盲目の美少女とat EROPARO
盲目の美少女と - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
07/01/06 03:10:26 AmHkTbY/
ちょっちゅね~

201:名無しさん@ピンキー
07/01/06 07:55:43 0Siyu+FZ
>199
スレ主題からは少し外れるが…有りじゃないか?
盲目って言っても全盲とは限らんだろ?
色盲とか、光をわずかに感じるだけ、とか。

202:名無しさん@ピンキー
07/01/07 02:19:19 8UIV8efM
恋は盲目、は流石に反則だろうけどね

203:名無しさん@ピンキー
07/01/08 02:30:16 jzu93MYP
コードギアスのナナリーはこのスレのど真ん中だな


204:名無しさん@ピンキー
07/01/13 14:47:04 oBfBPfQI
保守

205:名無しさん@ピンキー
07/01/14 12:53:28 l2QhG8kL
萌えコピぺに転載したやつ・・ちっと頭冷やせ。
どうなっても知らんぞ

206:名無しさん@ピンキー
07/01/14 13:03:28 l2QhG8kL
と、言ってはみたが、よく考えたらどうにもなりませんなハハハ

207:名無しさん@ピンキー
07/01/17 10:31:15 3zFN2Lkd
ほし

208:名無しさん@ピンキー
07/01/20 19:35:40 UjoLCxA0
百合は

209:名無しさん@ピンキー
07/01/21 20:47:35 Z9P1Xwax
そういえば

210:名無しさん@ピンキー
07/01/25 00:26:42 a6yIc27z
そうですね

211:名無しさん@ピンキー
07/01/25 02:07:57 sCO44oSb
ところで

212:名無しさん@ピンキー
07/01/25 20:50:52 SkOv2ShZ
こいつを見てくれ

213:名無しさん@ピンキー
07/01/25 20:56:42 CVI9+clj
盲目なので見えません。

214:名無しさん@ピンキー
07/01/27 00:25:59 mOkDFW9v
だれが上手いこと(ry

215:名無しさん@ピンキー
07/01/30 20:19:58 GPAMhwm0
なぜこんな良い板がここまで過疎ってるんだ保守上げ

216:名無しさん@ピンキー
07/01/31 08:29:27 7CU+t6Xc
うむ、良スレを上げていれば、板の活性化にもつながるであろう

217:名無しさん@ピンキー
07/01/31 18:58:52 zW96+RWA
春琴抄なスレはここですか?

218:名無しさん@ピンキー
07/01/31 19:07:52 YkyPSuwQ
さゆりさんが最高過ぎたんだよ。名作の後に続くのは厳しい。


219:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:02:41 KgDOyIQA
百合は

220:名無しさん@ピンキー
07/02/01 09:00:21 i1K/FEjt
そういえば

そうですね

ところで

221:名無しさん@ピンキー
07/02/03 16:23:53 H0QFl0Rx
や ら な い か

222:名無しさん@ピンキー
07/02/04 03:05:16 r9n2IMw6
やらないわ

223:名無しさん@ピンキー
07/02/05 03:11:04 sCO44oSb
hoshuage

224:名無しさん@ピンキー
07/02/12 01:41:46 2qW9ZfaI
hoshusage

225:名無しさん@ピンキー
07/02/12 12:01:56 f9NyELgD
そろそろ上げるか…

226:名無しさん@ピンキー
07/02/13 09:47:47 qToQUW6C
このスレでとらハ2の十六夜さんの名前が出ないのは何故?
俺的には大好きなんだが。もしや人気無いのかな?

227:名無しさん@ピンキー
07/02/13 10:21:59 X/n6Xakj
最後にやったギャルゲーはときメモ2の俺にとらハ2なんて…

228:名無しさん@ピンキー
07/02/14 14:35:56 u5hQoN/U
百合じゃなくてもおk?

229:名無しさん@ピンキー
07/02/14 14:37:42 1QQnOruo
どんと来い

230:名無しさん@ピンキー
07/02/15 15:48:21 Fg57YQZo
>>227
どういう意味?発売時期はどっちも同じ99年なんだが。
当時18才未満だったからやって無いってことかな?

231:名無しさん@ピンキー
07/02/15 16:10:20 wxNOwpui
>>227だが基本エロゲはコンシューマー移植してからやる派なんだ。
イベントやら増えるしCG綺麗になるし。移植されそうにないのはやるが。

232:名無しさん@ピンキー
07/02/15 17:24:04 YenMUDbo
しかし大抵の新規CGは別人の絵に見える罠

そういや俺盲目のヒロインが出てくるギャルゲーやったことないな
コードギアスもこっちじゃやってないし

233:名無しさん@ピンキー
07/02/15 18:32:32 Fg57YQZo
>>231
それってエロゲじゃ無くギャルゲの様な気が・・・。
いや、それがどうした?とか言われると困るのだが。
ケチを付けるつもりは無いから気ぃ悪くしないでね?

個人的にとらハは1と2しかやって無いけど結構お勧め。
十六夜さんは綺麗で優しくて強くて可哀そうで大好きだ。
因みに人間では無い。そこがまたちょい泣けて大好きだ。

234:名無しさん@ピンキー
07/02/20 08:44:03 29lsyB3V
hoshu


235:名無しさん@ピンキー
07/02/21 12:56:40 e3QNs6UQ
>>10でONEが出てたね。
エロゲやギャルゲの話題があったので以下にて。

関連スレ
ハンディや障害を持つギャルゲーついて語るスレ
スレリンク(gal板)
身体にハンディを持つ女の子に萌えるスレ その2
スレリンク(erog板)


236:名無しさん@ピンキー
07/02/23 14:27:15 8dlazWVn
保守。

ネタはあるんだけど、時間が無い上に他のところで書いている奴すら終わっていない状況なんで書き始められない……

237:名無しさん@ピンキー
07/02/26 00:25:56 K7PI39U9
保守

238:名無しさん@ピンキー
07/02/26 01:30:45 clumQ1Q9
なぜか、1から全部小一時間かけて読んでしまったよ。


とりあえず、
さゆりかわいいよさゆり。

239:名無しさん@ピンキー
07/02/26 21:29:13 K7PI39U9
さゆりさんを超える神降臨マダー?

240:名無しさん@ピンキー
07/02/26 22:20:32 inokH0vo
むしろサユリさんの続きが読みたい

241:名無しさん@ピンキー
07/02/26 23:06:11 whrhWBnE
>>240
同意!!155氏降臨してくれないかな・・・。

242:名無しさん@ピンキー
07/02/27 09:41:25 UxwJrVs0
ござるが気になって…

243:名無しさん@ピンキー
07/02/27 12:32:16 ry9o9oSU
>>1から読んだ。
>>67のロングパスが的を射ていて吹いた。

244:名無しさん@ピンキー
07/02/27 13:27:17 wneROsMh
みなの者!このスレに予知能力者がいるぞ!

245:名無しさん@ピンキー
07/02/27 14:14:49 /jLfRmHV
そうか分かったぞ!!
>>67こそ、視力を失った代わりに千里眼と未来視を手に入れた美少女なんだ!!

246:名無しさん@ピンキー
07/02/27 17:04:49 caah7WoV
な、なんだ(ry

247:名無しさん@ピンキー
07/02/28 10:49:53 HQ8alaQh
問題はそれが盲目といえるかどうかだ。
千里眼ってめっちゃいいじゃん、目。

248:名無しさん@ピンキー
07/02/28 16:49:43 M5euTJIE
>>247
つ「心眼」

249:名無しさん@ピンキー
07/03/01 08:23:42 HjI1GnvV
千里眼は『遠くは見えるけれど近くは見えない』だったら萌えるな。

それで、死ぬときになって初めて身近な人達の顔が見えるようになって……ってシチュになれば燃える。

250:名無しさん@ピンキー
07/03/01 17:27:12 7V/CtiOp
それなんて南斗白鷺拳

251:名無しさん@ピンキー
07/03/01 23:14:53 yrH+WqoF
盲目だった人がなんだかんだ色々あって最終的に視力を取り戻すのってアリ?
酷い遅筆な上に実力的な問題でエロシーンだけキングクリムゾンになりそうだけど。

252:名無しさん@ピンキー
07/03/02 01:48:12 HuwyAZHh
>>251
アリなんじゃないかな。安易に戻すのではなく、ちゃんと理由があれば。
頑張って。

しかし、盲目の美少女か……。
とんでもなく難しい題材だ。
さゆりさんの話は、155氏が本当に頑張っていると思う。

書き手としては挑戦したくなる題材だけどね。


253:名無しさん@ピンキー
07/03/04 20:22:06 LKH2JXLN
>>251
俺もアリだと思う。投下してくれるのをwktkしつつ待ってます。

254:名無しさん@ピンキー
07/03/05 01:48:11 rTGlJ7SB
いつになるかは分からないけど、書きたいネタはあるんでそれまでスレが持ってくれたら良いなあ。

255:名無しさん@ピンキー
07/03/05 13:33:24 cXlcE6Yz
同じく。文章苦手ですの

256:名無しさん@ピンキー
07/03/06 15:40:09 xBtAR6Cb
このスレ的にエロ無しというのはアリなんですかね?

257:名無しさん@ピンキー
07/03/06 17:52:42 1xx5EX+g
某スレなんかは殆どそういうシーンない作品ばかりだし、問題ないかと。
スレのテーマがエロ無しでは無理なものでない限り、どこのスレでもOKだと思う。

258:名無しさん@ピンキー
07/03/06 20:52:23 3CTlJWK2
>>257
某スレって何と言う名前のスレ?できれば書いて欲しいんだが。

259:名無しさん@ピンキー
07/03/07 18:55:03 Y1rXwoG/
保守がてら投下しますヨ

260:光あふれる世界へ  1/20
07/03/07 18:55:51 Y1rXwoG/
気まぐれな涼風の吹く夜、男は路地を彷徨っていた。
ラガーマンのような隆々たる巨躯、目元を穿つ銃痕をみれば、
誰もが触れることを本能的に避けるだろう。
しかしすれ違う者が振り返るのは、その強面ゆえではなかった。

内海省吾、売春組織の幹部として紙面を飾った男。
系列する風俗店の不手際が火種である。
堅気でも最早その顔を知らぬ者はいない。
8年の監獄生活の間にどれほど世情が変わっても、
冷たい風当たりは相変わらずだった。

261:光あふれる世界へ  2/20
07/03/07 18:56:39 Y1rXwoG/
彼にはひとつの趣味がある。いや、憂さ晴らしというべきか。
それは風俗嬢を罵倒すること。
技術が拙ければそれを、巧みであれば売女とそしる。
にこやかな顔がやがて引きつり、怒りを内包し、
それでもプロ意識で必死に堪える様が愉しかった。
辞めさせた嬢の数は両指に収まらない。

省吾は普通なら叩き出される違反行為も平然としてのけた。
なにしろ裏の世でさえ敬遠されているのだ。
『指名された姫の気運が悪い』
この界隈の業者は、そう結論づけていた。

262:光あふれる世界へ  3/20
07/03/07 18:57:31 Y1rXwoG/
男は肩で風を切りながら、色とりどりのネオンを眺め回した。
獲物を狙う豹のような目は、ふと気配を感じて前を向く。
 そこにはこちらへ向かってくる少女の姿があった。
うつむく頭には光沢の流れる黒髪がその質の良さをしめし、
前髪から覗く小さな唇はふっくらとやわらかそうだ。
黒いブレザーに膝までのチェックスカート、紺のハイソックス。
校則を遵守した制服姿は、同じような服を着崩す周囲の娘と
一線を画していた。

彼女は杖を片手に、点字ブロックを探しながら向かってくる。
しかし省吾がそう悟った時、すでに少女は近づきすぎていた。
「危ないっ!」
誰かの叫びが聞こえる。
赤子が獅子の口へ這うのを見たように。
直後、男にとっては軽い衝撃と共に、眼前の華奢な身体がびくっと震えた。
木の杖が膝に当たる。
騒がしかった路地は局地的に静まり返った。
顔の赤い酔漢さえもが目を背けた。

263:光あふれる世界へ  4/20
07/03/07 18:58:31 Y1rXwoG/
衝突の反動で少女と顔ひとつぶんの距離が開く。
その時、ふぅわりと食べ頃の桃の香がした。
爽やかでわくわくするほど甘いにおい。
当惑のためか、少女は一拍置いて顔を上げる。
 (うおっ……)
その造りに、省吾は息を呑んだ。
光の加減か白い顔に鼻梁は見えず、口さえも果皮をうすく裂いたよう。
そしてくっきりした切れ長の目には、瞳孔に孕む光こそないものの、
黒曜石を思わせる言い得もない深みが層を成していた。
「すみません」
唇がわずかに動き、木琴を叩くように静かな声で言葉をつむぐ。
たったそれだけの事が、しかしひどく幻想的であった。
まるで幽霊や妖かしの類にすら思えるほど、
あえて有り体にいえば美しかった。

落ち着いた少女の態度に、路地の者達は顔面を蒼白にする。
携帯を取り出して3桁を打とうとする者さえいた。
内海省吾にぶつかったとあれば、淡々と謝罪している場合ではない。
地に頭を擦りつけても骨折では済むまい…。
誰もが一様にそう思ったらしい。
だから、男が黙って身を傍らに寄せたとき、皆が目を丸くした。

264:光あふれる世界へ  5/20
07/03/07 18:59:32 Y1rXwoG/
なおも呼吸音の途絶える中、少女は一礼して杖をつく。
肩下までのさらさらした黒髪を眺め、省吾は向きを変えた。
 少女の方へ。
彼の歩は黄色い点字ブロックをなぞりはじめる。
人々は再び落胆した。やはり噂通りだと。
 しかし、省吾には冷たい視線などどうでも良かった。
下賎な邪推をするのは、少女と真っ向で対峙していないからだ。
彼は異性を追っているのではない。
ネオンよりも妖しい蝶を、視界に留めておきたいだけだ。

蝶はいくつか角を曲がってとあるビルに消えた。
青白い看板を見上げれば、そこが手と口で男を満たす場、
ヘルスだとわかる。
 (……馬鹿な……)
省吾は複雑な面持ちでその扉に手をかけた。
幻想が汚れたからではない。
むしろ、本来の邪な目的と稀有な美が結びついた事に
どうしようもない背徳を感じている自己嫌悪が大きかった。

265:光あふれる世界へ  6/20
07/03/07 19:01:09 Y1rXwoG/
「今入ってきた娘を頼む」
札束を置いて省吾が言うと、ボーイ達は困り果てた顔になった。
「確かにあの子なら、すぐにご用意できますが…」
ちらちらと省吾を見上げる。
当然、彼らも男の素性は知っているのだろう。
「で、でも彼女、まだこの業界の経験は少ないんす。
 それに目も見えませんので、十分なサービスは出来かね…」
そこまで言い、相手のひと睨みで彼らは口を閉じた。
「くれぐれも手荒な事だけは、どうか…」
そう後ろから声を掛けただけ、まだ上等だろう。

少女が杖をついていたのは、怪我ではなく盲目であるためらしい。
無論そんな事は男とて理解していたが、果たしてそんな娘を雇っていいものか。
「……ふっ」
考えるうち、男は待合室で破顔していた。
小学生が奉仕していてもおかしくない時勢だ、
障害者が男を取るのに何の不自然もない。
そんな事は誰あろう彼自身が一番よく知っている筈だ。
「ヤキが回るにゃ、ちと早えぇぞ」
コップに並々とビールを注ぎ、男は一人ごちた。

266:光あふれる世界へ  7/20
07/03/07 19:02:03 Y1rXwoG/
ボーイに呼ばれ、省吾は狭く急な階段を上る。
嬢が迎えに出ないとあれば、それだけで皮肉の種とする彼であったが、
今はただ淡々と歩を進めた。
 ノックもせずいきなり扉を開け放つ。
しかし驚きの反応は窺えない。
全体がピンクで統一された部屋の中、ベッドに腰掛けて少女はいた。
脱ぎやすい為だろうか、やはり桃色のネグリジェを身に纏っている。
「お出迎えできず、申し訳ありません」
一定のペースを保つ口調が、丁寧に謝罪を口にした。
しかし、それは断じて世に疎い“おっとりした”ものではない。
少なくとも男はそう感じた。

戸を閉めてベッドに腰掛ける。
少女が振り向いた。
物憂げに薄く開いた瞳が、じっとりと男を捉える。
睨むようにも取れる目、だが不思議と不快さはない。
省吾は言葉さえも忘れ、まるで叱りをうけた子供のように、
その瞳奥の心情を読み取ろうとしていた。

267:光あふれる世界へ  8/20
07/03/07 19:03:04 Y1rXwoG/
「……ごめんなさい。わたしの目つき、怖いですか?」
少女の言葉で、省吾はようやく自失していたことを知る。
「面接の時にも言われたんですが、慣れなくて」
少女は心持ち済まなそうな表情をしていた。
「い、いや。気にはならん」
省吾は動揺を隠すため、横柄な態度で応じる。その直後。
「…ん」
少女はひと言、たしかにそう呟いた。
安堵の声であるのか喜びを示したのか、省吾にはわからない。
ただそれを耳にした時、彼は肺が詰まるほどの律動を意識した。

 ありえないことだ。
今まで何百という美少女を手籠めにしてきた男が、
たかが路地裏で会った盲目の少女ひとりにペースを乱されている。
 確かに少女の貌立ちも上等な部類には入るだろう。
しかし彼は、幾人もの教員を破滅させた美貌・スタイルの持ち主や、
雑誌の取材を受けた女高生、セールスに失敗したジュニアアイドル、
そうした超一級品を飽くまで貪り尽くしてきたのだ。
いくらこの少女でも、それらに勝っているとは思えない。

268:光あふれる世界へ  9/20
07/03/07 19:04:06 Y1rXwoG/
再び考え込んだ省吾の手に、そっと暖かい手が重ねられる。
不意をつかれて肩を震わすと、すぐ間近に少女の顔があった。
白く細い手が男の首を回り、優しく後頭を撫でつける。
「失礼します」
見たとおりの柔らかな唇。うがい薬の味が舌に染みた。
少女は男の上唇に歯を当て、ゆっくりと舌を差し入れる。
しかし縦に顔を合わせるため、鼻がぶつかってやり辛い。
小技を使えど固さの残る口づけ。
しかしそれはかえって、少女が多少仕込まれたことを
生々しく物語っていた。

眼前に閉じられた目を覗き、男は想像する。
彼女の初キスを奪ったのは、あの店員のどちらかか。
麗しくあるべきその記憶に、男を悦ばす術を刻んだのか。
その時彼女は、一体どんな表情でそれを受けたのだろう?

269:光あふれる世界へ  10/20
07/03/07 19:05:06 Y1rXwoG/
男はぐいと少女の肩を押し戻した。
「必死さは認めるが、なってねぇな」
その言葉は、他の嬢にかけた侮蔑の言葉とは響きが違う。
「キスってなぁ、こうするんだ」
彼は逆に少女の首に手を回し、斜めに顔を合わせた。
初めて恋人の純潔を奪った時以来に、胸をひどく高打たせて。
「ん、んぅっ」
少女のくぐもった声が聞こえてくる。
角度を調節した事で、男の舌は容易く少女の舌に絡んだ。
彼女の記憶へ自分を上塗りするように、そっと舌を這わせていく。
逃げる舌を捉え、唇を湿らせ、頬肉を舌先でつつき、歯茎をなぞり。
熱い視線と唾液を絡ませあう。

少女はじっと男を見ていた。
瞳孔に光こそないものの、男は強くそう感じる。
室内にぐちゅぐちゅという水音が響いた。
息が切れると唇を離し、大きく吸ってはまた口づける。

270:光あふれる世界へ  11/20
07/03/07 19:06:05 Y1rXwoG/
やがて少女の口端から、つっと銀色の雫が垂れた。
そのころには彼女の息も相当に荒ぶっており、男の鼻をくすぐる。
これほどに熱心な受けをする者は、久しくいなかった。
誰もが男の巨躯に恐れ、適当にあしらって逃れようとした。
しかしこの少女は違う。心で相手を探ろうとしている。

ぷはっと何度目かに息をついたとき、少女の顔は
酔った様に赤らんでいた。
その唇には太い唾液の糸が引かれている。
「キス、上手いんですね」
息を弾ませ、前髪を額に貼りつかせて少女は言った。
男は思わず唾を呑む。少女のものと思えば甘く感じる唾液を。

聞きたい事があった。
「目も見えずにこんな仕事して、危険はねぇのか」
なぜ水商売をするのか。していてどうか。
風俗嬢がもっとも嫌う質問だ。
しかし、省吾は聞かずにはおれなかった。
柄にもなく心配しているのだろうか。

271:光あふれる世界へ  12/20
07/03/07 19:06:59 Y1rXwoG/
少女は手を膝に重ね、少し首を傾げて物思う素振りをみせた。
気を悪くした風にはみえない。
しかしそもそもが、どんな仕草にも捉えどころのない雰囲気だ。
それは瞳がいかに多くを物語るか悟らせると共に、
五感のひとつを持たぬ故、少女が濃密な人生を歩んできたのだと知らしめる。
歩き、座り、電車に乗り、帰宅する。
それら全てが修羅場なのだろう。
路地ひとつを見ても、いつ自転車に蹴つまづくかという有様。
なるほど肝も据わるわけだ。
男は、なぜこの少女に惹かれるのかを僅かに解した。

「時々こわい事はあります。特に玩具を使われると……」
少女はひろげた手で容を示しながら語る。
確かに暗闇の中、無機質な振動はさすがに脅威だろう。
男の脳裏に、少女の淡みへ脂ぎった男の持つバイブが挿され、
ぐりぐりと弄ばれて愛嬌を歪ませる情景が浮かんだ。
 ぞくり、背筋がささけ立つ。
これほどに息が上がるのは、いつ以来だろう。

272:光あふれる世界へ  13/20
07/03/07 19:08:16 Y1rXwoG/
「すみません、お時間はあとどのくらいですか?」
寝台からやや腰を浮かせ、少女が問う。
男は時計を見やると、既に30分が経っていた。
しかし、彼に時間は関係ない。
「俺の気が済むまでだ」
省吾の声は脅しをかけるような低音に変わる。
少女は電話で、彼の言う事にはけして逆らわないように
言われたことを思いだした。
「わかりました」
少女はやはり冷静に応え、ネグリジェの裾に手をかける。

するすると捲り上げるにつれ、脛が、腿が露わになっていく。
ショーツはフリルのついた可愛らしいものだ。
特別に魅せる脱ぎ方ではなく、色目を使うでもないのに、
それは男が目にしたどんな剥脱よりも狂おしく艶めいていた。

橙の照明に炙られ、雪のように白い肌は幾重にも象られる。
安産を示す若尻のまろみは大人びて、締まった腰つきと併せ
造形美に溢れた。
制服からは解らなかったが、胸の膨らみもじゅうぶんにある。

273:光あふれる世界へ  14/20
07/03/07 19:09:13 Y1rXwoG/
「いい身体じゃねぇか」
ネグリジェを床に舞わせた少女に、男は素直な感嘆を表す。
「…そうなんですか?ありがとうございます。
 ただ最近、少し肩が疲れるんですけどね」
彼女は胸の辺りをさすり、おどけたように笑った。
弾けるような笑顔とはこの事だろう。

しかしそれは、さり気なく恥部を隠す為だと省吾にはわかる。
目が見えようが見えまいが、年頃の恥じらいは変わらない。
どこにほくろがあるか、染みがあるかさえわからないなら尚更だ。
しかし、彼女の身体は愛情をこめて手入れされたらしい。
白磁のような艶肌を自分だけは見られないのが不憫だが。

省吾は、ぎゅっと少女の身体を抱きしめた。
ほっそりしていながら驚くほどやわらかい、少女の体。
「…っ!」
押し殺した悲鳴を、そのままベッドに押し倒す。
「待って、シャワー浴びなきゃ……」
彼女ははじめて早口で抗議した。
男はわずかに人間らしいところを見た気分になる。
「俺なしで浴びられるのか?」
省吾がいうと、少女はすこし不機嫌そうに押し黙った。

274:光あふれる世界へ  15/20
07/03/07 19:10:08 Y1rXwoG/
拗ねたような表情を楽しみながら、少女の下穿きを引き降ろす。
省吾は少女に追い討ちを掛けるつもりだった。
「感じたみたいだな」
股当ての部分を覗いて言う。
清潔そうな下穿き、清楚な茂みを粘り気のある糸が繋いでいる。

ところが、男に意に反して彼女の反応に不満の色はなく、
むしろ陶然としてさえいた。
「……さっきのキスね、すごく、上手だったから」
少女は小さく呟いた。
世辞かもしれないし、本音とも取れる言い方。
さっきのふくれ面が瞬く間に蕩けている。
猫並みの気まぐれに、今度は男が動揺する番だった。

「キスだけでだらしなく濡らして、恥ずかしくないのか?」
脚をひろげさせ、若草を掻き分けて潤みへ指を埋め込む。
膣内をかるく弄るだけで恥ずかしい涎を垂らすそこは、
少女のふわりと開いた唇を思わせた。
「…ぅん、っつ……」
少女は小刻みに腰をくすらせ、小さく悲鳴をあげる。
そして時おり思い出したように、静かな声で何か呟いた。
「あなたの手、あったかい」
その熱い吐息に誘われるように、呟かれた男の気は昂ぶっていく。
 天性の才能だ。省吾はそう感じた。

275:光あふれる世界へ  16/20
07/03/07 19:10:54 Y1rXwoG/
「体、がっしりしてますね。こんなひと、あんまり来ません」
気息奄々の体でなお、的確に相手の心を満たす。
胸を揉み潰されて赤子のような寝顔を覗かせる。
 あ、いやと身をよじるその初々しい喘ぎも、
ぼうっとこちらを眺めていたりする双眸も、
ともすれば、とろとろと滲み出る蜜さえも計算ではないか。
 彼女は目を使わぬ代わり、こちらの数手先の心を読んで
自在に相手を満たしているように思えた。

細い肢体はほかほかと暖かく、女芯を弄りつつ舌を這わすと、
頭がくらくらするぐらい薫り高い。
腋にほんの少し芽をだした毛を舐めると肩までが震え上がる。
包皮を剥いて肉芽を剥きだし、直にこすりあげてはまた戻し…
と繰り返せば、ぴくぴくと充血するそこと同様、
聞く方が切なくなるほどの愛らしい鳴き声をあげる。

276:光あふれる世界へ  17/20
07/03/07 19:11:49 Y1rXwoG/
息をすることも忘れるほどの長い責め。
二指を差し込めば、熟れすぎた実のように果汁が滴るほどだ。
それでもなお、少女には品がある。
 (ちとやりすぎたか……)
省吾は顎に滴る汗を拭った。
互いの体は滑るほどの汗にまみれている。 
男の猛りははちきれる程になり、射精したあとのように
しとどな先走りが伝っていた。

持久走を終えたような汗と吐息で、少女が身を起こす。
「……わ、わたし、ばっかり……悪い、ですし……」
押し倒すように、小柄な肢体は男に跨った。素股だ。
無意識に自分も満たされる体位を選ぶほど、
本当に余裕がないのだろう。
柔らかな重圧が男の腰に纏いつく。
「……っん、ぅっく……!」
割れ目に屹立がこすれただけで、少女は顔をしかめた。
一瞬重さが増し、軽く達したのだとわかる。
その顔もひどく愛らしい。

277:光あふれる世界へ  18/20
07/03/07 19:13:06 Y1rXwoG/
「う、動きますね」
はにかんだ様な表情で、彼女はゆっくりと腰をずらした。
意外に引き締まった腿と蕩けそうな蜜壷に挟まれ、
 男はたちまちに強い射精感に襲われる。
しかし一秒でもこの時間を多く味わいたく、必死に堪えた。
 少女もまた小さな身震いを限りなく抑え込みながら、
男が極みに達するまで歯を食いしばって腰を使った。
みちゅっみちゅっとどうしようもなくいやらしい水音が響く。

 省吾はただ脚を強張らせて甘受していた。
普段の彼なら、じれったいと結合を強要するところだ。
しかし、今は少女がそれを望まぬ限りする気はなかった。
「あっ、あ……」
少女は燃えるように赤らんだ肢体を弾ませる。
髪から幾滴もしずくが零れおち、生傷だらけの胸板を濡らす。
いつまでも、いつまでも。
「ぬ……ぅお、おぉ……っ!!」
省吾は初めて、女の責めに音を上げた。
ぬるっぬるっと亀頭をこする感覚は新鮮だったし。
なにより、唄うような表情で快楽を貪る少女の表情が、
あまりにも神々しすぎた。

「い、ぃ………イッちゃ…あ………!!」
彼女がついにそう叫んだとき、男もまた折れそうなほど怒張を反り返らせる。
どこにそれほど溜まっていたのかというほど盛大に噴きちらし、
少女の桜のような乳房、小鼻、髪までを真白く穢した。

278:光あふれる世界へ  19/20
07/03/07 19:13:56 Y1rXwoG/
「すごく、気持ちよかったです」
顔を拭いながら微笑む少女に、省吾はあらぬ方を向く。
「…ああ、こっちこそだ」
体中の鬱屈を絞られたように、気分はよく晴れていた。
男はふと背中をつつかれ、振り返ってしばし言葉が出なくなる。

 ちゅくっ

「……っは。キス、練習しますね」
変わらず静かな抑揚で、しかしどこか色のある言い方。
客の全てにそうした事をしていないとは限らない。
しかし省吾は、二人の口を繋ぐ銀色の糸をじっと眺めていた。

少女は服を整える男に薄い視線を送る。
もしもその高貴な目がはっきりと開かれていれば…、
男の理性など、とても保ちはしないだろう。
「また来てください」
もう二度と来ないで、いつもはそう言われていた。
もう二度と来ねぇよ。いつもはそう言っていた。
「ああ、また来させてもらう」

279:光あふれる世界へ  20/20
07/03/07 19:14:49 Y1rXwoG/
気もそぞろなボーイの横を過ぎ、男は後ろに声を投げる。
「安心しな、何にもしていやしねぇよ」
扉を開けると、たちまちに眩い光が目に飛び込んだ。
 (夜が明けちまったか……)
上空からやわらかな視線を感じる。
省吾は一瞬、眩しそうに目を細め、やがて揚々と歩きはじめた。

少女の生きる、光あふれる世界へ。


                 終

280:名無しさん@ピンキー
07/03/07 20:18:27 POXZ3ien
GJ!

