07/04/20 21:25:24 ZFrseQPe
>>392
別の場所で完結した
394:アイシールドでお邪魔します
07/04/21 00:45:28 s7VKDzNC
>>389
文を読んでいただいてる身でとんでもない勘違いをしていました。
恥ずかしい限りです……
「閑話休題」改めまして今回のものは箸休め的な内容になってます。
内容的に軽いです。
ロダに乗っけてさせてもらいましたので、また良かったら目を通してやってください。
395:394
07/04/21 00:47:18 s7VKDzNC
URLリンク(deaikei.biz)
↑のサイト様
NAME 5256.txt PASSはorz
お手数おかけします。
396:名無しさん@ピンキー
07/04/21 11:27:06 itcebrCw
>>393
ぐぐっても過去スレやまとめサイトしか引っかからなくて、イマイチその場所が分かりません。
できれば教えていただけないでしょうか?
397:名無しさん@ピンキー
07/04/21 15:33:55 IFXsza1I
愛汁さんキタ━━━(゚∀゚)━(゚∀゚)━━(゚∀゚)━━!!!━!!!
グッジョブ!グッジョブです
セナ酒飲んだのに今回は走り出さなかったのなw
398:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:17:59 KKvbZQH5
KINOさん待ち
デスシュラもカノンシュラもサガアフロも待ってます
ミロカミュあるなら読みたい!!
399:名無しさん@ピンキー
07/04/22 02:26:47 zPcX8lG4
ルルーシュの人をひたすら待っている俺もいる…
400:名無しさん@ピンキー
07/04/22 07:58:45 zhEFHi5t
九郎の人をひたすら以下略
401:名無しさん@ピンキー
07/04/22 12:59:17 4UMvbeZ/
SW読みたい・・・あの人突発だったのか・・・
402:名無しさん@ピンキー
07/04/22 13:57:05 2omj8iac
>>332
403:名無しさん@ピンキー
07/04/22 20:07:29 ZO46+QWO
KINOさん待ち
何でもいいので投下してくれ
ずっと復帰を待ってたんだ
404:394
07/04/23 01:26:05 GJd+6Nii
>>397
GJサンクス(*´д`*)!
セナが酒飲んだわりにはおとなしめで済みましたねw
(動物園まで走れば良かったのに)
次の話でラストになります。
救いはあるけどGoodEndとは言え無いよう内容で終わる予定です。
何とか後味良く終わりたいものですが……どうなることやら。
暫く時間あけてからロダに乗っけておきます。
気が向いたらまた読んでやってくださいー
405:名無しさん@ピンキー
07/04/24 22:17:20 NmCIOaB+
セブンシーズパニックと教科書にのっていない人生相談読んでオモシレーとか思ってる俺オワタ
406: ◆EwwRseKMM6
07/04/25 02:16:57 nojRDEBc
九郎女体化続き投下させていただきます。
遙かなる時空の中で九郎女体化の今回は弁九。
エロ途中まで。
むりやりなのでお嫌いな方スルーしてやってくださいませ。
NGワードはトリップで。
407:九郎女体化5 ◆EwwRseKMM6
07/04/25 02:20:22 nojRDEBc
脱ぐって・・・・見せるのか!!
「見せなくては病状がわからないでしょう?
さ、僕たちは男同士じゃないですか。
そんなに恥ずかしがる事はありませんよ?」
俺は意を決して衣の紐を解いた。
弁慶の目線が何時もと違う。
奴は何時も通りの笑顔を浮かべているのに。
笑顔の中になにか何時もと違うものが混ざっている。
「九郎、そんなに怯えなくてもいいですよ。
さ、見せてください。」
閉じていた太腿に奴の手が滑り込んだ。
瞬間、あの熱い感覚が体中に広がる。
「ああっ。」
「大丈夫、怖くないですよ。」
俺の両肢が左右に開かれた。
「ふぅん。思ってた以上・・・・・かな。」
何がだ。
仰向けに肢を開いている俺の上に弁慶が乗り掛かり俺の局部を覗きこんでいる。
よく考えたら、なんて猥らな光景だ。
弁慶の息が下腹部に当たる度に変な感覚が身体の奥に広がる。
俺は・・・・・・・・変だ。
弁慶の細長い指が殻のような部分を撫でた。
「あああああっ!!」
「ふふっ。どうやら頃合のようですね。」
こ・・・ろ・・あい・・・?
何のことだ。
「君を女にする頃合ですよ。」
何を言っているんだ、弁慶!
「この・・・・・・・男の体を女性の体に変える秘薬を・・・ずっと君に飲ませてきました。
今宵・・・・・・・僕が君のこの殻を破り、この殻の奥に出来ている女陰に僕の男陽を入れれば
君の体は女になるでしょう。
そして君が男との交わりで快楽を覚える度に君の体は女に近づき、やがては子までも為せますよ。」
笑顔で語られる内容が理解できない。
「お前・・・・・・・何を言ってるんだ?」
「理解・・・・・できませんか?
なら・・・・体で教えてさしあげるしかないですね?」
408:九郎女体化6 ◆EwwRseKMM6
07/04/25 02:23:02 nojRDEBc
誰だ?
こいつは、誰なんだ?
誰よりも信頼できて。
唯一、俺が背中を預けられる奴。
ずっと、そう思っていたのに。
いま、お前の言ってる事が理解できない。
「この薬はね、大陸で使われてきた薬なんです。
征服者が一番に求めるのは民意を従わせる策。
それには敗国の王家や宰相家の姫君と婚姻し、子を為すのが最適ですよね。
そして・・・・・その対象は多い方がいい。
だから、この薬で女体となった者は通常の性交より格段の快楽を
得る事ができるように作られているんですよ。
・・・・・・・だから安心してくださいね。痛いのは最初だけですから。」
殻に弁慶の爪が喰い込んだ。
体の中心部に裂けるような痛みが走る。
ああああっ!
ずぶずぶと弁慶の指が沈んでいくと思うと大量の体液が流れ出した。
膿と血と・・・・そして。
409:九郎女体化 ◆EwwRseKMM6
07/04/25 02:25:56 nojRDEBc
「痛かったですか?
安心してください、責任は取りますから。
それに・・・・・君も痛いのは嫌いじゃないでしょう?」
お前・・・・・・・・・・何を言って・・・。
「ああ、思っていた以上に綺麗に出来ている。
九郎にも見せてあげたいな。
その辺にいる女性より、よっぽど綺麗な桃色をしていますよ。」
なっ、お前。その辺にいる女子とそんなに簡単に関係を持っているのか!
「嫌ですね。ものの例えですよ。」
絶対に例えなどではない顔で奴は微笑んだ。
この微笑みに、ずっと俺は騙されていたんだ。
『九郎・・・・・どうかしたんですか?』
『九郎、大丈夫ですよ。心配ありませんから。』
俺は大馬鹿者だ。
そう思うのに。
両足の間の痛みより、胸の痛みの方が苦しいのは何故なんだ。
「九郎・・・・・・・・・・そんなに嫌ですか?」
弁慶の指が伸びてきて、俺の頬を拭った。
・・・・・・・・・・涙?
俺は泣いていたのか?
「悲しいとか、苦しいとか、辛いとか。
そんな気持ちすぐに忘れさせてあげますよ。」
弁慶の顔が近づいてくる。
唇が。
すぐ傍に弁慶の睫毛が見える。
どくん。
やめろっ!!
俺は男だ。
男なんだぞ?
「そうでしたね。君は男でしたね。
でも、もう今日からは違うんですよ。」
弁慶の指が俺の秘部をなぞった。
今回ここまでです。
410:名無しさん@ピンキー
07/04/25 12:31:18 /uXc/joz
>>406
GJ!
面白かったです。
411:名無しさん@ピンキー
07/04/25 14:10:32 JLMRgAAs
弁慶が人でなし(誉め言葉)すぎてオラなんだかワクワクしてきたぞ
412:名無しさん@ピンキー
07/04/27 09:28:40 xGjhsfdM
保守
413:ジョシュア女性化1/5
07/04/29 02:28:59 TCi0FIKS
空気を読まずに初投稿失礼します。
銃×剣(要英訳)のラングレン兄弟/弟の女性化です。
兄妹ものなので、苦手な方はスルーよろしくです。
ホバーベースのバスルームでシャワーを浴びていたジョシュアは、
ヴォルケイン修理の作業中に使っていた
はんだごての電源を切るのを忘れていたことを思い出した。
そのままにしておいて発火したらまずい。
この節約しなければいけない時に電気の無駄も良くないだろう。
兄のレイがまだ作業をしているだろうから、
声をかけて消しておいてもらおうと考えた。
ジョシュアはバスルームの窓から身を乗り出して、作業中の兄に向かって叫ぶ。
ここからでも大声を出せば聞こえる筈だ。
「兄さ~ん!ボクが使っていたはんだごてですけど!」
ヴォルケインのところにいたレイはジョシュアの声に辺りを見回している。
「こての電源消すの忘れちゃったんで、消しておいてくれませんか~!?」
「…あのバカ…」
レイはバスルームの窓から
裸のままぶんぶんと手を振りながら大声で叫んでいる妹に呆れて、
ため息をついた。
レイは小さい頃弟を欲しがっていて、
弟としてなら遊んでやる、とずっと弟扱いしていたため、
この妹は女性としての慎みという物が殆ど無い。
部屋の外でも平気で裸で歩き回ってしまいかねないのだ。
周りに誰もいないのを確認しようと見回すと、
オリジナルセブンのヨロイであるダンの、
流体が見える青い部分がスパークしているのが見えた。
中にヴァンがいるのだ。
あんな格好のジョシュアを見せる訳にはいかない。
レイは「窓を閉めておけ!」と怒鳴って、バスルームに向かった。
少し自覚させなくてはいけないだろう。
414:ジョシュア女性化2/5
07/04/29 02:29:43 TCi0FIKS
「おい、シャワー浴び終わったら話がある」
バスルームの外から兄の声が聞こえた。
珍しく兄の方から出向いてきたらしい。
「お話なら今でもいいじゃないですか!
そうだ、一緒にお風呂入りましょう!」
兄の妻であったシノの習慣で、
この兄妹はシャワーだけでなく湯船につかることも多かった。
ジョシュアはドアを思い切り開けて兄の腕を捕まえた。
「お、おい!そういう格好で表に出てくるなと…!」
「いいじゃないですか、兄妹なんですから。
それに昔はよく一緒にシャワー浴びたじゃないですか」
そう言いながら兄の服を剥いでいく。
「子供の頃の話だろう!…こ、こら!」
妹のすることに本気で抵抗するのもバカらしいと油断していたおかげで
レイはすっかり脱がされてしまった。
「ずっと作業で食事と仮眠以外殆ど休んでないでしょう?
たまにはゆっくり休んで下さいよ。背中洗ってあげますから」
言われてみればそうだった。
仕方なくレイは椅子に座って、背中を洗ってもらうことにした。
疲れているのか、背中を撫でられるととても気持ちが良い。
ジョシュアのマシンガントークを半分以上聞き流しながら
背中を預けていた。
415:ジョシュア女性化3/5
07/04/29 02:30:33 TCi0FIKS
「兄さん、ここで寝たら溺れますよ」
「わっ」
ここのバスルームには大きなバスタブがある。
中で洗うのではなく、
ゆったりとふたりで手足を伸ばしてもまだ余裕がある。
レイはついうとうととしてしまったようだ。
目の前のジョシュアの顔に驚いて、少し湯を飲んでしまった。
目の前?
気が付いたらジョシュアが兄の上に馬乗りになっていた。
「な…何をしているんだ。どけ!」
「ええー、昔はそんなこと言わなかったじゃないですか」
「だから子供の頃とは違うんだって…」
自分に抱きついてくる妹を引きはがそうと焦ったレイだったが、
藻掻くレイはこすりつけられた胸の感触にドキリとした。
僅かだが膨らみかけた胸の頂が尖っている。
レイのものに押しつけられたジョシュアは
湯の中で気づかなかったが、熱くぬめっている。
上気した頬は、湯にのぼせたのではなかったのか。
動けなくなってしまったレイに、ジョシュアは唇を合わせた。
「好きです…兄さん…」
誰も大人になることをジョシュアに教えなかった。
親は子供の頃に亡くなっていて、
兄もどう妹に教えたらいいのか迷っているうちに
家を出てしまった。
そういう話をするような友人もいない。
しかしジョシュアはもっとずっと前に知っていたのだ。
レイが結婚していた当時、妻のシノと愛し合っているところを
思いがけず見てしまったのだ。
その頃はなんなのかさっぱりわからなかった。
しかし今ならそれが何なのかわかる。
兄のものを優しく撫でると、
抵抗が弱まり気持ちよさそうな顔をするので
一生懸命撫でていたら、徐々に硬くなってきた。
「ジョッシュ、バカなことはやめろ」
「でも兄さん本気で抵抗してないでしょう」
「な…!」
突き飛ばそうとすればレイのちからならできないこともないのに
そうしないのはジョシュアのことが好きなのに違いない。
でなければここもこんなに大きくなる筈がない。
そう思うことにして、
ジョシュアはすっかり硬くなった兄の上に腰を落とした。
416:ジョシュア女性化4/5
07/04/29 02:31:18 TCi0FIKS
レイは、自分にしがみついて痛みに耐えている妹を
つい昨日までのように邪険にすることができなかった。
涙を零しながら飲み込んでいく妹を見ていたら、
その涙が痛みだけのものではない様に思えたのだ。
いつからこんな想いを抱えてきたのか、
シノと結婚した時にどんな想いをしたのか。
そう思うと簡単にふりほどけなかった。
しかしこの体の反応はまた別のものだ。
可哀相だと思っただけで
妹を愛しいと思っただけでここまで反応するものだろうか。
ただ体が気持ち良いと思っただけなのか、自分でもわからない。
とにかく今は目の前の苦しそうに動いている妹を
労ることに専念したいと、半ば開き直る様に思った。
ただジョシュアの体にのめり込むために
何か理由をこじつけたいだけではないのかという心の声を無視して、
レイはジョシュアを突き上げた。
しかしお湯の中では動きづらく、
ふわりと持ち上げると、そのまま反対側の壁に押しつけた。
「え…?あ…あ!」
突然積極的に動き出した兄に戸惑いながらも
ジョシュアはもっと快感を得ようと身をくねらせる。
2人の動きに合わせてお湯がちゃぷちゃぷと音を立てた。
それが妙に現実的に思えて、
ジョシュアは珍しく恥ずかしいと思った。
やがてやってきた大きな快感の波を
2人は夢中で貪ったのであった。
417:ジョシュア女性化5/5
07/04/29 02:32:05 TCi0FIKS
お湯の中にいたせいもあるが、火照ってしまった体を冷ましがてら休もうと、
ジョシュアの部屋に珍しく2人で戻ってきたが、
一度一線を越えると簡単に再び越えてしまえるらしく、
またそこで抱き合ってしまった。
たぶん兄は自分のことを本気で好きな訳ではないだろう。
ジョシュアはそう割り切ろうと思っていたが、
今だけ形だけでも愛してもらえることが嬉しかった。
その後、はんだごての電源を切っていないことを思い出したレイは
慌ててヴォルケインのところへ戻り、電源を切った。
そのはんだごては、見ただけではわからないけれど、
彼の胸と同様に熱く焦がされていたのであった。
終わり
あのジョシュアなら女性化しても
裸でそこらを彷徨いていてもおかしくないかと思って書きました。
誘導して下さった方、ありがとうございます。
お目汚し失礼しました。
418:ジョシュア女性化追加
07/04/30 10:19:36 jH1+GpjY
ジョシュア「…という夢を見たんです」
ヴァン「…寝ろ」
ジョシュア「眠れません」
ヴァン「寝ろ!」
ジョシュア「眠れません!」
ヴァン「それ兄貴に知られたら殺されるぞ」
お好みで追加して下さい。それでは失礼します。
419:名無しさん@ピンキー
07/05/01 17:31:31 AC1GgUG1
>>388氏、ロダはケータイからだと見れないから、ここに普通に投稿しちゃってくれると嬉しい。
長文に過敏なようだが、創作系スレで長文は珍しくないので気にしなくてOK。
KINO氏の作品好きなのでぜひともよろしくお願いしたい。
420:名無しさん@ピンキー
07/05/01 19:10:50 L22WG1H+
まさかここにガン×ソードがくるとは。>>418のオチがイイ!
421:名無しさん@ピンキー
07/05/02 00:25:01 W0qfDCd8
>>418は誘導してくれたスレの方のお勧めです。
私も是非使わせて頂きたくて追加しました。
ありがとうございました。
言葉が足りなくてすみませんでした。
422:388
07/05/04 19:18:27 xEJJpUa4
>>419
配慮が足りなかったようです。
次で最後なのでここにupしておきますね。
423:名無しさん@ピンキー
07/05/05 22:07:39 D0ihoRSa
兄貴を女体化したら
424:手料理にょた百合
07/05/06 23:35:38 MnbZehDc
涼宮ハルヒの女体化で古泉×キョンでお邪魔します
百合エロです
苦手な方は申し訳ありませんがスルーしてください
一応設定というか流れとして
世界規模の予測不能なバグにより古泉とキョンが女体化
↓
ハルヒにばれる事を避けるため機関からの要望で孤島に退避
↓
別荘に二人きり
と、なっています
425:名無しさん@ピンキー
07/05/06 23:37:34 ZaqzxW1G
ktkr!
426:名無しさん@ピンキー
07/05/06 23:38:41 lGqoe55k
わくてか
427:手料理にょた百合
07/05/06 23:38:59 MnbZehDc
「ひどいことはしませんから、もう少し緊張を解いてください」
再びベッドの上に沈められた俺を見下ろして、古泉が言った。
「優しくしますから」
「いや、でもさ……ほら、そうだ。お前手の怪我は? 傷口開くとやばいだろう、だから
こういうのはまたの機会に――」
「幸い大した怪我でもないし、利き手でもありませんから安心してください。それに……」
仮に片手でもあなたを悦ばせる自信は充分ありますよ――と、意味ありげに呟きながら、
古泉はおもむろに俺の着ていたTシャツを捲くり上げ、そこにある俺のほんのささやかな谷間
に舌を這わせはじめた。
ちょっ待て待て待て待て……うぁ……。
熱くて柔らかなその感触に、肌が粟立つ。
体をねじって抵抗を試みたが、当然のごとく黙殺された。
古泉はかまわずブラジャーを下に摺り下げ、突起を舐めあげる。
それも、何度も念入りに。
「あっ……ん、はぁ……あ」
想像したこともない感覚と言いようのない羞恥で頭がオーバーヒートしそうだった。
緊張するなといわれても、敏感な箇所を刺激されるたびに体が竦んでしまうんだから、ど
うしようもない。
428:手料理にょた百合
07/05/06 23:40:04 MnbZehDc
相変わらず舌を器用に動かしながら、古泉はたくし上げられていたTシャツを片手で強く
ひっぱるようにしてあっさりと俺からはぎ取った。
手馴れてるじゃないか、こんちくしょう。
中途半端にずらされほとんど用を為していない白いブラジャーを残して、上半身があらわ
になった。
なんだこれ。無性に恥ずかしい。
て、言うかちょっと待て。何でお前まで頬を染めてるんだ古泉。
「今のままでも個人的には充分に扇情的で良いのですが、やはりブラジャーが邪魔ですね。
はずしてもいいですか?」
「い……ま、さら、聞くな。駄目だって言ったら諦めるのか」
「それもそうですね。それでは、遠慮なく」
古泉は一旦俺の体を抱き起こすと、真正面から抱きつくような形で両腕を背中にまわした。
必然的に俺のとは確実にボリュームの違う古泉のふくらみが、強く押し付けられる。
何か思うより先に心拍数が跳ね上がった。
「ちょっと待った」
「なんですか? 今度は」
「お前も脱げよ」
「――あ、言われて見ればそうですね。すみません、気がつかなくて」
言動はすっかり平常を取り戻しているかのように見える古泉だが、苦笑したその顔はわず
かにぎこちなかった。
戸惑いを隠せない手つきで胸元のボタンに手をかける。
429:手料理にょた百合
07/05/06 23:40:47 MnbZehDc
「あまり……じっと見ないでいただけますか? その、恥ずかしいので……」
どの口がのたまいますか。だったらさっきお前が俺にはたらいた狼藉はなんなんだという
思いを込めて古泉を睨めつける。
「わかりました。……それじゃ、あなたが脱がせてください」
そうきたか。おい待て何のプレイだそりゃ。
思わぬ反撃に狼狽しつつ、そこで何も出来ないのもなんか負けっぱなしな気がして、俺は
仏頂面のまま古泉の胸元に手を伸ばした。指が震えていたのは、多分気付かれなかったは
ずだ。いっぱいいっぱいなのはこいつも同じだろうからな。
前のボタンをすべてはずし終えると古泉はするりとツーピースのトップスを脱ぎ捨て、白
い肢体をおしげもなくさらした。
女と化した古泉の体は思っていた以上に――綺麗だった。
白くて触ると気持ちよさそうな滑らかな肌と、胸から腰へと柔らかい曲線を描くライン。
上向きの形の良い乳房は、朝比奈さんのような規格外ではないものの、充分なボリューム
を誇っている。
乳頭は思っていたのより少しだけ大きめで、淡いピンク色をして既につんと立ち上がって
いた。
思わず凝視した俺を誰が咎められよう。
430:手料理にょた百合
07/05/06 23:41:24 MnbZehDc
「次はあなたの番です」
やけに力のこもった声に、はっと我に返る。
古泉は再び俺の背中に両腕を回した。
肌とが肌が、互いの乳房が密着する――こいつ、分かっててやってるだろ。絶対。
背後でブラジャーのホックが一つ一つ、やけにゆっくりと外されていく。
胸の締め付けを開放された瞬間、俺は促されたわけでもなく自らストラップを腕から外し、
そのままその腕を古泉の背中に回した。
「積極的ですね」
「うるさい。黙ってろ」
押しつぶされた互いの乳房を通して、俺は早鐘のように打つ互いの心臓の音をじかに感じ
ていた。
古泉の腕に力がこもる。
顔を上げるのと同時に唇を奪われた。
互いにその柔らかな感触を味わったあと、古泉の舌が俺の口内に侵入してくる。
俺はごく自然にそれを受け入れリードされるままに舌を差し出し、互いのそれを愛撫し合
った。
431:手料理にょた百合
07/05/06 23:42:21 MnbZehDc
息が切れるほど長く深いくちづけを交わした後、古泉は俺を解放し、俺の体をゆっくりと
ベッドに倒した。
改めて、真正面から見下ろされてどうしようもない恥じらいを覚える。
無意識に胸を隠そうとした俺の腕を、古泉が掴んだ。そのまま枕もとのクッションに縫い
付けられてしまう。
「どうして隠すんですか」
「どうしてって、見てもつまらんだろ。お前みたいに綺麗じゃないし……胸もないし」
くすっと、古泉が笑った――あぁ、だから、俺はこの顔に弱いんだ。
いや、そうじゃなくて、ここで笑うのは著しく失礼じゃないか?
「そんなことを思っていたんですか?」
「うるさい。だまれ」
「こんなに可愛いのに」
「お前が何を言っても嫌味にしか聞こえな……あっ」
いきなり乳房に触れられて、息を呑む。
古泉はその反応を楽しむように、指を這わせた。
まるでその輪郭を確かめるように触れるか触れないかのタッチで胸から腰へと。
「あなたの体はとても綺麗ですよ。それにこんなにも敏感で、とても可愛い」
「あっ、あぁ……ちょ……触るなら触る、で、中途半端にするな……ひゃっ」
「本当に、敏感ですね。では――こちらは、どうでしょう」
「え――? あ……ああっ」
制止する間もなく古泉の長い指は俺のスカートの中へと伸び、気がついたときには多分こ
の体で一番敏感な場所に触れられていた。
432:手料理にょた百合
07/05/06 23:43:14 MnbZehDc
「ちょっと、それはやばい。さすがにそれは、ナシだろ――ぃやあっ……あっ」
「そんなに可愛い反応をしないでください。ひどいことはしたくないのに……我慢がきか
なくなります」
ショーツ越しとは言え、弱い部分を断続的に攻められた俺は、そんな言葉に反抗すること
すらできず、せめてもの抵抗のつもりで捲り上げられたスカートを両手で押さえ、その場
所を守ろうとする。
「無駄ですよ」
古泉は俺が掴んでいるスカートのジッパーを下ろすと、そのまま下へと摺り下げようとし
た。それでも俺が手を離さないでいると、今までとは違う、ちょっと――いや、かなり
強い力で胸を揉みしだいた。
「あ――、いた、痛い、こいずみっ――んんっ」
抗議の声は唇に塞がれた。さっきのとはまったく違う。荒々しい勢いで舌が口内を犯す。
快感と痛みがない交ぜになって、どうしても意識が両手から逸れてしまう。
言うまでもなく、古泉がその隙を逃すはずはなく――右手で乳房を鷲づかみにしながら
左手はスカートと、その上、最後の砦だったはずのショーツまで奪っていった。
433:手料理にょた百合
07/05/06 23:43:52 MnbZehDc
「いちいち、承諾を取る、必要はないと言ったのは、あなたですから」
わずかに息を乱しながら、意地悪く言う。にっこりと笑って。
そして、何の躊躇もなく俺の秘部に触れた。
「――アッ……」
くちゅ、くちゅ……と、わざと音を立てるように、そこに指を這わせる。
「濡れているの、分かりますか?」
「ちがっ……いやぁっ、やだ、古泉、待って……やだ、ほんとうに」
未体験の感覚と、恥ずかしさで頭がどうにかなりそうだった。
「大丈夫です。力を抜いて――目を開けてください。閉じていると余計に怖いですから」
知らぬ間に固く閉じていた目を恐る恐る開けると、触れそうなほど近い場所に古泉の顔が
あった。
「僕を信頼してください」
その目を見た瞬間、何故か体の力が、ふっと抜ける。
不思議と体の震えも治まっていた。
俺は、小さく頷いて見せた。
それを見て嬉しそうに微笑む。
古泉はもう一度深く唇をむさぼった。
やがて、唇から、首筋に。
首筋から胸元へ――。
柔らかな乳房に舌を這わせたあと、既に何度も繰り返された愛撫で赤く腫れる乳首を丹念
に吸う。
やがてその舌は腰から、下腹部へとたどり着いた。
434:手料理にょた百合
07/05/06 23:44:37 MnbZehDc
さすがにそこへ来るとつい抵抗してしまう俺の両手は、次の瞬間にはやはりあっさりと古
泉によって捕獲された。
ぴちゃっ……ちゅっ、くちゅ。
嫌でも耳に届くその音は、何度聞いても頭が破裂しそうなほど恥ずかしい。
「はぁ……はぁ、あぁっ……」
はじめは優しかった舌の動きが、次第に激しさを増す。穏やかだった快感の波はやがて荒
々しく俺を襲った。
何度も舐めあげられて硬い芯を持ったクリトリスをきつく吸われる。
「ん……っ」
声を殺して、何とかやり過ごそうと身をよじる。
不意に古泉は顔を上げ、押さえ込んでいた俺の両手を開放した。
「少し、痛いかもしれませんが我慢しててくださいね」
俺に覆いかぶさるようにして、耳元でそう囁かれた瞬間。
「……え? ……やっあああ――、あぁ、ああっ」
言葉の意味を理解する間もなく、古泉の指が再び秘部へと伸び――さらに奥の入り口へ
と侵入してきた。
「やだ……いたい、痛いマジで……あぅぅ」
「ゆっくり、動かしますから、呼吸を楽にして」
そんなん――絶対、無理。
435:手料理にょた百合
07/05/06 23:45:10 MnbZehDc
「ん――っ」
はじめは浅く差し込まれた指が、侵入と後退をゆっくりと、何度も何度も繰り返しながら、
徐々に深い位置へと進んでゆく。
「はぁ、はぁ、あぁ、あ――」
そこが、俺の意思とはまったく関係なく指の根元まで咥えこむようになると、古泉は今度
はその指で膣内をかき回し始めた。
はじめはゆっくり、しかし、俺が少し慣れてきたタイミングを目ざとく見計らって、徐々
に動きの激しさを増してゆく。
「いやぁっ、アア、こいずみっ。もう、無理。もっとゆっくり……んんっ」
「もう一本増やします。暴れないで。傷が付くとやっかいですから」
言うや否や、いきなりさっきの二倍の質量で貫かれる。無理やり侵入してから、ゆっくり
と入り口を押し広げるように蠢く。
「だめ、だめぇ……ああああっ――」
浅く、深く――時に優しく、時に激しく、微妙な強弱をつけて、何度も何度もその指は
俺を犯した。
痛みと共にきゅんと甘い感覚が断続的に俺に襲い掛かった。
次第に、じんわりと滲むように、痺れるような快感が下半身に広がってゆく。
436:手料理にょた百合
07/05/06 23:47:04 MnbZehDc
「もぅ、やだ、やだぁ……古泉、もう、早くっ、早く――ああっ、はやくおわらせてぇ」
どうしようもなく涙があふれて、俺の喘ぎは、いつしかしゃくり上げる泣き声に変わって
いった。
気がついたときには、俺は十年以上ぶりにまるで子供のように泣きじゃくっていた。
古泉の汗ばんだ谷間に顔をうずめて。
その胸にすがり付いて……助けて。助けて。怖い。古泉……。
イキたい。イキたいのに――。
「こいずみ、お願いだからっ!」
答える代わりに、古泉の左腕が俺の体を力強く抱きしめた。
この細い腕のどこにそんな力があったのかというほど強い力で。
と、同時に膣の中に侵入していた二本の指が内壁を――一番感じやすい場所を強く擦り
あげた。
電流でも流し込まれたように、大きく体がのけぞる。
「あ、あっ、あ、イク、いくっ……ああぁっ!!」
目の前で光がスパークしたみたいに、視界が真っ白に染まった。
快感の波がありえないスピードで体中をのた打ち回る。
その勢いに飲まれるように、俺の体はびくっびくっと痙攣を繰り返していた。
自分が自分でないような、どこか不思議な感覚を味わいながら、
俺は徐々に遠ざかるその波に攫われる様にして、意識を失った。
437:手料理にょた百合
07/05/06 23:48:43 MnbZehDc
スレ消費失礼しました
巣に帰ります
それとここまで見に来てくれた人ありがとう
438:名無しさん@ピンキー
07/05/06 23:49:39 lGqoe55k
GJ
またあっちで待ってるぜ
439:名無しさん@ピンキー
07/05/06 23:50:01 ZaqzxW1G
>>437
テラGJ!!!!!!!
待ってって良かった!
440:キョン子×イツ子
07/05/10 21:53:42 899dJYTA
こんにちは、誘導されてこちらに参りました
ちょっと長いのですが、投下お許し下さいませ
涼宮ハルヒの憂鬱で女体化というか、
元々女の子設定なキョン×古泉の百合エロです。
話の流れとしては
スキンシップのつもりでキョンが古泉の胸を揉んだところ、
うっかり感じさせちゃったので責任を感じたキョンが古泉を押し倒した、
ってところから始まります
NGワードは名前欄でお願いします
441:キョン子×イツ子
07/05/10 21:54:34 899dJYTA
「…あの、」
いつもよりちょっと高めの声で何かを訴えようとする古泉の口は、それを成し遂げる前に俺の口に塞がれた。
自分でしたことなのに、うわぁ、女の子とキスしちゃったよ、とか頭の隅っこで考えつつ、
古泉の唇の感触に俺は酷く興奮した。
艶やかに濡れた唇は物凄く柔らかくて、ずっと口付けていたくなる心地良さで。
そっと目を開けて古泉の様子を伺ってみる。
古泉は硬く目を瞑っていて、睫毛をふるふると震わせていた。
かわいい。
もっと可愛くさせたくて、俺は呼吸をする為にほんの少しだけ開かれた古泉の唇を舌で舐め上げた。
「ふあ、」
途端にぴくりと体が揺れて、先ほどよりも唇が開かれる。
その隙間から舌を進入させ、口内を蹂躙する。
「んんっ、…は、ぁ…」
古泉の舌に舌先を触れさせると、古泉はおずおずと俺の舌にそれを絡めてくる。
その反応に気を良くした俺は、初めてのディープキスだというのに結構無茶苦茶に舌を動かす。
唾液が唇の端から零れ落ちるのも関係ない。
ぞわりと頭のてっぺんが痺れるような感覚に、ただただ酔う。
ふと思い出して、机に付いていた手を古泉の胸に触れさせる。ぴくん、と古泉の体が跳ねた。
先ほど無体を働いたそこに、今度は優しくしてあげたかった。
俺は名残惜しいながらも古泉の唇から離れる。2人の間に細い糸が引いて、やがて途切れる。
古泉の唇の端からは飲み込めなかったのだろう唾液が零れ落ちていて、俺はそれを下から舐め上げて、
最後にもう一度古泉の唇を啄ばんだ。
「…古泉、脱がしてもいいか…?」
うるうるに濡れている目を俺に向けながら、古泉は小さく頷く。
その表情にも劣情を刺激されながら、俺は古泉のセーラー服に手を掛けた。
スカートにきちんと収められている裾を引き出し、ゆっくりと引き上げていく。
真っ白な肌が露わになり、俺は思わず唾を飲み込んだ。
女の俺でも見蕩れるくらい、綺麗な体つきだった。
ウエストはきゅっと引き締まっていて、無駄な肉など一切ない。
442:キョン子×イツ子
07/05/10 21:55:37 899dJYTA
制服の上からでも見れば大きいと分かるバストは生で見るとますます圧巻で、その大きさにはそぐわない、
白とピンクを基調としたレース使いの可愛らしいブラジャーに包まれている。
ブラジャーはフロントホックになっていた。俺はフロントホックを付けたことは無いが大体こんな感じかな、
と動かしてみると、呆気なく古泉の胸を隠すものは無くなった。
流石に古泉も恥ずかしそうに胸を隠そうとしたが、その手は俺が掴んでやる。
「…きれーだな」
思わず、ぽつりと感想を口にした。
その言葉に古泉は顔から火を噴きそうな勢いで真っ赤になり、「そんなことは」とか「あなたの方が」とか
しどろもどろ言い出したけど無視してやる。
たわわな古泉の胸は寝転んでいる所為で横に零れてしまっているが、それでも膨らみは大きいままだ。
でっかいマシュマロみたいなその胸の真ん中にはぽつんと立ち上がった桃色の突起。
よく見ると、さっき制服の上から強く擦った所為かほんのり赤くなっていた。
俺は柔らかいそこに顔を埋め、赤くなったそこに口付けた。
「ひあっ!」
途端に古泉の口からは甲高い声が漏れ、体が勢いよく跳ねる。
古泉も自分の声に驚いたようで、慌てて口を手で覆った。残念、可愛い声なのに。
そんなことを考えながら俺はチロチロと赤くなった突起に舌を這わせる。反対の胸はやわやわと揉んでやり、
時折完全に硬くなった中心に爪を立ててやる。
「…ん、んんっ…ふ…」
手の隙間からくぐもった声を漏らし、びくびくと震える古泉はやっぱり可愛い。
さっきまで優しくしてやりたいと思っていたのに、こんなに素直に反応を返されると逆に苛めてやりたくなる。
俺は突起に歯を立てながらするりと手をスカートの中に滑らせた。
内腿を指先でなぞると、下着に包まれてるそこが湿り気を帯びているのがわかる。
流石にそこに触れるのは、少し躊躇いがあった。
触れたら、もう引き返せない。最後まで行くしかない。
でも、躊躇いはすぐに消える。
古泉をこんな状態にしたのは、他でもない俺じゃないか。
443:キョン子×イツ子
07/05/10 21:56:26 899dJYTA
俺は内腿から指を離すと、下着の上からそっとそこを撫でた。
最初は優しく触れるつもりだったのに、下着も既にびちょびちょに濡れていた為ぬるりと指が滑り、
デリケートな部分だというのに強く擦ってしまう。
「っひぁあ!」
当然古泉の口からは甲高い声が漏れ、俺を非難した。
「ご、ごめん、大丈夫か?」
慌てて声を掛けると、古泉はびくびくと体を震わせながらも、弱々しく笑みを返した。
「…だいじょうぶ、です」
つづけてください、と吐息だけで恥ずかしそうに囁かれて、俺はなんだか胸が熱くなるのを感じて、
それを隠すように古泉の唇を啄ばんだ。
もう一度、今度は滑らないように慎重に指をそこに這わせる。
緩やかに、けれどちゃんとした刺激になるようにそこを撫でながら、少しずつ形を確かめていく。
「…ん、んんっ…」
ぴくりと古泉の体が跳ねて、俺の指がそこに辿り着いた。
女の子の、いちばん敏感なところ。
ちょっと強めに指先で押すと、古泉は甘ったるい声を出しながらきゅっと内腿を擦り合わせた。
そこには俺の腕が入り込んでいたので思いっきり古泉の足に挟まれてしまい、
驚いた俺は思わず指に力が入ってしまう。
快感から逃れる為の古泉の行為は、結果的に更なる快感を自分に与えてしまっていた。
「っひゃあ!…っぁ、ああ…」
「…古泉、力抜いて」
顔どころか首まで真っ赤にして、いつの間にやら大きな目からはぽろぽろと涙を零していて、
それでも俺に抵抗する気がないらしい古泉は素直に俺の言葉を聞く。
ほんの少し弛緩させた古泉の長い足に手を掛けると、そのまま少しだけ開かせる。
「きゃ、」
「下、脱がせるから。そのままじゃ気持ち悪いだろ?」
もう一度閉じようとした古泉の足を押さえ、俺は努めて優しい声色でそう告げた。
視線を彷徨わせて必死に言葉を紡ごうとする古泉を無視して、俺は古泉のスカートのベルトに手を掛ける。
444:キョン子×イツ子
07/05/10 21:56:58 899dJYTA
「…あの…じ、自分でできます、から…」
カチャカチャとベルトを外す俺の手に弱々しく指を掛けてきたが、これも無視。
俺が脱がせてやりたいんだから、大人しくしてなさい。
ベルトを外してするりとスカートを足元に落とす。
もう、古泉は下着1枚しか身に付けていない。それもこれから俺が取り払うけど。
ブラジャーと揃いの可愛らしい下着には、かなり大きく透明な染みが広がっている。
清楚なお嬢様ルックのこいつが下着をこんな風に汚している姿はかなり倒錯的で色っぽくて、
脱がさないままでいいかな、なんて酷いことを考えてしまう。
でも、隠されたそこをちゃんと見てみたいのも事実で。
…って俺はマジにレズになっちゃったのか。
いやでも、こんな超絶美少女があられもない姿でしかも自分に身を任せてくれていたら、
男も女も関係無く誰だって興奮するだろう?そうだそうに違いない。
だから俺はレズじゃない。古泉が可愛すぎるのがいけないんだ。
「……あ、あの…」
「ん?」
不意に、熱を帯びた目で俺を見ていた古泉が言いにくそうに言った。
「…あなたは、脱がないんですか…?」
ああ、そういえば。
こいつはパン1の状態になってるのに俺はきっちり制服を着込んだままだ。
「…脱いで欲しい?」
ちょっと意地悪っぽく聞くと、古泉はおっかなびっくりみたいな顔でこくんと頷いた。
そんなに可愛く頷かれたらこっちだって期待に応えるしかない。
俺は一旦古泉から体を離すと潔くセーラー服をばさりと脱ぎ、スカートもストンと床に落とす。
古泉のようなナイスバディではないが、スレンダーといっていいだろう体を外気に晒した。
勢いよく脱いだはいいが、部室で制服を脱ぐのって結構恥ずかしいな。
毎日ここで着替えをしている朝比奈さんは恥ずかしくないのだろうか。
いや、それを言ったらブラジャーまで取られて下着を濡らしてる古泉はもっと恥ずかしいのか。
「これでいいか?」
「……む、むねも、みせてください…」
445:キョン子×イツ子
07/05/10 21:57:31 899dJYTA
古泉は恥ずかしすぎるのか、やけに舌足らずな声でそう呟く。
ブラも取るのか。別に取ってもいいが期待するだけ無駄だぞ。
「…でも、僕だけなんて…はずかしいです」
言いながら古泉は手でそっと自身の胸を隠した。
けれどでかすぎるそれはちっとも隠れずに、むしろ中途半端に隠したことによってますます恥ずかしい構図になってる。
その光景にまた興奮を覚えつつ、俺は胸に着けているブラジャーを取り外す。
ちなみに古泉みたいな可愛らしいやつではなく、水色と白のストライプ柄だ。レースもリボンも付いていない。
手のひらにすっぽり収まるサイズのそれを晒すと、古泉はやっぱり顔を真っ赤にして、何故か綺麗に微笑んだ。
「やっぱり、あなたの方がきれいです」
突然爆弾を落とされて、俺までかーっと顔が赤くなるのが分かる。
俺が綺麗なわけないだろ。綺麗ってのはお前のことを言うんだよ。
「でも、…ひゃ!」
まだ何か言おうとした古泉を黙らせるべく、俺はもう一度下着の上から敏感なそこに指を触れさせた。
もう優しくなどしてやらん。下着の上からでもわかる小さな尖りをきつく指で扱く。
「んあ!ぁ、あっ、やぁ…!」
可愛い声を漏らす古泉にあっという間に気を取り直した俺は、そこから手を離し、
古泉の大切な場所を隠すそれを取り払うべく下着に手を掛けた。
「ほら、脱がすぞ」
「…はい…」
蚊の鳴くような返事を返す古泉を安心させるようにちょっと笑みを向ける。
それから、殊更ゆっくりと下着を下ろしていった。
女の子にとって下着を誰かに脱がされるのは大切なことだろうから慎重にしよう、という思いもあったけど、
ゆっくりの方が古泉の羞恥心を煽れるという意地悪な企みもあった。
そろりそろりと下ろされる下着に古泉はぶるぶる震えていて、俺の顔と手元を真っ赤な顔して交互に見ていた。
徐々に露わになる古泉のそこを覆う薄い体毛と、さっき俺が弄り倒した小さな突起。
そんでもってまだ誰も触れたことがないと一目で分かる、綺麗なそこが露になった。
太腿辺りまで引き抜くと、下着とそこの間に透明な糸が引かれていることに気付く。そのまま下着を下ろすと
糸はどんどん細くなっていったけど、結局床に下着を落としてもその糸が途切れることは無かった。
446:キョン子×イツ子
07/05/10 21:58:10 899dJYTA
その光景は激しくエロかったけど、そのままにしておくのも可哀想に思えたので俺は下着と古泉のそこを繋ぐ
糸を指先で掬い上げ、くるくる巻き取って強引に途切れさせる。
粘度の高い透明な液体が絡み付いた指を、何も付いていない指にくっ付けたり離したりして遊んでみる。
ちょっと面白い。
ちらりと古泉を見ると、信じられないというような目で俺の指先を注視しており、
その顔に悪戯心が芽生えた俺は指をぱくりと口に咥えた。
自分が何かされた訳じゃないのに古泉はびくりと体を揺らし、口をパクパクさせながら俺を見る。
俺は指に付いた粘液をわざと音を立てさせて舐め取り、こくんと嚥下する。ほんのりしょっぱかったけれど、
これが古泉の味だと思うと妙に興奮した。
古泉の反応も楽しんだところで俺は再び古泉に覆い被さる。服を脱いだお陰でもう俺と古泉の間を遮るものは
何も無い(俺は下は付けたままだけど)。肌に直接伝わってくる古泉の柔らかさと熱さは、酷く心地良い。
古泉も俺と同じことを感じているのか、とろんと蕩けたような目を俺に向けながら安堵の笑みを零していた。
その表情に頬が緩むのを感じながら、桃色の唇に優しく口付ける。
柔らかい唇を堪能しながら、俺はするりと手を古泉の下腹部に伸ばした。
「…ぁ、」
吐息のような古泉の声が漏れて、俺の指がそこに触れる。直に触れたそこは唇と同じくらい柔らかくて、熱い。
割れ目に沿うように指先を這わしていき、ゆっくりとそこを拡げていく。
閉じられたままでも結構な量の蜜を零していたのに、そこをひらくと更に熱い液体が溢れ出した。
「…お前、そんなに感じてたんだ?」
「っ、…そういうこと、いわないでくださ、…きゃぅっ!」
指先に力を入れ、開かれたそこを擦り上げる。尿道口の辺りを一頻り撫で擦り、その上にあるクリトリスも
攻め立てる。くちゅくちゅと濡れた音が次第に大きく、粘性も高くなっていく。
「っはぁ、ぁあ、あんっ!」
引切り無しに漏れる甘い声と蜜が、こいつを感じさせてやれていることを教えてくれて嬉しくなる。
もっともっと、感じさせてあげたい。
そう強く思って俺の指は尿道口の下、愛液を止め処なく溢れ出させるそこに触れた。
「…ゃ…、そこ、は…」
ひくりと喉を鳴らす古泉を宥めるように口付けて、小さなその入口に爪先を侵入させる。
傷付けないように、痛みを与えないように気をつけながら、徐々に指を進めていく。
447:キョン子×イツ子
07/05/10 21:58:49 899dJYTA
くぷくぷ音を立てながら、人差し指が全部入り込んだ。古泉の中は酷く狭くて、柔らかくて、あつかった。
「…動かしてもいい?」
耳元で囁くと泣き出しそうな顔でこくりと頷く。それを受けて俺は入れた指をぬるりと押し戻し、
中を探るように関節を動かす。
「んぁ、あ、っはぅっ!」
内壁を刺激するように指を動かすと、そこからはどんどん愛液が溢れ、ぐちゅぐちゅと聞くに堪えない
ヤラシイ音を立てる。それなのに俺はもっともっとその音が聞きたくて、一旦人差し指をそこから抜くと、
今度は中指を揃えて2本そこに押し込んだ。
「っひぅぅ…っ!」
途端に苦しげな声を漏らす古泉の唇に口付け、落ち着かせるように頬やこめかみ、耳朶にもキスを落とす。
古泉の顔はもう蕩けきっていて、色素の薄い目からは涙をぼろぼろ零し、顔をこれ以上ないくらい真っ赤に
しながら短い呼吸を繰り返している。
もっともっと、蕩けさせたい、感じさせたい。
ふとテーブルに視線を移すと、先ほど付けていたゲームの勝敗表が目に付いた。
正確には勝敗表の上に乗っかる、太めのマジックペンが。
俺はこくりと喉を鳴らし、それに手を伸ばす。心臓の鼓動が激しくなる。
これを、古泉に、いれてみたい。
キャップがきつく閉じられていることを確認して、側にあったティッシュで一応拭く。
それから古泉の口元にそれを持っていく。
「…こいずみ、」
優しく声を掛けてペンを舌先に触れさせると、古泉は不思議そうにしながらもそれに舌を這わせた。
俺がコレをどうするつもりか分かっているのかいないのか、ぴちゃぴちゃと満遍なく唾液をまぶしていく。
そろそろいいかな、と古泉の口元からそれを離し、俺は古泉の中に入れたままだった指を抜き去ると、
代わりにそこにペンを宛がう。
急に入れるのは無理そうなので先っちょで表面をなぞり、クリトリスもくりくり弄る。
「ふあっ!…ゃ、ぁあ…っ」
一頻りペン先でそこを弄り愛液を絡ませたところで、俺は入口にペン先を引っ掛けた。
448:キョン子×イツ子
07/05/10 21:59:30 899dJYTA
「…入れていいか?」
入れる気満々な状態でそう聞くのは反則だよな、と思いつつ俺は聞かずにいられなかった。
でも、問いかけを口にしたところで物凄く不安になった。
古泉ならきっと絶対頷きを返してくるだろうが、本当は嫌だと思ってるかもしれない。
だって男のアレとまではいかないけども結構太いペンだぞ?俺が逆の立場だったら無理。怖い。
ましてや古泉はこれが初めてだ。初めてがペンって。笑えない。ああでも既に俺が指を入れちゃったから
俺の指が初めてか。
…ひょっとしたら、古泉には初めてを捧げたい男がいたかもしれないのに。
そこまで考えたら古泉にアレコレしてしまって更にこれからアレコレしようとしていることが急に悔やまれて、
こんな状態なのに古泉に土下座したくなった。
古泉はぽやんとした目でそんな俺を見つめていた。熱っぽかった表情が急に青ざめたので
不思議に思っていることだろう。
俺の赤から青に変わった顔色をどう思ったのか、古泉は両手をそっと俺の頬に伸ばした。
柔らかい手で優しく頬を撫でながら、古泉は上がりきった息を深呼吸で整えると、花が綻ぶような笑みで。
「あなたになら、何をされても構いません」
そう、恥ずかしそうにけれど真面目な声色で呟いて、俺の唇に口付けた。
その言葉と唇の柔らかさと綺麗な笑みに俺は下降した体温が急上昇するのを感じ、
俺の方からも古泉に口付けを送る。
さっきまでの不安はどこへやら、夢中で古泉の唇を吸い立てる。
美少女が可愛く可愛いことを言うとこんなに破壊力があるとは。古泉恐るべし。
今の軽々しく他の奴に言うなよ。あれを使うのは俺だけにしときなさい。
すっかり気を取り直した俺は唾液と愛液のぬめりを借りて、ペン先をゆっくりと押し込める。
最初はなかなか入らなかったけど、位置をあれこれ調節しながら弄っているとぬぷりとペンが進んだ。
古泉の口から苦痛混じりの高い声が漏れる。
その声にペンを止め、もう一度キス。口を離すと古泉は「だいじょうぶです」とさっきのあの顔で囁く。
「…無理すんなよ」
「しないです…だって、僕、…ひゃうっ!」
古泉の言葉は再び進入を開始したペンの所為で途切れた。
僕、なんだ?実は処女じゃないとかか?いやいや処女じゃなかったらこんな反応しないだろ。多分。
まあいい。後で聞けばいい。今は古泉をたくさん感じさせてあげたい。
「…っはぁ、は……ぁあっ」
古泉の息は完全に乱れていて、声か息なのかもわからない状態だ。
苦しそうに眉を寄せて徐々に入り込んでくるペン先に耐えながら、けれど俺と目が合うと「へいきです」とか
言って笑みを浮かべる。
お前はなんて健気な奴なんだ。可愛すぎる。
そんな調子で何とかペンを半分ほど埋めたところでコツンと内壁にペン先が当たり、それ以上進めなくなる。
ここが一番奥だとは思えないけど、無理に埋め込むのは可哀想なのでそこで手を止めた。
古泉から体を離してそこを見る。
白い足の間、真っ赤に充血したそこからは濡れそぼった黒いペンが生えている。
俺の視線を受けて古泉は恥ずかしそうに足を閉じようとしたが、その所為で中のペンが動いたらしく
びくんと体を竦ませた。
古泉の体が震えるのと連動してペンまで震えてる。果てしなくエロい光景だ。
「…っ、そんなに、見ないでくださ…」
足を閉じるのを諦めた古泉は、弱々しく俺に非難の言葉を投げてくる。
そんなに可愛く言われたら従わないこともない。
俺はすっかり慣れたキスを古泉に送りながらそっとペンに手を掛け、ゆっくりと動かし始めた。
「っひ、…ぁ、ああっ、ぁんっ!」
上下に動かしたり円を描くようにしてみたり、俺が与える刺激に古泉は律儀に反応を返してくる。
それが嬉しくて、もっと反応を引き出したくて俺は空いた手を古泉のクリトリスに伸ばす。
「きゃうっ!そ、それっ……らめぇ…!」
ダメと言われても止めてやらない。指先でくりくりと肥大した尖りを弄り倒し、ペンを短く抜き差しする。
ペンを埋め込んだ場所からはぐぷぐぷと、クリトリスを弄る指先はちゅぷちゅぷとそれぞれ別の音を
立てていて凄い状況だ。
449:キョン子×イツ子
07/05/10 22:00:35 899dJYTA
「ゃ、だめ、だめぇ、もぉ…っ」
白い肌をふるふる揺らし、時折平らなお腹がびくんと震える。声ももう甲高いどころの話では無くて、
そろそろ限界が近いことを俺に教えてくる。
早くイカせてやりたい。
そう強く思った俺は、ぐい、とペンを埋められるとこまで埋め込み、クリトリスを強く擦った。
「―っあ!あああああっ!!」
びくん、と一際大きく古泉の体が跳ねた。
ペンをきゅうっと締め付けながら何度もガクガクと体を揺らす。
「……っぁぁ、はぁ…」
やがて体の震えが止まると荒い息を吐きながらくたりと体を弛緩させた。
同時に古泉の中からぬるりとペンが押し出され、粘性の糸を引きながらカラン、と床に落ちる。
古泉を散々嬲ったペンはどっちから入れてたのか分からないほどびしょびしょに濡れそぼり、
窓から差し込む日を反射し白く光っていた。
古泉はそのまま3分ほどぽーっとした顔でくったりしていた。
その姿が最高に可愛くて暫く俺も眺めていたが、このままにしておく訳にもいかないので俺はティッシュを
数枚引き抜くと了解も取らず古泉の濡れに濡れた股間にそれを当てた。
「ひゃっ!!」
その感触に古泉は可愛らしい声を上げて体を起こし、それからそろそろ白く戻り始めていた頬を
またしても赤く染める。
「ごめん、びっくりさせたか?」
「いえ、…あの、自分でやります…」
このくらいさせろ。俺はまた感じさせないように、なるべく優しく事務的にそこを拭ってやる。
しかし古泉から溢れた愛液の量は凄かった。股間は当然のことながら内腿もびしょびしょで、
お尻を伝って背中の方まで流れてしまっている。
当然机にも水溜りが出来ていて、机を伝って床まで零れ…てるのを見てちょっと固まる。
450:キョン子×イツ子
07/05/10 22:01:16 899dJYTA
零れてるのはいい。問題はその場所だ。
机から零れた液体を吸い取るかのように、ちょうどその場所には白い布地があった。
俺が脱がせた、古泉の下着だ。
とりあえず拾ってみる。元々濡れまくってたそれなのに、粘性の水を吸いまくってもうぐちゃぐちゃだ。
古泉も俺の手の中の下着を見て泣きそうに顔を歪ませる。
流石にこれは履いて帰れないだろう。でもノーパンで帰すってのも可哀想すぎる。
とりあえず俺はテキパキと後片付けを済ませ、自分の身支度を整えた。
古泉にも下着以外の衣服を付けさせる。制服のリボンも解けないようにきちんと結んでやる。
(ハルヒ達がいつ帰ってくるか分からないからだ。そういえばヤってる間鍵開けっ放しだったなこれはやばい)
なんとか体裁を整えた俺は、古泉の下着片手に部室を出ようとした。勿論洗う為だ。
と、何故か古泉も付いてくる。何でだ。暫く休んでればいいだろ。
「でも、1人であそこにいるのはちょっと心許無いですし…」
まあいつハルヒたちが帰ってくるか知れない場所でノーパンってのはアレかもな。
俺は古泉を引き連れて女子トイレに向かい、洗面台で下着をごしごし洗い始める。
自分の下着が洗われるのを古泉は恥ずかしそうに見ていたが、俺が洗ってやりたいんだ。我慢しろ。
そういえば自分の下着が濡れてるのも気になるな。古泉の痴態に夢中で気付かなかったが、
俺も相当濡れてたのだろう、さっき歩いたら気持ち悪かった。
「あの、」
自分の下着も洗おうかな、と考えてると、ふと古泉が囁きかけてくる。
「…今度は、あなたと一緒に気持ちよくなりたいです」
その言葉に、俺は古泉の下着を手から取り落とした。
ちらりと古泉に視線を向けると、古泉は極上美人顔に如才ない笑みを浮かべている。
けれどその頬は赤く染まっていた。
…お前、自分が何言ってるのか分かってるのか?今度って。次があるものだと思っていいのか?
「…ええ。だって、僕は、…」
その続きは、多分さっき聞けなかった言葉。さっきはちっともわからなかった続きが、今は何となく分かる。
でも、それは言うな。俺から先に言わせてくれ。
俺は古泉の頬に手を滑らし、続きを紡ごうとする唇をそっと塞いだ。
そしてその隙に、古泉にだけ聞こえるように言葉の続きを囁く。
古泉は俺の言葉を受けて、見たこともないほどの綺麗な笑みを浮かべた。
双頭ディルドーって幾らくらいするんだろう、とか考え始めてしまった俺はもう終わったな。
……いや、始まったのかもしれない。
451:キョン子×イツ子
07/05/10 22:02:56 899dJYTA
以上です
レス消費失礼致しました
それでは>>437さんと同じ巣へ帰りますw
読んで下さった方、本当にありがとうございました
452:名無しさん@ピンキー
07/05/10 22:30:31 7i9WwKk+
>>451
GJGJGJ!!!!!!
萌え!古泉可愛い!
453:名無しさん@ピンキー
07/05/10 23:44:30 SNWAz3Rr
>>451
GJ
(・∀・)エロいな。
454:名無しさん@ピンキー
07/05/11 00:41:04 pixMnR/L
>>451
てらGJ!
古泉可愛いよ古泉!!
455:名無しさん@ピンキー
07/05/14 17:47:06 GSCPCWTc
保守ついでに妄想垂れ流し
ちょっぴり女体化願望のある少年は同級生のツンデレ少女に女装を要求される
なんとなく断れなくなった少年は翌日少女の家を尋ねる
少女は少年が部屋に入ると服を脱ぎ始める
その服を少年に渡す少女
少女の事が実は好きな少年は緊張しつつもそれをきはじめる
少女はなんとなく少年が脱いだ服を来てしまう
そして着替え終えた少年をみて少女は犯したいと…
誰か書いてくれ
456:名無しさん@ピンキー
07/05/14 18:44:35 Q7Z2En+j
それただの女装じゃね?
