.hackのエロパロ vol.10at EROPARO
.hackのエロパロ vol.10 - 暇つぶし2ch468:揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 幕間2
06/11/06 14:32:33 nfGX8QDU
「たく……んじゃ、タウン戻ろうぜ」
プラットホームに着く。 ここで一エリアの冒険は終了だ。
唯のレベル上げだったけど、本当に楽しかった。 The Worldの本当の楽しみ方は、こうやって、気のおけない友人とまったりエリアを攻略する事にこそあるんだと思う。
そうこうしている間に、青い光に包まれながら消えてゆくハセヲとアトリ。
誰も居なくなったエリアでアタシはぽつりと呟いた。
「はぁ、東京かぁ……会いたい、なぁ」
北海道と東京。 飛行機なら行けるんだろうけど、生憎そんなお金ある訳無いし。 バイトして無い女子高生って中々苦学生なんだよ……
そして、タウンに戻るため、プラットホームに手を伸ばす。 が。
伸ばしたアタシの手は、青い球体に触れる前に、止まった。
低い、男の声によって。
「……誰に、会いたいのかな? 揺光」
「………!?」
とっさに、後ろを振り向く。
誰も居ないと思っていた。 いや、確かに、一瞬前までは誰も居なかったはずだ。
彼は、唐突に現れた。
「オーヴァン………!?」
「久しぶりだね、揺光」
オーヴァン。 以前、アタシに助言を暮れた変な銃剣士。
その左腕は謎の筒状のモノに包まれている。 このゲームの仕様では絶対にエディット出来ない姿。
それが、彼のミステリアスな雰囲気に更に磨きを掛けていた。
「……はぁ。 突然びっくりしたけど……あんたに言わなきゃならない事があったんだ。
 ……ありがとな、オーヴァン。 あんたが助言してくれたお陰で、ハセヲと共に碧聖宮に出場出来そうだよ」
「礼には及ばないよ。 それより……
 君は、リアルのハセヲに会いたいのだろう?」
「―――!!」
オーヴァンの言葉に、アタシは顔が真っ赤になる。
………まだ会って二回目だけど、オーヴァンは全てを見透かすかの如く達観した雰囲気を持っている。
そのグラサン越しに見える柔らかい眼差しは、アタシの心まで覗いているようでくすぐったい。
「真っ赤になるなんて、分かりやすいね、揺光。
 ………そんな君の為に、ささやかながらプレゼントを用意したよ」
「え? ……プレゼント?」
オーヴァンは何を言ってるのだろうか。 プレゼント?
もしかしてハセヲへのプレゼントにぴったりな双剣とか大剣でもくれるのだろうか?
「それが何なのか………自分の目で確かめると良い。
 もうすぐ、君の元に届くはずだ」
「? 届く……?」
届くって……何の事だろう? 前に会った時にも感じたが、オーヴァンの言葉は抽象的すぎて良く分からない。
そして次の瞬間、リアルの階下から母親の呼ぶ声がした。
「智香~! あなた宛に荷物が届いてるわよ~! 住所不定、『オーヴァン』って言う人から!」
「~~~!?」
不意を突かれた。 まさかリアルで送ってくるとは。 と言うか何でオーヴァンがアタシの家の住所知ってるんだろうか?
「おい、オーヴァ……?」
再びPCの前に向き直る。 そこに、オーヴァンの姿は、無かった。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch