07/02/04 04:28:33 W4CKHcmG
こんにちは。アイシールド21のから誘導されてここに来たものです。
ジャンル知らない方すみません。
設定としては↓こんな感じでグダグダ書いていきます。
セナ受け(女体Cカップさらし着用) 相手、筧駿とか進清十郎。
女であることを隠してアメフトしてます。
それを知ってる人間はヒル魔、まもり、甲斐谷リク、進の4人
ヒル魔がばれないように奔走しているため最小限の人数です。(泥門クオリティっつうことで)
進は肉の付き方などでぱっと見女だと気づく。
(ハードエロ予定なので苦手な方避けてください。)
えー、小説書く事自体初めてなので色々突っ込める所もあると思いますが
補足をちょびちょび入れていきますので
生暖かい目で見ていただければと思います。
では、よろしくお願いします。
124:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:29:41 W4CKHcmG
目が覚めたら最悪だった。
そういう趣味だったのか俺は?
向こうに留学していた時、何人か女と付き合っていて経験も済ませてるっていうのに。
フツーじゃねぇよな。これは
「・・・なぁ?水町」
質問をしようとしたが、内容がアレなだけに名前を呼んだはいいが次の言葉が出てこない。
「んは?なんだよ筧。超こっわい顔」
今は男子生徒だけの体育(マラソン)の授業中。この中の誰を見ても何とも思わない。
筧はその事に多少安堵するが、水町に同意を求め自分がノーマルであることの確証が早くほしい。
水町にだけ聞こえるような小声で問う。
「・・・お前、男を見て欲情した事・・・あるか?」
「―――は?。」
「一度もねぇか?」
「・・・ねぇよ。」
はぁ。
「そうだよな、やっぱり俺がおかしくなっちまったんだな。」
筧はこんな冗談なんて言える性格じゃない。
しかし、いきなりカミングアウトをされるのは親友として心の準備というものが・・・。
「筧!別にそういうの俺差別しねぇから、ほら!あれだ!もしかすっとお前の勘違いかもしれないし。
昼休みにでもちゃんと話聞くからさ!」
「・・・あぁ、ありがとう」
二人の気配以外無い屋上で、水町は購買で買ったパンの一つを口に放る。
「んで、何から聞こう。相手はうちのクラスのヤツ?どんな・・・」
「いや、泥門のセナ君だ。」
「(普通そこは言うのをためらえ!)セナ!?小早川セナ!?ホントにセナに欲情しちゃったの?
確かに男にしちゃぁ、ちっこいし可愛いらしい顔だけど。」
「・・・というか、今朝セナの夢見て夢精しちまった。欲情とういうかイッちまった。」
「筧センセッー!?もっとオブラートに包み隠した言い方をして下さい!俺の心の準備がぁぁ!」
「あ、悪い。」
筧のせいで飯の味もしない。
一言謝っておきながらも筧の独白はまだ続く。
「まぁ、初めて主務としてうちの部室に来た時からちょっと気になってたんだが
アイシールドの正体がセナ君だと分かった時にはもっと気になりだして。で、今朝・・・」
「あ~~~ストップ ストップ!!先生ストーーーーーップ!!分かりました!!」
2度言おうとしたから慌てて止めた。
「筧・・・。勘違いって線は完全に無くなったな。」
「そうだな・・・。むしろ日に日に酷くなっていく自分がいる」
「じゃあ、メアドでも教えてもらってそこから友達として始めたらどうよ?もしかしたらそれで気が済むかもよ?」
「・・・そうだな。しかし泥門にわざわざセナ君のアドレスだけ聞きに行くのか?不自然だぞ。」
「ん~。そうそう!確かセナは放課後の部活に入る前一人だけランニングのメニュー入れられてるらしいぜ。
んで、いつも黒美嵯川の土手ん所は必ず通るっぽい。そこに偶然を装って筧先生の登場~、とかどう?」
「水町、お前なんでそんな詳しく知ってるんだ?」
「セナから直接聞いたんだよ。筧と違ってセナとは試合の後色々話もしたんだぜ。俺に感謝しろよ~?」
「ま、偶然街で会っただけなんだだけどな。メアド聞くの忘れちまったし。」
「・・・悪い水町。今日は部活休むわ。こんな状態じゃ練習にもなんねぇし。」
「はいよ~。皆には言っとくけど小判鮫先輩には自分で伝えろな。まぁ頑張れよ。」
私情で部活を休んだことの無い親友が、ためらいもせずそう言ったことに水町は後押しをするしかなかった。
125:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:31:08 W4CKHcmG
夕方の日が沈みかけた中、黒美嵯川の付近には学校帰りの子供や、買い物帰りの主婦などがみられる。
(水町の言ったとおり来てみたはいいが、本当に会えるのか?)
そんな中土手に向かい体育座りで顔をうずめている人影が一つ。
よく見知ったくせの強い特徴的な髪の持ち主のセナであることに気づく。
「セ・・・」
「・・・小早川?」
「小早川。どうしたんだ?こんな所でうづくまって。」
筧が声をかけるより前に体格の良い男がセナに近づいていく。
その姿に見覚えがあり、筧はとっさに身を隠す。
「・・・・進さん!?今日はもうランニング終わったんじゃないんですか!?」
「いや、今日はいつもより少しホームルームが長引いてしまってな。それより」
「あの、なんでもないんです!本当になんでもないんです、、だから気にせず先に行ってもらえませんか?」
「顔色が悪いな。立てるか?」
「いえ、その・・・。」
理由を聞くまで先へは行かない、と顔に出ていた進にセナは口で勝てる気も誤魔化せる気もしなく。
「・・・学校を出てきた時は大丈夫だったんです、まだ日にちは半月もあったから・・・。
走ってたらお腹の痛みもいつもより酷くて。それに、あの・・・私
ズボンの後ろが気になって、日が落ちて真っ暗になったら帰ろうと思ったんです。」
直接単語が出なかったが、それだけ言われれば男の進にも容易に想像がつく。
「生理」だ。
ようはランニングに出たらいつもより半月も早く生理が来てしまい、予想もしてなかった為ナプキン等の用意もしていない。
気づいたときに慌てて走って帰ろうとしたが腹痛が酷い。
そしてゆっくり走ろうものならズボンに染みが出来ていき道を歩ける状態ではなくなる、という事だ。
「小早川忘れていないか?お前は女ということを少し思い出した方がいい。
マネージャーもいつも心配しているだろう?忘れるほどアメフトに夢中になる気持ちは分かるが
月経がきている時はヒル魔に言って最低でも練習は2、3日休め。」
「・・・はい。」
「ちょっと立ってもらえるか?」
セナは腹に手で押さえおぼつかない足取りで立ちあがる。
進がズボンを確認すると、やはり後ろに赤く小さな染みを作ってしまっていた。
「まだ大した事は無い。気にするな。」
「―――・・・ごめんなさい。」
こんな姿を人に見られるなんて恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだった。
もう謝ることしか出来ない。
(こんなこと誰だって汚くて見たくもないよ。進さんに嫌な思いをさせてる・・・。
とてもじゃないけど進さんの顔が見れない。これからどんな顔をして会ったらいいのだろう。
憧れの、自分の目標としている人の目の前でこんな格好。)
セナは顔を真っ赤にして俯き、声を殺してぽろぽろと涙を流した。
「・・・すまない、汗が気になるかもしれないが。」
そう言うと進は自分の来ていたパーカーをセナの腰に巻き、尻の部分を隠してやる。
「そんな、、!汚してしまうかもしれない、借りれません。」
「平気だ、洗えば落ちる。それよりゆっくり走るつもりだが速いようなら言ってくれ。」
「・・・・へ?」
力の入らないセナの体をゆっくりと慎重に背にしょった。
「ほら、首に手を回せ。これだと落ちてしまう」
いわゆる「おんぶ」の格好なのだがセナが抵抗をこころみる。
「あの、、これ以上迷惑かけられません・・・進さん私走って帰りますから。」
「いや、トレーニングの為になってこれもいい。・・・小早川ウエイトはいくつだ?」
「?45kgですが。」
「軽すぎる。タックルされた際に骨が折れてしまうかもしれん。
分かってるとは思うが相手が触れもしないその足を武器にするんだぞ?
この間言った肉、たんぱく質類は摂っているか?」
どんどんと話をそらしていく進にセナの方が根負けした。
(優しい人だなぁ、進さんは・・・。)
首に腕をぎゅっと回し進に体をゆだねる。
「・・・進さんったら、自分が一番凄いタックルするくせに、。それにそんなに私やわに出来てないですから
心配しないで思いっきり来てくださいね。手加減なんてしたら追い抜いちゃいますから。」
自分の背でいたずらっぽく微笑むセナを感じ進は内心安堵した。
「走るぞ。」
126:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:33:54 W4CKHcmG
心地良い振動を感じセナは眠気に襲われた。
先ほどまで会話をしていたのだが。
進の耳にスー、スー、と規則正しい寝息の音が聞こえてくる。
「小早川?・・・泣き疲れたのか。」
セナの耳に届いていないことを確認した進は言葉を続ける。
「――セナ聞こえてるか?・・・聞くなよ?
俺はセナが好きだ。どうしようもなく好きだ。でなければこんな事出来ない。
お前はいつも俺に謝ってばかりだがいい加減に気が付いてくれ。謝る必要があるとしたら俺の方なんだ。」
お前の妙な想像ばかりしてしまって今だって邪な気持ちを精一杯抑えて平静なふりをしているのだから。
平静を保つためポケットから携帯を取り出し短縮ダイヤルを押す。
「・・・監督、進です。そちらに帰る時間を過ぎてしまい申し訳ありません。これから泥門に寄っていきます。
はい、事情は明日説明しますので。」
セナ君と進は何と言っていた?
「月経?」
「私?」
「女?・・・女?」
そうか。水町やっぱり俺はノーマルだったよ。
筧は土手にいた二人のやり取りを一部始終聞いてしまった。
アイシールドの正体は後から聞かされた。女だったという事も進は知っていて自分は知らなかった事実。
セナにとって自分は関係の無い人間なんだと、はっきり位置づけられているようで
悲しいなんてものではなかった。
それに進がセナを見ていた目、あれは自分と同じじゃないのか?
127:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:34:31 W4CKHcmG
泥門に着く頃には完全に日が落ちていた。
グラウンドにはまだライトが点いていてアメフト部だけが練習をしている。
「セナ?!セナ!!」
メンバーは気がつかないが、二人の姿を確認したまもりが慌ただしく傍へ駆けつける。
「セナ!!無事だったのね!セナ。良かった・・・えっと、王城の進さんですよね?」
「こんにちは、他校の自分が校内に入ってきてしまってすみません。」
「・・・まもり姉ちゃん?・・・ここは」
まもりの声にセナが覚醒すると、まだ寝ぼけているセナと泣きそうな顔のまもりと目が合う。
「小早川着いたぞ。」
「では自分はこれで失礼させてもらいます。姉崎さん後はよろしくお願いします。」
そう言って進は一礼し、練習している皆の邪魔にならないように早々に立ち去ってしまった。
まもりもセナも急な事で礼すら言えなかった。
「セナ、無事で良かった。これから携帯必ず持って出るようにしようね。
ヒル魔君と栗田君が探しに行ってくれてるの。
今二人に電話するから。・・・?。
この腰に巻いてるパーカー、セナのじゃないよね?」
「・・・あっ!まもり姉ちゃんごめん!ちょっと!」
進さんから何も言わず借りたままにしてしまったんだ。
パーカーを汚してしまっていないか早く確認しないと。
教室のロッカーに行けばナプキンとジャージのズボンもあるから、早く行かなきゃ。
いつもの調子で走りだそうとしたが
(!痛っ、、)
忘れていた・・・。腹痛が酷い。
思わず腹を手で押さえ、顔が苦痛に歪む。
「・・・セナ、大体分かったから、私が取ってくるよ。先に1階のトイレに行っててくれる?」
「あの、、」
「いいのよ。セナ、気にしないで。」
トイレでまもりから必要なものを受け取り、身を整えていく。
(良かった・・・。パーカーには血が付いてない洗濯して早く返さなきゃ。)
その後本当の事は言えなかったけど皆には平謝りで、ヒル魔さんには明日は部活を休めと言われてしまった。
まもり姉ちゃんと一緒に帰る際に事情はしっかり話したが、また余計な心配させてしまった。
「いい?携帯を持っていけば必ず私を呼べるんだから、次からは気をつけようね?
あの進さんだったから良かったけど、知らない男の人とかだったらどうしてたの。だいたいセナは自分に頓着が無さ・・・・」
セナの事となるとまもりは説教が止まらない。
「まもり姉ちゃん、大丈夫だよ。・・・心配かけてごめんね。次からはちゃんと自分で気をつけるから。
今日の事進さんに早くお礼言わなきゃ。」
「ただいまー。」
家に着き進のパーカーを手洗いしようと、早速風呂場へ向かう。
パーカからする汗の匂いが、自分には無いの匂いでとても羨ましかった。
(私も男の子に生まれてくれば良かった。隠さなくったて堂々とアメフト出来る。
最高でも後3年しか私は出来ないんだ・・・悔しいなぁ。)
「・・・さて、コインランドリーで乾燥だけしてこよ。」
128:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:36:09 W4CKHcmG
次の日
部活の休みをもらってしまったが、おかげで進さんをここで待つことが出来る。
昨日と同じ場所少し早めの時間にセナはパーカーを手に持って土手に座っていた。
「セナ君」
「・・・筧君?筧君久しぶり!大会以来だね。巨深のみんなは元気にしてる?」
「あぁ、相変わらずだよ。先輩たちも春までは練習に参加するし、ところでセナ君はここで何してるんだい?」
「えっと、僕はここで人を待っているんだけど、まだ来ないみたい。」
「そっか、何処かで話しでもしたかったけど待ち合わせじゃしょうがねぇな。
良かったらセナ君のメアドか番号教えてくれないか?今度水町とか入れて遊ぼうぜ。」
「あ、はい!じゃあ、両方教えておくね。他校の友達が出来るなんて嬉しいな。よろしくね筧君!」
「あぁ、こちらこそよろしく。じゃあまたな。 セナちゃん。」
「あ?はい、!また!」
最後の方、筧君の声が小声でよく聞き取れなかった。
「あ、進さん!進さーーーん!」
「小早川、無理して走らなくていい。」
筧と別れてから大して時間も経たないうちに進の姿を見つけた。
「ふぅ、大丈夫です。あんまり酷い時は薬で抑えるようにしてるんですよ。昨日よりはだいぶましですし。
進さんのおかげです。」
ニコリと笑いかけてくる幼さの残る笑みに進は思わず目を逸らす。
「昨日はありがとうございました。私お礼も言えなくって、あの、良かったらコレ。
自分のパーカー、それにリボン付きの小さな袋を渡された。
「おいしくないかもしれないですが、家庭科でクッキー作ったんです。
その、いらなかったら誰かにあげてください。」
「・・・・
♪~
進が何かを言おうとしていたが、携帯の着信音に邪魔をされる。
「ごめんなさい、進さん!私の電話です。ちょっと取りますね。」
画面には登録したばかりの番号と名前が表示された。
(筧君からだ。なんだろう)
「あぁ、構わない。」
「すみません。」
「はい、もしもし。」
「うん、うん?え!?・・・えっと。15分後くらいでつけると思いますが。はい、じゃあ後で」
「進さん、お時間とらせてしまってすみませんでした。ちょっと約束が出来てしまったので、今日はお先に失礼します!」
「随分慌ててるようだが、急ぎの用事か?」
「はい、そうみたいです。」
「そうか、ではまたな。」
(さっき会ったばかりなのに筧君どうしちゃったんだろう?何かあったのかな。)
多少痛みの走る腹を気にしないようにと走り出す。
「セナ君こっち」
「筧君!どうしたの!?あの電話は」
『セナ君・・・。今すぐ会って話したい事があるんだけど、駅前に何時だったら来れる?』
「急にごめんな。ここじゃなんだから俺の家に来ないか?」
「え?はい、構いませんが。僕が行っても大丈夫ですか?」
(お店の中とかでも話せない事なのかな?筧君の家じゃ迷惑になるかもしれないし。)
電話の声では元気がなかったが実際会ってみると何でもない風な筧がいて、セナは疑問だけが沸く。
「あぁ、もちろん。むしろ来てほしいんだが。」
129:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:37:11 W4CKHcmG
電車に数分乗り、そこから徒歩で数分。アメフトの話、留学してたい頃の話
他愛も無い話に花を咲かせいつの間にかセキュリティが厳重な高層マンションの前に立っていた。
『筧の家ってすっげぇ金持ちなんだぜー』と水町が以前話ていたのをふと思い出す。
恐れ多いような気がして、セナは中へ進むのを戸惑ってしまった。
「ここの8Fだよ。そこ時間くると自動で閉まっちまうからこっち入って。」
「あ、はい。」
2人で乗るには大きすぎるエレベーターの中
(なんだろう、なんの話なのかな?)
