07/07/18 13:39:20 NAUjiMK7
「ようやく…スタートラインに立てたのかな…あたし達」
「そーかもな…ずいぶん長かった。
オレが朴念仁の鈍感野郎で無きゃ
矢射子も浪人しねえで済んだのかと思うと慙愧に堪えねえ…」
「ううん、宏海のせいじゃない。
あたしがもっと早いうちから 自分の気持ちに素直になれてたら…」
「いや オレが……!」
「いいえ あたしが……!」
お互い 顔を見合わせ…
・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷふっ。
思わず 吹き出して…
「「 あ は は は は は は は は は は は は は ! 」」
((こんな風に 心の底から笑うなんて、何年ぶりだろうな(かしら)…))
…そう 思った。
「――無くしたもの 奪われたもの…
利子込みで取り返して行こうや。ふたりでな」
「うん!」