【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】4話目 at EROPARO
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】4話目 - 暇つぶし2ch574:名もなき戦士の人
07/06/26 10:12:03 +RDQ10Le
「…しかしまさか息子の嫁が豚の妖怪であったとは…
息子は家に閉じ込められたままでどんな目に合わされているのかまるで解からないのです…」
苦渋に満ちた表情で年老いた男が語る。
「ほうほう」
「大人数で息子を取り返しに家の前まで詰め掛けたこともあったのですが…
妖怪めは大層な馬鹿力の持ち主で全員が打ちのめされ…結局引き下がるしかありませんでした」
「ふむふむ、許せぬことだな」
「お願いします、どうかあの豚の妖怪めを追い払い、息子を取り返してくださいませ…三蔵法師さま」
「うむ、よろしい!不埒な悪行を働く豚の妖怪とやらに、仏の道というものをとくと教えてやりましょう。ひっく。
息子のことは心配いりません。ういっく。我々がなんとしてでもあなた方の下へとおくりとどけてしんぜよう…
あ、酒のおかわりを頂けますかな。ヒック」
「あの、最初に断っとくけどダメかもしんないよ。このクソ坊主は」
「ううう…」
男は酔っ払う三蔵法師とその弟子―孫悟空の顔を交互に見比べると深い深いため息をついたのだった。

とある村に通りがかった三蔵法師と悟空。
二人は村の長より豚の妖怪に囚われた息子を取り返して欲しいと頼まれ、
上記のようなやりとりを経て娘を救うことを引き受けたのだった。

「…っていきなり全部あたいに押し付けるのな…あのクソ坊主…」
村はずれにある村長の息子と嫁妖怪の新居の前で、一人悪態をつく孫悟空。
『あー、酔っ払ってもうた~。悟空~、悪いが一人で行ってきてくれー。ヒック』
なんぞと抜かしたのだ。
「むきー!ほんとに坊主としての自覚の無いやつだっ!」
それでもそんな外道坊主の言うことを聞かなければならない自分の境遇が腹立たしい。
頼みを聞かなければまた例の小型緊箍呪を発動させるかもしれないのだから。
「けどまぁ…たしかにコレは坊主がきてもどうにもならなかったかもね」
そう呟くと、悟空は表情を引き締める。
新居の中に、その妖怪と思しき気配は感じられない。
だがしかし…この新居の周囲に残留している妖気の香りから推測すれば…
悟空の経験からすれば件の妖怪は結構な大物だと思われた。
村人達が『打ちのめされた』だけで済んだというのは幸運以外の何物でもない。
近づく戦いの予感に、悟空の中で激しい闘争心が燃え滾り始める。
「久々に…大暴れできそうかな」
愛らしい姿の猿妖はそっと呟くと、ぺろりと小さく舌なめずりをした。



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