06/10/23 21:04:12 HungP54B
浪人生には休みはない。
後がない俺は、今日もあらゆる欲望を立ち切って勉強するのだ。
トントン
ドアのノック音がする。
何度かの経験で、このノック音の持ち主はわかるようになっていた俺は、扉を開ける。
その足元には、犬型武装神姫「ハウリン」がいた。
「マスターが黄色の蛍光マーカーを貸してといってるんですが」
いつものように俺を見上げている。
鉛筆立てを物色する間、足元でぴくりともせずに立っているハウリンに、俺はさりげなく質問した。
「なぁ、そういえばこの前貸したボールペンどうした?」
ハウリンは顔色ひとつ変えずに答えた。
「はい、マスターはボールペンで自らの陰核を刺激するよう私に命令し、私はそれを実行しました。そしてマスターは11分29秒後にオルガスムスに到達。」
「……」
「分泌液を浴びたボールペンは洗浄され、今はマスターの机の上にありますが。」
「………はい、これ」
ハウリンは蛍光マーカーを小脇に抱えて部屋を出ていった。
「ありがとうございました」
扉を閉め、机に戻った俺。
「………そりゃ、まずいだろ……」
勉強を忘れ、自らの股間に手を延ばした。
おわり