盲目の美少女とat EROPARO
盲目の美少女と - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/09/27 22:22:14 SOUhbQ4W
このスレは>>1を越えました
次スレを立ててください

THE・エンドオォォォ!!!
ヨッシャアアァァアァァァ!!!

3:名無しさん@ピンキー
06/09/27 22:37:55 hRM2S8HW
盲目の美少女を虐待したい。
多人数で取り囲んで地面を蹴ったり大きな音を立てたりしたい。

4:名無しさん@ピンキー
06/09/27 23:06:40 CiAY6rOa
>>3
市ね

5:名無しさん@ピンキー
06/09/27 23:52:20 7s07/6YS
>>3
バカか?純愛に決まってるだろうが

6:名無しさん@ピンキー
06/09/27 23:53:18 /x5Yp29w
盲目ねたでひとつ質問。
失明している方って時々サングラスをしている、って描写が多い印象があるんだが
ありの方が萌えると思っていいのかな。

7:名無しさん@ピンキー
06/09/28 03:14:06 WBQZNcNk
盲目の美少女にいたずらしたい

8:名無しさん@ピンキー
06/09/28 10:51:53 ZxECVKN6
普段どんな生活してるんだろ?
学校とかいけるんかな…
電話はできるだろけど、ネットとかはムリだよね
音楽とかきいてるのか…ビオラ弾きとか
彫刻とか陶芸ならできそうだ

9:名無しさん@ピンキー
06/09/28 12:04:18 ubLDSUXw
全盲でもインターネットは使ってるよ。
読み上げればすむ話だし。

盲学校の体育館で壁に当たらずに走り回る全盲の生徒の話を
盲学校の教員から聞いたことがある

10:名無しさん@ピンキー
06/09/28 13:47:17 fkM6Y8jh
おまいら、『ONE』は当然プレイ済みだよな?

11:名無しさん@ピンキー
06/09/28 15:52:48 KWg4V86Z
おまいら、『うたわれ』は当然プレイ済みだよな?

12:名無しさん@ピンキー
06/09/28 16:02:15 kDGy1ifF
おまいら、『腐り姫』は当然プレイ済みだよな?

13:名無しさん@ピンキー
06/09/28 16:13:33 KHm+aq8i
>>10-12
その全部だっ!

14:名無しさん@ピンキー
06/09/28 16:59:01 7DZk5kHn
九州圏のやつはいないのか
ドォーモって番組で「見えない生活」だったかなって企画で
ほぼ全盲の女の子が出てきたが、料理はやってるうえ包丁、コンロも自在に操り
(全盲のばぁちゃんも出てきたがこっちは料理がホントに上手かった)
自分で化粧して(流行のメイクも気にしてた)、季節モノの服を買いに出かけたり
音を頼りにおこなう、ホッケーとドッジボールの合いの子みたいな盲人用スポーツで世界戦に出てたぞ
なによりそこそこかわいい

普通に生活できてるし俺らが思うほど弱々しくも無いって

15:名無しさん@ピンキー
06/09/28 20:59:32 vxbMQLfN
プロ市民とかの優越感を臭わせる偽同情や
内心馬鹿にしてる事を誤魔化す為の逆差別程彼らを傷付ける物はそうそうに無い

16:名無しさん@ピンキー
06/09/28 21:23:49 rqZaTPiL
>>14
俺も見た。
思っていたより派手に動いているのを観てやってみたいと思ったりした。

>>15
自分のそういう言い方も同じだろう?

17:名無しさん@ピンキー
06/09/29 12:35:07 WDz6zDCF
盲目の美少女の目の前で手コキしたい

18:名無しさん@ピンキー
06/09/29 12:44:52 YUmHAPLe
世紀末の詩ってドラマ覚えてるか?
俺、あのおっさんなら聖人と呼んでも良いとすら思った

19:名無しさん@ピンキー
06/09/30 17:11:49 2amyqZkR
zex!!!!!!!!!!!!!

20:名無しさん@ピンキー
06/09/30 17:38:02 adRw02zE
>>18
同じ脚本家の、この世の果てというので、
桜井幸子が盲目役で、殺されそうになっておもらししてた

21:名無しさん@ピンキー
06/09/30 22:59:33 zJKelL3K
´:.:..... ` - 、_
            ヽ:.:.:.:.:.:_,..、:.:.:...`.ー-、_,イ__,.. -イ
              ヽ:.:.:(( ) ):.:.:.:.:.:.:_,..- ' / ... _∠--、
              ト、/`ー' ̄ ̄ ̄  ` 'ー..、:.:.:..   ヽ
    r'´ ヽ      _,-' _,.-      ヽ、ヽ、_:.:.ヽ:.:.:.  _ ヽ
   /    ゝ-、r―'"´ ̄     へヽ、:.:ヽ:.ヽ、:.:!:.:.:.:. ヽヽ!
   /:.    (_ー':ノ        r-ツヽ ヽ_ト_、ヽ!ヽ':.:.:.:.:.  i ヽ
   !:.:      |     、    `、  ` ヾYィ、'、__:.:.:.:.:.:.:  i          r r^ィヽ- 、_
  |:.:.:      |     ヽ  Y、 yノ    Yj::r, 、ヽ-::ヽ:.ト !       _,.-ー` ̄ ヽ、ヽ:::ヽ
  r'!:.:.:     | .:.  :.,:.:.:ヽ. V/_!_,_   ヽニ、`  } ̄:.:ヽ、      /:::::::://::::::::::::ヽ!::::::ヽ
  ! !:.:.:.     |.:.:.:.:.',.:.:.:',:.:.:!ヽ/!〃≧"     `  | ヽ:ヽヽ      !::::///:::::::::::::::::::}ヽ、::}
  ! ',:.:.:.     !:.:.:.:.:ヽ:.:.:ヽヽ トr'´rj:::ラ、ヽ`   ,イ |   ヽヾ!       !:://:::::::::::::::::::::ノ  ヽ,
  !:.:.:.:..     ヽ_:.:.:.:_ヽ:.ヽ!  以 ゞ´、ヽ    `  |-イ|〃ヽ:!_     !ノ  :::::::::::::/ヽ!   ヽ,
   !:.:.:.:.       トr〃、ート、-、.__ ヽ  ,、  _ノ::_,.::| ̄ソ、_!    (´   ::::::::/ !  ヽ  ヽ,
   |:.:.:.:.:.   .  ..  ヽ;_ヽ-r-ヽ、:.:.ヽ.、__/ ヽイ::::ヽ ヽ ̄ヾヽヽ   ヽー':::/  /  !   !
   |:.:.:.i:.:.:.  :.:.  :.:.  ', ト―⌒≧、ヽ、、-≧--, へ -'   ` .、_    `f´  /    !   !
   |:.:.:.:|:.:.:.  :.:.:. :.:.:.  Yヽ    / ̄ ヽ:.:.ヽ.   !         ::Y   |        !     !
    !:.:./!:.:.:.:. :.:.:..:.:.:.:.  |ヽ!   /     ヽ:.ソ  l          !   |        r'    l
   ! / ヽ:.:.:.:. ト:.:!:.:.:.:. | イ  r'.     _)ノ / ヽ ..::::. ヽ    ヽ_  !            i
   レ  ヽ:.:.:.:..|ヽ!ヽ、:.:. |    ',::::..     /::  ゝ`'::  ノ      j`ーイ            !
       ヽ:.:.:.! ` ヽ、!    ',::::::::..    r:   /_,...イ'      ', r'(     ,       !
        ヽ:.:!        く`、_::::   |  /:.:.:.:   /    ',   ',Y、_  --'        !
          `!         ヽ:::`.  _,_|  !:.:.:.         ', /::〕 r---ー'''       !
                     !::::    |   ',:.         ノ/:::::| !  ヽ        !
                   __,!::    !、   ',         y  イ  ヽ、        !
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             /::::::::/::::/!::::::    /       、ヾ/       、ヽ、      /
            /::::::::/:::/::::::',:::::   /         ヽ'      、ヽ        / 、
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               ヽ、_:ソヽ /{:::::::ヽ、           !/   ヽ、   ヽ、       }




22:名無しさん@ピンキー
06/10/01 06:15:35 mOxsuShP
>>3 >>7
おかしいな、俺がいるぞ
レイプされても姿見てないので立証ができないし

23:名無しさん@ピンキー
06/10/02 07:19:43 8PN2MssR
盲者は基本的に美人にならない
眼球付近の筋肉を使わないから、顔筋が崩れ気味になるから

24:名無しさん@ピンキー
06/10/02 08:53:08 uFyQ7hJu
>>23 ふん!そんなことを言うなら、顔筋使いまくりなのに、
顔が崩れている俺は、どうしてくれる!

25:名無しさん@ピンキー
06/10/02 09:36:31 95HCJRC0
>>24
つ[逆必ずしも真ならず]

26:名無しさん@ピンキー
06/10/03 05:19:48 BNiktimY
誰がうまいこと言えとw

新しくできた某保管庫に盲目の少女寝取られってのがあった

27:名無しさん@ピンキー
06/10/08 20:50:49 KxhPmlRo
例外かどうかしらないけど、俺は目が見えない超美少女をリアルで知ってるぞ。
ちょっと介添で体に触ったこともある。
さすがにその現場ではよこしまな考えはもたなかったけど、後で思うと
ありゃヤバいよなー。その場で邪心が出てこないでよかった。



28:名無しさん@ピンキー
06/10/08 20:54:15 zNmfQR4w
kwsk

29:名無しさん@ピンキー
06/10/08 21:44:45 45JbbxQc
ワッフルワッフル

30:名無しさん@ピンキー
06/10/08 22:06:00 lYU2ewut
俺、盲目の娘とつきあってたことある
もうアメリカに行っちゃったけどね・・・

31:名無しさん@ピンキー
06/10/09 00:25:40 Lv4il/O4
乙一の小説「暗いところで待ち合わせ」読んだか?
盲目の女性の家に男が忍び込む話なんだが…だれかかけないか。

32:名無しさん@ピンキー
06/10/09 00:30:01 qqcqsU4L
眼球、どうせ要らないよね。
抉り出して眼窩ファックしてあげよう。

33:名無しさん@ピンキー
06/10/09 06:17:14 +OkdnN49
お、鬼だ・・・

34:名無しさん@ピンキー
06/10/10 02:34:12 xF5Xa3Xr
それなんて泣き虫サクラ

35:名無しさん@ピンキー
06/10/13 00:28:41 eYJS3xBv
目の手術を控えた女の子と大甘H…という展開な俺は甘ちゃんです、ハイorz

36:名無しさん@ピンキー
06/10/13 01:29:27 +7reHu12
目の手術を控えた女の子に、
「失敗したら一生目が見えなくなるねえ。でも大丈夫、成功する可能性だってあるんだから」
と勇気づけてあげたい。

37:名無しさん@ピンキー
06/10/23 09:13:10 1YydpZvc
面白そうな題材だと思って書き出した矢先に挫折した。
やっぱり盲目の女の子題材の場合は純愛がイイのかな?

38:名無しさん@ピンキー
06/10/24 08:08:10 MmjaEE99
盲人をレイプとか、読んだら立ち直れなそう

39:名無しさん@ピンキー
06/10/26 16:28:21 ANnIocG3
>>38
こんなのとこか?

URLリンク(ntrmatome.web.fc2.com)

40:名無しさん@ピンキー
06/10/30 23:31:36 iyCCKDZU
おまいら、『ゆきうた』は当然プレイ済みだよな?

41:名無しさん@ピンキー
06/11/02 06:08:07 zEz1eK67
>>39
知ってる

>>40
ウワサは聞いたことがある

42:名無しさん@ピンキー
06/11/04 20:55:55 2iG7mdgh
>>39
これのトップページはどこ?

43:名無しさん@ピンキー
06/11/05 18:30:54 Lz4CM73q
>>42
URLリンク(ntrss.web.fc2.com)
URLリンク(ntrss.web.fc2.com)
どっちかだと思う

44:名無しさん@ピンキー
06/11/05 23:26:05 qLYzXisr
純愛が読みたい俺は・・

45:名無しさん@ピンキー
06/11/07 11:41:19 O6IloER5
>>44
俺と同じように心が乙女なのさ

46:名無しさん@ピンキー
06/11/07 12:28:04 8+jtTTqU
この世の果ての桜井幸子のやつ?
レイプされるやつ。

47:名無しさん@ピンキー
06/11/07 21:15:26 eIS4V2vC
盲目の美少女と???そのシチュだと、百合に決まってんだろ。

48:名無しさん@ピンキー
06/11/07 23:41:03 knJBhiWm
百合はちょっと…


>>23
盲目の人ってたまにテレビで見るけど、目線がづれてるだけでそんなに酷い顔はしてなくないか?
まあ目線がづれてるだけで酷く見えちゃうけどさ

49:名無しさん@ピンキー
06/11/09 18:11:02 VkOIVQHP
百合は嫌いか!そうかっ!……べ、べつにあんたに分かってもらおうなんて思ってなかったんだからね!
あたしが好きだから言っただけなんだからね!

50:名無しさん@ピンキー
06/11/10 18:59:51 u1Nno7SU
URLリンク(www.mink.co.jp)

51:名無しさん@ピンキー
06/11/13 22:02:39 mavN0UDG
age

52:名無しさん@ピンキー
06/11/14 00:12:19 aA8cuelX
面白そうだから、頑張って書いてみたい。たぶん長くなるけど、それでもおk?

53:名無しさん@ピンキー
06/11/14 00:37:10 dRifX+/b
存分に頼む。

54:名無しさん@ピンキー
06/11/14 00:55:43 aA8cuelX
わかった。がんがる

55:名無しさん@ピンキー
06/11/14 14:20:31 4NhCEdhk
>>47
俺発見

56:名無しさん@ピンキー
06/11/14 18:59:44 M0quqsVA
>>52
百合モノなら何でも大歓迎
>>55
結婚しよう

57:名無しさん@ピンキー
06/11/14 19:23:11 Y9kNFdEZ
なんで百合好きが集まってるんだw

俺?ガチホモですがなにかアッー!

