高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART18at EROPARO
高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART18 - 暇つぶし2ch523:名無しさん@ピンキー
06/12/13 20:00:05 ttqq9SXr
「シロ!ヴィルヘルミナは普通の人間なんだから、いじめちゃダメでしょ!」
(なにっ、ヴィルヘルミナだと?ではさっきまで俺が抱いていたのは……!?)
咄嗟に白骨に戻ったメリヒムは、コミカルな動きで少女に謝ってみせた。
「もうっ、今日は絶対にシロに勝ってやるんだから!」
ぷりぷりと怒りながら、少女は部屋から出ていった。

「……済まない。酔っていたとはいえ」
傲慢な剣士は、白骨から戻って自分の狼藉を詫びた。
「そんなことはいいのであります。それより……」
「ん?」
「貴様無しでは生きていけないような身体にされたのであります」
「なっ!、そ、それは!」
確かにそれを言った覚えがある。今更になってメリヒムは
自分の泥酔ぶりを後悔した。
「責任を取るのであります」
「いや、それはだな、言葉のあやという奴で」
「…………」
「分かった!分かったから泣くな!」
紅世であろうと何であろうと、男が女の涙に弱いのは変わらないらしい。
「ふふ、今日のあの子の鍛練が済んだ後、この部屋で待っているのであります」
けろっと泣き止んだヴィルヘルミナは、給仕服を着ると、恋する乙女の表情で
朝食の準備に出ていった。
「あれは、ヴィルヘルミナだったのか……くそっ、何を考えているんだ俺は」
一人取り残されたメリヒムは、さっきまでの一戦を思い出して、一人複雑な気分になる。
「俺は、誘惑には負けんぞ……!」

「―っは!」
少女は、自分の身の丈ほどの棒を振り回している。
「ふふ、今日という今日は絶対やっつけてやるんだから」
まだダウンも奪ったことのない相手を思って、少女は一人闘争心を燃やす。
そんな少女の頭上に見える空は、今日も快晴。
『贄殿遮那のフレイムヘイズ』誕生まで、あと一週間―


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