07/05/16 04:52:38 Osof+Om6
この経験があなたの肉体の方の記憶に残ってしまって、それが夢となって現れていると
は予想もしなかったのです。
夢となって鬱積したあなたの想いは、今回の<<シェイク>>で『私の中の人』となった為
に爆発してしまいました。
自制心の強いあなたの身体から、我慢足らずの私の身体に移ってしまったあなたは、鬱
憤を抑えきれなくなり、自分の欲望を満たす為に自分の家に戻りました。
意識と肉体の剥離はおそらくこれが原因でしょう。
その時私は、また『あなたの中の人』となることが出来たので、勝手しったる他人の家、
着替えをすまし、準備を済ませた後、あなたが<<シェイク>>後に困らないようにと少し部
屋を掃除させてもらって布団を干しておきました。
私の家に向かう前に、あなたの、その、男性器、に学術的興味が湧いたのでトイレで少
し研究をしていたのですが、それが間違いでした。いきなり扉が開き、私の姿をした誰か
がそこに立っているではありませんか。
混乱して立ち上がろうとして転んでしまい、あなたといえば良いか私のといえば良いか
分かりませんが、胸に飛び込む形になってしまいましたが、あなたが気に病むことはあり
ませんでした。それが原因ではなく、もともとぼ、勃起していましたから、だから、その
大丈夫です。変態なのは私だけです。
ちなみに、その時にズボンから落ちた手拭いを、多少動揺していたあなたが自分で持っ
てきたものと間違えてしまったので、馴染みの薄いスカートのポケットにしまっておいた
手拭いは公園まで使われずじまいとなりました。
あなたに犯されている時、恐怖心はありませんでした。手口が私の用いたものと同じで
したから、あなたの記憶に変な風に残ってしまった事を理解し、中の人はあなたに違いな
いという確信がありましたから。
そこで事情を説明すれば良かったのですが、私の口から飛び出してきた淫らな言葉に圧
倒されてしまい、思考が飛んでしまいました。
先程言ったとおり、十中八九あなたが中の人だと思っていましたから、あのセリフ群は
私があなたに言葉責めをされているのと変わりありません。
自分が、その、おちん、いえ、性器の名称を恥ずかしげも無く連呼している錯覚して恥
ずかしくもあり、あなたに言わされているかと思うと、興奮して何も考えられなくなって
しまいました。
<<シェイク>>が終わり、自分の身体に戻ってみると更にびっくりする事がありました。
あなたの考えていた事をはっきりと、自分の事のように覚えているのです。
まず私はあなたと両想いだった事に感激しました。正直、小躍りしたい気分です。
そして、間違いはやはり訂正しないといけないと思いました。
残念ながら、私はあなたが想っているほど大人しくも真面目でもないのです。ピンク色
の妄想でいっぱいの変態なのです。
けれど、きっとなんとかなる気がするんです。あなたはどう思います?
……こんなところで、いいのではないでしょうか? 頭の中でも詰まる箇所があったの
で、きっと口頭なら恥ずかしすぎてもっとつっかえつっかえになってしまうでしょう。
こんな時、<<シェイク>>が起こってくれれば簡単に伝えられるのにと考えてしまいます。
けれど、こういうのは自分の口から言った方が嬉しいに決まっているのです。
二年前の朝、あなたが勇気を出して声を掛けてくれたように。
今度は、私から。
胸が痛いです。この痛みは運動不足の人間が走ったからではきっと無いのだと、私は思
うのです。