情、そこに見え隠れする不安、そして、目元ににじんだ涙をぬぐう仕草。
その全てが愛しい。
「ごめんな」
「…今更謝ったって、小さいのはしょうがないんだから」
「違うよっ」
「何が違うのよ」
「俺が、はっきりしなくてごめんな」
「そ、そうよ。だいたい使い間の癖に、ご主人様に嘘つくなんて生意気なのよ」
憎まれ口を利くルイズ。今までならきっと、ただ憎たらしいとしか思わなかったんだろうけれど。
「そうじゃないよルイズ。…いや、まぁそれもあるけど、俺が言いたいのはそういうことじゃないよ」
「…言ってみなさいよ、聞くだけ聞いてあげるんだから」
そう言って、ぷいっとそっぽを向いてしまう。でもご主人様、視線がこっちに向いているのが、ばればれですよ?
ついくすっとすると、ルイズは頬を膨らませてしまった。

225:原作でもこんな展開あったらいいなぁ ◆mitty.ccnw
06/11/26 01:04:05 7mz+p13f
もう、何を笑ってるのよ!
あんたなんかもう知らないって風を装うってはいるけれど、ほんとはなんて言うのか気になって仕方が無い本心を見透かされたような気がして、ついむくれてしまう。
…どうしてわたしってこんなにも可愛げが無いのかしら。いっつもこんな風…。
そう悩んでいると、わたしをそうさせてしまう当のサイトがまたギュッと抱きしめてきた。
ちょちょちょっと、いきなり何なのよっ。
「ルイズ」
もう。何を言ったってごまかされないんだからね。
「確かに、ルイズにもっと胸があればなぁって、思ったことは何度かあるよ」
ほら見なさい。ふんだ、いっつもメイドとか姫様とかあのお化け胸のエルフとかばっかり見て。
「ちいさいほう」なんて言っても、身体が嘘ついてんのよっ。
…でも。分かってはいても、やっぱり悲しいなぁ。
「でもそれは関係ないんだ」
今更関係ないって何よ。
そう問いかけようと、サイトのほうに顔を向ける。息が掛かりそうなほど顔が近い。いつもなら恥ずかしくなって顔を逸らすところだけど、今はきっと見つめてやる。
すると、何故かサイトはふっと微笑みかけてきて、わたしは開きかけていた口を閉じてしまった。
サイト…こんな優しい顔も出来たんだ。
「俺はルイズが好きだから」
なっ!
ななな、なによそれ!
「そっ、そんなの知ってるわよっ。それに、り、理由になってないじゃないの」
顔が熱い。たぶん真っ赤だ。そんな真っ赤な自分を見られるのが恥ずかしくて、今度こそうつむいてしまう。
すると、サイトはわたしの頭を抱えて、胸に押し付けた。そのまま耳元にささやいてくる。
「ルイズは怒りっぽくて理不尽で、怒ったときなんか酷くて、しかもいつも小生意気で、」
な、何よ黙ってれば好き放題にっ
「でも、傷つきやすくて照れ屋で、いつも一生懸命で、…そしてほんとはとっても優しい。そんなルイズが、俺は大好きだから」

「だから、胸が小さいとか、そんなことは気にしなくて良いよ」

「…ルイズ?」
なによ…。ほんとに、勝手なことばかり言って。
「…ルイズ?もしかして泣いてるの?」
「ち、違うわよ馬鹿。な、なんでもないんだから…」
嬉し涙なんて、サイトにはもったいないから見せてあげないんだから。
でも。
うつむいたままのわたしの頭を、サイトは優しくなでてくれた。

fin


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