とある魔術の禁書目録 2フラグ目at EROPARO
とある魔術の禁書目録 2フラグ目 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/10/13 21:17:06 gnRzVM5F
テスト

3:名無しさん@ピンキー
06/10/13 21:20:23 gnRzVM5F
おお、もう2フラグ目立ちましたか、>>1乙です。
という訳で早速美琴ssいきます。

……と、言いたい所なのですが生憎整理できていないのでorz
暫くしたら投下します。

4:名無しさん@ピンキー
06/10/13 21:25:45 Dnq5Gb+o
>>1

>>3
待ってる

5:たった一つの約束
06/10/13 22:17:27 gnRzVM5F
舌を絡ませながら彼は左手をその小さな胸に走らせ、その先端を小さく摘む。
「ん、ぅ……」
ピクリと、彼女は僅かに眉を寄せた。
その反応を確認してから上条は掌で膨らみを覆い、揉みしだいてみる。
「ンん!?」
直後、ビクンッ!と美琴の体が大きく震えた。
どうやら効果は覿面のようだ。
彼は胸への愛撫を続けながら、空いていた右手を腹から秘所へと這わせる。
と、指先からぬるりとした感触が伝わってきた。
(っと、ここら辺か……)
上条は今まで何物も通さなかったであろう、ぴったりと閉ざされた裂け目を人差し指でなぞる。
美琴は胸部から送られてくる快感で、その事には気付いていないようだった。
「んん、んむ、んぐっ」
上条が左手を動かす度に、彼女は身を震わせる。
それに追い討ちを掛けるように上条の指が膣内に侵入した。
「――んはあッ!!」
美琴はついに耐え切れなくなったとばかりに体を仰け反らせる。
離された上条の口は空いている彼女のもう片方の胸へしゃぶり付いた。
「ああ!?ぁん、ひゃうっ!」
三方向から送られてくる刺激に彼女の脳内が掻き乱される。
それでも上条は各所への侵攻を止めない。
「あっ、はぅ、ふぁ、くぅっ!!」
絶え間なく襲ってくる快楽に、美琴は身を捩らせる。
彼女の動きから上条は限界を読み取り、最後の攻撃を加えた。
左手で先端を抓り、右手を突き上げ、胸を吸い上げた瞬間、
美琴の体内で何かが走り抜けた感覚がした。

「ひあああああああああ――――――ッ!!!???」

彼女の脳内で蓄積されていた快楽が爆発する。

6:たった一つの約束
06/10/13 22:18:59 gnRzVM5F
その時、上条は右手の指先で何かが弾ける感触がした。
(……?)
彼はそれに違和感を覚えるが、構わず指を引き抜く。
指にべっとりと付いた愛液を舐め取りながら、上条は惚けている美琴の耳元に口を寄せて、
「……どうだった?」
「…………………………すごく、気持ち、良かった、わ」
美琴は胸を大きく上下させながら、途切れ途切れに答える。
そうか、と上条は呟き、彼女の様子を暫く観察して、
「どうする、少し休むか?」
「……」
美琴は暫く考えて、
「もっと、気持ち良く、させて……。アンタのを、入れて、よ……」
焦点のぼやけた瞳で彼の顔を引き寄せ、再びキスを交わした。
上条は少し驚いたような表情を見せるが、すぐに笑みに変わった。
「……分かった」
そう言うと美琴の閉じた両足を抉じ開け、彼はその隙間に体を割り込ませる。
それからズボンと下着を引き下ろし、先程から自己主張していた核を開放した。
その肉凶器とも呼べるソレを見た美琴は、
「す、すごい……。大きい、わね」
「……力、抜いといた方が楽だぞ」
「……。分かった、わ」
彼女は数回深呼吸をする。
その間に上条は標準を定めた。
ぴとっ、と。
男根の先端を幼い秘裂に押し付ける。
彼は美琴の腰をしっかりと抱え、
「……行くぞ?」
と聞く。
美琴は覚悟を決めるように答えた。
「……、うん」
その言葉を聞き取ると、上条は前人未踏の道へ足を踏み入れた。

7:名無しさん@ピンキー
06/10/13 22:20:51 gnRzVM5F
以上です。
そういえば、2ゲトしてたんですね。
テストレスしたくせに無自覚でした……

8:名無しさん@ピンキー
06/10/13 23:26:34 ZAdgVyLB
1乙
なんか前スレ落ちるの早かったな…

9:名無しさん@ピンキー
06/10/14 02:44:53 AFYNDezr
>>1乙!

10:名無しさん@ピンキー
06/10/14 04:48:35 YHHELSDu
>>1乙の弦
さてルチアの資料が手に入ったからさっさと執筆にかかるかー

11:名無しさん@ピンキー
06/10/14 11:56:05 qU0xFITs
「…うっ」
イッた。インデックスの目を盗んで自家発電に励んでいた健全な高校生、
上条さんはあまりあるリビドーを迸らせてゆっくりとその余韻に浸っていた。
「あの、どうぞ」
「あ、どーも」
差し出されたおしぼりを受け取って後始末を始める。
(お、普段ティッシュで乱暴に拭ってるせいか、冷たいおしぼりってのは気持ちいいな…)
「…てっ!!」
今、何となくスルーしてしまった事実を確認しようと光速で振り返る当麻。
しかしそこに人影はなく、手の中のひんやりとした感触だけが残ったのだった。

日常に溶け込むのが天草式。

12:名無しさん@ピンキー
06/10/14 12:04:52 Ia5lrZNO
うわぁぁぁぁぁぁ五和ぁぁぁぁぁぁ!

13:名無しさん@ピンキー
06/10/14 12:24:24 DgmSYkSl
オナニーに溶け込んでセクロスしちまえよ

14:名無しさん@ピンキー
06/10/15 16:47:37 QCM2Z29w
運命の赤い糸を右手が無効化するからその辺の女性と片っ端から繋がって、
でも即効で切れるから駄フラグ塗れだっていう嘘理論はどうだろう?


父親もフラグ立てまくってる時点で成立しないけどな!

15:名無しさん@ピンキー
06/10/15 17:14:02 pf3z11kQ
とある一方通行の嘘予告

秋の夜、悪夢に目を覚ました『一方通行』。
悪夢の中身はもちろん、幻想殺しのあの男。
今まで受けたことの無かった『痛み』という感覚は、ゆっくりと、しかし確実に『一方通行』に根を宿していた。
消すことの出来ない精神的な痛みへの打開策として、『一方通行』はただ一つの方法を選択するーーー!

「あれ? 何処行くのー、ってミサカはミサカは尋ねてみたり」
「うッせえな、ーーーテメエにやったのと、同じ事だよ」

 それは痛みに対する『上書き』。
 『一方通行』が『打ち止め』のデータを上書きすることによって、彼女の命を救ったように、あの『幻想殺し』が『一方通行』の痛みというデータを上書きしてくれれば、自分は救われる。
 そんな、幻想を思い描いたからーーー。

「俺ァよ、今更、テメエに救って貰える立場じゃ、ねェよ。けどよ、疼くんだ。どうしようもなく、よ」

 数奇にも、あの日、二人が決着した路地で。
 少年に、もう失われたはずの最強の名が明かされる!

「なあ、『幻想殺し』。俺を抱いて、優しい『痛み』をくれよーーー」

 かつての最強と永遠の最弱。
 彼等が再び邂逅する時、物語は始まるーーー。

16:名無しさん@ピンキー
06/10/15 18:50:14 PST7lvm5
11巻p196
「い、いえ! 私達の部隊内ではいつもこんな感じだったじゃないですか!」

…つまりこれはあれか、ロンドンの寮では、
「おはようの胸タッチ」とか、「今日のパンツちぇーっく!」とか、
「朝起きたら、寝ぼけたアニューゼがベッドの中に」とか!
そんな女子高イベント(妄想)が満載になるのだろうか!?
そんな中でねーちんも寝食を共にしているというのだろうか!?

17:名無しさん@ピンキー
06/10/15 18:52:32 eBi0Jde+
>>16
挨拶はスカートめくりと言う事ですよ

18:名無しさん@ピンキー
06/10/15 19:15:35 oyFvdyEA
ねーちんとローマ正教は関係な(ry

19:名無しさん@ピンキー
06/10/16 01:59:10 38bSS6jo
>>18
ロンドンでのオルソラ+ねーちん+アニューゼ他シスター×250
共同生活の話と思われ。

しかしイギリス清強戦力増強しすぎだw



20:名無しさん@ピンキー
06/10/16 16:31:06 /df1Xjjy
やっと新刊読んだ
オルソラ旗待ってる

21:名無しさん@ピンキー
06/10/17 06:49:29 o95k7YY8
寮に入りきれなくて一部学園都市に流入。ルチアとかアンジェレネとか。
そして都合良く当麻の住む寮の隣へ引っ越してきて、毎晩ごはんを作りに来てくれるルチア。
お兄ちゃんとか言いながらごろごろとなついてくるアンジェレネ。

そして堕天使メイドのねーちんが来襲し、当麻を巻き込んでの4Pへ…

22:名無しさん@ピンキー
06/10/17 08:21:54 F+1l5qQH
何時の間にやら近所に住んでる五和が抜けてるぞ~

23:名無しさん@ピンキー
06/10/17 09:26:29 Q87A4l+5
オルソラとアニェーゼも忘れるナ!


そして禁書がメインヒロインと言う名の永久欠番になりつつ有るな。

24:名無しさん@ピンキー
06/10/17 16:57:20 XRxusIJ3
>>21そして堕天使メイドのねーちんが来襲し

「メイドの心構えをおしえてやるゾ」とねーちんを引きずる舞夏


25:名無しさん@ピンキー
06/10/17 17:28:10 72Ilm4Um
>>23
それなんて悪魔のミ(ry

26:名無しさん@ピンキー
06/10/17 19:23:21 XJ/GnaXW
>>25
ミサカ?

27:名無しさん@ピンキー
06/10/17 20:03:14 o95k7YY8
つまりは小悪魔コスプレで堕天使ねーちんと張り合うミサカ10032号が混乱真っ最中の上条宅に乱入するというわけですね?

28:名無しさん@ピンキー
06/10/17 20:11:51 qinC9BPu
実はミサカ10032号を装った御坂美琴でしたー!………なーんてダメっスか

29:名無しさん@ピンキー
06/10/17 20:44:41 MgICDEGu
>>28
とうま、とうま。それ凄く良いアイデアかも。

30:名無しさん@ピンキー
06/10/17 20:58:05 o95k7YY8
「そ、それではミサカがあんt…じゃなかったあなたにご、ごごごご奉仕しますとミサカはミサカはミサカはミサカは………」
「お姉さま、頑張ってください。とミサカは木陰からハンカチ片手に応援しています」

こうですかわかりません!!><

31:名無しさん@ピンキー
06/10/17 21:00:34 QPlBNOl8
>>28
小悪魔コスプレのミサカ10032号と堕天使メイドのねーちんが張り合っている最中に
そうとは知らずにミサカ10032号を装った美琴が乱入してきて慌てふためく姿を幻視した

32:前スレ930くらいの人
06/10/17 23:57:38 qinC9BPu
大体今夜中には第二段を投下できる予感がするっさ。
あんまり期待せずに待っててほしいにょろー。

33:名無しさん@ピンキー
06/10/18 00:07:00 XJ/GnaXW
>>32
誤爆でないのなら、

幻想殺し、幻想殺し

34:名無しさん@ピンキー
06/10/18 00:18:41 MCbOdCWe
>>32
「わ、わかってるわよそんなこと!なによ!?期待なんかしてないんだからね!」

35:名無しさん@ピンキー
06/10/18 00:22:31 TaRLUxjE
>>32
生にょろ~ん拝借してもよろしいですか?

36:名無しさん@ピンキー
06/10/18 02:10:43 r5dCgswX
ぱその調子がやべえ・・・
今日中にいけるかな?

37:前スレ930くらいの人
06/10/18 02:15:45 YGhCKeSn
おもっとったよりパソの調子悪ぐねがっだよ母ちゃん。
つーわけで前スレで冒頭だけ書いたねーちんSS。ショートじゃないけど小説と呼ぶにはアレだからSS!
三レスぐらい使いますよ

38:前スレ930くらいの人
06/10/18 02:16:18 YGhCKeSn
「神裂、ぇ? なんで、ここに?」
予想外と言えば余りにも予想外な人物の登場に、上条はおっかなびっくり訊いてみる。
「なんで、と訊かれましても。仕事で来ました、としかお答え出来ないのですが、結構ですか?」
言って、小さく首をコテンと横に傾げる神裂に、上条は、嗚呼ハイ結構デスと答える。
「こちらに来るのは本来はステイルの仕事なのですが、他の仕事で来れないそうなので、私が」
一度結構デスと言ったのに詳しい説明まで付け足してくれる神裂さん。そんな彼女の言葉に、上条は成る程、と思う。
確かに学園都市で会うイギリス清教の人間の比率は神裂よりは圧倒的にステイルの方が多い。尚、この場合土御門は例外だ。
ちなみに上条は、現在神裂が代行している任務の内容がこの学園都市のトップの下で行われている事など知る由も無かった。
「まあ、なんで学園都市にいるかは分かったけどよ。なんでこんな路地裏にいるんだ?」
上条が何気なく訊くと、予想に反して神裂はう、と言葉を詰まらせた。
「そ、それは、ですね………」
(裾を絞ったTシャツを突っ張る程に大きな)胸の前で手を組んでごにょごにょとこねくり回す神裂。
そんな神裂を前に、何時もの凛々しく厳格な神裂火織をテンプレートとして記憶していた上条は酷く面食らう。
「その、お恥ずかしい話なのですが………仕事を終えて帰ろうかと思ったら、その。道………が」
それは。
つまり――迷子、ですか?
そう上条が視線で尋ねると、神裂はその長身を縮こまらせた。
「(む………やべ)」
いつぞや土御門が言っていた、神裂の「意外な可愛さ」に一瞬クラッと来た年上属性に偏り気味の上条だった。
「と、とにかく、助けてくれてさんきゅな」
とりあえず助けてくれたと言う事実だけを拾って口にする。
神裂は首をほんの少し左右に動かす。
「いえ、見過ごす訳にも行きませんし、ね」
しかし。少しの沈黙を挟んで何か思い出したかのようにあごに手を添えて考え込む。
「? あの、神裂サン?」
「………………………、まあ。貴方の方に原因があると言う考えも捨て切れませんでしたが」
「えええェエエえ!? こんな場面でも俺に非がある可能性を捨て切れなかったの神裂! 何? お前の中の上条さんは日曜の朝っぱらからヤンキーに挨拶がてらガン飛ばす様なトんだ野郎なのかー!?」
うわああんと上条が無表情なコンクリートに倒れこむと、流石に神裂も慌て始める。
ちなみに上条が追われていた理由が見ず知らずの女子中学生(滅茶苦茶可愛い。御坂美琴ではないものだけを指す)を助けたから、と言う事を、神裂は知る由も無い。
「あ、ぃ、いえ! 決して、そう言う意味で言ったのでは! しかし貴方の普段の行動から推察するにこの結論は仕方が――」
と。
日曜の朝っぱらから無駄に元気な男子高校生上条当麻と(自称)女子高生神裂火織だった。学校に行ってないから女子高生じゃないか。

39:名無しさん@ピンキー
06/10/18 02:17:31 YGhCKeSn
それから十分と少しが経った。
上条は迷子の迷子の神裂さんを大通りまで連れ出してあげる。
「さ、て、と。ここまで出れば後は大体分かる………か?」
「え、ええまあ」
そこはかとなく不安っぽい答えが返って来た。
「あ、そうだ。なあ神裂?」
ふ、と。何かを思い出した上条は神裂に振り返る。
「はい、なんですか?」
「お前、インデックスとは会わなくて良いか?」
「、っはぃ?」
神裂は、上条の思いもよらない一言で、とてつもなく動揺した。
しかし身体の内部でその感情の爆発を宥めると、落ち着いた様な、悲しい様な表情を作った。
「いいえ。良いです」
「いや、でもさ――」
「――あの子は」
上条は何か言おうとしたが、神裂の声がそれを遮る。
優しい声だった。
「――あの子は、元気ですか?」
「………ん、元気だよ。偶にお前にも会いたがってる」
もっとも、上条は記憶喪失である。
最近インデックスが、
『かおりに会いたいなー、とうま。かおりを連れてきてよかおりを』
とか急に口走り始めたのをそのまま神裂に伝えただけであって、二人の関係や、何処で何時の間に会ったんだ、とかは全然知らない。
「そう、ですか」
神裂は微笑む。
上条も、滅多に見れない神裂の笑顔に悪い気はしないのか、ぽりぽりと頬を掻いた。
「会ってやれよ。アイツも喜ぶぜ」
「いえ、私には会わす顔がありませんから」
「??? そんなことないけどなー」
「私が急に目の前に現れれば、きっと迷惑でしょうし、困るでしょう。あの子も、貴方も」
「そう、か? 良く解んないけど、大変だなお前も」
「そんなこと無いっつの。なんだか良く解らないけど。友達をウザがるヤツなんざいねーだろ。違うか?」
友達。
きっと記憶喪失の上条は無意識の内に使った言葉だろう。
だが、それは。
『必要悪の教会』所属であり、天草式十字凄教元女教皇であり、そしてあの禁書目録の少女の親友である神裂火織には何よりも重く響いた。
「そう、ですね。じゃあ、今度。情け無い話ですが、今は勇気が足りません」
「そっか。じゃあインデックスに伝えとくわ」
「ええ、是非に」
なんとなくインデックス絡みの話題で神裂と打ち解けれたかもーとか思うほんわかムードの上条当麻だった。
ちなみに彼の背後から体中で電気を弾けさせる御坂美琴が爆走して迫って来てる事など本人は知る由も無かった。

40:名無しさん@ピンキー
06/10/18 02:18:05 YGhCKeSn
その日、御坂美琴は後輩の白井黒子と学園都市の大通りを歩いていた。
日曜の朝も早くから白井の買い物に付き合っている。
「ったく。なんであたしがこんな朝っぱらからアンタの買い物に付き合わなきゃいけないワケ? ねぇ黒子!」
ビシィと振り返りながら指差す先には、ツインテールの小柄な少女がいた。
「やーんですわお姉様ったら。そんなにお冠なら無理して付いて来なければよろしいのに!
 そんな風に不貞腐れながらもしっかり付いて来て下さるお姉様ったら、なんて後輩想い………いいえ! これは私想い!
 そうですわきっとそうに決まってますわそうですわよねお姉様うっふふふふふふふふ!」
「だああああああ抱きつくなウザい! 大体断った瞬間アンタってばあたしのっ、し、した、したぎ………をテレポートさせて目の前に落としたくせに!
 なにが後輩よ何がワタクシオモイよおおお!!」
べたべたといやらしい手つきで抱きついてくる白井を引っぺがしながら首をグイグイ絞めるという荒業を披露する美琴だった。
この二人は、ここが天下の往来で、自分たちが天下の名門、常盤台付属中学の良識在る生徒であると言う自覚があるのだろうか。
それ以前に白井は学園都市の秩序を保つ風紀委員だ。自らが風紀をかきまわしている。
ぎゃあぎゃあ騒ぎ喚き大通りを歩く彼女達の視線が、ふ、と止まる。
目線は前に。
真っ直ぐ。
見慣れた姿。
「あ、アイツ………」
見つけると同時、パァと表情を晴らすが、すぐに慌てて平静を装う。
「うげ、あの若ぞ………殿方、ですわね」
一方白井はと言えば、美琴とは明らかに真逆のリアクションを取っていた。
横に長身の美人さんが立っているのがそれはもう気になったが、二人ともそこは敢えて無視した。
まあ別に用事も無いけど、適当に挨拶と雑談でもするべきよね、知り合いだし………と、顔を赤らめて言う美琴。
まあ別に用事が無いなら、適当に挨拶と威嚇で充分ですわよね、あの若造だし………と、殺気丸出しで言う白井。
てくてくと歩く二人の耳に、風に乗って二人の会話の端が聞こえて来た。
「――あの子は元気ですか?」
ぴたり。御坂美琴の足が止まる。
「元気だよ。お前にも会いたがってる」
ぴたり。白井黒子の足も止まる。
「会ってやれよ。アイツも喜ぶぜ」
ぴきり。御坂美琴の額に青筋が走る。
「私が急に目の前に現れれば、きっと迷惑でしょうし、困るでしょう。あの子も、貴方も」
ぴくり。白井黒子の顔が邪悪に笑う。
「――、―――」
「、―――。――」
その後も二言三言交わして、数十メートル先で笑い合う上条と謎の美人さん。
美琴は既に歩くのを止め、握り拳と電気のコンボを披露している。
逆に白井の方はと言えば。喜びまくりな表情で美琴の周りをぐるぐる回っていた。
「あら、あらあらあらーん? なんでしょうかねぇお姉様。あの殿方とあの女性の会話。
 まるで離婚した夫婦が子供の話題で再び寄り添いあう流れの様ではありませんかー?
 以前もあの殿方、あの銀髪の人のお腹に耳を当てていたことですし、子供ぐらいいたって――お、姉様?」
今日が人生最良の日、とばかりに喜び舞い上がっていた白井は愛する愛するお姉様の方へ振り返って、愕然とする。
怖い。
いまや美事の体中を青白い電気が走っている。
地面にぶつかった電気はバチンと火花を散らす。
ていうかさっきから白井にもピリピリ当たっている。
「ふ。ふ。ふふ。ふふふ、ふふ」
――ふっざけやがってェあンの年中祭日野郎ォおおおおおお!!!
御坂美琴の心の怒号は、そのまま殺意と筋力にダイレクトで変換され、この数秒後に上条の右頬を抉った。

41:名無しさん@ピンキー
06/10/18 02:19:29 YGhCKeSn
うわ。無駄に長ェ('A`)そして禁書的な書き方って案外難しいのな。お兄さんビックリだ。
更に風邪の時に書いた分が殆どだからなんか誤字脱字祭りが開催される予感………
ちなみにコレで終わりじゃないよ。じゃないよ!

42:名無しさん@ピンキー
06/10/18 02:52:04 TaRLUxjE
>>41
GJ!
ねーちん好きなお父ちゃんは楽しみにしてるよ!

43:名無しさん@ピンキー
06/10/18 04:10:25 6JcmX3jg
うーむ、上条&神裂の時はしんみりするセリフなのに、美琴&黒子サイドだとすんげー笑えるな
ていうか視点変えただけでここまで解釈に差が出るんだな
いや、面白いだけじゃなく見事だと思ったぜ

44:名無しさん@ピンキー
06/10/18 11:27:13 H1oiqL4a
>>41
ナイス禁書的展開、GJ!
そして美琴のライトニングストレートも燃えだ!

45:レポートが進まないんだぜと暇つぶしに投下
06/10/18 19:22:16 zpNRAalE
「こ、これはヒジョーに困った事態かもとミサカはミサカは頭を垂れてみる……」
言葉の通りに俯きながら歩く少女はそう呟いた。
本来なら少女の横には元学園最強の保護者がいるはずなのだが、今は一人である。
「うぅ、これは明らかな監督不行き届きだよーとミサカはミサカはお空に向かって叫んでみたり」
と、少女は相手の落ち度を指摘した。
 

 ─わおぉっ、見知らぬ地での買い物だぜイエーイとミサカはミサカは感情を大げさに表現してみたり
 ──こンくれェの規模のショッピングモールなンざ大したモン売ってねーがな
 ─おわぁっ!? とミサカはミサカは『擬似五次元万華鏡』といういかにもファンタスティックな代物に心を奪われてみたりっ!
 ─まァ言うほどデケェとこでもなィンだが人が多いから迷子に…… ってァアア!? イきなり蒸発してンじゃねェよ!!


……相手の落ち度らしい。

「そうだ!ここはミサカネットワークで応援を呼べば─
 ─と、言いかけたところで今この町に人手が少ないことを自覚してミサカはミサカはちょっぴり悲しいかも」
学園都市のマップ情報くらいなら引き出せるはずなのだが、少女の頭には『一人で帰る』という選択肢がなかったようだ。
「このまま誰にも発見されず骨と皮だけになってヒラヒラと飛んでいっちゃうんだ……とミサカはミサカは絶望に陥ってみる」
顔を青ざめながらトボトボ歩いていると、人通りの少ない通りの真ん中に人影を発見した。
「(で、でかい……白いあんちくしょうの3割増しくらいあるぜとミサカはミサカは人間の神秘に驚いてみたり)」
少女の目の前の男は、どうみても身長が2メートル以上あり、
赤い髪で神父服という周りからジロジロ見られるのを目的としたような格好である。
やがて、呆然としている少女の視線に気づいたのか、男はゆっくりとこちらに視線を移した。


46:名無しさん@ピンキー
06/10/18 20:20:45 eWpdHk4n
これの保管庫ってあるのかな?

47:名無しさん@ピンキー
06/10/19 00:52:25 hOxuFQ9h
エロかけないけどちょっと萌え(?)みたいなのかこうかなー
要するに保守

48:名無しさん@ピンキー
06/10/19 16:49:55 8mJVJEkR
楽しみに待ってますね

49:名無しさん@ピンキー
06/10/19 19:09:26 hOxuFQ9h
穏やかな日常

「無理無理無理無理ー!! ちくしょー今日も元気に不幸だああああああああああああああ」
なんでいつも俺はこうなんだと上条当麻は内心で悪態を点くも、走る速度を緩めない。正確には緩められないのだが。
曲がり角を曲がる前に背後を確認する。まだ其処には十人の柄が悪く、制服をだらしなく着こなしたチンピラが上条に
向かって罵声を浴びせながら走っていた。
事は少し前に遡る。
学園都市からお金が振り込まれ、たまにはふぁみれすってところでおなかいっぱい食べたいかも~と上条王国破滅宣言を
嬉しそうに言うインデックスの猛攻を振り切り、喉が渇いたのを理由に喫茶店に入ったところを偶然出ようとしていた
チンピラと肩がぶつかり、謝ろうと顔をあわせた瞬間、あの最強を倒した奴だなとか叫ばれ、
携帯で仲間を呼んでる間に走り出し今に至る。
気付けば美琴との割と痛い(主に上条が)思い出がある鉄橋の上を走っていた。
ふと上条の脳裏にあの時の出来事が浮かぶも、それ所ではない。思い出を思考の隅に追いやり、
ふと後ろを見ると、チンピラが三十人ほどに増えていた。
「なんですと!?」
さらに走る速度を上げる。と言っても既に足は限界が近づいていて、インデックスとの攻防のおかげもあり、
喉は当の昔にカラカラになっていた。
捕まってぼこられるのも時間の問題だろうと思い、その光景を脳裏に浮かべ、背中を冷や汗が流れた。
そこまで考えて、鉄橋の終わりのところに、一人の女の子が立ってるのが視界に入った。
やべぇ!? このままだとあの子チンピラと衝突すんじゃねーのか!?
と、自分の状況を忘れ、ガラガラ声で叫んだ。
「ちょっ! 其処の子! 早く逃げろ!!」
しかし、少女は聞こえてるのか聞こえてないのか分からないが、こっちに向かって歩いてくる。
えっ? なんで? なんでですか?
もしかしてあの子を抱えてチンピラどもから逃げるハメになるんですか!? ちくしょうそんな体力残ってねーぞ!!
「にげっ―」
再度、叫ぼうとするも、強制的に封じられた。
上条の顔の横を、蒼白い、見慣れた電撃の槍が走り抜けたからだ。
背後で轟音が響き、チンピラの悲鳴が聞こえ、橋の下に流れる川から大きい物質が落ちる音がする。
立ち止まり、恐る恐る後ろを見ると、さっきまで走ってた不良は全て消え、
地面には黒い焼け焦げた跡だけが残っていた。
要するにチンピラは全員橋の下の川に落ちたのだ。
「まったく、あんた前にも似たような事なかった? もしかして趣味?」
目の前に、雷撃の余韻なのか、静電気がパチパチと鳴らしつつ、
常盤台中の夏服を身に着けた少女、御坂 美琴が仁王立ちで立っていた。
「は? そんな趣味ねーし。あー、疲れる」
そもそも上条には過去の記憶がない。いったい昔の自分は何度こういう状況に陥ってんだとか思い、
もしかして昔の俺の趣味? と真剣に悩み始めた。
「ちょっと、助けてあげたのにお礼の一言もないわけ? あんたそこまで礼儀知らずなの?」
走り回って所為で疲れ、しかも自分の過去に不信抱いてる途中で美琴のあまりの言い草に流石に腹が立ち、
上条の目がだんだん据わってくる。
カラカラに乾いた喉なのだが、思わず言い返していた。
「あーはいはい、ありがとうございましたー、つーか助けてなんて言ってないし!
お前が勝手に助けたんじゃねーかよ!
常盤台のお嬢様は勝手に助けておいてお礼を求めるがめつーい教育を受けているのですね!?
なんて教育、みなりは裕福でも心は庶民なのですね!」
「あっ、あんたって人は! どうしていつもいつも素直にありがとうって言えないの!?
はん、庶民の学校はどうやらマトモな教育してないみたいね!」
「なんだとこのやろーが! 身長も小さければ胸も小さい挙句の果てには器も小さいってあれ?
ミコトサン? そのコインの数はなんですか? ってこわー!! 笑ってるけど笑ってない!
目が笑ってない! ってもしかして俺地雷踏んだ!? えっうそっ! ごめんなさい! マジでごめんなさい!」
攻めの態度をいっぺんさせ、即座に土下座の姿勢に移行する。
「人が気にしてることを……ばかーーーーーー!!」
顔を真っ赤にして、若干涙目の美琴が放つ超電磁砲を最初の数発は右手で破壊するも、
襲い来る量が多すぎた所為で防ぎ切れず、すぐに吹っ飛ばされた。
その一瞬の間に。
盛大な破壊音の中に、少年の不幸だあああああああああああああああ!! と言う悲痛の叫びが混じっていたという。



50:名無しさん@ピンキー
06/10/20 00:09:30 UZXms1aq
やべ、スレ一覧見た瞬間「とある牧場の禁書目録」にみえてしまった・・・

51:名無しさん@ピンキー
06/10/20 01:00:24 ITm67Rj9
>>50
激しくエロスを感じるスレタイだw

52:名無しさん@ピンキー
06/10/20 08:56:10 DRWXjtyX
>>50
なんかシリーズ化しそうだな…

53:名無しさん@ピンキー
06/10/20 14:19:47 7ndWbdJk
前スレのログ無い?

54:名無しさん@ピンキー
06/10/20 14:30:21 DRWXjtyX
>>46,>>53
前スレ、テンプレ考えている間に落ちたんだよね…。
二日くらい書き込みが止まったら、あっさりと。
870くらいまでのTXTデータなら残ってるけど、私はマカー。

55:名無しさん@ピンキー
06/10/20 14:37:12 8AHzK6iS
別に萌えないし、続きは投下しなくてもいいかもですね。
つーか続き出すならもう少しまとめてから出す事にします。
鎌池さんの書き方普通に難しいですね。
次は普通に書きます。次があるならw

56:名無しさん@ピンキー
06/10/20 14:43:40 1SS+65rX
>>53
URLリンク(www9.atwiki.jp)


置いておきました

57:名無しさん@ピンキー
06/10/20 16:19:46 DRWXjtyX
>>56
サンクス!

58:名無しさん@ピンキー
06/10/21 13:25:52 EFDtX2lo
11巻で出てきた18時間の強制労働で、エロい事思い浮かべた男は俺だけで良い。

59:名無しさん@ピンキー
06/10/21 13:28:34 jkCKkhV1
>>58
俺もだ

60:名無しさん@ピンキー
06/10/21 14:01:48 EFDtX2lo
間違えた。
16時間だったな。
2時間余計に足しちゃった。

61:名無しさん@ピンキー
06/10/21 15:03:52 D4QkTBKd
つまり、本来16時間のところを18時間に延長されたシスターが幾人かいて、その二時間は監視役の男たちの慰み役として相手をさせられるわけだな

62:名無しさん@ピンキー
06/10/21 15:48:49 PvxVt7LG
>>61
勝ってはいけない「接待ぷよぷよ」とか?

63:名無しさん@ピンキー
06/10/21 16:10:10 GJNtkjcg
「あーちくしょう不幸ですよ不幸ですね不幸だー!!」
わめいて騒いでみても変わらない現状だが、それでも騒いで見せるのがこの拘束された男、
上条当麻である。
なにやら無駄に高性能っぽい拘束着を付けられた上、体中が痛みと休憩を訴えて現在猛抗議中。
俺はMじゃありませんのことよー?とか担任のロリ教師の真似をしてみるが、現状は全く変わらない。
そもそもこうなったのはほんの数時間前に行った大々的な、いつもの、馬鹿げた規模で巻き込まれた戦闘の結果であり、
それもまた上条当麻という人間にとっては日常の茶飯事な出来事である自己満足の末で負った怪我のせいだ。
一気に肺に溜まった不幸の塊を吐き出すように息をつく。
こちとら今までの不幸を取り戻すかのように当たった北イタリア旅行の真っ最中だったのに、
わずか一日の滞在で学園都市に帰らなければいけなくなったのだ。ため息の一つもついていいだろう。
しかしまあ、自分の体を張ったのには後悔は無い。
果たしてアニェーゼにとっては救いになったのかはわからないが、それでも、最悪の事態は回避できたのだ。
小さな自己満足を覚えながら、一人の少女を助けられたならば、たった一日でもこの旅行に来てよかったと思いながら――
「…拘束着で身動きを封じられてなお笑うとは、あなたは変態ですか?」
シャム猫のような眼で見下ろしてくるシスターに軽蔑された。

「んなっ…!る、ルチア!?」
思わぬ来客に上体を起こそうとするが、完全拘束状態。もぞもぞと芋虫のように上条は動くしかできなかった。
そんな彼の姿を再び極寒の視線で見つめながら、はあ、とため息一つつく。
安全ピンで留められた、鳥を連想させる修道服を軽く揺らし、
「その状態では起きられないことは明白でしょう。大人しくしていなさい」
と、呆れた口調でベッドからずり落ちそうになった上条の体を支え、動かしていく。
そのなんとない優しさに礼を言おうとし、ふと、疑問が先に頭に浮かんだ。
「なあ」
「なんですか。ほら、こちらに体を寄せてください。これではきちんとベッドに寝れませ――」
「ほら、昔はさ、触っただけで車輪ぶっ放してきたのになーとか思ったりしたわけなんですg」
「――~~~ッ!!」
ズバババッ!!と。上条が全部を言い切る前に一気に部屋の壁まで後退した。
普段は無表情を貼り付けているその顔に、赤みが差しているのは上条の気のせいか。


64:名無しさん@ピンキー
06/10/21 16:11:21 GJNtkjcg
「……あの時は、あの時です」
凄く言い訳になってない言い訳に、上条は頷くしかなかった。
だってポケットから小型車輪を取り出しているんですもん。この怪我で直撃は死にます。マジで。
「…さあ、もう少し腰を浮かせてください。上手く動かせません」
先ほどに比べて緩慢な動きで上条の体に触れようとするルチア。
しかし、指先が体に触れるか否か、といったところで手を止めてしまう。
「あー…ルチア。なんだ、無理なら無理で――」
「いいえ」
なんとかフォローに回ろうとする上条の言葉を、ルチアは一言で切って捨てた。
その眼に浮かぶのは、どこかで見たドロドロに溶けたバターのような熱。
「そう、異教の徒なのよ、上条当麻は。なのになんで触れても大丈夫なのですか私は。
 汚らわしいのに、なぜ触れ合えるのですか。それどころかなぜ心が安らぐのですか。
 今も彼に触れたいと思うのは、話したいと思うのはなぜですか…!?」
ああ、どっかで見たなこんな状況ー。などと思いながら、ブツブツ呟いているルチアをベッドから
ずり落ちそうになりながら見上げる上条。
「…そうよ、こうすれば良かったのよ。初めから、こうしていれば私の苦悩なんて無かった。
 考えてみれば単純なことだった。なら今すぐにでも行う方が……!!」
うわあなんか知らないところで俺にとって重要なことが決まっちゃってますよー?
不幸だー、とか心の中で思いつつ、いよいよもって傷だらけの体が床に落ちそうになり、
「一つ、聞きたいのですが」
落ちかけた上条を軽々と支え、ベッドに戻しながら瞳がヤバイ色に染まっているルチアが上条へと顔を近づけた。
「な、なんでせうか?上条さんは清らかな身ですよ??だから宗教裁判なんかは」
「イギリス清教へと改宗しませんか」
「……はい?」
唐突で突然な提案だった。
なぜ、今更になってこの上条当麻が、イギリス清教に改宗しなければいけないのか。
いやそもそも改宗もなにもこの上条当麻、宗教の類に入信なんかしていない。
なによりも…
「散々いろいろあったってのになぁ…俺は科学の側なんだけど」
「形だけ…まあ、私たちも改宗して間もないのですが…それに」
「それに?」
彼女にしては珍しく口ごもり、やがて意を決したように、猫のような目を真っ直ぐに向けた。
「貴方と、契れません」

世界が、止まったように感じた。

65:名無しさん@ピンキー
06/10/21 16:12:21 GJNtkjcg

「え、えー…ちょっと待ってくれルチアさん俺の耳にイマジンブレイカーはついていないから
 変な幻想を幻聴してしまったんですよいやさ俺にとっては非常に都合のいい解釈をこの薬漬けの
 脳みそは誤変換を起こしながらも再び聞きなおしてしまいますよ!?」
「何度も女性に言わせる気ですか」
うわ絶対零度、とか思いながらもガクガクブルブルな上条。
しかし先ほどの言葉を思い出し、更に頭に熱が篭った。
「あー…つまりなんだ。告白…か?」
「こっ!こく、はく…に、なるのでしょうか…」
真剣な表情に再び朱が指し、動揺に崩れていく。
(うわ可愛っっええええ!!)
いつものクールな仮面を脱ぎ捨て、今まさに女の子としての恥じらいを前に出しているルチアに、
上条の精神はぐらぐらと揺れていた。
もともと年上好きな嗜好を持っている上条にとって、ルチアはかなりの上条ランク上位に入っていた。
年齢はそう離れてはいなさそうだが、自分と同じくらいか、わずかに高いくらいの身長。
修道服の上でもはっきりとわかる女性としての身体のライン。
なによりもこのギャップが、見事に上条ランクの上位へとルチアが駆け上ったのだ。
「だ、だけど、なんでいきなり潔癖症な貴方様がわたくしめに何故にホワイ!?」
「…悪いですか」
「…え?」
「ええ、悪いですかと言います。人を愛することが、異性を愛することが悪いと言うのですか貴方は!
 どうしようもないじゃないですか!折れそうになった私の心を!私の仲間(とも)を!貴方は守ってくれた!!
 その言葉で!その行動で!!その、心で……」
言葉が、出なかった。
強く、身体の奥底から打たれるその言葉。
隠すことも偽ることも無いその本心が、ルチアの叫びが、当麻の心に突き刺さる。
好きになること。理不尽で唐突で突然なその感情。
それに戸惑い、しかし、真正面から受け入れ、自分で答えを導いた。
「どうしろというのですか…!愛するという気持ちを知ってしまった私は!」
「…悪い」
だから、
「そうだよな、好きって気持ちは」
その言葉に、
「止められない。どうしようもない気持ちだから」
その心に、
「だから」
応えよう。
「その幻想(きもち)を…貰うぞ、ルチア」

66:前スレ>>980
06/10/21 16:14:32 GJNtkjcg
とりあえずここまでDEATH。
次からは拘束された当麻さんにねっとりご奉仕ルチアの予定。

67:名無しさん@ピンキー
06/10/21 16:19:05 QDmkWCxB
ルチアばんざーい!ルチアばんざーい!

68:名無しさん@ピンキー
06/10/21 17:52:35 MunB90JB
前スレ980氏
待ってました、待ってましたとも!

69:名無しさん@ピンキー
06/10/21 18:09:10 k/Rh1lVN
ピギャース 暫くこないうちに沢山出来ている!
そしてルチアさんにGJを!!

さて、美琴の続きを投下したい所ですが、編集し終わっていないので延長です。
……駄目だ、駄文だ、エロむじいよorz

70:名無しさん@ピンキー
06/10/22 01:36:33 fr4ZPolD
急に思いついたから書いてみた。初めてだから見にくいかもしれない。
                        「見切ったぁ!!」   上条は己の耳を頼りに、絶対の自信をもって右のドアを開け放つ。
            目の前に広がるのは湯気の溢れるユニットバスだった。
            そして、湯気の中に身を隠すように立っている、元ローマ正教のシスター・オルソラ。
彼女は普段は真っ黒な修道服で全身を覆っている。 が、さすがに風呂の中では当然裸だった。
「あら?」       不思議そうに上条を見つめるオルソラ。
その平均より遥かに豊かな胸、柔らかそうなお尻、くびれた腰などがすべて上条の目に飛び込んで来る。
上条は絶句して固まっていたが、この後必ず襲い掛かるであろう不幸を少しでも軽減しようと、普段使わない頭をフル回転させていた。
(どうしようどうしようとにかく逃げないとああやっぱりオルソラって胸大きいんだなってこんなときに何考えてんだ俺はーーーー!?)
フリーズ状態から抜け出せず思考の海に溺れる上条。と、そこへ、
「あなた様もお風呂に入りたかったのでございますか?それなら一緒に入ればいいのでございますよ」
オルソラが笑顔で核攻撃を仕掛けてきた。

71:名無しさん@ピンキー
06/10/22 07:59:05 qZhmWBPC
インデックス乱入?

72:名無しさん@ピンキー
06/10/22 13:08:00 7iqddUFd
五和も乱入?

73:名無しさん@ピンキー
06/10/22 13:44:47 AhbvQxvU
建宮も乱入?

74:名無しさん@ピンキー
06/10/22 15:09:36 zXJWm1UZ
>>73
うほっ!

75:名無しさん@ピンキー
06/10/22 17:32:54 rryzXWJE
うほっ!いい幻想。

76:名無しさん@ピンキー
06/10/22 20:22:46 WUTjyhhm
アッー!