「・・・なぁセナ君。アメフトやってて何か困った事とかねぇ?」
「困った事ですか?・・・特に無いかなぁ」
大嘘だ。
出場停止になるような重大な秘密を抱えながら試合に出ているのだから。
「セナ君ってアイシールドとか今までよく隠し通せたよな。色々隠してたのって大変じゃね?」
「え?、あ、まぁヒル魔さ・・・」
「大学に行ってもアメフト続けたい?」
セナの答えなど待たず、全く意図が分からない質問を次々とする。
「?」
「そういえば今日は進に会えたのか?」
「・・・・・・!?、どうして筧君が知っ・・・」
セナは慌てて口をつぐむ。
「ん?何が?今日は待ってる人がいるっていってたろ、冗談だったんだけど。」
「・・・そう。」
「あ、8Fだ。どうぞ」
「あの僕、」
「ほら。行こう」
筧に右手を掴まれぐいぐいと強引に引っ張られ進んでいく。
「セナ君に言ってなかったかも、両親はよそに住んでてさ俺ここで一人暮らしなんだよ。だからゆっくりしてけばいいから。」
(違う、何かが違う。怖い。ここにいちゃいけない気がする)
しかし191cmの筧から155cmのセナが逃げ出すなど不可能に近い。
逃げ出せない事に更なる恐怖がわきあがる。
「―――!!!!」
セナが何か叫んでいるが筧の耳には届かない。
「はい、いらっしゃい。」
玄関で軽々と体を投げられ、セナは床に転がってしまった。
その上から筧が重くのしかかる。
「筧君!変だよ!?どうしたの」
全力で抵抗するが、腕は片手で頭上にまとめられ、足は筧が体を割り込ませているため自由がきかない。
セナの制服の上着を左手で脱がしていく。
「やっ!やめて 筧君!」
筧が何を考えている分からず言い知れぬ恐怖がわきあがる。
「胸が窮屈そう、サラシこんなに巻いちまって。」
「!!!あ、違っ・・・」
「CかDくらいある。・・・可愛そうなセナ折角隠してたのにばれちゃったね。」
130:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:38:14 W4CKHcmG
「もっと可愛そうな事なんだけど、今からセナは俺に犯されるんだよ。」
ニコリと優しい笑みを浮かべ筧はそう言い放つ。
直接的な単語を言われ今の自分の身に何が起きているのかセナはやっと理解する。
さらに筧の布ごしからでもはっきりと分かる怒張したペニスを押し付けられ、冗談などではないと思い知る。
「・・・!!い、嫌ぁぁ!!筧君はなして!!!!やぁぁぁぁ!!!」
「生理2日目だもんな、はは、セナ本当かわいそうだな。」
他人事の様に言い、暴れるセナからズボンと下着を一気にはぎとってしまう。
「うわ、凄い血の量。これじゃあ動き回るのなんて無理だって。よく今までアメフトなんてやってこれたな。」
秘所の割れ目に無骨な指をそわせ、流れ出る血をすくう様に何度も往復させる。
「、っあ、やっ、やぁ!かけっ・・・い く・・ん!やめ、っ・・・」
「血でここ、ぬるぬるしてるからって感じすぎじゃないか?強姦されるっていうのに、淫乱だな。」
・・・ズブッ
「ほら、指2本も入ったよ。」
「い、ぁぁぁああ!!い・・たっ!・・・ふ、んぅ・・!」
「イイ声で鳴くね。本当に痛いのか?」
ズク、グチュ、グチュ、・・・ズッ・・ズッズッズッズッ
一定のリズムでピストンされ卑猥な水音と喘ぎ声が響きわたる。
「あ、っ、あっひぃ、あ、ぁぁ、あ、や、・・・ぁだっ・・あぁ・・や・・だぁ!・・・」
自分で慰めたこともないセナにとっては、この行為は刺激が強すぎた。
生理的に出る涙と、友達だと信じてたのにこんな仕打ちをされる程嫌われていたという悲しみの涙が止まらない。
もう抵抗する力も残っておらず、唯一出来ることは自分の耳を両手で硬くふさぐことだけ。
激しく出し入れかき混ぜられ、クリストリスを愛撫されセナにはわけがわからない。
「あぁぁ、ん、へんだ、よ・・・わたしへんに・・た・・・す、け・・てぇ、ふ、う・・ぁ・っぅ・ぁあ・・」
「助けて?誰に。誰を呼んでる?ヒル魔や、栗田?それとも進か?誰も助けちゃくれねぇよ。」
「・・・セナは処女だよな。さすがに痛いと思うけど、最初だけだから。」
何を言っているのか今の混乱したセナの頭では意味が分からない。
131:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:39:34 W4CKHcmG
ズブズブズブッブチュ
「きゃぁぁあっあぁぁっ!!ぃい、いたいっ!!!!ぬいてぇ・・・・!!あぁぁ、うぅ」
大きいすぎる筧のペニスが狭い処女の中をゆっくりと貫いた。
「ふぅ・・・処女膜破れたんだろうけど、血が凄くて分からないな。・・・・きっつ。俺のデカイから処女には優しくないよな。」
「あぁぁ・・・いやぁ、ぁもう、やぁ・・・」
グチャヌチュ・・・クチュ
セナの息の整うのも待たず容赦ない挿入を開始する。
「いたぁ・・ぁぁ・・・ふぅ・ぅう・・んあぁ・あぁあ・ぁ・ぁ・あぁぁっあっあっぁあぁっあ!!・・ふ・ぁ・・ぁん
やだぁ、あぁ・・つい・・あつ・・いよぉ・・・、」
もう痛みなどどこかへいってしまい、ただ暴力的な快楽ばかり与えられる。
グチュギュギュッブグッネチュズッズッグチュ
膣をえぐる様にされたかと思えば、出口ぎりぎりまで抜いて一気にまた差し込まれる。
それの繰り返し。
「く・・る・し・ぁ・・な・・んで・・・?こ・・・んな・・・」
耳を硬く塞いだままの無意識の問いかけ。
「・・・好きだからだろ、分かれよ。」
「はぁ、う、うっ・・あ!ぁ・・・ぁ!あぁっあっぁっ・・ぁ・ぁっあっあっあ・!!・・ひぃ・・・ぃうぅ!・・・」
「っ、このまま中に出すぞ」
「・・・あっ。!?おなか・・あつ・・何?きゃぅ・・や!・・あぁ・ぁあぁぁああああああやぁぁぁ!!!――」
ドクドクドッピュチュ――ピュ
「は・・・んん・・・・・くぅ・・ん・」
長い間大量のザーメンをそそがれセナはピクピクと身悶えた。
まるで最後まで搾り取ろうとするように膣が激しく締めあげる。
全てを吐き出した後、息を整えセナの中から自身を抜き取ると赤と白の液体がドロリと溢れ出てきてフローリングに
染みをつくった。
「・・・・セナ?」
無理をさせすぎたのだろう。
さらしだけを身に纏った少女は気を失っていた。
132:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 04:40:54 W4CKHcmG
一先ず終わりますが、この後ダラダラ続きます。
133:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 18:49:13 W4CKHcmG
誰かが自分の頬を軽く叩いているのだろう。
頬に微かな痛みを感じセナはゆっくりと目を覚ます。
悲鳴があがっている身体を無理に起こそうとするがうまくいかない。
両手が手首のところで縄でもって締められているからだ。
胸に巻いていたさらしも全て取られてしまって、全裸の状態でキングサイズのベッドの上に寝かされていた。
「セナおはよう。中々目を覚まさないから寝てる間にまた犯そうかと思ったよ。」
意識がはっきりしていないところに筧の残酷な言葉でがかけられる。
「・・・・・・・!?か、筧君。どうして、どうしてこんな事を。」
「分からないか?・・・そりゃ、セナが嫌いだからだよ。女のくせにアメフトなんかやって、しかもそんなお前に負けちまって
今年はうちの大会はもう終わったんだから、そりゃ憎むさ。」
「・・っ・・ご・・め・んなさい・・・ごめんなさい。だめだって・・わかってるけどアメ・・・フトやり・・・たいんです。
高校の・・・三年間だけだから。・・・・」
どう考えても悪いのはセナではなく弱みを握り暴挙に出た自分なのだが、セナは泣きじゃくりただ謝り続ける。
「別に謝らなくてもいい。ただ、俺にばれたってことは分かってるか?この事をばらして泥門の大会出場停止に
する事だって出来るんだぜ?マスコミに垂れ流すからさすがにヒル魔にだってもう隠し切れないし
今まで女が出てたなんて分かったらアメフト部自体潰されるかもな。」
「!!!??・・・だめです、それだけは、許してください!!私のせいで、みんなが・・・そんな。そんな事・・・筧君許して、
筧君の気が済むまで・・・私を殴ってくれて構わないから。・・・」
「それじゃあ、楽しくないしな、あぁ、じゃあ、俺の愛奴にでもなってもらおうかな。愛奴って分からない?
ま、これからずっと犬みたいに俺に抱かれ続けるって事なんだけど。名前を呼んだだけでアソコが濡れる様な身体にしてやるよ。」
「筧・・君。冗談・・だよね。」
「いいや?本気。さっきみたいに何度も膣に突っ込んでやるからセナはただ喘いでればいい。
あー、心配しなくても明日は学校休みだし。セナの携帯借りて家にかけといたから。勉強会を皆でやるから俺の家に泊まってく、って」
「・・・ふぅ・あ、ぅ・う・たすけ・・・て」
「さっきも助けて、なんて言ってたけどもう諦めろって。誰もこねぇよ。」
134:アイシールド21でお邪魔します
07/02/04 18:50:00 W4CKHcmG
「あ・・・じゃあ、こうしよう。『助け』を呼んでみよう。
セナ、その前に犬みたいに四つん這いになって、股を広げてみて。・・・手、縛ってあるけど出来るだろ。」
全裸でそんなことをしたらどうなるか、容易に想像がつく
「・・や、・できない。そんなこと・・・」
「逆らうなよ。」
「う、・・・ふ・・・」
筧が正気に戻ってくれるのではないかという少しの期待もこれで打ち消された。
ゆっくりと四つん這いの格好をとり、股を開き血の滴る秘部が筧の目の前にぱくりと露になる。
「そうそ、出来るじゃないか。ホント犬みてぇ。もの欲しそうにマンコひくつかせて・・・見られて発情してんじゃねぇよ。」
「・・・・・・・」
血が出そうになるまで唇を強く噛みしめ筧の暴言にじっと耐える。
「ひゃぁっ!!」
後ろから筧が尻を撫で回し。蕾を大きく割られ入り口に何か押し当てられてるのに気が付く。
「一応ローションべとべとに塗っておいたバイブ。俺のより小さいから今度は切れないと思うぜ。
これ、リモコンで操作出来るんだけど、パール回転としピストン運動両方あるんだってさ。」
言っている意味がさっぱり分からないが、先ほど嫌というほど咥えさせられた筧の男根を連想させるその形。
ズブッズブズブズブッ――ズブッ―
「ーーーーーーーーーーぅんんんんっーーー???!!!!!!ひぃ!っぃぃぃぃあぁぁあぁ!!!!」
唇を噛み締めていたが、痛さのあまり絶えられず、悲鳴をあげ意識を飛ばしそうになる。
「よし全部入ったな。まず膣の中かき混ぜて、で、次はピストンな」
「はっ、はっ・はっ・・は、はっ・・ぁ・・あ・」
息の整わないセナはともかく酸素を取り込もうと激しく呼吸を繰り返す。
これでは本当に発情している犬を連想させられる。
「あ、これ忘れてた。乳首用ピンチ。シリコン製だから痛くねぇはずだぜ?」
硬く張り詰めている胸の二つの桜色の突起を無骨に摘みにパチリと装着する。
「きゃぁ!!!はっ・・いたっ、いたいよぅ・・はっ・・・筧君!!!はっ・は・とってぇ、これ・・いたぁ・・、ぁぁ!」
セナの懇願を無視し
片方のピンチを指で軽く弾く
「痛・・・!!!ひぃぃん!!!・・ふ・っんんぅ!!!ーーーーーーー」
「セナは乳首感じやすいんだな。こんなにコリコリ硬くさせて。じゃあ、乳首だけでいってごらん」
「あ、あぅ・・・・はぁん・・・」
バイブを入れたまま、スイッチは押さず。
ピンチをしたままの乳首を弄ぶ。
「・・なに?・・・・なんか・・や・・だめぇ・みないでぇぇぇぇぇぇーー!!!お・・しっこ・・・
でちゃうーーーーー」
(ん?、排泄感?まさか・・・)
「あぁぁっぁぁぁぁーーー!!!!??!」
プシャ、シャーーーー、、ッパタパタポタ・・・
バイブで栓をされているセナの秘部から大量の透明な液体が、白い太ももを伝って流れ出た。
「・・・潮吹きしてる。・・・大丈夫、これ尿じゃねぇから。別に尿でも構わなかったけどな。」
放尿感から開放されたセナだったが、「潮」という単語を知らない。
今のセナには、人前で粗相をしてしまったという事だけしか分からない。
「しかし、さっきまで処女だったくせにそんなに気持ち良かったんだ。」
「あ・・ぁ・・・ぁ・あ・・ぁ・・ご・・・めん・・なさい」
「じゃあ、そろそろ助けを呼んでみようか。」
135:名無しさん@ピンキー
07/02/04 19:31:52 jb0WDTi9
ルルの人もうこないのかなー
136:名無しさん@ピンキー
07/02/06 10:29:08 5snrzlS5
>>123 wktk
続きカモン!
