とある魔術の禁書目録 2フラグ目at EROPARO
とある魔術の禁書目録 2フラグ目 - 暇つぶし2ch790:誰が為にカミジョーは行く
06/12/25 20:17:08 IdzXdTZf

お気楽な鼻歌を混じりに、当麻は二人を待たせているカフェへと向かう。
(いやーイイ買い物だったなー。 ここ二、三ヶ月で一番お買い得商品だったぜい)
ふんふふーん♪ と軽快なリズムを取りながら、デパート反対側入り口までやってきた。
「………?」
カフェの周りに、何やら人が集まっているような気がする。
(この時間から混む店なのか? だとしたらラッキーだったな)
そんな事を考えながらやって来て、あーちょっとごめんよーと言いながら人ごみをかき分けようと、
その脚が、カフェへと一歩近づいた瞬間、


ズンッ、と凶悪な重圧が当麻の体に圧し掛かった。


「なっ……!」
──んだよこりゃ!?
頭に、肩に、腕に、足に、毛髪の一本一本にまで伝わる威圧感。
踏み出した足は硬直し、四肢で胴を支えるだけで精一杯だ。
不意に体が呼び覚ました、アドリア海での一戦。
ローマ正教の司祭──絵に描いたような原理主義者ビアージオから降り注いだ、あの十字架。
それに劣らぬ物理的精神的プレッシャーが、当麻の体に襲い掛かっている。
(まさ、か……ま、じゅつし、か……!?)
ぞくっ、と背中に悪寒が走る。
床に落ちた袋がガサッと音をたてる。 震えはしないものの、足が麻痺していた。
だが、
(……冗談じゃねぇぞ)
上条当麻はある魔術師に誓った。 御坂美琴を必ず守る、と。
上条当麻は自分自身を悔やんだ。 もう姫神秋沙を傷つけない、と。
二つの思いが、壊されるかもしれない。
(そんなのは……もう御免だ……!)
震える脚を、奮える心で止め。
壊そうとする意思を、殺そうとする意志で止め。
上条当麻は、重圧の中心へと大きく踏み出す。
「御坂ぁ! 姫神っ! 大丈夫……」
やがて、視界に入った美琴と姫神の微笑み合う姿に安堵し───


──発信源が分かると、ゴロゴロゴローッ!と盛大に転がっていった。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch