太臓もて王サーガでエロパロ 第二章at EROPARO
太臓もて王サーガでエロパロ 第二章 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/10/21 23:34:50 Ja9ONeIJ
すみません、こんなんで良いでしょうか。
まさかの2スレ目、今回も盛り上がりますように。

3:名無しさん@ピンキー
06/10/21 23:44:48 bSMpU4Jk
乙です! 祝2スレ目。

4:名無しさん@ピンキー
06/10/21 23:44:54 p+sDH+oF
>>1
乙!

5:名無しさん@ピンキー
06/10/21 23:56:21 OmsRV+oK
>>1
乙です!

6:900
06/10/22 00:06:22 Wx/sVEC8
前スレ900です。
現在16まで書き、まだまだ続く勢いですが…即落ち回避のためにも途中までですが投下させてもらいます。


傾向は宏海×矢射子、甘系。
本編のような華麗なギャグはありませんのでご了承下さい。


2スレ目も盛り上がることを祈って...!

7:前スレより 宏海×矢射子11
06/10/22 00:08:56 Wx/sVEC8



唇を離すと見たことないぐらい真っ赤な阿久津の顔が目に入った。あたしの顔も湯気がでそうなぐらい熱い。
「お前っ...!」
阿久津がまた体を引こうとして、それを離すまいと強く抱きしめた。胸に、少し、圧迫感。
あたし、何してるのよ。阿久津に嫌われちゃうよ。でも、阿久津とのキス、気持ち良かったな。
「阿久津...」
阿久津の眉がまた下がってる。今度は、困ってる。
「バカか、お前は」
やっと阿久津から出た言葉はこれだった。声の調子が苛立ってる。
「雰囲気に飲まれて何してんだよ!ったく...」
強い力で体が離される。阿久津の視線が、痛い。
肩で受けていた力が消え、阿久津の顔も視界から消えた。顔だけじゃなくて、体も。
横にあったタンスから、多分一番上にあった服を背中にかけられた。
「男物だけど濡れた服よりマシだろ」
あれ、これ見たことある。確か、誕生日に阿久津が着てた...
黒いシャツはあたしの体を隠すには十分な大きさで、阿久津が前のボタンは自分留めるように言った。あたしが返事もしないで固まってると、阿久津は部屋を出ていった。
「下もなんか適当に履いとけ!!」
それだけ言って。

8:宏海×矢射子12
06/10/22 00:11:36 Wx/sVEC8



阿久津が出ていってしばらくして、かすかにシャワーの音が聞こえた。
そっか、阿久津、お風呂まだだったもんな。阿久津が風邪引いちゃってたら、ヤだな。
阿久津の部屋。阿久津の服。阿久津の匂い。阿久津のことしか考えられない。
でも、最後に見た阿久津の顔は呆れ顔だった。困惑と、軽蔑を含んだ感じの。
嫌われちゃったかな...
阿久津に借りた服のボタンも留めないで、ただ泣いた。服があるから、巻いていたタオルを外して、ぱたぱた落ちた涙を拭った。後から後から溢れてきて、最後にはタオルに顔を埋めて泣いた。
「矢射子」
フスマの向こうから声がする。もちろん、阿久津の。声の調子はいつも通りだと思った。
「服乾くまでは俺の部屋使っていいから」
その言葉だけで理解はしたけど。口を衝いて出る言葉は止められなかった。
「阿久津は?」
「...用があったら呼べよ」
それだけ言うと、阿久津は黙った。それでも別の部屋に行くとかじゃなくて、フスマを隔てた向こう側にいるのはわかった。

9:宏海×矢射子13
06/10/22 00:15:08 Wx/sVEC8



やっぱり涙は止まらなくて、フスマ一枚向こうに阿久津がいるってわかってても嗚咽がでる。それが雨の音と調和して、淋しさをさらに掻き立てる。
自分の家だったら犬千代にまさる、ゆきじに...鬼の宏海が慰めてくれるのに。今一番近くにいるのは、本物の阿久津だ。
ああ、もう。絶対に呆れられてる。嫌われてる。
「矢射子」
名前を呼ばれて、ドキッとした。不意打ちすぎる。
「俺はどうしたらいい」
続いた言葉は予想外で、答えは上手く出なかった。言いたいことは決まっていたのに。
「...好きにしたら?どうせ...面倒な女拾ったとでも思ってるんでしょ!...追い出せばいいじゃない...」
可愛くないなぁ、あたし。言った後に後悔しても無駄だってわかってたのに。今までので十分わかってたのに。
「...わかった」
しばらく間があって、阿久津の返事がした。それと、立ち上がる音。他の部屋に移るかと思ったその足は、勢いよく開けられたフスマの敷居を越えて近づいてきた。
心臓が、飛び出そう。

10:宏海×矢射子14
06/10/22 00:18:36 Wx/sVEC8



背後から近づく阿久津の顔はわからないけど、不思議に怖くなかった。ただ、ドキドキした。
すぐ後ろで動きが止まって、気配が近づいた。視界の隙間から見えたのは、折り曲げられた阿久津の足。
死角から頭に手が置かれて、3回軽く叩かれた。その後、ゆっくり優しく撫でられた。
「とりあえず泣き止んでくれねえか」
阿久津が体勢を変えて、後ろからあたしを足の間に挟むように座った。手はまだ頭の上にある。阿久津の体温が、今度は背中に戻ってきた。すごく、暖かい。
「...女の子の扱い、慣れてるのね...」
また赤くなった顔を見られたくなくて、相変わらず阿久津の顔は見ないまま憎まれ口を吐いた。本物に可愛くない。
「伊舞が...妹がいるからな」
阿久津とお揃いの赤い髪の少女の顔が浮かぶ。素直そうで、可愛い子。誕生日にはパーティーを開いちゃうぐらい、お兄ちゃん子のあの子。
妹に嫉妬するなんて、いつからこんなに心が狭くなったんだろう。
「阿久津」
泣きすぎですこし腫れた瞼が自分でもわかる。阿久津にこんな顔見られたくないけど、衝動が強すぎた。
阿久津が反応する前に空いてた左手をとって胸に押しつけた。一瞬たじろいだ阿久津の顔は、振り向いたあたしを見て真っ赤になった。
「妹にできないこと、してよ」

11:宏海×矢射子15
06/10/22 00:20:55 Wx/sVEC8



阿久津の視線は、はだけたままのあたしの体に釘付けだった。そういえば、下を履くように言われたのに履いていない。普段のあたしなら絶叫して死にたくなる。けど、このときだけは平気だった。
押しつけて握らせたあたしの胸が、阿久津の手の中で形を変える。阿久津は自分から握りはしないもの、手を払うことはなかった。
阿久津と視線がかち合う。お互い真っ赤な顔を徐々に近づけて自然にキスをした。
頭に置かれた右手が肩まで降りてきて、ギュッと抱かれる。左手には力が入った。
「...後悔すんなよ」
「しないわよ」
多分、今までで、一番はっきり言った。

12:900
06/10/22 00:23:57 Wx/sVEC8
今回は以上です。
いい加減本番入れって感じ満々ですが、もうしばらくお付き合い下さい。

11で宏海が違和感のあること言ってますが...言わせたかっただけなのでそこは見逃してくださいorz
次回こそは本番です!

13:名無しさん@ピンキー
06/10/22 00:37:46 rH8p3/RT
>男物だけど濡れた服よりマシだろ
にフイタw
GJ!GJ!
続き楽しみにしてる!

14:名無しさん@ピンキー
06/10/22 00:50:14 aGqfIhME
>>13に同じ! いい仕事されてますねw
次回がますます楽しみです!

15:名無しさん@ピンキー
06/10/22 00:58:29 X9l+f2RO
他にもぬいぐるみとか誕生日のシャツとか、
やっぱ単行本手元にあると小ネタが効くね

16:名無しさん@ピンキー
06/10/22 10:53:36 gxR8I1Rx
GJ!
>男物だけど濡れた服よりマシだろ
後で阿久津が自分の発言のアホさ加減に頭をかかえているのが目に浮かぶ。

17:名無しさん@ピンキー
06/10/22 16:14:19 hRh+L7Vv
萌え殺される(;´д`)ハァハァ GJGJ!


>男物だけど濡れた服よりマシだろ
豆乳吹いた


18:名無しさん@ピンキー
06/10/22 17:36:52 bADYChRo
GJGJ!!!!
続きがきになるー

19:名無しさん@ピンキー
06/10/22 23:39:34 XFW7Habv
気になる

20:名無しさん@ピンキー
06/10/23 02:31:03 3dzflc9d
すばらしい宏海×矢射子にハァハァさせていただいております。
殴り書きですが、応援の意味を込めてお絵描版に絵を投稿致しました。

続き楽しみにお待ちしています(*´Д`*)

21:名無しさん@ピンキー
06/10/23 05:39:58 m4rLLPQi
前スレ埋めないの?

22:名無しさん@ピンキー
06/10/23 09:36:41 xQ61DtoH
落書きですがいいかなー
URLリンク(vista.nazo.cc)

23:名無しさん@ピンキー
06/10/23 10:39:24 7DFZOVTb
>男物だけど濡れた服よりマシだろ

ちょうど今週はその部屋からスタートしてるw

24:900
06/10/23 14:48:13 8JPlll6P
みなさんによい感想をこんなにいただけるとは…思い切って書いてみるものですね。とても嬉しい限りです。

現在20まで完成したので、これを今夜投下する予定だったんですが、事情によりその後3日ほど投下ができない状況でして...
みなさん的には、本番シーンの投下はどちらがいいでしょうか?
1、とりあえずできてるまで投下
2、3日後にまとめて最後まで投下
レスいたたければ助かります。


25:名無しさん@ピンキー
06/10/23 17:17:08 Uv75zo+I
真偽は定かでないが、30レス未満で即死との噂があるので
出来てるとこまで投下して貰った方がひとまず安心はできるかも

26:名無しさん@ピンキー
06/10/23 19:32:01 MjtaNRKU
ところで今週はふたなりなまわる×「あたしのスピン」な透瑠さんに萌え死にですよ
もう肉体関係があってもおかしくないよ

27:900
06/10/23 20:07:55 8JPlll6P
>>25、意見ありがとうございます!
では、20まで投下させてもらいます。



28:宏海×矢射子16
06/10/23 20:09:25 8JPlll6P



体を強く押されて後ろの布団に倒れる。倒れた瞬間、ばふっと阿久津の匂いが広がった。
今、あたし、阿久津の中にいるようなものね。あたしと阿久津しかいない阿久津の部屋の、阿久津の布団の上で、阿久津の服を着て、阿久津に抱かれる。ステキな阿久津地獄じゃない。
「上、脱いでよ」
阿久津の体温がほしくて、ランニングの裾を引っ張った。すぐに阿久津の引き締まった体が現れる。
脱いだと思うと、阿久津はあたしをきつく抱いてまたキスをした。最初は触れるだけの。段々激しく。
「んっ...!」
初めて舌が触れたときは、その感触に驚いて、つい体を竦めてしまった。阿久津はあたしを離すことなく奥まで舌を入れる。まるであたしを味わうみたいに、じっくり時間をかけて。
あたしの意識はとろけ始めて、今まで以上に阿久津のことしか考えられない。
阿久津の左手は胸から離されて、今は右手同様あたしを抱いてる。自慢の胸は押しつぶされながらもあたしと阿久津の隙間を埋めていた。
「そんな顔すんな」
阿久津の息があがってる。唇を離して目を開けたとき、阿久津は決まり悪そうに視線をそらした。
「なんっ...!」
投げかけた疑問は途中で遮られた。阿久津があたしの頬から耳にかけてキスを降らせる。くすぐったくて、触れたとこから熱くなる。
「やっ、んん...」
珍しく解いたままの髪を阿久津がかきあげる。自分でもわかるくらい、阿久津と同じ香り。
「すげえエロい」
阿久津が耳元でそう囁いて、あたしの顔がさらに爆発する前に、そのまま耳朶を舐め上げる。
「ひゃっ!だ、だめよ阿久...汚...!」
「聞かねえよ」
左手が、胸に戻る。感触を楽しむみたいに、敢えて弱いところに触れない触り方。阿久津の大きな手が、胸に吸い付く。
相変わらず舌はあたしの耳を攻めて、阿久津が囁く度に反応してしまう。その舌がまた唇に戻ってきて、離した後阿久津が言った。
「もう止まんねえからな」

29:宏海×矢射子17
06/10/23 20:10:38 8JPlll6P



阿久津の顔はもう赤くない。あたし一人、蒸気が出るぐらい恥ずかしくて、緊張してて、すでに感じてしまっている。
「好きに...しなさいよ」
それだけ言い終えた後、まっすぐ阿久津を見れなくて、つい視線を顔ごとそっぽに向けた。自分から言い出したのに、大切なとこで素直になれない。
阿久津はそんなあたしを見て笑った。
「可愛くねえな」
あたしが反抗する前に阿久津はまたキスをする。あたしを黙らせる方法はこれが一番だと思ったのかな、順応性高すぎ。
阿久津はキスしたまま左手を滑らせる。強さを変えて胸を揉んでみたり、たまに弱いところに触れてくる。たまらず声を出すと、阿久津は嬉しそうに笑った。
「声我慢すんなよ」
一度だけ頭を撫でられる。悔しいけど、やっぱり安心しちゃう。
阿久津は口を緩めたままの顔をあたしの胸元に埋めて、少し汗ばんだ胸の谷間を舐めた。その舌はそのまま左の胸の一番弱いところを舐め上げる。
「あんっ!ぁ、あ...ゃあ!!」
あたしの声に満足したのか、阿久津は舐め方を変えながら執拗に胸をなぶってくる。たまに噛んでみたり、吸ってみたり。
右胸にはやっぱり大きな手が添えられてて、ぐにぐにと弾力を楽しんでる。もう痛いぐらいに堅くなってる先端との差を比べるみたいに。

30:宏海×矢射子18
06/10/23 20:13:11 8JPlll6P



「あ、あんっ!やっ、ん...んん!」
息が切れ切れになる。阿久津はたまに顔を上げて、あたしの顔をのぞき込んだ。
「たまんねえな」
一瞬親父くさいセリフとも思ったが、そんなこともすぐに流れるような快感。
「これだけでかいと母乳でも出てきそうだな」
「ば、かぁ...!」
阿久津はまるで子供みたいに、必死で胸を吸った。あたしですら本当に母乳がでてるんじゃないかって思うような熱心さで。
「ゃ、阿久...つ、ぅ!ダメ、だめ...!!」
既に頭が真っ白になりかけて、本能が阿久津に制止をかけた。背中に回していた腕が、気づいたら阿久津の肩を押していた。
そこで初めて阿久津の動きが止まった。胸から腕も視線も離して、あたしの顔をじっと見てる。
段々阿久津の顔が近づくと、真っ赤なあたしの頬を両手で挟んで、そのままキスをした。
「止まんねえって、言ったろ」
あたしの目をまっすぐ見て、阿久津は笑った。

31:宏海×矢射子19
06/10/23 20:16:02 8JPlll6P



阿久津の顔が、また視界から消える。どんどん下にいって、おへその辺りで止まった。阿久津の髪が、胸に刺さる。なんでお風呂上がりなのにこんなにツンツンなのよ。
気をそらしていたらぺろりとその部分を舐められて、くすぐったくて、つい裏返った声がでた。
「ひゃあ!!」
阿久津は気にしない素振りで、その辺りから上下左右に舌を滑らせた。その度にあたしはゾクッときて、やっぱり裏返った声を出す。脇腹を舐められた時は、つい堪えきれずに笑ってしまった。
「もう少し色気ある声出せよ。さっきみたいに」
「さっきって...ああ!!」
突然、下半身に感触。阿久津の空いていた手が、入り口をなぞる。自分でも、もうそこが濡れているのがわかった。
「や!ぁ、阿久津っ!!あっ!」
ぬるぬると指を滑らせているだけなのに、あたしはどんどん熱を持っていく。阿久津の舌は相変わらずおへそ辺りを舐めてたけど、それすらも気持ちよく感じた。
あたしが体をよじらす度に、阿久津は入り口の少し上、女の子の弱点を突いてくる。おかしくなりそう。
「ひゃ!あ、ぁんっ!や、だっ、阿久...んん!!」
それでさらに体を動かすと、阿久津はやっと指を入り口に添えて、ゆっくりと差し込んだ。1本なのに、阿久津の太くで長い指は圧迫感が十分だった。
「うおっ、熱!」
阿久津が少し驚いて、顔を上げた。上げた顔と目があって、恥ずかしさから逃げるように目をそらした。
「こっち向けよ」
阿久津の声。トーンが笑ってて少しムカつく。なによ、余裕ぶって...
あたしがなかなか視線を合わせないと、阿久津は中に入れた指を、単純な出し入れとは違う動きをさせた。指を曲げてみたり、回してみたり。
「ああっ!!あっ!はぅ...ぁあん!!」
与えられた快感は大きくて、つい目をつぶって喘いでしまう。顔を隠そうと腕を回すと、それは両方ともあっさりと阿久津の片手に抑えられた。
「顔、隠すなよ」

32:宏海×矢射子20
06/10/23 20:17:59 8JPlll6P



阿久津のもう片手は激しくあたしを攻め立てる。慣れてきたのかスピードが早い。音が、気になる。
「無理...んっ!は、恥ず...かしくて、死、ぬ...ぅあ!!」
かなわないとわかっている腕力を、それでも抵抗してしまう。目を開けると、意外にも余裕のなさそうな阿久津の顔が目に入った。眉もつり上がって、息が上がってる。
あたしの視線に気付いて、阿久津はまた笑う。少しきつそうな、それでも優しい笑顔。
「見せろよ。せっかく可愛いんだから」
言われた瞬間、阿久津が何を言ったのか理解できなくて、自分が少し冷めたのがわかった。目を見開いたら、やっぱり阿久津の笑顔があって、それを見てまた赤くなった。あたしは黙ったまま阿久津の首に両腕を回して、精一杯の声で言った。
「あ、んまり...見ないでっ...よ...?」
阿久津は動きを止めて、きょとんとした表情を浮かべた。でも、すぐにあたしの胸元にキスを落として動きを再開する。
「約束しきれねえな」

33:900
06/10/23 20:21:11 8JPlll6P
今日はここまでです。
20にまで入ってまだ入れないのか、宏海...orz
もはや宏海が笑顔まき散らしてますが、矢射子視点と考えてください。

それでは、次は3日後に投下予定です!
だらだらと長いですが、もうしばらくお付き合いください。
あと、何か変なところがあればご指摘お願いします。

34:名無しさん@ピンキー
06/10/23 20:30:55 LyE21q8k
おお…、GJです! 盛り上がって来ましたね!
3日後が待ちきれない…!!

35:名無しさん@ピンキー
06/10/23 20:52:32 KsdDSBai
女あしらいに慣れてるぞナウたんw

36:名無しさん@ピンキー
06/10/23 21:29:24 rB6Hn3+y
流れ豚切って悪いが前スレ>>810の宏海×温子かなりベネw
ギャグチックな掛け合いなのに萌えるってか温子可愛いよ温子

37:名無しさん@ピンキー
06/10/24 06:53:49 /zC46LB+
関係ないがこの間太臓のエロ同人見たw
あると思わなかったからすげー驚いた

38:名無しさん@ピンキー
06/10/24 09:08:22 g9tSHn+v
801本はあるのかね。
王子にご活躍してほしいw

39:名無しさん@ピンキー
06/10/24 10:56:05 v8k0xAdI
>>37
どこで?
そしてどんな?

40:名無しさん@ピンキー
06/10/24 15:03:04 /zC46LB+
>>39
太臓が宏海の体になって(なんじゃこりゃー)とか言ってたら
伊舞が現れて「おまたせ」みたいなこと言って口で茸くわえて
太臓(体は宏海)のリミッター外れて挿入「こわれちゃうよ~」って言う伊舞に中出し
そしたらあいすまで現れて「私が来るまで我慢できなかったの?」
みたいなこと言って、茸くわえて「あいす出るっ」「いつもみたいに飲んであげるから」
(宏海なんて野郎だぁああ)で気が付くとあいすがケサばあちゃんになってて
「うわぁあああ」「どうしました王子!」という悠の眼操奴の仕業でしたってオチ

分かり難くてスマソ、携帯のサイトで読んだ

41:名無しさん@ピンキー
06/10/24 22:23:04 rEkmYBho
>>40
確か「釣りキチ同盟」の新刊に収録されている漫画だな。

42:名無しさん@ピンキー
06/10/24 23:57:31 IlZeFIwo
とりあえず、前スレをうめがてら雑談してはと思うんだ

43:名無しさん@ピンキー
06/10/25 19:19:11 OFysbnbE
900氏へ
指摘をーとの事なので、役不足ながら前スレに書いてみました
話半分に受け取って頂ければ幸いです

44:名無しさん@ピンキー
06/10/25 22:11:10 K38sX6fz
役不足とはまた偉そうだな

45:名無しさん@ピンキー
06/10/25 23:14:25 /JEz4Hz2
そういうときはね、役者不足って言うんだな(´・ω・`)
役不足は、気味が意図してるのをは逆の意味なんだな。

あいすがCカップのブラをしたら、あいすは役者不足。
矢射子がCカップのブラをしたら、そのブラは役不足。

46:名無しさん@ピンキー
06/10/25 23:49:51 OFysbnbE
>>44-45
すみませんでした。ありがとうございます、真逆の意味だったのですね
URLリンク(www.excite.co.jp)役不足&match=beginswith&itemid=20327900
900氏にも申し訳ない事をしてしまった
これは本気で役者不足でした、今知る事が出来て良かったです

47:名無しさん@ピンキー
06/10/26 00:22:14 FSQ4/hjO
いや……もうその、逆の意味の方も定着して来てるから大丈夫だよ……

48:名無しさん@ピンキー
06/10/26 06:36:47 PvDPpZow
>45
あいすがCのブラ着用ハアハア
隙間に手を入れたい…
矢射子がCのブラ着用ハアハア
ハミチチを撫でたい…

49:名無しさん@ピンキー
06/10/26 10:03:13 IIixn/6w
温子はCでぴったり
翠はチョットきついと予想

50:名無しさん@ピンキー
06/10/27 23:44:58 YDX15woF
『コイツ国語力無えwwwwwww』

そんな本音を億尾にも出さずに周囲の方々は彼の意図している意味を汲み取り、
さらにその人達の優しさによって、>>47は恥をかかずに今日に至っています。


51:名無しさん@ピンキー
06/10/28 01:00:09 Ov4qKXqV
矢射子の側にいるから目立たないけど、吉下は胸案外ありそうだな
Cくらい希望

ス……まわるはアタッチメントでお好みのカップに変わります

52:名無しさん@ピンキー
06/10/28 21:48:23 cLOf+D8O
「おくび」は漢字では「口」ヘンに「愛」。
ゲップのこと。

胸ならサマソサが割とあるんじゃないかと思ってみる。
名前からしてハーフっぽいし。

53:名無しさん@ピンキー
06/10/30 19:39:02 TdB0AlPc
太臓Xまわるネタをちょっと思いついたんだけど
重要あるかな?

54:名無しさん@ピンキー
06/10/30 20:42:48 InRK9OL6
みたいです

55:名無しさん@ピンキー
06/10/30 20:53:12 TdB0AlPc
よっしゃ、
あんまりエロくなんないかもしれんが。期待せずにちょっと待っててくれ。

56:【まわる100式①】太臓Xまわる
06/10/30 21:22:04 TdB0AlPc
「なにー!!スピンがダッチワイフロボにバージョンアップしただとー!」

新作エロDVDを借りに来た太臓は「男物だけど濡れた服よりましだろ」号室で友達の変態科学者一緒から衝撃の事実を聞かされた。
偉そうにソファーにふんぞり返った一緒の隣には気のせいかいつもより胸が膨らんでいるように見えるスピンがきょとんとした顔で座っていた。

「ななななななな!か一緒!一体どうやってこの神業を成し遂げたんだ!魔法か!ドラゴンガールを使ったのか!?温子ちゃんのおっぱいをもみもみしたのか!?」
「王子、落ち着いて下さい」
ダッチワイフロボに興奮した太臓を従者の悠がとりなす。
「実はわしの友達で凡庸人型ダッチワイフの研究をしている奴がおってな」
「神が二人に!?」
「それが完成直後にマインドプログラムの故障によって本体ごと逃走してしまったそうだ」
「なんという悲劇!」
「それでそのダッチワイフのスペアボディとスピンの頭部を結合させて完全型ダッチワイフの共同制作をすることになったのだ」
「すばらしいー!宇宙史に残る偉業だぜ!」
「だが、スピンにはエロ防止装置がついているだろう」

太臓が感極まって涙を流していると悠が口を挟んだ。

「案ずるな、エロ防止装置の解除に成功したのだ。しかも孫の透瑠は今日から2泊3日の修学旅行に行っておる」
「ほほう、すると、今日から3日は邪魔が入らないということだな…」

ふっふっふっ…完全に悪役顔で不気味に笑いあう太臓と一緒を不思議そうな顔でスピンが眺めていた。


続く。


57:【まわる100式2】太臓Xまわる
06/10/30 22:21:04 TdB0AlPc
「ほ、ほんとに借りていいのか?肝心なところで返せって言って寸止めとかなしだぞ!」
「大丈夫だ、本来ならわしが試したいところなのだが、最近持病の腰痛が悪化してな、残念だが今回のチャンスは太臓くんに譲るとしよう」
何度も念をおす太臓に一緒はわざとらしく痛ててと腰をさする。
その様子に悠はなにかあるなと、いぶかしげな表情で見ていたが、もちろん太臓に忠告するような悠ではなかった。
「説明書は悠くんに渡してあるのでよく読んでから使ってくれ、くれぐれも壊さないでくれ、結構金がかかっているからな」
「おっけー!おっけー!やさしくするよ!つか初心者だからね!むしろやさしくして欲しい!ね!スピン!」
「あ、はい。よろしくお願いしますね太臓さん」
にっこり笑ってスピンが手を繋ぐ。そのあまりの無邪気さに逆にとまどって太臓は
「あ…いやあ…」
とおもわず赤面する。
スピンはいつものようにやさしくにこにこ笑っていた。


「ふむふむ。なるほど」
「悠!早く早く!説明書はどーなってるの!」
説明書を読む悠の周りを太臓は落ち着き無くバタバタと走り回っていた。
「王子、これはかなり良く出来たダッチワイフですよ、ありとあらゆる性技が搭載されいる上に
最初に挿入されたペニスの形状をインプリンティングし、その男性専用のダッチワイフとして一生性の奴隷となるそうです」
「一生性の奴隷!?、まーじーでー!」
「あ、でもこれはレンタル用なので返却期限日までですね2泊3日です。期限日を過ぎると延滞料金がつきます」
「電影少女!?」

続く

58:【まわる100式3】太臓Xまわる
06/10/31 00:10:49 kNraeLuc
「まあ、とりあえず、早めにインプリンティングしてしまいましょう。布団を敷きましたのでささどうぞ」
悠がテキパキとダイニングルームに布団を敷いて太臓とスピンを並べて横にする。
「さ、わたしにかまわずどうぞ」
「ちょっ!なんでビデオ録画してんの!」
「間界の王子の成長の記録を後世に残そうと思いまして」
「しなくていいから!悠はしばらく外に出てて!」
「わたしは別に見られてもいいですけど」
「俺がよくないの!つか立つものも立たなくなるし!」
しっ!しっ!と悠を追いだそうとする太臓の頭の上にぽよよんと暖かくてやわらかいものが乗った。
それこそがスピンのダッチワイフニューボディに搭載されているFカップのおっぱいであった。

「太臓さん、大丈夫です博士の名に恥じないようにわたし頑張りますから!インポも直してみせます!」
「よかったですね!王子!」
「いやインポじゃないし!つかおぱーい!!!!おぱーい!!」

がっちんぼー!!!!

「やはりハイパーテンションになったか」
「な、なんですあの姿?」
「気にすることはない、興奮すると男はみんなああなるものだ。お前は気にせず王子の未来のためにご奉仕するにゃん」
「にゃん!?」
「はい!スピンいきます!」
スピンは身にまとっていた衣類をルパン脱ぎで脱ぎ捨てながら太臓に飛び掛った。
「のおお!俺がふじこちゃん?いやん!だめ!でも抵抗できない!」
スピンに組みふされ幸せ絶頂に達したその時。

「あ、王子このボディはでは一時間で熱暴走を起こすと説明書にかいてありました」

終わる。

***********

とりあえずこんな感じです。くだらなくてごめんなさいorz。
一応2泊3日の予定なので続きもあるのですが…需要があれば書きます。

59:名無しさん@ピンキー
06/10/31 00:35:06 eTU0HQ7l
GJ&禿ワロス!!そして結局見られながら本番へ?!
続きwktkして待ってます!


60:【まわる100式4】太臓Xまわる
06/10/31 22:10:50 kNraeLuc

「くっそー!結局昨日は熱暴走したスピンを冷却するだけで終わっちまったじゃねえか!俺の股間のオーバーヒートはどうしてくれんだ!」
「あ、王子おはようございます昨日はよく眠れましたか?」
「眠れるわけねえだろ!悠!スピンの様子はどうなってんだ!」
「先ほどようやく再起動しまして、今台所で朝食を作っております」

「あ、太臓さんおはようございます」
そこには裸エプロンのスピンが顔面に白濁した液体を浴びた姿があった。

「ギャオー!!!ススススピン!なに?なに?なんでいきなり顔射されちゃってんのー!!悠!お前まさか俺より先にスピンを味見しちゃったんじゃねえだろうな!」
「落ち着いてください。王子。あれはただ単に朝食のコールスローが顔にかかってしまっただけです」
「な、なんだー、びっくりしたー」
「どうやらダッチワイフボディだとドジっこモードになるようですな」
「太臓さん、昨日はすいませんでした!」
ダラダラとコールスローを顔から垂れ流しながらスピンはFカップバスト両腕ではさんで強調させながらなまめかしく謝った。
「いいい、いやもう、全然怒ってないよー!!」
太臓のトランセルは今や爆発寸前状態だった。
(まあいい、まだ2日もあるんだからみっちりにゃんにゃんを…!!ぐふふふふふームハー!)

「じゃあ早くご飯を食べてください遅刻しちゃいますよ」
太臓が脳内でエロシュミレーションをしている間にスピンはいつの間にか裸エプロンから普段の制服に着替えていた。
「えええ!今日は学校行かずに俺とにゃんにゃんするんじゃないのー!?」
「学校はどんなことがあっても休まずに行けって透瑠さんに言われているんです」
「しょ、しょんな…」
がっくりとうなだれた太臓の耳に悠のささやきが聞こえた。

「体育用具室で」ぼそり。

「保健室で」ぼそり。

「放課後の教室で」ぼそり。

「さあー!早くご飯食べて学校に行こう!行こう!青春時代にしか味わえないことって沢山あるからね!」


*********

なかなかエロいことになりませんが、学校編に続きます。

61:【まわる100式5】太臓Xまわる
06/10/31 22:33:21 kNraeLuc

そのとき悠も太臓も気づいていなかったが、
いそいそと朝食を食べている太臓を眺めながらスピンは今まで感じたことのなかった新しい感覚にとまどっていた。
(はあ…一体、どうしたんでしょう、太臓さんを見ているとドキドキしてしまいます)

説明しよう!
ダッチワイフになったスピンはきのこ形状のものに異常な関心をしめすのだ!

(これって、ひょっとして…ひょっとして…テレビドラマとかで聞いた『恋』というものなのでしょうか?)

くどいようだが説明しよう!
ダッチワイフになったスピンはきのこ形状のものに異常な関心をしめすのだ!

62:名無しさん@ピンキー
06/11/01 00:55:09 OE/MImuM
・・・ごめん、一言言っていい?


俺 を 笑 い 死 に さ せ る 気 か ! ? wwwww

めちゃオモシレェw
プレッシャーになるといかんからあんまり褒めることは出来んが、頑張ってくれ!

・・・しっかし、スピンの末路って結局こういう事なんだよな・・・。
・・・めちゃくちゃ透瑠の気持ちがわかる・・・・・・。

63:名無しさん@ピンキー
06/11/01 06:01:20 cRe2AaHo
やべえ、すげーワロスwww
ご奉仕するにゃんとかコネタ利いてて楽しいわw
もて王パロっぽくてイイヨイイヨー

64:名無しさん@ピンキー
06/11/01 19:37:15 wLQR2nOB
宏海×矢射子&太臓×スピン続き期待

65:【まわる100式6】太臓Xまわる
06/11/01 23:39:47 rkhxjuOL
『そんなわけで学校編』


「じゃあ今からプリントを配るので後ろの席にまわして下さーい」

(あーかったりいな、単語テストかよ、でも最近単位足りてねえしなー)
惰眠をむさぼっていた宏海はしぶしぶ起き上がってプリントが配られるのを待っていた。
「おい、太臓、お前も起きろ!本気で留年するぞ!」
「う~ん。はみ乳がどうしたって?」
「いや、一文字もあってねえし」
だが、前の席のスピンはなにやらぼんやりしているようで受け取ったプリントをまわしてくれない。

「おい、まわる、なにやってんだ?早くまわせよ」
「あ、は、はい!すいません。悠さんと宏海さんと太臓さんの3人でいいですか?」
「ああ…って!なんでいきなり服を脱いでんだー!!!!!」

「え…だってまわ(輪姦)すんですよね?」

説明しよう!
ダッチワイフになったスピンは日常用語はすべて猥褻単語として変換されるのだった!!


「スピンがダッチワイフロボになっただとー!!」
「2泊3日の期間限定だがな」
「もうあと2日しかねえんだよ!」

休憩時間屋上に呼び出された宏海は衝撃の事実を聞かされた。

「なんつーか…もう落ちるとこまで落ちたって感じだな、太臓」
「でもまだ全然なんにも出来てねーんだよ!せっかく学園ラブコメしようと思ったのに!」
「学園ラブコメは教室で輪姦なんかしねーだろ!」

(しかしまあ…ダッチワイフとはな、どおりで今日のスピンの身体がむちむちしてると思ったぜ、まったく、佐渡が仕事で休んでなきゃ殺されるとこだったぜ)

ちらりと宏海がスピンを見るとスピンは何故か上気したような頬をして太臓を見ていた。

(や、やっぱり太臓さんを見るとなんだかAIがドキドキします。でも、私ロボットなのに、恋なんて、一体どうしたらいいんでしょう?)
ダッチワイフになったスピンはきのこ形状のものに(

66:【まわる100式7】太臓Xまわる
06/11/02 00:26:01 w6UceBmY
「とにかく王子のペニスをスピンに挿入し、インプリンティングしてしまいましょう」
「えっ!今ここで?」
「はっ!私と宏海が屋上の入り口で見張っておりますので、王子はちゃっちゃとすませて下さい」
「俺たちは同級生を襲う不良グループか」

「おおおお、オーケー!!さすが悠だな!分かってるぅ!す、スピンはいいの?大丈夫?」
「はい、私はいつでもどんな場所でも対応できるように設定されています」

説明しよう!
ダッチワイフになったスピンは青姦プレイ対応なのだった!

「おいおい、いっちまったぞ、いいのか?」」
見張りに立った悠達から見えない場所に仲良く手を繋いで歩いて行く太臓とスピンを眺めながら
宏海は隣でビデオのバッテリーを交換している悠に言った。
「うむ。心配ない、スピンには初心者の方々の為の『親切ナビ』がついているから大丈夫だ」
「いや、そうじゃなくてな」

ぎゃー!!!!!

「なんだ!」
「王子の悲鳴だ!」

「違う!違う!そこは違うよ!入らないって!」
太臓の悲鳴を聞いて駆けつけた悠と宏海がみたものは
パンツを脱いだスピンが太臓の頭をインサートしようと四苦八苦している姿だった。

「す、すいません!身体が勝手に大きい方を選択してしまったようです」
「ぎゃおーん!!」

ダッチワイフになったスピンはより大きいきのこ形状のものに身体が勝手に反応してしまうのだった!

67:名無しさん@ピンキー
06/11/04 18:41:50 FIiBH6kQ
宏海×矢射子
太臓×スピン
続きマダー??

68:【まわる100式8】太臓Xまわる
06/11/04 19:49:26 sHsa00+z
「いきなりスカルファックはいくらなんでも順序とばし過ぎじゃないの?俺ってこう見えてロマンチストだからさ、やっぱポーションは大事にしないとね!」
「シチュエーションだろ。つか10分休憩でことを済まそうってのがそもそも無理がありすぎなんだよ」
「なにを言う。王子なら2分もあれば十分だ」
「皆さん急いで、もう授業始まってしまいますよ!」

4人は次の授業の美術室に走りこむと美術教師の谷が学園祭で展示していた美術部員の作品である「巨大だるまオブジェ」を片付けている所だった。

「おお、お前らちょうどいい、すまんがこのだるまを返してくれんか」
「あ、はいどうぞ」
「ってなんでパンツ脱いでひっくり返ってんんだー!!!」

説明しよう!!
これぞダッチワイフスピンに搭載されている48手の一つ。通称「だるま返し」なのだった!!

「むはー!!いただきまーす!!!」
「させるかー!!!」

哀れ太臓は女子に殴られ星となった。

「なるか!!!」
「タフなやつめ…」
「王子次はお待ちかねの体育の授業ですよ!」
「おっしゃー!!!テンションフルチャージ!!まだまだいくよー!!」

69:名無しさん@ピンキー
06/11/05 19:32:45 /FBG4nNN
宏海×あいすキボン

70:名無しさん@ピンキー
06/11/06 21:36:02 jrPHvnRD
宏海あいすといえば、前スレの一番最初の方にあった作品第一号は結局保管されなかったの?

71:名無しさん@ピンキー
06/11/10 02:20:14 FZUXi/os
宏海×矢射子の続きマダー?

72:名無しさん@ピンキー
06/11/10 06:46:24 +ShqMvBC
続きプリーズ

73:名無しさん@ピンキー
06/11/10 10:26:55 VpN1z1B1
ワロwwwwwwタwwwwwwwww

74:名無しさん@ピンキー
06/11/10 15:48:51 yv/J3gr7
ユリア100式のパロかよwwwww

75:名無しさん@ピンキー
06/11/12 23:02:50 w8WCEVrB
続きマダー?

76:【まわる100式9】太臓Xまわる
06/11/13 00:21:12 cO8eBcVF
次の体育の授業の為スピンは更衣室で体操服に着替えていた。

「あれー、なんかまわるちゃんの胸が大きくなってるみたいですけど?」
「えっ…そ…そうですか?気のせいですよ」
「やーこれは気のせいじゃないんですけど、なんか下着も気合入っちゃてるんですけど?」
「ひょっとして彼氏が出来たとか?ちょっとくやしいんですけど?」
「ち、違いますよ」

(やばいです!この身体がスペアだってバレたら学校から追い出されてしまいます!)
『ですけど娘』達から逃げてスピンは笛路紋の隣に移動した。

「すいません、紋さん隣いいですか?」
「どうぞ、あら、部井さんなんだか顔が赤いけど、大丈夫?熱でもあるんじゃない?」
「だ、大丈夫です」

そう言ったものの、スピンは実は昨日から身体の奥からこみ上げてくる衝動と戦っていた。
(な、なんだか下半身がむずむずして熱いです…潤滑液も勝手に分泌してるし…)

「ねえ、本当に大丈夫?」
熱を帯びたため息をつくスピンに紋が心配そうに声をかけた。
「あ、紋さん、質問があるんですけど、聞いてもいいですか?」
「なあに?」
「こ、恋ってどんなものか分かりますか?」
「えっ!こ、恋?」
思いもかけぬスピンの質問に綾はとまどった。
(私が好きって言ったら百手くんだけど、ひょっとして部井さんも誰かのこと好きになったのかしら?)
「はい。恋です」
スピンは真剣な顔で紋を見つめる。
「そ…そうね、まず好きになった人の顔を見るとドキドキするでしょ」
(た、太臓さんの顔を見るとドキドキします…!)
「それで、近づくと身体の奥から興奮してくるの」
(た、太臓さんに近づくと興奮します!)
「それで、ついフェロモンが分泌してしまうの」
(今の私は興奮するとフェロモンが分泌するように設定されています!やっぱり!恋!恋なんです!)

「紋さん!実は私、太臓さんに恋してしまったみたいなんです!」

「なんですって!!」


衝撃の告白に紋は全身の血の気が引くのを感じ、思わず2,3歩後ろによろめいた。。
(なんてこと…よりにもよって百手くんなんて…)
スピンは上気した顔でうっとりとしていた。
(そんな…そんな…百手くんを好きになる人なんて私以外現れないと思ってたのに…)

(いや!いやよ!百手くんは妖精さんなのよ!部井さんに百手くんの童貞をとられるくらいなら!いっそ私が…!)

(私が!百手くんを!)


「殺すしかない…」

ぼそりとつぶやかれた紋の声が皆が出て行った更衣室の奥で響いた。

**********
続くかも

77:名無しさん@ピンキー
06/11/13 00:28:00 i5ZmX441
怖えぇw

78:名無しさん@ピンキー
06/11/14 04:03:49 ASX/yeeP
今週の人力車での会話↓

宏海「ちょっとせめえな」
あいす「あんたが大きすぎなのよ」

って絶対アレだよね

79:名無しさん@ピンキー
06/11/14 13:53:27 F5W6kkLD
>>78
最近あの二人が夫婦(しかも熟年)に見える俺ガイル

80:名無しさん@ピンキー
06/11/14 18:18:18 eq4Cf5YR
今週の菱縄縛りの矢射子をみて、前スレ844のことを
思い出したのはオレだけかな?
ひょっとしたら、このスレを「亜門、キサマ見ているなッ!」かもしれんぞ。w

81:名無しさん@ピンキー
06/11/14 21:35:49 gNvK/Kwd
>>76
> 部井さんに百手くんの童貞をとられるくらいなら!いっそ私が…!
> 私が!百手くんを!

ボコボコに殴りながらファックという展開になるのかと思った

紋「君がッ!イくまでッ!殴るのをやめないッ!」
宏海「もう筆おろしっていうレベルじゃねぇぞ!」

82:名無しさん@ピンキー
06/11/15 00:10:03 taY73hRy
なんか今更だが、保管にある宏海×温子を読んだんだが、

>温子「最初にフェラチオをした者を尊敬する…… 毒かもしれないのにな…… ただの幸運なバカ女がたまたま飲んだら大丈夫だったのか…………? それとも………愛欲で追いつめられた必死さが切り開いた発見なのか?」

の記述で↓を思い出した。

URLリンク(www5b.biglobe.ne.jp)

チャップリンってやっぱり偉大だな

83:900
06/11/16 17:09:08 Wh6gbzyG
3日と言いつつ、長く間を開けてすいませんでしたorz
多忙だったのもありますが、スランプに陥ってしまい、頭に浮かんでる矢射宏海が言葉にならない状態でした。
遅ればせながら>>43様、アドバイスありがとうございます! 読ませていただいたのがつい先日でしたので、次回作からアドバイスを意識させてもらいますね。

しかしこんなに間を開けてもまだ未完だったり...今週末には必ず!!
では、また投下させていただきます。


84:宏海×矢射子21
06/11/16 17:10:07 Wh6gbzyG
阿久津の視線が痛い。にやにやしながらあたしを見てる。あたしがキッと睨むと、わざと指を止めた。
「っ...悪趣味!!」
「怒んなよ」
阿久津はまたキスを落とす。胸元に落として、すぐに離した。
「危ね」
ちょっと焦って、それをごまかすように指を動かした。なにが危なかったのか、聞こうとした口から喘ぎが漏れる。
阿久津は今度はあたしの足の付け根に目を落として、あたしと視線を合わせない。
「ぁあ!!んん...っ、ふぁ...」
顔を見られるより恥ずかしくて、意識がそちらへいった瞬間だった。阿久津が、動かした指を一気に抜き、代わりに指を増やしてまた入れた。自分でもきついと思った2本の指は、ずぶずぶと入るとすんなりと動いた。また、顔が赤くなる。
「意外に入るもんなんだな」
口を緩めた阿久津を見て、横腹につい蹴りを入れた。なんで恥ずかしいことをあっさり言うのよ、この男は!!女の子はデリケートなのよ!
阿久津は驚いて、あたしの顔をみた後、蹴りを入れた足を見て、さらに言った。
「痛えじゃねえか」

85:宏海×矢射子22
06/11/16 17:12:35 Wh6gbzyG
「や、だぁ!!阿久、津!ああっ!だ...めぇ...!」
阿久津はあたしの左足を抑えるなり、そのままひざが胸につくまで持ち上げた。阿久津が指を動かす度、卑猥な音が大きく聞こえる。
たまに空いてる親指で、弱いところをぐりぐり弄る。そうされると、あたしは何にも考えられなくなって、なすがままになってしまった。
「ん、ああっ!はっ...ァんっ!!んんー!」
汗ばんだ肌に髪の毛張り付く。顔にも張り付いて、何本かは口にも入ってきた。それを直す余裕は、あたしにはなかった。
阿久津が触れた胸に刺激が走った。下からくる快感と、また違う快感。そのまま阿久津はあたしの胸を口に含んで、また弱いところばかりを舐めてくる。
阿久津の赤髪がまた視界に入って、それから荒い息が聞こえた。触れていない、あたしの胸と阿久津の額の間に、熱がこもる。
あたしが阿久津の首に腕を巻き直すと、阿久津が顔を上げて、無言で指を抜いた。
「阿久...」
「ちょっと待ってろ」
あたしの呼びかけを遮ると、阿久津は立ち上がって鞄を漁り始めた。足に、解放感。阿久津はすぐに目の前に帰ってきて、あたしの頭を撫でた。
「俺、あんま余裕ないからな」
衣擦れの音。恥ずかしくって、阿久津が何をしてるのか見れない。誘った時からの覚悟が揺るぎだした。今更だけど、怖い。でも、阿久津だから。
ぎゅっと目を瞑っていると、阿久津があたしを抱きしめた。阿久津の体は、あたしの足の間にある。
「阿久津...」
ほのかにやわらかい石鹸の香りが、熱気でしっとり湿った阿久津の肌からくる。そのギャップに少し気が紛れた。
阿久津の肌が離れたと思ったら、下半身に違和感。目を開かなくてもわかる、阿久津の存在。
よくこれって熱いとか固いとか聞くけど、全然熱くないんだ。
そんなことを思った。

86:宏海×矢射子23
06/11/16 17:16:00 Wh6gbzyG



「かっ...ぁ!」
ズンと阿久津が押し寄せてくる。指とは全然違う、圧迫感。ぐりぐりと腰を押し進める阿久津に、体を引くあたし。
「やっ!やぁーっ!!ぁく...いたい!」
体を引いて背中に壁が当たると、恐怖に耐えきれず涙が出てきた。腕は阿久津の肩を押し返して、口は大声で拒否を示した。
阿久津は舌打ちをすると、あたしの腰を掴んで深く突き進んできた。声も出せないぐらい、下から責め立てられる。
「...っ...ぁ...!」
声が声にならず、息だけが激しく漏れる。涙が止まらなくて、あれほど愛しいと思った阿久津が、怖くて仕方ない。
初めてって、こんなに痛いの?全然気持ちよくない。苦しい。
自分で限界なんじゃないかって思うぐらい阿久津のモノはあたしにはきつい。阿久津が勢いをつけて押し込まないと全然奥まで入ってこない。
「あくっ、つ!いた、ぃたい……やっ!うー…っ!!」
ギリギリまで抜いてから、また肌を密着させる。あたしの顔は涙とか涎とかでぐちゃぐちゃで、でもそれを気にしてる余裕なんかないぐらい痛みが浸食していた。
痛い、痛い。気持ち悪い。阿久津と一つになれてるのに、笑えないよ。
本当は幸せでいっぱいのはずなのに、阿久津に意思表示をできない。何よりも痛みが、下半身の違和感が勝っている。
「...矢射子」
阿久津が不意にあたしを引き寄せて、繋がってる部分に一際圧力がかかった後、動きが止まった。
「辛いか...?」
抱きしめられて見えない阿久津の顔。肩で息をしていて、汗がぺっとりしている。あたしは言葉に表せない思いを込めて、その肩に手をまわして力が入らないながらに抱きしめ返した。
「あ...く、つ...」
体内で阿久津が反応する。
「きゃっ!!な、な...」
ピクッと振るえた阿久津は、少し決まりの悪そうに、あたしの背中にまわしていた腕を片方外して髪をかきあげた。肩に、水滴。

87:宏海×矢射子24
06/11/16 17:21:03 Wh6gbzyG



「悪ィ...」
阿久津は長いキスをしてあたしの顔を見た。あたしのこぼれる涙を指先で払って、くしゃくしゃになるくらい頭を撫でた。
「...何、が?」
下半身の痛みとキスの余韻が混ざる奇妙な感覚。悪くない。
キスされてる間は、阿久津の舌の動きに意識が取られて痛みは和らいだ。その影響か、痛みも徐々に引いていく。まだ動くと痛そうだけど。
「...や。なんとなく、だな」
変な阿久津。あたしは言葉にはせず笑顔を返した。きっと冷や汗かいて、それでも赤い顔で、引きつった笑い顔なんだろうな。
大きく深呼吸をして、阿久津の手を握った。もう、怖くない。
「阿久津...」
握った手に力をこめる。汗で滑る手を、それでも必死に絡めて離れまいとした。
目をつぶってキスを求めると、阿久津はしばらくしてから唇を重ねた。絡み合う舌。熱く荒い息。
「ん、ん...」
ゆっくりと下半身に押し寄せる波。阿久津は少しずつ、じっくりと腰を動かしてあたしの様子をみてる。下がり眉の阿久津に、あたしは笑顔で応えた。
阿久津、あたし、すごい幸せ。伝わってる?
答える代わりに阿久津の動きが早くなる。さっきはあんなにきつかったのに、今は余裕すらある。恥ずかしい音も、聞こえる。
「あ!やっ、はァ!!んっ、んァぁ!!」
阿久津が攻め寄せる度、自然と声が漏れる。あたしの声と、阿久津の呼吸と、粘り気のありそうな水音。
阿久津はスピードをあげるにつれて動きにくそうに、握った手を片手だけ外してあたしの腰に添えた。
ぐんっ、と奥にまで阿久津の存在。
「んァあっ!!ふぁ...やぁ、ンっ!ぁあ!」
「矢射子...矢射子...」
「んんっ!!あっ、ア!や、あくっ!!んン!!」
阿久津の声が聞こえにくい。自分の声でかき消してるのもあるが、阿久津の声に集中できないぐらい快楽が押し寄せてきてる。
汗か涙かわからない液体が目尻から伝う。段々口数の少なくなった阿久津を意識してパッと開けた目から、今度ははっきりと涙が流れた。
開いていた左手でそれを拭おうとすると、あたしを凝視してた阿久津と目が合った。久津の声に集中できないぐらい快楽が押し寄せてきてる。
汗か涙かわからない液体が目尻から伝う。段々口数の少なくなった阿久津を意識してパッと開けた目から、今度ははっきりと涙が流れた。
開いていた左手でそれを拭おうとすると、あたしを凝視してた阿久津と目が合った。

88:900
06/11/16 17:24:46 Wh6gbzyG
今日はここまでです。
前置きが長かったので、頭でっかちにならないよう本番も長くしていたら...ただのダラダラした一人語りのようになってしまいましたorz
次回で終わる予定ですので、あと1回、お付き合い頂ければと思います。

原作のような笑えるネタの神が光臨されていて、とても笑わせて頂きました!続き楽しみにしています!

89:名無しさん@ピンキー
06/11/16 20:26:08 y3ZZL95c
乙!生きてたのか!

90:名無しさん@ピンキー
06/11/17 21:36:08 sNGm4xKI
乙です!
続き期待してます

91:名無しさん@ピンキー
06/11/19 11:59:26 m7XINKjL
GJ

先週のあいすの風呂ネタは意外と話題になってないのな

92:宏海×あいす 帰り道(エロ無し)
06/11/19 22:33:25 dGM0plPs

肌を刺すような寒さの帰り道

目の端に映る氷の塊を無視しつつ、宏海はあいすに目をやる
「あら、今日は一人なのね」
「帰りまであいつらと一緒でたまるか」
とりあえず歩き出す二人、他愛のない話
最初の頃から考えると有り得ない光景だなと宏海は思う
「きゃっ!」
「あぶねっ!」
突然の現れた車に引かれそうになったあいすに宏海の手が伸びる
「ったく、危ねえ車だな、前方確認ぐらいしろよ」
「ハァハァ・・助かったわ」「気にすんな、それにしてもお前も女らしい声だすんだな」
ハハハと笑う宏海だったが、黙ったあいすに怒らせたかと危機感が襲う
「あの、そういう意味じゃなくてだな」
「・・・手」
「ん?・・あっ、悪い」
宏海はあいすの手を握りっぱなしだったことに気付き離そうとするが
「冷たいわね」
「ん・・まぁ、冬だからな」
あいすは特に気にした様子でもない
「雪人ってのは暖かい手してるんだな」
「あんたの手が冷たすぎるのよ」
「手・・いいのか?冷たいだろ」
「気持いいぐらいよ、さっきのお礼に少し繋いでてあげる」
こういうのが周りから誤解される理由なんだろうと宏海は考える
そういえば身内以外の異性と手を繋ぐのは初めてじゃないか?と
宏海は妙に照れ臭くなってきた、だがあいすにそんな様子は微塵も感じられず
俺一人恥ずかしがって馬鹿みたいじゃねーか!と心で嘆く
「手に汗かいてるようだけど、暑いの?」
「ぃ・・いや」
一瞬ドキッとさせられるが急いで平常心に努める
「誰かに見られたらまた誤解されちまうなと思ってさ」
「・・・そうね」
そのまま暫く沈黙が続き、また他愛のない話が始まる

冷たい風が痛くも、心地良い帰り道だった

「・・・矢射子、装甲!」

おわり

93:名無しさん@ピンキー
06/11/20 08:11:04 wunFTiQA
>>92
GJ!
あいすといる宏海は普通の高校生っぽくていいな
次あればエロありも期待します

94:名無しさん@ピンキー
06/11/20 21:47:08 tUFUQ6+x
>>92
良い♪本誌でもこんな雰囲気だよね。

95:名無しさん@ピンキー
06/11/23 17:33:03 AuZIN4fw
絵板消えた?

96:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/23 22:59:12 FjtMLusB
「宏海がさらわれたー!!?」
宏海がいた空間には一枚の紙切れ。内容は阿久津宏海は預かった、とのことだった。
「宏海のヤツ、さらわれたとかいってこの隙に女子部屋でにゃんにゃんしようとしてるに違いない!!女子たちが心配だ!今俺が助けに行くよっ!!」
一瞬の妄想で頭から湯気を出しながら暴走する太臓をあいすの氷がしとめる。
「まだやられ足りないのかしら」
丘や有籐もこれは仕方ないというように、学級委員の暴力を容認した。
「宏海はあんたみたいな変態ほど落ちぶれてないわ。心配するなら我が身を気遣いなさい」
あいすの手にはすでに見慣れた氷の凶器。悠は「旅の思い出です」とその様子をカメラに収め始めた。
「ちょ!悠!!助けっ!!」
「一応夜中なんだから、ほかの生徒が起きないようにな」
丘はそれだけ言うと、その場を有籐に任せて再び見回りに行った。

「あれ…お姉さまは?」
静かになった女子部屋で夕利が辺りを見回しながら言った。
「…お手洗いかなぁ…」



「おい、大丈夫か?」
ぐいぐいと袖を引っ張られながらも、自分を引っ張る人間を心配する宏海。太臓とグルとして教師に怒られるより、こっちについてきた方が楽だと踏んだ行動だった。「そんな歩いて平気なのか?」
宏海の前を歩くは巨乳元生徒会長。昼間に出した大量の鼻血のせいか、足元はまだ少しふらついていた。
本来矢射子が泊まるべき部屋まで来ると、矢射子は左右を見回して周りを注意してから部屋へ入った。
(邪魔はついてきてないわよね…)
続いて宏海を部屋へ招き入れ、部屋の鍵をかけた。
矢射子の部屋は女子部屋や男子部屋と同じく和室で、少し狭い一人用の部屋だった。すでに布団が一組だけ引いてあり、小さなテーブルが部屋の隅に追いやられている。
「なんだよ、話って」
テーブルと一緒に部屋の隅に置かれた座椅子を進められ、宏海は座った。その様子を見てから、宏海を正面から見るように矢射子も布団に座り込んだ。
(今日こそ告白、今日こそ告白)
二人きりというシチュエーションに顔を赤らめつつ、緊張からか不振な動きをとる矢射子。もじもじと布団をいじっていたかと思うと急に頭を抱えて突っ伏した。
「お、おい…」
あからさまに宏海は困っていた。いきなり話があると呼ばれたと思ったら部屋に誘われ、いざ本題となると挙動不審な動きを始めた目の前の生徒会長の思考が読めなかったからだ。

97:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/23 23:00:42 FjtMLusB
「お前、こんなとこにいていいのか?女子部屋なら一口もいるのに」
その空気にいたたまれず、宏海から話を切りだした。矢射子が夕利を好きだと思いこんでいたので、宏海なりに気遣いを含んだ言葉だった。
「一口が…一口がなんだって言うのよー!!」
突然立ち上がった矢射子からビンタがとぶ。それは見事に宏海の頬に決まり、宏海を驚かせた。
「いてェ!!何しやがる!」
「あ、阿久津がデリカシーないこと言うからじゃない!!」
叩かれた頬を拭って、宏海は矢射子を見た。赤くなった顔に涙を浮かべた瞳。普段強気な矢射子がそんな表情を浮かべていることに、宏海は罪悪感を感じずにはいられなかった。
「…悪ィ」
そんな矢射子を直視できず、目を背けたまま宏海が謝る。
(こいつ、そんなに一口のこと…)
(あたしが好きなのは阿久津なのに…)
宏海は矢射子が突然でた夕利の名前に反応し、照れ隠しで暴力に出たと解釈した。矢射子はまだ勘違いされている夕利とのことを言われ、ついかっとなって手が出てしまったのだ。
「あ、あのね…阿久津に話があるって言うのは…」
やっと矢射子から話が切り出される。
(一口とのことか…?)
(今日こそ告白。今日こそ…)
宏海は次の言葉を待った。だがそれはなかなか出なかった。
(やっぱり…無理っ!!)
「あんた、今度は先生に手を出そうとしたようね!!元とはいえど生徒会長!!そんな輩はほっとけないわ!!」
矢射子はそう叫ぶと、テーブルの上にあった木刀を素早くとり宏海に向かって突きつけた。
(やーん!やっぱり言えない!!)



「やれやれ、見てられないな」
宏海が木刀を押さえ込もうとした、ちょうどそのときだった。ベランダからビデオを構えた悠が声を発した。
「なっ…!!」
「悠!お前、太臓は…?」
矢射子が驚きの声を上げ、宏海はその隙に木刀を取り上げた。
「ああっ!!」
「危なかったな、宏海。王子はあいすによって説教中だ。よく考えたらいつもと変わらんからな。」
「たしかに日常的だな」
宏海は立ち上がって悠に近づき、矢射子から離れていく。
(また…邪魔が…)
矢射子の目から涙がこぼれ、布団を濡らした。悠はその様子を見て、ポケットから1本のテープを取り出した。
「宏海をルリーダたちに貸してやろうと思ったんだが気が変わった。こっちの方が面白い」
「人を勝手に売るな!!ったく…なんだ、このテープ?」


98:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/23 23:02:24 FjtMLusB
悠は同じポケットから続いてハンディカメラを取り出した。
(四次元ポケットか!!?)
「予備のカメラを貸してやるからすぐに見ろ。愉快なものが入っている」
放心している矢射子に悠が近づき、薄いCDケースを差し出した。
「邪魔をして悪かったな」
ケースを受け取ろうとしない矢射子に、悠は無表情のまま、やれやれとケースを宏海に託した。
『宏海メモリアル vol.2』
水着やハロウィンの格好をした宏海が花とともに散りばめられたそのケースは、受け取り様に本人によって割られた。
「何の嫌がらせだ、てめェ!!?」
「心ばかりの手土産だ。遠慮するな」
「願い下げだ、バカヤロウ!!!」
悠が再びビデオを回し始め、画面ごしに宏海に話しかけた。
「修学旅行の夜は意外に短いものだ。時間は有効に使わねばな」
その言葉を言い終えると同時にベランダから悠の姿が消える。さすがに素早いな、と宏海は姿を追うこともしなかった。


「矢射…」
「ちょっと、頭冷やしてくるわ…いい!?ここにいなさいよ!!」
ものすごい剣幕で宏海をにらんだ後、矢射子は上着を持って部屋を出ていった。
(別に逃げやしねえが…)
ものすごい剣幕で宏海をにらんだ後、矢射子は上着を持って部屋を出ていった。
(別に逃げやしねえが…)
あまりの剣幕につい言葉を失った宏海は、無言のままのそのそと悠から預かったビデオにテープを入れ、小さな画面に目を向けた。
(どうせ悠が撮ったろくでもねぇもんなんだろうな)
テープはしばらくの沈黙の後、画面をだんだん薄紅色に染め、そこに白地の文字が浮かんだ。
『宏海メモリアル~いつもあなたを見ています~』
パタンっ
宏海はビデオの画面を勢いよく閉じた。
(あいつ…ホントにろくでもねぇ!!でも、あのサブタイは…?)
自分のビデオを見るという嫌悪感と、サブタイトルの醸し出す好奇心が宏海の中で交わる。
(だー!!もう今更だ!)
再びビデオの画面を静かに開き、停止していた画面を動かす。
(これはプール…これは図書館…運動会…ハロウィン…)
いつのまに撮られていたのかはわからないが、とにかく最近の宏海の姿が画面一杯に映し出される。そして後ろには、自分の姿を追う矢射子の姿。たまにズームにされる矢射子は顔を赤らめたり、あいすといる画面では悪魔の様に顔を歪めていた。
そして最後の画面は宏海と矢射子が合体した日の様子だった。

99:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/23 23:09:14 FjtMLusB
画面は一の持っていたTシャツのアップで一度止まり、また動き出した。
(風呂場まで撮りやがって…)
父親の乱入画面がバックステージから映し出される。その画面に映る自分は矢射子の体をしていた。
(そういや……)
事故とはいえ触ってしまった矢射子の体。その柔らかい感触が宏海の手の中に思い出された。
(…くそっ…)

「ふー…」
矢射子は廊下を歩きながらもそもそと上着を着る。先ほどまでの体の火照りは嘘のように引いてしまっていた。
(また言えなかった…邪魔も入っちゃったし…)
風呂場へと通じる廊下にある窓から月を眺めるように、矢射子は立ち尽くした。
(でも、邪魔が入らなかったら…)
矢射子の想像しうる限り、よい方向へは向きそうもないことは確かだった。悠の乱入はある意味では矢射子にとって助け船になったのだった。
(これは…まだいけるのかな)
宏海が言うことを聞いていれば、まだ自分の部屋にいる。まだ時間も十分にある。
(…まだ…まだいけるわ!!)
矢射子は髪を結わき直して部屋へと戻り始めた。



「阿久津宏海ー!!」
バァンと開いたドアから勢いよく矢射子が入ってきた。
(でェーー!!!?)まさかこんなに早く矢射子が帰ってくると思いもしなかった宏海は、まだビデオを開いたまま左手に持っていた。 画面はちょうどテープが終わって黒くなるところだった。
(危ねェ!!)
なんとなく自分が何を見ていたのか知られたくなかった宏海はこの絶妙なタイミングに感謝をした。少なくとも一瞬は。
「は、早かったな…」
『ダンダンダンダーン!!!』
宏海が矢射子に顔を向けた瞬間、ビデオからけたたましいファンファーレが鳴り響く。
「「何だ!?」」
二人が声をそろえて画面をのぞき込んだ。画面には見覚えのある赤と黒の髪が写り、その後手、首周りのリボンが映る。そして顔が映り、そこを中心にズームアウトされ、とまった。
『俺を 食・べ・て』
レース付きのリボンと生クリームを身にまとっただけの少し顔の違うの宏海が画面上から出した声は確かに本人のものだった。
「「……!!!」」
二人の時間が止まった。
「ナーーーーウ!!」
宏海が目を飛び出させながらハンディカメラを床に叩きつける横で、布団が赤に染まっていく。それに気づいた宏海が矢射子の方へ振り向いた。
「ぬぁーーー!!!?」

100:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/23 23:16:13 FjtMLusB
振り向いた先には矢射子の姿はなく、斜め後ろから放射線状に弧を描いて飛び散る大量の血が宏海の目に入る。
(なんか見たことあるー!!)
昼間とほとんど同じ状況が再現される。宏海は急いで血まみれの矢射子を起きあがらせ、止血を試みる。
(こいつ…出血多量で死なねェか!?)
(ダメよ、矢射子…また阿久津の前なのに…)
図書館で想い人本人から言われた鼻血キャラは矢射子にとって解いておきたい誤解の一つだった。
「だ…大丈夫よ…」
「いや!血ィ垂れてるから!!」
矢射子の血は顔や布団に留まらず、二人の衣服も緋色に染めていく。
(やっ!あ、阿久津の服が…)
血が跳ねた宏海の服に気がつくと、矢射子は勢いにまかせて鼻を啜った。
「おい!!ばか!」
「なっ…かはっ!!」
「うわっ!!!」
むせた矢射子は咳と同時に大量の血を吐き出す。その後、血は止まった。
「もぉ…いい年して口から盛大に吹いちゃったよ」
真っ赤に染まった口元に笑みを浮かべながら、矢射子は洗面所からタオルを持ってきて何より先に宏海の服を拭いた。二人の距離が縮まる。
(やべぇ…)
先ほどビデオを見たときに感じた、女としての矢射子を意識してしまう。宏海は矢射子の胸元にいく視線を無理矢理そらした。
(あのビデオってやっぱり…)
「―阿久津?」
「うぉっ!?な、なんだ!!?」
「そ…そんな驚かないでよ。こっちが驚くじゃない!!」
矢射子はやっと自分の口周りについた血を拭い出す。あれほど出血したというのに、きれいなピンク色をした唇が姿を表す。宏海の視線は意識とともにそこに止められた。
「あ、阿久津が悪いんだからねっ!!」
「んあ?」
矢射子はもはや自分の服を拭うのは諦め、布団も同様に手をつけようとはしなかった。
「阿久津が…あんなビデオ見てるからっ…」
「あれは…!!」
自分で思い出しても気持ちの悪い映像が頭の中をよぎる。宏海は矢射子の肩に手をかけてうなだれた。
「頼むから触れないでくれ…」
宏海からはこの世の終わりのようなオーラが漂う。
(このままじゃ告白どころじゃないわ…!)
矢射子は肩に置かれた宏海の手を震える指で掴んだ。宏海の体がびくっと揺れる。宏海が顔をあげるのを見計らって、深呼吸を一つしてから用意した言葉を言い始めた。
「あたしは、どんな阿久津だって…阿久津だって……」
(好き!好きって、たった二文字言えばいいのよ、矢射子!!)


101:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/23 23:21:59 FjtMLusB
矢射子の肩から離された握り合った手は二人の距離の真ん中に置かれた。矢射子の顔がどんどん赤くなる。
(頑張るのよ、矢射子!!)
矢射子の頭から湯気が出て、口がぱくぱくして。目の前で見ている宏海もつい緊張してしまう状況だった。
(まさかこれって…)
先ほどのビデオで感じた矢射子の気持ちを目の当たりにして思い出す。信じられないが、そう考えると全てがつながってしまった。
(こいつ、どう考えても…)
「あの、ね…だからぁ……」
矢射子の手を握る力が強くなる。その手には汗をかき、小刻みに震えていた。その様子をみた宏海はふっと笑って手を離した。
(ここからは男の役目か)
「あっ!!」
紅潮した矢射子が離された手を追おうと顔あげると、優しい目をした宏海と目があった。
「え?」


「あ、阿久津っ!!離して!!」
「お前がイヤなら離す」
突然抱きしめられた矢射子は宏海の考えが読めなかった。まさに夢のような展開だったのだ。
(ど、どうしたのよ!阿久津ー!?)
「矢射子…お前、好きな奴いるんだよな?」
矢射子の体が、宏海の腕の中で跳ねる。
「乾じゃなくて」
「あ、当たり前じゃない!!違うわよ!」
矢射子には宏海の、宏海には矢射子の心拍が伝わってくる。飛び出すんじゃないかと疑うほど早い鼓動。
「一口は?」
「だから誤解だって!!…言ってるじゃゃない…」
(あたしが好きなのは…)
続く言葉は出てくれなかった。代わりに心にもないことがどんどん口を衝いてでてくる。腕は宏海を突き飛ばしていた。
「もうあんた、何考えてるのかわからないのよ!!あたしのこと惑わすばっかりで、全然気持ちに気づいてくれなくて…佐渡さんとは仲良くしてるし、太臓はくっついてるし…何なのよ、もう!!!」
矢射子の瞳に涙が浮かぶ。宏海は自笑ともとれる笑みを浮かべた。
「…関わりたくないってか?」
「そうよ!!悪魔付きの男なんか…願い下げだわ!!!」
はぁ、と息をついて矢射子は言葉を止めた。後悔がすぐに胸の奥からこみ上げてくる。目を閉じて耳をふさぎたかった。
(…あたし、何言ってるのよ!!告白どころか…最悪じゃない…)

「俺は好きだけど。お前のこと」

「好きだ」

宏海の口から、それは確かに発せられた。真っ直ぐ矢射子の顔を見据えて、真剣な顔で伝えられた。


102:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/23 23:23:18 FjtMLusB
宏海の視線を捕らえた矢射子の頬に一筋の涙が伝う。衝動に堪えきれず体が前に出て、宏海に抱きつく。
「どうして人の言いたかったこと、先に言っちゃうのよ」
ふえーんと泣き声をあげながら宏海の胸にうずくまる矢射子の背中を優しくなでながら、宏海は矢射子の長い髪の毛を触った。
「先手必勝だな」
「遅すぎるわっ」
ギュッと矢射子の体を抱きしめると、宏海の鼻腔にかすかな桃の香り。
「お前、いい匂いするな」
「やっ、ちょっ…ゃん…阿久津ー」
宏海はうなじに鼻を近づけ、そのまま鎖骨に移動させ上目遣いになる形で矢射子をとらえた。頬から顎に伝わった矢射子の涙を舐めあげると、矢射子は顔を真っ赤にして何もいえなくなっていた。
そんな矢射子を可愛く思い、固まったままの彼女の頬にキスをした。
(やべェ…とまんねぇかも)
潤んだ瞳で宏海を見上げる矢射子が、自然にその瞳を閉じた。普段強気の矢射子からは遠くかけ離れた、少女の矢射子が宏海の目の前にいた。


(うわっ…これ、本当に矢射子か?)
肌をピンク色に紅潮させ艶やかな雰囲気を醸し出している目の前の少女に戸惑いながらも、宏海は唇を重ねた。
(また…桃の香り…)
(阿久津…)
目を閉じたまま、互いをもっと求めようと唇の角度を変え、それでもまだもの足りずに舌を絡め合う。時々矢射子が苦しそうに声をあげ、それでも離すことはしなかった。
(気持ちいい…)
心地よさに矢射子がとろけそうになり、眠気すら覚えたところでようやく宏海の唇が離れた。離れるのを惜しむように銀色の糸がつーっと引いた。
「悪ィ、とまんねぇ」
キスの余韻に浸る矢射子を、血まみれの布団を敢えて避け、畳の上に押し倒した。矢射子の反応も見ずに真っ赤になった服の胸元を開ける。
「痛っ!ぁ、阿久津…ぁん!」
「血が染みちまってる…落とさなきゃな」
そういうと宏海は、矢射子の鎖骨から胸にかけての血が滲み固まっている場所を舐めあげていった。いちいち反応のある矢射子が、そのたびに赤く染まる肌が愛しくてたまらなかった。
「あっ!ん、んン!!…あぁん!」
たまに触れるぴんと立った頂から刺激が走る。体を捩らせて矯声をあげる矢射子の姿はひどく官能的だった。
「矢射子…」
宏海が満足した口調でつぶやいた。手はだんだんと下の方へ向かい、衣服を着実に脱がしている。
『阿久津宏海』


103:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/23 23:29:46 FjtMLusB
突然、はっきりとした口調で名前を呼ばれ、つい「何だ?」と返事をしてしまったのが間違いだった。
顔を上げるより早く、ものすごい風に吸い込まれる。宏海は慌てて矢射子の体を抱きしめ、覚悟を決めた。
(ちくしょーー!!!)
宏海は自分の浅はかさを恨みつつ、ドッペルゲンガーの口へ吸い込まれてゆく。呆然とする矢射子が腕の中で宏海を抱きしめ返した。



「くそー、宏海の奴!勝手にいなくなりやがって!おかげであいすにオレが悪いみたいに思われたじゃねーか!!」
「王子。あれは照れ隠しですよ」
「はっ!!まさかあれか!"太臓にパジャマ見られちゃった…初夜まで見せるつもりじゃなかったのに"ていう照れ隠しなのかぁ!!?くそ、乙女心読み損ねた!!」
やっとあいすの拷問から解放され、氷も溶けて自由になった太臓はトイレに行くついでに宏海を探していた。何事もなかったかのように、その横には悠の姿。
「用も足したし、めんどくさいから召還するか!」
ズボンを下げたまま宏海を召還する。悠はいそいそとビデオを太臓のアスタリスクゲートに合わせ回し始めた。
「来たぁ!!!」
目映い光とともにアスタリスクゲートから生まれた一つの影。