137:名無しさん@ピンキー
07/02/07 19:37:52 ZnlwYyYn
定期age
ご利用はご計画的に
>>123
GJ!
138:名無しさん@ピンキー
07/02/07 20:08:01 G0aR/M0o
>>123
乙!
>>135
同じくルルの人をずっと待ってるんだがorz
139:名無しさん@ピンキー
07/02/08 00:07:01 tOgLJ1qL
ハガレン女体化スレの保管庫の管理人はまだ生きてるみたいだね
またスレたててくれんかな
140:名無しさん@ピンキー
07/02/08 09:58:31 5h0RhfQh
>>123 GJ!
141:名無しさん@ピンキー
07/02/10 16:19:51 Us0hwHl+
>>123
キタコレ!!! 神乙!!
142:アイシールド21でお邪魔します
07/02/11 22:42:08 rp7p72Id
「携帯借りるぜ?」
「・・はっ・はっ・あ・ぁ・・」
いつまでも乳首を虐めすぎたせいで、その先端は真っ赤に擦れてしまって今にも血が出そうな程痛々しい。
それでも乳首を摘むピンチと、セナの中に埋めた凶器を取ってやることはしない。
「セナ、誰がいい?誰を呼ぶ?」
「・・あ・・・ひぅ・・」
(?・・・なんのことを言ってるの・・・)
「俺の言葉分からない?まぁいっか。じゃあ、進にしような。」
「ほら、助け呼んでやるから。『筧君に犯されてます、助けてください』ってしっかり言うんだよ?」
『進』の名前が表示される携帯を苦々しく見つめ、その番号の男にかける。
(進さん・・・?何?筧君、どうして進さんの名前が出るの?)
・・・・・ガチャ
「はい、もしもし。」
(・・・進さんの声。なんで、筧君何を)
「小早川。どうしたこんな時間に?もう0時を回っているのだが」
「・・・・・・・・・・」
「小早川?」
(進さん・・・声聞きたかった。もう何日も聞いてないような気がする。)
「進さ・・・」
カチッ。
「!!!??!?――んんんんっぅ!!!!!ーーー」
電話が繋がるのと同時に、筧は手に持っているバイブのスイッチをonにした。
(!?何これ、、。)
(!!嫌、いや)
「んぅぅううーーー!!」
話すどころか、嬌声をあげないように耐えるのが精一杯で
(・・・進さん、電話を切ってお願い、お願い!!声が、、)
「おい?」
「はぁ、、んぅぅふぅ・・・・」
チュチュプグチュズクズク
(凄い・・音が・・・ダメ、進さんに聞こえちゃう)
必死に耐えていたセナだが、無情にもバイブの出力を弱から強にあげられた。
激しく掻き混ぜられ、ズクズクと機械的なリズムで中を突き上げられる。
「・・・ふっ。・・く、はぁ・・あぁっ、あっ、あっあっ!!・・・
や、いやぁ、あぁ、ぁっもっ、ゆ・・るしてぇ・・ぁっあ・、、でんわ、きって・・・ぇ!!!」
「おい!?まさか、セナ!?セナ!!」
143:アイシールド21でお邪魔します
07/02/11 22:43:20 rp7p72Id
ズルッ
膣の中で暴れまわっていたおもちゃを引き抜かれ、代わりに筧の猛った雄を一気に埋められる。
「ひぃうぅぅっ!!!きゃぅ・・ふっ、ん、あ、ああっぁ、ぁっ、も、う入れないでぇ、、くるし、、ぃ・・・は、ぁっ、」
ズッ、パンパンッパン
肉と肉がぶつかる生々しい音まで携帯越しの進に聞こえる。
「セナ!今何処にいる!?セ・・・」
プツ
携帯から声が途切れた。
「・・・すごい声、進に全部聞かれちゃったね。あいつ真面目で潔癖そうだから
バイブ突っ込んでマンコぐちゃぐちゃにして喘ぎまくってたなんて知ったら、きっともう口もきいてもらえない。
でもその時の写メール、俺の携帯から進に送ったから今頃見てくれてるよ。
強姦されて喜んで、乳首こんなにして潮吹く変態なセナを見たら進はどう思うかな。」
もうまともに頭が働かないが、今、自分がどんな状態か進に伝わってしまった事だけは分かる。
やめて、やめて、やめて!!
進さんに・・・
進さんだけには、何?
嫌われたくない?
こんな事になってから気が付くなんて、大馬鹿だ。
私、進さんが好きなんだ。
でももう遅い。バチがあたった。
「ぁはっ、、はっ・は・ぁう!、ん・・ぁぁっ・ひぅ・」
(・・死んでしまいたいくらい悲しいのに・・・私の声、なんで止まらないの・・?頭がおかしい。)
(・・これが変態ってことなのかな。もうよく・・・考えられない。)
やだ・・・やだ、浅ましい・・・汚い、私の心。何て醜い
(・・・・きもち・・いいよぉ・・・・。)
(進さん、・・もっと・・・もっと、進さんの・・・ちょうだい)
獣の様な四つん這いの交わりで、セナは無意識の中で筧の動きに合わせて自らの腰をゆっくりと揺らし始める。
「・・・っは、感度が善すぎるのも問題だな!!ほら、もっとあげるから腰動かして。」
まともに物事が考えられなくなっているのは、先ほどのバイブに塗っておいた薬のせいなのだが、筧はその事を伝えてやらない。
「セナは進のことが好き?・・・でも他の男に抱かれてこんなに嬉しがってる。セナは変態なんだよ。」
144:アイシールド21でお邪魔します
07/02/11 22:44:47 rp7p72Id
グプッ、ズ、クチュ、ズッズッ・・・・
「く、はぁ・・ぁ・あぁ!!っあつい、、・くうっ・・・おなかの奥・・あたって・きもち・・いぃよぉ!・・
ん・・もっと・・・・、、っ・もっと・いっぱい・・さすっ・・て・・」
焦点の合わない憂いを帯びたガラス玉のような瞳からは、枯れること無く涙が溢れ出る。
それに加えまだ発展途上の身体の少女からは壮絶な色香が漂って、筧の脳を麻痺させる。
「とっても綺麗だよ。俺はセナがどんなになっても愛してるから安心して
だからお願いだよ。俺のこと、どうでもいい奴なんかに位置づけないで。」
聞こえないだろうと分かってはいるのだが、こんな形でしか君に告白出来ない。
倒錯した愛情
「もっ、と・・あ、ぁ、あっ、は!!・ふ・・はっぁ、あ、もっとぉ、、!進さん、進さん・・・・」
「・・・なんで、なんで、進を呼ぶんだよ。どうして俺を見てくれない」
どんな事をしたって俺の事なんて責めやしない。
あいつと君との間に入って邪魔しようって思ったけど、それは無理だって分かった。
きっと、そんな事をしたら君の心が壊れるんだろ?
今の君が無くなるのなら、それは俺の愛した君じゃない。
もう愛してくれなんて言わない。忘れられない程憎んでくれと言ってるのに。
どうしてそれすらしてくれない!?
(・・・!!!クソッ)
それでも身体はセナを求めて仕方がない。
膣の中で雄が軽く震え、射精が近い事が分かる。
「・・・ん、、また、、ふぁあ・っあ・・中は・・だめぇ、・・やっ、、あ、かちゃん・・・できちゃう・・・」
(いっそ出来ればいい。そうすれば既成事実も出来るってものだ。・・・そっか、孕んでもらおうかな。)
「あ・・や、やぁ・・だめ・・・ぬいて・・ふぅ、んん!・・・っぅ、ひぁっ!!・・ぁっぁ、」
「い、ぁ・・熱いの・・まだ・いっぱい・・・でてる・・・」
ズルッ
「ふ、、っん」
「ほら、・・・俺のペニス、セナのせいで血と精液一杯ついちゃって、手が使えないんだから口でなめとって。」
その言葉をセナは理解出来ていないが、本能でそれを求め
今だ怒張している筧の雄を愛おしそうに、ゆっくりと口に含んでいく。
ちゅぷちゅぷちゅ・・・
「はっ・、ん、、ふう、、っん・・む、っ・」
「いい子だね。綺麗にし終わったらまた突っ込むんであげるから。」
途中で電話を切られて、それ以降電源が切られてしまったようで繋がらない
電話越しのセナの声からは何をしているかなど嫌でも思い知らされる。
それにあの画像メール。
画像の中のセナは、両手をきつく縛られ四つん這いになり、胸は卑猥な道具で摘まれ、女性器にはバイブで栓をされていた。
何なんだあれは!?どうしてあんな事に。
それに何が狙いか知らんが送ってきた人間、住所と名前まで送ってきた。
筧駿
巨深のあの男、何のつもりだ。
俺にこれを送ってきたということは、俺がセナに対する気持ちを知っていてのことだろう。
セナに拒絶される事が怖くて思いを口に出せなかった進
それを嘲笑うかのように行為に及んだ筧に殺意すら沸く。
充分走ってつける距離だと分かって、進は家を飛び出しメールの住所へと走り出す。
145:アイシールド21でお邪魔します
07/02/11 22:46:41 rp7p72Id
部屋の時計を見ると2時を回っていた。
(そろそろ、時間切れかな・・・)
もう何度目の射精か分からない程セナの中に注ぎ込んだ後、名残惜し気に自身を引き抜く。
ピンポーン
「助けが来たよ。セナ聞こえてる?」
「おい!!!ここを開けろ!!」
マンションの1Fに着いた進が、部屋に繋がるチャイムを何度も押す。
「はいはい、いらっしゃい。・・・今開けたから、そこ開くよ。俺の部屋8Fの表札かかってるとこだから。どうぞ」
ドアをぶち破る勢いで部屋に入れば、長い間性行為に及んでいたのだろう。
部屋の中は二人分の大量の精液と、セナの血で異常な臭いが充満していた。
リビングには服をしっかりと着た筧と、両手が縛られたままの全裸のセナが横たわっていた。
人形のように生気が無く。目は開いているのに進が着たことすら気がついていない。
何時から、乱暴されていたのだろう
ひどく泣き腫らした目と、身体についている情事の後。
「っ!!!!!!」
進は体中の血が沸騰するのではないかと思うほど激昂し、筧の腹を目掛けて拳を繰り出した。
「・・・・っ痛ぇ。・・・」
(・・・誰?・・何を、してるの?・・・。)
これで終わりにするつもりは無い進は拳を更に構える。
1発は筧もわざと殴られたが、次は大人しくやらせるつもりはなく自分も構えを取る。
「あんたムカツクんだよ。聖人君子みたいな面しやがって、セナがこんなにされても、好きなんて言えるか?」
「当たり前だ。そんな事より、お前にはやった事の責任を取ってもらう。精々自分の身を心配をしろ。」
「はっ!あんたらしくない随分物騒な事を言うな?上等だよ。」
(・・・・喧嘩?ダメ、だめ、止めなきゃ。頭がよく働かない・・・。体が動かない。声もうまく出そうにない・・・でも、とめなきゃ)
「・・・や、めて」
146:アイシールド21でお邪魔します
07/02/11 22:47:16 rp7p72Id
「!?・・・セナ」
セナの意識があることを確認し、進は体を抱き起こしきつく抱きしめる。
「分かるか?俺だ。」
(・・・あ、進さんの匂いがする。この人は・・・)
思い出した。
「進さん、・・・。お願い、やめて、」
「止めるな!お前がこんな目にあって、黙っていられるわけが無いだろう。」
「違う、違うんです。私が、浅ましいから、皆に憎まれるのは・・・当たり前で・・・、、だから、だから・・・」
どうか、
「お前は悪くないない!!」
「・・違う、・・ちがう・・私は・・・」
「違わないよ?悪いのは俺なんだから。」
薄く笑いながら筧はそう言う。
「でもね、悪い事って分かってるんだけど、セナの優しさにつけこんで色々したくなるんだ。
だから、しっかり俺を憎んでくれないと。また酷い事をするよ?」
「・・・貴様っ!!!」
全く悪びれていない様子の筧に黙ってはいられず、進は再度殴りかかる
「ダメッ!!――」
筧の前にセナが割って入ってきた。
「!?」
直前にセナの行動に気がつき力を緩めたが、あまりの咄嗟の事で寸止めまで出来ずセナに拳が入ってしまった。
これには筧も絶句した。
「セナ!!!!すまない、!!何て事を・・・」
「っ、進さん、大丈夫、大丈夫ですから・・・もう。やめましょ。」
大丈夫なわけがない、140kのベンチプレスを持ち上げられるような男の拳を、鍛えてもいない女のお前が食らったのだから
骨ぐらいイッていてもおかしくない。それでもお前は声もあげず耐えた。
俺はそいつを殺してやりたいくらい憎いのに・・・
「・・・分かった。帰ろうセナ」
お前がそれを望んでいない。
怒りを必死で抑え込み、手首にきつく巻かれている縄を、これ以上傷をつけないようにと慎重に解いていく
「・・・借りていくぞ」
所々赤く染まってしまったシーツをセナの身体に巻きつける。
「好きにしろよ。返してもらわなくていい。」
力の入らないセナを腕に抱え上げ二人は部屋から出ていった。
「どこまで俺を追い詰めれば気が済むんだよ。」
一人になった部屋の中で筧がつぶやく。
君の行動が俺を付け上がらせ狂気に駆り立ててるっていうのに、それに気がつかないなんて
優しくて、・・・・なんて残酷なんだ。
147:アイシールド21でお邪魔します
07/02/11 22:48:18 rp7p72Id
夜中の道は静まり返っていて、足音だけが耳に痛い程響き渡る。
なるべく人気の無い道を通るのだが、それでも酔っ払いと擦れ違いになり下卑た目でセナを見つめてくる。
「・・・進さん。私、汚い、から・・・降ろして。」
進を見ようとしないセナの顎を軽く上に向けさせ、薄く開いたままの艶めかしい唇に自分のものを重ねる。
「・・・ん、!?ぅ、ふっ、んんん、はっ、ぁ、」
口内を荒々しく貪れば、頬を紅潮させ肩で苦しそうに息をする。
長い長い口付けの後ゆっくりと唇を離せば銀糸が二人を繋げていた。
「ふ、ぁ・・・」
「汚いなんて思っていたら、こんな事は出来ないだろう。お前が自分の事をどう思うと俺はお前を愛してる。」
ずっと我慢していた思いを口にすれば、せき止めていた言葉が溢れ出て
「こんな気持ちになったのは初めてなんだ、お願いだから俺を避けるな・・・もう一人にしないでくれ。」
嬉しい・・・、ありがとう進さん。
あなたからそんな言葉を言ってくれるなんて、このまま死んでもいいかもしれない。
でも、もう・・・。 私はあなたにこの気持ちを伝える事は許されない。
だって
「セナ、セナ・・・・」
熱に浮かされたように名前を囁かれ身体を求められても、セナは少しも抵抗しない。
狭い路地裏につれられ巻いていたシーツを剥ぎ取られた。
豊満な胸に顔を近づけ、先ほどの行為で真っ赤に擦れてしまっている突起を乱暴に吸いあげる。
ちゅ、
「!!きゃぁ、あ、、ぁあっ、い、っ痛」
ちゅぷちゅぷ
「は、ふぁ・・・あっぁ、進さん、、」
セナを向かい合って立たせせると、筧が放った大量のザーメンがたらたらと流れ出てくる。
挿入するには潤いが十分すぎるようで
「不愉快だな・・・」
両膝持って大きく開かせ、完全に抱え上る。
「!!ぁ、だめっ、進さん・・・見ないでぇ!!!」
俗に言う駅弁体位で性急に自分の雄を挿入する。
グチュ、ヌプ
「――――あぁああぁ!!!!!っあぁ、やっ、くるしっ、ぃ・・!!はいら・・・っ な、 ひぃっう」
セナの意思とは関係無く、体重分だけ深々と膣に突き刺さる。
「はっ、ふ、ぁんっ・・・進さんの、お・・っきいよぉ・・・・」
全て中に入りきった事を確認すると抱え上げたまま激しく律動を開始する。
グチュグチュグプッ
「ひ、ああぁっ!!!んあぁ、ぁあ、はっ、ぅ」
人が通れば聞こえてしまうのだろうが、感じやすいセナの身体は嬌声を我慢する事が出来ない。
ガクガクと揺さぶられ、涎まで滴り落ちる。
「きもち、いいよぉ・・・っ、、わたしの頭、へんに、・・ふ、ぁは、、はっ!」
「・・・身体はこんなに正直なのにな、それとも筧に仕込まれたか?」
醜い嫉妬が進の行為をエスカレートさせていく。
「、はっう・・・違っ・い、や・あ、は、ぁあ、・・あ・・ふぅ、、」
「私、わたし、ヘン、、タイなの?」
「・・・そうだな、変態だ。」
「それでも愛してるよセナ。」
俺もあの男と大して変わらないじゃないか。いや、むしろ似ているのかもしれんな。
既に気を失ってしまったセナを揺さぶり続けながら、進は冷静にそう思う。
同属嫌悪、か
あぁ、次に目を覚ます時お前はどんな顔で俺を見てくれるのだろう。
楽しみで仕方が無い・・・。
終
148:名無しさん@ピンキー
07/02/11 22:48:48 sEWycTj7
GJJJJ!!!
149:アイシールド21でお邪魔します
07/02/11 22:49:06 rp7p72Id
初めて書きました小説なんてものを書いたのですが、(いや、ただの駄文ですね)
読んでいただいた事に感謝いたします。
ありがとうございました。
とりあえず終わらせましたが続きがあります。もうそりゃダラダラと・・・
今度こそ救えない話になりそうです。
ドMなセナとドSなヤロー2人。ヴァイオレンス&アンダーグラウンドエロ
気力があれば書きたいと思ってますので、その際にはまたお邪魔しますね。(;´Д`)
補足です。↓
筧について:セナに「憎んで欲しい」と言ってますがこれは嘘ですね。
やっぱりセナに愛されたくてがための行動なんです。
筧の目に映る進は、努力する天才、煩悩なんて無いに等しく心清い人、まさに聖人君子像。
それとは逆にセナに対して汚らしい感情を抱いてる自分との差に激しくイラついるのです。
心の底からセナに恨まれて罵ってもらえれば諦めもつくのかもしれませんが、セナの性格ではそれが出来ません。
進について:女性と身体の経験はそこそこありますが、気持ちがよくても心が満たされなかったため
行為自体ガス抜き程度にしか思っていませんでした。
子供の頃から家庭の事情で、愛情をまともに貰っていません。
アメフトという激しいスポーツに身を投じ、無心になって自分を高めることだけに打ち込んだ結果
悲しい事に、天才と呼ばれるようになっただけです。
人としての感情を押さえつけ、今までひたすら一人で走り続けた進ですが
そんな自分を、女であるセナが必死に追いかけてきてくれたことが死ぬほど嬉しかったのです。
一見進の方が筧より理性があるように見えますが、人一倍愛に飢えているため恐ろしいのはこの人の方です。
セナ:アメフトを続けている理由は、最初は純粋に「負けたくない、勝ちたい、チームの為」だったのですが
実は途中から「進の為」になってしまいました。
セナの中で唯一秀でている足を進が認めてくれている為、アメフトを辞めてしまったら
自分には何も残らない、進は見てもくれないと思っています。
だから必死に追いつこうと努力してるんですね。
セナが「浅ましく汚い、心」と言っていますが「進に関わる為にアメフトを続けている」この気持ちの事です。
この事は、進が好きと気がついたことで同時に自覚してしまいました。
筧に脅されて一番怖かったのは、「自分のせいでチームに迷惑をかけること」より「進に見てもらえなくなること」だったのです。
あまりに身勝手な理由のため罪悪感のあまり、進を愛する事、愛される事は許されないと感じているわけです。
150:名無しさん@ピンキー
07/02/12 13:12:56 6aSumwqy
相互リンクよろしく
歴史上の人物を女性化するスレ 2
スレリンク(eroparo板)
前スレ
歴史上の人物を強制女性化する小説のスレ
スレリンク(eroparo板)
151:名無しさん@ピンキー
07/02/13 21:57:34 0pGWfJRo
前スレのDQ2の人ずっと待ってるんだがもういないかな?
152: ◆EwwRseKMM6
07/02/15 00:50:53 grcBApFl
ゲーム遙かなる時空の中で3、九郎女体化投下させていただきます。
最初は弁九ですが複数キャラ受けの予定。
まだエロまでいけてないです。
保管庫収納は無しでお願い致します。
153:九郎女体化1 ◆EwwRseKMM6
07/02/15 00:54:33 grcBApFl
それは、龍神の神子がお伽話の中だけにしか存在しない世界。
「なんだ景時。どうしたんだ、浮かない顔して?」
その日の景時はどこか妙だった。
昨日の戦いで、俺達源氏は事実上の勝利をおさめた。
兄上の望みであった三種の神器の奪還と安徳天皇のお身柄を確保する事は、
残念ながら果たせなかった。
だから、俺は景時の沈んでいるのは
兄上の期待に答えられなかった自分を攻めているものだとばかり思っていた。
そんな景時の様子を探るように見ていた者がもう一名いた。
「九郎、ちょっと相談したい事があるのですが・・・。
今夜、時間があいたら僕の部屋に来てくれませんか?」
また、仕事が増えるのか。
それ以上にあの弁慶の部屋で数刻を過ごすのか。
「俺の部屋では、駄目なのか?」
「駄目ですね。君の部屋だと人目につきますからね。」
俺は溜め息を吐きながら、承諾の返事をした。
もう日付も変わり、月も夜空から姿を消した頃、
俺はやっと諸々の雑用から解放された。
朦朧となりながら、自室に戻ろうとして思い出した。・・・奴との約束を。
こんな時刻では既に寝入っているのでは・・・という期待は
部屋から漏れる灯りで打ち消された。
仕方ない、腹をくくるか。
「弁慶、いるのか?」
「遅くまで大変でしたね、九郎。」
・・・・・・・・・本気でそう思っているんなら、手伝え。
戸を開けて中を見渡すと、溜め息しかでない。
夜目ながら、この前に見たよりまた荷物が増えている。
この乱雑とした部屋で数刻を過ごすのか。
「弁慶、お前少しはかたづけろよ。」
「おや、これでも整理されているんですけれどね。」
・・・これでか?
なら、片付いてない時はどんな光景なんだ。
「まあ、その辺りにでも腰をおろしてください。」
俺は一番怪しげな物がなさそうな場所を選んで座った。
「おや、九郎。顔に疲れが出ていますね。
明日も忙しくなりそうですし、薬湯を入れましょう。
疲れが取れますよ。」
奴の入れてくれる薬湯は、不味いんだ。
それでも、俺を労ってくれている気持ちが嬉しくて、俺は器を受け取った。
「・・・・・甘い?」
「ふふっ。存外、僕の薬は飲みやすいでしょう?」
答えようとしたのに体が重い。瞼がどんどん閉じていく。
「大変だったんですよ、君が全て飲み干してくれるような味を出すのは。
154:九郎女体化2 ◆EwwRseKMM6
07/02/15 00:58:51 grcBApFl
なんだ・・・・・・・・・・・カラダがアツイ・・・・・・・・・。
う・・・・・・・・っ。
何処だ、ここは。
頭がぼ~っとして
そうだ、確か昨夜弁慶に呼ばれて・・・・・・・・・。
弁慶が掛けてくれたのだろう、俺の体に弁慶の外套が掛けてあった。
弁慶の香りがする。
ドクン。
体の奥が熱い・・・・・・・。
立ち上がってみると、昨日までの疲れが嘘の様に晴れている。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「ああ、あの薬のおかげで疲れが嘘の様に取れた。
恩に着るぞ。」
「よかった。
君さえよかったら今夜も作って差し上げますよ。」
「本当か?」
「ええ、今宵もお待ちしていますね。」
俺は髪に絡み付いている枯れた草を払い落としながら弁慶にわらいかけた。
アツイ・・・・・・・・・。
アツイ・・・・・・・・・・・・・・・・。
目覚めると、また汗だくになっていた。
最近の俺は変だ。
体の奥に空洞ができたような・・・変な感覚がする。
空洞を満たしたいのに、満たせない。
この感覚は一体なんなんだ。
155:九郎女体化3 ◆EwwRseKMM6
07/02/15 00:59:24 grcBApFl
「・・・・・・・・・・ろう。ね、聞いている?九郎。」
ぽんと、肩に置かれた手に悪感が走った。
「止めろ!」
反射的に振り払った手とその先にあった傷付いた景時の顔を見て、しまった、と思う。
「・・・・・・・・・すまん。」
「いや・・・・・・・、いいんだよ。オレの方こそ、驚かせちゃってごめんね。」
ああ、俺は駄目な奴だ。
幼少の頃、俺は鞍馬で稚児として育てられた。
稚児の仕事の一つに夜の努めがあった。
俺はあの行為が嫌で嫌でならなかった。
『すぐによくなる』と言われても、何時まで経っても痛みしか感じなかった。
あれ以来、俺は人の肌に触れる事が怖くてならない。
・・・・・・・・・・情けない話だ。
景時に平家残党討伐の報告を聞いた後で兄上への報告書をまとめた。
擦ったばかりの墨の香りをかぎながら、何時の間にかまたうたた寝をしていた。
何故だ。
最近、眠くて仕方ない。
アツイ・・・・・・・。
また・・・・・・・・・だ。
体が熱くって・・・・・・・・・・。
『大丈夫ですか、九郎。』
・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・。
額に冷たい手が当てられた。
冷たい・・・冷たいのに心地好い。
ふわっと、弁慶の香りに包まれた。
『・・・・・・・・・・九郎。』
いま初めて気が付いた。
あんなに人に触れる事をいとう俺なのに。
弁慶、お前だけは平気なんだ。
むしろ・・・・・・・・ほっとする。兄上が俺に触れたら、こんな感じなんだろうか。
弁慶が俺の髪を撫でる感触が心地好い。
母といるとこんな感じがするのだろうか。
母も、兄上も、父も、傍にいない。
俺の大事に思う者はいつだつて遠くにいる。
「弁慶、お前はずっと俺の傍に居てくれるよな。」
夢現つだった俺は、泣き出しそうに歪んだ弁慶の顔を見る事はなかった。
156:九郎女体化4 ◆EwwRseKMM6
07/02/15 01:05:57 grcBApFl
弁慶に・・・・・・・・・相談した方がいいのだろうか。
最近、俺の体は変だ。
体が熱くなるのはずっとだったのだが・・・・・。
その・・・・・俺の男根が少しずつ・・・・縮んできている気がする。
いや、気のせいだったらどんなに良かったか。
その代り玉袋があった場所が固い殻のような皮膚に覆われている。
遊んでいる男だったならば性病を疑ったかもしれない。
だが・・・・・・・・・俺は未だ女子の身体を知らない。
病気・・・・・・・・・・なのだろうか。
「九郎、薬湯をお持ちしましたよ。
おや、どうしたんです?
そんなに大きな溜息を吐いて。
何か心配事ですか?」
うっ・・・・・言うなら今だな?
俺は礼を言って薬湯を受け取ってから話を切り出した。
しどろもどろになりながらやっと病状を告げれた俺に、
弁慶がにっこり微笑みながら告げた。
「では九郎、脱いでみてください。」
とりあえずここまでです。
157:名無しさん@ピンキー
07/02/15 13:44:39 0mkW47q5
うおお、この作品で来るとは思わんかった
GJです>>152
続き楽しみにお待ちしてます。
158:名無しさん@ピンキー
07/02/15 14:47:46 gpdK6Ort
>>149
GJJJJJ!!!! 続きまってます
159:名無しさん@ピンキー
07/02/15 22:32:57 atrckRkb
>>149
GJ!
ところで、皆さんの創作の肥やしになりそうなニュースが
URLリンク(www.asahi.com)
160:名無しさん@ピンキー
07/02/16 10:01:49 8CA4mn84
>>152-156
GJ!
wktkしながら続き待ってます
161:名無しさん@ピンキー
07/02/16 18:31:57 a8Zl6Zsg
定期age
ご利用はご計画的に
>>149>>152
GJ!!!!
