高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART18at EROPARO
高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART18 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/11/05 21:49:53 XRfbg3uG
*エロくない作品の投下はこちらに(本スレと共用)
灼眼のシャナ&A/B 創作小説用スレッド
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

*執筆の参考に
灼眼のシャナ&A/B用語大辞典(鋭意制作中!)
URLリンク(www1.atwiki.jp)

*これまでに投下されたSSの保管場所
2chエロパロ板SS保管庫
URLリンク(database.f-adult.com)

      O O                              O O
チューイセヨ(■∀■) 【  876をゲットした時の義務について  】(■∀■)チューイセヨ

燃え萌え小説スレ内で876をゲットした場合、 知 ら な か っ た としても
次スレでSS(絵でも可)を投下する義務が発生します
たとえ初心者でも職人さんでもネ申であろうとも平等に与えられます

SSが書けない場合でもシチュエーションと前フリを投下すればエロい人達が
反応してリレーしてくれることがあるかもしれません

ですができるだけ即死回避SSを用意している方が876ゲットするのが
望ましいと思われます

安易な気持ちで876を踏まない! シュドナイカとの約束だぞ♪

3:名無しさん@ピンキー
06/11/05 21:54:38 +EFW8bML


4:名無しさん@ピンキー
06/11/05 22:46:13 DyTLdqn3
スレ立て乙

5:名無しさん@ピンキー
06/11/05 23:58:04 bIP6/awg
5get&乙&つ(#)

6:名無しさん@ピンキー
06/11/06 01:06:13 BIUb5JIM
アラストール「らめえぇぇぇ!おちんぽみるくれちゃいますぅぅぅぅ……!」
という単発の電波を受信
とりあえず>>1乙です。

7:名無しさん@ピンキー
06/11/06 01:40:36 mmxVgufM
>>1
つ(エ)

汁エロいよ汁
URLリンク(wktk.vip2ch.com)

8:名無しさん@ピンキー
06/11/06 11:08:02 Ve1K/E1D
うるさいうるさいうるさい!最近>>1を斬ってないじゃない!!
────‐──────-──────―─‐
─‐──────‐────‐∧_∧ ──‐─―─‐
───‐∧ ∧,~ ──────‐(; ´Д`) ──―─‐─‐
─-─‐( (⌒ ̄ `ヽ──_ ────‐ /    /─―/ヽ──―─‐
─―──‐\  \ `ー'"´, -'⌒ヽ───‐| | >>1乙─/ | |───―
―‐―─‐ /∠_,ノ遮那 _/_──‐―─―─‐| |  /─―/ | |―──―‐
───‐ /( ノ ヽ、_/´  \―──‐─‐∪ ./─,イ ∪ ──―─
──‐ 、( 'ノ(     く     `ヽ、 ―──―‐| /-─/|| | ─-──―
──‐‐/` ―\____>\___ノ ───‐|/─/ || | ──‐─―‐
──/──―‐/__〉.──`、__>―‐―──‐─―‐ | || | ───―─
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9:名無しさん@ピンキー
06/11/06 16:41:58 QdvNnlze
原作まだ1巻だけしか読んでなくて
アニメ見たんだが、ヘカテーの性格がここと全然違う気がしたんだが小説だと
アニメとは性格違うの?

10:名無しさん@ピンキー
06/11/06 16:53:19 fbi8TFyf
アニメは観てないから知らんが
某所と原作の性格が違うのは確か

11:名無しさん@ピンキー
06/11/06 19:22:21 6tEpJd/9
(*´Д`)ハァハァ

12:名無しさん@ピンキー
06/11/06 19:33:49 BIUb5JIM
前スレでハルヒネタのシャナ投下した者だけど、
もうこのスレじゃ出来なそうだから代わりに投下できるスレあるかな?

13:名無しさん@ピンキー
06/11/06 19:46:17 D0IAWxgs
無かったら作ればいいのよ

14:名無しさん@ピンキー
06/11/06 21:19:02 cAtwd7cC
ライトノべルズ融合ss専用スレってかw

15:名無しさん@ピンキー
06/11/06 21:19:34 cAtwd7cC
ライトノべルズ融合ss専用スレってかw

16:名無しさん@ピンキー
06/11/06 21:20:56 cAtwd7cC
すまそorz

17:名無しさん@ピンキー
06/11/06 22:22:55 qQmtNSN1
>>12
ここは?
スレリンク(anichara板)l50

18:名無しさん@ピンキー
06/11/06 23:46:55 BIUb5JIM
>>17
見つけてくれてありがとう。
中見たらえらい殺伐としたスレだったわ。
まともな文章でないと恐いのでやめときます。

19:名無しさん@ピンキー
06/11/07 00:19:36 HlvtnoF2
というか前スレのあれ
ハルヒネタのシャナSSなのか?

シャナがハルヒの世界に紛れ込んで、キョン視点
どう考えてもシャナネタのハルヒSSです本当にry

20:名無しさん@ピンキー
06/11/07 08:03:41 DohaxYBN
アンディやウィッシュの脳は創り物だけど、だったら
新しい物さえ用意すればモザイクパターンとかコピーして
バックアップとして保存できるんでしょうか?
駆除の仕事はそれほど危険ではないにしても、
一~三巻ではスクラップの危機にも遭ったわけですから
保険はあったほうがいいと思います

21:名無しさん@ピンキー
06/11/07 17:37:56 gLafxQn4
なぜ某所で聞くんだw

22:名無しさん@ピンキー
06/11/07 18:34:25 qh54URTv
まさか…
A/B の S S 光 臨 ?

23:名無しさん@ピンキー
06/11/07 19:55:42 XMxKHEsu
ニコルの研究の辺り、ドクトル・ニキシュの話を読んでると
どうやら人為的に作ることは難しそうだな>モザイクパターン

24:名無しさん@ピンキー
06/11/07 19:56:12 XMxKHEsu
人為的に「強力なもの」を作ること

だった。

25:名無しさん@ピンキー
06/11/07 20:50:26 r0HVd46R
A/Bキターー\(^o^)/-------

26:かなり ◆Zkbq51PB.2
06/11/07 22:22:10 2Kp430t4
>>1
スレ立て乙

27:名無しさん@ピンキー
06/11/07 23:04:00 cRLyXlCa
まだ誰も投下してないね
今から書くわ

28:名無しさん@ピンキー
06/11/08 00:14:23 9yqJVw+9
A/BのSSって初代876氏しか書いてないよな

彼にまた何かSSを書いていただきたいな
SS職人の中でも群を抜いて文章構成力あるし、
しかもエロパロでありがちなキャラの性格を壊すということをしないでSSを書けるというのは凄いと思う。

29:名無しさん@ピンキー
06/11/08 02:01:49 YyDaLycf
A/Bは熟女率が高いからどうもエロに結び付けにk………ん?
俺、変なこと言ってたりする?

30:名無しさん@ピンキー
06/11/08 09:43:28 Wq08sgP1
君は一人じゃない

31:名無しさん@ピンキー
06/11/08 20:21:07 06yNTQ31
ティリエルの目を盗んでは他の女の子を欲望のままに犯しまくっていたソラト。
しかし、とうとうレイプ現場を目撃されてしまう

ギリギリギリ
「てぃ、てぃりえ……ぐるじ、い……」
「痛い? 痛いですか、お兄様? でも、大切なものを奪われた人の心は、もっともっと痛いんですのよ?」

正直ゴメン、もう寝るわorz

32:名無しさん@ピンキー
06/11/08 22:35:09 0PyEzHRt
1/3 書き上げた。今回のは長い。やっぱエロっていれないとダメかな?

>>31 欲望の嗅覚と千草ママンというタイトルが浮かんだ
いつ書くかは未定

33:名無しさん@ピンキー
06/11/09 00:15:20 b0FbHT4M
>>32
やっぱ内容によると思う

3レス~5レス程度の萌え、もしくはボケを突き進むSSなら許容範囲かと


34:名無しさん@ピンキー
06/11/09 06:31:42 PzeDfyBL
>>31
魔砲少女リリカルティリエル乙
語呂悪い上に見難いことこの上ないな

35:名無しさん@ピンキー
06/11/09 11:42:22 twOzz7Cr
  / ̄\   ヨーデルヨーデル!!   / ̄\
  |/ ̄ ̄ ̄ ̄\           / ̄ ̄ ̄ ̄\|
 |   /V\\\          |  /V\\\ 
 | / /||  || |           | //|   || |
 | | |(゚)   (゚)| |           | | (゚)   (゚) /|
ノ\|\| ( _●_) |/           \| ( _●_) |/|/\ 愛しちゃってる?!
 彡、   |∪|  、` ̄ ̄ヽ    /彡、   |∪|  ミ  \
/ __  ヽノ   Y ̄)  |   (  (/     ヽノ_  |\_>
(___)       Y_ノ    ヽ/     (___ノ
     \      |       |      /
      |  /\ \     / /\  |
      | /    )  )    (  (    ヽ |
      ∪    (  \   /  )    ∪
            \_)  (_/


     / ̄\
     |/ ̄ ̄ ̄ ̄\
   (ヽノ// //V\\ |/)
  (((i )// (゜)  (゜)| |( i)))   勉強しろ!!
 /∠彡\|  ( _●_)||_ゝ \ 
( ___、    |∪|    ,__ )
    |     ヽノ   /´
    |        /


36:名無しさん@ピンキー
06/11/09 14:07:26 48NRpahD
手足を鎖で縛られ、三角木馬に跨がらせられ、シャナに凌辱されるヘカテー
という電波を受信
うん昼間なのに感度良好

37:名無しさん@ピンキー
06/11/09 20:27:48 Qn2Ie2D4
2/3完成。やっとエロも盛り込んだぜフゥハハハー

でも10レスじゃ済まないかもしれないorz

38:名無しさん@ピンキー
06/11/09 21:42:02 +CoxckvC
>>37
敬意を表すために全裸で待っているぜ!

39:名無しさん@ピンキー
06/11/09 21:55:13 nsZGFgxK
>>37儂も全裸で待つわい

40:名無しさん@ピンキー
06/11/09 23:02:48 cGno96Ds
原作のシャナ達を壊さずにエロ書くの難しいw
個人的に性格壊したくないんだが……悠二がな

41:名無しさん@ピンキー
06/11/09 23:37:48 Fa5NmqZT
>>40
つ頂のヘカテーたんw

42:名無しさん@ピンキー
06/11/10 00:21:19 IlA0bgEc
>>37
全裸で正座して待ちます(*´Д`)ハァハァ

43:37
06/11/10 00:44:52 YPbqwSkX
ごめんなさい。今日中には終わりませんでした。
今作は過度なエロでなく、あまーいエロがメインです。


44:名無しさん@ピンキー
06/11/10 16:58:49 mMhsD1wL
期待してます。がんばって

45:名無しさん@ピンキー
06/11/10 22:48:02 4GZIY4kL
頑張れ!

46:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:06:53 pd7r10eP
期待してまつ

そういや最近の某所はあまり雑談してないなぁ
エロ紳士が少なくなったのだろうか…

47:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:07:07 nXLJAm4T
wktk(r AA

48:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:35:12 4kdXv5WY
>>46
ようやくここは某所であるということが分かったからだろう







多分…

49:37
06/11/10 23:45:27 YPbqwSkX
できたよー。
12~レスになりそう。

50:37
06/11/10 23:48:23 YPbqwSkX
どことも知れない暗闇、その床に、馬鹿のように白けた緑色の紋章が煌々と輝いていた。
その紋章に照らされて、棒のように細い白衣の“教授”が立っている。
「ドォーミノォー、今回の私たちの実験の要諦は何なのか、分ぁーかっていますねー?」
今にも掴み掛からんばかりに伸ばされた両腕の先で、ぴったりと張りつく手袋に覆われた細い指が
蠢いている。
「はあーい、教授ぅ。今回の実験の目的は、危険な場所での実験の際に出てくるフレイムヘイズを避けるための
妨害用の下僕を用意することでございます!」
体全体をパイプやら歯車やらでいい加減に形づくられた2メートルを越す真ん丸い物体が、
適当な部品で適当に組まれた腕を挙げながら答える。
それを聞いた教授は、さらに講義を続ける。
「よぉくできました、ドォーミノォー。前回の実験はフレイムヘイズ供にぃー、
邪ぁー魔されてしまいましたが、その失敗を生かしてぇ、次からは私たちとは別にぃー、
戦闘用のしもべを用意するのでぇーす!!」
教授は両腕をわきわきさせながら、今後の抱負を語る。
ドミノはがっしゃんがっしゃんというおかしな音の拍手をして、教授を称賛する。
「おぉー!!それでこの自在式から、強い徒を召喚するんですねー!」
その答えに、教授は肩をカクカク震わせるおかしな笑いで返す。
「んーんんんんん、惜しいですねぇ、ドォーミノォー。正ぇー確には、
この時間を操る自在式で過去から強力な戦士をさらってきてぇー、この
《科学の結晶エェークセレント》の洗脳装置で味方につけるのでぇーす!」
ペンライトのような質素な作りの物体を、教授はドラえもんのように掲げる。
「おぉー!それはシュドナイ様に頼まれて作った奴じゃないですか!
結局ヘカテー様に壊されて戻ってきたやつですよね!」
「そぉーです!こいつがあればあればどぉーんな強情っぱりでも
いーちーこーろーでぇーす!………ん?んーんんん?」


51:37
06/11/10 23:53:25 YPbqwSkX
教授は、さっきから部屋を照らし続けている自在式のほうに目をやった。
「どうなさいました?教授ぅひはひひはひひはひ」
マジックハンドのような形状に変わった手が、ドミノの口のない頬を
きりきりとつねり上げていた。
「ドォーミノォー!お前と無駄な話をしている間にぃー、
とぉーっくに力が充填されているではあぁーりませんかぁー!」
教授はドミノをつねりながら、足元にあるスイッチを踏んで、
式に存在の力を供給させる。
ぼうん、という馬鹿のように白けた緑色の煙の出たあと、
一人の人間のシルエットが浮かび上がってきた。
「んんーふふふ、ここまでは想定内、だぁがぁー、洗脳をすませる迄は
実験は成功とは言えませぇーん!」
教授はシルエットにむかってペンライト型の洗脳装置を向ける。
教授がそこからビームを出そうとした瞬間、その気配を読み取ったのだろうか、
シルエットは軌道から素早くずれてしまった。
「あわわわわ…避けられちゃいましたよ教授」
「ひ、非っ常ぉーにまずいことになりましたねぇ…」「ねぇ、ここどこ?早く元に戻してくれない?」
背後から女性の声が聞こえる。あまりこの状況にも狼狽えた様子は見られない。
「ご、ごごごごごめんなさい!し、式を起動する力の充填に
一週間ほどひはひひはひひはひ」
「ドド、ドォーミノォー!なにぺらぺら喋っちゃってるんでぇすかぁー!?」
「わかった、わかったから、危害は加えないから戻る方法だけ教えてよ。」
女は、慌てふためく二人を見ながらため息をつく。
「こ、ここに自在式だけ書いときましたから、これ起動させれば戻れますからー!」
「ドォーミノォー!なぁーに一人だけ逃げてるんですかぁ~!?」
二人が見えなくなったあと、女は自在式の載った小冊子をぱらぱら捲り、
「ふぅん…自在法も進化したのねぇ…。で、これからどうしよ。」
関心しながら、途方に暮れた。

52:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:55:05 YPbqwSkX
「それでは、言ってくるのであります。」
「悠二ぃ……行ってくるね。」
ヴィルヘルミナは、外界宿からフレイムヘイズの仕事を任されて、
ヨーロッパに一週間ほど出張することになったのだが、その際シャナと悠二が
間違いを起こさないように(実際には悠二はヘタレであるし、シャナはそういう知識がない
から心配はいらないのだが、)シャナを連れていくことにしたのである。
「零時迷子は誰が守るのさ!?」
という抗議は、
「すでに外界宿にフレイムヘイズを手配しているであります。」
「用意周到」
ボコッ
という漫才に、軽く却下されてしまっていた。
「ある程度存在の力はいじれるようになったけど、狙われてる敵が敵なだけに
危ないんだよな…」
悠二は警備が手薄になったことへの不安を漏らす。
幸い代わりのフレイムヘイズは早めに来てくれるらしく、
今日の午後、隣町の駅の公園で待ち合わせる予定であった。
(早く、行かなきゃ)
悠二は、早くもまだ見ぬ相手に、守ってください光線を発していた。

「はぁ…お腹すいた。」
女は、お金がなくて、困っていた。
自然界の中であれば幾らでもサバイバルが出来るのだが、都市では自給自足の生活など、
土台無理なのである。
「まずこの式を起動できる自在師を探さないといけないのに、その前に
死んじゃいそう……。」
初めてみるコンクリートジャングルや動く鉄の塊たちに、
女は段々不安になってきていた。
「ヴィルヘルミナ、ティアマトー、アラストール……、会いたいよ。」
女はそう言ってうなだれる。
特徴的な綺麗な赤い髪も、いつもは燃えるような赤い瞳も、今は燻って、力がない。

悠二は、公園のベンチに腰掛けて、外界宿からのフレイムヘイズを待っていた。
(どんな人が来るんだろう。)
いろいろ思いを巡らせていると、隣に赤い髪の綺麗な女の人が座ってきた。
なんだか中世を舞台にしたRPGに出てくる、村人Aみたいな格好をしている。
(赤い、髪か…。何だか戦いのときのシャナと同じ色だな。)
と考えていると、突如、封絶がかかり、強い力の反応が、遠くから二つ、巻き起こった。
(紫色の炎!?これは、千変か!)
片方の力―恐らく外界宿からのフレイムヘイズ―は、すぐに消されてしまった。
もう片方のシュドナイにやられたらしい。紫色の封絶を張った張本人が、
こちらの方向に迫ってくる。


53:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:58:13 YPbqwSkX
「これは…まずいな。」
悠二がここから離れようとベンチから立ち上がった瞬間、女が、
「何この自在法……。ちょっとちょっとー、こんな時にシュドナイとか勘弁してよね!」
ぼやいていた。
封絶の中で。
「えっ…!?あ、あなたが外界宿からのフレイムヘイズですか?」
聞かれた紅い髪の女は、きょとんとして答える。
「あうとろー?何それ?そんなことより年ごろの男子がこの紫の封絶の中
にいつまでもいると掘られちゃうぞ?乗ってく?」
紅い髪の女はそういうと、紅蓮に燃える馬を一頭この世に呼び起こし、それに乗った。
(これはシャナの炎と同じ色!?この人はアラストールと契約しているのか?)
「ほらほら、火傷とかしないから大丈夫だって。」
女はそう言って馬の鞍をぽんぽん叩く。
「は、はい!すいません!」
悠二はびっくりする暇もなく馬に乗り込む。
「しっかりつかまってて!」
「うわあぁあっ!!」
紅蓮の馬はすごいスピードで空を駆けていた。悠二はとっさに女の人の腰に手を回す。
女性的な柔らかさはあるのだが、いつかのマージョリーのときよりも、
がっしりしている。(な、何を考えているんだ僕は!)
なんてことを考えて、悠二は赤くなってしまう。
「遠くまで逃げて気配を消せば大丈夫でしょ。」
女は、後ろの少年の様子には気付いていない。
「あ、ありがとうございます。」
「あー、いいのいいの。困ったときにはお互い様でしょ?」
そういって女は振り向いて笑って見せた。その明るさ、可愛さに、
悠二は思わず見とれてしまう。

54:名無しさん@ピンキー
06/11/10 23:59:46 YPbqwSkX
突然、
ぐるるるる~
という空腹を訴える声が、腰に回していた手から感じた。
「お腹空いてるんですか?」
「へへ…もう昨日から何にも食べてないんだよね。」
女はそう言って、困ったように笑ってみせた。
「うち来ますか?ご飯ならありますよ。」
「いいの?もしかしたら長居しちゃうかもしれないよ?」
「それは後になって考えるとして…、今はご飯食べないと。ね?」
悠二のそんな回答に、女は思わず向き直って悠二を抱きしめ、頬に軽いキスをした。
「やったー!ありがとう!もう一時はどうなることかと思ったわー!」
「あ、ああああ前、前前見てください!」
美女のベーゼに、欧州で暮らしたことのない少年は、大いに戸惑う。
「大丈夫よ。障害物は避けてくれるから。」
女は悠二から体を離して悪戯っぽく笑う。
「まだ名前を言ってなかったわね。私は“天壌の劫火”アラストールのフレイムヘイズ、
『炎髪灼眼の打ち手』マティルダ・サントメール。宜しくね。」
「れ、“零時迷子”のミステス、坂井悠二です、宜しく。(へっ?なんで「炎髪灼眼の打ち手」が二人いるんだろう?)」
悠二は美女からのハグにどぎまぎしながら、このおかしな状況を考えた。

「今頃、何してるかな」
わざと主語を飛ばして、シャナは呟いた。
シャナはヴィルヘルミナの前では、悠二の名前を極力出さない。
「恐らく、吉田一美嬢か、外界宿からのフレイムヘイズと、デートでありましょう。」
「二股最低」
ヴィルヘルミナは、シャナと悠二の関係を認めていない。アラストールがのらくらしているので、
自分が最後の砦だと思っていて、それだけに真剣に二人を離そうとする。
「もう、ヴィルヘルミナのいじわる!」
シャナは顔をぷーと膨らませた。その可愛さに、ヴィルヘルミナは思わず抱きしめる。
「故なき意地悪では、ないのであります。」
ヴィルヘルミナはそう言って、この完全無欠のフレイムヘイズを作ることを頼んで
死んでいった友のことを考える。
(マティルダ…この子は立派に育っているのであります。)

55:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:02:46 YPbqwSkX
「うふふ、沢山食べてくださいね。」
偉大なる主婦は、マティルダの食いっぷりに満足しながら微笑む。
「あ゛~、生き返ったわ。やっぱ日本に来たからにはお米よね!」
マティルダも、至福の笑みで答える。
「シャナちゃんの親戚さんでしたっけ。ゆっくりしていってくださいね?」
マティルダには、すでにシャナのことは話してある。その上でインチキプロフィールを作ったのだった。
「むむむ~むぐむぐ(あ、ありがとうございます。お陰で助かりました!)」
「はは、慌てなくていいですよ。」
よっぽどお腹が空いていたのだろう。マティルダは眼前のおかず群に夢中である。
「シャナちゃんの家は今お留守みたいだし…うちに泊まっていきません?」
「いいんですか?」
マティルダは今度は口のなかのモノを飲み込んでから答えた。
「ええ、貫太郎さんもいないから、普段は二人暮らしなんです。
今日は私も用事で出てしまうので悠二一人なんで…ぜひ泊まっていってください。」
「それじゃ、お言葉に甘えて……。」
かくして、マティルダは悠二の家に泊まることになった。
偉大なる主婦は息子がヘタレであることはよく理解しているので、そっちの心配はしない。
その後、一日中飲まず食わず出歩き詰めだったらしいマティルダは、
今日は一日ゆっくり休むと言って、悠二の部屋のベッドでゴロゴロしていた。
「ねぇ悠二、ここどこなの?あなたが日本語喋ってるってことは、ここは日本なのよね?」


56:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:05:13 mJDpwLkf
急にわけのわからないことを言うマティルダに、悠二は不思議な顔をする。
「そうですよ。どうかしたんですか?」
「いや、畑も山も農民も武芸者も全然見ないからさ。」
「それは外国人が日本に対するイメージじゃないかなぁ…」
悠二はマティルダのステレオな見識に常識で答える。
「でも私が日本から発ったときはみんなちょんまげだったわよ?
それから何年も経ってないのに、こんなに変わっちゃったの?」
マティルダは、自分が過去から来たことを今だに知らない。
「う~ん、教授の自在法でここに飛ばされたって言いましたよね?」
悠二はこのことを、シュドナイから逃げる途中で聞いていた。
「うん、私を洗脳して用心棒にする計画だったみたい。」
さらりと凄いことを言うマティルダに驚きながら、悠二は続ける。
「恐らくマティルダさんは、過去から連れてこられたんじゃないでしょうか。
服装が中世風だし…。」
「そうねぇ。私の他に「炎髪灼眼の打ち手」がいるんだからそういうことになるわね。
と言うことは、もうこの時代に、私は生きてないんだ。」
言われてからそれに気付いた悠二は、何だか悲しくなる。
「ふふっ、もーう、そんな顔しないでよ。」
それに気付いたマティルダは、辛気臭い空気を払拭すべく悠二の頬を引っ張る。
「は、はひ、ふひはへん…」
「よし。」
マティルダはにっこりと微笑み、手を離す。
「ふぅ…元の世界に戻るあてはあるんですか?」
その質問にマティルダは、ドミノに貰った小冊子を取り出して答えた。
「この自在式を起動させるらしいんだわ。でも、私はこんな高度な式は起動できないのよ。」
「マージョリーさんに頼めばなんとかなるかも知れないな。」
「マージョリーさんって、この街にいるもう一人のフレイムヘイズね?
向こうの方に大きな存在の力を感じる。」
「どうします?友達の家に居候してるんですけど…、今から行きますか?」
「今日はいいかな。もう疲れちゃった!」
マティルダは相当疲れているらしいと感じたので、悠二はマージョリーに
今の状況を連絡するだけにして、明日見てもらうことにした。

57:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:07:06 mJDpwLkf
その夜
「悠二ー!」
マティルダの声だ。風呂場から聞こえてくる
「どうしたの?」
急に馴々しくなったのは、「タメ口でいい」と言われたからだ。マルコシアスのような人なのかもしれない。
「なにこれなにこれー!ちょっとこっち来てー?」
いつもは清めの炎で必要のない風呂に久しぶりに入ったため、
少々はしゃぎ気味である。
「な、なに言ってるんだよ!お風呂まで入れるわけないだろ!」
「んー?隠してるからいいじゃん?別に減るもんじゃないし。」
マティルダは、長らく戦場という男臭い環境に居すぎて、
こういう感覚が少々おかしくなっている。
悠二は母を呼ぼうとしたが、千草は用事があって出ており、今日は帰ってこない。
「そ、それじゃ入るよ?」
そこで悠二が見たものは、彫刻のような完璧な肢体を申し訳程度に隠した、
扇状的なマティルダの姿だった。思わず見とれること数秒、
「このヘンな機械何?ねぇ、聞いてる?」
という声に目が覚めた。
「そ、それはシャワーだよ。」
「こっから雨が降るの?」
どこか惜しい答えを出すマティルダに、悠二はシャワーの使い方を教えてあげた。
その間にも、腰を折って真剣に聞き入るマティルダに、悠二はがんばって理性を保つ。
「わかったわ、ありがとう。ここをこうして…あっ!」
「わわわっ!?」
勢い良く出た水が、悠二の服にかかってしまった。
「ごめーん!かかっちゃったね…、何なら一緒に入る?」
「えぇぇ!?ちょ、それは…?」
嬉しい提案だが、ビビリなので戸惑う悠二。
「いや、今日のお礼に背中でも流そうかなと…。」
そんなこんなで、悠二はお風呂に入る。
「いやー、お風呂なんて久しぶりねぇ~。」
悠二の背中を洗いながら、マティルダは呟く。
「な、何だか緊張するなぁ…。」
「大丈夫よ。私なんて百歳単位の婆さんだと思えば。」
「無茶言わないで下さいよ…」
百歳単位なのは恐らく事実であろうが婆さんではない。
マティルダはやはりその辺に対する感覚がおかしい。
「よーしこっちは終わり!次は前…ってあらららら。」
マティルダはビンビンな悠二を見て、お詫びを申し上げる。
「ごめんね。お姉さんソッチのサービスは取り扱ってないの。あとで一人でやってくれるかな?」
「ばっ、な、なに言ってるんですかー!?」

その後、結局一人ですることはできなかった。なぜかマティルダと
一緒の部屋で寝たからである。

58:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:09:36 mJDpwLkf
悠二たちは次の日、佐藤の家に行った。マージョリーに件の時間に干渉する自在式を起動してもらうためである。
「うわぁ……、お城ねこれは。」
佐藤の家に持つ感想は、時空を越えて共通であるようだ。
そんなことを考えながら、悠二はベルを押した。
「おっ、坂井か。マージョリーさんはバーで待ってるぞ……っていうかその美人は?」
悠二は誤解を生まないよう気を付けながら答える。
「あ、あぁシャナの先代の「炎髪灼眼の打ち手」だよ。過去からさらわれてきちゃったんだ。」
「その人がマティルダ・サントメールってお方か!昨日マージョリーさんから聞いたぞ。」
「へ?あたしマージョリーさんとは面識ないわよ?」
なんで自分を知ってるんだろう、とマティルダは訝しむ。
「ヨーロッパ中最強のフレイムヘイズだって。紅世の一般常識らしいっすよ。」
「あら、あたしヨーロッパで伝説になってるのね?いいこと聞いちゃったわ。」
マティルダはそんなステキ情報を聞いて鼻高々になる。
悠二達はそのままバーに向かうと、
栗色の艶やかな髪をストレートポニーに結って、高そうな服をビッと着こなした女傑が、カウンターに座って待っていた。
「あんたがあの「炎髪灼眼の打ち手」、マティルダ・サントメールね?
私は「弔詞の読み手」マージョリー・ドー、でこいつは
『蹂躙の爪牙』マルコシアス。宜しくね。」
マージョリーは自己紹介をした。珍しくシラフである。
「ヒーッヒッヒッヒ!マジでマティルダじゃねーか!久しぶりだなおい!」
マルコシアスがキンキン声で同胞との再会を懐かしむ。
「こんにちは、マージョリーさん、マルコシアス。話は昨日悠二から聞いたわ。
あなた達みたいな自在師がこんな近くにいて助かったわ。」
「あんがと。ほいじゃ早速、教授の作った自在式を見せて頂戴」
マージョリーは悠二から受け取った自在式をしげしげと眺める。
「時間に干渉するなんて…凄い式ね。普段からこんなまともなモン作ってりゃいいのに…」
マージョリーは教授の研究の成果に感心しながら呆れる。
「まぁ、アイツにまともになれってのは無理な話だけどな、ヒッヒ!」
「どうですかマージョリーさん?」


59:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:11:19 mJDpwLkf
「どうですかマージョリーさん?」
佐藤は評論家に意見を求めるようにマージョリーに質問を投げ掛けると、
「んー、式を起動させるのは簡単。でも充電が要るみたいだから、
ちょっと時間かかるわよ。」
とマージョリーが百点満点の答えを返した。
「で、式に使う力の充填は、ユージ、あんたが適任ね。」
「はい、やってみます。」

「そいじゃ今日の鍛練のとき一緒にやっちゃいましょ、
結構力消費しちゃうからね。それまでマティルダと遊んでなさい。」
というわけで、その日はマティルダとデートをすることになった。
「デジカメ持ってこうかな」
「何それ?」
「思い出を絵に残す道具だよ。」
悠二はきょとんとするマティルダを撮ってみせた。
「ほら、こんなふうに。」
「わー、凄い!使い方教えて!」
今まで見たこともない文明の利器達に、マティルダは夢中である。
初めは恐かったコンクリートジャングルも、動く鉄の塊も、今は珍しく楽しいものに変わった。
「こうすれば二人撮れる!」
「わっ!」
マティルダは悠二の形を抱き寄せて、二人にカメラを向けた。
カメラには、輝く笑みでウインクするマティルダと、困ったような笑みを浮かべる悠二の姿があった。
「ふふふ、お土産にいろいろ撮ってくわよ!」
マティルダはデートの途中にも、悠二達にとって当たり前なものを、珍しがって撮りまくった。
カメラを現像するころには、すでに夕方になっていた。
「たくさんお土産できちゃったっ♪」
「それじゃ、そろそろ帰りますか。」
家に帰ると千草が夕飯の準備をしていた。マティルダは、
テレビの部屋でぽけーっと子供用番組を見ている。
「それ子供番組だよ。」
「だと思ったわ。単純すぎて逆に面白かったわ。」
マティルダは劇中にでてくる主人公の必殺技がお気に召したらしい。
「一撃で相手を吹き飛ばすか……。撹乱とか逃走とかに使えるわね。」
マティルダは掌で自在式をいじくっている。
「母さんに見つかったらまずいから!」
悠二がすかさず止める。
「なぁに?悠ちゃん?」
どうやら間一髪だったらしい。


60:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:13:05 mJDpwLkf
その夜
「んじゃ、始めるわよー。」
マージョリー指導の下、鍛練が始まった。
存在の力を他に使うというので、今日の鍛練は軽めのものであった。メインは他である。
「私がこいつを起こすから、あんたが力を入れてみなさい。それが今日の鍛練。」
マージョリーは、件の自在式を、詩を歌いつつ起動させた。そこに悠二が
力を注ぎ込むと、銀色の式が浮かび上がってきた。
「銀の炎って…何?あんた一体誰に食われたの?」
マティルダが訝しむが、
「これには深ーい訳がありまして…。」
まだ「銀」の正体は不明であるので、答えられない。
「零時になったらもっかいね。今度は半分くらい残すのよ?
でないと死んじゃうから。」
そして零時になる。悠二はまた式に力を吹き込んだ。
「まぁ明日の零時に完成ってとこだな。今日はお開きだ。
じゃあな、御両人、熱き夜を、ヒー、ハー!」
「マティルダ、こいつ気を付けないとアンタ妊娠するからね。」
「ちょ、誤解を招くようなこと言わないでください!」
悠二は赤くなって抗議するが、
「あら、いつもチビジャリとカズミの間でフラフラしてるじゃない。
違うのなら感情なり論理なりで抗ってみてはどうかしら。オホホのホ」
そう言い捨ててマージョリーは、さっき作った銀色に輝く式に、隠蔽の自在法を被せて消すと、夜の闇に消えていった。
「もうー!僕はそんなんじゃないんですからね!」
悠二がそう言って振り向くと、マティルダが胸を隠すようにしながら悠二を見ていた。
「悠二は、もしかしてエッチな人なの?お風呂の時はうぶだと思ったのに……。」
「そ、そんなわけないでしょ!」
「そうよね。あの時の悠二が正しい姿よね!」
悠二はあの時のヘタレぶりとマティルダの裸を思い出して赤くなる
「ふふ、正解みたいね。それじゃ、今日はもう遅いから寝よっか。」
この日二人は同じベッドを使って寝た。
(マティルダさん、幾ら何でも信用しすぎじゃないか?)
こんな容姿であるため、何度も寝込みを襲われて、その度にぶっとばしてきたらしい。
なのでマティルダは、この辺に関する感覚もやはりおかしい。
「すー、すー……。」
「か…かわいい……。」

61:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:14:34 mJDpwLkf
目が覚めると、まだ隣でマティルダは眠っていた。
最強のフレイムヘイズである彼女の寝顔は、それを一瞬忘れさせてしまうような可愛さがある。
悠二はなぜか、眠っているマティルダの身体を抱きしめて、その唇を貪った。
マティルダの目が覚めても、なぜかキスを止める気が起きない。
「ん……?ガマンできなくなっちゃつたの?」
マティルダは悠二の頭を撫でながら微笑む。
悠二はマティルダの身体を触りながら頷く。
「しょうがない子ね…。すぐ楽にしてあげるからね?」
微笑みながらマティルダは悠二を抱きしめて、悠二の肉棒をしごきあげながら、またキスを始めた。
「んっ、んっ、ん、んふぅ……。」
開始から一分も立たずに悠二は欲望を吐き出す。
「うふふ…まだまだこんなもんじゃないでしょ?」
マティルダは射精したばかりの悠二のものをくわえると、すぐに大きくしてしまった。
そしてマティルダが悠二の上にまたがり―
がちゃ
ドアが開く
「悠二、何て事してるのよ。」
シャナが至って冷静に入ってきた。手には大きな食べかけのワッフルを持っている。
「シャナ、違うんだこれは!」
「でも、寝ているその人を襲ったのは悠二だよね?」
「うっ……。」
シャナは怒る気配がない。こんな所を見られたら恐らく峰では済まないはずである。
(何かおかしい)
そう気付いた瞬間、シャナが口を開く。
「そ、これは夢よ。もうすぐ覚めるわ―はむ」
シャナがワッフルを美味しそうに頬張るのを最後に見て、悠二の視界はブラックアウトした。
今度こそ目が覚める。マティルダも同時に目が覚めたようだ。
「ん…おはよ。」
変な夢を見たせいで、妙に意識してしまう。
「なんか……男の匂いがする。」
言われて悠二は初めて下半身の不快感に気付く。
「うぇ…夢精してる。」
「あららら…若いわねぇ。」
マティルダが感心すると、
「ご、ごめんなさい!」
悠二は恥ずかしそうにそそくさと洗濯機に向かってダッシュしていった。
今日は月曜日。


62:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:17:40 mJDpwLkf
悠二は授業に全く集中できなかった。昼休みも引き続いてそんな感じである。
「どうした坂井?さっきからずっとぼーっとして。」
それに気付いた池が尋ねる
「え?あ、いや何でもないよ。」
「どうせマティルダさんに惚れたとかそんなんだろ?お前もホントいいご身分だよな。」
佐藤が 何時もの調子でからかう。
「誰ですか?マティルダさんって!?」
吉田が佐藤の胸倉を掴んで詰問する。
「ぐえぇぇぇマティルダさんは“天壌の劫火”アラストールのフレイムヘイズ…」
「へっ?」
「バカ!何言ってんだ!?」
田中がすかさず止める。
危うく池と緒方にばれるところだった。
「と、とにかく何でもないよ!」
悠二が、説得力の無い締め方をし、また窓を眺めてボーっとする。
「うぅ…私、負けませんからねー!」
吉田が半泣きで意気込む。その後も悠二はずっと、今日別れるマティルダの事を考えていた。
「僕は…どうしちゃったんだろう。」
少年は、自分が深みにはまっていることを、自覚しつつあった。


63:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:19:52 mJDpwLkf
その夜
「千草さんに宜しく言っといてね。」
二人は、屋根の上で別れの挨拶をしていた。
「あ…、こ、これ向こうでカルメルさんと一緒に食べてよ。」
学校の帰りに買ったメロンパンの袋をマティルダに手渡す。
「ありがとう。この時代にしかないパンね…、楽しみだわ。」
そんな他愛もない会話をしながら時間を潰す。すぐに時計は零時を回った。
「……時間だ。」
「それじゃ、宜しく頼むわね。」
マティルダは折角出来た未来の友人と離れる寂しさと、元に戻れる嬉しさが半々の気分になる。
「出来れば……、やりたくないよ。」
「私も寂しいけどさ、いつかは戻らないといけn―」
悠二に抱きしめられた。
「ちょ、ちょっと、一緒には連れていけないわよ?」
「……。」
悠二は三点リーダーしか出さない。
「う~ん…。」
マティルダは困った顔で頭をぽりぽりする。
刹那、紫の封絶がかかる。
「ふはははは!ついに見つけたぞミステス!お前の身体と零時迷子はこのシュドナイカ様のも」
「うっさい」
突如現れたシュドナイカも、マティルダが顕現させた「騎士団」の黄金バットによって
一瞬で横スマッシュされた。光になって飛んでいくシュドナイ。
「……強いんだね。」
身体を離そうと考える前にシュドナイが吹っ飛んだことに悠二は驚く。
「ふふ、確かヨーロッパで最強になるらしいからね。」
マティルダは踏ん反り返ったあとで、今の状況を再認識する。
虹の翼やその他ならブッ飛ばして終わりなのだが、悠二は何故か殴る気になれなかった。
「いつかは離れなきゃって、頭では、分かってるんだけど、すいません、こんな、迷惑」
言い寄られた事は沢山あるけれど、泣かれたのは、初めてかもしれない。
マティルダは悠二を抱きしめて、答えを返す。
「私としては、嬉しいんだよ?でも私は、愛している奴がいるの。ごめんね。」


64:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:21:56 mJDpwLkf
「……うん。」
悠二は、マティルダから手を離し、自在式に力を込めた。
「あなたは命の恩人だから……、悪いようには、したくないんだけどね。」
マティルダの身体が薄れていく。
「これは、感謝の証ね。」
そう言ってマティルダは、悠二をもう一度抱き寄せて、口と口のキスをした。
悠二は心臓が飛び出そうになる。
「~~~~!!!」
「あれ、場所間違えちゃったかな!?こういう場合はどこに…………。」
マティルダは最後まで賑やかに帰っていった。
ちなみに口へのキスは、親愛の証。日本では前戯を意味します。
マティルダはとんでもない間違いをして去っていったわけです。

「あ~らら~らら~。な~にやってんだか。」
マージョリーは、一部始終を遠くから眺めていた。
「ヒヒ、我が恋の衛生兵、マージョリー・ドー、出番みたいだぜ?」
「あいよー、そろそろ行きますか。」
マージョリーは一瞬で悠二のもとへ到着する。
「わわわっ!マージョリーさん!?」
「始めっからこうなることくらい、分かってたわよ。」
「み、見てたんですか!?」
悠二は真っ赤になってうろたえる。
「ふん。今日は愚痴くらい聞いてやるわよ。
だからさっさと飲んで忘れちゃいなさい。」
マージョリーは悠二を掴んで、佐藤家のバーまでひとっとびする。
「はぁ……。」
「まぁ、嬢ちゃんが帰ってくるまでに直すんだな!
さもないと……ヒーッヒッヒッヒ!」
恐怖のバッドエンドに、悠二は怖気を感じ、軽く引き気味になる。
「まぁ、心配すんな。我が厳格なる子供電話相談室、マージョリー・ドーがついてるんだぜ?」

65:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:25:12 mJDpwLkf
「ふぅ…やっと帰ってこれたわ」
暫らく歩いていると、友人が自分を見つけて走ってきた。
「マティルダ!アラストールもほっぽって、どこほっつき歩いてたでありますか!?」
「突然迷子」
「ううむ…我にはいきなりぱっと消えたように見えたのだが…」
「ごめんごめん。お土産は買ってきたからさ?」
マティルダは早速、メロンパンを食べながら、起こったことを話した。
「ふむ。美味しいでありますな。これも未来のものでありますか?」
「うん、この辺じゃ売ってないよね。美味しい。」
「マティルダ、未来はどのような世界になっていた?」
「自然科学とか、自在法とか、いろいろ進化してたよ。」
マティルダは、未来の写真を二人に見せた。
「あとね、アラストール。」
「何だ?マティルダ。」
「私、また口説かれちゃった。」
「なななななななー!!!」
愛する大魔神の久々のリアクションに、マティルダは大笑いした。



66:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:27:18 mJDpwLkf
「悠二!ただいま!」
「お帰り。シャナ。」
シャナは悠二に抱きついて、ぷらんぷらんぶら下がる。
ヴィルヘルミナはその光景に、不機嫌な表情を丸出しにする
悠二はあの後、マージョリーとマルコシアスの力によって、だいぶ立ち直っていた。
「そうだ、ヴィルヘルミナさんにお客さんが来ましたよ。」
「む?一体誰でありますか?」
「まぁ、ついてきて下さい。」
悠二はヴィルヘルミナを部屋に招待し、マティルダの置き手紙と写真を見せた。
「……ミステス。」
「なんだか“教授”の自在法で過去から連れてこられたらしくて」
「手は出していないのでありますな?」
「は…ははは、そんなことするわけな」
「貴様のベッドに赤い毛が落ちているのであります。」
「いや僕は布団を使って」
「怪しいのであります。大方ハァハァしたところをブッ飛ばされただけでありましょうが、
一応調べておく必要がありますな。」
「うっ……。」
悠二は逃げ出した!
「うわあああああ!!」
「待つのであります!!」
猛スピードで二階から下りてくる二人に、シャナは驚く。
「一体どうしたの?」
「捕まえるのであります!」
「どうしたヴィルヘルミナ・カルメル!」
「マティルダがここに来ていたのであります!」
「シャナ。行くのだ!」
「わかった!」
その後お風呂のこととかもばれた悠二はヴィルヘルミナに全殺し(零時前と後で半殺しずつ)にされ、
シャナからは一週間口を聞いてもらえなくなり(でも一週間後すぐにデレになる。)アラストールには二人だけの時に
写真をくれとせがまれてそれはもう大変であった。

67:37
06/11/11 00:30:18 mJDpwLkf
おしまいです。
センター試験の現代文二年分くらいの量です。
結局あまりエロを書けなかったので、期待はずれになってしまったのですが、
次こそはエロえろなのを書きたいと思っています。



68:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:33:23 buYrY8ZR
リアルタイムで初投下乙。
マティルダさんに萌え、アラストールに笑わせてもらう。
すばらしい出来でした。つ(#)

69:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:34:50 RFWmL368
乙です。

70:名無しさん@ピンキー
06/11/11 00:42:51 4jyOEYB8
GJGJ!!
(*´Д`)つ(エ)

マティルダさんに激萌えスしかし教授はなんでもありですねWW





さて俺も早くSS書き終えなきゃ…

71:名無しさん@ピンキー
06/11/11 05:37:23 KL+2+pZm
こういう展開は読めなかったw
乙にして華麗(*´∀`)つ(エ)

72:名無しさん@ピンキー
06/11/11 05:59:38 GZNWaNKs
>>37
マティルダさん最高だぁ!!!
ありがとうございます!

