06/12/09 11:10:17 EoEGl7jn
>>74
官能に喘ぐ和宮の頭を抑えつけ、自らの股間にあてがう。
「和宮。『清め』を再開しておくれ。我ももう耐え切れなくなりそうだ……!」
熾仁の手で、和宮は猛り立つ一物を咥えさせられる。
全身を駆け巡る快楽に喘ぐ和宮は、熾仁の茎に舌を何度も巻き付けようとする。
しかし、茎へ舌を沿わせた瞬間、彼女の技を殺ぐように更なる快楽が身体の芯を貫く。
多岐に翻弄される和宮は、うまく熾仁をしゃぶる事ができなかった。
熾仁は自身の腕で、一物を咥えた和宮を上下に動かした。
「……んっ……んぐっ……! お、お兄様……く、苦しい……! ……も、もう……!」
「……わ、若様……っ! ……あ、あたいも……もう……! ……ぁあっ……!」
「……うむ……! 我も……もう、そろそろだ……。 和宮よ、我を受け止めよ!」
和宮と多岐が達した直後、熾仁も自らを解放した。
抑えつけられていた和宮の口内に、濃度の濃いねばねばした液体が放たれる。
その液体は咽頭の奥深くに当たったが、飲み下すには量も多く、喉に絡みついた。
飲み切れなかった白濁した液体が和宮の口端から溢れ出し、和宮はそれを指で拭った。
「……あ、ああ……。……これがお兄様の……?」
気だるげに精のついた指を見つめる和宮に、熾仁は息を弾ませながら頷いた。
「美味とは言えぬだろうが……。やはり其方の中に出したかったのだ。……許せ、和宮」
……これがいつも宮の中に放たれていたお兄様なの……?
もう兄上様以外からは、宮の中には頂けないものと思っていたのに、この様にお口から
頂ける方法も可能だったなんて知らなかったわ……。
「……お兄様。宮は今日驚くことばかりでしたが、お兄様のお気持ちは嬉しく頂きました」
和宮は、さすがに疲れて休息を取っている熾仁に抱きつくと、甘える様に頬を当てた。
多岐は気だるい体を起して張子を始末していたが、和宮の世間知らずな反応に肩をすく
め、溜め息をついた。
―貴族ってのは、おつむの中はからっぽなんだな……。まあ、あたいには関係ないさ。
「お兄様は宮がいなくなると思って、たき達を身代わりになさってらしたのでしょう?」
熾仁に絡みつきながら、和宮は甘えるような声で尋ねた。
熾仁は和宮の出した都合のよい結論に苦笑したが、あえて否定はしなかった。
和宮は多岐に向かって、初めて自分から優しげに笑って見せた。
「下賎の身とはいえ、宮の代わりを勤めてくれた事には礼を言います。たき」
二人の会話を空々しく聞いていた多岐は、驚いて振り返った。
何か言い返してやろうかとも思ったが、和宮の世間への無知さにその気力もなくした。
「……あ、あたいは、別に……。ここは雨風も凌げるし、お飯も『おアシ』も貰えるしね」
「……? 『おアシ』って?」
不思議そうに聞いてくる和宮に、多岐はやや面倒臭そうに答える。
「お給金の事さ。あたいはここで、三食昼寝付きで雇ってもらってるんだ。全部お勤めさ」
和宮は『そうなの?』と無邪気そうに微笑むと、熾仁に振り返った。
「お兄様。宮は皆が幸福になれる方法を思いつきましたわ。たき、お前もよ!」