スクランスレ@エロパロ板 14話目at EROPARO
スクランスレ@エロパロ板 14話目 - 暇つぶし2ch600:名無しさん@ピンキー
06/12/27 20:04:13 zcQ2Xh99
播磨とお嬢以外認めないぞ

601:名無しさん@ピンキー
06/12/27 22:42:05 0mL8YnVQ
旗原理主義者ktkr

602:名無しさん@ピンキー
06/12/27 23:42:59 RDGEpM1C
もう通報されちゃってるのに投下するとはチャレンジャーだなw これで確定か

603:名無しさん@ピンキー
06/12/28 01:15:23 ijKU+JW6
著作権法って何ですか?

604:名無しさん@ピンキー
06/12/28 01:53:09 x4CvWkmD
アク禁以前に いくらネットだからってやって良い事と悪い事があるだろ…

ただ、叩き返して「氏ね」とか言ってる奴らだって同罪だと思うよ

もう人物名すげかえのコピペなんて やめときなよ

もしオリジナル書いてくれるなら派閥関係なしに大歓迎だからさ

605:名無しさん@ピンキー
06/12/28 02:41:44 /zvEE+Fz
カレーまだ?

606:hauntedカレーの中の人 ◆F57im1gMT.
06/12/28 03:01:03 6IwcK/ke
えー、この世の中にはコミケ進行というものがありまして……

三日目終わった31日から元旦にかけて、投下できるかと思います。
待たせてスマン。


607:名無しさん@ピンキー
06/12/28 03:42:56 /zvEE+Fz
そっか…待ってるぜ

608:名無しさん@ピンキー
06/12/28 07:39:26 pYWPJlbA
久々にハーレムが見たい。

609:名無しさん@ピンキー
06/12/28 07:48:00 RjCm27kC
>>604
書けないからコピベしているんじゃないか?
>>606
待ってます。

610:名無しさん@ピンキー
06/12/28 14:16:07 lEIQ7FVL
奈良と天満のエロパロ書いてくれ!

611:名無しさん@ピンキー
06/12/28 21:03:11 r/RUCRh1
旗原理主義者ktkr

612:西洋栃
06/12/29 00:27:21 QqM3oI9M
初めてこちらに投下させていただきます。
ちなみに、自分はスクランはコミックスでしか読まないので正直今の流れを大きく逸脱していると思います。
ただ、カップリングは自分の好きなもので書かせていただきますのであしからず。


613:お願い(1)
06/12/29 00:28:49 QqM3oI9M
「頼みがある」
 いきなり人の前に立つと播磨はそう言った。
「はぁ?」
 あたしはいきなりの播磨の言葉に思わずそんな間の抜けた声で返していた。
「唐突に何なんだ?」
「とりあえず・・・・・・ここでは何だから放課後に屋上に来てくれ」
 そう、あたしたちがいる場所はいつもの教室。ただでさえ、悪目立ちしているのにこれ以上話していたら絶対に聞き耳を立てる奴がいるだろう。あの播磨が最後の一言は誰にも聞こえないように小声で言う気遣いさえ見せていた。
「わ、わかった」
 あたしがそう返事すると播磨は「すまねえ」と一言言ってまた教室を出て行った。
 午前も授業サボっていたのにまたサボるのか?
 あたしはそんなどうでもいいことを考えていた。
「美琴、大丈夫? あいつに何かされなかった?」
 播磨が行くと、沢近が慌てて近寄ってきた。
 そういや、こいつと播磨って何だかんだで付き合いがあったよな。
「いいや、何が何だかわかんなかったけどな」
「最後に何か言っていたけど、何だったの?」
 高野がしっかりと播磨が最後に一言言っていたのを見逃さなかった。
「別に。たいしたことじゃねえよ」
 こいつだけは油断ならない。友達であるあたしですら、やばい話のときだけは細心の注意を払うくらいだから。
「ミコちゃん、播磨君と仲良かったんだ」
 天満が何も考えずにまたいつもの天真爛漫な声で言った。
「特にそれほど……ってわけでもねえんだけどな」
「またまた、とぼけなくてもいいんだよ。でも、八雲の彼氏なんだから盗っちゃ駄目だよ」
 また色々な勘違いをしているようだが、勘違いしているときの天満に何か言ってもかえって勘違いを更に大きくさせるだけなので最早何も言うまい。
 にしても、播磨の用って何だろうか?
 あたしは午後の授業開始の合図のチャイムを聞きながら、戻ってこない男のことを考えていた。


614:お願い(2)
06/12/29 00:30:25 QqM3oI9M
 放課後、あたしは誰にも見つからないようにこっそりと屋上に向かった。
 勿論、あの三人には内緒だ。
 沢近は播磨のこととなると不機嫌になって、それにあたしが関わっていると知ればあたしに不機嫌の矛先が向けられるのは間違いない。
 高野は高野で、何だか知らないが知られるのはまずいような気がする。
 そして、天満は勝手な勘違いを起こして、尾ひれや背ひれがついた噂があちこちに広まってしまうのは火を見るよりも明らか。ある意味では高野より面倒なことになるのは間違いない。
「播磨、いないのか?」
 屋上で播磨の姿を探してみるが、人っ子一人いなかった。
「ったく、人を呼び出しておいて」
「おお、来たか」
 すると、播磨は屋上の入り口の階段の屋根からその姿を見せた。
「わざわざ来たんだ。はやいとこ、用件を済ませてくれ」
「ああ、そうだな」
 播磨はそこから飛び降りて私のところまで歩いてきた。
「で、あたしに頼みってのは何なんだ?」
「ああ、実は……」
 播磨はきょろきょろと周りを見回した。
 誰もいるはずもねえのに……よほど真剣な内容のようだな。
 同じクラスになってみて、色々なイベントを通じてわかったことだが、播磨は実は人間的にはかなり真面目な性質をしている。
 一つのことに夢中になると、他のことに気が回らなくなる。いうなれば、天満にかなり近いタイプだ。それゆえに誤解もかなり多く生んでいるのだろうが。
「だ、誰にも言うなよ」
 サングラス越しなのでよくわからないが、恐らく播磨の顔は真っ赤になっているのだろう。
「ああ……」
 本気には本気で、それがあたしの考えだ。それなりに表情も真剣にして播磨の言葉を待った。
「実はお前に……」
「何だ?」
 一瞬間をおいて、それで切り出してきた。


615:お願い(3)
06/12/29 00:30:59 QqM3oI9M
「モ、モデルを頼みたいんだ」
「……は?」
 すると、播磨はさっきいた場所に隠していた大きな封筒を持ってきた。播磨がそれを渡した途端にそっぽ向いたので、あたしはとりあえず封筒を空けて中身を取り出した。
「漫画?」
 あたしの言葉に播磨は何も答えなかった。
 ペンネーム ハリマ☆ハリオ。そう言えば最近そんな新人作家の作品が出て、上手いんだよとクラスの誰かに言われたような気がする。
 って、その生原稿がここにあるってことは……。
「まさか、この漫画お前が……?」
 播磨は何も言わなかったが、代わりに首を縦に振って肯定を表現した。
「へえ……凄いな」
「不良の俺が漫画なんて描いてるって笑うだろ?」
「馬鹿。あたしは素直に感心してるんだよ」
 実際、あたしは播磨を凄いと思った。あたしには逆立ちしてもこんなに上手く描くことなんて出来ないし、プロに認められて雑誌にまで掲載されているのだから播磨の才能というのは本物なのだろう。
 しかも、それをわざわざあたしに見せたということは漫画がらみの頼みがあるということなのだろうが、それでも恥じかくのを覚悟しているところを見ると真剣に取り組んでいるというのが一目でわかった。
「で、この漫画とあたしがどう繋がるんだ?」
「あ、ああ……実は俺は今次の読みきりの仕事を抱えているんだ」
 へえ、仕事の依頼が来るほど腕前を認められているのか。やっぱり凄いな。
「ただ、編集さんから俺の絵は上手いけど表情や動作が硬いって言われたんだ」
「硬い?」
 あたしの目から見ればしっかりと描きこまれていると思うが、やっぱりプロってのは大変なんだな。
「そこで色々描いてみたらいいって言われたんだが、俺にはそういうことに協力してくれそうな友人があまりいない」
「八雲ちゃんはどうなんだ? あの子とは仲がいいんだろ」
「確かに、妹さんには世話になっているしこういうことも頼みやすい。だが、今回ばかりはちょっと違うんだ」
「違う? あたしと八雲ちゃんだと何が違うんだ?」
「その……」
 すると、播磨がまた目を逸らした。
「ほらほら、ここまで来たら白状しちまえよ」
 あたしは播磨をひじで小突いて促した。
「お、怒るなよ?」
「ああ」
 播磨は深呼吸して、そして言った。
「お前と妹さんの違いは……」
「違いは?」
「む、胸」


616:西洋栃
06/12/29 00:32:54 QqM3oI9M
とりあえずここまでです。
これだけでも一時間近くかかりました。やっぱりSSは難しいですね。
まめに更新していきますのでどうぞよろしくお願いします。

617:名無しさん@ピンキー
06/12/29 00:36:47 ZqPcdLT+
なんか・・・な話だな いや3年前くらいに見たらおもしろかったのかもしれんが
本編がもう終了間近な時期だからなあ・・・まぁでも流れを変えてくれて乙

618:名無しさん@ピンキー
06/12/29 03:43:54 2B89kqgJ
>>616 久々の正当派って感じでGJ!!
セクロスシーン待ち遠しいわぁ…

619:名無しさん@ピンキー
06/12/29 04:21:14 eUYV/6zp
ほらね、もはやここはカレー以外の作品が投下されてはいけないスレ。
カレー以外が投下されると、どうでもよさそうに対応されるだけ。
いや、どうでもよさそうなだけならまだマシか。
むしろケチつけられて、投下するなよみたいな雰囲気作ろうとする輩が出る始末・・・。

俺はキモハゲじゃないよ。

620:名無しさん@ピンキー
06/12/29 04:43:38 ZfegNSuj
ウンコマン、ウザイよ

621:名無しさん@ピンキー
06/12/29 04:44:26 knXTuSsO
>>619
あんたの現状分析レスなんていらないんですが・・・。


622:名無しさん@ピンキー
06/12/29 06:41:22 7koU3jcV
まあでもせっかく過疎ってる時に投稿したのに
微妙な態度とられたら書いてくれた人も嫌な気分になるわな。
別に擁護するわけじゃないがそこだけは同意。

>>612
GJ!
久々のミコちゃんに期待。

623:名無しさん@ピンキー
06/12/29 11:06:36 eho23UKl
>612 期待してますよ。まだ導入部ぽいから感想云々は出来かねるがw
そんな鉛筆派の俺。とりあえずねちっこいおっぱいいぢめを希望してみる。

624:名無しさん@ピンキー
06/12/29 17:39:29 u9yoysc3
>>612
GJ!

625:西洋栃
06/12/30 01:50:00 jU4HBqbS
数々の書き込み、ありがとうございます!
今日はエロシーン突入手前まで一気に逝きますです!
導入部長いと思う方、許してください!

626:お願い(4)
06/12/30 01:50:32 jU4HBqbS
 バキッ!!
 言葉よりも先にあたしの拳が播磨の顔面を捉えた。
「お前、言うに事欠いてそれか!!」
「す、すまん! だが、理由はわかっただろ!」
 播磨は土下座しながら弁解していた。
「わかるか! いきなりそんなこと言われて何を理解しろと!?」
「つ、つまり体型の違いなんだ! 妹さんはスレンダーでお前はグラマー……」
「あたしに喧嘩を売っているのか?」
 さすがのあたしも少し怒りがこみ上げてきた。正直、胸ばかり目立つこの体に少なからずコンプレックスを持っている。それをずばっと言われるとむかついてくる。
「違う! 編集さんから次のヒロインはグラマーな感じの子にしてくれって言われて」
「それで真っ先にあたしが思い浮かんだわけか?」
 播磨はあたしが本気で怒っているのを感じ取ってか、少し申し訳なさそうに頷いた。
「あのなぁ、そんな理由だけだったらあたしは断るよ。グラマーな子なら他にもいるだろ?」
「他の知り合いなんていねえし、いたとしても真っ先に周防に頼みに来たぜ」
 おろ?
 つまり、他の誰よりもあたしを選んだってことか?
「どうしてだよ?」
「えっ?」
「どうしてあたしじゃなきゃ駄目なんだって聞いてるんだよ」
「まあ、知り合いがいねえってのも本当だが、お前なら真剣に聞いてくれると思ったし、何よりも秘密を簡単にばらす様な奴じゃねえって信じてるからな」
 信じてる……か。
 言う奴によってその信憑性が大きく変わってしまう言葉だが、播磨が言うと何とも重みを持っているような気がしていた。
 まあ、悪気があるわけではないようだし……いいか。
「しょうがないな。いいよ、付き合ってやるよ」
「本当か!?」
 すると、播磨は急に立ち上がってあたしの両手を掴んで何度も頭を下げていた。
「すまねえ、恩に着るぜ!」
「はいはい。で、いつやるんだ? そのモデルってのは」
「急な話で悪いんだが、今日は無理か?」
「随分急な話だな」
「絃子がいないのは今日ぐらいなんだ。共同生活だからあまり人を連れ込むことが出来ねえんだ」
「ふーん、まあいいや。じゃあ、今日でいいんだな?」
「ああ。よろしく頼むぜ」
 播磨が差し出してきた手をあたしは握り返した。何とも妙な感じだが、とりあえず約束は約束だ。
「それでだ、モデルをするに当たって一つだけ頼みがある」
「乗りかかった船だ。もう何でも言ってくれ」
「じゃあ……」
 播磨はあたしの耳に口寄せて小声でその内容を告げた。
「それ……やらなきゃだめか?」
「頼む。ぜひデッサンさせてくれ」
「……わかったよ。じゃあ、一度家に帰ってから行くから住所教えてくれ」
「ああ」
 播磨はあたしに住所を告げると「待ってるぜ」と一言を残してそそくさと屋上から去っていった。
「やれやれ……」
 一人残されたあたしはそう呟いてから屋上を後にした。
 しかし、あたし……いや、あたし達は気づいていなかった。
 二人だけしかいないと思っていた屋上に仕掛けられていた罠に。


627:お願い(5)
06/12/30 01:52:03 jU4HBqbS
「ここか……」
 あたしは教えられた住所にやって来て、目的の部屋の前に来ていた。
 ぴんぽーん
 呼び鈴を押してみたが、特に返事などは返ってこなかった。
「あいつ、呼び出しておいて留守なのか?」
 そう思った時、ドアが開いて中から播磨が出てきた。
「わりい、ちょっと掃除してたから出るのが遅れた」
「別にかまわないよ。入っていいのか?」
「おう。上がってくれ」
「おじゃまします」
 あたしは播磨の部屋に入っていった。意外と中は綺麗だった。共同生活しているので互いのエリアはしっかりと決められているようだった。あたしがうっかり同居人の部屋のドアを開けようとしたとき、播磨が全力で止めにかかったくらいだ。
「じゃあ、早速だが始めていいか?」
「ああ。まずはどうすればいいんだ?」
 あたしは播磨の指示されるままにポーズをとった。デッサンのモデルというのは授業でやったこともあるが、こんな風に一対一でやるのは初めてだった。
 何だか気恥ずかしいな……。
 播磨が真剣にこっちを見ているので、授業でやったときとは全然感じが違っていた。
 あの時は複数の視線が見ていたけど、みんなただ課題を完成させるためにやっているだけで今の播磨ほどの真剣さは感じられなかった。
 何というか……今はどこかむず痒いような感じがしていた。体の中が何だか熱くなるような感じがしていた。
「よし」
 すると、いつの間に描き上げたのか。播磨が鉛筆を置いた。
「見せてくれよ」
 あたしは近寄って播磨の描いた絵を見た。
「へえ……」
 播磨の絵はあの漫画同様しっかりと細部まで描きこまれていた。あたしをモデルに描いているとは思えないほどだった。
 あたしより絶対綺麗に描いてる……。
 確かに顔や体型は間違いなくあたしだ。ただ、よく見れば見るほどあたしであってあたしでないような気がして仕方ない。
「これ、絶対に修正しながら描いてるだろ?」
「はぁ?」
 あたしの一言に播磨は眉をひそめた。
「デッサンなんだからありのままを描かないと意味ないだろ? 漫画のキャラクターにデフォルメするのはある程度イメージが固まってからだ。今はただ目の前にいる周防を出来るだけ忠実に描いているつもりだが……変か?」
「い、いや、そんなことはない」
「そうか。少し休憩を入れるか。コーヒーでいいか?」
「ああ」
 播磨はそう言って部屋を出て行った。
「はあ……」
 あたしはため息を吐きながら播磨の絵を見ていた。
 やっぱり何度見てもこれは自分じゃないような気がして仕方ない。少なくとも、現実の自分はこんなに綺麗じゃないし、こんなに優しく笑わない。
 笑顔を作れといわれて精一杯の笑顔を作ったが、それでもこの絵には及ばない。
 この絵の自分はとても女性らしい。だが、現実の自分はこんなに女らしくない。
 親からもがさつなところを直せと言われるくらいだし、そりゃあ胸や体は女らしいかもしれないけど、こんなに優しく笑えない。
「やっぱり気に入らないか? その絵」
 すると、播磨がカップを二つ持って部屋に戻ってきた。
「いや、そういうわけじゃないんだけど……やっぱり他人がモデルのような気がして」
「そうか? じゃあ、描きなおすか?」
「いい! この絵はとても上手いと思う!」
 さすがにあたしのわがままでせっかくの絵を不意にしてうことは避けたかった。播磨ならあたしを気にして簡単にこの絵を破いてしまいかねない。
「そっか。じゃあ、そろそろアレを描きたいんだが……いいか?」
「わ、わかった」
「じゃあ待ってるぜ」
 播磨はそう言うと部屋の外へ出て行った。あたしは持ってきた荷物の中から例のものを出した。

628:お願い(6)
06/12/30 01:53:01 jU4HBqbS
「まさか、人の家でこれを着ることになるとは……」
 目の前で広げたそれは夏に着た水着だった。播磨の作品で水着のシーンが必要であると言われてわざわざ家から持ってきたのだ。
 あたしは一応部屋のカーテンを全部閉めて、周囲からの視線を完全にカットしてから着替えを始めた。
 他人の……しかも、男の家で着替えていると思うと余計に体が熱くなる。
 もしかして、あたしはある意味では凄いことをしているのではないだろうか?
 その答えは出なかったが、いつまでも家主を部屋の外で待たせるわけには行かない。
「着替えたよ」
 着替え終えたあたしはドアを開けて播磨を招きいれた。
「すまねえな。そんな格好までさせて」
「全くだよ。このお礼は高くつくよ」
「出来る限りのことはさせてもらうぜ」
 軽口を叩き合うと播磨は再び画用紙に向かって鉛筆を走らせ始めた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
「ん? どうした?」
「その、サングラスを取ってくれないか」
「サングラスを? どうしてだ?」
 当然のことながら、播磨はそれを尋ねてきた。
「その、せっかくここまでしているのにサングラス越しって言うのは……ほら! 色眼鏡で見るって言うだろ? そういうのはちょっと……」
 我ながら言っていることが滅茶苦茶だったが、それでも播磨には十分だった。
「そうだな。せっかく協力してもらっているのに失礼だな。悪かった」
 播磨はあたしに向かって頭を下げると、サングラスを外した。
 うわ……。
 あたしは思わず息を呑んだ。
「な、何だよ?」
 あたしがじっと見続けていることに気づいて播磨が訝しげに訊ねた。
「え、いや、何でもないよ」
 あたしは適当にごまかして播磨に絵の続きをさせた。
 まいったな……。
 あたしは播磨にサングラスを外させたことを後悔した。サングラスを外した播磨の目はとても澄んでいてまっすぐ前を見れる人間の目だった。
 それゆえに困っていた。
 サングラス越しならまだその目をはっきり見ることなく、視線も緩和されていたが、サングラスのない播磨の目は真面目にあたしをじっと見据えていた。
 目力とでも言うのだろうか、播磨の視線があたしの体中に突き刺さるような感覚があった。
 いや、突き刺さる手前と言ったところなのだろう。体中のあちこちが鋭い何かで突かれているような、もどかしくむず痒い感覚だけがさっきよりもずっと増して、体が更に熱くなっていった。
 あたし……見られて興奮してる。
「どうかしたか?」
 すると、播磨がいきなり声をかけてきた。
「だ、大丈夫だ!」
 恐らく傍目から見てもわかるくらい、今の私はおかしいのだろう。このままの状態が続けばきっと感づかれる。
 その前に何とか終わらせないと。
「それよりさっさと描き上げろよ。部屋の中でもこの季節に水着ってのは少し肌寒いんだ」
「ああ」
 あたしの言葉に納得したのか、播磨は再び絵に集中し始めた。
 とりあえず、これさえ終われば大丈夫。
 やがて、播磨の絵が描きあがって、あたしは水着から着替えた。


629:お願い(7)
06/12/30 01:53:44 jU4HBqbS
「いやあ、今日は周防のおかげでいい絵が描けた」
「そうか? そりゃあよかった」
 こうして描きあがった播磨のあたしであってあたしでない絵は、やっぱり何度見てもあたしは好きになれなかった。
「なあ」
「何だ?」
「あたしって本当にこんな表情で笑っているのか?」
「そうだな……普段はそうだな」
「普段は? じゃあ、今日のは?」
「多分、デッサンのモデルってことで気合が入りすぎてたんだろうな。硬い表情だったから、いつも見せている周防の笑顔を使わせてもらったぜ」
「いつも見せている……あたしの笑顔?」
 普段のあたしの笑顔……違う。
「違うよ」
「あ?」
「いつものあたしだってこんなに綺麗な笑顔はしてないよ」
 普段のあたしはもっとがさつに笑う。それを潔いという奴もいるかもしれないが、あたしは沢近のように笑う時でさえ、女らしいという仕草ができる奴が羨ましいくらいなのだ。
「そうか? まあ、確かに俺と周防はそれほど深い付き合いってわけじゃねえけどよ、俺から見た周防って言うのはそういう笑顔をしているぜ」
 播磨から見たあたし?
「同じものでもよ、人によっては全然見方が違うだろ。ほら、ミロのビーナス……だっけか? あれだって理想的な女性像って評価している奴もいれば、それほどって思う奴もいる。絵や彫刻のような芸術って奴はそういうもんだって昔言われたな」
「……本当に播磨から見たあたしはこんな風に笑うのか?」
「しつこいな。俺は嘘は言ってないぜ。俺から見た周防って言うのはそんな風に笑う女だよ」
「……そっか」
 恐らく、今自分は笑っていると思う。
 胸の奥から嬉しさがこみ上げてくる。こんな感覚はいつ以来だろうか?
 神津先輩が好きだった時もこんなことはなかった。あの時は先輩のことばかりが気になって焦っているばかりだったけど、こんな風に胸の奥から嬉しさを感じたことはなかった。
 あの時はあたしだけが一方的に好きであるという思いを胸のうちに貯めていったが、それが報われたことはない。
 今、あたしが播磨を好きなのか、それはわからない。いい奴だと思うが、今までにこいつとの接点が少なすぎた。
 その播磨があたしを自分でも羨むくらいの女として見てくれていた。これはとても嬉しかった。
 ただ……だからこそ、聞いてみたかったことがあった。


630:お願い(8)
06/12/30 01:55:47 jU4HBqbS
「なあ」
「ん?」
「播磨って天満のこと好きだよな」
 どんがらがっしゃん!!
 辺りにある画材道具を巻き込んで派手に転倒した。
 うーん……わかりやすい奴。
「な、な、な、な!!!!」
 思いっきり動揺している。こいつ、秘密は絶対に出来ないな。
「別に驚くなよ。普段の態度を見てればわかるよ」
「そ、そうか……知っていたのか」
 播磨はようやく落ち着きを取り戻して大きくため息を吐いた。
「で、どうするんだ?」
「何が?」
「告白だよ。するんだろ?」
「……どうだろうな」
 すると、播磨が視線を逸らした。
 およ? こいつなら慌てて否定でもすると思っていたが……。
「何だ? 諦めるのかよ」
「……わからねえんだよ。自分でもどうしたいのか」
 何だよ……予想と全然展開が違うじゃないかよ。
 あたしと播磨の間に沈黙が流れた。あたしから振った話題だが、最早あたしの手を離れてコントロールできなくなっていた。
「最近、塚本って楽しそうに笑うこと多くなったよな」
「ああ、そうだね」
「でも、その笑顔はいつも烏丸に向けられてるだろ。その先に俺なんて入っていない」
「!? 知ってたのか」
「俺だって馬鹿じゃない。塚本が誰を好きかってことぐらいは気づいていた」
 こいつ……。
「じゃあ、お前はどうするんだ?」
「あ?」
「このまま、大人しく諦めるのかよ」
「……だからわからねえんだよ。自分で何がしたいんだか」
 播磨は手で自分の頭をくしゃくしゃといじった。


631:お願い(9)
06/12/30 01:56:17 jU4HBqbS
「でもよ」
 すると、今度はいきなりあたしのほうを向いて言った。
「どんな結果になったとしても、好きになった子には幸せになってほしいって思うな、俺は」
「でも! お前はそれで辛くないのか?」
 あたしにはわかる。
 想い続けた分が大きければ大きいほど、報われなかったときはそれが大きくのしかかってくるということを知っている。
 播磨はあたしと同じように不器用な人間だ。
 だからこそ、こいつの辛さというのが痛いくらいにわかる。
「……辛いだろうな。でも、やっぱり幸せになってほしいって思うだろうな」
 播磨はどこか照れくさそうな感じでそう言った。
 こいつはあたしと似ているようで全然違った。
 こいつは自分よりも相手を常に気にかけて優しくなれる男だった。
 あたしはただ自分の幸せだけしか考えずに、失恋したときはただただ神津先輩のことを恨めしく思い、自分自身が情けないと泣いてばかりだった。
 正直、こいつがかっこつけだと思ったが、それと同時にそんな播磨がとてもあたしにとってかっこよく見えた。
 がたいのいい体、無骨な手、そして何よりもまっすぐ前を見ているその瞳、その全てにあたしは何故か引き込まれていた。
「播磨」
「ん?」
 その一瞬、播磨自身も完全に油断していた一瞬であたしと播磨の唇を重ねるには十分な時間だった。
 あたしは生まれて初めての感触に感動を覚え、播磨は何が起こったのかわからず、それでいてどういう行動をとっていいのかわからない。そんな表情をしていた。
 時間にしてみればほんの数秒。
ただ、あたしのファーストキスはそれで十分だった。
その時間だけでも確かに幸せになれた。
「な、な、な!?」
 今になってやっと播磨がリアクションをとり始めた。
 当然のことだが、播磨は物凄く混乱していたし、あたしもまだ胸の高鳴りが止まらなかった。
 誰かが言っていた。一目惚れしたって。
 今まであたしはそれを信じていなかった。神津先輩の時だって最初は何とも感じておらず、知っていくにつれてゆっくりと好きになったから。
 でも、今は信じられる。
 一目惚れとはちょっと違うかもしれないが、本当のこいつに触れて今までにないくらい胸が高鳴り、幸せな気分になれたのは確かなことだから。
 勘違いしているのかもしれない。でも、そんなことはどうでもよかった。
 勘違いなのか本気なのか、それはこれから確かめるのだから。


632:西洋栃
06/12/30 01:59:00 jU4HBqbS
今日はここまでです。
ワードで書いていて、コピペすると改行が多すぎますと出るので小出しにするのが大変です。
エチィシーンは年内は厳しいです。
年越したときに出るかもしれませんし、大晦日に必死になって書くかもしれません。
全ては仕事が早く終わるか否かによって決まります。
では、おやすみなさい。

633:名無しさん@ピンキー
06/12/30 02:00:11 QjXcxunb
GJ!

634:名無しさん@ピンキー
06/12/30 03:57:11 VZi7g7rJ
>>632
取りあえず乙。
ここからどうやって旗展開に持ち込むのか期待してます。

635:名無しさん@ピンキー
06/12/30 04:16:16 Q3u84RCe
西洋栃さん、GJ!
基本は旗なんだが、ミコちんには甘々でエロエロな展開を期待しているオレがいる

636:名無しさん@ピンキー
06/12/30 07:50:14 VtwZNRT+
カレーさんて、黒羊さんじゃね?

637:独禁ちゃん
06/12/30 09:10:01 sDeFfbf3
アク禁がやっと解けました・・・
もう、アク禁は嫌なので連投はやめますね
小出しにして細々とやっていきます
大丈夫です!応援がある限りはがんばって書いていきます!

638:名無しさん@ピンキー
06/12/30 12:03:44 ngZqCQqA
>>634

ねーだろw

639:名無しさん@ピンキー
06/12/30 12:46:55 wa1yUJiX
>>637
通報しますた^^



640:名無しさん@ピンキー
06/12/30 15:52:39 RWKc394F
>>637
乙 また通報しといたから

641:名無しさん@ピンキー
06/12/30 17:54:29 SHKuzuyE
>>632
GJ!
新鮮でよかったです
このまま突っ走ってください

642:名無しさん@ピンキー
06/12/30 18:49:58 gWWIHlvf
>>632
乙です!GJです!
最後迄 完結迄よろしく!


643:名無しさん@ピンキー
06/12/30 19:37:01 h6rnI7w5
年末はカレーさんは忙しいかな?

644:名無しさん@ピンキー
06/12/30 20:24:36 atlqhSRy
>>637
超ガンバレ

645:名無しさん@ピンキー
06/12/30 23:19:52 JHyHpjx3
>>632
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 鉛筆!鉛筆!
    ⊂彡

646:名無しさん@ピンキー
06/12/31 02:47:32 753kv9RN
「お願い」の中の人氏、投下乙です!

超姉、鉛筆マイノリティの俺にも迎春キタコレw
ふぅおおぉぉぉぉ!!

>あたしは一応部屋のカーテンを全部閉めて、周囲からの視線を完全にカットしてから着替えを始めた。
ここで、盗撮カメラを仕込んでおこうと考えちゃう不埒な自分が嫌です!w (><)

647:独禁ちゃん13
06/12/31 07:06:35 nnFy/q0D
舌をくわえられたまま、吸い上げられる。
 その動きはマックスには全く新鮮な刺激で、背筋を興奮が一瞬で這い登り、
愛理のバストを掴んでいた掌に無意識に力がこもってしまった。

―!?
 愛理はのけぞった。
 マックスの爪が乳房に食い込んでいる。
 乳首が摘まれて、そのままマックスの太い指の間で潰される。
 しかし、痛みはそれほどではなかった。
 ズキン、ズキン、というかすかな痛みは伝わってくるのに、瞬時にその痛みが
甘美な痒みのようなものに変わってしまうのだ。

―おかしい。私は、おかしく……なってしまった

 優しくして欲しいのに、痛いのはイヤなのに、こんなふうに手荒にされて
気持ちよくなってしまっている。
 そのことに恐怖を感じる間もなく、愛理は口の上あごの裏側辺りをマックスの舌先で擦られる。
 そして左の乳房はマックスの右掌に鷲掴みにされ、右の乳首は指先で摘まれ、
挟まれ、転がされ続けている。
 マックスは手指で愛理の乳房を握りながら、舌先でこのお嬢さまの舌の裏側を擦り、
自分のズボンの腰で愛理の性器を下着越しに刺激する。

 下着を剥がれて胸を晒され。
 胸をマックスの太い指で犯されて。
 唇を奪われ、口の中も蹂躙される。
 全部、コイツの思い通りに、したい放題にされてしまう。
 きっと、この先も……これからも、コイツの好きなようにされてしまうんだろう。
 貪られ、喰らい付かれ、食べられてしまう。
 そう考えるだけで、愛理はズキズキと身体の芯が熱くなってくるのを感じる。
 興奮が激しすぎて手の震えが止まらない。
 手だけじゃなくて、全身が歓喜への期待で震えてしまう。

「んぅーーーーーーーーーー!!!!」

 愛理は喘いだ。もう声を殺すこともできない。
 唇が乳首に寄せられ、甘噛みされる。
 唇全体で乳房の先端に吸い付き、口の中におっぱいが吸い込まれてしまう。

 下着の中が熱い。
 大人っぽいカットの、黒い下着。
 数時間前に頬を染めながら選んだその下着がもうすっかり塗れて重くなってしまっているのに
愛理は気づいた。

 ほとんど脱がされたワンピースと、身体にわずかに絡みついたエプロン。
 下は腰までまくり上げられ、上半身は腰までボタンを外され両肩を剥かれたワンピース。
 熱に浮かされたような視線でマックスを捉える愛理は、小さく震えながらマックスの掌を待ちわびる。


 愛理は腰が抜けたように力が入らない。
 それでも必死に尻を調理台からわずかに浮かせて、マックスの行為の邪魔にならないようにする。


 充血し、愛液に塗れた愛理の女の子の部分は、すでにマックスの播磨より数段大きいモノを受け入れる準備が
すっかり整っていた。薄い陰毛は溢れた液体で肌に張り付き、ひくひくと赤くなった
粘膜が男性器を待ちわびるように収縮する。


648:名無しさん@ピンキー
06/12/31 09:37:38 /CCpMC00
>632
ご多忙のようですがガンガッテクダサイ。ミコチンからの攻勢イイネ。

649:名無しさん@ピンキー
06/12/31 19:13:26 suqGGErc
>632
乙。美琴がなかなか自然でいいですね。
続きのエロさに期待しつつ待ってます。

あとはカレーさんが来てくれれば最高の年越しなのだが(とか言ってみる…)

650:名無しさん@ピンキー
06/12/31 20:22:20 vtSEsLbK
>>649 あとはカレーさんが来てくれれば最高の年越しなのだが(とか言ってみる…)

年越しは除夜の鐘で煩悩吹き飛ばして来い。
で、古式ゆかしく二日に姫初めと。
いつも全裸で待ってる連中は、そのままの格好で出かけないようになw

651:西洋栃
07/01/01 00:26:51 zRW6sWvi
ハッピーニューイヤー!
2007年になりました。去年が皆さんにとっていい年でありましたでしょうか?
年が明けたばかりなのに煩悩の取れない私は作品の続きを投下します。
残念ながら今日も仕事なので完結までは行きませんが、逝けるところまで逝きます。
よろしく!!

652:お願い(10)
07/01/01 00:27:44 zRW6sWvi
「お、おい! 周防!」
 播磨は動揺しながらもあたしを落ち着かせようと何かを言いかけた。
 だが、あたしだってそれなりの覚悟を持ってファーストキスを捧げたんだ。今更、後に引くことは出来なかった。
「播磨」
 あたしが名を呼ぶと、播磨はこっちを見て次の対応を考え始めた。
 これでいい。力づくとなったらあたしは播磨に勝てない。
 先手を打ち続ける。これこそがこいつに勝つ秘訣なのだ。
 あたしは播磨の動きが完全に止まったその瞬間、着ていた上着を一気に脱ぎ捨てた。
「ば、馬鹿やろう!」
 動揺しすぎて完全に隙だらけ。
「播磨」
 あたしは自分から播磨の懐に入って、そのまま一気に播磨を押し倒した。そして、そのまま再び唇を重ねた。
 最初は抵抗しようとしていた播磨だったが、しばらくすると大人しくなった。その顔にはうっすらと赤みが差していた。
 可愛い……。
 この時、あたしは生まれて初めて男を見て可愛いなどと思った。
 無論、子供とかは別だが今までに同年代の男たちを見てそう思ったことは一度もない。
 神津先輩のときは頑張り屋であることが凄いと思っていたくらいで、やっぱり可愛いという印象とは程遠かった。
「す、周防。お前、いったい……」
 最早播磨の言葉には力が全く感じられなかった。
「悪いな。最後まで付き合ってくれよ」
 あたしはそう言ってまた播磨の唇に口づけをした。

653:お願い(11)
07/01/01 00:28:32 zRW6sWvi
あたしは自ら播磨の唇に自分の唇を重ね、播磨はそんなあたしのなすがままになっている。
「で、でもよ、こういうのって男のほうからするもんじゃ……」
 あたしはその先を言わせないためにまた唇を重ねた。今度は舌を伸ばして播磨の歯茎を舐めた。歯を舌でノックするとゆっくりと口腔への入り口が開き、その中で待っていた播磨の舌とあたしの舌が絡み合った。
 うわ……これ、凄くやらしい。
 舌を通じて互いの唾液を交換して、時々出来る隙間から、互いの舌が絡み合う水音が響き、互いの口からよだれが落ちる。
 話に聞いたことはあったが、現実は想像していた以上にやらしく、体中が溶けていくような感覚に襲われる。
 でも……嬉しくて気持ちいい。
 今までの一生で感じたことのないくらいの強烈な快感、できればずっとこのままでいたいとさえ思った。
 だが、しばらくのキスを楽しむと播磨がゆっくりと離れた。互いの舌には、離れたときに一筋の橋が出来ていて、それが余計に興奮させた。
「いいのか? 周防」
「美琴」
 あたしは即座にそう言った。
「もうお互いに引き下がれないところまで来たんだ。名前で呼んでくれよ。あたしも名前で呼ぶからさ」
「で、でも、本当に俺でいいのか? しかも、女のお前からこういうことを……」
 こいつは本当に優しい。こんな時でも女のあたしに恥をかかせまいとしている。
 しかし、こいつはまだ女を、周防美琴というあたしを理解していない。
「拳児」
 生まれて初めて呼ぶ名前、それがとても嬉しかった。
「あたしは一度失恋してる」
 拳児は驚いたような表情であたしを見ていた。
「でも、その時に思ったんだ。白馬の王子様を待つのはやめようって」
 そして、あたしはこれでもか、というくらいに顔を拳児の目の前に近づけて、その純粋な目を真っ直ぐに見つめていった。
「待ってたって来る当てのない王子様なら、自分から奪いにいこうって」
 待つだけで後悔ばかりする恋愛はもう絶対にしたくない。
 これが正しいなんて言い切る自信もない。
 だったら、とことん勘違いをしたまま突っ走ってみる。
 それがこのあたしのやり方。
 そして、一番伝えたかった一言を告げる。
「女は、拳児が思っているようなか弱い生き物じゃないよ。男よりも女のほうが恋愛に関しては何処までも一途になれるし、好きな男のためならどんなことだって平気でやれる生き物なんだよ」
 この一言を聞いた時の拳児の表情は、かなり強張っていた。
 女であるあたしからこんなことを言われるとは思ってもいなかったのだろう。拳児の中にある女のイメージというものが音を立てて崩れている、そんな光景がありありと浮かんでいた。
「だから、拳児もあたしを奪ってみてよ。そして、他のどんな奴も目に入らないくらい夢中にさせてくれよ」
 すると、拳児はこっちをじっと見た。あたしは何も言わずにただその瞳を見つめ返し続けた。
 やがて、拳児の手があたしの頬を撫でた。


654:お願い(11)
07/01/01 00:29:19 zRW6sWvi
輪郭を確かめるように、大切なものを扱うように掌や指で撫で、やがて後頭部にさしかかると、そのまま掴むような形で自分の唇にあたしを引き寄せた。
 あ……舌、入ってくる。
 さっきまでとは全然違って、播磨の舌はあたしの口腔内に一気に侵食した。歯や歯茎を舌で愛撫して、それからあたしの舌と絡める。
 播磨の舌は一方的にあたしの舌を犯した。あたしは播磨の行動を全て受け入れようと必死になったし、それが何よりも嬉しかった。
 キスをしながら、播磨はその両手であたしの体を触り始めた。首筋から肩、そこからゆっくりとあたしの胸に両手が降りてきた。
 既にキスであたしの体はすっかり興奮していた。ブラ越しでもはっきりとわかるくらいに乳首が勃っていたし、パンツもうっすらと染みが出来ていた。
「外すぜ」
 そう一言言うと、播磨はブラを外そうと後ろに手を回した。
「あ、これ前で留めるやつなんだ」
 あたしは拳児にそう言ってから、前のホックを外した。無論、ホックを外すだけで脱いだりはしていない。脱がすのはあくまで拳児でなければ意味がない。
「ああ、サンキュ」
 拳児は両肩の紐をずらしてブラを外した。
 ブラを外したあたしの胸はいつもよりも大きく見えたし、またこれでもかというくらいに乳首が勃っていた。
 さ、さすがにちょっと恥ずかしいかな。
 そんなあたしことなどお構いなしに、拳児は両手で胸を優しく揉んできた。
「ん……」
 思わずそんな声が漏れる。拳児の手はやわやわと胸を正面から、また下のほうに回してゆっくりと持ち上げるように愛撫していた。
「あっ!」
 やがて、拳児の手はあたしの胸のてっぺんである乳首を捏ね始めた。
 き、気持ちいい!
 もう自分では抑えきれないくらい息が荒くなり、拳児に体全てを預けるような形になった。
 拳児は指先で乳首をやわやわと摘んだり、転がしてみたり、まるであたしの感じるところがわかっているかのようだった。触られて敏感になっているあたしの乳首は播磨の指紋にひっかかる僅かな感触ですら大きな快感を与えた。
「ひああああっ!」
 すると、拳児は何も言わずいきなりあたしの右の胸を下から持ち上げると、乳首を口に含んだ。
 す、吸われてる! 吸われて……舐められてる!
 拳児は乳首を吸い上げながら、舌でそれを転がしたり突いたりしていた。
指とは全然違うねっとりとした感触、だがこれはこれでとても気持ちよかった。
体中を快感の波が走っていくうちに、あたしの体にも変化が起こっているのに気づいた。
指と舌で左右の胸に快感が与えられていくうちに、あたしのアソコは下着越しでもわかるくらいはっきりと濡れていた。さっきまではただの染み程度だったものが、今はぐっしょりと濡れていて、下着越しでも触れば指に付着するくらいあたしのアソコからはとめどなく溢れていた。
は、はしたない……でも、気持ちいい。
恥ずかしさと快感が入り混じって、あたし自身もうよくわからなくなっていた。拳児に触れられて舐められて犯されることに物凄く期待をしていて、一方では女としての最後の恥じらいという奴が対立している。
ただ、それが逆にこの気持ち良さを引き立たせているようにも思えた。


655:お願い(13)
07/01/01 00:30:16 zRW6sWvi
「あっ!」
 播磨の指があたしのしっとりと濡れているソコに触れた。下着越しでも播磨の指の感触がはっきりとあたしに伝わってきた。
「すげえ……」
 馬鹿、ストレートに言う奴がある……ひっ!
 拳児は最初のあたしの反応に気を良くしたのか、ゆ、指を二本使って、あ、あたしのソコを上下にゆっくりとなぞっていた。
「ん……ふぅ……」
 悔しいが、もうあたしはこいつのなすがまま。
 こいつの手が、こいつの舌が与えてくれる快感にただ酔いしれていく。
 コリッ
「ひぅ!!」
 あたしのもっとも敏感な部分に拳児の指が触れた。
「おっ」
 その時、拳児の目の色が変わったことをあたしは見逃さなかった。
 まるで新しいおもちゃを手にするときの子供のように喜び、それに夢中になっている目をしていた。
 そして、拳児はあたしの豆を下着越しに摘んだ。
「ひいいいいっ!!」
 快感とかそんなものじゃない、強烈な刺激がソコから全身に伝わる。
 あまりにも刺激が強すぎて目の前がちかちかしていた。
「だ、大丈夫か? み、美琴」
 今まであたしを弄ぶことに夢中だった拳児も、あたしの今までと違った反応に冷静さを取り戻したようだった。
「だ、大丈夫。ちょっと強かっただけだから」
「そ、そうか。すまねえ」
 拳児はそう言って頭を下げた。こんな時でもやっぱりまじめな奴だった。
「本当にすまないと思うか?」
 ここで悪戯心が起こった。
「ああ」
「だったら、キスしてくれよ」
「お、おう……」
 拳児は再びあたしを引き寄せて、激しいキスをした。さすがに回数をこなしたからか、拳児もあたしもずいぶんと手馴れたものになり、楽しむ余裕も出来ていた。
「ぷはっ、次はどうするんだ?」
「次は……」
 あたしは拳児から離れてベッドの上に横になって両手と両足を広げた。
「もっと愛してくれよ」
 拳児はあたしに迫り、さっきよりも強く抱きしめ、体のあちこちにキスをした。
「ん……」
 さっきの激しい刺激も悪くはないが、こんな緩やかなのも悪くない。
「な、なぁ……」
 すると、播磨の視線はあたしのソコに向けられていた。
「いいよ」
 あたしは拳児が脱がせやすいように腰を浮かせた。拳児はあっという間にあたしのパンツを脱がせて床に放り投げた。
「拳児も脱いでよ。あたしだけが裸なんてずるい」

「ああ」
 拳児はあたしの言葉に答えると、すぐに着ているものを脱ぎ捨てた。

「うわ……」
 最後の一枚を脱ぎ捨てて、目の前に現れた拳児自身に驚きを隠せなかった。
 すごい……血管が浮き出て脈打ってる。
 あたしの目の前にあるソレは雄々しくそそり立ち、そして脈打つかのように微妙な動きを見せていた。


656:西洋栃
07/01/01 00:33:35 zRW6sWvi
ここまでです。
まだ完結にはもう少しかかります。
応援してくださっている方々、本当にありがとうございます。
大筋は出来ているので後は書くだけです。
さて、書き終えたら次はどうしようかな。
旗にするか、おにぎりにするか……構想中。
では、失礼いたします。

657:名無しさん@ピンキー
07/01/01 00:34:01 xmsN8pgy
死ねや基地外
あり得なさすぎでキャラが完全に死んでるっていうか別人じゃねえか。
カレーさんの作品を百回は読んで播磨というキャラを確認してこい。

658:西洋栃
07/01/01 00:34:40 zRW6sWvi
P.S.お願い(11)とタイトルがかぶっていますが、そこはミスです。

すいません!!

659:名無しさん@ピンキー
07/01/01 00:41:24 3lGtlPEn
GJ!続き楽しみにしてる。

660:名無しさん@ピンキー
07/01/01 01:40:11 fCn8NIdS
独禁期待あげ

661:名無しさん@ピンキー
07/01/01 02:12:33 WT5W28F0
>>660 荒らし依頼も、通報の対象なの知らなかったんですね

さようなら

662:名無しさん@ピンキー
07/01/01 02:15:50 nDV9cJKE
>>657
キモハゲ乙

663:名無しさん@ピンキー
07/01/01 03:31:33 fCn8NIdS
>>661
独禁さんが荒らし???
そう思ってるのはあんたら旗だけだよwww
その旗が中心で回ってるっていうあほな考えやめてくれ

664:名無しさん@ピンキー
07/01/01 03:54:50 wauClZ9l
沢近×マックスを応援したら荒らし扱いか……
何というか、凄いスレになってしまったなぁ……
まぁ、新年おめでとう
もう少しまったりと行こうよ

665:名無しさん@ピンキー
07/01/01 04:42:48 fCn8NIdS
こんなんじゃ誰も書きたくなくなるな

666:名無しさん@ピンキー
07/01/01 05:16:02 fZPjE6Aa
もう白々しすぎて哀れみすら感じる

667: 【大吉】 【591円】
07/01/01 11:28:34 nDV9cJKE
荒れなければ今日か明日か吊橋投稿するよ。


668:名無しさん@ピンキー
07/01/01 15:25:39 qsb3p+pZ
前に吊橋書いた人?

669:名無しさん@ピンキー
07/01/01 16:25:40 eHlT4BAa
>>663
>>664

名前変えただけのパクリのどこが荒らしじゃねーんだよ

670:名無しさん@ピンキー
07/01/01 18:33:02 l7zl2+Iy
西洋栃さん乙です
初々しい感じが良かったです

671:名無しさん@ピンキー
07/01/01 22:13:45 LewlMgjZ
>>656
鉛筆の次はぜひおにぎりを
勉強後はお腹が空くので

672:名無しさん@ピンキー
07/01/01 23:42:13 7bygPwpM
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね
独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね独禁とキモハゲは死ね

673:名無しさん@ピンキー
07/01/02 00:45:49 8/CfVRek
>>672

独禁もだけどお前も死ね

674:名無しさん@ピンキー
07/01/02 02:40:45 +QGY8LyE
札泥まだー?

675:名無しさん@ピンキー
07/01/02 02:45:18 /wNI5b1v
上のほうにあるやん

676:名無しさん@ピンキー
07/01/02 11:57:35 N/+YeIId
ここまで読んで、テンプレを読んで無いやつが大勢いるという事がわかった。

677:名無しさん@ピンキー
07/01/02 11:58:30 N/+YeIId
ちなみに別に独禁とか援護するわけではない。勘違いするな。
どうでもいいからな。

678:吊橋
07/01/02 23:18:27 OdkGhqmn
>>656
凄く良かったです!旗はカレー様にまかせて、超姉が読みたいです。
>>668
そうです。投稿しにくくかつ、編集に時間がかかりすまん。

続きを

えている。
「やだ…もうエッチ。」
慌てて朱鷺は背中を向け、直そうとした。その瞬間背後から彼が朱鷺を押し倒した。
「キャア!」
はずみでテーブルが揺れてマグカップが床に落ちてピキッと音を立てて割れてしまった。
「あっ、どうしよう…割れちゃったね…とにかく片付けなきゃ…」
一也は一瞬ハッとしていたが
「後で俺が片付けるよ。」
と言った瞬間。そのまま朱鷺に強引にキスをする。
「や、やだ…やめて!」
いつも優しい田中一也とはまるで別人だった。
朱鷺の服をはぎ取るように脱がし、胸の膨らみを鷲掴みにして揉みまくる。
「いや!やめて田中君…痛いよう…」
必死に抵抗はするがサッカーで鍛えた一也の力は強く、まるで適わない。
いつのまにか純白パンティも脱がされ全裸になっていた。
一也は片手でジーンズとトランクスを膝の辺りまで下ろしていた。
すでに堅く、空を向いたアレは朱鷺の目の前に入る。
強引に朱鷺の両足を開かせ腰を割り込ませ、左手で握ったアレをあてがおうとする。
「お願い。やめて!こんなのって…いや…」
股間に痛みが走る。女として16年生きて異物の侵入を初めて感じる。
焼け付く痛みという感じがした。


679:名無しさん@ピンキー
07/01/02 23:26:04 ftKTfZlt
あのさ・・・モブとかどうでもいいから・・・カレーさんが来たときのじゃまになるだろうが・・・

680:吊橋
07/01/02 23:43:51 OdkGhqmn
あまりの痛さに涙が目から雫れ落ちる。
純潔の証拠が力弱く破られてたのだ…
一也はいったん躊躇したが構わず腰を振り続ける。朱鷺の膣の感触に感動し、胸の感触に酔っていた。
(うわ~おっぱい柔らかいぜ…膣の締まりがなんというか…凄く気持ちいい…)
苦しみに耐えている女の気持ちを考える余裕はなかった。
「永山…逝きそうだ…」
というと数回腰を動かすと吐息を洩らし朱鷺の胸を揉んでいた手を離し中で射精をした。
その後すぐに一也は自分がやった行為に気が付いたのだ…強引に彼女を襲い…傷つけた事に
「永山、ごめんな…我慢できなくなって…」
一也は涙を流しひらに謝る。
朱鷺は体を起こす気力がなくっていた。そのままの姿勢で声を殺して泣いていた。
まだ膣の中は何かが入ったままのような感じがする。
続く

681:名無しさん@ピンキー
07/01/02 23:45:02 OdkGhqmn
>>679
じゃあもうやめるよ。スマンネ

682:名無しさん@ピンキー
07/01/02 23:50:19 w6Hg1PNd
カレー厨装ってる荒らしに引っかかるなよ・・・

683:hauntedカレーの中の人 ◆F57im1gMT.
07/01/02 23:53:27 4jdn1RnP
>>681
楽しみにしてるんだからやめないでよー

684:名無しさん@ピンキー
07/01/03 00:06:09 9Zs7/cfN
>>683
わかりました。やっぱりやめません!

685:名無しさん@ピンキー
07/01/03 01:51:09 yu9JsbOq
なるほど・・・あからさまなアホが出てきた後に本人がこういう風に出てきて場を治めるってやり口か・・・。

686:名無しさん@ピンキー
07/01/03 03:26:21 QnpXkB+x
鉛筆かいてくれた人の時だって曖昧な態度とられたんだから
真性の旗厨の可能性も捨てきれない

687:名無しさん@ピンキー
07/01/03 07:42:06 Wuflujmf
最悪だな旗厨
まだ、独禁のほうがまし
消え去れ

688:名無しさん@ピンキー
07/01/03 08:05:31 sK8Flgbi
新春猿芝居大会

689:名無しさん@ピンキー
07/01/03 11:27:54 W/Y1Xxy7
おいおい、旗厨とカレーがごっちゃになってるぞw
自分の書き込み呼んで興奮する脳内サーキット形成型の人?

690:名無しさん@ピンキー
07/01/03 22:10:35 lTapw1xc
カレーさん 正月休みはいつまでですカ?
仕事始めはいつからでしょうカ?

691:名無しさん@ピンキー
07/01/04 04:29:15 gX40JKfz
どうせ毎日が日曜日だろ

692:hauntedカレーの中の人 ◆F57im1gMT.
07/01/04 04:29:30 v9EtXxRb
お待たせしてスンマセン
どうにも書けずに帰省して犬の腹撫でてました

最近は新しい書き手さんがいっぱいいて嬉しいです

カレーの続きは今日中に投下します。
できれば日本時間での今日中に...







投下デキルトイイナア

693:名無しさん@ピンキー
07/01/04 07:47:13 WJ2NOFQv
新年一発目のカレーはどんな味かなぁwktk

694:名無しさん@ピンキー
07/01/04 12:23:30 UmXLR7id
おお!
カレー氏が独禁を認めたぞ
これぞエロパロの新時代!!!!

695:名無しさん@ピンキー
07/01/04 14:56:34 PHKHNyMu
もうすぐカレーがくるのか?
ワクワク

696:名無しさん@ピンキー
07/01/04 23:06:04 XmUvgRgN
約束破ってばかりのカレーがまた約束破るのかな・・・残り54分・・・。

697:名無しさん@ピンキー
07/01/05 00:31:00 wJvp8a0n
カレーよ、日付が変わったぞ

698:名無しさん@ピンキー
07/01/05 00:44:36 C3VNdXTR
カレーさん!寝るな!寝るなぁーーーっ!!

699:名無しさん@ピンキー
07/01/05 00:56:14 /6/kVHBM
嘘つきのカレーは許せない・・・

700:hauntedカレーの中の人 ◆F57im1gMT.
07/01/05 01:11:28 9z5P5Gqw
あけましておめでとうございます。
カレーの話もなんだかんだいって八月から延々書いてますが
読んでくれる人面白いと言ってくれる人がいて嬉しいです。
えー、このお話もあと二~三回の投下で……ってまだ言ってるよ。
とりあえずあと数回、それくらいで終わりそうな予感が未だにしています。
どうかお付き合いください。

>352 ところでそれについて詳しく。書いた覚えないですよ?
>483 楽しんでくれたら俺も嬉しいデス。
>484 うーん。おいらきょぬースキーなので…
>485 ありがとう。でも今回投下分はあんまエチないんだ。次になんとか。
>486 おはよう!(去年だけどな)
>488 恥ずかしかったら目論見通り!
>489 吊橋は僕自身も楽しみにしています。
>490>492>494 君がッ泣いてもッ全レスをッやめないッ!!
>497 そーゆー褒められ方されるとにやけてしまいます。てへ
>501 ありがとう
>504 慣れろッ!ww
>505 こちとらこれが楽しくてやってるんじゃいっ
>507 ありがとう
>510 YOU!!超姉書いちゃいなYO!
>511 王様の中には首を刎ねられたものもおります
>513-517>521>694
まあ、このこは僕のファンだけどちょっと病んでるだけなんだろうな。みんなどうかスルーしてやってください。
>528 歪んだ愛情なのでしょう。まあ、僕自身はたとえ愛犬を人質に取られて脅迫されても
    書くのをやめる気はありませんからご安心を。
>551 書いてるんなら投下ヨロ
>554 まだ始まってすら(AA略
>557 いいこと言った!
>558 そゆこと
>564 許可しないぬ
>580 削除するのはどーかと思うよ。スレあれば書く人はいるでしょ。
>584 親バレは怖いなw
>600 それはそれでなんかちがう
>604 オリジナルなら派閥関係なしに歓迎だぬ
>607 待たせたね
>608 僕も見たい。
>609 待たせたな
>612 西洋栃氏 こーゆーの好きです。美琴がいい動きをしてると思います。エチシーン期待して待ってます。全裸で。
>619 んなこたぁない
>623 おっぱいいじめに賛成!
>643 死ぬかとオモタ
>649 待たせたなッ!
>679 うっさいだまれ!(CV:釘宮理恵)
>693 甘いといいんですが・・・
>696 インド時間ではまだ4日!
>697 わかってるよーもーちょっと!
>698 起きてる!投下いくぜー
>699 許すがいい!

あ、そうそう
>700 全 レ ス う ざ い

では投下します

701:hauntedカレー その86 ◆F57im1gMT.
07/01/05 01:14:31 9z5P5Gqw
>>482の続きー
―――――――――――
 播磨拳児は目を覚ました。なんか、いい匂いがする。それに暖かい。
 左腕に感じる圧迫。
 顔を左に向けると金色の渦が視界に飛び込んできた。

 金色の暴流をまじまじと見つめると、それは日の光を浴びた金髪だった。
 自分の左腕を腕枕にして、朝日を浴びながら金髪のお嬢さまが可愛らしい寝息を立てている。

 そのお嬢さま、沢近愛理は幸せな夢でも見ているのか、その寝顔はかすかに口元が緩んでいる。
 まったくの無防備な、安心しきった顔。
 播磨はその寝顔を見ているうちに何かが胸の中に湧き出てくるのを感じた。
 胸の中心を柔らかくなでられているような感覚。
 なんか落ち着かないが、それでも決して不快ではない不思議な感覚だった。

 その姿はまるで、
「―天使みてえだな」
 と、そう思わず口にしてしまい、自分で驚いている播磨。

 昨夜は鼻を噛まれたし、背中に幾筋も爪の跡をつけてくれたけどな。
 こうして見てると、ホント、お嬢は美人なんだなと思う。

 形のいい眉毛も。
 綺麗な形をした唇も。透き通りそうな白い肌も。
 太陽と同じ色をした金髪も。餅よりも柔らかそうなほっぺたも。

 全部、美人な顔の必須要素のように思えてくる。
 播磨はその顔から目を離せない。
 飽きもせず、播磨は至近距離から愛理の顔を見つめ続ける。
 その顔を見ているうちに、播磨はあることを思いついた。








 幸せな少女は目を覚ました。
 思い出せないが何か幸せな夢を見ていた日英ハーフの少女は寝惚けたまま、
体のすぐそばにあるはずの温かいなにかに抱きつこうと手を伸ばす。

 その手は空を切る。


  愛理は何度か夢に見たことがある。
  大好きな男の子にキスされて、抱きしめてもらう夢。
  その夢の中の播磨はいつになく饒舌で、愛理に優しい言葉を掛けてくれる。
  愛理の髪を撫でながら甘いセリフを吐いてくれる。
  幸せで、暖かくて、泣きたくなるような感覚に包まれた愛理が、その播磨に抱きつこうとした
  瞬間に目が覚めてしまう。
  誰もいないベッドの上で、枕を抱きしめながら夢から醒めた瞬間の喪失感を
  愛理は忘れられない。
  一人きりで、寝室のベッドの天蓋が目に映ったときの感覚。
  夢だった、ということに気付いた時の深い絶望感。


―また…?
―また、あの夢だったの……


702:hauntedカレー その87 ◆F57im1gMT.
07/01/05 01:15:12 9z5P5Gqw
―また、あの夢だったの……

 喪失感とともに愛理は起き上がる。
 胸の中が急に冷たくなる。
 失われたぬくもりに胸が苦しくなる。

 そんな愛理は寝ぼけた目で周囲を見る。

 いつもの自分の寝室ではない。
 そこは、狭くて貧相な播磨の部屋だった。

 愛理は部屋の中を見渡す。
 すると椅子に座って自分を見つめている播磨拳児と目が合った。

 ヒゲ?
 窓際に座っている、目つきの悪い男。
 タンクトップとトランクスだけの姿のバカで優しくて愛理の大好きな男が
そこにいた。
―よかった。
―夢じゃなかったんだ……
 少女は安堵のため息をつきながら、不良の顔を見る。
 がさつで、乱暴で、頭が悪いけれど、それでも……大好きな男。
 その播磨のサングラスを外したままの視線は愛理に突き刺さっている。
 いつになく真剣な表情で。そして手にはスケッチブック。
 播磨が口を開く。
「おう、起きたのか」
「……な、なに、してんのよ」
「スケッチ、させてもらってた」

 そう言いながら播磨がスケッチブックを見せる。
 白がまぶしい紙面には、ワイシャツだけを身につけた少女が幸せそうな寝顔を見せて
眠っている絵が描いてある。

「……!?」
 愛理は絶句した。
 真っ白なシーツの白の中に、ワイシャツの胸元からこぼれた肌の質感。
 流れるような髪の流れ。
 薄い線で陰影と光沢がつけられた光の冠をかぶっているような金髪。
 その中の天使のようなあどけない表情。

―これが……私?
 当惑しつつそのスケッチに魅入られる愛理。
 柔らかで安らかな表情は、確かに自分のようではあるがどうにも表情が違う。
 自分でも見たことのない表情。
 自分がこんな顔ができるということを愛理は知らなかった。

「そのままにしててくれ」
 播磨はスケッチブックをめくると、新しいページになにやら線を描き始めた。
 視線はベッドの上に座り込んだままの愛理の体を捕らえている。

「!!」
 愛理は恥ずかしさのあまり、毛布を被って隠れてしまう。

703:hauntedカレー その88 ◆F57im1gMT.
07/01/05 01:15:43 9z5P5Gqw
 愛理は恥ずかしさのあまり、毛布を被って隠れてしまう。

「なんで隠れんだ?」
「だ、だって、私、顔も洗ってないし、髪だってぐしゃぐしゃだし…」
「バカだな。そんなん関係ねえ」
 毛布を被る愛理の手を掴むと軽々と剥いでしまう。
「お嬢はいつだって美人なんだからよ」
 愛理は一瞬きょとんとした顔をすると、ぼん、と音がしそうなくらい顔を赤らめた。
「な、ナ、なにい、い言ってんのよ?」
「あン? 俺なんかヘンなこと言ったか?」
 播磨はあたりまえのことを言ってるだけ、という顔で訊いてくる。
 愛理は思い出した。播磨拳児という男はお世辞を言う人間ではないのだ。
 播磨の言葉が胸の奥に染み込んでくる。「いつだって美人」
 そう、コイツが言ったとしたらそれは間違いなくコイツの本当の心情なのだ。

 愛理はふわふわした感覚が腰のあたりから沸いてくる。
 背筋をそのふわふわ感が這い登って来て、愛理は純粋な幸福感に包まれる。

「ポーズ取ってくれるか?」
 愛理は頬を染めたまま、首を縦に振ることしかできない。
「じゃあ横座りしてくれ」
 足を崩すと、太ももがワイシャツの裾からはみ出してしまう。
 それでも、愛理は播磨の言葉に逆らうことはできない。
「手は横に。そう、それでいい」
 愛理はなぜだか播磨の声に素直に従ってしまう。




 コチ、コチ、と時計の音が部屋の中に響く。
 ベッドの上で、播磨のぶかぶかのワイシャツとショーツだけを身に着けた愛理が
座ったままスケッチのモデルになっている。
 ちょっとだけ上体を突き出すようなポーズは、ボタンを留めていない胸元から
白いふくらみの裾野から中腹くらいまでを露出させている。
 腰の横あたりに突いた手は、ワイシャツの袖丈が余り気味で、袖の先からは
指先だけが露出している。
 もう片手は太股の上に置かれ、やはり指先だけが覗かせた手で腿の内側を
隠すようにしている。
 そしてワイシャツの裾が愛理のふとももの上にミニスカートのように広がり、その
白さを部屋の中に照らす。
 金色の髪の毛はふわふわと天然のウェーブのままに肩から流れ落ち、
赤く染まった頬を半ば隠すように愛理の顔を飾っている。

 愛理のハシバミ色の瞳は朝日の光の加減によって暗い影が明るい虹彩に浮かび上がり、
まるで宝石みたいなきらめきを見せる。
 そんな瞳がうっすらと潤みながら播磨を見つめてきている。
 播磨には、心なしかその瞳にいつもみたいな凶悪さがこもってないようにも見える。
 琥珀のような深みをもった目の色。その色が揺らぐたびに、播磨はなんだか息が苦しくなる。
 白い肌。微かに赤く染まる頬。目尻にすこしだけたまる涙。
 それらを見ているだけで、播磨の胸の中に熱い温度のなにかが充満してくる。
 だんだん浅く荒く速くなる愛理の呼吸のなかに含まれる何かが播磨をおかしくさせて
しまいそうになる。
 目に留まる愛理のワイシャツの胸のふくらみ。播磨はその柔らかさをつい思い出してしまう。
 ふっくらとしたつややかな唇。下半身が覚えているその柔らかさが脳裏によみがえってくる。
 下半身に妖しい気分が沸き出る。
 播磨はそんな気持ちをこらえながら必死にスケッチブックに鉛筆を走らせる。


704:hauntedカレー その89 ◆F57im1gMT.
07/01/05 01:16:30 9z5P5Gqw
 真剣な播磨の瞳。
 それは電子レンジのマイクロ波が食品を内部から炙るみたいに、愛理の皮膚を貫いて
体の芯に熱を与えてくる。
 ワイシャツごしに形よく膨らんだ胸を播磨に見つめられると、愛理の胸の奥に熱い炎が灯る。
 見えてるんじゃないかという思いが、愛理の耳を熱くしてしまう。
 ボタンを留めていない胸元が広がり過ぎているんじゃないかと、つい胸に手が伸びそうになる。
「見えてねえよ。隠すなって」
 そんな無造作な播磨の一言が愛理の腕を外させる。

―どうして?
 愛理は不思議に思う。

―どうして、コイツの言葉には逆らえないの?
―コイツの命令を聞くと、なんで身体が勝手に動いてしまうの?

 播磨の目が愛理の細くて白い手指を捉えると、この金髪のお嬢さまは力が抜けて骨の芯が
溶けてしまいそうになる。
 白く透き通った太股の形を取る播磨の目は、愛理の下半身から力を奪ってしまう。
 視線で撫でられているような感覚に囚われ、ゾクゾクという快感が背筋を駆け上ってくる。
 播磨の指。それはごつくて、粗暴で、でも優しい。
 それが自分の姿を描いている、というのはなんだか恥ずかしくて、反面とても嬉しくもある。
 愛理は最初に播磨と行為に及んだときのことを思い出していた。
 スケッチに協力すると言ってこの部屋に上がりこんで。今みたいに裸になって。
 コイツに押し倒されて。
 ピンク色の回想が愛理の脳裏で上映されている。
 荒っぽくキスされて。好きなようにされちゃって。

 それは多少事実とは違った回想だったが、愛理にとっては幸福な事実に他ならない。


 愛理は播磨の下半身のトランクスの異変に気づいた。
 トランクスの布地を突き上げる、天を突くように硬くなった男性のシンボルの形が
愛理の瞳を捕らえて離さない。

―ひ、ヒゲ……わたしの…こと、見て…あんなに…してるの?
―あんな凶悪なのが。ゆうべは……中に……

 その想像だけで愛理の下半身は熱くなる。羽織ったワイシャツの中で、
下だけ履いているショーツの内側が熱を帯びる。
 それの熱さ、硬さを思い出しただけで愛理の女の子は充血しはじめてしまう。
 突き入れられた感触とその形を思い起こすと、金色の和毛の中に熱い液が溢れてきてしまう。
 体の奥深くに突きこまれたときの感覚。きつく抱きしめられながら耳元に囁かれた言葉。
汗の匂い。播磨の目の色。そんなものが愛理の脳裏にはフラッシュバックのようによみがえり、
そしてとろりとした粘液が愛理の下着を黒く染めだしてしまう。
 どく、どく、という心臓の鼓動の音が響く。その音が播磨に聞こえてしまうんじゃないかと
思えるくらい激しい鼓動が愛理の胸の中で暴れている。
 下着を着けていない胸の中心では薄い色の乳首が硬く充血し立ち上がり始めている。
 今、この日英ハーフのお嬢さまは紛れもなく発情していた。





 鉛筆の音が止まる。
 播磨はしげしげとスケッチブックを見ると、満足そうな表情を浮かべながらスケッチブックを
裏返す。
「描けたぜ。ありがとよ」
 播磨は描き上げたスケッチを愛理に見せる。


705:hauntedカレー その90 ◆F57im1gMT.
07/01/05 01:17:07 9z5P5Gqw
 それは幸福そうな笑みを浮かべた少女がワイシャツだけを身に着けて横座りしている絵。
 頬の柔らかそうな質感や、ちょっとだけ上気した頬の色まで表現されている。
 ワイシャツの中から胸を少しだけ覗かせている乳房の柔らかさや腰周りの肉の手触りまで
想像できそうな、そんな絵。
 可愛らしくも、どことなく色っぽさのあふれている、そんなスケッチだった。



 愛理はそれを潤んだ目で見つめて思った。
 いつも鏡の中に見る女の子よりも、もっとずっと可愛い。
 自分はこんな優しい顔をしてない。
 こんなに儚げで、無防備で、守ってあげたくなるような表情はしていない。
…していない、はずだ。
 播磨に自分がこんな風に見えている、播磨が自分をこんな風に見てくれている、
ということが愛理にとっては嬉しくてたまらない。
 大好きな男の目に映る自分がこんな姿をしている、というのはなんだか
くすぐったくて、照れくさくて、面映い。
 そんな気分が体中に充満してきて胸が苦しくなる。
 呼吸をしても酸素が肺に入ってこないみたい。
 きゅうっ、と胸が締め付けられるような切なさを味わいながら、愛理は呆けた頭で考える。

―もっと、コイツを喜ばせたい。
―もっと、コイツに私のことを見て欲しい。

 その二つへと思い至った愛理は、普段からは考えられないような短絡的な行動を決意する。


 愛理はこくんと唾を飲み込むと、胸元へと手を伸ばす。
 そして震える指でワイシャツのボタンを外していく。
「な……」
 播磨の驚きも声にはならない。
 土曜の朝のさわやかな強い光。それを浴びた愛理の白い肌は内側から輝くような光沢を見せる。
 ボタンが全部外され、両肩からするりとワイシャツが落ちる。袖の中から生まれてくる
なだらかな肩。ほっそりと長い腕。
 乳房の小山の膨らみが午前中の太陽に照らされる。
 浮き出た肋骨も、細い腰のくびれも、脂肪のついていない腹も、全てが播磨の目に晒される。
 熱に浮かされたように真っ赤な顔で、愛理は播磨の足元あたりに視線を落とす。

 小さく小刻みに震える愛理。
 ふるふるふる、と乳房も揺れる。
 時折ちらり、と播磨の顔を上目遣いでその反応をうかがい見る。
 昨日はあれだけ散々抱かれて抱き合ってたのに、このお嬢さまはやはり女の子である。
 裸を見られるのには恥じらいや抵抗がある。
 それでも、その恥ずかしさよりも播磨を喜ばせたい、播磨に見てもらいたい、
という欲求が勝っていた。

 愛理は形のいい乳房の下で腕を組む。
 両腕の上に、最近とみに大きさを増した乳房が乗り、さらにその膨らみを強調してしまう。
 そして両ひざをふとももの外に曲げて女の子座りしている両足の間では、
下着が重くなるくらいの熱と湿りが生まれている。
 愛理が前日、自室でどれがいいか悩みに悩んで決めた可愛らしい下着は内側から
濡れてしまっている。
 白いシルクの光沢に包まれたお尻のラインや前面のレースの模様も、うっすらとかいた汗に
濡れているように感じられる。股を閉じているので播磨からは見えないが、もうクロッチの
部分は濡れてしまい色が変わっている。

「……か、描きなさいよ」
 かすれた声で愛理は播磨に命令する。
 声が震えてしまっているのがバレそうなので、大きな声はもう出せない。


706:hauntedカレー その91 ◆F57im1gMT.
07/01/05 01:17:47 9z5P5Gqw
「あ、ああ…ありがとよ」
 そっけない返事を返す播磨。しかしその声は上ずっている。
 そしてその目は愛理の胸から離せない。
 汗のベールで覆われたその半球は余りに魅力的で、鉛筆を持つ手が思わず震えそうになる。




 沈黙が二人の間を包む。耳が痛くなるくらいの沈黙。コチコチという時計の音や
遠くを飛ぶ鳥の鳴き声、車の走行音などがかすかに部屋の中に入ってくるが
それらはかえって静けさを増幅させるだけだった。

 二人はお互いの呼吸の音を聞いていた。
 愛理が聞いているのは鉛筆が走る音と、荒い鼻息。時折こくりと言うのは口の中の唾液を
飲み込む音だろう。
 愛理は思い出してしまう。昨日キスされたときの、播磨の口の中の味を。
 昨日キスしたときの、播磨の唇の感触を。
 それを思い出した愛理は舌の裏側から熱い唾液が分泌されるのを感じる。
 キスされて吸われた、キスされて送り込まれた播磨の味を思い出した愛理の体は
自動的に愛理の口の中までも臨戦態勢にしていってしまう。
 舌が口の中で泳ぐ
 裸の胸を晒しながら、愛理の興奮はさらに高まる一方だった。
 薄い桜色の乳首も今はすっかり充血して立ち上がりきっている。
 触れて欲しい、舐めて吸って欲しい、と言わんばかりのその乳首は背伸びをして
播磨の指と唇を待っている。
―こんな……見られて…ち、ちくび、立っちゃってるなんて……
 自分の吐息が掛かるだけで背筋にぴくんと電気が流れてしまうほど、敏感になった愛理の胸。
 乳房全体が薄桃色に充血し、まるでその大きさを増しているかのようだ。

 そんな乳房を掬い上げながら、愛理は腕をかるく組んだポーズで播磨に描かれている。

 腰のくびれのラインを描こうとする播磨の視線は愛理の腹筋から力を喪わせてしまい、
呼吸が浅く速くなってしまう。
 なだらかな下腹部とへそを観察する播磨。愛理はその視線を子宮で受け止めてしまう。
 播磨の視線が体を貫き、愛理の体の一番奥深くで甘い疼きが目覚めてしまう。

 英国の血を引いた愛理の肌。普段は静脈すら透けて見えるほど透明感のあるその白い肌は
いまや薄く桜の色に染まり、その表面にはうっすらと汗の層ができていた。

―…なんで…見られてるだけなのに…
 その視線が愛撫のように愛理の肌を撫でる。
 サングラスを取った、目つきの悪い不良の瞳が愛理の肌を焼いていく。
―見てる…ヒゲ、私のこと、見てくれてる……
 愛理の陰部はもうどろどろに溶けている。
 播磨の視線に全身を思うままに炙られ、そして播磨の勃起を見せられてはもう愛理には
どうすることもできなかった。
 好きな男に自分の体をすみずみまで見られて、ただ体の芯をじくじくと蝕んでくるような
甘い熱に全身を任せてしまうほかになかった。
 女の子座りした愛理の女の子の部分は、下着をすっかり濡らしきり、シーツにまで黒い
水の染みをつくっていた。


―ムチャムチャエロい。
 播磨はそう感じながら、視線を愛理の全身に走らせていた。
 ぷりんとしたおっぱいも。時々もじもじと擦り合わせている太股も。
 その間の濡れている下着の奥も。
 とろんとした瞳の色も。はふぅ、というような色っぽいため息を
ついているふっくらとした唇も。
―エロイな。


707:hauntedカレー その92 ◆F57im1gMT.
07/01/05 01:21:24 9z5P5Gqw
 昨日あれだけいろいろやったりいろいろしてもらったのにもかかわらず、
播磨はこのお嬢さまの裸に慣れることなどなく、いまだにそう思う。
 裸を見ているだけでこんなにも興奮できるものなのか?と、もともとすくない、
そして興奮してさらに減少している思考力のなかでちょっぴりそう考える。
 播磨のトランクスの中では痛いくらいに硬く激しく自己主張している播磨Jrが
布地を持ち上げている。
 それでも鉛筆が止まらないのは流石というかバカというか、スケッチブックを
投げ捨ててこの少女に襲い掛からないのは播磨拳児という男の根っからの
生真面目さのせいなのかもしれない。あまり他人からはそう思われることはないが。

 荒くなる呼吸。
 発散される汗。女の子の匂い。
 播磨の部屋のなかにそういったものが徐々に充満していく。
 愛理はもう、吐息を押し殺すことができなくなっていた。
 はふぅ、と鼻に掛かった切ない声を定期的に漏らしながら苦しそうに、
それでいて恍惚とした表情で頭をくたりと折り、汗ばんだ首筋を
播磨に晒していた。
 播磨の鉛筆はスケッチブックを削るように激しく動き、震えながら愛理の体の線を
描き写していく。

 そして、こくんと何かを飲み込むように愛理の喉が動いたとき、そのスケッチは描き上がった。
 興奮した線は幾箇所か愛理の体のラインを外していたり、陰影の線が雑になっていたり
しているところもあるが、それでもその紙の上には間違いなくえっちな空気を発散しまくってる
女の子が裸で座っていた。
 触れれば落ちんばかりに熟した果実のような。
 あるいは食べられるのを待っている据え膳のような。
 そんな少女がスケッチブックの中から播磨を誘っている。

 その完成したスケッチには一瞥もせずに、播磨は机の上にスケッチブックを置くと、
荒っぽく愛理を抱きしめた。
「きゃっ」
 小さく叫ぶ愛理。
 それは驚いただけで、拒絶の叫びではない。
 熱い肌。播磨拳児の筋肉質な体が、愛理の裸の肩や胸や背中に触れる。
 触れ合った肌から伝わってくる、陶然とするような感触が愛理の下着をさらに重くする。
「お嬢」
 播磨が愛理の耳元に囁く。
 耳たぶが痒くなるような震動と声のトーンが愛理の蕩けかけた理性をさらに呆けさせる。
―やだ、ヒゲ……こんな…まだ朝なのに…
 愛理の支離滅裂な思考が形を取る前に、播磨は愛理の片手を掴むと自分の股間に
手を持っていった。
 トランクス越しに愛理の掌に触れる熱い塊。
 鉄のように硬くて、でもビクビクと脈動するそれは愛理の記憶の中のそれよりははるかに
硬くて熱くて大きかった。

「すまねえ。お嬢の裸見てたらこんなになっちまった」
 それを聞いた途端、愛理の子宮が収縮してしまった。
「……してもかまわねえか?」
 辛そうに自分の顔を覗き込む播磨に、愛理は涙が出そうになる。
 こんな、すぐ近くで。
 こんな、距離のないところから。
 こんな、体の匂い嗅がされて。
 お願いされちゃったら……絶対に、拒めない。
―無理矢理してもいいのに……でも、やっぱりコイツは私のことを大事にしてくれてる。
―やっぱりコイツ優しいんだ……コイツ……
 目の縁に涙を浮かばせながら愛理は大好きな男の耳元に優しく囁いた。
「うん。……して。あ、アンタの、好きなようにしていいから」
------------------------------------------------------------------------
今日はここまでー あと二~三回の投…(ry
まあ、あとちょっとだけ、よろしく お付き合いください。感想くれるとよりさらに頑張って書きます。

708:名無しさん@ピンキー
07/01/05 01:27:36 BDfIRLmc
インドの時間でくるとは予想してなかった。
GJ
カレー書き終わったら次何かく?
おにぎりにカレーかけてもうまいよな?

709:名無しさん@ピンキー
07/01/05 01:39:31 /6/kVHBM
もっとエロに文量を割け。

710:名無しさん@ピンキー
07/01/05 02:25:50 JO+fb5RW
>>707
視姦かよ!
また斜め上のシナリオをww

711:名無しさん@ピンキー
07/01/05 03:32:37 5svKxV5a
カレーさん乙
このスレの唯一神だわ
お嬢と播磨を書くことにかけては天才だな

712:名無しさん@ピンキー
07/01/05 04:27:55 wJvp8a0n
エロすぎ!
GJ!続きまっとりますよ!

713:名無しさん@ピンキー
07/01/05 12:20:02 UknyR/ce
相変わらず艶のある文章に引き込まれた、中の人GJ!

朝の光を浴びながら、播磨の視線を求め 自らヌギヌギする沢近……

  殺 す 気 か w


714:名無しさん@ピンキー
07/01/05 12:40:06 Mt3paoMJ
全レスきもい
もはや変体の域だなwww

715:名無しさん@ピンキー
07/01/05 13:11:38 /6/kVHBM
まあ、カレーさんが凄すぎて他のSSがかすんで見えるのは認める。

716:名無しさん@ピンキー
07/01/06 00:27:17 n5ykRyAn
はぁ、自演乙…

717:名無しさん@ピンキー
07/01/06 00:28:38 iqA9zkeh
カレーさん 緻密描写GJ! ただ、もう少し会話が多いと…嬉すい。個人的意見なんでスルーしてくださいね。

718:名無しさん@ピンキー
07/01/06 00:28:42 UzyermSS
じゃあ漏れも沢近タンに倣って全裸になるYO

719:名無しさん@ピンキー
07/01/06 03:39:25 zuWtSrFR
じゃあ俺がかく





マスを

720:名無しさん@ピンキー
07/01/06 07:32:10 YQLT4l/1
>>715
>>715
>>715
>>715
>>715
>>715
最悪だな旗厨w
吊橋と独禁щ(゚Д゚щ)カモーン
貴方達こそがこのスレの最後の良心

721:名無しさん@ピンキー
07/01/06 10:10:41 nqP1q/lp
鉛筆もいたような

722:名無しさん@ピンキー
07/01/07 03:54:19 9yUb5qKp
札泥希望

723:独禁ちゃん14
07/01/07 23:01:25 3d25j6A2
愛理の黒い下着が膝に絡まっている。
 調理台の上に上体を押し倒され、エプロンははだけられている愛理。
 ワンピースは腰の周りに絡みつくだけ。下着も剥ぎ取られて、隠したい部分は
全部晒されてしまっている。
 マックスの視線が痛い。怖い。
 しかし、その怖さの中にどうしようもない熱い塊があるのを愛理は知っている。
 マックスに見られている、と思うだけで愛理の背筋をゾクゾクするなにかが這い登ってくる。
 胸のふくらみの中心からじわじわと熱が溢れてくる。
 薄い金色の叢の中の芯が熱く固くなってきてしまう。

「っ!!!!」

 その愛理は弓なりに背筋を反らせた。マックスの指が女の子の叢をそっと撫でたから。
 ぬらりとしたその指の感触が、塗れて肌に張り付いた縮れ毛をかき分けて粘膜に触れる。
 愛理は頭が真っ白になった。

 マックスの指は入り口近くを擦りながら、充血した粘膜の内側に入っていく。

 指が水音を立てながら塗れた粘膜を掻きこそいでいく。

―熱い。熱い……マックス……熱いよ……

 目の前のマックスの顔も愛理は恥ずかしくて直視できない。
 愛理は赤くなった顔を腕で隠そうとするが、それはマックスの手で軽く止められてしまう。

「ぁん? 何顔隠してんだ?」

 ぶっきらぼうなマックスのセリフは愛理の心を射抜いた。
 マックスにしてみれば愛理が顔を隠す理由がわからずにただ訊いてみただけなのだが、
愛理にとっては羞恥を煽る言葉責めになってしまっている。

―顔、見たい…って言うの? コイツに、わ、私の……恥ずかしい、顔……コイツに……
見られて……

 そう考える愛理の心の中は次第に白い熱に炙られていく。
 どんなに恥ずかしくても、マックスにその顔を見られてしまう。
 えっちな顔も、いやらしい声も、隠せない。
 そう考えたとき、愛理の充血しきった陰核をマックスの指が擦った。

「ひうっぅ!!」

 調理台の上で愛理の全身が軽く痙攣する。
 白目を剥きかけた顔を見られたくなくて、愛理は腕を動かそうとするが、腹の上で
両手首をマックスの片手に押さえられているだけなのにびくともしない。

―あの、あのとき、みたいに……何にも抵抗できなくて……
 トラウマになっている海の家での羽交い絞め事件を愛理は思い出した。
 抵抗できない。思うままにされてしまう。貪られてしまう。
 恐ろしさと、それより何倍も強い期待が愛理の中には溢れてくる。

 プリンのようにふる、ふると揺れる愛理の乳房。仰向けになっていながらも
形よく盛り上がっている、その小山の先端にマックスは唇を寄せた。
 乳首全体を軽く吸い込みながら、舌先で乳首の先端を撫でる。

「っ!! だ、だめっ、ヒ、ヒゲっ、そ、そんなにっ―」

 全身が溶けそうなほどの熱を感じた愛理は意味のない叫びを漏らす。
 身体が犯される。マックスのことだけしか感じられない。

724:独禁ちゃん
07/01/07 23:02:43 3d25j6A2
あけおめことよろ
お久しぶりです
今年も細々とやっていこうと思います
応援よろしく

725:名無しさん@ピンキー
07/01/07 23:14:59 DkUNbF1r
いつまでこの恥知らずなコピペ続ける気なんだろ・・・。
オリジナルと主張するなら「ヒゲ」のトコくらい直せよ。

本日のNGID>3d25j6A2

726:名無しさん@ピンキー
07/01/07 23:17:49 K9GG/HW/
誰か通報頼む

コイツは前回、連続投稿の規制に引っ掛かったと思ってるみたいだけど、
認められた罪状は『改変コピペ』だから 上のカキコだけで十分 削除依頼通るはず。
前科もあるしね。

…オレ携帯厨だから依頼すらできなかったんだ。

誰かマジで頼みますorz

727:名無しさん@ピンキー
07/01/08 02:34:05 ANWpE8oh
改変コピペって普通、ネタ扱いでしょ。
その程度で規制されるのかね?

728:名無しさん@ピンキー
07/01/08 03:17:29 C4EuX/0l
されるよ。PINKの削除ガイドライン読んでみ?

729:名無しさん@ピンキー
07/01/08 03:25:44 UQnRRg13
毒禁終わったなw

730:名無しさん@ピンキー
07/01/08 04:38:25 9gpFhHzG
コピーはオリジナルを超えた時点で模倣ではなくなるんだなこれがw
残念w

731:名無しさん@ピンキー
07/01/08 04:43:28 n8hz4AW9
ムラムラしてきたからミコちん書くかな。

732:名無しさん@ピンキー
07/01/08 11:44:57 c/pwzPQM
変にスレが伸びてると思ったらこういう事か・・・・
例のアソミコ騙り荒らしがそろそろ消えたかと思ったらまた別なのがいるのね。
また3ヶ月ほど消えます。職人さん頑張れ。

733:名無しさん@ピンキー
07/01/08 18:36:35 Wp/4a55Z
大丈夫、規制されるから。
オリジナルを越えたニダみたいな半島思考丸出しの池沼だし

734:名無しさん@ピンキー
07/01/08 21:11:04 h3IJzpqy
以前、播磨が天満一筋だけど他の女の子も喰ってしまうみたいな設定の話が
あった気がするんだが実現しなかった?

735:名無しさん@ピンキー
07/01/08 23:21:03 eC41ENFW
ポルナレフのコピペでも規制されるのかな?

736:名無しさん@ピンキー
07/01/08 23:43:09 n8hz4AW9
>>734
作者が出てこないな。

737:名無しさん@ピンキー
07/01/08 23:53:00 c5RIWm12
>>734
個人サイトのSSじゃね?ゼロフェッ○ーさんとこの。

738:名無しさん@ピンキー
07/01/09 01:11:05 fIW33Yp6
>>737
沢近と妙さんだけじゃん。

739:名無しさん@ピンキー
07/01/09 01:13:08 fIW33Yp6
しかし、ここ以外でスクランエロSSなんて初めて見たよ。

740:名無しさん@ピンキー
07/01/09 19:11:08 w+clet6a
独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね
独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね
独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね
独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね
独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね
独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね
独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね
独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね
独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね
独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね独禁は苦しんで死ね
独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね独禁死ね

741:名無しさん@ピンキー
07/01/09 20:45:08 kpw7QJjd
ここはデスノートじゃないんだから「苦しんで」まで書くなよ

742:名無しさん@ピンキー
07/01/09 21:24:29 R8jRuk4t
通報回避のつもりかね

743:名無しさん@ピンキー
07/01/10 01:12:10 eKkPnE27
もうしちゃってたりしてw

744:名無しさん@ピンキー
07/01/10 18:06:38 MhyZx4fZ
カレー最高!

視姦乙!

745:名無しさん@ピンキー
07/01/10 21:03:23 HGUc12YJ
カレーは出し渋りしなきゃ最高!
何分割するんですかorz

746:名無しさん@ピンキー
07/01/10 22:19:42 ecGI5d7q
小5男児が校内で首吊り
休息時間に姿を消して…

こういうニュース見ると切なくなる。
まだ小学生だぜ。
何だかなぁ。

747:名無しさん@ピンキー
07/01/10 22:28:05 J1p3RurB
試しにアンケート、旗・おにぎり・縦笛・超姉・サラ関連・高野関連以外でなんか読みたいのある?

748:名無しさん@ピンキー
07/01/10 23:11:30 Ajponr0q
花井×めがねとか、いや、あまり読みたくないや

749:名無しさん@ピンキー
07/01/10 23:13:38 J7BFdp+6
茄子! 茄子!

750:名無しさん@ピンキー
07/01/10 23:27:02 Ni4nNq8P
播磨×笹倉

751:名無しさん@ピンキー
07/01/11 01:02:53 PKWz3d5J
>>750
それだ!あと肉じゃがね。

752:名無しさん@ピンキー
07/01/11 01:38:01 NIYvor2r
>>748が花井×結城の事を云っているのであれば、同じく虹に一票。

753:hauntedカレーの中の人 ◆F57im1gMT.
07/01/11 03:23:26 3UuYXydT
>>745
出し渋ってる訳じゃないよ
書くのがものすごく遅いだけ
ごめんねごめんね母さんごめんね

とりあえず今週末にラス3くらいのを投下できるように頑張ってみる。

754:名無しさん@ピンキー
07/01/11 04:00:28 /zkOVtwx
早くカレー作りなさいよ。お母さん待っててあげるから。

755:名無しさん@ピンキー
07/01/11 04:39:53 4xfQDWsa
カレーのゲロゲロなSSには飽き飽き。

756:名無しさん@ピンキー
07/01/11 05:07:30 4xfQDWsa
なんかスレを私物化されたみたいな状況だから作品を投下しづらい空気なんだよな。

757:名無しさん@ピンキー
07/01/11 08:36:06 KsZnpnqj
俺は週末にかけてエビカレーを用意して正座しながら投下を待つよ。







でもね、最近SSそのものよりも「全レスうざい」が見たくてカレーさんを待ってる俺ガイルの(´・ω・`)

758:名無しさん@ピンキー
07/01/11 08:51:16 0IvEDOtb
全員カレーさんマンセーみたいな勢いの中で投下したとき
自分はどう評価されるのかとか考えるとちょっとやりにくくもある

759:名無しさん@ピンキー
07/01/11 14:46:11 MALfk2Kr
やっぱ独禁しかいない!

760:名無しさん@ピンキー
07/01/11 14:59:23 EN4k5PoY
>758
確かにカレー好きは多いけど他のだって好きだよ
気にせず書いちゃえ書いちゃえ

>759
荒しは死ねばいい

761:名無しさん@ピンキー
07/01/11 21:18:15 /87vYJyJ
自演乙

762:名無しさん@ピンキー
07/01/12 00:56:57 zVQ7ZZ7T
カレーに気体

763:独禁ちゃん
07/01/12 14:35:20 i8+gf7LD
いままでアク禁でした
こんな理不尽なことがまかり通っていいんでしょうか?
私が書いたもので喜んでくれてる人がいるのに
それを無視するかのようなアク禁
ここは北朝鮮ですか?

残念ですがこれ以上のアク禁は困るので続きは書けません
ですが第二、第三の独禁が続きを書いてくれることを信じてます

764:名無しさん@ピンキー
07/01/12 14:53:30 VVA7zSRI
>>763 改変コピペの次は荒し依頼か。

余裕で通報対象なの、まだ解んないのかね…

サヨウナラ

765:名無しさん@ピンキー
07/01/12 15:22:34 w31BSGkK
>>763
>私が書いた


・・・ハァ?さよう奈良~

766:ペリー【日本人】
07/01/12 15:46:16 6mF/hVeW
荒しは駄目でしょ

767:独禁ちゃん
07/01/12 16:35:49 i8+gf7LD
このスレには違う形でかかわっていこうと思ってます

>>764
馬鹿じゃないですか?
あなたはその中二病を治しなさい
自分が気に入らないことは全部通報・・・あほかと
あれが荒らし依頼に見える時点でおかしい

768:名無しさん@ピンキー
07/01/12 19:41:46 LfWut/zE
荒し依頼ってどこに通報すればいいの?

769:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:47:05 9B6j3/gn
これが荒らしって・・・
2ちゃんも温くなったなw

770:名無しさん@ピンキー
07/01/13 00:49:13 VbudChkR
その2chも、もうすぐ終わるわけだが

771:名無しさん@ピンキー
07/01/13 03:12:37 DUj8Wye1
>>753
俺も愛理を好きにしたい
いや、好きにしていいと言われたい
とにかく、播磨うらやましぃぃぃぃぃぃぃぃぃ

772:名無しさん@ピンキー
07/01/13 03:35:37 agvRyLfg
>>770 ピンクは別だから平気なはず?

>>768 BBSピンクの下の方
削除人さんの事 朝鮮人扱いしちゃってるし、今度こそアク禁じゃすまないだろうね…バカ過ぎるw

773:名無しさん@ピンキー
07/01/13 10:28:42 Ru+ib3mA
カレーSSの感想、ちょっと遅いけど投下です。
H後の翌朝の2人、幸せそうで微笑ましいです。モデルのお嬢、絵描きの播磨の構図はいいですね♪
そして時間が進むにつれ互いに昂り、H突入。無理矢理な感じがしませんでした♪シチュがシチュでしたから(笑
心の中では子供のように素直なお嬢が口にする素直じゃない言葉のギャップがいい感じです。
次回も楽しみにしてますー。
でも本当に作品の質が高めなので、他サイトで公表するのもいいと思いますよ、冗談抜きで♪
叩かれるかもしれませんけど、それは見てる証拠です。臆することなくチャレンジしてみては?

774:名無しさん@ピンキー
07/01/13 12:56:18 NkyXuo7p
俺も同意、正直このスレは荒らしの巣窟と化してるから
せっかくのカレー氏の才能も正当に評価されにくい
ぜひ独立してほしいぜ

775:名無しさん@ピンキー
07/01/13 13:27:58 LJ68TAxg
ぶっちゃけうざいんで出てけ
我慢の限界を超えてる

776:名無しさん@ピンキー
07/01/13 14:59:24 j46ZKwou
カレーさんってプロの人でしょ?

777:名無しさん@ピンキー
07/01/13 15:18:38 N6Mih0Jd
俺もカレーが出て行ったほうがいい
こいつがいると他の作家が書けない
ついでに信者も消えろ

778:名無しさん@ピンキー
07/01/13 18:15:40 Usw4ZE80
ちなみに、bbspink のおやくそくには以下のように書かれている。

>頭のおかしな人には気をつけましょう
>
>利用者が増えるに従って、頭のおかしな人もそれなりに出没するようになって来ています。
>頭のおかしな人に関わるとなにかと面倒なことが起こる可能性があるので、注意しましょう。
>
>頭のおかしな人の判定基準
>・「みんなの意見」「他の人もそう思ってる」など、自分の意見なのに他人もそう思ってると力説する人
> 他人が自分とは違うという事実が受け入れられない人です。自分の意見が通らないとコピペや荒らしなど
> 無茶をし始めるので見かけたら放置してください。
>
>・根拠もなく、他人を見下したり、差別したりする人、自分で自分を褒める人
> 他人を見下すことで自分を慰めようとする人です。実生活で他人に褒めてもらう機会がないが
> プライドだけは高いとか、匿名の掲示板しか話し相手のいない人です。可哀想なので放置してください。
>
>・自分の感情だけ書く人
>「~~がムカツク」とか自分の感情を掲示板に書くことに意味があると思っている人です。
>何がどのようにムカツクのか論理的に書いてあれば、他人が読んでも意味のある文章になりますが、
>そういった論理的思考の出来ない人です。もうちょっと賢くなるまでは放置してあげてください。

あたまのおかしいひとは放置するように、だそうですよ。

779:名無しさん@ピンキー
07/01/13 18:34:51 Y3I/sczx
>>778
まず、お前が消えろw
あほな事してるんだからwww

780:名無しさん@ピンキー
07/01/13 20:55:27 wSlgqZve
確かにカレーマンセーばっかでうざいな
自演か?

781:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:06:41 j46ZKwou
お前が自演だろ。
お前以外の全員がカレーさんを望んでおりその作品を待ち望んでいるという現実を受け入れろ。

782:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:26:49 292At4af
>>774
>>781
こんなやつがいたんじゃアンチも憑くわw


783:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:32:50 292At4af
言葉足らずやったw
過度な「よいしょ」がアンチを呼ぶってことね。
わざと釣ってるのかも試練がね

784:名無しさん@ピンキー
07/01/13 21:42:44 3P1yAUhZ
ええと、吊り橋の続きを期待してます。

785:名無しさん@ピンキー
07/01/13 23:04:49 3/zmeuix
さあ、もうそろそろ全裸になる時間だぜみんな

786:名無しさん@ピンキー
07/01/13 23:06:55 j46ZKwou
>>784
無理です。

787:名無しさん@ピンキー
07/01/13 23:14:29 3Pno9Z7a
ウンコマンの自演こそアク禁対象だろうにな。

788:名無しさん@ピンキー
07/01/14 00:26:50 5Zn61gSf
どうせカレーはこねえよ

789:名無しさん@ピンキー
07/01/14 01:39:49 5Zn61gSf
ほら来ない・・・

790:名無しさん@ピンキー
07/01/14 02:14:49 l6eoWjl2
>>789
カレーさん的に「週末」って言ったら日曜日の27時くらいまでだろ。
今までだってそうだったじゃん。
パンツだけ穿いて待ってようぜ。

791:名無しさん@ピンキー
07/01/14 02:24:38 5Zn61gSf
どうせその頃には「水曜までにはなんとか・・・」とか言ってるだろうよ・・・。

792:名無しさん@ピンキー
07/01/14 02:41:06 2lplceto
そんなに楽しみにしてんのかww

まあ同意だ。早く投下してくれろ

793:名無しさん@ピンキー
07/01/15 01:13:36 Cun8x0g6
そろそろ匂ってきた。今日もいい香りが…

794:名無しさん@ピンキー
07/01/15 01:30:21 wXHk1JLB
このカレー腐ってるよ。

795:hauntedカレーの中の人 ◆F57im1gMT.
07/01/15 02:39:39 wTfVHEn6
>>708 おにぎりに カレーをかけたら それカレー    まあ、おにぎりを書く約束なんでそっちを。
>>709 ごめんねごめんね 今回はちょっとだけ満足してもらえそうな気がする
>>710 てへ。意外だった?
>>711 へへへ。神と呼ばれるのはウレシス。でも唯一じゃないとおもうよ。
>>712 待たせたな!
>>713 艶のある、って嬉しいなあ。自らヌギヌギ、いいでしょ?
>>714 YES!
>>715 んなこたぁない。
>>716>>720>>755>>759>>761>>775>>777>>780>>794 もっぱら君一人のために書いてるよ!頑張ってるよ!
>>717 ラジャ!
>>718 服㌔!
>>719 カケ!
>>731 ミコッチマダー?
>>744 視姦とは自分で書いてて思わなかったw
>>747 実は今鳥×一条が読みたかったりする。
>>754 待たせてゴメン
>>756 気にせず投下するのが吉だぜ!
>>757 いや、それはおかしい
>>758 どんなのでも僕は支持するよ!
>>762 気体されてうれしい希ガス
>>771 ニヘヘヘヘ。まあ、でもお嬢は播磨以外の香具師に好きにされたくないんだろうなー
>>773 嬉しいなあ、こういうこと言われると。投稿できるとこってどんなサイトがありますか?
>>774 なんつーか、通りすがりの人に褒められるのが嬉しいんで書いてるんですよ。
>>776 ㌧でもない。ど素人ですよー。でもそう言われて悪い気はしないw
>>782-783 ソイツは荒らしだと思うですよ。
>>784 僕も期待してる!
>>785 気が早すぎ!
>>788-789 週末終わるの早すぎ!
>>790 Yes!That'sRight!
>>791 なんと魅力的なお言葉…
>>792 お待たせ!
>>793 カレーは翌日のほうが美味いんだぜ?


そして>>795
 全 レ ス う ざ い 

796:hauntedカレー その93 ◆F57im1gMT.
07/01/15 02:42:36 wTfVHEn6
>>707の続きー
―――――――――――――――――
「うん。……して。あ、アンタの、好きなようにしていいから」

 気の強い、可愛げのない女。
 女王様然としたただのクラスメイト。
 いけすかない、自分の天敵。
 こういう関係になる前まではそう思っていた。
 ベッドの上で女の子座りしている愛理の体を抱きしめている播磨は、その細い体が
小刻みに震えているのを感じた。
 そんな愛理が、口にしたセリフ。
「あ、アンタの、好きなようにしていいから」
 少し前までなんとも思ってなかった女の口からこぼれたそんな言葉。
 播磨は興奮のあまり脳が沸騰しそうだった。
「………ん…」
 愛理は目を閉じて顔をわずかに上向きにする。
 かすかに開いた唇を突き出すように播磨に向ける。
 耳まで真っ赤に染めているその体は、興奮と緊張と期待で細かく震えている。
 唇から漏れる吐息は切なげで、熱病にかかっているかのように熱かった。

 播磨の顔にその熱い吐息が掛かる。
 どことなく感じる甘い香り。
 この生意気でおっかない、気の強いお嬢さまの生の匂いが播磨の鼻腔を満たす。
 播磨はその熱の出所に唇を近づかせる。

 そして愛理の桜色をした唇に播磨の唇が触れる。
 愛理の唇は柔らかく変形し、播磨のそれを受け止める。




―夢じゃない。
 愛理はまずそう思った。
 熱くて、カサカサしてる播磨の唇。
 肩を掴んでいる、大きくて骨太でバカ力な掌。
 顔に、胸に、身体に感じるこの頭の悪いクラスメイトの体温。
 顔に吹き付けられる、大好きな男の鼻息。
 愛理が腕を回した播磨の肩。タンクトップからはみ出たその筋肉の硬さ。
 それら全ては、愛理にこれが現実のことであるということを悟らせてくれる。
 今の状況が何度も見た喪失感に溢れた悪夢ではないことを教えてくれる。
 それは愛理にとってなによりも嬉しいことだった。

 閉じられた愛理の瞼の奥から、熱い熱い液体が溢れてくる。
―キスしただけなのに。
―唇が、触れ合っただけなのに。
―どうして。こんなに。幸せな、気分に、なれるの?
 播磨の唇。ガサガサしていて、無骨で、ぶしつけな、そんな唇。
 その唇が自分の唇に触れている。自分の口を味わってくれている。
 柔らかくて暖かい粘膜どうしで触れ合っている。
 それだけで、愛理は胸の中で心臓が跳ね回り、その心臓を柔らかく掴まれてしまうような
切なさが愛理の体の中に吹き荒れる。
 播磨が上の唇をそっと食んでくる。唇に挟まれて、吸われる。
 舌が唇を舐めてくる。播磨の唾液の味が唇に塗りつけられる。

797:hauntedカレー その94 ◆F57im1gMT.
07/01/15 02:43:07 wTfVHEn6
―ヒゲの…コイツの、味……
 粘膜に播磨の体臭を感じて、愛理は興奮の極みへと登らされてしまう。
 心臓の鼓動が、播磨に気づかれてしまうんじゃないかと思えるほど大きくなる。
 全身の皮膚にうっすらと汗をかいてしまう。
 顔の毛細血管が膨張し、茹でたタコみたいに真っ赤に染め上げられてしまう。
 耳から火が出るくらい熱くなる。
 口から息ができないせいで、鼻から荒い呼吸をしてしまう愛理。
 その音が播磨に聞こえてしまうのが恥ずかしくて、愛理はさらに赤い色に染まる。

 播磨の舌が、愛理の唇を割って入り込んでくる。真っ白な前歯を舐められる。
 ザラザラした感触が、愛理の粘膜を撫でてくる。
 そして愛理は口中に播磨の熱い唾液を流し込まれる。
 それは濃度の高いアルコールのように、この金髪のお嬢さまを酩酊させていく。
 それだけで、愛理は乳首が熱を感じてしまうくらい、固く充血してきてしまう。
 愛理の女の子の中では、内側の襞がキュンキュンと震えるように収縮している。

 まるで怯える小動物のように小刻みにふるふると震えながら、愛理はその身体を
播磨の腕の中で発情させていた。


 播磨の腕で押されると愛理は射的の人形みたいに軽々とコテンと後ろに倒される。
 ベッドに仰向けにされた愛理は弱弱しい瞳で播磨を見上げることしかできない。
 シーツに広がった、金色の髪の中から愛理は身体の上の播磨の顔を見つめる。
 興奮しているような、すこしだけ上気した播磨の表情は愛理を満足させる。


 レースの模様があしらわれたその下着は、やはり愛理が昨日悩みに悩んで
選んできたものだった。サイドから中央にかけて精緻なレースの模様が編みこまれている。
そこのところだけ透けててセクシーだ、と思って愛理はコレを選んだのだが
クロッチが黒くみえてしまうほどに濡れている今では下着の種類はもう関係ない。



 ベッドに倒された愛理の下着を播磨は掴むと、そのまま裏返すように引っ張る。
 ショーツのクロッチが引き剥がされると、熱しきった愛理の陰部はねっとりと
底から糸を引いてしまう。

 熱くなった愛理の粘膜が空気に触れる。
 シルクのショーツが長い足から抜き取られる。

―やだ……
 朝の光に照らされたベッドの上で、愛理は自分を隠すものが何一つないのを感じる。
 今までさんざん「そういうこと」をしていたのに、こんな明るいところで、
まだ昼のうちから見られてしまう、というのは愛理にとっては想像したことのない
行為だった。

 急に恥ずかしくなった愛理は、顔の目元を腕で隠してしまう。
 恥ずかしすぎて、播磨の顔をまともに見れない。
 足も閉じようとしたが、両脚の間に播磨の身体がある。
 播磨はそんな愛理の両腕を片手で軽々と掴む。

―いつもみたいに、されちゃう……
 愛理はそう思った。
 ホントはしたいのに、恥ずかしくて抗ってみせる。照れくさくて、大胆になりきれない。
そんなときはいつだって、播磨が無理矢理に愛理の形ばかりの抵抗を引き剥がして
事に及ぶのがいつものことだった。
 もちろん愛理は本気で抵抗しているわけではない。だから、そうやって半ば強引に
奪われるのは愛理はイヤではなかった。むしろ、そうされるのが嬉しくさえあった。

798:hauntedカレー その95 ◆F57im1gMT.
07/01/15 02:44:11 wTfVHEn6
 しかし、どういうわけか今日の播磨は愛理の腕を引き剥がそうとはしない。
 愛理の手首を握っていた掌をそっと離すと、痛みをこらえるかのような声で
愛理に尋ねてくる。

「お嬢……怖えのか?」
「……!」
 腕の間から播磨を覗うと、辛そうな表情で愛理を見ている。
 自分が傷つけているんじゃないかと不安になっている顔だ。
 そんな顔をされたくない。コイツを傷つけたくない。
 だから愛理は顔を隠していた腕を外すと、播磨に食って掛かる。

「そ……そんなわけ、ないじゃない!」
「そうか?」
「そ、それに、す……好きにしていい、って言ったでしょ」
 頬を染めたまま、全裸で愛理は播磨に向かう。
―恥ずかしい。見られて。熱くなってて。濡れちゃってて。
―でも、恥ずかしがってたら、コイツ、誤解しちゃう。バカだから。
 バカ正直な想い人を間近に見ながら、愛理はその全てを晒そうと決意する。

「で、できるだけ、その、優しくすっから…」
 そう言うと播磨は愛理の頬を撫でる。
 優しくも何も、ごつごつした手指で無造作に触れただけなのだが
愛理にはそれですら優しい愛撫になってしまう。
 播磨に怒鳴って一瞬だけきつくなっていた瞳が、またトロンと
とろけたような色に酔っていく。
 頬がまた、うっすらとピンク色に染まってしまう。




 播磨は何かに気づきかけていた。
 今まで愛理とするときには、ただ自分が気持ちよくなりたいだけで動いていた。
 ただ、どういうわけか今はこのお嬢がエロい顔になってるのを見たい自分がいる。
 もし播磨がケダモノだったらそんなことは一切気にせず、女の身体を貪ることしか
考えないのだろう。しかし、どうにも複雑なこの播磨拳児という男はバカなりに
ロマンチストなところが多分にあるのかもしれない。ただ繋がるだけでは
足りないんじゃないか、なんてことを言葉にして思ったりはしないがなんとなく
そんな風に感じてしまっている。
……ていうかそれは「惚れてる相手」ともっと深いエッチがしたいという欲求なわけなのだが、
そもそも自分がこのお嬢さまに惚れていることに気づいていないというバカさ加減も
ある意味播磨らしいと言えるのかも知れない。

 ともかく、そんな播磨はシーツに広がった金髪のなかからこのお嬢さま上目遣いで
見つめられて、かつてない感覚に襲われる。
―どうすればイイんだ?
 播磨は思い付きを考えるでもなく行動に移す。



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