73:名無しさん@ピンキー
06/11/11 11:44:48 sUBYNIit
>>37
GJ

打ち手→討ち手

74:37
06/11/11 12:39:35 mJDpwLkf
>>73
うわああああああすいませんすいませんorz
みんな原作と国語辞典は必須ですよ


75:名無しさん@ピンキー
06/11/11 12:40:22 mJDpwLkf
ごめんなさいsage忘れました。

76:名無しさん@ピンキー
06/11/11 12:41:09 mJDpwLkf
ごめんなさいsage忘れました。

77:名無しさん@ピンキー
06/11/11 12:58:16 DWGIIBEm
age

78:名無しさん@ピンキー
06/11/11 17:23:50 Ls3TBI2U
フレイムヘイズはお腹空くんだっけ?

79:37
06/11/11 18:42:46 mJDpwLkf
>>78
一巻
悠二「昨日もタイヤキ食ってたけど……あんたも腹がすくのか」
シャナ「んむ、当然でしょ」

そういやシャナ×悠二って書いたことなかったな
今まで
悠二(偽メリヒム)×汁
悠二×吉田(サンドリヨン)
悠二×マティルダ
こんなんばっかだ

80:名無しさん@ピンキー
06/11/11 20:37:18 PCeZOkBB
>>79
シャナ×悠二
や ら な い か ?

81:37
06/11/11 21:31:50 mJDpwLkf
>>80
待っちょれ

ソラト×灰かぶりの別視点という電波を受信した。


82:名無しさん@ピンキー
06/11/11 23:19:29 W/67yQGq
あなたは受信感度ビンビンデスネ。
面白かったッス。またいろいろ書いてください

83:名無しさん@ピンキー
06/11/12 00:10:27 YR/B0aIy
>>82
今セクロスに至るまでを描き終えた。

話は変わるけど、悠二って誰とでもどんなシチュでも行けるよね
悠二×マティルダはみたいな略奪ものも似合う
不埒であればあるほど悠二らしくなるというか
でもなんか緒方×悠二は描きたくない

84:名無しさん@ピンキー
06/11/12 01:29:54 3KcO+9Bo
体育教師がシャナに蹴られた腹癒せにオガちゃん侮辱

緒方絡みのハードエロはこれが限界かな( ゚∀゚)?


85:名無しさん@ピンキー
06/11/12 01:46:26 YR/B0aIy
>>84
マー様のレッスン
佐藤田中と3パラダイス
なんてとこか
70パーセント終了

86:37
06/11/12 02:46:29 YR/B0aIy
出来ました。
とりあえずまとめられていないようですし、前作から投下します。

87:37
06/11/12 02:48:03 YR/B0aIy
欲望の嗅覚と灰かぶり

サンドリヨン(ヨシダ)は、いつものハードな仕事の数々をこなし、眠りに就こうとしていました。
「ふう…。今日は疲れちゃった。もう寝よ……。」
お友達のネズミ、サトウとタナカを出す元気も、今日はありません。
疲れでぼうっとしていたサンドリヨンは、ベッドに腰掛けてはじめて、布団の中に誰か隠れていることに気付いたのです。
「だ、誰!?」
「ふふ、ばれちゃった!」
布団の中にいたのは、一家の中でもティリエルの言いなりで、主体性の無い義理の姉、ソラトでした。
「ソラトさま?一体どうしたんですか?」
この家で恐いのはティリエルだけなので、サンドリヨンはソラトを恐れることはありません。
「さんどりよん!いっしょにねよう!」
そう言ってソラトは自分の隣をぽんぽん叩きます。
「で…でも後でティリエルさまに何と言われるか……。」
ティリエルにばれたら、きっと殺される、そう考えると、サンドリヨンの背筋がぞっとなります。
「ティリエルにはばれないようにしてるからだいじょうぶだよ!さあ!さあ!」
今日もサンドリヨンをこき使ったティリエルは、ソラトのおねだりで、隣町にある名産品を買いに行かされているのでした。
家を牛耳る者“愛染他”をさらに操るあたり、さすがは“愛染自”です。
妙にムラムラしているソラトを訝しがりながら、サンドリヨンは布団に入りました。
「うふふ、さんどりよん!」
ソラトはサンドリヨンが入ってくるなり抱きついてきました。そこでサンドリヨンははじめて気付きます。
「ソラトさま?何で裸なんですか!?」
「うふふ~。そのほうがきもちいいからだよ!」
そう言ってソラトはサンドリヨンの服を脱がしにかかります。ここでもし抵抗してソラトを傷つけたら…そう思うとサンドリヨンは抵抗できません。
ついにサンドリヨンは、裸に剥かれてしまいました。
「すごい!このからだ、ティリエルよりずっといやらしいよ!」
ソラトは、サンドリヨンの身体をいやらしい手つきで撫で回します。
「あ…あんまり触らないで…ん!?んー!!」
ヨシダは、拒否の言葉を終える前に口を塞がれてしまいました。舌を入れられるのは初めてで、サンドリヨンはなすすべもありません。
屋根裏部屋には、くちゅ、くちゅ、という、サンドリヨンの口内が蹂躙される音のみが聞こえてきます。


88:37
06/11/12 02:50:45 YR/B0aIy

「な、何でこんなことするの?」
サンドリヨンは涙目で拒否を訴えますが、
「こうしないとぬれないんだよ!」
という、根本的に間違った答えで却下されます。
ソラトはサンドリヨンの耳を愛撫しながら、胸を揉みにかかりました。
「あっ…こんなこと…あっ…だめですぅ…はぁあん!」
なおも抵抗しようとするサンドリヨンですが、ソラトの技巧の前に、いまにもくずおれそうでした。
「ふふ、きもちいいでしょ?もっときもちよくなるつぼをおしえてあげるからね!」
ソラトはサンドリヨンの大きくて形の良い乳房にしゃぶりつき、乳首を舌先で転がし、手は秘部をまさぐっています。
「ひゃあっ!!だっ、だめえぇっ!」
ソラトの超絶技巧の前に、経験値0のサンドリヨンは、初めての絶頂を迎えました。ヨシダはレベルがあがった!
快楽の虜となったサンドリヨンはもう、何もかもが、どうでもよくなってしましました。
「ふふ、きもちよかった?それじゃ、このへんでねたばれだね!」
そう言ってソラトは、ヨシダの手を、自分の股間にあてがいます。
そこにはびくんびくんと脈打つ、立派な大剣「吸血鬼」もといチンコがそびえていたのです。
ソラトはそれをヨシダにあてがうと、ヨシダの秘部を優しく貫きました。
「うっ!」
「はじめはゆっくりうごくからね。」
はじめは痛がっていたヨシダですが、ソラトがとてつもなく上手だったので、すぐに快感に変わりました。夜はまだ始まったばかりです。

89:37
06/11/12 02:52:22 YR/B0aIy
一方下の階では、継母であるマタケと、人間サイズに戻ってきぐるみを脱いだネズミ二匹、最後に魔女が、情事に耽っておりました。
「ソラトくん…ついに一美にも手を出したみたいね。」
マタケはタナカの肉棒を舐めながら、呆れたように言います。
「よ…ヨシダさんに「も」ってことは、他にもだれかやられたのか?…うっ!」
マタケの練習台となったタナカは、快楽と戦いながらがんばって喋ります。
「ごめんねタナカ…わたしも既に食べられちゃったの…」
タナカの肉棒をしごきながら、マタケは俯きます。
「しょーがないでしょ、紅世の徒に人間が勝てるわけないんだから。」
魔女のマージョリーは、そう言ってベッドの上にいる二人に諭します。
「そんなこと言ったって…許せないものは許せあぁっ!」
マージョリーと話して油断したタナカは、マタケの手コキにやられてしまいました。
「ふふ、巧くなったわねマタケ…、お姉さん嬉しいわ。」
「はいっ!ありがとうございます!マージョリーさんのアドバイスのお陰です!」
マージョリーは、普通の女の子に対してはベタ甘なのです。
「いいなぁタナカ…、次代わってくれよ~。」
一部始終をずっと見ていたサトウは、たまらず無茶な要求をします。
「馬鹿ね。女の子が好きな男の前で他の男くわえられるわけないでしょ。」
マージョリーは、男に対しては厳しいのです。
「ヒーッヒッヒッヒ!こんなエロい光景野郎にとっちゃ地獄なんだぜ?察してやれよ、我が鈍感なる女王様、マージョブッ」
「うっさいわね、ズリネタは用意してやるから、あとは一人でエレクトしてなさい。」
そう言ってマージョリーはサトウに魔法をかけてネズミサイズに戻すと、自分の胸の谷間に放り込みました。
「あそ~れぱふぱふ、ぱふぱふ。」
「あ~!」
やる気のないぱふぱふの掛け声と、歓喜の叫び。サトウはここぞとばかりにマージョリーの乳房を愉しみました。

がちゃり
「お兄…げふんげふんお姉さまぁ~!ただ今帰りましたよ~(はぁと」
「やべぇぞマージョリー!証拠隠滅の自在法だ!!」
初めてのヨシダとの夜を満喫中のソラトピンチピンチ


90:37
06/11/12 02:55:14 YR/B0aIy
(数ヵ月後)
「うっ、うあぁっ、ちょ、吉田さん待ってあぁあぁあ~!」
びゅ、びゅびゅびゅ~、どくんどくん
「あっ…、王子さまごめんなさい、私初めてだから何にもわからなくて…(うるうる)」
「ははは…、そうだよね?初めてだから裏スジとか尿道責めもきっと偶然だよね?
(いや絶対おかしい初体験はシャナみたいに男の裸を見たとたんに真っ赤になって逃げ出すくらいが丁度)」
「どうしました?(うわめづかいうるうる)」

「はは…な何でもないよ吉田さん。(そうだよね?偶然だよね?)」
「うふふふ、また大きくなってますよ?(にこにこしこしこ)」
「はは…ごめん、そろそろいいかな?(なんだこの体中から滲み出る余裕は
さっきから安心して身体を預けられる理由はこれk)」
「ええ。じゃ、そろそろ入れますね。(にゅるるん、ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん)」
「あっ、はああぁぁん!(あれ?初めての女の子は痛いって母さんが言って
いやまてよ痛くない人もいるんだってどっかで読んだな
っていうかなんだこの締め付けまるで右手いやそれ以上
それにしてもこの眺め最高だねいやほんとシャナには悪いけどうわやべ出る)」
欲望の嗅覚と灰かぶり~黒吉田をつくったもの~おわり

91:37
06/11/12 02:57:59 YR/B0aIy
次が今作です。次系列的には最後で>>90で繋がるように出来てます。


92:37
06/11/12 02:58:54 YR/B0aIy
ユウジ王子の結婚相手を決める『舞踏会』の開催からはや半年、
シンデレラ(シャナ)とサンドリヨン(ヨシダ)も、お姫さま生活に
慣れ始めた頃でした。
「―っは!」
「ぅうあっ!」
シンデレラは、すでに舞踏会の時にその強さを認められ、ユウジ王子の
お嫁さま兼武術全般のお目付け役として、王子に剣の稽古を付けていました。
「駄目よ!そんなんじゃ!戦場では弱い奴は真っ先に死ぬのよ!?」
なにやらシンデレラは家庭環境の影響か、少々スパルタなようです。
「ぼ、僕は王子だから戦場には出ないだろ!―ってうわあっ!!」
そんなスパルタシンデレラの無茶な発言に、王子は常識で返します。
「うるさいうるさいうるさい!とにかく剣だって貴族の
教養の一つなんだからね!」
シンデレラは当初王子の軟弱ぶりに辟易としていましたが、
シンデレラに口答えするあたり、これでもユウジ王子は結構成長したほうなのでした。
そこに、もう一人の妃がやってきます。
「ユウジさま、シャナちゃん、そろそろご飯ができましたよ。」
それは、練習終了を告げる合図でした。
「た、助かったー!」
安堵するユウジ王子に、
「ふん、明日はもっと厳しくいくわよ?」
恐怖の宣告をするシンデレラ。実はユウジ王子は、シンデレラのおかげで
城の兵団の一般兵なら片手で倒せるような使い手になっているのですが、
本人はそれに気付いていません。
「今日は、どんな料理なのかなー?」
「うふふ、楽しみにしてて下さいね?」
サンドリヨンも、舞踏会の後にその料理の腕を認められ、
城の料理長の座にたたき上げられていたのでした。
「どんなお菓子が出るかな」
これはシンデレラの楽しみでもあります。
「シャナちゃん、昨日作ったパンが好きみたいだったから、また作ってみちゃった」
「ありがと、カズミ」
二人は、恋敵どうしであると同時に、大の仲良しでもありました。



93:37
06/11/12 03:00:58 YR/B0aIy
食事はこのお城では、団欒の場でした。
各自テーブルマナーにあまり神経を使う事無く、食事を楽しみます。
「相変わらず、美味しいな」
「うふふ、嬉しいです」
サンドリヨンがお城に来て以来、この二人の会話は習慣のようなものでした。
「いいな、私も……はむ。」
サンドリヨンの自分にはない才能に、
シンデレラはメロンパンを齧りながら羨ましがります。
シンデレラも依然一回だけサンドリヨンに対抗して作ったことがあったのですが、
その日のディナーを全て『黒こげの何か』にしてしまったという
伝説を残してしまいました。
「そう言えば、そろそろ二人がお城にきて半年ねぇ」
チグサ王妃が何気なく漏らします。
「うむ。息子よ、そろそろ世継ぎが欲しいところだ。」
アラストール王が刺々しい声で爆弾な発言をしますが、
ここではテーブルマナーはあってないようなものです。
「なっ、なに言ってるんだよいきなり!」
世継ぎを求められた息子は、大いにどぎまぎします。
王子はこのような身分にもかかわらず、その地位を使って女で遊んだりは
しないかったので、女性経験は全くありませんでした。
「え…あぅ…」
「へ?」
サンドリヨンも、この発言に驚きますが、シンデレラはきょとんとしています。
「で、でも…王家の妃になったってことは……そっちのほうも、だよね」
先に口を開いたサンドリヨンが、真っ赤になりながら言いました。
「よつぎ?なんでカズミは赤くなってるの?」
そっちの方面の教育をする前に嫁いできてしまったシンデレラは、
わけがわかりません。
「それじゃ、今日にもどっちかとやってもらおうかしら。二人供、この半年で、ユウちゃんとの信頼関係はばっちりよね?」
チグサ王妃が、凄いことをさらりと言ってのけます。
「そ、それじゃ、私が先に……」
「だめ!」
「なんでだめなの!?」
「よくわかんないけどだめ!」
「だめじゃない!ユウジさまの初めては、私がもらうの!」
「そ、そんな食事中に騒がれては」
イケ侍従長が諫めにかかりますが、
「うるさいうるさいうるさい!これは二人の問題なの!」
二人は聞く耳を持ちません。


94:37
06/11/12 03:03:28 YR/B0aIy
「はは……ま、まだ早いんじゃないかな……」
ユウジ王子が、お得意の問題先送り作戦に出ようとしますが、
「でも、もしやらない場合のユウちゃんのカリキュラムの中には、
就寝前に夜の生活についての講義が入ってるわよ?」
チグサ王妃に言われてユウジ王子はイケ侍従長から手帳を見せてもらうと、
一日のスケジュールの中に確かに入っていました。講師はベルペオル軍師です。
ユウジ王子は軍師の方を見ました。かつてユウジ王子は性に目覚めたての頃、
ベルペオル軍師でオナニーをしているところをチグサ王妃に見られた事が
あるのですが、それが影響しているのかは、定かではありません。
ベルペオル軍師もこっちを見て意味深な笑みを浮かべます。
軍師の部下であるウィネが、時代にあっていないヘルメットの上に
描かれている目で殺意を表明していましたが、王子は気にしないことにしました。
そしてこの騒動のなか、突如、常時無感情の巫女ヘカテーの表情が変わります。
「話し合いじゃいつまでも終わらないよ?クジなり何なりでちゃっちゃとやらないと。
二人もベルペオル軍師にユウジ王子の初めてを取られるのは嫌でしょ?」
先代炎髪灼眼の女傑の鶴の一声で、騒動は沈まります。案外、陰の実力者
なのかもしれません。

95:名無しさん@ピンキー
06/11/12 03:05:43 YR/B0aIy
クジの結果はシンデレラでした。
これはいい加減な方法ではなく立派な占いの一つであり、日本史の中には籤引きで将軍になった者も出てきます。
ウィネがヘルメットの上に描かれた目で安堵を表明しているのも、
クジの中にはシンデレラ、サンドリヨン、ベルペオル軍師の他に、
巫女ヘカテー、シュドナイ将軍、チグサ王妃、マティルダの降りたヘカテーが
含まれているのも、ユウジ王子は見ないふりをしました。
将来大物になれるかもしれません。
夜の儀式の方法は、部屋で待つお姫さまにガバッという感じなのですが、
今日はどちらとも初めて。一体どうなるのでしょう。
「チグサは何で今日は身体を念入りに洗えなんて言ったんだろう。」
シンデレラは現在自分の居る、ベッドが一つしかない、
ピンクの薄暗い部屋で待機するよう言われたので待っていました。
シンデレラは今から起こることも、今日の寝巻がやけに薄くて扇状的なことも、
まだ分かっていないようです。無知と清らかさは違うというのは、
本編の千草の名言でしたが、恐らくこんな状況を言うのでしょう。
そこに、タオル一枚のユウジ王子が入って来ました。
「ん?どうしたのユウジ」
なぜか赤くなっているユウジ王子に、シンデレラは訝しがります。
「いや、あの、そのね、」「はっきり喋る!」
「はっ、はいっ!」
シンデレラはそんなユウジの態度に、段々苛々してきました。
ユウジは覚悟を決めて、シンデレラの寝っ転がっているベッドに腰掛けます。
「これから、世継ぎをつくらなくちゃいけない。」
ユウジは自分の顔が真っ赤になっているのを自覚しながら言います。
「そう、よく分からないけど、頑張ればいい」
「いや、シャナも一緒にするんだ」
「私はそのやり方知らないよ?」
ユウジは何か隠している。シンデレラはそう感じました。
ユウジはシンデレラの方に向き直って、シンデレラに
遠回しな同意を求めます。
「シャナ、僕のことが好き?」
「な、何言ってんのよいきなり!」
シャナが赤くなりながらうやむやにしようとしますが、
「いや、これは大事なことなんだ」
ユウジは至って真剣です。このヘタレもピンチのときには肝が据わるようです。
「ん…、うん……。ユウジ、好き、だよ…。」
「僕が今からどんなことをしても?」
「……?うん。」


96:37
06/11/12 03:07:50 YR/B0aIy
ユウジ王子はそれを聞くや否や、シンデレラに覆いかぶさるように抱きしめ、
その唇を奪いました。
「~~~~~!!」
シンデレラは声なき声を上げて抵抗しますが、
シンデレラ≠フレイムヘイズという設定により、男の力にはかないません。
性に目覚めてから初めて女性?の身体に触れたからでしょうか、
王子は興奮で我を忘れてしまいました。そのテンションのまま
シンデレラの服を脱がしにかかります。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
ユウジは息を切らせながら、シンデレラのSFをまさぐります。
「いや!やめて!痛い!痛いよ!」
シンデレラも必死で抵抗します。城に嫁ぐ前に習ったサブミッションの技術を
応用して、やっとの事で抜け出すことが出来ました。
「シャナ、待っ――」
「嫌ぁーーーーっ!!」
シンデレラは、城中に響き渡るような絶叫を上げ、ユウジ王子を殴り飛ばすと、
「嫌っ!こんなの嫌ぁっ!うわあぁぁぁぁぁ!」
大泣きしてしましました。やっとユウジが我に帰ります。
「シャナ、ごめん」
「嫌っ、近寄らないで!恐い、恐いよ!」
いつもの剣の稽古と立場が逆です。シンデレラは顔を恐怖で歪めて、
裸のままユウジから逃げていました。
「シャナ、ごめん!もう痛くしないから、ホントごめん!」
一国の王子が土下座をするという、えらい自体がおこりました。
すっぽんぽんの状態で土下座という、なんとも情けない状態なのですが、
これは恐らくファンタジーで、メルヒェンなおとぎ話なので、
ここでは触れないことにします。
「ほんと…?」
シャナは泣きやんでくれたようです。
これも素直な子に育てた継母テンモクイッコのお陰です。
「うん、始めからやりなおそう。」
ユウジは優しく、シンデレラをベッドへエスコートします。全裸で。
ベッドに座った二人は、まず抱き合います。
「ドキドキするね」
ユウジが言うと、シンデレラもドキドキしてしまいます。
今度は薄暗い部屋のムードが味方して、いい雰囲気になりました。
まずは仕切り直しのキス。
童貞×処女なので、舌を入れるなんて考えもつきません。
「んー」
くちゅ、くちゅ、なんて音の一つも立たない味気ないキスですが、
二人をドキドキさせるには十分でした。
王子はこんどはゆっくりシンデレラを寝かせると、耳を食みます。
「はぁっ、あぁあ」
シンデレラは初めての快感に思わず変な声を出してしまいます。


97:37
06/11/12 03:09:57 YR/B0aIy
ユウジは優しく下に向かってSFを愛撫していき、乳首で止まりました。
「ひゃぁっ!」
「おっぱい、気持ちいい?」
「あぁっ、そんなこと、言わないであぁっ!」
乳首をちゅぱちゅぱ音を立てて吸われると、シンデレラはどうしてもビクビク感じてしまいます。
ユウジはシンデレラの耳元に顔を戻し、秘部を優しくいじりながら、囁きます。
「シャナ、気持ちいい?」
「あ…、あ…、」
「ふふ、恥ずかしい…?」
シンデレラはこくりと頷きます。
「ふふ、可愛いよ…?」
ユウジはそう囁きながら抱きしめます。
「や、やあっ」
これが拒否ではないことは、ユウジには分かりました。そのまま秘部をいじります。
「濡れてきたね」
「ん~、んんん~」
「ん?くちゅくちゅ音が聞こえるよ?」
「や、や~…、」
「ふふ、とっても可愛いよ、シャナ…。」
「あっ、あっ…」
さっきの強姦未遂が嘘のような甘さです。
ピンチのときには肝が据わるようです。
「ここからさきはちょっと痛いよ?いい?」
「うん、ちょっと恐いけど、大丈夫。」
ユウジ王子はそれを聞くと、シンデレラを寝かせ、頑張って濡らした秘部に、ユウジ二号を入れました。
ぶちぶち
「キャーーーーー!」
(数分後)
シンデレラは、王子の胸の中で泣いていました。
「くすん…くすん…」
「ごめんね、シャナ」
「うぅん…、最後までできなくて、ごめんね…。」
「ううん、僕の方こそ…」「私が」
「僕が」
「私」
「僕」
(以下ループ)


98:37
06/11/12 03:11:53 YR/B0aIy
下の階では、バーのマスターであり魔女のマージョリーと、その客であるチグサ王妃と、ベルペオル軍師が飲んでいました。
「あのボーヤ、後半巻き返したわね」
マージョリーは試合結果をハイライトし、
「もう!悠ちゃんもっと優しくしてあげないと…」
王妃は息子のヘタレっぷりを嘆きます。
「まぁ、終わり良ければ全てよしってこったな。」
マルコシアスはあくまでお気楽です。
「やっぱり、私が教えてからにするべきだったのかねぇ……」
軍師は試合結果についての反省点をのべました。
「やめなさいって。アンタがあんなボーヤの相手なんかしたら、
ボーヤ溺れてダメになっちゃうわよ?」
「ヒッヒッヒ、王子なのにオナニーしかさせてもらえねぇたぁ酷なこってブッ」
「女三人が飲んでる最中に下ネタはマジでやめなさいよバカマルコ」

99:37
06/11/12 03:14:16 YR/B0aIy
次の夜、今度はサンドリヨンの番です。
(今度は優しくしなくっちゃ、がんばるぞ)
サンドリヨンは、ベッドに座って待っていました。
王子はうるうるしているサンドリヨンの肩に
手を置いて、きちんと同意を求めます。
「吉田さん、準備は―」
ユウジ王子は、言葉を終える前に口を唇で塞がれました。
そのまま押し倒されます。(何だこれは、何がおこったんだ)
王子はされるがままに、口内を舌で蹂躙されました。こんな快感初めてです
(きもちいい なにもかんがえられない )
そのままサンドリヨンは、ユウジ王子の下半身を隠すタオルを取ると、
ユウジ二号にご挨拶に行きました。
ぱくっ

100:37
06/11/12 03:28:28 YR/B0aIy
終わりです。投下しおわってから
マージョリーたちの話題が下ネタであることに気付きました。
マルコシアスは殴られ損でしたね。


101:名無しさん@ピンキー
06/11/12 04:15:56 8u58OxLL
>>100
GJ
出来たら、99の詳しい続きをキボン
エロンパンをあげるから
つ(エ)

102:名無しさん@ピンキー
06/11/12 08:30:52 HY1zEMDg
>>100
GJ
うーん続きが楽しみです。
さて、原作買いに行くか(←アニメだけでは補完しきれなくなってきたw)

103:名無しさん@ピンキー
06/11/12 09:14:18 nalf5NDl
某所にまでアニメしか観てない奴がいるのか

SSの補完したいから原作を読むとかって
なんか違う気がするのだが

104:名無しさん@ピンキー
06/11/12 09:29:03 cxwjxVdm
まあどこから入ろうといいじゃないか
>100は乙にして華麗(*´∀`)つ(#)

105:名無しさん@ピンキー
06/11/12 09:42:13 nalf5NDl
まぁどうでもいいかそんなこと

>>100乙言うの忘れてた
GJ!!

106:名無しさん@ピンキー
06/11/12 09:43:58 7+9l+M9l
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i    
           | |ミ、、_ ii _彡|   「そうだよな。どこに入れたっていいんだよな」
          N|‐-■^{■lリ     
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、

107:名無しさん@ピンキー
06/11/12 11:04:44 HY1zEMDg
>>103
すまんな原作は2巻までは買ってたが
その後近所の店でで扱わなくなって以来買ってなかったんだ。
田舎ムード全開だな orz

108:37
06/11/12 11:12:43 YR/B0aIy
今からサンドリヨン(ヨシダ)との完全版書き始めます
シンデレラ(英)とサンドリヨン(仏)は、ともに
「灰かぶり」という意味です。
実際は世間知らずのお嬢様がいじめに耐えぬき強さを手に入れ、
魔女ではなく「母の遺した財産」で着飾って妃の座をとりにいく物語ですね。
愛染自とかウィネとかマティルダとか分からない箇所があってもごめんなさい
私は逆にアニメをみていないのですいません

109:名無しさん@ピンキー
06/11/12 13:34:35 cxwjxVdm
wktk

110:37
06/11/12 14:41:55 YR/B0aIy
次の夜、今度はサンドリヨンの番です。
サンドリヨンもまた、あの無駄にムーディーな部屋で待っていました。
「大丈夫かな、王子さま、喜んでくれるかな……。」
今日はソラトと高めあった技術(わざ)の全てをぶつける気でいるサンドリヨン。
思わず力が入ります。ちなみに、彼女が黒くなるのは夜だけであって、
普段はあくまで気の弱い、優しくはにかむ姿が
城内で絶大な支持率を得ている、内気な少女でなのす。
(今度は優しくしなくっちゃ、がんばるぞ)
こっちはユウジ王子さま。昨日の失敗を活かす辺り、
こいつも上達が早そうです。
昨日はシャナだから立ち直れたんだ、これが吉田さんだったら…
王子さまはそんなふうに考えています。
人は見た目が9割という本がありましたが、
恐らくこういう状況を言うのでしょう。
サンドリヨンは、ベッドに座って待っていました。
王子はうるうるしているサンドリヨンの目を見て、その扇状的な姿との
ギャップに理性を持っていかれないように気を付けながら、
その肩に手を置いて、きちんと同意を求めます。
「吉田さん、準備は―」
ユウジ王子は、言葉を終える前に口を唇で塞がれました。
そのまま押し倒されます。(何だこれは、何がおこったんだ)
「ん、んっ、んちゅっ、くちゅっ、」
部屋の中には唇を犯す、そのいやらしい音だけが響きます。
王子はされるがままに、口内を舌で蹂躙されました。こんな快感初めてです
(きもちいい なにもかんがえられない )
音と視覚と感触、その三つの領域を侵食された王子さまは、
すぐにビンビンになっていまいます。
それを手で感じ取ったサンドリヨンは、王子の耳を舐め回し、自分の唾液で
べちゃべちゃにしながら、もう分かり切ったユウジ王子の
感想を聞きに、耳元で囁きます。
「王子さまぁ……、気持ちいいですか?」
いつにない妖艶な声に、王子さまは驚きながら頷きます。
ふふっ、と悪戯っぽく笑ったサンドリヨンは、そのままユウジ王子の
下半身を隠すタオルを取ると、ユウジ二号にご挨拶に行きました。
ぱくっ


111:名無しさん@ピンキー
06/11/12 14:43:42 YR/B0aIy
「よ、吉田さん?ちょっと、そんなとこ舐めたらあぁっ、」
いつも恥ずかしがりやのサンドリヨン。
いつも自分が笑いかけると、向日葵のように微笑むサンドリヨン。
初めて出た料理を絶賛したら、泣いてしまったこともある、
泣き虫なサンドリヨン。
そんなサンドリヨンが、
自分の二号機をじゅっぽじゅっぽ音をたてて舐め、
吸いついているではありませんか。
カリを、裏スジを、尿道を、こっちが来てほしい時に、
的確に攻めてくるではありませんか。
そんな異常な光景とともに、昨日出せなかったせいもあってか、
王子の限界はすぐ訪れました。
「うっ、うあぁっ、ちょ、吉田さん待ってあぁあぁあ~!」
びゅ、びゅびゅびゅ~、どくんどくん
実は今まで激務に追われていたユウジ王子は、相当溜まっていたらしく、
すごい量の白濁が出てきました。
「あっ…、王子さまごめんなさい、私初めてだから何にもわからなくて…」
サンドリヨンはうるうるしながらあくまで何にも分からないことを
主張します。
「ははは…、そうだよね?初めてだから裏スジとか尿道責めもきっと偶然だよね?
(いや絶対おかしい初体験はシャナみたいに男の裸を見たとたんに真っ赤になって逃げ出すくらいが丁度)」
「昨日…魔女のマージョリーさまから聞いたんです、
おちんちんを舐められると、男の人は弱いんだって」
白い液体で顔を汚しながらうるうるするサンドリヨンに、
何かの陰謀を感じ、王子はその体勢のまま考えてしまいます。
「どうしました?」
しかし、上目遣いでうるうるするサンドリヨンに、王子はとても弱いのです。

「はは…な何でもないよ吉田さん。(そうだよね?偶然だよね?)」
そしてユウジは考えるのをやめました。
とりあえずこんなに出たんだからもう出ないだろうと踏んだユウジ王子は、
今日はお開きにして一緒に寝ることにしました。
「そういえば、服を脱ぐ前に終わっちゃったね。」
「はっ!そ…、そうですね……」
初めてサンドリヨンは、自分の不覚に気付きました。
サンドリヨンは、まだ自分の身体を王子さまに見てもらっていません。
「と、とりあえず脱いじゃいますね」
サンドリヨンは、恥じらいながら服を脱ぎます。


112:名無しさん@ピンキー
06/11/12 14:46:23 YR/B0aIy
そこには、シンデレラとは違う、極めて女性的な丸みを帯びた肢体がありました。
胸の上にあるたわわな膨らみと、まだ幼さの残る顔とのギヤップが、
えもいわれぬ背徳感をそそりますが、
これは、ぎりぎりの所でファンタジーでメルヒェンなおとぎ話っぽいので、
詳しい追求は避けます。
「す…すごい…!」
「あ…あんまり見ないで…」
サンドリヨンは恥じらいながら、胸を隠して縮こまります。
これは演技ではなくて、本当に恥ずかしいのです。乙女の心なんて、
難しすぎて知ったこっちゃありません。
そんなサンドリヨンに欲情してしまった王子は、
ついに理性が切れてしまいました。
「よ、吉田さん―!」
王子はサンドリヨンの胸のなかに飛び込みます。
「あっ、王子さま、元気に、なられたのですね、あふっ」
サンドリヨンは、胸を揉みしだかれ、乳首を吸われながら、
王子さまの復活を喜びます。
「ふふ……!王子さま、赤ちゃんみたい…」
黒吉田さんが地獄の底から這い出て来ました。ここから先の吉田さんは、
ソラトをして数秒でイかせしめたこともある猛者なのです。
「王子さま……?今から赤ちゃんになってみませんか?」
かつてない迫力のサンドリヨンに、ユウジは頷くしかありません
「あー、うー」
舌っ足らずな了解をして、王子さまは引き続きサンドリヨンの乳房を吸いました。
案外ノリノリなのかも知れません。
そんな王子が可愛くて仕方ないサンドリヨンは、王子を言葉責めにかけます。
「おうじさまぁ?おっぱいおいちいでちゅかぁ?」
こっ恥ずかしくなった王子は、サンドリヨンの顔が見れません。そのまま頷きます
「うふふ、はずかしくなんかないでしゅよ~?」
黒吉田さんは、そのまま王子を抱きしめて、胸の谷間に挟みます。
「うぷぷぷぷ」
王子さまは、完全にブッ壊れてしましました。
「ばぶー」
とかのたまいながら、サンドリヨンのまんまんに手を伸ばします。
変態さんです。
「ほ~らぁ、だめでしょ~?おうじさまはあかちゃんなんでしゅからね~?」
一番ムラムラしているところで焦らされた王子さまは、ガマンが出来ません。
「う~う~!う~う~!」
腰をだらしなく振りながら、王子はサンドリヨンを求めます。


113:名無しさん@ピンキー
06/11/12 14:49:26 YR/B0aIy
サンドリヨンは、ユウジ王子が我慢出来ずに自分の身体に肉棒をこすりつける
その姿に嬉しさを感じ、王子を解放してやります。
「ふふふ…!おうじさまは、あかちゃんなのに、おちんちんが
おおきくなっちゃったのぉ?まったく、へんたいさんですねぇ…?」
サンドリヨンは赤ちゃんユウジのおちんちんをゆっくり弄びながら、
あかちゃん言葉でユウジを罵ります。

「うふふふ、また大きくなってますよ?」
にこにこしながらしこしこするサンドリヨン。
赤ちゃんプレイはここで終わりのようです
「はは…ごめん、そろそろいいかな?」
解放されたユウジは、サンドリヨンから滲み出る余裕と自分から滲み出る我慢汁を感じ、
さっきから安心して身体を預けられる理由はこれかと考えていました。
「ええ。じゃ、そろそろ入れますね。」
いとも簡単にユウジの膣内探索機は、サンドリヨンの中に入っていきました。
ぱんぱんといういやらしい響きが、部屋のなかに響き渡ります。
「あっ、はああぁぁん!」
ユウジは女の子のような声を出しながら、
初めての女の子は痛いはずであること、
締め付けがいつもの右手と勝るとも劣らないこと、

よがりながら乳を揺らすサンドリヨンの眺めが最高であること、
昨日愛し合ったばかりのシンデレラへ罪悪感などを考えながら、
やがて何も考えられなくなりました。
(数分後)
「はぁー、はぁー、はぁー…、気持ち、よかったよ、吉田さん、ありがとう……」
「本当?嬉しい…――」
白吉田さんに戻ったサンドリヨンは、涙を流しながらユウジ王子に抱きつきます。
「私も、気持ち良かったです、坂井く、げふんげふん
王子さま……」
二人はそれから、安らかな眠りにつきました。

114:名無しさん@ピンキー
06/11/12 14:51:07 YR/B0aIy
下の階では、やはりお城のギャラリー総出で、
よけいなお世話の反省会をしていました。
バーのモニターにはハイビジョンな監視カメラから撮られた映像音声が、
ライブで届く仕組みになっています。
何でも科学の結晶らしいですが、自然科学の発達していない時代設定なので、
みんな分からないふりをしました。
店の大繁盛に、バーのマスターで魔女のマージョリーも腕がなります。
「もう!悠ちゃんったら、すっかり翻弄されちゃって
……でも赤ちゃんプレイはよかったわね。母さんもしてみたいわ」
チグサ王妃は、二人に感想を述べながら、いずれ自分も息子の相手をすることを示唆しますが、
これはあくまでファンタジーでメルヒェンなおとぎ話かもしれないので、
詳しい追求は避けます。
「ギャーッハッハッハッハ!赤ちゃんプレイなんか中継されたら、俺だったら即効自殺するね!ヒー、ヒー!」
どうやら今日の試合は、マルコシアスにはツボだったようです。
まぁもともと笑い上戸なので、彼の笑いのツボは
マージョリーぐらいにしかわかりません。
「彼女が、幸せなら、私は、構わない―」
バーのカウンターでは、イケ侍従長が、
酒を浴びるように飲みながら、現実を受け入れようとしていました。
「バカじゃないの?ガキのくせにつまんない意地張ってんじゃないわよ」
マージョリーは恋に敗れた男に、精一杯のアドバイスをくれてやります。
「なぁ、ハヤトよぉ、こんな場所で気ぃ張る必要なんかないんだぜ?
マージョリーもそう言ってるじゃねぇか?
……見なかったことにしといてやるからよ」
マルコシアスのいつにない優しさに、イケ侍従長は遂に鉄面皮を脱いだのでした
「う…、うっ、うぅ……」
そんなイケ侍従長の肩を叩いて、いい男が慰めます。
「ふっ、女なんて大変なだけだぜ?ここは俺と…」
マージョリーの正拳に飛ばされたシュドナイは、
巫女ヘカテーの足元に落下します。ぱんつが見えたシュドナイは、
激しく勃起しました。


115:名無しさん@ピンキー
06/11/12 14:52:46 YR/B0aIy
「しっかしあのままじゃぁユウジ王子かシンデレラのどっちかが壊れちゃうよ?
誰かがユウジを指導して、バランスをとらないと…私やろうか?」
このままユウジ王子が、サンドリヨンにとろかされたら、
今度はユウジ王子が、シンデレラをとろかしてしまいます。
それを危惧したのは、ヘカテーに降りてきた、炎髪灼眼の女でした。
マティルダが、ヘカテーを介して、教育係を名乗り出ますが、
「なー…!だめだだめだだめだ!!」
ヘカテーの頭の上にある王冠がマジで切れそうだったので、
チグサ王妃は代替案を提出します。
「じゃ、やっぱりベルペオルさんの出番ね。悠ちゃん、
叩き直してやってくださいね?」
「御意」
ベルペオルが、古くさい言葉で了承すると、
「ううううぅ……」
バーにまたお客さんが増えました。時代に合わないヘルメットから、
滝のような涙を流しています。
「あーもー、二人揃って欝陶しいわね!」
マージョリーは心から欝陶しそうに頭をガシガシしながら、
涙に効くとびきりのカクテルを作ります。
こんな事を言っていますが、彼女は相談ごとに関してはスペシャリストなのです。
「おや…?」
「ふむ。お嬢ちゃんは、気付いておったようじゃの」
すやすやと眠るユウジを胸に抱き寄せながら、カメラ目線で
不敵な笑みを浮かべる吉田に気付いたのは、バーの端っこで
ちびちび日本酒を煽っているカムシン長老とベヘモットだけでした。 (おしまい)

116:名無しさん@ピンキー
06/11/12 15:01:16 YR/B0aIy
終わりです。
作者は赤ちゃんプレイなんか知らないので、これで勘弁してください。
あと勉強とか勉強とか勉強とかでそろそろ投下できなくなってきました。
あとはよろしくね。

117:名無しさん@ピンキー
06/11/12 16:50:10 st3NYOly
あなたがネ申か

118:名無しさん@ピンキー
06/11/12 17:39:28 PzUWPBJA
もう、みんなどうしようもないなw
作者さん乙です

119:名無しさん@ピンキー
06/11/12 18:01:51 r5/FAoxS
次はベルペオル×悠二でお願いします(*´Д`)

120:名無しさん@ピンキー
06/11/12 19:54:06 2XjNKbhD
あのオールスター劇のキャラを全員綺麗に生かしてるな…スゴス!

121:37
06/11/12 19:57:48 YR/B0aIy
>>119
あいあいよー

どうでもいい話だけど、>>50~でやった
マティルダ召喚。実は当初あれをやる予定だったのは教授ではなく長門有希でした。
前に書いたハルヒシャナをいじくりかえたものです。
シャナネタオンリーならいいかなと思って。

122:名無しさん@ピンキー
06/11/12 21:47:20 YR/B0aIy
サンドリヨンとの夜を終えた、翌日の朝食。この団欒の席で、今日の一日のスケジュールを話し合うのです。
「いや~、運動したあとのご飯は美味しいね!」
「……うん、美味しい。」
至って元気なユウジ王子に、複雑な心境のシンデレラ。

ユウジが他の女と繋がっているのは癪ですが、男の子を産むまでの辛抱と、
シンデレラは考えるのでした。
「ユウちゃん」
チグサ王妃が口を開きます。この雰囲気はお小言を言うときのそれでした。
「な、なんだい母さん?」
「やっぱりユウちゃんには、夜伽の講義が必要みたいね。」
すべて見てきたような口調で王妃は言います。
「へっ?なんで?別に何の問題も……」
「シャナちゃんを泣かせたでしょう?あんな無理矢理にしたら、
いくらシャナちゃんが強い子だからって、恐くて泣いちゃうんだからね?」
チグサ王妃は全部見たかのように話しますが、
確かにあの時の叫び声は筒抜けだったと、王子は考えることにしました。
「チグサ、違うの、あの後は、きちんと―」
行った後にシンデレラは、ユウジの言葉攻めの数々を思い出し、
赤くなって何も言えなくなってしまいました。
「いいのよ、シャナちゃん、次は成長したユウちゃんが、
もっと気持ち良くさせてあげるからね?」
「あ、あうぅ…」
あれよりもっと気持ち良くなるのか。そう思うとシンデレラは、
また赤くなったまま俯いてしまいました。
「そ、それじゃ夜の講義は私が―」
「だ~め」
チグサ王妃は、サンドリヨンの主張をにこやかに躱します。
「確かにあなたの技術は素晴らしいわ。でもあんなこと毎日続けてたら、
ユウちゃん、気持ち良すぎて狂っちゃうわよ?」
「「なっ、なななななー!」」
ユウジとサンドリヨンは、昨日の熱い夜を思い出し、また赤くなるのでした。
「それと―」
チグサ王妃は、サンドリヨンに対する、決意を表明します。
「ユウちゃんのお母さんは、私だけよ!」
「「うわああああああ!」」
その言葉の意味するところを知ると、二人供一斉に倒れました。
ユウジ王子の隣で、イケ侍従長が酒臭いため息をついていましたが、
王子にはよく分かりませんでした。
「うふ♪ユウちゃん?こんどお母さんとも赤ちゃんプレイしましょうね?」
「それを言わないでぇぇぇぇ!」
ユウジ王子は羞恥で死にそうでした。


123:名無しさん@ピンキー
06/11/12 21:48:45 YR/B0aIy
そこでユウジの腕にしがみついて胸を押しつけているサンドリヨンが、
ユウジの耳元で囁きます
「ユウちゃんは、きもちいいカズミママのほうが、しゅきですよね~?」
昨日のぞっとするような妖艶な声に、ユウジは抵抗できません。
「もう!またユウちゃんをたぶらかして……、
ほらユウちゃん?ママのおっぱいおいちい?」
チグサ王妃はサンドリヨンからユウジ王子を奪うと、胸の谷間に埋めました。
二人のママを相手とする、公開赤ちゃんプレイに、
ユウちゃんこと坂井悠二は軽く死にたくなっていると、
「だめー!二人供だめー!」
シンデレラが助けてくれ、「と、とにかく今日の夜伽は、私がやるぞえ」
ベルペオル軍師もそれに加わります。
「ほら、今日のスケジュールはもう決まったんだから、早く席戻んなさい!」
ヘカテーの降りたマティルダが締めますが、
「へ?」

ユウジ王子が巫女の違和感に気付きました。
「どうしたのユウジ?私の顔になんか付いてる?」
マティルダが問いますが、
「む、魔女に依頼して、降りているときは本来の姿になれるよう
魔法をかけたのだ。」
息子の疑問に気付いたアラストール王が、刺々しい声で補足します。
「あぁ、なんだ。てっきり私に夜伽してほしいのかと思っちゃった」
「だめだだめだだめだ絶対だめだー!」
マティルダの言っていることが大体当たりだったのですが、
アラストールがあまりにも怒っているので、言いだせませんでした。

124:名無しさん@ピンキー
06/11/12 22:54:35 8u58OxLL
悠二「そこを何とか…父さん」
荒酢「だめだだめだだめだ」
悠二「別にいいよ…父さん。
   父さんは僕を止めることは出来ないからね」

125:124
06/11/12 22:57:24 8u58OxLL
>>123
GJ
…抜けてた、すまそ

126:名無しさん@ピンキー
06/11/12 23:25:53 l+W331ew
科学じゃなくて我学だよー

127:37
06/11/13 00:04:12 YR/B0aIy
今日もユウジはあの部屋へ行きます。
「今日はベルペオル軍師か……楽しみだ」
ユウジも三回目となると、すこしはこの生活に慣れたようです。
かつて悟りを開く前のブッダも、こんな生活をしていたそうです。
がちゃり
ドアを開けると、そこにはえもいわれぬいい男が、
四つんばいになってスタンバっていました。
「今日は受けでいいぜ」
シュドナイ将軍、城内での最強クラスの使い手で、
今日もユウジ王子と激しく剣を交えたばかりです。
「遠慮するなよ。お前はこの城の王子なんだぜ?」
貞操の危機を感じ、王子が逃げ出そうとした刹那、
シュドナイ将軍はリボンでぐるぐるまきにされてしまいました。
「ミステ…ユウジ王子!ベッドメイキングを
やり直している間、待つであります!」
シンデレラと同時に城に入ってきた給仕のヴィルヘルミナが、
助け船を出してくれました。聞いた話ではその戦闘力はシンデレラを
凌ぐとか凌がないとか。
「あ、ありがとうカルメルさん!」
(数分後)
「ふぅ…一時はどうなることかと思ったよ。」
「まったく…シュドナイの男色にも困ったものだねぇ…」
ベルペオル軍師は、シュドナイに気絶させられて、別部屋に閉じ込められていました。下着姿のあちこちに、傷が目立ちます。
夜の講義第一講は、まずは
性教育のおさらいという、なんとも取って付けたような内容のものでした。
あまりの退屈ぶりに、ベッドでの授業ということも相まって、ユウジ王子は
段々眠くなってしまいました。
(しかしベルペオルさんって、綺麗だよな)
ユウジ王子にはそっちが気になっていました。完成された大人の女は、
いつものエロ下着を誰よりも完璧に着こなしています。
しかし、ベルペオルには一つの噂がありました。
男日照り疑惑です。
いい女すぎてだれも手を出せないのです。ウィネは身の程を知らないだけです。
「さて、今日の授業は終わりだよ…そろそろ寝るかね。」
「へっ、何もしないの?」
肩透かしを食らったユウジは抗議しますが、
「理性を押さえることも授業の一貫だよ。楽しい授業は
また別の日にやるから、それまで我慢するんだね。」
ベルペオルはくっくっく、と面白そうに笑うと、そのまま寝てしまいました。
「そんなぁ…ベルペオルさ~ん」
ユウジ王子はベルペオルの身体をさすったり胸を揉んだりしますが、
ベルペオルはマグロをきめこんだまま動きません。


128:名無しさん@ピンキー
06/11/13 00:05:55 YR/B0aIy
「う~ん、困ったぞ」
ユウジ王子は完全にするつもりだったので、
ムラムラをどこに吐き出そうか考え中でした。
ピンチの時に切れる頭は、ムラムラに相殺されて、あまり働いてくれません。
「ベルペオルさ~ん、しましょうよ~」
もう王子も破れかぶれです。ベルペオル軍師を抱き締めて、耳に囁きます。
「いいじゃないですか~」
「誰にも言いませんって~」
「我慢できないですよ~」
当然軍師は相手にしません。
突如ユウジの奧深くから、黒い感情が巻き起こります。
そしてユウジ王子は今度は優しく、「恋人のように」キスしてみました。
「~~~!!」
反応大。ユウジはベルペオル軍師を、こんどは丁寧に抱き締め、頭を撫でます。
「あなたが悪いんですよ?あなたがこんなに綺麗だから―」
「な、なにを言っておる!」
どうやら男日照りは本当だったようです。ユウジの頭は次へのあまーい言葉を
検索しまくるべく、フル稼働します。
「素直になってください、そのほうが、可愛い…」
「これ、やめ、はぁあん」ベルペオルの抵抗虚しく、ユウジは軍師の耳に舌を這わせます。
「これからは、あなたは僕の妾です。嫌とは言わせませんよ?
僕はこの城では、何をやっても許されるんですからね?」
そのまま服を脱がせ、全身を愛撫する。
「はあ、あ、だめ」
抵抗をやめた軍師に、王子は駄目を押します。
「好きだよ、ベルペオル。もうこんな淋しい思い、させないからね?」
ユウジはベルペオルの今日受けた傷を舐めながら、
壊れ物を扱うように抱き締めます。
そこでベルペオルは折れました。
「ユウジ!!」
ベルペオルのキスの嵐を受けて、ユウジは途端に抵抗できなくなります。
あまい言葉は吐けるけど、技量はあまりないのでした。
「わ、わたしも、わたしも愛しているともさ!」
ベルペオルは泣いていました。
ユウジ王子はどうやら触れちゃいけないところに触れちゃったようです。
「あ、あの、ちょっ、待っ」
待ってくれるはずもなく、ユウジの肉棒は、ベルペオルに入っていき、
「あっ、あっ、あぁあぁああぁ~~~!!」
(数十秒後)
「いくら私を愛していても、三こすり半じゃねぇ…」
「す…すいません」
「まぁ言葉攻めは及第点だったね。」
「は、はぁ」
「まだ修業が足りないって事さ。これからビシビシいくよ。」
「はい……頑張ります」



129:名無しさん@ピンキー
06/11/13 00:08:09 JudjhjT7
下の階では、やはり反省会の時間です。
「マージョリーよぉ、おめぇユージに精神操作の自在法かけたろ?」
マルコシアスは試合の疑問点を見付け、
「ふん、あんな映像見れたもんじゃないでしょ?」
マージョリーは素直に八百長を認めます。
「なんだ…ユウちゃん女ったらしになったのかと思って心配しちゃった。」
チグサ王妃は息子が変わっていないことに安堵し、
「むぅ……しかし念のためわが息子の半径5メートル以内に近づいてはならんぞ、マティルダよ。」
「ふふ、心配しすぎよ」
アラストール王は愛するものへの過保護を強めます。
「ちくしょ~、俺ならもっと気持ち良くしてやれるのに~!」
「うっ、うっ、うっ、ベルペオルさん、寂しかったら俺がいるのに…」
またもやカウンターでは、二人の男がくだをまいています。 「ま、諦めることね。どっちも全然脈ないわよ。」
「ヒッヒッヒ!相変わらずひでぇなぁ~、我が冷徹なるアドバイザー、マージョリー・ドー?」
「馬鹿ね。下手に望みもたすよりガツンと言ったほうがいいのよ。」
「へ~へ~、わ~かってますよ~」
今度の二人は、慰めるつもりはないようです。
突如ライブカメラに、流れがありました。
『私が好きだって、あれ嘘だろう?』
『なんだか意志に関係なく口をついてきたんです。すいません……』
『いや、いい。あれはおそらく自在法だ』
『自在法?』
『平たく言うと、マージョリーの仕業だよ』
『そうだったんですか。でもなんで本心じゃないって分かったんですか?』
『王子は二人の姫に心を奪われているし、それに…』
『それに?』
『マティルダに鼻の下を伸ばしていただろう?私は気付いておるぞ?』

「あらっ、やっぱりそうだったのね」
「ぬぬぬぬぬ…た、助けてくれ、『弔詞の読み手』…」
マティルダの頭上に輝く王冠が、いつになく困った様子です。
「う~ん…あんたには酒も出せないのが辛いところね…」
「ヒヒ、実体がねぇってのはお互い辛えなぁ、“天壌の劫火”?」

130:名無しさん@ピンキー
06/11/13 00:10:38 JudjhjT7
なんだかショボでしたね。
次はもっとましな文作れたらと思います。

131:名無しさん@ピンキー
06/11/13 00:11:38 TYkl49vN
投下ラッシュだなw

132:名無しさん@ピンキー
06/11/13 00:23:05 JudjhjT7
そう言えば自分の意中の人がユウジに食われていくさまを
ライブカメラで見てるっていうのもヘンだよね

133:名無しさん@ピンキー
06/11/13 02:38:59 /nW0UgcF
いか

134:名無しさん@ピンキー
06/11/13 22:23:14 alS7Zvbl
グゥゥゥゥゥゥゥッッッジョォォォォォォォォォォォォッッッッブッッ

135:37
06/11/13 23:41:33 JudjhjT7
ごめんね
シンデレラしつこいけどあと二つだからごめんね


136:名無しさん@ピンキー
06/11/13 23:47:18 hCM1y4R2
2個でも3個でも4個でも5個でも投下してくれ
いやマジで

137:名無しさん@ピンキー
06/11/13 23:56:17 TmhNtstc
今、ソラト×ヘカテー書いてるんだけど、需要あるかね?
結構長いんだが。

138:名無しさん@ピンキー
06/11/13 23:59:05 JKQJR9WM
>>137
ここのエロ紳士にとっていらないSSなどない
ヘカテーでもソラトでもカでもバッチ来い!

139:名無しさん@ピンキー
06/11/14 00:16:22 FLvQQNCj
◆正統派メイド服の各部名称
頭飾り:
Head-dress
("Katjusha","White-brim")
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ,ィ^!^!^!ヽ,
                    ,/゙レ'゙´ ̄`゙'ヽ
襟:.                 i[》《]iノノノ )))〉     半袖: Puff sleeve
Flat collar.             l| |(リ〈i:} i:} ||      .長袖: Leg of mutton sleeve
(Shirt collar.)           l| |!ゝ'' ー_/!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /::El〔X〕lヨ⌒ヽ、
衣服:               (:::::El:::::::lヨ:::::::::::i        袖口: Cuffs (Buttoned cuffs)
One-piece dress         /::∧~~~~ヽ;ノヾ;::\_,  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /:_/ )、_,,〈__`<´。,ゝ
               _∠゚_/ ,;i'`~~''j;:::: ̄´ゞ''’\_     スカート: Long flared skirt
エプロン:           `つノ /j゙      'j;:::\:::::::::;/´::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Apron dress            /;i'        'j;::::::::\/ ::::;/
(Pinafore dress)         /;i'         :j;:ヽ:::/ ;;r'´    アンダースカート: Petticoat
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   /;i'       ,j゙::ヽ/::;r'´    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 /;i'_,,_,,_,,_,,_,_,_,_,i゙::::;/ /
浅靴: Pumps        ヽ、:::::::::::::::::::::::__;r'´;/            Knee (high) socks
ブーツ: Lace-up boots     `├‐i~ーヘ,-ヘ'´          靴下: Garterbelt & Stocking
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  i⌒i.'~j   fj⌒j   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.                   ̄ ̄     ̄



140:名無しさん@ピンキー
06/11/14 01:33:32 4kflfppt
ではソラト×カで

141:名無しさん@ピンキー
06/11/14 01:59:15 2SfKxyIm
よし、ソラト×ヘカテーが完成したので載せよう。
長い割にそんなにエロくないけど。

あ、載せる前に。今から載せるの、保管庫に入れないでください。
お願いします。

142:37
06/11/14 02:01:13 FvvP60LW
これから投下するのは、>>66の修正です。あまりに急いで書いたので
いろいろ抜けてたようです。
あんまり気にしないでください。すいません。

143:名無しさん@ピンキー
06/11/14 02:01:55 2SfKxyIm
っと、37氏が投下するようだし。ちょっと待つか。

144:66
06/11/14 02:01:54 FvvP60LW
「悠二!ただいま!」
「わわっ!お帰りシャナ」
シャナは悠二に抱きついてぷらんぷらんぶら下がり、
ヴィルヘルミナはその光景に、不機嫌な表情を丸出しにする。
悠二はあの後、マージョリーとマルコシアスの力によって、だいぶ立ち直っていた。
「そうだ、カルメルさんにお客さんが来ましたよ。」
「む、一体誰でありますか?」
「まぁ、ついてきて下さい。」
悠二はヴィルヘルミナを部屋に招待し、マティルダの置き手紙と写真を見せた。それを見たヴィルヘルミナは、驚きながら手紙を読む。
そして部屋の中の色々な違和感に気付いた。
「……ミステス。」
「なんだか“教授”の自在法で過去から連れてこられたらしくて」
「手は出していないのでありますな?」
「は…ははは、そんなことするわけな」
「貴様のベッドに赤い毛が落ちているのであります。」
「いや僕は布団を使って」
「怪しいのであります。大方ハァハァしたところをブッ飛ばされただけでありましょうが、
一応調べておく必要がありますな。」
「うっ……。」
悠二は逃げ出した!
「うわあああああ!」
「待つのであります!」
猛スピードで二階から下りてくる二人に、シャナは驚く。
「一体どうしたの?」
「捕まえるのであります!」
「どうしたヴィルヘルミナ・カルメル!」
「マティルダがここに来ていたのであります!」
古くからの同胞が、ありえないことを口にするが、
嘘を言っている気配はない。
となると、することは一つ。
「シャナ。行くのだ!」
「わかった!」 アラストールの司令とともに、シャナの足の裏から小規模な爆発が起こった。

結局捕まって軽い拷問の後、
お風呂のことがばれた悠二はヴィルヘルミナに全殺し
(零時前と後で半殺しずつ)にされ、
キスのことがばれたシャナからは一週間口を聞いて貰えなくなり、
(でも一週間後にデレになる。)
それはもう大変であった。
「シャナ、これ僕への手紙なんだけど、どこの言葉か分からないんだ。
読んでくれる?」
「ふん!悠二なんか知らない!」
「ヴィルヘルミナさ~ん」
「ふん、貴様の好きなマティルダにでも聞けばいいのであります」
「アラストール、頼むよ~」
「ぬぬぬ…では坂井悠二、後で頼みがあるのだが…」
「天壌の劫火!」
「買収最低」
「それはマティルダの口癖だ。日本語訳は…」
マティルダの声が、聞こえたような気がした。
「坂井悠二、貴方にも、天下無敵の幸運を。」

145:37
06/11/14 02:05:15 FvvP60LW
すいませんお邪魔しました!
では投下どうぞ

146:名無しさん@ピンキー
06/11/14 02:05:44 2SfKxyIm
う~ん、思いっきり投下時期を外したな。
まさか、ほぼ時刻が重なるとは思ってなかった。
さて、どうしようか。

147:初めて抱いたその欲望
06/11/14 02:08:02 2SfKxyIm
その時ソラトが感じたのは、情欲と言うよりは物欲だった。
ただ単純に、目の前の美しい巫女が欲しい、それだけだった。
ソラトはかなりねじれた思考と性格をしているが、別に妹である
愛染他ティリエル以外の女を知らない分けじゃない。
が、何故だか今まで興味が湧かなかった。
もちろん彼にとって人間は存在の力を得るための食べ物であり、
欲望の対象ではないが、他の例え輩の女と出会おうと、否、他の
誰と出会おうと、他人興味を持つということがなかった。
彼の欲望には他人という存在は含まれていないのだ。
彼が妹以外の存在に興味を持つのは稀であり、ましてや妹以外の
名前を呼ぶことなど、あり得なかった。

「・・・・・・へか、て?」
だからこそ、今のソラトは非常に興奮していた。
目の前にいる、大きなマントと帽子に着せられている、美しい水色を
放つ巫女に、彼は目を奪われ、心を奪われたのだ。
あれが欲しい。物を欲することに関しては如何なる輩よりも勝っている
ソラトの物欲。それが今初めて、自分以外の存在を欲するという行為になった。
「へかてー!!」
気付いたときには、ソラトはもう巫女へ、ヘカテーと名乗った少女へ向けて
飛びかかっていた。
欲しい、あの水色が欲しい、あの子が欲しい!
ソラトの欲望は強い存在の力となり、彼の持つ山吹色の炎が吹き荒れる。


148:名無しさん@ピンキー
06/11/14 02:08:40 FvvP60LW
>>146
うわぁぁあすいませんすいませんorz
ソラト×ヘカテー投下お願いします

149:初めて抱いたその欲望
06/11/14 02:10:41 2SfKxyIm
「お、お兄様!!」
その兄がとった意外すぎる行動にティリエルは一瞬、僅か一瞬だが
反応が遅れてしまった。彼女が咄嗟に、ほとんど反射的に蔓を自らの
兄へ伸ばしたときには、ソラトはもう巫女を押し倒していた。
「へかてー、へかてー、へかてー!!」
押し倒したことで、ヘカテーを手に入れたと思ったソラトは、ヘカテーの
名を何度も叫ぶ。
対するヘカテーは笛を口元に当てたままの格好で押し倒され、無言で自分
の名を叫ぶソラトを見ている。
その無言無表情からは動揺は感じられない。
これがもし彼女を押し倒したのが、かの変態将軍だったなら、さすがの
ヘカテーも全力で抵抗したのかも知れないが、相手は自分より数段格下の、
王ですらないただの徒に過ぎない。
事前に性格に少々難有りとの報告も受けていたので、この程度のことでは
(さすがに押し倒されるとは思っていなかったが)動揺はしない、はずだった。

「これは・・・・・・」
ヘカテーは、膨張する存在の力を感じ取った。
押し倒された状態で目をやると、ティリエルが物凄い力をその身体から噴きだし
ているのが、見えた。
「離れて、お兄様・・・・・・」
その声はあくまで低く小さい。そしてその小さい声はソラトには聞こえない。
「離れなさい、お兄様から・・・・・・」
ヘカテーにはその声は聞こえたが、如何せんソラトは持てる存在の力をフルに
出してヘカテーを押し倒している。
如何に強大な王であるヘカテーでも、すぐに振りほどけは・・・・・・
「離れろ!!!!!!」
ヘカテーが行動を起こすよりも早く、ティリエルが動いた。
ティリエルの放った無数の蔓は、山吹色の炎と共に怒濤の勢いでソラトとヘカ
テーに迫った。
ソラトがその一撃で消滅しても構わないと言わんばかりの力がつぎ込まれた一撃に、
さすがのヘカテーも身の危険を感じ、そして……

150:初めて抱いたその欲望
06/11/14 02:12:29 2SfKxyIm
「えっ―」
ヘカテーは手に持つ横笛を吹いた。そして、ヘカテーの周囲にいくつもの
水色の光点が発生する。
光点は水色の炎の波と変わり、ティリエルの放った蔓を全て飲み込み、
そのままティリエルを吹き飛ばした。
「きゃあっ!!!」
吹き飛ばされたティリエルはそのまま気を失って動かない。
今放った一撃に自身の持つ存在の力をありったけ込めてしまったせいもあり、
しばらくは起きそうもない。
思わずティリエルを吹き飛ばしてしまった(本当は彼女の放った力のみを打ち
消すつもりだった)ヘカテーは笛を口元から離し、吹き飛ばしてしまったティ
リエルの安否を気にするが、
「んっ―」
それは突如自分へ口づけをしてきたソラトによって打ち消された。

「へかてー、へかてー」
ぺちゃぺちゃと音を立てながら、ヘカテーに口づけし続けるソラト。
口元からはだらしなく唾液を垂らし、ヘカテーの口元を汚していく。
「は…あ…」
ヘカテーは、僅かに息を漏らす。
口づけをされたことなど今まで一度もない。
この星黎殿にも組織仮面舞踏会にも彼女を尊敬するものはいても、手を出そう
などと考えた物は一人もいない。仮にそんな不埒なことを考えた奴が居たとし
ても、そいつは必ず将軍に殺される。
ただ殺されるのではない。この世で一番惨く苦しい殺され方をするのだ。故に、
ヘカテーに手を出そうなどと考えるものは、まずいない。それは彼女のことを
知っているものなら誰でもそうだった。
しかし、ソラトは将軍のことを知らなかったし、ヘカテーの存在価値の大きさ
も知ったことではなかった。
彼は今、新しく手に入れた玩具を楽しんでいるだけなのだから。
もう、彼を止める妹はいない。


151:初めて抱いたその欲望
06/11/14 02:14:08 2SfKxyIm
ヘカテーが息を漏らしたのを見逃さず、ソラトは一気にヘカテーの
口内へ下を入れた。そして、ヘカテーの小さな舌を自らの舌で強引
に絡め取る。
「んっ、ちゅ、ちゅぅ、ちゅぅぅ」
くちゅくちゅと淫らな音が古代の神殿を思わせる空間に響く。
舌で貪るようにヘカテーの口内を蹂躙するソラトと、それに抵抗で
きないでいるヘカテー。
「ちゅ、ちゅるっ、は…ぁ…」
まともなキスすらしたことのなかったヘカテーは、初めてするディー
プキスの感覚に頭を混乱させていた。
「んむっ、れろっ…ちゅぅぅぅっ……ぷはぁっ」
何の抵抗もしないヘカテーに満足しているのか、ひたすら口づけを続け
ていたソラトだが、さすがに息が続かなくなり、じゅるりとヘカテーの
口から舌を抜き取った。

「はぁ…はぁ…」
ヘカテーは、やっと終わった口づけに放心状態となっていた。
その小さな口元はソラトの唾液でベタベタとななっており、普段の尊崇の
念を受ける巫女からは想像も出来なかった。
「……えっ―」
モゾモゾとまた動き出したソラトに気付いたヘカテーは、ソラトが自分の
服を弄っているのを見た。
「取レない・・・・・・脱げない?」
どうやらヘカテーの服の脱がし方が分からないようだ。
悩んでる隙にソラトをどうにかしようと思ったヘカテーだが、
「なら……破る」
「なっ―」
考えることをすぐに放棄したソラトは、もっとも単純な方法でヘカテーの
服を脱がすことにした。


152:初めて抱いたその欲望
06/11/14 02:16:21 2SfKxyIm
「や、やめっ」
ビリリッ!
ヘカテーが叫ぶより早く、ソラトは胸元から一気にヘカテーの着る装束を破いた。
華奢な見かけなど関係ない。高めた存在の力を放つソラトにとってはヘカテーの
着るものなど紙を破るようなものだった。
「あは、あははっ!」
楽しそうにヘカテーの服を破り、毟るソラト。
上半身がほとんど見えるようになったところで、その手を止めた。
「ははっ、おっぱい、おっぱいがみえた。ティリエルのより、少し、小さい、かな?」
ヘカテーは、胸に下着を着けていなかった。
ソラトが言うところのティリエルより小振りな胸が、ソラトの目に晒される。
「くっ……」
さすがの羞恥心に思わず目を背けるヘカテー。
しかし、ソラトはそんなことは全く気にしない。気にするはずもない。
「小さいけど、キレイ、凄くキレイ」
そういうとソラトは、いきなりヘカテーの左胸に吸い付いた。

「あぁんっ!!」
「ちゅぅぅっ、ちゅっ、んぅ……」
ソラトはヘカテーの左胸をその口でしゃぶる。
桜色よりも若干薄いヘカテーの乳首を舌で転がし、自分の唾液でべちゃべちゃにする。
「いやっ……やめっ」
ヘカテーは声を漏らすが、先ほどのディープキスとは比べものにならない感覚にその身を
震わせるばかりだった。
「おっぱい、かたく、なった。かたくなるのは、感じてるしょーこ」
片手でヘカテーの右胸を弄り、その揉んで柔らかい感触を楽しみつつ、乳首を弄ることも
忘れないソラト。
「感じ、る?」
ヘカテーは、ハァハァと息をしながら呟く。決して尋ねたわけではない。だがヘカテーの目は
自然と、自分の胸にしゃぶりついているソラトへと向かい、

153:初めて抱いたその欲望
06/11/14 02:17:54 2SfKxyIm
「―っ!」
目が合った。
というより、ソラトはずっとヘカテーの顔見ていた。
今は彼女の胸にしゃぶりついているが、それでもその目は上目遣いで、
ヘカテーの顔を見つめていた。
上目遣い、というのがまずかったのかも知れない。
「あはっ」
一瞬ヘカテーの胸から口を離し、笑いかけるソラト。
その何ともあどけない、言ってしまえば可愛らしい笑顔に、ヘカテーは
顔が熱くなるのを感じた。
愛染自ティリエルが自慢する兄、愛染他ソラトはハッキリいって容姿が良い。
整った顔立ちに、白い肌、人形のように細い体つき。
童話の中の王子様がいるようだ、という例えも、この少年の姿をしている徒な
らば納得してしまう、そんな美しさを持っていた。
……そしてヘカテーは、すべてを受け入れる覚悟をした。

「じゅるっ、ぢゅぅ、じゅるりっ」
ヘカテーは、ソラトの股間に顔を埋めていた。
両胸を吸い尽くし、弄り尽くしたソラトが、その自身の分身を出したときは
さすがのヘカテーも引きつった、が……
「舐めて、舐めて」と言ってくるソラトに拒否することも出来ず、ヘカテーは
恐る恐るソラトのソレを触り、口づけをし、舌を這わせた。
普段自分にしてくれるティリエルのと違い、ぎこちなく、ハッキリいって下手
くそなヘカテーの奉仕にソラトは満足せず、早々にヘカテーの頭を両腕で押
さえつけると、自身の分身をその小さな口の奥深くまで貫かせていた。
「んむぅぅっ!!」
華奢な身体に似合わずモノだけはでかいソラトだが、意外と果てるのは早く、
自身の白濁液をヘカテーの口内へと吐きだした。



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