07/11/02 08:55:40 dM19TVLO
「おい、これは何の真似だ」
目覚めた時のみずからの状況に原川は絶句より先に減らず口がついてでた。
原川は今、動けなかった。
拘束はされていない。ただ「落下」によって立つこともできぬまま延々と押さえ込まれてる。
原川はもう一度、目の前の女性に問い掛けた。
「うむ…」
銀髪を短く刈り込んだスポーティな格好の彼女は頷く。
「普段はヒオを受け入れているがせっかくなので、やはり原川の豪砲を受け入れてみたいのだ」
「興味本位が素敵だな。機械にもあの症状は感染するらしい」
……人格的には男性だと思ったんだが……。
なんとなく目の前のスポーツ少女の正体を察した原川はだが声には出さず視線で呆れてみせる。
「…では失礼する」
するするとズボンが脱がされる。ぎこちない手並みがどこか金髪の少女を思い浮かばせる。
トランクスを脱がされる。ひやりとした風の感覚。
「…へにゃりとしている。血液の集中はどうした?」
「あいにくだが俺は悩みでいっぱいだ。頭に血液がいっている」
そうか、と握られる。やや冷たい体温。
「サンダ―フェロウ、外見が女性だろうと男に反応するような無節操さは佐山にでも言うことだ。」
「…」
ぴくりと反応。
「なぜ、私だと」
「相棒の姿はどんなに変わろうと忘れない。」
落下の力が緩んだ、多少は動揺したらしい。
これで正気に戻ればと原川は思う。
「素晴らしい。ますます君の遺伝情報が欲しくなった」
両手で握られた。そのまま丁寧ながら上下に動かされた。
「………」
集中しろダン、上目遣いが気にかかったらおしまいだ。
「んぷ……」
口に含まれた。
だが考える。そもそも、ヴェスパーカノンの位置から見ればこれは男のはずだろう。
目の前の少女がサンダーフェロウであることにもはや疑いはない。
だが、自動人形の体(どうせそんなとこだろう)とはいえ、何がここまで…
「んちゅる……ん…ぱぅ……」
原川は考えを中断せざるをえなかった。
上手いのだ、この相棒。
「……まて、これはあれか?サンダーフェロウだけにサンダーフェラとかそんなオチなのか?」
どこか冷ややかにいいながらも、原川は興奮を感じ始めていた。
「…ちゅ……原川、血液の集中を確認したぞ。そんなに気持ちいいのか」
「それよりもヒオはどうした」
「彼が相手をしている」
「彼?」
耳をつんざくヒオの泣き声が聞こえた。