.hackのエロパロ vol.10at EROPARO
.hackのエロパロ vol.10 - 暇つぶし2ch350:がらす玉
06/11/03 21:16:30 YFnKRJGi
310-312の続き


しかも今回は二人だけだ。
エンデュランスとともに前衛が二人いたならば朔のダメージはもっと減っていただろう。
ふと見ると、やけに朔がふらついていることに気付いた。
「おい、大丈夫か朔?」
「何がや?」
「お前…調子悪いんじゃねぇのか?」
声をかけられハセヲを睨んでいた目が、一瞬泳ぐ。
(やっぱり、か…)
腕を組み、小さな溜息を漏らすハセヲ。
「カンケーないやん、ウチの調子がよかろうと悪かろうと…」
朔は悪態を吐くが、どうも覇気に欠ける。

351:がらす玉
06/11/03 21:26:15 YFnKRJGi
安価ミスった(^_^;)

>>310-312

因みに今日は一つだけ。
始まったばっかだけど…感想、もらえると嬉しい。

352:名無しさん@ピンキー
06/11/03 21:31:36 dkpfIwqk
つかみはOKだと思うぞ!朔がちゃんと朔らしいしな
他の職人さんもそうしてるしリアルを多少捏造するのはアリかと

353:名無しさん@ピンキー
06/11/03 21:42:58 79iDSNfC
うん、ほんとの朔っぽくていい
とりあえずGJ!続き楽しみにしてるYO

354:がらす玉
06/11/03 21:49:52 YFnKRJGi
感想ありがとう

やっぱり感想もらえるとやる気出るね
明日また続きを投下するよ

というわけで今日は早めにおやすみ

355:名無しさん@ピンキー
06/11/03 22:51:54 1hl3VMA0
8と9のログ上げといた
URLリンク(a-draw.com)

356:揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 ハセヲ?編6
06/11/04 01:01:13 3g2dXoND
>>126の続き
「なっ………!!」
目を、疑った。
揺光のメールに書かれていたエリアに来た瞬間、俺の視界の先に――
夥しい程のAIDAに包まれた「俺」の姿と、その「俺」に今にもイチモツをぶち込まれそうになっている、視線のおぼつかない、狼狽しきった風の揺光の姿があったからだ。
「さぁて、揺光。 お前の欲しがってるコレを………お前の中にブチ込んでやるぜ!」
考えるまもなく、俺の隣で口を抑えてハラハラしているアトリに目もくれず、俺は走り出した。
許さねぇ。 もう二度と、俺の目の前で誰も失いたくはねぇんだ………!!
「!? ハ、ハセ――!?」
「遅ぇよ」
AIDAを使役していた俺の偽者が、走り寄る俺に視線を移した瞬間。
俺は手にした双剣で、すばやく奴の首を掻き切った。
………ドッペルでも何でもねえ、本当に自分と同じ姿をした奴の首を刎ねるってのは、変な気分がするもんだぜ。
「○△Μ$■●οー――!!」
言葉にならない叫び声をあげながら、崩れ落ちる偽者。
AIDAに包まれながら、そしてまるで蜃気楼に包まれるように、ソレは消えていった。
そんなモノに目もくれず、俺は倒れている揺光を抱き起こす。
………ひでぇ。 揺光の視線は焦点が合っておらず虚ろで、顔は大量の白濁液で汚されている。 おまけに耳にはネコミミがついてるなんて始末だ。
「揺光、揺光っ!! しっかりしろ、揺光!!」
必死に、名を呼び続ける。
「揺光、揺光!!」
何度も、何度も。
「いやだ……もう失いたくないんだ……二度と……もう二度と、仲間を……」
返事は、無い。
アトリはいつの間にか俺の背後に近寄ってきていたが、かける言葉も見つからないのが困惑している。
「……くー……」
「……え?」
間の抜けた声がエリア内に響いた。
揺光の、寝息。
どうやら無事だったようだ。
AIDAに襲われていたとは言え、この調子ならおそらくリアルでも無事であると考えていいだろう。
そして次の瞬間には、揺光の体が淡い青で包まれ、その光が消えた頃には、彼女の服はすっかりと元通りになっていた。
無論、白濁液やネコミミもきちんと消滅している。
(大方八咫あたりのシステム管理者が治してくれたんだろうな……この後、揺光の事をレイヴンに報告しに行かねぇと)
安堵の念が心に広がる。 アトリもほっとしているようだ。
とにかく、良かった。 もう二度と、仲間を失いたくは無かったから。
俺の腕の中で、揺光はまだ静かに寝息を立てていた。

357:名無しさん@ピンキー
06/11/04 01:03:30 LSsFgmsC
>>355
お前…、イイ奴だよな…。

358:揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 ハセヲ?編7
06/11/04 01:27:55 3g2dXoND
通常のプレイヤーでは入れない、幾重にも張り巡らされたセキュリティを持つ場所。
"知識の蛇"。
The Worldの『すべて』を見通せる機能を持ったこの異様な空間の中に、二人の男が、居た。
「くぅ~、ハセヲのヤツ、いい所で着やがって! もう少しで揺光ちゃんに射れられたのにィ!」
その内の一人――青い長髪を束ね、黄色い民族衣装のような服を着こなした男・クーンは、心底悔しそうに立ち上がる。
「ご苦労だった、クーン。 良いデータが取れた」
そしてそれに答えたのは、褐色の肌をし、丸いサングラスを掛けたミステリアスな男・八咫。
彼は、今まで知識の蛇に映し出されていた揺光の映像を消しながら、静かに笑った。
それにつられ、クーンも静かに笑う。
「しっかし、これでG.U.としてのバイト料貰えるんだから、世の中捨てたもんじゃないよなぁ。
 お金も貰えて、女の子も犯せて、こんな一石二鳥な仕事他には無いぜ。
 しっかし八咫、あんたもえげつない性格だよな………
 俺たちがデータドレインしたAIDAのゲノムデータからAIDA本体を抽出して、それがプレイヤーに与える影響を"観察"する為に俺の『増殖』を利用して女性プレイヤーを襲わせるなんて、な」
「私は様々なデータが取れる、君は気持ちの良い思いが出来る。
 これはお互いの利害が一致した正当な職務契約だと考えるが?」
異様な雰囲気の漂う空間に、二人。
彼らは彼らで、裏で色々とやっていたのだった。
「だが、私の目的はAIDAに関するデータを集めるだけではない………」
「?」
不意に、八咫の声質が変わる。 笑いを無理矢理押し殺している様な、妙な声に。 クーンはそれに僅かに首を傾げる。
そして突如、八咫がダンスマカブルのスキルを使用し、自らの武器である扇子を振り回しながら踊り始めたのだった。
「YATTA! YATTA! ねんがんの『揺光が無理矢理犯されているSS(スクリーンショット)』をてにいれたぞ!
 YATTA! YATTA!」
心底嬉しそうに踊っている八咫。
その姿は、普段クーンが接しているときの彼からは想像出来ない。
やがて、クーンから妙な視線で見られていることに気がついた八咫は踵を返し、普段の真面目な表情に戻る。
「……コホン、これは冗談として、だ。
 実はCC社上層部にも元紅魔宮アリーナチャンピオンである彼女の熱烈なファンが多くてね。
 AIDAの実験がてら、揺光プロマイドを取ってこいと依頼されていたのだよ。
 無論、私も彼女の痴態には随分と興味があったのだが………クク」
「八咫……キャラ変わってないか……?
 そんな事より………八咫! 俺にも揺光ちゃんの痴態を収めたSSくれェェ!!
 『The World』で犯した女の子は数知れず!
 その全ての痴態をSSに収め、保存してきた数約90人!
 だが今回ばかりは、ハセヲの邪魔が入ってSSを撮影出来なかったんだ!
 精液で汚された揺光ちゃんの画像キボン!!」
もはや原型を留めて居ない二人の性格。
実はハセヲ達の前で見せている性格の方がロールで、二人ともこちらが素の顔なのであった。
男特有の厭らしい笑い声を上げる二人。
ソレを、
「はぁ………まったく」
眼鏡の縁を上げながら、溜息を付きながら、そして壁に寄りかがりながら、顔を赤らめて呟く女性PCが、一人。

世界の、『The World』の一日は、こうして、更けていった。

次回から東京編! だが亮×智香は先客が居るし、何か工夫が必要だな………
一応リクエストを(ぇ

359:名無しさん@ピンキー
06/11/04 01:33:09 irNLMX04
>>358
GJ
YATTA自重しろwwwwwwwwwwwwww

360:名無しさん@ピンキー
06/11/04 01:41:01 d7VLnaqz
>>358先客ってそんなに居たかな。俺はハセヲ×朔望だけど、智香はいるよ?

361:名無しさん@ピンキー
06/11/04 01:54:11 t86WroUm
>>360
オリキャラでも何でも構わないけどメモ張に書き溜めてから投下した方がいいんでないのかね、あーたの場合。

362:名無しさん@ピンキー
06/11/04 02:06:31 fVnM1qYN
あーたの亮×智香も読みたい!

亮×智香を頼む!

363:名無しさん@ピンキー
06/11/04 02:08:31 svCgYR9s
>>358
GJ!!!
YATTAマジで吹いたwwwwwwwwwww

東京編は亮×智香でもいいんじゃない? かぶってても全然OKだと思うよ


364:名無しさん@ピンキー
06/11/04 03:40:37 jN24l2m8
>>325
…GJ GJ! GJ!! グッジョォォォブ!!!

365:名無しさん@ピンキー
06/11/04 04:17:18 EP9uC37G
>>358
亮×智香でおk

366:がらす玉
06/11/04 06:48:38 jQb9OuPJ
「二人揃って風邪引きさんかよw」
などと鼻で笑いながら言ったが、
「チッ…さっさとゲームやめて寝ろよ」
一応病人の為、気にかけてしまう。アトリパワー恐るべし、である。
が、
「いやや。ハセヲの言うことなんかきかん…」
朔はそれをはねのける。
「ふざけてねぇでさっさと寝ろ! お前の大好きなエン様と会えなくなってもいいのかよ!」
多少語気を荒げる様に言うハセヲ。しかし朔はふるふると頭を左右に振るだけである。
「いやや、エン様に渡したいもんがあんねん…手に入れるまで帰らへん!」
振りながら言う。

367:がらす玉
06/11/04 06:51:26 jQb9OuPJ
(エン様好きもここまで来ると尊敬に値するな…)
自分のことよりまずエンデュランスのこと。
たかがゲームで。
そう、たかがゲームで、である。
(…俺も人のことは言えねぇか…)
脳裏に志乃の面影が過ぎったが、頭を振ってそれを払う。
「……で、何探してんだ?」
「…え?」
「ここには無かったんだろ?」
頷く朔。
ハセヲは朔の手を掴むと、プラットフォームまで急いだ。
「はやいとこ見つけて休め。俺も手伝ってやる」
本調子でない朔が、多少素直になった朔が可愛かったから一緒に居たい訳じゃない、と自分に言い聞かせるハセヲ。

368:がらす玉
06/11/04 07:58:53 jQb9OuPJ
いったん終わり

とりあえず夜か明日には投下するよ

続きが読みたければ

369:名無しさん@ピンキー
06/11/04 08:02:00 9tmVa40l
読みたい
是非読みたい
風邪ひいてるから全裸では待てないけど半裸で待ってる

370:名無しさん@ピンキー
06/11/04 15:24:41 bJSFWmv8
こんな奴じゃねえ

371:名無しさん@ピンキー
06/11/04 18:26:27 uC6XwnL2
>>356
その状況で眠るとか凄くね?

372:がらす玉
06/11/04 19:53:49 jQb9OuPJ
約束通り投下


朔は手を振りほどくでもなくついて来ている。
その普段とのギャップが妙に可愛くて、アイテムを見つけるまでずっと、手を繋ぎ続けていた。


「やっと見つかった…」
タウンに戻ったハセヲは小さく溜息を吐きながら呟いた。
「…………」
マク・アヌの橋に寄り掛かるハセヲの隣にじっと自分の手を見つめる朔が座っている。
「…アイテムも見つかったんだ、さっさとログアウトして休め」
いつまでも動かない朔に、さらに調子が悪くなったのかと心配してログアウトをすすめた。
しかし動こうとしない。

373:がらす玉
06/11/04 20:34:03 jQb9OuPJ
どうしたものかとハセヲが思案していると、
「…初めてや…望以外の男に手ぇ握られたん…」
ぽつりと朔がもらした。
「悪かったな…どうせ初めてはエンデュランスが、とか思ってたんだろ?」
ハセヲはどこかばつが悪くなり、腰に手を当て明後日の方向に目線をそらす。
「ちゃうわ阿呆…」
ぐっと両膝を抱え込み、呟く朔。
「…そんなんとちゃう…せやけど…初めてでようわからん…」
ハセヲが視線を降ろして見ると、少し頬を朱に染めている朔と目があった。
途端、ばっと反対方向に顔を反らす二人。非常に気まずい状況である。

374:がらす玉
06/11/04 20:47:45 jQb9OuPJ
とりあえず最初の方も読めるようにアンカーうっとくよ。

>>310-312

>>350

>>366-367

今の所これで全部
読んでくれてる人のために頑張ってリアルまで行くよ

今日はかなり早めに、


おやすみ

375:名無しさん@ピンキー
06/11/04 20:58:09 0f+l973d
>>374
期待してるぜ!おやすみ!

376:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:05:47 IhnlYAx8
唐突にハセヲ×揺光投下。
まあ揺光こんな事しないと思うがあの場所でこういうのしてほしいなってのと
まあどうせパラレルでしょって事で一つ。

377:まずプロローグ?
06/11/04 22:06:18 IhnlYAx8
「(……ん? なんだこれ?)」
 彼は久しぶりに覗く揺光のステータス画面を見て唖然とした。
 彼女との関係を示す好感度ゲージの様子が明らかにおかしい。
「(こんな設定あったっか……?)」
 vol.2ではピンク色の丸一つまでしか上がらないはずのゲージに、今では真っ白な球が浮かび始めている。
 自分が知る限りそんな内容があるとは聞いていなかった。

 確かに揺光はすぐ抜け出しちまうから、今の今まで二人でいけるクエストは極力あいつと二人で行って
 ロマンスギフトもフラワーギフトも全部あいつに送って全部メールコンボ成功させて……。
 ……まあその、なんだ。俺の気持ちも伝えたはずだけどよ。
 リアルで頭を振りつつ、もう一度揺光から来たメールを読み返してみる。

『件名:ハセヲへ
 本文:お、おまえと少し話がしたい……! 
    できれば、二人で!
    絶対、絶対来いよな!
    
    場所は、『 隠されし 禁断の 黄泉国 』
    あの変な三角模様からしか行けない、アタシとお前、 二人しか知らない場所だ!』

 ……。
 あの「月の樹」のおっさんに呼ばれていった、三爪痕から行けたエリアか。
 やっぱり二人だけで行ってた。
 レベル上げとは思えないし、そもそもあのエリアにモンスターが出た覚えも無い。
「(確かにあそこなら、他のプレイヤーが来る可能性はかなり低いけど……)」

「……まあ仕方ない、行ってみるか」
 乗せられておこうと判断し、ハセヲはカードの対戦を忘れずに登録してから『The World』にログインした。



378:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:08:53 IhnlYAx8
 揺光に言われるがまま、ハセヲはログイン早々、『 隠されし 禁断の 黄泉国 』へとエリア転送した。
 自分では平然としていたつもりだろうが、一瞬だけ街に写った彼を見た人々からは、相当焦っているように見えただろう。
 視界が一瞬真っ白に輝き、数秒の間を置いてから、月明かりに照らされた古城の様子が浮かび上がっていく。
 ハセヲが一呼吸置いてから首を回してみると案の定、彼女はハセヲがログインしたすぐ近くで待ち構えていた。

「は、ハセヲ!」
「おお。……待ったか?」
「まってなんかいないよ! ハセヲ、メールを送ってからすぐに来てくれたからね」
「まあな。んなことより、なんだよ。話って」

 ハセヲが”表面では”面倒そうに話を切り出すと、揺光は何かを思い出したかのように顔を真っ赤に染め上げて声を荒げる。
 早く話というものを聞きたかった。

「ば、馬鹿! そういう話は、もっと前置きをもってだなぁ」
「そういう話って、お前が話をしたいって呼び出したんじゃねぇか」
「そ、そうだけど……! ……ぅ~……」

 そこまで言って、首を下に下げてしまってからクルリと体を回転させて、ゆっくりと崩れかけた足場へ向かって歩き出した。
 仕方なくハセヲも、彼女のペースに合わせながらその後ろを歩いていく。
 ぎこちない時間。
 やがてエリアの端―もしこれが現実世界なら、今にでも飛び降りてしまいそうなところ―に辿り着いて、再び口を開いた。

「なぁ、アンタの……」
「あ?」
「もう一度聞く事になるけど、あのフラワーギフト……信じて、いいんだよ、な?」

 ドキリ。
 ハセヲは触れられてはいけないところを触られたかのようにたじろぎ、顔を林檎の色に染め上げる。
 彼自身、どちらかといえば感情を表に出さない彼女なら、『The World』で会っている最中ならこの話をしてくる事は無いと思っていた。
 だというのに、こいつはこんなところで……。

「……」
「こ、答えてくれよ! あれからアタシ、ずっと悩んでるんだぞ……」
「……俺は、勘違いしてろって、言ったろ?」
「ほ、本当、か? 信じても、思い込んでも良いんだな!?」
「……」

 振り向いた揺光に対し、チラリとだけ見て顔を背けながらも顔を縦に振ってみせた。
 揺光の顔が月光の下でパァッと光り輝くように笑顔を作る。その瞳には、うっすら涙さえ見せるほど。
 しかし、走り出そうとする自分を抑えるように揺光はゆっくりと、顔を背けたままのハセオの元へ近づいていった。


379:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:09:35 IhnlYAx8
「ハ……セヲ」
「なんだよ……、って、お、おいお前! ちょっとま、て……!」
 
 彼女は止まることなく彼へと近づいていく。
 平行線だったお互いの視線が、二人が近づいていくに連れてその身長差に合わせて上下へと傾いていく。
 ハセヲは一歩だけ後ろに引いたものの、彼女の姿に圧倒されてか、それ以上動く事は無かった。
 二人の横へ延びるシルエットが徐々に重なり、やがてリアルでならぐぅっと揺光の胸がハセオの腹に抑え付けられるぐらいにまでなった頃。
 仕様なのかどうなのか、『接触』と判断したらしいPCは、ハセヲを下に引く形で転げ落ちるモーションへと移った。
 転んだ時に出る小さなエフェクトと同時に、ハセヲの上に揺光が重なる。

「い、いい加減にしろ揺! ……光?」

 反論の一つでも言いたかったハセヲであったが、目の前に広がった彼女の表情に唖然とした。
 ぼぉっと火照る様に髪色と同じように染まった顔の中で、うっとりとした瞳が自分を見入っている。
 予期していなかった、けれどどこかで期待していたような表情。
 そして、小さな口元から少しだけ粗く息が出ているのを知る。

「揺光……?」
「アタシ、限界なの……こ、こんなのアタシは絶対にしないって決めてたんだけど、でも、でもハセヲの事思ってると、もう……」
「何のことだよ!?」
「だ、だからあれだ……そ、そのテレフォン……セ……とか、と、似たような……」

 そこまで話すと、ようやくハセヲにも彼女が何をしたいのかが理解できた。
 仮にも高2だ。既にそれ相応の知識はある。
 テレフォン、セックス?。の事だよな。電話越しでお互いに自慰するやつ。
 実際にネトゲで似たような事をするやつがいるって聞いたことはあったけど・・・・・・よ。まさか、お前から言ってくるなんて。

「だって、お前は東京なんだろ? 会いたくてもそんなお金私に無いし、でも、アンタと……、ハセオともっと一緒にいたくて切なくて……」
「……あ、ああ」
「部屋の鍵かけたし今日はお母さん遅いからここで待っている時からも、ずっと、ずっと……ずっと……・…」

 そういって揺光は彼に顔を見れないようハセヲの胸に顔を沈める(振りをする)。
 すると突然彼女の声代わりに、「クチュ、ピチュッ」と淫乱な音色が鳴り響いた。
 どうやら、今の今まで彼女は片手にコントローラーを持ち、もう片方で自分のアレをいじっていた……らしい。
 きっと今だけ、頭にかけてるFMDを取り外し、マイク部分を自分のそれに近づけたようだ…・・・が。

「お、おぃわかった、わかった揺光!!」

 急なタイミングは彼に刺激がありすぎた。ハセヲは裏声になりつつもなんとかその音を止めさせようと泣き叫ぶ。
 倒れた状態で上に誰かが乗ってしまうと、上のPCが動かない限り身動きが取れない。
 FMDをつけてる限りは、彼女の音が耳に鳴り響いてしまう。聴きたくない……わけではないが、恥じらいを止められない。

「……ハセヲ。ハセヲ、ぉ」

 音が彼女の声に戻ると、揺光のPCは瞳を閉じて、恥じらいも無さそうに無理やりにその顔をハセヲのPCへと埋める。
 本当なら、ここでキス……をしているはず、なんだろうけれど。
 彼女の顔で今度こそハセヲの目の前が一杯に染まるが、FMD越しにはリアルのハセヲ―亮にはなんの感覚も伝わるはずが無い。

「ん……んん……ぁ」

 だというのに、揺光はいかにもキスをしていると言う風に”ロール”を続けていて、その光景と空白の音色が、痛々しく古城へと響く。
  

380:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:12:26 IhnlYAx8
ここら辺で保留。

381:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:22:21 iP/leF7Q
キタコレ

382:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:23:53 IhnlYAx8
保留っていうか一旦終わり。続くかは未定で^^;

383:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:24:50 Q2onkuQi
続きをものすごく期待
勃起した

384:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:53:43 EP9uC37G
なんて寸止めだ…ちくしょう!

385:名無しさん@ピンキー
06/11/04 22:59:43 +htSTRGi
なんかキター!GJすぎる!!

386:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:25:14 9NC/YuRV
おまいら乙
亮×智香×潤香投下

387:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:26:24 9NC/YuRV

「AIDA反応?」
「ええ」

祖母のタキ江と共に夕飯を済ませた潤香……いや、カールを待っていた女。
G.U.とか言うCC社側の人間だ、何度かカールに接触して来たことがあるから覚えている。
人を見透かした様な態度が目に付く眼鏡の拳術士。確かパイと言うPC。

「もうそいつらって……あんた達とハセヲが全部やっつけたんじゃないの?」
「貴女も知らないワケではないでしょう? 碑文は―――」
「AIDAを呼ぶ……あたしのスケィスに惹かれたお馬鹿びんってとこか」
「理解が早くて助かるわ。ハセヲに連絡したけどインしてないみたいなの。だから」
「代理であたしがAIDA退治ねぇ……」  

ハセヲ達にはモルガナ因子が残っていない。
故にもう憑神を喚ぶことはできない、それは知っている。
カールの様に以前の《The World》、即ちR:1で未帰還者になった経験のある者しか
もうモルガナ因子をPCに内包してはいないのだから。
AIDAとやらと対等に戦えるのはXthフォームのハセヲくらいのものだろう。

「ハセヲと親しいんでしょう、貴女」
「何、オネーサンってば妬いてるの?」
「冗談キツイわね」

しかし返って好都合だとカールは心の中で哂う。
今ハセヲは……亮は智香とお台場でデート中、そんな時に無粋な邪魔が入るのは許さない。
せっかくお膳立てした計画を狂わされるのは潤香の美学に反する。
それだけは許さない。智香のためにも

「正直なところ、憑神を使役できる貴女を野放しにはしておきたくない。
 でも不本意だけど、今は貴女以外に頼れる人間がいないの」
「ホントに残念そうw やっぱオネーサン的にはハセヲと一緒に駆除したいんだ?」
「……本気で怒るわよ」

薮蛇だったらしい。
CC社の人間に協力するのは面白くないが、恩を売っておいて損はない。
彼女の機嫌を取るためにもここは大人しく協力してやるのが無難な選択か。
カールとて同じ女であるし、パイのハセヲへの恋慕は分からなくもない。

「おっけ、引き受けよう。そんかわし」
「何かしら」
「ここ2~3日だけハセヲのこと、放っておいて欲しいんだ」
「……どうして」
「ギブアンドテ~ク。あたしが譲歩できるのはここまで」

無駄なことは嫌いな主義のカールだが今回ばかりは仕方ないと割り切った様子。
とりあえずハセヲ不在の間は裏方に回った方が良さそうだ。元々、こういう仕事には慣れている。
あとは智香が上手くハセヲと懇ろになれば言うことはない。そっちの方が本命なのだから。

「けど勘違いするな。あんたのためじゃない、ハセヲのために代理を引き受けるんだ」
「ハセヲのため? ……妬いてるのって私じゃなくて、貴女なんじゃないの?」
「ふふん。どーかな」

けれどカールは飽くまでその姿勢を崩すことはない。
パイからさっさとAIDA反応のあったエリアコードを聞き出すと、ばみょん!と軽快に駆け出して行ってしまう。
ハセヲはあんな女の何処が良いのかしら? パイの心情は複雑の極み……。


388:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:27:54 9NC/YuRV

*************************





「星を見るのもいいけどさ。こういうのもいいよね」
「そーだな」

智香曰く、イルミネーションは見てて飽きないらしい。俺にゃ無理だが。
女は男よりも好奇心が強いって言うし、それこそ感性の違いかもな。
それとも何か他に理由でもあるのか……。

「ハセヲは星とか見たりするの好き?」
「たまに夜空を見上げたりする程度」
「んー。そういう心の余裕は人生には必要だよな」
「心の余裕なぁ……」
「見上げてーごらんー♪ってね」

坂本九の歌か。あの歌……2番のサビ部分の歌詞とか
【手を繋ごう僕と 追いかけよう夢を 二人なら苦しくなんかないさ】
だもんな。大した詩人だぜ。

「でもね。アタシとしては」
「あん?」
「リアルでさ。ハセヲと……亮と一緒に、こうやって歩いてみたかったし」
「……」

……何で立ち止まってんだ俺は。
歩けよ。

「へ、変なこと言った?」
「いや、何つーか……」
「う、うん?」
「……意外と女の子してんのな」
「アッ、アタシは最初から女の子っ!」

大人じゃない、乙女です。恋するのが仕事です、ってか。
女の子が魔法で作られたんなら、男の子は何で作られたんだろうな。
錬金術とか武道の達人達の細胞からか?

「だってよ、普段とのギャップがあるだろ。いつも冒険だのプレシャスだの言ってるのに」
「冒険だけがアタシの全てじゃないって。亮だってそうだろ?」
「まぁ……そりゃな」

そりゃそうだ。
ハセヲと三崎亮はイコールであってイコールじゃない。
現実にまでゲームの設定とか持ちこむ必要とか全然ねぇし。
むしろカールの言ってた
『揺光のキャラはロールだと思った方がいい。本当のあの子はすごい繊細なんだ』
って言葉が実証されたってワケだ。意外だったけど。

「んで、歩くだけでいいのか?」
「えっ」
「一緒に歩くだけで、お前はそれで満足なのか?」


389:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:29:05 9NC/YuRV

わざわざ一緒に歩くためだけに北海道から来たんじゃねーんだろ?
いくら俺でもそれくらいは感づく。
一応……アレだ、か、彼氏……だしな……。

「他にもやってみたいコト、あるんじゃないのか」
「……あるけど……いいの?」
「借金の保証人になってくれ、とか以外ならな」

俺はハッキリ言ってこういう雰囲気が苦手だ。
ゲームの時ならアトリやパイ、カールとかと2人きりで
エリア行ったりクエストやったりAIDAの駆除やったりしたこともあるにはあるが、今はゲームじゃない。
どうにも……調子が出なくて引き気味になると言うか……。

「じゃあさ」
「おぅ」
「キスしよ」
「……」

……誰と誰が? 
って、手ェ繋ぐ時にもあったぞ、このやり取り。

「な、何でそこで黙っちゃうのかなぁ……?」
「……ここでか?」
「うん……ここがいい」

……えっと、他にもいっぱい人居るんだけどな。
気がつくと俺らと歳もそう変わんねぇカップルどもがよ、周りでチュッチュチュッチュやってんの。
なに、俺達もその仲間入りしろってのか? おいおいおいおいおい、そりゃねーだろ。

「ここでしたい」
「(うわ……)」

不意打ちで智香に抱きつかれた。
コイツ、あんま背が高くねぇから頭は俺の胸あたりにあってさ。
ハセヲの時だったら抱きついてくる奴なんか有無を言わさずに、ひっぺ剥がしてるのに。
でも今は全然そんな気力が沸かねぇの。真夏に抱きつく奴があるか、とかツッコむ気力も。
智香の身体、すげぇ軟らかくて(胸とか)、いい匂いして、ガラにもなく俺の心臓ドキドキ言ってんだ。

「……会ってから、まだ24時間も経ってねぇだろ」
「ア、アタシだって……我慢したかったけど……げ、限界突破……みたいな?」

宇宙一の戦闘民族みたいな言い訳しやがって……。
ならアレじゃん、お前が寝てる時に煩悩と戦ってた俺の努力無駄じゃん。
カールの言ってた通りにやっときゃよかったのか? 選択肢間違えて別ルートにでも入ったのか?

「……あとで『乙女の純情をもてあそぶな! 地獄に落ちろ!』とか、言わないか」
「な、何ソレ。言わないよ、言うわけないだろ!」

「失礼しちゃうなー」とか顔膨らませて怒ってやがんの。
その仕草がすごい可愛いのな。前の俺なら志乃とどうしても比較してたんだろうけど……
さすがに今はそんなコト、もうしねぇよ。する意味がない。この可愛さはベクトル違う。

「亮、メールで言ってたじゃん、かんちがいしちゃえ……って。
 していいよ……かんちがい。アタシもね、かんちがい……してるから」


390:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:30:30 9NC/YuRV

俺はキスをしたことがない。
そりゃ日本じゃなくて英語圏とかに住んでりゃ、日常的に家族や女友達とするんだろうよ。
でもここは日本なワケで。しかも日本人ってのは昔から礼儀とかを重んじる奥ゆかしい人種なワケで。
人付き合いの苦手な俺なら尚更なワケで。つか、もうワケ分からん……。ワケワケうるせぇぞ、俺。

「かんちがい……していいのか」
「……アタシがいいって言ってるの。いいに決まってる」

ちょっとだけ揺光入ったな、今の。
まぁ……じゃあ、本人の許可下りてるし……かんちがい、してみる……か?
ここで逃げたら、また昔のヘタレだった頃のハセヲみたいになっちまう。
それに智香を否定することにもなる。俺はそんなに酷い奴だっけか? 違うだろうよ。

「……目、瞑れ。俺も一応、恥ずいから」
「うん……」

俺の腰に回してた智香の腕が、一瞬だけビクッと強張った。
やっぱ俺だけじゃなく、コイツも緊張してんだな……慣れてないだろうか。
てか智香は誰かとこういう経験あんのか? 
そりゃ結構可愛いし、昔付き合ってた男がいた、とか言われても全然違和感ねぇけどさ……。

「おでことか、無しだから……」
「わ、わーってる」

ここまで来て、唇じゃなくて額にする奴はさすがにいねぇだろ……多分。
暗くなかったらもっと智香の顔を堪能できたんだろうが、待たせるのも悪い。
もうちょっとだけ明るいとこでヤれば良かったかな、なんて考えてる余裕もない。
俺も、かんちがいしちまったみたいだったから。

「智香……」
「ん……」

何だろ、何なんだ。
人間の(てか女の子の)唇ってこんなにやーらかかったのか。
とりあえず息が続くまでこのままで居ればいいかな、とかそんなことだけ考えて。
でも、何か様子が変っぽい。息苦しいとかそういうのじゃなくてだ。
俺の腰の辺りにあった智香の手が、いつの間にか首に回されてる(でも目は明けない)。
さっきよりも強く智香の身体が密着してきて、腹の辺りに普通にコイツの胸が当たってる(でもまだ目は明けない)。
俺の歯に何かが触れた。智香の歯じゃない、もっと柔らかいものが(それでも目は明けない)。
んで、それが強引に俺の口の中に入ってくるのな。舌に絡んできて口の中が大変……って、おいおい。

「っは……はっ……ち、智香!」
「どっ、どしたの?」
「どしたのって……お前……今、舌……」
「い、嫌だった?」
「そういうんじゃねぇけど……い、いきなりだったから、ちょっと驚いたっつーか……」
「潤香が……舌入れた方が喜ぶ、って……」

カールの奴……やっぱ妙なこと吹き込んでやがったのか……。

「ダ、ダメかな?」

ダメダヨ。ってぱにぽにだっしゅ!な展開は期待しない方がいい。
智香とキスしたせいか、何かもう俺も色々フッ切れちまってるから。

「……いいんじゃねぇの、智香の……したいようにすりゃさ」


391:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:31:46 9NC/YuRV

それから仕切り直しっつーことで、俺達は何度もキスを繰り返した。
唇を重ねては離し、重ねては離し……単純作業なのに、何故だか楽しい。
俺もだいぶ骨(コツ)が掴めてきたらしく、互いの歯がぶつかり合うみたいなこともなく
スムーズに行くように……って、んなコトの骨掴んでどうするよ。変態か。

「ん……亮、上手……」
「上手いも下手もあって堪るかっての……」
「謙遜するなって、事実だし」
「(褒められてもこればっかりは嬉しくねぇぞ……)」

智香のこの余裕っぷりは何なんだ?
俺を抱きしめる時の仕草といい、最初のキスの時といい、初めてって感じじゃねーな。
これは……もしかするともしかするんじゃないか?

「……なぁ」
「ん。なぁに」
「俺から言わせると……むしろ智香の方が上手いってか、手馴れてるって感じなんだが」
「え……そ、そうかな?」
「お前が昔誰と付き合ってようが、そんなのは気にゃしねぇけど……まぁ、一応」
「あー……うん。それは……」

やっぱ脈ありか。
可愛いもんな、そりゃ男の方が放っとかないだろうよ。

「じゅ、潤香と予行練習を……ちょっと」
「は?」
「その、な……何て言うか……ノリでやっちゃった……みたいな?」
「……」

あの女……揺光争奪とか本気を見せろとか言っておきながら、
ちゃっかり自分も良い思いしてんじゃねーか! 後輩の唇を奪う変態お姉様って何処のエトワール様だ!
にゃろう、まんまとしてやられた……!

「す、寸止めって決めてたんだ! でもさ、潤香に真顔で『いい?』って聞かれて……」
「……OKしちまったワケだ」
「何て言うか……潤香ってさ、黙ってれば本当に綺麗で……あぁ、いいかな、ってカンジになっちゃって……」

……魔性の女と書いて魔女と読む、か。やっぱあの女、ただもんじゃねぇ。
つまりアレか、俺も智香も最初からカールの掌の上で踊らされてたってか。
どっか芝居がかったロールする奴だとは思ってたけど、そういうコトかよ……とんでもねぇ女だ。

「でも、オトコノコとは亮が初めてだから」
「そ、そうか……ってフォローになってねぇだろ、ソレ」
「べ、別に、そういう趣味は全然ないんだからな! あ、飽くまで、潤香とは友達同士だって!」
「わーった、わーったから。夜の公園で騒ぐの禁止」

とりあえず智香が男と付き合ったことがないのは嬉しい誤算だった。
嬉しくない誤算は、カールの野郎(女郎か?)が智香からレッスン料を摂ってたこと。
だから昼間に電話かかって来た時、随分と余裕だったのか。味見済みとは……侮ねぇ。
そりゃ「襲えば?」とか軽く言えるよな、お前はもう第一段階終了してるんだから。

「カール……やっぱ、アイツの性格だけは分かんねぇ」
「それには……アタシも同意、かなぁ」


392:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:32:17 OQ0ucEtD
>>379FMD(フェイス・マウント・ディスプレイ)ではなくM2D(マイクロ・モノクロ・ディスプレイ)じゃね?R:2時代は

393:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:33:17 9NC/YuRV
少女迷路でつかまえて? くちびる白昼夢? 何のことです?
おやすみおまいら



394:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:35:05 cF5tV8kE
>>393
GJ

続きが楽しみだwktk

395:名無しさん@ピンキー
06/11/04 23:50:16 fVnM1qYN
>>393 最高だ!
>>382GJ!ぜひ続きを

396:名無しさん@ピンキー
06/11/05 00:40:50 lmn8wgPx
おみそれしますた

397:名無しさん@ピンキー
06/11/05 00:41:56 P0pI9F+L
>>393
来た来た来た来たー!!GJ!!!
なんかすげードキドキしたw

398:パック ◆JuT3jsxZbo
06/11/05 00:51:03 f/RQOAFW
>>355
ありがとうございます!
これで色々出来ます、本当に助かりました。

報いる事が出来なくて申し訳ありませんが、今日は連載はお休みです。
本当に申し訳ありません。
もはや信頼に値しないと思うので予告はなしですが、来週中には何とか都合つけて話を一区切りさせます。
それに合わせておまけ本編も開始します。
まとめは作るとすればもっと後で12月中旬以降になると思いますが、
編集自体は既に行っていますのでハセ志乃orタビー前編が読みたいという方がいらっしゃれば
txtファイルでどこかのupローダに上げます。
全ては俺の無能さ故、なんかもうどうしようもない落ち武者となっていますが
よろしければこれからもご一読ください。

399:名無しさん@ピンキー
06/11/05 00:52:50 8R9xj16B
>>299の続き投下! 2日ぶりじゃあああ!

「ちょい待ち!」
「何だよ」
「泊まるって、いったいどういう事や!」
「どういうって…智香はわざわざ今日の為に北海道から来てるんだぞ? それに、智香ともう約束してるし」
亮の言うとおりである。智香はわざわざ今日のために、遠路はるばる北海道から東京までやってきたのである。
「約束かなんか知らんけど、何か納得いかへん!」
朔は何だか分からないが、無性にモヤモヤしていた。何とかして二人がくっつくのを阻止せねば。そんな思いに駆られていた。
「納得いかねえって言われてもなぁ」
亮は頭を掻きながらいった。
「こうなったら、ウチも泊まる!」
「はあ?」
「ハセヲと揺光を二人っきりにしておくのは何かと危険や! ハセヲが揺光に襲いかからんともかぎらへん! せやから、ハセヲが揺光に手え出さん様に見張るためにウチもハセヲの家に泊まる!」
「………素直に泊まりたいっていえねえのかお前は」
亮は朔の突然の申し出を驚く事も無く受け流した。そして、言葉を続けた。
「てか、望から聞いてないのか? 2泊3日でこっちに来るって」
亮の言ったことが、朔には初耳のようだった。
「ウチそんな事聞いてへんで!」
「あ、いうのわすれてた」
「望!」
「ごめんねおねえちゃん。でも、おねえちゃんうれしそうににもつのじゅんびとかしてたから、
ハセヲにいちゃんにあえるのがそんなにたのしみだなあっておもって、じゃましちゃわるいかなあとおもったから、あとでいおうとおもってたんだ。そしたらすっかりいうのわすれちゃって…」
「う、ウチハセヲに合うのが楽しみになんかしてへん! 何へんなこと言うとんねん!」
顔を真赤にし、朔は思いっきり望をゆすった。
「ああああああ、あたまがゆれるよ~~」
「だいたい、何でうちがハセヲと合うのを楽しみにせなあかんねん! もしかしたらハセヲの家に行けるかも知れへんとか、
チンピラに絡まれてハセヲに助けてもらうドサクサに紛れて抱きついたり出来たらええなとか、ハセヲの両親と会って挨拶することになったらどないしようとか、そんな事ぜんぜん思ってへんからな!!」
そんな朔の姿を見た智香は思った。(素直じゃないな)と。
「全部自分で喋ってるぞ」
「!!」
亮に言われ、朔は初めて自分がうっかり口を滑らせていることに気付いた。


400:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:02:50 8R9xj16B
「ちゃう! ちゃうねんで! そんな事全然思っとらんで!」
朔は必死になっていま自分が言った事を否定しようとした。しかし、時すでに遅し。
「ふ~~ん。って事は、勝負パンツとか穿いてきてたりして」
「!! んなもん穿いてきたりなんかしてへんで! もしかしたら何かの役に立つかもしれんと思ったりしなかった訳や無いけど、穿いてきたりしてへん!」
どうやら図星のようだった。智香に指摘されさらに真っ赤になった朔の顔がそれを物語っていた。
(く、やるじゃないか朔…でも、こっちだってそう簡単に負けなやしないよ)
と、智香の中で静かに朔に対する対抗心が芽生えたりいている事に誰も気付いてはいなかった。

よっしゃ、今日はここまで。
自分で書いてなんだけど、望の台詞は読みにくいなあ。平仮名ばっかだから仕方ないのかもしれないけど。

401:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:05:40 WrP2boEP
アトリのSS誰かかいてくれ~

402:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:06:29 YatIdjnt
>>400
キタァアアアアア!!GJ!1

> 自分で書いてなんだけど、望の台詞は読みにくいなあ。平仮名ばっかだから仕方ないのかもしれないけど。
だがそれがイイ!!(゚∀゚)

403:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:11:15 MrG1hGdE
>>401
惚れっぽい設定を利用して
ついついアトリに惚れちゃう揺光
それから(ry
みたいな?

404:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:19:53 8HPzaD+t
女にもてるのはハセヲだけじゃなくてアトリもかw

405:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:20:46 Qz02nWQE
>>393
キタ━(゚∀゚)━!!!

職人方乙

406:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:32:12 asAEtIld
>>399
>「ハセヲと揺光を二人っきりにしておくのは何かと危険や! ハセヲが揺光に襲いかからんともかぎらへん! 
>せやから、ハセヲが揺光に手え出さん様に見張るためにウチもハセヲの家に泊まる!」


朔は揺光のことを揺姉って呼ぶんだが・・・
ちゃんと漫画読んだりゲーム本編プレイしてる?


407:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:34:58 YatIdjnt
>>406
アルコルは多めに見てやれよ…読んでても忘れてる俺みたいな奴が居るからorz

408:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:37:20 MrG1hGdE
ちなみに揺姐、な。
ゲームしかやってない人だって大勢居るのだよ

409:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:40:39 8R9xj16B
>>406
ご指摘ありがとうございます。そうかあ揺姉かあ。以後気をつけます。
ちなみに、ゲームはまだやってません。たしか朔陵辱編を書き始めたころにそう書いておいたと思いますが…

410:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:45:54 asAEtIld
>>408
アルコル2話だと「さっすが揺姉 向かう所敵ナシやっ!!」ってなってる
揺姉、揺姐・・・どっちなんだ・・・(((( ;゚Д゚)))

411:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:49:38 MrG1hGdE
>>410
ああ、ごめん俺が間違えた
でもあれ原作が浜崎じゃないんだよね

412:名無しさん@ピンキー
06/11/05 01:51:58 8R9xj16B
>>411
とりあえず、ご指摘いただいたところは修正して行きたいと思います。これからもよろしくおねがいします。

413:名無しさん@ピンキー
06/11/05 02:14:37 K3ITwPIc
その後を考えると、エン様に負けたあとは見向きもしなくなるって展開だってありうるわけで。
「現在」朔が揺光をどう呼ぶかは未知数じゃない?
アルコルのあの場面での台詞をもって「公式と違う!」ってのは言いすぎだと思うな。

414:名無しさん@ピンキー
06/11/05 02:20:01 FY414ALm
>>398
幾らでも待ちますよ、全裸で。


・・・本篇よりおまけの方が楽しみだ、
なんて言えない・・・(´・ω・`)

415:名無しさん@ピンキー
06/11/05 02:23:47 75lc9GW8
>>393
アッー!!今夜もGJ

416:名無しさん@ピンキー
06/11/05 02:24:52 FY414ALm
連レススマソ
>>398
ハセ志乃読みたくなったので
どっかにUPしてもらっていいでしょうか?

(´・ω・`)ワガママデゴメンネ

417:名無しさん@ピンキー
06/11/05 02:43:52 asAEtIld
>>413
本人がゲーム未プレイって時点で・・・まあいいや。配慮が足りんで悪かったよ。
>>412
たのむからゲームしてくださいおねがします。

418:名無しさん@ピンキー
06/11/05 02:53:46 P0pI9F+L
たしか朔はVol1で「揺光」と呼び捨てしてたシーンがあったと思う
本人との会話ではないが

419:名無しさん@ピンキー
06/11/05 02:57:56 3ZL2TGKa
>>418
アプカルルでも揺光のことけなしてる書き込みしてたよな
その時も「揺光」だったしエン様に熱が完全に移って変わったってことでいいんでね?

420:名無しさん@ピンキー
06/11/05 03:01:05 6OiHxpXa
ゲームやってなくても愛があって世界観やキャラをある程度掴んでるなら
いいと思うけどな。読み手がやれと強制するなんて傲慢すぎないか?
>>417はかなり感じ悪いと思った。人にはゲームできない事情もあるだろ

421:名無しさん@ピンキー
06/11/05 03:02:22 FY414ALm
>>417
文句言うくらいなら読まなきゃいいんじゃないか?
別にキャラの性格とか口調が
ぜんぜん違うわけでも無いんだから・・・

以下荒れるからこの話題終了

422:名無しさん@ピンキー
06/11/05 03:13:00 75lc9GW8
SSも読んでないし討論も読んでないけど
スレタイ以前に板名見ろ。話はそれからだ

423:名無しさん@ピンキー
06/11/05 03:23:07 /h7fRWMG
なんで勝手に「リアルの朔望は双子」って設定にしてんの?
公式に無いでしょ?
せめてゲームだけにして

妄想しすぎwww

424:名無しさん@ピンキー
06/11/05 03:35:53 3ZL2TGKa
>>423
それ言ったらここのSSほとんど書き手さんの
自分設定入ってるだろ…それでも面白い物を
書いてくれてるんだから全然良いと思うんだが

425:名無しさん@ピンキー
06/11/05 03:40:00 jfK/pJNw
wiki見て書いてるからじゃないの?
俺wiki見てきたけど、あれ一応双子ってことになってるしさ
別にいいんじゃないの?
それでも

426:名無しさん@ピンキー
06/11/05 04:04:56 FY414ALm
スルー推奨

427:名無しさん@ピンキー
06/11/05 06:49:50 tRoU0yMT
18以上にしてはガキばっかだなw

428:名無しさん@ピンキー
06/11/05 08:42:40 YKKcCzRq
好き放題言いやがって…

>>399-400の職人様が書くのやめちまったら、俺はお前らを喰い殺すz(ry

429:名無しさん@ピンキー
06/11/05 09:51:47 Qz02nWQE
絵師とかSS職人とか


こうやっていなくなっていくんだね…

430:名無しさん@ピンキー
06/11/05 09:57:26 +AtjkAdZ
設定なんて飾りです偉い人にはそれがわからんのですよ

431:名無しさん@ピンキー
06/11/05 10:06:55 Zg7UrBfP
公式の設定でも今のところ、朔望は双子だよ。

432:名無しさん@ピンキー
06/11/05 11:20:37 jyvTQCEh
いくら指摘が正しくても最低限の態度がなってないやつは荒らしと同じです、本当にありがとうございました。

433:名無しさん@ピンキー
06/11/05 12:13:27 1SDtLdaW
続きを・・・・・・・はやくっ

434:名無しさん@ピンキー
06/11/05 12:17:04 1SDtLdaW
433 と言っておきながら自分で書くよ
なんかリクあったら書いてくれ



435:名無しさん@ピンキー
06/11/05 12:38:55 LzUGkFxQ
sageもできない人なんて

436:名無しさん@ピンキー
06/11/05 13:24:43 dBodVmP+
>>434
約4分の間に何があったんだw

437:名無しさん@ピンキー
06/11/05 14:20:36 J/rDO91x
なんか需要あったっぽいので
>>379 の続き投下。FMDだとかどうとかは気にしない。
(ただ、俺的には小さなM2Dつけてるより、中古のFMDつけながら
こういうプレイしてるってのが好みだと思うんだが気のせいだろうか……?)

438:名無しさん@ピンキー
06/11/05 14:21:45 J/rDO91x
なんだ……ってんだよお前……)
 こいつ……揺光―違う。智香の事を思って、亮は口の中で呟いてみた。
 今でこそハセオのPCは何事も無いように倒れた様子を演じているわけだが、リアルの自分の下半身はもはや限界に近い。
 格好つけるためだけに家でも履いていたジーンズを押しのけるように、欲望の塊がビクンと反応を繰り返す。

「ハセヲぉ……ん」

―チュッ。ネチャ。
「(……ああ、くそ)」
 揺光から智香の口元に鳴り響くゾクリとするような音が立つ度に、亮の息子もドクンと唸った。
 この状況で、こいつにこんな事をされて、『死の恐怖』の中身までは、何もしないままではいられないようだった。
 一度だけ揺光のPCと向き合うと、仕方なく、亮は自分の欲望がなすままに、コントローラーから左手だけを離し、
 口元にそっと自分の指を添わせる。

「揺光……口、開けろ」
「! う、うん……」

 一瞬見開いた瞳に心を奪われながら、亮も揺光に合わせて口を開き、人差し指と中指の間に舌を絡めてみる。
「んゃあ……んむぅ……」
 口元で舌に纏わりついた唾液と指同士で変な音を流すたびに、揺光は律儀に反応を示し、それが亮の脳髄を刺激していく。
「(だ、出す……、だけ、な)」
 コントローラーを机に置いて、空いた右手でゆっくりとジーンズのボタンを外し、ジーンズを下げ、狭い空間から自分のモノを解放してやった。
 どうにもこうにも、これで苦しさからは開放される。
 今更ではあるが、この位置からだと揺光のゆったりとした谷間がまん前までに迫っていて、早速左手が息子へと向かいそうになる。
 この体制でも垂れていないのは、リアルではないゲームだからこその特権だろうか。
 そんな事をぼんやりと考えだすと、揺光は突然顔を引いて、ハセヲの股間を見下ろすように見入った。

「……んぁ、ハセヲの、大きい……」
「は、はっ!? お前なんで今、俺が出したのをわかって!」
「だって、今、チャックの音がした後、『はぁ』って溜め息ついてるんだもん。 ……可愛いw」
「か、かわっ……!?」
「なぁ、こうする……んだろ?」

 出す言葉が思いつかないでたじろぐハセヲを無視し、揺光の左手がハセヲの股間へと延びる。
「よ、よう、こっ……!」
 ポリゴンによって構成された3D同士が少しだけめり込みながらも、左手は引っかくように股間をいじった。
「っ……!」
 息が荒くなりだし、亮の左手も揺光の手つきにあわせるように、無意識に自身のモノへ触れていく。
 そんな頻繁ではないとはいえ、何度も経験した事のある感触。
 だというのに、揺光がハセヲのを服越しにでも触れるようにしている様を見せられるだけで、脳に行き届く感覚は絶叫ものだった。


439:名無しさん@ピンキー
06/11/05 14:22:44 J/rDO91x
「か、感じる?」
「……ば、ばかやろ! そんな事いちいち聞くなっ!」
「ん……、ならこれ、は?」

 そういうと、揺光はするすると全身をハセヲの下半身へと降ろしていく。
 揺光の胸がハセヲの股間へと接触すると、それだけで鼻の鼓膜が破れんばかりの快感が視覚から送られてきたと思ったが、
揺光はさらに下降を続け、やがてその顔をハセヲの股間へと埋めてしまった。
 3rdフォームの、アレが見えそうなぐらいまでえぐられた腰部分のパーツが揺光の顔で埋まり、腹筋から続く裸体部分の
デザインと合わせ、さながら、本当にハセヲのモノをくわえているのではないかと錯覚を起こしそうな光景だった。

「ねぇ、アタシで、感じて……、んむっ……はん……」
「……っ……!」

 揺光の言葉責めをなんとか叫び声で消そうとしても、ヘッドホンから送られる揺光の壮絶なフェラという”ロール”
の音色に合わせ、亮の左手は規則正しく、その音に合わせてピストン運動を始めてしまった。
―ピチュ。ング。んむ。チュ―
 明らかにわざとらしく大きな音を出されるたびに、亮は今までに感じたことのない快感に襲われていく。
 だんだんと全身の力が抜け、けれども肉棒とそれを握る左手の握力だけが徐々に増していった。
 そして揺光が舐め取るように大きく舌を出して、ペロッとハセヲの股間を舐め上げると、思わず、空いていた右手で
コントローラーを操作し、ぎこちなくでも、揺光の頭の上に両手を置いた。
 もっと、感じたい。
 錯覚でも、そう思いたいと願った亮の気持ちが届いたのか、揺光は見上げる形で一度ハセヲを覗き込んでから、
頭の上下運動をより小刻みに始めた。

「うっ……、よ、揺光……!」
「あふ・・・・・・い、いいほ、くひ、に、はひへ(い、いいよ、口、に、出して)……」
「くっ……!」

 やはり何かをほお張っているという風に”ロール”しながら揺光は微笑む。
 その動きに、頭が上下するスピードにあわせるように、ギュッと息子を握り締めた亮の左手もしごきを早める。
 既に亀頭からはじんわりと愛液が滲み出てきて、それが揺光の唾液交じりの演技と相まって、臨場感を増した。
「るろっ、ふむっ、んる、んぅ、んんんっ……!」
 向こうも感じてきているのだろうか。揺光はその表情を苦痛にしてみせたり、快楽にしてみせたりするだけだが、唯一
”智香”の部分である声だけは、亮の高鳴りに合わせるように徐々に興奮してきたような焦りに似た口調へと変化していく。
 そして 揺光のPCが、許される限りにハセヲの股間に向かって頭部をめりこませるのと、亮の左手が先端から根元に向かって一気に振り下ろす動きが重なった時。

「揺光! で……るっ……!」
「んんんん……」

 亮は乱暴に座っていた椅子から立ち上がり、視覚では揺光の口内に向かって、自身の全てを吐き出した。
 その脈打つ度に漏れる亮の喘ぎ声に合わせ、揺光は一間隔置いて「ごくっ」と呑みこむ音をわざとらしく鳴らした。
 それがまた亮の脳髄を刺激し、何回もその行為が繰り返されると、やがて全てを出し尽くしたと思った亮は、
ガタンと荒々しく元の席に座り込んだ。

「よ、よう……こう……」
「ん……ハセヲの、おいしい、よ」

 ハセヲの腰元で、前に「私は一途だ」とかなんとかと軽く告られた時のような悪戯めいた笑顔で、揺光は指を舐め取るフリをする。
 指についた精液……を、舐めているつもりなのか、それが絶頂を迎えたばかりの亮の胸を、グッと圧迫した。
 一度開花した欲情は止まる事を知らない。
 左手に握られた自身の肉棒は、今まで溜めていたものを吐き出したいと、いまだ固いままである。

440:名無しさん@ピンキー
06/11/05 14:26:03 J/rDO91x
ってわけで今回はここまで。

ネトゲ経由の自慰行為→やってる事は誰でも同じ
→対象の女性PCさえ表現できれば誰でもハセヲ気分(`・ω・´)ピキーン

……ってな気分になれると思うんですがドウデショ?

441:名無しさん@ピンキー
06/11/05 14:49:33 AvO9NCKi
うむ、新路線開拓GJ!

442:名無しさん@ピンキー
06/11/05 16:18:30 Qz02nWQE
( ・∀・)<エロイな
これはいいwwGJ

443:名無しさん@ピンキー
06/11/05 16:31:39 J/rDO91x
>>440
あ、それとこれ多分続くと思う。

444:名無しさん@ピンキー
06/11/05 17:32:16 1SDtLdaW
GJ(・∀・)b

445:名無しさん@ピンキー
06/11/05 17:50:17 JgVVayeH
>>440
これはエロい
GJ!!

>>444
とりあえずメ欄にsageって
入れた方がいいぞ

446:がらす玉
06/11/05 17:55:47 jfK/pJNw
「………」
「………」
しばし無言の二人。
「…あ~、くそッ! こんなの俺の柄じゃねぇ!」
この沈黙に痺れを切らしたハセヲが吠える。
「さっさとログアウトしろ!」
朔の手を無理矢理掴み、立たせると、
「ほら、早くしろ」
急かせるようにログアウトさせた。
うっすらと輝く蒼のリングが幾つも朔を包み、球体に収束し、消えた。
少しホッとしたように表情を緩めるハセヲ。
死の恐怖とまで呼ばれた男が見せる嘲りのない微笑。
「…ったく…手間かけさせんじゃねぇよ…」
マク・アヌの黄昏れを眺めながらハセヲはぽつりと呟いた。

447:がらす玉
06/11/05 18:01:22 jfK/pJNw
とりあえず導入部分は終わった感じだね
これから少しずつリアルに世界を移していくよ


あ、それと…感想とかアドバイスを貰えると凄い嬉しいな

励みや参考になるからさ

448:名無しさん@ピンキー
06/11/05 18:18:24 tZ0ure5m
>>393
ちょ、この程度でdkdkしてる俺って一体…
本番になったら卒倒するよ

449:名無しさん@ピンキー
06/11/05 18:28:16 wH54fkRn
旅行に行ってる間にこんなに神がwwww
まじにGJGJGJGJ!!!!

450:名無しさん@ピンキー
06/11/06 00:24:35 LHKMeud+
いつのまにこんなにログが…。
本当に神だらけだな。皆GJ!

>>398
楽しみにしてるぜ

451:名無しさん@ピンキー
06/11/06 00:40:19 u4n0FONn
レベルが違い過ぎるよ・・・

452:名無しさん@ピンキー
06/11/06 01:08:45 i6rRBpeS
>>400の続き投下。 とりあえず呼び方修正。

「ねえ、ハセヲにいちゃん」
「何だ?」
「しょうぶぱんつってなに?」
「あー…。勝負パンツってのは、女子がデートとかでここぞという時に穿いてくるとっての下着らしい。クーンがそう言ってた」
「へえ~」
どうやら望は納得したようだった。
「ところで、お前達その格好のまま帰るのか?」
「「え?」」
亮に指摘され、初めて朔と望はまだコスプレ衣装のままだということに気がついた。
「あ、わすれてた」
「このまま帰るわけないやろ!」
「だったら、早く着替えて来いよ」
「言われんでもそうするわ! いくで望」
朔は望の腕をつかむと、そのまま出て行った。
数分後、無事に着替えを終えた朔と望と合流した亮達は、帰宅の途についた。
「なんや、まだごっつ人がおるやないか」
「仕方ねえよ。我慢しろ」
超満員状態の電車に揺られ、一路三崎家を目指した。
「あれ? そういやあ、クーンはどうなったんだ?」
「ウチが知るわけないやろ。大方、懲りずにナンパ繰り返して事務のおっちゃん達に連行されとるにきまっとる」
「ありえるな…飢えてるからなあいつ」
朔と亮の頭に、注意をされては懲りずにナンパを繰り返し、挙句の果てには係員に強制退場させられるクーンの姿が浮かんでいた。
「何? クーン来てたの?」
「うん。こすぷれぞーんにいたよ。おんなのひとくどいてた」
「相変わらずだねえ」
「?」
ふと、亮は朔が自分の服を引っ張っている事に気がついた。
「どうした? 朔」
「チョイ、耳貸し」
「あ?」
朔に言われ、亮は耳を傾けた。
「誰かが、ウチの身体に触っとんねん…」
朔は亮の耳元でそうつぶやいた。亮は周りを見渡してみた。満員電車だ。見知らぬ人と身体がくっつくのは無理がない。だがそれと同時に痴漢をする者もいるかもしれない。そう思った亮は目を凝らしてもう一度車内を見回してみた。
「うう、あんたや望ならともかく、見知らぬおっさんとかに触られとるかも知れんと思うと、なんか気持ち悪う…」
いつもの朔なら、恐らく回し蹴りの一つや二つを痴漢にお見舞いしているところだが、見知らぬ土地で満員電車の中にいるという状況が、朔にそれをさせづらくしているのだろう。朔は今にも蹴り飛ばしたいといわんばかりのオーラをかもし出していた。
「あいつか」
亮の目に痴漢の姿が飛び込んできた。どうやら相手は亮に気づいてはいない。
「いたんか?」
「ああ。今助けてやるから待ってろ。智香、望、次の駅で降りるぞ」
亮はそう二人に耳打ちすると、痴漢の腕をつかみ上げた。
「大人しくしろ、この痴漢野郎!」
「いてえ!」
痴漢の正体。それは40を少し過ぎたぐらいであろう思われる男だった。
丁度その時、電車は亮達が降りる3つ前の駅へ到着した。
「降りろ」
亮に引きづられ、男は電車を降りた。その後に智香、朔、望が続いた。
「放せ! このガキ!」
男は逃れようと暴れたが、そこに飛んできた朔の強烈な蹴りが顔面にヒットした。
「ぐあ!」
「人の身体を触りまくっといてよう言うわこの変態!」
と、そこに騒ぎを聞きつけた駅員が現れた。
「どうしました? お客さん」
「こいつ、痴漢です」
「詳しく事情を聞かせいただけますか?」
亮は事情を説明しながら、男を駅員に引き渡した。
「ご協力感謝します」
「いえ」

453:名無しさん@ピンキー
06/11/06 01:16:18 i6rRBpeS
とりあえず、今日はこれぐらいにしておきます。



454:名無しさん@ピンキー
06/11/06 01:36:39 0l9ZetE9
よかった…戻ってきてくれた…GJ!

俺はアンタの文好きだからな…

455:名無しさん@ピンキー
06/11/06 01:44:51 076/G5sR
GJ!本当にここはネ申だらけだ…
みなに倣って書いてはいるが投下するか迷い中。
榊*アトリって需要あるか?
あれば頑張って書き終えるよ、ひたすらエロいだけだけど
榊が言葉攻めしてるけど

456:名無しさん@ピンキー
06/11/06 01:45:21 lkv3zdyW
俺もだ。
エロなしでも普通の会話が面白いから好きだ
続きまってます

457: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:30:03 12E3vtX8
えー、超絶お久しぶりです。いきなり居なくなって申し訳ありませんでした。
一身上の都合で投下が全く出来てませんでしたが、再開の目途が立ちましたのでお知らせだけしておきます。

vol2も買ったのにまだクリアしていな(r
あと何処まで投下したのか覚えてな(r

ログ漁ってきます。


458: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:38:04 12E3vtX8
そしてログ漁り終了したので出来てたトコまで投下です。

 -Δ悠久の古都 マク・アヌ-

「なんでまた、俺にメールを?」
 メールを送った相手は全身を黄色の服で固めたPC、クーン。
 この手の相談には一番適していると思ったのだが。
「ははあん、君はこの俺の魅力にようやく気付いたと」
「冗談は自分の顔を見てから言ったら?」
「うわ、きっつー。君パイといい勝負だよ(^^;)」
 そうでもなかったかもしれない、と呆れながら額に手を置いた。

「話すのにうってつけの場所があるから、そこ行こうぜ」
 クーンに連れられて、マク・アヌの港地区への途中の道にある橋の上に来る。
 そこで揺光は本物と聞き違えそうな程綺麗な河の音を耳にしていた。
 もしかしたら、これもAIDAを取り込んだ影響なのかもしれない。
 冷ややかな風を身体に感じる。他PCの喧騒がやけに大きく聴こえる。
 足音も実際に近くに人が居るんじゃないかってくらいにリアルだし、少しだけ潮の匂いすら感じることすら出来る。
 リアルとゲームの境目など無いんじゃないかと思えるほどだ。
「お気に入りの場所なんだけどな、気に入ってくれたかい?」
「だから、別にお前に惚れたわけじゃないって」
「なるほどねえ。それじゃあ、別の誰かに惚れたのか?」
 こういう色恋沙汰には勘が働くのか、鼻が利くと言うべきか。
 あっさりとこちらの悩みを見破ってきた。全く、恐れ入る。
「隠してもしょうがないから言うけど……ハセヲにな」
「なるほど……それでどうしたらハセヲを落とせるか聞きにきたというわけだな?」
「いや、そうじゃない」
 正直な話それも相談してみたい気はするが、そうじゃなくて。
 むしろ原点というか、大前提というか。

459: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:38:39 12E3vtX8
「ハセヲの役に立ちたい。具体的にどうすればいいのか教えてくれない?」
 明らかに拍子抜けしたような顔をされた。
 まあ確かに、この状況とロケーションに合わない相談事だとは思う。
 ただ、私にしてみればこれは最重要且つ最優先すべき事項なのだ。
「んー……役に立つっつってもさ、色々じゃないか?
 パイみたいに主人にひたすら付き従って主人の為なら、何をするにも手段選ばないような奴も居るし、
 アトリみたいに相手が望んだ事を全て自分を犠牲にしても何とかしようとする奴も居る。
 けど『ただ傍に居て何もしない』のだって、男からすりゃ嬉しかったりもするしさ」
 理解が出来ない。何もしないのなら居る意味もない気がする。
 ただ近くに居て拠りかかっていろとでも言うのか。
「傍に居るのに何もしないのが、どうしてハセヲの役に立つことに繋がるんだ?」
「精神的な支え、ってことさ。ハセヲはほら、君も知ってる通り怒りに任せた行動が多いだろ?
 それを落ち着かせてやるってのも、立派に役に立つ事だと思うけどな」
 落ち着かせるとは言われたが、あたしはそういう柄じゃない。
 世間一般的に言えば『不器用』以外の何でもない。
 チム球を集めすぎて、毎回チムアサシンに襲われるくらい不器用だ。
 PKに襲われているPCを助けて、お礼を言われるのが恥ずかしくて即タウンへ戻ったなんて事もある。
 そういった『癒し』のような行動は、自分には取れないと思う。それこそ、アトリや……志乃の領分だろう。
「あたしには……そういうのは無理だよ。誰かを傷付けたりすることしか出来ない」
「その辺はハセヲが判断することだと思うんだけどなー?
 そ・れ・に、無理って最初っから決め付ける事はないだろ? もしかしたら、もあるじゃない」
 あっけらかんと言ってのける。気持ちが少なからず沈んでいる自分としては、とてもありがたかった。
「……覚えとく」
「うんうん。自分のいいとこ全部見せてやれば、頼りたいって思う所をハセヲが見つけてくれるさ」
 ハセヲレベルとはいかないが、この男も案外いい奴だ。友人に丁度いいかもしれない。
「今日は有り難う。今度、何かお礼させてもらうよ」
「いいっていいって。でもどうしてもってんなら、僕とデートに」
「調子に乗るな」
 言葉は厳しくとも、あたしの顔は笑っていた。
 ほんとに、この頃は感謝しかさせてもらえないな。
「取り敢えず、一旦落ちるよ。メール送らないといけないしさ」
 買い物だけしてログアウトしようと背を向けて、クーンから離れて行く。
「また何かあったら言ってくれ。力になれるかもしれないからな」
 ひらひらと振り向かぬまま手を振り、ギルドショップが立ち並ぶ中央区へと向かった。

460: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:39:15 12E3vtX8
 クーンと別れ、中央区の噴水の前でショップを物色している時、後ろから声をかけられる。
「お、揺光ではないか」
 聞き覚えのある声。非常に特徴のある和風のキャラメイク。
 かつて自分より上に居た男―大火だった。
「……何の用だ?」
「いやな、お前がこの頃あの坊主と一緒に居ると聞いてな。伝言を頼みたいのだ」
 あの坊主―思い当たる相手と言えば、一人しかいない。
「ハセヲに……? 直接言えばいいじゃないか」
「まあそう言うな。これは、お前から言うから意味がある」
「どういう意味だ?」
 怪訝な顔を隠さず見せると、その疑問ももっともだと返答を用意してたらしかった。
「言ったままを伝えてくれ。力を求めるのは悪いことではない。責任を感じておくのも必要なことだ。
 だが、自分一人で全てを何とかしようというのは傲慢ともいえる。
 頼れる者が居るなら頼れ。吐き出せる物は吐き尽くせ。それだけで随分楽になる、とな」
 何故だろう。大火は、ハセヲだけでなく自分にも説教しているように思えた。
 ……頼れる者が居るなら頼れ。吐き出せる物は吐き尽くせ、か。
「伝えとくよ。……ありがと」
「かっかっか、ではな」
 買いたいものも買ったので、一旦ログアウトする。
 視界がブラックアウトする直前の大火の顔は、自分の子の成長を見たかのように満足げだった。

461: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:40:05 12E3vtX8
 -メールを送信しました

 何を求められているのか。何を求めてくれるのか。
 それを知る為にはまずお互いを知って、というのがクーンとの会話で得た教訓だ。
 騒々しく馴れ馴れしく、それでも頼もしく思える友人を持った揺光はお陰でかなりテンションが上がっていた。
 何でもいい。望まれることなら応えてやりたい。
『出来る』か『出来ない』かは、あくまでハセヲが判断すること。
 なら、あたしは精一杯やるだけだ。自分の事をやるだけだ。
 コントローラを持つ手は、何時もより力が込められていた。
 それが今のやる気によるものなのか、緊張からきたものなのかは定かではない。
 取り敢えず、やる事はやった。学校に行こう。
 今日は雲一つ無い快晴だ。夜も晴れてたなら、気分も良くなるんだけど。
 もし許されるなら、もし叶うなら。ワガママだとは思うけれど。
 ネオンや街灯に邪魔されない場所で、この空をゆったり眺めていたい。
 隣には―。

462: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:40:53 12E3vtX8
 -メールを受信しました

 学校から帰宅し、メールボックスを開くと揺光からメールが着ていた。
 件名:伝言だ。
 えらく短い件名。しかも伝言、というのに疑問符を浮かべながらも、メールを開く。

『力を求めるのは悪いことではない。責任を感じておくのも必要なことだ。
 だが、自分一人で全てを何とかしようというのは傲慢ともいえる。
 頼れる者が居るなら頼れ。吐き出せる物は吐き尽くせ。それだけで随分楽になる。
 ……って、ハセヲに伝えてくれってさ。誰かはまあ、書かなくても分かるだろうけど。
 あたしもこの言葉に習う事にした。ハセヲ、頼れる時は頼ってくれ。愚痴でも何でもいい。掃け口になるからさ。
 でも、たまにはあたしのワガママも聞いてくれると嬉しいけどね。
 関係ない話になるけど、私は天体観測が趣味なんだ。
 色んな星を見てきたけど、中でも北斗七星が気に入っててね、その一番端の星の呼び名が『揺光』なんだよ。
 もしそっちも晴れてたら、夜空を見てみるといいよ。北斗七星は見えないかもしれないけど、綺麗だからさ』

 どっちかっていうと、後半の話の方がリキ入れて書いたんじゃないかなどと想像すると可笑しかった。
 しかし、何時振りだろう。この頃こうして、ただ可笑しくて笑う事はなかったように思う。
 志乃が居た時は、まだ笑っていた記憶があるが。

463: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:42:04 12E3vtX8
 -Δ守られし 運命の 狂戦士-
 情報収集と、報酬獲得も兼ねて揺光・クーンの二人とPKがよく出没するという噂のエリアへと出向く。
 本当なら一人で行きたいところだったが、あんなメールを送られた後だ。
 もし一人でそんなことをしようものなら、『頼れる時くらい頼ってくれって言ったろ』なんて、恨み言を言われても仕方がない。
 そして噂では、いわゆるブラックリスト入りしている相手も来るらしい。
 それだけ有名な奴ならば、何かしら情報を持っていても不思議ではない。
 ……希望的観測ではあるが、エンデュランスのようにAIDAを操る奴が他に居てもおかしくはないのだ。
 桁外れに強いと評されているのならば……薄くはあるが可能性は否定できない。
 エリアに転送されて早速、蒼い円形のフィールドが目に入る。
 すかさず乱入し、戦闘態勢に入る。
 そこに居たのは、PKなどという生易しいものではなかった。
「たっ、助けてくれッ!! 助け―」
 懇願を最後まで聞く事もなく、その特殊なカラーリングのレーザーを撃ち込む男。
「三爪痕……ッ」
「あいつが……志乃をやったのか……!」
 初めて見るソイツの姿は、正に異形というに相応しかった。
 身体の所々がかけている。目がどこか虚ろで、何を見ているのか分からない。
 常に呻き声を上げている。何もしてこないものの、それでも殺気は止め処なく溢れてくるのが分かる。  
 コントローラを持つ手が汗で濡れていく。落とさないように気をつけなければ。
 それともう一つ言うべきこと。
「……二人共」
 武器を取り出し、
「死ぬンじゃ、ねえぞっ!!」
 その言葉を境に一斉に未知の化け物へと飛び掛る。

464: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:43:26 12E3vtX8
 ハセヲと揺光の斬撃、更にクーンの銃撃が当たったにも関わらず―
 仰け反るわけでもなく。声を上げるわけでもなく。反撃すらも、してこない。
 ひたすら攻撃は加えるが、そもそも効いている気配がない。
 実際は効いているのかもしれないが、あまりに人間的でなさすぎる事がダメージを露にしないのだ。
 しかしその膠着状態にも転機が訪れる。
 揺光が一人で攻撃しているタイミングで、化け物は初めてその禍々しい双剣を振るった。
「ぐうっ!?」
 今まで何をされても全く攻撃を仕掛けてこなかった事もあり、それは完全に予想外の一撃だった。
 ハセヲとクーンからも見て分かる通り、確実に揺光に大きなダメージを与えていた。
「揺光! ……大丈夫か!?」
 すかさず近くに寄って回復アイテムを使う。見た目は回復しているのだが、揺光はしばらく動かなかった。
「だ、大丈夫……」
「大丈夫そうに聞こえねえぞ! くそっ……」
 何とか発せられたその声は、もしかしたらという恐怖をハセヲに抱かせるのに十分過ぎた。
 ―リアルへのダメージ。それを如実に物語る震えた声。
「クーン!! 一旦退くぞ!!」
 口惜しいが、このまま揺光が未帰還者になるのは絶対に避けたい。逃煙球を使う。―が、しかし。
 発動しない。
「な、んだと……!!」
 攻撃しなかったのは、何時でも倒せるからってことか。
 やらせねえ。
 これ以上―絶対、好き勝手にやらせねえ!!

 ―来い。
 
 どくん。

 ―来いよ。

 どくん。

 ―俺は、此処に居るッ!!!

「スケェェェェエエエエエイスッ!!!」

465: ◆PzDeastE6E
06/11/06 03:44:16 12E3vtX8
取り敢えずここまでですよ。
あんまり時間置きすぎて話分からなくなってそーだなーとか、反省。

466:名無しさん@ピンキー
06/11/06 10:07:34 FTwLP825
久々に続きキタ━(゚∀゚)━!!GJ

467:揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 幕間1
06/11/06 13:26:57 nfGX8QDU
>>358の続き
あの日。 揺光がAIDAに襲われたあの日から、早3日。
揺光は、無事だった。 それに、どうやらあの時の記憶がブッ飛んでいるらしい。
それはそれで好都合だと思った。 プライドの高いアイツの事だ、偽者とは言え、俺――ハセヲの姿をした奴に犯されてた何て事を知ったらどうなるか分かんねえ。
「お~い、ハセヲ!」
「すみませんハセヲさん、遅れました~!」
と、物思いに耽りながらカオスゲートに寄りかかっていた俺の元に、揺光とアトリが駆け寄ってきた。
そう、今日は碧聖宮トーナメント出場に向けて三人でレベル上げに行こうとしていたのだった。
曲がりなりにも、碧聖宮は紅魔宮よりも一段階上のレベルだ。 出場してくる敵も、今まで以上に手強いに違いねぇ。
それにしても揺光とアトリ、何だかフレンドリーになってやがるよな……ま、そうなってくれなきゃ困るんだが。 同じチームだし。
「よっし。 じゃ、エリア行くぞ」
俺は二人をパーティーに誘い、事前に決めておいたエリアワードを打ち込んだ。

――――――――――

「「無双隼落とし!!」」
アタシとハセヲのアーツが、同時に決まる。 それと同時に、轟音を響かせながら崩れ落ちてゆくモンスター。
戦闘終了のBGMが流れる。 そしてまた敵と遭遇し、倒し、終了する。 それの繰り返し。
でもアタシは、この何でも無い事が、心底楽しかった。 以前のアタシはただチャンピオンの座に返り咲こうとする事しか頭に無くて、レベル上げと言う行為をただの作業としか見て居なかった。
楽しくも何とも無かった。 でも、コレはゲームだ。 楽しくなかったら、プレイする意味なんて無いのだろう。
そんな当たり前の事に気づけたのは、――ハセヲや、アトリに出会ってからだった。
「? ……揺光、どうした?」
ボーッとしていたアタシの顔を、ハセヲが覗き込んできた。
FMDに映し出される、ハセヲのドアップの顔。
それに不意を付かれて、アタシの返答の声が裏返る。
「! い、いや、ちょっと考え事をだな……」
……それにしても、ハセヲと居ると本当に調子が狂う。
何だろう、この気持ち。
彼を見てると――そして、彼が他の女と話しているのを見ているだけでも、何だか胸が締め付けられる感覚がする。
ひょっとして、これは……
「ハセヲさん、揺光さ~ん! 見てください、獣神像はすぐそこですよ~!」
と、少し前を歩いていたアトリの陽気な声で、アタシは現実に引き戻された。
……色々考え込むのは、アタシの柄じゃないか。
頭に駆け巡る雑念を振り払い、アタシはアトリの指差す獣神像へと駆けて行った。
――――――――――
(なぁ、ハセヲ)
(あん?)
獣神像でアイテムを取ったアタシ達は、タウンへ戻ろうとプラットホームに向けて歩く。
その間に、アタシはウィスパーモードでアトリに聞こえないようにしながら、ハセヲに話しかけてみた。
(つかぬ事を聞くけどさ、ハセヲって……どこに住んでるの?)
(…突然どうしたんだ? 俺は一応、都内在住だけどよ…)
都内……東京か。 アタシが住んでるのは北海道……やっぱり、そう簡単に会える距離じゃないかな……
(そういう揺光こそ、どこに住んでんだよ?)
(え? あ、アタシは……北海道……)
今度はハセヲに同じ質問を返された。 あまりハセヲは人のリアルに関心が無いものだと思っていたけど、そうでもないようだ。
(北海道か。 ま、東京に来る様な事があったら言えよな。 案内くらいはしてやら)
(! ホントか!? アタシ、夜のレインボーブリッジに行きたい!)
案外、ハセヲはノリのいい奴らしい。 何だか不器用な彼の優しさが、身に染みる。
と。 アタシ達の後ろを歩いていたアトリが、不意に大声を上げた。
「お二人で何見つめ合ってるんですか~!!」
「「おわ!?」」
アタシとハセヲは同時に飛びのいた。 どうやらアトリには、アタシとハセヲの内緒話をただ見つめ合ってるのだと勘違いしたらしい。
アトリは何だか息を切らしながら、真っ赤な顔で此方を睨み付けていた。
「い、いや何でもねぇよ……さ、取るモン取ったし、タウンに戻ろうぜ」
此方も真っ赤になりながら、うまくごまかそうとしているハセヲ。 ……何だか、かわいい。
微笑ましい、光景。 いつまでも、ハセヲとアトリとアタシ、三人で、仲良くやっていけると、思ってたんだ。
――この時は、まだ。

468:揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 幕間2
06/11/06 14:32:33 nfGX8QDU
「たく……んじゃ、タウン戻ろうぜ」
プラットホームに着く。 ここで一エリアの冒険は終了だ。
唯のレベル上げだったけど、本当に楽しかった。 The Worldの本当の楽しみ方は、こうやって、気のおけない友人とまったりエリアを攻略する事にこそあるんだと思う。
そうこうしている間に、青い光に包まれながら消えてゆくハセヲとアトリ。
誰も居なくなったエリアでアタシはぽつりと呟いた。
「はぁ、東京かぁ……会いたい、なぁ」
北海道と東京。 飛行機なら行けるんだろうけど、生憎そんなお金ある訳無いし。 バイトして無い女子高生って中々苦学生なんだよ……
そして、タウンに戻るため、プラットホームに手を伸ばす。 が。
伸ばしたアタシの手は、青い球体に触れる前に、止まった。
低い、男の声によって。
「……誰に、会いたいのかな? 揺光」
「………!?」
とっさに、後ろを振り向く。
誰も居ないと思っていた。 いや、確かに、一瞬前までは誰も居なかったはずだ。
彼は、唐突に現れた。
「オーヴァン………!?」
「久しぶりだね、揺光」
オーヴァン。 以前、アタシに助言を暮れた変な銃剣士。
その左腕は謎の筒状のモノに包まれている。 このゲームの仕様では絶対にエディット出来ない姿。
それが、彼のミステリアスな雰囲気に更に磨きを掛けていた。
「……はぁ。 突然びっくりしたけど……あんたに言わなきゃならない事があったんだ。
 ……ありがとな、オーヴァン。 あんたが助言してくれたお陰で、ハセヲと共に碧聖宮に出場出来そうだよ」
「礼には及ばないよ。 それより……
 君は、リアルのハセヲに会いたいのだろう?」
「―――!!」
オーヴァンの言葉に、アタシは顔が真っ赤になる。
………まだ会って二回目だけど、オーヴァンは全てを見透かすかの如く達観した雰囲気を持っている。
そのグラサン越しに見える柔らかい眼差しは、アタシの心まで覗いているようでくすぐったい。
「真っ赤になるなんて、分かりやすいね、揺光。
 ………そんな君の為に、ささやかながらプレゼントを用意したよ」
「え? ……プレゼント?」
オーヴァンは何を言ってるのだろうか。 プレゼント?
もしかしてハセヲへのプレゼントにぴったりな双剣とか大剣でもくれるのだろうか?
「それが何なのか………自分の目で確かめると良い。
 もうすぐ、君の元に届くはずだ」
「? 届く……?」
届くって……何の事だろう? 前に会った時にも感じたが、オーヴァンの言葉は抽象的すぎて良く分からない。
そして次の瞬間、リアルの階下から母親の呼ぶ声がした。
「智香~! あなた宛に荷物が届いてるわよ~! 住所不定、『オーヴァン』って言う人から!」
「~~~!?」
不意を突かれた。 まさかリアルで送ってくるとは。 と言うか何でオーヴァンがアタシの家の住所知ってるんだろうか?
「おい、オーヴァ……?」
再びPCの前に向き直る。 そこに、オーヴァンの姿は、無かった。

469:名無しさん@ピンキー
06/11/06 14:49:54 7VKpfh5l
>>465
待ってました(*´Д`)
久々の投下GJです!

>>468
揺光物は本当にいいな
GJ

470:揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 東京編1
06/11/06 15:03:32 nfGX8QDU
「お母さん? …それ、アタシ宛の荷物?」
ハセヲ達に断ってから、一旦ログアウトしたアタシは階下に居る母に話しかけた。
母は両手に厚底なべが入っているかのような大きい箱を抱えていた。
アタシはそれを受け取って部屋に引き返す。
部屋のど真ん中に箱を置いたアタシは、まじまじと箱に貼ってあった伝票を見た。
「宛て先、北海道札幌市○○、倉本 智香様へ オーヴァンより、か……
 配達業者も良くオーヴァンなんて名前不審がら無かったよなぁ……
 てか何でオーヴァンがアタシの本名まで知ってるんだよ……頭痛い」
そこまで考えて、やめた。 もはやオーヴァンの事を考えるのはやめよう。 ホントに頭痛い。
と。 アタシの部屋に、ずかずかと両親が入ってきた。
「お~い智香、一体何の荷物だったんだ?」
「私達にも見せて頂戴、もしかしてネット友達からの贈り物?」
そんな事アタシが知る訳も無い。 オーヴァンからの荷物なんて、アタシの想像力じゃ予想出来ないって………
「んじゃ、空けるよ」
両親の見守る中で、アタシはゆっくりと箱のガムテープをはがしてゆく。
ダンボールの一部分も一緒に外れて行く、独特の音が響く。
そして、ガムテープを剥がし終わって、中身があらわになる。
アタシと両親はその中を覗きこんだ。
しかし、中身は何も無いように思える。 ――いや、底に何かあるぞ………
「………何だろ、これ?」
手探りで、ソレを掴む。
紙? ……そんな感じの、何だか薄っぺらなモノが、三枚ほど。
ソレを取り出して、見る。
三枚の、紙。
でも、唯の紙じゃない。
色々文字が書かれている。 『三日後、ドームに冬の嵐が訪れる!』だって?
ん? これって、もしかして………
「「「ド………ドサンコデ札幌の、『日本シリーズ戦in東京ドーム』のチケットだって~~~~~!!??」」」
アタシの家に、三人の悲鳴がこだました。

と言う訳で東京へ向かうことになりました智香ちゃんでしたとさ(^ω^)

471:名無しさん@ピンキー
06/11/06 15:34:39 7VKpfh5l
割り込みごめんorz

472:名無しさん@ピンキー
06/11/06 17:08:54 wEQ9ZWiB
続きを待つ(^ω^)


473:名無しさん@ピンキー
06/11/06 17:51:32 VeT1Cd4V
ちょwwwオーヴァンいい人www
期待w

474:名無しさん@ピンキー
06/11/06 18:11:23 UCBmXCsN
ここまでされるといい人通り越して怖いわw
しかし、家族全員面白いなww
GJ!

475:名無しさん@ピンキー
06/11/06 18:15:29 vf+GR+8f
オーヴァンすげぇ良い人になったwww

476:名無しさん@ピンキー
06/11/06 18:41:20 Y45h/Zrg
GJ
大判めちゃ良い人で噴いたwwwwwwwww

477:名無しさん@ピンキー
06/11/06 19:07:04 4+dke/gq
GJ!!
オーヴァンお前www良い奴だなwwww
素直に家族共通の趣味を知ってるってのが凄ぇww

478:名無しさん@ピンキー
06/11/06 19:41:12 bSCUOM9Y
流石オーヴァンだねww

何と言うかいい人www

GJ(^^)

479:名無しさん@ピンキー
06/11/06 19:56:57 5BaAua7v
>>465
GJ!続きを待ってただけに投下されて嬉しい。
けど、大火ってべらんめぇ口調じゃなかったっけ?

>>470
オーヴァンがめっちゃ笑えるw
さらにもしかしてハセヲへの~ってところで、すでに自分よりハセヲ優先になってる揺光に萌えたw


480:名無しさん@ピンキー
06/11/06 20:34:54 wEQ9ZWiB
いきなりだがハセヲ×志乃を書きたいのだが
ジャンルを指定してくれ(純愛とか

481:名無しさん@ピンキー
06/11/06 20:39:47 o+q14CU6
触手

482:名無しさん@ピンキー
06/11/06 20:39:52 0Wx0eG+m
じゃあ
> 純愛とか



483:名無しさん@ピンキー
06/11/06 21:19:23 ClgL2Nhu
>>480
ひたすらとんがるハセヲを志乃が大人な余裕で軽やかに受け流し優しく包み込む純愛物で。

484:名無しさん@ピンキー
06/11/06 21:26:53 V8iI9Rvf
意外性をついて
ハセヲS×志乃MのSMプレイをw

485: ◆PzDeastE6E
06/11/06 21:45:47 12E3vtX8
>>479
ありゃ、口調違和感ありますか……ううむ。
ちっと大火のイベント確認してイメージ修正します。
わざわざ教えてくれて有り難うございます。

486:名無しさん@ピンキー
06/11/06 22:28:50 vf+GR+8f
かっかっかっ

487:名無しさん@ピンキー
06/11/06 23:25:00 plCpGNms
>>480
純愛でおk

488:名無しさん@ピンキー
06/11/06 23:53:30 p83GeOP6
同じく純愛で

489:名無しさん@ピンキー
06/11/06 23:57:53 i6rRBpeS
あえてアトリとどっちがいいのか選ばせるとか

490:GORRE
06/11/07 00:43:13 tI9NBD4i
↑名前付けました。>>452の続き投下

都内某所。三崎家、リビング。そこに亮達はいた。
「ばいばいオバちゃん、俺、裏切るね」
テレビ画面に映っている緑髪の双剣士がそう告げた。双剣士は消えようとしたが、どうやら失敗に終わったようだった。
「おいたが過ぎましたね…」
画面から聞こえてくる声が双剣士の名前を告げると、赤いケルト十字が発生した。双剣士はその十字架にまるで貼り付けにでもされたかのように文字列と共に宙に浮いた。
「いやだ、よせ、やめてくれ、うわああああああああああ!」
双剣士は絶叫と共に、消えた。そして、どうやら小学生らしい少年が倒れるシーンが写った。
「…を追いなさい」
画面にモンスターは、声の指示通りに何かを追跡し始めた。
物語は進み、画面には二人の少女が映し出され、そしてエンディングを迎えていた。
「え、これで終わり?」
「うん」
「なんつー、中途半端な終わり方だ…最終回なのに、仲間一人消えてんじゃねえか」
「あの二人女同士やろ? デキとるんかい」
と、チャイムが鳴ったので、亮は玄関へと向かった。
「おい、出前来たぞ」
「じゃあ、冷めないうちに食べなきゃね」
亮達はデリバリーで注文したピザを食べながら、帰りに借りてきたレンタルDVDをもう一本見た。

PM8:35
「望、一緒に風呂はいるか?」
「え?」
「キショ!」
「何勘違いしてんだよ。男女二人づつだから一緒に入ったほうが効率がいいだろ」
「あ、なるほど」
「何や、そういう事か」
「確かにその方が効率いいかも」
「ぼく、着替え持ってくる」
「ああ。俺も取りに言ってくる」
着替えを持った亮は望と合流し、風呂場に向かった。
結構広めの浴室は二人同時に入っても十分な広さがあった。湯船も同様であった。
亮は望の髪を洗いながら、聞いた。
「なあ、望」
「なに?
「東京はどうだ?」
「うーん、なんかおもってたよりヒトがおおくてびっくりしちゃった」
「あんなもん序の口だ。あの会場だけを見てそんなことは言っちゃ駄目だ。渋谷とか新宿の方に出ればもっとたくさん人がいる」
「へえ~」
「お前もテレビで見たことあるだろ? 朝の通勤時とか通学時、夜のラッシュ時なんて今日の比じゃねえ。はっきり言って何処にこれだけの人間がいるんだって感じだ。
何回か体験したが、はっきり言って地方から出てきた連中にしたら地獄にしかすぎねえ」
そんな他愛もない話をしながら、亮と望は笑った。


491:GORRE
06/11/07 01:08:16 tI9NBD4i
亮と望が風呂から出ると、入れ違いで智香と朔が風呂に入った。
「……」
智香は自分の胸を見つめている視線を感じた。
「どうした? 朔」
「揺姐…どうやったらそんなに胸がでかくなるん?」
「え?」
智香は朔の質問にどう答えようかと迷ったが、無難な答えを言うことにした。
「そうだなあ…あたしだって昔は大きかったわけじゃないし、悩んだこともあったけど、成長すると共に大きくなってたね、あたしの場合。朔だってこれから成長期を迎えて成長するんだから、心配することないって」
「でも、胸の大きさは人それぞれやん。背が伸びても大きくならん奴とかおるし」
「あー…、大丈夫だって。ちゃんと大きくなるよ」
「やっぱ揉んでもろたほうがええんかな」
「え?」
「揉んでもろたら大きくなるって聞いたんやけど」
「誰に?」
「近所のおっさん」
「え」
おいおい、小学生に何を教えてんだ近所のおっさん。智香はそう思った。
「何かされなかった?」
「される前に蹴飛ばしてやった」
さすがは朔だ。智香は心の中でそう思ったが、口にはしなかった。
「あかん、のぼせて来た…」
「じゃあ、上がろう」

リビングに戻った朔と智香は、亮が出した一気に麦茶を飲み干した。
「ぷはーー」
「風呂上りはこれやな」
「親父くさ…」
言い終わると同時に朔の蹴りが亮に飛んできたのは言うまでもない。
「ねえ、とらんぷやろうよ」
「お、いいねえ。やろうやろう」
「で、何をやるんだ?」
「大富豪」
「4人でやってもつまらへんやろ。他のにしい」
「じゃあ、ポーカー」
特に誰も異議を唱えるものはいなかった。
「じゃあ、決まりだな」
亮はトランプを望から受け取ると、それを切り、配った。
数分後。あっという間に決着はついた。
「ロイヤルストレートフラッシュ! あたしの勝ちだね」
「何い!?」
「え~~~~~!」
「ありえへん!」
智香の一人勝ちだった。
「くそ…俺2ペアなのに…他のにするぞ」
「うん。でもそのまえに、ボクのどがかわいちゃった」
「あたしも。他には?」
「ウチもや」
「3人か…亮、麦茶もらっていい?」
「ああ。冷蔵庫に入ってるから好きに飲んでくれ」
「じゃあ、あたしがみんなの分も入れてきてあげるよ」
そう言いながら、智香は席を立った。

492:GORRE
06/11/07 01:22:28 tI9NBD4i
「次は7並べでもやるか」
「うん」
「受けてたつで」
「あたしはかまわないよ」
「よし」
カードを配り終え、7並べもある程度進んだ時である。
「ふわ…ボク、なんだか眠くなってきた」
「ウチもや」
朔と望は眠そうに目をこすった。
「どうした二人とも」
「ハセヲにいちゃん、ボク眠い…」
「あー…もうあかん限界や」
すでに二人は半分舟をこいでいた。それを見た亮は、
「おい、こんなところで寝たら風邪引くぞ。部屋で寝ろ」
「うん…そうする」
駄目だこりゃ。部屋に行き着くまでに廊下で力尽きる。そう感じた亮は二人を客間まで連れて行くことにした。
「すまん智香、ちょっと手伝ってくれ。こいつらを部屋まで運ぶ」
「おっけー」
亮は望を。智香は朔をそれぞれ支えると、途中で寝そうになる二人をなんとか客間まで連れて行った。
二人をベッドに寝かせ、部屋を後にすると、智香は小さくガッツポーズをとった。
「ねえ、亮」
「あ?」
「朔と望は寝ちゃったし、起きてるのはあたし達だけ。あんたの部屋に行こう」
智香はつつつと、亮のそばに寄った。
「…お前、もしかして盛ったのか?」
「こうでもしないと、二人きりになれそうになかったからね。ちょっとさっきの麦茶に盛らせてもらった」
「……お前な…」
「亮。ここからは、大人の時間だよ…」
瞳を潤ませながら、智香はハセヲの首に手を回した……

次回へ続く!

493:名無しさん@ピンキー
06/11/07 01:41:33 jAX5IsXj
GJ!!!
智香オソロシスw魔性の女w

494:名無しさん@ピンキー
06/11/07 01:59:07 dhhf9gs+
ふ、風呂場で望となにもなかったのか(;´Д`)ハァハァ

495:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:02:37 b9r7J3NW
おまいら乙
亮×智香+カール投下

496:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:03:24 b9r7J3NW

「お馬鹿びん駆除、一丁上がりっと」

G.U.の正式メンバーではないとは言えカールもスケィスを従える碑文使い。
生半可な戦闘力のAIDAでは話にもならなかった。今倒した奴で最後だったのか、AIDA反応は完全に消失した。

「これがデータシードか……ウイルスコアに似てるな」

AIDAから抽出したデータシードの結晶を見て、ふとカールがそんなことを漏らす。
以前のバージョンであるR:1時代にもこんな不可思議なアイテムが確かに存在していた記憶がある。
チートに慣れ親しんでいた当時のカールも、ウイルスコアだけはどうしても解析することができなかった。
まぁ、今となっては興味もないが。

「やー、お見事」
「……何だ。あんたか」
「酷っ。せっかく応援に駆けつけてやったのにさ」
「高見の見物してて何が応援なんだか」

物思いに耽っていたカールの背後に木魂する拍手。振り返ると、撃剣士の少女が笑顔でそこに立っている。
薄い緑色の髪と人懐っこい可愛らしい笑顔、どこか遠い異国の給仕か女中を思わせるコスチューム。
カールもよく見知っている相手だった。

「ハセヲなら今日は来ないよ」
「うん、知ってる。さっきの会話聞いてたから」
「ならどうしてあたしの前に現れる? いつも遠くから見てるだけだったろ」
「あはは。一度サシで話がしたかったんだよ、アンタと」

前述でカールもよく見知っている相手と記述したが、正確なところ両者に面識はない。
いつもこの撃剣士の少女が、街やエリアで遠くからハセヲを見ていることがあるのを
カールも気づいて遠目に監視していたから、というのが的確な説明だろうか。

「昔のハセヲを知ってる私としてはさ、今のハセヲの変わり様に驚いてんだよね。
 久しぶりに地元に戻ってみたら、ご近所でも評判の不良が更正して公園の掃除してました、みたいな?」
「何ソレ」
「的は得てると思うんだけどな。2年前のハセヲはとにかくケンカ買うの上手くてさ、特にハセヲ祭のPK100人斬りとか」
「昔はどうだろうとあたしは今のハセヲが気に入ってるよ」
「ありゃま、たいした信頼」

以前のカールもPKやチート行為をしていたので人のことはとやかく言える立場ではない。
今のハセヲに問題がなければ、それでいい。揺光もそこが気に入っているんだろうし。

「ハセヲと揺光がくっ付くとして、アンタはどうするつもり?」
「あたしはあたし自身が面白ければそれでいい」
「よし、なら私と付き合ってみよっか」
「ありえないから」

カールも揺光から聞いている。この撃剣士はネカマだと。

「ネカマと付き合う程、あたしは落ちぶれちゃいないよ」
「何さー。ネカマにだって恋愛する権利はあるんだぞー! 命短し恋せよ乙女、って言うでしょ」
「あんたは乙女ですらない」

どことなくカールと似た性格をしているが、ネカマとは到底付き合う気になれない。
だがこのテの馬鹿は嫌いじゃないのも確かだ。だから十分に引き離して、別れ際に一言だけ

「メンバーアドレスならいつか教えてやるよ、三郎」

と。


497:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:04:31 b9r7J3NW

**************************






「夕飯がカップ麺だけってのも……」
「真心がこもってるから問題ないって」
「や、あるだろ」

お台場からやっと帰って来れた。
案の定、夕飯は智香が北海道みやげとして持って来たカップ麺。
まずくはねぇけど……真心だけじゃ腹いっぱいにならない時もあるんだぞ……。

「なぁ、冷蔵庫の白い恋人も食っていいか」
「夜にお菓子食べると太るぞ、亮」
「カップ麺食うのも太るんじゃねぇのか……」

もう夜の10時過ぎてるし。
でもやたら智香が美味そうにカップ麺を啜ってたんで強く言うのも酷な気がした。
ここ最近はカップ麺を食うのを控えてたんだそーだ。……ダイエットか?
別にそんなのする必要はねぇように思うけどな。

「まーとにかく疲れたろ。今日はもうシャワー浴びてさっさと寝た方がいい」
「どこで寝ればいい?」
「客間に布団敷いてやっから、そこで寝ろ」
「アタシとしては……ハセヲの部屋で寝てみたいんだけどな」
「ん。じゃあ俺が客間で寝るか」
「そ、そうじゃなくてさぁ……はぁ」

そんなに俺のベッドの寝心地が気に入ったのか。
確か外国製だったよな、あれ。

「ゆっくりでいいぞ。俺は戸締りとかした後で入るから」
「……覗いちゃダメだからね?」
「つまんねー心配すんなっての」
「シャンプーとかボディソープ、使っていい?」
「好きに使えって」

やっぱその辺は女の子だよな、智香も。
一応、俺が使ってるやつ以外にも風呂場に置いといたけど……。
家族以外の人間が風呂場に入るのって、何か変な気分だな。
おっと、変な気分と言っても覗きたいとかそんな意味じゃねーぞ。
気分的な違和感って意味だからな。

「そ、それじゃ……入ってくるから……」
「ああ」
「洗面所に着替えとか置いとくけど、さ、触ったりしちゃダメだぞ!」
「触らねーよ」

カールの言ってたことが本当なら「覗け」とか「触れ」ってことか?
や、いくら何でもそれは絶対ありえねぇって。


498:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:05:23 b9r7J3NW

『だらしない猿どもめ……』
『粘土細工が喋った!?』
『粘土細工では無い! 我こそはギガゾンビ様の下僕、ツチダマだ!』

智香がシャワーを浴びてる間、俺は居間でテレビを見ていた。
夜とは言えまだまだ暑いし、微風だがクーラーも点けてる。
こんなことなら俺の部屋のクーラーも点けておけばよかったかもな。
シャワーから出た後、智香も涼しいだろうに。さすがに寝る時には消した方がいいとは思うが。

「俺も疲れたな……さすがに」

朝早くに起きて智香を羽田まで迎えに行って、一旦家に帰って、今度はお台場……。
体力的に疲れたんじゃない、精神的に疲れた。
特に海浜公園で智香と何度もキスしたのが相当応えたっぽい。
しばらくはガムとか噛みたくねぇ、そんな気分だ。

「今日は……ログインしなくてもいいよな……」

アトリやパイが何か文句を言ってくるかもしれない。
が、俺だってたまにはゲームから離れて現実の休日を満喫したい時だってある。
こういう疲れた日なら尚更だ。

『来い、粘土の化け物!』
『いい度胸だ、タヌキの化け物』
『タヌキじゃないこの! ひらりマ―――――プツン』

テレビの電源を切って俺はソファーに寝転ぶ。
やたら瞼が重くて、気ィ抜いたらすぐにも眠ってしまいそうなくらいだった。
10時間ぶっ通しでゲームしても疲れないはずなんだがな……こーいうのを気疲れってんだろう。
智香がシャワーを浴び終わったら、さっさと交代して俺も浴びてぇ。
今日は自分の部屋じゃなく、客間で寝るんだったな……布団、出さねーと。

「亮……で、出たよ……」
「ん。随分長かったな」
「そ、そうかな?」
「んじゃ、入ってくっか……俺の部屋、好きに使っていいからな」
「わ、分かった」

目覚ましは朝8時くらいにセットしときゃいいか……夏休みだし。
朝飯はご飯と味噌汁でいいよな……やべ、眠ぃ。

「おやすみ」
「う、うん……おやすみ」

シャワー浴びる前に布団敷くか。
いつもベッドで寝てたから布団とか何かピンと来ねぇなぁ……くぁ~ぁ……。

「亮」
「ん」
「……おやすみ」
「? あぁ」

何で2回言うんだ? ……まぁいいか。
シャワー浴びてすっきりして眠りてぇ……今日はホントそんな気分だ。
やっぱお台場なんか滅多に行くもんじゃねぇ、ただでさえ俺は人ごみが苦手だってのに。
まぁ……智香が喜んでたから……嫌な気分じゃなかったけどな。


499:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:06:17 b9r7J3NW

*************************




シャワーもそこそこに浴びて俺は布団に寝転ぶ。
寝苦しくならない様、羽織るのはタオルケット1枚だけ。夏だから風邪は引かねぇだろ。
いつも寝る前に、その日あったことを思い出したりして眠る奴っているよな。
俺も例に倣って今日一日の出来事思い出してみようとしたんだが、どうにも疲れてその気になれねぇ。
智香に会って、手ェ繋いで、キスまでしたってのに……。
やっぱ、人間って……寝る時が……一番安心……するの……かもな……。

…………。
………。
……。
…ゴトッ。

眠ってから随分経ったか。時間は夜中の2時か3時くらい。
居間の方から何か聞こえた気がする。泥棒? んなワケねぇ、戸締りはしてある。
じゃあ智香か? 冷蔵庫の飲み物でも飲みに降りに来たかな。……まぁ、いいや。
気にせずに寝よう。と思ったんだが……。

「(……何だ?)」

足音が聞こえる。それもすぐ近くで。
どうやら俺の寝てる客間のドアの前で止まったらしく、気配をすぐそこに感じた。
何だ、どうした? こんな時間に何か用でもあんのか?
俺は眠いのも手伝って意識がハッキリしてない……起きてるのか眠ってるのか、ちょい微妙。
でも確かにドアの前に気配は感じる。

「(……)」

ガチャって音と一緒に客間のドアが開く。
部屋の中は天井の電灯が薄暗いサブライトで照らしてるのみ、目を凝らさないとよく見えやしない。
客間だけは畳を敷いてあるせいか、さっきまでの様に足音はもう聞こえない。
目を閉じたままだったから分からねぇけど、布団のすぐ横に智香の気配があるのは分かる。
俺の寝顔でも見に来たのか? ずっと寝たフリってのもアレだし、眠いのを我慢して俺はやっと口を開くことにした。

「……どした?」
「!」
「眠れねぇのか?」
「……」
「智香……?」

ぼやけた視界を元に戻すために眠い目を擦る。
智香は寝間着代わりの夜着の格好で膝をついて俺を覗き込んでいた。
心なしか、少し息が荒い気がする。

「あ、あの……ね」
「?」
「よ、夜這いに……来ちゃった……み、みたいな……?」

……普通、逆じゃね?


500:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:08:04 ibjBvTkS

「……今何てった?」
「だから……夜這いに……」

夜這い? そりゃ、やばい。……シャレじゃなくてだな。
混濁してた意識が途端に澄み切った青空みたくクリアになったぞ、オイ。
てか智香にそんな度胸があったのが驚きなんだが。何このエロゲみたいなシチュ。

「だって亮、昼間アタシが寝てても襲ってくれなかったし……」
「いや、アレは……」
「潤香に『なら夜中に襲えばいい』って言われて……」
「(アイツは……)」

意識に次いで目も薄暗さに慣れてきた。
シャワー浴びる前にも智香の寝間着姿は見てるはずなんだが
胸元のボタンが何個か外されて胸の谷間が露になってて、目のやり場に困る。
普段から図書館に閉じこもってると豪語してるだけあって、お台場の時もそうだったけど
智香の肌はどちらかと言うと白い。それとも北陸に住んでる人間だからだろうか。

「は、はしたない……かなぁ?」
「ど、どうだろ……分かんねぇけど」
「それとも夜這いじゃなくて、夜伽の方が合ってる?」
「俺に聞かれても困るんだが」

そりゃメイドの仕事だろ、多分。
とにかく……だ。状況を打破しなきゃいけないと思うんだが。
あまりに非現実的すぎて俺の思考もちょっと回転率が悪ぃ……何か良い案はねぇもんかな……。。

「誰にでもこんなことするワケじゃ、ないからな……」
「俺だから……とか?」
「……うん」

揺光の時は強気なクセに、智香の時は恥らったりしてて可愛いなコイツ。
やけにシャワー浴びるのが長かったのもこのためかよ。
まだシャンプーとかボディソープの匂いも消えちゃいない、すぐ近くだから否応なしに香ってくる。
それでいて緊張してるのか、少しだけ震えてる感もある。そーいや年下だった……忘れてた。

「亮は……アタシと、したい?」
「……したい」

即答しちまったワケだが。これは……断るの無理。
つか夜這いに来てくれるくらいコイツ、俺のコト好きだったのか。
何かもうやばいくらいに下半身に血液集まってて、どうにかなりそうなんだが。

「ホント……?」
「ホント」
「……下手だったら、ごめんね」

智香の顔がゆっくり近づいてくる。シャツ越しに感じる智香の体温は俺よりも高い。
最初は手の感触を感じて、次に胸の感触。
昼間に比べて服の生地が薄いのか、より生々しくその軟らかさが伝わってくる。
付け加えるなら、コイツ下着つけてねぇっぽい。
少し焦らすように唇を俺の唇の前まで持ってくると、目を閉じるのと同時にキス開始。
お台場で散々したせいもあって、俺も智香も互いの舌を絡ませるのに何の躊躇も無かった。


501:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:08:56 ibjBvTkS

「んっ、んぅ……ぁ……ん……!」

時折、智香の喉が鳴る。
俺の舌から流れた唾液を飲んでる音だ。
智香が俺の背中に手を回して抱きしめている様に、俺も智香の腰に手ェ回して抱きしめてやる。
腰の辺りに触ると、くすぐったそうに身体をよじるのが面白い。
腰周りの肉をちょっと掴むと

「ちょっ!? ど、どこ触ってるのさ~!」

って驚いてキスを中断するくらいに。
何か言いたげにジッと睨まれるものの、すぐにまたキス再開。
繰り返すうち、徐々に唇からどんどん下の方へと智香のキスは移動していく。
頬とか顎に何回かされた後、首にそれは集中し始めた。
何度か首筋にキスをされて、今度は智香の指が喉仏の辺りをゆっくりと撫でてくる。
すげぇゾクゾクして、しばらく言葉を発するのを俺は忘れていた。

「……イコロで初めて会った時、さ」
「ん?」
「首絞めちゃって……ごめんね」
「あー……そんなこともあったっけな」

大火のオッサンに連れられて初めてイコロの@ホームに行った日。
俺と揺光が初めて出会った日でもあるんだが、ハッキリ言ってお互いの第一印象は最悪だった。

『ライバルゥ~? コイツがぁ~? ……弱そうだよ?』

なんて暴言も吐かれた挙句、ギリギリと首まで絞められたワケだが。
あの時の俺はジョブエクステンドもしてなかったし、レベルも20ちょっと……そりゃ揺光から見りゃ弱いわな。

「もう気にしてねーって」
「でもさ……」
「済まないって思ってんなら……アレだ……もっと、して欲しい、つぅか……」
「……うん。したげる」

首絞めのことを思い出してややトーンダウンしていた智香の声に活気が戻る。
さっき以上に身体を密着させて、俺の首周りを執拗に舐めたりキスしたりを繰り返して……結構、順々だな。
最初は舌で触れる程度だったのに、どんどんそれが強くなってくる。
次第に舌どころが唇で俺の首を吸うようになってきて、智香の口からチュッチュッって音が毀れた。
吸われる度にますますゾクソクしてきて、智香を押し倒しそうになるのを必死で我慢。
顔は見えねぇけど、どんな顔しながら吸ってるのか……すげぇ興味あるんだが。

「智香……顔、見たい」
「えっ……」

吸い付く智香を一旦離して、薄暗い電灯に照らして顔を見る。
思った通り、口の周りは涎に塗れていた。……ついでに俺の首の周りも。
それだけ一生懸命に吸ってたってことだろーけど……何だ、エロいな、コイツも。

「痕になっちゃう、かも」
「?」
「首の周りの……吸っちゃったところ」

朝、鏡を見るのが怖ぇ……しばらくは首の周り隠せる服着るしかねーな。

「ね。次はさ……亮から……アタシにして?」

……何ですと?


502:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:09:41 ibjBvTkS
我こそは精霊大王ドラゾンビ様なるぞ? ちゅうちゅうタコかいな? 何のことです?
おやすみおまいら


503:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:12:57 zU5RCO/p
うおおおおリアルタイムktkr!!!!!1111
くそっ、寸止めっ…続き楽しみに待ってます。全裸で。

504:名無しさん@ピンキー
06/11/07 02:14:20 TA3h2fsK
GJ!
ドラゾンビ懐かしいなw

505:名無しさん@ピンキー
06/11/07 06:33:17 GUwqHK9K
旧ドラえもんの『日本誕生』かよwww

506:名無しさん@ピンキー
06/11/07 07:26:36 cWcq+k6b
GJGJ!
ギガゾンビ懐かしいwww

507:名無しさん@ピンキー
06/11/07 12:43:04 3yvNJUB4
タヌキの化け物ワロスwww
懐かしいwww

508:名無しさん@ピンキー
06/11/07 14:25:11 TrovI21j
GJです!続きが楽しみっす!
亮の見ていたビデオに、思わず吹き出しましたっ!


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