高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART18at EROPARO
高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART18 - 暇つぶし2ch519:名無しさん@ピンキー
06/12/13 19:47:21 ttqq9SXr
ここは、この世のから隔離、隠蔽された空間、どんな優れた自在師も
発見することのできない、異界『秘匿の聖室』。
そこでは日夜、新たなる『炎髪灼眼の討ち手』を育てるため、
この世の理から外れた四人が、一人の少女に日々英才教育を施していた。
「今日はどこを手当てするのでありますか」
無感情を装った優しい声に聞かれ、少女は悔しそうに答える。
「右の太股」
今日のシロとの勝負で打たれた場所を、給仕服を着た女性に見せる。
こうして立っていられるのはまだ良い方で、ひどい時には
天道宮のどこかで倒れていることもあるのだ。
「やはり鎧は動きが鈍るのであります」
他にも怪我がないか調べながら、ヴィルヘルミナは少女にアドバイスをする。
「ちょっと試してみただけ。明日からは普通の服で戦う」
少女は答えながら、明日のシロとの一戦を頭の中でシミュレートする。
「……確かに、太股以外は無傷のようでありますな。」
「うん、強烈な足払いだった。打点を外したんだけど、
鎧の中身が持たなかった」
最後のアサルトブーツを脱ぎながら、少女はぷーっと顔を膨らませる。
「明日もっと機能性の高い服を調達してくるのであります」
ヴィルヘルミナはこの可愛い少女に、秋葉原でチャイナドレスを
買ってやることを決意した。

少女が就寝前の『火繰りの行』を始めたので、現在彼女を中心に動いている
天道宮の一日も終わり。
ヴィルヘルミナは、天道宮の中に自力で増築したバーで、
久しぶりにワインでもと思い立って、そこに行くことにした。
(確か冷蔵庫にチーズがあったはずであります)
至福の一時を愉しもうとヴィルヘルミナがバーの扉を開けると、
「ぐー……」
そこには先客が眠っていた。わけあって『炎髪灼眼』の英才教育に携わっている
“紅世の王”『虹の翼』メリヒムである。そのメリヒムが、
バーのカウンターに突っ伏して、一升瓶を片手に寝息を立てていた。
「熟睡状態」
「可愛いのであります」
普段は見せない傲慢な剣士の失態に、ヴィルヘルミナは顔を綻ばせる。
食事によって“存在の力”を補給できるようになった彼はしばしばここに来て、
人間の姿に戻って呑んだくれているのであった。
(どうやらここが気に入ったようでありますな)




次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch