【友達≦】幼馴染み萌えスレ10章【<恋人】 at EROPARO【友達≦】幼馴染み萌えスレ10章【<恋人】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト350:それはまるで水流の如く 10 07/01/09 10:39:40 irwRqGf5 いつの間にやら青に変わった信号で、通り掛る人達が私達をチラチラ見ては通り過ぎる。 「……へ」 「ン?」 「変な事…しない?」 返事を待つ眼差しに耐えきれなくなり、俯いてボソボソと呟く。 真っ赤な頬はたぶん、髪に隠れて見えないだろう。良い歳してと思うかも知れないけど、恥ずかしいもんは恥ずかしいんだって。 私の表情は門田先生に見えない。私にも門田先生の表情は分からない。 でも、返ってくる答えは容易に想像がつく。 「保障は出来ねぇな」 予想通りの答えを返した門田先生は、私の手を引くと駅ではない方角に向け歩き出した。 「な、ナァくんっ!」 「『直樹』」 「へ?」 マンションへと半ば引きずられるような形で歩きながら抗議にも似た声を上げる。 けれど門田先生は、私の方なんて見向きもしない。 「直樹って呼べるまで帰らねぇ」 ……。 …………何ですと? 「さっき呼んでくれたろ?『直樹さん』って」 「いや、アレは不可抗力で!て言うか風邪なら帰ろ!?」 「嫌。千草に看病して貰う」 「ぐっ!」 どさくさに紛れて名前を呼びながらも、門田先生の歩みが緩む様子は欠片もない。 子どもの我が儘だって此処まで酷くないんじゃない? 第一、こんな調子じゃあ心臓が幾つあったって足りやしない。 「いつまでも餓鬼の頃みてぇな呼び方しててもしゃあねぇだろ。もう、単なる幼馴染みじゃねぇんだからさ」 必死になって制止をかけようとする私に、門田先生はニヤリと笑って足を止めた。 見下ろす表情はいつものそれで。 この九ヶ月、見飽きるぐらいに見慣れた薄い笑顔をした門田先生に、勝てる筈なんてない。 ずるくて、意地悪で、人を玩具にして楽しむこの人の性格は、もう嫌と言う程分かっている。 「……悪化しても知らないから」 軽く睨み上げながら精一杯の憎まれ口を叩いた私は、繋いだ手に態と力を込めて歩き出す。 門田先生は咳にも似た笑い声を溢したけれど、それ以上は何も言わずに、素直に私に手を引かれていた。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch