07/04/28 03:15:34 tomfzwnL
「はぁっ!ん…あ、亜久津?!」
「……限界がきちまったみたいだ」
そう言うと宏海は手に力を入れ、矢射子の胸を揉み出した。手の中で弾力のある乳房がふにふにと風船のように踊る。
「ふあっ……やっ…ま、待っ……!」
揉みながら親指をずらし乳首にあてがうと、指の腹を押し当て転がすように捏ねた。ピリッとした鋭い疼きが二人の全身を貫く。
「やあぁっ!あっ……はぁ」
胸から与えられる刺激と、好きな人に体を弄られているという現状は矢射子の感度に拍車をかけていた。それは宏海にとっても同然で、矢射子の体に流れる刺激は宏海の興奮も高めていく。
「こんなの………は、恥ずかしいっ……」
「お前って、ホント…訳分かんねえヤツ…だな」
「なんっ……で、そんな、んっ……言うの」
「嫌なら、殴るなり何なり、すりゃいいだろ」
「ふあっ……そ、それは…………」
押し寄せる快感に飲み込まれそうになりながらも、矢射子は吐息混じりで続けた。
「亜久津が……す、好きだから…」
息も絶え絶えな言葉に手の動きが止まった。快楽と羞恥のせめぎ合いから一旦解放され、肩で大きく息をつく。
「……んな事言ってっと、明日の朝どうなっても知らねえぞ」
「?…………!!」
少し考え、宏海が言わんとする事を理解すると、火が出そうなほど顔が真っ赤になった。
その瞬間、ボンッと小さな爆発音と共に白い煙がもうもうと立ち込め、あっという間に風呂場は煙に覆われてしまった。
「な、なにこれ?!」
「何も見えねえ…ん?」
手探りで窓を開けると、煙は一分もしない内に薄くなっていき、やがて周囲の様子が見えるようになり、二つの影が姿を現した。
『ああああーーー!!!!』
融合が解けた二人が異口同音に叫ぶ。
「なんっ、何で戻ってるのー?!」
「一晩寝なきゃ戻らないんじゃなかったのか?!」
お約束の全裸で戻った体を隠したが、洗っている途中だったためか、所々まだ汚れや泡が残っていた。
「戻っ…ちゃった」
「ああ…………」
今日何度目かの静寂と緊張が取り囲む。
さっきの会話が二人の頭をよぎっていた。
「……どうする?」
終