妄想的時代小説part2at EROPARO
妄想的時代小説part2 - 暇つぶし2ch51:皇女裏伝説
06/11/21 00:08:29 9IzZvk0Q
>>50
 咽び泣く様な喘ぎ声が、悦楽の喘ぎへと変わってゆく。
 和宮の喘ぎに応えるが如く、帝の呼吸が早まり、脚を押さえる腕に力が込もった。
「図らずも世を裏切り、純潔を捨てた和宮よ! これが余から其方への降嫁の手向けだ!
 先程其方が余にねだった物を、とくと心して受け止めるがよい!」
 言葉と共に、帝は『くっ……』と硬直し、白濁した欲望を和宮の中に吐き出した。

「……あ、兄上様っ……。こ、降嫁の手向けとは……!? み、宮を手放されると……?」
 霞のかかった意識の中で、和宮は熱を帯びた様に喘ぎつつ、帝の言葉を反芻する。
「抗うではない! 和宮。熾仁めに汚された其方を、今、余が清めてやっておるのだ!」
 『清め』と称した帝の精が、和宮の内部に深く注ぎ込まれてゆく。
 思いの外、多量に放たれた精は和宮の蜜壷の中を満たし尽くし、結合部の結界の僅かな
隙間から股間を伝い落ちていた。

 灯篭の灯火が再び揺れ、重なっていたひとつの影が上部からゆっくりと浮き離れてゆく。
 抱えた和宮の脚を手放すと、帝は絹を拾い上げ、濡れ滴っている己の一物を拭き清めた。
 己の裃を調えると、傍らに放心したまま横たわる和宮の髪を指に絡め捕り、口寄せる。
 自ら放ち終えた精が、全裸のまま横たわっている和宮の内股で濡れ滴っているのを満足
げに眺めると、そっと和宮に囁いた。それは、嘗て和宮の聞き馴染んだ穏やかな声だった。
「哀れな可愛い異母妹よ。乱雑な扱いに驚きつつも感じておったであろう? 次からはも
っと優しく愛でてやろう。其方の穢れは余がしっかりと降嫁迄に清めてやる故、安心致せ。
 純潔を失のうておった其方は、今後余に償う為にも降嫁し、国家安泰に尽力するのだ」
 朦朧とした意識で、和宮は異母兄である帝の言葉を遠く聞いていた。

 ―宮とお兄様は、いけない事をしていたの……? 純潔……償いのための降嫁……?
 何故……? 宮には……宮にはわかりませぬ。
 帝が室を遠のく足音を聞きながら、和宮は虚ろに見開いた瞳から、一筋の涙を流した。


 その後、帝は日中和宮の室に訪れては、『清め』と称して和宮の体を貪った。
 夜間は正室や側室の室を訪れる為、帝の和宮への訪室は日を重ねる度に減ってきていた。
 帝の行為は前戯が長く和宮を疼かせたが、熾仁が和宮に施してきた行為と一体どこがど
う違い、『清め』であるのか、和宮にはわからなかった。
 ひとつ違うのは、帝の男性自身は若々しい熾仁に比べ、既に衰え始めており、和宮
は切ない火照りで満たされない日々を送るようになったという事だけだ。
 ―帝が去った後、和宮は疼く体を持て余しては悶え苦しみ、『お兄様に会いたい』と
いう思慕を日に日に強く募らせていた。

 物心つく頃には帝によって性的愛撫を受け続け、10歳では熾仁によって女にされた和宮
は自慰を覚える必要も無かったし、性については何一つ教えられる事も無く無知であった。
 心身への快楽は己の庇護者が与えてくれるものであり、求めれば与えられてきた。
 少女として花開き始める15歳になった和宮は性的知識には無垢のまま、男二人に快楽を
教え込まれ、高貴な殿方に愛でられている事が幸福なのだと認識してきた。
 そして今は満たされぬ空虚な気持ちと、降嫁への絶望で日々を過ごしている。
 渇望し、疼く体に苛まれる和宮は、この枯渇した気持ちを埋めてくれるのは熾仁をおい
て他にいないと思い込んでいった。

 宮中に帰して一ヶ月も過ぎた頃、お抱えの神官が帝に『物忌みの日』を告げた。
 『物忌みの日』は、定められるとその日1日、宮廷の一室に奥深く籠もる事になる。
 和宮は、その日を置いて熾仁に会える機会は無いと決断し、お偲びで外出の手筈を整え
ると、熾仁に親書を送って期日を待った。



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