281:名無しさん@ピンキー
07/03/08 00:49:14 U+43qYCl
なんかもう、やばい、凄くいい、感動した、GJ!

282:名無しさん@ピンキー
07/03/08 01:14:25 OHS1uLuf
Nice!
これで二回は、抜ける

283:名無しさん@ピンキー
07/03/08 01:58:03 mi4KrGqG
GJ!

284:名無しさん@ピンキー
07/03/12 23:36:31 /fagOCwM
ほす

285:名無しさん@ピンキー
07/03/15 09:30:38 i43TeRBQ
URLリンク(www21.atwiki.jp)

貼り

286:名無しさん@ピンキー
07/03/15 10:42:16 +UlPrdr5
>>279
気がついたら涙が出てた。GJじゃ言い足りねぇ。

287:名無しさん@ピンキー
07/03/16 01:38:30 V3SIo1gu
GJ!

レイープ →恋愛きぼん

288:名無しさん@ピンキー
07/03/23 21:03:48 3V3iRpac
保守

289:名無しさん@ピンキー
07/03/27 18:30:22 mH7JL879
保守

290:名無しさん@ピンキー
07/04/01 03:59:47 vmMnetCS
ほす上げ

291:名無しさん@ピンキー
07/04/05 06:44:29 IsB+jp7j
保守

292:名無しさん@ピンキー
07/04/06 02:59:42 ld8c9zba
あげ

293:名無しさん@ピンキー
07/04/06 03:00:57 ld8c9zba
リロード忘れて上げてしまった…

294:名無しさん@ピンキー
07/04/10 22:46:10 YnWblCgU
あげる

295:名無しさん@ピンキー
07/04/15 23:10:12 MiqRXpF/
保守

296:名無しさん@ピンキー
07/04/19 11:05:35 GmbMlyJQ


297:名無しさん@ピンキー
07/04/19 13:38:14 EY5FV+R4
昔、どっかでみたONEのみさき先輩のSSが面白かったなぁ。
盲導犬もので、慣れてきた時にレイプ未遂とかの展開のやつ。
最後はハッピーエンドだったけど、なかなかに考えさせられる内容だったわ

298:名無しさん@ピンキー
07/04/21 14:39:22 r9buSqje
どっかで見たって事は詳細は聞けそうにないかな?
残念。

299:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:22:57 9ll9+XBC
みさき先輩で盲目の虜になったな

300:名無しさん@ピンキー
07/04/23 02:06:52 c+d5nFy4
スレリンク(news4vip板)

301:名無しさん@ピンキー
07/04/23 02:13:55 /jm17bL3
>>297
光と影を抱きしめたまま、だったかな。

302:名無しさん@ピンキー
07/04/24 14:49:47 dNoCNvDe
死ぬ

303:名無しさん@ピンキー
07/04/24 19:32:07 t7ml07zw
>>23
後天性なら美少女もいるでしょ。白内障とかで。

304:名無しさん@ピンキー
07/04/25 19:52:32 Y5hLy1bC
>>301
それだ!
まだあるのかな?ちょっと見てみようか

305:名無しさん@ピンキー
07/04/26 20:08:06 NunR4fJY
地球へ…のフィシスはいいヒロイン

306:名無しさん@ピンキー
07/05/03 11:56:40 Mz5a1kH/
保守ー。

307:名無しさん@ピンキー
07/05/06 08:14:25 Fcky+YYk
保守!

308:名無しさん@ピンキー
07/05/06 12:14:32 bXl2VIeT
>>39で泣きそうだ

309:名無しさん@ピンキー
07/05/11 19:23:50 yLIE8cH9
URLリンク(w10.s58.xrea.com)
まとめてきた

310:名無しさん@ピンキー
07/05/11 19:26:54 9tA3t540
まと……め?
なんだか、俺には三作品がそのまま一つに突っ込まれてるように見えるけれど……。



311:名無しさん@ピンキー
07/05/11 19:49:41 9tA3t540
URLリンク(kasamatusan.sakura.ne.jp)

とりあえず、分けてみた。
仕様は無口スレの保管庫風。

312:名無しさん@ピンキー
07/05/11 20:18:41 S9Xsn3MY
GJ
>>71を久しぶりに読んだら泣けた
浦沢直樹のモンスターでヨハンが目の見えないシューバルトに
風景を見せたのを思い出した

313:名無しさん@ピンキー
07/05/15 20:30:44 oxaSQO25
hoshu

314:名無しさん@ピンキー
07/05/16 00:31:47 rmVpFqHc
男を盲目にしてみたらどうだろう?
んで女が助けるって形で

315:名無しさん@ピンキー
07/05/16 00:56:34 59sbim+b
盲人SSって日常が分からないから凄く書きにくいんだろうな
このスレを参考にすれば、ちょっとは書きやすいかも
URLリンク(ton.2ch.net)

俺?
俺は……

316:名無しさん@ピンキー
07/05/18 11:56:29 2NCkYtR7
素直に面白いスレだな、これは。

317:名無しさん@ピンキー
07/05/21 17:21:05 bp4aCCve
保守age

318:名無しさん@ピンキー
07/05/24 00:49:08 eNa/ACSv
う~痛いよ~目がちかちかするよ~

319:名無しさん@ピンキー
07/05/24 07:23:56 qxYyh4BC
さゆりさんが神過ぎてなかなかツラい

320:名無しさん@ピンキー
07/05/26 20:40:29 Ni3LmcPz
盲目フラグktkr

321:名無しさん@ピンキー
07/05/29 20:54:52 lj16HTbo
保守あげ

322:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:18:32 dmVxBSYZ
生来目が見えない人はどんな夢を見るんだろう

323:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:34:19 kyLLvoUr
現在、九州ローカル番組「ドォーモ」で「見えない生活」コーナー放送中
視聴出来る方はご覧あれ

324:名無しさん@ピンキー
07/05/30 13:35:55 n72lvxv5
>>322

8 全盲人 jo3aai@mq.0038.net 01/10/30 06:22 ID:???
 そうですね。私は生まれつきまったく見えませんが、音声のみの夢を見ますよ。
 途中で見えなくなった人でも、だんだんそのような夢が多くなるといいます。

>>315のスレタイ

325:名無しさん@ピンキー
07/06/02 10:31:16 UymirNfZ
ほしゅ

326:名無しさん@ピンキー
07/06/04 22:44:59 IYpMTIMw
少年チャンピオンで連載中のヘレンがかわいい。
目耳口の三重苦ながらけなげに生きている感じが。
長期連載に移行してほしいけどいま新連載陣が混乱しているから無理だろうな

327:名無しさん@ピンキー
07/06/06 21:27:13 i25UkZed
>>326
そんなマンガがあるんだ…
読んでみるか


328:名無しさん@ピンキー
07/06/09 13:20:37 HvSBFx8W


329:名無しさん@ピンキー
07/06/10 00:42:48 VOw3Enge


330:名無しさん@ピンキー
07/06/10 16:21:26 yX4YcWbR
>>303

今、途中失明で多いのは「糖尿病性網膜症」

昔多かったのはアルコール依存症者の「メタノール誤飲」

萌えないべ?

331:名無しさん@ピンキー
07/06/10 16:49:57 ZgzeZhAz
>>330

(´,_ゝ`)プッ

332:名無しさん@ピンキー
07/06/10 21:27:52 Q3+g41S7
昨日、僕は…
人を犯した。

その人は目が見えなかったらしい。

その裸体は美しく僕の興奮を更に高めた。



333:名無しさん@ピンキー
07/06/10 22:32:01 wjAs7FUc
仕置きという名の宴で双眼を横一文字に切り裂かれて失明したケースは?

334:名無しさん@ピンキー
07/06/11 01:09:31 h4/IYgbZ
>>333
そんなシグルってる娘はイヤだ。

335:名無しさん@ピンキー
07/06/11 04:17:59 AvkhCl23
盲目の少女と聞くとイノセントな印象を持つだろうけど
一見おしとやかだけど実は凄い淫乱な盲目少女とか
全く悲壮感を感じさせないお笑いムードメーカー的な盲目少女とか
野心あふれる本性邪悪な盲目少女はどうなんだ?

336:名無しさん@ピンキー
07/06/11 09:58:25 Cd6wOiD1
>>335
書いちゃえ。
気に入らなければスルーすればいいし、気に入ったら書き手さんをGJ
と称えればいいんだし。

337:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:35:18 WWKyjEgh
現在、九州ローカル「ドォーモ」で「見えない生活」の続きを放送中
白杖の携帯が道路交通法14条で定められているとは知らなんだ
持たずに事故に遭うと不利になるそうな

338:名無しさん@ピンキー
07/06/13 01:28:25 1Af9jJJI
flvでくりょ。

339:名無しさん@ピンキー
07/06/15 05:28:20 dS2EhUr1
>>326
この人がREDのフランケンふらんの作者と知ってちょっとおどろいた
あっちの作風はかなりえぐいというかグロイので
いつ盲目少女のモツが飛び散ったり、手足切断されたり、脳改造されたりするか不安でならない

340:名無しさん@ピンキー
07/06/15 05:34:05 dS2EhUr1
そういえば、一見純真で心優しいけなげな少女に見えるけど
そもそも盲目になった交通事故の発端が、両親を殺すためにわざと運転を誤らせて事故を招いたらしい
ということを問い詰められて否定していなかったので
本性は結構狡猾で邪悪なのかもしれない

341:名無しさん@ピンキー
07/06/16 00:14:37 +xQ24bH2

              __,. -――-- 、
           ,.  ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`  、
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.         /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.∧        私、残酷ですから
       f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!\:.:\:.:.:.:.:',:ヽ:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
        |:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.!:.:i:.|__ヽ|:.:\:.:.|:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
        |:.:.:.:.:.lム:.:.l:.:.:.:ト、N_,r=≠ミ、N、{\ド=-:.:.:.:.:.:.:.:l
        |:.:.:.:N,r≠ミ、N   イトッ豸 }} ∨:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
        ヽ:.ド {{トt豸     弋tり 〃  V:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|
.         ヘハ.弋:り      ` ̄´     v:\:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ.
        |:.:.|                  |:.:.:.:.ヽ:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ     
         j:.:.ハ.  丶           ハ:.:.:.:.:.ハ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ     
          /.:.:.:.:ヘ    ___         . ' |ヽ:.:.:.:.|:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:|
.         /:/.:.:.:.:!:.\ `こ¨      /   !:.:.ヘ:.:.:!:.:.:.|:.:.:.:.!:.:.|
       |:f:!:.:.:.:.|:.:.:.|:\   _ .   ´     |:.:.:.:ハ.:|:.:|:.|:.|:.|:|:.:.j
       |ハi:.:.:.:.:!:.:.:.!:.:.:|: ̄|        ノ.:.:/:.:.:リ:.:|:.|:.|:.|:l:./
         ヽ:.:.:ト、:.:.\:.:.:,rL.___ _≦ィイ≦イノイ/ノイイ′
           `ヾ ` ̄`7    /工ハ   廴_
            _,. -=≦{.    /    ハ.   }三≧=- 、_
      _,. -‐fニ三三三ヘ.__/\  /\_/三三三三::|` ー-、
     /´   |三三三三∧   厂`{.   /三三三三三!    ハ
    f      |ニ三三三三∧ `7   '. /三三三三三ニ!    |
    |      |:三三三三三∧/    ∨三三三三三三|     :!
    |      !三三三三三三ヘ    /三三三三三三ニ|    {

342:名無しさん@ピンキー
07/06/16 00:56:05 aHOHpfZQ
何かの拍子におもらししてしまって恥ずかしがるヘレンをふきふきしてあげたい
その場合筆談で恥ずかしがるのだろうか

343:名無しさん@ピンキー
07/06/17 21:05:45 QKbjNAt1
あ、あの…保守してもいいですか?

344:名無しさん@ピンキー
07/06/20 22:34:30 o4qJaJ+f
保守☆

345:名無しさん@ピンキー
07/06/23 21:23:56 eLOT8D4i
保☆守

346:名無しさん@ピンキー
07/06/25 21:53:07 KGTqOI8g
ほ☆しゅ

347:名無しさん@ピンキー
07/06/26 20:52:32 ulQlFV4T
このスレでおkなのは盲目の女の子だけ?
盲目の男と連れ添う女の子の話とか…スレ違いかな。
ヤンガンの死が二人を~とかさ。

348:名無しさん@ピンキー
07/06/27 12:41:46 32+l7MzG
>>347
まずは書け。
話はそれからだ。

349:名無しさん@ピンキー
07/06/27 13:52:37 0Htu558P
>>347
「美少女」が女性だけの称号と思うなよ

350:名無しさん@ピンキー
07/06/27 16:37:42 FbvWsLNa
>>349
美少「女」が女じゃなくてなんなんだw

351:名無しさん@ピンキー
07/06/27 16:46:30 B2AfXchD
『美少年』は『美しい男子と女子』を示す言葉だけれど、
『美少女』は最近出来たばかりの『美しい女子』という意味しか持たない言葉。


でも、需要があるならば男が盲目でもおkだと思うんだぜ。
投下プリーズ!!

