妄想的時代小説part2at EROPARO
妄想的時代小説part2 - 暇つぶし2ch46:皇女裏伝説
06/11/20 23:59:50 9IzZvk0Q
>>45
 人目も構わず肌も顕わにして絡みつく誘惑に熾仁は程なく陥落し、誘導されるまま慣れ
親しんだ肌を弄り、組み敷き始める。
 和宮の泣き声は悦楽の喘ぎと変わり、か弱く保護者に保護を求める少女から色欲を求め
る『女』へと表情を変化させていった。
 室に侍っていた者達は、毎度ながら憚りもせずに睦み始める二人の視界から姿を隠そう
と、足音を忍ばせつつ退室して行く。
 溢れる蜜壷を刺し貫かれると、和宮は歓喜の声を放ちつつ、熾仁に四肢を絡ませ、抱き
縋った。

 ―こんなにも激しく求めてくるお兄様が、宮を手離すものですか!
 淫らに腰を動かし自らの秘部で貪欲に熾仁を欲する和宮は、そう自分に言い聞かせつつ、
より激しい快楽を求める事で、先程の不快な出来事を忘れ去ろうとしていた。

「……其方は”喜怒哀楽”の感情が全て淫欲に結びついておるようだな……」
 熾仁は愉悦の笑みを浮かべると、一瞬苦痛そうな表情で濡れ光る一物を蜜壷から引き抜
き、和宮の華奢なうなじから胸にと、白濁した精を飛散させた。
「お兄様……?」
 平素とは違う熾仁の行為に、和宮は達しながらも霞のかかった瞳で見つめ返す。
 和宮の内部ではなく体外に精を放った熾仁は、それを掌で和宮の肌に塗り広げていった。
「美しいぞ……。和宮。其方には淫美な姿がよく似合う」
 塗り広げられた己の精が、乱れた呼吸でうっとりした様に胸を上下させる和宮の体を、
艶やかに濡れ光らせている。
 熾仁は自らの作品に、微笑みを浮かべて見入っていた。

 その後和宮の元へ今上帝から『三日後に会う』との返事が届く間、和宮は事あるごとに
熾仁を求め、熾仁も口先では拒みながら、激しい淫行を溺れるように楽しんだ。

 指定期日に御所に向かうと、幕府側からは老中 久世広周、 安藤信正らが参内していた。
 共に今上帝に和宮降嫁を願い出ていた者達の筆頭重臣達である。

 和宮は御簾越しに幕府の者らを見据えると、その無骨そうな外見に眉をしかめた。
 談義が始まると、しかめた眉間が頭痛がする程強く歪んでくる事に気を滅入らせる。
 「尊王攘夷」だの「倒幕」だの「暗殺」だのと、今迄の生活とは馴染み無い言葉が行き
交い、和宮を困惑させ、憤怒させていた。
 ―それが宮と、どんな関わりがあるというの? そんな血生臭いお話はもう沢山。
 挙句が「公武合体」の為の降嫁願い。皇女である和宮に「和平交渉の為、幕府の人質と
なれ」等と不遜な願い出をしてくる、この者達は一体自分を何様だと思っているの!?
 和宮には老中らの言葉が、神聖なる皇家の血を世俗の毒に交わらせようとする陰謀にし
か聞こえなかった。

 喩え異義叱咤と言えど、このように下賎な者達に等、語る言葉は持ち合わせてはおらぬ!
 彼らの口上に閉口している帝の背後に無理を言って参列していた和宮だったが、自らの
自尊心が口を開く事を拒否し、抑えきれぬ怒りに体を震わせていた。

 手にしていた扇をはらりと落とし、癇気で失いそうになる意識を辛うじて保とうとして
いる和宮の様子に、女官が無言で駆け寄り上申する。
「皇女様は御気分が優れぬ御様子にございます」
「うむ。やはり女姓に聞かせるべき話ではなかったの。委細は相わかった故、此度はこれ
にて半刻程閉会と致す。皇女は奥の間に下がらせ休ませるが、一同の者、よろしいかな?」
「……御意」
 帝は和宮を下がらせると、老中や公達らに一旦解散を命じた。

 奥の宮に運ばれた和宮は女官に豪奢な衣装を緩めてもらうと、徐々に顔色に血の気が戻
った。そして、今迄抑えていた癇気を身近の者達の前で爆発させた。
「誰も来ないで! 皇女の涙を見る事は何人たりとも許しませぬ! 皆、出てお行き!」
 乱れた髪を整えようとする女房の手を振り払い、部屋の化粧箱に収められた小道具を室
内に投げ散らかして狼狽する女官達を下がらせると、溢れる涙を寝具に押し付け嗚咽する。



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