457:名無しさん@ピンキー
07/05/14 23:25:43 0qPxumnr
ばっか
犯したら入れ替わって、固定しちゃうんだr(ry
または服装通りの性別になってしまって困るとか。
458:名無しさん@ピンキー
07/05/15 00:28:05 2Nirqktc
その場合、伏線があるといいな。
459:名無しさん@ピンキー
07/05/15 14:20:37 5ywoQ5Mp
こんなのは?(自分書けないので箇条書きでスマン)
・学園祭で男女入れ代わりの劇をする事になった
・予算がないので演劇部に衣裳を借りる事に
・倉庫の奥の鍵付きの古びた箱に入っていた衣裳は、いわく付きの物だった
(着ると役の人物に身からなりきってしまう等)
衣裳が脱げると元通りな感じで。やっぱりファンタジーになっちゃうね。
やんちゃタイプの男子と大人い女子で、入れ替わったら立場逆転も面白いかも
460:名無しさん@ピンキー
07/05/15 21:19:33 IGNgWL8v
いや、むしろ大人い男子とやんちゃ女子のほうが萌える
461: ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:35:08 Osof+Om6
流れをぶった切って投下します
【鬱っぽい】【現代ソフトSF】【変則入れ替わり】【逆レイプ】
上記に拒否反応を感じた方はトリップつけているのでお手数ですがNGワード登録して下さい。
462:1/8 ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:36:30 Osof+Om6
―分かっている事とはいえ。
<<シェイク>>による転移後の、自分であって自分でないという、このもどかしいまでの
違和感には毎度悩まされ続けている。
状況を把握する為にまずは辺りを見渡した。
首周りが軽い。が、視界はぼやけている。頬を触る肩まで伸びた髪の毛がかゆい。今俺
が寝ているベッドの頭の部分に眼鏡が置いてあったのでそれを掛けた。
木製のタンス、テディベアやアクセサリなどの小物類が置かれた棚、勉強机。鏡は見あ
たらない。広さは大体六畳位だろうか。勉強机に置かれた高校の教科書から、宿主に与え
られた一人部屋といった所だと思う。
几帳面な性格なんだろう。部屋は見ていて気持ちが良い位にきっちり片付いている。
さてどうしたものかと下に向けると、メロン大のふたつの何かが服を張り上げている。
そのあまりの大きさに、いつの間にかふとそれに手を伸ばしていた。
別にやらしい気持ちがあった訳ではない。寝起きで頭が回らないのか、<<シェイク>>で
いまいち調子が良くないのか、それが何か全く見当がつかなかったのだ。それ位、でかか
った。
しかし俺も万年発情中の年頃の童貞な訳で、その気は無くとも一度触れてしまえば、大
きくてやわらかな触感の虜となるのもしょうがない事だと思う。そこまで手に力を入れな
くても指が吸い込まれ、元々余裕が無かったシャツが張って背中が窮屈になる。
はじめて味わうそれは、マシュマロのような、プリンのような、風船のような、なんと
も形容しがたい魅力があるが、もうずっと前から慣れ親しんでいるかのようにしっくりと
手に収まる。
その手は―それどころか心臓すらも―直ぐにとめる事となったが。
「起きてるー? まだ出なくて大丈夫なの?」
ふにょふにょとした感触を楽しんでいた矢先、開いた扉からそんな言葉が入り込んでき
た。どうやら声の主は母親らしい。ベッドの脇の目覚まし時計の短針が八をさしている。
学校か。今日は―からしばらくは―しょうがないだろう。
思わず手の動きが、心臓が、止まった。
やましい事を見られたから、という訳ではない。
事情を説明しようと目を向けた先にあったもの、あるいは続けて出てきた会話の中の宿
主の名前らしいものを聞いて、驚愕した。
どうやら、俺は片思い中のあの子のなかに入ってしまったらしい。
理想の人
整理しよう。<<シェイク>>は、どこでも、いつでも起こる珍しくもなんともない意識転
移現象で、その範囲は差はあるが平均半径5キロメートル、期間は3日、一回当りの被害
者数は範囲内人口の五割ほどと言われている。
この市が面積70キロ位だからここを中心に<<シェイク>>が発生すれば市民の半数以上
が他人の身体で生活する事になる。
意識が誰に転移するかはランダムだけど、血縁に転移する事は殆ど無くて、恋人や友達、
知り合いなど、何かしらの交流がある人に転移する事が多い。また異性に転移する事も珍
しくなく、<<シェイク>>についてはどの国でも研究機関が設けられているほど調べられて
はいるが、その法則性はよく分かっていないので様々な与太話が転がっている。
俺の意識は今朝方起きた<<シェイク>>によってあの子の身体に入ってしまったようだ。
以上、整理終わり。
口ぶりから察するに、警報はまだ出ていないんだろう。しかしそう遅くは無い筈だ。
「どうしたの? 具合でも悪いの?」
彼女をそのまま歳を取らせたような母親が、心配そうにこちらを見ている。
大丈夫、あやしんでいる訳ではない。彼女の両親が、どれだけ有名な<<シェイク>>学の
研究者であろうと、警報が出てない内から疑心を抱かないだろう。
心臓の鼓動が早くなっている。呼吸が不自然に見えないように、細心の注意を払って対
処し、俺は寝巻きであるパジャマを脱いだ。
控えめで真面目な彼女に似合わない巨大な胸、くびれた腰、丸く形の良い尻。乳輪が想
像していたよりも大きめでやらしい。生で拝んでみたいと思わないことはなかったが、こ
ういう形で見たかった訳ではなくて、複雑な気分になった。
463:2/8 ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:37:35 Osof+Om6
女に転移するのは初めてで、ブラジャーを着けるのにとまどい、着けた後に違和感を覚
え、スカートというのはここまで風通しがよいものなのか妙に感心した。ジーンズに慣れ
た身としては心許ない無防備さがある。ポケットがあることをはじめて知ったが、はたし
てそれに意味はあるのか少し悩む。
着替え終わり、彼女の家を後にした。
全身の汗腺がどっと開いている。それも不思議な事ではない。これから俺は完全犯罪を
犯すのだから。
<<シェイク>>によって本来の肉体から離れた意識は、性別も体格も全く異なる他人の身
体に入り込んでも拒否反応を起こす事なく(起こされる事なく)適応する。
今自分がしているみたいに、身体を動かし走る事も出来る。朝日を目にして眩しいと思
うことも、思考する事も出来る。それらは宿主の身体能力に依存するのだが、どういう訳
か記憶や思考パターンは影響を受けない。
かといって肉体と意識が全くの別物かというと、そうでもない。
デジャブは<<シェイク>>で他人の意識が行動した時の残滓だ。おぼろげではなく、<<シ
ェイク>>中の記憶が映画のようにはっきりと残っている事も多々あるという。
元の肉体に意識が戻った時に食べ物や音楽の好みが変わったり、暗い人が明るくなった
り、粗野な性格が穏やかになったりすることもある。
俺にはまだ経験はないが、そういった<<シェイク>>による影響は生きていれば必ず通る
道なのだという。<<シェイク>>の影響は計り知れない。
転移先の人物と親交を深めたり、結婚をしてしまうケースもそう少なくない事なのだ。
これからの俺の行動は、彼女の肉体に深く刻まれてしまうのか?
自分が味わった事のない体験でPTSDになるという話や、<<シェイク>>時の記憶の断
片から犯罪の発覚が分かるという話はフィクションでもノンフィクションでも食傷を起こ
すほど氾濫していてありふれたネタだ。
けれど、俺の(彼女のといった方が正しいのか?)足は迷う事無く自宅(宿主ではなく
俺自身の)に向かっていった。
なんでこんな大それた事をしようとしているのだろう?
たしかに彼女がうっすらとでも思い出すことも無く、これから起こす犯罪が表に出る事
もないかもしれない。しかし、そんなうまく行くものなのか?
うだうだと考えている内に、身体は家の玄関先に立っていて、築数十年を経て変形した
扉が音を立てないように、遅々とした速度で慎重に横へ滑らした。
都合よく俺の本当の両親は旅行中なので、気をつけるのは自分(当然ながら中身は違う
が。しかし中の人などいない事もあり得る。意識だけが飛んで、植物人間状態になること
もあるにはあるそうだ)だけでいい。
見慣れた棚からビニール紐と、手拭いを取り出す。スカートのポケットの必要性がここ
で分かった。
見慣れない風景にまだ戸惑っているだろう俺(の身体)を一部屋一部屋探していく。棚
から取り出すついでに見た茶の間の次は、階段を登って自分の部屋へ行った。
がらんとしていて、誰もいない。のだが、布団がベランダに干されていた。
俺の中の人は転移先に迷惑が掛からないようにしてくれている。それなのに、その身体
の持ち主である自分はこれから何をするつもりなのか。
事を成す前からこの罪悪感。してもないのに後悔してるなんて、先人の言葉を真っ向か
ら否定しているな。
もしそれを行ったら、し終えたら、罪悪感で死んでしまいそうな気がしてきた。その時
は『後悔さらに立つ』とでも遺書を残すか?
これだけ気が進まないのに、自分の身体は悪の道へと着実に前進しているから不思議な
もんだ。
464:3/8 ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:38:42 Osof+Om6
それから間もなく俺は俺と対面した。トイレにいた。便座に座っていて、突然の闖入者
に驚いているようだった。立ち上がって逃げようとする俺(の肉体)。しかし下ろしジー
ンズが足をもつらせ、胸に頭突きをかます勢いで顔を埋める形になった。
視界の隅、足元に手拭いが落ちているのが見えた。ぶつかった衝撃で落ちたのだろう。
俺は彼を押さえ込んでビニール紐で素早く両手を結び、手拭いを拾って目隠しをさせた。
顔を見られた後で目隠ししても遅いかもしれないが、一瞬だったし万に一つという事も
ある。覚えてない事を祈ろう。
胸が痛い。この痛みは頭突きされたからだけではない気がする。
初めてながらもうまく事を運べたのは、相手が混乱していただけでなく、こうする事を
何度も夢に見たからだと思う。
自分が今借りている彼女を、今と同じようにして自由を奪って何度も何度も犯す夢を見
たことがあった。童貞で味わった事も無いのに、夢の中で感じた肉感は目覚めた後もやけ
にハッキリ残っていて、気持ちが悪い位だった。
なんなんだと事態を把握できず騒ぐ彼を部屋まで引きずり、ベッドに寝かせた。
下はずり落ちたままで、さすが自分の身体、さっき胸との接触でナニをびんびんに立た
せている。節操の無さになさけなくなった。
「ごめんなさい、事故にでもあったと思って諦めてください」
知らずにこぼれたこの言葉は、俺の身体の中の人に対してなのか、それとも彼女に対し
てなのか。とにかく、止めるという選択肢は頭に無かったのは確かなんだが。
とりあえず俺は、着ているものを脱いだ。最初からブラのサイズが合ってなかったんだ
が、立った乳首のお陰でなおさら窮屈になってしまい痛かったからだ。罪悪感やこれから
先への不安を感じるだけでなく、正直言って、興奮していた。
ブラを取ると案の定、白い肌に赤い跡がついてしまっている。物理的には開放感がある
が、精神的に胸は苦しいままだった。心臓がどくどくと脈打ち呼吸が荒いのが分かる。
どうせだから下も脱いだ。
陰毛が薄かったので、薄茶色ともピンクとも表現できる少しはみ出た具が丸見えだった。
いや、こんなもんだよなと思いつつもショックを隠せなかった。
彼の上に乗り、腰を下ろす。が、うまく入らず、ナニに手を添えてやるも濡れてないか
らか、痛くて中に挿れる事は無理だった。
しかたないので自分でいじる事にする。指の腹で陰部をなぞっていく。気持ちいいとい
うより、むず痒いような微妙な感じだったので、あいている手で胸も撫でる。
やらしく実った双房や陰部を見ているだけでも結構興奮してくる。
そういえば、女は視覚的刺激よりも雰囲気重視だとなんかで見た覚えがあるけれど、こ
ういう場合はどうなるんだ?
変な状況だ。自分の身体を見て興奮している構図になるのか。まあいいや。
彼女の胸に細い指を這わせ、乳輪に到着する。直ぐには乳首には触れずその周りを焦ら
すように触っていく。青年向けマンガで学んだテクニックだ。あれが話題に上がると、時
折出てくる統計は一体どっから仕入れてくるんだという疑問に必ず落ち着くのが最大の疑
問だと個人的に思っている。
いよいよ乳首を摘んでみると、電気が走ったようにびくっと刺激が来た。
「うおっ」
思わず漏れた声は、彼女の口から出てくるとオッサンくささを微塵も感じさせなかった。
465:4/8 ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:40:05 Osof+Om6
乳首をいじっている内にコツというか、大体どうすれば気持ちいいのか分かってくるよ
うになった。力の加減を間違えると痛い事になるようだ。調節しながら引っ張ったり、指
で弾いたりする。
「はあ……あんっ、きもちいい……」
自分で声を出しているのに、別人が言っているように思えるから面白い。
「わたしは……普段、まじめな顔して授業を受けてますが……勉強よりも、おっぱいいじ
る方が好きです」
彼女が一生言わないであろうセリフを喋った。陰部を撫でていた手が、ぷくっと少し膨
らみを感じるようになり、そこをいじると乳首を触るのと同じ位気持ち良い。これがクリ
トリスなのか?