352:名無しさん@ピンキー
07/06/27 18:20:10 LCpAGRBb
>>349
たぶんモマエが求めてるのは「男の娘(おとこのこ)」だ

353:名無しさん@ピンキー
07/06/28 04:45:40 p/8SL62N
>>351が求めているのは「男の娘」ではない
もっとおぞましいなにかだ

354:名無しさん@ピンキー
07/06/29 13:51:44 ye8qvp+v
漢の娘

「てやんでぃ、目が見えねぇからって何だってンだ!
 いちいち周りなんざ窺わなくても、歩くぐら…きゃっっ!」
「ほら、危ないじゃないか。膝見せてごらん」
「せぇな。こんぐらい、どうってことねぇや……」

355:名無しさん@ピンキー
07/06/29 22:26:08 QZwMHB0/
ツンデレフラグktkr

356:名無しさん@ピンキー
07/07/01 22:10:14 xSHn1E0r
保☆守

357:名無しさん@ピンキー
07/07/03 14:02:52 NxZ2gRcg
10スレでも20スレでも伸びそうなネタなんだが、何度も出てる通り
書き手から言わせればハードルが高いんだろうな…

だが、書き手諸氏には是非挑戦していただきたい。おながいします

358:名無しさん@ピンキー
07/07/04 14:07:55 NQ5Me6YQ
今日も光(SS)が見えないわ

359:名無しさん@ピンキー
07/07/05 11:50:30 yLiIpEyc
今日も保守

360:名無しさん@ピンキー
07/07/05 23:56:14 SOeDAzpE
ほs

361:名無しさん@ピンキー
07/07/06 01:05:15 XFe17EhK
このスレを見て乙一の暗いところで待ち合わせを思い出した。
あれは結構いい話だったなぁ。萌えたし。

362:名無しさん@ピンキー
07/07/08 22:08:20 KXCriLY5


363:名無しさん@ピンキー
07/07/10 08:46:20 v80v0Rjo
朝から保守

364:名無しさん@ピンキー
07/07/12 08:58:40 DztdFdgX
保守。
もうココ俺しかいないみたいだな…orz

365:名無しさん@ピンキー
07/07/12 13:57:06 LMM4xw/e
ノ ミテルヨー

366:名無しさん@ピンキー
07/07/12 16:54:58 XOSXKsDz
ノ ミテルヨー (二人目

367:名無しさん@ピンキー
07/07/12 19:13:19 5RbKEVht
ノ サンニンメダヨー

368:名無しさん@ピンキー
07/07/12 20:04:52 eGw8jw51
過疎だからって無意味な点呼止めろ
うぜぇ

369:名無しさん@ピンキー
07/07/12 20:17:41 M8EhNDl8
ここ数年、こういう書き込み増えたなぁ……。


370:名無しさん@ピンキー
07/07/12 23:18:53 PgUbpJpW
うざくて何が悪い!?


371:名無しさん@ピンキー
07/07/12 23:55:18 DztdFdgX
>>368
ごめんなさい…
声出してもらわなきゃあなたがいるかわからないから…

372:名無しさん@ピンキー
07/07/13 02:23:10 E2FQH0EL
何人いたところで、役に立たないスレの寄生虫の乞食なんざいらねぇんだよボケ

373:名無しさん@ピンキー
07/07/14 12:27:45 8yeV6bYH
このスレだけは落とさせない

374:名無しさん@ピンキー
07/07/15 15:01:38 qIe5Frh6
他スレの神作家にこのスレに来てもらうように誘導するのは駄目なんだろうか?

375:名無しさん@ピンキー
07/07/15 19:45:08 wrDU7Wxn
空気を読んで程度をわきまえてやるなら良いんじゃない?
あんまりやりすぎるとただの嵐だけど。

376:名無しさん@ピンキー
07/07/15 21:30:17 k7kV4tnw
>>374
そんなうざいことしやがったら誘導もとのスレごと潰すんで覚悟しておけ

377:名無しさん@ピンキー
07/07/15 21:40:17 rqHTLBzj
以下、何事も無かったようにスルー。

378:名無しさん@ピンキー
07/07/15 22:38:14 k7kV4tnw
まぁ叩き潰されたかったら気にせずに投下して見せろよクズが
























































マジ容赦しねぇからな・・・・

379:名無しさん@ピンキー
07/07/15 22:41:12 ENsIGQjx
口だけか?
おら、やってみろよ
おらおら。これ屁たれがぁ

380:名無しさん@ピンキー
07/07/15 22:54:00 XUM6p4fv
和風スレに帰ってくれ。

381:名無しさん@ピンキー
07/07/16 02:06:11 KwGo3xRu
口だけの自称自営業自宅警備員はこっちにも粘着してんのか
役に立たない自動保守だと思ってNG登録してスルーすると少し気分が楽です

382:名無しさん@ピンキー
07/07/16 02:40:46 uFcv5A3h
なんにせよ、他スレまで行くのは迷惑以外の何物でもない希ガス
まったりと待っていれば、誰かが拾ってくれるさ

383:名無しさん@ピンキー
07/07/16 04:07:10 qMPdIb02
どっかのスレで「盲目の女の子だけどいい?」的なこと言われたら誘導すればいい
それ以外はウザいだけになってしまう

384:名無しさん@ピンキー
07/07/16 04:13:34 2Vpk49gQ
このスレも監視対象にいれとくんでくれぐれも舐めた真似はするなよ?
いいか?
警告はしたからな・・・・・

385:名無しさん@ピンキー
07/07/16 14:37:51 Gc7BCA80
お前に何ができるんだ糞ニート

386:名無しさん@ピンキー
07/07/16 18:33:41 qsstGIeJ
どうせ荒らすならこっちにしたまえ
スレリンク(eroparo板)
スレリンク(eroparo板)

387:名無しさん@ピンキー
07/07/17 03:39:17 ULbqsofd
おまいらスルーしろよ…

388:名無しさん@ピンキー
07/07/17 07:24:12 lSP+MGhf
伸びてると思ったら基地外か

389:名無しさん@ピンキー
07/07/17 21:10:30 STrTrZ70
test

390:名無しさん@ピンキー
07/07/19 14:09:01 XlNKupVz
>>389
IDカコイイ

391:名無しさん@ピンキー
07/07/19 16:19:56 Xq9cDpMo
ストラトラゼット70

392:名無しさん@ピンキー
07/07/19 17:49:16 88/MFZFt
トラトラワロスwww

393:名無しさん@ピンキー
07/07/20 22:02:21 FYrITIqx
光あふれる世界への話もっと読みたいよ。

394:名無しさん@ピンキー
07/07/22 10:55:48 GhABDIFb
俺たちにはただ待つ事しかできないのか…

395:名無しさん@ピンキー
07/07/23 01:58:26 VAkb/rWx
>393
俺何回も読み返してる

396:名無しさん@ピンキー
07/07/23 02:00:51 6bUuRY5N
完全制圧完成記念w

































大勝利確定記念w

397:名無しさん@ピンキー
07/07/24 09:38:48 AfoIVVtc
今日、盲目の美少女を見た。
普通に歩いていたので何も出来なかった。
ヘタレな俺を叩いてくれ。

398:名無しさん@ピンキー
07/07/24 09:42:21 KCpyL5jU
>>397
ばかっ!(ビシッ
だめなひと!(バシッ

399:名無しさん@ピンキー
07/07/24 09:58:35 kcXUB1C2
そういや、盲目な人でも結構普通に歩いてたりするよな。
あの杖捌きは訓練するのか自然に身に付くのか、どっちなんだろ。

400:名無しさん@ピンキー
07/07/24 12:04:21 YtLo7be0
いや、一人で歩くときは絶対に杖もってるし。折りたたみ式のやつとか

生まれつき盲目の人と、後天的に目が見えなくなった人って
やっぱ後者の方がつらいのかな?
勝手な妄想だけど


401:名無しさん@ピンキー
07/07/24 18:11:31 AHwXjlYS
チキンを食べた事のない人ともう一生食べるなと言われた人の差と考えれば
後天的な人のほうがつらい気がする。
まぁ盲目はもっと直接的な問題か…。

402:名無しさん@ピンキー
07/07/24 18:58:14 yVHPuL8J
>>401
なぜチキンwわかるがwww

403:名無しさん@ピンキー
07/07/24 19:00:53 JFCOR/Vq
おまえは今まで食べたチキンの本数を覚えているのか?

404:名無しさん@ピンキー
07/07/24 20:15:34 W5G5dSqw
聞きたいかね? 昨日までの時点では9万9882本。

405:名無しさん@ピンキー
07/07/24 22:05:13 AHwXjlYS
盲目のチキンな女の子をたべたい

           byアーノルド

406:名無しさん@ピンキー
07/07/25 03:29:05 mlAFSDVs
>>404
よく覚えてるなwww
俺の場合、ハツが大好きだからなあ、結構喰ってそう。

407:名無しさん@ピンキー
07/07/25 04:32:04 4BfUtSBd
完全制圧完成記念w

































大勝利確定記念w

408:名無しさん@ピンキー
07/07/25 05:11:35 QHUHf7Bj
>>406
そういう時はトレーズ様乙と言っておあげなさい

409:名無しさん@ピンキー
07/07/25 10:24:16 ywUWWVCr
>>404
お前が25歳なら産まれた時から毎日8000本近く食べてる。

410:名無しさん@ピンキー
07/07/25 18:24:47 u51iilKK
>>409
きっと鶏肉の筋繊維の数なんだよ

411:名無しさん@ピンキー
07/07/25 23:10:01 SXM7Z1n8
404がチキンだと思ってるものがチキンラーメンの麺だったりすると悲しい

412:名無しさん@ピンキー
07/07/26 12:13:01 xalQV6zc
チキンラーメンしか作れない盲目の女の子とチキンを賭けてチキンレースしたい

413:名無しさん@ピンキー
07/07/27 16:20:00 i4L4eU8/
>>409
俺の勘違いかもしれんが毎日8000本食ったら13日で目標超えね?
その計算だと毎日11本じゃね?


414:名無しさん@ピンキー
07/07/28 01:16:04 4N+AX9kO
>>413
それでも相当な数に変わりない。

415:名無しさん@ピンキー
07/07/28 22:49:06 H1o/blrY
ニャ━━ヽ(゚∀゚)ノ━━ン!!

416:名無しさん@ピンキー
07/07/30 00:58:22 qgb/7sOr
追い付いた、

ここで視能訓練士の俺がきましたよっと、

まだ新米だからかもしれないが
「盲目」の「美少女」にはお会いしたことがないです

417:名無しさん@ピンキー
07/07/30 01:08:14 kPck7lju
まぁ障害があると暗い顔になるのはしょうがないしな
先天的な盲目なら笑い方すら知らないだろう

418:名無しさん@ピンキー
07/07/30 02:39:28 w+lVbuRD
>>417
見えなくても楽しい事がありゃ笑えるんじゃね?
知らんケド

419:名無しさん@ピンキー
07/07/31 14:12:48 6Uz++Och
単純に音楽とか?

420:名無しさん@ピンキー
07/07/31 15:32:22 037m2LPR
自分の境遇を悲観している盲目の美少女が最後に笑ってくれる
っていう、ほのぼの純愛系の電波を地上デジタルで受信した。
発信者の方は、わかりやすく文章にまとめてください。

421:名無しさん@ピンキー
07/08/01 23:14:09 NrrNGEvE
☆!

422:名無しさん@ピンキー
07/08/02 13:37:48 lM5+lrwz
何年か前に白杖ついた可愛い子は見かけたことあるな。
けっこうにっこりした感じで、駅ビルのファミレスで何回か見た。
ちょっとニキビが多かったが、今はこざっぱりした顔になってるかなー。

423:名無しさん@ピンキー
07/08/03 04:04:37 syMd1joo
現実問題「化粧をする」という作業を他人に任せるか、それとも
すっぴん美人であるかでもないと、なかなか盲目の美人とは
遭遇できそうにないよな・・・

424:名無しさん@ピンキー
07/08/04 03:15:47 DV65QELv
>>423
希少であるからこそ愛で甲斐があると思わないか?

425:名無しさん@ピンキー
07/08/04 04:15:47 90/05aeZ
つうかエロ妄想するときにありふれた側にばかり落ち着いてどーすんのよ?

盲目じゃなかろうが世の中そんな美人や可愛い娘ばっかり居ねーっつって
パっとしない娘やブサイクばっかり出てくる話を読みたいか?

426:名無しさん@ピンキー
07/08/04 22:47:30 NnmeWQNq
盲目であろうが無かろうがブスに人権なんてねぇよ
ブ男はまだ性格が良くても悪くても存在価値はあるが
ブスは性格が良かろうが存在価値なし
ひき肉にした後豚の餌だな

427:名無しさん@ピンキー
07/08/04 22:56:47 R9QohfRN
NGID:NnmeWQNq

他スレも荒らしてるからスルー推奨

428:名無しさん@ピンキー
07/08/05 00:17:47 Z1WRkD+E
>>426
豚が可哀想だから止めておけ。

429:名無しさん@ピンキー
07/08/05 13:54:45 GCQzT5n7
好きになったらどんな顔でもかわいく思えるさ

つ「恋は盲目」

430:名無しさん@ピンキー
07/08/05 15:37:27 ffTeq5EK
まあID:NnmeWQNqがブ男だというのは良く分かったが。
それに自己紹介してることに気付かない辺り、頭も悪いんだろうな。

431:名無しさん@ピンキー
07/08/05 22:34:17 XHDDnLWo
愛と吐き気は紙一重ということだ――エディ・マーフィ

432:名無しさん@ピンキー
07/08/06 17:24:42 02t7sWN/
>>429
誰が(ry

433:名無しさん@ピンキー
07/08/06 21:51:55 sBdlhy9i
うんこっこw



































うんこっこw

434:名無しさん@ピンキー
07/08/07 00:11:58 H9nXr4zm
>>433
つまり盲目少女が排泄しているのを見たいって事か?
ばれないからいいかもな、そして死ね!

435:名無しさん@ピンキー
07/08/07 02:15:21 o23T4xZr
>>434 オモロナイワ

436:名無しさん@ピンキー
07/08/09 23:59:22 tBBr98A9
保☆守!

437:名無しさん@ピンキー
07/08/12 21:25:42 arYnD5Gv
お盆休み保守☆!

438:名無しさん@ピンキー
07/08/14 21:41:38 QMzLktl5


439:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:43:01 u6lE915N
こんばんは
初めて来ていきなり投稿するのも失礼かと思い、許可をいただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?

なにせ、こういう所は馴れないもので…

駄作だと思いますがよろしいでしょうか?

440:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:47:56 wVoh+0Y7
>>439
誘い受けうざい
あといちいちageんな

441:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:52:19 Oi21YnT+
とりあえず投下プリーズ

442:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:59:34 oFSzs8Qm
まぁこれだけ大層に御託並べておいて区粗みたいな駄文だったら遠慮なく叩くけどな
そこんとこよろしく

443:名無しさん@ピンキー
07/08/17 00:31:15 b3X8VKkN
とりあえずよく言われること
・前置き(コレぐらいの分量のこういう内容の物を落としますよーとか)は推奨だが許可をとるのはウザい。あと自分で駄作思うなら投下するな
・sageろ。ただでさえ夏で変なのが寄って来るんだから
・叩かれても泣くな。スルーされたらそれが感想だと思え。だからといってGJもらったからって全レスは見てて恥ずかしい
これだけふまえりゃ後は内容次第

444:名無しさん@ピンキー
07/08/17 11:19:21 XixyrXqR
了解
叩かれているのは慣れている
逆ギレはしない
後更新が遅くなるがそこのところは分かってくれるとうれしい


445:名無しさん@ピンキー
07/08/17 11:32:19 xn/qNQdj
トリップはちゃんとつけてね。

446:名無しさん@ピンキー
07/08/17 11:33:42 K9B0xWCE
>>444
だから、sageろってば。

447:名無しさん@ピンキー
07/08/17 15:44:47 nGuQ+Kzq
なんかココの住人は必要以上にピリピリしてるよな…
落としたい奴の陰謀と思える程に。
とりあえず投下待ち

448:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:53:25 /yQ5Bfsf
半裸で待つ

449:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:19:55 sDwpD0oz
全裸で正座して待つ
勿論ネクタイは忘れない

450:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:20:56 qYGNCNVV
ま、大方「叩く」とか言ってるヤツは区粗以下の嵐だがな。

451:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:22:12 brYL1PxL
糞みたいな駄文や、中途半端な細切れ投下は勘弁な?
あとうざいコメントも止めろ
くだらんものは遠慮なく叩くけどな

452:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:23:04 qYGNCNVV
あ。さっきの書き込みは荒れるからナシで。



オレは全裸で剥いて待つのぜ!!

453:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:25:48 brYL1PxL
>>452
自演うざいよ?

454:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:33:41 qYGNCNVV
その言葉。リボンつけて返す。

455:名無しさん@ピンキー
07/08/18 05:40:56 khPIZs5M
了解と言いながらsageてない時点で既にダメだろこれは

456:名無しさん@ピンキー
07/08/18 19:01:01 fJRQeai/
スマン
話がまとまらないからまだかかる…
後sageって何?

457:名無しさん@ピンキー
07/08/18 19:07:12 W/EPNtzL
もう説明するのメンドイから、とりあえずJane入れとけ。

458:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:21:31 YkaPltxE
>>456-457
知ってるか?
ここは未成年立ち入り禁止の板なんだぞ?

459:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:30:48 W/EPNtzL
えー。
この前から18歳になったら出入りしても良くなったってけーねが言ってた。

460:名無しさん@ピンキー
07/08/19 07:06:55 HBY9Ut1L
こ、こいつは釣りだってわかってるのに手を出さずにはいられねえ・・・!

461:名無しさん@ピンキー
07/08/19 11:15:49 JbM7bHiJ
なんという東方厨。
そして、>>460は間違いなく風神録を買い逃した。

462:名無しさん@ピンキー
07/08/21 22:28:13 qhr6udKz
ほにゅ

463:無題
07/08/23 18:07:55 oj2EPf4P
え~自分の携帯容量一杯に書きましたので投稿します
後私は18です
まだエロはありませんのでゴメンなさい


彼女は毎日虐待を受けていた
理由は単純
《気味が悪い》それだけ
それだけで義理の父母、義理の兄弟、同級生だけではなく上級生まで
彼女は顔も体も健全なら【美少女】の分類にはいる
だが目の辺りは酷い火傷がある
このせいで光を失い、苛められる
手術をすれば治るかもしれないが彼女にはそれをする程の財力も支えてくれる人物もいない
だから、彼女は未だ光を見ることはできない
だが彼女は希望だけを捨てなかった
いつか死んだ母が聞かせてくれた物語で学んだ『もの』を待ちながら…
彼女は耐えた
16年間、長い長い年月を耐えた
目の見えない彼女は逃げることができない
戦うこともできない
周りの人物もアテにできない
まるで独房、いや収容所の生活のように酷かった
それでも耐えた
彼女が待ち望んだのは『助け』でもあり『希望』でもあり『未来』でもある

そう
彼女は『愛』が欲しかった

464:無題
07/08/23 18:19:08 oj2EPf4P
短いですがとりあえずここまで
続きは一週間以内で仕上げてみせます
ところでjaneって何ですか?
後エロは必ずいれてみせます

465:名無しさん@ピンキー
07/08/23 19:06:44 ENg5QBDE
>>464
sageろや

466:無題
07/08/23 19:17:28 oj2EPf4P
短いですがとりあえずここまで
続きは一週間以内で仕上げてみせます
ところでjaneって何ですか?
後エロは必ずいれてみせます

467:名無しさん@ピンキー
07/08/23 21:48:10 umlqadRc
ま がんばれ。
あと、メールアドレス欄にsageと打ち込むと皆しあわせ。

468:名無しさん@ピンキー
07/08/23 22:01:45 4e1ktNMi
あと一週間の我慢か

469:暗愚丸
07/08/24 07:40:46 yCBw1Y4R
ども、初めまして
何となくネタが浮かんだので、ちょい短いですが投下します

470:『恋、薫る』
07/08/24 07:42:42 yCBw1Y4R
 かっ……かっ……かっ……かっ……
「今日も元気ですね」
 この半年で聞き馴染んだ音に、飛鳥井千草(あすかい ちぐさ)は顔を上げた。
 平均的な体格を黒いズボンと白いシャツで包み込み、その上に黒いエプロンを掛けた千草は、二枚目半の顔立ちに笑みを浮かべる。
 人通りの多い道に面した花屋、アスカの軒先からその音が聞こえた方に視線を向けた。
 白杖で敷石を叩きながら、一人の少女が歩いてくる。
 どことも知れない場所に瞳の焦点を向け、周囲の人が避けるのを気にもとめない少女。
 艶やかな腰まである長い黒髪に真っ白な袖無しのワンピースを纏っている少女が、アスカの前でぴたりと止まった。
「飛鳥井さん、こんにちは。今日は笹百合が入ったんですか?」
「いらっしゃい、姫野木(ひめのぎ)さん。ええ、笹百合に、紫陽花、野花菖蒲や雪笹なんかも入ってますよ」
 少女、姫野木薫(かおる)の問いかけに応えながら、笹百合を一本手渡す。
 ほんの少し鼻を近づけて薫りを確認する姿に、いつもと同じ胸の高鳴りを感じていた。
「本当に良い薫りです。それでは、今日はこれを十本ほど頂けますか?」
「はい、いつも通りでよろしいですね」
「お願いします」
 彼女の言葉に、千草は微笑みを浮かべる。
「それでは、しばらく待っていて下さいね、直ぐに車を出してきます」
「いつも、ごめんなさい」
「いえいえ、気になさらないで下さい」
 済まなさそうに頭を下げる薫に、慌てて言葉で遮る千草。
 これは千草にとっても嬉しい時間なのだから。
 笹百合を十本ほど取り出して、手早く包装する。
「木船君、僕はお客さんを送ってくるから、しばらく店番をお願いするよ」
「はい、解りました。いってらっしゃ~い」
 店員の少女、木船のどこか揶揄するような響きに、苦笑を浮かべる千草。
「それじゃ、今車出してきますから。少し待っていて下さいね」
「はい」
 申し訳なさそうな薫の声に、笑みを零しながら千草はガレージに向かった。




 両親が事故で他界し、サラリーマンだった千草がアスカを継いだのは、僅か半年前のことだった。
 入社した当時はお荷物扱いされていた部署に配属されて、僅か一年で社内でも一~二を争う好成績を収めるほどに成長させた実績があった。
 だが、直接の上司が冷眼を向けてきて、千草よりも下のあまり仕事の出来ない部下を厚遇し続けたことに、いい加減嫌気がさしていた所だったから。
 渡りに船と言ったところで、以前からいた店員の手助けもあって開店した日に、千草は薫と出会ったのだ。


 かっかっ……と、アスファルトを何かで叩くような音が聞こえてくる。
 それが自分の後ろで停まったことに気づいて、小首をかしげる千草
「花を頂けますか?」
 穏やかな優しい声音に惹かれるように振り返った千草は、一瞬言葉を失った。
 白いコートを羽織った少女が、静かに立っていた。
 特筆するほどの美少女と言った訳ではないが、穏やかな顔立ちに優しい微笑みを浮かべている。
 だけどこちらに向いている瞳は焦点が合ってなくて、白杖を脇に手挟んでいる姿を見れば、その少女の目が見えないのだと言うことは直ぐに理解できた。
 そんな少女が、わざわざ花屋に来るのは少し奇妙に思えて、それ以上に一つの思いが胸の奥に湧いた。
「え、あ、花ですね? どんな花がよろしいですか?」
 一目惚れというのは本当にあるんだなと、どこか惚けた頭でそんなことを考えながら、千草は少女に向かって話しかける。
「そちらの水仙をお願いできますか?」
 呟きながら、少女が指先を水仙へとぴたりと向ける。

471:『恋、薫る』
07/08/24 07:44:03 yCBw1Y4R
「あ、店長。続きは私がやりますから、車、用意してくれます? 薫さん、いらっしゃい。いつも通りに包みますね」
「ありがとうございます、木船さん」
「あ、と、車ってどういうことだい?」
 基本的にフレンドリーな性格の木船だが、それでも声に含まれる楽しげな響きで、少女が常連―しかもかなり仲の良い相手だと言うことは理解できた。
「薫さんは、見ての通りなので、いつもお家まで前の店長がお送りしてたんです。代替わりしたからって、止めるのはどうかと想いますよ?」
「代替わり、ですか? ……ぁ、御免なさい。それでしばらくお店が休まれていたんですね」
 代替わりという言葉だけで全てを読みとったのだろう。
 どこか申し訳なさげに話しかけてくる少女に、千草は優しい笑顔を向けた。
「いえ、気になさらないで下さい。すぐ車を用意しますから」
「あ、店長。ちゃんとバンを出して下さいね」
 木船のどこか苦笑混じりの声に、軽く手を振って応えながらガレージに向かう千草。
 ほんの僅かな時間でも、少女と過ごせると思うだけで気分が浮き立つのを抑えきれなかった。




 そんな風に以前の事を思いながら、店の前の車道に車を一旦止める。
「そうなの、でもあまり遅くに出歩くのは止めた方が良いよ? 最近治安もあまり良くないし」
「そうですね。でもこちらのお店も結構遅くまで空けてらっしゃるでしょう。木船さんは大丈夫なのでしょうか」
「あ、あたしは大丈夫。伊達に剣道二段の腕前じゃないって」
 優しい笑顔を浮かべる薫ところころと笑う木船。
 相変わらず、仲が良さげな二人の様子に微笑みながら、千草は車から降りる。
「はい、来ましたよ。それじゃ行きましょうか」
 そう言いながら左腕を差し出す千草。
 相変わらず照れ臭げにしながら、薫がその腕に自身のソレを絡めてきて、寄り添ってくる。
 肌と肌が触れ合う感覚に、鼓動が少し早まって。
 気づかれていないことを祈りながら千草はゆっくりとバンに向かって歩き出した。
 歩道を横切ってバンの隣で立ち止まる。それだけで薫の腕が離れて、少し名残惜しげに感じながらも千草は助手席のドアを開けた。
「はい、どうぞ」
 今度は薫の左側にまがって、その手をすくうようにして握り、助手席の直ぐ側にまで導く。
「もうすこし、足を上げて下さい。はい、そこです」
「ありがとうございます」
 流石に半年……両親がいた頃からすればもう三年近くの常連で、その間殆ど使っていただけに、迷い無く助手席に乗り込む薫。
 本当は抱え上げるようにして乗せた方が早いけれど、恋人同士でもない相手にそんなことが出来るわけがない。
「シートベルトをきちんと締めて下さいね」
「あ、店長! 肝心のコレ忘れてますよ!」
 店から声をかけられて振り返る千草。
 木船がにやにやとチェシャ猫の様な笑顔をうかべて、笹百合の花束を持っていた。
 慌ててソレを受け取る。
「ごゆっくり~」
「馬鹿なことは言わなくて良いから」
 木船の声に少しだけ不機嫌さを込めて言葉を響かせる。
 そのまま、笹百合を受け取った千草は、バンに向かった。


472:『恋、薫る』
07/08/24 07:45:38 yCBw1Y4R


 いつも通りの安全運転をしながら、ちらちらと薫に視線を向ける。
 じっと正面に顔を向けたまま、どことも知れない場所に焦点を合わせる薫。
 見た目は特筆するほどの美少女でもないのに、なぜこんなに心惹かれるのかが自分でも解らなくて。
「あの、飛鳥井さん」
「ん、何ですか?」
「いえ、今掛かっている曲の名前を聞かせて頂きますか?」
「リムスキー=コルサコフの『シェエラザード』ですね」
「クラシックなんですね。飛鳥井さんのイメージに似合っています」
 優しく微笑みながら呟く薫に、胸の奥が暖かくなってくる。
 その笑顔を見るだけで優しい気持ちになるのが、すこし不思議だった。
「音楽を聴くのは良い趣味だと想います。けど、名前が名前だからかもしれませんが、私は花や香水の様に、薫りにこだわりを持ってしまいます」
「それはそれで良い趣味だと僕は思いますよ。貴方の選ばれる花は色々な人に人気が出ますしね」
 呟きながら信号の前で停まる。
 その間、薫の方に視線を向けた。
 ただ隣に薫が座っている。ただその微笑みを見ることが出来る。
 それだけで幸せだった。
「信号ですか?」
「え、ええ」
「……車の運転って楽しそうですね」
 笑顔で呟く薫に、苦笑を浮かべて首を振る。
「そうでもないですよ。結構気を遣いますからね」
 一拍遅れて、思いを言葉にする。
 薫の目が見えないことをつい忘れてしまって、ゼスチャーで答えてしまう自分に、少し苛立ちを覚えた。
「でも、もし目が見えなくても運転できるような車が出来たら、私は運転してみたいと想います。
大抵の事は目が見えなくても出来ますけど、流石に車だけは無理ですから」
 そういって、哀しげな表情を浮かべる薫。
 そんな表情は出来れば見たくなかった。
「そうですね。僕も姫野木さんの運転する車に乗せて貰いたいですね」
「ふふっ、それは楽しそうですね」
 直ぐに優しい笑みを浮かべた薫にほっとしながら、アクセルを踏み込む千草。
「あ、信号変わったんですか?」
「ええ。そう言えばこのあたりの信号には、音楽が流れませんけど大丈夫ですか?」
「そうですね。大抵は大丈夫です。車の音などで信号のタイミングは解りますから。
でも、以前隣の自転車が走り出したので動き出したら、それが信号無視でしたので、少し困ってしまいました」
「出来るだけ気を付けて下さいね」
 心配ですから、と零しそうになった一言は慌てて飲み込む。
 それは本心からの思いだけれど、同情だと想われたくなかったから。
 そんな事を言ってる間に、薫が住む純和風の少し古びた一軒家の前に到着した
 これで、もう二人の時間が終わりだと想うと、切なさが胸に迫ってくる。
「少し待って下さいね」
 シートベルトを外して車から降りた千草はそのまま左側に向かう。
 まずは包装した花をとりだしてから助手席のドアを開けた。
「いつも、すみませんね」
 そう言いながらシートベルトを外す薫。
 その細い指先に一瞬惹き付けられるものを感じて、少しだけ千草は視線を逸らす。
「いえいえ、気になさらないで下さい。あ、お手をどうぞ」
 すっと指しだした手に、薫の伸ばした手が触れて。
 優しく握りながら、薫が車から降りるのを手助けした。
「ご利用ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」
 玄関口まで送った薫に笑いかけながら言葉をかけて、百合の花を手渡す。
「こちらこそ、いつもありがとうございます。それでは、失礼しますね」
 優しい微笑みのまま頭を下げてくる薫に、同じように頭を下げて背中を向ける千草。
 もう少し薫と話しをしていたいけれど、まだまだ仕事が残っている。
 車に乗り込んでまだこちらに顔を向けている薫に笑顔を向けてから、車を発進させた。

473:『恋、薫る』
07/08/24 07:47:57 yCBw1Y4R


「てんちょー、どうっした?」
 店に戻った途端かけられた言葉に、千草はこめかみを軽く押さえた。
「木船君、いつもいってるんだけど、僕と姫野木さんはそんな関係なんかじゃないんだよ」
「そんなカンケイってどんなカンケイっすか?」
 にやにやと口元を弛ませる木船に、小さく溜息を吐く。
 これ以上は何を言っても墓穴を掘りそうだったから。
 そのまま店の中に入っていく。
「もう、軽い冗談なんだから、そんな怒っちゃヤですよ、店長」
「あのね、木船君。君がどう思おうがそれは君の勝手だが、彼女に迷惑だろう? あんまりそんなことを言うのはどうかと思うよ」
 はぁっ、とわざとらしい溜息を吐きながら、木船がこちらをじろりと睨み付けてくる。
「……そんなこと思ってるの店長だけなんですよねぇ」
 その言葉の意味が理解できなくて、千草はそのまま花の手入れに移る。
 もう一度大きな溜息が聞こえて、だけどそれ以上の言葉がかけられることはなくて。
「あ、そうそう。薫さんの手料理って食べたことあります?」
 あまりにもかけ離れた話題に、理解がついて行かない。
 手入れをしながら振り返る。
「いきなり何を言い出すんだ、君は」
「あ、もしかして、まだなんですか? 薫さんにしちゃ珍しいなぁ」
 ニヤリと口の端だけを上げて笑う木船にイヤな予感を覚えた。
 だから、こちらもわざとらしいほどに大きな溜息を吐いて、視線を前に戻す。
「薫さん、あれでかなり料理得意なんですよねぇ。先代も時々夫婦揃ってご相伴にあずかってたんですよ?」
「いくら常連さんだからって、それはないだろう。……いくら何でも常識が無さ過ぎだ」
 思わず天井を見上げる千草。
 異様なまでに豪快だった父親とソレに輪をかけてやかましかった母親の笑顔が目に浮かぶ。
「あははは、まぁ先代ですからねぇ。でもまぁ、それでご相伴にあずかったときに、言ってたんですよ。あの子の料理は優しい味だって」
 まるで我が事の様に嬉しげな表情で呟く木船に少し小首をかしげる。
 プライベートでも薫とのつきあいがあるのだろうか。
 そんなことを思いつつ、次の花の手入れに移る。
「それに、ホントにあの子の料理って凄いんですよ? きっと、話しを向けたら喜んでご馳走してくれると思いますから」
「あのね。手料理をご馳走になるなんて、姫野木さんとはそんな親しい間柄じゃないんだ。きちんとけじめは付けないといけない」
「……頭固いっすねぇ」
 木船の呆れ声に答えることなく、千草は手入れに没頭する。
 薫とはあくまで客と店主の関係でしかないのだ。
 それに、アスカの経営は苦しいと言うことはないが、それでもかつかつの商売でしかない。
 そんな状況で、薫に想いを告げることなど出来るはずがなかった。

474:暗愚丸
07/08/24 07:50:25 yCBw1Y4R
ということで、お目汚し失礼しました
次回はまぁ、早くて一月後くらいになりそうですが、頑張ります
基本的に山のないほのぼの恋愛ものの予定ですが、さてどうなる事やら
何はともあれ、読んで下さった皆様、ありがとうございました
では失礼

475:無題
07/08/24 07:54:38 eIeCiYrI
続き貼り
>>467
ありがとうございます
多分これで良いはず…


彼女は耐え続けた
そしてついに三か月程前に同級生の一人から告白を受けた

―やっと、やっと待ち望んだものが手に入った…!
彼女は久しぶりの喜びの感情がわいてきた
初めての恋人に今まで愛されなかった分愛してもらおうと、一生懸命彼に相応しい相手になろうと努力した
初めての性行為も怖かったが彼の為なら我慢できた

しかし
『あ?あんなのただの性欲処理に決まってんだろ!?誰が付き合うかよ!』

―!!………嘘…だ…
放課後、教室に用があって戻って聞こえてしまった彼の声
彼は彼女をただの『物』として、己の性格を処理するためだけに彼女を騙した

―…嫌だ…………
未だ聞こえる愛しいはずの声
聞きたくなかった言葉
信じていた者から裏切られ天国から地獄に再び落とされた
―…嫌ぁあああああああ!!!!!!!

ついに彼女は 発狂した


476:名無しさん@ピンキー
07/08/24 14:00:28 Uifjz+s8
>>474
GJ!
こういう純愛系は大好物だ!!

477:名無しさん@ピンキー
07/08/24 16:36:46 v8c669qC
うんこSSかも~んなw









ほれかも~んなw











うんこっこw

478:名無しさん@ピンキー
07/08/24 17:24:53 kYHfZ5Nd
>>474
GJ!!
すごくほんわかした

479:名無しさん@ピンキー
07/08/26 01:05:07 sozGeNoQ
>>474
GJ!!続きをwktkしながら待ってます

480:名無しさん@ピンキー
07/08/29 23:49:02 NGHZ8hLj
とりあえず全裸で保守☆

481:名無しさん@ピンキー
07/09/01 00:37:30 A8wpkkNX
正座して保守☆

482:名無しさん@ピンキー
07/09/01 13:24:12 gMejrDsT
うんこSSかも~んなw









ほれかも~んなw











うんこっこw

483:名無しさん@ピンキー
07/09/05 23:21:56 JW+57qem
保守☆

484:名無しさん@ピンキー
07/09/08 21:37:55 HSUiAigt
保☆守

485:名無しさん@ピンキー
07/09/12 23:37:04 JNWOw1Bf
保守

486:名無しさん@ピンキー
07/09/17 12:50:24 5jTa1fri
保守

487:名無しさん@ピンキー
07/09/20 05:41:46 ro860zae
あげ

488:名無しさん@ピンキー
07/09/23 23:34:13 xDqc/nE3
☆ミ

489:名無しさん@ピンキー
07/09/26 23:01:55 ReCT2mGV
★ミ

490:暗愚丸
07/09/29 00:35:04 Nbi5GW3W
ども、お久し振りです、暗愚丸です。
前回の続きをひっそり投下。
微エロシーンがちょこっとあったりします。
それでは、『恋、薫る』はじめます。

491:『恋、薫る』
07/09/29 00:36:03 Nbi5GW3W
「いつも、すみませんね」
「いえいえ、気になさらないで下さい。あ、お手をどうぞ」
 差し出された手を握るだけで、鼓動が早まった事がとても恥ずかしく思える。
 薫だって分かっていた。
 千草が手を差し出してくれるのは、車を降りる為の手助けでしかないことくらい。
 それでも、千草とふれあえることが嬉しかった。
 千草がゆっくりと歩き出して、手を引かれて薫も後に続く。
 玄関口まで来た所で千草が手を離して、後ろに下がる。
「ご利用ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」
 気配に合わせて千草の方に体を向けるのと、その言葉が来るのは同時だった。
 だから、薫も内心を押し隠して、微笑みを浮かべて頭を下げた。
「こちらこそ、いつもありがとうございます。それでは、失礼しますね」
 千草も同じように頭を下げていることを、薫は読みとっていた。
 だからこそ、嬉しくなる。
 目が見えない相手になら、口では謝りながら姿勢を変えない人間もいる。
 千草がそうではないのが嬉しかった。
 ぶろろろろ……と、車の音が去っていく。
 それが、薫にはすこし哀しい。
 千草が去る度に、もう少し家がアスカから遠ければいいのにと思ってしまう。
 それなら、もっと長く千草と同じ時間を過ごすことが出来る。
 初めて、恋情を覚えた人の側にいられるのだから。
「ふぅ……」
 そんな埒もない想いを振り払い、胸ポケットからカギを取り出しながら玄関に向き直る。
 手探りするまでもなく、カギを開ける薫。
 自分の家なのだ。それは出来て当たり前のことで、だけど人を招待する度にそのことで
驚かれることを思い出して、寂しさが胸に湧いた。
「ただいま」
 誰もいない家に、自分の声がむなしく響く。
 それでも靴入れの上に飾る紫蘭の香りが、ほんの一瞬浮かんだ寂しさを消してくれた。
 もう盛りを過ぎて乏しくなった香りに、心の中でお礼を言いながら丁寧に靴を脱いで三
和土から上がる。
 その間、全く周囲に手を添えたりはしなかった。
 確かに薫は目が見えないけれど、どこに何があるかは分かっている。
 色は確かにわからないけれど、形は触れれば分かるのだ。
 それに、例えば廊下の角やトイレのドアなどに、花を飾って香りで区別が出来るように
もしてあった。
 例え実際に目で見ることが出来なくても、周囲を視ることは出来る。
 ……ただ、花の香りで区別をするというのが、誰にでも出来ないことくらい、薫だって
理解していた。
 正確に言えば、同じ花の個体差を香りで判断すると言うことがだ。
 目が見えない人間は、他の感覚器官が発達するとよく言われているが、薫のソレはその
ような俗説を凌駕するもの。
 薫自身その能力は自覚していて、だから今の夢はパヒューマーになることだった。




 飾り気のない質素な部屋の中に薫の姿はあった。
 東側の壁には大きな衣装箪笥と、パソコンデスク。
 二年前に叔父から与えられたパソコンは、旧式ではあるがきちんと文章を読み上げる機
能があって、十分使い勝手が良かった。
 そして、西の壁一面を埋め尽くす大きな本棚。
 三分の一は調香や花などに関する本で、のこりはソレを点字翻訳したものだった。
 そんな部屋の中で、小さな溜息を漏らしながら薫は着替えていた。
 真っ白な袖無しのワンピースは、以前木船と一緒にショッピングに行ったときに勧めら
れたもので、本当は少し抵抗があった。
 二の腕を全て晒す服なんて言うのは、千草からはしたないと思われるのではないかと不
安だったから。
 だから、車に乗ってすぐに話しを切り出すことが出来なかった。
 脱いだワンピースを薫は机の上に載せる。

492:『恋、薫る』
07/09/29 00:36:58 Nbi5GW3W
 そのまま、ぺたぺたと全身をなで回し、時折指でつまんでみる。
「ん、大丈夫みたい」
 目が見えないけど、いやだからこそ、薫は自分の体型が崩れないよう常に節制していた。
 それは、今は亡き両親が言っていた、体型の崩れは不健康への第一歩という言葉に従っ
ているだけだったが、それでも感謝していた。
 それは、千草に綺麗な自分を見てもらえるから。
 同時に、薫はふと昔のことを思い出す。
 とても厳しかった両親。
 目が見えなくても自分で出来ることは自分でしろと、家事全般を自分で出来るように仕
込まれていたから、両親が亡くなってもこうして、一人暮らしを続けていける。
「……でも」
 こんな気持ちに関しては両親は一言も教えてくれなかった。
 薫自身、誰かを好きになるなんて、想像すらしていなかった。
 確かに薫も女で、愛や恋といったものには興味があったけれど、それは自分から縁遠い
場所で自分とは関係ない人たちに起きるものだと思っていたから。
 だから、とくんっと胸が脈打つ感触に戸惑うことしかできない。
 ……抗うことが出来ない。
 音もなく移動して、ベッドに腰をかける。
 柔らかなスプリングは音も立てずに、薫の体重を支えてくれた。
「んっ」
 薫は、右手でそっと自分の乳房を掴んだ。
 レースの入った清楚なブラに包まれた乳房は85のBと、160センチ近い身長からす
れば平均よりやや大きめで、すらりとしたスレンダーな体型のためか、一回り大きく見え
るものだった。
 やわやわと揉み込んでいくたびに、乳房から熱が湧いてじんわりと全身へ伝わっていく。
「ふぅ、ふぅ……んくっ!」
 ぎゅっと少し強めに揉んだ瞬間、全身が熱くなった。
 ぽつぽつと、全身に汗が噴き出て来る。
 今自分の胸を揉んでいるのが千草の手で、自分の上にいる千草が優しく触れてきている。
 そんな想像が脳裏を占めていく。
「こんなの、ダメ」
 呟きながら、さっき千草と絡めた左手を、顔に持ってくる。
 くんっ、とソコに残る千草の残り香を鼻腔に吸い込む。
「んっっ」
 同時に、じゅくりと股間が濡れた。
 微かに漏れてくるチーズのそれに似た匂いに、ちくりと胸の奥に痛みが走る。
 こんなはしたないことに、千草の残り香を使っている自分が凄く浅ましく思えたから。
「くんっ……ふぁっ! んくっ! はっ……ん」
 それでも、くんくんと何度も千草の残り香を求めていた。
 男性の体臭と様々な草花、それに土や水の匂いが入り交じった、千草の香り。
 その香りが、胸に乗せた自分の手を、千草のものだと錯覚させてくれるから。
 薫はあくまで香りを求める事をやめはしない。
 ブラの上からでも、乳首が堅くしこっている事が伝わってくる。
 それを、きゅっと摘んだ。
「ひゃんっ!」
 びりっと電気の様な刺激が走って、大きく仰け反った薫はそのままベッドに倒れ込んだ。
 くりくりと摘んだ乳首を弄るたびに、刺激が走る。
「ひぅっっ! ひぁっ! あんっ! あぁっっ!」
 口元から勝手に声が漏れだし、じゅんと股間が潤った。
 左手を伸ばして、下腹部から下着の中に差し込んだ。
 後ろの付け根から上に向かって、スリットを撫でる。
「んくっ! ふぁっ、あんっ! ひゃふっ! ダメ、こんなの、ダメ!」
 口ではそう言いながら、薫の手は動きを止めない。
 ブラをずらして、露わになった胸を掌で揉みながら、人差し指と中指の谷間に乳首を挟
み込んで刺激する。
「あんっっ、ふぁぁあっ! 千草さん、千草さん! もっと、もっとして下さいっ!」
 体の上に千草がいる。
 優しく声をかけながら体を触ってくる。
 ちゅくちゅくとイヤラシい音を立てながら股間を弄っている。
 きっと、優しく微笑みながら。

493:『恋、薫る』
07/09/29 00:37:41 Nbi5GW3W
 そう思った瞬間、全身が痺れるほどの快楽が一気にはい上がってきた。
「んっ! ~~~~~~~~~~っ!!」
 思わず唇を噛み締めながら、頂に達する薫。
 びくびくと全身が震えて、全身に気怠さが広がっていった。


「……私、何をしてるのかしら」
 絶頂の余韻が去った後、薫の目からぽろりと涙が零れた。
 きっと千草は自分に恋慕を抱いてはくれない。なのに、欲情の相手として望むのが千草
だと言うことに、薫はいい知れない嫌悪感を抱いていた。
 優しい人だと知っている。
 優しく接してくれているのも事実。
 けれど、それはきっと薫が盲目だから優しくしてくれているだけ。
 目が見えない自分が好きだと言っても、千草には迷惑をかけるだけだろう。
 受け入れられないに決まっているし、むしろ、受け入れられる方が怖かった。
 ……恋情じゃなく、単なる憐憫で受け入れられるなんて、想像もしたくない。
 だから千草の隣にいるのを望めない。望んでは行かない。
「私は、どうして」
 けれど、千草の側にいたい。その隣にいたいと思ってしまう事を抑えられなかった。




 シャワーを浴びて部屋着に着替えた薫は右手に一本の笹百合を、左手に紫蘭の束を持っ
て廊下を歩いていた。
 玄関先まできた薫は、笹百合と紫蘭を一度床に置いて、靴置きの上に視線を向ける。
「今日までありがとう」
 呟きながら、そっと伸ばした手で花瓶に挿していた紫蘭を抜き取る薫。
 紫蘭の束にソレを足して、最後の笹百合を手に持つ。
 ソレを鼻先に持ってきて軽く香りを確認して、薫は微笑みを浮かべた。
「今日からよろしくね」
 そのまま笹百合を花瓶に差し込んで紫蘭を持ち上げた薫は、玄関に備え付けてあるゴミ
箱のようなものに手を伸ばした。
 ゴミ箱の様なもの―いわゆる生ゴミ処理機の中に紫蘭を入れていく。
 一週間、薫の役に立ってくれた花を生ゴミとして出すことなどしたくないから。こうし
て肥料として役立てている。
 不意に、ベルの音が鳴り響いた。
 慌てて胸元を探りロングストラップを引っ張って、携帯を取り出す薫。
 携帯を開き、軽く指でなぞって通話ボタンの位置を確認してから、電話に出た。
『やあ、久しぶりだね薫君』
「……伯父様、久しぶりです」
 電話の相手は母方の伯父、大林健三だった。
 三年前に両親が亡くなってから、薫の保護者兼後見人となってくれている人だった。
『その声を聞く限りは、元気そうで何より何より。わははは』
 その笑い声が、薫の疳に障った。
 両親が亡くなったとき、以前はつきあいの無かった親族達が、遺産をかすめ取ろうとし
たとき、ただ一人、大林だけが薫を助けて、全ての遺産が赤の他人と言っても過言ではな
い相手達に渡らないようにしてくれた。
 それだけではなく、薫が苦手な生活上の細々した事―年金や保険金、税金と言った諸
問題を、一手に引き受けてくれていた。
「それで、何の御用でしょうか」
 それでも、薫は心を緩きにはなれなかった。
 大林が両親の遺産を狙っているとか、薫自身に色目を使っているという訳では決してな
いけれど、なにか、薫の心にちくちくと棘のように不信感が刺さっているのだ。
『ああ、今月の支払いを済ませたので、その連絡だよ。それといくつかあってね』
 くくっと喉の奥で笑う声が、薫に不快感を覚えさせる。
 それでも、薫は感情を表に出したりはしない。
 一応は感謝しているのだから。
『いや、君に良い見合い話があ』「お断りします」
 それでも、大林の言葉が終わるよりも早く、薫は答えを返した。

494:『恋、薫る』
07/09/29 00:38:24 Nbi5GW3W
「私はまだ未成年です。そんな話題はせめて成人してからにして下さい」
『いやいや、そうは言うがね。君一人では大変だろう? それに、君もあと二ヶ月で二十
歳になるじゃないか。会うだけでも良いんだがね』
 大林の押しの強さに、薫は辟易する。
 今年で成人するのは確かだけれど、薫には見合いなんて最初からする気はなかった。
 両親の一周忌が終わった直後から、幾度と無く見合い話を持ってくるようになった大林。
 それもまた不信感の一因だった。
「結構です。私のような者が相手になるなんて、相手に迷惑でしょう」
『いやいや、相手も結構乗り気なんだよ。会ってみるだけでも良いんじゃないかね? 何、
若い者同士で話しをしてみるのも一興だよ』
「……伯父様、私は誰かと添い遂げるつもりは毛頭ありません。まだわかって頂けないの
ですか?」
 しつこく見合い話を勧めてくる大林に、苛立ちが抑えきれなくなってくる。
 普段なら出すこともない、険を含んだ声音に気付いたのだろう。
『わはははは。そうか、どうしてもイヤか。ならしょうがない。今回は諦めるとしよう』
 いつもの通り朗らかに笑いながら、大林が白旗を振る。
 そのままずっと諦めていて下さい。そんな言葉が口をついて出そうになって、薫は気付
かれないように深呼吸した。
「それで、用事はそれだけですか? ソレでしたら、切らせて頂きます」
『ああ、いや待ちたまえ。もう一つ言っておくことがあってね』
 どこか、真剣味を帯びた大林の声音に、薫は小首をかしげる。
 普段から何事も遊びの一環のように振る舞う大林らしくない声だったから。
 だから、ただ静かに大林の言葉の続きを待つ。
『君が望んでいる件だが、難しいと思った方が良い』
 言われて思わず唇を噛んでしまう。
 以前から、フランスに留学したい旨を、大林には伝えていた。
 パヒューマーの専門学校は日本にも存在するが、叶うならフランスに行って本場で授業
を学びたいと思っているから。
『障害者の留学となると、ややこしい問題がいくつか絡んでいるのだよ。第一の問題は、
介護者をどうするかだ』
「……向こうなら、きちんとした保険制度もあると思いますが」
『確かにあるとも。だが、障害を抱えた外国人が暮らすとなれば、また別問題なのだよ』
 大林の真剣な口調が、自分を傷つけまいとする為だと理解した。
 理解してしまった。
「そうですか。わかりました」
 それ以上は何も言わず、通話を切った。
 目が見えない事が夢を阻む現実がやるせなくて、薫は深い溜息を吐く。
 目が見えさえすれば、夢を追いかけることも出来るだろう。
 千草の隣に立つことも出来るだろう。
 けれど、薫の目は治療不能だと医者に匙を投げられているのだ。
「っ」
 漏れそうになった恨み言を、何とか飲み込む薫。
 暗い言葉は暗い現実を呼び寄せる。辛いときこそ笑顔で乗り切らないといけない。
 そんな両親の言葉が胸に刻まれていたから。
「…………しかたない、事なんでしょうね」
 それでも、声に辛さが乗るのは仕方なかった。

495:暗愚丸
07/09/29 00:41:51 Nbi5GW3W
前回レス下さった皆様、ありがとうございます。
ほのぼの甘系のつもりが、ちょいシリアスに入りかけでマズいと思ってる暗愚丸です。
一応、基本的にはほのぼの甘系の筈なんで、これ以上あさっての方向行かないよう気を付けます。
何はともあれ、今回お付き合い下さった皆様、ありがとうございました。

496:名無しさん@ピンキー
07/09/29 03:08:56 dNPoE9u4
待ってました。GJ!

497:名無しさん@ピンキー
07/09/29 03:53:06 eQAU5khf
>>495
シリアスもありだけど、甘くまとめていただけると美味しくいただけそうですw
萌え狂いますた、GJJJJJJJ!!!!!!

498:名無しさん@ピンキー
07/09/29 10:49:51 8nz3WWkw
>>495
俺の中で神認定

499:名無しさん@ピンキー
07/09/29 15:38:41 LfE76Loa
>>495
 
GJ!!
薫がちゃんと目が見えないながらも、生活してる感じが、健気でイイ!
イイコだから、幸せになって欲しいな。
続き、楽しみにしています。

500:名無しさん@ピンキー
07/09/30 03:10:45 vfpSnHBo
500get
そして投下乙です

501:名無しさん@ピンキー
07/10/05 18:52:01 KnS4vvQd
なんという過疎スレ保守

502:名無しさん@ピンキー
07/10/07 23:41:58 0/CwjXe2
>>495
GJ!
続きを全裸で正座しつつ待つ。

503:名無しさん@ピンキー
07/10/09 22:48:17 HAClLKxW
全裸☆保守

504:名無しさん@ピンキー
07/10/12 08:20:21 tHL9SMSp


505:名無しさん@ピンキー
07/10/14 01:49:35 UO1uYKaL
暫く来てなかったら、神の続きがー
待っているので、続きをお願いします

506:名無しさん@ピンキー
07/10/16 06:46:57 SXvw3Vll
保守

507:名無しさん@ピンキー
07/10/17 06:36:19 4+HkzdDs
今日は俺が保守するよ

508:名無しさん@ピンキー
07/10/17 06:44:55 GbmcBPSq
いやいや、俺がする

509:名無しさん@ピンキー
07/10/17 07:08:54 89WrTEwr
「………じゃあ俺が」

>>507、508「どーぞどーぞ」

510:名無しさん@ピンキー
07/10/17 09:42:08 6Y/Onls9
もう見えないんだよね…。

511:名無しさん@ピンキー
07/10/17 20:08:00 kBCytUyt
心配するな。俺が君の保守になるから。

512:名無しさん@ピンキー
07/10/20 13:28:24 Ob0a+gr6


513:名無しさん@ピンキー
07/10/21 17:02:19 zj5IvPRB
ここは一次創作のみでしょうか。
盲目ツンデレ美少女がヒロインの作品、「春琴抄」の
佐助×春琴ものを書き上げたのですが、
スレ違いであれば、専用スレのないSSスレに投下するつもりです。

514:名無しさん@ピンキー
07/10/21 22:18:44 BQTNKnp7
>>513
盲目娘なら何でもアリだと思うが。

515:513
07/10/21 23:36:53 zj5IvPRB
レス有り難うございます。では、投下させて頂きます。

「春琴抄」召使佐助×盲目ツンデレ娘春琴、温いですがえちあり。
純愛と見せかけて擦れ違い愛なのでご注意を。

516:513(1/5)
07/10/21 23:44:22 zj5IvPRB

 おまえは、どのような顔をしている。二人きりの部屋にたおやかに座した春琴が投げかけた
実に単純な問いに対して佐助が返したのは、え、あ、といった、一向に要領を得ない軟語だけ
だった。答えられないのみならばまだいいが、生意気にも動揺している素振りすら伺える。どうせ、
言い惜しむような面相でもあるまいに。おどおどと聞き苦しい狼狽を耳に入れるにつれて、
ぽっと揺らぐ行灯に映し出された齢十六の芙蓉に、次第に霜が降りていく。
「もう、ええ」
 薄紅の唇が、冷えた囀りを洩らした。ゆったりと閉じた瞼の奥から滲む険しさは、大阪に居を
構える薬種商、鵙屋の物見えぬ二女の手曳きを務める丁稚を、容赦なく射竦めた。

 万事が意のままにならねば、気が済まない。その上、晴れやかに笑うことも滅多にない。この
我儘かつ陰鬱な気質は、春琴が九つの折に患った眼病に端を発していた。幼くして瞳を
閉ざされた不憫さ故に、春琴は多分に甘やかされて育った。富裕の家に生まれたこと、それに、
音曲の才に恵まれたことが、彼女の驕慢を更に強めていた。だが、柔くも棘ある緑の若芽に
惜しみなく陽光を注いだのは、春琴より四つ年上の佐助に他ならなかった。
 元より、佐助は鵙屋に丁稚として奉公する身分だった。それが主家の妹娘、大阪では
『こいさん』と呼ばれる、の手曳きのみを任せられるようになったのは、彼が春琴と同じ趣味、
即ち音曲を嗜むようになってからだった。給金を溜めてこっそり買い求めた三味線の音を
洩らさぬため、そして主が住まう闇を訪うため、夜毎押入れで独り稽古に励んだ労苦は、
春琴自ら佐助へ音曲を教授するという形で報いられた。
 されど、春琴は年嵩の弟子に甘い思いに浸らせる暇など、一切与えなかった。師を気取った
十一歳の娘は、己が部屋に響く琴の音が乱れる度に『あかん、あかん』『阿呆』と散々に罵った。
挙句、覚えが悪い頭を撥でびしりと殴れば、佐助はひいひいと情けなく泣いたものだった。
 もっとも、流石に様子を見かねた二親に粗暴な振る舞いを咎められてからは、この学校ごっこも
終わりを告げた。春琴の小さな手を取って師匠の元へ導くのは、相弟子となった佐助だった。
故に、今では、彼女が佐助に稽古をつけることは殆どない。それなのに、夜更けに佐助を
部屋へわざわざ呼びつけた春琴の意は、音曲とは離れたところにあった。