162:その手を離す時 あの手を取る時
07/02/18 10:13:58 8lqXrryQ
お邪魔します
FE紋章でシーザ女体化です。お相手はラディ
元々女だったという設定で和姦かつ青姦です
以下↑のタイトルで投下しますので、苦手な方はスルーして下さい
163:その手を離す時 あの手を取る時
07/02/18 10:14:56 8lqXrryQ
宴は一時の盛り上がりからようやく落ち着きを見せ始めていた
知るも知らぬも、といった様子で笑い合っていた人々も今は旧知の者達と和やかに談笑している
だからだろうか
2人の若者がこの場にいない事に気が付く者は少なかった
戦勝の興奮と終戦の安堵にざわめくアリティア城にほど近い場所に彼らはいた
「傭兵をやめようと思ってる オグマさんの話も、アストリアさんの話も、断るつもりなんだ」
赤毛の青年─ラディがそう言うと、彼が話す相手は亜麻色の髪を揺らしてかぶりを振った
「それは、タリスにもアカネイアにも行かずにこのまま剣を置くって事なのか?」
頷くラディを見て相手─シーザは残念そうな、というよりむしろ呆れたような顔をして溜息をつく
それきり黙り込んでしまった相棒を、どこか寂しそうな顔でラディは見つめていた
「…まあ、お前の人生だし好きにすればいいさ」
暫しの沈黙の後に掛けられた言葉はラディにとって意外なものだった
「正直勿体ないとは思うけどな だがお前自身が決めた事ならそれでもいいだろう」
目を丸くするラディとは対照的にシーザの顔はひどく穏やかだった
「……止められるかかもって思ってた…説得しようとするかもって…」
驚きを隠せないまま口籠もるラディに向けられた微笑みは暖かいものだった
しかし
「私はどうするかな…この機に旅に出るのもいいかもしれない…」
何でもない事のように呟かれた言葉
「じゃあ俺も一緒に」弾かれたように言いかけた言葉をシーザは静かに制する
「ありがとう…でもお前が自分で決めた道を曲げて欲しくないんだ」
離ればなれになる予感はラディを呆然とさせるには充分だった
164:その手を離す時 あの手を取る時
07/02/18 10:17:04 8lqXrryQ
ワーレン傭兵隊に入ったばかりの頃、子供だった俺に何かと目をかけてくれた「お姉さん」
穏やかに教え諭したり、厳しく叱咤したりしてくれた「先輩」
同盟軍の街への到着に端を発したグルニア軍の侵攻
街は同盟軍に付く事を決め、報告と助力の為に隊を離れるという彼女が掛けてくれた言葉
『ラディ、良かったら私と一緒に来てくれないか?同盟軍には相棒だと紹介する』
「お姉さん」で「先輩」だった人はその時「相棒」になった
転戦する中で持ち場が多少離れる事はあっても、共に戦っていると思えるだけで安心できた
その「相棒」と別れる事になる 多分二度と会う事はないだろう
自分は剣を捨て去り、彼女は街を去るというのなら当然の成り行きだ
でも受け入れる事など出来そうになかった 離れたくないという思いで一杯だった
「ラディ…そんなに落ち込まなくてもいいんだ」
落胆させたと思ったのか彼女が労るように声をかけてきた
「私と離れても、また誰かに巡り会える 出会ったり別れたりを繰り返すのが人生だろう?」
言わんとする事はよく分かってるのに言葉は耳を通り過ぎていくばかりで相槌も出てこない
「『出会いこそが宝だ』と言った賢者が昔いたそうだ」
肩に置かれた手に力がこもったように感じた ふと見るとその手は随分細く華奢に見えた
「お前に…っ会えて……良かっ…私の……宝…」
声が震えていると思った瞬間、力任せに抱き締めていた
相棒から剣を置く決意を聞かされた時、驚きはしても止めようとは思わなかった
彼の才能は惜しかったがその決意を尊重してやりたかったし、枷にはなりたくなかった
だから旅に出ると口にした 正直あてなど何もなかったけれど
同行を言いかけた彼は私が止めると打ちのめされたように見えた
無理もない、と思った 彼が傭兵隊に来てからほぼずっと組んできたのだから
時には姉貴面をし、先輩風を吹かせる事もあった
同盟軍に行く事になり、その才能を伸ばして欲しいと思って声を掛けた
彼は目を見張る成長を遂げ、私にはそれが誇らしかった
だからこそ、これからは私が示す道ではなく彼自身で見出した道を歩んで欲しかった
呆然としている彼に多少訓戒めいた事を言いつつも、同じ事を自分自身にも言い聞かせていた
一番伝えたいこと「会えて良かった」そう言って別れを告げようと思ったのに
上擦った声が耳に届いて自分が泣いているのを悟った瞬間、抱き締められていた
165:その手を離す時 あの手を取る時
07/02/18 10:19:36 8lqXrryQ
抱き締めた身体が自分より細いのだと気付いて、心臓が大きくひとつ鳴った
俺の首に当たる頬が塗れているのを感じた時、血が熱くなるような気がした
そしてはっきり自覚した 俺はこの人が好きだと
自覚してしまえば伝えたくなるし、応えて欲しくなる
抱き締めたまま、ほんの少しだけ力を緩めて顔を覗き込んだ
「シーザさん、俺はあんたの事が好きだ だから離れたくない」
一息にそういって言葉を切る
琥珀色の瞳が潤んでいくのが分かった
薄く開いた唇が俺の名を刻んだように見えた
その顔が不意に歪んだかと思うと、今度は逆に抱き締められた
泣いているともむせているともつかない声で俺の名前を呼び、「ごめん」と繰り返した
何で謝るんだとか泣かないでとか言ったような気がするけど覚えていない
ただひたすら抱き締め、髪を、背中を、撫でていた
随分長いこと泣き喚いていたような気がする
私が静かになったのを見て取ったのか、彼が顔を覗き込み「大丈夫?」と聞いてきた
なんとか笑顔を作って頷いて見せ、掠れた声で何とか礼を言った
そして、もう誤魔化すべきじゃないと思った
可愛い弟分で後輩で相棒、いつか私の元を巣立って行くのだと決め付けていた
物わかりの良い大人の振りをして自分の気持ちを押し込めていた
だけど
あんなに強くはっきりと伝えられたら
こんなに強く抱き締められたら
もう自分に嘘なんてつけない、つきたくない
「ラディ、私も…お前が好きだ」
見つめ合っていたのはどれくらいだったか、どちらからともなく唇を重ねていた
166:その手を離す時 あの手を取る時
07/02/18 10:21:35 8lqXrryQ
重ねるだけだった口付けは互いを貪るように深くなり、溶け合うような感覚を呼び起こした
名残惜しげに顔を離し、少しだけ躊躇う様子を見せていたシーザだったが
ラディの顔を正面から見つめ、はっきりと告げた
「私を、抱いてほしい」
ほんの少し身体を強張らせたラディだったが、ひとつ頷くと口を開いた
「一つだけ、お願いがあるんだ …『シーザ』って、呼ばせて」
シーザは一瞬目を見開き、眩しそうに微笑んで頷いた
傷の手当てなどで見慣れていた筈の互いの身体にひどく興奮していた
剥ぎ取るように服を取り去って抱き合うと、火傷しそうな熱を感じた
普段はサラシに包まれているシーザの乳房に、ラディは顔を埋めた
くっきりした谷間に舌を這わせ、柔らかな膨らみに唇を沿わせ、赤みを帯びた先端を甘噛みする
その度にシーザの口からは吐息が零れ、ラディの髪と背中に伸ばされた指に力がこもる
左腕で身体を支えたまま、右手を両足の間に滑り込ませるとそこは既にじっとりと塗れていた
そのままシーザの秘所を指でまさぐると吐息はやがて嬌声に変わり、一撫でごとに身体を震わせた
初めて見るシーザの痴態にラディは「もっと見たい もっといやらしくしている所を見たい」と思わずにいられなかった
じっとりと湿り気を帯びたそこをもっと見ようと、足を大きく開かせ顔を近づけると
シーザは「やめろ…見るな……見ないで…」とラディの頭を手でどかせようとした
しかし普段からは考えられない程弱々しい声と力は却ってラディを煽るばかりであった
167:その手を離す時 あの手を取る時
07/02/18 10:29:38 8lqXrryQ
そこは充血して赤く塗れ光り、小さく口を開けていた
ゆっくりと指を差し込むと身体は少し強張ったが、中を探るように動かし始めると震えに変わった
割れ目の上、小さな突起に触れると震えは一層大きくなり、声はもはや言葉にならなくなった
頭をどかそうとしていた手で縋り付き、制止しようとしていた口から甘い声を漏らしながら
震える身体をくねらせる様は扇情的としか言いようがなかった
シーザの身体がひとつ大きく震え、ぐったりと弛緩したのを見てラディは指を抜いた
身を起こしつつシーザをそっと抱き起こし、「俺のも…触って」と低く言った
ゆっくりと顔を上げたシーザは躊躇う事なくラディの陰茎を口に含み、舌で丹念に舐り始めた
意外な行動に驚いたラディは思わず引き離そうとしたがそれは叶わぬ抵抗だった
憧れていた年上の女が己の一物を銜え込んでいる眼下の光景と今までの興奮はいとも簡単にラディを追い込んだ
痙攣のような感覚が身体を通り抜け、ラディは自分がシーザの口内に射精してしまったことに気付いた
慌てて詫び、身体を離そうとするラディを制すると、シーザは「大丈夫」と微笑み再び口を寄せた
先端だけを含み、手で丁寧に触れると、それは直ぐに硬さを取り戻した
やがてシーザは口を離し、身を起こすと、一言だけ「来て」と言った
ラディは頷き、シーザをもう一度横たわらせると
濡れそぼった秘所を開かせ、先程まで指で探っていた場所に陰茎をあてがい、一息に埋め込んでいった
168:その手を離す時 あの手を取る時
07/02/18 10:33:14 8lqXrryQ
硬く瞼を閉じ、唇を噛み締めるシーザに「痛かった?」と聞くと「大丈夫」と返って来た
その返事が痛みを否定していない事に気付いたラディは一瞬顔を曇らせたが
「ごめん…止められそうにない」と言うと、叩き付けるように動き出した
シーザは自分に覆い被さるラディの腕にしがみ付きつつ、身体ごと貫かれる感覚を受け止めていた
熱く締め付ける感触はラディに焼き切れそうな快感を与え、
肉体のぶつかり合う湿った音はその耳にひどく大きく聞こえていた
ラディが一旦動きを止めて身体を抱き起こし口付けると、シーザは口付けに応えながら抱き付いてきた
シーザはラディの首につかまり、ラディはシーザの背中を支えつつ再び動き出す
シーザは動きに合わせてあられもない声を上げ、半ばうわ言のように
「離れないで…大好き…一人にしないで……」と繰り返した
ラディも段々息を荒げながら、呪文のように
「好き…大好き……ずっと離れない…」と呟いていた
シーザが一際高い声を上げて身体を震わせると、ラディは強い締め付けを感じ、己の精を放った
掠れた息を漏らすシーザを抱き上げ口付けると、その感触でさえ快感に変わってしまうのか更に身体を震わせた
ラディは自分より細く、華奢である事に今更ながら驚きつつシーザを抱き締め
かつて自分を導いてくれたしなやかな手をそっと握った
シーザはいつの間にか自分よりも大きく逞しい身体になっていたラディの背に片腕を回し
昔自分が引いた事もある手の、引き締まった指に己の指を絡めた
繋がったまま抱き合う2人に、真夜中の満月が光を投げていた
終
169:その手を離す時 あの手を取る時
07/02/18 10:38:20 8lqXrryQ
ここまで呼んで下さった方、ありがとうございました
実はシーザ非処女です
昔付き合っていた男と死別だか別れたかしていて、それが「一人にしないで」の台詞に繋がる
…つもりだったのですが、その辺りを上手く書き込めませんでした
精進致します
170:名無しさん@ピンキー
07/02/18 11:17:35 Rx5v4M0K
今朝ラディと一緒に出てくる傭兵なんていったっけ?と考えていたところでktkr
171:名無しさん@ピンキー
07/02/18 23:53:56 Nzj3FVn0
GJ!
172:名無しさん@ピンキー
07/02/19 06:41:19 l/2rarBE
>149
GJ!アイシルエロパロ板で書いてあったロデオヤロウとの絡みも期待大
腐女子の書いた自己投影したエロより、バリバリ男性向けな女体セナたんのエロがもっと読みたい
173:アイシールド21でお邪魔します
07/02/22 00:09:06 8Uge2WHT
読んでくれた方、GJくれた方ありがとうございます。
励みになりますつω;`)
>172
向こうの板から来てくださったようで感激です。
俺の書くものが、どの層の人達に好んで読んでいただけるか分からないのですが
誰でも読めるような文にはしたいなぁ、とは思ってます。
ど素人が書く文ですから、生暖かい目で見てていただけたら幸いです。
174:名無しさん@ピンキー
07/02/23 22:14:08 4jUr7CQ/
>149
アイシルパロの人
GJ!このコメント書いてる私は腐女子で申し訳ないが、すっげぇ良かった!
神!!
続き!続き読みたいっ!
175:ティアキとか
07/02/24 16:12:51 4TAK2unz
黒木くん×女体化千秋はどうだろう?
176:名無しさん@ピンキー
07/02/25 09:44:57 JuewgabY
>149
ロデオとの絡みを待ってます!GJ!
177:名無しさん@ピンキー
07/02/28 02:45:01 fT757sUE
遅レスだけどアイシルパロの人
>149
GGGGGGGGGJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!
つづき楽しみにしてるよ。気が向いたらよろしく
178:名無しさん@ピンキー
07/02/28 02:47:45 QENXp5gw
なにこのアイシル以外は投下しづらい空気
179:名無しさん@ピンキー
07/02/28 02:50:01 9Jdgopqp
んなことない、俺はアイシル以外も待ってる
180:名無しさん@ピンキー
07/02/28 08:55:09 22TPI9y2
むしろルルーシュを待っている
181:名無しさん@ピンキー
07/02/28 11:05:46 YOS7XilJ
俺は152の続きを待ってる
182:名無しさん@ピンキー
07/03/01 00:26:46 //QovwMU
どれもすき
183:名無しさん@ピンキー
07/03/01 14:55:32 u73uja8q
前スレのハセヲの人は書いてくれないの?
184:名無しさん@ピンキー
07/03/02 21:36:12 dVKQRDXE
ペルソナ3の話書いてくれる人いないかな
185:KINO ◆v3KINOoNOY
07/03/02 21:45:36 7r3yThNS
ちょいとお借りします。
NGワードKINOでおねがいします。
リハビリ代わりのSSなので、ぐだぐだですが投下させていただきます
元ネタ
聖闘士星矢。黄金組。さらっと読み流せる程度かと。
186:KINO ◆v3KINOoNOY
07/03/02 21:46:49 7r3yThNS
◆魚座の彼女◆
二つに編まれた巻き毛をゆらして、女は薔薇に水を注ぐ。
ここは十二宮最後を飾る双魚宮。
「アフロ……この薔薇少し減らせないのか……」
「白と赤とピンクと黄色しかないよ。サガ、どの色が嫌いなの?」
カップに注がれた紅茶に男は口を付ける。
そして、ふと先日の不幸な出来事を思い出した。
「アフロ……まさか、自家製……か?」
「うん。だって、凄い綺麗に咲いてくれたし」
「お前は俺を殺す気か!!デモンローズのローズティーはつくるなとあれ程いっただろうが!!」
男の言葉に女は首を傾げるばかり。
「お砂糖と、ミルクは入れてないよぉ?サガ、ストレートが好きっていつも言うから」
目元で笑う小さな痣。硝子玉の様な大きな瞳とふわふわの巻き毛。
育てた薔薇は宮をぐるり、と囲んで。
恋人の住む宮までの道を鮮やかに彩る。
「毎回俺は命がけで双魚宮に来てるんだぞ。大体お前が道を薔薇で塞ぐから……」
出されるケーキやスフレは彼女の手作り。
聖衣さえ纏わなければ普通の十七歳の少女。
「サガは、お花嫌い?」
「好きだけれども、デモンローズは好きじゃない」
幾分か耐性は付いたものの、まだこの香りには慣れてはいない。
187:KINO ◆v3KINOoNOY
07/03/02 21:47:27 7r3yThNS
「アフロは、サガのこと大好きだよ」
長い睫と小さな唇。見た目だけならば太刀打ちできる相手もそういないだろう。
魚座の聖闘士として、十二宮を守護する少女。
教皇の間へと続く最後の関門として侵入者を待ち受けるだけの力はある。
「サガも大変だよね。いつまで教皇やってるの?」
「いつまでって……そりゃ、それが俺の仕事だから……」
入れなおした紅茶と焼きたてのクッキー。
今度は安堵して男も口をつける。
少女を含めた黄金聖闘士は、サガ扮する教皇を守ることが勤め。
同期で入った山羊座のシュラ、蟹座のデスマスクを入れた三人だけは彼が教皇であることを知っている。
まだ幼さの残る後続組にはいずれ告げるからと男は言葉を濁らせて。
何も知らない振りをしながら、少女は彼に寄り添う。
「普通の薔薇もあるよ。この間シュラにも持っていったの。凄く喜んでくれてた」
「ああ、山羊座の……貧血酷いんだったな。大丈夫なのか?」
「うん。大分いいみたい。でも、デッスーがしつこいんだって」
つかみ所のない少女をしっかりとつかんだのはこの男。
双子座の聖闘士でもあるサガ。
「ね、ね。教皇って大変じゃない?アフロもたまに一緒に護衛とか行ってみたいなっ」
「だから俺は遊びで教皇をやってるわけじゃなくてな、一応、世界のためを思って……
お前だって聖闘士の試験で習っただろう?本来、俺たちはアテナをまもりこの世界のためにだな」
「アフロはサガを守ればいいの?女神を守ればいいの?」
その問いに今度は男が困り顔。
「……俺、で」
その言葉に少女はにこり、と笑うだけ。
「ところで、デッスーって……誰なんだ、アフロ」
編んでいた髪を解いて、風に泳がせる。
「デスマスク。だから、デッスー」
しみじみと、自分が妙な渾名を付けられる対象でなくてよかったと男はため息をつくばかり。
(蟹……とりあえず、あれだ、がんばれ……)
188:KINO ◆v3KINOoNOY
07/03/02 21:48:02 7r3yThNS
処女神アテナを守る聖闘士。
八十八ある星座の中で頂点に君臨するのが黄金聖闘士である十二人。
ところが、沸き起こった異常事態。
十二人中半が女子という歴史上初の珍事態が勃発してしまった。
幼いながらも終結した十二人の聖闘士。
すべての聖闘士を束ねるのが教皇の役目でもある。
(今期の黄金……男、俺と牛と蟹と乙女と蠍だけなんだよな……あ、弟……いっか、もう……
老師は、まぁ……枯れてるからなぁ……)
同じ双子座を守護する男、それがサガの双子の弟カノン。
『探さないでください』の置手紙とともに聖域を立ち去った。
(まぁ、散々アフロに殺されかけてるからな、あいつも)
中でも年長組になるのが蟹座のデスマスク、山羊座のシュラ、魚座のアフロディーテ。
「アフロ、サガはそーいう服着てるほうが好き」
「服って……シャツにカーゴパンツだぞ?」
「いつも服はなんか踏んじゃいそうなんだもん」
少女の指すいつもの服とはもちろん教皇の法衣の事。
光に眩い銀の髪も、普段はマスクの中に隠されて。
「俺も、聖衣着てるよりも普段着のアフロのほうが好きだよ」
「そぉ?嬉しいな」
花々を愛して育てる姿はよほどこの娘のほうが処女神に近いだろう。
初めて聖域に姿を見せたときに、その幼さにサガは唖然としたほどだった。
女神の名を持つ少女は、最後の難関として立ちはだかる。
もっとも、少女の守る双魚宮までたどり着いたものはいないのだが。
「サガ、疲れてるみたい。少し寝てく?それともアフロがそっちに行ったほうがいい?」
教皇としての日常を抜けて、男は双魚宮に来る。
花々に囲まれて喧騒から逃れるために。
罪悪感に苛まされる夜には誰かの暖かさがそばにあってほしい。
「泊まってく。この間アフロに来てもらったから」
六つ年下の恋人は、十二星座の中で最も穏やかなのかもしれない。
ただ、穏やかの方向がたまに明後日のほうに向かうだけで。
189:KINO ◆v3KINOoNOY
07/03/02 21:48:50 7r3yThNS
「本当?嬉しい」
抱きついてくる小さな身体を受け止めて、頬に当てられる唇に瞳を閉じる。
髪に残る甘い香り。双魚宮を包み込むこのやさしさ。
「久々に俺もゆっくりしていきたいし」
「サガの嫌な事、アフロが代われたら良いのにね」
本来は戦闘向きではない方だろう。
聖衣を纏うのは召集時のみ。
「お天気が良いって幸せなことだね。スターヒルにもお日様がちゃんと当たってるのかな?」
日に透けた金髪がゆらゆらら。
踊る日差しは春の少し手前。
魚座の聖衣を背負って現れたのは幼い少女。
齢十一で黄金聖闘士としてこの聖域に行くことを命じられた。
「えっと……ここが、聖域ってとこなのかな……」
緩やかな巻き毛を結ぶリボン。先端に付いた小さな銀の飾り。
「君も、もしかして聖闘士?」
その声に少女は振り返る。
少し癖のある黒髪と端正な顔立ち。若干上がり気味の瞳がエキゾチックな少女。
「うん。魚座の聖衣をもらったの。アフロディーテっていうの」
「そう。私、山羊座の聖闘士のシュラ。ようこそ聖域へ。双魚宮まで案内するね」
シュラと名乗る少女は、一年ほど早くこの聖域にやってきた。
まざ守護人不在の宮が多い中、磨羯宮を守っている。
「魚座じゃ間に宝瓶宮があるね。水瓶座の子も女の子だと良いんだけども」
「シュラのほかにも、誰かいるの?」
階段を上りながら少女たちはあれこれとお喋り。
同年代の守護人が来たことは互いに嬉しいことだった。
「よぉ、どこ行くんだよシュラ」
「アフロディーテ、あれは気にしなくていいからね。単なる蟹だから」
「蟹扱いすんな!!」
「お前、守護星座は?」
「……蟹、です……」
少年の顔を見ながら、少女は首を傾げる。
「蟹さん?」
「デ、デスマスクって名前があるんですけど……」
「じゃあ、デッスー。アフロはシュラとあっち行かなきゃいけないから後でね」
この奇妙な三人が教皇を守る中核となる。
それは当の本人たちにもまだ、わからないことだった。
190:KINO ◆v3KINOoNOY
07/03/02 21:49:55 7r3yThNS
「アフロいる?」
ひょっこりと顔を出したのは山羊座の守護人のシュラ。
ほんのりと焼けた素肌と目尻にきらめく光の粉。
「これはこれは、教皇。こちらへお越しでしたか」
わざと恭しく礼をとる少女に、青年は笑うばかり。
「いや、ここにいるのは双子座の守護人だが?」
「それはそれは。我ら同じ黄金聖闘士ですか」
硝子の器に入ったのはスパイスの効いたマリネ。
守護人が留守のことの多い宝瓶宮をすり抜けて、やってくる。
「あー、シュラだー」
「遅くなってごめんね。はい、頼まれてたやつできたから」
「ありがと。ちょっと待って、アフロもできたの」
どうやら等価交換物々交換は当たり前なのか、慣れた手つきで品物を渡しあう。
「あと薔薇ありがとう。うちの宮じゃ野菜くらいしか育たなくって」
「土が違うのかなぁ。カミュも花は育たないって言ってるし」
水瓶座の守護人は、同期で入った蠍座の守護人の宮で一日の大半を過ごす。
下手をすれば何日も同衾も当たり前のことだ。
「サガ、子供たちが悪さしないようにちゃんと管理しておいてくださいね」
「子供たちって……ああ、あいつらね……」
目下、悩みの種は最凶二人がくっついてしまったこと。
乙女座の守護人であるシャカと牡羊座の守護人にし聖衣再生職人であるムウ。
(あの麻呂娘は……うん、師匠譲りの激悪な性格なんだよな……乙女座のシャカもどっか
電波入ってるし……)
一見まともに思える牡牛座の守護人は獅子座の守護人である少女とチェスをたしなむ。
山羊座の守護人を追い掛け回す蟹座の少年に鉄槌を下すのは遠く離れた中国に座する
天秤座の守護人の老師。
「じゃ、また明日ね」
「明日ねー」
少女二人は、時間が有ればどこかへ出かけもする。
それはこの窮屈な聖域でできる小さな楽しみでもあった。
「射手座の人って、どんな人だったのかなぁ……」
191:KINO ◆v3KINOoNOY
07/03/02 21:50:43 7r3yThNS
それ聞かれれば答えにくいと男は顔を少ししかめる。
「……いろんな意味で、濃いやつだったよ……」
「前の教皇も?」
「どうなんだろうなぁ。俺も自分のやったことが正しいかどうかたまに自信が無くなるよ」
前教皇はムウの師匠にして全時代を生き抜いた牡羊座の守護人だった。
史上初の女性教皇として聖域に光臨し、人々の信頼を一心に集める。
そのシオンが教皇として指名したのが射手座の守護人だったアイオロス。
サガとは同期に聖域に入った少女だった。
(ついねー……かっとなったっていうか……)
それでも教皇としての二重生活をこなしながら、サガもまた人望を集める。
ただ、今期の黄金組はいつもにまして個性的な者が集まりすぎただけで。
「サガは、みんなのためにがんばってると思うよ。それじゃだめ?」
時々思えることは。
魚座の守護人が彼女であって本当に良かったということだ。
「違うサガもいるけども、アフロはどっちのサガも大事」
「あっちのほうだと、俺あんまり記憶ないんだ。酷いことしてないか?」
「うん。サガはどっちも優しいよ」
コインの表と裏のように双子座の守護人は二つの顔を持つ。
「俺は、お前が魚座の守護人で本当によかったと思うよ」
スターヒルに聳える教皇の神殿に最も近いのがこの双魚宮。
苦しい夜にはすぐに会える。
神が罪深き自分に与えてくれたのは、女神の名を持つ少女。
彼の罪を知りながら彼に忠誠を誓う恋人もまた、同じ罪で縛られたもの。
「サガ」
重なる柔らかな唇。
触れるだけのキスは心を潤す魔法の薬。
「苦しそうな顔してた。アフロはサガのそばにずっといるよ」
女神アフロディーテは、息子と逸れてしまわぬ様に魚に化けその尾を互いに結んだという。
同じように彼女は彼の罪をどこかしら背負おうとしているのだ。
「お日様が隠れても、お星様が綺麗。サガ、アフロじゃ何もできない?」
どれだけ悔いても、過去は過去にしかならない。
贖罪の日々に光など無く、ただただ疲れていくだけ。
「今度、護衛の時にはアフロを連れて行って。ちゃんと仮面もつけるよ」
「そうだな……お前と一緒にでても良いかもな」
この罪さえも分け合おうという少女とならば。
この血塗られた聖域で生きていくのも悪くないと思わせられる。
「あ、サガ、あのね。あれとって、届かない」
「ん?どれだ?」
「こっち」
細い指先に絡む青年の無骨な指。
この手は誰かを守るために存在する。
「どれだ?」
「あれ。あの瓶」
穏やかな日差しと優しい匂い。
ここは双魚宮、魚座の恋人。
薔薇の匂い薫る小高い丘。
双魚宮へようこそ―――――。
192:KINO ◆v3KINOoNOY
07/03/02 21:51:57 7r3yThNS
久しく書かないと書き方忘れるというのは真実ですな。
そのうちまたDQ2とか持ってこれるようにしたいものです。
余談ですがDQ2の本編は無事に終わりました。
あとは終わりを書くだけのようです
193:名無しさん@ピンキー
07/03/02 22:59:19 hZ/wqbam
>>192
GJ!!!
194:名無しさん@ピンキー
07/03/02 23:07:39 tm286clE
GJ!!!!
