07/03/01 08:23:53 LFavyn8c
高校生活を始めて、もうすぐ一年になろうとする時、今学期から転校してきた、
明るくて活動的で、クラスの誰もかも好かれる女の子の西口さんに、放課後の教室で告白した。
「僕と付き合って欲しいんだ」
自分でも顔が真っ赤になってるのは解るけど、西口さんも顔を真っ赤にしていた。
ドキドキしながら返事を待っている。西口さんはうつむき気味になり、
だけど、やがて顔をあげて、普段の元気な声とは違う小さな声で呟いた。
「ごめんなさい、飯島君」
「あ・・・」
・・・断られる事は覚悟していた。女の子みたいになよなよしい僕を、
男の子みたいに元気な彼女が、好きになるなんて確かに思えなかった。だけど、
「僕のどこが、いけないの?」
情けなく、未練がましくそう聞いてしまっていた。相手を困らせるだけなのに。
「い、いけなくなんかないよ。飯島君はかっこいいし、優しい人だもん」
「それじゃ、どうして」
「・・・私は、男の子と付き合えないんだ」
そう言うと西口さんは、突然スカートをまくりあげた。僕は突然の事にびっくりして目をそらす。
「な、何してるの西口さん!? 早く隠して」
「ちゃんと見て」
そううながされた僕は、おそるおそる相手の方を伺った。・・・あれ?
「西口さん、・・・それは」
頭が、真っ白になった。真っ赤な顔で恥ずかしそうにしながら、彼女がみせているのは、
パンツごしからも解る、明らかな男性器の形。
「・・・男じゃないよ。飯島君、ふたなりって知っている?」
僕の頭の中は真っ白になっている。
「私、両方持っているの。普通の体じゃないの。・・・転校を繰り返してきたのもこれのせい
こんな体、気持ち悪いよね? ・・・だから飯島君、付き合えないのは君が嫌いなわけじゃないの
私のこんな体を、好きになる人なんてどこにもいないから」