104:宏海×矢射子 ねたばれあり
06/11/24 00:11:07 U2ZdviR9
「ナーーーウ!!!」
光の霧が晴れる前に、めり込むほどの蹴りが太臓の顔に決まった。
「ムーミン!?てっTシャツ一枚!!?」
顔をへこませて転がった太臓が普段では想像できない早さで起きあがる。召還した人物の姿を定めるとその胸に飛び込んでまた殴られた。
「近づんじゃねぇ」
床に叩きつけられた太臓にさらに蹴りが入る。太臓が助けを求めようと顔を上げた瞬間、そのまま力つきた。
「宏海。なかなかの勇姿だぞ」
「あぁ?おわーー!!!!」
視線に入る萎えた太臓とは裏腹に、雄々しくそびえる宏海のモノがただでさえギリギリでそれを隠しているTシャツを持ち上げていた。それを下からモロに見てしまった太臓が萎えるのは当然のことだった。
(あ…阿久津のが…!…あれ?また合体してるー!!!)
(やべぇ、さっきので…)
合体した矢射子と宏海の顔が真っ赤になる。
(や…やだ!!)
矢射子は先ほど与えられた刺激のためにすっかり硬くなってしまった胸の突起がTシャツを着ていても露わになり、それを隠そうと手で胸を覆った。
その場をどうにかしようと宏海は下半身の熱を抑えようとするが、手に押しつけられたGカップの胸が先ほどの様子を思い出させそれすらままならなかった。
(ここは……)
「走れ!!!」
萎えている太臓をさらに踏み台にしてから矢射宏海は走り出した。その走り去る姿を悠のビデオが記録していた。
「生き残りカップルか」
悠はカバンから杉音に借りたいつぞやのモニターをとりだす。しばらくして姿を表した矢射宏海の姿に満足してモニターを閉めた。
(素晴らしき眼×操奴の力。まぁ、元々好意がなければあそこまでかからんが)
「王子、修学旅行の夜はまだ終わっていませんよ。むしろこれからです」
干からびている太臓に声をかけた。

105:900
06/11/24 00:17:23 U2ZdviR9
次週の展開を予想。 妄想で不完全燃焼だが悔いはない。
単行本派の人にはねたばれと思ったので一応ねたばれ表記をしたが、不快に感じた人がいたら申し訳ない。
宏海の告白シーンとか…なんのパロかわかる人いるのかな。

それでは、また宏海×矢射子の続きの執筆に戻ります。

106:名無しさん@ピンキー
06/11/24 01:33:15 fVWJheVj
こ、これは…。やっと矢射子の想いが通じたかと思ったら、こんなオチがw
GJでした!

前回の続きもお待ちしてますよ。

107:名無しさん@ピンキー
06/11/24 18:52:00 VH3IFypn
ケータィから保管庫見たら文字ばけしてたorz

108:名無しさん@ピンキー
06/11/25 08:40:42 ihBT7Xy3
超々GJ! 宏海も男らしくてイイ!
いっそ来週のネタがこっちだったらまだ後味良かったのに。
自分も前回の続き待ってるぞ。

109:名無しさん@ピンキー
06/11/25 11:58:55 dMzPHf5K
>ここからは男の役目か

この台詞良かった! いい加減、原作の空回りっぷりがじれったくて。

110:名無しさん@ピンキー
06/11/25 17:41:56 dbGWGh8g
まあでも、くっついたら連載が終わってしまうおそれが・・・

111:名無しさん@ピンキー
06/11/25 19:38:53 jvTJ+6u6
どうせもう虫の息なので、せめて読者をスッキリさせて終わってくれ。
いっそ玉砕でもいいから。

112:名無しさん@ピンキー
06/11/27 22:08:54 1t9foIdw
単行本派だからわからんけどそんなに読者投票危ないの?毎週一番最後?

113:名無しさん@ピンキー
06/11/28 00:17:16 4Cn8e7vN
毎週生死の境をさまよっている感じ

だけどしぶとさが売りの大亜門だからきっと・・・!

114:名無しさん@ピンキー
06/11/30 23:35:50 x11bjcs7
続きマダー?

115:名無しさん@ピンキー
06/12/01 22:33:07 HhRv5q2m
宏海×矢射子の続きを待ってる。
ところで、倉庫番さんは予定通り今月お帰りになるのかな?

116:名無しさん@ピンキー
06/12/02 00:20:45 xtrkLpqZ
よくぞ連載が続いてくれた

117:名無しさん@ピンキー
06/12/06 22:14:58 jp5cU0f7
保守しとく

118:名無しさん@ピンキー
06/12/08 21:25:54 tyNf8/F0
5巻、面白かった。表紙&表紙裏の矢射子も良かったし。
宏海×矢射子の続き、早く読みたい。

119:名無しさん@ピンキー
06/12/10 02:27:43 Ui30rAF4
絵板のほうだが何があったんだ?
まんまんの直接描写はNGってこと?

120:名無しさん@ピンキー
06/12/10 14:20:12 qu7dVurc
>119
レンタル元管理人さんからお叱りがきちゃったね。
絵がいくつか削除されてる。
成人向けでも法的にアウトってどこらへんからなんだろう。



121:名無しさん@ピンキー
06/12/10 22:37:04 a//maPNL
なんか絵板見てないんでよくわからんが
修正いれれば取り敢えずおkなんじゃね?

122:名無しさん@ピンキー
06/12/11 00:00:26 jOCwC09A
保管庫管理人さんそろそろ更新してくれないかな

123:名無しさん@ピンキー
06/12/11 01:43:25 DGBZeF9h
宏海あいすって難しいよな、組み合わせ的には一番好きなんだけど
そういう関係になるまでの過程がなかなか

124:名無しさん@ピンキー
06/12/11 23:01:00 67kyM4xZ
宏海×あいすも好きだけど、
今一番興味があるのは宏海×伊舞
しかしこちらもそこに至るまでの道のりが長く険しいw

125:名無しさん@ピンキー
06/12/12 19:30:21 rXN+KFo6
いいなぁ

126:名無しさん@ピンキー
06/12/14 02:15:37 1GBLt6iT
管理人さん更新乙

127:☆
06/12/15 20:07:32 +SbOAl2o
悠あいがッ!投下されるまで!上げるのをッ!やめないッ!

128:名無しさん@ピンキー
06/12/17 10:14:19 2GqMk0iB
宏海⇔あいす
   ↑
    伊舞
なんていう夢の3Pは・・・・

129:名無しさん@ピンキー
06/12/17 11:42:25 jDZUWkBh
>>127
agoになってるぞw

130:名無しさん@ピンキー
06/12/17 15:49:00 dKsUMJ3H
真白木とあいすのエロパロって読み手いないのかな。

131:名無しさん@ピンキー
06/12/17 17:19:34 u743+//C
>>130
それはつまりあいすが女王様、真白木がM奴隷というのを書くという事か?


132:名無しさん@ピンキー
06/12/17 20:09:33 3Vqbq+0z
妄想あいすなら簡単なんだが…

133:名無しさん@ピンキー
06/12/17 21:00:03 f4oO+JzE
>>130
>真白木とあいすのエロパロ
需要、あります!

134:名無しさん@ピンキー
06/12/18 14:52:12 aABSrim2
今週のコスプレネタで、宏海×温子を…

135:【SとM】佐渡と真白木①
06/12/18 15:16:03 SXdQ7c3S
とりあえず自己満足で真白木とあいすの話を投下させて頂く。


いつもいつも 毎度の様にあいすのストーキングをする真白木。そしてそれは当然ながら彼女の怒りに火を付ける結果になる。その度に真白木はキツイ仕打を食らう事になるが、ただ今日はいつもと少し違った。

ピタリ、とあいすが立ち止まったかと思えば振り向き真白木に言った。
「あんた、毎度毎度懲りないわね。そんなに私について行きたいんならちょっと来なさい。」
あいすからの誘いを真白木が断わる訳がない。
(あいすちゃんが俺について来いってもしかして愛の告白!!?日頃の想いが通じたのか!!とっ、とうとうあいすちゃんがオレに…)
勝手な期待と妄想を膨らませ、あいすに言われるがままついて行った真白木。


136:【SとM】佐渡と真白木②
06/12/18 15:20:40 SXdQ7c3S
あいすに連れられ着いた場所は保健室。キョロキョロと人がいないのを確認しあいすは静かにカチャリと鍵を掛けた。

「座って。」
「あっ、うん!」
(誰もいない保健室にオレとあいすちゃん2人きり…)
淡い期待を抱く真白木にあいすから首輪が掛けられた。
「? あいすちゃん、これは……」
「いいから次は黙って上を脱ぎなさい。」
「え!?」
急な展開に驚きを隠せず戸惑う真白木にあいすの鋭い目が睨みつける。
「早く。」
「うっ、うん。」
上服を脱ぎ捨てその逞しい体を露にする、しかし期待は捨てない真白木。ドキドキしながらあいすを見る。
「…じゃあ次は四つん這いになりなさい。」「こ こう?」
動揺しながらも四つん這いになる真白木。あいすの言うことには忠実である。
「そう、それでいいの。」


137:名無しさん@ピンキー
06/12/18 17:32:46 ycSiUGBm
真白木×あいすって新鮮!
続きが気になる。

138:【SとM】佐渡と真白木③
06/12/18 21:15:28 SXdQ7c3S
そう言ったあいすの手に握られていたのは首輪に繋がる鎖と、木刀。
「それは……」

━━バシンッ

「アッつぁ!!」
静寂を割るように音が響く。その逞しい背中にはじわじわと赤が浮かんだ。
「あいすちゃん急に何を…」

━パンッ ビシッ ビシッ バチィッ

「ぅが! うっ!あっ! がっ!!」
あいすは手にした木刀でビシバシと真白木を打ちつけていく。
「痛い!ちょっ、痛いよあいすちゃん!」
「……痛い?」
あいすがピクリと眉間にシワをよせたかと思うと真白木の背中に木刀をつきつけた。
「あまりにもしつこいストーカーバカに、ほんの少し征伐を与えてるだけよ。」
「せいばいって…この首輪は……」
「それ? ちょっと気が引けたけど…元生徒会長から借りたの。バカにはお似合いよ。」(あいすちゃんもしかしてSM趣味でもあるのかな…)


139:135
06/12/19 00:57:43 MFeMtOX0
すみません、今の今まで間違えていました。
×木刀→○竹刀
①―③は頭の中で直して頂けると幸いです。木刀でどつかれたら本気で痛いわ、パンパン音鳴らない。


140:名無しさん@ピンキー
06/12/19 21:14:55 4zSfJ5cp
真白木さんが幸せならそれでいい…

141:【SとM】佐渡と真白木④
06/12/19 23:40:24 MFeMtOX0
困惑する真白木の表情を見てあいすは少し笑った。冷たい手が真白木の首をなぞったと思えばまた竹刀を振りかざした。シパンという音をたて竹刀は真白木を襲う。

「うわああぁっ!」
「あら 背中がもう真っ赤なのね。…!」
しかし真白木の体の変化は背中だけでは無かった。ズボンの下、股間部が微かに膨らみ初めていた。
その変化にあいすが気付くのもそう時間は掛らなかった。
「な、に……」
(あ゛───俺のトランセルの馬鹿!!)
「あ あいすちゃん…これは」
「変態。」
あいすは真白木をまるで汚い物を見るような目で睨んだ。
「叩かれて勃起するなんて マゾ。」
「なっ!あいすちゃん誤解だっ… ぐぇっ」
首輪に繋がれていた鎖の存在をすっかり忘れていた、鎖で引っ張られた真白木の体は正面を向きソレをあいすに晒す形になった。
「そう、これでも誤解?」
「う…」

━ぐにっ
「はうっ」
「こ れ で も ?」
「あ あいすちゃんソコはっ…」
あいすが膨らんだソレをぐりぐりと踏みつけると、真白木は満更でもなく悦な表情を浮かべた。



142:宏海×矢射子 25
06/12/20 04:39:15 T01QEalC



あたしは顔に伸ばす左手を止めて、阿久津の唇へと進路を変えた。阿久津が何か言おうとしたのを察したからだ。
あたしの涙を見て心配そうな表情を浮かべる阿久津に、あたしは笑って言った。

き も ち い い

その声は自分でも聞き取れないぐらい小さくて、後にでた喘ぎ声ですぐにかき消される。それでも阿久津はあたしをきつく抱きしめて、腰の速度を速めていった。
「あっ!ぅあっ、ァん!!ん...んー!!」
恐怖を含んだ、経験したことのない波が押し寄せる。こんなに気持ちいいのは初めてで、それなのに涙は止まらなくて、阿久津が抱きしめてくれなかったらきっと、あたしは声をあげて泣いただろう。
「はっ、ぁア!ん...あっ!!ふ、あぁ!」
「怖くねえから」
耳元で阿久津の声。それを聞いた時、何か張りつめていたものが切れた。
「んっあァ!!あくっつぅぅ!ぅ...うぁああァア!!!」

頭が真っ白になる。
脳天に雷が落ちたみたいに何かが突き抜けて、ふっと体から力が抜けた。力と一緒に意識もどこかへ消えて、あたしにその先の記憶はない。
でも阿久津の声が聞こえたような、そうじゃないような。

143:宏海×矢射子 26
06/12/20 04:40:47 T01QEalC



阿久津に頬を叩かれて目がさめた。結局心配させちゃったみたい。
「あたし...?」
「失神したみてえだ...無理矢理やっちまって悪かったな」
まだ朦朧とする頭は軽い頭痛をも引き起こして、あたしに現実を知らせる。
「...夢じゃなかったのね...」
「...夢がよかったのか?」
「まさか!!!」
あたしの即座のツッコミに、意地悪に笑う阿久津。夢がよかったなんて、思うわけないじゃない。
「あの...阿久津は...?」
「ん?」
「夢のほうが...よかった?」
つい顔をまっすぐ見れずに背けてしまう。コツンと小突かれて顔をあげると阿久津と目があった。そのまま、キス。
「気持ちよかったのはお前だけじゃねえからよ」
その言葉を聞いて、顔が爆発しそうだった。抑える代わりに阿久津の胸に顔をうずめた。
「ん?」
「ドキドキしてる」
伝わる阿久津の心音が、心地よいメロディみたいに感じた。すごく安心できる、あたしだけのメロディ。
「阿久津は...?」
「何だ?」
「あの、その...イ、イけた...?」
顔を見てなんてとても聞けずに、顔をあげさそうとする阿久津に対して抱きついて反抗した。阿久津はすぐに諦めて、あたしの髪をいじり始めた。
「やっぱ初めてで一緒になんかイけねぇんだな」
阿久津が指を通した髪が束になって元に戻る。その繰り返し。
「......」
「ああ、イってねぇわけじゃねえからな。一緒にってのが無理だっただけだ」
阿久津はあたしの頭をなだめるように撫でてから、手に余るぐらいの髪をとった。
「そっか、よかった...て、何してるのよ?」
阿久津はたまに痛いぐらいに髪を引っ張って、のそのそとなれない手つきで髪をいじっていた。
「いや、たまには別の髪型とかな」
視界の隅に入ったのは、あの阿久津の太い指が四苦八苦しながら三つ編みを結っているところだった。やり方がわからないらしく、すぐに解けていく。
「髪おろしてるのもいいな」
諦めた阿久津が指を離すと、あたしの髪は名残も残さずに元に戻った。空気をうけて、阿久津の指の感触も流れる。
これからは髪型に変化をつけよう。そう思った。

144:宏海×矢射子 27
06/12/20 04:42:56 T01QEalC



いつまでも裸じゃなんだからと、干しておいた下着を手に取った。それはすでに乾いて、不快な感触は感じなかった。
あたしが下着を履くのを見て、阿久津も下着とズボンだけを履きなおしていた。改めて見る阿久津の体は整っていて、とても頼もしかった。
あたしがシャツに手を伸ばすと、阿久津に後ろからひっぱられ抱きしめられた。伸ばした手は宙をかいた。
「阿久津?」
「や、もったいねえと思って」
阿久津はあたしの胸に手をあてて、感触を味わうようにじっくり揉んだ。下着の上からなのに、阿久津の手の中で形を変える自分の胸がひどく艶めかしい。
「...変態」
「その変態とあんなことしたのはどいつだろうな」
「...ドイツ人」
「そうくるか」
阿久津の右手が胸から離れ、あたしのあごに添えられる。導かれるように振り向くと、阿久津がキスをしてきた。触れるだけなのに、長くてあったかいキス。
「キス魔」
「うるせえ」
チッと舌打ちをした阿久津が照れているのがわかる。あたしと目が合うとまた舌打ちをして目をそらし、黙らせるようにまたキスをした。
「誰にでもするわけじゃねえからな」
「じゃぁ、誰にならするの?」
体を阿久津に向けて、無意識ながら胸を押しつけながら聞いた。阿久津の視線があたしの顔と胸を交差する。
阿久津が体を引いて、半ばあたしが押し倒すような形になってしまった。阿久津は顔をそらして腕で顔を覆った。

145:宏海×矢射子 28
06/12/20 04:44:54 T01QEalC



「あんたこそ」
「え?」
「誰とでもすんのか?」
目を合わせない阿久津の言葉が、重たい雰囲気を作り出す。沈黙を作り出したのはあたしなんだけども。
「違っ...あたしは...」
あんなことはできたのに、それでも告白をするのはためらわれた。ただ一言言うだけなのに、口が言葉を紡がない。
「あたしは...」
泣きそうになるのを堪えることしかできないあたしの手を、阿久津がそっと包んだ。驚いて阿久津を見ると、体勢のせいか若干睨むように阿久津がまっすぐあたしを見据えていた。
「阿久津...」

ボスンっ

いきなりした音に驚いて体が震えた。音のした方に目を向けると、阿久津が入ってきたきり少し開いていたふすまの前に黒髪の人物。メガネをしてるけど、どことなく誰かに似て...
「ぅ...ううぁぁあああああっ!!!!!」
そのおじさんはいきなり狂ったような悲鳴をあげて、すごい汗をかき始めた。目は焦点があってないしかきむしったせいで髪がぼさぼさになっている。
「こ、ここ宏海ーーー!!」
おじさんは口から衝撃波でも出す勢いで阿久津を呼んだ。肝心の阿久津は頭を抱え込んでうなだれている。あたしはどうしようもなく、困った目つきで阿久津を見ることしかできない。
「とと父さんのい、いない間あいだにぃ!!ななななっ!!」
額から滴る汗が、先ほどの音の正体のカバンを濡らしている。ワイシャツはもう透けるほど湿っている。
ああ、やっぱりお父さんですよね。
「そそそんな淫乱にー!!!目を覚ませ!覚ますんだ宏海ー!!」
あたしを指さしながら阿久津のお父さんは怒りで顔を真っ赤にしていた。確かに今の体勢は、あたしが阿久津を押し倒してるようにみえるかもしれない。でも淫乱って...
「こらァー!!売女!!よりにもよってうちの...俺の宏海にぃー!!!」
「うるせえ!」

146:宏海×矢射子 29
06/12/20 04:47:54 T01QEalC



阿久津が怒鳴った。あたしも驚くぐらい唐突で、怒りが伝わってくる声だった。もちろん阿久津のお父さんも目をパチパチさせながら驚いている。
「矢射子、服着ろ」
阿久津があたしの腕を引っ張って立ち上がらせる。後ろの視線を気にしておどおどしていたあたしに、服をとって渡してくれた。阿久津は自分が脱いだランニングじゃなく、あたしが着ていた黒のシャツを着なおした。
阿久津に急かされて慌てて服を着る。教科書の入った重い鞄は何も言わずに阿久津が持ってくれた。
「ま、待ちなさい!宏海!!!そんな女っ...!」
「俺が連れ込んだんだよ」
その一言で十分だったらしく、阿久津のお父さんは力なく座り込んだ。阿久津があたしの腕を引っ張って、そのお父さんの横を通って玄関へと向かう。あたしはただ引かれるままについていくだけだった。
阿久津は無言のまま靴を履き、あたしの手をとって家を出た。後ろから阿久津のお父さんのすすり泣きが聞こえた。
「男なんて...大事に育ててもすぐに他の女にとられるんだなぁ...宏海は...宏海はそんなことないと思っていたのに......いつまでも父さんと一緒に寄り添ってくれると...うっ!」
いや、聞こえなかったことにした。

147:宏海×矢射子 30
06/12/20 04:50:58 T01QEalC



阿久津は階段を降りてしばらくしてからやっと話し出した。でもそれは顔の合わせることのない会話だった。
「悪かったな」
前を行く阿久津の背中を眺めて、あたしは答えた。
「気にしてないわ。愛されてる証拠なんじゃない?」
ちょっと尋常じゃないけど、と思ったがそれは口にしなかった。阿久津の足が速くなる。
「いらねえな」
「そう」
阿久津の返事に深追いはしなかった。お父さんがあんな人だったら、あたしも不良になるかもしれない。
「阿久津って」
「なんだ?」
「不良なのよね」
本人に確認するものではないだろうけど、つい口にでてしまった。正直、あたしは全くそう感じてはいないのだけど。
「いろいろ言われてっからな。否定はしねえ」
やっと振り向いた阿久津は苦笑いととれる笑みを浮かべた。風が阿久津の髪を揺らす。そしてあたしの気持ちも。
「阿久津っ...!」
ガッと阿久津の手をとり、両手で握りしめた。少し前のめりになるほど勢いをつけたせいで上目遣いになりながら阿久津の顔をみた。
「不良と生徒会長って、よく聞くわよね!!?いいと思わない!?」
「ん?あ、ああ」
「だから...あの、あああんたは不良なんでしょ?で、あ、あたしは」
「生徒会長」
最初はあたしの気迫に圧されていた阿久津があたしの言葉を奪って笑った。そんな幼かったっけと思わせるぐらい、にこやかに笑った。
「そういうことだろ?」
真っ赤になった顔から湯気がでそうだった。さっきキスしたときより、抱きしめてもらったときより、一番ドキドキしてる。

148:宏海×矢射子 31
06/12/20 04:54:04 T01QEalC



あんまりにも阿久津がかっこいいから。あんまりにも阿久津のことが大好きだから。我慢なんかできるわけないじゃない。
「そういうことよ」
つかんだ腕を引っ張って、目の高さちょっと上まで屈んだ阿久津にキスをした。憧れの爪先立ちで、なんて。
それは一瞬だったけど、あたしたちを熱くするには十分だった。あたしはなにかが込み上げてきて、涙がこぼれるのを止められなかった。
「で、でも...あ阿久津が、不良だからっ...てわけじゃ、ない からっ...」
阿久津は少し人目を気にして、それでもあたしの肩を抱いて落ち着かせてくれた。あたしに合わせるように少し屈んで。
「わかりやすく言ってくれるか?」
肩を優しく叩きながら阿久津が言う。その言葉を聞くのを期待しているような、確信が持てていないような、そんな口振りで。
あたしは少し怒りそうになって、抑えた。手の甲で涙を拭って、阿久津の顔をまっすぐ見た。あたしだって、言いたいから。
「...あたしの理想は、阿久津宏海」
昔好きだった男子を思い出して、心の中で苦笑した。悔しいけど、太臓のせいで誰ともつき合えなかった今までの人生を、少し、少しだけ嬉しく思った。
だって、あたしの初めての告白を阿久津にできるんだから!
俯きたいのを堪えつつ、阿久津の手を握って最後まで言った。ものすごい小声で。
「大好き、です...」
阿久津の顔がほんのり赤くなる。あたしはいろいろなことが頭に浮かんでパニック寸前だった。なんで年下に敬語使ったのよ!告白マジック!!?
「あー...」
阿久津はむずがゆそうに頭をかきながら、少し考えている風に黙り、言った。
「俺でいいのか?」
なだめるようなその口調は、皮肉混じりの優しいだ感じだった。でも、あたしがそれを聞いてまっさきにしたことは、阿久津を睨むことだった。
「っ~~!阿久津じゃないとイヤなのよ!!」
半ばヤケになって叫んだ。女の子にここまで言わせるなんて、どれだけ鈍いんだ。まあ、そんなところも愛しくてたまらないんだけど。
また泣きそうになるのを唇を噛みしめて我慢した。阿久津の返事をちゃんと聞くまでは泣けない。
「阿久津...」
「宏海」
「え?」
普段は見せないような真剣な顔の阿久津から、あたしに対して視線がそそがれる。
「宏海でいい」
きっと今のあたしはまぬけな顔をしてるに違いない。


149:宏海×矢射子 ラスト
06/12/20 04:54:57 T01QEalC
「こ...う、み?」
言葉を理解するように一文字一文字が頭の中にゆっくり現れる。口に出しても上手く言えない、特別な三文字。
「それって、どういう意味よ?」
「そういうことだ」
「わかりやすく言って」
阿久津は息を深く吸って、ため息をはいた。抱かれた肩が阿久津の方へ引き寄せられる。
「断る理由なんかねえんだよ」

阿久津の家に忘れた桃のリボンに、お経のように阿久津のお父さんからの呪いの手紙が書いてあったのは気にしないことにした。一番大切なものを頂いたんだから。
『ようするに思春期ってことだ』


150:900
06/12/20 04:58:42 T01QEalC
大変長引かせた割に尻すぼみ...というか蛇足が多く、自分の未熟さを知る作品になってしまいました。こんな作品を待ってくれていた方々、本当にありがとうございます!!

ではまた名無しに戻ります。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

151:名無しさん@ピンキー
06/12/20 17:00:43 tAkYzbic
桃のリボンに呪いの手紙吹いたw

152:名無しさん@ピンキー
06/12/20 17:01:43 eTJZnWeh
完結編、キタ~!
三つ編み矢射子、宏海父乱入、爪先立ちキスに告白と、
盛り沢山で楽しめました。

153:名無しさん@ピンキー
06/12/21 15:19:10 5RGXjYsG
乙です!
十分すぎるほど楽しめました!

154:名無しさん@ピンキー
06/12/21 22:47:35 mSh28aki
宏海矢射子神 乙!!
エロだけでなく親父まで出すとはwwwwwwwwww
盛り沢山だった!!

155:名無しさん@ピンキー
06/12/22 21:20:23 Ulr6bauW
GJ!!
矢射子もいじらしくて乙女だけど、
宏海が気配りが細やかな上に頼もしくていいね。

156:名無しさん@ピンキー
06/12/24 00:10:41 ihQntfVk
まぁ阿久津がいい

157:名無しさん@ピンキー
06/12/24 13:02:31 OAGdgBeu
宏海×矢射子よかったよ
またいつかよろしく

158:名無しさん@ピンキー
06/12/25 23:30:09 JvzleyAE
宏海×矢射子乙でした!
真白木さんはあれからどうなったのかな…

159:【SとM】佐渡と真白木⑤
06/12/26 19:55:18 rMN2ZHlA
宏海×矢射子乙でした!全体的に矢射子が可愛いらしい。
コチラも少しばかり続き投下させてもらいます。
━━━━━━━━━━━━━━

(あっ…あいすちゃんの可愛いさはァァァァァァァァアアア世界一ィィィイイイイ)
足で性器を踏まれる事に快感を得てはあいすになら何をされても良いと改めて認識するのであった。

「あっ…あいすちゃぁ~~ん」
━バシッ
再びあいすからの竹刀が炸裂した。
「気持ち悪いわ 不愉快よ。」
(HEEEEYYYY あァァァんまりだァァァァ)
ショックを受ける真白木とは裏腹にあいすは更に続けて言った。
「身分をわきまえなさい。」
「…… み 身分。」
真白木を睨みつけるその表情は、サディストな雰囲気を漂わせていた。
「そのー あいすちゃんがいわゆるSってヤツで、オレがMって事になるのかな。ハハハ」
━バシッ ビシッ バチィッ
「ばぁう!!」
真白木は今日で何度目になるか分からない竹刀をまた食らった。背中の赤はじわじわとその数を増やし、痛々しい物になりつつあった。


160:【SとM】佐渡と真白木⑥
06/12/26 19:58:27 rMN2ZHlA


「なんでSMで例えるのよ。まだ間違っちゃいないからこんな物で済ましたわ。」
「うぅ… 他になんて例えが……」
「例えなんていらないわ、答えは明確だから。」
その顔はサディスティックな笑顔に満ち溢れている。彼女の本能が活きてる様な顔だ。
竹刀の先を真白木の鼻先まで突きつけ言った。
「アンタは私にとって物でしかないの。」
「もの…」
「そもそも人として扱ってないわ。」
「そっか……」
珍しく真白木が暗い表情を見せた。その表情を無視し、あいすの話は続く。
「でも物としての所有権は私が握ってる。現に、こうして。」
繋がれた鎖をピンピンと引っ張りソレを表した。
「他の誰にも渡さない。誰もアンタなんて欲しがりなんかしないでしょうけど。」
真白木の暗い表情が一変して明るい物に変わった。
「…あいすちゃん!」
「勘違いしないで。アンタのストーカーには怒りを通り越して飽きれてる位だから。」
「オッ、オレ あいすちゃんの事 絶対幸せにするから!」
(やっぱりいつも通り氷浸けにすればよかったかしら。)
遅れながらもあいすは少し後悔した。

161:名無しさん@ピンキー
06/12/28 07:01:06 cncOAyJ2
真白木×あいす乙!!

162:宏海×矢射子+α 1
06/12/28 10:53:05 svCz3f/b
名無しに戻って1週間弱ですが、今週の話からまた妄…想像させていただきます。 単行本派の方には一部ネタバレとなるのでご注意ください。


宏海×矢射子+α 翠視点です。
またしても長くなりそうな雰囲気ぷんぷんですが御了承くださいorz

*以下より本文に入ります




**********

悠様はいつも変態王子に付きっきり。究極の面白なんて求めないで私を求めてくれればいいのに。
悠様が王子の補習に付き添って、休みのはずの学校にいる。赤毛君も連れてきてるみたいだし、変なことしないか見張ってなくちゃ!
赤毛君はさすがに休みの日まで勉強をする気はないらしく、悠様のいる教室を離れて体育館裏の木陰で横になって居眠りでもしようかとしている。
もちろん私は愛しの悠様を見て、隙があれば襲う気満々だったけど、その悠様がこれほど興味を持つ実界人の赤毛君を今日は観察することにした。
赤毛君でを知ることは悠様を知ること!悠様に近づくためなんだから!
赤毛君はとくに変わった様子もなくぼんやりと空を見つめたまま動かない。眠いというよりは退屈をしてる顔だった。
「ん~、ただ見てるだけっていうのもアレよね。何考えてるのかしら」
元々尾行で距離があり、あまりよく見えないターゲットの顔。思考なんか読みとれない。
「赤毛君の本音でも聞こうかしら。ガンシーンリキン!」
「プライバシーも何もないタマ」
黙ってなさいと精子を押し込み、赤毛君へ魔法をかける。赤毛君は気づいていないようで相変わらずぼーっとしていた。
「さぁー、悠様が興味を持つ実界人の内情事情が明らかに!!」
耳を澄ますと聞こえる、少し鈍い赤毛君の声。ああん、部活中の野球部がうるさいわ。
(かったりー…何で休みの日まで学校なんざ…)
「キタわキタわ、本当に男専門なのかしら」
「翠タマは少し常識を身につけた方がいいタマ」
赤毛君は殆ど何も考えていないようで、入ってくる声から得られた情報はゲームのことや昔の思い出ばかりだった。
「悠様にあれだけ好かれておきながら自分は考えもしないのね。どれだけ愛されてる自信があるのかしら」
「全く興味がないっていう考え方もあるタマ」
「そうかしら…ん、あれは?」
私と反対側の校舎の影からチラチラとこちらを見る人影を見つけた。いや、赤毛君を見る、の間違いね。


163:宏海×矢射子+α 2
06/12/28 10:55:43 svCz3f/b
「いつぞやの討魔師じゃない。そういえば、悠様、あの子にも興味あるような素振りしてたわね」
忘れもしない去年の暮れ。間界人のパーティのときに悠様が『かわいいと思うか』と聞いていた人物だ。その後すぐに制裁はしたけども女っていうのは怖いからね。
「問答無用!!ガンシーンリキン!!」
心が読める相手には承太郎だって手こずるんだから。赤毛君と同じ魔法を討魔師の巨乳女にかけると、すぐにうるさいぐらいの独り言が入ってきた。
(ああああ阿久津ー!!?学校は休みなのに何でいるのよ!!ラ、ラッキーなのかしら? あーん、声かけるべき??かけるべき??)
なんか私に問われてるみたいですごく困るわ、この子。そういえば赤毛君に恋してるんだっけ。じゃあ安心かしら。
「いや、むしろこの子と赤毛君をくっつければ、赤毛君は悠様から離れるんじゃ...!」
「前にその作戦が失敗したのを忘れたタマ?」
「ちゃんと作戦があるのよ!!ムクムクって思いついたわ」
うるさい討魔師と片や静かな赤毛君の内心を聞きながら、校舎を大きくまわって反対側へ移動する。近づく前にわざと草むらで音を立てて討魔師に存在を知らせた。驚かせて声だされたら終わりだからね。
「魔女!」
「そう構えないでよ。がさつな女は嫌われるわよ、特に赤毛の男には」
「なっ…!!」
(赤毛って…阿久津のこと!!?)
勇ましい討魔師が折れるのも時間の問題ね。恋心ってものは何よりも強いんだから。
「ちょっとお話しない?」


164:宏海×矢射子+α 3
06/12/28 10:58:57 svCz3f/b


「あ、阿久津がそんなこと!!?」
「ええ。普通にしてれば好いてもらえるんじゃない?まあ討魔師に普通なんて無理かしらね」
「翠タマも普通を語れないタマ」
場所を教室に移して、赤毛君に聞こえないように会話を始めた。始めてすぐ私の頭の中は劣等感でいっぱいになった。悔しいけどこの子の方が胸が大きいみたい…いやらしい子!
「翠タマ!」
精子の声で我に返る。いやだ、討魔師に変な目で見られてる…なんか腹立たしいわ。
「…いい!?ここまで教えてあげたんだからあなたには絶対赤毛くんとくっついてもらわなきゃ困るのよ!!」
「くっつ…!!」
こんな言葉ぐらいで赤くなるなんてやりにくいわ!!伊舞よりも純情なんじゃないの?
精子がやたら温かい視線を彼女に送っているのを横目に、私は本人に気づかれないように彼女に魔法をかけた。
「ムービレイト」
熱くなってもすぐに暴走しない魔法を。

私が勧めるままに体育館裏に戻ると、赤毛君はまだその場所にいた。討魔師の体温が上がるのが空気でわかる。
(ああ、寝顔が…)
あんなゴツい男の寝顔なんかより、悠様の寝顔の方がよっぽどオカズになるわ。
「ほら、あくまで普通によ。ふ・つ・う」
どんっと彼女の背をステッキで押した。今日私と会った記憶を無くすためにね。私に見られてるってわかってたら、見られちゃいけないあんなことやこんなことに踏み切れないでしょうからね。
「私ってば親切よね」
「完璧な出歯亀になっただけタマ」
まぁ精子はおいといて。

「あ、阿久津…」
返事を期待せずに名前を呼んだのが声でわかった。その期待はあっさり裏切られたけれど。
あんな強気な女があそこまで自信なさげに振る舞うなんて。そんなに赤毛君って魅力的かしら?
「ん…矢射子か?」
赤毛君はすぐに上体を起こして巨乳女の顔を確認すると、さらに体を立たせてこちらへ近づいてきた。いや、彼女の方へ、ね。
「休みの日にどうしたんだ?」
「あ、あたしは入試結果を報告しに…」
(ああああ阿久津の匂いが…こんな、近くにっ!!!ああ、アドレナリンが…!!)
「ああ、どうだったんだ?」
少し不安気な表情を浮かべる赤毛君に対して、討魔師は大分ひきつった笑顔を返した。
「第1志望は…ね。第2で受かったわ」顔を曇らせるのも当然だったみたいね。悠様の近くにもちらほら見受けられるほど勉強から離れてたこともあるみたいだし、正直受かるなんて誰も思ってなかったんじゃないかしら。


165:宏海×矢射子+α 4
06/12/28 11:01:50 svCz3f/b
それでも赤毛君は素直に笑顔を返した。
「そっか!よかったじゃねえか!!」
(どきんっ)
「う、うん…」
赤毛君の笑顔を見た瞬間の討魔師のトキメキが魔法を通して私にも伝わった。いや、伝わっている。
赤毛君からは本当によかったと言う気持ちが伝わった。なんかこれ、いい雰囲気なんじゃないの?
「なんか悔しいわ。ぶち壊してやろうかしら」
「最初の作戦はどこいったタマ!!」
「ちっ…わ、わかってるわよ!!これも悠様を手に入れるためよね」
精子になだめられ、赤毛と討魔師の間に割って入りたくなるのを堪えつつ、二人の背中を見守った。
「あ、あのもし暇なら生徒会室に来ない? お、お茶ぐらいあるから…」
真っ赤になりながら赤毛君を誘う姿は確かに可愛らしいと思う。実界人の女の武器は恥じらいってところかしら。
「恥じらいぐらい私にだって…」
「それは翠タマから最も遠い言葉タマ」
はい、精子はおいといて。
赤毛君は何も顔色を変えず、少し空を見てから返事をした。
「邪魔じゃねえなら誘われるかな。まだ外で寝るには寒ぃからよ」
(熱い茶でも飲みながら矢射子と話してたら退屈はしなさそうだな。悠たちに付き合うよりよっぽどマシだ)
討魔師はさらに顔を赤くして、無言で校舎へと足を進めた。赤毛君はちょっと驚いて、それでも素直にその後ろについていった。
「なんで何も話さないタマ?」
「赤毛君が『寝る』なんて言うから意識してるみたいよ。そっちしか頭にないのかしら」
「翠タマが言えたセリフじゃないタマ」
「そんなことよりあの赤毛!!悠様よりあの子の方がいいって言うの!!? 許せないわ…」
「作戦としてはいいことタマ」
二人を先回りして生徒会室の隣の部屋の壁ににマジックミラーのような魔法をかけた。こちらからは見えるけどあちらからは見えないってやつ。まぁ、私の魔法なんだから、向こう側は壁のままなんだけどね。
悠様のため…その思いだけがこの苛立ちを抑えられるの。そうじゃなかったら何好き好んで人の恋路の応援なんて…!
「翠タマ、恐ろしい顔になってるタマよ」

166:名無しさん@ピンキー
06/12/28 11:09:18 svCz3f/b
本日はここまでです。前作よりはさくさく進む予定です、はい。
前書きに書き忘れましたが、この話は矢射子の受験の終わった頃(2月~3月)の話と思ってください。どちらかと言えばバレンタインの方がネタにしやすそうですが…そこはスルーでお願いしますorz

あいすと真白木さんのお話、ところどころにジョジョが交えてあってGJです!! 続きを楽しみにさせていただいてます!

167:名無しさん@ピンキー
06/12/28 11:18:34 1UmNfIys
リアルタイム来た―! またまたGJです!!
原作さながらの精子の突っ込み(「やたら温かい視線」も…)、イイ!
>熱くなってもすぐに暴走しない魔法
これもいいアイディアだなあ…。

翠視点の宏海×矢射子も、真白木さん×あいすも、続きをお待ちしてます!


168:名無しさん@ピンキー
06/12/28 11:40:54 OUB/klEk
宏海×矢射子GJGJ!!
全裸で続きを待つ。

真白木×あいす職人様もGJ!!
モノ扱いされて嬉しそうな真白木さんにときめいた俺はどうしたらいいんだwww

169:名無しさん@ピンキー
06/12/29 20:19:21 eUeehETy
前スレ900氏頑張りすぎだろwww

170:名無しさん@ピンキー
07/01/01 01:02:40 w5DTMa8P
あけおめ
今年も良質のエロパロをよろしく!

171:名無しさん@ピンキー
07/01/04 15:14:18 uy2j2vEj
続きまだー?

172:名無しさん@ピンキー
07/01/06 19:57:32 r1sLuPkJ
翠×矢射子

悪くない… 決して悪くない組み合わせだ…

173:名無しさん@ピンキー
07/01/07 01:34:39 XbThKG84
>>172
なぜ俺が書き込んでいるッ!?

174:名無しさん@ピンキー
07/01/07 04:49:27 AnMu6rzx
>>172
あれ?
俺いつのまに書き込んだのかな真白木さん

175:名無しさん@ピンキー
07/01/09 00:30:58 2BPQArDk
続きマダー?

176:名無しさん@ピンキー
07/01/09 19:38:03 yCf2zPTh
その悶々を文章にするんですよ真白木さん!!

177:駄犬
07/01/09 20:50:53 oP43He0j
矢射子×宏海が一番好きですね~。あっ!すいません。自分ここ初めてです。どうぞよろしくお願いします!


178:名無しさん@ピンキー
07/01/10 02:51:46 mEAs2Q3F
>>177
よろしくね^^
矢射子×宏海って事は・・・矢射子の妄想バージョンですか?

179:駄犬
07/01/10 19:44:57 uHoh3QAo
はい。いろんな組み合わせがあるけれど自分はそれが一番好きだな~

180:名無し様
07/01/10 20:25:20 uHoh3QAo
矢射子のマンコに宏海ちんこがズプッと挿入 そして最後は精子を矢射子に注入~~~

181:名無しさん@ピンキー
07/01/11 22:10:10 egdA8zO3
>>180
ウホッ、いいID…

182:名無しさん@ピンキー
07/01/14 13:29:18 R/4NrJfX
精子だと!?あの丸い玉ごと精子(しょうこ)たんを挿入するのかと思ってしまったぞ!

183:名無しさん@ピンキー
07/01/16 17:00:35 ISKopW2e
逃げてー!精子たん逃げてー!

184:名無しさん@ピンキー
07/01/16 18:48:56 PjScJWxY
がはは!逃げても無駄じゃぁ~!挿入したるでー!!!

185:名無しさん@ピンキー
07/01/17 00:06:58 JpSjqOwC
つーかおたまじゃくしって人間の膣圧に耐えられるのか?

186:名無しさん@ピンキー
07/01/17 07:07:32 YA+zELfB
もしかしたら腟内でオタマジャクシがカエルになって股間から出て来たりして…
そりゃないよね

187:名無しさん@ピンキー
07/01/17 07:24:46 4ysu8ict
こじろう死ねorzバシバシ
URLリンク(www.livly.com)
URLリンク(mixi.jp)

● 名 前 ふ み (女性)
URLリンク(mixi.jp)
● 名 前 なんちゃって 美弥 (女性)
現住所 宮崎県
URLリンク(mixi.jp)
● 名 前 ☆ どさ兄 ☆ (男性)
現住所 北海道上川郡
誕生日 10月11日
URLリンク(mixi.jp)
● 名 前 田頭 隆司 (男性)
現住所 大阪府大阪市
誕生日 10月13日
URLリンク(mixi.jp)
● 名 前 ゆに☆彡 多代 (女性)
現住所 大阪府大阪市
URLリンク(mixi.jp)
● 名 前 こ じろう (男性)
URLリンク(mixi.jp)
● 名 前 にこ りん坊 (女性)
現住所 埼玉県
URLリンク(mixi.jp)
● 名 前 とう ちゃん (男性)
URLリンク(mixi.jp)

188:名無しさん@ピンキー
07/01/17 19:12:35 crmbEinZ
>>186
どこまで栄養源豊富な愛液なんだよww

189:名無しさん@ピンキー
07/01/17 19:27:45 hS4BzWAN
いい

190:名無しさん@ピンキー
07/01/19 19:37:45 oNp2Ou/8
宏「うっ!出る!!」矢「来て!宏海!奥深くに出して~!」
ドピュ ドピュ ドピュ宏「くぁぁ…」
矢「ああぁぁぁ…」

191:名無しさん@ピンキー
07/01/19 21:00:52 6tbBMFlD
という淫夢を見ている矢というわけだな!


192:名無しさん@ピンキー
07/01/20 13:18:55 5naBGnu9
温子分補給をお願いしたいんですがかまいませんね!

193:名無しさん@ピンキー
07/01/20 15:47:10 17C749fr
温子って胸デカいよね何カップくらいかな?


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