実は上やんは女の子カード発動!
精神汚染回避!

77:名無しさん@ピンキー
06/10/22 23:01:26 7iqddUFd
>>76
一人で逃げるな。

伏せカード「御坂」の特殊効果発動!
このカードはあらゆる状態変化を「スルー」する。

78:名無しさん@ピンキー
06/10/23 02:09:07 6RicDBc/
カウンター罠カード発動!
「建宮×上条で や ら な い か ?」
硬化はこのスレ覗いてる全員に精神破壊!

79:名無しさん@ピンキー
06/10/23 02:21:52 l5zzsdZX
>>78
即効魔法発動!

「一方通行」

このカードはトラップ、マジック、モンスター効果の対象を変更する。
俺は「建宮×上条で や ら な い か ?」の対象を>>78に変更する!

80:名無しさん@ピンキー
06/10/23 02:23:24 6RicDBc/
>>79

全 く 問 題 無 い !
むしろ好物の一つですが何か?

81:名無しさん@ピンキー
06/10/23 02:28:11 jh/bgXPB
そういや801板に禁書スレ無いな。

82:名無しさん@ピンキー
06/10/23 11:45:07 vwGA6Zel
だからって作ろうとするなyo

83:名無しさん@ピンキー
06/10/23 17:57:41 LEK2xjTm
じゃあステイル総受けで

84:名無しさん@ピンキー
06/10/23 18:04:08 vwGA6Zel
バーロー。
上条総受け以外認められない。

85:名無しさん@ピンキー
06/10/23 18:47:11 52sG1+1z
これがHENTAI……

86:名無しさん@ピンキー
06/10/23 19:29:53 uuQhpChz
HENTAIにSITUREIです。

87:名無しさん@ピンキー
06/10/23 19:45:54 V5H1ofHT
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88:名無しさん@ピンキー
06/10/23 19:47:32 l5zzsdZX
HENTAIは海外だとエロアニメやエロゲー全般を言うんだよ。確か

ところで青ピ総受けはどうかね?

89:87
06/10/23 19:48:07 V5H1ofHT
ゴメン、誤爆…

90:名無しさん@ピンキー
06/10/24 00:50:02 3kn1L6bN
>>87
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91:SS保管人
06/10/24 01:12:50 Mg1QHyLO
2chエロパロ板SS保管庫
URLリンク(red.ribbon.to)

このスレに投下されたSSを、当方の保管庫に置かせて貰っても宜しいでしょうか?

92:名無しさん@ピンキー
06/10/24 01:32:11 GBd+j8y2
住人としては賛成一だけど作者さんはどうなのかね

93:名無しさん@ピンキー
06/10/24 01:38:42 Yw9h4Nlr
俺も賛成なんだけど、>>56さんあたりにも相談してはいかがだろうか?

94:名無しさん@ピンキー
06/10/24 01:49:45 iZvL/Yq6
男だと思うから駄目なのだ。
女の子だと思えば良い。

95:名無しさん@ピンキー
06/10/24 02:11:36 f43dTMUt
保管サイトは専用の方が盛り上がると思うんだ

96:名無しさん@ピンキー
06/10/24 06:30:34 ToEPiABI
そう・・・・そのまま飲み込んで。僕のイノケンティウス・・・・

97:名無しさん@ピンキー
06/10/24 10:21:37 5vQ3hpHC
俺は書き手じゃないがSS保管庫の所に入れてもらいたい。保管庫の管理人さんは更新早いし、禁書板だと書く人少なくなるんじゃないか?

98:名無しさん@ピンキー
06/10/24 10:52:53 bsaA4knw
保管庫さんせー!

前スレのも読み返したい

99:名無しさん@ピンキー
06/10/24 16:37:10 GtkEiV+Z
前からSS保管庫に保管されないかなー、とか思っていたので個人的には渡りに船な感じだ


100:名無しさん@ピンキー
06/10/24 17:38:30 rpoTBUlt
反対する理由がない。是非ともやって下さい

101:名無しさん@ピンキー
06/10/24 20:56:06 zrsDVe7T
70の続き                                「あなた様もお風呂に入りたかったのでございますか?それなら一緒に入ればいいのでございますよ」
オルソラが笑顔で核攻撃を仕掛けてきた。

・・・はい?
上条は己の耳を疑った。一緒に入ればいい、と聞こえた気がするが・・・。
(いや、聞き間違いだよな!駄フラグ立てボーイ・上条サンにそんな18禁レベルのイベントなんて起こるはずないし!)
自分の不幸な体質をとてもよく理解している上条は、突如目の前に現れた幸運を否定しようとする。
だが、
「ほらほら、そんなところに立っていても仕方ないでございますよ。それとお風呂では服はお脱ぎにならないと・・・」
にっこー、と後光が見えそうな笑顔を浮かべながら、オルソラは上条を自分の近くに引き寄せる。
そして上条の服をゆっくりと脱がせ始めた。
何かの間違いだと決め付けていた上条も、これには慌てた。
「わっ、オルソラ!ちょ、ちょっと待ってちょっと待ってー!っていうかなんなんだこのハッピーイベントはー!」
上条は力一杯叫んだが、オルソラはまるで聞こえていないかのように手を止めずに服を脱がせていく。
その笑顔は、何故だかいつもよりもさらに嬉しそうだった・・・。

ちょうどその頃、隣のバスルーム。
「きゃあああッ!?な、なんかブオーンって、変な形のステッキから暑苦しい風が襲い掛かってきたんだよ・・・・・・ッ!!」
銀髪の少女が何かを叫んでいたが、誰も気付くことはなかった。


102:名無しさん@ピンキー
06/10/24 20:57:16 zrsDVe7T
上条当麻は困惑していた。「このくらいの強さでいいのでございますか?」
「あ、あぁ、ちょうどいいくらいだ・・・」
彼は今、オルソラに背中を洗ってもらっている。
この幸運が上条には信じられないようだった。
何しろ今までは、この手のイベントにおいてすべて不幸な目(インデックスに噛み付かれたり、美琴に殴られたり、神裂に殺されそうになったり)にあってきた彼である。

しかし今は、なんとオルソラに体を洗ってもらっている。
(こ、これはまさか、本当に本当のハッピーイベント?・・・よーし、生まれて初めて叫ぶぞー。せーの、幸せだーーーー!)
そして上条は、至福の時をたっぷりと楽しもうと決めた。

オルソラの手が、上条の体の上を艶めかしく動く。
既に下半身は爆発寸前となっている。
何しろ上手い、とにかく上手い。
まだ敏感なところは少しも触られていないが、それでもどんどん性感は高められていく。
「オ、オルソラ・・・体を洗うのに、そんな手の動きは、必要でないと、ワタクシ上条当麻は思うのでせうが・・・?」
「いえいえ、引っ越しのお手伝いでお疲れになっているでございましょう?それにこれからもっと凄いことをするのですから、今からそんなことを言われても困るでございますよ・・・」オルソラはボディソープを手に取り、ネチャネチャと音を立てながら妖しく笑った。
上条は、        (そういえば、会話がまともに続いてるなー)
と、少しズレたことを考えていた。

103:名無しさん@ピンキー
06/10/24 20:58:42 g1ym+mM9
ちゃんと改行されてないみたいだが携帯からか?

104:名無しさん@ピンキー
06/10/24 23:36:39 GBd+j8y2
恐ろしく読みづらいな
携帯だとしても、漫喫とかで一度PCから閲覧して適度な改行位置を覚えればいいと思う

105:名無しさん@ピンキー
06/10/25 00:01:25 /HUA9Ach
改行できてないから読みにくい

106:名無しさん@ピンキー
06/10/25 02:21:10 tAdaZyGO
三沢塾の関係者が姫神の味を忘れられないので、追いかけてレイープな
話しを書いてから思った。
……あんま需要が無いようなこれ。

107:名無しさん@ピンキー
06/10/25 09:55:26 saVAkMaD
>>106
鬱な展開は好きじゃないんだにゃー

108:名無しさん@ピンキー
06/10/25 12:25:15 Dx2HnaXf
土曜日の夕方、上条当麻は意味も無く街をぶらついていた。御坂美琴に強引に彼氏役を頼まれた場所に差し掛かっていた。
土曜日の夕方、御坂美琴と白井黒子はショッピングから帰っているところだった。あと少しで寮に着く。
上条当麻は二人組みの少女と出会った。目が合う。ほんのり顔を赤らめた少女と敵意をむき出しにする少女だ。
「……」
当麻は何事も無かったかのように歩きだす。
「ちょ、ちょっと!あんた何でいっつもスルーするわけ!?」
スルー、当麻はただただスルー。
「あぁもう!あったまにきた!!」
ポケットからコインを取り出し指で弾く。
振り向く当麻。
「うわぁ、ちょ、御坂やめろ人がいっぱいいるだろ!?」
「うるさいっ!」
落ちてきたコインが美琴の手に戻ってきた瞬間、手から稲妻の槍が走った。
右手を突き出す当麻。
槍が右手に触れた瞬間、何も無かったかのように打ち消された。
「っとになんであたらないのよあんた」
てくてくと当麻のそばまで歩く。
付いてくる白井。
「お、お前こんな街中で人がいるときにあんなことするんじゃねぇよ死んじゃうだろ主に俺があぁすいませんすいませんばちばちならさないでください」
「当たらないんだから死ぬわけ無いじゃない」
とぶつぶつ文句をいう美琴。
隣には「死ねばよかったのに」とぶつぶつつぶやいてる白井。
「なーんで当たらないのかしら」
と当麻に結構強めの電撃を放つ美琴。
美琴は当麻の左側にいるわけで、もちろん右手も間に合わない。
バチッ!!
崩れ落ちる当麻。
唖然とする美琴。
ニヤリと笑う黒子。
「な、なんで当たるのよぉ!」
死ぬような威力じゃないので安心だが、意識を失っている当麻の様子が少し変だ。
顔は赤く、はぁはぁ言っている。
「く、黒子、こいつ私達の部屋に運んで!」
「お、お姉さままさか!だ、だめですわ殿方を気絶させ部屋に連れ込んであんなことやこんなことをするなんて!そ、そういえば今日もちょっと大人な下着を熱心にみてらしたわね。ま、まさか計画的犯行!?」
「ち、違うわよ!」
顔を真っ赤にして言う。
「いいから運んで!私は普通に入るから」

109:名無しさん@ピンキー
06/10/25 12:26:09 Dx2HnaXf
美琴のベットに寝かされる当麻。
「お、お姉さまのベットに寝るなんて!こんの若造がぁ!」
「うるさいわねあんた」
「けど自分のベットに寝かせるなんて・・・はっ!やっぱりあんなことやこんn」
「ていっ」
白井にチョップする美琴。
「ん、んぅ」
そのとき当麻が目を覚ました。
「あんた大丈夫?顔が赤いけど熱でもあるかな」
と、当麻のおでこに手のひらを持っていく。
近づく顔。
すると当麻が手を伸ばし、美琴の顔を近づけ
「ちゅっ…」
キスをした
「ふぇ…」
「わ、若造がぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
顔を真っ赤にする美琴と怒り狂う白井。
「体が、熱い」
絞りだすように声をだした当麻はまた美琴の顔を引き寄せた。
「くちゅ…くちゅ…ちゅ…ぬちゅ…」
今度は舌まで入れている。
突然のことに呆然となりながら自分も舌を絡める美琴。
(あぁ、あんな表情のお姉さまも美しいですわぁ。けど、けどあの若造とぉ!!)

110:名無しさん@ピンキー
06/10/25 12:27:08 Dx2HnaXf
続きはまた後日。

111:名無しさん@ピンキー
06/10/25 12:42:44 6GY1qrnL
>>106

好物の内の一つだからおk。

112:名無しさん@ピンキー
06/10/25 17:47:17 RcqyM+uY
鬱展自体が嫌いってわけじゃないんだが…。
何つーか、既にきちんと助けられた人はあんまり逆戻りして欲しくないかなぁという個人的趣向。

113:名無しさん@ピンキー
06/10/25 17:59:07 U3ampq/A
一応展開は三つ考えた。
1路地裏で輪姦中の姫神を助けに上条参上、脅威の主人公補正で全員倒した後。愛のあるセクース。
2現実は非情である。拉致監禁調教のコンボを決められる。
3誰かが助けに来るなんて、世の中そんなに甘くは無い、現実は無情である。

まあ、予定は未定だが。

114:名無しさん@ピンキー
06/10/25 18:10:33 9U31oMEb
好きな子をつい苛めたくなる小中学生の心理と似たような物だとは思うが。

115:名無しさん@ピンキー
06/10/25 18:43:19 Bx4BnCOq
最強の『一方通行』が無能力者に負けたらしいぜ!
 ↓
じゃあ今なら俺らでも勝てるんじゃね?
 ↓
 ↓
一方通行と打ち止め、喧嘩
 ↓
打ち止め、一方の生命維持に必要な最低量の反射だけ残してどこかへ走り去る
 ↓
文句を言いながらも彼女を探す一方通行
 ↓
不良たちとエンカウント
 ↓
一方さん、やられてしまった!
 ↓
「何コイツ、弱ーじゃねーの!!」
「よく見るとコイツ、女みてーなツラしてんなー!!」
「折角だ、ちょっと溜まってたモン処理させてもらおーぜ!!」

116:名無しさん@ピンキー
06/10/25 18:48:05 UVGu3elx
アッー!

117:名無しさん@ピンキー
06/10/25 19:55:12 Hw1ZMUac
>>115
で、直前か直後に打ち止めが戻ってきて反射を取り戻して全員半殺し、なら許せる

118:名無しさん@ピンキー
06/10/25 20:04:52 vETxxdxy
いやいやここも我等がカミジョーさんが現れ、半裸になった一方さんを救出。
大丈夫かと助け起こしたが、そこに見えるは薄くも膨らんだ胸と、つるつるのアソコ。
とっさに隠そうとするが、力が全く入らない一方さん。
アンタ女だったんですかーっ!?と絶叫上条。それを聞き付け戻ってきた打ち止め。
やーん☆もーれつぅってミサカはミサカは頬を赤らめてみたり、とか言いながら反射を復活させる。
同時に飛んでくるレベル5の拳、吹き飛ぶレベル0。今日も学園都市で不幸だー!の声が響きましたとさ。

119:名無しさん@ピンキー
06/10/25 20:08:16 Bx4BnCOq
>117
じゃあ射精直後で


「おら、まだまだヘバってんじゃねーぞ」
 ↓
「そこまでにしろ、ってミサカはミサカは颯爽と登場して叫ぶんだな!!」
 ↓
「何コイツ?」
「面倒臭ぇ、ついでにやっちまえ」
「うわ、俺ガキって初めてだ、興奮してきたー!」
 ↓
「え、ちょと、ちょっと、ちょっと待って欲しいってミサカはミサカは懇願するかも・・・・!」
 ↓
「煩ぇな、オイ、お前のそれで口塞いじまえ」

120:名無しさん@ピンキー
06/10/25 20:08:47 d8nFAP2O
>>118
禁書のヒロインは裸からか…

121:名無しさん@ピンキー
06/10/25 22:40:08 OkOYcy3Q
――いらない。>119な展開は、望めない。

122:名無しさん@ピンキー
06/10/25 23:07:56 r+JwCJuY
陵辱とかの場合要警告?

いや書かないけどな。

123:名無しさん@ピンキー
06/10/25 23:25:55 5vU9ogCg
うーん、流れ的に美琴ss続きは需要なさそうですね。
>>5-6以降のストーリーを考えるのに手間取って遅くなっていますが、いっその事完成してから投稿しますね。
つーかエロ後の展開が想像できん……

124:名無しさん@ピンキー
06/10/26 01:39:57 TpNQ61Sq
>>123
いや、需要は有り余るくらいある。
少なくともここに一人いる。


125:名無しさん@ピンキー
06/10/26 08:10:18 IryGyX/n
しかし何故、姫神はそっちの方向の人に好かれるのだろうか。

126:名無しさん@ピンキー
06/10/26 11:19:42 STbAyajy
姫神はイイ。
土下座して頼み込んだらやらせてくれそうな所が。

127:名無しさん@ピンキー
06/10/26 13:22:55 2CcYGxrA
>>106
すごく……いらないです。

128:名無しさん@ピンキー
06/10/26 17:56:51 AaKZuXiH
>>126

それは小萌先生だろう?

129:名無しさん@ピンキー
06/10/27 00:04:51 g57NO5pb
>>126
じゃあ俺はオルソラに頼んでくる。

130:名無しさん@ピンキー
06/10/27 00:16:31 CkXy9L5j
そういやエンジェルフォール中って一方通行ってどうなってたんだろうな。
反射無くなると大分感覚変わると思うんだが。

131:名無しさん@ピンキー
06/10/27 01:13:17 Bcj/uKjG
エンジェルフォールは物凄く長くなった挙句結論が出なかった感じだから
考察スレで振るか過去ログ全部読んでみて
自分なりの結論を出して考察スレに振るのがいいと思う

132:名無しさん@ピンキー
06/10/27 03:50:43 x10B/ykh
>>125

三沢塾で起こった拉致監禁事件がNTR属性の人の琴線に触れるんじゃないの

133:名無しさん@ピンキー
06/10/27 10:03:55 l96mfVSw
NTR属性って何ー?

134:名無しさん@ピンキー
06/10/27 11:11:20 H4frWfl6
詮索のし過ぎは命にかかわるぞ

135:名無しさん@ピンキー
06/10/27 12:57:12 CEy4Ii67
むしろ姫神は酷い事された方が輝くんだよ。

>>133

アリシアとヨヨを知ってるのなら話が早い。

136:名無しさん@ピンキー
06/10/27 17:00:03 W8x8/P/+
つまり当麻と結ばれたあとに元三沢塾生にまわされる姫神を書けと

無理

137:名無しさん@ピンキー
06/10/27 18:47:27 DveMcz5X
想像するとやたら萌える俺はどうすれば
他のキャラだとこうはイカンのだが。

138:名無しさん@ピンキー
06/10/27 18:51:29 zCh92JET
そりゃ欝すぎる

139:名無しさん@ピンキー
06/10/27 19:07:06 9TPcBcPr
つまり、影のある女性って魅力的ですね!
って事だろう。

140:名無しさん@ピンキー
06/10/27 19:13:56 DaY1dHtf
>>139
陰のことかー!!

141:名無しさん@ピンキー
06/10/27 19:17:30 24saDofH
何この笑天。
まわされてる時も魅力的なキャラって。
姫神以外に居るかな。

142:名無しさん@ピンキー
06/10/27 19:20:54 gsARZsKA
アニューゼ

143:名無しさん@ピンキー
06/10/27 19:27:32 4MqffTpH
むしろ姫神は姦られてる時こそ

144:名無しさん@ピンキー
06/10/27 20:05:03 CkXy9L5j
何かこの流れ的にはカミやんより不幸じゃないか?姫神。

145:名無しさん@ピンキー
06/10/27 20:10:18 9aaIafQD
カミヤンは自分で不幸を乗り越えるけど
姫神はただやられるだけってことなんだよなぁ

不幸を打ち殺す姫神希望

146:名無しさん@ピンキー
06/10/27 20:38:12 3zn0zrv3
母性愛溢れるオルソラさんとのセックルに50000ペリカ。

147:名無しさん@ピンキー
06/10/27 21:56:15 Zreg+yBv
例え助けられるとしても、姫神に不幸になって欲しくない。

148:名無しさん@ピンキー
06/10/27 22:00:56 gsARZsKA
だったらオルソラとのセックルだけで好いジャマイカ

149:名無しさん@ピンキー
06/10/27 22:45:19 LTUMbHcq
雲一つない青空が浮かぶ日だった。
とある学園都市の通りを、シスター(注・貧乳少女、ここでは食欲を抑えないものだけを指す)と並んで男が歩いていた。
男はTシャツに長ズボンというラフな格好をしている。先ほど貯金を下ろしたばかりのサイフは、あるはずの厚みを失っていた。
しばらく男と歩いていたシスターは、視界にクレープ屋が入ってくると、首をぐるんと横に向け男に喋りかけた。
「ねぇねぇとうま」
「……ナンデスカ、インデックスサン」
当麻と呼ばれた男が、ぐったりとしながら答えた。
「やっぱり食後のデザートは必要だよね。あ、私はアイスクリームでも構わないよ?」
「先ほどファミレスで4000円分を召し上がっておいて何おっしゃいますか!?
  こんなことなら家で済ませればよかったぁあああああ!!」
頭を抱える当麻に、インデックスと呼ばれた少女が答えた。
「まぁまぁとうま、食事は悪いことじゃないんだよ?
 それに"食えば五万の金がトぶ"って言うでしょ」
「……"会えば五厘の損がゆく"?」
「そうそれ」
「まだ食う気なんですかこのお嬢さんはっ!?」
結局、少女の手にクレープが握られることになった。


「ふむふむ、やはり新しい地には発見があるものだね。 一度遠くへぶらりと食べ歩く必要があるのかも」
「インデックスさーん? ポケットを叩けばお金が出てくるもんじゃないのですよー?」
「びんぼーしょー」
「アンタが言いますか! "働かざるもの食うべからず" くらい覚えてね!?」
いつかお菓子の家を食べたいとか本気で言い出しそうな少女は、徐々にその幻想を膨らましていく。
このときばかりは、上条当麻の、すべての異能の力を―たとえそれが神の奇跡と呼ばれるものであっても
―無効にする右手、イマジンブレイカー(注・イマジンブレイカーとは幻想殺し、この場合は無力)はただサイフの厚みを確認するしかなかった



150:名無しさん@ピンキー
06/10/28 00:50:38 2SxOvo1Z
タイトルは当麻の旅か

151:名無しさん@ピンキー
06/10/28 01:08:39 WMAjCL1l
ああ、何か既視感を覚えると思ったらキノの旅っぽかったのか。
「そうそれ」とか(注)とかな。

152:名無しさん@ピンキー
06/10/28 04:17:34 Z8uLDmwC
しゃべる乗り物はどこだ?

153:名無しさん@ピンキー
06/10/28 09:03:28 Otd4C3VE
>>152
学園都市ならありそうだ

154:名無しさん@ピンキー
06/10/28 12:30:12 MzN5ut42
人工物という観点で言えばシスターズ

……当麻と御坂妹の旅?

155:名無しさん@ピンキー
06/10/28 16:05:17 xf70sjYk
>>113
ちょおま、それ2と3が同じに見えるんだが。

156:名無しさん@ピンキー
06/10/28 16:39:29 H7oAiZ8W
結局保管庫云々の話はどうなったんかのぅ

157:名無しさん@ピンキー
06/10/28 18:01:12 DhadpjUL
特に反対も無いみたいだから保管して貰って良いんじゃないかな

158:名無しさん@ピンキー
06/10/28 18:12:12 hbRxWCPx
えーと、上の上の上ーの方で上条さん×ねーちんモノ(?)を書かせてもらってる者だったりします。
保管でしたらむしろ是非ともヨロシクお願いしますな方向で一つ。
そして続きは出来てない方向で一つ。

159:KATU
06/10/28 23:11:38 heBXFBFR
お久しぶりですよ、KATUですよ
白井黒子の気持ちは只今ネタ切れによりもう少し時間がかかります
ほかんしてくれるのならよろしくお願いします

さて、ネタさがさにゃ……

160:名無しさん@ピンキー
06/10/28 23:44:34 XVOeDFD/
イエーイ職人さんのお出ましだぜ!とミサカはミサカは心拍数を若干増やしながら心待ちしてみる


さて保守用の電p……ネタでも考えるか
ミサカカカ!!とかある日、修道女が落ちてきてとか御坂ミコトの憂鬱とか学園を出よう!とか
上条さん家のインデックスとかよくわかる天草魔法とか僕の運を吸わないでとかミサカ様がみてるとか


161:名無しさん@ピンキー
06/10/28 23:47:02 7b3BZmkl
木に登ったミサカを助けようとして落ちて、意識不明になった美琴の身代わりの御坂美春の憂鬱

162:名無しさん@ピンキー
06/10/28 23:49:46 hbRxWCPx
ある日、爆弾が落ちてきて
ってそんなにメジャーだったかな?

163:名無しさん@ピンキー
06/10/29 02:03:55 IxBVUPpD
ここでは鬱展は厳禁でヤンスか?

164:名無しさん@ピンキー
06/10/29 02:10:48 QtGcsGio
需要が無い事ぁないんだろうけどねえ、NGしやすいようにタイトルに一言書くとかすれば良いんじゃねえかな

165:名無しさん@ピンキー
06/10/29 03:04:17 KazSVmna
姫神だけ鬱話しで盛り上がるのは不公平じゃないか。

166:名無しさん@ピンキー
06/10/29 03:34:12 PkG2fh/j
姫神以外に輪姦が似合うのは……アニェ、オリアナ、結標、ミサカ妹…
あ、オルソラ姉さんが過去、布教先で現地民に輪姦されるけどそれを受け入れ尚主の愛を説き、結果布教成功と言う電波受信

167:名無しさん@ピンキー
06/10/29 03:49:54 0onEAGtd
ミサカシスターズはむしろ犯る側だと思ってしまった

168:名無しさん@ピンキー
06/10/29 04:30:00 hIhVXfCp
>>166

リドヴィアさんもそうだな。

169:名無しさん@ピンキー
06/10/29 07:44:59 vkCM4iuK
>>164
そだね。先に注意書きしといてくれれば、嫌いな人は避けられる。

>>166
禁書の歴代パートナーが一堂に会して・・・。
と言うパラレル電波受信しました。

170:名無しさん@ピンキー
06/10/29 08:48:08 djVdndnT
>>169
インデックスの今の年齢を14歳ぐらいとして・・・・
5歳ぐらいからパートナーを選んでたとすると
当麻と神裂、ステイルと2巻の錬金術師も入れて7人ぐらいかな

171:名無しさん@ピンキー
06/10/29 10:33:35 U5b+9VU6
>>162
 「わたし、爆弾なんです、とミサカはミサカはさり気なく、それこそ爆弾宣言をしてみたり」

 ぶえーっくしょん。
 あれ、インデックス? …によく似たお姉さん?
 「とうま、とうま、手元の説明文を読んでみると良いかも」

 「新刊を奉納せよ、とミサカは端的に要求を短冊に書いて差し出します」

 「言ってなかったけ? 私のお母さん美春っていうのよ」
 慌てて逃げ出そうとした当麻の携帯が鳴った。
 「…繋がっちゃったねぇ(ニヤニヤ)」

 小萌の手の中の懐中時計がカチリと時を刻んだ。

メジャーかどうかはともかく、イケそうだよ。

172:名無しさん@ピンキー
06/10/29 19:39:55 oZur3x6d
今頃ハロウィンネタ。

今日はハロウィン。学園都市の中で学生のほとんどが仮装をするという大規模な行いがされた。
これはその中の一組の話。
――学生寮
黒子はお菓子を食べながら、窓の外を見ていた。
外では仮装した学生たちがお菓子をもらいに徘徊しているのだろう。
と、突然扉が開く音がして振り返ると、そこに
美琴が猫又の仮装をしていた。

「黒子、Trick or treat!」
「っ!ああ!お姉さま!何と可愛らしいお姿!」

黒子はキラキラと目を輝かせて眺める。よだれ付きで。
黒子の中で即録画する価値があると警告してくる。まさしくレアお姉さまだった。
そんな黒子に美琴は後ずさるが、冷静に黒子にたずねた。

「……黒子、いいからお菓子を出しなさい」
「あら、すみません。わたくし今持ってませんの」

しれっと黒子は即答する。後ろにお菓子の山があるにも拘らず。

「なにバレバレの嘘ついてんのよ!後ろにあるのはどう見てもお菓子じゃない!」

いきり立つ美琴に黒子は、お菓子の山のほうに歩いていくと。

「お姉さま、だからわたくしはお菓子なんて一つも」

お菓子を掴むと、テレポートで何処かに飛ばして。

「持ってないっていってるじゃないですか」

美琴に向けてニヤリと笑みを浮かべて言った。

173:続き
06/10/29 19:40:28 oZur3x6d
そんな黒子を見て、美琴は冷や汗を流す。ここに居てはいけない気がしてくる。
しかし、負けじと反撃を(無謀にも)試みる。
「そ、そう。だったらお菓子がないって事でいたずら……!」
瞬間、美琴は後悔した。
黒子がまるで待ってましたと言わんばかりに黒い笑みを浮かべているのを見たからだ。

「ふっふっふ……。仮装したお姉さまがわたくしに、いたずらと称してあんな事やこんな事を……」

黒子はブツブツと呟いている。

「わ、私もう他のところに行かなきゃ!じゃ!」

もう既に地雷を踏んでいたことにきづいた美琴は直ぐに逃げようとしたが、

「さあ!お姉さま♪存分に黒子にいたずらして下さいませ♪」

黒子はテレポートして美琴に抱きついた。

「ちょ!ちょっと待ちなさい黒子!」
「いーえ、待てませんわ!さあ、お姉さま!めくるめく愛のお仕置きを!」

そう言って、黒子は美琴の体をまさぐり始めた。当然あんな所やこんな所も揉みまくっている。

「って!ちょっ!ちょっと!どこ触ってんのよ!いたずらするのは私…ってそうじゃない!」
「お姉さま、今夜は寝かせませんわ!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁ!」

こうして、美琴は黒子に翌日までいたずらされるのでした。めでたしめでたし。

174:名無しさん@ピンキー
06/10/29 19:41:30 oZur3x6d
何となく思いついた。でもエロく無くてすまん。

175:名無しさん@ピンキー
06/10/29 21:26:43 H6oUAUaC
>>174GJ
さあ、その妄想をさらに2000文字足して表現するのだ!!