517:513(2/5)
07/10/21 23:45:18 zj5IvPRB
 知りたかった。この男のことを。佐助が鵙屋に上がった頃には、春琴は既に失明していた。
従って、春琴は常に付き従う佐助の顔すら知らなかった。田舎出の丁稚など、精々が歩く際の
杖、或いは用を足した後に手を清めるための柄杓程度にしか思ってはいない。にも拘わらず、
苛立ちとも言い切れぬ靄は、床に就いても寝付けぬほど色濃く春琴の心に広がっていった。
 いっそ、佐助を婿に迎えては。格式ある鵙屋の令嬢とはいえ、目が見えぬ娘が対等の結婚を
望むのは酷であった。それならば、と、親に昼間提じられた案を、佐助が仕えた七年間にて培った
気位を以ってにべもなく撥ねつけていた、だのに。
 春琴は、薄闇の奥へ右手を差し伸べた。常のとおり主の杖となるべく小さな掌を受けた佐助の
手を握る代わりに、更にその先へ伸ばした。やがて、三味線を手持てば類稀な妙音を奏でる指が、
ざらついた肌に触れた。軽く押せば窪む柔らかさは、頬だろう。
「こ、こいさん」
 永劫の夜に響く佐助の声が、乱れた。大きく息を呑んだのか、頬に添えていた指先が揺れた。
一々制止をかけたり故を問うたりしようものなら引っ叩いてやろうと目論んでいたが、佐助が無駄
口を利かず、春琴の望み全てを受け入れる性分であったことが幸いした。
 盲人は音で、指で世界を探る。早春に香る梅の木を撫でるような思いの元、春琴は平然と
佐助の面を吟味していった。真中で盛り上がっているのは、鼻だろう。些かずんぐりとしているそれを
何の気なしに摘んでみれば、ふが、という声が佐助の口から洩れた。敬する女主の戯れに身を
強張らせ、ともすれば荒ぎかねない息を懸命に殺していたのだろう。そこで受けた仕打ちに最後の
道すら断たれ、思わず呼吸に詰まったものとみえた。間の抜けた響きに、一切の景色と共に爛漫さを
失った春琴にしては珍しく、くす、と口許が綻んだ。だが、瞬間、鼻を塞がれたままの佐助の面を
微かに覆った影は、閉ざされた眼には映らなかった。
 顎、頬骨、唇、そして己と同じく閉ざした瞼を伝った指先の感触を頼りに春琴が描いた佐助の顔は、
子供の頃に見た大阪の男衆の垢抜けた姿とは、大分かけ離れていた。佐助のように田舎から上がった
他の奉公人の姿から察するに、恐らくは肌も浅黒いのだろう。所詮は想像にすぎないものの、彼女の
美意識に照らし合わせれば、佐助は到底美しいとは言い難かった。それでも、春琴はぴんと弾いた
絃の音の如き一語を放った。
「伽を」
 奪われるのは、癪だ。許すのは、更に癪だ。秘めるには烈しすぎる矜持を傷付けずに己を満たすには、
命じるしかなかった。
 拒否は、返らなかった。長い静寂のみが座敷を満たしていた。いや、静のみと表すのは、誤りだろう。
幼さを越えたばかりの二人は、身のうちに狂おしいほどの動を抱えていたのだから。
 だが、是とも否ともつかない宙吊りに、幾ら気難しいとはいえ、僅か十六の娘がそう長く耐えられる
筈もなかった。なんでもない、忘れろ。己の命を打ち消すことすら出来かねて、俯いた春琴が膝の上で
密かに拳をぎゅっと握ったそのとき、衣が畳に擦れた。はっと顔を上げた春琴の華奢な肩があの掌に
包まれた瞬間、もう後へは戻れないことを悟った。甘い恐れを知った小柄な身が、鼓動が、ゆっくりと
横たえられていった。

518:513(3/5)
07/10/21 23:46:26 zj5IvPRB
 蝶のようだ。佐助は、思った。帯を解かれた裸身の左右に広がる藤の小袖は、故郷の草野にひらひらと
舞っていた蝶の羽に似ていた。
 他の者であれば、己が掌にて羽を休める可憐な命を、無情に握り潰すことに悦びを覚えたかもしれない。
しかし、佐助にとっては、掌に無惨な燐の輝きを散らせることは愚か、不浄なる息を吹きかけることすら
戒めねばならぬほどその蝶は尊かったし、また、そうでなければならなかった。
「眩しい」
 初めて目にした女人の肢体に佐助がただただ見蕩れているうち、微かに眉を顰めた春琴は呟きを象った
命を告げた。興を損ねたか、佐助は部屋の隅に置かれた行灯に慌てて目を向けてみるが、ちりちりと燃える
橙の加減が特に強いとは感じられなかった。だが、この気難しい女主は思いを直に表すことを好まない。
僅かな仕草や言のみから己の意を汲むよう、佐助に強いた。黙って席を立つのは厠へ連れて行け、
『暑い』は即ち団扇であおげ。手掛かりを見落とせば、意を誤って受け取れば、必ず機嫌が悪くなる。
傍から見れば理不尽極まりない仕打ちにも文句一つ言わず付き従ううち、春琴は佐助に対して一層の
苛烈さを以って接するようになっていた。容赦なき打擲や面罵も裏返せば佐助への甘えとも取れるのだが、
春琴は勿論、佐助もそれを認めようとはしなかった。春琴は慈悲深い女人ではなく、気高き女主でなければ
ならなかった。
 そのような春琴の気性に従えば、今の言は『灯りを消せ』という意味と思われた。皿の火をふっと吹き消すと、
息の音と弱まった光で命が遂げられたことを認めたのだろう、春琴の面に滲んでいた苦が薄らいだ。もっとも、
只ならぬ緊張に身と頭を強張らせた佐助は、彼女が下した命の本当の意には到っていなかった。目が見えぬ
春琴は、纏う物なき己を一方的に、それも他ならぬ佐助によって眺められることを嫌ったのだ。冷然に隠した
朱は、佐助がそれと悟る前に夜に溶け込んだ。
 とはいえ、絶対の忠心を捧げる佐助といえど、夜空に浮かぶ月に雲を重ねることは出来ない。虫籠窓から
差し込む月明かりに照らされ、血潮を秘めた身の代わりに、透き通るように冴えたからだが浮かび上がる。
袖から滑らせるように腕を抜いていくと、日当たらぬ深窓にて磨かれた白い肌が殊更に蒼みがかって見えた。
夢にも等しい幻に、己の衣を解くことも忘れた佐助は、更に主の元へ近づくために敢えて目を瞑ると、春琴に
覆い被さった。蝶は闇へ失せてしまったが、盲目の主と世界を分かち合う歓びは、この世に在するであろう
如何なる煌びやかな光景にも勝った。
 春琴は、熱い体に細い腕を伸ばそうとはしなかった。仕えられるのが当然であるかのように、或いは粗が
あれば即座に叱責を飛ばす三味線の稽古さながらに、黙って佐助の挙動を受け入れていた。少しでも
不興を買えば、何もかもが終わるだろう。給金でこっそり女を買い求めたこともない佐助が思いを遂げるに
あたって唯一心がけたのは、傷つけないこと。ともすれば外れかねない理性に畏敬の枷を掛けながら、
佐助はあたかも寝入っているかのように横たわる春琴と、静かに唇を重ねた。初めて二人が交わした口付けは
舌すら交えない稚拙なものだったが、頑なに引き結ばれていた唇が蕩けるほど柔らかな感触を返した瞬間、
この方のためならば、全てを擲ってもいい。決して誇張などではない思いを、佐助は心に刻み込んだ。
 着物に隠されている時は気づかなかったが、胸は思いの外豊かだった。身の丈五尺に充たぬ春琴の
すべやかな小足をも乗せられる佐助の掌でも覆いきれない膨らみに、触れた。さらりとした手触りに感じた
温もりは僅かだったが、食においても豪奢を好んだ春琴の肌は、佐助の指に押されるたびに弾んだ。
遠慮がちに五指をやわやわと埋めさせるうち、佐助は掌に些細な違和感を覚えた。手を退けながら指先で
探ると、先まで描かれていた曲線の頂には微かな尖りが生まれていた。人差し指で転がすように触れては
みるものの、主が抱き始めたささやかな悦びに舌で触れるなど、あまりにも畏れ多かった。だが、敬して止まない
女人の露な肌を前に、若い体では到底抑えきれない衝動が突き上げたのも、確かだった。せめてと恭しく
唇で触れると、懸命に人形を真似ていた体がぴくんと跳ねた。



519:513(4/5)
07/10/21 23:47:31 zj5IvPRB
 耐えられなかった。己を止める間もなく、佐助は濡れた舌でそれをちろと啄ばんだ。小さな粒が唾に滑るなり
響いた、あっ、という微かな声を聞いて、漸く我に返る。やりすぎた。青褪めた佐助は咄嗟に身を竦めたが、
一向にしなる平手は飛んでこなかった。強烈な笞に備えるべく歯を食い縛っていた佐助が恐る恐る目を
開いてみると、皺がよるにも拘らず、口を引き結んだ春琴は身の下に敷かれた小袖を握っていた。閉じた
目元には、朱が滲んでいた。仄かな色の本意が丁稚に身を許す屈辱のみならば、たとえ無理に組み
敷かれようとも、拒めばいい。佐助にとって、春琴が放つ一喝は巨漢が振るう鉄拳より強いのだから。
 己を、見せまい。女主は、従僕と同じ苦しみを忍んでいた。
 他の者であれば、主家の令嬢という、容易に手が届かぬ女人との逢瀬を存分に愉しむことも出来た
だろう。だが、女を悦ばせる術を碌に知らぬほど未熟であり、何より、たった九つであった春琴を観音とも
思ってその可憐な手を日々曳くことさえ至上の歓びとしていた佐助にしてみれば、無造作を装って
投げ出された肢体は、寧ろある種の責め苦ですらあった。狂いそうな気を必死に押さえつけながら、
佐助は右手をなめらかな太腿の間へ滑らせた。夜に思うことすら主を汚すようで躊躇われたそこへ
遂に触れかけた矢先、いや、と震える声が、佐助を止めた。
 しかし、気丈な相貌に怯えが走ったのも、一瞬のことだった。迂闊にも佐助に弱みを見せたのが余程
心外だったのか、春琴は殊更に顔を顰め直した。その方が、佐助としても望ましかった。盲人が笑う様は、
どうも間の抜けているように感じられて、好きではなかった。心に押し擁く像は、完全であるからこそ、好い。
その姿を確かなものにするべく、佐助が密かに再び目を閉じれば、
「そないなとこ触れだなんて、わて、言うたか」
 家人の目もある。流石に大声を上げるわけにもいかなかったのだろう。下から響く鋭い囁きに責められた。
それなのに、とうとう見限られたかと竦めた身には、細い腕が絡められていた。佐助が驚く前に抱き寄せられると、
今やしっとりと湿った肌が浅黒いそれにひたりと重なった。押し付けるように重ねられた膨らみが、佐助の胸に
潰れた。
 彼女が投じた謎掛けの答えは、考えるまでもなかった。欲情、そうは思いたくなかったが、が赴くままに、
佐助は春琴を探り始めた。口の中と同じようなものかと思っていたが、違う。初めて触れた秘所は、
よく言われるようにしとどに濡れてこそいなかったが、柔く、繊細で、魅惑的だった。もっと味わいたくて
指で擦り上げるも、傷つけてはならじという慎重な指遣いでは却って焦らされるだけなのか、春琴は
女らしく括れた腰をむずかるようにくねらせていた。女の悦びを引き出す珠のことすら知らず、ただただ
指を蠢かせる佐助の耳元にて弾かれる、いやや、阿呆、といった言がえもいわれぬ艶を帯びていくまで、
そう時間は掛からなかった。
 直に舐めて湿らせることすら、思いつかなかった。荒い息を殺しながら緩めた下帯から現れた男根が
既に垂らしていた滴りなどでは、男を知らぬ春琴の苦痛を和らげるには足りなかった。二本に増えた指を
ひくつくように締めるようにはなったそこに窄まりを宛がい、少しずつ開いてはいったものの、狭く、
濡れきってもいない体は、当然、佐助を拒んだ。それでも交わることを互いに望むならば、猛る己を
捻じ込むより他になかった。痛い、と駄々を捏ねるように戦慄く声を、聞くまでもない。身を裂かれる
痛みを味わっているだろうに、春琴の腕ばかりは佐助を抱き締めていた。
 全てを埋め込んだ頃には、春琴は罵りすら上げなかった。硬く瞑った眦から、雫がつうと頬を伝った。
方や、滑りなき秘肉は加減を知らずに佐助を責めていたが、それすら佐助にとっては悦びとなった。
今にも爆ぜそうな心を抑え、衣擦れを響かせながら腰を引くと、この痛みを失うことを恐れるかのように
春琴は佐助を掻き抱いた。
「おねがい、わてを」
 微かな喘ぎは命ではない、願いだった。彼女が下す如何なる命をも果たすと誓った忠実なる僕は、
掠れた声を聞き届けるよりも早く、己を貫いた。
「ああっ」
 しなやかな身が、反った。藤の小袖が、乱れた。こいさん、こいさんこいさんこいさんこいさん、口の中で
呟きながら狂うがままに幾度も幾度も己を打ち付けるうち、
「さ、すけ……」
 か細くも熱い声で、名を呼ばれた。永遠に瞼を閉じた天女に焦がれて止まない卑屈な、だが唯一の
存在を知らしめようとするかのように、佐助は一際激しく突き上げた。ああ、と切ない声が闇に響いた瞬間、
ひとときのみ交わった思いが、爆ぜた。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch