06/12/23 13:51:02 UTEzmppU
マックスの舌先が愛理の舌を捉える。
唇の間で押し合う舌。
押しとどめようとする愛理の小さな舌はマックスに簡単に押し込まれてしまう。
そしてマックスの舌が愛理の舌の裏をくすぐる。
上唇を軽く唇で咥えられ、歯列を舐められ、唇全体を吸い取られる。
そのたびに視界がぼやけそうなほど愛理の興奮は高まる。
「ん………くっ…うぅんっ」
マックスのキスを受けながら、必死にコンロのスイッチに手を伸ばし火を止めようとする愛理。
そうしている間にもマックスの舌が愛理の口の中を這いまわり、舌先が愛理の歯列をこじ開ける。
歯茎の内側を舐められる。
「タマネ……ギ、焦げ、ちゃ……」
愛理は首を振って一瞬だけマックスの唇から逃れると懇願するような声を上げるが、また
一瞬後にはマックスの唇に塞がれてしまう。
「火、止めて…から…ちょっ……待っ……」
愛理が必死に伸ばした指先がコンロの「消火」ボタンに掛かる。
白くて細いその指はそのボタンを押しかけるが、その瞬間マックスの舌が愛理の上あごの
裏側を這った。ゾクゾクという怪しい感覚が愛理の背筋を駆け上ってくる。
腰が蕩けてしまう。ひざが力を失う。
その感触に愛理はまた全感覚を奪われ、何も考えられなくなる。
「んふっ」
自分の漏らしてしまった声のイヤらしさに愛理は呆然とする。
雌猫が盛っているような声。
自分がコイツの前では一匹のメスに過ぎないのだ、という冷たくも恐ろしい、
それでいてそう考えるだけで身体の芯がジンジンしてくるような熱い想像が脳裏に浮かんでくる。
「タ……ネギ……焦げ……ちゃ……」
必死にそんな声を絞り出す愛理だが、マックスはそんなものには聞く耳も持たないかのように
キスの雨を降らせてくる。額。頬。耳。鼻梁。眉。
マックスの荒れた唇が触れた皮膚。愛理はその裏側に熱を感じている。
マックスの唇の爆撃を受けた肌が、焼けるように心地いい。
唾液で塗れたところからビリビリするような快感が生まれてくる。
マックスの体臭を鼻どうしがぶつかりそうなほどの距離で嗅ぐたびに、愛理の鼓動は
熱く激しくなっていく。
そして播磨の掌がエプロンの胸当ての上に乗せられ、エプロンとワンピースを内側から
持ち上げている乳房を握り締める。
調理台の縁に後ろ手をついていた腕から力が抜ける。
さらに不利な体勢に追い込まれながら、愛理は眼前の不良の愛撫に陶酔するように頭を振る。
「ふぅっ……」
愛理は涙で縁取られた目を見開き、荒々しい掌の感触に酔いしれる。
エプロンと、ワンピースと、ブラジャー越しなのに、それでも脳天を
破裂させてしまいそうな感覚。
全身の骨の芯が溶けそうな感覚が愛理を襲う。
たとえば自分で強く揉んでみても痛いだけなのに、マックスにそうされるときには
その痛みの中に甘く切ない熱さがあるのを愛理は知っている。
―ふ、服の……上からなのに……こんなに……もし、裸の胸を……されたら。
―されちゃったら……
―コイツに、揉まれちゃったら。
一瞬で生まれたその妄想は愛理の心の中で期待と興奮を煽る。
身体の芯に生まれた小さな火に油が注がれたように、熱と白い興奮が全身にあふれてくる。