176:名無しさん@ピンキー
06/10/29 21:28:03 GeIIhT1b
>>174
…美味しくいただかれたのだから、やっぱりお菓子だったのでは。GJ!

177:名無しさん@ピンキー
06/10/29 22:05:14 JWpymDCV
そのお菓子は一発いくら?

178:名無しさん@ピンキー
06/10/29 22:30:13 E3j63qfr
>>177
約10万V

179:名無しさん@ピンキー
06/10/30 00:26:55 XnyUM+BP
>>177

一発って何だテメーはよー
30分幾らって聞くのが正しいだろうが。

180:名無しさん@ピンキー
06/10/30 00:30:07 /SQYipTH
>>178
では僕のピ渦中と交換して下さい

181:名無しさん@ピンキー
06/10/30 02:19:51 XnyUM+BP
自分からねだって来る好きモノって、禁書キャラの誰に当て嵌まるかなぁ。

182:名無しさん@ピンキー
06/10/30 02:21:53 30TuY4fn
んー・・・・・・リドヴィアさん?

183:名無しさん@ピンキー
06/10/30 05:18:08 SZYJ0JRi
三巻の小萌先生と当麻の補習授業で変な電波を受信。

「え、 あ……そりゃ、先生がですね……好き、だからですよ――」
もじもじしながら意味深な言葉を続ける子供先生。
並のロリコンなら一発でKOされる場面だが、上条当麻はそれを冷めた目で見つめていた。

(あーはいなるほど、そこから授業に繋げるんですよねー、上条さんは初恋に目覚めた中学生男子ありませんよー!)

とか何とか、うだー!っと机に突っ伏しながら聞き流していると。

「―それに、夏休みに……約束した……じゃありませんかー、その、いっぱい先生と…Hするってー」
そんな爆弾発言が耳に飛び込んで来た。

「ぶごっ!?」
上条当麻は記憶喪失だ。
夏休み前の記憶など全く全然覚えていない。
それに、小萌先生の態度から察するに冗談を言っているとは考えられない。

(何やってたんだよ上条当麻は!真性のロリコンだったんでしたかー!?)

とか心の中で絶叫しながら、頭を抱えて悶えていると。

「先生はですね……寂しかったですよー?」
何と小萌先生がスカートを捲りながら近付いてきた。
そのスカートの下を見た瞬間。
上条当麻はドリフのコントの様に机から転げ落ちていた。

(は、生えてない!?って違う、履いてないー!?!)

――――――――――――――――
非常に話しを考えるのが面倒臭いのでここで終り。
俺的には小萌先生より姫神の方が大好きなんじゃー!
作り始めてから一ヶ月過ぎてるのに、姫神の話し半分ぐらいしか出来てないorz

184:名無しさん@ピンキー
06/10/30 05:48:21 5Z7Oa3BY
小萌祭りを開催する。
我が同志たちよ、臆するな!おのが性癖を暴露しろ!

185:名無しさん@ピンキー
06/10/30 05:54:53 30TuY4fn
小さい子が好きです

186:183
06/10/30 06:11:03 Giv1npp1
えーと聞くんだけどさ。
姫神が暴行拉致監禁調教妊娠エンドで終るのは駄目かしらん。
分岐で当麻が助けてラブラブエンドも作らないとイケナイかなー。
一応構想は出来てるんだが。発表が更に遅れるんだこれが。

187:名無しさん@ピンキー
06/10/30 06:19:25 30TuY4fn
とりあえずできている分を投下すればいいと思フ
鬱な展開が嫌な人は読まなきゃいいわけだし

188:名無しさん@ピンキー
06/10/30 07:36:15 liGE0QSI
そういや思ったんだけど。
八巻のヘタレサラシたんって、姫神と同じ学校だったんだよね。
うん、つまりそうなんだ。

189:名無しさん@ピンキー
06/10/30 08:23:00 dRZ8Bs4t
つまりサラシが巫女さんをサラシプレイですかそうですか

190:名無しさん@ピンキー
06/10/30 08:25:31 ssFJZj7F
なに?姫神ばかりが凌辱されて可哀相だって?
それは今の幸せな日々があるからだよ。
そういう時は逆に考えるんだ。
「当麻達との幸せな日々は全て妄想だって」

191:名無しさん@ピンキー
06/10/30 08:31:56 hElconFe
>>190

ひ、ひでぇ。

そう言えば上条って巨乳さんの方が好きなんだっけ?

192:名無しさん@ピンキー
06/10/30 10:30:34 04gOF/qb
あーもういつになったら書き込み規制が解除されるのかなー!
携帯から投下は避けたいし(分量的に)、待つしかないのかな、やっぱり

193:名無しさん@ピンキー
06/10/30 12:42:08 NUX3HUbf
頑張れ姫神、お前がNO1だ!

194:名無しさん@ピンキー
06/10/30 14:25:55 KBr+MOgs
>>193
終りが近そうだな…

195:名無しさん@ピンキー
06/10/30 14:49:33 Jy9kLrJa
>>193

ナニを頑張るんだ。ナニを。

196:名無しさん@ピンキー
06/10/30 20:56:50 Zk8PK4A8
秋沙と呼んでね 当麻君 当麻君と 私の仲でしょ
三沢塾から ずっと 一緒になるって決まってたんだもん
塾出てから 再び逢うヤクソクしてたの

当麻君どこ行くの? そのねーちんは聖女なのよ!?
当麻君そんなヤツの所に行かないで
当麻君どいて! そいつ■せない!

聖女が側にいるのね 当麻君 当麻君には 私が必要なの!
当麻君は 聖女に犯されるかもしれないのよ! だから今すぐ
二人で 吸血殺しの消し方を探しにゆこうよ

当麻君なにするの? 救急車(黄色)を呼ばないで!
どうしてこんなのに乗らなくちゃいけないの!?
当麻君! このままだと入院よ!

ラブホでイこうよ 当麻君 裂かないでよね 私のア○ルを
ベランダから ずっと 当麻君を見守っていたんだもん
そいつなの 思い出さないでよ聖女の名前を

当麻君大丈夫? 今そいつ■すから!
当麻君そんなヤツを右手で庇わないで
老け顔さん!? 唯閃はやめてよね♪

当麻君どこ行くの? そのねーちんは聖女なのよ!?
当麻君そんなヤツの所に行かないで
当麻君どいて! そいつ■せない!

197:名無しさん@ピンキー
06/10/30 20:59:48 HCLLyw32
月宮乙

198:SS保管人
06/10/30 22:05:13 ELDlgFsX
2chエロパロ板SS保管庫
URLリンク(red.ribbon.to)

特に問題無さそうでしたので収蔵させて貰いました。
「ライトのベルの部屋その9」になります。

199:名無しさん@ピンキー
06/10/30 22:39:38 KBr+MOgs
>>198 乙!
って、入れねーよ、人大杉www

200:名無しさん@ピンキー
06/10/30 23:14:50 gEAtRGMr
>>191
貧も巨も差別しない包容力があります。

201:名無しさん@ピンキー
06/10/30 23:32:40 KBr+MOgs
>>191
奴が旗を立てるのは、こんもり盛り上がったチキンライスの上なのさ…

202:名無しさん@ピンキー
06/10/30 23:48:45 aaHrVtC0
>>188
どっちがネコ?それかタチなんだ?

203:名無しさん@ピンキー
06/10/31 01:26:41 9ZNDuzfB
保管庫の管理人さん乙です!!

204:名無しさん@ピンキー
06/10/31 01:28:55 wr6QNR+G
>>198
乙かれさまです

205:名無しさん@ピンキー
06/10/31 06:39:34 wyvwO7W1
当麻と姫神がやった事を小萌先生が知って。
そこから血で血を洗うバトルに発展して行く展開を思いついた。

206:名無しさん@ピンキー
06/10/31 12:30:59 NOXLygNM
オーノ-ずら。
作りかけの小萌×姫神SSが消えちまったずら。
誰かド・マリニーの時計使ってくれね?

207:名無しさん@ピンキー
06/10/31 13:17:37 1MHXoUL3
>>206
さて、誘導先ははデモベスレか古橋スレか…

208:名無しさん@ピンキー
06/10/31 14:31:50 /eskwJu4
>>208
魔導書つながりでデモベかと。ネクロロリコンとか?

209:名無しさん@ピンキー
06/10/31 14:32:08 0HuAqyYK
最近の姫神人気は何なんだろーね


210:名無しさん@ピンキー
06/10/31 15:52:34 NOXLygNM
作り直しがまた消滅した強制終了だと!?ファック!!!
大宇宙の悪意を感じる
せっかく徹夜して徹夜して作ってたのに
ニャル様たすけて

211:名無しさん@ピンキー
06/10/31 18:14:12 1MHXoUL3
>>210
いや、そのな…? 君が頼った神様が、大宇宙の悪意だからな?

212:名無しさん@ピンキー
06/10/31 18:44:31 rMFsRpj0
うっひゅう、うっひゅう

213:名無しさん@ピンキー
06/10/31 20:49:50 NOXLygNM
イアイア・ハスター…………ローテュア・アイ・エイイ・ゾグラ・ト……アイアイ・ハスター………

214:名無しさん@ピンキー
06/10/31 21:01:04 9rIgD8Qq
フングルイ・ムグルウナフー・クトゥルフ・ル・リエー・ウガ=ナグル・フダグン

いや、なんだこの流れ。

215:名無しさん@ピンキー
06/10/31 21:32:24 NOXLygNM
旧支配者にSS書いてもらおうと思って。

何でこまめに保存しておかなかったんだろう俺。

216:名無しさん@ピンキー
06/10/31 22:36:47 IffQ+mqn
ハスターに頼むかお前。
暗黒の王で良いんだよ。

217:名無しさん@ピンキー
06/10/31 22:48:35 1MHXoUL3
新しい魔導書の誕生だな

218:名無しさん@ピンキー
06/10/31 23:56:59 xqASxN25
読んだら発狂しそうだな。

219:名無しさん@ピンキー
06/11/01 01:46:52 t5Aezpwd
>>198
乙です。作品の見直しが出来て随分と助かりました。
見れば見るほど恥ずかしくなりますが……orz

何故か本編(上条×美琴)とは関係ないものが浮かんだので、嘘予告(?)として載せたいと思います。
というか、思いっ切り>>27-31の流れです……。






『とある魔術の禁書目録・Heaven's_Gate』

休日、不幸な少年・上条当麻はいつになく
疲労困憊して、自室でぐったりとしていた。
そんな時、突然訪問してきた神裂火織。
彼女は借りを返す為と言いながらメイド
服+αを取り出し……!?
丁度その時、小悪魔風コスプレをした御
坂妹が混乱最中の上条家に乱入した。
実は彼女は御坂妹を装った御坂美琴で…
…!?
超能力者と魔術師が交差する時、上条当
麻の波乱の一日は始まる―――!

220:名無しさん@ピンキー
06/11/01 08:10:44 FxmkasMY
>>219
副題を見て、Fate思い出したよw

221:名無しさん@ピンキー
06/11/01 18:36:05 iY/t1/V6
神様は言いました。『汝の思うが侭に為せ』と。

222:名無しさん@ピンキー
06/11/01 19:03:22 3GeMHGt+
そういやSWRPGのファラリスとかもそんな事言ってたな。

223:名無しさん@ピンキー
06/11/01 21:48:42 Qi1dCkwF
俺がネタで書いてスルーされた上条×土御門まで保管されてて吹いたw
乙です

224:名無しさん@ピンキー
06/11/01 23:32:06 6rxIWShv
せめてどっちかを女の子にしてからよろしく。

225:名無しさん@ピンキー
06/11/02 14:28:10 leurx6a8
>>223
とりあえず、回線切って首吊って氏ね。

226:名無しさん@ピンキー
06/11/02 15:25:21 4Cr4MQ7i
>>223

せめてどっちかを女の子化してくり。

227:名無しさん@ピンキー
06/11/02 17:58:24 0Dca3Kne
とりあえず初めて小萌×上条ちゃんで書いてみたんだが需要あっかね
最近は姫神の流れらしいから投入し辛くて困る


つってもまだ半分くらいしか終わってないんだけどにゃー

228:名無しさん@ピンキー
06/11/02 18:15:29 fssuhwiL
>>227
歓迎します。
どんどん投下してください。

229:名無しさん@ピンキー
06/11/02 18:26:44 L9Qqzu74
>>228
じゃあ夜中に家戻るからその時に前半だけでも上げるぜぃ

230:名無しさん@ピンキー
06/11/02 20:33:37 R4chvUPw
イケナイ加害授業の始まりか。

231:名無しさん@ピンキー
06/11/02 21:25:36 yqe/wCsN
>>230

「上条ちゃん?」

ドガッ、ガッ、ガ!

「どうして」

ガッガッ、ガッ、ガッ、がっ、グちャ、

「ここの答えが」

くちゃ、ぐちゃ、が、ゴッ!

「√3になるんですかー?阿呆ですかー?聞いてますかー?」

ゴヅッ!……カラン

「……あー、ちょっと待ってて下さいねー?先生は新しいバットを持ってきまーす」

232:名無しさん@ピンキー
06/11/02 22:41:49 nRrzzWTq
惨劇に立ち向かえ!

233:名無しさん@ピンキー
06/11/02 22:42:47 4j7SUNkm
ぴぴるぴ~

234:名無しさん@ピンキー
06/11/02 22:53:37 z1A+HGcX
>>231
実はえろいことしてるんですよね

235:名無しさん@ピンキー
06/11/03 00:22:49 COPkPpUb
>>234

「上条ちゃん?」

ずぶぶぶぶ……

「っはぁ…、どうして」

ぬちゅ、ぬちゅっにゅるっ

「ここの答えが、ぁん」

くちぃ、ちゅぐっ、ぢゅっぢゅっ

「√3、に、なるんで、すかー?阿呆、ですかー?聞いてま、すかー?」

どぷっ!……ぬぽぉ

「……はぁあー、ちょっと待ってて下さいねー?先生は新しいゴム持ってきますから」





こうですか?わかr(rv

236:名無しさん@ピンキー
06/11/03 01:01:32 hV73GnsG
>>231
(((( ;゚Д゚)))

237:桃色教師奮闘気1
06/11/03 01:43:23 1BZV50ZJ
昼に書き込んだとおり小萌×上条投下するにゃー


月詠小萌という人間が居る。
彼女は小柄で泣き虫などうみても少女のような外見だがれっきとした教師である。
正義感が強くひた向きで真面目で優秀な人間であり、からかわれたりもするものの生徒からの信頼は厚い。
「たまたま夕食の買出しに出て、たまたま目の前に柄の悪そうな少年数人に絡まれてる見知らぬ少女がいたとしたら」そんな状況で彼女はどうするだろう?
という質問をしてみれば、彼女を知る人間なら間違いなくこう口を揃えるだろう。

「助ける」

彼女は皆から見てそういう女性で、その評価に違わない人間であった。
事実、「そんな状況」で小萌はなんの躊躇いもなく少女の前にその小さな体をまるで盾にするように、少年たちに向かって立っていた。
「……え?」
少女は何が起こったか良くわからずに小さく声を漏らす。
「大丈夫ですか?」
小萌は少女のほうを首から上だけで振り返り、優しい声で安心させるように語り掛ける。
幼い見た目とは裏腹な落ち着いた雰囲気に思わず少女だけでなく周囲の少年達まで飲まれてしまう。
少女が小さく頷くのを見ると、小萌はゆっくりと微笑みそれから少年達へと向き直った。
「あなた達、男の子が大勢で女の子を囲んで怖がらせて情けなくないのですか!?」
小萌の正面に居る少年がその真っ直ぐな瞳に見据えられて思わずバツが悪そうに眼を逸らすと、それを押しのける様に後ろからリーダーらしき少年が出てくる。
「お譲ちゃん、俺らが用あんのはそっちの娘なの。おままごとは別でやってくれる?」
ヒャッヒャッヒャッと甲高い笑い声で小萌を笑い飛ばすと、彼女を回りこむようして立ちすくんでいた少女に馴れ馴れしく近寄り肩を抱く。
「…っ!」
小さくビクリと体を震わせるが、少年を怖がっている少女は大きな抵抗もせずただ俯いて唇を強く結んでいる。
「やめるのです!」
再び小萌は少年と少女の間に体を捻じ込んで無理やり少年を引き剥がし、少女を守ろうと両手を広げて立ちはだかる。
「あ? 一辺痛い目あわねーとわかんねーのかこの餓鬼、関係ねーだろ!!すっこんでろ!」
「関係なくないです!私は教師なのです!!そ…それから私はガキなんかじゃありません!!」
一転して威圧的になった少年に怯む事無く小萌は強く言い返す。
別に小萌が守っている少女は小萌のクラスの生徒でも無ければ、小萌の勤める学校の生徒でも何でもない。
ただ教師として、目の前で誰かが困っているのに放って置く事など月詠小萌には出来ないのであった。
「あぁうるせぇな…本当に殺すぞこのチビが…!」
そう言って少年は拳を作り思い切り腕を振り上げる。
それでも小萌は動かず、歯を食いしばって少女の前に立ち続ける。
決して彼女を傷付けはさせまいと。
そして――

「ゲブァ!!?」

今にも拳を振り下ろそうとしていた少年の頭が大きく横に吹き飛んだ。
少年も、その仲間も、小萌もその後ろの少女も何が起こったかわからなかった。
少し遅れて金属が落ちる音、音源に転がる缶ジュース。
そして。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
缶ジュースの飛んできた方向から物凄い勢いでかけて来るツンツン頭の少年。
小萌はその少年を良く知っていた。
「か…上条ちゃん!?」
「走れえええええええええええ!!!」
ツンツン頭の少年はそう叫びながら立ち竦んでいる少年達をすり抜け、小萌と呆然としていた少女の手を掴み一気に駆け抜ける。
「か、上条ちゃん!引っ張っちゃだめです!!って、ふわっ!?私の足が遅いからって抱えること無いじゃないですか!!?ひええええええ!!揺れるううううううううう!!!」

辺りに残るのは、突然の出来事にただただ呆然とする少年達と、遠くへと去る幼い叫び声と、まだ開いてないへこんだ缶コーヒーだけであった。

238:桃色教師奮闘気2
06/11/03 01:47:51 1BZV50ZJ
そんな逃走劇から30分後。
「はぁ…無茶しないでくださいよ小萌先生」
呆れた様に息をつくのは上条当麻、ツンツン頭がトレードマークの小萌が受け持つクラスの生徒である。
その隣では月詠小萌が唇を尖らせてそれに答える。
「だからってあんな子供みたいにだっこしなくてもいいじゃないですか…」
小萌の助けた見知らぬ少女は二人に礼をして既に帰宅している。
上条と小萌は特に何をするでもなく公園で二人ベンチに腰掛けていた。
「大体あんな風に物を人に投げたら危ないじゃないですか!あの子が大怪我してたらどうするんですか!?それから食べ物を粗末にしちゃいけません!」
「拗ねてたと思ったらいきなりお説教モード!?助けたのにそれはあんまりじゃない!!?」
思わずそう叫ぶと今度は一転ひどく落ち込んでしまう。
「うう…そうなのですよ、結局私は何も出来なかったのです。上条ちゃんが助けてくれなかったらきっと彼女も守れなかったのです…」
怒られたと思ったら突然落ち込まれて上条は酷く戸惑う。
なんと声をかけたものかと悩んでいると。
「それに」
それは、ただただ自分を責めるような声で。
「彼らも、もっと私がしっかり話をして上げられたら、絶対に分かってくれたはずなんです」
まるで自分が全て悪いかのように、彼女は言う。
「私は…教師失格なのかもしれません」

「それは違う」

上条はそれが許せなかった。
彼が見たのは小萌が今にも不良に殴られそうになっていた場面で彼女がそれより前に何をして、彼らにどんな話をしていたかは分からない。
それでも。

「小萌先生は、本当にあいつらの事まで何とかしてやろうって思ったんだろ?」
「上条ちゃん…?」

上条当麻には記憶が無い。
あるのは数ヶ月前より後の僅かな記憶だけ、小萌との付き合いもそれだけの間しか知らない。
それでも。

「あの女の子だって先生に本当に感謝してたじゃないか」

上条は知っている、彼女が誰よりも生徒のことを大事に思って居ることを。
子供たちのことを本当に想っている事を。
でなければあの少女を助けることなど出来ない。
学園都市に居る人間は多くが様々な異能を持っている。
例えば上条ならばある程度の腕力と逃げるための脚力、加えて切り札たる全ての異能無効化の力を持つ右手『幻想殺し』がある。
だが小萌にはそれすらもない。
もし襲い掛かられたらまず大体の相手には勝ち目は無いであろうし、足も遅い、強い異能を持っているわけでもない。
しかしそもそも、そんな事はきっと関係ないのだ。
ただ子供を救うために、彼女は自分より遥かに大きい少年達から少女を守ろうとし、さらに少年達をも正そうとした。
そんな彼女が、人に教える者に向いていないなんて事があるはずが無い。

「それでも、もし先生が『自分が教師失格』だなんてそんな幻想を持つのなら」

月詠小萌は、本物の教師なのだから。



「そんなふざけた幻想はぶち壊してやる」



そういって、上条は強く右手を握り締めた。

239:桃色教師奮闘気3
06/11/03 01:52:41 1BZV50ZJ
それからしばらく、小萌は憑き物が落ちたように上条を見つめていた。
上条としては決め台詞を決めた後に何のリアクションも無いのがいまいち落ち着かず、先ほどまでの堂々とした風格はどこへやらそわそわと居心地が悪そうにしている。
「そう…なのですか」
ぽつりと小萌が呟いた。
「へ?」
対して上条は間の抜けた声を漏らすしか出来ない。
「やっぱり、私は教師失格です」
「だぁっ!?だからそんな…っ!」
そんな筈は無いだろう、と言いかけて上条は硬直した。
小萌がその小さな体を彼に預ける様に飛び込んできたからである。
そんな筈は無いだろう、と自分に言ってみるがこれはどう見ても上条さんに抱きついているようにしか見えんですはい、としか返事は返ってこない。
「コ、コモエセンセイ?」
「だってそうじゃないですか、先生が生徒を好きになるなんて、いけないことなのですよ」
これは何だ、あれか、愛の告白という奴ですか?
いやそりゃ健康な男子高校生としては一度はされてみたい夢みたいなシチュエーションですけ
ども大体相手はクラスメイトだったり憧れの先輩だったり中学の後輩だったりでそんな間違っても相手が担任のセンセイだなんてそんなまるでありきたりなアレなビデオじゃないんですからああああああああああああああああ???
とか何とかで上条がパニックに陥っていると小萌は察して静かに体を離す。
「ごめんなさいです、変な事言って上条ちゃんを困らせちゃいましたね。…今のことは忘れてくださいです」
そうさり気無く笑顔で言っておしまい、と彼女はしたかったのだろうが、それは叶わなかった。
上条の眼に映るその笑顔は余りに辛そうで悲しそうで壊れそうで泣き出しそうで。
気付けば、上条は目の前の小さな身体を抱きしめていた。

240:名無しさん@ピンキー
06/11/03 03:35:31 Bn2u4ODS
ぐああ、生殺しかよ……
GJ!早く続き読みてえ!

241:名無しさん@ピンキー
06/11/03 05:16:37 KUYgcXhw
>>237ちゃん、おーけーですよー。

242:名無しさん@ピンキー
06/11/03 10:18:25 O2AZIfUi
GJ!

・・・何気に名無しの少女にもカミやんはフラグ立ててんだろうな、きっと。

243:名無しさん@ピンキー
06/11/03 23:29:43 JddBGxTG
これはつまり小萌先生が上条に教育的指導

244:237 桃色教師奮闘記4
06/11/04 01:50:42 VeXYEpHY
色々用事で忙しかったけどようやく後半書き始めれたぜぃ
取り合えず今から一気に書き上げるつもりだけど少しだけ続き投下だにゃー


「か、かかかか上条ちゃん!?」
「ん、俺も小萌先生の事、好きだ。今好きになった」
また離れたりしないよう上条は強く、壊さないよう優しく、目の前の小さな身体を抱きしめる。
「駄目ですよ!上条ちゃんはまだ若いから一時の感情に流されてるんです!こ、こういう事はもっとしっかり考えないと駄目なのです!」
「しっかり考えて、小萌先生が好きだ」
一度言葉に出すと、不思議と後はもう迷いは無かった。
上条当麻は月詠小萌の事を愛している。
当の小萌と言えば上条に抱きしめられた胸の中でただ顔を真っ赤に染めてあうあうと声にならない声を上げているのだが。
上条はそれ以上何も言わず小萌を抱きしめ続ける。
どれだけの時間が経ったのか、ようやく小萌が辛うじて冷静を取り戻して、自分を抱きしめてる少年の鼓動が今にも張り裂けんばかりに強い事に気付く。
少し視線を上にやれば先ほどの自分に負けず劣らず顔を朱に染めている大切な人が目に入る。
思わず、小さな笑みが浮かぶのを小萌は止められなかった。
ああ、そうだ。
こんな彼だからこそ、私は好きになったのだ。
「…もう、上条ちゃんは何でいつもそうなんですか」
上条の腕の中で強張っていた身体から力が抜ける。
「何でいつも、一番欲しい言葉をくれるんですか」
小さな両の手を上条の胸に縋る様に添えて、そのシャツを握り締める。
「だから皆、上条ちゃんが好きなんでしょうねー…」
それはまるで許しを請いて懺悔する罪人のようで。
「インデックスちゃん、姫神ちゃん…ごめんなさい」
小さな、本当に小さな、少し気を逸らせば聞き逃してしまうような声で小萌は言った。
上条は確かにそれを聞き、その意味を考える。
Tレックスの痛覚よりも鈍重な彼の頭でもそれは理解できた。
彼と、小萌とも親しい二人の少女。
その二人が友人として以上の好意を彼に持っていた事を。
だが、彼の心は揺らがない。
ただ小萌への想いだけを強める。
それが彼の考える最大限の少女たちへの礼儀であったから。
胸から漏れるのはか細い、震えるような泣き声。
そんな彼女を守るように、傷つけないように一層強くその身体を抱きしめるが無駄だということは分かっている。
彼女を責めているのは、彼女自身なのだから。
「先生は、何も悪くない」
そんな彼女を救おうと、言葉を探すが生憎上条が思いつくのはこの程度の在り来たりな陳腐な台詞だけである。
それでも。
それでも小萌は本当に救われた気がした。
「――っぅ!ふぅぅぅぇぇええええ…!」
日が暮れ静かな夕闇に包まれた公園に、まるで親に無心で縋る、そんな子供の様な泣き声が響き渡る。
上条はただ黙って、救おうと、守ろうと決めた愛しい人を抱き続けていた。



当麻が微妙に決断力あるのはきっとヤマ場主人公補正です、フレキシブルフレキシブル
つーかずっと奮闘「気」って誤字ってたな、タイトル間違えとか('A`)

245:名無しさん@ピンキー
06/11/04 01:55:00 ahrXtkZ2
小萌先生は上条と結ばれる運命になってたんだよ!?

246:名無しさん@ピンキー
06/11/04 09:16:08 7K/GjL1J
              『誰が為にカミジョーは行く』



魔術師達との戦いを終え、ヴェネツィアから帰国した上条当麻を待っていたのは
いつものカエル顔の医者と白いベット、そしてその横に立つ─

「意外と早かったわね。 それじゃあ早速罰ゲームの内容を発表するわよ」

常盤台中学のエース、もとい超電磁砲の御坂美琴だった。

「ちょっ、待ってください御坂センセー! 今カミジョーさんは見たとおりの重傷で動くことすらままならないのです!
  この状態でキャッチボールはもはや公開処刑ですよ!? いや別に最初からできませんけど!」
「へっ?キャッチボール?そんなのしたいの?アンタ野球少年だっけ?」
「とにかくこの傷じゃしばらく何にもできないので!医者なら絶対安静って言うぞ!」
「言っとくけど僕の治療ならこれくらいの傷2,3日で治せるよ?安心しときなさい」
「現代医学万歳!科学の進歩は不幸をもたらす事を泣きながら実感しました!」
「……まぁそんな訳だから罰ゲームを発表するわよ」
「(終わった……父さん母さん……先立つ不幸と食料バキューム娘を残していくことをお許しください……)」
身に降りかかる不幸に打ちひしがれて、絶望する上条当麻。
その目の前で腕を組んで仁王立ちしている美琴は、何故か少し目を逸らして言いにくそうにこう言った。

「……あ、アタシの買い物に付き合いなさい」
                  
へっ?と上条当麻は思わず声に出てしまった。
「買い物って、そんなのでいいのか?」
「そ、そんなのとは何よ! アタシだって…その……ホントは…まともなでっ、デー…の一つや…つ…」
ゴニョゴニョと口ごもりながら御坂は徐々に俯き小声になっていく。
「もしもーし?どうしたのですか御坂さーん?」
「な、何でもないわよ! 言っとくけどアンタは荷物持ち兼代金の支払いよ!いいわね!」
「んなっ!?追加オプションの方がダメージがでかい!?」
ぎゃあああと顔を青くしながら絶叫する当麻と、やや顔を朱に染めながら俯く御坂。

(やれやれ、処置ナシかな……)

そんな対照的な二人を見守るカエル顔の医者は、どこか教え子を見守る担任のような顔つきだった。


247:名無しさん@ピンキー
06/11/04 09:17:52 PMvH7QpB
>>244
キター!GJ

細かいこというと、先生は禁書のことシスターちゃんと呼んでたキガス

248:名無しさん@ピンキー
06/11/04 09:20:07 7K/GjL1J

予告通り三日足らずで全快した当麻は、家に帰った後インデックスに心配される前にメシをねだられて軽く凹んだり
埃が堆積した部屋を掃除したりを入院してた間の宿題を寝る間も惜しんでとりかかったりやらで、
ようやく落ち着いて思考を始められたのは退院して初日の学校であった。

   ──あははははぁお嬢様のお買い物ですかそうですかそれを俺が全部払うんですねうわああああああああ!

朝の賑やかな教室の中で、重く沈んだ顔して浮いているという光景を作り上げている生徒がいた。
「どうしたカミやん、サイフを落っことしたような顔して」
今にも泣きそうな顔を上げると、そこには鮮やかな青髪にピアスといった長身の生徒が立っていた。
「……そうじゃないんだけどそうなりそうなんです」
「?? よく分からへんけどまあ頑張りや」
ポン、と軽く肩を叩かれて、当麻はさらに溜息が出た。
と、ここでふと頭にある疑問が浮かぶ。
相手の男の答えにはあまり期待できそうにはなかったのだが、一応軽く聞いてみることにした。
「なぁ、女の買い物っていくらくらい使うと思う?」
「ん? そーやねー、まぁ品物によるけど服とかやったら3~4万使う女はおるよ?」
なっ、と当麻は絶句した。
(さ、さんまんえん!?うめえ棒(田楽みそ味)を一日30本食べるとしても1年くらいは……ってそんなことはいいけど!
  人間の性別でそんな大きな価値観の差がつくんですか!? ああ恐ろしやXY染色体!)
聞く前よりもさらに力が120%ほど抜けた当麻は、最早ピクピクと体を痙攣させ机に突っ伏すしかなかった。
「けどカミやん、そんな事聞いてどうす……ハッ、まさかカミやん!もしやと思うんやけど
 明日の休日は女の子と桃色オーラを出しながら仲良くショッピングですか!?くぅーっ、憎い!憎しみで殺してやる!」
ズブズブと暗黒精神世界へと沈んでいく当麻と、ウアァァンと天を仰ぐ青髪ピアス。

(うんうん、やっぱり若いっていいことですねー)

そんな対照的な二人を見守る担任の月詠小萌は、どこか退院した患者を見守る主治医のような顔つきだった。


249:名無しさん@ピンキー
06/11/04 09:22:23 7K/GjL1J
午前中に続き出します

250:名無しさん@ピンキー
06/11/04 10:53:30 33VBhLFO
>>249
わっふるわっふる

251:名無しさん@ピンキー
06/11/04 13:06:28 7K/GjL1J
鍋が爆発していました
以下続き



いつも通りの朝が来る。
そしていつも通りの時間に上条当麻は目を覚ました。
「ふぅぁ……さて、着替えてインデックスが起きる前にメシ作るか」
瞼をゴシゴシと擦りながらバスタブから出た当麻は、ふと視界に写ったカレンダーを見た。
(あー……そういや今日は休日か…この時間に起きるべきじゃなかったな)
テレビでも見てようかな、と思った当麻は、ふとカレンダーの今日の日付に赤い丸がしてあることに気が付いた。
そしてそれを見て数秒思考を巡らせた後、カッと目を開き机の上の時計を見た。
─やっぱりこの時間に起きるべきじゃなかった。


結果、瞬間的に意識が覚醒した当麻は
シュババッ!と着替えてサラサラッ!とインデックスに書置きを残してダダダッ!と家を出ようとする時
ガツンッ!と角に足の小指をぶつけてギャアアッ!と絶叫するハメになった。


とある朝の学園都市の通りを、上条当麻が走る。
美琴と約束した場所は、買い物をするデパートの前、つまり現地集合だった。
少しばかり走ったところで、当麻は右手に着けた安物の腕時計を見た。
(まぁ、この時間なら大丈夫だろ)
少し安心した当麻は、安堵にも似た息を吐き、徐々にスピードを落としていく。
すると

「あれー?上条ちゃんなのですかー?」

背後から聞き覚えのある声を掛けられ、当麻は後ろを振り向いた。
そこにいたのは、どうみても10歳前後にしか見えない当麻の担任である月詠小萌と、

「相変わらず。何かと忙しい人だね。君は」

普段見慣れない私服を着た姫神秋沙だった。

252:名無しさん@ピンキー
06/11/04 13:11:00 7K/GjL1J

「あれ?こんな朝っぱらから二人してどうしたんですか?小萌先生」
この二人の組み合わせは別段珍しいことでもないのだが、とりあえず聞いてみる。
「それは。こっちのセリフ」
それに対し少しムッとしたように姫神が返す。
「えーっとですねー、今から向こうのデパートへちょっと買い物に行くんですよ」
「おお、ちょうど俺も今からデパートに買い物の用があるんですよ」
強制的だけどなー、と心の中で付け足しておいた。
「へぇぇー奇遇ですねー!私たちは姫神ちゃんの服を……」

と、言いかけたところで何やらハッとなって声を止めた。
「……ふむふむ」
そしてそのまま後ろを向き何やらブツブツと呟き始める。
「あのー小萌センセ?一体どうしたんでせう?」
何かを考え込んでいる表情は、ただの可愛らしい担任のものではなく、
将来の地球環境を必死で考える自然科学者のような真剣なものだった。

「……そうですね、やっぱりここは二人の仲を縮めるというのを優先して…」
もしもーし? と当麻が呼んだところで月詠小萌はバッ振り返りいつもの顔に戻った。
「いえいえ何でもありませんよ?さぁさぁみんなで一緒に行きましょー」
そう言って微笑みながら二人の背中をグイグイと押していった。
しかし10歩も歩かない内に、突然当麻の後ろで「むむむっ!?」と声が聞こえてきた。
振り返ると、携帯電話を取り出している少女の姿が目に映る。
「はいもしもし小萌です。 ……えぇーっ!?それは大変です!すぐ行きましょう!」
どことなく台本を読み上げるようにそう答えた後、パタンと電話を閉じて、ポツンとしている二人に向かって

「残念ですが先生は急な用事が入っちゃったのです! ─そういうことで悪いけど上条ちゃん、姫神ちゃんをお願いしますね?」

ハイ?と目を点にする当麻に「姫神ちゃんの好きなものを買えばいいんですよー!」と小柄な少女は小走りに去って行く。
「ちょ、小萌センセー!?こっちはふたっ…!」
言い終わらぬうちに向こうの曲がり角を曲がってしまった。
「……」
「……。」
後に残された二人の間を、朝の肌寒い風が吹き抜けていった。


253:名無しさん@ピンキー
06/11/04 13:12:32 7K/GjL1J
続きは今日中?

254:名無しさん@ピンキー
06/11/04 14:43:28 7K/GjL1J
続き



しばし呆然としていた当麻は、痺れを切らしたのか横にいる少女に話しかけた。
「……えーっと、とりあえず行こうか」
どこか落ち着かない当麻とは対照的に、ぼんやりした調子で姫神が答える。
「そうだね。何も行動がないよりはマシ」
そして二人は目的の地へと再び歩き始めた。


「ところで、買い物って一体何買うんだっけ?」
黙っているのもアレだと思い、トボトボと歩く当麻が口を開いた。
「私服。言っておくけど。巫女装束じゃない」
「ああ、服か。 ……カミジョーさんは服なんか選べませんよ?」
「大丈夫。選ぶのは私。君は感想を言ってくれるだけでいい。
 恐らく小萌もこれを考えてあなたに任せたのだと思う」
「そっか、まぁ異性としての服の感想くらいなら言ってやれるが」
「そう。君は見てるだけでいい」
(……けど。小萌が考えてるのはそれだけじゃないはず)
口には出さず、現在ここにはいない担任兼保護者の心うちを想像する。
そんな姫神を見て、当麻はふーんと曖昧な返事をした。
「でも、そんな考えて服選ぶ必要なんてあるのか?」
その言葉にややカチンと来た姫神は、ジトーッとした目で当麻の顔を見る。
「君は。私がどんな服を着ても。同じと言いたいの?」
少し怒りが包まれている視線を向けられた当麻は
さも当然といわんばかりの顔で何気なくこう答えた。

「だって、姫神だったら何着ても似合いそうだし。実際その服だって似合ってるぞ?」

その瞬間、姫神の歩みがビデオの静止ボタンを押したように止まった。
「? どうした?」
やや斜め後ろで硬直している少女に声を掛ける。
「……ありがと。 それと。何でもない」
姫神はそう答えて再び当麻と並び始めた。
「そっか。 …そういえばもうそろそろ着くころだな」
そう言って当麻は視線を前へと移す。

「……」
その当麻の横で姫神はやや俯きながら歩いていた。
(……素直なだけなのか。それとも確信犯?)
「……やっぱり。ずるい」
「ん?何か言ったか?」
何も、と答えた姫神の頬は、朝日にあたり赤く染まっているように見えた。


255:名無しさん@ピンキー
06/11/04 14:51:43 7K/GjL1J

やがて、二人の視界に目的の真新しいデパートの姿が入ってきた。
「お、見えてきた。 思ったより混んでるっぽいな」
デパート横の駐輪場や駐車場には、今にも誘導員が『満車』のプレートを掲げる準備をしている所だった。
「そういえば」
と、ここで先刻まで沈黙していた姫神が口を開いた。
「ん、何だ?」
「君。小萌と分かれる時に何て言おうとしたの?」
「ああ、こっちは二人だって……」
あっ、と当麻は思わず声に出る。
それはデパートの入り口が見えてくると同時だった。

 ─アイツのことをすっかり忘れてたぁああああああああ!

口をあんぐりと空けたまま当麻はその場でフリーズした。
(ええとこういう場合カミジョーさんはどうすればいいんデショ?
  あいつとは破れない約束だしかといってこちらは小萌センセーのお願いだし
 でもあっちは単に荷物持ちなんだからしかしこっちも付いて回らないとああああああああ!)
当麻の脳内で大型熱帯低気圧『ビリビリー』と『ヒメガミー』がぶつかり合い被害を拡大していく。
冷や汗まで噴出してきた当麻を、姫神は不思議そうに見ていた。
「顔。青い」
「いえいえ全然全くこれっぽっちも大丈夫ですよ!?ほらこのとーり圧力鍋が今ならたったの19800イェン!って高ぇええええ!」
自分でも意味不明な事を言いながら顔を上げる。
すると、ようやく自分が今立っている場所に気が付いた。
デパートの入り口。
すなわち約束の場所。
そして

「──へーーぇええええっ。 そりゃアタシは別に一人で来いとは言ってないけど、ねぇ?」

ビクゥゥッ!と脊髄反射で体の全細胞が『恐怖』というサインを出した。
「にしても女の子と来るなんて、どぉぉゆぅぅことなんでしょうかねぇぇぇ……」
ピクピクッと顔を引きつらせ、パチパチッと静電気が弾ける様な音を立てて、御坂美琴はそこに立っていた。

「何。知り合い?」
ややいつもより沈んだ声で、姫神は後ろから当麻に尋ねる。
当の本人は、もはや立ったまま失神しそうな状態だった。


(まるで……不幸のバーゲンセールだ……)



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