DQ2も楽しみにしてるノシ
195:名無しさん@ピンキー
07/03/03 19:15:50 64a20NKj
これまたお懐かしい方がGJなものを
196:ルルーシュ輪姦
07/03/04 16:04:33 sx297qZ6
お借りいたします。
・コードギアス反逆のルルーシュより、ルルーシュ女体化
・現代へトリップしていて、知らん男に面倒を見てもらっているという、トンデモ設定
・話の展開が無理矢理
・今回はエロ無し
197:ルルーシュ輪姦
07/03/04 16:05:14 sx297qZ6
あの日からしばらくして、ルルーシュは繁盛に外へと出かけるようになった。
時間帯は気まぐれで、昼に行っては夕方帰って来る事もあれば、深夜に突然姿を消す事もしばしばだった。
そしてまさに今、日付が変わったばかりの時刻。
小さな物音で目を覚ました俺がふらふらと部屋の電気をつけると、そこに彼女の姿は無かった。
「………またか」
はあ、とため息をついて無人のベッドに腰掛けた。
束縛する気は毛頭無いが、だからといって何故わざわざこんな時間に街をうろつく必要があるのかと思う。
一度本人に聞いてみたが「何か行動しないと落ち着かない」のだそうだ。
加えて、おかしな奴らに絡まれないとも限らないだろうと言えば
「お前が言うのか」と鼻で笑われ、返す言葉も無く肩を落としてしまった。
外をちらりと見やれば、あちらこちらに並んで美しく輝く人工的な光が眼に映った。
ルルーシュは外に出るたび、毎回ルートを変えて歩くようにしている。
前回は路上に出て、右側への道を真っ直ぐに進み、人通りも多い比較的広々とした場所を歩いた。
その前は左へ少し進んでから、右へ回り込んで、住宅街をぐるりと一周してから帰ってきた。
(やはり街並はイレブンのそれと酷似しているな)
崩壊しているという点以外では。
今日はどこへ行こう、としばらく考えてから、足先をマンションの裏側へ向けた。
198:ルルーシュ輪姦2
07/03/04 16:06:18 sx297qZ6
奥へ進むとずいぶん荒んだ建物ばかりが目に入った。
先へ行けば行くほどに作りの悪そうなアパートや、既に潰れたらしい工場の跡地が目立つ。
それらは微かに、元の世界へ戻ったかのような錯覚を起こさせた。
周りは深夜という事もあり、明かりはほとんど皆無に等しい。
頼りなげに道を照らす外灯だけが行く先を教えてくれた。
「そろそろ戻るか……」
人の気配もまったくしないし、もうだいぶ歩き続けたため、
戻るにも時間を要しそうだと考えたルルーシュは踵を返した。まさにその時。
「うぅっ…、ああ…っ」
左側にある小さな建物から小さな人の声が聞こえたのだ。
それも首を絞めた時に発するようなくぐもった呻き声だった。
しかしその声はよほど神経を集中させなければ聞こえない程に微かで。
ルルーシュは不審に思い眉を顰めながらも、
その建物の入り口(完全に崩壊しており、ドアは剥がされている)の奥から目が離せなくなった。
そうして、気がつけばその入り口に身を投じていたのだった。
中は埃が充満していた。既に使われなくなった家具が散乱している。
だが肝心の、声を発したであろう人間が見当たらない。
もし何か事故で窮地に立たされているとしたら、放っておくのはいい気がしない。
きょろきょろと辺りを見回し、床に視線を置いた時、ある事に気がついた。
木製の床板がまるで切り取られたように、人一人分入れる程の穴を開けている。
ルルーシュはゆっくりそこへ近づき、奥を覗き込んだ。そこは更に深い闇が覆っている。
―地下があるのか
目を凝らして見ると、きちんと梯子まで取り付けられていた。
意を決して、足を滑らせないように梯子に掴まる。そして一歩一歩ゆっくりと下へ降りていった。
199:ルルーシュ輪姦3
07/03/04 16:07:09 sx297qZ6
梯子はそれほど高くは無かった。
降りついた地面はコンクリートでできており、両サイドの壁も石造りだ。
そこから続く道も人が一人ようやく歩ける程の幅しかない。
壁に手をつきながら少しずつ進んでいくと、さほど距離も無いところで通路が右へと曲がっていた。
素直に右へと足を向ける。するとそのまた向こうは左へと曲がっており、またそこからは煌々と光が射していた。
ルルーシュは背を壁に当てながら、横伝いに歩いてゆく。
すると徐々に人の話し声が聞こえてきた。小声で話している分、よく聞き取れないが、どうやら向こうにいるのは一人ではないようだ。
ルルーシュは光の射し込む方向を壁から少しばかり頭を突き出して覗き込んだ。
するとそこには黒いスーツを纏った背の高い男が二人と、その間に中年の小太りした男が一人、
そして床には腹を抱えてうずくまり「うぅ…ああうーー…!!」と悲痛な声を上げ、悶え苦しんでいる男が一人いた。
その者を見下ろしながら中年の男が言った。
「売りをやっているあんたが溺れちゃ、救われんな」
その台詞に対して、うずくまっていた男が青ざめた顔を上げ、必死の形相で言う。
「頼む…!!ちゃんと言われた分だけは売りさばくから、俺にはタダで分けてくれ…!」
「駄目だ、商品を全て使い果たすような役に立たん下衆に誰がくれてやるか…」
それらを見たルルーシュは、なるほど、と一人納得していた。
どの世界にもこういったやり取りは裏で行われているという事だ。
先ほどから「頼む、頼むから薬をくれ」と嘆く男は、中年の男の足に縋りついたが、
即座に両脇にいた二人によって壁に向かって蹴り飛ばされた。
自業自得だ。ああいった類の人間は心が弱いからすぐ手近な物に縋ろうとする。
ルルーシュが最も嫌うタイプの人間だ。
助けてやる義理も無いし、関わり合いにならない方がいい。そう思いさっさと出口へ向かおうとした。
200:ルルーシュ輪姦4
07/03/04 16:08:04 sx297qZ6
だがその瞬間、壁に寄りかかったままぐったりしていた男が突然身を起こし、
ひるんだ三人のうち、大きなケースを持っていた男の方へ激しく体当たりをかました。
そして瞬きもしないうちに、倒れた男からケースを奪い、
猛ダッシュでルルーシュのいる通路まで駆け込んで来たのだ。
大きな音で思わず振り返ったルルーシュと、ケースを両手で抱えた男の目が合った。
男は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにきつい目で「どけ!!!」と叫ぶ。
しかしすぐ後ろに中年を除く男二人が駆けつけてきていた。
男は「糞がっ―!!」としかめ面で言い放ち、そのままルルーシュに向かってケースを投げ飛ばした。
「う、わっ!!」もともと俊敏な方ではないルルーシュはまともに食らったケースの重さに耐え切れず、その場に尻餅をついてしまった。
ケースを投げつけた本人は既に出口へ向かって駆け出した後だった。
その場に追いついた男二人は、倒れ込んだルルーシュを見て、驚愕した目で「誰だ!?」と問うてきた。
加えて、「あいつの仲間か?」とも。
ルルーシュは頭の中で、最悪だ、と呟いた。
中年の男は、羽交い絞めにされたルルーシュを一瞥しながら億劫そうに話し始めた。
「あの男の事はもういい…警察へ行くはずも無ければ、どうせ薬欲しさに自ら寄ってくるだろう。その時にでも殺すさ」
だが、と目を細めて再びルルーシュを見やる。
「お前を逃がすと面倒な事になりそうだ。
偶然この場を見てしまったと言い訳して逃げられると思えば大違いだぞ」
ルルーシュは負けじと言い返す。
「俺は無関係だ。この事は外に出てからも一切他言しない」
「ふん、信じられるだけの保障が無いな」
第一、こんな街の外れにある廃墟へ、わざわざ深夜に立ち寄るところからしておかしい、と中年の男は言った。
「薬は持ち逃げされなかったが、今まであの男にちょろまかされていた事を思うと、今日は虫の居所が悪くてな…
お前も、少しの好奇心が己の首を絞める事もあるというのを、身体で勉強するいい機会だろう」
その台詞を聞いたルルーシュは身を固くした。
それに反して自分を押さえつけている男と、その脇に立った男が薄く笑ったのが解った。
201:ルルーシュ輪姦5
07/03/04 16:08:41 sx297qZ6
「見たところ、ずいぶん中性的な顔をしているが…
まあいい。こいつらはどちらも食える性質だからな。服を脱がせろ」
素早く近づいた男がルルーシュの着ている制服の襟元に手をかけた。
しかし彼女は臆する事無く「やめろ!触るな!!」と片足で男の脹脛を強く蹴る。
痛みに顔をしかめた男は、次に一瞬の躊躇も見せないまま、思い切り力を込めてルルーシュの右頬を平手で打った。
バシィ!!という激しく、そして容赦の無い皮膚を打つ音がした後で、
ルルーシュはあまりの衝撃と痛みにしばらく呆然としたままだった。
打たれた頬はじんわりと熱を持って赤く染まる。
再び服を脱がしにかかった男の後ろで、中年の男が笑みを携えながら言った。
「勘違いするな。今この場で主導権を握っているのは誰か考えろ」
言いながら懐に手を入れ、煙草やライター、折りたたみ式のナイフ、
そして拳銃を、隅に置かれたテーブルの上を置いた。
そして煙草を一本だけ加え、慣れた手つきで火をつける。
「開いていた入り口も完全に塞いだ今、お前が死ぬ時だって誰もかけつけはしないさ」
それは、無駄に抵抗するようなら殺す事さえ可能だという、脅しそのものだった。
202:ルルーシュ輪姦
07/03/04 16:10:43 sx297qZ6
今回はここまでです
失礼しました
203:名無しさん@ピンキー
07/03/04 17:36:33 JR+EIqm4
ルルーシュキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
204:名無しさん@ピンキー
07/03/04 19:31:43 r9sZeCyr
女体化したキャラってなんでマワされたり
受けだったりするんだろう
205:名無しさん@ピンキー
07/03/04 20:08:38 oKTQGvCL
女体化したキャラに年下の相手を誘惑させた自分が通りますよ
206:名無しさん@ピンキー
07/03/05 18:58:19 RAbjcumt
きたか…やっと……
何ヶ月も続きを待ってたぜルルーシュ
207:名無しさん@ピンキー
07/03/06 15:33:23 /Zu5qUSU
>204
そりゃ受ってのはヤオイの女役って意味だから
輪姦されるのはともかく受なのはしょうがないんじゃないか
ちなみにあっちの業界では
「突っ込まれる側だけど主導権を握ってたり積極的だったり」
な人のことは襲い受とか乗っかり受とか言うそうだが
208:名無しさん@ピンキー
07/03/06 23:24:50 RF7uCD0B
>>207
それじゃ>>205みたいのが正に襲い受けとか乗っかり受けなのか
209:名無しさん@ピンキー
07/03/09 10:28:25 I1Gtusyv
ワンピースの女体化スレの保管庫って知らない?
210: ◆vJEPoEPHsA
07/03/10 08:22:32 W0OB/33k
9で保管庫ができていました。
レス200~213あたりです。
211:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:12:37 WMY7jU4p
GJありがとうございます。ホント幸せものです。
174さん
まさか女性に読んでいただけるとは思いませんでした。
繊細さの欠片もない文章ですので、ゲロ吐きそうになったら途中で退避お願いしますね、、
それでは、相変わらずぐだぐだですが
ロデオボーイ編(サブタイ)どぞー
212:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:13:17 WMY7jU4p
人一人を抱きかかえ、長距離を歩いて帰路に着いた。
すでに時計の針は4時を指している。
普通の体力の人間ではありえない事をやってのけ、さすがの進でも疲労を感じる。
それでも情痕だらけのセナをどうにかしなくてはと湯を張り浴槽に入れた。
だらりと力が完全に抜けてしまっているその肢体は、眠っているというより
昏睡状態に陥っている人間のようでピクリとも動かない。
華奢でスラりと伸びた手足は、やはりアメフトなどやれる体ではない。
後ろから抱きかかえるような形で、狭い浴槽に自分も一緒に体を収め肩まで浸かる。
手を前に伸ばし、掃除という名目で全くほぐれていない膣口に指を這わせ
湯の力を借りゆっくりと中指を挿入する。
「んっ、・・ん、」
注ぎ込まれた精液を掻き出せば、意識が無いのに苦しげな表情を浮かべ
身体はピクピクと反応を返し微かな喘ぎ声を漏らす。
その様を酷く愛おしく感じ、中心が急激に熱を帯びていく。
この狭い割れ目にそれを無理やり捻じ込んで、激しく突いてしまいたい衝動に駆られるが
グッと耐え作業を続ける。
風呂を出て着せる服が無い事に気づく。
更に言うと生理中の女の体はどうすれば良かったのかと考える。
セナの制服はあるが、着せて寝かすわけにもいかず自分の服を持ってきて
ナプキンはカバンから拝借し分かる範囲で身につけていく。
未だ深い眠りについているセナをベッドに寝かせ、一息ついたところで急激な睡魔に襲われた。
リビングにあるソファへ倒れこむように体を沈め
目覚ましを1時間後にセットし眠りについた。
213:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:15:04 WMY7jU4p
ゆっくりと目を開ければ見たことの無い天井が飛び込んで
セナの意識が徐々に覚醒していく。
・・・・・・・・・・
ガバッ!!
体がギシギシと悲鳴をあげているが、そんな事に構っていられず玄関へと走り出す。
早朝の冷たい空気を全身に受け、何かに駆り立てられるように走り続けた。
サラシもブラジャーもつけてない胸が上下に揺れるたび、サイズの合っていない服に擦れて気持ちが悪い。
その感覚に邪魔をされ、息が乱れ呼吸が上がる。
足がもつれて地面へと衝突しそうになるが、咄嗟に手が出て膝をつくだけで済んだ。
「・・・ナ!」
むくりと立ちあがりまたすぐに走りだそうとしたが
「・・・セナ!!」
「おい、大丈夫か セナッ!!」
誰かに肩を強く掴まれ強制的に足が止まる。
「ずっと後ろから呼んでたのに気が付かなかったのか?」
「は、はっ・・は・・・」
彼女はタンクトップとその上からシャツを羽織り、ズボンを着ていた。
しかしそれは着るというより、布を身に纏っているという表現の方が正しかった。
タンクトップの上から透けて見える勃ち上がった美しい胸の突起
それに気付いた少年は愕然とする。
「・・・お前」
「わたし・・・何を・・・」
錯乱状態にあるらしく上手く記憶を辿れないでいる。
この様子は只事では無い。
「・・・セナ」
「大丈夫だ。落ち着いて、何でもないから。」
細い体を抱きしめ、優しく頭を撫でる
「・・・リク、」
「うん。何があった?」
「わからない。・・・・分からないよ。私は何をしてたの?」
「思い出せないのか?」
「・・・帰ろう、セナ。」
「何処に?」
「お前の家に決まってんだろ。」
「・・・そう、だよね。家に帰らなきゃ」
居場所を忘れてしまった子供の様なセナ
その手をしっかりと掴み、昔の様に二人で並んで歩き出す。
「あぁ、行こう。」
「リク、・・・私何で走ってたの?」
「俺に聞かれてもな。まぁ、でも気にすんな。忘れるくらい大したことじゃないんだよ。」
自分の心から逃げてきたんだろう。
他人を拒絶しない優しいお前だから。
214:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:15:40 WMY7jU4p
整った顔立ち、健気でそれでいてしっかりと芯がある性格、控えめに浮かべる笑顔。
セナは男子生徒が見れば魅了されるような女子だった。
まるで大輪の蕾の様なのだが、性質が悪くその自覚が一切無い。
それに加え自分の事は二の次にし他者を優先する彼女は皆に愛された。
しかし誰の事も平等に扱うその優しさが癪に触る奴もいた。
何故自分を一番に見てくれないのかと
小学校の頃よく男子に苛められていたが、あれはセナが好きで行為がエスカレートしていった結果だった。
スカートを捲られ抱きつかれ、胸を触られ卑猥な言葉をかけられて
そんな事が頻繁にあったため、セナは女である事を極端に嫌がるようになり、スカートを穿かなくなった。
自分の意思に反して大きくなってく胸
それを気にしてぎゅうぎゅう一生懸命押さえつけてた事も陸は覚えてる。
パンッ!
ある日一人の男子が、廊下を歩いていただけのセナの頬を思い切り叩いた。
「!」
避けることも出来ず壁に頭を打ちつけ検査の為病院に運ばれた。
「大丈夫か!?セナ」
「うん平気だよ。リク、来てくれてありがとう。」
頭に白い包帯が巻かれているその姿はとても痛々しい。
「あの子泣いてた・・・。」
「放っておけ、あんな奴。」
「私バカだからあの子に何をしたのか分からない・・・。いつも誰かを傷つけてばかり。」
「違う、そうじゃない・・・。」
お前が一番傷つけられてる事に気づいてくれ。
あんな奴どうだっていいんだから。
俺が後で倍にして返しておく
だから、どうか笑って
かつて起きたあの事件
今のセナと重なって酷くデジャヴを感じた。
215:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:17:19 WMY7jU4p
セナの家に着いたはいいが
日曜の朝早くということもあって、家には鍵がかかっていた。
チャイムを鳴らして入れば、こんな格好をした大事な娘が両親の目にも入ってしまう。
「あー。迂闊だった・・・。まだ寝てるよな」
「リク、ありがとう。部活があるから、ちょっと早いけど学校行くね。」
多少落ち着きを取り戻したセナが尋常で無い事を言い出した。
「はぁ!?お前何言ってんだよ? 歩き方だっておかしいんだぞ!?」
「うん、心配しないで。もう大丈夫だから」
小さく笑いながらセナはそう言うが大丈夫な訳が無い。
しかし一度言い出したら聞かない性格なのは昔からで、説得は無駄な事くらい陸は知っている。
「はぁ。」
「じゃあ、リクまたね。」
「・・・って、おい馬鹿!!お前その格好で・・・、俺も行くよ。」
「リクだって部活でしょ?。」
「いいんだよ半日くらい休んだって、少し練習しなくたって俺は充分強いの。」
「・・・そっか、リクはやっぱり凄いね。」
セナは昔から少し天然ぼけな所がある。
「冗談だよ!冗談。本気にするなよ!?」
「でも、ムサシさんが言ってた。謙遜なら誰でも出来るけど
自分の事、胸を張って口に出す事は難しいって、負けたとき良い訳が出来ないから。私だったら冗談でも口に出せない。」
「それにこうやって一人で早朝からトレーニングしてる。いつも、陰で頑張ってるの知ってるよ。」
「・・・・。」
「そういうところ、昔から変わらないね。」
言いながら何かを思い出したらしく、クスりと笑みを漏らす。
「・・・・いつまでも子供扱いするなよ。」
「して、ないよ? 同じ歳なんだから。」
なりふり構わず叫んでしまいたい、「好きだ」と
この気持ちははっきりと言わなければ疎いセナには伝わらない。
そんな事は分かっているが、言ったところで彼女を困らせるだけと賢い少年は理解している。
「・・・そういや、お前の服。後でおばさんに適当に言って借りてくるからな。」
「あ、そっか。これ・・・」
誰の
記憶を辿ろうと無意識にセナの目が泳ぐ
「いいから!考えるな!!」
「リク?」
「もう、忘れろ・・・。もし思い出しても自分で解決しようとするな、いいな?必ず俺に話せ。
それがどんな内容でもお前を嫌ったり蔑んだりしないから」
「・・・うん。分かった。」
あまりに真剣な眼に圧倒されセナは相槌を打つ。
「よし。・・・もう学校に着くな」
「あ、そうだね。ここから一人で行けるから。リク、今日は本当にありがとう。
あと、・・・ごめんね。いつも迷惑かけてばかりで」
「友達にそんな悲しいこと言うなよ。いいからほら、気をつけて行ってこい。」
「前にもそういってくれた。」
「・・・あれ、覚えてたのか、」
「うん、もちろん。 私ね、リクが側にいてくれて凄く幸せだよ。」
「あぁ、俺もだよ。」
大事に握っていたセナの手がするりと離れ、掌が冷たくなっていく。
「行ってらっしゃい。」
216:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:19:05 WMY7jU4p
静まり返った狭い部室。
扉を閉めれば外とは別世界
遮断されたここはいつも通り見慣れた部室なのだが特別な空間に感じた。
陸にはきつく言われたが
一人になってしまった今、考えるなという方が難しい。
「・・・・」
この服は私のじゃない。
きっと目が覚めた時、私が居たあの部屋の人の物。
あそこで寝てた理由は・・・。
昨日のあれは、夢じゃない
体のあちこちの痛みがそういってる
夢じゃないんだ。
理由はどうあれ、彼女の身体は犯された。
そしてアメフトをしていた理由は酷く女々しい理由だった。
残酷にも昨日起きた出来事は次々とセナを責め始める。
全てを思い出し堪えきれず声を上げて泣いた。
どれくらい泣いた頃だろうか、扉が勢いよく開き無遠慮に声をかけられた。
「よう、糞チビ。朝から絶不調だな」
「蛭・・・魔さん。」
「悪りぃな、ラフメーカじゃなくて。」
「蛭魔さん聞いてください!」
「あ?」
「私、自分の事だけ考えて皆を利用しました。」
「んなこたぁ、知ってる。それがどうした?結果ここまで勝ち上がってきてんだからそれでいいんだよ。」
「皆でクリスマスボウルに行きたいなんて、あれ嘘なんです!!」
「嘘じゃねぇだろ。一番目の理由が進で二番目の理由がクリスマスボウル、ただそれだけだ。」
「そんな・・・」
(そんな事、許されるんですか?・・・)
「馬鹿のクセに考えすぎなんだよ。お前」
口は悪いが、蛭魔が優しい人間である事をセナは知っている。
(その言葉に甘えてもいいんだろうか・・・。)
「・・・・・。」
「問題はそっちじゃねぇ。誰に脅されてそうなった?」
「何の・・・ことですか。」
「ばっくれてんじゃねぇよ。大体検討はついてる。」
「どこまでされたかそんな事聞かねぇが、黙ってられる程お人良しじゃ無いんでな。
お礼参りに行ってやるからどいつにされたのか言え。」
「それは言えません!!」
「これは、私の問題です。自分で何とかしますので、時間をもらえませんか?」
「庇うのか?」
「・・・。」
殺気すら含んだ眼でセナを見るが、彼女の意志は揺らがない。
まっすぐと蛭魔を見つめ返してくる。
「・・・だからお前は馬鹿なんだよ!」
長い沈黙の後、吐き捨てる様にそう言い残し蛭魔は部室から出て行った。
217:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:20:09 WMY7jU4p
あれから陸はセナの後ろから気づかれないように後をつけた。
そして今校門の前に立っている。
彼女が取り乱しまた何処かへ行ってしまうのではないかと心配した為だった。
王城の制服を着た男が陸に近づいてきた。
校内へ用事らしい
(進さんだよな?それに手に持ってるあの制服)
察しの良い陸はそれがセナの制服である可能性が高い事を知る。
近くに駆け寄り不躾に話かけた。
「おい。他校のあんたが休みの日にわざわざ泥門に何の用だよ?」
「・・・答える必要があるのか?それに他校のお前がここにいるのは俺と変わらんと思うが?」
近くで見れば見覚えのあるストラップがついた鞄が目に入る。
やはり荷物は彼女の物で間違いない。
「・・・今朝、セナを見かけた。男物の服を着てたがあれはあんたの物か?」
「あぁ、そうだ。」
「クソ!なんであんな状態で外に出した!!それにセナをあそこまで追い詰めたのはあんたか!?」
「外に出て行ったのは俺の責任で不測の事態だった。追い詰めたのも・・・たぶん俺だな。」
進が目覚めた時にはベットはもぬけの殻
そこにあるはずの温もりは無くシーツは冷たく冷え切って、玄関のドアは少し開きセナの靴が無かった。
身一つで出て行ったらしく、連絡の取りようが無く安否も確認出来なかった。
顔色も変えず受け答えた進だが、内心ほっと安堵していた。
それはとても人間として当たり前の感情なのだが、セナに会うまでは他人にそんな事を思った事も無かった。
「あぁっ!?ふざけるなよ!
セナはお前の事がどれだけ好きか分かってんのかよ!?だから俺は!!!・・・俺は!」
「俺の事が好きだと?それは何かの間違いだろ。」
(こいつは何を言ってるのだろうか・・・。愛されるわけがないだろう。
なんせ強引に自分の気持ちを押し付けたただの強姦魔なのだから。)
「ともかくその荷物あいつに手渡しはするな。俺が適当な場所に置いておくから、顔を見せず帰ってくれ。」
「そうだな。彼女の安否が確認出来ただけでよしとしよう。甲斐谷、今朝の事は礼を言う。」
「だがセナを譲る気は無い。」
「・・・勘違いするなよ。俺はあいつの友達だ。」
「俺は彼女に愛されないと分かっているが、どんな事があろうと諦める気は無い。」
進は抑揚の無い声で淡々と言った。
しかし内容はとても人間臭いものだった。
218:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:20:41 WMY7jU4p
部室から蛭魔が出て行って暫く経った後
控えめにノックの音が響き扉が開いた。
「おはよう。」
「ムサシさん。おはようございます」
「・・・蛭間からの伝言だ。」
「へ?」
「・・・お前は女だ。アメフトを続けろなんてもう言わねぇよ。解放してやるから好きにしろ。こっちは適当にどうにかする。
それと、今回の事態を最悪の可能性として考えていた。女一人に重荷を背負わせて すまなかったな。
だ、そうだ。あの野郎自分で伝えりゃいいのにな。」
蛭魔からの伝言は、部の事は考えなくても良いから脅しに屈するな。という意味のものだった。
なんてこと・・・
(勝つ事を誰よりも考えているあなたから、そんな言葉を言わせてしまった。)
「・・・・蛭間さ、ん。ごめんなさい、!ごめんなさい・・・」
セナがクリスマスボウルに行きたいという意志は蛭魔が言ったように真実だ。
しかし筧に弱みを握られている今、彼女は部の足かせになっているのも事実。
「セナ、お前やっぱり女だったんだな。俺だけじゃなく十文字とかも薄々感づいてるはずだ。」
「気づいてたんですね。」
「まぁな。・・・なぁ、俺の意見として聞いてくれ。」
「・・・・」
「アメフトなんてお前が続けられるスポーツじゃない。だからここいらで辞めた方が良いと思う。」
「・・・ムサシさん、」
「後はお前が決めろ。どっちを選んでも皆お前の味方だ。」
「ほら立て。」
鍛えられた太い腕につかまれ、抵抗も空しく外へ放り出された。
屈強な男の前でセナはあまりに無力。
昨日の出来事を含め自分は女なのだという事実が叩きつけられ出そうになる涙をぎゅっと堪える。
「決めるまで部活に顔出なくて良いから冷静になって考えろ。」
彼女は決断を迫られた。
「・・・はい、」
続けるのか それとも辞めるのか
219:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 01:31:05 WMY7jU4p
蛭間、武蔵について:セナの事は妹分の様に見ています。
陸について:賢すぎるので色々苦労人です。
・・・全体でやっと3分の2くらい終わりました。
荒らしか、つうくらい長い文で申し訳ないです。
この後話が分岐していきます。
続けるのか、辞めるのか、それとも という感じで3つのラスト予定です。
そりゃあもう、ギャルゲーの様に分かれます(; ̄з ̄)・・・
では、もう暫くお待ちくださいませ。
220:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 04:30:39 WMY7jU4p
まず 「続ける」を選んでた場合で載せていきます。
221:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 04:31:17 WMY7jU4p
あの事件から三日が経っていた。
「おーい!セナ」
陸はセナの様子を見に毎日放課後学校に立ち寄った。
「リク、・・・また部活を」
「だから!いいんだって、お前が気にする事じゃない」
セナを家まで送り届けてから部活に参加する毎日を繰り返していた。
その事を彼女はとても気にしている。
「それより、セナ最近顔色悪いぞ?」
「・・・そう、かな? 気のせいじゃないかな。」
はにかみながら彼女は言うが事情は蛭魔から聞いている。
部活を休んで、ろくに食わず休まずで答えを出そうと悩みぬいているらしい。
どうにかしてやりたいが、自分には見守る事しか出来ない。
「あ、そうそう リク聞いて。私またやちゃった・・・。」
「ん?」
「携帯が見つからないの。いつもはすぐ出てくるんだけど、今回は中々見つからなくって、
もしかしたら外に落としたのかも」
「・・・。」
あの日セナの荷物を部室の前に置いて帰ったのだが、鞄から携帯を抜き取ってしまった。
暫く彼女の手元に無い方がいいのではないかという思いから咄嗟にやってしまった事。
どんな理由にしろ許されるものでは無い。
それにメールの中身を見てしまえば彼女があんなになってしまった訳が分かるかもしれない。と
この三日間悩んだ挙句、それは良心が止めた。
結局何をするでもなく手元に置いたまま三日が過ぎてしまった。
(俺は何をやってるんだ・・・。早く謝って返さないと)
「リク?」
「あぁ。ごめん」
すでに保護欲を通り越してしまっている事にまだ彼は気づかない。
222:アイシールド21でお邪魔します
07/03/11 04:31:57 WMY7jU4p
次の日学校から帰ってきて自室で休んでいると、1階にいる母親から声をかけられた。
「セナーー 友達が来てるわよ」
「あ、うん。今行きますーー!」
予想もしない来訪者の知らせに慌てて玄関に向かう
訪ねてきた人間を見て声が出なかった。
母親に耳打ちをされる。
「長身でかっこいい子ねぇ、体格もがっちりしてるし。セナと同級生なんでしょ?」
「・・・。」
「セナと約束してたんですが、お母さんちょっと行って来てもいいでしょうか?」
「何々!?セナの彼氏なの?」
「いや、違いますよ。 今日は三人で遊ぶ約束をしてて」
「なんだー、そうなの?残念 」
二人は好き勝手に盛り上がり、セナは会話についていけない。
「ほら、セナ行こう」
「あ、」
「行ってらっしゃいー」
母親に心配をかけさせてはいけないと思い、取りあえず外に出る。
「セナ久しぶり。中々連絡取れないから家に来ちまったよ。」
「・・・筧君、私言わなくちゃいけない事が」
口も利いてくれないだろうと思っていた彼女からの予想外な言葉に驚く。
「それなら調度良いや、うちの学校に行こう。もう一人も来るから。」
「・・・。」
この前の出来事がフラッシュバックし足が動かない。
筧にこの事を話せるチャンスだというのに、二人になると言葉すら出てこない。
「もう何もしないよ話したいことがあるだけ。それに俺と二人じゃないから安心して」
とても優しい笑みをセナに向ける。
(・・・疑っちゃ駄目だ。行ってみて話しをしよう。)
筧の後ろを無言で歩き始めた。