58:名無しさん@ピンキー
06/11/14 19:35:08 aA8cuelX
どうも百合モノにはなりそうにない。
期待に添えず、スマン……

59:名無しさん@ピンキー
06/11/14 20:44:48 nVv3dD0o
>>55
俺発見

60:名無しさん@ピンキー
06/11/15 03:25:35 w64btX3m
>>59
俺発見

盲目美少女で百合って多分世界初。


61:名無しさん@ピンキー
06/11/15 17:45:21 /w1GW+u4
>>58
女同士の絡みを書くのは用意ではない事は分かるが、練習としてどうだね?こんなに百合好きが集まってるわけだし。

62:名無しさん@ピンキー
06/11/15 18:11:59 8XDMbqaC
取り敢えずマッタリと今書いてるやつを待ってはどうかね。
次作のリクエストはそれからでも遅くあるまい。

63:名無しさん@ピンキー
06/11/15 18:15:00 8XDMbqaC
……書き込んでから微妙に誤解を招きかねん文だと思ったので連投スマン。
いや俺も好きだよ百合。大好きだよ。

>58
何はともあれwktkして投下マッテル。

64:名無しさん@ピンキー
06/11/15 18:18:51 bPp9sD/Y
おK、やってみる。初めてだから、ご容赦を

65:名無しさん@ピンキー
06/11/15 19:58:53 /w1GW+u4
俺も誤字りながら待ってるぞ。

66:名無しさん@ピンキー
06/11/17 04:37:07 dNRZu/EH
目がロンパらないように、頭の中で眼球を糸のようなもので連結する手術があるそうな。
真偽の程は知らない。

67:名無しさん@ピンキー
06/11/17 22:26:00 h5Nvm60/
>>236
あるあるwwwwwwwwww

68:名無しさん@ピンキー
06/11/17 22:33:18 vzCpZPQE
今放送中のアニメ「コードギアス・反逆のルルーシュ」には、主人公に妹がいる。
車椅子で、盲目の美少女。抜群にかわいいぜ。

69:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:12:51 udbsvuhu
途中までできたんだが、まとめて投下したほうがいいか?

70:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:28:38 lpxlMUVd
>>69
ぜひ投下してください

71:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:51:18 udbsvuhu
じゃあ、投下はじめる。
携帯からだから、迷惑かけると思う。スマン……

72:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:52:36 udbsvuhu
春。目覚めの季節。
動物は動きだし、草木は花を咲かせる、華やかな季節。
まあ、要は何かしらテンションがハイになる時期なんだろう。
「ふぁ……」
それなのに、私はまだ眠かった。
春眠、暁を覚えず。
昔の人はよく言ったと思う。さっきから欠伸しか出ない。
にしても、
「あー、だるぃ……」
何が悲しくて春休みに学校に行かなきゃならないんだろう。
まあ、これ以上部活サボったら、また部員から嫌味を言われるからね。
しかたないのはしかたない、か……。
「……部室で寝よ」
やる気はこれっぽっちもないけど。

73:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:53:57 udbsvuhu
校庭には運動部の姿があったけれど、校舎には人気がなかった。
時計を見る。
午前七時半。
「早過ぎたかな……」
誰もいないと思うけど、美術部を目指す。
数えるのも面倒になった欠伸をしながら、少しだけ考える。
なんでまた、来ちゃったのかな……。
「……やめやめ」
考えたって、しかたない。惰性なんだから。
それより、本格的に寝入っちゃうかもしれない。
目覚ましかけとかなきゃ。
そんな事を考えていると、「……ん?」
美術室の中に、人影が一つ。

74:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:56:15 udbsvuhu
こんな早い時間に学校に来る人は、私を除くと後一人。
相変わらず早いなぁ、なんて思いながら教室に入る。
「おはよ、さくら」
「あ、おはよう、美咲さん」
私に気づくと、彼女はふりかえり挨拶を返す。
その顔はちゃんと私の方を向いていて、私は彼女の目が見えないという事を一瞬だけ忘れてしまう。
「相変わらず、早いね」
私は彼女の近くに座った。
「そう?」
「そうだよ。だって、いつも一番じゃん」
「……なんか、癖でね」
そう言われてから、私は失言に気づいた。

75:名無しさん@ピンキー
06/11/18 01:58:20 udbsvuhu
「ご、ごめん……」
「ううん、気にしないで」
彼女は、全然気にしてないって風で微笑んで、
「雰囲気が好きなんだ。それと、鉛筆の音とか、絵の具の匂いとか、そういうのが」
その笑みを少しだけ苦笑いに変えて、言った。

「そう、だね……」
同意してみたものの、説得力のかけらもなかった。
当たり前だ。
そんなもの、なにもできていない私にある訳がない。
そう思うと、どこかがすごく痛かった。
「あ、私、少し寝るね」
「わかった」
その痛みが大きくならないうちに、私は現実から逃げた。

76:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:00:10 udbsvuhu
さくらの目が見えなくなったのは、半年前だった。
突然の事故。
ただの偶然。
それだけで、彼女は光を失った。
それだけじゃない。
画家になる夢さえも奪われた。
最初にその知らせを聞いた時、私には怒りしかなかった。
その怒りを、加害者へと向けようとした。
けれども、それが届く事はなかった。
……事故を起こした人は、死んでいた。
それ以外にも理由はある。

さくらから、止められたのだ。

77:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:01:16 udbsvuhu
「他人に割を食わせる訳にはいかない」
病室で、彼女は静かにそう言った。

なんで?
怒ってないの?
どうして、そんなに冷静なの?

そんな言葉ばかりが絡まって、なにも言えない私に、彼女はこう続けた。
「たまたま私だった、それだけだよ。夢ならまた作ればいいんだから」
その口調は、なぜか明るくて。
「さくらは、いい人過ぎるよ……」
それ以上、私は言葉を続けることができなかった。

78:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:02:11 udbsvuhu

……事故ったの、なんで私じゃなかったんだろう。

代わりになれれば。
せめて、支えてあげられれば。
そのどちらもできずに、私は立ち止まっている……。

79:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:03:13 udbsvuhu
とんとんっと、肩を叩く感覚がした。
「……ん」
薄い膜がかかったような視界を開ける。
「やっと起きた」
「さくら……あれ? 今、何時……」
時計を見ると、午後五時。
「目覚ましかけ忘れてた……」
最悪だ。
ただでさえ先生の印象悪いのに。
「くすっ」
「なによぉ、笑わなくたっていいじゃない」
「だって、おかしいんだもん」
「もぉ……」
そんなやりとりをしながら、ふと窓の方に目を向ける。
そこには、校舎に植えられた桜並木と、街の景色が広がっていた。

80:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:05:33 udbsvuhu
……綺麗だった。
夕日に照らされた桜。影を濃くしだした町並み。そして、夕焼け空。
まるで、一枚の絵のような景色。
どうして今まで、こんな景色に気づかなかったんだろう。
「うわぁ……」
そう、自然と声が漏れていた。
「綺麗でしょ?」
なぜか誇らしげに、さくらは言う。
「うん、すごい……」
そして、言葉は途切れた。
きっと、私達は見つめているのだ。
私は今。
さくらは過去。
それぞれがそれぞれの目で、その景色を見つめているんだろう。

81:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:08:06 udbsvuhu
「……私ね」
不意に、さくらが言葉を発した。
「一つだけ、後悔があるんだ」
「え……?」
後悔。
その単語に、私の体は異常に反応した。
「それって……」
「……この景色、まだ、描いてなかったなって」
返事は、少しの沈黙を挟んで返ってきた。
「……」
「卒業する時に、思い出とか、夢とか、そんなのをたくさん詰めて描くつもりだったんだ……だけど、もう無理だね」

82:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:09:10 udbsvuhu
彼女は続ける。
「記憶がね……少しづつ薄くなってるんだ。忘れてってるの、やっぱり」
自嘲を含んだ笑みを、必死で浮かべながら。
「なんで描かなかったんだろうなぁ……」
それでも、感情は隠しきれていなかった。
「こんなに、中途半端に記憶が残ってるくらいなら、死んだ方がよかったのかなぁ……」
私は静かに、泣いている彼女を抱き寄せた。

83:名無しさん@ピンキー
06/11/18 02:10:53 udbsvuhu
だいたい、ここまでできた。残りはなるべく早く投下する。

84:名無しさん@ピンキー
06/11/18 10:02:15 q9eEcRW7
GJ!

85:名無しさん@ピンキー
06/11/18 21:38:00 udbsvuhu
寒いなあ……。
誰かいる?

86:名無しさん@ピンキー
06/11/18 22:23:55 1UIjm7em
inaiyo

87:名無しさん@ピンキー
06/11/19 16:26:14 GbafhnMX
iruyo

88:名無しさん@ピンキー
06/11/19 16:46:29 H0scaUrb
僕がきみの目になる

89:名無しさん@ピンキー
06/11/20 07:48:35 J+ksWo8T
眼科医と網膜剥離の女の子

90:名無しさん@ピンキー
06/11/20 08:59:13 7iTrUeuM
年の差カップルか

91:名無しさん@ピンキー
06/11/20 10:06:00 6lilnOfE
>>90
医者を研修医にすればそんなでもない。
女を年下の大学生にみたいな


92:名無しさん@ピンキー
06/11/20 13:30:51 iij5fJxR
盲目で百合、ねえ……



 あたしの友達に、ひとりの盲人がいる。名前は、観希[みき]。
 生後間も無く、この病院付属の孤児施設に引き取られた子だ。彼女の両親は、名前と育児用具一式を彼女に携えて、この施設の玄関先に置いていってしまった。
 彼女が捨てられた当時、あたしは1歳だった。

 歳が近いあたしたちは、物心ついてからいつも一緒だった。
 あたしは観希の目となり、観希はあたしの耳になる。耳の聞こえない(けれど声は出せた)あたしと、目の見えない観希。
 互いに、必要不可欠な存在だった。

 少し経って、あたしは手話を覚えた。読唇も、ある程度ならできた。
 他方で観希は、点字を覚えた。その前にはあたしに向けられる言葉を文字にして書き表す事ができていたから、すぐに覚えた。
 それらを覚える前まで、あたしたちは二人でひとつだった。
 それらを覚えてからは、その必要性が薄れていった。

93:名無しさん@ピンキー
06/11/20 13:51:57 7iTrUeuM
キタ━(゚∀゚)━!!

94:名無しさん@ピンキー
06/11/20 14:08:42 iij5fJxR

 あたしたちは別な方向へと歩み出した。
 あたしは聾学校へ、観希は盲学校へ、それぞれ通う事となる。
 聾学校は比較的近所にあったのだが、盲学校は遠い。だから観希は寮に入らなければならなかった。

 観希が寮に入った。あたしは施設から聾学校に通った。
 観希と会えるのは、春・夏・秋の長期休業のとき以外にない。
 それに、観希は法律の勉強をしたいということで、あまり長い休みにできないらしい。
 必然的に、会う機会は減っていった。

 そして今年、観希から連絡があった。
 来年から、施設のあるこっちで勉強ができるようになったのだという。
 あたしは心から喜んだ。

 観希が帰ってきて、あたしたちはそれまでの事を―既に互いがその事を知っているが―語り合った。寂しかった数年間を埋めるように。
 そして心の中にほんの少し芽生えた感情が、彼女の言葉とともに首を擡げた。

「卒業したら、普通の大学に行きたい」

 それはあたしも常々思っていた事だったが、身障者用の設備を備えた学校が、日本には少ない。
 それに進路がそもそも違っていた。仕方のない事だったが、それでもあたしはあきらめられなかった。

「もう、離れたくない。観希がいない生活なんて、考えられない」

 ずっと一緒にいたい。それが好意(恋)だと自覚したのは、いつの事だっただろう?
 あたしよりも遥かに自立した彼女が、あたしを抱きしめてくれた。

「わたしも、ひかりちゃんと離れたくない。でも……」

 それ以上、彼女は言葉を紡げなかった。あたし自身が、紡がせなかった。
 その夜、あたしたちは互いの体を重ね合った。
 二人がひとつであった頃に戻りたくて。でもそれは、互いに自立してしまった今では不可能な事だという事も、わかっていた。

95:名無しさん@ピンキー
06/11/20 14:14:02 z9Qvn5Mp

 今、あたしはあの施設を離れ、地方の総合大学に通っている。あたしの進みたい道を、進んでいる。
 そして―

 あたしは観希と暮らしている。

 観希があたしに内緒で、この大学を探し出してくれた。
 互いの進路に見合う勉強ができる場所。そこを、あたしに勧めてくれた。
 タイプの違う身障者が学生生活を送るには少し不便だけれども、それでも、あたしはいいと思う。

「おまたせ、ひかりちゃん」
「うん。じゃあ行こう、観希」

 あたしたちはこれからも、一緒なんだから。

96:名無しさん@ピンキー
06/11/20 14:15:02 iij5fJxR
書いてて思った。
すっげー恥ずかしい。

お目汚し、失礼いたした

97:名無しさん@ピンキー
06/11/20 14:44:13 Y8HIs8lE
耳が聞こえないと言葉を習得できないのでしゃべれないなどという突っ込みは横においておいて、GJだ!

98:名無しさん@ピンキー
06/11/20 15:07:40 J+ksWo8T
百合じゃなくてもおk?

99:名無しさん@ピンキー
06/11/20 15:29:29 OR+UPGul
>>95
>その夜、あたしたちは互いの体を重ね合った。
kwsk
>>98
おk……かな……

100:名無しさん@ピンキー
06/11/20 18:22:31 7iTrUeuM
>>99
渋るなw
なんでこのスレには百合推奨みたいな空気が漂ってるんだよw

101:名無しさん@ピンキー
06/11/20 18:38:00 OR+UPGul
>>100
書きたい奴が書きたい時に書きたいものを書くから意味があるんだ!需要なんて関係ないぃぃ!!
思う存分に書けえええええぇええええええええええぇぇ!!

102:名無しさん@ピンキー
06/11/20 19:19:06 UdBl3qvH
「先生…」
「由貴ちゃん、まだ起きていたのかい?明日は手術だろう。早く寝なさい」



103:名無しさん@ピンキー
06/11/20 19:58:58 RqGDdBO6
盲目は純愛以外arienai

104:名無しさん@ピンキー
06/11/20 20:47:32 VkHq253q
百合は百合で好きだが男×女も大好きなわけでとにかくなんだ、
タノム。

105:名無しさん@ピンキー
06/11/20 21:01:44 RqGDdBO6
ゆきうたの 由紀は 俺の気に入った子は後でクリアするの法則をやぶった
ほのど破壊力をひめています

106:名無しさん@ピンキー
06/11/20 21:09:53 OR+UPGul
純愛というと百合しか連想できなくなってしまったよ。ふぉっふぉっふぉ

107:名無しさん@ピンキー
06/11/20 23:08:24 YjpMYIpk
>>105
オレは「史上最大に使えない妹」に萌えたよw

108:名無しさん@ピンキー
06/11/20 23:10:11 UdBl3qvH
「先生、手術が成功したら私、元通りに見えるようになるんですよね」


109:名無しさん@ピンキー
06/11/20 23:35:00 VpL/qcBH
「うん、無理」

110:名無しさん@ピンキー
06/11/21 00:01:57 59e6z1a9
「先生ひどい…治してくれないの?」

111:名無しさん@ピンキー
06/11/21 00:23:54 FrxAQ+Z9
「治すよ?」

112:名無しさん@ピンキー
06/11/21 01:09:25 kt9k0ABv
なんだこの流れはww

113:名無しさん@ピンキー
06/11/21 01:23:34 HR1HzZDi
>>105>>107
このゲーム、メインヒロインが一番空気だよな

114:名無しさん@ピンキー
06/11/21 02:20:52 DnBxkCgs
何はともあれ百合超GJ

115:名無しさん@ピンキー
06/11/21 06:53:03 +vnSRlNG
>>113
でも幼児退行してしまったヒロインが主人公と子供と三人で食事してるCGは一番インパクトあったと思うぞ

116:名無しさん@ピンキー
06/11/21 11:15:23 yNE/WmtU
ヒデェwwwwwww

117:名無しさん@ピンキー
06/11/21 11:16:17 yNE/WmtU
追いついてなかったorz
なんか投下すっから許して

118:名無しさん@ピンキー
06/11/21 16:06:33 3nIHD9s4
>>117
正直に書きたいって言ってごらん?ほれほれ

119:名無しさん@ピンキー
06/11/21 17:35:30 NEI+96OY
男同士でもええやん。月光×雷電とか。

120:名無しさん@ピンキー
06/11/21 17:45:45 eQoswMmM
つ【スレタイ】

121:名無しさん@ピンキー
06/11/21 19:07:02 FreEZovt
伊良子たんハァハァ

122:名無しさん@ピンキー
06/11/21 19:34:07 mjd1muPy
スレ違いだが、ヴァルキリープロファィルの詩帆みたいなのはどうか

123:名無しさん@ピンキー
06/11/22 07:28:28 +SKSd5vc
ktkr

スレリンク(eroparo板:50番)-53n

124:83
06/11/22 21:36:33 qBQnVlLy
エロまで行ってないが、途中まで投下したほうがいい?

125:名無しさん@ピンキー
06/11/23 00:55:05 83gb1WFs
やはりエロまで欲しいのが男のサガ・・・

126:名無しさん@ピンキー
06/11/23 04:58:38 Kpt03ZsN
盲目で百合でエロって間違いなく宇宙初

127:名無しさん@ピンキー
06/11/23 11:25:31 M5RrXbJO
そっか?
みさき先輩と雪ちゃんの話は幾つも見たような気がするが

128:名無しさん@ピンキー
06/11/23 11:47:51 ysijUdiF
某零のエロパロでも多いな。
二次では案外見かけるが、まあ、そのジャンルに縁がないとどうもな。

129:83
06/11/23 13:35:25 fbqu/P+3
やっぱり初百合は難しい。筆がなかなか進まない。遅くなりそうだ、スマン……

130:名無しさん@ピンキー
06/11/25 03:06:43 vkdGHFbE
wktk

131:名無しさん@ピンキー
06/11/25 07:20:06 VQePmjE+
めくらの女の子なら顔を見られる心配ないから
じっくりと強姦できる

132:名無しさん@ピンキー
06/11/25 10:34:50 EKMuBvpo
でもそのかわり、『声』を詳細に特定されるよ。
油断した強姦魔が、それを手がかりに捕まってしまう、というオチを持ってきても面白いな。

あと、『めくら』は差別用語なんで、使うのをためらうなぁ。
作中でガラの悪いセリフとしてなら雰囲気出るだろうけど。

133:名無しさん@ピンキー
06/11/25 11:24:04 mE4giyUx
レイプされようとしためくらがめくら滅法抵抗してくるイめくら

134:名無しさん@ピンキー
06/11/25 14:05:09 vkdGHFbE
良きファイターです

135:名無しさん@ピンキー
06/11/25 16:05:41 7sPt10v8
>>132
>でもそのかわり、『声』を詳細に特定されるよ。

そんなもんに証拠能力があるのか?

136:83
06/11/25 16:12:54 DDXCv3CO
耳が発達して、細かい音が聞き取れるようになって、それをなんかのテストで証明した、みたいのなら出来るんじゃないか?

137:名無しさん@ピンキー
06/11/26 06:59:08 z+TP11cn
暗闇なら目が見えないほうが強いから強姦魔を倒せる と雷電が言ってたよ。

138:名無しさん@ピンキー
06/11/26 15:48:19 zyWT+DgY
あの捨て駒も偉くなったもんだな

139:名無しさん@ピンキー
06/11/26 20:49:10 A6imFY0L
精液からはDNAが取れる。
声で特定できればDNA検査ができる。

140:名無しさん@ピンキー
06/11/27 09:43:19 sykY5eNc
さかいのりこ(←漢字忘れた)が演じてた盲目少女ドラマを思い出した

141:名無しさん@ピンキー
06/11/28 09:12:01 OqAhCuXo
>>139
じゃあコンドーム使えばOKか
一つ賢くなった。

142:名無しさん@ピンキー
06/11/28 22:20:09 vfXHjLTx
>>141
他の体液やら毛なんかがあるから調べりゃ何かしら出て来るよ

143:名無しさん@ピンキー
06/11/29 00:47:02 jUS0zJIl
最近の科学捜査ってのはスゲーよな。

まさか、靴の裏の花粉が証拠になるとは思わなかったぜ。

144:名無しさん@ピンキー
06/11/29 03:35:21 Au8rCLbP
良きファイターです!

145:名無しさん@ピンキー
06/11/29 09:01:04 PfSzoDyB
そう、調べりゃ何らかの遺留品は残る。
だから現場を調べられて容疑者をある程度特定できれば犯人は簡単に捕まる。
同時に、性的暴行で一番難しいと言われてるのが上記二点。
前者は被害者が口をつぐむ事が多くて証拠品を調べられず、
後者は行きずりの犯行が多くて特定できない。

だから同じ犯行を繰り返すバカとか出てくるんだけどな。
リアル性犯罪者はチンコもいどけばいいのに。

146:名無しさん@ピンキー
06/11/30 03:34:24 FxQjOXVb
で、盲目との関係は?

147:名無しさん@ピンキー
06/11/30 06:51:58 Z5o/+mOr
そこで無明逆流れですよ

148:名無しさん@ピンキー
06/12/01 15:11:43 KnKdZklm
百合は?

149:名無しさん@ピンキー
06/12/02 00:54:22 4dUOeCku
>>148が最重要な事を思い出させてくれた

150:名無しさん@ピンキー
06/12/02 02:32:20 KXJvvpgt
危ないところだったな少年。

151:名無しさん@ピンキー
06/12/03 14:35:56 JJrJp221
誰も書かないなら、俺が書いちゃうよ?俺だよ?いいの?

152:名無しさん@ピンキー
06/12/03 16:24:01 Zj551rEB
書いちゃいなヨ

153:名無しさん@ピンキー
06/12/03 17:02:55 JJrJp221
分かった。書きたい時に書く。でも後悔しないようにな。

154:名無しさん@ピンキー
06/12/07 12:06:44 Fo/8Tab2
期待age

155:名無しさん@ピンキー
06/12/09 07:37:11 2HUMOrFE
153が書き上がるまで、暇つぶしにどうぞ。
百合じゃないです。軽め。エッチはするよん。

156:私の瞳に映るもの(1)
06/12/09 07:37:45 2HUMOrFE
初めまして。私の名前はさゆりと言います。よろしくです。
自慢じゃないですが、スタイルは、日本女性の平均よりは、わりといい方だと思います。
自慢じゃないですが、胸もそこそこある方ですよ。あはは。
残念ながら、顔の美醜は、自分ではよくわかりません。美人さんだといいな。

って、あはは。本当のこというと、わりとどうでもよかったりしてます。
ちょっと前までは、けっこう気にしてましたよ。自分の顔が可愛いかどうかって。
でも、今はね、か、可愛いよ、って、言ってくれる人がいるから、それで、十分なんです!

……すみません。
少々、のろけが過ぎました。さゆり、少し、反省。

でも、少しくらいのろけさせてくださいよ。
自慢じゃないですが、けっこうキツい人生送ってきたんですよ。
片意地張って暮らしてましたよ。他人と違うハンデがありましたからね。

ありましたというか、今もそうなんですが、私、目が見えません。
私の場合は、先天的です。“見える”ということ自体が、よくわかりません。
触らなくても、ものの形がわかるらしいですね。便利そうで、うらやましいです。

うらやましいですが、見えなくても、あまり困りはしません。
近いものは触ればいいですし、遠いものでも、音や匂いや風の感触で、だいたいわかりますから。

困らないどころか、両親にも愛され、友達にも恵まれ、私は幸せ者でした。
そりゃもちろん、幼少のみぎりには、軽~くいじめられたりしましたり、
世間の風当たりっていうんですか? まあいろいろと、うけまくってきちゃいましたよ? 
聞きたい? 聞きたいですか? ちょっと引いちゃいますよ。
聞きたくないですよね~。もっと楽しい話がいいですよね~。

そんな私ですが、一つだけ、あきらめていたことはありました。
それは、やっぱり、その、こ、こここ、恋ってやつですっ!
わ、私だって、かっこいい男の子と、ラヴラヴになってみたいっ!
愛してるよハニーって言われたいっ!
女の子なら、誰だって、当然願うことですよね……。

え? “かっこいい”とか、見えないのにわかるのかって?
そのくらいわかりますよ。というか、普通の人とは規準が違うだけです。
わかりやすくいうと、声萌えです。声萌え。
アニメや洋画の吹き替えで有名な、あの男性声優とか、この男性俳優とか、
もう、声を聴くだけで痺れちゃいます。もう萌え萌えなんだったら!

えー、失礼しました。あとはやっぱり、匂いですね。
たばこ臭いのは嫌っ! 適度に清潔で、でも少しだけ、男の子の匂い。
このあたりは、なかなかわかってくれる人がいなくて、少し寂しいです。
そして、手触りですね。適度に筋肉質なのがよいです。痩せ過ぎや太り過ぎは、やです。

最後に味ですが、これは、その……あ、味を知ってる男の子は、
その、ゆーくんだけなので……く、比べようが、ないんです。
ゆ、ゆーくんの、あ、味はね……、だいたい、塩味です。
あはは。あ、汗が塩味なんだから、あったりまえですよねっ!
ほっ、ほかに、違うものが、ゆーくんから出たりは、するけどしないんだったらっ!
……ごめんなさい、さゆりは少し嘘をつきました。

いつの間にか、名前出してますが、ゆーくんっていうのが、私の、こ、恋人です。

聞きたい? 聞きたいですよね? ゆーくんと私の、馴れ初めを聞きたいですよね?
もう、しょうがないですねぇ。
本当は二人だけの大切な思い出ですけど、今日だけ、特別ですよ?

・・・

157:私の瞳に映るもの(2)
06/12/09 07:38:17 2HUMOrFE
もうだいぶん暖かくなってきた、ある春の日。
普段の散歩道、杖をついて歩いていた私は、うかつにも野良犬に杖を咥え去られてしまいました。
さすがにどうしたものやらと。
通い慣れたこの道。帰れなくはありませんが、杖がないのは少々危ないです。
困っていた私の前に、聞き慣れない声が聞こえました。

「(すーっ)あっ、あのっ! お困りではありませんかっ!」
めちゃくちゃ緊張しているようです。話し出す前の深呼吸まで聞こえています。

「はあ。その。犬に杖を持って行かれてしまって……」
「でで、でしたら、もしよろしけれましたら、ご自宅までご案内させていただきまするっ!」
私は目が不自由ですが、この人は日本語が少々不自由なようです……。
まあ、慣れない慈善に緊張しているのでしょう。
普段、困っていないときの親切は、丁重にお断りしているのですが、
困っているときは、素直に助けてもらいます。意地張ってても、仕方ないですしね。

あとは、この人に悪意がないかどうかですが……。私は耳を澄まします。
目の前の人の鼓動が聞こえます。あれま。とくとく、じゃなくて、ばくばく、ですね。
声の口調も心音も、正直、小心者の類です。
たいした悪事は出来ないでしょう。まだ陽も高いですしね。

「では、ご案内いただけますか?」
「はっ、はいっ!」
私は笑みを返します。

「ここから自宅まで、十五分ほどですが、お時間は大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫ですっ!」
「では、参りましょうか」
私は自宅の方に歩き出します。なぜかお相手の男性は、進もうとしません。あれ?

「あっ、あのっ!」
「はい?」
「お、お手など、繋がさせていただかせていただかされた方がよろしいかと存じ上げますが?」
「あのー、普通に喋ってくれませんか」
「はっ! その、はいっ。すみません……」
「手を繋いだ方がいいか? という質問でしょうか?」
「はい……」
「別に結構です。私の進行方向に障害物があったら、教えてください。それで十分です」
「あっ、はい……」
あらあら。みるみる消沈してしまいました。
言い方がキツかったでしょうか。そんなつもりはないのですが……。
なんだか、気を使わせる人ですね。

「あの、教えていただけるだけで、私、十分助かるんですが」
「はっ、はいっ! お任せ下さいっ!」
単純そうな人で助かりました。

穏やかな春の日差しを受けながら、二人、てくてくと歩きます。
「あの、いい天気ですね」
「そうですね~」
「あっ、あそこっ! 桜が咲いていますよっ! きれいですね」
「えぇ、そうですね」
「……はっ! あっ、あのっ、すっ、すみません」
「いえいえ」
「その、お気分を害すようなことを言ってしまい……」
「別に気分は悪くありませんが」
「……」

あーもーめんどくさい子だなー。


158:私の瞳に映るもの(3)
06/12/09 07:38:50 2HUMOrFE
「桜の美しさを眺めることは、私にはできません。が、桜を愛でることは、私にもできますよ。
 桜があるのは、左手の方ですよね。もう少し先にある」
「えっ! どうしてわかるんですかっ?」
「風が桜の香りを運んでくれます。あと、桜の花びらの舞うさざめきが、聞こえませんか?
 このぐらいですと、もう満開ですかね」
「すごいっ! よくわかるんですねっ!」

まさか。桜が何分咲きかまで、わかるわけがありません。
確かに香りはわかりますが、もっともっと近づかないと無理です。
場所は単に知っているだけの話。あとはニュースで桜の開花情報を聞いただけです。

「別に普通です。あなたと一緒で、桜を愛でているだけです」
「あっ、はい……そうですね、一緒に、桜を愛でているだけですね」
“一緒”のあとの助詞が違う気がしますが、まあ、別にいいです。

その後も、他愛もない話をして、私たちは、私の自宅の前に辿り着きました。
特に障害物もなく、結局彼には、散歩に付き合ってもらっただけになってしまいました。
私が礼を言うと、礼には及ばないでござる、と、謎の口調を残して、彼は走り去っていきました。
急いでいたのなら、悪いことをしました……。

・・・

「あの、きょ、今日も、散歩でござっ……散歩ですか?」
次の週に、同じ場所で彼に声をかけられたのが、私と彼のお付き合いの始まりでした。

これは、だいぶん後になってから聞いた話ですが、
彼の家は、この場所の真ん前で、前から散歩をしている私を、部屋の窓からぼんやり眺めていたそうです。
な・ん・で・も、一目惚れっ! だったそうですよっ!
都合よく彼の目の前で私が途方に暮れ、これ幸いと、声をかけたらしいです。
もしかしたら、犬をけしかけたのも彼の仕業かと思い、問い詰めてみましたが、
それは本当に偶然だと言い張っていました。まあ、どっちでもいいですけど。

しばらくは、散歩友達として。
そのうち、ゆーくんは、何かと理由を付けて、私をあちこちに誘うようになってきました。
クラシックのコンサートなどが多かったですね。一応、気を使ってくれているようです。
見知らぬところに行くのは、私にとっては、かなり勇気がいる行為ですが、
ゆーくんが時に必至に、時に優しく、私の手を引いてくれるので、
私も、少しずつ、楽しくなってきました。
デートを、ゆーくんに会うのを、心待ちにするようになりました。

まあその、私に気があるのかなーなんて、思うと、少し嬉しかったですね。
でも、単なる気まぐれかな、物珍しいだけなのかな、慈善事業気分なのかな、
とかだったら、あはは、心がペチャンコになっちゃいそうだったので、
あんまり嬉しがりすぎないように、していました。

夏が過ぎ、秋になろうかという頃になると、ゆーくんのデートコースも、そろそろネタが尽きてきたようです。
映画鑑賞とか美術館巡りとかはできませんから、限られた範囲で、ゆーくんは頑張った方ですね。

さゆりさんはどこか希望はありますかと聞くゆーくんに、私は海に行きたいと言いました。
そういえば、この頃にはもう、ゆーくんを“ゆーくん”と呼ぶようになっていましたね。

「えっ? さゆりさん、もう泳ぐには寒すぎるよ」
「泳ぎたいわけじゃないから……波の音をね、聞きたいなぁと思って」
「あっ、そうか。そうだね。あはは」
「水着姿が見たかった?」
「えっ! いやっ、そっ、そんなことはっ!」
「そうなんだ……ゆーくんは私の水着姿に興味がないんだ……しょんぼり」
「ありますっ!」
「えっ?」


159:私の瞳に映るもの(4)
06/12/09 07:39:23 2HUMOrFE
私がきょとんとしていると、とってつけたように、ゆーくんが笑い出します。
「あっ、あははは……」
「笑ってごまかすなよ、このやろー」
「すみません……」
「水着姿でなくて悪いけれど、海に行きたいの。いい?」
「もちろんっ!」

二人電車に乗り、海辺の街まで出かけます。駅を出ると、そこはもう潮風の匂い。

寄せては返す、波の音を聞きます。
どこかの誰かが、夜の海は、その波の音は、吸い込まれそうだと言っていましたが、
確かに私にも、そう聞こえます。
今は昼ですが、私には違いありません。

「さゆりさんっ!」
唐突にゆーくんが、叫びました。

「はいっ!?」
びっくりして私は、素っ頓狂な声を上げてしまいます。

「僕と付き合ってくださいっ!」
「ゆーくん、いきなり大きい声出さないでよ、びっくりするじゃない」
「あっ、ごめん」
そのときの私は、勇気を絞り出したであろう彼の告白を、思いっきり遮ってしまいました。

「で、何? どこに付き合えばいいの? またコンサート? 行く行く!」
「……」
「あれ? ゆーくん、なんでしょんぼり?」
「さゆりさんって、僕がしょんぼりしてるとか、機嫌がいいとか、よくわかるよね」
「息遣いでわかるのよ」
「すごいね」
「ゆーくんは、特にわかりやすいから」
「そう」
「それで、どうしてしょんぼり? 海、つまらない?」
「……だったら、今の僕のこと、わかるんじゃない?」
「君の、何を?」
「僕が、さゆりさんを、好きだっていうこと」

幼い少女の頃から夢見てきた瞬間でしたが、多分、そのときの私は、青ざめていました。
立っているのも苦しいぐらい。体から全ての血が抜けたように。

「さゆりさん、僕と、付き合ってほしい」
「……」
「聞いてくれてるのかな?」
「……えぇ」
「返事を、今、聞いてもいいかな?」
「……」
「だめかな?」
「……手の込んだ、冗談?」
「本気だっ!」

震えるような声で、かろうじて発した私の言葉は、はじめて聞くゆーくんの怒声にかき消されました。

「……ふざけないでよ」
「本気だよ」
「……からかってるだけでしょ」
「本気だよ」

その後のことを、私はよく覚えていません。


160:私の瞳に映るもの(5)
06/12/09 07:39:59 2HUMOrFE
気がつくと、私はゆーくんに抱き抱えられていました。
二人、びしょ濡れで、ゆーくんは涙を浮かべながら、私の名を叫んでいました。

なんでも、ゆーくんから逃げ出した私は、そのまま海の中に走り出し、
追いついたゆーくんを振り払い、もがき、二人共々半分溺れかけながら、
気を失った私を、ゆーくんが、必死の思いで、引き上げてくれたそうです。

確かに口の中は塩辛かったですが、そんなこと、私がするはずありませんよね?

さゆりさんさゆりさんと、泣きながら私の名を呼ぶゆーくんの声が聞こえます。
安心させたくて、慰めたくて、声のする方に手を伸ばします。
彼の濡れた体に伝わる、温かい液体。
私は、ゆーくんの頬に手を添え、彼の涙をぬぐっているのだとわかります。

考える前に、声が出ていました。
「ゆーくん、泣かないで」

「私のこと、嫌になったら、すぐに言ってね」
冷静になったつもりで、そう言ったら、彼に強く抱きしめられました。

・・・

ドラマチックの代償は、高くつきました。
二人、ずぶ濡れ。このまま電車に乗って帰っては、風邪を引きそうです。恥ずかしいし。

「ゆーくん、どうしよっか?」
立ち上がり、靴を半分脱いで、たまった水を抜きながら、ゆーくんに尋ねます。

「どうって、どうしよう?」
あらあら。さっきは男らしかったのに……。

「このままだと風邪引きそうだし、どこか服を乾かせるところ、ないかしら」
「えっ、えーっと、えーっと」
何ですかね、この間は。あぁ、まわりを見回しているのですか。

「えっ! いっ! いやいやそれはっ!」
ゆーくんが、一人盛り上がっています。なんだ?

「どうしたの?」
「いや、その、向こうに、ほ、ホテルが見えるんだけど」
「あら。ちょうどよかったじゃない。今日は、そこに泊まりましょ?」
「泊まるのっ!? 休憩じゃなくてっ!?」
「休憩? ホテルは泊まるとこでしょ?」
「そ、そそそそ、そうだねっ!」
何故にこの男は、うろたえまくっているのでしょうか。

「日帰りのつもりが、一泊旅行になっちゃったね。さぁ、行こうよ」
「うううう、うん」
「あぁ、なるほど」
私はあることに思い当たります。ははぁ。ゆーくんが慌てていたのは……。

「なななな、なに!?」
「……その、ゆーくん? 部屋は、別々よ?」
「……」
押し黙るゆーくん。ちょっ、そっ、それはないんじゃない?

「だっ、だって、そのっ、物事には順序というものがっ!」
「……さゆりさん」
ゆーくんが、意を決したように、口を開きました。


161:私の瞳に映るもの(6)
06/12/09 07:40:33 2HUMOrFE
「なっ! なにっ!?」
「無理なんだ」
「なにがっ!」
「その、部屋、別々ってわけには」
「なんでよっ!」
「ら、ラブホテルだから」
「……」

知識としては聞いたことがあります。
ラブホテル。
それは、恋人同士が、愛を育むところ。
ぶっちゃけ、えっ、エッチなことをしちゃいまくっちゃうところっ!

「……しょうがないわね」
「えっ?」
「せ、背に腹は代えられないわ。いっ、行きましょう」
「……ど、どこへ」
「どこへって、言わせんなよっ! ラブホテルだよっ!」
「さゆりさんて、時々男らしいね」
「うっさいっ! へ、変な期待しないでよっ! 服乾かすだけなんだからっ!」
「もっ、もちろんっ」
「……嘘でしょ」
「そっ、そんなことないっ」
「匂いでわかるのよ」
「うそっ!?」
「まあ、さすがに嘘だけど……まあいいわ。さぁ、いくわよ。体、冷えてきたし」
「そ、そうだね。じゃ、手、握るよ?」

二人、手を取って、ラブホテルに向かいます。
……ゆーくんの体、濡れてるわりに、熱いったら。

・・・

「着いたよ。ここ、ベッド。座るね」
「い、いきなりベッドなの!?」
「だって、この部屋、ベッドと、バスルームぐらいしかない」
「たっ、確かに、それだけあれば、十分だものね」
「そっ、そうだね……」

さあ。私は覚悟を決めないといけません。
実を言うと、ラブホテルでも、普通のホテルでも、私には同じ話だったんです。

「……あのね、ゆーくん」
「はっ、はいっ」
「私、一人でシャワー浴びるのは、ちょっと……むり」
「えっ! あっ! そっ、そうだね……」
「家のお風呂なら、なんとかなるかもだけど、危ないし、普段はお母さんと入ってる」
「そっ、そうだね」
「だからね」
「うっ、うん」
「い、一緒に入ってほしい……」
最後は消え入りそうな声で。

「わわわわっ、わかったっ! そのっ! 決してやましいことはっ!」
「うん……じゃあ……連れてって」
私は、彼に手を引いてもらうため、腕を伸ばします。


162:私の瞳に映るもの(7)
06/12/09 07:41:06 2HUMOrFE
「ここから、バスルームだから」
「うん。じゃ、その、ぬ、脱ぐから……」
「うっ、うん」
「あっ! まっ、待って」
「なっ! なにっ!」
「さっ、先にゆーくんが、脱いでほしいなっ!」
「へっ?」
「だ、だって、その方が恥ずかしくない気がするから……」
「そ、そう?」
「ゆ、ゆーくんは、いいでしょ。別に裸になっても、私、見えないんだし」
「ま、まあ、そうなんだけど、見られてないとわかっていても、
 さゆりさんの前で裸になるのは、なんだか、恥ずかしいかな」
「私なんかっ、見られているとわかってて、裸になるんだぞっ!」
「そっ、それは、そうだね……」
「わかったら、さっさと脱ぐっ!」
「はっ、はいっ!」

・・・

「どう、脱いだ?」
「うん……脱ぎました」
「じゃ、じゃあ、わ、私も脱ぐから」
「う、うん。そ、そこに椅子があるから、座った方がいい。手、とるよ?」
「うん」
ゆーくんに手を取られ、低い椅子に腰掛けます。

「う、後ろ向いてて」
「う、うん」
「まあ、こっち向いてても、わからないんだけどね」
「ちゃんと後ろ向いてるから!」
「あっ、あはは。ありがと」
「うん」
どのみち、シャワーを浴びるときには、見られることになるのですが……。

私は上着から脱いでいきます。ま、間が持たない……。
「実はね。私、あんまり恥ずかしくないかも」
「ど、どうして?」
「その、“見られる”ってことに、あんまり実感ないんだ」
「そっ、そう」
「恥ずかしい気持ちが、ないわけじゃないのよ。
 ただ、“見られる”より“触られる”方が、とっ、とても、恥ずかしい……」
「そっ、そうだね」

穿いていたジーンズを脱ぎ、下着姿になります。思いきって、ブラに手をかけます。
今し方、そう言ったとはいえ、“見られる”という知識はあります。
男の人は、女の子の、裸を“見る”と、こ、興奮するそうです。む、胸とか……。

「ねっ、ねぇ」
「はっ、はいっ?」
「わ、私の胸、どうかな?」
「どっ、どうって?」
「お、大きさ、とか」
「いっ、いいんじゃないかな」
「……こっち見てんじゃんっ!」
「みっ、見てないっ!」
「じゃあなんで、いいとか悪いとか、わかるのよっ!」
「服の上からでも、わかるよっ!」
「いつも、そんなエッチな目で見てたのかよっ!」
「そんなつもりじゃないって!」


163:私の瞳に映るもの(8)
06/12/09 07:41:42 2HUMOrFE
「はぁ。い、意味ないわね。どうせ、これ脱いだら、見られちゃうんだから」
「できるだけ見ないようにするよ」
「ううん。ゆーくんは、見ないと危ないんだから、その、ちゃんと、見て」
「うっ、うん」
「もうちょっと待ってね。最後、脱ぐから」
「うん……」

私は裸になりました。
息を吸い、そして、吐きます。
恥ずかしいですが、見られるのがゆーくんなら、我慢できるはずです。
ですが、私は、椅子の上で、膝を抱え込んで、小さく丸まってしまいます。

「こっち、きて」
「うっ、うん」

バスルームの中を、ぺたぺたとした足音が近づいてくるのがわかります。
背中を丸めて、縮こまったまま、私はゆーくんに声をかけます。

「ちゃ、ちゃんと、見てる?」
「……うっ、うん」
「へ、へんじゃないかな……ううんっ! やっぱりいいっ! 聞きたくないっ!」
「とてもっ! とても……きれい……だよ」
「……うん……シャワー……かけてくれないかな」
「あぁ。うん」

蛇口をひねる音。シャワーから水が出る音。
そして、シャワーのお湯が、背中にかけられる感触。温かい。
お風呂の中にいるという実感は、少しだけ、私を安心させます。

「ゆーくん。私、お父さん以外の男の人に、裸見られるの、初めて」
「ぼ、僕も、母以外の女の人の裸、見るの、初めて」
「ゆーくん、女の子と付き合ったこと、ないんだ」
「うっ、うん」
「いっ、一緒だね」
「うん」
「あっ、あの。髪、洗いたいんだけど、洗って……くれる?」
「うっ、うん」
「あっ、頭、あげないと、洗いにくいよね」
「そっ、そうだね」
「ゆっ、ゆーくんのこと、信じてないわけじゃないけど、体、触ってもいい?」
「えっ?」
「その、ゆーくんも、はっ、裸か、確かめたい……」
「あっ、ああ」

背を丸めたまま、恐る恐る、腕を伸ばすと、ゆーくんが私の手を取り、導きます。
手のひらに感じる、男の人の肌。熱いくらいの、ゆーくんの体。

「わ、私、どこ、触ってるのかな?」
「むっ、胸」
「た、平らだね」
「そっ、そりゃ、男だから」
「あっ、これ、乳首だ」
「ひゃっ!」
私がゆーくんの乳首をさわさわしてしまったので、彼の口から、素っ頓狂な声が上がります。

「ゆーくん、疑って、ごめんね」
「いっ、いや」
「二人とも、は、裸だから、は、恥ずかしくないよね。うん」


164:私の瞳に映るもの(9)
06/12/09 07:44:03 2HUMOrFE
私は両腕で自分の胸を隠しながら、頭を上げます。
ゆーくんの手が、私の髪に触れます。
シャンプーが泡立てられ、髪の毛が、洗われていくのが、わかります。

「えへへ。頭、洗ってもらうのって、気持ちいいね」
「そっ、そうだね。僕、女の人の頭、洗うの初めてだよ」
「私だって、洗ってもらうの、初めてよ」
「痛かったりしてない?」
「そんなことないよ。ゆーくん、上手」
「はは、ありがと」

流すね、とゆーくんに言われて、シャワーのお湯が頭にかけられます。
海水でべとべとしていた髪の毛も、すっきりしました。

「ふぅ。さっぱりした。ゆーくん、ありがと」
「どういたしまして」
「そうだ。お礼にゆーくんの背中、流してあげるよ」
「えっ?」
「さ、私の前に座って」
「でっ、でも、さゆりさん、恥ずかしいんじゃ?」
「そりゃ、恥ずかしいけど、もう、見ちゃったんでしょ」
「あっ、うっ、うん……」
「じゃあ、もういいよ。5分見られるのも、10分見られるのも、一緒でしょ?」
「そっ、そうなのかな……」
「ほら、早く座って」
「うん」
「これっ、タオル」
「はい」
「すっ、座った」
「じゃあ、流すねー」
「よっ、よろしく」

渡されたタオルを持ち、前の方に腕を伸ばします。
ゆーくんの背中に辿り着きました。がっしりとした肩。男の子ですね。
さあさあ、背中をごしごししましょう。

「ねぇ、ゆーくん」
「なに?」
「……さっき、好きって言ってくれて、ほんとは、嬉しかった」
「さゆりさん……」
「私なんかでいいのって、聞いたら、ゆーくんは、怒るよね」
「うん。怒る」
「ゆーくん、ゆーくん、ありがと……」

私は、背中に抱きついていました。
なにも映すことのない、私の瞳から、涙だけが、あふれていきます。
額をこすりつけるようにして、ゆーくんの背中で泣きました。

「……ぐすっ。え、えへへ。ごめん、まだ途中だったね」
「そっち、向くから」
「へっ?」
ゆーくんの方から物音がして、私は慌てて、胸を腕で隠します。

「さゆりさん、好きだ」
「えっ、ちょっ、ゆっ、ゆーくん?」
「キス、するから」
ゆーくんには、私の体に触れるときは、事前に言ってからにしてほしいと、頼んであります。
いきなりだと、びっくりするので。
こんなときまで、ご丁寧に……。
私は覚悟を決めます。

165:私の瞳に映るもの(10)
06/12/09 07:44:36 2HUMOrFE
「……はい」
肯定の言葉が終わると、私の唇に、熱いものが触れます。ゆーくんの唇が、重ねられます。
私達は、キスを、しています。

長くて短い時間が過ぎて、唇が離れます。
「さゆりさん、抱きしめるよ」

裸の私が、裸のゆーくんに、抱きしめられます。
腕に、肩に、背中に、胸に、ゆーくんを感じます。

私は、
「ゆーくん、ゆーくん、大好きだよ」

好きで好きで好きで好きで、好きで好きで好きで好きです。
頭が回らないくらい、涙が出るくらい、熱にうなされたように、ゆーくんが好きです。

「ゆーくんの体に、触っていい? ゆーくんのこと、全部知りたい」
「うん。僕も、さゆりさんの体に、触りたい」
「えへへ。じゃあ、さわりっこ、しよっか」
「うん」
私は右手を伸ばします。ゆーくんがそれを握ってくれます。

「まずは、頭から」
私が言うと、ゆーくんの左手が、私の手を、ゆーくんの頭に導きます。私はゆーくんの髪に触れます。
同時に、ゆーくんの右手が、私の髪を、優しく撫でます。

「ゆーくんの髪、長くないね」
「男だしね」
「太くて、堅い」
「えっ、あぁ。髪の毛ね。さゆりさんの髪は、長くて柔らかくて、きれいだよ」
「ありがと」
髪を褒められました。いい気持ちです。私は手を動かしていきます。

「これは耳だね」
「さゆりさん、くすぐったいよ」
ゆーくんの手が、同じように私の耳をくすぐります。

「くっ、くすぐったいっ!」
私がゆーくんの耳を触っている間は、ゆーくんも私の耳をくすぐるのを、止めてくれそうにありません。
しかたがないので、私は手を這わせていきます。

「ここは、ほっぺた?」
「うん」
「少しざらざらするのは、髭かな?」
「うん、剃ったの朝だから、少し伸びてきた。さゆりさんのほっぺは、柔らかいね」
「髭生えないしね。あっ、これは鼻だ。けっこう高いね」
「さゆりさんの鼻は小さいね」
「そして、ここが、唇」
「うん」
二人、先程重ねた、お互いの唇を、指先でなぞります。
とてもとても、ドキドキします。

「あご、くび。ゆーくんの首は、太いね」
「さゆりさんの首は、細くて、その、女の子らしい」
「うふふ。あぁ。ここは胸だね。さっきも触った」
同じように動いてきた、ゆーくんの手が、ぴたりと止まります。

「いいよ。触って。触ってほしいな」


166:私の瞳に映るもの(11)
06/12/09 07:45:10 2HUMOrFE
ゆーくんの手が、私の胸に優しく触れます。包むように、添えられます。

「あんっ」
こらえきれずに、私は小さな吐息を漏らしてしまいます。

「わ、私の胸って、どうなのかな?」
「とっ、とても、気持ちいいよ。温かくて、柔らかくて、大きくて」
「男の人は、女の子の胸に触ると嬉しいんだよね」
「うっ、うん」
「ゆーくん、嬉しい?」
「うんっ」
少し興奮気味の声。やった。やった。ゆーくんは、私の胸が、嬉しいんだ。

「もっと、触って」
ゆーくんの手のひらが動き、もにゅもにゅと私の胸を揉んでいきます。

「ゆっ、ゆーくん、なんだかエッチだよ~」
「えっ、あっ、あぁ。ごっ、ごめん」
「ううん。いいの。嬉しいから。でも、次にいっていい?」
「うっ、うん」
私は腕を、降ろしていきます。

「ゆーくんのお腹。ゆーくんの体は、どこも硬いね」
「さゆりさんの体は、どこも柔らかいね」
「って、何これ?」
「わっ!」

下腹部まで手を下ろすと、ゆーくんの体から、不自然に飛び出ているものに、ぶつかりました。
棒のようなもので、握れます。握ると、堅くて熱いです。
棒で握ると堅くて熱い。はっ!

「あっ、あっ、そのっ、ごっ、ごめんなさいっ!」
慌てて、その、おっ、おちんちんから……手を、離します。

「あっ、あのねっ、ち、知識としては、知ってるんだけどねっ!」
「いっ、いいんだけどね」
「こっ、こんなに、大きいものだったんだっ!」
「いや、その」
「でっ、でもっ、普段って、こんなに大きかった? ぶつかったことないよ?」
「いっ、今は、大きくなってるから……」

そっ、そうでした。それも、知識としては知っていました。
男の人は、その、エッチな気分のとき、お、おちんちんが、大きくなるんでした。

「その、お、おちんちん、もっと、触って、いい?」
「へっ?」
「ゆーくんの体、全部、知りたいから。はしたない?」
「そっ、そんなことない」
「わっ、私のあそこも、知って、いいから」
「うっ、うん」

再び、先程と同じ位置に、手を伸ばします。ありました。ゆーくんのおちんちん。
今まで触ったゆーくんの体の中で、一番熱いところ。
手を添えてから、優しく握ります。形と大きさ、熱さを、感じていきます。
いつでも、いつまでも、思い出せるよう、念入りに。


167:私の瞳に映るもの(12)
06/12/09 07:45:43 2HUMOrFE
私の太ももの内側に、ゆーくんの手が、当たりました。
その指先は、震えながら、少しずつ、内側へ進んできます。
私がおちんちんを撫でさすっている間に、指は、私の体の奥へ奥へと、入っていきます。

「あんっ!」
こっ、声が出てしまいました。思わず、おちんちんを強く握ってしまいます。

「くっ!」
ゆーくんからも、声が上がります。

「ごっ、ごめんなさい、痛かった?」
「だっ、大丈夫。さゆりさんは、平気?」
「うん。その、ゆーくんに触られていると、なんだか、ぽーっとする」
「そうなんだ」
「ぽーっとするのに、声が出ちゃう。ぴくんってなる」
「うん」
「ほんというと、気持ちよくって、えっ、エッチな気分に、なる。
 ゆーくんは? おちんちん、触られるのって、どんな感じ?」
「えっと、おんなじ。気持ちよくって、興奮する」
「えっ? そうなんだ? えへへ、一緒だね」
「うん。一緒」
「どうされるのが、いちばん気持ちいい?」
「その、上下にこすられたり、とか」
「こうかな?」
ゆーくんのおちんちんを、こすこすとこすってみます。

「さっ、さゆりさんっ、だめっ!」
「あっ、痛かった?」
「ううん。その、出ちゃう」
「出るって、何が? あっ……そっ、そうね。で、出ちゃうんだよね」
「あのねっ、さゆりさん。こっ、こすってもらうのも気持ちいいんだけど……」
「わっ、私の、中で、だっ、出すんだよね?」
「そう、したい」
「あの、ゆーくん。出すのって、一度に一回きり?」
「へっ、いや、何度かは、出せると思うけど」
「にっ、二回、出せる?」
「う、うん」
「一回目は、私の手に、出してもらっていいかな?」
「へっ?」
「さっ、触ってみたいから」
「あんまり気持ちのいいものじゃ、ないと思うけど」
「我慢するし、ゆーくんの体から出るものなら、好きになれると、思う。うん」
「そっ、そう?」
「出してくれる?」
「うっ、うん」
「どうすればいい? さっきみたいに、こすればいい?」
「うん。あと、さゆりさんの体に、触っていたい」
「好きなだけ、好きなところ、触っていいよ」
「さゆりさんの、胸とか、キスしていい?」
「好きなだけ、好きなように、キスして」

ゆーくんの体が、私にぴったりとくっついてくるのが、わかります。
ゆーくんの手が、私の手を、ゆーくんのおちんちんに、導きます。
私は、ゆーくんのおちんちんを、しごきます。
こすこすこすこす、こすります。

ゆーくんは、私の胸を触ります。わたしの胸にキスをします。
私の乳首に吸い付いて、私のあそこに手を這わせます。


168:私の瞳に映るもの(13)
06/12/09 07:46:15 2HUMOrFE
くちゅくちゅと音が聞こえます。
どこからだろう。私のあそこからだ。

掻き回すゆーくんの指に、とろりとしたものが、からみつくのが、わかります。
私の体は、準備ができつつあるようです。今、握っているものを、入れる準備が。
そう思うと、自然、握る手に力が入ってしまいます。

「さっ、さゆりさん、もう、でそうっ」
ゆーくんの切なげな声が聞こえます。私は、激しく手を動かします。

「うっ!」
うめき声と同時に、私の体に熱いものが浴びせかけられました。
熱い熱いものが、次々と体中にかかっていきます。
あぁ、これが、精液なんだ。ゆーくんは、私の手で、射精したんだ。

「はぁっ、はぁっ……ごっ、ごめん。体に、かけちゃった」
「へぇー。これがゆーくんの精液なんだ」
自分の体にかけられた、ゆーくんの精液を、指でなぞります。

「熱くて、ぬるぬるしてて、なんだか変な匂い」
「ごっ、ごめん、臭くて」
「いいの。出してっていったの、私だし」
「うぅ。味は、微妙~」
「なっ、舐めないでよっ!」
「えへへ。味も知っておこうかなと思って。うん、よくわかった」
「普通は舐めないから」

そんなことを言っておきながら、今のゆーくんは、フェラチオ大好きなんですけどね。
そのときの私は、そんなこともつゆ知らず。

「だって、ゆーくんの精液、ちゃんと知っておきたかったし」
「そっ、そう」
「これが、私の中に、出されちゃうんだねぇ」
指についた、ねばねばした精液をこすります。

「いや?」
「ううん。嫌じゃない。嫌じゃないけど、今日は、その、避妊、して」
「あっ。うん。もちろんだよ」
「その、赤ちゃんできたりしても、育てる自信、ないし。幸せにする自信、ないし」
「……今は、今はまだだけど、いつか、二人に自信ができたら、考えて、ほしい」
「それって、その……プロポーズ?」
「えっ? はっ! いっ、いやっ、その、違うけど、違わないけど……」
「どっちだよ」
「ぷ、プロポーズです……」
「……もっとかっこいいのがよかった」
「ごめん……」
「あはは……えへへ……ぐすっ……あんまり、私ばかり泣かせないで」
「ごめん……」
「本当に、後悔しないの?」
「そんなことない」
「自信、もてるようになると、思う?」
「一人なら、無理でも、二人なら」
「……上手いこと、言うね」
「本心だよ」
「そう。じゃあ、ゆーくん、二人で、一つに、なろう?」
「……さゆりさん、ベッドまで、連れて行くから」

ゆーくんに手を取られ、私は立ち上がります。
裸のままの二人、歩いていきます。
優しく、体を倒されます。そこは、ベッドの上でした。

169:私の瞳に映るもの(14)
06/12/09 07:46:48 2HUMOrFE
抱きしめられ、抱きしめます。濡れた体のまま、シーツを濡らして。

ゆーくんの指先が、唇が、私の体の至る所を、撫でていきます。
唇も、頬も、首筋も胸もお腹も太ももも、私の体の奥にあるところも。

私は、体中を舐められています。
くすぐったくて、気持ちよくって、とろとろと溶けてしまいそうです。

聞こえるのは、自分でも驚くほどの、甘い甘い喘ぎ声。
猫が鳴くように、はしたなく嬌声を上げます。
聞こえるのは、ゆーくんの荒い荒い息遣い。
犬がするように、はあはあと口で息をしています。

「さゆりさん、ちゃんと、つけたから。握ってみて」
ゆーくんが、私の手を取ります。べとついた、ゴムのような手触り。

「んっ……そっか、これがコンドームってものなんだ」
「うん。僕の、ちんちんにかぶせてある」
「ごめんね。こんなのしてたら、あんまり気持ちよくないかもだね」
「普通はみんなするから、そんなこと言わないでいいよ」
「そっか、そだね」
「謝るのは僕の方だよ。さゆりさん、これから、痛いことするよ。
 ごめん。僕、もう、我慢できそうに、ないんだ」
「ううん。私も、してほしいから」
「さゆりさん……」
「どんなに私が痛がっても、止めないでね」
「う、うん。でも、少しでも痛くならないようにするから……足、開いて」
「うわぁ……自分で、足、開くの?……痛い方がいいかも……」
「何を今さら恥ずかしがってんの。さっ、いい加減観念して」
「うん……」

私は、ゆっくりと、足を開きます。
太ももに、おそらくはゆーくんの顔が当たります。
あそこに、そそらくはゆーくんの唇が当たります。
ぺろぺろと舐められ、伸ばされた舌が、私の、体の中に、入ってきます。

「きゃんっ! あっ! くぅん!」
嬌声を上げながら、私の体は、どこもかしこも、とろとろとぬるぬるになっていきます。
とろとろになった私は、ゆーくんをぬるぬるに、していきます。

「入れるよ」
「……はい」

激痛が、走ります。
熱くて堅くて、堅くて熱いものが、入りきらない、ものが、ねじ込まれて、います。
ゆーくんの、おちんちんが、私の、中に、は、入って……。

「うぐっ!」
私は歯を食いしばります。
痛くて痛くて、でも、これは。これは、ゆーくん。
ゆーくんが入ってくるんです。私はゆーくんを、迎え、入れるんです。
私の体で、ゆーくんを気持ちよくするんです。
私が痛い分だけ、ゆーくんは気持ちいいのなら、私は、痛くて、いい。


170:私の瞳に映るもの(15)
06/12/09 07:47:21 2HUMOrFE
「くっ……さゆりさん、痛くない?」
「なっ、泣きそうなほど、痛い」
「むっ、無理しなくても……」

あぁ、もぅ。めっ、面倒くさい子だなぁ……。

「今からっ! しおらしいことを言うからっ!」
「さっ、さゆりさん?」
「私、ゆーくんのおちんちん入れられて、とっても嬉しい。ゆーくんは、気持ちいい?」
「うっ、うん。熱くて、キツくて、とっても、気持ちいい」
「どんどん、私で、気持ちよくなって。私のあそこで、おちんちん、思いっきり、こすって」
「さゆりさん……ありがとう」
「うぐっ……ははは、まいったかこのやろー」

ゆーくんが揺れます。ゆーくんのおちんちんが、ゆっくりと前後します。
私の体の中を、こすっていきます。
気が触れてしまいそうな痛みと、気のせいにしか思えないような快感。
今、私は、セックスをしています。
いっぱいいっぱいです。痛くて泣きたいです。涙が出るほど、幸せです。

「くっ、ゆーくんっ……」
「さゆりさんっ! さゆりさんっ!」
ゆーくんの動きが激しくなるにつれ、私は支離滅裂になっていきます。

「ゆーくんの、ばかぁ……」
「なっ、なんでっ!」
「ゆーくんっ、好きだよぅ……」
「くっ、さゆりさんっ!」
「ひっく、痛いよう……」
「さゆりさんっ、さゆりさんっ、愛してるっ!」
「ゆーくんの、エッチぃ……」
「さゆりさんっ! ぼ、僕っ、もうっ!」
「ゆーくんっ……まだまだ……がんばれ……」
「さゆりさんっ!!」

ひときわ大きく叫んだゆーくんの動きが、ぴたりと止まり、
私の中のおちんちんだけが、ぶるぶると震えています。
息を切らせたゆーくんが、ゆるやかに、私に抱きついてきました。

「はっ、はぁ……」
「さっ、さゆりさん、大丈夫だった?」
「……っ、はぁー」
「大丈夫?」
「へっ? あっ、あーうん。なんとか」
「ごめん。無茶しちゃって」
「まあ、貴重な体験だったよ……この痛みが、いずれ病み付きになるんだろうねぇ」
「いや、そういのとは、違うんじゃないかな」
「そうなの? まあ、それはそうと、ゆーくんは、気持ちよかった?」
「うん、とっても気持ちよかった」
「そっかー。うんうん、じゃあ、よかった」
「さゆりさん……」

ゆーくんは私の頭を撫でながら、体を私の上からずらし、横に寝そべります。
小さくなったおちんちんは、するりと抜けてしまいました。
あれだけ私を苦しめた、憎いあんちくしょうですが、いなくなると、なんだか寂しい。
私はぴったりと、ゆーくんに体を寄せます。

・・・


171:私の瞳に映るもの(16)
06/12/09 07:47:54 2HUMOrFE
それから二人、うとうととしてしまいました。
気がついたときには、二人、裸のまま。濡れた服はバスルームに脱ぎ散らかしたまま。
テレビからは、夜のニュースが流れています。

ゆーくんに、服を洗って、乾かしてもらいます。
二人とも、手洗いでも目立たないような、ラフな格好で助かりました。
とはいえ、乾くまでには、時間がかかります。
予定通り、泊まっていくことにします。

シーツにくるまっていると、洗濯のすんだゆーくんが戻ってきます。
「明日には、乾くと思うから」
「私の下着、じっくり見た?」
「いや、見てない見てない」
「ふーん、いいけどね」
「目の前に裸のさゆりさんがいるんだから、別に下着だけ見なくてもいいし」
「えっ? み、見えてる?」
「シーツにくるまってるけど、あちこち見えてるよ」
「もうっ!」

ぎゅっと、シーツを体に引き寄せます。
「あはは。丸っこくなってるさゆりさんは、可愛いねぇ」
「何? なんなの? やっちゃうと、男は豹変っ!?」
「そりゃないよ……」
「だってさっきから、ゆーくんちょっと、いじわるよ?」
「そんなことないよ。さゆりさんのことが、大好きだよ」
「そして、歯切れがいい」
「そんなに悪かった?」
「ちょっとね。かなりね」
「さゆりさんのが、うつった」
「……ちょっと、こっちこい」
「なに?」
「だから不公平でしょっ! ゆーくんが私の裸を見た分、私もゆーくんの裸に触るのっ!」
「あはは。また、エッチな気分になっちゃうよ」
「もうおちんちん、大きくしてるじゃない」
「なんでわかったの?」
「口調と息遣い、そして匂いで」
「……頬に触るよ」

にやりと笑う私の頬を、彼が優しく撫でます。
私は彼にしなだれかかり、彼の体を撫で回します。
私は少し、困った体になってしまいました。
彼に触っていないと、不安で落ち着かない、困った女になってしまいました。

「そんなに、ちんちんばっかり触らないでよ」
「はぁ。なんか、安心する~」
「ちょっ、そんな、頬ずりしないで」
「ねえ、ちゅーしていい?」
「どこにっ?!」

私は愛しいものを、ちゅーと吸い、ぺろりと舐めました。
この後、私が一晩中おちんちんを触っていたので、翌日のゆーくんの声は、少しやつれていました。

・・・

「できたっ! 盲目の美少女の、愛と感動の物語っ!」
「さゆりさん……これじゃ官能小説だよ……」
「そんなことないよ。昨日ゆーくんとしたことなら、官能的だと思うけどね~」
「あっ、ははは……」
というわけで、今から二人、昨日の続きをしようと思います。


172:155
06/12/09 07:49:41 2HUMOrFE
おしまい。

言い忘れましたが、オリジナルです。
さゆりさんとゆーくんですが、あの二人は関係なく。では失礼します。

173:名無しさん@ピンキー
06/12/09 10:45:13 i+pmeC4N
GJ!!

受身になりがちなめくらっ娘を明るく言いたいこと言うタイプに仕上げてるのが超新鮮

174:名無しさん@ピンキー
06/12/09 13:17:27 WXEXvWnf
あああああああああさゆり可愛いいいいいいいいいいい

175:名無しさん@ピンキー
06/12/09 22:20:08 ok/j1nwT
かわいいです。マジで可愛いです。GJでした!

176:155
06/12/10 03:06:24 Lc3RqZLT
>>173-175
ありがとうございました。
さゆりをかわいいと言ってもらえて、なによりです。それが主旨ですしね。
ではでは。

177:名無しさん@ピンキー
06/12/12 02:38:18 TJ9GcBD2
ぐわぁーーー、すっげーキタコレ。GJ

178:名無しさん@ピンキー
06/12/13 21:01:12 Z96PE4l2
GJ!
さゆりさんテラカワユス

179:155
06/12/14 00:31:09 Dn6wbtPV
>>177-178
どもども、恐縮です。ありがとうございました。

180:名無しさん@ピンキー
06/12/15 02:12:31 73dcAHQR
昨夜百合で盲目な夢を見たのでage

181:名無しさん@ピンキー
06/12/16 01:20:44 M/j8i/xF
1000なら井川二桁

182:名無しさん@ピンキー
06/12/16 01:35:36 5LTHXOWU
泣き虫サクラは基本だよな

183:名無しさん@ピンキー
06/12/19 18:03:10 B9NDgYhZ
寝取りスレの保管庫に盲目の女の子のSS発見
ただ純愛系が好きな人には合わないかも

184:名無しさん@ピンキー
06/12/19 18:35:53 pO5vanc5
>>183

>>39

185:名無しさん@ピンキー
06/12/20 10:36:36 Vq8rU6Sd
アレは少しトラウマ入った件について

186:名無しさん@ピンキー
06/12/20 14:38:06 579gJrxe
寝取られてもやっぱり最後は平和に終わって欲しいね

187:名無しさん@ピンキー
06/12/20 18:17:27 AABoz4wy
みさき先輩は偉大だった

188:名無しさん@ピンキー
06/12/21 09:15:45 yZzRKHVj
>>187
夕焼け、綺麗?

189:名無しさん@ピンキー
06/12/25 08:59:13 12jnkBZJ
>>172
二人が触りっこするくだりで、なんか知らないけど、目から水が止まらなくなりました。
田中ユタカさんの漫画に似てますが、読んだ事ありますか?

190:155
06/12/27 03:27:12 Rimg1ZL3
>>189
ご丁寧にどうもです。かわいそうじゃなくて、かわいいを目指してみたのですが、
泣いてもらえるなんて、嬉しい限りです。
田中ユタカさんは、知識としては知っているのですが、まだ読んだことはないです。
今度探してみようかな。

191:名無しさん@ピンキー
06/12/29 01:38:38 U+FOgfHv
保守

192:名無しさん@ピンキー
06/12/31 02:59:56 5uWMC0Zv
>>155

今年俺の中でノーベルSS賞受賞

193:名無しさん@ピンキー
07/01/01 02:44:19 sxwbZUKd
新年保守

194:名無しさん@ピンキー
07/01/05 01:26:23 hJKNNR72
保守

195:名無しさん@ピンキー
07/01/05 06:46:33 LUZSD+6A
保守

196:名無しさん@ピンキー
07/01/05 19:30:07 dxO9/V3y
保守!

197:名無しさん@ピンキー
07/01/05 23:37:14 BKKOC1aG
一日に3つもレスがついてるからもしやと思ったら

198:名無しさん@ピンキー
07/01/06 01:50:37 Lm2wY72K
かかったなアホが!

199:名無しさん@ピンキー
07/01/06 01:54:54 a+j6LDrY
片目が見えない(義眼とか)、っていうのあり?

200:名無しさん@ピンキー
07/01/06 03:10:26 AmHkTbY/
ちょっちゅね~

201:名無しさん@ピンキー
07/01/06 07:55:43 0Siyu+FZ
>199
スレ主題からは少し外れるが…有りじゃないか?
盲目って言っても全盲とは限らんだろ?
色盲とか、光をわずかに感じるだけ、とか。

202:名無しさん@ピンキー
07/01/07 02:19:19 8UIV8efM
恋は盲目、は流石に反則だろうけどね

203:名無しさん@ピンキー
07/01/08 02:30:16 jzu93MYP
コードギアスのナナリーはこのスレのど真ん中だな


204:名無しさん@ピンキー
07/01/13 14:47:04 oBfBPfQI
保守

205:名無しさん@ピンキー
07/01/14 12:53:28 l2QhG8kL
萌えコピぺに転載したやつ・・ちっと頭冷やせ。
どうなっても知らんぞ

206:名無しさん@ピンキー
07/01/14 13:03:28 l2QhG8kL
と、言ってはみたが、よく考えたらどうにもなりませんなハハハ

207:名無しさん@ピンキー
07/01/17 10:31:15 3zFN2Lkd
ほし

208:名無しさん@ピンキー
07/01/20 19:35:40 UjoLCxA0
百合は

209:名無しさん@ピンキー
07/01/21 20:47:35 Z9P1Xwax
そういえば

210:名無しさん@ピンキー
07/01/25 00:26:42 a6yIc27z
そうですね

211:名無しさん@ピンキー
07/01/25 02:07:57 sCO44oSb
ところで

212:名無しさん@ピンキー
07/01/25 20:50:52 SkOv2ShZ
こいつを見てくれ

213:名無しさん@ピンキー
07/01/25 20:56:42 CVI9+clj
盲目なので見えません。

214:名無しさん@ピンキー
07/01/27 00:25:59 mOkDFW9v
だれが上手いこと(ry

215:名無しさん@ピンキー
07/01/30 20:19:58 GPAMhwm0
なぜこんな良い板がここまで過疎ってるんだ保守上げ

216:名無しさん@ピンキー
07/01/31 08:29:27 7CU+t6Xc
うむ、良スレを上げていれば、板の活性化にもつながるであろう

217:名無しさん@ピンキー
07/01/31 18:58:52 zW96+RWA
春琴抄なスレはここですか?

218:名無しさん@ピンキー
07/01/31 19:07:52 YkyPSuwQ
さゆりさんが最高過ぎたんだよ。名作の後に続くのは厳しい。


219:名無しさん@ピンキー
07/02/01 00:02:41 KgDOyIQA
百合は

220:名無しさん@ピンキー
07/02/01 09:00:21 i1K/FEjt
そういえば

そうですね

ところで

221:名無しさん@ピンキー
07/02/03 16:23:53 H0QFl0Rx
や ら な い か

222:名無しさん@ピンキー
07/02/04 03:05:16 r9n2IMw6
やらないわ

223:名無しさん@ピンキー
07/02/05 03:11:04 sCO44oSb
hoshuage

224:名無しさん@ピンキー
07/02/12 01:41:46 2qW9ZfaI
hoshusage

225:名無しさん@ピンキー
07/02/12 12:01:56 f9NyELgD
そろそろ上げるか…

226:名無しさん@ピンキー
07/02/13 09:47:47 qToQUW6C
このスレでとらハ2の十六夜さんの名前が出ないのは何故?
俺的には大好きなんだが。もしや人気無いのかな?

227:名無しさん@ピンキー
07/02/13 10:21:59 X/n6Xakj
最後にやったギャルゲーはときメモ2の俺にとらハ2なんて…

228:名無しさん@ピンキー
07/02/14 14:35:56 u5hQoN/U
百合じゃなくてもおk?

229:名無しさん@ピンキー
07/02/14 14:37:42 1QQnOruo
どんと来い

230:名無しさん@ピンキー
07/02/15 15:48:21 Fg57YQZo
>>227
どういう意味?発売時期はどっちも同じ99年なんだが。
当時18才未満だったからやって無いってことかな?

231:名無しさん@ピンキー
07/02/15 16:10:20 wxNOwpui
>>227だが基本エロゲはコンシューマー移植してからやる派なんだ。
イベントやら増えるしCG綺麗になるし。移植されそうにないのはやるが。

232:名無しさん@ピンキー
07/02/15 17:24:04 YenMUDbo
しかし大抵の新規CGは別人の絵に見える罠

そういや俺盲目のヒロインが出てくるギャルゲーやったことないな
コードギアスもこっちじゃやってないし

233:名無しさん@ピンキー
07/02/15 18:32:32 Fg57YQZo
>>231
それってエロゲじゃ無くギャルゲの様な気が・・・。
いや、それがどうした?とか言われると困るのだが。
ケチを付けるつもりは無いから気ぃ悪くしないでね?

個人的にとらハは1と2しかやって無いけど結構お勧め。
十六夜さんは綺麗で優しくて強くて可哀そうで大好きだ。
因みに人間では無い。そこがまたちょい泣けて大好きだ。

234:名無しさん@ピンキー
07/02/20 08:44:03 29lsyB3V
hoshu


235:名無しさん@ピンキー
07/02/21 12:56:40 e3QNs6UQ
>>10でONEが出てたね。
エロゲやギャルゲの話題があったので以下にて。

関連スレ
ハンディや障害を持つギャルゲーついて語るスレ
スレリンク(gal板)
身体にハンディを持つ女の子に萌えるスレ その2
スレリンク(erog板)


236:名無しさん@ピンキー
07/02/23 14:27:15 8dlazWVn
保守。

ネタはあるんだけど、時間が無い上に他のところで書いている奴すら終わっていない状況なんで書き始められない……

237:名無しさん@ピンキー
07/02/26 00:25:56 K7PI39U9
保守

238:名無しさん@ピンキー
07/02/26 01:30:45 clumQ1Q9
なぜか、1から全部小一時間かけて読んでしまったよ。


とりあえず、
さゆりかわいいよさゆり。

239:名無しさん@ピンキー
07/02/26 21:29:13 K7PI39U9
さゆりさんを超える神降臨マダー?

240:名無しさん@ピンキー
07/02/26 22:20:32 inokH0vo
むしろサユリさんの続きが読みたい

241:名無しさん@ピンキー
07/02/26 23:06:11 whrhWBnE
>>240
同意!!155氏降臨してくれないかな・・・。

242:名無しさん@ピンキー
07/02/27 09:41:25 UxwJrVs0
ござるが気になって…

243:名無しさん@ピンキー
07/02/27 12:32:16 ry9o9oSU
>>1から読んだ。
>>67のロングパスが的を射ていて吹いた。

244:名無しさん@ピンキー
07/02/27 13:27:17 wneROsMh
みなの者!このスレに予知能力者がいるぞ!

245:名無しさん@ピンキー
07/02/27 14:14:49 /jLfRmHV
そうか分かったぞ!!
>>67こそ、視力を失った代わりに千里眼と未来視を手に入れた美少女なんだ!!

246:名無しさん@ピンキー
07/02/27 17:04:49 caah7WoV
な、なんだ(ry

247:名無しさん@ピンキー
07/02/28 10:49:53 HQ8alaQh
問題はそれが盲目といえるかどうかだ。
千里眼ってめっちゃいいじゃん、目。

248:名無しさん@ピンキー
07/02/28 16:49:43 M5euTJIE
>>247
つ「心眼」

249:名無しさん@ピンキー
07/03/01 08:23:42 HjI1GnvV
千里眼は『遠くは見えるけれど近くは見えない』だったら萌えるな。

それで、死ぬときになって初めて身近な人達の顔が見えるようになって……ってシチュになれば燃える。

250:名無しさん@ピンキー
07/03/01 17:27:12 7V/CtiOp
それなんて南斗白鷺拳

251:名無しさん@ピンキー
07/03/01 23:14:53 yrH+WqoF
盲目だった人がなんだかんだ色々あって最終的に視力を取り戻すのってアリ?
酷い遅筆な上に実力的な問題でエロシーンだけキングクリムゾンになりそうだけど。

252:名無しさん@ピンキー
07/03/02 01:48:12 HuwyAZHh
>>251
アリなんじゃないかな。安易に戻すのではなく、ちゃんと理由があれば。
頑張って。

しかし、盲目の美少女か……。
とんでもなく難しい題材だ。
さゆりさんの話は、155氏が本当に頑張っていると思う。

書き手としては挑戦したくなる題材だけどね。


253:名無しさん@ピンキー
07/03/04 20:22:06 LKH2JXLN
>>251
俺もアリだと思う。投下してくれるのをwktkしつつ待ってます。

254:名無しさん@ピンキー
07/03/05 01:48:11 rTGlJ7SB
いつになるかは分からないけど、書きたいネタはあるんでそれまでスレが持ってくれたら良いなあ。

255:名無しさん@ピンキー
07/03/05 13:33:24 cXlcE6Yz
同じく。文章苦手ですの

256:名無しさん@ピンキー
07/03/06 15:40:09 xBtAR6Cb
このスレ的にエロ無しというのはアリなんですかね?

257:名無しさん@ピンキー
07/03/06 17:52:42 1xx5EX+g
某スレなんかは殆どそういうシーンない作品ばかりだし、問題ないかと。
スレのテーマがエロ無しでは無理なものでない限り、どこのスレでもOKだと思う。

258:名無しさん@ピンキー
07/03/06 20:52:23 3CTlJWK2
>>257
某スレって何と言う名前のスレ?できれば書いて欲しいんだが。

259:名無しさん@ピンキー
07/03/07 18:55:03 Y1rXwoG/
保守がてら投下しますヨ

260:光あふれる世界へ  1/20
07/03/07 18:55:51 Y1rXwoG/
気まぐれな涼風の吹く夜、男は路地を彷徨っていた。
ラガーマンのような隆々たる巨躯、目元を穿つ銃痕をみれば、
誰もが触れることを本能的に避けるだろう。
しかしすれ違う者が振り返るのは、その強面ゆえではなかった。

内海省吾、売春組織の幹部として紙面を飾った男。
系列する風俗店の不手際が火種である。
堅気でも最早その顔を知らぬ者はいない。
8年の監獄生活の間にどれほど世情が変わっても、
冷たい風当たりは相変わらずだった。

261:光あふれる世界へ  2/20
07/03/07 18:56:39 Y1rXwoG/
彼にはひとつの趣味がある。いや、憂さ晴らしというべきか。
それは風俗嬢を罵倒すること。
技術が拙ければそれを、巧みであれば売女とそしる。
にこやかな顔がやがて引きつり、怒りを内包し、
それでもプロ意識で必死に堪える様が愉しかった。
辞めさせた嬢の数は両指に収まらない。

省吾は普通なら叩き出される違反行為も平然としてのけた。
なにしろ裏の世でさえ敬遠されているのだ。
『指名された姫の気運が悪い』
この界隈の業者は、そう結論づけていた。

262:光あふれる世界へ  3/20
07/03/07 18:57:31 Y1rXwoG/
男は肩で風を切りながら、色とりどりのネオンを眺め回した。
獲物を狙う豹のような目は、ふと気配を感じて前を向く。
 そこにはこちらへ向かってくる少女の姿があった。
うつむく頭には光沢の流れる黒髪がその質の良さをしめし、
前髪から覗く小さな唇はふっくらとやわらかそうだ。
黒いブレザーに膝までのチェックスカート、紺のハイソックス。
校則を遵守した制服姿は、同じような服を着崩す周囲の娘と
一線を画していた。

彼女は杖を片手に、点字ブロックを探しながら向かってくる。
しかし省吾がそう悟った時、すでに少女は近づきすぎていた。
「危ないっ!」
誰かの叫びが聞こえる。
赤子が獅子の口へ這うのを見たように。
直後、男にとっては軽い衝撃と共に、眼前の華奢な身体がびくっと震えた。
木の杖が膝に当たる。
騒がしかった路地は局地的に静まり返った。
顔の赤い酔漢さえもが目を背けた。

263:光あふれる世界へ  4/20
07/03/07 18:58:31 Y1rXwoG/
衝突の反動で少女と顔ひとつぶんの距離が開く。
その時、ふぅわりと食べ頃の桃の香がした。
爽やかでわくわくするほど甘いにおい。
当惑のためか、少女は一拍置いて顔を上げる。
 (うおっ……)
その造りに、省吾は息を呑んだ。
光の加減か白い顔に鼻梁は見えず、口さえも果皮をうすく裂いたよう。
そしてくっきりした切れ長の目には、瞳孔に孕む光こそないものの、
黒曜石を思わせる言い得もない深みが層を成していた。
「すみません」
唇がわずかに動き、木琴を叩くように静かな声で言葉をつむぐ。
たったそれだけの事が、しかしひどく幻想的であった。
まるで幽霊や妖かしの類にすら思えるほど、
あえて有り体にいえば美しかった。

落ち着いた少女の態度に、路地の者達は顔面を蒼白にする。
携帯を取り出して3桁を打とうとする者さえいた。
内海省吾にぶつかったとあれば、淡々と謝罪している場合ではない。
地に頭を擦りつけても骨折では済むまい…。
誰もが一様にそう思ったらしい。
だから、男が黙って身を傍らに寄せたとき、皆が目を丸くした。

264:光あふれる世界へ  5/20
07/03/07 18:59:32 Y1rXwoG/
なおも呼吸音の途絶える中、少女は一礼して杖をつく。
肩下までのさらさらした黒髪を眺め、省吾は向きを変えた。
 少女の方へ。
彼の歩は黄色い点字ブロックをなぞりはじめる。
人々は再び落胆した。やはり噂通りだと。
 しかし、省吾には冷たい視線などどうでも良かった。
下賎な邪推をするのは、少女と真っ向で対峙していないからだ。
彼は異性を追っているのではない。
ネオンよりも妖しい蝶を、視界に留めておきたいだけだ。

蝶はいくつか角を曲がってとあるビルに消えた。
青白い看板を見上げれば、そこが手と口で男を満たす場、
ヘルスだとわかる。
 (……馬鹿な……)
省吾は複雑な面持ちでその扉に手をかけた。
幻想が汚れたからではない。
むしろ、本来の邪な目的と稀有な美が結びついた事に
どうしようもない背徳を感じている自己嫌悪が大きかった。

265:光あふれる世界へ  6/20
07/03/07 19:01:09 Y1rXwoG/
「今入ってきた娘を頼む」
札束を置いて省吾が言うと、ボーイ達は困り果てた顔になった。
「確かにあの子なら、すぐにご用意できますが…」
ちらちらと省吾を見上げる。
当然、彼らも男の素性は知っているのだろう。
「で、でも彼女、まだこの業界の経験は少ないんす。
 それに目も見えませんので、十分なサービスは出来かね…」
そこまで言い、相手のひと睨みで彼らは口を閉じた。
「くれぐれも手荒な事だけは、どうか…」
そう後ろから声を掛けただけ、まだ上等だろう。

少女が杖をついていたのは、怪我ではなく盲目であるためらしい。
無論そんな事は男とて理解していたが、果たしてそんな娘を雇っていいものか。
「……ふっ」
考えるうち、男は待合室で破顔していた。
小学生が奉仕していてもおかしくない時勢だ、
障害者が男を取るのに何の不自然もない。
そんな事は誰あろう彼自身が一番よく知っている筈だ。
「ヤキが回るにゃ、ちと早えぇぞ」
コップに並々とビールを注ぎ、男は一人ごちた。

266:光あふれる世界へ  7/20
07/03/07 19:02:03 Y1rXwoG/
ボーイに呼ばれ、省吾は狭く急な階段を上る。
嬢が迎えに出ないとあれば、それだけで皮肉の種とする彼であったが、
今はただ淡々と歩を進めた。
 ノックもせずいきなり扉を開け放つ。
しかし驚きの反応は窺えない。
全体がピンクで統一された部屋の中、ベッドに腰掛けて少女はいた。
脱ぎやすい為だろうか、やはり桃色のネグリジェを身に纏っている。
「お出迎えできず、申し訳ありません」
一定のペースを保つ口調が、丁寧に謝罪を口にした。
しかし、それは断じて世に疎い“おっとりした”ものではない。
少なくとも男はそう感じた。

戸を閉めてベッドに腰掛ける。
少女が振り向いた。
物憂げに薄く開いた瞳が、じっとりと男を捉える。
睨むようにも取れる目、だが不思議と不快さはない。
省吾は言葉さえも忘れ、まるで叱りをうけた子供のように、
その瞳奥の心情を読み取ろうとしていた。

267:光あふれる世界へ  8/20
07/03/07 19:03:04 Y1rXwoG/
「……ごめんなさい。わたしの目つき、怖いですか?」
少女の言葉で、省吾はようやく自失していたことを知る。
「面接の時にも言われたんですが、慣れなくて」
少女は心持ち済まなそうな表情をしていた。
「い、いや。気にはならん」
省吾は動揺を隠すため、横柄な態度で応じる。その直後。
「…ん」
少女はひと言、たしかにそう呟いた。
安堵の声であるのか喜びを示したのか、省吾にはわからない。
ただそれを耳にした時、彼は肺が詰まるほどの律動を意識した。

 ありえないことだ。
今まで何百という美少女を手籠めにしてきた男が、
たかが路地裏で会った盲目の少女ひとりにペースを乱されている。
 確かに少女の貌立ちも上等な部類には入るだろう。
しかし彼は、幾人もの教員を破滅させた美貌・スタイルの持ち主や、
雑誌の取材を受けた女高生、セールスに失敗したジュニアアイドル、
そうした超一級品を飽くまで貪り尽くしてきたのだ。
いくらこの少女でも、それらに勝っているとは思えない。

268:光あふれる世界へ  9/20
07/03/07 19:04:06 Y1rXwoG/
再び考え込んだ省吾の手に、そっと暖かい手が重ねられる。
不意をつかれて肩を震わすと、すぐ間近に少女の顔があった。
白く細い手が男の首を回り、優しく後頭を撫でつける。
「失礼します」
見たとおりの柔らかな唇。うがい薬の味が舌に染みた。
少女は男の上唇に歯を当て、ゆっくりと舌を差し入れる。
しかし縦に顔を合わせるため、鼻がぶつかってやり辛い。
小技を使えど固さの残る口づけ。
しかしそれはかえって、少女が多少仕込まれたことを
生々しく物語っていた。

眼前に閉じられた目を覗き、男は想像する。
彼女の初キスを奪ったのは、あの店員のどちらかか。
麗しくあるべきその記憶に、男を悦ばす術を刻んだのか。
その時彼女は、一体どんな表情でそれを受けたのだろう?

269:光あふれる世界へ  10/20
07/03/07 19:05:06 Y1rXwoG/
男はぐいと少女の肩を押し戻した。
「必死さは認めるが、なってねぇな」
その言葉は、他の嬢にかけた侮蔑の言葉とは響きが違う。
「キスってなぁ、こうするんだ」
彼は逆に少女の首に手を回し、斜めに顔を合わせた。
初めて恋人の純潔を奪った時以来に、胸をひどく高打たせて。
「ん、んぅっ」
少女のくぐもった声が聞こえてくる。
角度を調節した事で、男の舌は容易く少女の舌に絡んだ。
彼女の記憶へ自分を上塗りするように、そっと舌を這わせていく。
逃げる舌を捉え、唇を湿らせ、頬肉を舌先でつつき、歯茎をなぞり。
熱い視線と唾液を絡ませあう。

少女はじっと男を見ていた。
瞳孔に光こそないものの、男は強くそう感じる。
室内にぐちゅぐちゅという水音が響いた。
息が切れると唇を離し、大きく吸ってはまた口づける。

270:光あふれる世界へ  11/20
07/03/07 19:06:05 Y1rXwoG/
やがて少女の口端から、つっと銀色の雫が垂れた。
そのころには彼女の息も相当に荒ぶっており、男の鼻をくすぐる。
これほどに熱心な受けをする者は、久しくいなかった。
誰もが男の巨躯に恐れ、適当にあしらって逃れようとした。
しかしこの少女は違う。心で相手を探ろうとしている。

ぷはっと何度目かに息をついたとき、少女の顔は
酔った様に赤らんでいた。
その唇には太い唾液の糸が引かれている。
「キス、上手いんですね」
息を弾ませ、前髪を額に貼りつかせて少女は言った。
男は思わず唾を呑む。少女のものと思えば甘く感じる唾液を。

聞きたい事があった。
「目も見えずにこんな仕事して、危険はねぇのか」
なぜ水商売をするのか。していてどうか。
風俗嬢がもっとも嫌う質問だ。
しかし、省吾は聞かずにはおれなかった。
柄にもなく心配しているのだろうか。

271:光あふれる世界へ  12/20
07/03/07 19:06:59 Y1rXwoG/
少女は手を膝に重ね、少し首を傾げて物思う素振りをみせた。
気を悪くした風にはみえない。
しかしそもそもが、どんな仕草にも捉えどころのない雰囲気だ。
それは瞳がいかに多くを物語るか悟らせると共に、
五感のひとつを持たぬ故、少女が濃密な人生を歩んできたのだと知らしめる。
歩き、座り、電車に乗り、帰宅する。
それら全てが修羅場なのだろう。
路地ひとつを見ても、いつ自転車に蹴つまづくかという有様。
なるほど肝も据わるわけだ。
男は、なぜこの少女に惹かれるのかを僅かに解した。

「時々こわい事はあります。特に玩具を使われると……」
少女はひろげた手で容を示しながら語る。
確かに暗闇の中、無機質な振動はさすがに脅威だろう。
男の脳裏に、少女の淡みへ脂ぎった男の持つバイブが挿され、
ぐりぐりと弄ばれて愛嬌を歪ませる情景が浮かんだ。
 ぞくり、背筋がささけ立つ。
これほどに息が上がるのは、いつ以来だろう。

272:光あふれる世界へ  13/20
07/03/07 19:08:16 Y1rXwoG/
「すみません、お時間はあとどのくらいですか?」
寝台からやや腰を浮かせ、少女が問う。
男は時計を見やると、既に30分が経っていた。
しかし、彼に時間は関係ない。
「俺の気が済むまでだ」
省吾の声は脅しをかけるような低音に変わる。
少女は電話で、彼の言う事にはけして逆らわないように
言われたことを思いだした。
「わかりました」
少女はやはり冷静に応え、ネグリジェの裾に手をかける。

するすると捲り上げるにつれ、脛が、腿が露わになっていく。
ショーツはフリルのついた可愛らしいものだ。
特別に魅せる脱ぎ方ではなく、色目を使うでもないのに、
それは男が目にしたどんな剥脱よりも狂おしく艶めいていた。

橙の照明に炙られ、雪のように白い肌は幾重にも象られる。
安産を示す若尻のまろみは大人びて、締まった腰つきと併せ
造形美に溢れた。
制服からは解らなかったが、胸の膨らみもじゅうぶんにある。

273:光あふれる世界へ  14/20
07/03/07 19:09:13 Y1rXwoG/
「いい身体じゃねぇか」
ネグリジェを床に舞わせた少女に、男は素直な感嘆を表す。
「…そうなんですか?ありがとうございます。
 ただ最近、少し肩が疲れるんですけどね」
彼女は胸の辺りをさすり、おどけたように笑った。
弾けるような笑顔とはこの事だろう。

しかしそれは、さり気なく恥部を隠す為だと省吾にはわかる。
目が見えようが見えまいが、年頃の恥じらいは変わらない。
どこにほくろがあるか、染みがあるかさえわからないなら尚更だ。
しかし、彼女の身体は愛情をこめて手入れされたらしい。
白磁のような艶肌を自分だけは見られないのが不憫だが。

省吾は、ぎゅっと少女の身体を抱きしめた。
ほっそりしていながら驚くほどやわらかい、少女の体。
「…っ!」
押し殺した悲鳴を、そのままベッドに押し倒す。
「待って、シャワー浴びなきゃ……」
彼女ははじめて早口で抗議した。
男はわずかに人間らしいところを見た気分になる。
「俺なしで浴びられるのか?」
省吾がいうと、少女はすこし不機嫌そうに押し黙った。

274:光あふれる世界へ  15/20
07/03/07 19:10:08 Y1rXwoG/
拗ねたような表情を楽しみながら、少女の下穿きを引き降ろす。
省吾は少女に追い討ちを掛けるつもりだった。
「感じたみたいだな」
股当ての部分を覗いて言う。
清潔そうな下穿き、清楚な茂みを粘り気のある糸が繋いでいる。

ところが、男に意に反して彼女の反応に不満の色はなく、
むしろ陶然としてさえいた。
「……さっきのキスね、すごく、上手だったから」
少女は小さく呟いた。
世辞かもしれないし、本音とも取れる言い方。
さっきのふくれ面が瞬く間に蕩けている。
猫並みの気まぐれに、今度は男が動揺する番だった。

「キスだけでだらしなく濡らして、恥ずかしくないのか?」
脚をひろげさせ、若草を掻き分けて潤みへ指を埋め込む。
膣内をかるく弄るだけで恥ずかしい涎を垂らすそこは、
少女のふわりと開いた唇を思わせた。
「…ぅん、っつ……」
少女は小刻みに腰をくすらせ、小さく悲鳴をあげる。
そして時おり思い出したように、静かな声で何か呟いた。
「あなたの手、あったかい」
その熱い吐息に誘われるように、呟かれた男の気は昂ぶっていく。
 天性の才能だ。省吾はそう感じた。

275:光あふれる世界へ  16/20
07/03/07 19:10:54 Y1rXwoG/
「体、がっしりしてますね。こんなひと、あんまり来ません」
気息奄々の体でなお、的確に相手の心を満たす。
胸を揉み潰されて赤子のような寝顔を覗かせる。
 あ、いやと身をよじるその初々しい喘ぎも、
ぼうっとこちらを眺めていたりする双眸も、
ともすれば、とろとろと滲み出る蜜さえも計算ではないか。
 彼女は目を使わぬ代わり、こちらの数手先の心を読んで
自在に相手を満たしているように思えた。

細い肢体はほかほかと暖かく、女芯を弄りつつ舌を這わすと、
頭がくらくらするぐらい薫り高い。
腋にほんの少し芽をだした毛を舐めると肩までが震え上がる。
包皮を剥いて肉芽を剥きだし、直にこすりあげてはまた戻し…
と繰り返せば、ぴくぴくと充血するそこと同様、
聞く方が切なくなるほどの愛らしい鳴き声をあげる。

276:光あふれる世界へ  17/20
07/03/07 19:11:49 Y1rXwoG/
息をすることも忘れるほどの長い責め。
二指を差し込めば、熟れすぎた実のように果汁が滴るほどだ。
それでもなお、少女には品がある。
 (ちとやりすぎたか……)
省吾は顎に滴る汗を拭った。
互いの体は滑るほどの汗にまみれている。 
男の猛りははちきれる程になり、射精したあとのように
しとどな先走りが伝っていた。

持久走を終えたような汗と吐息で、少女が身を起こす。
「……わ、わたし、ばっかり……悪い、ですし……」
押し倒すように、小柄な肢体は男に跨った。素股だ。
無意識に自分も満たされる体位を選ぶほど、
本当に余裕がないのだろう。
柔らかな重圧が男の腰に纏いつく。
「……っん、ぅっく……!」
割れ目に屹立がこすれただけで、少女は顔をしかめた。
一瞬重さが増し、軽く達したのだとわかる。
その顔もひどく愛らしい。

277:光あふれる世界へ  18/20
07/03/07 19:13:06 Y1rXwoG/
「う、動きますね」
はにかんだ様な表情で、彼女はゆっくりと腰をずらした。
意外に引き締まった腿と蕩けそうな蜜壷に挟まれ、
 男はたちまちに強い射精感に襲われる。
しかし一秒でもこの時間を多く味わいたく、必死に堪えた。
 少女もまた小さな身震いを限りなく抑え込みながら、
男が極みに達するまで歯を食いしばって腰を使った。
みちゅっみちゅっとどうしようもなくいやらしい水音が響く。

 省吾はただ脚を強張らせて甘受していた。
普段の彼なら、じれったいと結合を強要するところだ。
しかし、今は少女がそれを望まぬ限りする気はなかった。
「あっ、あ……」
少女は燃えるように赤らんだ肢体を弾ませる。
髪から幾滴もしずくが零れおち、生傷だらけの胸板を濡らす。
いつまでも、いつまでも。
「ぬ……ぅお、おぉ……っ!!」
省吾は初めて、女の責めに音を上げた。
ぬるっぬるっと亀頭をこする感覚は新鮮だったし。
なにより、唄うような表情で快楽を貪る少女の表情が、
あまりにも神々しすぎた。

「い、ぃ………イッちゃ…あ………!!」
彼女がついにそう叫んだとき、男もまた折れそうなほど怒張を反り返らせる。
どこにそれほど溜まっていたのかというほど盛大に噴きちらし、
少女の桜のような乳房、小鼻、髪までを真白く穢した。


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