妄想的時代小説part2at EROPARO
妄想的時代小説part2 - 暇つぶし2ch71:皇女裏伝説
06/12/09 11:03:30 EoEGl7jn
>>70

「どっちもどっちだね……。あたいら平民より、よっぽど好き者じゃないか。やれやれだ」
 部屋の隅で衣を肩に羽織りながら、多岐は溜め息をつきつつ、密かに独りごちた。
 和宮は再び達しようとしている。その和宮を貫きながら、熾仁が急に叫んだ。
「多岐! 何をしている!? まだ其方の勤めは残っておるぞ! ……近こう参れ……!」
「あ……あい! 若様!」
 不意に呼ばれた多岐は、驚きながらも四つ這いのまま、絡み合う二人の元へ戻る。

 同じく四つ這いで熾仁に貫かれている和宮は、歓喜の喘ぎで満ち、多岐には気付かない。
 激しく和宮を打ち付けていた熾仁は、多岐が足元迄来たのを確認すると、愛液に塗れた
一物を、和宮の中から引き抜いた。
 二人の局部から、繋った光る透明な糸が伸び、自らの重みでぷつりと切れて床に落ちる。
 それを見定めると同時に、多岐の尻を押さえた熾仁がいきなり多岐を背後から貫いた。
「……んぁっ! ……な、なんで……!? ……若様……あぅっ!」
 既に乾き始めていた多岐の肉壷を熾仁の一物が貫き、激しく内部に打ちつけ始める。
 今まさに達しようとして、急に振り払われた和宮はしばし放心していた。
 そして事態の急変に気がつくと、怒りと驚きで悲鳴をあげる。
「お、お兄様っ!? な、何故ですっ!? ……い、嫌! お止めください!」
「……っ!」
 熾仁はものも言わずに多岐を激しく貫き続け、多岐の中に精を打ち放った。

 それを見せ付けられた和宮は悲痛に泣き叫び、素肌のまま床に泣き伏せった。
「い……嫌ぁぁっ! 酷い! お兄様、あんまりです!」
 精を多岐に放ち終えた熾仁は、先程と同じく寝具の上に胡坐をかく。
 そして、表情も変えずに和宮に言った。
「何ゆえ嘆くのだ、和宮。其方は最早我との婚約を解消し、降嫁なさると決まったであろ?
 大事前の其方を万が一にも孕ます訳にもいくまいよ。それ位は我もわきまえておる」


 精を放つと同時にやはり捨て放たれた多岐は、そんな熾仁の横顔を無言で見つめていた。
 ふっ、と一瞬諦めの表情を見せたが、何時もの様に奉仕すべく、のろのろと身を起した。
 しかし熾仁はそれを制した。そして泣き伏せる和宮に向かって声をかけた。
「和宮よ。我が憎いか?」
 ―泣き伏していた和宮がぴくりと反応する。
「我が其方を苦しめているのはわかっておる。其方を哀れとは、我とて思ってはおるのだ」
 熾仁の甘い言葉に、和宮は泣き伏していた顔を上げた。涙を溜めたまま熾仁を見つめる。
「お兄様……」

 しかし、次の熾仁の言葉で和宮の瞳からは涙さえも消え失せた。


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