【貴方が居なければ】依存スレッド【生きられない】at EROPARO
【貴方が居なければ】依存スレッド【生きられない】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/10/09 11:00:41 t/ijVt4o
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!

.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"

3:名無しさん@ピンキー
06/10/09 16:13:16 gfcC3umw
(´c_,`)

4:名無しさん@ピンキー
06/10/09 19:43:05 HRxqHbSN
それなんてNHKにようこそ?

5:名無しさん@ピンキー
06/10/11 13:07:03 Y6zpUGv5
>>1
これ忘れてる エロゲ板の
【身も】依存ヒロイン萌えスレ2【心も】
スレリンク(hgame板)

依存は大好物だからスレがのびてくれるとうれしいんだがな…

6:名無しさん@ピンキー
06/10/14 10:58:11 Qv5jLTYF
期待age

7:名無しさん@ピンキー
06/10/19 16:19:04 f3jpn5yp
期待age

8:名無しさん@ピンキー
06/10/19 16:32:45 gc9isZGo
あなたの中には

いかせれない

9:名無しさん@ピンキー
06/10/21 23:38:38 em/FSFK7
職人が来ないとだめだなage

10:名無しさん@ピンキー
06/10/22 12:32:26 GphZI7dY
>>3
トリポー
こんなとこでなにしてんだ


11:名無しさん@ピンキー
06/10/29 15:13:01 pIx4P2yY
1週間

12:名無しさん@ピンキー
06/11/01 20:21:35 yW6fgmQU
宣伝してみる?

13:名無しさん@ピンキー
06/11/07 23:08:20 2SmirWYt
「エロゲー板では依存専用スレッドまであるのになぜエロパロ板で根付かなかったのか」反省会
とりあえず>>1が放置していることが原因だな。小説かきやがれこんちくしょー。・゚・(ノД`)・゚・。

14:名無しさん@ピンキー
06/11/07 23:56:57 knJBhiWm
>>1
頑張って

15:名無しさん@ピンキー
06/11/08 00:02:19 PjGPd6PQ
お前等、>>1に依存し杉

16:名無しさん@ピンキー
06/11/08 07:30:19 Y0oeH9Zj
修羅場スレに取られちゃってるイメージ

17:名無しさん@ピンキー
06/11/08 11:24:36 KUefKcIh
>>15
誰が旨い事言えと(ry

18:名無しさん@ピンキー
06/11/08 15:08:54 qONptRqX
依存そのものがテーマか……

19:名無しさん@ピンキー
06/11/09 09:03:39 FxQV+xOd
なんでこんなツボなスレが過疎ってるんだ

20:名無しさん@ピンキー
06/11/09 21:35:45 5spiMTIW
>>19
お願い、何とかしてよ。

21:名無しさん@ピンキー
06/11/09 21:41:20 5sqOQfcE
ただエロ書きゃいいって訳じゃないから、読み切りでまとめるのがちょっと難しい。

22:名無しさん@ピンキー
06/11/10 10:31:27 X+XRksj/
>>21
お願い、長編を投下して

23:名無しさん@ピンキー
06/11/10 11:05:24 EXWofH6P
「お願い、●●して」は依存ではなく依頼であると小一時間(ry

まあ、依存スレはまだ見ぬ書き手に依存している現状なわけだが

24:名無しさん@ピンキー
06/11/12 22:44:09 /ke4diYd
具体的に何をどうすれば依存なのかピンとこないな。
エロゲ以外の例で誰か解説プリーズ

25:名無しさん@ピンキー
06/11/13 23:58:57 t6hNDZCD
参考になるかどうかわからんが……
URLリンク(trauma.or.tv)
とりあえず、俺も頑張って考えてみる。

26:名無しさん@ピンキー
06/11/15 21:36:51 X5IeD/00
>>25
お願い、頑張って

27:名無しさん@ピンキー
06/11/16 18:43:10 t9UBtPc8
嫉妬スレの作品みたいなのが依存なんじゃないの?

28:名無しさん@ピンキー
06/11/16 19:02:56 jTQ/l48B
ITARI SENPAI とかか。

29:伊南屋
06/11/17 13:05:33 eay1EvfA
 僕と彼女が同棲を始めたのは一年程前だ。
 初めて生活を共にして、僕達は多くの発見をした。良くも悪くも。
 特筆すべきは彼女の生活能力の無さだ。
 まず家事が出来ない。
 同棲を始めるまで実家暮らしだった彼女は家事の一切は両親に頼っていたと言う。
 同棲を始めた初日に、一度だけ料理を作ってくれたことがあったが正直、食べれたものじゃなかった。
 以来、食事は僕が作っている。
 そして、仕事が出来ない。
 先に話した通り、実家暮らしだった彼女は、両親から渡されるお金だけを使っていた。アルバイト等はした事が無かったし、する必要も感じなかったらしい。
 やはりこれについても、同棲を始めたばかりの頃に、生活費を入れる為にアルバイトに挑戦したが、ものの数日でクビになる有り様だった。
 同棲を始めてから彼女を養っているのは僕だ。幸い、彼女一人を食わせていけるだけの収入はあった。
 しかし、言ってしまえば彼女はニートである。学生という身分を終えてから、アルバイトもせずに過ごす彼女はそう言うしかなかった。
 僕が居なくては野垂れ死ぬ。と言うのは決して誇大表現ではないと思う。
 毎日彼女の為に働き。彼女の為にご飯を作り。身の回りの世話は僕が全てする。
 友人は僕を、召使いみたいだと言った。僕自身、なる程と思った。
 それでも僕はこの生活を止めようとは思わなかった。別段面倒見が良いわけではない僕は、最初それが何故か分からなかった。
 だけど、彼女の言葉でその理由に気付いた。
 彼女はこう言ったのだ。
「私は貴方に依存して生きている。だけど、それは貴方も変わらない。そうでしょ? 貴方は私の愛情に依存して生きている。私が貴方に愛情を向けるから頑張ってくれる」
 それは少し、傲慢な物言いだったけど、見事に的を射ていた。
 結局は相互依存。。
 今日も僕は彼女の為に生きている。

 そう言えば、そろそろニートを脱出しないか、提案しようかと思っている。

 それは勿論。プロポーズの事だ。

30:伊南屋
06/11/17 13:08:24 eay1EvfA
こんなんでいいですかね?

31:名無しさん@ピンキー
06/11/17 15:06:19 b9qkVzrd
>>30
GJ!
できるならエロの部分も書いて欲しかったけどなw

32:名無しさん@ピンキー
06/11/17 22:15:25 h5Nvm60/
>>30
イイヨイイヨー
エロなくても萌えればイイヨー

33:名無しさん@ピンキー
06/11/18 10:12:53 q9eEcRW7


34:伊南屋
06/11/18 10:25:12 1470qMjY
 改めてSS書こうと思うんでなんかリクエストあったらどうぞ。

35:名無しさん@ピンキー
06/11/18 12:05:40 1Meu0OVz
>>34
24時間ベットの中までお兄ちゃんにくっついていく義妹

36:伊南屋
06/11/18 21:35:37 1470qMjY
「おにぃ~ちゃん!」
 またか……。
 振り返ると僕の妹が居た。名は美奈希。僕が九歳の時に出来た妹だ。
 美奈希が七歳の時に僕達は不慮の事故で両親を失った。
 以来、歳の離れたこの妹を、両親が居なくとも幸せにと、僕は溺愛して育てた。
 幸い。それなりの資産家であった両親は、僕と美奈希がそれぞれ独り立ち出来るまでくらいの遺産と、一軒家を遺してくれた。
 それでも僕は高校三年間をバイトと勉強、そして妹の美奈希の為に浪費し過ごした。
 別に後悔はしていない。そんな事で疎ましく思う程、妹は軽い存在では無かったし、互いを支えに生きて来たのだ。その存在はむしろ、単純にありがたかった。
 それから、僕が高校を卒業する頃になった。十分、大学に行けるだけの遺産は残されていたし、学力だって十分あった。
 だけど僕は就職の道を選んだ。
 美奈希には苦労を掛けたくないし、何より遺産にばかり頼るのは気が引けた。だから高校時代もバイトをして学費の足しにしていたのだ。
 妹は資産について遠慮をする僕が、不思議でたまらなかったらしい。だけど僕には遠慮をするだけの理由があった。
 養子なのだ。
 だから、僕達兄妹は歳が離れているし、血も繋がっていない。
 子供に恵まれなかった両親は僕を養子にし、その後、数年後に美奈希を産んだのだ。
 だからと言って両親や美奈希と距離を計るような事はしなかった。両親も美奈希も本当の親や妹だと思っているし、美奈希が産まれた時は本当にこの妹を大切にしようと思った。
 つまり僕は、単純に今は亡き両親に恩返しをしたい一心で遺産は極力使わないようにしたのだ。
 そしてその代わりに美奈希には自由を謳歌して貰う。そう願った。
 だけど、と思う。
 少々甘やかし過ぎた。
 僕が、唯一の特技であり趣味である料理を仕事にし、料理人になって五年。
 現在、僕が二十四歳。妹の美奈希が十五歳。
 美奈希は極度の甘えん坊になっていた。
 四六時中、朝から晩までお兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん……。
 そして今も。
「ぎゅ~っ!」
 もう中学も三年生。今年は高校受験なのに、こんな風に抱きついてくる。
 僕は軽く溜め息を吐いた。
「美奈希……いい加減抱きついたりするなって、この間も言っただろ?」
「え~? でもぉ……」
「でも、じゃない。大体、今は料理してるだろ。ぶっちゃけ邪魔」
「む~……」

37:伊南屋
06/11/18 21:38:13 1470qMjY
 美奈希はむくれた表情を作ると、渋々と言った感じで僕の腰に回した腕を外した。
 美奈希は同年代の中でも特に小柄なので、割と背の高い僕に抱き付くと自然、腰のちょっと上辺りに腕がくる。
 その感覚は不思議な安心を与えてくれるけど、いつまでもそんな風に甘えるのはいかにも問題だ。
「美奈希、晩御飯まではまだ少しかかるからその間、勉強してなさい」
 だからたまにはこんな風に突き放す。
 しかし、美奈希はぷいとそっぽを向いて。
「やだ」
 と言った。
「あのね……美奈希。お前も今年は高校受験だろ? 少しは勉強したらどうなんだ?」
 別に美奈希は成績が悪い訳ではないが、特別に良い訳でもない。
 それでも、やはり少しでも良い高校に立派に進学して欲しいという願いはある。
 そんな僕の願いを知ってか知らずか。美奈希はそっぽを向いたまま、僕の後ろで突っ立ったままだ。
「……邪魔なんだけど」
 無理に勉強をしろとは言わないがせめて居間でテレビを見るなりして、邪魔にはならないで貰いたい。
「やだ。意地悪なお兄ちゃんの言うことなんて聞かないもん」
 美奈希は頑として動かないつもりらしい。仕方ない、これを言えば美奈希も流石に諦めるか……。
「ご飯抜き」
 ぴくっ、と美奈希が身じろぎする。そっぽを向いていた顔を戻し、その表情に懇願を浮かべる。
「だっ、ダメ! 邪魔しないからご飯食べさせて!」
 泣きついてくる妹の頭に手を置き、静かに告げる。
「Get out.(出てけ)」
「Yes sir…….(了解)」
 すごすごとリビングへ戻る美奈希。
 自慢じゃないが僕も料理人の端くれ。作る料理には自信がある。美奈希が僕の作る料理を楽しみにしている事も知っている。
 だからご飯を引き合いに出せば美奈希は大抵引き下がるのだ。
 ようやく静かになったキッチン。僕は会話中も常に気を配っていた鍋に意識を集中させる。
 今日の晩御飯はビーフシチュー。美奈希の大好物だ。
 僕はこれを食べた美奈希が見せるであろう笑顔を思い浮かべ、口元を緩ませた。
 シスコンだとは思うが、やはり美奈希には笑っていて欲しい。
 だから美奈希が喜ぶ事はなんでもする。喜ばずとも、美奈希の為になるなら憎まれ役だって厭わない。

 しばらくしてから、リビングから聞こえだした鼻歌が耳に心地良かった。 

38:伊南屋
06/11/18 21:40:19 1470qMjY
 リクエスト通り。ちなみに続きます。いずれはエロに……。
 それではスレの繁栄を願って。以上、伊南屋でした。 

39:名無しさん@ピンキー
06/11/18 22:19:34 2irf3oFA
GOOOOOOOOOODJOB!

40:名無しさん@ピンキー
06/11/18 22:24:13 O7HseVkP
何か礼を言いたくなったよ。ありがとう。

41:名無しさん@ピンキー
06/11/18 22:47:42 q9eEcRW7
もう伊南氏が居なければ生きられない

42:名無しさん@ピンキー
06/11/19 10:08:28 Ck4Mwt+N
リクエストを書いてもらってありがとうございます
すばらしいです

43:名無しさん@ピンキー
06/11/19 12:04:37 jpBRVxD2
乙でふ

44:名無しさん@ピンキー
06/11/20 14:40:04 mmcC8xr6
伊南屋さん愛してる!!

45:名無しさん@ピンキー
06/11/20 21:55:13 TIP6bxk7
>>44に負けないくらい愛してる

46:名無しさん@ピンキー
06/11/20 22:54:35 7iTrUeuM
いや俺の方が

47:名無しさん@ピンキー
06/11/21 18:07:29 3QJRN8Kt
シュッ!シュッ!シュッ!

48:名無しさん@ピンキー
06/11/21 18:18:45 f+YsBS9/
私は、小学3年です。 は、彼氏がいます。彼とわたしは、デートの時 、どちらかの家に行き、だれもいないとき、部屋 で横になって裸でだきあいます。
それがだんだ んエスカレートしていって、学校の体育倉庫で服 をぬがされ、まだ3年生ですが学年で1番大きい おっぱいを、つかむように触られたり、しゃぶっ たりされます。
最初は、苦手だったんだけどだん だん気持ちよくなりサイコーです。しかも、わたし は、学年1美人でもてます。
彼も同じで、美男 美女でよくみんなにうらやましく、思われます。
: : このカキコ見たあなたは4日後に不幸がおとづれ 44日後に死にます。それがイヤならコレをコピペ して5ケ所にカキコして下さい。
私の友達はこれを信じ ず4日後に親が死にました。44日後友達は行方不明・・・・。 いまだに手がかりもなく私はこのコピペを5ケ所に貼り付け ました。すると7日後に彼氏ができ10日後に大嫌いな人が事 故で入院しました。 : :     信じる信じないは勝ってで

49:名無しさん@ピンキー
06/11/21 23:26:07 bubNBbpx
美奈希たん(*´Д`)ハァハァ

50:籠城戦 ◆DppZDahiPc
06/11/22 00:07:40 rxO4jQh6
思いつくままに書いた。
全4レス

 事故の瞬間のことは覚えていない。
 頭を強く打ったショックで、事故前後の記憶を失っているからだと、先生から
説明された。
 その事故で、わたしの目は見えなくなってしまったのだが。
 それについても覚えていない。
 事故前後の記憶を失ったのと同様に、私は色々なものを失った。
 まず、視覚。
 目が見えないというのは、私が考えていた以上に、辛い。
 好きだったクイズ番組は、効果音と、出演者が正否で歓喜する声が聞こえるだ
けになり。聞いていてもつまらない。
 カップラーメンを食べようとして、湯を入れ、三分待つというだけの行為がひ
どく長かった。
 掃除をするたび、身体のあちこちを家具にぶつけた。
 友人たちとは疎遠になった。所詮その程度の人間関係しか、築けていなかった
のだ。
 それまでの生活は失われた。
 しかし、盲目となった私には、それらのことよりも。
 父母妹、家族が全て失われたことの方が、大きかった。
 まるで、私という存在に、風穴をあけられたかのようだ。
 私は失意に沈み、一度は死のうとした―死ねなかった。
 手首を切り、死ぬはずだった私を助けたのは。国からボランティアとして、派
遣されてきた、一人の青年。
 声から、私と同年代と推測したが。外れた、私より一回り上だった。今年で三
一になると、本人が言った。
 ヘルパーになってからは、まだ一年経っていないとも。
 彼はとても甲斐甲斐しく、私の面倒を見てくれる。
 本当に男性なのかと、疑いたくなるくらい、気が利く。
 二年も経った頃には、私は彼なしの生活が考えられないほど、彼に依存するよ
うになっていた。
 何故か、彼はそれを嫌いがったが。
 私が買い物に行く時は、彼に付き添ってもらったし。
 部屋掃除は彼に任せた。
 障害者手当と、定期にした父母の保険を、彼に銀行に下ろしてきてもらったし。
 彼から点字を習い、彼へ手紙を書いたこともあった。
 彼の顔が見えないから、本当の所は分からないが。彼は嫌そうにはせず、かい
がいしく面倒を見てくれた。感謝の言葉もなかった。
 そのお礼を一度、―身体で払おうとしたことがあった。
 けれど、彼は
「すいません」
 と辞した。
 私は、私に女としての魅力がないのかと悩んだ。

51:籠城戦 ◆DppZDahiPc
06/11/22 00:09:16 RHawaKY2
 その前後辺りから、私は彼のことが好きになっていた。
 当然だ。
 その間、まともに関わった人間は少なく、私へ優しさを向けてくれたのは、彼
だけだったのだから。
 ―だから、彼になら……とも思ったが。
 私の誘いは全て断られ、本当なら大学を卒業するはずだった二二の春、彼は唐
突に切り出した。
「来週、僕は引っ越すことになりましたので。来週からは新しい方が来られます」
 ―声が、出なかった。
 彼は色々と言っていたが、それも耳に入らなかった。
 私は酷く取り乱した。
「なんで」「うそ」「私のことが嫌いになったの」「ふざけないで」
 言葉が濁流のようにあふれ、彼を何度も、言葉の鞭で殴りつけたのは覚えてい
る。もしかしたら、彼へ物を投げつけたかもしれない、殴りつけたかもしれない。
 それでも彼の言葉は変わらなかった。
 ―いや。
「ごめんなさい。もう、無理なんです。オレ」
 無理―私といることが?
 手元にあった物を投げた。がしゃんっと何かが砕けた。
 彼を傷つけようとした手を、厚い手が、優しく抱いた。
 そうされると、私が落ち着くことを知ってる。
「動かないでください、今片づけますから」
「そんなこと、後でいいから。わけを聞かせて。なんで行っちゃうのよっ、なん
で、なんで」
 彼は答えない。
 彼の手が離れた。私は行かせまいとして、手を伸ばす、空を掴む。
 静かな足音が離れていく。
 私はまるで、置き去りにされた子供のようだった。
 頬にむずがゆい感触が伝わっているのに、今更気づく。
 彼が片づける音を聞きながら、錯乱した私は、頭を掻き乱して―空虚な閃き
を得た。


 私は、立ち上がると、彼がいると思われるほうを向き。
「―西原さん。私を、抱いて」
 一瞬の空白。
 室温は変わらないというのに、身が縮まった。
「……服を着てください」
「なんで」
「駄目なんですよ」
「だから」
「―分かって、ください。貴女とは、笑って別れたい」
 私は首を振った。
「オレは、貴女を抱いていいような男じゃない」
「―だからっ」
 私は、手を伸ばし、また何かを彼へ投げつけようとした。
 手先は何かに触れたが、掴むことはなかった。
 勢いよく突き出した手は、壁にぶつかり。鈍痛がはしる。
「大丈夫ですか」
 彼が走ってきて、私の手首を掴む。
「……大丈夫」
 小さく喘いだ。

52:籠城戦 ◆DppZDahiPc
06/11/22 00:10:08 RHawaKY2
「……湿布貼った方がいいかな」
 彼は私の言葉を無視して、そう言い。
「そこに座って待っててください、今湿布持ってきます」
 離れようとした、彼の手を、今度は掴んだ。
「行かないで」
「でも……」
 彼は、しかし、わずかな沈黙の後。
「もう駄目なんです」
 と繰り返した。
 私は涙がこぼれるように呟いた。
「説明して。そうじゃないと、私、死ぬわ」
 彼が何かを言おうとした吐息だけが伝わった。
 私は絶対に離さぬつもりで、彼を掴み続けた。
 無限に感じられた間の後、彼はのろのろとした口調で言う。
「……本当は、伝えてはならないことなんですが」
 て前置きして、彼は、怯えた口調で呟くように言った。
「オレは……、オレが、貴女の家族と、貴女から目を奪った相手なんです」
「…………え?」
「オレが悪かったのに、本当ならオレが死ぬはずだったのに、オレが……オレが
……。だから、せめて、貴女の助けになりたくて」
 私は、頭の中が白んでいくのが分かった。

 ※※※

 あの日―誕生日を迎えた妹を祝うため、私たち家族は、車ででかけた。
 楽しかった。
 父さんはお酒を飲んでいたが、私は気にもしなかった。
 帰り道。
 住宅街のほの暗い道を、父さんは車を快調に走らせる。
 ヘッドライトが人影を照らし出す―その距離僅か。
 父さんはハンドルを切り―強い衝撃が、襲った。

 ※※※

 彼の手が震えはじめたのに気づき、私は回想からぬけ出た。
「どるだけ、謝っても、赦されないのは分かっています。ですが、……オレは、
もう貴女のそばにはいられない」
「……なぜ」
 震えが強くなる。
「駄目だと、あってはならいと分かっていたんです……それなのに、オレは、貴
女へ好意を抱いていた。……もう、駄目なんです。これ以上貴女の側にいたら、
立場を忘れてしまいかねない…………分かってください」
 彼は寂しく、悲しい声でそういった。
 私は、
「……最低ね」
 と呟いた。
「はい」
 彼は短く答えた。
「ヒトの目、奪っておいて」
「はい」
「ヒトの家族、奪っておいて」
「……はい」
「その上、また大事なヒトを奪うの」
「は―……え?」
「赦すとはいえそうにない、……だから、私の大切なヒトになって」
「な、―なにを言って」

53:籠城戦 ◆DppZDahiPc
06/11/22 00:11:08 RHawaKY2
「誰よりも私のこと好きになって、ずっと私の側にいて。私も……あなたが好き」
「―ば、バカなことを……そんな。だって、オレは、貴女の家族を……」
 私は小さく首を振った。
「もう、あなたも家族なの。大事な、大切な」


  ※※※

 私は、死ぬことに決めた。
 普段、物事を深く考えない私が。有り余る時間を得て、考え抜いた結果。
 それ以外の結論は得られなかった。
 家族は喪われ。
 全てを喪失した。
 生きている意味なんて、ない。
 手首をナイフで切ると、血は思っていたより、勢いなくあふれた。
 頭が白んでいく。
 私は白む視界に、誰かを見たような錯覚をおぼえた。
 その誰かは、必死に私へ呼びかけていた。
「死ぬな。―死ぬな。生きてくれ」


 そう言いながら、助けてくれた誰かの姿を、私は見たような気がした。


「そばにいて、これからも、ずっと」


―END

54:籠城戦 ◆DppZDahiPc
06/11/22 00:14:44 RHawaKY2
……おかしいな。エロがない。

55:名無しさん@ピンキー
06/11/22 00:17:06 QUoYbvTC
>>50-53
「ヒトの目、奪っておいて」からの一連の流れに、
GJのただ一言を贈りたい。

56:伊南屋
06/11/22 04:56:46 8+ZTg5lx
「ごちそうさま!」
「おそまつさま」
 夕飯を食べた美奈希が手を合わせ、完食を告げる。
 皿に盛られたビーフシチューは美奈希の胃袋に残らず収まっている。
 美奈希は食べている間中、美味しいと言っては僕に笑顔を向けてきた。こんな風に食べて貰えるのは料理人冥利に尽きる。
 笑顔の妹を見つめ、僕も微笑みをこぼした。
「それじゃ片付けるね?」
 そう言って美奈希が食卓の上の皿を重ね始める。
 僕がご飯を作る代わりに美奈希が片付けをするというのが我が家のルールだ。
 美奈希は重ねられた食器を流し台へ運び、それを洗い始めた。
「お兄ちゃんは休んでて良いから」
 そう言う妹の言葉に甘え、僕は体を休める事にした。
 最近、職場でも重要な調理を任されるようになり疲れは溜まっている。少しでもゆっくり休めるのはありがたかった。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん」
 居間側に開いたキッチンの流し台から声が掛けられた。
「この感じ何かに似てると思わない?」
 美奈希の言葉の意図を図りかね、僕は首を傾げた。
 感じ? この雰囲気がなんだって言うんだろうか。
「なんかさ、夫婦みたいじゃない?」
「っ!」
 吹いた。
「な、なんだよいきなり?」
「だってさ、私がやるから休んでて。なんていかにも夫婦っぽいじゃない?」
 確かに、それは言えている。しかし僕達はあくまで兄妹だ。
 僕は夫婦と言う言葉に強い反発を覚えた。
「なに下らない事言ってるんだよ、僕と美奈希は兄妹。それ以上でもそれ以下でもないだろ?」
 美奈希はむっとしてそれに反駁した。
「お兄ちゃんは私みたいな可愛い女の子がお嫁さんで嬉しくないの!?」
「あのなぁ、そういう意味じゃないって! あと自分で可愛いって言うな!」
「じゃあ私は可愛いくないの?」
「う……」
 詰まってしまった。
 シスコン気味……というかシスコンである事を抜きにしても、美奈希は可愛いらしい顔立ちである事は間違いないだろう。
 事実として、鞄一杯のラブレターの存在を今時、現実として確認させられた事もある。
 そういった事からしてやはり、美奈希が可愛いということは疑う余地もない。
 別段、そんな事は口に出さなければ構わないのだが。どうにも美奈希に真っ直ぐ見つめられると自白してしまう病に掛かっている僕は躊躇いつつも。
「いや、そうは言わないけど……」
 と呟いてしまった。美奈希はそれを聞き逃さず、更に僕に追い討ちをかける。

57:伊南屋
06/11/22 04:59:56 8+ZTg5lx
「そうは言わないけど?」
「いや、その……」
「言ってくれなきゃ分からないよ」
「か、可愛いと……思うよ?」
「そっか!」
 実に嬉しそうに笑う美奈希。
「じゃあ私がお嫁さんなら嬉しいよね?」
「いや、それは違うだろ!」
「だって可愛いって思うんでしょ?」
「だからといって結婚には繋がらないだろ。信頼とか、相互理解とか愛情とか、色々あるだろ」
 懸命な反論はしかし、美奈希の言葉に封殺される。
「信頼も、相互理解も、愛情も私達にはあると思うんだけど?」
「……」
 ぐうの音も出ない。確かに僕は美奈希を信頼し、理解し、愛情を注いでいる。その点は否定出来ない。
 シスコンここに極まれり。
「ね? 大丈夫っ!」
「いや、まぁ……うん」
 言ってからしまった、と思う。何を認めてるんだ僕は。
「やった! じゃあ私が来年、私が十六歳になったら結婚しようね!」
「ダメだってそんなの!」
「もうダメだよ。お兄ちゃんは私と結婚するの!」
「いや、だから……」
 マズい。一方的に押し切られてる。
 どうにか反論しようと言葉を探すも見付からない。妹を傷付けずに否定なんて出来なかった。
 甘過ぎる。僕がこんなだから美奈希も甘えてくるというのに。
 僕が言葉に詰まっていると、美奈希が不意に。
「……なーんてねっ!」
「は……?」
「冗談だよ、冗談。私達は兄妹なんだよ? 出来るわけないじゃん、結婚なんて」
 美奈希が意地悪く笑う。
「な……、お前からかったな!」
「あははははっ!」
 ……しかしまぁ、冗談ならそれで良いのだ。
 安心に胸を撫で下ろす。
「はぁ……疲れた。今日はもう風呂入って寝る」
「背中流そうか?」
 まだ笑いながら、美奈希がそんな提案をしてくる。
「要らん」
 そんな事は勿論却下。これ以上美奈希の冗談に付き合えない、僕はさっさと風呂場に向かった。
 しかして僕はその時気付いていなかった。
 結婚の話が冗談と分かり安心したと言うことは、僕は冗談と分かるまでは動揺していたのだ。
 もし、これが冗談でなかったら、僕はどうしていたのか。
 ―僕は意識的に考えないようにしていた。
 

58:伊南屋
06/11/22 05:01:07 8+ZTg5lx
 ちまちま投下。エロスは遠く、霞んでいる……。
 いや、頑張りますよ勿論。

59:名無しさん@ピンキー
06/11/22 08:52:38 M8Bd3dX9
美奈希ハァハァ

60:名無しさん@ピンキー
06/11/22 09:50:15 DZeA+ut1
ちょw降臨しとるwしかも二人もw
伊南氏も籠城戦氏もGJ!

61:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:41:20 npgVlFvj
「いや。行かないで」

タンっと小気味いいような音をたててさっきまでケーキを切り分けてたナイフをテーブル
に突き立てた。自衛隊に入るための大学を進路に決めた、とか言い出した紘太を睨む。

「連絡が取れなくなる訳でも一生会えなくなる訳でもないんだがな」
「望むならいつでも頼っていいってのは嘘だったの?それとも私が言えば外出許可の
 必要な寮からたとえ夜中でも会いに来てくれるわけ?」
「お前はそんな無茶は言わんだろ」
「だってそんな事言ってあんたに愛想尽かされたら生きていけなくなるじゃない」
「つまり問題はないだろうが」
「どんな論理よ!そもそも行っちゃうことの方が大問題じゃない!」

なんだか普段なら絶対言えないような事を言ってる気がするがこの際気にしない。
いや気にして欲しいのだけど。テーブルに刺したナイフにも全く動じてくれないし。



62:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:43:12 npgVlFvj
「別にお前は1人もやって行ける程度には強いと思うがな」
「強がってるだけです。あんたに頼れるから」
「だいたい今までだって毎日会ってた訳ではなかろう?」
「いつでも会えるってのと会えないってのは全然違うもん。
 電話だってそんなに出られなくなるでしょ?」
「電話って…お前が泣いたりしてるのに俺がひたすら大丈夫だって言ってるだけだろうが。
 他の奴でもできる」
「紘太じゃなきゃダメなんだって」
「お前、手洗って来い」
「なんでそうなるのよ!」

紘太はナイフを握りしめていた私の手をとって手のひらのはじを舐めた。ナイフを
握り直した時に切ったらしい。血が流れている。大人しく私は席を立った。洗面台に
行く時にチラッと見ると紘太はナイフを抜いていた。ごめん、テーブル傷つけちゃった。
心の中で謝りながらとりあえず水を流す。


63:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:44:05 npgVlFvj
「自分のことは大事にしろ。安心しておいて行けん」
「選択肢はおいて行くのみですか」
「俺の人生だからな」
「私のことはどうでもいいの」
「そんなことは言っておらん」
「じゃあ行かないでよ」
「だからって泣くな。俺が困る」
「困らせてんの」
「終わったぞ」

救急箱をしまいながら頭をポンポンってされた。相変わらず手当てとか上手いなあとか
ぼんやり思った。昔から器用なんだ。紘太が巻くと何故か包帯もズレない。突き指常習犯の私にはありがたい友人…友人だった。

「抱いて」
「俺はお前よりケーキが食べたい」
「この最低人間が」
「自分のことは大事にしろって言ったばっかりだろうが。それにそういった感傷は好まない」
「感傷じゃないよ。あんたを縛るために言ってるの。私はとっくにあなたがいないと
 ダメなんだよ。他に恋人がいてもいい。私のこと好きじゃなくてもいいから
ずっとそばにいてよ」
「発言が微妙に矛盾しているぞ」
「紘太、お願い」

「とりあえず、ケーキ食わないか?」

もうこの男殺して剥製にしてやろうか。



64:名無しさん@ピンキー
06/11/23 21:45:12 npgVlFvj
反省してます。

65:名無しさん@ピンキー
06/11/23 22:39:50 tDcd1sSv
>ID:npgVlFvj氏
新たな神が御降臨なさ(ry
女性がまたいい依存っぷりですな。しかしもうちょっと感情的になってもよさげだった気もしますがw

66:名無しさん@ピンキー
06/11/23 23:34:31 AEzLvnFU
かなりgjだぞおまいら

67:名無しさん@ピンキー
06/11/24 09:06:53 uScJ/6io
イイヨイイヨー

68:密会 1/8
06/11/27 00:06:52 LpK/4ZXS
 学校から帰ってすぐ、PCを起動した。
 バッグを放り出し、真新しい制服を着たままで、私は椅子に腰掛けた。
 起動画面を横目にスタンドミラーを覗く。
 大丈夫、そんなに乱れてない。
 でも、ちょっと可愛くないかな。
 最近、不安になる─
 この一年ぐらいで、急速に大人っぽくなってる。背もぐんぐん伸びてるし、
身体つきも怖いぐらいに変化してる。当然、アレなんかもとっくに来てたし、
あそこの毛だって─
 恥ずかしい。
 そうだ、あれ着けよっと。
 引き出しから、以前買ってもらった髪留めを出す。
 猫のキャラクターを象ったプラスチックのアクセサリーがついた髪ゴム。
 右はピンク、左は水色で。
 うん、これでよし。
 左右の髪をひと房ずつ、耳の上でまとめて留めた。小さな房が、ぴょこんと
左右に飛び出て、子供っぽくなる─きっと彼は喜んでくれる。
 ウェブカメラの位置を調整する。
 私の姿を、彼に見てもらうためのカメラ─
 メッセンジャーが立ち上がると、たった一人だけが登録された、素っ気無い
友達リストをチェックした。
「やっぱりいないかぁ……」
 解かりきっていた。
 それでも、がっくりしちゃう。
 私がこの春から中学一年生になったように、彼は社会人一年生になった。
 まだ陽も沈まないこんな時間じゃ、彼は仕事中なんだろう。
 十歳も年上の彼。
 私がこんなに焦がれてるって、気づいてるのかな─
 こんなの駄目だって解かってる。
 でも、抑えられないんだから仕方ない。

69:密会 2/8
06/11/27 00:07:24 LpK/4ZXS
 お風呂から出て、パジャマに着替え、宿題を片付けていた。
 PCの電源はオンのままで、メッセも起動したまま─
 ぴこん、とアラームが鳴り、私は弾かれたようにモニタへ眼を向けた。
『よ~たからのメッセージ』
 他にいるはずもない。彼からだった。
 握っていたシャーペンを放り出し、マウスを滑らせてウィンドウを開く。
『よ~た > ただいま~、千穂~♪』
 小学校の卒業祝いと中学の入学祝を兼ねて両親が買ってくれたPCを使い始めて
から、まだひと月も経ってないのに、キーボードを叩く指は滑らかで、自分でも
驚いてしまうくらいだった。
『ちほ > おかえりお兄ちゃん^^』
 もちろん、彼は兄じゃない。
 でも、私は彼をそう呼んでる。
 そんなふうに呼ぶのは、彼が─幼馴染みで親友の、兄だから。
 いや、それは正しくない。
 私は、優しくて真面目で少し意地悪な、親友の兄である彼を、本当の兄なら
良いのにと思って、そう呼んでいる。
 いや、それもちょっと違う─
『よ~た > 昨日はよく眠れた?^^』
 彼の言葉に、どきっとする。
『ちほ > うん・・・>m<』
 よく眠れた。ぐっすりと眠りに就いた。
 その直前の行為を思い出す─
『よ~た > いっぱい気持ちよくなれたんだね^^嬉しいよw』
 彼の言うがままに、私はあんな事をしちゃったのだ。
 昨日だけじゃない。一昨日も、その前も、さらにその前も─
 このところ、ほとんど毎日しちゃってる。
『よ~た > 今日もしたい?w』
 心拍数が跳ね上がる。
『ちほ > うん・・・したい///』
『よ~た > 千穂はエッチだなぁwww』
 そう言われて、びくっと震えちゃう。
 私はエッチだ─
『よ~た > 今日も見せてくれるよね?^^』
 そう─私はエッチな子だった。
『ちほ > うん・・・お兄ちゃんに見てもらいたい・・・』
『よ~た > いい子だ、千穂♪』
 カメラを起動─小さなウィンドウに、自分の姿が映し出された。
 私は彼に見られながら、エッチな事をするんだ。
『よ~た > 今日も可愛いよ、千穂^^』
『ちほ > ありがとう/////』
 そうだった、あれを着けなくちゃ─
『ちほ > ちょっと待ってね!』
『よ~た > ん?(゚-゚ )?』
 私はカメラを伏せて、夕方いじっていた髪留めを手に取った。
 まだしっとりしてる髪を急いで纏め、括りつける。
 鏡を覗き、ちょっと不細工かなと思ったけど─
 急いで文字を打ち込み、エンターを押すのと同時にカメラを戻した。
『ちほ > お待たせ・・・お兄ちゃん^^』
『よ~た > あ、それってw
 よ~た > 前に俺が買ってあげたやつ??』
『ちほ > うん^^これ着けたら、お兄ちゃん喜ぶかなって・・・・』
 アラームが鳴り、新たに開かれたウィンドウに、ヘッドセットを装着した彼の
姿が映し出された。
 ゆったりした室内着姿の彼は、いつものように優しくて、ちょっと意地悪な
顔をしていた。
 ネット越しに、お互いの姿を映し合う。
 私はこれから、彼に見られながら、彼の指示に従って、淫らな事をする。
 ついさっき綺麗にしたばかりなのに、そこはもう潤み始めていた。

70:密会 3/8
06/11/27 00:07:58 tT8m5P9W
 ヘッドセットを着けて、音声チャットをオンに─
 でも、私は声を出せないし、彼の声を聴く事もできないのが寂しい。
 ヘッドフォンから、かたかたとキーを打つ音だけが聞こえてくる。
『よ~た > 千穂、可愛いよ^^』
『ちほ > お兄ちゃん////』
 彼もまた、ヘッドフォンもマイクもあるのに、キーボードを叩いてる。
 十一時を回ったぐらいじゃ、お互い家族はまだ起きてる。こんな事をしてる
なんて、二人とも知られるわけにはいかなかった。
『よ~た > 千穂の胸、どれぐらいになったんだっけ?w』
 昨日も訊かれた。たった一日で大きく変わるわけも無いのに、彼はわざと訊く。
『ちほ > Bカップだよぉ><』
『よ~た > 可愛いおっぱいだw』
『ちほ > うう・・・』
『よ~た > 見せてくれるよね?^^』
『ちほ > うん・・お兄ちゃん////』
 厚手のパジャマのボタンをひとつずつ外してゆく。
 四月下旬─まだ肌寒い日もあるけど、エアコンも動いている。
 彼を待っていた私は、パジャマの下には何も着てなかった。
 小振りな膨らみが露になっちゃう。
 私の姿がカメラのウィンドウに映し出され、私はどきどきと昂ぶってゆく。
『よ~た > 千穂のおっぱい、見えちゃったw』
『ちほ > うん、見えちゃった・・・』
『よ~た > 脱いじゃおうか^^』
 彼に促され、こくりと頷いてパジャマを脱いじゃう私。
 私は、何も着けてない上半身を、親友の兄に晒しちゃう。
『よ~た > 千穂の身体、綺麗だよ・・・
 よ~た > おっぱいも可愛いねw』
『ちほ > うん・・・』
 膨らみを可愛いと言われるのは嬉しかった。
 彼の妹─親友の深雪は、私より背が低いのに、私よりも胸は大きい。
 彼女ぐらいのサイズになりたい─と思うんだけど、もうこれ以上成長して
欲しくないとも思う。
『よ~た > 千穂の乳首、つんってなってるんじゃない?w』
「あぅ」
 恥ずかしくて、思わず声が出ちゃう。
 ヘッドフォンから、彼がくすりと笑ってキーを打つ音がした。
『よ~た > 声出したらダメでしょww』
『ちほ > うん・・・ごめんなさい><』
 家族はまだ起きてる。聞かれちゃったら困る。
 親友もまだ起きてるだろう。彼も妹に声を聞かれるわけにはいかない。
 私だって、こんな事をしているんだと彼女に知られるわけにはいかない。
『よ~た > 千穂のおっぱい、もっとよく見せてくれる??』
 私は手を伸ばして、カメラを固定しているクリップを外した。
 近づけると、なだらかに膨らんだおっぱいがアップになる。
『よ~た > やっぱり、乳首勃ってるね~』
『ちほ > うう。。・・・』
 片手でキーを打ったら、少し指がずれた。でも、いつもの事だった。
『よ~た > 千穂はまだ中学一年なのに~
 よ~た > 乳首をエッチにさせちゃって・・・・w』
 彼の言う通り、私のそこは、きゅっと縮み上がるように尖ってた。
 カメラの画質は悪いけど、こんなに近づければしっかり映し出されちゃう。
『よ~た > 友達の兄貴におっぱい見せて、
 よ~た > エッチになってる千穂』
『ちほ > うん・・・・』
『よ~た > エッチで可愛い千穂・・・好きだよw』
『ちほ > 私も、お兄ちゃんが好き・・・』
 カメラを元の位置に戻して、両手で打ち込んだ。

71:密会 4/8
06/11/27 00:08:31 LpK/4ZXS
 ウェブカメラを通してだと、お互いの眼を見つめ合う事ができない。
 カメラとウィンドウにずれがあるから、映像を見ようとすれば、カメラから眼を
逸らさなくちゃならなくて、相手を真っ直ぐ見てる映像を送るには、画面を見る
事ができない。
 もどかしいんだけど、それが羞恥心をやわらげてもくれる。
『よ~た > ちゃんと抓んで、くりくりするんだよ』
 両手で左右の先っぽを抓んでる間は、キーボードを打てないから、私は小さな
声で、うん、と頷いた。
 乳首を弄るのは苦手だった。
 気持ちよくないわけじゃないけど、鈍い痛みの方が表に出てきちゃうから。
 彼もそれはよく知ってて、それでも私に乳房を責めさせる。
『よ~た > 痛い?』
 うん、と頷く。
『よ~た > でも、気持ちいい?w』
 やはり、頷く。
 痛いのに、私はこんな状況に興奮しちゃってる。
 親友の兄に、ネットを通して淫らな行為をさせられてる。
 私は中学生になったばかり。こんな事をしていい歳じゃないんだと思う。
 世間では、小中学生の女の子を狙った凶悪な犯罪が多発してるという。
 マスコミは、出会い系などネットの危険性を声高に叫んでるけど、その一方で、
美少女アイドルグループとかを盛んに売り出してるし、私の世代をターゲット
にした漫画や雑誌は、煽り立てるかのように、性行為に関わる内容をたくさん
並べ立ててる。
 そういうのを二枚舌、ダブルスタンダードと言うんだと、彼は言ってた。
 でも、私もそういうのに影響されていた。
 まだ早いとは思っているんだけど、好奇心に背を押され、快楽に腕を引かれて、
こんな事をしちゃってる。
 彼だって、妹の親友にこんな淫らな行為をさせている。
 私たちはそんな危険な関係に興奮し、身体を熱くして愉しんでいた。
『よ~た > もう濡れちゃってる?w』
「うん……」
 小さく頷くだけなら両親も気づかないよね。
『よ~た > 見せてくれるよね?
 よ~た > 下も脱いじゃうんだよ^^』
 言われるまま、パジャマのズボンに手を掛けた。
『よ~た > 座ったままで脱ごうか』
 腰を少し浮かして、するすると脱いじゃう私。
『よ~た > パンツも可愛いねw』
 彼の好きな、シンプルな白いショーツ。
 もうちょっと大人っぽいのも穿きたいって思うけど、彼はこういう子供っぽい
ショーツが好きだった。
 彼は─世間で言う、ロリコンだった。

72:密会 5/8
06/11/27 00:09:15 tT8m5P9W
 学校での私は、当たり前だけどこんなエッチな子じゃない。
 小さい頃から、言いたい事をきっぱりと言う、生意気な子だった。
 小学生になってからは、同級生や上級生から因縁をつけられる事もあったけど、
そんな圧力なんかには屈しないで、毅然とした態度を取ってるうちに、少なく
とも同級生からは、頼りになるリーダータイプの子だと思われ始め、私はそれを
自覚してた。
 次第に私を中心として周りが動くようになってゆき、特に深雪は、いつも私に
くっついていて、私も彼女を一番大切だと思っていた。
 私は、周囲の扱いは不快じゃなかったし、むしろそのおかげで色々と得もしてた
から、ありがたいと感じてた。
 そして、一人っ子で両親も家を留守にしがちだった私には、深雪の兄の存在が
羨ましくて、頼もしかった。
 私は彼に憧れた。深雪の遊びに行く理由の半分は、彼に会いたいからだった。
 彼はそういう趣味があったから、ずいぶん早いうちから私をエッチな眼で見て
いたんだそうだ。
 淫らな関係が始まったのは、小学六年生の秋だった。
 切欠は、深雪だった。
 ある時、うちのお兄ちゃんこんなの持ってるんだよ、と言って深雪が見せて
くれたのは、成人向けの漫画雑誌だった。
 あまり読みはしないけど、少女漫画にだってその手のシーンはありふれてるし、
知識だってそれなりに持ってるつもりだった。
 でも、その雑誌に載っていた、たくさんのストーリィと、グロテスクなほどに
艶めかしい描写は、私の本能に強烈な揺さ振りをかけてきた。
 しかし私は、こんなのただの漫画でしょ、と言い捨て、そんな事はおくびにも
出さなかった。彼女は残念そうにして、それっきり、その手の話題が彼女から
振られる事は無くなったんだけど─
 私は、密かにその一冊を持ち帰って、こっそりと読み耽った。
 だけじゃなく、彼とエッチな事をするところを空想し、自慰の仕方も覚えた。
 それからひと月ほど経った、日曜─
 その日、連絡無しでふらりと遊びに行くと、深雪は留守で、彼だけがいた。
 しばらく彼と話をしてたけど、彼は、明日提出のレポートが全然進んでないん
だよね、と申し訳無さそうに頭を掻いて自室へ閉じ篭もってしまった。
 私はどうしようかと思ったけど、ゆっくりして行きなよ、と言われて、深雪の
部屋でいつ帰るとも知れない彼女を待つ事にした。
 そして、机の奥に隠されていた雑誌を見つけちゃったのだ。
 いけないと思いながらも、ページを繰る指が止められなかった。
 隣の部屋に彼がいるっていうのに、下着の上から刺激した。
 そんな状況が私をさらに興奮させて、下着をずらして直接触れたりもした。
 そこを─彼に見つかったのだ。
 火を噴きそうなほどに恥ずかしくて、逃げ出そうとしたけど、彼にがっしりと
腕を掴まれて、身動きが取れなかった。
 千穂ちゃんってエッチだったんだね─そう言った彼の眼は、いつもと違って
ぎらぎらと鈍く光って怖いぐらいだった。
 それなのに、私は抗う事もしないで、彼に身を委ねていた。
 私は親友の部屋で、その兄の指に溺れ、昇り詰めちゃったのだ。
 戸惑いと、後悔と、激しい快楽が、私を恍惚とさせた。
 以来─どうやら私は、彼の虜になっちゃったらしい。
 度々親友の目を盗んで、何回もエッチな事をした。
 私は彼に刺激され、私も彼を刺激する、秘密の関係を続けてた。
 でもまだ、いわゆる本番─セックスは経験してない。
 彼にも最後の一線を越えてはならないっていう理性があるらしい。そんなの、
言い訳にしかならないでしょ、って思うのに─
 あの日から、およそ半年が経っていた。
 私は中学生になり、深雪とは同じクラスになった。新しい友達もでき、新しい
生活にも馴染んできた。クラスが私中心に回り始めたのも自覚してる。
 彼は社会人になり、私も運動部に所属したおかげで、会うのは難しくなった。
 でも、私たちは、こうして画面を通して会える。
 文字も、映像も、音声も、ただのデジタル信号でしかない。彼の感触も、温もり
も直接感じる事はできない。
 それでも私は、彼と会えるのが嬉しかった─

73:密会 6/8
06/11/27 00:10:12 tT8m5P9W
『よ~た > いっぱい濡れてるね~』
『ちほ > うん・・・』
 ショーツには大きな染みができていた。
 さっき洗ったばかりなのに、さっき履き替えたばかりなのに、ぐっしょりと
濡れて、いやらしいおつゆがショーツに染み込んでた。
『よ~た > 千穂はそれをどうするのかな~?』
『ちほ > 脱いじゃう・・・』
『よ~た > いい子だね
 よ~た > じゃあパンツも脱ごうか^^』
 私はショーツに手を掛け、あっさりと脱いでしまった。
 身に纏うものは何ひとつ無い、生まれたままの姿を親友の兄に晒した。
『よ~た > 脚広げて、見せてね』
『ちほ > うん』
 言われるままに、脚を開く。
『よ~た > どうすればいいか判るよね?』
 私はこくんと頷き、昨日もしたように、椅子のひじ掛けに両脚を引っ掛けた。
 不安定な姿勢だけど、いやらしくて恥ずかしくて、どんどんエッチになる。
『よ~た > 千穂のM字開脚・・・
 よ~た > いやらしい格好だね』
『ちほ > うう・・・はずかしい』
 手を伸ばしてキーを叩く。
 画面に見入っている彼の姿と、ウィンドウに映し出された自分自身のあられも
ない姿に、私はさらに昂ぶってゆく。
『よ~た > でも、興奮しちゃうんでしょ?』
『ちほ > だって・・・』
 彼に見られると興奮しちゃう。
 それを言われて、ますます熱くなっちゃう。
『YO-TA_W-Ire > もっとよく見せて』
『ちほ > もっと・・』
『よ~た > もっとだよw
 よ~た > 俺の顔が、近づいてると思って、
 よ~た > 俺によく見えるように、ね?』
 カメラを掴んで、いやらしく濡れそぼったところへ近づけた。
 私のそこが、大きく映される。
 ぱっくりと開いた下の唇は、ぐっしょりと濡れていて、とてもいやらしい。
 裂け目から覗くサーモンピンクの襞は、艶めかしくひくついている。
 黒々と茂ったヘアも、その中にぽつりと顔を出した小さなお豆も、何もかもが
映し出されていた。
 彼もこの画を見てる─それがいっそう、私を掻き立てる。
「千穂のおまんこ、やらしいね」
「あぅっ─」
 唐突なヘッドフォンからの彼の声に、私はびくっと震えて声を漏らしちゃう。
「声、ダメでしょ?」
「うん……」
 私はヘッドフォンを少しずらして、家族の反応を窺った。
 大丈夫、特に変化はないみたい。聴かれてないっぽい。
 でも、自分も声を出したじゃないか、と恨めしく思う。
 あんな言葉を親友に聴かれたら─
『よ~た > 大丈夫だよ、深雪は今トイレ行ったっぽいw』
 よかった、深雪には聴かれてないんだ。
『よ~た > ていうか、真っ暗www』
 そう言われて、驚いた拍子にカメラを落としちゃってたのに気づいた。
 机の縁にコードが引っかかって、ぶらぶら揺れてその奥の暗闇を映していた。
 私は急いでカメラの向きを戻す。
『よ~た > ちゃんと見えるようにね^^』
 小さな声で頷いて、カメラを固定し、レンズの向きを調節した。
 画面に、私の一番エッチなところが、くっきりと映るように─

74:密会 7/8
06/11/27 00:11:14 tT8m5P9W
『よ~た > くちゅくちゅいってる
 よ~た > 千穂のおまんこの音、よく聴こえるよ』
 彼の指示どおりに、頭から外したヘッドセットを腿に填めた。
 カメラを向けられ、マイクも寄せられ、私のしとどに濡れたエッチなところは、
私自身の右手の指で掻き回されて、いやらしい音を立てている。
『よ~た > すごくエッチだね
 よ~た > もっと気持ちよくなっていいんだよ』
 画面に映った彼も、そこを曝け出して握り締めてる。
『よ~た > おまんこいっぱい濡らして
 よ~た > びくびく震えて
 よ~た > たくさん感じちゃうんだよ^^』
 キーを素早く正確に叩きながら、その合間に自分のモノを扱いている。
 私は彼のように器用にはできない。私はもう、彼の言葉に突き動かされながら、
身体中に広がる快楽を貪る事しかできなくなっていた。
『よ~た > 俺のもこんなになってるよw
 よ~た > 見えるよね?』
 カメラが揺れて、彼のそこへ近づいてゆく。
 何度も見た彼のそれ─
 天を衝くほどに反り返った男性の象徴。赤黒く硬直して、どくどくと脈打つ
欲望の塊。
 私はそれを握って扱いたり、ぺろぺろ舐めたり銜えたりもした。ほとばしる
精を喉に浴びて、咽返った事もあった。
『よ~た > 千穂のオナニー見ながら
 よ~た > 千穂のおまんこに入りたいって
 よ~た > こいつが叫んでるよ』
 なら、入れて欲しい─そんな事言うなら、ちゃんと入れて欲しいのに。
 私はまだ、一度もされた事が無い。私の初めてを、彼は奪ってくれない。
 こんなにも求めてるのに、これほどに欲してるのに、彼はそれだけはしてくれ
なかった。
 だから、私は─
 もう、すぐそこまで来てる。
 身体がびくびくなって、何かがきゅーっとお腹の下に集まってくる。
 自分の右手の中指がその真ん中に沈み込んだ映像に、見惚れてしまう。
 未開通のそこは熱く潤んでひくひくと、抉るように蠢く指を銜え込んでる。
 ヘッドフォンから解放された耳に、いやらしい水音が届いてる。
 どろどろのそこから女の子の匂いが立ち昇り、鼻腔をくすぐってる。
 さっきまでそこを貫いてた左手の指の、塩気とえぐ味が舌に絡み付いてくる。
 彼に貫かれる自分を想像し、指を代用にして五感全てで感じ取る─
 身体ががくがく震えちゃう。椅子がぎしぎし鳴っちゃう。
「んっ、あぁっ、はぅっ!」
 口が開きっぱなしになって、声が抑えられない。
 唾液と愛液にまみれた左手を伸ばし、なんとかキーに触れる。
『ちほ > おにいいちゃああああmmん』
 ちゃんと打てない。直す余裕も無い。
 気持ちよくて、快感以外どうでもよくて─
『よ~た > いっちゃいそうなんだね千穂w
 よ~た > おれも・・・いきそうだよ!』
 それを扱く彼の手は勢いを増し、激しくぶれてどうなってるのかよく判らない。
 私の指も中を掻き抉り、濡れた左の指でクリットを責め立てる。
「ひゃっ、あっ、お兄ちゃ……んっ、はぁぁっ!」
 声を出しちゃいけないと解かっているのに、抑える事は私にはできない。
 きっと、彼の耳に届いているはずだから。彼に聴いて欲しいから─
『よ~た > ああああ・・ちほ・・・もういく!』
「はぁっ、ひんっ、イくぅッ!」
 ひときわ大きな衝撃が、私の身体を跳ね上げた。
「ひっあぁッ─!」
『よ~た > ちほ・・・・でるよ!!』
 彼も全てを解き放ち、白い精を飛び散らせた。
 私はびくびくと身体を震わせながら、放心して余韻に浸った。

75:密会 8/8
06/11/27 00:12:18 tT8m5P9W
 恥ずかしい。
 終わってしばらくすると、自分のしていた事が無性に恥ずかしくて、すぐに
でもPCを終了させたくなっちゃう。
 汗を拭いてパジャマを着たけど、じっとりと湿ったショーツに、快楽の余韻が
染み付いていた。
『よ~た > 今日もいっぱい気持ちよくなれた?w』
『ちほ > うん・・・すごい気持ちよかった・・』
『よ~た > そっかwよかったw』
 彼の笑みが、私の心を満たしてくれる。
 恥ずかしいけど、お互いの姿を確認し合えるのは心地好い。
『よ~た > うあwwカメラにちょっとついてるwww』
 その言葉の直後、彼を映していたウィンドウが真っ白になり、私は動揺して
しまうが、すぐにティッシュで拭いたんだなと理解した。
『ちほ > だいじょうぶ?こわれてない?』
『よ~た > 俺の顔、見える?w』
 照れ臭そうな彼の顔は、ちゃんと映ってる。
『ちほ > うんwお兄ちゃんの顔、ちゃんと見えてるよ^^』
『よ~た > よかったw』
 急に心細くなる。不安になる─
『ちほ > お兄ちゃん・・・かっこいい』
『よ~た > なに?いきなりw』
 でも、笑顔を作って、顔に出ないようにしちゃう。
『ちほ > 言いたくなっただけ・・・』
『よ~た > 千穂はほんと可愛いなぁ^^』
 よかった、気づかれなかったみたい。
『よ~た > 俺好みの、エッチで可愛い子w』
『ちほ > うれしい・・・』
 私は中学生になった。自覚できるほどに、身体の成長が著しい。
 千穂は大人っぽいから羨ましい─友達はみんなそう言う。
 でも、私は─
 私が大人になったら、彼に捨てられるんじゃないかと不安になる。
 だって、彼はロリコンだから。大人っぽい子には興味が無いから。
 大人になんてなりたくない。子供のままでいい。
 きっと彼は─
 最後までしちゃうと、私が大人になっちゃうから、してくれないのかも─
 彼とずっと一緒にいたい。彼にずっとこうして可愛がられていたい。
 そんなの、無理だって解かってる。それでも、私は─
『よ~た > あ、そうだ、千穂
 よ~た > 来週もうGWだけど、金曜日って空いてるかな?
 よ~た > どっか遊びに行こうよw』
 その日は、たしか─深雪と出かける予定があった気がする。
 深雪とは親友だ。彼女との予定をキャンセルするのは躊躇する。
 でも、私は─
『ちほ > うん?あいてるよ』
『よ~た > よかったw
 よ~た > どこも込んでると思うけど、デートしようw』
 デート─
 私は、期待してもいいのかもしれない。勝手に私が焦ってるだけなのかな。
『ちほ > 楽しみ・・・』
『よ~た > 俺もw』


 PCのファンが停まって、エアコンの唸りと、こちこちという秒針の音だけが
部屋に響いてる。
 ぐっしょり濡れたショーツが冷たい。
 寝る前にちゃんと穿き替えるんだよ、と彼は言ったけど、私はこれを穿いて
明日も登校するつもりだった。昨日も、一昨日もそうだった。
「お兄ちゃん……」
 エッチなおつゆの染みたショーツを穿いてると、彼とずっと繋がっていられる
ような気になれるから─

76:名無しさん@ピンキー
06/11/27 00:56:17 /O1Od9F+
超大作 GGGGGJJJJJJ!!!!!!!!

77:名無しさん@ピンキー
06/11/27 18:08:33 GlC+5t/p
GJ!

78:伊南屋
06/11/29 03:49:12 o4O8N3Ny
 やけに暖かい布団の中で目が覚めた。
 僕はぼーっとする頭で、どこか甘味のある匂いを嗅いでいた。
「う……ん」
 腕の中、何かが身じろぎした。
 またか。またなのか。
 腕の中のものが何かを悟り、僕は布団を剥ぎ取る。そこには予想通りのものが。
「……美奈希」
「う……にゅ」
 上半身はパジャマに、下半身は下着だけ。そんな無防備極まりない姿で、美奈希が僕の布団の中に潜り込んでいた。
「美奈希、起きろ」
「あ……ぉはよ……おにぃ……ちゃん」
 美奈希は絵に描いたような低血圧ぶりで、今にも二度寝を始めそうだ。
「ほら、ちゃんと起きて着替えろ」
「う~……」
 のそのそと身を起こす。僕のベッドの上で女の子座りをして目をこする仕草は、我が妹ながらなかなかに可愛かったりする。
 僕は部屋のドアを開け、美奈希を促す。
「ほら、まず自分の部屋に戻れ。学校の準備だってあるだろ?」
「ん……」
 未だ眠そうではあるが、なんとか立ち上がりよたよたと歩き出す。
 小柄な美奈希がそんな風に歩くと危なっかしさは三割ましだった。
「ちゃんと歩けよ……まったく」
 美奈希の手を取ってやり、エスコート。案内先は美奈希の自室。
 扉の向こうに美奈希を押し込む。
「すぐに朝飯にするから急げよ?」
 そう言い残し、僕はキッチンへと向かった。

 朝のメニューはトースト中心の簡単な洋食。
 それらをブラックのコーヒーで流し込んでいると、美奈希が言った。
「……いつも思ってたんだけどさ、よくそんな苦いの飲めるね……」
 それは聞き捨てならない。家のコーヒーはインスタントではなく、ちゃんとしたドリップコーヒーだ。
 父親の影響で、昔からこれに慣らされた僕にとってみれば、缶コーヒーなどの甘いコーヒーの方が遥かに不味い。
 そんなに甘いものが飲みたければココアでも飲めばいい。わざわざコーヒーを甘くするなど言語道断だ。
 そう思っている僕は、だからコーヒーの良さを知ってもらいたくて言ったのだ。
「美味しいよ? 大体ブラックコーヒーは苦いだけなんかじゃない」
 カップを差し出すと、美奈希は恐る恐るそれを手にとってみる。
 流石に、それはビビりすぎじゃあるまいか?
 頬杖をつきながら僕が様子を見ていると、美奈希は意を決したかのようにきゅっと目をつぶった。
 カップに口を付けようとして、しかしその直前静止する。
「どうした?」


79:伊南屋
06/11/29 03:50:42 o4O8N3Ny
 美奈希は閉じていた瞼を開き、上目遣いに僕を見つめた。
「お願いがあるんだけど」
「なに?」
「口移しで飲ませて」
「っ!!」
 頬杖から頭を滑り落とし、テーブルに強打。半端なく痛ひ……。
「ダメかな?」
「ダメに決まってるだろ!」
「……じゃあいい」
 言って、美奈希はコーヒーのカップをこちらに返し、自分の牛乳を口に含む。
 心なしか失意が見て取れるのは僕の幸せな錯覚と思いたい。
「朝からなに言ってんだよ……まったく」
 もはや僕には、精々が溜め息を吐くくらいしかなかった。
 これもまた日常……と思うことにしたい。

80:伊南屋
06/11/29 03:53:01 o4O8N3Ny
毎度、伊南屋にございます。

え~と……あんま依存してない?
いや、これからだよ!これから!
……多分。
えちぃシーンもね、これからだよ!これから!
……多分。

……すいません精進します。
以上、伊南屋でした。

81:名無しさん@ピンキー
06/11/29 04:56:52 YfecWq8p
>>80
も、萌えた……
続きに大期待!

82:名無しさん@ピンキー
06/11/29 06:43:16 F7X7zA2w
テンション上がってきた

83:名無しさん@ピンキー
06/11/30 13:43:17 gLJH+7vm
ちんこも上向きになってきた

84:名無しさん@ピンキー
06/12/02 07:29:16 qZhwm4Q6
ほす

85:名無しさん@ピンキー
06/12/02 11:24:20 XqJfk7Sg
「お……おい、ばか、まだやるのかっ?」
「え~?いいじゃん、博士」
射精したばかりのイチモツを再びいじりだした少女の手を、おれは払いのける。
「これでもう何回目だと……!そんな子に育てた憶えはないぞ!」
「夜な夜な求めてくるくせに、なーにが」
くっ。それは、それとこれとは話が
「わたし、博士の好みの子なんでしょ?美少女で、えっちに積極的な。じゃあいいじゃない」
「それは……そうだが!おまえの性欲に関する数値は通常レベルに設定したはずだ!」
「ふふん。その分てえっちってことじゃない。ほら、たってきた。まだ有り余ってるんでしょ?」
「い、いいかげんにしろっ!」
たまらずおれは起きあがって素早く衣服を身につけた。口論するために、人型生体兵器を創り出したわけではない。
もちろんそれとえっちすることは視野にいれて設計したが、それだけに留まるつもりもなかった。
もっと、家庭的なものが欲しいのだ。仕方ない、テストケースとして開発途中の性格強制プログラムを試してや
「……博士」
「なんだ」
声が落ちついた感じだったので、おれはそちらを見、そこに泣きそうな顔の少女を発見した。
「ひどいよ……博士、わたしを身勝手な理由でつくっておいて、性欲の捌け口にしておいて」
く……
「わたしにだって未来があったんだよ。お母さんとお父さんに囲まれて、カレシができて友達ができて、結婚して子供できて……」
ぐぐ……
「だから博士……責任、とってよ。わたしのこと、最後までかわいがってよ。わたし、博士しか知らないからさ。博士のこと、好きだからさ」
ぐぬぬ……
「わたしのネタで、ノーベル賞とったんでしょ?だからほら、あとはわたしと一緒に、幸せな余生をすごそう?」
ぐぬぬう……
「ほら、カタくなってる。もっとしよう。ね?博士」
結局、おれはこの泣き落としには勝てないのだった。
こんなんじゃ世の中渡っていけないぞ、おれ。

86:名無しさん@ピンキー
06/12/02 23:24:54 Zj6smTxV
これは新しい

87:85
06/12/03 00:22:03 ticzED/F
うーむ、いま読み帰すと依存の部分が弱いな。
ところでノーベル賞とか人権問題とかでてくると萎えるか?一応、できるだけソフトにしておいたんだが

88:名無しさん@ピンキー
06/12/03 00:24:10 YUwq6bAC
「彼氏のね・・・おちんちんを切り取ってやろうかと思うのよ」

「はぁっ?いきなりなに言い出してんのよ、あんたは」

「だってほら、私はセックスとかできない体じゃない。
「それでもいい」って、彼は付き合ってくれたんだけど、
やっぱり彼も男だからね。性欲は溜まっちゃうのよ。
そしたら絶対、他の女に目移りしちゃうと思って、いっつも私が抜いてあげてたの。」

「抜くって・・・アレのこと?」

「アレっていうか精液よね。手でしたりフェラしたり、他にもいろんなこと・・・。
でも精液って、出しても出してもなくならないのよ。
夜に3回も出したのに、次の朝にはまた勃ってるの。許せなくて。」

「ちょっと!そういうの、大声で言わないでよ」

「でね。男が浮気するのって、絶対性欲のせいだと思うの。
心がどれだけ繋がっていても、
おちんちんが他の女に向いちゃうから浮気するのよ、絶対。

私なんて、心も体も彼に尽くしてるのに。
彼のためにご飯つくって、彼のためにお掃除も洗濯もして、
彼のために体もきれいにして、髪型も彼の好みに合わせて、
この眼鏡だって、彼が似合うっていうから付けてるのに。

それなのに、他の女のことを見るのよ。
いっつも朝、隣のおくさんと楽しそうに話してるし。
一緒に歩いてても、すれ違う女の人とかちらっと見るのよ。」

「・・・それは・・・普通じゃない?そんなこと言ってたら生活できないわよ」

「普通じゃないわよ!私はずっと、彼のことしか見てないもん。
そしたら彼、「四六時中ずっと見てるのは気持ち悪い」とか言うの。
ぜったい彼、浮気してると思うのよ」

89:名無しさん@ピンキー
06/12/03 10:04:31 WtZUhJd+
>>88
気持ち悪い、同感だ。
そんな女、ちんこ切られる前に別れた方がいい。
でもきっと、ストーカーになるんだろうな……
メンヘルキモス

90:名無しさん@ピンキー
06/12/03 11:05:03 FiUjUJWW
>>87
投下してくれるならどんな形でも歓迎
好きなようにドゾ

91:名無しさん@ピンキー
06/12/03 14:49:58 ZGU2bjBR
おかあさんもおねえちゃんも、もう殺したから
これでこのいえにはわたししかいないから
だからおとうさん、たくさんえっちしよ?
わたしだけを、みていて……わたしだけを、あいして……
ね、おとうさん?

92:名無しさん@ピンキー
06/12/03 15:02:09 ZGU2bjBR
おかあさんもおねえちゃんも、もう殺したから
これでこのいえにはわたししかいないから
さっきみたいにとちゅうでじゃまははいらないから
まってるあいだにわたしのここ、こんなになっちゃったんだよ
だからおとうさん、たくさんえっちしよ?おとうさんがすきなだけ、だしていいよ?
わたしだけを、みていて……わたしだけを、あいして……わたしだけを、おそって……
ね、おとうさん?


93:名無しさん@ピンキー
06/12/03 15:11:24 ZGU2bjBR
おかあさんもおねえちゃんも、もう殺したから
これでこのいえにはわたししかいないから
さっきみたいにわたしたちをじゃまするひとはもういないから
わたしだけを、みていて……わたしだけを、あいして……わたしだけを、おかして……わたしだけを……わたしだけを……
ね、おとうさん?

94:名無しさん@ピンキー
06/12/04 04:01:33 M0yE+o5Y
>>88
依存というかヤンデレぽっいな

95:名無しさん@ピンキー
06/12/04 13:06:14 ai8mBqj1
彼女に携帯電話を奪われた。
返ってきた電話は、アドレスが40件ほど削除されていた。


彼女とは同棲している。大学時代のこと、モテない仲間同士で
学内の女性に声をかけまくるという罰ゲームをやっていたら、
振られまくったあげくに引っかかったのが、彼女だった。

可愛いといえば可愛いのかもしれない。
けれど、その陰鬱で、人を寄せ付けない雰囲気は、
他人と関わることなく生きてきた原因であり、結果だった。
罰ゲームという言い訳と、酒の勢いが無かったら、まず声をかけない。
目を見て話すことすら躊躇させるような、男を拒絶する女。

けっきょく付き合うことになった。正体を見せない彼女の、
内面を手繰る作業が楽しかったのだと思う。気が付けば深みにはまっていた。

彼女もまた、男にとっての"深み"だ。
一度そのぬかるみに落ちた男にすがりつき、絡め取り、
あらゆる手管で男を縛りつけ、手離そうとしない。

ああ・・・そういえば、付き合いだして1年目くらいか、
携帯電話のアドレスを全消去されたことがあった。
(「全消去」にはパスワードが必要だから、彼女は全160件の
 電話番号を、ひとつひとつ手作業で消去したらしい)

今回は「仕事関係」以外、「友人」「親戚」などのフォルダから
主に女性の番号を選んで消去したようだ。親しい男友達の名前も消されている。

自宅のリビング、机の上には置手紙。「8時~10時 "久田"で夕子と飲みます」。
夕子。彼女のほぼ唯一の友達。電話でちょっと話しただけで会ったことはない。

さすがに社会人の携帯電話だから、彼女も全削除はしていない。
進歩を褒めるべきか、嗜めるべきか、叱り付けるべきか。

96:名無しさん@ピンキー
06/12/04 22:53:09 ai8mBqj1
彼女は私のアンチテーゼだ。


ふつうの女性は、たいてい成年までに5,6人とは肌を重ねるものだ。
私の場合、少し多めで11人。付き合ったのは、幼稚園から数えれば20人くらい。
これだって「多め」なだけ。「多すぎ」でもないし、「股のゆるい女」なんかじゃない。

男にだっていろいろある。体の相性はすごく大事だし、
顔だってもちろん重要。最近は収入だって魅力の一部だと思うし。

いろんな男と付き合って、女を磨いて、一番いいところで一番いい男と結婚すればいい。
それでいい男がいなければ、べつに一生独身だって構わない。
男に尽くせばそれで幸せ、なんて世迷言は、昭和の時代で腐り落ちた。

だから、彼女を見ていると腹が立つ。幸せなのか、幸せになれるのか、
わからないのにひたすら男に尽くしている。男のために生きている。
彼女みたいな「男以外なにも無い女」。正直なところ、半分は軽蔑している。

けれど、反面すこし羨ましい部分もある。
彼女には、私みたいな要領もない。人生への諦念もない。
ただひたすら、男のために没入している。夢中になって男の尻を追っかけている。

報われないし、正直キモい。ほとんどの部分で報われない彼女は、
たまに夕食に誘うと、いつも彼の愚痴ばかりこぼしている。
でも、彼との相思相愛を語り、彼との将来を語り、彼への崇拝を語る彼女は、
ときおり、恐ろしいくらいに幸せそうな笑顔を私に見せる。

そういうとき、半分鼻白む私は、もう半分で嫉妬している。
きっと、彼女の得る幸せは、私にはもう手の届かない高みにあるものだから。


「高校からの友達だかなんだか知らないけど、私と話してるときより
 その人達と話してる方が楽しそうなの。だからついでにアドレス消しちゃった」

正直、キモい。

97:名無しさん@ピンキー
06/12/05 09:05:07 d+JW16uv
続き!続き!

98:名無しさん@ピンキー
06/12/05 12:30:31 lU/3X6kY
修羅場スレ向きな気がしないでも無いがGJ!

99:名無しさん@ピンキー
06/12/05 17:46:34 MiaZpnOt
>>98
まあいいじゃないか。向こうは良い意味で供給過多な気もするし、ここで分散してくれると助かる。

100:名無しさん@ピンキー
06/12/07 08:45:52 hsi3kqe2
執着と依存は別物?

101:名無しさん@ピンキー
06/12/07 09:13:28 cYmNa3gI
>>100
依存するほど愛しているが故の執着ってのはアリかと

102:籠城戦 ◆DppZDahiPc
06/12/11 06:57:40 6REVvriL
保守がてら、ちょっと書いてみた。
本番なし、鬱鬱。

103:ダメアネ1/3 ◆DppZDahiPc
06/12/11 06:59:02 6REVvriL
 電気を落とした寝室に、彼女は寝そべっていた。
 天井を仰ぎ見ているのか、視線は虚空で固定され、動かず。
 まるで、死んでいるかのように動かない。
 伸ばし放題な黒髪は、扇状に広がっている。
 着ている薄手の夜着の裾はめくれていて、下着は膝まで下げられ、自慰の痕跡
が残る股間を晒している。
(……また、オナニーしようかな)
 乾きを覚える思考で、彼女は考える。
 乾きを潤すため。
 飢えを満たすため。
 まだ少女と言ってもいい若さは、呪いだと彼女は思う。
 若いからこそ、乾き易く、飢え易い。
 若いからこそ、自らの欠けた部分が気になる。
 若いからこそ、直ぐに行動してしまう……。
 乾き餓える心を宥めるため、彼女の手は自らの性感体を求める。
 姫部に群がる僅かな陰毛が、じょりじょりと指先に触れる。
 小さな核を探しだし、摘む。
 冷めた指先に触れられ、熱の冷めやらぬ核に不意な快感を感じたが、それは直
ぐに消える。
 氷でもあてがえば、気持ちいいかもしれない。
 楽しい空想に、少女じみた微笑みが浮かぶ。
 まるでテレビに映るアイドルに、恋い焦がれる乙女のような笑み。
 しかし、それも直ぐに失せる。
 そんなことでは、この渇えは満たせないと―。
「……姉さん、入るよ」
 トランスしかけていた彼女の思考が閉ざされる。
 短いノックの後、扉が開かれる。下着を上げる暇さえなかった。
 開かれた扉、差し込む光が、暗闇に順応していた眼を眩ませる。
 眩んだ眼でも、そこに誰がいるかはわかった。
「夕飯だって呼んでるのに、来ないからきてみれば。ダメだろ、そんな寝方した
ら、風邪ひくって」
 まだ幼さの残る不安定な声音。
 世話をやくのが当然だという優しく、少し押しつけがましい声。
(雅人)
 彼女は苦笑するように顔を歪め、それでも動かなかった。
 雅人―彼女の弟は、遠慮もなく部屋に踏み込んでくる。
 それが当然かのように。
 彼女は少しだけ手をずらし、秘部を隠した。
 ―その手は、直ぐに退かされてしまう。雅人の、弟の、手によって。
 男にしては華奢で、少年にしては大きな手に触れられるたび、想うことがあっ
たが。それを彼女は口にはしないだろう。
 今の彼女を庇護してくれる、唯一の存在。見捨てないでくれた、ただ一人。
 駄目になった姉と共に居てくれる優しい弟。

104:ダメアネ2/3 ◆DppZDahiPc
06/12/11 07:00:27 6REVvriL
 その好意に甘える気もなかったが。
 彼の献身を、無碍に突き放すことは、今の彼女にはできなかった。
 だから、言わない。
 過渡期の指先が、彼女より確かに太く逞しい指先が、彼女の膣に入れられ、乱
暴に動かしてくれたら気持ちいいかもしれない。
 胸を引きちぎらんばかりに、強く掴み。激しく揉まれたら、抵抗もできないだ
ろう。
 彼女を抱き上げられるようになった力で、抱いてくれたら、どれだけの快感が
得られるか。
 空想はどこまでも楽しい。
 沸き上がる空想に、衝動的に自慰がしたくなる、セックスがしたくなる。
(このまま、犯してくれないだろうか)
 いえない思考を弄ぶ。
 雅人は、姉の指先をティッシュで拭い終えると。わずかな逡巡の後、姉の秘部
を静かに拭き始めた。
 ティッシュの感触に悦びを感じる。
 自尊心も誇りも喪われた彼女でも、弟の前でいくのは気が引けた。
 ……だが、どうしようもなかった。
 彼女の体が、大きく仰け反り、紅を塗らなくなった唇から淡いため息がこぼれ
る。
「―ぅあ………は…」
「姉さん?」
 拭いてもらったばかりの秘部から、ゆるりと一筋、愛液が漏れた。
 彼女は、雅人の顔を見て、冥い悦びを覚えた。
 驚き/戸惑い/悲しみ/哀れみ―混色の感情。
(そこに歓喜が交ざれば最高なのに)
 しかし、地に足がついた弟は、直ぐにそれを振り切り。新たにこぼれた愛液を
拭った。
 黙々と、姉の自慰の後始末をする雅人を見ながら、彼女は穏やかに眠った。


   ※※※


 時間という概念が欠けてしまった彼女にとって、それが何時のことなのか、理
解するのは難しい。
 しかし、見送ったから、雅人が大学へと出かけている時間だとは理解できた。
 用意してくれた朝食を、もそもそと食べる。
 テレビでは、同い年のアナウンサーが乾いた笑いを浮かべていた。
 それが、彼女には嘲笑に思えた。
 理由は―よくわからない。
 そのアナウンサーが、派手な化粧をしているからかもしれない、綺麗な服を着
ているからかもしれない、しっかりと就職しているからかもしれない、顔が笑っ
ていないからかもしれない。……そもそも、理由などないのかもしれない。
 ひどく悲しくなった。
 ひどい憤りを覚えた。
 水を飲んでも、喉が乾きを訴える。
 朝食を食べても、餓えを覚える。

105:ダメアネ3/3f ◆DppZDahiPc
06/12/11 07:04:18 6REVvriL
 それらは、簡単には埋められず。
 しかし、放置もできない。
 簡単なのは、幸せになれる薬を吸うことだが―それは、弟が嫌な顔をする。
だから駄目だ。
 そして、
(オナニーをしよう)
 想い着く。
(オナニーをしよう、オナニーをしよう、オナニーをしよう、オナニーをしよう、
オナニーをしよう)
 夜着を脱ぐ。弟が買ってくれた下着を脱ごうとして、足がひっかかり転ぶ。
 それでも彼女は止まらない。
 止められない衝動。
 足は洗濯場へ向かう。
(オナニーをしよう)
 空想だけでは、この乾きは満たされない。
 何か、空想を補ってくれるような、オカズが欲しかった。
 洗濯かごの中を漁る、漁る。……見つけた。
 縞柄のトランクス。
 昨日、弟が穿いていたトランクス。
 それを見つけた歓喜に奮え、どうしようもなく高ぶり、トランクスを鼻に押し
つけ、吸う。
(雅人の臭い)
 雅人の汗、雅人の尿、雅人の精液、雅人の臭い。
(雅人の臭いだ、雅人の臭いだ、雅人の臭いだ、雅人の臭いだ、雅人の臭いだ)
 彼女はその場に倒れ。堅い床の上、弟の肉棒を空想しながら、自弄する。
 瞼の裏の雅人が、彼女を激しく抱く。
 姉は弟に犯される悦びに酔い、弟は自らの行いに酔うのだ。
 ただ一人の肉親、二人きりの家族。
 駄目な姉の面倒を見てくれる弟。
 姉が性的欲求を覚えていることに、気づかないフリをする弟。
 弟のトランクスを指に巻き付け、それで秘部を擦る。
 顔はどうしようもなく弛み、思考は白む、身体はただ乾きを満たそうとするだ
け。
「……く………まさとぉ…」


 熱くなった体を、自ら抱く。
 弟に抱かれる日を、いつかと夢見て。
   ※※※

「あっ、もう。なんでこんな場所で」
「…………ごめん」
「わかったから、怒らないから。あっちで一緒に肉まん食べよ」
「……ごめんね」
「わかったよ。ほら、立って」
 差し出された手を、掴めない。
「だめなおねえちゃんで……ごめんね」
 暴発した感情が、そう言わせた。
 冷めた理性が、なにを今更と嘲笑する。
 逃げたい。
 変なことを言い出した自分から、逃げ出したかった。
 ―しかし。
「駄目じゃないよ、姉さんはさ」
 雅人は、身体の下に手をまわし、引き起こした。
「優しすぎるだけだよ」
 キスできる距離に、弟の顔があった。
「雅人……」

106:籠城戦 ◆DppZDahiPc
06/12/11 07:08:23 6REVvriL
最初は、薬物依存でいこうとしたが、書く技量がないため。
弟依存にすり替えた。
彼女/姉がなんでこうなったかについては、各人の想像力にお任せ。

……実姉いるのに、こんなもん書く俺は腐ってる気はしたが。
キニシナイ。

107:名無しさん@ピンキー
06/12/11 09:33:55 mtSaU+/o
GJ!
薬物に手を出した姉を弟が世話してるように見えた

108:名無しさん@ピンキー
06/12/12 01:45:43 3uWi7QC6
GJ!!
実際に姉がいるのに素晴らしいと思った!!
俺もダメなのかもしれない…

109:名無しさん@ピンキー
06/12/12 02:16:54 TJ9GcBD2
グッときた
世話してみたいけど実際にいたら大変なんだろうな…

110:名無しさん@ピンキー
06/12/12 04:27:34 RLpbaSlH
いいなぁ。GJ

111:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 23:04:24 jzodNrQg
<ママは依存女>

─あ、パパ、来た。
いっしょに帰ろっ! ─おうちに。
そんな顔しないで。
ママも、待ってるよ。
うふふ、マンションの、愛人さんが気になる?
でも今日はダメよ。
○学生の、実の娘が会社まで迎えに来たんだもん。
まさか、ここから一人で帰れ、なんてこと言わないわよね、パパ。
パパの会社って、駅から繁華街と風俗街を通らなきゃならないんだもの。
来る時はまだ夕方だから大丈夫だったけど、もうお日様も沈んで真っ暗だし、
女の子が一人で帰るのは怖いよー。
でも、大丈夫だよね、パパがいっしょに帰ってくれるんだもん。
ね、そうでしょ?
─わあい。じゃ、いっしょに帰ろっ!

うふふ、どう、二ヶ月ぶりの我が家は?
やっぱり、落ち着くでしょ?
愛人さんのマンションより、ずっと居心地いいと思うんだけどな。
だって、ここはパパとママと私のおうちだもん。
あ、ビール、出そうか。
ママならすぐ帰ってくるよ。
さっき電話したら、全速力で帰ってくるっていったから、あと三十分くらいかな?
……何、ぎょっとしてるの、パパ?
心配しなくても、ママ、怒らないよ。
泣いて抱きついてくるかもしれないけど。
─パパも、わかってるでしょ。
ママは、パパがいないと生きていけない女なんだもん

112:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 23:04:55 jzodNrQg
うふふ。
おかしいよね。
ふだんは大手会社の女社長様だって威張ってるけど、
ママって、パパがいないと、ほんっとダメになっちゃうんだもん。
この二ヶ月、会社でミスのしっぱなしだって。
パパがいるときは、定時に帰ってこなきゃならないから仕事にならない、ってぶつぶつ文句言ってるのに、
いなくなったら夜遅くまで会社にいてもなーんの役にも立たない無能社長に成り下がっちゃうんだもん。
ママはね、五時までガツガツ働いて、大急ぎで家に帰ってパパのお夕飯作る生活じゃないと
「マスコミにも大絶賛される有能な女社長」でいられないみたいね。
真美と二人のこの二ヶ月間って、そりゃもうひどかったもん。

はい。
ビール、注いであげるね。
おつまみ、枝豆だけでいい?
ママが帰ってきたら、すぐにご馳走出るよ。
え、着替えないのかって?
うふふ、学校の制服でお酌されるのって、けっこういいでしょ?
ジョシダイセーの愛人作っちゃったロリコンパパには?
ママからも言われてるんだー。
「パパは若い娘が好きだから、真美も家庭内キャバクラでパパを引き止めなさいっ!」って。
─ママって、実の娘をそういう道具に使うのも、躊躇しないから。
パパをひきとめるためならね。
んー?
別に気にならないよ。
ママはママで、私のこと愛してるってわかってるもん。
だって、真美の半分、パパで出来てるから。
ママにとって真美は、世界で二番目に大事な存在だもの。
だから、世界で一番目に大事なパパを引き止めるためには、
そんな駒にも使えちゃう、ってだけのこと。

113:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 23:05:26 jzodNrQg
あ、ママ、帰ってきた。
うふふ。
ほら、怒るより前に泣き出しちゃったでしょ?
あらら、真美よりちっちゃな女の子みたいにわんわん泣いて。
パパもひどい人ねえ。
こんなママを奥さんにしてるのに、浮気なんてしちゃって。
あと一週間、放っておいたら、ママ、
そのジョシダイセーのこと刺し殺して、パパも刺しちゃって、
自分も自殺しちゃうところだったのよ。
もちろん、無理心中で真美のことも刺していたに違いないわ。
うふふ。
どうしたの、パパ。青い顔しちゃって?
ママがそういう女だって、パパのほうがよく知っているでしょ?
─大丈夫よ。
パパが戻ってきたら、ママは大丈夫。
ほら、パパの胸にすがり付いて泣いてるママを抱きしめてあげて。
うん。
髪の毛すいてあげるのはポイント高いわよ。
あとは、キスしちゃえばもうママはメロメロよ。
ほら、娘が見てる前なのに、ディープキスになっちゃった。
うふふ、パパもまんざらじゃなさそうね。
ま、そりゃそうか。
結局、パパが好きな女はママで、ママが好きな男はパパなんだもん。
いろんな事情とか行き違いとかあるんだろうけど、
パパはママと仲良くしておいたほうがいいよ。
じゃないと、パパも、ママも、真美も、みんな困るもん。

114:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 23:06:09 jzodNrQg
─パパ、今日はママとエッチしてあげてね。
うふふ。
ママって、パパからエッチ誘われて断ったこと、ないでしょ?
ああゆう人だから、自分からパパにエッチせまれないけど、ママは毎晩悶々としてるんだよー。
パパが出ていっちゃった二ヶ月の間、
ママったら、パパの下着で毎晩泣きながらオナニーしてたんだから。
今日はたっぷり虐めてあげてね。
んんー?
二ヶ月ぶりで誘いにくいの?
しょうがないなー。

ママー! 真美、パパと一緒にお風呂はいるねー! ママも一緒に入ろー!

ねっ、パパ、お風呂、お風呂!!
裸になっちゃえば、あとは、もう……できるよね?
ほら、ママ、いそいそと入ってきたでしょ?
あとはみんなで洗いっこして……。
うふふ、真美はもう一人でちゃんと洗えるからいいよー。
─パパはママを洗ってあげなさい。
そうそう。
ママのおっぱいとか、あそことか。
─ほら、ママはパパを洗ってあげるの!
パパのおっきくなりはじめたおち×ちんを丁寧にね……。
あらら。
ママったら、とうとうおしゃぶりはじめちゃった。
娘の前なのに……ま、しょうがないかー。
パパも気持ちよさそうねー。ママ、フェラチオ上手だもんね。
真美は、お風呂あがっちゃうから、
─あとはパパとママとでごゆっくりどーぞ。
うふふ、真美って、けっこう孝行娘でしょ?

115:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/16 23:06:43 jzodNrQg
ちょっとひねって娘から語らせてみました。

116:名無しさん@ピンキー
06/12/17 01:42:43 WKVq70AS
うほお、GJ!!
こういう進め方もいいですね
しかし娘、なかなか出来るなあw

117:名無しさん@ピンキー
06/12/17 04:34:34 LPvD2+vo
恐ろしい娘……!
なぜかまったりと癒されたよ。GJ

118:名無しさん@ピンキー
06/12/17 18:47:34 PEPbaWKq
娘の語りもけっこうキてるなこれ
ゾッとしたよ、GJ

119:名無しさん@ピンキー
06/12/17 20:20:54 eMkHLl+N
こ、これは……

盛り上がって(・∀・)キタアァアァァアァアァァァァァアァアァア!!!!!

120:名無しさん@ピンキー
06/12/17 21:30:54 lfIfqgRU
これはいい

121:名無しさん@ピンキー
06/12/18 09:17:33 cxymUa2z
なにこの羨ましいパパ

122:名無しさん@ピンキー
06/12/18 21:33:16 EC1dxIy+
書いてたらヤンデレになってきた

123:名無しさん@ピンキー
06/12/18 22:55:05 syxOE8lS
この娘さんがママの跡を継いで社長になれば安泰だなw

124:名無しさん@ピンキー
06/12/18 23:54:05 v8tIqb1E
結婚と依存で組み合わせてなんかネタが沸きそうだ
元クラスメートのまとめ役と結婚したけど、自宅に帰ると完全なデレデレで依存しまくり
外と内のギャップにびっくりするパートナーとか

125:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/19 06:38:26 doqSreFL
<ママは依存女・2>

ママー。お腹すいたー。晩御飯まだー?
昨日の夕ごはん、おいしかったなー。
あれ、なんだっけ、満漢全席のなんとかって料理。
パパがいるときしか作ってくれないけど、あれ、真美大好きなんだよねー。
今日はなんだろう……。
……って、ママ……? 台所、まっくらだよう……。
え? え? え?
な、なんで包丁持って突っ立ってるのかな、ママ……?
え……今日、パパ帰ってこないって……。
そう……。
と、とりあえず、包丁は下ろそうよ、ママ。
そうそう、包丁しまって……。
……それで、なんでナタのほうを持ち出してくるかなあ……。
うわあ。ステンレスの台が真っ二つ……。
マ、ママ。
一家心中なんてよくないよ、うん。
「その前にあの小娘バラバラにして食らってやる」って……。
真美、夕ごはんにそんなの食べたくないよぉ……。
─ちょ、ちょっと待っててね。
パパに電話してくるからっ!!

126:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/19 06:38:57 doqSreFL
─パパ?
いい、よーく聞いて。
愛人さんの酢豚定食、食べたくなかったら、急いで帰ってきて。
超速球で!
真美もバンバンジーの材料にされちゃいそうなんだからっ!
え、愛人さん、今日安全日? 生でできちゃう日?
─そんなこと、どうでもいいから帰ってきてってば!
安全日が何よっ!
─ママなんか、今日、こってこての危険日よ!
でも、パパに生でさせちゃうんだからっ!
真美の弟も妹も作り放題なんだからっ!
それで足りないなら、もっとママにおまけ付けさせるよう。
今ならママ、なんでも言うこと聞くよ!
……え?
パパ、そんなことしたかったの?
……やっぱりパパってエッチ!
いいわ。ママは真美が説得しとく。
大丈夫。それくらい、なんとでもなるって。
え、―十年間、いっつも断られてたから絶対無理だって?
あー、もうっ!
パパったら、ほんっと、ママの操縦法しらないのね。
いいから、真美にまかせて!

127:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/19 06:39:28 doqSreFL
─ママ!
パパ、帰ってくるって!
ちょっとお仕事が増えたから遅くなるだけなんだって!
でも、ママ。パパが早く帰ってくるかどうかはママしだいよ。
─パパねえ、ママのお尻で遊びたいんだって!
うふふ。どうしたの、ママ。おろおろしちゃって。
え?
ママってお尻でしたことないの?
うん。そうだよね。
パパがしたことないって言ってるんだから、当然ママはしたことないよね。
ママ、パパしか男の人知らないもん。
でも、パパはしてみたい、って言ってるよー。
真美、「ママは絶対OKするよっ!」って答えちゃった。
パパ、きっとわくわくして帰ってくるだろーなー。
でもママが「そんなのイヤ!」って言ったら、きっとがっかりするだろーなー。
またお外に行っちゃうかもねー。
あ、そういえば、ママ、こないだテレビで
「最近のジョシダイセーはすごくススんでる」って言ってたよね。
きっとお尻でエッチするのなんて当たり前なんだろーなー。

……あれ、ママ、決心付いたの?
んんー。じゃあ、危ないからナタはしまっちゃおうね。
はい、代わりにこれあげる。
うふふ、ほら、お浣腸。
こないだ真美がお腹張ったときママが買って来てくれたやつの残り。
パパが帰ってくる前に、これでお腹の中きれいにしておいてね、ママ。
あ、でもその前に、真美の夕ごはん作ってよね!


─あ、パパお帰りー。
今日も夕ごはん、ご馳走だよー。
え、ママ? さっきおトイレに行って、お風呂に入ってるよ。
もうすぐ上がるから、パパは夕ごはんいっぱい食べて、体力つけて待ってなさい!

128:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/19 06:41:11 doqSreFL
羨ましいパパは、実は自分の奥さんの自分への依存度を
あんまりわかっていなかったりしますw

129:名無しさん@ピンキー
06/12/19 08:31:12 B9NDgYhZ
>>124
よし。書くんだ。
>>128
God job

130:名無しさん@ピンキー
06/12/19 18:55:24 bfe0CGVg
パパさん実は浮気なんてしてなくてママさんをオロオロさせたいだけなんじゃ…
そう思ってる俺がいる

131:名無しさん@ピンキー
06/12/19 20:49:54 TaXn89ae
>>128
GJ!!
前回のより、今回のがツボに来た俺がいる。

132:名無しさん@ピンキー
06/12/19 21:31:10 wMmiH3dw
GJ

真美ちゃん、もしかして消防なんですか?
末恐ろしいw

133:名無しさん@ピンキー
06/12/19 22:32:45 +IcAmDx9
俺の勝手な依存妻の設定

歳は20後半(30前半でもアリ)実際の歳より若く見える

134:名無しさん@ピンキー
06/12/20 00:47:54 V8oKHU69
このパパ天然だな……w

135:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/20 07:29:20 Ce7A8qr2
ママは依存女1、2
個人保管庫のほうで少し訂正等加えてみたので、よろしければ見てください

URLリンク(green.ribbon.to)
URLリンク(green.ribbon.to)

リンク先が「Forbidden」ページになる方は

URLリンク(ribbon.to)

で入り口からどうぞー。

136:名無しさん@ピンキー
06/12/20 08:22:09 579gJrxe
>>135
GJ

137:名無しさん@ピンキー
06/12/20 08:51:31 0vJMcGaz
むしろ年上妻と嫉妬妻が気に入った俺

138:質入れ1/4 ◆DppZDahiPc
06/12/21 00:07:14 U5zxbdJr
 オレは質屋に住み込みで働いている。
 根っからの勉強嫌いを直すことなく高卒後、NEET街道を一直線に進んでいた所、
伯父さんが営んでいる質屋に預けられ―現在に至る。
 三十余年質屋を続けてきた伯父さんは、店に閉じこもりがちだった生活に嫌気
が差していたらしく、この五年というもの、店に顔を出すのは盆暮れ正月位だ。
 最近では写真に凝っているらしく、風景写真を撮っては自慢してくるのだが。
この前などは、三週間も顔を見せず、どこかで事故にでもあっているんじゃない
かと心配していると。
 フィヨルド山脈の写真を撮るためだけに、北欧に行くような豪放な人だ。……
少しは、周りの者のことを考えてもらいたい所だ。―と、これは蛇足。
 そんなこんなで。いつのまにやら、それなりに質屋の経営をやれるようになっ
てきている。
 最初はテンテコマイだったのも、いつの間にか余裕が出てきて。それまで気に
することもなかった、品を持ってくる客について、少しか考えるようになってい
た。
 考えるといっても、風貌や様子から『この人はどうして金がいるのだろうか?』
と毒にもならないことだが。
 それで分かったのは、質屋に来るのは大まかに分けて、三種類の人間。
 まず、盗品を流す場として、質屋を利用する者。
 次に、スーツやコートなど、高級な衣類の預け所として質屋を使う者。
 そして、借金を抱えている者ばかりではないだろうが、今直ぐ金が入り用で、
サラ金に頼れない者。

「……ちょっと、聞いてるの。幾らになるの、このバッグ」
「はいはい、聞いてますよ」
 ―今訪れている客は、その後者だ。
 薄いガラス越しに立つ女は、苛立たしげに体を揺らし、靴で何度も床を叩き、
オレの査定を待つこの女が来るのも、今月だけで二度目だ。
 前回は装飾品を持ってきた、ブランド品のネックレス。それなりの品だったた
め一万渡した。
 まだ流れてはおらず、店頭にある。
 しかし買い戻す気はないのだろう、首には新たなチョーカーが巻かれている。
 若い頃日焼けした名残のある肌。波だった長い髪は茶色く染めあげられ。化粧
は濃くないが、少しばかり雑な印象を受ける。
 マニキュアを塗らず爪をのばしていないのは、趣味のためだろう。
 スーツを着ているが、働いていないのは知っている。
 有馬京花―パチンコ狂いの二十八歳、子持ちの人妻だ。

139:質入れ2/4 ◆DppZDahiPc
06/12/21 00:08:44 U5zxbdJr
「―三千円、よくて五千円ですね」 
 オレは淡々とそういった。
「は? 嘘言わないでよ。十万もしたのよ、ソレ」
 今回に限って誓おう。駆け引きや、買い叩こうというわけではない。簡単な話
である。
「コレ、クィレルの九十八年モデルと言われましたが、模造品ですよ。しかも、
ハインラのバッグの」
 オレがそういうと、有馬は顔色を変えた。
「嘘よっ」
「本当ですよ」
 商品を受け取るための口から、ここ十年で発売されたバッグの写真付き一覧表
を提示する。
 最初は、顔を真っ赤にして怒こっていた有馬だが。次第に青ざめていき―
「………うそでしょ…」
 力なく呟いた。
「残念ですが、本当です。まあ、こちらとして出せるのは、できる限り高く見積
もっても五千円ですね。品の状態はいいので」
 説明したが、明らかに耳へ届いていない。
 彼女は自らの顔を掴むや、かきむしるようにし、何事かをブツブツとつぶやき
繰り返している。
「学費……バレたら殺される……バレたら……」
「この価でいいなら―」
 言おうとしたら、睨みつけられた。
「お願い。どうしても十万要るの、十万ないと困るのよ」
 ―十万で買った物を十万でかよ。
 懇願する彼女の顔に魅力を感じたが、商売は商売だ。
「無理ですね」
「そんなっ……」
「どうしてもお金が要るなら、金貸しにでも頼ったらどうです」
「旦那にバレたらどうするのよっ。それにああいう連中は怖いのよ、テレビでよ
くやってるものっ」
 怒鳴られた。……そのテレビで、パチンコ狂いの怖さはやっていなかったのだ
ろうか?
 オレはクサクサした気分で、投げやりに答えた。
「なら、クラブとかソープとか―なんなら、ウチのほうから紹介しても」
 というと。
「イヤよ。面倒臭そうだし、キモイし。それに、旦那にバレたら離婚されちゃう
かもしれないじゃない。だから、貴方が素直に十万渡せばいいのよ」
 ……さいですか。
 オレは、まあ関わりたくない客とはいえ、馴染みの客だ。少しは親切働かせて
やろうと考え。
「今着ているコートとスーツ、靴、指輪、チョーカーもお売りいただけるなら。
五万までは出せますが」
「五万じゃなくて十万よ、それに裸になって帰れっていうの? バカじゃないの、
アンタ。」
 ―叱られた。オレが悪いんだろうか?
「それに服売ったらバレるのよ…………あっそうだ」