「えっちな言葉を自分で言って、クリトリスを勃起させちゃう、変態です」
あからさまな言葉は萎えるかもしれないと思ったが、彼女の声で言われるだけでそんな
事は不思議と気にならない。
「あむ……ほうやって……じゅるっ……乳首をちゅうちゅうできちゃうくらい、牛みたい
に大きくていやらしいおっぱいをつけた雌牛です」
乳首を顎の上まで持っていき口に咥える。大きな胸が伸びて少し痛い。
彼女の乳首は硬く張り詰めていて舌で押しても反発力がすごくて倒れない。別に母乳が
出る訳でも、出たとしてもそんな事はないだろうけど、甘い匂いと味が口の中に広がって
いた。
気づけば陰部もくちゅくちゅと水気を帯びた音を立てるようになっていき、指を挿し込
んでいた。指をきつく締め付けられ、鬱血しそうだ。
「んんっ……ふぅ、ひゃあっ……うう……」
膣内をほぐすようにかき回している内に、自分が意識して無くても喘ぎ声が漏れるよう
になった。
俺は、もし彼女とこういう事をするとなった時にしたいと思っていた事を一通りやった。
オナニーを終えた時の、あのなんともいえないむなしさにも似た感傷が襲っていたが無
視してやり通した。
さあ後はもう入れるだけとなって、ふと、彼女は初めてなのだろうかという疑問が今頃
になって頭に過ぎった。
処女ならば血が出るだろうし、激しい痛みは<<シェイク>>後の本来の肉体に戻った時に
も残ってしまうのではないだろうか。彼女が将来、他の誰かと行為に及んだ時に血が出な
くて不思議に思うかもしれない。
処女であった場合のリスクは大きい。彼女がそうでない事を祈りながら、だけど、そう
であってほしいという童貞丸出しの幼稚な願望も持ち合わせていた。
もう一度ナニを手で触れて陰部に持っていく。さっきとは違いすんなりと入った。
感じたのは自分の身体の中に別の何かが入っているという異物感のみで、痛みなんてど
こにもなかった。これっぽっちも。
466:5/8 ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:42:03 Osof+Om6
当然だ。彼女はどう控えめに見ても可愛い。ビューティフォー過ぎる。今まで彼氏
の一人や二人いたことだろう。今時の高校生なら付き合えばそりゃあヤったりもすん
だろうよ。今まさに誰かと付き合っていて、サカっている最中かもしれない。
別に、不思議なことじゃない。そう落胆する事も無い。
ナニは彼女の膣内にビックリする位ぴったりと納まっている。
「しっかり咥え込んだおちんちんを、今からわたしのおまんこでシコシコして童貞の
くっさい精液を出させてあげようと思います」
腰を浮かしナニを入り口まで抜く。彼女の中が蠢いて、ひだがナニを離さないよう
に絡みついた。
そういえば、と度忘れしていたみたいに一つ思い出した。
考えてみたら、夢でこそ見れ、彼女をおかずに自慰した事は無かったんだよな。
「ふううぅぅんっ! あなたのおちんちんは……ああっ……今までの誰よりも大きく
て、わたしのおまんこも、このように、ぴくぴく喜んでいます」
家庭科で同じ班になって喜んだり。席替えで斜め前に彼女が来て、授業中も彼女を
眺め続けたり。
「声、とめらんない……おまんこ気持ちよすぎて……声でちゃいます……」
けっこう勇気出して挨拶したら、彼女からも返ってきて、それが日課になったり。
「彼氏よりも、太くてっ……あひぃっ……おなかえぐられて、おちんちんおいしいっ」
冬、目が悪い彼女が前列のストーブ近くに座って、普段はきちんとノート取ってい
る彼女がたまに暑さにやられて寝てしまっているのを見て勝手に親しみを覚えたり。
「はあ……はあ、童貞なのに……すごい……」
春が来て、また彼女と同じクラスになれる事を祈ったり。違う組になって沈んだり。
「こんなかたい、おちんちん、はじめてですっ」
たまに廊下ですれ違って、凝視しちゃって、後で変に思われていないかうな垂れた
り。
そんなもんだった。そんなもんで、良かったんだ。
ささやかな、小学生みたいなことで一喜一憂している間に、彼女は勉強もして、恋
もして、愛する誰かの胸に抱かれて。
「ふうっ……えぐっ……うえ……」
視界が歪んだ。勝手に目頭が熱くなった。
「ずずっ、ずーっ……ひぐっ……ずずーっ」
鼻をすすっても、すすっても。目をぬぐっても、ぬぐっても全然止まりそうにない。
「好きです。好きです、すげー好きだ」
激しく腰を上下する。ぐちゅぐちゅと湿った音がもっと大きく響くように。
「好きだ……ちくしょ……好きだ……」
その内、びくびくとナニが脈を打ち、果てた。なか一杯にどろどろとした液体が注
がれて、やがて力なく抜け落ちた。萎びたそれはあまりにもみすぼらしかった。
風呂を借りて(自分の家だが)シャワーを浴びる。精液が残らないように膣を洗い
流す。ここまで来る途中コンビニはあったが、カメラを恐れてコンドームは買いに行
けなかった。
今思うと、違うのかもしれない。俺は彼女がコンドームを買う姿なんて見たくなか
ったんだ。彼女がそれを使う姿なんて想像したくもなかったんだ。
調査されたらどうなるか分からないが、とにかく念入りに洗い流した。
着替え終わり自室で着替え、男の手首の紐を緩める。しばらくもがいていれば解け
るだろう。
「ごめんなさい」
始める前と同じように謝って家を出た。
今度は誰に謝ったのだろう。俺の中の人に対してなのか、彼女に対してなのか。そ
れとも、知りたくもないことを知ってしまった自分自身にか。
気をつけている余裕はもう無かったので、玄関はけたたましく音を立てた。
467:6/8 ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:43:32 Osof+Om6
俺は走った。むしょうに、走りたい気分になったのだ。
大きな胸が弾み、痛さと息苦しさからすぐに止めた。
休もうと思い、近くの公園のブランコに腰かけた。未だに涙も鼻水も止まらない。半袖
のシャツなので拭くのには役に立たない。
何かないか探してみるとポケットの中に手拭いが入っていた。
さて、この後どうしようか。この先どうなるんだろうか。
彼女の家に戻るにも、警報から随分と経っているだろうから今帰ったところで怪しまれ
るだけだ。かといって帰らないのも同じことだ。もしかしたら捜索願が出ているかもしれ
ない。
<<シェイク>>による犯罪増加は(特に性犯罪が多くなる事も)統計的事実だからだ。
けれど、そういった事ももう、どうでもいい気がする。
指を鼻の下に持っていき、さっき見つけた手拭いの上に字を書いた。
後悔さらに立つ。
ナメクジが這った後のようにほぼ透明なその字は滲んでいておそらく本人以外には解読
不可能だろう。
ゴミ箱に手拭いを捨て、彼女の家に帰ることにした。気づいたら見知らぬ土地にいて、
彼女が戸惑わないように。
許される訳ではないけど、少しでも罪滅ぼしをしたかった。もう、とてつもないくらい
に掛けてはいるが、迷惑は掛けたくなかった。
俺の中の人ほど模範的な寄生者にはなれっこないが、少しだけでも彼女に負担を掛けな
いように。
どんなに理想と違っていても、彼女が俺の好きな人であることに変わりはないのだ。
歩きながら、俺はただただ<<シェイク>>が終わってくれる事を願った。
そして、<<シェイク>>中に意識が入ってない抜け殻が出来てしまう事があるように、そ
のまま意識が自分の身体に戻らずにここではないどこかへ行ってしまう事だけを、ただた
だ、願い続けた。
468:7/8 ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:50:09 Osof+Om6
<<シェイク>>が終わり、とにかく私は走る事にしました。
彼にどうやって説明するか、頭で整理しながら足を動かしました。
意識転移現象にまつわる与太話で、こんなものがあります。
聞いた事があるかも知れませんが、曰く、<<シェイク>>は新しいコミュニケーションの
手段であり、他者を理解し、特に子孫を増やす為の合理的な方法であると。
転移先に血縁者が選ばれる事が少ない事、この現象によって深い友好関係や恋愛関係が
育まれる事。この間中は性犯罪が増加する事。
これはあなたもご存知の事実ですが、これらの説明も<<シェイク>>が前述の通りなら、
つくだろうという事です。
あるいは元々の意思の伝達方法だったのではないかともあります。書き言葉ができる前、
話し言葉もできる前、古代の人間はどうやって意志の疎通を図っていたのか。それは意識
転移現象のように、自分の意識を他者に転移させる事で自分の意見を他者に伝えた、とい
う説です。
自由自在に<<シェイク>>が出来なくなったから人はボディランゲージを作り、口語表現
を行うようになり、モノに書き記す事で知識を後世に残したという訳です。これが事実だ
と今度は、何故テレパシーが出来なくなったかの理由説明が必要になりますが。
……この与太話はいらないかもしれません。保留しましょう。
ご存知の通り、私の両親は<<シェイク>>の研究者です。これの法則性は掴めていません
が、世間に発表されてないだけで、多くの事実が分かってきてはいるのです。
『いつ』はまだですが、『誰が』『誰に』はある程度特定、操作できるようになって来
ています。
そしてこの現象中の他人が行った記憶は、デジャブとしておぼろげに残ることもあれば、
映画のようにはっきりと残る事もあるんです。
そして意識転移現象はその度合いはともかくとして、人の思考回路を確実に変容させる
のです。
あなたが夢に見たという、その、私を何度も何度も、えと、抱き続けるというそれは、
実のところ、本当に起こった事実なのです。
その時の『あなたの中の人』は、私でした。
あなたが私に言わせたように、いや正しくは、私の身体の中に入っている時に言ったよ
うに、誠に恥ずかしい事に、私は変態なのかもしれません。いや多分そうなのでしょう。
あなたが好きで好きで好きで好きで、一年の頃、あなたに朝声を掛けられる事だけを楽
しみに学校へ行き、あなたと別々のクラスになった二年、三年は廊下であなたの姿を見か
ける為だけに学校へ行きました。
けれど私はそれだけでは我慢できませんでした。
両親の研究結果をほんの少しだけ個人利用して『あなたの中の人』となった私は、本来
の私の家にその足で赴いて、私の身体の自由を奪って手首を縛り目隠しをさせて思う存分
私の身体を抱きました。これを変態と言わずしてなんといいましょう。大変な変態です。
『私の中の人』はトラウマとならないように、これまた研究を個人利用して記憶操作を
行ったので大丈夫です。
考えていなかったのが、あなたのアフターケアでした。意識が無いとはいえ、あなたに、
その、初めてを捧げて、報われない想いにむなしさを感じながらも浮かれ気分だった私は
最後のツメを誤りました。
469:8/8 ◆95TgxWTkTQ
07/05/16 04:52:38 Osof+Om6
この経験があなたの肉体の方の記憶に残ってしまって、それが夢となって現れていると
は予想もしなかったのです。
夢となって鬱積したあなたの想いは、今回の<<シェイク>>で『私の中の人』となった為
に爆発してしまいました。
自制心の強いあなたの身体から、我慢足らずの私の身体に移ってしまったあなたは、鬱
憤を抑えきれなくなり、自分の欲望を満たす為に自分の家に戻りました。
意識と肉体の剥離はおそらくこれが原因でしょう。
その時私は、また『あなたの中の人』となることが出来たので、勝手しったる他人の家、
着替えをすまし、準備を済ませた後、あなたが<<シェイク>>後に困らないようにと少し部
屋を掃除させてもらって布団を干しておきました。
私の家に向かう前に、あなたの、その、男性器、に学術的興味が湧いたのでトイレで少
し研究をしていたのですが、それが間違いでした。いきなり扉が開き、私の姿をした誰か
がそこに立っているではありませんか。
混乱して立ち上がろうとして転んでしまい、あなたといえば良いか私のといえば良いか
分かりませんが、胸に飛び込む形になってしまいましたが、あなたが気に病むことはあり
ませんでした。それが原因ではなく、もともとぼ、勃起していましたから、だから、その
大丈夫です。変態なのは私だけです。
ちなみに、その時にズボンから落ちた手拭いを、多少動揺していたあなたが自分で持っ
てきたものと間違えてしまったので、馴染みの薄いスカートのポケットにしまっておいた
手拭いは公園まで使われずじまいとなりました。
あなたに犯されている時、恐怖心はありませんでした。手口が私の用いたものと同じで
したから、あなたの記憶に変な風に残ってしまった事を理解し、中の人はあなたに違いな
いという確信がありましたから。
そこで事情を説明すれば良かったのですが、私の口から飛び出してきた淫らな言葉に圧
倒されてしまい、思考が飛んでしまいました。
先程言ったとおり、十中八九あなたが中の人だと思っていましたから、あのセリフ群は
私があなたに言葉責めをされているのと変わりありません。
自分が、その、おちん、いえ、性器の名称を恥ずかしげも無く連呼している錯覚して恥
ずかしくもあり、あなたに言わされているかと思うと、興奮して何も考えられなくなって
しまいました。
<<シェイク>>が終わり、自分の身体に戻ってみると更にびっくりする事がありました。
あなたの考えていた事をはっきりと、自分の事のように覚えているのです。
まず私はあなたと両想いだった事に感激しました。正直、小躍りしたい気分です。
そして、間違いはやはり訂正しないといけないと思いました。
残念ながら、私はあなたが想っているほど大人しくも真面目でもないのです。ピンク色
の妄想でいっぱいの変態なのです。
けれど、きっとなんとかなる気がするんです。あなたはどう思います?
……こんなところで、いいのではないでしょうか? 頭の中でも詰まる箇所があったの
で、きっと口頭なら恥ずかしすぎてもっとつっかえつっかえになってしまうでしょう。
こんな時、<<シェイク>>が起こってくれれば簡単に伝えられるのにと考えてしまいます。
けれど、こういうのは自分の口から言った方が嬉しいに決まっているのです。
二年前の朝、あなたが勇気を出して声を掛けてくれたように。
今度は、私から。
胸が痛いです。この痛みは運動不足の人間が走ったからではきっと無いのだと、私は思
うのです。
470:名無しさん@ピンキー
07/05/16 08:23:16 jmif8BD9
>>469
面白かったよ。GJ
471:名無しさん@ピンキー
07/05/16 18:21:30 jH2kemex
誰かロリからショタになるもの書いていただけませんか?お願いします。
472:名無しさん@ピンキー
07/05/16 21:42:14 ewphPn8i
こういうあんまドロドロしないのもイイね
作者GJ
473:名無しさん@ピンキー
07/05/21 19:46:58 qQKTzmi0
ドラえもんで女体化はどうだろか。のびたがメガネ娘でアホの子だと思うと萌えるのだが。
自分的には、ジャイアン&スネオは当て馬で、出来杉君あたりに(もしくは先生)オシオキというパターンが浮かんだ。
ドラえもんはアホののびたがかわゆくてしょうがなくて、心配してヤキモキ。そんなSSが見たい…
474:名無しさん@ピンキー
07/05/22 13:49:40 WQHl9R3/
思い立ったらすぐSSを書く作業にかからなきゃダメじゃないか
475:名無しさん@ピンキー
07/05/22 13:52:41 NtTthFIv
いや息切れして筆が止まる。一気に書き上げるのは、かなりの熟練者。
476:名無しさん@ピンキー
07/05/23 00:25:13 V5DKXIFh
なんかここを見てると猿真似の如く俺の頭の中には設定が悶々と浮かんでしまう
477:名無しさん@ピンキー
07/05/24 11:52:03 WERqg/hc
>>473
あべこべの星って題名だったか?
男が女で女が男の逆地球ってのは本編にある
478:名無しさん@ピンキー
07/05/24 14:33:45 mVXlDfG+
あべこべ惑星だな
むしろ男体化したしずかちゃんに(ry
479:名無しさん@ピンキー
07/05/27 16:14:49 rWwXMTAu
とりあえずまとめサイトにある未完のSSの続きを終わりまで投下してくれ
すっげぇ気になるんだよ
480:名無しさん@ピンキー
07/05/27 19:26:18 CZwKLYZN
>>473
ほい。
つ[URLリンク(www.geocities.jp)
481:名無しさん@ピンキー
07/05/29 02:37:01 5rX4yyxx
前スレも保管して頂けたらいいのですが。
482: ◆vJEPoEPHsA
07/05/30 04:13:58 F81TA5SV
あ、すみません。
途中までで止まってて、自分の中では終わってると勘違いしていました。
これから作業開始します。
483: ◆vJEPoEPHsA
07/05/30 05:13:55 F81TA5SV
検索用のインデックス作成まで作業終了しました。
細かい表現など、一部のSSの内容を修正しています。
本文内の改行数を少しいじりました。
訂正などはご連絡ください。
484:名無しさん@ピンキー
07/05/30 17:31:14 uWfXd9Eh
>>483
乙です。
485:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:11:58 YfDtobml
>>483
おつですー
486:名無しさん@ピンキー
07/05/31 08:10:39 JQXuLwUV
>>483
あつかましいの承知なんだけどどのSSの最終更新があったのか表記あると嬉しかった
というのも途中まで読んだのとかとごっちゃになっちゃってね
487:名無しさん@ピンキー
07/05/31 23:27:01 1IH0EsBS
♀ダンテ×人修羅なんていう無茶なリクもしてしまうという
488:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:27:37 ce+mIwJa
テイルズofアビス
♀ルーク×ガイなんていう無茶なリクを自分も言ってみる。
489:名無しさん@ピンキー
07/06/02 21:47:18 wUGJYdRu
女攻めかぁ
いいな!
490:名無しさん@ピンキー
07/06/03 19:18:21 qqK+/BVn
♀ロイor♀ハボック×フュリーなんていう無茶なリクもしちゃうんだぜ
491:名無しさん@ピンキー
07/06/05 00:04:21 G026kE7k
ageとくよ
492:名無しさん@ピンキー
07/06/07 20:58:41 kxuNWSln
そういや前スレで話題になった女の子伊達政宗、コミック化してた。
想像以上に可愛かったな
493:名無しさん@ピンキー
07/06/07 21:28:29 8G7X/Iwt
>>492
みてぇ
494:名無しさん@ピンキー
07/06/08 19:48:49 5xIacV7K
女性化するMPLSが中途半端に発現して苦しんでいるところにブギーポップが現れ
てチンポをワイヤーで切ってもらう夢を見た。
495:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:04:19 LygTUPLF
投下します。聖闘士星矢。ミロx女体化カミュ
NGワードトリップで。
14歳あたりの年齢が嫌いな方もスルー推奨。
496:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:06:01 LygTUPLF
◆tea for two―月齢十四、水瓶座の彼女と蠍座の彼―◆
緋色の髪を結い上げて、少女は荷物を持ち上げる。
此度、弟子を取ることとなり東シベリアへ引越しを敢行するというのだ。
「だってさ、いくら水瓶座だからって氷の国に行けなんて短絡的過ぎる」
金髪の少年は手を伸ばして少女の髪の先を掴んだ。
まるで尻尾のようにゆれるそれ。
「ミロ、私は遊んでる余裕はないの。暇なら手伝って」
「だってさ、カミュは聖域が本拠地だ。荷物っていったって」
「まだ八つの子が来る。薬だ何だと必要だと思わない?」
フランスから来た儚げな少女は、その外見とは裏腹に一本通った芯を持つ。
間違ったことには異を唱え、堂々と自分の意見もぶつける。
「ミロもそのうち弟子を取ることになるかもしれないよ」
恋人はほんのりとやさしい笑みを浮かべてくれる。
「要らない。俺は弟子を取るよりもカミュと一緒に居たい」
まっすぐに感情をぶつけてくる彼に、彼女はいつも手を引かれて。
それでも彼は彼女の嫌がることはしない。
二人でいるために作った小さな約束が数個。
恋は努力無くして持続など不可能なのだから。
「そうだ、俺も荷造りしよう!!」
思い立ったが吉日。少年の手を少女が取る。
「どうして?」
「俺もシベリアに遊びに行く。だから俺の荷物もちょっとはいる。それに、普通だったら
宝瓶宮で荷造りするんだろ?でも、カミュが天蠍宮で荷造りするってことはやっぱり
俺と一緒に居たいってこと。俺もカミュと一緒に居たいから、暮らすのに困らないものだけ
持ってく。引越しの手伝いもするし」
少し癖のある髪は、面倒だからとそのまま伸ばした。
少女の髪と対になる美しい黄金色。
「そうだね。ミロがいなくてもいいくらいクールにはなれないみたい」
ギリシアの暑さは彼女には少し厳しくて。
毎晩苦しげに息を荒げる。
「暑いの駄目だもんな、カミュ」
彼女の指先はいつも凍気を帯びて心地良い冷たさを与えてくれる。
「少し苦手……けど、ミロがいるからまだ何とか過ごせるのかもね」
「シベリアって氷ばっかりなんだろ?そんなとこに女の子二人なんてさー」
並んだ聖衣箱が二人きらら…と輝く。
黄道十二星座の少年と少女。
「カミュ」
触れるだけのキスと乾いた音。
聖域に来てからどれくらい彼とこうして口付けただろう。
「なんでカミュってこうやって触ってるだけで気持ちいいんだろ」
「そんなことを私に言われても……」
「もっと違うことしたらもっと気持ちいいんだろうなぁ……」
その言葉にどき、とするものの。
頭では理解しても行動が伴わない。
歩き始めた月齢十四。
まだ足取りは覚束ないまま。
497:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:06:47 LygTUPLF
それは数年前のある日のこと。
(この暑さ……ギリシアはこんな所なの……?)
ふらつく足元を叱咤して、水瓶座の聖衣箱を背負った少女は石段をゆっくりと登りだす。
照りつける太陽と落ちる汗。
(もう……こうなったらあれをやるしか……)
呼吸を整えて少女は静かに手を組み合わせた。
きらめく氷の欠片が細い体を包み込む。
「……ふぅ……まだまだアテナ神殿は先みたい……」
緋色の髪を揺らして進み行く。
「あれ?お前も聖闘士なのか?」
中間地点の少し先。天蠍宮を通り過ぎようとした少女の足が止まった。
「誰?」
「俺、ミロ。ここを守る蠍座の聖闘士」
金色の髪は肩で跳ねて、頬の傷は彼の負けん気の強さを。
人懐こそうな笑顔はまだどこかあどけなくて子供のようにも思えた。
「私は水瓶座の聖闘士、カミュ。さっき聖域にはきたばっかりで」
「じゃあ、シュラとアフロの間だな。宝瓶宮がカミュの家になるんだし」
道行と話せば年も同じ。
少女の聖衣箱を代わりに背負って、その手を取る。
「さっさと教皇に挨拶して、どっかいこうぜ……あ……」
「?」
「カミュの手、すっげぇ冷たい」
凍気を纏う少女の手はいつも冬の冷たさを携える。
ここに来る途中の街でどれだけをそれを不気味がられただろう。
「…………………」
「冷たくて、気持ちいいな。ずっと触っていたい」
「気持ち悪いの間違いじゃないの?」
「なんで?冷たくて気持ちいい」
小さな恋の始まりは唐突のようで運命的。
この繋いだ手から生まれた暖かさを忘れたことは無かった。
「みんな不気味だって言うよ。ミロだってそう思うでしょ?」
眉の上で切られた短い前髪が乾いた風に踊る。
幼くして聖闘士としての力を得たことによって、彼女はいつも一人ぼっち。
それでも涙だけはこぼさなかった。
それがカミュという少女の最後の砦。
「全然思わないっ!!カミュのどこがおかしいんだよ!!そんなこというやつのほうが
おかしいんだよ。どんな馬鹿だか顔見たいぜ」
風に揺れるシャツの裾をぎゅっと掴んで。
いつものようにきつく唇を噛んで瞳を閉じた。
498:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:07:28 LygTUPLF
「カミュ、何で泣いてるの?俺なんか悪いこと言った?」
「泣いてなんてないっ!!」
「ええっと……ハンカチとかないし、えーと……」
おろおろしても彼女の涙はぽりぽろと零れ落ちて。
「!!」
唇が目尻に触れて涙を舐め取る。
「ごめん!!俺、ハンカチとか持ってなくて」
「ううん……ありがとう……」
「聖衣箱もってやるよ。まだ結構登るから」
頭上の太陽を追いかけるような真昼の月の白さ。
夏の日差しよりももっともっと眩しい物を見つけた日だった。
人馬宮から教皇の居るアテナ神殿まで、守護する聖闘士は全て女性。
本来、女性聖闘士は仮面をつけることが義務とされる。
しかし、黄金聖闘士は滅多に一堂に会することも誰かに会うことも無い。
それ故にその顔さえしないものもこの聖域には多いのだ。
黄金同士の打ち合いほど無意味なものは無いのも事実。
それ故に、教皇は黄金聖闘士にのみ仮面をつけることを免除させたのだ。
「な、カミュも仮面とか持ってんのか?」
「うん」
差し出されたのは水瓶座の仮面。金色の光を放ち、穏やかな笑みを浮かべている。
「すっげー!!俺もこういうの欲しい!!」
「ミロ、女の子しかもらえないんだけど……仮面は……」
悪戯に仮面をつけてはしゃぐ少年にカミュはくすくすと笑う。
「両隣が女の人で安心できるし、ミロも遊びに来てくれるし」
「カミュいるー?」
その声にミロも思わず振り返る。
「きゃあああああ!!!ななななななな、何なの!!!!????」
落下する林檎にミロは首を傾げた。
「あ!!俺、カミュの仮面かぶったままだった!!」
「こら!!蠍座のミロ!!」
少年の頭をぐりぐりと拳で突いたのは山羊座のシュラ。
ちょうど取れたての林檎で作ったパイをカミュへと届けにきたところだった。
「痛っっ!!シュラ、ごめんって!!」
「私の仮面をかぶって遊んでただけなの、シュラ」
「びっくりしたけどねぇ。ミロらしいっていうか……それは玩具じゃないんだからね」
何かと面倒見の良い山羊座の少女は二人の間の宮に住まう。
同い年の二人をまるで弟と妹のように可愛がる日々だ。
「シュラも持ってんのか?」
「あるよ、ここきたばっかりのときに私の仮面を同じようにデスが被ってね……サガに
ギャラクシアンエクスプロージョン食らわされてたけどね。アフロのも被って遊んでたし」
牡羊座、牡牛座、獅子座、蠍座、そして水瓶座。
蟹座、山羊座、魚座。
双子座、射手座。それぞれが同じ年という並びの今期の黄金聖闘士。
半分が女性というのは歴史上初めてだという。
499:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:08:12 LygTUPLF
「さめないうちに食べな、二人とも」
「うん!!」
女神を守る戦士たちにも休息はある。
まだこの地が穏やかで優しい風が吹く場所であった時代。
金色の光がまぶしく大地を照らしていた。
荷造りを粗方終えて休憩にと入れた紅茶に口をつける。
「どんな子が来るんだ?」
「女の子だよ。アイザックって名前なんだ」
「カミュの弟子になれるなんて幸せだよな。飯はうまいし、聖域で一番綺麗だし」
その言葉にカミュの頬が赤く染まる。
「そんなことも無いと思うけど」
「俺、カミュが一番綺麗だと思う。最初にあったときからずっと」
君が笑ってくれるから空は綺麗だと思えて。君がいないならばきっとただの空間に過ぎないだろう。
「だから、ずーっと一緒に居ような」
「そうだね」
これを普通の恋といわずして何を言おう。
この聖域で生れ落ちた恋はどれも掛け外れたものばかり。
他が咎められてもこの二人にはそれがない。
公務を投げ出すわけでもなければ街で悪さをするわけでもない。
聖域に対して牙を剥く訳でも無し。
これでは教皇も文句を付けように付けられないという現状だ。
「明日あたりから引越し開始?」
「うん。準備できたらアイザックを迎えに行ってあげなきゃ」
背中合わせの恋人たちは、二人でゆっくりと成長してきた。
指先が触れるだけで得られる安堵。
「カミュ」
「?」
「キスしてもいい?」
「駄目って言ったらどうするの?」
少女の指先が頬に触れて僅かに首を傾げる仕草。
穏やかに笑う目尻と薄く開く唇。
息が掛かるほどに近付いて呼吸を止めて。
500:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:09:13 LygTUPLF
「そんなの嫌だ」
「じゃあ、聞かないで」
甘いキスは彼女のほうから。
ちゅ…と離れて視線を重ねる。
「試されるのは好きじゃない……それとも、ミロは私とキスするのにも聞かなきゃ出来ないの?」
錆色の瞳。形の良い鼻筋。小さな顎。
その中で柔らかくて少しだけ冷たい唇の甘さ。
「試してなんてない。カミュ、いっつもそういうこと言うよな」
一年弱離れた年齢差。僅かなはずなのに少女は急速に女に変わる。
踊場で足を止めてガラスの靴を探しながら。
指先が触れてもひらりとかわされてしまう様な物悲しさ。
知らない間に遠くなるこの距離が苦しくて。
「いーよ、カミュなんかしらねぇ!!」
「ミロ!!」
詰まらない事で言い争って喧嘩をしてしまうことも。
人生においては必要なことなのかもしれない。
けれども、それを理解するにはまだ二人には時間が必要で。
歩き始めたばかりの十四歳という不安定な月齢が恋を試してしまう。
キスは何度も繰り返した。
時折大人のキスを真似てみて。
「……またやっちゃった……」
主無き天蠍宮に積もるため息の数は。
「どこ行っちゃったんだろ……ミロ……」
水面に浮かぶ月よりも移ろい易くて。
指先が掠めるだけで崩れてしまうその姿。
接吻するなど怖くて出来ないように。
着飾ることなどしたこともなく、どうしたらいいかわからない。
だから自分にとって一番相応しい格好を選んだ。
彼に会うのならばこれが一番良いだろう。
早まる鼓動を鎮めるように呼吸を整える。
「……カミュ?」
ふいに感じた小宇宙に少年は顔を上げる。
体感温度が少しだけ下がることが彼女の来訪を告げた。
501:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:10:01 LygTUPLF
「!!」
月光を背に壮麗なる姿。
揺れるマントと黄金の鎧。
対を成すように緋色の髪がふわりと揺れて。
普段付けない仮面を鮮やかに彩った。
「ど、どっか今から行くのか?急に仕事入ったとか……」
静かに横に振られる首。
仮面越しにじっと見つめてくる視線が今までで一番胸を締め付けた。
「ミロに逢いに来たの」
眼差し一つで空気の色が変わる。
「…………俺に?なんでだよ……」
逃げるように顔を叛けて。
「逢いたかったから。どうしても逢いたかったから」
ゆっくりと近付く影と響く足音。
静かに仮面に指が掛かる。
「なんで…………仮面付けてんだよ…………」
「この仮面の意味、知ってる?」
古い風習だと黄金聖闘士の女性で仮面を聖域内で付けるものは居ない。
「………………………」
「素顔を見られたら、殺すか…………愛するかのどちらかを選ぶ…………」
からら…と乾いた音を立てて石畳の上に転がる金の仮面。
赤い月を写し取ったような瞳が少年を静かに捕えた。
少し震える手で彼のそれを取り、自分の首に掛ける。
「だから…………」
僅かでも力を入れれば彼女は息絶えてしまう。
「…………選んで…………」
「……ばっかやろ……んなの決まってんだろ!!なんで、なんでそんなこと……っ!!」
泣きそうなのを堪える瞳ときつく噛んだ唇。
「だって……ミロのこと……」
一番近くに来て。
「好きだから」
君の名を呼ぶために。
素肌に触れる空気の冷たさに瞳を閉じて。
額に触れる彼の唇の熱さが心地よかった。
「……カミュ……」
たどたどしく体の線を撫で上げる掌。
ただそれだけなのに生まれてくる不思議な震えに少女は戸惑う。
「俺で良いの?」
「どうして……聞くの?」
舐めるようなキスと壊れるような抱擁。頬に触れる柔らかな緋色の髪。
指に絡ませてそれにもそっと唇を当てた。
502:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:11:40 LygTUPLF
「カミュ、髪も良い匂い……」
誰かと肌を重ねることは本当はとても簡単なことなのかもしれない。
そこに心が付随しないのならば。
「……ぁ……ん……」
ちゅく…首筋に触れた唇がそこを甘く噛む。
自分の口から零れた声に慌てて手でそこを覆う。
(やだ……なんて声……)
夢中になっている少年に悟られないように唇を噛んで。
指先が弄る度に生まれそうな声を必死に殺した。
「……やーらか……カミュ……」
ふるん、と上を向く乳房に指が掛かってその先端が口中に。
舌先で転がすようにして時折吸い上げる。
「……ッ!!……ぅ……!…」
かりり…乳首を噛まれてびくんと細い肩が大きく震えた。
左右をねっとりと舐め嬲る舌と唇。
甘い匂いと柔らか質感は理性を簡単に奪っていく。
乳房に刻まれる赤い痣。一つ、二つ、ゆっくりと増えて。
「血、出てる……」
唇の端から零れ落ちる血液を舌先で舐めとられる。
何度目かわからないキスは鉄と錆に似た味がした。
「嫌?カミュが嫌なこと……俺、しないよ」
彼の声はこんなにも優しかっただろうか?
ずっと聴いてきたはずの少年の声はいつの間にか男に変わっていた。
「違う……でも、何か…………恥ずかしいから……」
ふにゅふにゅと柔らかい乳房を揉みながら丹念に先端を舐め嬲る、
ちろちろと舌先が這い回るたびに小刻みに体が震えた。
何度も確かめるようにキスを繰り返す。
ゆっくりと唇が下がっていく。
「!!」
まだ未成熟な秘裂に唇が触れて。
「ひゃ……ぅ!!……」
その上の小さな突起を小突くように口中で嬲りあげる動き。
その度に体を走るびりびりとした感覚に飲み込まれそうで何度も首を振った。
あふれてくる愛液を指先に絡ませて、ひくつくクリトリスを擦り上げる。
「カミュ……気持ち良い?」
「……わかんな…い……」
たどたどしい愛撫でもこの手が彼のならば少しだけ嫌悪感も恐怖も拭える
503:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:12:57 LygTUPLF
「……続けて……ミロ……」
中指がゆっくりと膣口に触れて沈む。
くちゅくちゅと響く音とべとべとになった指先。
指を増やすたびに苦しげに寄せられる眉と荒くなる呼吸。
「…っは……ァ……ぅ……」
「カミュ、ごめん……ッ……」
小さな膝を割って体を入り込ませる。
これから自分がどうされるのかなんてわかり切っているはずなのに。
そこまで子供では無いと言い聞かせても。
自分の体を征服するのは、紛れもなく彼なのに。
「や……っ……」
どうして怖いと思ってしまうのだろう。
「!」
肉棒の先端が膣口に触れる。
ぐちゅ、と亀頭が飲み込まれて肉壁を押し広げるようにして注入が始まった。
「ア!!や、イヤ……ァ!!」
抵抗しようと胸を押す細い腕を少女の頭上で片手で押さえ込む。
「ミロ……?」
自由の利かない両手と金色の光。
「ごめん……俺……ここで止められない……」
リストリクションの光の輪が氷の美少女を静かに拘束する。
「あああっっ!!」
悲鳴にも似た甲高い声が室内に響く。
逆流する血液と真っ赤に染まる視界。
ぐちゅ、ずちゅ…生まれてくる互いの体液が絡まりあう水音。
内腿に滲む様に流れた処女喪失の証明。
少年が腰を進める度に広がる痛みとこぼれる涙。
「……カミュ……ごめん……ごめん……」
「違っ……あ!…ッ……!!…」
痛みと痺れで回らない呂律。
彼を否定する気持ちなど欠片もないのに。
こうなることを望んで覚悟を決めて天蠍宮に来たのは自分なのに。
「痛った……ぁ!!……」
「…っは……カ…ミュ……」
噛み付くようなキスを繰り返して。
何度も何度もきつく背中を抱いてくるこの腕が愛しいのに。
喉の奥で言葉が詰まって声にならない。
504:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:14:08 LygTUPLF
「解いて……ッ!!こんなの……嫌だ……」
自由になる手が求めたもの。
自分と同じくらいまだ細くて頼りない彼の背中を抱きしめた。
「カミュ?」
「ミロの大馬鹿者…ッ!!自分勝手に突っ走るなっ!!」
「へ……?」
「私は痛くてそれどころじゃないんだ!!何度も謝るな!!謝るくらいなら最初から
こんなことするなぁっ!!私だって覚悟を決めてここに来たんだっ!!」
ぼろぼろと涙をこぼしながら彼女の口唇が告げてくれた本当の気持ち。
涙と汗でべたべたの素顔。
常に穏やかに笑ってどこか冷徹ささえ感じさせる普段の表情(かお)はそこにはない。
十四歳のまだ大人にあこがれ始めたばかりの少女がいるだけ。
「お、俺だってちょっと痛い……」
「早く終わらせて!!もうヤダぁ!!」
簡単に何もかもが変われるほど世界は優しくはない。
でも。
君の肌が優しいことはたった一つの真実だから。
「…ぁ……カミュ……」
何度も何度もその体を突き上げて。
落ちてくる汗に瞳を閉じて重なる鼓動に胸がときめく。
思い描いた初体験とは掛け離れた初めての夜。
それでも、これがきっと自分にとって最良のものなのだろうと朧気に感じた。
「……ぅ…ア!!…ミロ……ぁ!……」
繋がった箇所がじんじんと痛んで熱い。
慢性的な痺れと生まれ来る愛しさ。
「んぅ……あ……っふ……」
耳に触れる唇が囁く言葉。
それだけで満たされていくのは冷たくなっていた心。
月齢十四、知るには早い恋。
「……っは…!!…カミュ……ッ!!」
同じように涙を浮かべた彼が崩れるのを受け止めて。
この体が女なのだということを今更ながらに神に感謝した。
くたくたになった体を寄せ合って、視線を重ねる。
「何で怒ってんだよ」
「自分の胸に聞いてみろ。最低男」
「な……っ!!言いたい放題だろ、それ!!」
喧嘩がしたいわけでもない。こんなときくらい甘える女になってみたいのに。
505:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:15:54 LygTUPLF
(あ……でも、カミュこんな顔するんだ……)
勝気な瞳とまっすぐに重ねてくる視線。
「そ、そのうち多分、俺もカミュも一緒に気持ちよくなれると思う」
臆病な手を伸ばして。
細い背中を抱き寄せて世界で一番甘いキスを交わした。
「泣き顔でもカミュ綺麗なんだなーって」
「………………………」
「まだ俺じゃ頼りないかもしれないけども」
両手を組み合わせて作り上げる小さな光。
「……綺麗……」
幾重にも織り上げた美しい花のような優しい光の輪。
「もっと俺が大人になったら、俺……カミュのこと嫁さんにもらうんだ」
その輪を今度はひとつに変えて。
彼女の左手の薬指に移動させた。
「朝になったら消えちゃうけど、次のカミュの誕生日には消えないようにするから」
いつか、という言葉を好まない恋人。
それを知ることができたのは今までの時間を重ねたから。
確約できる未来などないとわかっていても。
「だから、俺とずっと一緒に居よう。カミュ」
正々堂々と正面きってのプロポーズ。
逃げも隠れもせずに君に一厘の花を。
「……うん……」
あせって駆け上ることもあるだろうけども、必ず立ち止まって。
二人で一緒に同じ高さで世界を見つめよう。
「ね、ミロ……」
「何?」
「あの、ね……こうやって……」
まだ薄い胸板に少女の柔らかな乳房が重なる。
「ちょっとだけ憧れてた……素敵な人とこんな風にするの……」
抱きしめてくる腕の中で瞳を閉じる。
「俺って素敵な人?」
「んー……もうちょっとしたらそうなると思うけども……」
「何だよ、それ」
胸に刺さった氷の棘を溶かしてくれたのは王子さまではないけれども。
オリオンを一撃で倒した金色の蠍。
「有望株。ミロはかっこよくなると思うよ」
話すだけではなくて、キスをするために唇は存在する。
気持ちを伝えて何かを感じあうために。
「今だってかっこいいはずなんだけど……まだ背だって止まってねぇもん」
草原を、大地を、神殿を。十四歳は歩き続ける。
少年と少女、男と女。
その間で揺らめくこの淡く甘い恋。
素足で踊るように軽やかに通り過ぎていく大切な時間。
506:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:17:00 LygTUPLF
「カミュの肌、すべすべしてて気持ちいい……」
「冷たくない?」
「最初に会ったときも言ってた。俺が何て言ったか覚えてる?」
あの時、彼は自分が欲しくて欲しくて焦がれていた言葉をくれた。
きっとこの恋はそのときに生まれたのだろう。
「気持ちいい、ずっと触ってたい」
この夜と朝の間に埋もれてしまおう。
少しだけ冷たい空気とまだほんのりと熱い体を抱きながら。
「今も同じだよ。カミュのことずっと触ってたい……」
緋色の髪をなでる手の幼さも、じきに変わってしまうだろう。
体躯は立派になりこの細い腕も逞しく変わる。
「ミロ」
少年の胸に顔を埋めて。
「私もミロとこうしていたい……」
「俺も。だったら一緒に居れば良いだけだろ?カミュ」
同じ黄道に座する星に、彼が居たことはきっと与えられた運命だった。
この場所は間違いなく二人だけの聖域だったから。
日差しの照りつける宮で、少年は空を見上げた。
雲はまるで蒼に解けていくよう。
「ミロ、カミュが居なくてなんか気が抜けちゃったかい?」
「シュラ」
石段から飛び降りて少女に駆け寄る。
三つ年上の細身の美少女は二人の間の宮に住む。
「んー、あっちにも俺の荷物あるし。すぐにも逢いにいけるし……」
「今までがずっと一緒だったからね。ちょっと離れても不安なのかとも思ったけども
そうでもないみたいだね。安心したよ」
面倒見の良さもあいまって彼女は多くの聖闘士に慕われている。
「だって俺、男だもん。ちょっと我慢しないとさ」
「ふぅん……なるほどね。先に体だけ男になったか、ミロ」
「いっ!?」
意味深な笑みでシュラは片目だけを悪戯気に閉じた。
507:KINO ◆v3KINOoNOY
07/06/09 21:19:28 LygTUPLF
「このシュラさまに隠し事は無理だぞ、ミロ」
「へへへ……そんとーり。だから俺もちょっと我慢する」
「しょーがない。祝い酒に秘蔵のワイン開けてあげる。おいで」
並んで歩けばまるで姉と弟のよう。
あれこれと突っ込まれては顔を真っ赤にする少年にこぼれる笑み。
「シュラ、ガキ付か?」
銀色の髪の少年は、赤い瞳で綺麗な碧を少女の瞳に捕らえる。
「もうガキじゃねぇもん」
「何だそりゃ?」
どこか誇らしげに光る金色の髪と凛とした空気。
「あ!!さてはお前……カミュとやったな!?」
「あんた……もうちょっと言葉選びなさいよ……下品な男ね……」
「あん?どうだった?緊張したかぁ?よかったな、脱童貞!!」
ごつん、と小気味良い音を立ててシュラの拳がデスマスクの頭を打つ。
「とことん下品な男ね、あんた」
「んなこと言ったって事実だろ。野郎だって緊張すんだよ。な、ミロ」
真似事でも何でも少年は男になろうと懸命に背伸びする。
「デスも緊張した?」
「それなりにな。そうやってみんな男になんだからよ」
空に掛かるオーロラを綺麗と言ったのはどちらが先だっただろう。
窓枠に指を当てて一人で見上げる。
「カミュ先生?」
「ごめん、起きちゃった?アイザック」
栗金の髪の少女の肩に手を置いてカミュは小さく笑う。
「明日も大変だから早く寝ようね」
テーブルの上の写真をそっと伏せて。
少しだけ冷めた紅茶の香りが彼の地を思い出させる。
二人で分けた茶葉もきっと彼の分はまだ手付かずだろう。
(一緒にお茶飲みたいな……それとも誰かと楽しくお茶飲んでるかな……)
茶器の扱いなど以ての外。もしかしたら揃えたカップも割ってしまったかもしれない。
部屋の片隅に置かれた水瓶座の聖衣箱。
「カミュ先生」
ひょこりと顔を出した愛弟子ともう一つの影。
「カーミュ」
ミロの手を引いてアイザックはにこにこと笑う。
「ミロ!!」
「ムウに貰ったんだけども、俺じゃ美味しく作れないからさ」
小さな瓶に鎮座する茶葉。きつく巻かれた麻の蓋紙。
二人きりじゃなくても、たとえ毎日あえなくても。
「確かに私のほうが上手だけどね」
「アイザックも一緒にな。酒じゃないからいいよな?カミュ」
「早寝させようと思ったのに。今日は夜更かしになりそうだね」
肌を刺す寒さも消し去る暖かさ。
「ロシアンティーばっかりだったから、有難いよね。アイザック」
「はいっ」
ゆっくりと流れる時間。
この幸せを一枚だけ切り取った。
草原を雪原を銀河を。
月齢十四、歩き続ける。