140:質入れ3/4 ◆DppZDahiPc
06/12/21 00:10:07 ikJwoegU
 有馬はさぞ名案を思いついたのか、ニマニマと笑顔を浮かべるや。
「トイレ貸してくれないかしら?」
 脈絡もなくそういった。


 店部分にトイレはなく、家屋になっている二階まで案内し、トイレまで連れて
いくや。
「―ちょ、なにして。引っ張らないでくださ―引っ張るなよ」
「いいからいいから」
「服が伸び―ていうか、なにする気―」
「楽しいことよ」
 トイレに引っ張り込まれた。


   ※※※


 洋式便座に座らされたオレは、キッと有馬を睨みつけ。
「脅されても、金は渡しませんから」
「脅すなんて、そんな、ねェ?」
 有馬の指先が、オレの顎に触れようとした―払い落とす。
「ウチにも監視カメラはありますし、台帳にも貴女の―って」
 ―唐突に。
 それはもう、一瞬目の錯覚かと想った。
 有馬が脱ぎ始めたのだ。
「ま、ままま、待て」
 コートとジャケットが床に落ちる。ブラウスのボタンが一つ一つ外されていく、
生生しい人妻の肌が見え。知らず、オレは唾を呑み込んでいた。
 ブルーのキャミソールは薄く、下に着けている濃紺のブラジャーが見え、布地
に包まれた膨らみの輪郭が目に焼き付く。肌は、どこまでも生生しい
 パチンコ狂いの女が、オレを混乱させる。
「……な、なんのつもりだ」
 絞り出すようにオレは喘いだ。
 パチンコ狂いは、自らのたっぷりとした肉球を持ち上げ、
「ここまではサービス」
「……はっ?」
 意味が分からなかった―といえば嘘になる。
「裸見せてあげるから、十万ちょうだい」
 オレより四歳上の人妻は、淫媚な笑みを浮かべ、オレの顎に触れた。前屈みに
なった有馬の胸元、深い深い深い肉の谷間。
「―とは言わない。五千円でいいや」
 傲岸不遜としかいいようのない、交渉とは言えぬ、一方的な取引。
 パチンコ狂いの淫魔が哄う。
「写真撮らせたげるから一万円ちょうだい。おっぱい揉ませてあげるから五千円。
質屋さんの膝の上でオナニーしてあげるから一万円。まんこ舐めさせたげるから
一万円。舐めてあげるから一万」
 淫魔が笑う。
 オレの下腹部を撫でる。
 緊張しているオレ自身に、布越しに触る。
 淫魔が嘲う。
「犯らせたげるから、五万、ちょうだい」
 ずいっと身を乗り出し、オレの耳に息を吹きかける―ぞわっとしたエクスタ
シー。深い谷間が眼前、目も眩むような煙草と酒と女の臭いがした。

141:質入れ4/4 ◆DppZDahiPc
06/12/21 00:11:29 U5zxbdJr
「い、っかい、五万は高いな」
 上擦った声で、意地を投擲する。
 ―息が失せる。
 二十代後半のくせに、弾力のある肉の塊がオレの顔に押しつけられた。
 意識が―爆ぜる。
「なら、一回一万でいいから、十回しよ」
 布越しに、何かが擦りつけられる。
 乳房で阻まれる視界、手で触れ理解した。
 女はタイトスカートをまくりあげ、股間をオレの下腹部に擦り付けてきている。
「―は、……頭、狂しいんじゃないか」
「そうね…………ねぇ」
 果ての虚無へ誘うような―というと大げさだろうか。
 ならば女としか、興奮した女が放つ特有の臭いが、鼻の中、肺の中いっぱいに
充満する。
「試してみて、よかったら、お金ちょうだい」
 わらった、ような気がした―――オレが。


   ※※※


 昼下がり、しなびた質屋の通りからも店内からも見えぬ、カウンターの下に一
人の女がいた。
 裸に剥かれた女は、店内に流れる音楽ですらかき消せぬほど、音を立てながら
店主の陰茎に喰いつく。
 人妻であるという逡巡も悔いもない、在るのはただ、肉の杭と銀の玉。
 店主がわずかに呻く。
 赤黒い陰茎の先端から、白い液が放たれる。
 女―有馬は、懸命にそれを飲みこもうとし、口端から一筋こぼす。
「こぼしたから、三千円だ」
 彼は、有馬の割れ目に丸めた千円札を三枚押し込む。
 有馬は、何か反論しようとしたが―
「あの……」
 質屋に入ってきた場違いな少女の声に、無垢な歓喜を見せた。
「お母さん、ここにいるって聞いたんですけど……」
 今年十歳になる、有馬京花十八歳の時に産んだ娘は、不安げな顔を彼へ向ける。
 彼は、ひどくうれしそうな顔をした。
 カウンターの下で、京花は嘲う。
「二十万よ、二十万」
 彼は苦笑した。
 自分だけならまだしも、娘まで質入れした女の浅ましさに。
 それに、それを受け入れている自分に。
「分かってるさ」
 彼は哄った。
 これから半日、少女を好きにできる喜びが溢れるためであり。
 何時かは質流れすることになるだろう、母娘の運命を。

 少女が悲鳴をあげ、店内を逃げまどう。
 陰茎を出した男は、だんだんとそれを追い込んでいき―娘は母を見つけた。
「あ、お母さ―」
「じゃあ、パチンコ行ってくるから」
 母は、笑ってその場から立ち去った。
 少女は、


―END

142:名無しさん@ピンキー
06/12/21 00:18:13 OahLy+5P
ここで終わりなのかーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
(*´д`*)ハァハァ

143:籠城戦 ◆DppZDahiPc
06/12/21 00:19:08 U5zxbdJr
以上、パチ依存女の軍資金入手方。
本番失調症が、依然として治りま(ry


あと、なんとなく流れに乗って。自保管庫晒し
URLリンク(mbsp.jp)
このスレに投下したのは
TOPから┳→悪戯場へ→短編:今回(質入れ)と前回の(ダメアネ)
     ┗━あそび場に前々回(クラヤミ)

144:名無しさん@ピンキー
06/12/21 00:33:00 mq241UE3
保管庫見にくいよ
途中で読むのやめちゃった

145:名無しさん@ピンキー
06/12/21 03:04:31 +pRG3hD1
携帯サイトか……。

146:名無しさん@ピンキー
06/12/21 09:23:04 97lIy4+c
まあなんにせよGJ

147:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/23 00:30:06 1QfassN5
<ママは依存女・3> 大学時代編

へえ。
キミって、モテないの?
意外だなー。
だって彼女いるじゃん、キミ。
え、幼稚園からの腐れ縁で、別にそんなんじゃないって?
ふうん、そんなものかなー。
でもエッチはしたことあるんでしょ、その娘と。
えーっ。○学生の時からー?
早すぎるぞ、それ!
んー?
……そう、別れちゃうかもしれないんだ。
……というより、「いつか別れなきゃならないだろう」って……覚めてるのね、けっこう。
ふうん。
その娘、社長さんの娘なんだー。
いるよねー。住む世界が違うっていう人。
あ、そこの会社、知ってる。すごい大企業じゃない。
そういや、その娘本人のことも聞いたことあるな。
あたしらといっしょで大学生なのに、自分でも会社立ち上げてるんだって?
化粧品とお花の会社でしょ?
こないだ雑誌に載ってた。
すごいよねー。
それにめちゃくちゃ美人だし。
「そうなの?」って……モデルか、女優並じゃない。
「普段から見てるから、あんまり感じない」って……この贅沢モン。
まあ、恋の悩みならおねーさんが聞いてあげるよ。
コイバナとワイ談は得意中の得意だから、あたし。あはは。

148:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/23 00:30:37 1QfassN5
あ、店員さん、生中ふたつ追加してー。
まあ、飲め飲め、飲みなさい。
んで、キミは、彼女との行く末を悩んでるわけねー。
え?
悩んでないの?
「なるようにしかならないでしょ?」って、意外とクールなのね。
……クールと言うか、なんというか。
案外やきもきしてるの、彼女のほうじゃないの?
うん?
「それはないよ、あはは」って、いやいや分かりませんよ、男と女は。
意外な女が、意外に変な男にひっかかるものなのよ。
あはは、キミも変といっちゃあ変な男だよー。
こんなにモテそうなのに、「今までモテたことない」って真顔で言うんだもん。
えー。
「女の子と仲良くなれない」って?
声くらいかけられるでしょ?
ん?
「最初はいいんだけど、次の日当たりからすぐに避けられちゃうんだ」って?
ふうん。
いっつもそうなんだ。
なんか、会話がよくないとか、気付かないところがあるかもね。
よーし、じゃあ今日はおねーさんがババーンっと相談に乗ってあげよう!
キミ、かわいーし。
あ、店員さん、焼酎セットちょーだい。

149:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/23 00:31:23 1QfassN5
─んで、どーなのよ。
彼女とのエッチは?
んんー。酔ってないよ。
酔ってなくてもワイ談するから、あたし。あはは。
で、どーなのよ?
ちゃんとエッチしてるの?
あら、会えば毎回?
い、意外と激しいのね……。
え、でも全然普通だって?
「お尻でエッチさせてくれないし……」って、キミねえ……。
どこのアダルトビデオでそんなん覚えたの?
フツー、そんなことはしません。―女の子、怒っちゃうよ?
そうよ。
そういうものなの。
フツーはお尻でなんかしないし、顔射とかもしません。
キミ、アダルトビデオの見すぎ。
最近、そういう男多いのよねー。
こないだもさー、「顔にぶっかけていい?」とかいう男がいたからぶん殴っちゃった。
まったく、女をなんだと思ってるのかって。
ん? どしたの、変な顔して。
え、それ、彼女さんOKなの?
……あれと、
……そ、それも?
……ないないない! 
普通、それない!
精子なんかフツー、飲まないよ。うん。
ヒニンはするって、フツー。
ピルまで飲んで中出し好きの彼氏にあわせないって、絶対。

150:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/23 00:32:49 1QfassN5
あっはっはぁー。
キミ、何、ふたりに分身してるのー?
もう一軒行こう!
ダイジョウブ、酔ってませんよ、あたしゃ。
今日はまだ日本酒飲んでないし、
キミのワイ談も全部聞いてないぞー!
え、酒より〆のラーメンのほうがいい?
あー、あたしもそんな気分だわ。
じゃ、來々軒でタンメンでも食べよっか。
美容のために少し野菜摂っておかないと。
……しっかし、キミもやるもんだねー。
彼女さんのほうがキミにめろめろなんじゃないのー?
いやいやいや、そんなことあるって。
どう考えても、彼女さんのほうがキミに合わせまくってるてば。
んんー─おわっと!!
あ、あぶないわねー!
な、何、この車……。
急ブレーキで10センチ手前停車って……あ、腰抜けちゃったわ。
って、ピッカピカのポルシェ……。
運転手、あたしを殺す気かっ!
……って、降りてきた娘、殺る気まんまんでこっち睨みつけてるわよ。
ちょ……え、……キミの彼女さん?
……うわ……。
何、これ。ちょ……背筋が凍るわ。鳥肌が……。
─岩手のおじいちゃんに聞いたことあるわ。
手負いのヒグマとばったり会うと、目見ただけで全身金縛りになるって……。
でも、これ、多分、もっと凶悪でタチが悪いわ。
あ、あたし、今日死ぬのかな……。

151:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/23 00:33:20 1QfassN5
……キ、キミ。
状況分かってるの?
彼女さんの怒りのオーラが見えて……なさそうね。
いや、彼女以外の女の子とお酒飲んでるところ抑えられたんだから、
ちょっとは焦ろうよ、謝ろうよ。
じゃないと、二人とも殺されるって……。
……って、彼女さんは何デレデレしてるのよ。
ご主人様をお迎えにきた犬みたいに……スカートの下で尻尾パタパタ振ってるわよ?
さっきまでの殺気は……ひっ! こっち向いたっ!!
狂犬病のドーベルマン、三日間エサ抜きの視線だわっ!!
動いたら殺される。
じっとしてても殺される。
ていうか、「貴女、息をしているから、死刑」って目で睨みつけられてるわっ!
キ、キミ。
ちょっ、來々軒のタンメンはいいから……。
─って、彼女さん、行く気なの?
あ……いやいやいやいや、あたしは遠慮しときます。
たった今、食欲全部なくなりました。
つーか、プレッシャーで吐きそう。
……主に彼女さんからの殺気で……。
ふ、ふたりで行ってくればいいんじゃないかな? その後、デートでもしてくれば?
うん。
そうしたほうがいいよ、きっと。
あたし、まだ死にたくないし。
はい。それじゃ、私はここで。
腰ぬけてるし、ちょっとチビったから立てないけど、
気にしないで行っちゃって。
いいからっ! 彼女さんがご機嫌なうちに、あたしから離れてぇーーー!

152:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
06/12/23 00:34:26 1QfassN5
……それで、さ。
アイツ、彼女さんと結婚するんだって。
学生結婚よ、学生結婚。
彼女さんが妊娠しちゃってね。
というか、絶対狙ってたわよ、あれ。
「ピル飲んでる」なんて大嘘。
アイツは、「子供で来たからしょーがなく結婚する気になったみたい」って言ってるけど、
大学で女の子と話してる機会が増えてるの見て、彼女が焦ったんだろうね。
幼稚園から、小、中、高っていっしょの学校だったから、
近づく女は片っ端から始末してこれたんだけど、大学だけは別々だから、
気が気じゃなかったんだろうね。
まあ、アイツは全然気が付いてないみたいだけど。
え……。結婚式の招待状?
断ったわよ、もちろん。
「新郎の女友達です」なんてノコノコ出席してみなさい。
七代先まで皆殺しよ?
あんたも丁重にお断りしときなさい、……長生きしたければ。
あの後さ、次の日よ、次の日。
……あたしの下宿に、鉢植えと化粧品のセットが届いたのよ。彼女さんの会社の。
「先日はどうもありがとうございました」って。
デートするのを後押ししてくれたお礼……なのかな。
お花も化粧品も、一番高い、最高級品。
……ぞっとしたな。
だって、さ。―あたし、その週に引越しして、学校にも住所まだ連絡してなかったんだよ。
もちろん、アイツだって、サークルの友達だって誰も知らない。
……でも、しっかり届いたんだ。
それも、あたしが大学から帰って、バイトに行く前の十五分くらいの時間にぴったりと……。
……皇國ホテルの結婚式って一度見たい気もするけど、―まあ、命あってのモノダネだわ。


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